JP2001301557A - 車両用エアバッグ - Google Patents
車両用エアバッグInfo
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグとしての十分な耐圧強度を持ち、
展開時における縫製部の目ズレ量を低減しながら、軽量
かつコンパクトなエアバッグを提供する。 【解決手段】 繊度110〜185dtex、引張強度4.
4cN/dtex以上のポリアミド糸よりなる平織布であっ
て、カバーファクターが2,000〜2,300である
基布を、繊度350〜940dtexの縫製糸を用いて縫い
目間隔2.7mm以下で縫製してなる車両用エアバッグ。
展開時における縫製部の目ズレ量を低減しながら、軽量
かつコンパクトなエアバッグを提供する。 【解決手段】 繊度110〜185dtex、引張強度4.
4cN/dtex以上のポリアミド糸よりなる平織布であっ
て、カバーファクターが2,000〜2,300である
基布を、繊度350〜940dtexの縫製糸を用いて縫い
目間隔2.7mm以下で縫製してなる車両用エアバッグ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エアバッグ
に関し、特に、平織の基布を縫製して得られるエアバッ
グに関する。
に関し、特に、平織の基布を縫製して得られるエアバッ
グに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグは、車両のステアリ
ングホイールの中央部やインストルメントパネルの内部
に設けられた収納部に折畳まれた状態で収納され、車両
衝突時に、インフレータの発するガスにより車両室内に
展開膨脹して乗員を受け止めるものである。
ングホイールの中央部やインストルメントパネルの内部
に設けられた収納部に折畳まれた状態で収納され、車両
衝突時に、インフレータの発するガスにより車両室内に
展開膨脹して乗員を受け止めるものである。
【0003】従来、かかる車両用エアバッグは、ポリア
ミド糸等の合成繊維製の平織布を基布として用い、これ
に所定の縫製を施すことにより形成されており、基布の
構成糸としては、繊度470dtexのポリアミド66糸が
一般的である。
ミド糸等の合成繊維製の平織布を基布として用い、これ
に所定の縫製を施すことにより形成されており、基布の
構成糸としては、繊度470dtexのポリアミド66糸が
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにエアバッ
グは、車両に折畳まれた状態で配設されるものであるた
め、軽量、かつ、コンパクトに折畳みできることが求め
られるが、上記従来のエアバッグではかかる要求を十分
満足させることはできない。そのため、基布の構成糸と
して低繊度の糸を用いて、かかる低繊度布でエアバッグ
を縫製することが考えられる。
グは、車両に折畳まれた状態で配設されるものであるた
め、軽量、かつ、コンパクトに折畳みできることが求め
られるが、上記従来のエアバッグではかかる要求を十分
満足させることはできない。そのため、基布の構成糸と
して低繊度の糸を用いて、かかる低繊度布でエアバッグ
を縫製することが考えられる。
【0005】しかしながら、単に低繊度にしただけで
は、基布の機械的強度が低下し、エアバッグとしての十
分な耐圧強度を得にくい。また、低繊度布を基布に用い
た場合に、従来と同様の縫製を施したのでは、エアバッ
グの展開時に縫製部の目ズレが発生しやすくなる。かか
る目ズレは、エアバッグ展開時におけるバッグの内圧上
昇に伴う縫製部へのテンションが大となることにより生
じるものであり、目ズレ量が大きいと、インフレータか
ら発生した高温のガスのリーク量が大となり、内圧保持
のためのガスのロスが大になる。そのため、エアバッグ
においてはかかる目ズレ量を小さく抑える必要がある。
は、基布の機械的強度が低下し、エアバッグとしての十
分な耐圧強度を得にくい。また、低繊度布を基布に用い
た場合に、従来と同様の縫製を施したのでは、エアバッ
グの展開時に縫製部の目ズレが発生しやすくなる。かか
る目ズレは、エアバッグ展開時におけるバッグの内圧上
昇に伴う縫製部へのテンションが大となることにより生
じるものであり、目ズレ量が大きいと、インフレータか
ら発生した高温のガスのリーク量が大となり、内圧保持
のためのガスのロスが大になる。そのため、エアバッグ
においてはかかる目ズレ量を小さく抑える必要がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、エアバッグとしての十分な耐圧強度を持
