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JP2001301998A - シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置

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Publication number
JP2001301998A
JP2001301998A JP2001005743A JP2001005743A JP2001301998A JP 2001301998 A JP2001301998 A JP 2001301998A JP 2001005743 A JP2001005743 A JP 2001005743A JP 2001005743 A JP2001005743 A JP 2001005743A JP 2001301998 A JP2001301998 A JP 2001301998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
conveying
speed
unit
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001005743A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashige Tamura
田村  昌重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001005743A priority Critical patent/JP2001301998A/ja
Priority to US09/778,928 priority patent/US6533263B2/en
Publication of JP2001301998A publication Critical patent/JP2001301998A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H7/00Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles
    • B65H7/18Modifying or stopping actuation of separators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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    • B65H2301/40Type of handling process
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    • B65H2301/4431Moving, forwarding, guiding material by acting on surface of handled material by means with operating surfaces contacting opposite faces of material
    • B65H2301/44318Moving, forwarding, guiding material by acting on surface of handled material by means with operating surfaces contacting opposite faces of material between rollers
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    • B65H2513/10Speed

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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、かつ小さな紙間でもシートの搬送状
態を監視することのできるシート搬送装置及びこれを備
えた画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。 【解決手段】 シートSを連続して搬送する際、シート
収納部29から先行シートと後続シートとを一部重ねた
状態で搬送するようにする。そして、シートSを連続し
て搬送する際、搬送されたシートを検知する検知手段1
の位置で、先行シートと後続シートとの間隔を、検知手
段1がシートSを検知することができる間隔に広げるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを1枚ずつ
搬送するシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
並びに画像読取装置に関し、特に連続搬送されるシート
の搬送状態を監視する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置又は画像読取装置
は、シートを送り出す給紙部と、この給紙部から送り出
されたシートを画像形成部又は画像読取部に搬送する搬
送部とを有するシート搬送装置を備えている。そして、
このようなシート搬送装置においては、シートの搬送遅
れ等により、シート搬送装置が備えられる画像形成装置
等の機能が満足できなくなったり、致命的な損傷を与え
てしまったりすることのないようシートの搬送状態を監
視する必要がある。
【0003】そこで、従来のシート搬送装置において
は、例えば搬送部の概略図である図32に示すように、
シート105がシート搬送通路を搬送されていく状態を
監視するため、搬送方向eに移動するシート105を検
知するためのフラグ式センサ104を設け、このフラグ
式センサ104により、一定以上の間隔(=紙間)を開
けながら連続して搬送されているシート105を検知す
るようにしていた。言い換えれば、紙間をフラグ式セン
サ104にて捕らえる事で、シート105の搬送状態を
監視していた。
【0004】なお、図33はこのようなフラグ式センサ
104の構成を示すものであり、同図において、111
はセンサフラグ、112はセンサフラグ111の移動に
伴ってON、OFFするフォトセンサ、113はばね材
である。なお、センサフラグ111はばね材113によ
り付勢されているため、シートがセンサ部に存在しない
時には、同図に示す位置にある。
【0005】ここで、ガイド板115の間を矢印f方向
に搬送されてきた図示しないシートがセンサフラグ11
1に当接すると、センサフラグ111はシートに押され
て支点114を支点として図中g方向に倒れる。そし
て、このようにセンサフラグ111がg方向に倒れるこ
とにより、フォトセンサ112からの信号が、例えばO
FFからONに変化し、これにより不図示の制御装置は
シートの通過を検知するようになっている。
【0006】ところで、連続してシートが搬送される場
合、センサフラグ111がフォトセンサ112を遮って
いる状態から遮らない状態に変化する時にばね材113
により戻される時間と、フラグ位置が安定するまでの時
間、そしてフォトセンサ112の電位が安定するまでの
時間等により、フラグ式センサ104が確実にシートを
検知するのに必要とされる紙間の量が決まっていた。
【0007】一方、図34は従来のシート搬送装置の給
紙部1000の構成を示す図であり、シート積載部11
01に積載されたシートSは、給紙命令により駆動開始
するピックアップローラ1102により搬送経路H11
00へと給紙・搬送される。そして、ピックアップロー
ラ1102により送り出されたシートSは分離手段及び
給送手段となるリタードローラ1103と給紙ローラ1
104のニップ部へと進入し、最上位の一枚のみ分離さ
れ、搬送経路H1100下流側へと搬送される。
【0008】ここで、リタードローラ1103は不図示
のトルクリミッタの働きにより、複数枚のシートが搬送
されてきた時には最上位のシート以外のシートをシート
積載部1101に戻すように搬送方向とは逆回転駆動が
加えられている。なお、同図において、1105は紙端
検知センサであり、1106は引き抜きローラ対であ
る。
【0009】そして、1枚ずつ給紙されたシートSは紙
端検知センサ1105により、その先端を検知された
後、引き抜きローラ対1106に引き渡され、引き抜き
ローラ対1106の働きにより給紙ローラ1104とリ
タードローラ1103のニップ部より引き抜かれ、更に
下流に搬送される。
【0010】ここで、このような給紙部1000におい
ては、シートSの搬送遅れなどにより、不具合が生じな
いよう、又画像形成装置等のシート搬送要求に答えるよ
う、連続して搬送されているシートSは、先行するシー
トの後端と後続するシートの先端との間に一定以上の間
隔(=紙間)を開けながら搬送されていた。そして、こ
のような紙間を紙端検知センサ1105にて検出するこ
とで、シートSの搬送状態を監視していた。
【0011】ところで、給紙部1000としては、シー
トの搬送制御タイミングが搬送パス長の異なる各給紙段
で同じとなるように、また第1枚目の画像形成タイミン
グ(複写機においてはファーストコピータイム)を早め
ることを目的に、いわゆる増速制御を行うようにしたも
のがある。
【0012】そして、このような増速制御においては、
紙端検知センサ1105をプレレジセンサとして使用す
る一方、給紙速度(ピックアップローラ1102、給紙
ローラ1104で搬送する速度)はそのままとし、プレ
レジセンサで検知した後にプレレジ停止位置(停止位置
の安定化のためには引き抜きローラ対1106の後が効
果的である)でシートを一旦停止し、タイミングを合わ
せて搬送再開することで安定した搬送を実現し、更には
この一時停止後の再給紙搬送速度を給紙速度よりも大き
くするように制御している。
【0013】しかしながら、このような制御を行う場合
においても、紙端検知センサ1105が正確にシートS
の先端を検知することは非常に重要であり、このため既
述した図32に示す搬送部と同様に紙間を設ける必要が
ある。
【0014】さらに、シート搬送装置においては、画像
形成部や画像読取り部の直前にシートの姿勢及び位置を
合わせるための斜行補正を行う必要があるため、従来よ
り様々な斜行補正手段(いわゆるレジストレーション手
段)が考案されているが、このような斜行補正手段とし
ては、一旦シートを停止させることにより斜行補正を行
うものがあり、このような斜行補正を行う場合、さらに
多くの紙間が必要とされていた。
【0015】ところで、従来のアナログ式の画像形成装
置の一例である複写機においては、1枚のシート(原
稿)を読取った後、連続して複写をする場合でも、原稿
を露光するための光学装置が複写枚数分往復しなければ
ならず、このためにシート間の間隔が必然的に決まって
いた。
【0016】一方、近年、画像形成装置、画像読取装置
がデジタル化されるに従い、シートとシートの間隔を詰
め、短い時間の中で多くのシートを処理することによっ
て、例えば画像形成の場合、画像形成のプロセス速度を
上げずに実質的な画像形成速度の向上が図られるように
なってきている。
【0017】これは、原稿の読取り及び画像形成がデジ
タル化されることにより、原稿を1度読取った後、その
