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JP2001304783A - 室外熱交換器、室内熱交換器、及び空気調和装置 - Google Patents

室外熱交換器、室内熱交換器、及び空気調和装置

Info

Publication number
JP2001304783A
JP2001304783A JP2000113517A JP2000113517A JP2001304783A JP 2001304783 A JP2001304783 A JP 2001304783A JP 2000113517 A JP2000113517 A JP 2000113517A JP 2000113517 A JP2000113517 A JP 2000113517A JP 2001304783 A JP2001304783 A JP 2001304783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
fin
pitch
refrigerant
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000113517A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kita
宏一 北
Ryuzaburo Yajima
龍三郎 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000113517A priority Critical patent/JP2001304783A/ja
Publication of JP2001304783A publication Critical patent/JP2001304783A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和装置の熱交換器の伝熱管を細径化す
るためにR32単一冷媒またはR32組成リッチの混合
冷媒を用いるとともに、熱交換器(13,15) の具体構成を
特定して性能の低下を抑えながら小型化を可能とする。 【解決手段】 室外熱交換器(13)の伝熱管(13p) の平均
内径dを6.0mm ≦d≦6.5mm とし、室内熱交換器(15)の
伝熱管(15p) の平均内径dを5.4mm ≦d≦5.9mmとす
る。そして、プレートフィン(13f,15f) に例えばスリッ
トフィンまたはルーバーフィンを用いる場合は、室外熱
交換器(13)のフィンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm とし
て、室内熱交換器のフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.8m
m とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室外熱交換器、室
内熱交換器、及びこれらの熱交換器を備えた空気調和装
置に関し、特に、室外熱交換器及び室内熱交換器の小型
化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の室外熱交換器
及び室内熱交換器には、一般に、縦横に配列した伝熱管
を多数のプレートフィンに貫通させて固定したプレート
フィンコイル形の空気熱交換器が用いられている。そし
て、空気調和装置の冷媒としては、例えばR22やR4
07Cなどが用いられている。
【0003】上記空気熱交換器は、伝熱管として内面溝
付伝熱管を使用したり、プレートフィンとしてスリット
付きのフィンやルーバ付きのフィンを使用したりするこ
とで、伝熱性能を従前よりも改善し、それによって伝熱
管の細径化が進められてきている。例えば、R22を使
用する空気調和装置では、従前は外径が9.52mmの伝熱管
が使用されていたのに対して、現在では、室外熱交換器
では外径が8.0mm 、室内熱交換器では外径が7.0mm の伝
熱管が用いられるようになっている。そして、このよう
に伝熱管を細径化することによって空気熱交換器を小型
化し、ひいては空気調和装置の小型化が可能となってき
ている。
【0004】一方、伝熱管を今後さらに細径化すること
を考えた場合、流速の増加により熱交換器における圧力
損失が増大するのを防止するためにはパス数を増やす必
要がある。しかし、パス数を増やすと、冷媒が分流器か
ら各パスに分流しにくくなり、冷媒の偏流が生じるおそ
れがある。また、伝熱管の細径化に伴ってフィンピッチ
を狭めると、室外熱交換器での着霜や室内熱交換器での
露付きまたは氷結が生じやすくなる。以上のことから、
性能を犠牲にせずに伝熱管を現状よりさらに細径化する
ことは、実際には極めて困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願出願人
は、地球温暖化の防止を図る観点から、冷媒にR32ま
たはその混合冷媒を用い、該冷媒の特性を生かして冷媒
の充填量を低減することで伝熱管の細径化を可能とする
技術を開発し、これを既に出願している(特願平11−
054289号参照)。
【0006】上記出願の熱交換器は、伝熱管をR32に
対応して細径化する場合の内径寸法を特定したものであ
り、上述したように冷媒の充填量を低減することを主た
る目的としている。この技術を利用すれば、パス数を増
やさずに伝熱管を細径化することで空気熱交換器をより
小型化することが可能となると考えられるが、実際に空
気熱交換器を小型化するにあたっては、性能が低下しな
いようにフィンや伝熱管の具体的な構成を特定する必要
がある。
【0007】本発明は、以上のような観点から創案され
たものであり、その目的とするところは、空気調和装置
の熱交換器の伝熱管を細径化するためにR32単一冷媒
またはR32を多く含んだ混合冷媒を用いるとともに、
熱交換器の具体構成を特定して性能の低下を抑えながら
小型化を可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒としてR
32またはその混合冷媒を用いて空気熱交換器の伝熱管
を細径化すると共に、プレートフィンの種類に応じたフ
ィンピッチや、伝熱管の段ピッチ及び列ピッチを特定す
るようにしたものである。
【0009】−構成− 具体的に、本発明が講じた第1ないし第11の解決手段
は、R32またはその混合冷媒による蒸気圧縮式冷凍サ
イクルを行う空気調和装置(1) に用いられるプレートフ
ィンコイル形の室外熱交換器を前提としており、伝熱管
の平均内径dを6.0mm ≦d≦6.5mm としている。
【0010】そして、第1の解決手段は、プレートフィ
ン(13f) をスリットフィンまたはルーバーフィンとし
て、そのフィンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm に設定し
たものである。なお、これらのフィン(13f) は、プレー
トフィンに複数の小さな切り起こしを設けたものであ
り、スリットフィンは切り起こしをプレートフィンの平
面と平行にしたもの、ルーバーフィンは切り起こしをプ
レートフィンの平面に対して傾斜させたものである。
【0011】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
プレートフィン(13f) をフラットフィンまたはワッフル
フィンとして、フィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.7mm に
設定したものである。なお、これらのフィン(13f) は、
プレートに切り起こしを設けないものであり、フラット
フィンは平板状のプレートフィンで、ワッフルフィンは
プレートフィンを波型に成形したものである。
【0012】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
プレートフィン(13f) を、風上から風下に向かって切り
起こし面積の大きくなるスリットフィンまたはルーバー
フィンとして、フィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.85mmに
設定したものである。
【0013】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッチP2の積Aを、220m
m2≦A≦420mm2に設定したものである。
【0014】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第4の解決手段において、伝熱管(13p) の段ピッチ
P2と列ピッチP3の積Aをさらに限定し、250mm2≦A≦39
0mm2に設定したものである。
【0015】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第4または第5の解決手段においてプレートフィン
(13f) をスリットフィンまたはルーバーフィンとしたも
ので、第7の解決手段は、第6の解決手段においてフィ
ンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm に設定したものであ
る。
【0016】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第4または第5の解決手段においてプレートフィン
(13f) をフラットフィンまたはワッフルフィンとしたも
ので、第9の解決手段は、第8の解決手段においてフィ
ンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.7mm に設定したものであ