ち、展開時における縫製部の目ズレ量を低減しながら、
軽量かつコンパクトなエアバッグを提供することを目的
とする。
ものであり、エアバッグとしての十分な耐圧強度を持
ち、展開時における縫製部の目ズレ量を低減しながら、
軽量かつコンパクトなエアバッグを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用エアバッ
グは、繊度110〜185dtexのポリアミド糸よりなる
平織布であって、カバーファクターが2,000〜2,
300である基布を、繊度350〜940dtexの縫製糸
を用いて縫い目間隔2.7mm以下で縫製してなるもので
ある。
グは、繊度110〜185dtexのポリアミド糸よりなる
平織布であって、カバーファクターが2,000〜2,
300である基布を、繊度350〜940dtexの縫製糸
を用いて縫い目間隔2.7mm以下で縫製してなるもので
ある。
【0008】ここで、カバーファクターCBは、 CB=経糸密度×√(経糸の繊度×0.9)+緯糸密度×
√(緯糸の繊度×0.9) により定義される。
√(緯糸の繊度×0.9) により定義される。
【0009】本発明によれば、繊度が110〜185dt
exである低繊度のポリアミド糸を用いて、これをカバー
ファクターが2,000〜2,300という高密度で打
ち込んだ平織の基布でエアバッグを構成していることか
ら、インフレータから発生したガスの内圧保持性に優
れ、また、低繊度布でありながら基布の機械的強度が高
く、そのため、エアバッグの耐圧強度を高めることがで
きる。また、かかる低繊度布を縫製する縫製糸として繊
度350〜940dtexの比較的低繊度の縫製糸を用い
て、縫い目間隔2.7mm以下という緻密なピッチで縫製
しているため、エアバッグの展開時にインフレータの発
するガスによる縫製部の目ズレ量を低減することができ
る。以上より、軽量、かつ、コンパクトな折畳み性を実
現しながら、信頼性の高いエアバッグを得ることができ
る。
exである低繊度のポリアミド糸を用いて、これをカバー
ファクターが2,000〜2,300という高密度で打
ち込んだ平織の基布でエアバッグを構成していることか
ら、インフレータから発生したガスの内圧保持性に優
れ、また、低繊度布でありながら基布の機械的強度が高
く、そのため、エアバッグの耐圧強度を高めることがで
きる。また、かかる低繊度布を縫製する縫製糸として繊
度350〜940dtexの比較的低繊度の縫製糸を用い
て、縫い目間隔2.7mm以下という緻密なピッチで縫製
しているため、エアバッグの展開時にインフレータの発
するガスによる縫製部の目ズレ量を低減することができ
る。以上より、軽量、かつ、コンパクトな折畳み性を実
現しながら、信頼性の高いエアバッグを得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施に関連する事
項について詳細に説明する。
項について詳細に説明する。
【0011】本発明の車両用エアバッグを構成する単糸
としては、繊度110〜185dtexのポリアミド糸を用
いる。繊度が185dtexを越えると、画期的に軽量かつ
コンパクトな折畳み性を得ることができない。一方、繊
度が110dtex未満では、エアバッグとして求められる
十分な機械的強度を確保しにくくなる。かかる観点よ
り、繊度の上限は176dtexであることがより好まし
く、また、繊度の下限は132dtexであることがより好
ましい。
としては、繊度110〜185dtexのポリアミド糸を用
いる。繊度が185dtexを越えると、画期的に軽量かつ
コンパクトな折畳み性を得ることができない。一方、繊
度が110dtex未満では、エアバッグとして求められる
十分な機械的強度を確保しにくくなる。かかる観点よ
り、繊度の上限は176dtexであることがより好まし
く、また、繊度の下限は132dtexであることがより好
ましい。
【0012】ポリアミド糸としては、ポリアミド66
糸,ポリアミド6糸,ポリアミド46糸等が挙げられる
が、本発明では、この中でも特にポリアミド66糸が好
適である。
糸,ポリアミド6糸,ポリアミド46糸等が挙げられる
が、本発明では、この中でも特にポリアミド66糸が好
適である。
【0013】本発明で使用するポリアミド糸のJIS L101
3 7.5.1による引張強度(単糸強度)としては、4.4c
N/dtex以上であることが好ましい。かかる引張強度のポ
リアミド糸を用いることにより、低繊度布である基布の
機械的強度をより高めて、エアバッグとしての十分な耐
