JP2001299361A - 溶液安定性の組換えヒトクレアチンキナーゼヘテロダイマー - Google Patents
溶液安定性の組換えヒトクレアチンキナーゼヘテロダイマーInfo
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Abstract
キナーゼヘテロダイマーを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明のCKヘテロダイマーは、クレアチ
ンキナーゼのM型サブユニットをコードする核酸及びB
型サブユニットをコードする核酸を含むベクターを用い
て得られることを特徴とする。
Description
レアチンキナーゼヘテロダイマー組換えタンパク質を提
供することを目的とする。
K」と略すこともある)は、ATPからクレアチンへの
リン酸基の転移反応:
ン を触媒する酵素である。動物界に広く見出されるが、特
に短時間で多量のエネルギーを消費する組織に多量に含
まれ、脊椎動物の白筋、心筋、脳、精子などに多い。C
Kの酵素活性レベルの測定は酵素活性レベルの測定は、
多くの生理学的状態を診断する上で重要である。CKレ
ベルの増加は、特に、心筋梗塞、心筋虚血、狭心症、頻
脈、心筋炎、クモ膜下出血、卒中、脳腫瘍、髄膜炎、脳
炎等の臨床状態と密接に関連していると考えられてい
る。
MB型、BB型)が知られている。各アイソザイムのヒ
ト臓器特異性より心筋梗塞などの心疾患の臨床診断のた
めに心筋より血中に浸潤してきたCK型を測定すること
が広く実施されている。中でも、特にCK−MB型の測
定によって、特異的で最も早期かつ明確な結果が得られ
ると考えられている。CK−MBを測定する種々の方法
が開発され、臨床検査法提要(改訂第31版) 原著
金井 泉、編者 金井 正光、1998年(金原出
版)、第640頁−第643頁には、イオン交換クロマ
トグラフィ法、電気泳動法、抗体阻害活性測定法、免疫
分析法などが記述されている。
物質及び品質管理用物質として、精製された、CK、特
にCK−MBが必要とされる。しかしながら、例えば、
天然源からイオン交換、ゲル濾過及び/又はアフィニテ
イーカラムクロマトグラフィー等によりCK−MBの精
製を試みる場合、血清中に存在するクレアキチンキナー
ゼには蛋白限定分解を受けたことなどによる亜分画も存
在することが知られており、純粋な標品をプールされた
血清から調製することは困難である。さらに、臓器、特
にヒトの臓器の入手についてはその資源が限定されるこ
と、培養細胞からは微量しか調製できないことなどを合
わせCK標準物質を容易に大量に作製する方法が希求さ
れている。
されている。例えば、ヒト血中CK−MB活性は、4℃
で4日間保存で22%活性が低下することがStegh
ers JPら(Clin.chem. Vol.29
pp.1537、1983)により報告されている。
そのため、このように溶液状態で不安定なヒトCKを安
定化させるために、従来、溶液に種々の添加剤を加える
ことによって工夫がされてきた。その一例を挙げると、
還元糖化による安定化(特開昭62−253378)、
還元型グルタチオン添加による安定化法(特開平09−
252797)、ジスルフィド及び/またはチオスルフ
ォネートと反応させる方法(特開昭62−11888
9)、非チオール系還元剤を用いる方法(特開平06−
189760)などがある。また、Lavy(Cli
n.Chem. Vol.21 No.11 pp16
91、1975)は、天然源から得られたMM型及びB
B型からインビトロでMB型を再構成する方法を記載し
ている。しかしながら、上述のような添加剤や安定化処
理法等は、その煩雑さや他の血清成分に及ぼす影響を考
えると実用性に問題が残る。
組換えタンパク質の製造も行われている。例えば、組換
えヒトCKの作製に関しては、昆虫細胞でCK−BBを
発現させたことが報告されている(De Kok YJ
M et al.Mol.Cell Biochem.