る。
【0017】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第4または第5の解決手段において、プレート
フィン(13f) を、風上から風下に向かって切り起こし面
積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフィンと
したもので、第11の解決手段は、第10の解決手段に
おいてフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.85mmに設定した
ものである。
【0018】次に、本発明が講じた第12ないし第22
の解決手段は、R32またはその混合冷媒による蒸気圧
縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられる
プレートフィンコイル形の室内熱交換器を前提とし、伝
熱管(15p) の平均内径dを5.4mm ≦d≦5.9mm としてい
る。
【0019】そして、第12の解決手段は、プレートフ
ィン(15f) をスリットフィンまたはルーバーフィンとし
て、フィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.8mm に設定したも
のである。
【0020】また、本発明が講じた第13の解決手段
は、プレートフィン(15f) をフラットフィンまたはワッ
フルフィンとして、フィンピッチP1を0.6mm ≦P1≦1.5m
m に設定したものである。
【0021】また、本発明が講じた第14の解決手段
は、プレートフィン(15f)を、風上から風下に向かって
切り起こし面積の大きくなるスリットフィンまたはルー
バーフィンとして、フィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.65
mmに設定したものである。
【0022】また、本発明が講じた第15の解決手段
は、伝熱管(15p) の段ピッチP2と列ピッチP3の積Aを、
180mm2≦A≦250mm2に設定したものである。
【0023】また、本発明が講じた第16の解決手段
は、上記第15の解決手段において、伝熱管(15p) の段
ピッチP2と列ピッチP3の積Aをさらに限定し、190mm2
A≦240mm2に設定したものである。
【0024】また、本発明が講じた第17の解決手段
は、上記第15または第16の解決手段において、プレ
ートフィン(15f) をスリットフィンまたはルーバーフィ
ンとしたもので、第18の解決手段は、第17の解決手
段においてフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.85mmに設定
したものである。
【0025】また、本発明が講じた第19の解決手段
は、上記第15または第16の解決手段において、プレ
ートフィン(15f) をフラットフィンまたはワッフルフィ
ンとしたもので、第20の解決手段は、第19の解決手
段においてフィンピッチP1を0.6mm ≦P1≦1.5mm に設定
したものである。
【0026】また、本発明が講じた第21の解決手段
は、上記第15または第16の解決手段において、プレ
ートフィン(15f) を、風上から風下に向かって切り起こ
し面積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフィ
ンとしたもので、第22の解決手段は、第21の解決手
段においてフィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.65mmに設定
したものである。
【0027】次に、本発明が講じた第23ないし第31
の解決手段は、R32またはその混合冷媒による蒸気圧
縮式冷凍サイクルを行うように、圧縮機(11)と、室外熱
交換器(13)と、減圧機構(14)と、室内熱交換器(15)とが
順に接続された冷媒回路(10)を備えた空気調和装置を前
提としている。
【0028】そして、第23の解決手段は、室外熱交換
器(13)として、請求項1ないし11の何れか1記載の室
外熱交換器を備えたものである。
【0029】また、本発明が講じた第24の解決手段
は、室内熱交換器(15)として、請求項12ないし22の
何れか1記載の室内熱交換器を備えたものである。
【0030】また、本発明が講じた第25の解決手段
は、室外熱交換器(13)として請求項1ないし11の何れ
か1記載の室外熱交換器を備え、室内熱交換器(15)とし
て請求項12ないし22の何れか1記載の室内熱交換器
を備えたものである。
【0031】また、本発明が講じた第26ないし第31
の解決手段は、上記第23,24または25の空気調和
装置(1) において、使用する冷媒を特定したものであ
る。
【0032】そして、第26の解決手段は、冷媒として
R32を使用することとしたものである。
【0033】また、本発明が講じた第27の解決手段
は、冷媒として、R32を75質量%以上100質量%
未満含むR32組成リッチの混合冷媒を使用することと
したものである。
【0034】また、本発明が講じた第28の解決手段
は、冷媒として、R32とR125の混合冷媒を使用
し、該混合冷媒が、R32を75質量%以上100質量
%未満含むこととしたものである。
【0035】また、本発明が講じた第29の解決手段
は、冷媒として、R32とR134aの混合冷媒を使用
し、該混合冷媒が、R32を75質量%以上100質量
%未満含むこととしたものである。
【0036】また、本発明が講じた第30の解決手段
は、冷媒として、R32と炭化水素系冷媒(HC系冷
媒)の混合冷媒を使用し、該混合冷媒が、R32を75
質量%以上100質量%未満含むこととしたものであ
る。
【0037】また、本発明が講じた第31の解決手段
は、上記第30の解決手段において、炭化水素系冷媒
を、プロパン、ブタン、イソブタンの何れか1としたも
のである。
【0038】−作用− 上記各解決手段では、R32またはその混合冷媒を使用
するようにしている。R32は、図2に示すようにR2
2やR407cなどと比較して潜熱比が大きく、同一能
力とした場合には冷媒の質量流量はR22の約60%で
済む。そして、同じ熱交換器を使用するとした場合、圧
力損失はR22の約40%まで減少する。このため、圧
力損失が低下する分だけ伝熱管を細くしても、熱交換器
で生じる圧力損失をR22と同程度に抑えられるので、
その範囲であればパス数を増やさなくてもよいことにな
る。
【0039】−伝熱管の寸法設定− ここで、例えば室外熱交換器(13)において、R22で外
径が8.0mm の伝熱管(13p) を使用すると仮定する。伝熱
管(13p) は、一般に外径寸法を呼び寸法として表すもの
であるが、管内圧力損失を考える場合には伝熱管平均内
径で表すことが好ましい。外径が8.0mm の伝熱管(13p)
の平均内径は、内面溝の形状や、肉厚、拡管率などで異
なるが、ほぼ7.3mm 〜7.8mm 程度の範囲に入る。一方、
円管の摩擦損失の関係から、圧力損失は伝熱管(13p) の
平均内径の1/5乗にほぼ比例するので、R32を使用
する場合は伝熱管の平均内径をR22に対して0.4の
1/5乗で約0.83倍とすることができ、平均内径で
表すと6.0mm 〜6.5mm とすることができる。
【0040】以上のことは、室内熱交換器(15)について
もほぼ同様に考えることができる。つまり、R22で外
径が7.0mm の伝熱管(15p) を使用するとすれば、その平
均内径は6.6mm 〜7.0mm の範囲であり、R32の場合は
平均内径を5.4mm 〜5.9mm とすることができる。
【0041】−フィンピッチの設定− また、R32は、飽和温度/圧力勾配比が図2に示すよ
うにR22の約60%(63%)であることから、圧力
損失が同等でも、飽和温度の低下量がR22の約60%
(63%)で済むことになる。このため、圧力損失が同
じとすると、R22を使った場合よりも蒸発温度が上昇
する。
【0042】また、このように蒸発温度が上昇すること
から、R32を用いる場合、R22を用いる場合と比較
してフィンピッチP1を従来より狭めても、着霜や露付き
または氷結を抑えることができる。具体的には、フィン
ピッチP1は、スリットフィンまたはルーバーフィンの場
合、従来の55%〜60%程度まで狭めることが可能
で、フラットフィンまたはワッフルフィンの場合は従来
の40%〜45%程度まで狭めることができる(図3,
図8参照)。そして、フィンピッチP1を、従来よりも小
さくて、これらの値よりも大きな値に設定すれば、小型
化と性能向上とを同時に実現できる。
【0043】−段ピッチと列ピッチの設定− さらに、プレートフィンコイル形の空気熱交換器(13,1
5) は、縦横に配列された伝熱管(13p,15p) の段ピッチP
2と列ピッチP3により、性能が変化する。熱交換器(13,1
5) の段数と列数が同じ場合には、段ピッチP2と列ピッ
チP3の積がほぼフィン1枚あたりの伝熱面積に比例す
る。そして、段ピッチP2と列ピッチP3が同じで伝熱管径
が細くなると、隙間が広がってフィン効率が低下する。
また、伝熱管(13p,15p) の本数を同じにして段ピッチP2
と列ピッチP3を狭くすると、伝熱面積が小さくなるので
熱交換性能が低下する。そこで、段ピッチP2と列ピッチ
P3は、使用する伝熱管径に適した値に設定することが好
ましい。
【0044】
【発明の効果】上記第1の解決手段では、R32または
その混合冷媒による蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う空気
調和装置(1) に用いられるプレートフィンコイル形の室