画像情報を電気的に符号化してメモリに貯えることがで
きるようになり、また画像形成時はメモリ内の情報を読
み出してレーザ光、LEDアレイ等の露光装置によって
感光体上に原稿の画像情報に対応する画像を形成するこ
とができるようになり、これにより複数枚の複写におい
ても光学装置などのメカニカルな動きが不要となったか
らである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日、画像
形成装置及び画像読取装置(以下、画像形成装置等とい
う)においては、より高画質化と、より高いプロダクテ
ィビティーが求められてきている。
【0019】ここで、例えば画像形成装置において、高
画質を求めるならば、画像形成部ではシートを遅い速度
で搬送する方が有利であり、また画像を定着する定着部
を有する場合においても、この定着部ではシートを遅い
速度で搬送する方が有利である。しかし、このようにシ
ートを遅い速度で搬送するようにした場合、プロダクテ
ィビティーが低下する。
【0020】そこで、高画質を求めつつ高プロダクティ
ビティーを達成するためには、シートとシートの間隔
(=紙間)を小さくする必要があるが、搬送されるシー
トを監視する検知手段としてフラグ式センサを用いた場
合、既述したようにフラグの戻り時間やフォトインタラ
プタの電気的反応時間といった要因で、最低限の紙間が
必要であり、紙間を小さくするには限界があった。
【0021】なお、この問題を解決する手段として、反
射型センサ等の光学式センサを用いた場合には、フラグ
式センサに比べて紙間を小さくすることが可能となる
が、フラグ式センサに比べて光学式センサは高価であ
り、またOHPフィルム等の透過タイプのシートに用い
る事ができない等の欠点があった。
【0022】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、安価で、かつ小さな紙間でもシー
トの搬送状態を監視することのできるシート搬送装置及
びこれを備えた画像形成装置、画像読取装置並びにシー
ト処理装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを連続
して搬送するシート搬送装置であって、前記搬送される
それぞれのシートを検知するための検知手段を備え、前
記シートを連続して搬送する際に前記検知手段により後
続シートを検知できない状態で先行シートと後続シート
との搬送を開始し、前記検知手段の位置で、前記先行シ
ートと後続シートとの間に該後続シートを該検知手段が
検知することができる間隔が生じるように、前記先行シ
ートと後続シートとを搬送するようにすることを特徴と
するものである。
【0024】また本発明は、前記シートを搬送する第1
の搬送手段と、該第1の搬送手段の下流側に配置され、
前記第1の搬送手段により搬送されてくるシートを搬送
する第2の搬送手段と、を有し、前記検知手段を前記第
1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に配置し、前
記第2の搬送手段がシートを搬送する第2搬送速度を前
記第1の搬送手段がシートを搬送する第1搬送速度より
も速く設定することにより、前記第2の搬送手段により
搬送される先行シートと前記第1の搬送手段により搬送
される後続シートとに搬送速度の差を生じさせて前記検
知手段の位置で前記先行シートと後続シートとの間に前
記間隔を生じさせることを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、前記第1の搬送手段がシー
トを収納するシート収納部に収納されているシートを分
離して送り出す分離手段であり、前記分離手段の下流側
に前記第2の搬送手段を配置し前記分離手段により前記
検知手段によって後続シートを検知できない状態で先行
シートと後続シートとの搬送を開始させ、前記先行シー
トと後続シートとに前記搬送速度の差を生じさせるよう
前記分離手段及び前記第2の搬送手段を駆動して前記検
知手段の位置で前記先行シートと後続シートとの間に前
記間隔を生じさせることを特徴とするものである。
【0026】また本発明は、前記先行シートが前記第2
の搬送手段に到達して搬送されるときには前記第1の搬
送手段と同じ第1の搬送速度で先行シートを搬送し、該
先行シートを前記シート検知手段の検知情報に基いて搬
送経路上の所定位置に一旦停止させ、該先行シートの再
給送時に前記第2の搬送手段を前記第1の搬送手段より
も速い第2の搬送速度で搬送するように、前記第2の搬
送手段を制御する制御手段を設けることを特徴とするも
のである。
【0027】また本発明は、前記分離手段は、前記シー
ト収納部からシートを送り出す送り手段と、該送り手段
により送り出されたシートを給送する方向に回転する給
紙ローラと、該給紙ローラに対向配置され、シートの送
り方向とは逆方向に回転するリタードローラとを備え、
前記給紙ローラにより直接的に送られるシートを給送
し、該シートに付随して給紙ローラとリタードローラの
ニップ部を通過しようとするシートの給送を阻止するこ
とを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記分離手段の給紙ローラ
は、該給紙ローラへの駆動停止時において給送方向の回
転を許容する一方向接続手段を備え、前記後続シートの
前記送り手段による送り出し速度を前記第1搬送速度に
設定することを特徴とするものである。
【0029】また本発明は、前記分離手段により前記先
行シートの後端側と前記後続シートの先端側とを一部重
ねた状態で搬送を開始させ、前記先行シートの後端が前
記分離手段を抜ける前に前記先行シートと前記後続シー
トとの間に前記間隔が生じるように前記第2の搬送速度
を設定することを特徴とするものである。
【0030】また本発明は、前記送り手段と分離手段は
同一の駆動手段により駆動され、前記第1搬送速度に設
定することを特徴とするものである。
【0031】また本発明は、前記送り手段及び前記分離
手段によりシートを送り出す前記第1搬送速度が可変で
あり、前記送り手段が前記シート収納部に積載されてい
るシートの送り出しを開始してから、徐々に増速するよ
うに制御することを特徴とするものである。
【0032】また本発明は、前記第2搬送手段のシート
搬送方向の下流に第3の搬送手段を設け、該第3の搬送
手段を前記第1搬送速度でシートを搬送するように設定
することを特徴とするものである。
【0033】また本発明は、前記制御手段は、前記第2
及び第3搬送手段の間で前記先行シートにループを形成
し、前記広がったシート間の間隔を元に戻すようにする
ことを特徴とするものである。
【0034】また本発明は、前記第2及び第3搬送手段
の間に前記シート搬送通路を形成する一対のガイド部材
を設けると共に、前記一対のガイド部材の一方には前記
シートにループを形成させる湾曲部を形成し、他方には
前記第2搬送手段により搬送されるシートを前記湾曲部
に向かわせるための突出部を設けることを特徴とするも
のである。
【0035】また本発明は、前記第2搬送手段は、前記
第1搬送速度と前記第2搬送速度の2つの搬送速度でシ
ートを搬送可能であり、前記検知手段による先行シート
の検知に基づいて、搬送速度を前記第1搬送速度から前
記第2搬送速度に切り替える制御手段を設けることを特
徴とするものである。
【0036】また本発明は、前記搬送速度を切り替える
タイミングを前記搬送されるシートのサイズに応じて変
化させるようにすることを特徴とするものである。
【0037】また本発明は、前記第2搬送手段の第2搬
送速度を、前記搬送されるシートのサイズに応じて変化
させるようにすることを特徴とするものである。
【0038】また本発明は、前記第1搬送手段に、前記
第2搬送手段との搬送速度差により前記シートが引き抜
かれる際、該第1搬送手段の回転を許容する一方向接続
手段を設けていることを特徴とするものである。
【0039】また本発明は、前記第2搬送手段を前記シ
ートを搬送する状態と、搬送しない状態とに切り替える
と共に、前記シートを搬送する状態から搬送しない状態
に切り替わるタイミングを前記搬送されるシートのサイ
ズに応じて変化させるようにしていることを特徴とする
ものである。
【0040】また本発明は、前記第1の搬送手段と前記
第2の搬送手段とを独立して駆動する駆動手段を備える
ことを特徴とするものである。
【0041】また本発明は、シート搬送装置を備えた画
像形成装置において、前記シート搬送装置は上記のいず
れかに記載のものであることを特徴とするものである。
【0042】また本発明は、シート搬送装置を備えた画
像読取装置において、前記シート搬送装置は上記のいず
れかに記載のものであることを特徴とするものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0044】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシ
ート搬送装置の給紙部の概略構成図、図2は給紙部の駆
動系の要部概略構成を説明する斜視図、図3は給紙部の
駆動系の構成を説明する駆動系統図、図4は実施の形態
におけるシート搬送装置を備えた画像形成装置の要部構
成図である。
【0045】図4において、27Aは画像形成装置とし
ての複写機であり、27は複写機本体、38Aは給紙部
38及び搬送部39を有するシート搬送装置である。
【0046】図1に戻り、給紙部ではシート収納部とし
ての給紙カセット29に積載されたシートSは、給紙命
令により駆動開始する送り手段としてのピックアップロ
ーラ3により搬送経路H1へと給紙・搬送される。
【0047】ピックアップローラ3により送り出された
シートSは分離部材となるリタードローラ4と給送部材
となる給紙ローラ5のニップ部Nへと進入し、最上位の
一枚のみ分離され、搬送経路H1下流側へと搬送され
る。このピックアップローラ3と、リタードローラ4
と、給紙ローラ5とにより分離手段が構成されている。
【0048】なお、給紙ローラ5は、一方向接続手段と
してのワンウェイックラッチが内蔵されており、給送方
向の回転を許容している。また、リタードローラ4は不
図示のトルクリミッタの働きにより、複数枚のシートが
搬送されてきた時には最上位のシート以外のシートを給
紙カセット29方向に戻すように搬送方向とは逆回転駆
動が加えられている。
【0049】1は送られるシートSの先端を検知する紙
端検知センサであり、2は搬送手段としての引き抜きロ
ーラ(対)である。1枚ずつ給紙されたシートSは検知
手段である紙端検知センサ1により、その先端を検知さ
れた後、引き抜きローラ対2に引き渡され、引き抜きロ
ーラ対2の働きにより給紙ローラ5とリタードローラ4
のニップ部Nより引き抜かれ、更に下流に位置する画像
形成部方向に搬送される。
【0050】ここで、図2及び図3に示すように、ピッ
クアップローラ3は給紙ローラ軸7を回動中心として回
動するように構成された不図示のローラホルダに回転自
在に支持されており、その回転駆動は給紙ローラ軸7上
に取り付けられた駆動プーリ6から駆動伝達ベルト11
を通じてピックアップローラ3と同軸上に設けられた従
動プーリ8に伝えられ、これによりピックアップローラ
3は給紙ローラ軸7の回転と同期して回転するように構
成されている。そして、ピックアップローラ3によるシ
ートの搬送速度と給紙ローラ5によるシートの搬送速度