1995 Vol.143 No.1 pp59−6
5)。また、特公表09−504698は、M型又はB
型サブユニットをコードする遺伝子を挿入した第1のベ
クターとB型又はM型サブユニットをコードする遺伝子
を挿入した第2のベクターとを用いて、原核生物宿主
(例えば大腸菌など)をコトランスフェクトし、ヘテロ
ダイマー(MB型)を調製する方法を記載している。こ
の第1及び第2の2種類のベクターを用いたコトランス
フェクトによりCKを構成する方法では、CK−MB、
CK−MM及びCK−BBの3種類のアイソザイムが形
成される。しかしながら特公表09−504698は、
形質転換体あたり発現したCK総活性のうちCK−MB
の割合までは検討しておらず、記載されていない。組換
えCK−MBを優先的に効率よく取得することが、CK
−MBをより安価に臨床等の現場で産業的利用するため
にも必要となる。
レアチンキナーゼアイソフォームを調製する方法を記載
されている。具体的には、CKのM型又はB型サブユニ
ットのC末端アミノ酸リジン残基を欠失させるように、
各サブユニットをコードする遺伝子に複製連鎖反応(P
CR)により部位特異的突然変異を生じさせる。しかし
ながら、上記特公表09−504698と同様に、各サ
ブユニットをコードする遺伝子を含む2種類のベクター
をコトランスフェクトし、3種類のアイソザイムを発現
させる、という手法を採用している。さらに、特開平0
6−292585では、C末端アミノ酸リジン残基を欠
失させるように突然変異を施すことを必須要件としてい
るが、このような欠失変異体は天然CKと同一の理化学
的性質、酵素学的性質ならびに免疫化学的性質がを有し
ているとは判定できにくいにもかかわらず、これらにつ
いて検討をしておらず、得られた組換え型CKについて
活性の安定性の測定及び電気泳動による分離を行ってい
るに留まっている。
率で容易に得る方法は、その必要性にもかかわらず、本
発明前には得られていなかった。
キナーゼのM型サブユニットをコードする核酸及びB型
サブユニットをコードする核酸を含むベクターを提供す
ることを目的とする。本発明のベクターにおいて、 i)M型サブユニットは、配列番号1のアミノ酸残基1
−381を有するポリペプチドであるか、あるいは当該
配列において1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠失、
置換もしくは付加による変異を含むアミノ酸配列を有
し、かつ、生物学的に活性なポリペプチドであり、そし
て ii)B型サブユニットは、配列番号3のアミノ酸残基
1−381を有するポリペプチドであるか、あるいは当
該配列において1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠
失、置換もしくは付加による変異を含むアミノ酸配列を
有し、かつ、生物学的に活性なポリペプチドである。
された宿主細胞を提供することを目的とする。
M型サブユニットおよびB型サブユニットを含むクレア
チンキナーゼヘテロダイマー組換えタンパク質の製造方
法を提供することを目的とする。
製造された、クレアチンキナーゼのM型サブユニットお
よびB型サブユニットを含むクレアチンキナーゼヘテロ
ダイマー組換えタンパク質を提供することを目的とす
る。
のM型サブユニットおよびB型サブユニットを含むクレ
アチンキナーゼヘテロダイマー組換えタンパク質を含
む、溶液安定性の組成物を提供することを目的とする。
解決を目的として鋭意研究に努めた結果、単一のベクタ
ーにM型及びB型サブユニットをコードする遺伝子の双
方を連結して挿入し、組換えCK−MBヘテロダイマー
を高収率で取得することに成功し、本発明を想到した。
型サブユニットをコードする核酸及びB型サブユニット
をコードする核酸の双方を含むことを特徴とする。
ットのアミノ酸配列は公知であり、例えば、Perry
man,M.Bら、Biochem.Biophys.
Res.Commun.140(3),p.981−9
89(1986)及びVillarreal−Lev
y,G.ら、Biochem.Biophys.Re
s.Commun.144(3),p.1116−11
27(1987)等に記載されている。本発明のCK−
Mサブユニットは、典型的には、本明細書の配列表の配
列番号1に記載の381アミノ酸配列を有する。配列番
号1はヒトのアミノ酸配列である(Genbank、登
録番号NM 0001824,Perryman,M.