圧強度を確保することができる。引張強度は、5.0cN
/dtex以上であることがより好ましい。なお、ポリアミ
ド糸は、引張伸びが15%以上であることが好適であ
る。
3 7.5.1による引張強度(単糸強度)としては、4.4c
N/dtex以上であることが好ましい。かかる引張強度のポ
リアミド糸を用いることにより、低繊度布である基布の
機械的強度をより高めて、エアバッグとしての十分な耐
圧強度を確保することができる。引張強度は、5.0cN
/dtex以上であることがより好ましい。なお、ポリアミ
ド糸は、引張伸びが15%以上であることが好適であ
る。
【0014】本発明の車両用エアバッグを構成する基布
は、以上の単糸を用いて平織に織成されるものであり、
そのカバーファクター(CB)は2,000〜2,30
0の範囲内に設定される。カバーファクターが2,00
0未満では、基布の機械的強度が低くなり、エアバッグ
としての十分な耐圧強度を確保することができない。一
方、カバーファクターが2,300を越えると、織り密
度が高く、製織が困難となる。かかる観点より、カバー
ファクターの下限は2,055であることがより好まし
く、上限は2,221であることがより好ましい。な
お、経糸密度と緯糸密度とは同じ値であっても、異なる
値であってもよい。また、かかる平織布の織成は公知の
織機を用いて行うことができる。
は、以上の単糸を用いて平織に織成されるものであり、
そのカバーファクター(CB)は2,000〜2,30
0の範囲内に設定される。カバーファクターが2,00
0未満では、基布の機械的強度が低くなり、エアバッグ
としての十分な耐圧強度を確保することができない。一
方、カバーファクターが2,300を越えると、織り密
度が高く、製織が困難となる。かかる観点より、カバー
ファクターの下限は2,055であることがより好まし
く、上限は2,221であることがより好ましい。な
お、経糸密度と緯糸密度とは同じ値であっても、異なる
値であってもよい。また、かかる平織布の織成は公知の
織機を用いて行うことができる。
【0015】該基布の物性としては、エアバッグとして
の十分な耐圧強度を確保するという点より、JIS K6328
5.3.5による引張強度が250N/cm以上、引張伸びが2
0%以上であり、JIS K6328 5.3.6による引裂強度50N
以上であることが好ましい。また、環境老化後の物性保
持率が80%以上であることが好ましい。ここで、老化
後の物性保持率は、110℃×500時間の高温放置に
よる促進老化後の物性値C1と初期の物性値C0を用い
て、(C1/C0)×100(%)により求められる。
さらに、JIS L1096 6.27.1.A法のフラジール法による
通気度が0.8cc/cm2/秒以下であることが好適であ
る。
の十分な耐圧強度を確保するという点より、JIS K6328
5.3.5による引張強度が250N/cm以上、引張伸びが2
0%以上であり、JIS K6328 5.3.6による引裂強度50N
以上であることが好ましい。また、環境老化後の物性保
持率が80%以上であることが好ましい。ここで、老化
後の物性保持率は、110℃×500時間の高温放置に
よる促進老化後の物性値C1と初期の物性値C0を用い
て、(C1/C0)×100(%)により求められる。
さらに、JIS L1096 6.27.1.A法のフラジール法による
通気度が0.8cc/cm2/秒以下であることが好適であ
る。
【0016】本発明のエアバッグを構成する基布は、上
記した本発明の目的をより効果的に達成するという観点
から、通常は表面に樹脂コーティング材をコートしない
ノンコート布であるが、上記織布の両面又は片面に樹脂
コーティング材を塗布してコート布としてもよい。コー
ト布とする場合、コーティング材としてはシリコーンゴ
ムのコーティング材が好適であり、該コーティング材を
織布の片面に固形分換算で20g/m2以下コートすること
が好ましい。このような低目付にてコーティングするこ
とにより、コート後の基布厚みがコート前の織布の厚み
と実質的に同一となる程度の極めて薄いコーティング皮
膜が形成されるので、コート布でありながら折畳み癖が
付き易く、よって、エアバッグのコンパクトな折畳み性
が損なわれない。
記した本発明の目的をより効果的に達成するという観点
から、通常は表面に樹脂コーティング材をコートしない
ノンコート布であるが、上記織布の両面又は片面に樹脂
コーティング材を塗布してコート布としてもよい。コー
ト布とする場合、コーティング材としてはシリコーンゴ