は同じ速度に設定されている。
【0051】一方、駆動手段としての給紙モータM1を
停止し、別の駆動手段である搬送モータM2からの回転
駆動にて、給紙ローラ5とは独立に駆動される引き抜き
ローラ対2を回転駆動させてシートSが給紙ローラ5か
ら引き抜かれた場合には、ワンウェイクラッチが給紙ロ
ーラ5の連れ回りによる回転駆動を給紙ローラ軸7及び
ピックアップローラ3に伝達しないように作用し、意図
しない送り出し動作をしないようになっている。
【0052】ピックアップローラ3は図示しない昇降手
段により給紙動作中1枚毎に上昇下降を繰り返すように
動作する。こうして積載されたシートSを1枚ずつ給紙
ローラ5部へと送り出す。
【0053】また、リタードローラ4は、別に設けられ
た不図示の回動軸を中心として回動する不図示のリター
ドホルダに取付けられている。そして、このリタードロ
ーラ4の回転駆動は、前述のように駆動伝達ベルト12
を伝って給紙ローラ軸7が回転駆動することで、ここか
ら駆動伝達ベルト13を介して図中矢印e方向に回転が
伝達され、リタードホルダに支持されたリタード軸9に
伝えられる。
【0054】ここで、このリタード軸9は給紙方向とは
反対方向の図中矢印f方向に回転している。そして、リ
タードローラ4はこのリタード軸9に所定のトルク以上
のトルクが伝わると空転するトルクリミッタ10を介し
て取り付けられており、このトルクリミッタ10の働き
により複数枚のシートが給紙されないように設定されて
いるものである。
【0055】次に、図4を用いて複写機27Aのシート
搬送動作及び画像形成手順を順を追って説明する。
【0056】まず、複写機本体27はブック原稿及びシ
ート状原稿の画像面の情報を読取る画像読取手段となる
スキャナ部28を内部上方に配設し、このスキャナ部2
8より下方に画像形成手段となる画像形成部17を配
し、さらに画像形成部17より下方にシート搬送装置3
8Aが配置され、そこに給紙カセット29(29a,2
9bの2段)が装着されている。
【0057】スキャナ部28は走査系光源30c、原稿
台ガラス31a、複写機本体27に対して開閉可能な原
稿圧板32、この原稿圧板32と一体に構成された自動
原稿給送部33、原稿排紙トレイ34、ミラー台30
a、レンズや受光素子(光電変換素子)を備えた受光部
30および画像処理部などを備えている。
【0058】そして、原稿台ガラス31a上に本や厚
紙、カール紙などのブック原稿やシート原稿などを原稿
面下向きにして載置し、原稿圧板32により背面を押圧
して静止状態でセットし、操作パネル(図示せず)上の
読取り開始キーを押すと、ミラー台30aが原稿台ガラ
ス31aの下部を、図4の矢印30b方向に走査して原
稿面の画像情報を読取る。
【0059】走査系光源30cからの光によって受光部
30で読取られた原稿の画像情報は不図示の画像処理部
によって処理され、電気信号に変換されてレーザスキャ
ナ35に伝送される。
【0060】ここで、複写機本体27は、レーザスキャ
ナ35に画像読取手段の画像信号を入力すれば、複写機
として機能し、パーソナルコンピュータ等の出力信号を
入力すれば、プリンタとして機能する。また、他機のフ
ァクシミリ装置からの送信信号を入力したり、画像読取
手段の画像信号を他機のファクシミリ装置に送信すれ
ば、ファクシミリ装置として機能する。
【0061】また、自動原稿給送部33は、原稿載置台
32b上に積載したシート状原稿Oを1枚ずつ分離して
シート状原稿読取り部37に搬送する。そして、シート
状原稿Oの読取り時にはミラー台30aをシート状原稿
読取り部37の下に静止させた状態で読取りを行う。読
取り後は、シート状原稿Oは、排紙手段としての原稿排
紙ローラ33hと排紙コロ33gとによって原稿排紙ト
レイ34上に排出される。なお、本実施の形態の場合、
原稿載置台32bと原稿排紙トレイ34は同一部となっ
ている。
【0062】一方、画像形成部17の下部には給紙カセ
ット29a,29bが複写機本体27に対して着脱可能
に取り付けられている。そして、この給紙カセット29
a,29b内に収容されたシートSは、ピックアップロ
ーラ3により繰り出され、給紙ローラ5およびリタード
ローラ4によって1枚ずつ分離給送された後、搬送経路
H1に導かれ、搬送経路H1に設けられた搬送ローラ1
6等によって、画像形成動作に同期するようにして画像
転写部18へと給送される。
【0063】画像形成部17は電子写真方式の画像形成
を行うための、感光体ドラム19、レーザスキャナ3
5、現像器17aおよび転写帯電器18aなどを有して
いる。帯電部材19bにより一様に帯電された感光体ド
ラム19の表面にレーザスキャナ35から射出された画
像情報に対応するレーザ光が潜像を形成し、この潜像に
現像器17aによりトナー画像が形成され、搬送ローラ
16により感光体ドラム19の回転に同期して搬送され
たシートSに転写帯電器18aによりシートSの第1面
にトナー画像が転写される。
【0064】41はトナー画像が形成されたシートSを
搬送する搬送ベルト、42は定着装置、43は排出ロー
ラである。トナー画像が形成されたシートSは搬送ベル
ト41により定着装置42に搬送されて、加熱および加
圧されてトナー画像がシートS表面に転写された後、排
出ローラ43によって機外に配置されたソータ装置44
に搬出される。
【0065】45はソータ装置44に配置された排出コ
ロ、46は縦パス部、47は排紙トレイ、48は排出ビ
ンである。排出ローラ43によりソータ装置44内に搬
入されたシートSは排出コロ45により搬送され、排紙
トレイ47に排出される。またソート排紙が設定されて
いる場合には、シートSは縦パス部46を通った後、排
出ビン48に順序だって排出される。
【0066】次に図5〜図7を用いてシート搬送装置3
8Aの給紙部38における特徴的なシート搬送制御につ
いて説明する。
【0067】図5及び図6はシート搬送のタイミングチ
ャートであり、給紙部38でのシート2枚分の連続搬送
状態を示している。なお、同図において横軸は時間、縦
軸は紙パス上の搬送距離を表わし、給紙スタート時の紙
先端位置である給紙カセット29内のシート先端を0位
置として各ローラ、センサの位置などが示されている。
【0068】図5において、最初の上側の斜めの直線は
分離手段により第1搬送速度で1枚目のシートSが搬送
されていく様子を示しており、下側の斜めの直線は給紙
カセット29内のシート後端位置より1枚目のシートS
の後端が同様に搬送されていく様子を表わしている。
【0069】シートSが搬送され始めると、シートSの
先端はまず分離手段のニップ部Nに到達し、給紙ローラ
5、リタードローラ4により1枚ずつ分離され搬送され
ていく。次に紙端検知センサ1(プレレジセンサ)によ
ってその先端が検知されると不図示の制御手段(コント
ローラ)がタイマのカウントアップを開始する。
【0070】やがて搬送されるシートSが引き抜きロー
ラ対2を超えたところで、タイマのカウントが所望のタ
イミング(図中t1)を示す値となるため、制御手段は
シートのプレレジ停止を命じる。こうして一旦所定の位
置にシートを停止させた後に一定のタイミングで再給紙
することで、複写機本体27に供給されるシートSの先
端レジストタイミングを安定化することが可能となる。
【0071】なお、シートSが停止している間は制御手
段はタイマのカウントアップをしないようになってい
る。これは制御手段からの再給紙命令が来るタイミング
は、他のスキャナ部や定着部、更には後処理系の動作準
備状態によって変化し、常には一定とならないためであ
る。
【0072】次に画像の書き込み準備タイミングにより
制御手段は、このシートSの再給紙を命じる。こうして
シートSは複写機本体27に搬送されていく。この間、
タイマの値は連続給紙の場合の、次のシートSの給紙タ
イミング(図中t2)となり、制御手段は次のシートS
の給紙開始を指示する。
【0073】ここで、同図に示すように本実施の形態に
おいては次給紙スタート時には先行するシートSの後端
がまだ給紙カセット29内に残っているため、給紙開始
時は先行するシートSの後端と後続するシートSの先端
が重なった状態で搬送されることとなる。
【0074】そしてピックアップローラ3及び給紙ロー
ラ5のシートSの送り・給紙速度(第1搬送速度)に対
し、引き抜きローラ対2によるシートSの引き抜き速度
(第2搬送速度)が十分に大きく速度差があることか
ら、先行するシートSの後端と後続のシートSの先端と
の間にやがて間隔(=紙間)が生ずることとなる。
【0075】ここで、本実施の形態では、この紙間の発
生する領域(図5中、矢印Aの斜線の領域に対応する搬
送経路H1上)に紙端検知センサ1(プレレジセンサ)
を設けるようにしている。
【0076】そして、このように紙間の発生する領域に
紙端検知センサ1を設けることにより、言い換えれば紙
端検知センサ1の位置で先行するシートSと後続のシー
トSの間隔を広げるようにすることで、たとえ給紙開始
時に先行シートと後続シートとの紙間が無く、重なった
状態であっても、通常のセンサ(フラグを使用するタイ
プ)で十分に搬送するシートの先端を検知することが可
能となっている。
【0077】なお、同図では給紙モータM1からの回転
駆動の伝達過程(図3で省略されている部分)にクラッ
チを用いて、給紙モータM1をあらかじめ回しておいて
からクラッチを接続することで、給紙ローラ5及びピッ
クアップローラ3の回転を開始する場合、即ち、一定速
度で給紙スタートする(=等速給紙)場合を示してい
る。
【0078】一方、図6では給紙モータM1からの回転
駆動の伝達過程(図3で省略されている部分)にクラッ
チを用いずに給紙モータM1に給紙ローラ5及びピック
アップローラを直結してやり、給紙モータM1の回転数
を徐々に増加させていくように制御しているので、給紙
ローラ5及びピックアップローラ3も徐々に回転数が増
加する制御となっている。即ち、徐々に給紙速度が高ま
っていく(以下、このような給紙方式をスローアップ給
紙という)場合を示している。
【0079】この場合、同じプロダクティビティー(時
間当たりの給紙枚数)でも給紙ローラ5とリタードロー
ラ4のニップ部Nに突入する時点でのシートSの速度が
低く押さえられるので、同一の給紙条件(リタ一ド圧&
トルクリミッタ戻し力)の場合、分離性において有利で
ある。なお、本実施の形態における効果は等速給紙でも
増速(スローアップ)給紙でも何ら変わることはない。
【0080】次に、図7を用いて実際のシートの動きを
説明する。
【0081】まずシートSは図7(a)に示すように給
紙カセット内に収まっている。給紙回転駆動が給紙ロー
ラ7に伝えられると、その回転駆動は給紙ローラ5を回
転させるとともに駆動伝達ベルト11を伝わってピック
アップローラ3を回転させる。この時、それぞれの回転
スピードは画像形成装置内の搬送速度に比べ遅い速度と
なっている。
【0082】シートSが給紙ローラ5に達した後、制御
手段はピックアップローラ3のアップ要求を出し、ピッ
クアップローラ3はシートSより離間する。次に、ピッ
クアップローラ3により送り出され、給紙ローラ5によ
って搬送されるシートSは図7(b)に示すように搬送
速度を高めながら紙端検知センサ1(プレレジセンサ)
を通過する。このとき、搬送されてきたシートSの先端
を検知した紙端検知センサ1は、シートSが搬送されて
きたことを制御手段に通知する。
