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JP2001300553A - シアン含有廃水の処理方法 - Google Patents

シアン含有廃水の処理方法

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JP2001300553A
JP2001300553A JP2000120378A JP2000120378A JP2001300553A JP 2001300553 A JP2001300553 A JP 2001300553A JP 2000120378 A JP2000120378 A JP 2000120378A JP 2000120378 A JP2000120378 A JP 2000120378A JP 2001300553 A JP2001300553 A JP 2001300553A
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cyan
cyanide
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water
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美和 新田
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正恒 大熊
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Katayama Chemical Inc
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Katayama Chemical Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な操作で、安全にかつ安価にシアンを除
去し得る、シアン含有廃水の処理方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】 シアン含有廃水に、該廃水に含まれるシ
アンを除去し得る量の次亜塩素酸塩およびマンガン化合
物を添加し、生成した水不溶性のマンガン塩を廃水から
除去して、廃水中のシアンを除去することを特徴とする
シアン含有廃水の処理方法により、上記の課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、簡便な操作で、
安全にかつ安価にシアンを除去し得るシアン含有廃水の
処理方法に関する。さらに詳しくは、この発明は、化学
工場、メッキ工場、コークス製造工場、金属表面処理工
場などから排出される金属のシアン化合物(シアン化水
素の塩)、シアンイオン(遊離シアンまたはシアン化物
イオン)、シアノ錯塩、シアノ錯イオンなどを含むシア
ン含有廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シアンは生態系に強い悪影響を及ぼすた
め、シアン含有廃水(以下、「シアン廃水」という)を
自然界にそのまま放出することはできない。シアンにつ
いては排水基準が定められており、この基準(1mg/
l以下)を満たすようにシアンの除去処理を行い、無害
化した廃水でなければ下水などに排出できないことにな
っている。
【0003】シアン廃水中のシアンの除去処理方法とし
ては、 シアン廃水をアルカリ性に調整した後、塩素を注入し
てシアンを酸化分解するアルカリ塩素法、 強力なオゾンの酸化力でシアンを窒素ガスと炭酸水素
塩に酸化分解するオゾン酸化法、 非溶解性の電極を用いてシアンを電気分解し、酸化反
応を行う電解酸化法、 シアン廃水中に、鉄イオンの供給化合物として、例え
ば硫酸第一鉄を加え、難溶性のフェリフェロシアン化物
を生成させ、これを沈澱除去する紺青法、 シアンに対して馴養させた微生物(シアン分解菌)に
シアンを分解させる生物処理法 などが挙げられる(例えば、「化学の基礎と排水処理技
術」、(株)情報総合研究所、第152〜158頁)。
【0004】しかしながら、上記の方法はそれぞれ次の
ような欠点を有している。アルカリ塩素法は、最も一般
的なシアンの除去処理方法であるが、この方法は二段階
処理であり、各段階の反応に適したpH値(第一反応:
pH10以上、第二反応:pH7.5〜8.0)に維持
する必要があり、しかも酸化剤の添加量、残留塩素量な
どを常時監視しなければならない。
【0005】オゾン酸化法は、この処理によって有害な
化合物が生成しないし、用いるオゾン自体が分解しても
無害の酸素しか生成しないなどの利点を有するが、この
処理は気液反応であるので、複雑でかつ大掛かりな設備
を必要とする。また、オゾンの製造コストが高いので、
オゾンを有効に反応させるための装置上の工夫が必要で
ある。例えば、2塔の酸化塔を設け、第一の酸化塔内に
充填物を入れて、シアン廃水とオゾンとを向流的に効率
よく接触させ、第一の酸化塔からの排気を第二の酸化塔