外熱交換器において、伝熱管(13p) の平均内径dを6.0m
m ≦d≦6.5mm としている。また、プレートフィン(13
f) をスリットフィンまたはルーバーフィンとして、フ
ィンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm としている。これ
は、従来のR22を用いる空気熱交換器でフィンピッチ
P1が一般に約2.0mm 程度であり、それ以下で、かつ2.0m
m の60%よりも大きくするようにしたものである。
【0045】このように、伝熱管(13p) を従来よりも細
径化しているが、上記の平均内径の範囲であれば、上述
したようにR22で外径が8.0mm の伝熱管を用いる場合
と比較して圧力損失は増大しない。また、フィンピッチ
P1を上記の範囲で特定しているので、その範囲の上限側
の値にフィンピッチP1を設定すれば着霜がより発生しに
くくなることから、除霜運転を行う間隔を長くして、暖
房運転を長時間継続して行うことが可能となる。逆に、
その範囲の下限側の値にフィンピッチP1を設定すれば、
着霜を従来と同程度に抑えながら室外熱交換器(13)をよ
り小型化できる。したがって、上記の範囲内にフィンピ
ッチP1を設定すれば、性能を確保しながら小型化するこ
とが可能となる。
【0046】また、上記第2の解決手段では、上記第1
の解決手段においてスリットフィンまたはルーバーフィ
ンを用いてフィンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm として
いるのに代えて、フラットフィンまたはワッフルフィン
を用いてフィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.7mm として、
伝熱管(13p) の平均内径dは上記第1の解決手段と同じ
く6.0mm ≦d≦6.5mm としている。したがって、上記第
1の解決手段と同様に、圧力損失を抑えながら着霜も抑
えられ、性能を確保しながら小型化することが可能とな
る。
【0047】また、上記第3の解決手段では、プレート
フィン(13f) を風上から風下に向かって切り起こし面積
の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフィンとし
て、フィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.85mmとしている。
これは、このプレートフィン(13f) の特性が、通常のス
リットフィンまたはルーバーフィンと、フラットフィン
またはワッフルフィンの中間であることから、フィンピ
ッチP1も第1の解決手段と第2の解決手段の中間値に定
めたものである。したがって、上記第1,第2の解決手
段と同様に、圧力損失を抑えながら着霜も抑えられ、性
能を確保しながら小型化することが可能となる。
【0048】また、この第3の解決手段では、低温で着
霜が発生しやすい風上側では着霜しにくく除霜しやすい
こととなり、逆に風下側ではスリットやルーバーにより
熱伝達性能を高められるので、トータルとして性能を向
上させることが可能となる。
【0049】また、上記第4の解決手段では、室外熱交
換器(13)において、伝熱管(13p) の平均内径dを6.0mm
≦d≦6.5mm として、伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピ
ッチP3の積Aを220mm2≦A≦420mm2としている。そし
て、この値の範囲内であれば、R22で外径が8.0mm の
伝熱管を使用する場合と同等以上の能力を得ながら、伝
熱管(13p) が細径化されるため、従来と同等以上の性能
を持った室外熱交換器(13)を小型化できる(図7参
照)。
【0050】また、上記第5の解決手段では、上記第4
の解決手段において伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッ
チP3の積Aをさらに限定し、250mm2≦A≦390mm2として
いる。このことにより、細径化による小型化を可能とし
ながら、さらに能力を高められる。
【0051】また、このように伝熱管の細径化による小
型化を可能としながら従来と同等以上の能力を確保でき
ることは、上記第6,第8、第10の解決手段において
も同様である。
【0052】なお、上記第6,第8,第10の解決手段
のうち、プレートフィン(13f) にスリットフィンまたは
ルーバーフィンを用いる第6の解決手段では、第7の解
決手段のようにフィンピッチP1を1.2mm ≦P1≦2.0mm と
することが好ましく、フラットフィンまたはワッフルフ
ィンを用いる第8の解決手段では、第9の解決手段のよ
うにフィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.7mm とすることが
好ましい。さらに、風上から風下に向かって切り起こし
面積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフィン
を用いる第10の解決手段では、第11の解決手段のよ
うにフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.85mmとすることが
好ましい。以上のようにフィンピッチP1を設定すると、
上記第1,第2,第3の解決手段と同様に、小型化を可
能としながら性能を高めることが可能となる。
【0053】また、上記第12の解決手段では、R32
またはその混合冷媒による蒸気圧縮式冷凍サイクルを行
う空気調和装置(1) に用いられるプレートフィンコイル
形の室内熱交換器において、伝熱管(15p) の平均内径d
を5.4mm ≦d≦5.9mm としている。また、プレートフィ
ン(15f) をスリットフィンまたはルーバーフィンとし
て、フィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.8mm としている。
これは、従来のR22を用いる空気熱交換器でフィンピ
ッチP1が一般に約1.8mm であり、それ以下で、かつ1.8m
m の55%よりも大きくするようにしたものである。
【0054】このように、伝熱管(15p) を従来よりも細
径化しているが、上記の平均内径の範囲であれば、R2
2で外径が7.0mm の伝熱管を用いる場合と比較して圧力
損失は増大しない。また、フィンピッチP1を上記の範囲
で特定しているので、その範囲の上限側の値にフィンピ
ッチP1を設定すれば露付きまたは氷結がより発生しにく
くなり、その範囲の下限側の値にフィンピッチP1を設定
すれば、露付きまたは氷結を従来と同程度に抑えながら
室内熱交換器(15)をより小型化できる。したがって、性
能を確保しながら小型化することが可能となる。
【0055】また、上記第13の解決手段では、上記第
12の解決手段においてスリットフィンまたはルーバー
フィンを用いてフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.8mm と
しているのに代えて、フラットフィンまたはワッフルフ
ィンを用いてフィンピッチP1を0.6mm ≦P1≦1.5mm とし
て、伝熱管(15p) の平均内径dは上記第12の解決手段
と同じく5.4mm ≦d≦5.9mm としたものである。したが
って、上記第12の解決手段と同様に、圧力損失を抑え
ながら露付きまたは氷結も抑えられ、性能を確保しなが
ら小型化することが可能となる。
【0056】また、上記第14の解決手段では、プレー
トフィン(15f) を風上から風下に向かって切り起こし面
積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフィンと
して、フィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.65mmとしてい
る。これは、上記第3の解決手段と同様の理由によるも
ので、このプレートフィン(15f)の特性が、通常のスリ
ットフィンまたはルーバーフィンと、フラットフィンま
たはワッフルフィンの中間であることから、フィンピッ
チP1も第12の解決手段と第13の解決手段の中間値に
定めたものである。したがって、上記第12,第13の
解決手段と同様に、圧力損失を抑えながら露付きまたは
氷結も抑えられ、性能を確保しながら小型化することが
可能となる。
【0057】また、上記第15の解決手段では、室内熱
交換器(15)において、伝熱管(15p)の平均内径dを5.4mm
≦d≦5.9mm として、伝熱管(15p) の段ピッチP2と列
ピッチP3の積Aを180mm2≦A≦250mm2としている。そし
て、この値の範囲内であれば、R22で外径が7.0mm の
伝熱管を使用する場合と同等以上の能力を得ながら、伝
熱管(15p) が細径化されるため、従来と同等以上の性能
を持った室内熱交換器(15)を小型化できる(図9参
照)。
【0058】また、上記第16の解決手段では、上記第
12の解決手段において伝熱管(15p) の段ピッチP2と列
ピッチP3の積Aをさらに限定し、190mm2≦A≦240mm2
している。このことにより、細径化による小型化を可能
としながら、さらに能力を高められる。
【0059】また、このように伝熱管(15p) の細径化に
よる小型化を可能としながら従来と同等以上の能力を確
保できることは、上記第17,第19,第21の解決手
段においても同様である。
【0060】なお、上記17,第19,第21の解決手
段のうち、プレートフィン(15f) にスリットフィンまた
はルーバーフィンを用いる第17の解決手段では、第1
8の解決手段のようにフィンピッチP1を1.0mm ≦P1≦1.