【0083】次に、プレレジ停止位置に一旦停止したシ
ートSが、やがて制御手段からの再給紙要求により引き
抜きローラ対2による引き抜き搬送状態となり、給紙速
度に比してより大きい速度で搬送され始める(図7
(c))。引き抜きローラ対2による引き抜き搬送に移
行すると、駆動力は給紙ローラ軸7には加えられなくな
るので引き抜きローラ対2のみの搬送力で送られている
状態となる。
【0084】ところで、連続給紙の場合、この時既に次
のシートSを給紙し始めるので、給紙ローラ軸7は給紙
速度で徐々に回り始める。ここで、給紙ローラ5が引き
抜きローラ対2の搬送力で引き抜かれるシートSによっ
てつれ回っている搬送速度に比べ、給紙速度は十分に遅
いが、先述のワンウェイクラッチ機構により給紙ローラ
軸7と給紙ローラ5との問に空転が発生し、ピックアッ
プローラ3のみの送り(給紙)速度で回転させることが
できる(図7(c))。
【0085】この結果、引き抜かれる先行するシートS
と給紙されていく後続のシートSとの間に速度差が生
じ、やがて図7(d)に示すように先行するシートSと
後続のシートSとの間に紙間が生じ、後続のシートSの
先端を紙端検知センサ1が検知することが可能となる。
【0086】なお、先行するシートSが給紙ローラ5部
(ニップ部N)を抜けるとワンウェイクラッチ機構がか
み合うようになり後続のシートSの搬送をピックアップ
ローラ3と同期した速度で搬送し始めることができる。
なお、今回は増速(スローアップ)給紙についての場合
で説明したが、等速給紙の場合においても同様の搬送を
行う。
【0087】次に図8及び図9を用いて実施の形態にお
ける制御手段(コントローラ)について説明する。
【0088】図8は本実施の形態におけるシート搬送装
置38Aを含む複写機27Aの制御系に関わる電気部品
を主として示したブロック図、図9は本実施の形態にお
ける給紙装置38の制御を説明するフローチャートであ
る。
【0089】操作部や他のOA機器より出力要請がある
と、制御手段(コントローラと図示)は給紙モータM1
をONさせる(Step1)。同時に制御手段はタイマ
Tのカウントアップをスタートさせる(Step2)。
【0090】先述したように給紙モータM1の回転でピ
ックアップローラ3、給紙ローラ5およびリタードロー
ラ4に回転駆動が与えられ、ピックアップローラ3、給
紙ローラ5は送り方向に回転し、逆転方向に回転入力さ
れたリタードローラ4は給紙ローラ5とのニップ部Nの
摩擦力により、トルクリミッタ10に抗して送り方向に
回転する。
【0091】この動作により繰り出されたシートSは給
紙ローラ5とリタードローラ4により1枚ずつ分離さ
れ、やがてプレレジセンサである紙端検知センサ1に到
達する(Step4)。
【0092】この間制御手段はタイマTのカウントを監
視し、もしも給紙トラブルや搬送中のトラブルによりタ
イマTの値がT≧T1で示される条件となってしまった
場合、即ちタイマTの値が予め決められた値T1を超え
ている場合はジャムとして処理し、制御手段側にジャム
を通達し、搬送動作を終了する(Step3)。なお、
このT1はタイマTが始動してから、理論上シートの先
端が紙端検知センサ1により検知されると予想される理
論値Trと予め決められたジャム余裕Tjとを用いてT
1=Tr+Tjで規定される。
【0093】給紙トラブルや搬送中のトラブルもなくシ
ートSの搬送が正常に行われ、シートSの先端が紙端検
知センサ1を通過すると、制御手段はピックアップロー
ラ3をシートS面より離間させるため、ソレノイドSL
をONさせる指示を出す(Step5)。
【0094】同時に制御手段は搬送モータM2の回転を
指示するので、引き抜きローラ対2は回転を開始する
(Step6)。この時の回転数は送られてくるシート
Sの速度にあわせているのであまり大きいものではな
い。即ち、搬送モータM2は低速回転する。
【0095】また、紙端検知センサ1がシートSの先端
を検知すると制御手段は新たなタイミング測定用タイマ
tのカウントアップをスタートさせる(Step7)。
なお、このとき搬送モータM2の回転により、先述の引
き抜きローラ対2と複数の搬送ローラ16対が所定の速
度で回転している。
【0096】そして、複数の搬送ローラ16対に引き渡
されたシートSが引き抜きローラ対2を超えて、所定の
プレレジ停止位置に差し掛かり、タイマtの値がt1と
なると、制御手段は給紙モータM1、搬送モータM2の
停止を指示し、シートSを一時停止させる(Step
8、Step9)。
【0097】同時に制御手段はタイマtのカウントアッ
プも停止する(Step10)。これは先述した通り、
制御手段からの再給紙命令が来るタイミングは、他のス
キャナ部や定着部、更には後処理系の動作準備状態によ
って変化し一定ではないためである。
【0098】やがて、制御手段により給紙再開命令が来
ると、搬送モータM2のみが回転を再開し、シートSは
給紙ローラ5とリタードローラ4対より引き抜かれ始め
る(Step11)。この際の搬送速度は先述の引き抜
きローラ対2の回転開始時の回転速度に比して十分に大
きい回転速度となっている。同時に制御手段はタイマt
のカウントアップも再開させる(Step12)。
【0099】制御手段はタイマtの値を監視し、タイマ
tの値が、t=t2で示される値となると制御手段は連
続給紙中かラスト紙搬送中かを判断して、連続搬送中で
あるならば、次シートの給紙開始を指示する(Step
13、Step14)。即ち、連続給紙の場合は、t=
t2となった時に、(Step1)からスタートする別
タスクをスタートさせるのである。
【0100】ここで、搬送続行の場合は、先行するシー
トSが引き抜きローラ対2の搬送速度と給紙ローラ5と
リタードローラ4対の搬送速度との間の速度差により紙
間が生じることで、検知可能になった紙端検知センサ1
に給紙ローラ5により搬送された次なるシートSが突入
する。これにより、給紙開始時には紙間が無い状態でも
連続給紙中の先端位置を捉えることが可能となり、安定
した連続給紙性能を確保している。
【0101】なお、(Step14)でラスト紙である
場合、もしくはジャム等の緊急停止の場合には制御手段
は給紙モータM1、搬送モータM2の回転を停止し給紙
タスクを終了する(Step15)。この後、複写機本
体27に搬送されたシートSには感光体ドラム19上の
トナー像とシートSの同期をとるようにレジ制御が行わ
れ、トナー画像が転写される。
【0102】ここで画像信号は、レーザスキャナ35か
ら発せられるレーザ光により感光体ドラム19上に潜像
として記録される。感光体ドラム19上に記録された潜
像は画像形成部17にてトナー画像として現像される。
なお、今回の説明でもスローアップ給紙の一例を示した
が、これが等速給紙になっても給紙速度よりも十分大き
な引き抜き速度で制御してやれば本発明の本質からして
同じことであることは言うまでもない。
【0103】なお、本実施の形態では、分離手段として
リタードローラを用いた方式の例を示したが、分離パッ
ド等の他の分離方式であっても良い。なお、分離パッド
での搬送では、先行シートと後続シートとを一部重ねて
送ることができないため、間隔を0または検知センサが
検知できない間隔で送り出すようにする。
【0104】次に、図10及び図11を参照して本実施
の形態の変形例に係るシート搬送制御について説明す
る。なお、給紙部は、図1、図2及び図3に示されたも
のと同様の構成であるので、重複する説明は省略する。
【0105】図10及び図11は、既述した図5及び図
6と同様のシート搬送のタイミングチャートであり、給
紙部によるシート2枚分の連続搬送状態を示している。
同図において、横軸は時間、縦軸は紙パス上の搬送距離
を表わし給紙スタート時の紙先端位置である給紙カセッ
ト29内のシート先端を0位置として各ローラ、センサ
の位置などが示されている。
【0106】図10において、上側の最初の斜めの直線
は1枚目のシートSが搬送されていく様子を示してお
り、下側の斜めの直線は給紙カセット29内のシート後
端位置より1枚目のシートS後端が同様に搬送されてい
く様子を表わしている。
【0107】シートSが搬送され始めると、シートSの
先端はまず分離手段のニップ部Nに到達し、給紙ローラ
5、リタードローラ4により1枚ずつ分離され搬送され
ていく。次に紙端検知センサ1(プレレジセンサ)によ
ってその先端が検知されると制御手段がタイマのカウン
トアップを開始する。やがて搬送されるシートSが引き
抜きローラ対2を超えたところで、タイマのカウントが
所望のタイミング(図中t1)を示す値となるため、制
御手段はシートSのプレレジ停止を命じる。
【0108】こうして一旦所定の位置にシートSを停止
させた後に一定のタイミングで再給紙することで、複写
機本体27に供給されるシートSの先端レジストタイミ
ングを安定化することが可能となる。
【0109】なお、シートSが停止している間は制御手
段はタイマのカウントアップをしないようになってい
る。これは制御手段からの再給紙命令が来るタイミング
は、他のスキャナ部や定着部、更には後処理系の動作準
備状態によって変化し、常には一定とならないためであ
る。
【0110】次に画像の書き込み準備タイミングにより
制御手段は、このシートSの再給紙を命じる。こうして
シートSは複写機本体27に搬送されていく。この間、
タイマの値は連続給紙の場合の次のシートSの給紙タイ
ミング(図中t2)となり、制御手段は次のシートSの
給紙開始を指示する。
【0111】ここで、図10に示すように、本変形例に
おいては次給紙スタート時には先行するシートSの後端
がまだ給紙カセット29内に残っているため、給紙開始
時は先行するシートSの後端と後続するシートSの先端
が重なった状態で搬送されることとなる。
【0112】そしてピックアップローラ3及び給紙ロー
ラ5のシートSの送り・給紙速度(第1搬送速度)に対
し、引き抜きローラ対2によるシートSの引き抜き速度
(第2搬送速度)が十分に大きく速度差があることか
ら、先行するシートSと後続のシートSとの間にやがて
間隔(=紙間)が生ずることとなる。
【0113】ここで、本変形例では、この紙間の発生す
る領域(図10中、矢印Bの斜線の領域に対応する搬送
経路H1上)に分離手段となる給紙ローラ5とリタード
ローラ4のニップ部Nが位置するように設定されるの
で、たとえ給紙開始時に紙間が無く、重なった状態であ
っても、確実に一枚ずつ分離してシートSを送り、その
後通常のセンサで十分に搬送するシートの先端を検知す
ることが可能となっている。
【0114】次に、搬送系の配置構成と給紙制御の関係
を説明する。
【0115】送り速度をVk、引き抜き速度をVh、給
紙カセット29の先端からニップ部Nまでの距離をL
(図1参照)とすると、これらの関係は、∫(0→t)
Vh・dt≧∫(0→t)Vk・dt=Lという式によ
り、給紙カセット29内のシート位置及び給紙ローラ5
(ニップ部N)の位置が規定され、またシートの搬送制
御が規定されている。式中tはLによって規定される値
であり、シートが送り出されてから給紙ローラ5(ニッ
プ部N)に到達するまでの時間を表わしている。
【0116】図10では給紙モータM1からの回転駆動
の伝達過程(図3で省略されている部分)にクラッチを
用いて、給紙モータM1をあらかじめ回しておいてから
クラッチを接続することで、給紙ローラ5及びピックア
ップローラ3の回転を開始する場合、即ち、一定速度で