Bら,19−MAR−1999)。また、本発明のCK
−Bサブユニットは、典型的には、本明細書の配列表の
配列番号3に記載の381アミノ酸配列を有する。配列
番号3はヒトのアミノ酸配列である(Genbank、
登録番号NM 001823,Villarreal−
Levy,G.ら,19−MAR−1999)。
生物種の品種の違いや、生態系の違いによる遺伝子の変
異、あるいはよく似たアイソザイムの存在などに起因し
て1から複数個のアミノ酸変異を有する変異タンパク質
が存在することは周知である。配列番号1及び3は、各
々ヒトのCK−M及びCK−Bサブユニットのアミノ酸
配列であるが、他の霊長類に属する動物、あるいは他の
哺乳動物、例えば、ウシ、マウス、ヒツジ、イヌ等も本
発明において使用しうる。よって、本発明のCK−Mサ
ブユニットは、配列番号1のアミノ酸残基1−381を
有するポリペプチドであるか、あるいは当該配列におい
て1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠失、置換もしく
は付加による変異を含むアミノ酸配列を有し、かつ、生
物学的に活性なポリペプチドも含む。同様に、本発明の
CK−Bサブユニットは、配列番号3のアミノ酸残基1
−381を有するポリペプチドであるか、あるいは当該
配列において1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠失、
置換もしくは付加による変異を含むアミノ酸配列を有
し、かつ、生物学的に活性なポリペプチドも含む。
とは、1以上のアミノ酸の置換、欠失、挿入及び/又は
付加などを意味する。本発明のCK−Mサブユニット及
びCK−Bサブユニットは、各々1及び3に記載のアミ
ノ酸配列を有するが、その配列を有するタンパク質のみ
に限定されるわけではなく、本明細書中に記載した特性
を有する限り全ての相同タンパク質を含むことが意図さ
れる。相同性は少なくとも70%以上、好ましくは80
%以上、より好ましくは90%以上である。
は、例えばAltschulら(Nucl.Acid
s.Res.25.,p.3389−3402,199
7)に記載されているBLASTプログラムを用いて配
列情報と比較し決定することが可能である。当該プログ
ラムは、インターネット上でNational Cen
ter for Biotechnology Inf
ormation(NCBI)、あるいはDNA Da
ta Bank of Japan(DDBJ)のウェ
ブサイトから利用することが可能である。BLASTプ
ログラムによる相同性検索の各種条件(パラメーター)
は同サイトに詳しく記載されており、一部の設定を適宜
変更することが可能であるが、検索は通常デフォルト値
を用いて行う。
士の置換(例えば、ある疎水性アミノ酸から別の疎水性
アミノ酸への置換、ある親水性アミノ酸から別の親水性
アミノ酸への置換、ある酸性アミノ酸から別の酸性アミ
ノ酸への置換、あるいはある塩基性アミノ酸から別の塩
基性アミノ酸への置換)を導入した場合、得られる変異
タンパク質は元のタンパク質と同様の性質を有すること
が多い。遺伝子組換え技術を使用して、このような所望
の変異を有する組換えタンパク質を作製する手法は当業
者に周知であり、このような変異タンパク質も本発明の
範囲に含まれる。
または他のアミノ酸で置き換えられる原因となる様に、
Cys残基をコードする配列を変化させ、再生時の不適
当な分子内ジスルフィド架橋の形成を防ぐことができ
る。置換されるアミノ酸は、トリプトファン、セリン、
アスパラギン酸およびリジンからなる基より選択され、
最も好ましくは、アミノ酸はトリプトファンである。
る潜在的効果を考慮することにより、アミノ酸配列を欠
失または付加することが可能である。例えば、酵母の発
現系を用いると均一の炭水化物が減少した類似体が発現
されるが、N−グリコシル化部位を修飾してグルコシル
化を排除することができる。真核生物のポリペプチド内
のグリコシル化部位は、アミノ酸のトリプレット、As
n−X−Y(式中,XはProを除く任意のアミノ酸で
あり、YはSerまたはThrである)を特徴とする。
このトリプレットをコードするヌクレオチド配列の適当
な修飾は、Asn側鎖の炭水化物残基の結合を防ぐ置
換、付加または欠失を結果として生ずるであろう。ある
いは、KEX2プロテアーゼ活性が存在する酵母系での