8mm とすることが好ましく、フラットフィンまたはワッ
フルフィンを用いる第19の解決手段では、第20の解
決手段のようにフィンピッチP1を0.6mm ≦P1≦1.5mm と
することが好ましい。さらに、風上から風下に向かって
切り起こし面積の大きくなるスリットフィンまたはルー
バーフィンを用いる第21の解決手段では、第22の解
決手段のようにフィンピッチP1を0.8mm ≦P1≦1.65mmと
することが好ましい。以上のようにすることによって、
小型化を可能としながら、さらに性能を高めることが可
能となる。
【0061】また、上記第23の解決手段によれば、R
32またはその混合冷媒による蒸気圧縮式冷凍サイクル
を行うように、圧縮機(11)と、室外熱交換器(13)と、減
圧機構(14)と、室内熱交換器(15)とが順に接続された冷
媒回路(10)を備えた空気調和装置において、室外熱交換
器(13)に請求項1ないし11の何れか1の室外熱交換器
を用いているので、室外熱交換器(13)を小型化しなが
ら、性能の向上も図ることができる。
【0062】また、上記第24の解決手段によれば、室
内熱交換器(15)に請求項12ないし22の何れか1の室
内熱交換器を用いているので、室内熱交換器(15)を小型
化しながら、性能の向上も図ることができる。
【0063】さらに、上記第25の解決手段によれば、
室外熱交換器(13)に請求項1ないし11の何れか1の室
外熱交換器を用い、室内熱交換器(15)に請求項12ない
し22の何れか1の室内熱交換器を用いているので、室
外熱交換器(13)と室内熱交換器(15)の両方を小型化しな
がら、性能の向上も図ることができる。
【0064】また、上記第26ないし第31の解決手段
によれば、上記空気調和装置において使用する冷媒を、
R32またはR32を75質量%以上含むR32リッチ
の混合冷媒に特定している。このため、上記第1ないし
第22の解決手段に係る室外熱交換器(13)または室内熱
交換器(15)を用いる空気調和装置において、小型化を実
現しながら充分な性能を確保することが可能となる。
【0065】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0066】−空気調和装置の構成− 図1に示すように、本実施形態1に係る空気調和装置
(1) は、室内ユニット(17)と室外ユニット(16)とを接続
して構成されている。この空気調和装置(1) の冷媒回路
(10)は、R32による蒸気圧縮式冷凍サイクルを形成す
る冷媒回路であって、圧縮機(11)、四路切換弁(12)、室
外熱交換器(13)、膨張弁(減圧機構)(14)及び室内熱交
換器(15)が冷媒配管(31,32) を介して接続されて構成さ
れている。
【0067】上記冷媒回路(10)において、圧縮機(11)の
吐出側と四路切換弁(12)の第1ポート(12a) とは第1ガ
ス側配管(21)によって接続され、四路切換弁(12)の第2
ポート(12b) と室外熱交換器(13)とは第2ガス側配管(2
2)によって接続されている。また、室外熱交換器(13)と
膨張弁(14)とは第1液側配管(25)によって接続され、膨
張弁(14)と室内熱交換器(15)とは第2液側配管(26)によ
って接続されている。さらに、室内熱交換器(15)と四路
切換弁(12)の第3ポート(12c) とは第3ガス側配管(23)
によって接続され、四路切換弁(12)の第4ポート(12d)
と圧縮機(11)の吸入側とは第4ガス側配管(24)によって
接続されている。
【0068】圧縮機(11)、第1ガス側配管(21)、四路切
換弁(12)、第2ガス側配管(22)、室外熱交換器(13)、第
1液側配管(25)、膨張弁(14)、及び第4ガス側配管(24)
は、室外送風機(27)とともに室外ユニット(16)に収容さ
れている。一方、室内熱交換器(15)は、室内送風機(28)
とともに室内ユニット(17)に収容されている。そして、
第2液側配管(26)及び第3ガス側配管(23)の一部は、室
外ユニット(16)と室内ユニット(17)とを連絡するいわゆ
る連絡配管を構成している。
【0069】ここで、R32は、単位体積あたりの冷凍
効果がR22よりも大きいことから、所定能力を発揮す
るために必要な冷媒循環量はR22に比べて少ない。従
って、R32では、熱交換器の伝熱管の内径を一定とし
た場合、冷媒循環量が少なくなることから、管内圧力損
失はR22に比べると小さくなる。
【0070】一般に、熱交換器の伝熱管の内径を小さく
すると、伝熱面積の減少や冷媒圧力損失の増加により、
装置全体の性能は低下する。しかし、R32を用いた場
合、伝熱管内の冷媒側熱伝達率がR22よりも大きいた
め、伝熱管を細径化して管内圧力損失をR22相当程度
に大きくしたとしても、全体としてR22と同等または
それ以上の性能を発揮することが可能である。また、伝
熱管の細径化により各熱交換器(13,15)が小型化するた
め、各ユニット(16,17) のコンパクト化を促進すること
も可能となる。
【0071】本実施形態1の空気調和装置(1) では、室
外熱交換器(13)及び室内熱交換器(15)の伝熱管(13p,15
p) を、管内圧力損失がR22と同等レベルになるまで
細径化している。具体的には、伝熱管内における圧力損
失分に相当する冷媒飽和温度の変化量を考え、当該温度
変化量がR22と同等になるように、各熱交換器(13,1
5) の伝熱管(13p,15p) の内径寸法を設定している。
【0072】−室外熱交換器− <伝熱管の寸法構成>具体的に、室外熱交換器(13)の伝
熱管(13p :図4〜図6参照)は、平均内径dが6.0mm
〜6.5mm となるように、呼び寸法(外径寸法)が6.35mm
の規格管を使用している。これは、R32が図2に示す
ようにR22やR407cなどと比較して潜熱比が大き
く、同一能力とした場合には冷媒の質量流量がR22の
約60%で済み、同じ熱交換器を使用するとした場合、
圧力損失がR22の約40%まで減少することから、圧
力損失の低下相当分だけ伝熱管を細くしたものである。
そして、このことによって、パス数を増やさずに圧力損
失をR22と同程度に抑えている。
【0073】上記平均内径は、R22を用いる従来の装
置で外径が8.0mm (平均内径はほぼ7.3mm 〜7.8mm )の
伝熱管を使用するとして、圧力損失が伝熱管径の1/5
乗にほぼ比例することから、0.4の1/5乗で約0.