給紙スタートする(=等速給紙)場合を示している。
【0117】一方、図11では給紙モータM1からの回
転駆動の伝達過程(図3で省略されている部分)にクラ
ッチを用いずに給紙モータM1に給紙ローラ及びピック
アップローラを直結してやり、給紙モータM1の回転数
を徐々に増加させていくように制御しているので、給紙
ローラ5及びピックアップローラ3も徐々に回転数が増
加する制御となっている。
【0118】即ち、徐々に給紙速度が高まっていくスロ
ーアップ給紙の場合を示している。この場合、同じプロ
ダクティビティー(時間当たりの給紙枚数)でも給紙ロ
ーラ5とリタードローラ4のニップ部Nに突入するシー
トSの速度が低く押さえられるので、同一の給紙条件
(リタ一ド圧&トルクリミッタ戻し力)の場合、分離性
において有利であることがわかっている。なお、本発明
における効果は等速給紙でもスローアップ給紙でも何ら
変わることはない。
【0119】従って、この変形例では、分離手段に対し
てシートSが重なり進入することが防止され、さらに安
定したシートの分離が可能となる。
【0120】ところで、これまではシート搬送装置の給
紙開始時、重なった状態で搬送されるシートに対し、給
紙部において紙間を発生させる構成について説明してき
たが、本発明はこれに限らず、シート搬送装置の搬送部
において紙間を発生させるようにしてもよい。
【0121】次に、このようなシート搬送装置の搬送部
において紙間を発生させるようにした本発明の第2の実
施の形態について説明する。
【0122】図12は、本実施の形態に係るシート搬送
装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図、図13
はシート搬送装置の搬送部の構成を示す図である。な
お、同図において、図4と同一符号は、同一又は相当部
分を示している。
【0123】図12及び図13において、Rはシート搬
送通路、2は本実施の形態において第1搬送手段を構成
する引き抜きローラ対、16aはシート搬送通路Rに設
けられた第2搬送手段を構成する第1搬送ローラ対、1
6bはシート搬送通路Rに設けられた第3搬送手段を構
成する第2搬送ローラ対である。
【0124】そして、これら第1及び第2搬送ローラ対
16a,16b及び引き抜きローラ対2はそれぞれ搬送
される最小サイズシートの長さよりも短い間隔で上流側
から配置されている。なお、本実施の形態では搬送され
る最小サイズシートはA4サイズ(297mm×210
mm)なので、これらローラ対2,16a,16bの間
隔は200mm程度に設定されている。
【0125】60は検知手段たるフラグ式の検知センサ
であり、本実施の形態においてはフラグ式のアクチュエ
ータにフォトインタラプタを組み合わせた構成となって
いる。59は引き抜きローラ対2と第1搬送ローラ対1
6aとの間に配置されてシート搬送通路Rの一部を形成
するガイド板対であり、本実施の形態では、このガイド
板対59の間隔は、搬送されるシートが上下方向に振れ
て検知タイミングが遅れたり不安定になったりすること
が無いように、即ち検知センサ60の検知感度を上げる
ため、約2mmに設定されている。
【0126】一方、61、62は第1搬送ローラ対16
aと第2搬送ローラ対16bとの間に配置されてシート
搬送通路Rの一部を形成する一対のガイド部材である上
部及び下部ガイド板であり、上部ガイド板61には、後
述するように第1搬送ローラ対16aが引き抜きローラ
対2及び第2の搬送ローラ対16bよりも速いシート搬
送速度で回転したとき、搬送されているシートがループ
を形成することができるよう湾曲部61aが設けられて
いる。
【0127】また、下部ガイド62には、湾曲部61a
に向けてシートがループするよう突出部62aが設けら
れている。ここで、この突出部62aは第1搬送ローラ
対16aのニップ部よりも上方に突出しており、これに
よりループの形成方向を湾曲部61a方向とすることが
でき、ループを形成させながらシートを安定して搬送す
ることができるようになっている。
【0128】なお、この突出部62aは、後述するよう
にループ形成後の先行するシートと、その後に搬送され
る後続するシートとが再び間隔(紙間)を縮める、もし
くは重なる場合にその衝突を防ぎ、重なり方向を決定す
る役割も持っている。
【0129】次に、シートを一部重ねた状態で送り出す
ためのシート搬送装置38Aにおけるシート分離搬送動
作について説明する。
【0130】本実施の形態においては、図14に示すよ
うにピックアップローラ3の作用により、先行して給紙
されているシート14(以下、先行シートという)の次
のシート(以下、後続シートという)15が常に給紙ロ
ーラ4とリタードローラ5のニップ近傍まで(距離c分
だけ)搬送されるよう構成されている。なお、このよう
な構成が可能となるよう、本実施の形態において、ピッ
クアップローラ3は図12に示すような位置に配されて
いる。
【0131】ここで、この距離cは給紙カセット29
a,29bに収められたシートSの先端から給紙ローラ
4とリタードローラ5とのニップ(以下、分離ニップ部
という)までの距離を表し、ピックアップローラ3はシ
ート後方からこの距離cの分だけ前方に位置し、シート
給紙高さhに固定されている。また、ピックアップロー
ラ3は連続給紙動作中常に給紙紙面高さhの位置に回転
自在に支持されると共に給紙動作中に常時回転され、最
上紙を常に分離ニップ近傍まで送っておくよう動作す
る。
【0132】なお、給紙ローラ近傍にまで複数枚のシー
トが運ばれた場合でも、リタードローラ5の作用により
給紙ローラ4から先は、1枚ずつ搬送されることにな
る。また、分離ニップ近傍に既にシートSが運ばれてき
ている場合、その下にある未だに搬送されていないシー
トにはピックアップローラ3が触れることはないので、
搬送されることはない。
【0133】ここで、ピックアップローラ3は、図15
に示すように軸3aをシートサイズに応じて複数の駆動
ギア67a〜67eのうちの1つ、例えば駆動ギア67
aに選択的に取り付けられるようになっており、これに
よりピックアップローラ3をシートサイズに拘らずシー
ト後方から距離cの分だけ前方に位置させることができ
るようになっている。
【0134】なお、同図において、4aはピックアップ
ローラ3、給紙ローラ4及びリタードローラ5を駆動す
る駆動プーリであり、この駆動プーリ4aの回転は給紙
ローラ4及び駆動入力ベルト4b,4cを介してピック
アップローラ3及びリタードローラ5に伝達されるよう
になっている。なお、給紙ローラ4とリタードローラ5
のニップ近傍まで後続シート15が搬送されるならば、
その他の構成でも良い事は言うまでもない。
【0135】ところで、先行シート14が、図14に示
す一定量d搬送されるまでの間、リタードローラ回転軸
5aには図15に示す駆動入力ベルト4cと電磁クラッ
チ23を通して搬出方向とは逆方向に回転する駆動が入
力されるようになっており、これにより分離ニップ近傍
まで搬送されている搬送されるべき先行紙以外のシート
はトルクリミッタ10の作用により戻されるようにな
る。
【0136】一方、先行シート14が一定量d搬送され
た後、電磁クラッチ23は駆動が切断されるようになっ
ており、この結果リタードローラ5は給紙ローラ4に連
れ回るようになる。そして、このように構成することに
より、先行シート14と後続シート15は所望の重なり
量で給紙され、搬送部39へと受け渡される。
【0137】この場合、重なり量Kは、[L(シートの
搬送方向の長さ)−d]で表される。ここで、dをシー
トの搬送方向長さとすれば、重なり量Kは0、即ち紙間
は0にて給紙される。なお、このように紙間を0とした
場合、電磁クラッチ23は不要となり、給紙ローラ4は
常時回転される。
【0138】また、図16はシート搬送装置の駆動系統
図であり、同図に示すように引き抜きローラ対2、第2
搬送ローラ対16bはクラッチCL及びプーリPLによ
り伝達されるメインモータMの駆動力により連続搬送動
作中は常時、第1搬送速度vで回転駆動される。
【0139】また、第1搬送ローラ対16aは単独のパ
ルスモータPMにより駆動されると共に、その回転速度
(シート搬送速度)が可変になっている。なお、本実施
の形態においては、第1搬送ローラ対16aはシートを
第1搬送速度vと、これよりも速い第2搬送速度Vとで
搬送することが可能になっている。
【0140】次に、このような構成のシート搬送装置の
シート連続搬送動作について説明する。既述したように
搬送部39へと引き渡された先行シート14及び後続シ
ート15は、図17に示すように搬送される。なお、本
実施の形態においては、シートを連続搬送する場合に
は、先行シート14と次シート15の間隔(=紙間)は
若干マイナスの設定となっており、これにより2枚のシ
ート14,15は一部が重なりながら図中aの示す方向
に搬送される。
【0141】ここで、搬送されるシート14,15は最
初、引き抜きローラ対2にて第1搬送速度vで搬送され
る。そして、この後、先行シート14の先端が検知セン
サ60により検出されると、図18に示す制御手段であ
る制御装置70は、この検知センサ60からの検知信号
に基づいて速度変更タイマ71による計時を開始し、こ
の速度変更タイマ71からの計時情報に基づいて第1搬
送ローラ16aのシート搬送速度を第1搬送速度vから
第2搬送速度Vに変更する。これにより、紙間がマイナ
ス、つまり所定量重なって搬送されていた先行シート1
4と、後続シート15との間にプラスの紙間を生じさせ
ることが可能となる。
【0142】ここで、シート搬送速度を変更させるタイ
ミング(検知センサ60がシートを検知してからシート
搬送速度を変更させるまでの時間)をθとして表し、検
知センサ60が連続して搬送されてくるシートを検知す
ることができる最低のプラス紙間をw、シートサイズを
Lとすると、シート14,15を連続して搬送するとき
最低のプラス紙間wを形成させるためには以下に示され
る関係が成り立っていなければならない。なお、θは搬
送されるシートのサイズに応じて決定される値となって
いる。
【0143】
【数1】
【0144】また、このように最低のプラス紙間wが形
成されることにより、検知センサ60はシートの先端を
検知することが出来るが、この最低紙間wが形成される
のは第1及び第2搬送ローラ対4の間であることから、
同図に示すように検知センサ60は第1及び第2搬送ロ
ーラ対4の間の最低紙間wが形成される領域に設置する
ようにしている。言い換えれば、検知センサ60の位置
で最低のプラス紙間wを形成するようにしている。
【0145】ここで、次にこの検知センサ60の設置位
置について詳しく説明する。
【0146】まず、第1搬送ローラ対16aのシート搬
送速度が第1搬送速度vから第2搬送速度Vに切り替わ
る時に引き抜きローラ対2が既に先行するシート14を
搬送しきっていなければならないため、検知センサ60
の配置位置(引き抜きローラ対2からの距離)Fは、
[F>L−vθ]を満たしていなければならない。
【0147】なお、本実施の形態のような複数のサイズ
のシートを搬送するシート搬送装置の場合、ロングサイ
ズ紙に合わせてFを大きく取る、即ち検知センサ60の
設置位置は第1搬送ローラ対16aの近くに設定したほ
うが良い。
【0148】検知センサ設置位置を引き抜きローラ対2
の近くに設定した場合は、例えば第1及び第2搬送ロー