ムのコーティング材が好適であり、該コーティング材を
織布の片面に固形分換算で20g/m2以下コートすること
が好ましい。このような低目付にてコーティングするこ
とにより、コート後の基布厚みがコート前の織布の厚み
と実質的に同一となる程度の極めて薄いコーティング皮
膜が形成されるので、コート布でありながら折畳み癖が
付き易く、よって、エアバッグのコンパクトな折畳み性
が損なわれない。
【0017】本発明の車両用エアバッグは、以上の基布
を所定形状に裁断し、裁断した1枚又は複数枚の布に縫
製を施すことにより、所定のバッグ形状に形成されるも
のである。
を所定形状に裁断し、裁断した1枚又は複数枚の布に縫
製を施すことにより、所定のバッグ形状に形成されるも
のである。
【0018】縫製に際しては、繊度350〜940dtex
の縫製糸が用いられる。縫製糸の繊度が350dtex未満
であると、縫製糸強度が不足し、耐圧強度が低下する。
また、縫製糸の繊度が940dtexを越えると、太い針を
用いる必要から縫製時に織布にダメージを与える。かか
る観点より、縫製糸の繊度の下限は470dtexであるこ
とがより好ましい。
の縫製糸が用いられる。縫製糸の繊度が350dtex未満
であると、縫製糸強度が不足し、耐圧強度が低下する。
また、縫製糸の繊度が940dtexを越えると、太い針を
用いる必要から縫製時に織布にダメージを与える。かか
る観点より、縫製糸の繊度の下限は470dtexであるこ
とがより好ましい。
【0019】縫製糸としては、ポリアミド糸を用いるこ
とが好ましく、より好ましくはポリアミド66糸を用い
ることである。また、縫製糸は、引張強度(単糸強度)
が4.8cN/y以上、引張伸びが15%以上であることが
好ましい。
とが好ましく、より好ましくはポリアミド66糸を用い
ることである。また、縫製糸は、引張強度(単糸強度)
が4.8cN/y以上、引張伸びが15%以上であることが
好ましい。
【0020】縫製は、以上の縫製糸を用いて、環縫い又
は本縫いにより、縫い目間隔2.7mm以下で行う。縫い
目間隔(縫製ピッチ)が2.7mmを越えると、即ち、縫
製の針数が25.4mm当たり9.4針未満では、縫製部
の目ズレ量を十分に低減することができない。縫製の縫
い目間隔は2.2mm以下であることがより好ましい。
は本縫いにより、縫い目間隔2.7mm以下で行う。縫い
目間隔(縫製ピッチ)が2.7mmを越えると、即ち、縫
製の針数が25.4mm当たり9.4針未満では、縫製部
の目ズレ量を十分に低減することができない。縫製の縫
い目間隔は2.2mm以下であることがより好ましい。
【0021】以上より得られた本発明の車両用エアバッ
グにおいては、JIS L1096 6.21.1(縫目滑脱法)のB法
(但し、荷重588N/25.4mm)に準じて測定される縫製部
の滑脱抵抗力が1.5mm以下であることが好適である。
グにおいては、JIS L1096 6.21.1(縫目滑脱法)のB法
(但し、荷重588N/25.4mm)に準じて測定される縫製部
の滑脱抵抗力が1.5mm以下であることが好適である。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例と比較例により具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。
【0023】実施例1,2及び比較例1〜3 表1に示す各繊度及び引張強度のポリアミド66糸を用
いて、表1に示す各織り密度で、実施例1,2及び比較
例1〜3の平織の基布を作成した。得られた各基布につ
いて、引張強度、引張伸び、引裂強度、通気度の各物性
を測定した。
いて、表1に示す各織り密度で、実施例1,2及び比較
例1〜3の平織の基布を作成した。得られた各基布につ
いて、引張強度、引張伸び、引裂強度、通気度の各物性
を測定した。
【0024】また、得られた各基布を裁断して直径76
0mmの2枚の円形布を得て、両者の周縁部同士を縫製
して、実施例1,2及び比較例1〜3の運転席用エアバ
ッグを作成した。縫製は、表1に示す各繊度のポリアミ
ド66糸を用いて、本縫いにより、表1に示す各縫い目
間隔で行った。得られた各エアバッグについて、質量、
折畳みボリューム、耐圧強度、縫製部の滑脱抵抗力を測
定した。また、各エアバッグについて展開試験を行っ
た。結果を表1に示す。
0mmの2枚の円形布を得て、両者の周縁部同士を縫製
して、実施例1,2及び比較例1〜3の運転席用エアバ
ッグを作成した。縫製は、表1に示す各繊度のポリアミ
ド66糸を用いて、本縫いにより、表1に示す各縫い目