で使用して、残留オゾンを完全に利用する。さらに、シ
アンの分解により生じた金属水酸化物の凝集沈澱処理を
行う必要がある。
【0006】電解酸化法は、シアンの濃厚廃液を効率よ
く、かつ経済的に処理できるという利点を有するが、大
量の電力が必要になり、処理コストが高くなる。また、
電解酸化法と他の処理法とを併用してシアンを除去する
方法もあるが、いずれにしても処理が複雑になり、処理
コストが高くなる。
【0007】紺青法は、他の処理法ではシアンの酸化分
解が困難なシアン廃水の処理に適しているが、鉄イオン
が少ないと、生成した錯塩が可溶性の状態でシアン廃水
中に残り、処理水が着色したり、処理水のpHが高い
と、濾液中の残存フェロシアン量が増大する。また、生
成した錯塩が空気中の酸素で容易に酸化されてフェリフ
ェロ型となり再溶解するので、紺青法で処理水のシアン
濃度を排水基準以下にするのは困難である。
【0008】生物処理法は、微生物反応特有の欠点であ
る微生物処理に適したpHの維持、栄養物質(窒素、リ
ンなど)の添加、活性汚泥濃度(MLSS)の調節、余
剰汚泥の処理などの煩雑な操作が必要であり、その上、
処理時間(シアンと微生物との接触時間)が長く、シア
ン廃水中のシアン濃度が高い場合には、処理すべき廃水
を予め希釈しなければならないなどの欠点を有してい
る。
【0009】この発明の出願人は、簡便な操作でシアン
廃水を処理する方法およびそれに用いる処理剤として、 鉄シアン錯イオン含有廃水をpH6.0以上に調整
し、これにマンガン化合物を添加して水不溶性の鉄シア
ン錯化合物のマンガン塩を生成させ、廃水系から除去す
る方法(特許第1418529号)、および ハロゲン化第一銅溶液に、フェーリング液を還元し得
る還元性物質を含有させてなる、安定性や処理効率の改
良されたシアンおよび/またはチオシアン含有廃水の処
理剤(特許第1456722号) などを提案してきた。
【0010】また、特開平2−35991号公報には、
シアン廃水にシアン量の1.4モル以上のホルムアルデ
ヒドを添加して第一段反応を行い、さらにシアン量の
3.0モル以上の過酸化水素を添加して、pH7以上で
第二段反応を行うことにより、シアン廃水を無毒化する
方法が開示されている。
【0011】最近では、鉄シアン錯体化合物を含有する
シアン廃水に、予め、アルカリ剤と酸化剤(オゾン、過
酸化水素、次亜塩素酸ナトリウムなど)を添加し、pH
をアルカリ性に調整した後、紫外線〜可視光線を照射
し、鉄シアン錯体化合物の分解によって解離した鉄イオ
ンから生成する水酸化物等の沈澱物を廃水中から随時分
離除去しながら、遊離シアンの酸化処理を行う廃水処理
方法が提案されている(特開平10−057974号公
報)。
【0012】しかしながら、上記の先行技術では、いず
れにおいてもシアン廃水のpH調整などの煩雑な操作や
工程が必要であり、簡便な操作でシアンを除去し得るシ
アン廃水の処理方法が望まれていた。また、ホルムアル
デヒドのような発ガン性物質ではなく、しかも安価な化
合物を用いてシアンを除去し得る、安全でかつ安価なシ
アン廃水の処理方法が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、簡便な操
作で、安全にかつ安価にシアンを除去し得る、シアン廃
水の処理方法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
かかる状況に鑑み、鋭意研究を行った結果、通常のpH
(6.0〜10.0未満)のシアン廃水に対してpH調
整を行うことなしに、これに酸化剤である次亜塩素酸塩
とマンガン化合物とを添加し、生成する水不溶性のマン
ガン塩をシアン廃水から除去することにより、遊離シア
ンまたはそれを生成するシアン化合物、シアノ錯イオン
またはそれを生成するシアノ錯塩などを除去できること
を見出し、この発明を完成するに到った。
【0015】かくして、この発明によれば、シアン廃水
に、該廃水に含まれるシアンを除去し得る量の次亜塩素
酸塩およびマンガン化合物を添加し、生成した水不溶性
のマンガン塩を廃水から除去して、廃水中のシアンを除
去することを特徴とするシアン廃水の処理方法が提供さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明において処理対象となる
シアン廃水としては、化学工場、メッキ工場、コークス
製造工場、金属表面処理工場などから排出される金属の
シアン化合物、シアンイオン、シアノ錯塩、シアノ錯イ
オンなどを含むシアン廃水が挙げられる。
【0017】この発明において用いられる次亜塩素酸塩
としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム
などが挙げられる。また、この発明において用いられる
マンガン化合物は、水に可溶であり、水中でマンガンイ
オンを形成し得る化合物であればよく、その具体例とし
ては、塩化マンガン、硫酸マンガン、硝酸マンガン、酢
酸マンガンなどが挙げられる。これらの中でもシアン化