ラ対16a,16bの間で、搬送速度差によって発生す
る後述するシートのたわみ(ループ)が大きくなり過ぎ
ないように後続シート15の先端が検知センサ60で検
出された時点で第1搬送ローラ対16aの搬送速度をv
に戻す制御を行うようすれば良い。
【0149】しかし、このような制御を行うと、最終シ
ートを搬送する場合にはループが大きくなりすぎてしま
うとか、ショートサイズ紙の時には第2及び第3搬送ロ
ーラ対2,3の間ではループは発生しないが、ロングサ
イズ紙になるとループは発生するようになるなど、シー
トの搬送位置制御が不安定となるといったことが考えら
れる。したがって、検知センサ60は第1搬送ローラ対
16aの近辺に設置するのが好ましい。
【0150】さらに、本実施の形態においては、如何な
るシートサイズを搬送しても発生するループ量が同じ大
きさになり、かつ後続するシートの有無に関わらず発生
するループ量が同じ大きさで、また必要以上に大きくな
りすぎないよう、第1搬送ローラ対16aの速度切り替
えタイミング時に、ループが形成されるシート先端が第
2搬送ローラ対16bのニップ部に到達しているように
その検知センサ60の位置関係が決定されている。具体
的には、Fが180mm(引き抜きローラ対2と第1搬
送ローラ対16aの間の距離を200mmとした場合、
第1搬送ローラ対16aまで20mm)に設定されてお
り、これにより良好な検知感度と安定した搬送制御を確
立している。
【0151】そして、このような位置に検知センサ60
を設置することにより安定的に第1及び第2搬送ローラ
対16a,16bの間でシートにループを発生させるこ
とができる。なお、このシートのたわみ量であるいわゆ
るループ量δは、検知センサ60から第1搬送ローラ対
16aまでの距離をf(本実施の形態では20mm)、
引き抜きローラ対2と第1搬送ローラ対16aの間の距
離をL1、第1搬送ローラ対16aと第2搬送ローラ対
16bの間の距離をL2で表せば、下記の式で定義され
る。
【0152】
【数2】
【0153】このように、引き抜きローラ対2と第1搬
送ローラ対16aの搬送速度差によって搬送されるシー
トに紙間が生ずる領域に検知センサ60を設置すること
により、言い換えれば検知センサ60の位置でシートに
紙間を生じさせることにより、先行シート14の後端が
検知センサ60を抜けた後、後続シート15の先端が到
達するまでの間に検知センサ60は一旦OFFするよう
になるので、図19に示すように後続シート15の先端
を検知することが可能となる。
【0154】即ち、先行シート14の後端が検知センサ
60を抜ける際には、後続シート15は未だ検知センサ
60に達していないので検知センサ60を遮る事はな
く、検知されることはない。なお、この検知センサ60
であるフラグ式センサの構成及び働きについては、既述
した図33に示したものと何ら変わる事はないので、こ
こでは説明を割愛する。
【0155】一方、こうして後続シート15を検知する
ことが可能となった検知センサ60は、この後、後続シ
ート15の先端を捉えるようになり、これにより先行シ
ート14と同様の制御によって後続シート15が連続し
て搬送されるようになる。
【0156】ところで、先行シート14が第1搬送ロー
ラ対16aにより第1搬送速度vで搬送され、先端が下
部ガイド62の突出部62aを通過すると、突出部62
aにより押し上げられてシート14の先端は上方に変位
する。
【0157】更に、この後、第1搬送速度vで搬送され
ると、先行シート14の先端が第2搬送ローラ対16b
のニップ部に導かれ、ついで既述した速度変化タイミン
グθで第1搬送ローラ対16aのシート搬送速度が第2
搬送速度Vに変化すると、第1搬送ローラ対16aと第
2搬送ローラ対16bとの搬送速度差により湾曲部61
aに向けてループが形成される。なお、予め上方に変位
されていたシート14は、この速度変化により必ず上方
にループを形成するようになる。
【0158】また、このようにループを形成した後、先
行シート14の後端が第1搬送ローラ対16aから離れ
ると、先行シート14は第2搬送ローラ対16bにより
第1搬送速度vで搬送されるようになる。
【0159】一方、後続シート15は、紙間が生じた状
態で第1搬送ローラ対16aに到達すると、速度変化タ
イミングθで第2搬送速度Vとなった第1搬送ローラ対
16aにより搬送されるようになる。これにより、後続
シート15は、図20に示すようにループが解除された
先行シート14の後端に追いつき、紙間がプラスとなる
ように広がったシート間の間隔を元のマイナス状態に戻
すことができるようになる。
【0160】なお、この際、先行シート14の後端部は
同図に示すように第1搬送ローラ対16aのニップ部よ
りも上方に突出している突出部62aにより支持されて
いるので、後続シート15は必ず先行シート14の後端
部の下にもぐり込むようになっている。これにより、先
行シート14の搬送状態を乱すことなく安定した小紙間
制御が可能となる。
【0161】ところで、本実施の形態においては、検知
センサ60の安定したセンサ信号を得るためのマスク処
理を行うようにしている。図21は、このようなマスク
処理のタイミングチャートであり、検知センサ60の検
知タイミング、即ち先端検知によるON時を起点として
時間軸0とすると、それぞれの時間タイミングは、検知
センサ60がシート後端を検知する時間、即ちOFFと
なる時間をt1、後続のシート先端により再度ONとな
る時間をt2とすると、これらの時間t1及びt2は次
のように表される。
【0162】
【数3】
【0163】そして使用するフォトセンサの電気特性
や、センサフラグの構成により信号が安定する時間を考
慮して決定されるマスク時間δ1、δ2により、マスク
処理はセンサ信号のONが確定してからδ1後に開始さ
れ、ON確定後t2−δ2後に解除される。これによ
り、より安定したセンサ信号を得る事ができる。
【0164】なお、ループが解除された先行シート14
は最終的に第2搬送ローラ対16bにより画像転写部1
8に搬送され、また、後続シート15も同様に搬送され
る事により連続搬送は達成される。
【0165】このように、先行シート14と後続シート
15とが重なっている場合、或いは紙間が0の場合にお
いても、先行シート14と後続シート15の紙間を広げ
ると共に、紙間が広がる領域に検知センサ60を設置す
ることにより、検知センサ60を安価なフラグ式センサ
で構成した場合でも、シートの搬送状態の監視が可能に
なる。さらに、このようにフラグ式センサを用いること
により、OHPフィルム等透過タイプのシートの搬送状
態の監視も可能となる。
【0166】ところで、本実施の形態では、既述したよ
うに検知センサ60からの検知信号に基づいて画像形成
タイミングを決定し、画像形成、画像転写、画像定着及
び排紙動作を行うようにしている。
【0167】次に、本実施の形態におけるシート搬送装
置を用いた画像形成装置の画像形成制御及びシート搬送
制御について図22〜図24を用いて説明する。なお、
図22はシート搬送動作を説明するフローチャート、図
23は駆動制御ブロック図、図24はそのタイミングチ
ャートである。
【0168】図23に示す操作部や他のOA機器より出
力要請があると、制御装置70は図22に示すようにメ
インモータMを回転させると共に給紙クラッチCL1、
搬送クラッチCL2をONさせる(S100)。これに
より図23に示すようにピックアップローラ3、給紙ロ
ーラ4及びリタードローラ5に回転駆動が与えられ、ピ
ックアップローラ3及び給紙ローラ4は送り方向に回転
し、逆転方向に回転入力されたリタードローラ5は給紙
ローラ4との摩擦力により、トルクリミッタ(図15参
照)に抗して送り方向に回転する。
【0169】この動作により、ピックアップローラ3に
よって繰り出されたシートSは給紙ローラ4及びリター
ドローラ5により1枚ずつ分離され、やがて搬送部39
に引き渡される。この間に制御装置70はドラム回転モ
ータM1を回転開始させ(S101)、さらにタイミン
グ測定用タイマ72(図18参照)をスタートさせる
(S102)。
【0170】ここで、搬送部39では先述の搬送クラッ
チCL2ONにより、引き抜きローラ2及び第2搬送ロ
ーラ対16bが第1搬送速度vで回転している。なお、
この第1搬送速度vは給紙ローラ4の回転搬送速度に等
しい。こうして搬送部39に引き渡された先行シート1
4が引き抜きローラ対2により搬送されると、通常、タ
イミング測定用タイマ72の値Tが予め決められた値T
1を超える前に(S103のY)検知センサ60によ
り、その先端が検知される(S104のY)。
【0171】なお、検知センサ60がONとならず(S
104のN)、給紙トラブルや搬送中のトラブルにより
タイミング測定用タイマ72の値TがT≦T1で示され
る条件を外れてしまった場合、即ち予め決められた値T
1を超えた場合は(S103のN)、Jam発生と判断
し、給紙クラッチCL1、搬送クラッチCL2をOFF
させる(S113)と共に、各モータの回転を停止し
(S114)、搬送動作を終了する。
【0172】ここで、T1はタイミング測定用タイマ7
2が始動してから、理論上シートの先端が検知センサ6
0により検知されると予想される理論値Trと、予め決
められたJam余裕値Tjとを用いてT1=Tr+Tj
で規定される。なお、Jam余裕値Tjは画像形成装置
に重大な損害を与えることの無いようにあらゆる条件を
鑑みて決定されている。
【0173】一方、先行シート14が検知センサ60に
より検知されると、制御装置70は速度変更タイマ71
をスタートさせる(S105)。さらに、第1搬送ロー
ラ対16aを駆動するパルスモータPMの低速回転
(v)をスタートさせ(S106)、第1搬送ローラ対
16aのシート搬送速度を第1搬送速度vとする。
【0174】これにより、検知センサ60により検知さ
れた先行シート14は最初第1搬送ローラ対16aによ
り、引き抜きローラ対2と同じ第1搬送速度vで搬送さ
れ、感光体ドラム上のトナー像とシートの同期をとるよ
うに速度変更タイマ71の値tがt3となったところで
(S107のY)、レーザスキャナ35に書き込み開始
を指示し、これにより画像形成動作がスタートする(S
108)。
【0175】ここで、感光体ドラム19の回転周速度は
シート搬送速度と同じvであるので図25に示されるよ
うに、感光体ドラム19上の画像書き込み位置から画像
転写位置までの円周上の距離をyとし、第2搬送ローラ
対16bから転写位置までの搬送距離をL3とすると、
t3は以下の式で表される。
【0176】
【数4】
【0177】また、画像信号は、図12に示すレーザス
キャナ35から発せられるレーザ光により感光体ドラム
19上に潜像として記録され、さらにこの潜像は画像形
成部17にてトナー画像として現像される。やがて既述
したように、速度変更タイマ71の値tがθとなると
(S109のY)、第1搬送ローラ対16aを駆動して
いるパルスモータPMの高速回転(V)をスタートさせ
(S110)、第1搬送ローラ対16aのシート搬送速
度を第2搬送速度Vに変更する。
【0178】これにより、先行シート14は後端部が増
速されて検知センサ60を抜けるようになり、検知セン
サ60はOFFとなる(S111のY)。なお、このよ
うに検知センサ60がOFFとなった後、コントローラ
が認識している通紙枚数が検知センサ60を通過してい