間隔で行った。得られた各エアバッグについて、質量、
折畳みボリューム、耐圧強度、縫製部の滑脱抵抗力を測
定した。また、各エアバッグについて展開試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0025】各測定方法は以下の通りである。
【0026】引張強度及び引張伸び:JIS K6328 5.3.5
により経糸方向と緯糸方向のそれぞれについて測定し、
経緯の値を示した。
により経糸方向と緯糸方向のそれぞれについて測定し、
経緯の値を示した。
【0027】引裂強度:JIS K6328 5.3.6により経糸方
向と緯糸方向のそれぞれについて測定し、経緯の値を示
した。
向と緯糸方向のそれぞれについて測定し、経緯の値を示
した。
【0028】通気度:JIS L1096 6.27.1のA法により測
定した。
定した。
【0029】質量:各エアバッグの質量を比較例1のエ
アバッグの質量を100として指数表示した。
アバッグの質量を100として指数表示した。
【0030】折畳みボリューム:エアバッグを所定形状
に折畳んでその容積を測定した。表には比較例1の折畳
みボリュームを100として指数表示した。
に折畳んでその容積を測定した。表には比較例1の折畳
みボリュームを100として指数表示した。
【0031】耐圧強度:エアバッグ内に気体を充填し
て、破壊時の内圧を測定した。表には実用に要する耐圧
強度を100として指数表示した。
て、破壊時の内圧を測定した。表には実用に要する耐圧
強度を100として指数表示した。
【0032】滑脱抵抗力:JIS L1096 6.21.1(縫目滑脱
法)のB法(但し、荷重588N/25.4mm)に準じて、エア
バッグの周縁縫製部の目ズレ量を測定した。
法)のB法(但し、荷重588N/25.4mm)に準じて、エア
バッグの周縁縫製部の目ズレ量を測定した。
【0033】展開試験:エアバッグを所定形状に折畳
み、運転席用エアバッグのパッド内に収納し、インフレ
ータを装着したモジュールを、温度60℃の雰囲気下で
4時間経過後に、インフレータを着火させてエアバッグ
を展開させた。ここで、インフレータは、ノンアザイド
のパイロタイプのガス発生剤で、出力200kPaの特
性のものを用いた。出力は、60Lタンク内で測定した
最大圧力値を示す。評価基準は、展開後のバッグ縫製部
の布もしくは縫製糸が破損した場合を「×」、破損無し
の場合を「○」とした。
み、運転席用エアバッグのパッド内に収納し、インフレ
ータを装着したモジュールを、温度60℃の雰囲気下で
4時間経過後に、インフレータを着火させてエアバッグ
を展開させた。ここで、インフレータは、ノンアザイド
のパイロタイプのガス発生剤で、出力200kPaの特
性のものを用いた。出力は、60Lタンク内で測定した
最大圧力値を示す。評価基準は、展開後のバッグ縫製部
の布もしくは縫製糸が破損した場合を「×」、破損無し
の場合を「○」とした。
【0034】
【表1】 結果は表1に示す通りであり、低繊度布で構成した実施
例1,2のエアバッグは、比較例1のエアバッグに対し
て、大幅な軽量化が図られ、折畳みボリュームも大幅に
低減されてコンパクトな折畳み形状が実現されていた。
また、基布の織り密度の小さい比較例2のエアバッグに
対し、実施例1,2のエアバッグは十分な耐圧強度を備
えていた。さらに、縫製での縫い目間隔が大きい比較例
3のエアバッグに対し、実施例1,2のエアバッグは縫
製部の目ズレ量が小さかった。
例1,2のエアバッグは、比較例1のエアバッグに対し
て、大幅な軽量化が図られ、折畳みボリュームも大幅に
低減されてコンパクトな折畳み形状が実現されていた。
また、基布の織り密度の小さい比較例2のエアバッグに
対し、実施例1,2のエアバッグは十分な耐圧強度を備
えていた。さらに、縫製での縫い目間隔が大きい比較例
3のエアバッグに対し、実施例1,2のエアバッグは縫
製部の目ズレ量が小さかった。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用エアバッ
グであると、基布に低繊度糸からなる織布を用いたこと
から、軽量化が図られるとともに、布厚みが低減されて
コンパクトに折畳むことができる。しかも、この基布は
低繊度布でありながら機械的強度が高く、そのため、エ
アバッグの耐圧強度を高めることができる。また、特定
の縫製によりエアバッグの展開時における縫製部の目ズ
レ量を低減することができる。以上より、軽量、かつ、
コンパクトな折畳み性を実現しながら、信頼性の高いエ
アバッグを得ることができる。