合物の除去効果の点では、塩化マンガンおよび硫酸マン
ガンが特に好ましく、さらにシアン廃水の処理コストの
点では、塩化マンガンが特に好ましい。
【0018】この発明の方法によれば、シアン廃水に含
まれるシアンを除去し得る量の次亜塩素酸塩およびマン
ガン化合物を同時にまたは別々にシアン廃水に添加す
る。次亜塩素酸塩およびマンガン化合物はそれぞれ水溶
液の形態で添加するのがよい。各水溶液の濃度は、それ
らをシアン廃水に添加する際の作業性、シアンと添加し
た化合物との反応性などを考慮して決定すればよく、具
体的には、次亜塩素酸塩は10〜7000mg/l程
度、マンガン化合物は10〜5500mg/l程度であ
る。
【0019】次亜塩素酸塩およびマンガン化合物の添加
量は、シアン廃水に含まれるシアンの種類およびその濃
度のほかに、シアン廃水に含まれる他の金属イオンの種
類およびその濃度などの影響を受けるので、これらの添
加量は条件に応じて適宜決定すればよい。具体的には、
処理前のシアン廃水のシアン濃度等を予め測定してお
き、この測定値に基づいて、各添加剤の添加量を決定す
ればよい。
【0020】この発明において処理対象となるシアン廃
水におけるシアンの含有量は、特に限定されないが、上
記のシアン廃水は、一般に全シアン濃度で10〜500
mg/l程度である。このようなシアン廃水を処理する
場合には、次亜塩素酸塩を、シアン廃水に対して有効塩
素イオン濃度として50〜7000mg/l、好ましく
は50〜2000mg/lとなるように、かつマンガン
化合物をマンガンイオン濃度として40〜2000mg
/l、好ましくは40〜1000mg/lとなるよう
に、シアン廃水に添加すればよい。
【0021】このように、シアン廃水をこの発明の方法
で、シアン除去処理を実施することにより、処理前のシ
アン濃度(全シアン含有量(mg/l))を排水基準値
以下に顕著に低減させることができる。この発明の方法
において、処理排水をそのまま放流する場合には、全シ
アン濃度を排水基準値以下に低下させるのに必要な量の
次亜塩素酸塩とマンガン化合物を添加すればよい。ま
た、処理排水を他の排水で希釈して放流する場合には、
希釈後の排水が上記の排水基準値以下になるように次亜
塩素酸塩とマンガン化合物を添加すればよい。
【0022】通常、工場などにおいては、処理排水を他
の排水で希釈して放流する場合が多く、費用に対する効
果を考慮して、各有効成分の添加量をコントロールする
のが好ましい。よって、処理後の全シアン濃度が1mg
/l以下にならない場合、概ね5mg/l以下になる場
合もこの発明に含まれる処理であることが理解される。
【0023】次亜塩素酸塩およびマンガン化合物の添加
時、およびこれらの添加された化合物とシアンとの反応
時には、シアンの除去効果の点で、混合溶液を撹拌する
のが好ましい。攪拌時の反応を促進する意味で混合溶液
はある程度加温された状態が好ましいが、その液温は2
0〜60℃程度で十分である。反応に要する時間は、シ
アン廃水の量、シアンの種類およびその濃度、処理装置
の形態およびその規模などにより異なるが、シアンと添
加した化合物とが十分に接触するように決定すればよ
い。
【0024】処理水中に生成した水不溶性のマンガン塩
は、公知の方法で廃水から除去される。後述する反応処
理槽およびシックナーを備えた装置の場合、反応および
マンガン塩除去に要する時間は、10〜60分程度であ
る。
【0025】この発明のシアン廃水の処理方法を、シア
ン廃水の処理装置の一例を示す概略模式図(図1)を用
いて具体的に説明するが、この説明は本発明を限定する
ものではない。処理対象となるシアン廃水(図中、矢印
で示す)は、A点においてシアン濃度が測定され、反応
処理槽1に送られ、シアン濃度等の測定値に基づいて、
添加剤第一槽2および添加剤第二槽3から次亜塩素酸塩
水溶液およびマンガン塩水溶液がそれぞれ添加される。
反応処理槽1においてシアン廃水を攪拌しつつ、所定時
間滞留させた後、生成した水不溶性のマンガン塩を含む
シアン廃水を、反応処理槽1の下方からシックナー4に
送る。シックナー4では、水不溶性のマンガン塩の生成
反応を進行させて、シックナー4の下方から固形分を回
収する。一方、シックナー4の上方から上澄液を排出さ
せ、B点において上澄液のシアン濃度を測定し、測定値
が排水基準値以下であることを確認した後、上澄液を排
水する。シアン濃度の測定値が排水基準値以上の場合に
は、上澄液を上流の工程(例えば、反応処理槽1)に送
り、再び処理するか、あるいは他の排水と混合希釈して
排出する。なお、上記の処理排水を再利用することは、
何ら差し支えない。
【0026】すなわち、この発明の処理方法に用いるこ
とができるシアン廃水の処理装置は、基本的に次亜塩素
酸塩水溶液およびマンガン塩水溶液を添加するための添
加剤槽、水不溶性のマンガン塩を生成させるための反応
槽、前記のマンガン塩を回収するための沈殿槽およびこ
れらを連結する配管、攪拌手段、ポンプなどからなる。
前記の反応槽と沈澱槽とを兼用することもでき、このよ
うな場合にはシックナーなどの装置を用いることができ