83倍として求めたものである。なお、伝熱管(13p) の
平均内径dは、内面溝の形状や、肉厚、拡管率などで異
なるため、呼び寸法(外径寸法)に対して一定でなく、
上述したようなある程度の範囲を有している。 <フィンの構成>R32は、図2に示すように飽和温度
/圧力勾配比がR22の約60%(63%)であること
から、圧力損失が同等でも、飽和温度の低下量がR22
の約60%(63%)で済むことになる。このため、圧
力損失が同じとすると、蒸発温度の低下の度合いが少な
い。また、R32は熱伝導率がR22に比べて約1.6
倍と高いことから管内熱伝達率がR22よりも高く、し
かも細径化することで温度境界層が小さくなって空気側
熱伝達率も向上することから、外気条件や能力が同一で
あれば、R22を使った場合よりも蒸発温度が上昇する
ことになる。
【0074】具体的には、R22と比較して、吸入配管
で1.5℃から2℃程度上昇し、かつ熱交換器(13)の性
能が向上することで0.5℃から1℃程度上昇して、ト
ータルとして、2℃から3℃程度は蒸発温度が高くな
る。このように蒸発温度が上昇することから、R32を
用いる場合は、R22を用いる場合と比較して図6に示
すフィンピッチP1を従来より狭めても、着霜や露付きま
たは氷結を抑えることができる。
【0075】この点についての具体的なデータを図3に
示している。図3は、外気が乾球温度2℃、湿球温度1
℃で、室内が乾球温度20℃の条件で、暖房運転を開始
してから、室外熱交換器(13)において着霜により通風抵
抗が運転開始時の5倍になるまでの暖房運転時間(以
下、連続暖房運転時間という)を、通風抵抗がR22と
同じの条件で求めてグラフ化したものである。このグラ
フは、室外熱交換器(13)の伝熱管(13p) をφ6.35mmとし
て、スリットフィンを用いてフィンピッチP1を4種類に
変えた場合の連続暖房運転時間と、その比較例としてφ
8.0mm の伝熱管でスリットフィンのフィンピッチP1を2.
0mm とした場合の連続暖房運転時間とを表している。な
お、この図3では、後述する実施形態2のデータとし
て、フラットフィンを用いてフィンピッチP1を3種類に
変えた場合の連続暖房運転時間についても示している。
【0076】このグラフから分かるように、φ6.35mmで
スリットフィンを用いた場合は、フィンピッチP1を1.2m
m としても連続暖房運転時間が従来と変わらず、フィン
ピッチP1をそれよりも大きくすれば、連続暖房運転時間
を延長することができる。なお、室外熱交換器(13)が大
型化しないようにする観点から、本実施形態ではフィン
ピッチP1は2.0mm を上限としている。つまり、スリット
フィンを用いる場合、フィンピッチP1は1.2mm 〜2.0mm
の範囲から適宜選定することが可能である。なお、この
ことは、スリットフィンに変えてルーバーフィンを用い
た場合でも同様である。
【0077】なお、本実施形態1では、図4に示すスリ
ットフィンを2列に並べてプレートフィンを構成するよ
うにしている。 <伝熱管の段ピッチ及び列ピッチ>次に、伝熱管(13p)
の段ピッチP2と列ピッチP3について説明する。図6は、
プレートフィン(13f) を多数重ねて配置した状態の部分
斜視図であり、室外熱交換器(13)の伝熱管(13p) を除い
た状態を示している。プレートフィン(13f) には、伝熱
管(13p) を通して固定する貫通孔(13h) がプレス加工に
より形成されている。そして、図において、この貫通孔
(13h) の縦ピッチが伝熱管の段ピッチP2に対応してお
り、貫通孔の横ピッチが伝熱管の列ピッチP3に対応して
いる。
【0078】伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッチP3の
値は、適切な範囲内で設定することにより、熱交換器(1
3)の性能を最適化することができる。つまり、本実施形
態1のように伝熱管(13p) を細径化すると、段ピッチP2
と列ピッチP3が同じであれば伝熱管(13p) 同士の間隔が
広がってフィン効率が低下する。このことから、伝熱管
径に応じた段ピッチP2と列ピッチP3を設定することが好
ましい。
【0079】そこで、室外熱交換器(13)における伝熱管
(13p) の段ピッチP2及び列ピッチP3と能力との関係につ
いて、図7を参照して説明する。図7は、R22を用い
る室外熱交換器(13)で伝熱管(13p) の外径をφ8.0mm と
した場合の能力に対して、R32を用いる室外熱交換器
(13)において同一の通風抵抗で伝熱管(13p) の外径をφ
6.35mmとして、段ピッチP2と列ピッチP3を変化させた場
合の能力(蒸発と凝縮の平均能力)の比を表す図で、縦
軸を熱交換器能力比、横軸を段ピッチP2と列ピッチP3の
積(面積)Aとしている。この面積Aは、段数と列数が
同じ熱交換器では、フィン1枚当たりの伝熱面積にほぼ
比例する。
【0080】本実施形態1では、この図から、伝熱管(1
3p) の外径をφ6.35mmとした場合にφ8.0mm の伝熱管に
対して100%以上の能力を得ることができる値とし
て、上記面積Aを約220mm2〜420mm2の範囲に設定してい
る。また、例えば上記面積Aを250mm2〜390mm2の範囲内
で設定すると、能力をφ8.0mm の場合の105%以上と
することができる。
【0081】なお、能力が105%以上となる範囲に設
定することは、本実施形態において、蒸発温度が従来よ
りも2℃から3℃高くなるようにしているのに対応する
ものである。つまり、上述した蒸発温度の上昇は、熱交
換器(13)の性能の向上を含んだものであり、そのために
は能力を約105%程度にする必要があるからである。
このようにすることにより、性能の向上に対応した段ピ
ッチと列ピッチを設定することが可能となる。
【0082】−室内熱交換器− 室内熱交換器(15)についても、伝熱管(15p) の寸法構
成、フィン(15f) の構成、及び伝熱管(15p) の段ピッチ
P2及び列ピッチP3が、室外熱交換器(13)と同様にして定
められている。 <伝熱管の寸法構成>具体的に、室内熱交換器(15)の伝
熱管(15p) は、R22を用いる従来の装置で外径が7.0m
m (平均内径はほぼ6.6mm 〜7.0mm )の伝熱管を使用す
るとして、室外熱交換器(13)の場合と同様の手法によ
り、平均内径を5.4mm 〜5.9mm としている。この場合、
規格管の中から選定するとすれば、呼び寸法(外径寸