グであると、基布に低繊度糸からなる織布を用いたこと
から、軽量化が図られるとともに、布厚みが低減されて
コンパクトに折畳むことができる。しかも、この基布は
低繊度布でありながら機械的強度が高く、そのため、エ
アバッグの耐圧強度を高めることができる。また、特定
の縫製によりエアバッグの展開時における縫製部の目ズ
レ量を低減することができる。以上より、軽量、かつ、
コンパクトな折畳み性を実現しながら、信頼性の高いエ
アバッグを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA13 AA14 CC26 CC27 CC36 FF03 FF13 FF14 FF16 FF18 FF20 4L048 AA24 AA48 AB11 AC09 BA01 BA02 CA01 CA15 DA25
Claims (3)
- 【請求項1】繊度110〜185dtexのポリアミド糸よ
りなる平織布であって、カバーファクターが2,000
〜2,300である基布を、繊度350〜940dtexの
縫製糸を用いて縫い目間隔2.7mm以下で縫製してなる
車両用エアバッグ。 - 【請求項2】前記ポリアミド糸の引張強度が4.4cN/d
tex以上であることを特徴とする請求項1記載の車両用
エアバッグ。 - 【請求項3】前記ポリアミド糸が繊度155dtexのポリ
アミド66糸であることを特徴とする請求項1記載の車
両用エアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000124870A JP2001301557A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 車両用エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000124870A JP2001301557A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 車両用エアバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001301557A true JP2001301557A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18634929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000124870A Pending JP2001301557A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 車両用エアバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001301557A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302151A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグ |
CN102019902A (zh) * | 2009-09-14 | 2011-04-20 | 东洋纺织株式会社 | 气囊 |
WO2012120985A1 (ja) | 2011-03-10 | 2012-09-13 | 東洋紡績株式会社 | エアバッグ |
-
2000
- 2000-04-25 JP JP2000124870A patent/JP2001301557A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302151A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグ |
CN102019902A (zh) * | 2009-09-14 | 2011-04-20 | 东洋纺织株式会社 | 气囊 |
WO2012120985A1 (ja) | 2011-03-10 | 2012-09-13 | 東洋紡績株式会社 | エアバッグ |
JP2012188006A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Toyobo Co Ltd | エアバッグ |
US8919810B2 (en) | 2011-03-10 | 2014-12-30 | Toyobo Co., Ltd. | Air bag |
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