る場合には、搬送されたシートが連続搬送の最終紙(ラ
スト紙)であったと判断する。
【0179】そして、搬送されたシートがラスト紙であ
ると判断した場合には(S112のY)、給紙クラッチ
CL1、搬送クラッチCL2をOFFさせる(S11
3)と共に、各モータの回転を停止し(S114)、搬
送動作を終了する。また、搬送されるシートがラスト紙
でないと判断した場合には(S112のN)、S102
に戻り、シート搬送タスクを続行する。
【0180】なお、パルスモータPMは、図24に示す
ように連続搬送時には後続シートが検知センサ60に到
達すると高速搬送(V)から低速搬送(v)に戻り、最
終シートの時はタスク終了時に停止する。
【0181】ところで、搬送続行の場合は、既述したよ
うに先行シート14の後端が通過したことにより、検知
可能になった検知センサ60に引き抜きローラ対2によ
り搬送された後続シート15が突入する。これにより、
紙間が無い状態でも連続給紙中の先端位置を捉えること
が可能となる。
【0182】そして、やがて搬送されたシートSは第2
搬送ローラ対16bにより搬出されて画像転写部18に
搬送され、感光体ドラム19上に形成されたトナー画像
が転写される。このように、シートSの先端を捉えて画
像形成を開始する事により、画像転写位置に生じる位置
のズレを最小限に抑えることができる。
【0183】次に、本実施の形態の第1の変形例につい
て説明する。
【0184】本変形例においては、第1搬送ローラ対1
6aは予め定められた第2搬送速度Vで常時回転させる
ようにしている。なお、第1搬送ローラ対16aはパル
スモータPMにて独立に駆動されるので任意の回転数が
容易に設定できることから、本実施の形態においては予
め搬送されるシートのサイズが分かった段階で、そのシ
ートサイズに応じた回転数を決定するようにしている。
【0185】そして、このようにシートサイズに応じて
回転数を決定することにより、大きいサイズのシートを
小さいサイズのシートと同じ搬送速度で搬送してしまう
ことにより、シートのループが大きくなりすぎてしまう
という不具合を防ぐことができる。なお、この場合ルー
プ量δは以下のように計算されるので、シートサイズL
が変化してもループ量δが略同じ値となるように第2搬
送速度Vを設定するようにしている。
【0186】
【数5】
【0187】なお、このように先行シート14が第1搬
送ローラ対16aにより第2搬送速度Vで搬送されてい
る際、引き抜きローラ対2との間でシート14を引っ張
り合ってしまうことの無いように、本実施の形態におい
ては引き抜きローラ対2にワンウェイクラッチを内蔵す
るようにしている。これにより、第1搬送ローラ対16
aにて先行シート14が搬送されているときには引き抜
きローラ対2はシート14により空転され、シート14
は第2搬送速度Vにて搬送されるようになる。
【0188】なお、本変形例においては、第1搬送ロー
ラ対16aの搬送速度Vをシートサイズに応じて細かく
切り替えて変化させる例を示したが、既述した上部ガイ
ド板61の構成によっては、小さいサイズのシートと大
きいサイズのシートと2種類の搬送速度を持てば十分許
容できる構成も考えられる。
【0189】ところで、連続搬送されるシートは本実施
の形態で既述したようにピックアップローラ3の働きに
より、先行シート14と後続シート15が重なった状態
で搬送されるが、その後のシート搬送制御について、次
に図26に示すフローチャート及び図27に示すタイミ
ングチャートを用いて説明する。
【0190】本変形例では、検知センサ60が先行シー
ト14の先端を検知すると同時に、予めシートサイズに
応じて定められたパルスモータPMの高速回転(V)を
スタートさせるようにしている(S106A)。これに
より、第1搬送ローラ対16aはシートサイズに応じて
定められた第2搬送速度Vによりシートを搬送するよう
になる。
【0191】ここで、このようにシートサイズに応じて
設定した第2搬送速度Vでシートを搬送するようにした
場合、シート搬送速度を切り替える制御は不要となる。
なお、パルスモータPMの回転制御前後における各処理
を始め、他の制御関係や連続するシートの搬送状態の説
明は既述した図22と何ら変わることは無いので、ここ
では割愛する。
【0192】次に、本実施の形態の他の変形例について
説明する。
【0193】図28は、本他の変形例に係るシート搬送
装置の駆動系統図を示すものであり、本実施の形態にお
いて、第1搬送ローラ対16aは、同図に示すようにD
CモータDMで独立に回転駆動され、1つの第2搬送速
度Vで常時回転するようになっている。
【0194】また、この第1搬送ローラ対16aは、図
29に示すように第1搬送ローラ対16aの一方の搬送
ローラ161が加圧バネ51の働きにより、所定圧で他
方の搬送ローラ162に圧接されてシートを搬送する状
態と、加圧解除ソレノイド52の働きにより他方の搬送
ローラ162との圧接が解除されてシートを搬送しない
状態とに選択的に切り替わる構成となっている。
【0195】そして、予め搬送されるシートのサイズが
分かった段階で、そのシートサイズに応じて第1搬送ロ
ーラ対16aの当接―離間のタイミングを決定するよう
にしている。これにより、大きいサイズのシートを小さ
いサイズのシートと同じく常時大きいシート搬送速度で
搬送してしまうことにより、第1搬送ローラ対16aに
より形成するシートのループが大きくなりすぎてしまう
事を防ぐことができる。
【0196】ところで、本変形例では基本的には小さい
サイズのシートに合わせて第1搬送ローラ対16aの第
2搬送速度を決定しておき、大きいサイズのシートを搬
送する時には第1搬送ローラ対16aを離間しておいて
から、所定のタイミングにて第1搬送ローラ対16aを
当接することにより、第1及び第2搬送ローラ対16
a,16b間で発生するループ量δが略同じ値となるよ
うにしている。
【0197】なお、この第1搬送ローラ対16aの当接
―離間のタイミングηは、例えば既述した数式4にて計
算される小さいサイズのシートのループ量δと、小さい
サイズのシートの搬送長さLsと、大きいサイズのシー
トの搬送長さL1とを用いて下記のようにして求められ
る。
【0198】
【数6】
【0199】なお、本変形例においては、第1搬送ロー
ラ対16aの離間は大きいシートサイズのシートを搬送
する場合とし、小さいサイズのシートでは離間しない例
を示したが、搬送されるシートの種類によっては、離間
のタイミングを複数有し、シートサイズに応じてそれら
を切り替える構成も考えられる。
【0200】ところで、本変形例でも、連続搬送される
シートはピックアップローラ3の働きにより、先行する
シート14と後続シート15が重なった状態で搬送され
るが、その後のシート搬送制御について、次に図30に
示すフローチャート及び図31に示すタイミングチャー
トを用いて説明する。
【0201】本変形例では、検知センサ60の検知と同
時に、独立で駆動するDCモータDMを予め定められた
速度で回転させるようにしている(S106B)。これ
により、第1搬送ローラ対16aは定められた第2搬送
速度Vによりシートを搬送するようになる。なお、この
ように第2搬送速度Vでシートを搬送するようにした場
合、シート搬送速度を切り替える制御は不要となる。
【0202】さらに、本実施の形態では、予めシートサ
イズに応じた第1搬送ローラ対16aの離間−当接のタ
イミングηを決定しておき、速度変更タイマ71の値t
がηとなると(S109AのY)、加圧解除ソレノイド
52をOFFする(S110A)。これにより、第1搬
送ローラ対16aの離間が解除され、シートは増速搬送
されるようになる。
【0203】なお、DCモータDMの回転制御および離
間ソレノイドの離間−当接制御以外における各処理を始
め、この他の制御関係や連続するシートの搬送状態は第
1の実施の形態と何ら変わることは無いので、ここでは
割愛する。
【0204】ところで、上記実施の形態の説明において
は、先行シートの後端と後続シートの先端とを一部重ね
た状態で搬送を開始し、検知センサの位置で間隔が開い
ているように先行シートと後続シートとを搬送するよう
にした例を示したが、本発明は、先行シートと後続シー
トとの間隔を0にした状態(隙間のない状態)や、隙間
があっても検知センサが検知できない間隔で搬送を開始
し、検知センサの位置で間隔が開くように搬送するよう
にしても良い。
【0205】また、上記実施の形態では、シート搬送装
置を画像形成装置に用いて画像形成タイミングを決定す
る例を示したが、本発明はこれに限らず、シート搬送装
置を画像読取装置に備え、複数枚原稿を画像読取り部ま
で搬送する際の原稿枚数カウントに用いたり、検知手段
の検知信号に基づき画像読取りのタイミング取りを行っ
たりしても発明の本質は変わらず同じであることは言う
までもない。
【0206】また、これまで説明したシート搬送装置を
シート処理装置、例えばシート丁合い装置に内蔵する事
で、複数のシートをどのトレイに排出するかを決定する
際のタイミング取りに用いたりしても発明の本質は変わ
らず同じであることも言うまでもない。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、連
続搬送される先行シートと後続シートの紙間が無い場
合、もしくは重なっている場合においても、検知手段の
位置で、先行シートと後続シートとの間隔を検知手段が
シートを検知することができる間隔に広げることによ
り、シートの搬送状態を監視することができる。これに
より、装置のコストアップなく、安定してシートを搬送
し、さらに単位時間あたりのスループットを増加できる
シート搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装
置の給紙部の概略構成図。
【図2】上記給紙部の駆動系の要部概略構成を説明する
斜視図。
【図3】上記給紙部の駆動系統図。
【図4】本実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画
像形成装置の概略構成を示す図。
【図5】上記給紙部の等速給紙時におけるタイミングチ
ャート。
【図6】上記給紙部のスローアップ時におけるタイミン
グチャート。
【図7】上記給紙部のシート搬送状態を説明する図。
【図8】上記シート搬送装置の制御ブロック図。
【図9】上記シート搬送装置の動作を説明するフローチ
ャート。
【図10】本実施の形態の変形例に係る給紙部の等速給
紙時におけるタイミングチャート。
【図11】本実施の形態の変形例に係る給紙部のスロー
アップ時におけるタイミングチャート。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送
装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図。
【図13】上記シート搬送装置の搬送部の構成を示す
図。
【図14】上記シート搬送装置の給紙部の構成を説明す
る要部斜視図。
【図15】上記給紙部に設けられたピックアップローラ
の駆動機構を説明する斜視図。
【図16】上記シート搬送装置の駆動系統図。
【図17】上記シート搬送装置のシート連続搬送動作を
説明する第1の図。
【図18】上記シート搬送装置の制御ブロック図。
【図19】上記シート搬送装置のシート連続搬送動作を
説明する第2の図。
【図20】上記シート搬送装置のシート連続搬送動作を