法)がφ6.0mm のものとすればよい。 <フィンの構成>また、フィンピッチP1は、図8のデー
タに基づいて定められている。図8は、室外熱交換器(1
3)に関する図3と同様の考え方で測定したデータを示す
もので、R32を用いる場合にφ6.0mm の伝熱管(15p)
でフィンピッチP1を変えた場合と、R22を用いる場合
にφ7.0mm の伝熱管でフィンピッチP1を約1.7mm にした
場合の連続冷房運転時間を示している。この連続冷房時
間は、氷結により通風抵抗が5倍になるまでの時間を基
準としている。
【0083】この場合、φ6.0mm でスリットフィンを用
いると、フィンピッチP1を1.0mm にしても連続冷房運転
時間が従来とほとんど変わらず、フィンピッチP1をそれ
よりも広くすれば、連続冷房運転時間を延長することが
できる。なお、室内熱交換器(15)が大型化しないように
するために、本実施形態ではフィンピッチP1は1.7mmを
上限としている。つまり、本実施形態の室内熱交換器(1
5)では、フィンピッチP1は1.0mm から1.7mm の範囲から
適宜選定することが可能である。また、このことは、ス
リットフィンに変えてルーバーフィンを用いた場合でも
同様である。 <伝熱管の段ピッチ及び列ピッチ>さらに、伝熱管(15
p) の段ピッチP2及び列ピッチP3も、室外熱交換器(13)
と同様にして定められている。図9は、R32を用いる
室内熱交換器(15)で伝熱管(15p) の外径をφ7.0mm とし
た場合の能力に対して、同一の通風抵抗で伝熱管(15p)
の外径をφ6.0mm として段ピッチP2と列ピッチP3を変化
させた場合の能力(蒸発と凝縮の平均能力)の比を表し
ている。
【0084】本実施形態では、この図から、伝熱管(15
p) の外径をφ6.0mm とした場合にφ7.0mm の伝熱管に
対して100%以上の能力を得ることができる値とし
て、上記面積Aを約180mm2〜250mm2の範囲に設定してい
る。また、例えば上記面積Aを190mm2〜240mm2の範囲内
で設定すると、能力をφ7.0mm の場合の105%以上と
することができる。なお、能力を105%以上にするこ
とが好ましいことは、室外熱交換器と同様の理由による
ものである。
【0085】−運転動作− 次に、空気調和装置(1) の運転動作を、冷媒回路(10)に
おける冷媒循環動作に基づいて説明する。
【0086】冷房運転時には、四路切換弁(12)は図1に
示す実線側に設定される。つまり、四路切換弁(12)は、
第1ポート(12a) と第2ポート(12b) とが連通すると共
に第3ポート(12c) と第4ポート(12d) とが連通する状
態となる。この状態で、圧縮機(11)から吐出されたガス
冷媒は、第1ガス側配管(21)、四路切換弁(12)及び第2
ガス側配管(22)を流通し、室外熱交換器(13)で凝縮す
る。室外熱交換器(13)を流出した液冷媒は、第1液側配
管(25)を流通し、膨張弁(14)で減圧されて気液二相冷媒
となる。膨張弁(14)を流出した二相冷媒は、第2液側配
管(26)を流通し、室内熱交換器(15)で室内空気と熱交換
を行って蒸発し、室内空気を冷却する。室内熱交換器(1
5)を流出したガス冷媒は、第3ガス側配管(23)、四路切
換弁(12)及び第4ガス側配管(24)を流通し、圧縮機(11)
に吸入される。
【0087】一方、暖房運転時には、四路切換弁(12)は
図1に示す破線側に設定される。つまり、四路切換弁(1
2)は、第1ポート(12a) と第3ポート(12c) とが連通す
ると共に第2ポート(12b) と第4ポート(12d) とが連通
する状態となる。この状態で、圧縮機(11)から吐出され
たガス冷媒は、第1ガス側配管(21)、四路切換弁(12)及
び第3ガス側配管(23)を流通し、室内熱交換器(15)に流
入する。室内熱交換器(15)に流入した冷媒は、室内空気
と熱交換を行って凝縮し、室内空気を加熱する。室内熱
交換器(15)を流出した液冷媒は、第2液側配管(26)を流
通し、膨張弁(14)で減圧されて気液二相冷媒となる。膨
張弁(14)を流出した二相冷媒は、第1液側配管(25)を流
通し、室外熱交換器(13)で蒸発する。室外熱交換器(13)
を流出したガス冷媒は、第2ガス側配管(22)、四路切換
弁(12)及び第4ガス側配管(24)を流通し、圧縮機(11)に
吸入される。
【0088】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、以下のような効果が発揮され
る。
【0089】すなわち、室外熱交換器(13)に関し、伝熱
管(13p) の平均内径dを6.0mm ≦d≦6.5mm として従来
よりも細径化しているが、上記の平均内径dの範囲であ
れば、R22で外径が8.0mm の伝熱管を用いる場合と比
較して圧力損失は増大しない。
【0090】また、プレートフィン(13f) をスリットフ
ィンまたはルーバーフィンとして、フィンピッチP1を1.
2mm ≦P1≦2.0mm としているので、その範囲の上限側の
値にフィンピッチP1を設定すれば着霜がより発生しにく
くなることから、暖房運転を長時間継続して行うことが
可能となり、その範囲の下限側の値にフィンピッチP1を
設定すれば、着霜を従来と同程度に抑えながら室外熱交
換器(13)をより小型化できる。したがって、性能を確保
しながら小型化することが可能となる。
【0091】さらに、伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピ
ッチP3の積Aを220mm2≦A≦420mm2とすれば、R22で
外径が8.0mm の伝熱管を使用する場合と同等以上の能力
を得ながら伝熱管(13p) を細径化できる。したがって、
従来と同等以上の性能を持った室外熱交換器(13)を小型
化できる。特に、伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッチ
P3の積Aを、250mm2≦A≦390mm2とすることにより、細
径化による小型化を可能としながら、さらに能力を高め
られる。
【0092】一方、室内熱交換器(15)に関し、伝熱管(1
5p) の平均内径dを5.4mm ≦d≦5.9mm として従来より
も細径化しているが、上記の平均内径の範囲であれば、
R22で外径が7.0mm の伝熱管を用いる場合と比較して
圧力損失は増大しない。
【0093】また、プレートフィン(15f) をスリットフ
ィンまたはルーバーフィンとして、フィンピッチP1を1.