る。
【0027】この発明の処理方法における特長は、処理
対象のシアン廃水のpHを10以上の高アルカリ性にす
る必要がないことであり、これにより従来の方法に比べ
て、より簡便にシアン廃水を処理することができ、かつ
優れたシアンの除去効果が得られる。
【0028】この発明における水不溶性のマンガン塩の
生成機構は明らかではないが、シアン廃水中で生じたマ
ンガンイオンが、次亜塩素酸塩によるシアン化合物の分
解反応を促進し、さらに未反応のシアンと水不溶性のシ
アンのマンガン塩を生成するためと考えられる。
【0029】
【実施例】この発明を実施例により具体的に説明する
が、この発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
【0030】試料水1(亜鉛を含有するシアン廃水)の
調製 フェリシアン化カリウム溶液0.11g/l、シアン化
カリウム溶液0.30g/lおよび塩化亜鉛5.4g/
lを用いて、シアノ錯体とシアン化物イオンを含有する
試料水1(pH8)を調製した。得られた試料水1の水
質を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】得られた試料水1を容量500mlのビー
カーに分注し、表2に示す濃度になるように次亜塩素酸
ナトリウムおよび/または塩化マンガンをそれぞれ添加
し、得られた試験水をそれぞれ10分間攪拌した。試験
水中の水不溶性の生成物を濾別し、濾液中の全シアン濃
度およびシアン化物イオン濃度をJIS K0102に
準拠して測定し、各試験水におけるシアン化合物の除去
効果を評価した。
【0033】比較例1および比較例2については、アル
カリ塩素法で試験水を処理した。このアルカリ塩素法で
は試験水のpHを、第一反応でpH10、第二反応でp
H8に調整した。この試験においては、次亜塩素酸ナト
リウムおよび塩化マンガンを添加しないブランク試験
(比較例5)を同時に行った。得られた結果を、次亜塩
素酸ナトリウムおよび塩化マンガンの添加濃度と共に表
2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】試料水2(亜鉛を含有しないシアン廃水)
の調製 塩化亜鉛を用いないこと以外は試料水1と同様にして、
試料水2(pH8)を調製した。得られた試料水2の水
質を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】得られた試料水2を容量500mlのビー
カーに分注し、表4に示す濃度になるように次亜塩素酸
ナトリウム、塩化マンガンおよびホルムアルデヒドから
選択される化合物をそれぞれ添加し、得られた試験水を
それぞれ10分間攪拌した。試験水中の水不溶性の生成
物を濾別し、濾液中の全シアン濃度およびシアン化物イ
オン濃度をJIS K0102に準拠して測定し、各試
験水におけるシアン化合物の除去効果を評価した。な
お、ホルムアルデヒドは公知のシアン廃水の処理薬剤で
ある。
【0038】この試験においては、次亜塩素酸ナトリウ
ム、塩化マンガンおよびホルムアルデヒドを添加しない
ブランク試験(比較例20)を同時に行った。得られた
結果を、次亜塩素酸ナトリウム、塩化マンガンおよびホ
ルムアルデヒドの添加濃度と共に表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】この発明のシアン廃水の処理方法では、
処理反応の前に廃水のpHを予め調整しておく必要がな
く、しかも一段階反応でシアン廃水を処理することがで
きる。また、ホルムアルデヒドのような発ガン性物質を
用いないので、シアン廃水を安全に処理することがで
き、しかも塩化マンガンのような安価な化合物を用いる
ことができるので、この発明の方法はコスト面でも有利
である。したがって、この発明によれば、簡便な操作
で、安全にかつ安価にシアンを除去し得る、シアン廃水
の処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシアン廃水の処理方法に用いられる
シアン廃水の処理装置の一例を示す概略模式図である。
【符号の説明】
1 反応処理槽 2 添加剤第一槽 3 添加剤第二槽 4 シックナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアン含有廃水に、該廃水に含まれるシ
    アンを除去し得る量の次亜塩素酸塩およびマンガン化合
    物を添加し、生成した水不溶性のマンガン塩を廃水から
    除去して、廃水中のシアンを除去することを特徴とする
    シアン含有廃水の処理方法。
  2. 【請求項2】 次亜塩素酸塩が、次亜塩素酸ナトリウム
    または次亜塩素酸カリウムである請求項1に記載の処理
    方法。
  3. 【請求項3】 マンガン化合物が、塩化マンガンまたは
    硫酸マンガンである請求項1または2に記載の処理方
    法。
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