説明する第3の図。
【図21】同シート搬送装置のセンサマスク処理につい
て説明するタイミングチャート。
【図22】上記シート搬送装置の動作を説明するフロー
チャート。
【図23】上記シート搬送装置の動作を説明するブロッ
ク図。
【図24】上記シート搬送装置の動作を説明するタイミ
ングチャート。
【図25】上記画像形成装置の感光体ドラムの書き込み
位置を説明する図。
【図26】本実施の形態の変形例に係るシート搬送装置
の動作を説明するフローチャート。
【図27】上記シート搬送装置の動作を説明するタイミ
ングチャート。
【図28】本実施の形態の他の変形例に係るシート搬送
装置の駆動系統図。
【図29】上記シート搬送装置の第1搬送ローラ対の離
間−当接構成を説明する図。
【図30】上記シート搬送装置の動作を説明するフロー
チャート。
【図31】上記シート搬送装置の動作を説明するタイミ
ングチャート。
【図32】従来のシート搬送装置の搬送部の概略図。
【図33】上記シート搬送装置におけるフラグ式センサ
の構成を説明する図。
【図34】従来のシート搬送装置の給紙部の構成を示す
図。
【符号の説明】
1 紙端検知センサ 2 引き抜きローラ対 3 ピックアップローラ 4 リタードローラ 5 給紙ローラ 14 先行シート 15 後続シート 16 搬送ローラ 16a 第1搬送ローラ対 16b 第2搬送ローラ対 17 画像形成部 27 複写機本体 27A 複写機 29 給紙カセット 38A シート搬送装置 38 給紙部 39 搬送部 60 検知センサ 61 上部ガイド板 61a 湾曲部 62 下部ガイド 62a 突出部 70 制御装置 71 速度変更タイマ M メインモータ DM DCモータ PM パルスモータ S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F101 LA01 LB03 3F102 AA01 AB01 BA02 BA07 BB02 CA03 CB01 DA08 EA03 FA06 FA08 3F343 FA01 FB01 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 JA01 JD09 KB04 LC04 LD30 MA03 MA13 MA15 MA26 MA33 MA36 MA54 MB03 MB13 MB15 MC04 MC06 MC08 MC21 MC23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを連続して搬送するシート搬送装
    置であって、 前記搬送されるそれぞれのシートを検知するための検知
    手段を備え、 前記シートを連続して搬送する際に前記検知手段により
    後続シートを検知できない状態で先行シートと後続シー
    トとの搬送を開始し、前記検知手段の位置で、前記先行
    シートと後続シートとの間に該後続シートを該検知手段
    が検知することができる間隔が生じるように、前記先行
    シートと後続シートとを搬送するようにすることを特徴
    とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記シートを搬送する第1の搬送手段
    と、 該第1の搬送手段の下流側に配置され、前記第1の搬送
    手段により搬送されてくるシートを搬送する第2の搬送
    手段と、 を有し、 前記検知手段を前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手
    段との間に配置し、前記第2の搬送手段がシートを搬送
    する第2搬送速度を前記第1の搬送手段がシートを搬送
    する第1搬送速度よりも速く設定することにより、前記
    第2の搬送手段により搬送される先行シートと前記第1
    の搬送手段により搬送される後続シートとに搬送速度の
    差を生じさせて前記検知手段の位置で前記先行シートと
    後続シートとの間に前記間隔を生じさせることを特徴と
    する請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の搬送手段がシートを収納する
    シート収納部に収納されているシートを分離して送り出
    す分離手段であり、前記分離手段の下流側に前記第2の
    搬送手段を配置し前記分離手段により前記検知手段によ
    って後続シートを検知できない状態で先行シートと後続
    シートとの搬送を開始させ、前記先行シートと後続シー
    トとに前記搬送速度の差を生じさせるよう前記分離手段
    及び前記第2の搬送手段を駆動して前記検知手段の位置
    で前記先行シートと後続シートとの間に前記間隔を生じ
    させることを特徴とする請求項2記載のシート搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記先行シートが前記第2の搬送手段に
    到達して搬送されるときには前記第1の搬送手段と同じ
    第1の搬送速度で先行シートを搬送し、該先行シートを
    前記シート検知手段の検知情報に基いて搬送経路上の所
    定位置に一旦停止させ、該先行シートの再給送時に前記
    第2の搬送手段を前記第1の搬送手段よりも速い第2の
    搬送速度で搬送するように、前記第2の搬送手段を制御
    する制御手段を設けることを特徴とする請求項2又は3
    記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記分離手段は、前記シート収納部から
    シートを送り出す送り手段と、該送り手段により送り出
    されたシートを給送する方向に回転する給紙ローラと、
    該給紙ローラに対向配置され、シートの送り方向とは逆
    方向に回転するリタードローラとを備え、前記給紙ロー
    ラにより直接的に送られるシートを給送し、該シートに
    付随して給紙ローラとリタードローラのニップ部を通過
    しようとするシートの給送を阻止することを特徴とする
    請求項3又は4記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記分離手段の給紙ローラは、該給紙ロ
    ーラへの駆動停止時において給送方向の回転を許容する
    一方向接続手段を備え、前記後続シートの前記送り手段
    による送り出し速度を前記第1搬送速度に設定すること
    を特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記分離手段により前記先行シートの後
    端側と前記後続シートの先端側とを一部重ねた状態で搬
    送を開始させ、前記先行シートの後端が前記分離手段を
    抜ける前に前記先行シートと前記後続シートとの間に前
    記間隔が生じるように前記第2の搬送速度を設定するこ
    とを特徴とする請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記送り手段と分離手段は同一の駆動手
    段により駆動され、前記第1搬送速度に設定することを
    特徴とする請求項6記載のシート搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記送り手段及び前記分離手段によりシ
    ートを送り出す前記第1搬送速度が可変であり、前記送
    り手段が前記シート収納部に積載されているシートの送
    り出しを開始してから、徐々に増速するように制御する
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載
    のシート搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記第2搬送手段のシート搬送方向の
    下流に第3の搬送手段を設け、該第3の搬送手段を前記
    第1搬送速度でシートを搬送するように設定することを
    特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記第2及び第3搬
    送手段の間で前記先行シートにループを形成し、前記広
    がったシート間の間隔を元に戻すようにすることを特徴
    とする請求項10記載のシート搬送装置。
  12. 【請求項12】 前記第2及び第3搬送手段の間に前記
    シート搬送通路を形成する一対のガイド部材を設けると
    共に、前記一対のガイド部材の一方には前記シートにル
    ープを形成させる湾曲部を形成し、他方には前記第2搬
    送手段により搬送されるシートを前記湾曲部に向かわせ
    るための突出部を設けることを特徴とする請求項11記
    載のシート搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記第2搬送手段は、前記第1搬送速
    度と前記第2搬送速度の2つの搬送速度でシートを搬送
    可能であり、前記検知手段による先行シートの検知に基
    づいて、搬送速度を前記第1搬送速度から前記第2搬送
    速度に切り替える制御手段を設けることを特徴とする請
    求項2又は10記載のシート搬送装置。
  14. 【請求項14】 前記搬送速度を切り替えるタイミング
    を前記搬送されるシートのサイズに応じて変化させるよ
    うにすることを特徴とする請求項13記載のシート搬送
    装置。
  15. 【請求項15】 前記第2搬送手段の第2搬送速度を、
    前記搬送されるシートのサイズに応じて変化させるよう
    にすることを特徴とする請求項2又は10記載のシート
    搬送装置。
  16. 【請求項16】 前記第1搬送手段に、前記第2搬送手
    段との搬送速度差により前記シートが引き抜かれる際、
    該第1搬送手段の回転を許容する一方向接続手段を設け
    ていることを特徴とする請求項2又は10記載のシート
    搬送装置。
  17. 【請求項17】 前記第2搬送手段を前記シートを搬送
    する状態と、搬送しない状態とに切り替えると共に、前
    記シートを搬送する状態から搬送しない状態に切り替わ
    るタイミングを前記搬送されるシートのサイズに応じて
    変化させるようにしていることを特徴とする請求項2又
    は10記載のシート搬送装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送
    手段とを独立して駆動する駆動手段を備えることを特徴
    とする請求項2乃至17のいずれか1項に記載のシート
    搬送装置。
  19. 【請求項19】 シート搬送装置を備えた画像形成装置
    において、 前記シート搬送装置は前記請求項1乃至18のいずれか
    1項に記載のものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 シート搬送装置を備えた画像読取装置
    において、 前記シート搬送装置は前記請求項1乃至18のいずれか
    1項に記載のものであることを特徴とする画像読取装
    置。
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