0mm ≦P1≦1.8mm としているので、その範囲の上限側の
値にフィンピッチP1を設定すれば露付きや氷結がより発
生しにくくなり、その範囲の下限側の値にフィンピッチ
P1を設定すれば、露付きまたは氷結を従来と同程度に抑
えながら室内熱交換器(15)をより小型化できる。したが
って、性能を確保しながら小型化することが可能とな
る。
【0094】さらに、伝熱管(15p) の段ピッチP2と列ピ
ッチP3の積Aを180mm2≦A≦250mm2とすれば、R22で
外径が7.0mm の伝熱管を使用する場合と同等以上の能力
を得ながら伝熱管(15p) を細径化できる。したがって、
従来と同等以上の性能を持った室内熱交換器(15)を小型
化できる。特に、伝熱管(15p) の段ピッチP2と列ピッチ
P3の積Aを、190mm2≦A≦240mm2とすることにより、細
径化による小型化を可能としながら、さらに能力を高め
られる。
【0095】以上のように、本実施形態の空気調和装置
によれば、室外熱交換器(13)と室内熱交換器(15)の両方
を小型化しながら、装置としての性能の向上も図ること
ができる。そして、R32の特性を生かしたコンパクト
で性能の高い空気調和装置を実現できる。
【0096】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、実施形
態1の空気調和装置(1) に対し、各熱交換器(13,15) の
フィン(13f,15f) が異なる構成としたものである。
【0097】各熱交換器(13,15) のプレートフィン(13
f,15f) には、実施形態1のスリットフィンに変えて図
5のフラットフィンが用いられている。フラットフィン
は、ルームエアコンなどで一般的に用いられており、ス
リットフィンやルーバーフィンに比べてフィン効率は低
いが、着霜が進行しにくく、デフロスト時の霜の排除性
は向上する。そして、性能が低下する分はフィンピッチ
P1を詰めて伝熱面積を拡大することで補うことができ
る。
【0098】上記図3には、室外熱交換器(13)で外径が
6.35mm の伝熱管(13p) でフラットフィンを用いた場合
のフィンピッチP1の変化による連続暖房運転時間の変化
も示している。この図に示しているように、室外熱交換
器(13)でフラットフィンを用いる場合は、フィンピッチ
P1の下限を0.8mm としても従来と同程度の連続暖房運転
が可能で、フィンピッチP1をそれよりも広げれば連続暖
房運転時間を延長することができる。
【0099】なお、フィン効率が下がって熱交換器性能
が低下してしまわないように、フラットフィンを用いる
場合のフィンピッチP1の上限は1.7mm 程度にするとよ
い。つまり、フィンピッチは、0.8mm 〜1.7mm の範囲内
から適宜選定するとよい。なお、このことは、フラット
フィンに変えてワッフルフィンを用いた場合でも同様で
ある。
【0100】このように、ルームエアコンなどで用いる
室外熱交換器(13)ではフラットフィンが一般に用いられ
ているので、その場合にはフィンピッチP1をかなり詰め
ることが可能となり、小型化する点において極めて有利
である。
【0101】また、本実施形態では、室内熱交換器(15)
にも同様にフラットフィンを用いている。そして、室内
熱交換器(15)のフィンピッチP1は、図8に基づいて定め
られている。図示するように、室内熱交換器(15)でフラ
ットフィンを用いる場合は、フィンピッチP1を0.6mm と
しても従来と同程度の連続冷房運転が可能で、フィンピ
ッチP1をそれよりも広げれば連続冷房時間を延長するこ
とができる。この場合も、フィンピッチP1を広げすぎて
フィン効率が低下しないように、上限は1.5mm程度に
し、その範囲でフィンピッチP1を選定するとよい。この
ことは、ワッフルフィンを用いた場合でも同様である。
【0102】−実施形態2の効果− 本実施形態2では、室外熱交換器(13)と室内熱交換器(1
5)にフラットフィンまたはワッフルフィンを用いて、フ
ィンピッチP1の上限と下限を実施形態1よりも小さくし
ているので、スリットフィンやルーバーフィンを用いる
場合よりも小型化することが可能となる。
【0103】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、各熱交
換器(13,15) のプレートフィン(13f,15f) を、実施形態
1,2とは異なる構成としたものである。
【0104】具体的に、各熱交換器(13,15) のプレート
フィン(13f,15f) は、図10に示すように、風上から風
下に向かって徐々に切り起こし面積の大きくなるスリッ
トフィンまたはルーバーフィンを用いている。そして、
低温で着霜が発生しやすい風上側ではスリットまたはル
ーバーの密度を低くすることで、着霜しにくく除霜しや
すいようにして、風下側ではスリットまたはルーバーの
密度を高めて熱伝達性能を向上させるようにしている。
【0105】本実施形態3でも、伝熱管(13p,15p) の平
均内径は、上記各実施形態1,2と同様に、室外熱交換
器(13)で6.0mm ≦d≦6.5mm 、室内熱交換器(15)で5.4m
m ≦d≦5.9mm としている。
【0106】また、各熱交換器(13,15) におけるフィン
ピッチP1の範囲は実施形態1と実施形態2の中間の範囲
が好ましく、具体的には、室外熱交換器(13)で1.0mm ≦
P1≦1.85mm、室内熱交換器(15)で0.8mm ≦P1≦1.65mmと
している。
【0107】−実施形態3の効果− 本実施形態3によれば、着霜しにくくて除霜しやすく、
しかも伝熱性能の高い熱交換器(13,15) を提供できる。
したがって、実施形態2の熱交換器(13,15) よりも性能
を高めながら、実施形態1の熱交換器(13,15) よりも小
型化することが可能となる。
【0108】−実施形態3の変形例− 図10の例では、風上側から風下側に向かって徐々に切
り起こし面積の大きなるプレートフィン(13f,15f) を用
いているが、その代わりに、図11に示すように風上側
にフラットフィンまたはワッフルフィンを配置し、風下
側にスリットフィンまたはルーバーフィンを配置した構
成としてもよい。
【0109】このようにすると、性能に関して図10の
例とほぼ同等の効果が得られることに加えて、上記実施
形態3のプレートフィン(13f,15f) をプレス成形するた
めの特別な金型を用いずに一般的な金型を使用できるた
め、製作が容易で、コストが高くなるのを抑えられる。
【0110】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態
について、以下のような構成としてもよい。
【0111】例えば、上記各実施形態では、R32単一
冷媒を用いるものとして説明したが、R32を約75質
量%以上100質量%未満含む混合冷媒(R32組成リ
ッチの混合冷媒)を用いてもよい。上記混合冷媒として
は、例えば、R32/R125、R32/R134a、
R32/プロパン、R32/ブタン、R32/イソブタ
ンなどの混合冷媒を使用することができる。これらの混
合冷媒を使用してもR32単一冷媒と特性が殆ど変わら
ないため、上記各実施形態と同様の効果を奏することが
できる。
【0112】また、上記実施形態は冷房運転及び暖房運
転を選択的に実行可能ないわゆるヒートポンプ式の空気
調和装置であったが、本発明の適用対象はヒートポンプ
式空気調和装置に限定されるものではなく、例えば、暖
房専用機や冷房専用機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る空気調和装置の冷媒
回路図である。
【図2】各種冷媒の特性を比較した表である。
【図3】R22に代えてR32を用いた場合の連続暖房
運転時間を示すグラフである。
【図4】実施形態1で用いるスリットフィンの外形図で
ある。
【図5】実施形態2で用いるフラットフィンの外形図で
ある。
【図6】フィンピッチ、伝熱管の段ピッチ及び列ピッチ
を表す斜視図である。
【図7】段ピッチと列ピッチの積と室外熱交換器の能力
との関係を表すグラフである。
【図8】R22に代えてR32を用いた場合の連続冷房
運転時間を示すグラフである。
【図9】段ピッチと列ピッチの積と室内熱交換器の能力
との関係を表すグラフである。
【図10】実施形態3で用いるプレートフィンの外形図
である。
【図11】実施形態3の変形例で用いるプレートフィン
の外形図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置 (10) 冷媒回路 (11) 圧縮機 (12) 四路切換弁 (13) 室外熱交換器 (13f) プレートフィン (13p) 伝熱管 (14) 膨張弁(減圧機構) (15) 室内熱交換器 (15f) プレートフィン (15p) 伝熱管 (16) 室外ユニット (17) 室内ユニット (P1) フィンピッチ (P2) 段ピッチ (P3) 列ピッチ

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R32またはその混合冷媒による蒸気圧
    縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられる
    プレートフィンコイル形の室外熱交換器であって、 伝熱管(13p) の平均内径dが6.0mm ≦d≦6.5mm であ
    り、 プレートフィン(13f) がスリットフィンまたはルーバー
    フィンであり、フィンピッチP1が1.2mm ≦P1≦2.0mm で
    ある室外熱交換器。
  2. 【請求項2】 R32またはその混合冷媒による蒸気圧
    縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられる
    プレートフィンコイル形の室外熱交換器であって、 伝熱管(13p) の平均内径dが6.0mm ≦d≦6.5mm であ
    り、 プレートフィン(13f) がフラットフィンまたはワッフル
    フィンであり、フィンピッチP1が0.8mm ≦P1≦1.7mm で
    ある室外熱交換器。
  3. 【請求項3】 R32またはその混合冷媒による蒸気圧
    縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられる
    プレートフィンコイル形の室外熱交換器であって、 伝熱管(13p) の平均内径dが6.0mm ≦d≦6.5mm であ
    り、 プレートフィン(13f) が風上から風下に向かって切り起
    こし面積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフ
    ィンであり、フィンピッチP1が1.0mm ≦P1≦1.85mmであ
    る室外熱交換器。
  4. 【請求項4】 R32またはその混合冷媒による蒸気圧
    縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられる
    プレートフィンコイル形の室外熱交換器であって、 伝熱管(13p) の平均内径dが6.0mm ≦d≦6.5mm であ
    り、 伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッチP2の積Aが、220m
    m2≦A≦420mm2である室外熱交換器。
  5. 【請求項5】 伝熱管(13p) の段ピッチP2と列ピッチP2
    の積Aが、250mm2≦A≦390mm2である請求項4記載の室
    外熱交換器。
  6. 【請求項6】 プレートフィン(13f) がスリットフィン
    またはルーバーフィンである請求項4または5記載の室
    外熱交換器。
  7. 【請求項7】 フィンピッチP1が1.2mm ≦P1≦2.0mm で
    ある請求項6記載の室外熱交換器。
  8. 【請求項8】 プレートフィン(13f) がフラットフィン
    またはワッフルフィンである請求項4または5記載の室
    外熱交換器。
  9. 【請求項9】 フィンピッチP1が0.8mm ≦P1≦1.7mm で
    ある請求項8記載の室外熱交換器。
  10. 【請求項10】 プレートフィン(13f) が風上から風下
    に向かって切り起こし面積の大きくなるスリットフィン
    またはルーバーフィンである請求項4または5記載の室
    外熱交換器。
  11. 【請求項11】 フィンピッチP1が1.0mm ≦P1≦1.85mm
    である請求項10記載の室外熱交換器。
  12. 【請求項12】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられ
    るプレートフィンコイル形の室内熱交換器であって、 伝熱管(15p) の平均内径dが5.4mm ≦d≦5.9mm であ
    り、 プレートフィン(15f) がスリットフィンまたはルーバー
    フィンであり、フィンピッチP1が1.0mm ≦P1≦1.8mm で
    ある室内熱交換器。
  13. 【請求項13】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられ
    るプレートフィンコイル形の室内熱交換器であって、 伝熱管(15p) の平均内径dが5.4mm ≦d≦5.9mm であ
    り、 プレートフィン(15f) がフラットフィンまたはワッフル
    フィンであり、フィンピッチP1が0.6mm ≦P1≦1.5mm で
    ある室内熱交換器。
  14. 【請求項14】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられ
    るプレートフィンコイル形の室内熱交換器であって、 伝熱管(15p) の平均内径dが5.4mm ≦d≦5.9mm であ
    り、 プレートフィン(15f) が風上から風下に向かって切り起
    こし面積の大きくなるスリットフィンまたはルーバーフ
    ィンであり、フィンピッチP1が0.8mm ≦P1≦1.65mmであ
    る室内熱交換器。
  15. 【請求項15】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行う空気調和装置(1) に用いられ
    るプレートフィンコイル形の室内熱交換器であって、 伝熱管(15p) の平均内径dが5.4mm ≦d≦5.9mm であ
    り、 伝熱管(15p) の段ピッチP2と列ピッチP3の積Aが、180m
    m2≦A≦250mm2である室内熱交換器。
  16. 【請求項16】 伝熱管(15p) の段ピッチP2と列ピッチ
    P3の積Aが、190mm2≦A≦240mm2である請求項15記載
    の室内熱交換器。
  17. 【請求項17】 プレートフィン(15f) がスリットフィ
    ンまたはルーバーフィンである請求項15または16記
    載の室内熱交換器。
  18. 【請求項18】 フィンピッチP1が1.0mm ≦P1≦1.8mm
    である請求項17記載の室内熱交換器。
  19. 【請求項19】 プレートフィン(15f) がフラットフィ
    ンまたはワッフルフィンである請求項15または16記
    載の室内熱交換器。
  20. 【請求項20】 フィンピッチP1が0.6mm ≦P1≦1.5mm
    である請求項19記載の室内熱交換器。
  21. 【請求項21】 プレートフィン(15f) が風上から風下
    に向かって切り起こし面積の大きくなるスリットフィン
    またはルーバーフィンである請求項15または16記載
    の室内熱交換器。
  22. 【請求項22】 フィンピッチP1が0.8mm ≦P1≦1.65mm
    である請求項21記載の室内熱交換器。
  23. 【請求項23】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行うように、圧縮機(11)と、室外
    熱交換器(13)と、減圧機構(14)と、室内熱交換器(15)と
    が順に接続された冷媒回路(10)を備えた空気調和装置で
    あって、 室外熱交換器(13)が、請求項1ないし11の何れか1記
    載の室外熱交換器により構成されている空気調和装置。
  24. 【請求項24】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行うように、圧縮機(11)と、室外
    熱交換器(13)と、減圧機構(14)と、室内熱交換器(15)と
    が順に接続された冷媒回路(10)を備えた空気調和装置で
    あって、 室内熱交換器(15)が、請求項12ないし22の何れか1
    記載の室内熱交換器により構成されている空気調和装
    置。
  25. 【請求項25】 R32またはその混合冷媒による蒸気
    圧縮式冷凍サイクルを行うように、圧縮機(11)と、室外
    熱交換器(13)と、減圧機構(14)と、室内熱交換器(15)と
    が順に接続された冷媒回路(10)を備えた空気調和装置で
    あって、 室外熱交換器(13)が請求項1ないし11の何れか1記載
    の室外熱交換器により構成され、室内熱交換器(15)が請
    求項12ないし22の何れか1記載の室内熱交換器によ
    り構成されている空気調和装置。
  26. 【請求項26】 冷媒としてR32が使用される請求項
    23,24または25記載の空気調和装置。
  27. 【請求項27】 冷媒として、R32を75質量%以上
    100質量%未満含む混合冷媒が使用される請求項2
    3,24または25記載の空気調和装置。
  28. 【請求項28】 冷媒として、R32とR125の混合
    冷媒が使用され、該混合冷媒が、R32を75質量%以
    上100質量%未満含んでいる請求項23,24または
    25記載の空気調和装置。
  29. 【請求項29】 冷媒として、R32とR134aの混
    合冷媒が使用され、該混合冷媒が、R32を75質量%
    以上100質量%未満含んでいる請求項23,24また
    は25記載の空気調和装置。
  30. 【請求項30】 冷媒として、R32と炭化水素系冷媒
    の混合冷媒が使用され、該混合冷媒が、R32を75質
    量%以上100質量%未満含んでいる請求項23,24
    または25記載の空気調和装置。
  31. 【請求項31】 炭化水素系冷媒は、プロパン、ブタ
    ン、イソブタンの何れか1である請求項30記載の空気
    調和装置。
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