発現を強化するために、二塩基性のアミノ酸残基をコー
ドする配列を修飾することも可能である。
−Mサブユニットは、天然の各サブユニットと同様の物
理化学的性質の少なくとも1つを保持していることが好
ましい。本明細書中において「生物学的に活性な」と
は、CK−B及びCK−Mの各サブユニットが、配列番
号1又は3のアミノ酸配列と異なるアミノ酸配列を有す
る場合であっても、天然の各サブユニットと同様にホモ
ダイマー又はヘテロダイマーを形成し、クレアチンキナ
ーゼとしての活性を有しうることを意味する。
子 本発明のCKヘテロダイマーは、例えば後述した実施例
に記載したように、CKのM型およびB型サブユニット
の遺伝子を用いて遺伝子工学的に発現させることができ
る。本発明のCKのM型およびB型サブユニットをコー
ドする遺伝子は特に限定されず、天然由来のDNA、組
換えDNA、化学合成DNAの何れでもよく、またゲノ
ムDNAクローン、cDNAクローンの何れでもよい。
当業者は本明細書の記載および慣用された遺伝子工学技
術を用いて、本発明のCKのM型およびB型サブユニッ
トの遺伝子を容易に得ることが可能である。
には、配列表の配列番号2に記載の塩基配列1−114
3を有する(Genbank,登録番号NM 0018
24)。CKのB型サブユニットの遺伝子は典型的に
は、配列表の配列番号4に記載の塩基配列1−1143
を有する(Genbank,登録番号NM 00182
3)。配列番号2及び4は、ヒトのM型及びB型サブユ
ニットをコードする遺伝子の塩基配列である。しかしな
がら、これに限定されず、天然の遺伝子の中にはそれを
生産する生物種の品種の違いや、生態系の違いに起因す
る少数の変異やよく似たアイソザイムの存在に起因する
少数の変異が存在することは当業者に周知である。従っ
て、本発明のCKのM型およびB型サブユニットの遺伝
子は、配列表の配列番号2及び4に記載の塩基配列を有
する遺伝子のみに限定されるわけではなく、上述したC
KのM型およびB型サブユニットのポリペプチドをコー
ドする全ての遺伝子を包含する。
トの遺伝子であって配列番号2又は4に記載されたヒト
遺伝子の塩基配列を有するもの、さらに配列番号2及び
4以外の塩基配列を有するものも、本明細書中の配列番
号1および3に記載されたヒトCKのM型およびB型サ
ブユニットタンパク質のアミノ酸配列およびそれをコー
ドするDNA配列、またはそれらの一部に基づいて、例
えば、ハイブリダイゼーションや核酸増幅反応等の遺伝
子工学の基本的手法を用いて得ることが可能である。こ
れらの遺伝子工学的手法を用いてヒト、あるいは他の生
物種からさらに同様の生理活性を有するタンパク質をコ
ードする遺伝子を単離することも可能である。
ハイブリダイゼーション条件は特に限定されないが、一
般的にはストリンジェントな条件が好ましく、例えば、
6×SSC、5×Denhardt’s、0.1%SD
S、25℃ないし68℃などのハイブリダイゼーション
条件を使用することが考えられる。この場合、ハイブリ
ダイゼーションの温度としては、より好ましくは45℃
ないし68℃(ホルムアミド無し)または25℃ないし
50℃(50%ホルムアミド)を挙げることができる。
ホルムアミド濃度、塩濃度及び温度などのハイブリダイ
ゼーション条件を適宜設定することによりある一定の相
同性以上の相同性を有する塩基配列を含むDNAをクロ
ーニングできることは当業者に周知であり、このように
してクローニングされた相同遺伝子も本発明の組換えC
Kヘテロダイマーを製造するために用いられ得る。
(PCR)(サイキら、1985,Science 2
30,p.1350−1354)、ライゲース連鎖反応
(LCR)(ウーら、1989,Genomics
4,p.560−569;バリンガーら、1990,G
ene 89,p.117−122;バラニーら、19
91,Proc.Natl.Acad.Sci.USA
88,p.189−193)および転写に基づく増幅
(コーら、1989,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 86,p.1173−1177)等の
温度循環を必要とする反応、並びに鎖置換反応(SD
A)(ウォーカーら、1992,Proc.Natl.
Acad.Sci.USA 89,p.392−39
6;ウォーカーら、1992,Nuc.Acids.R
es.20,p.1691−1696)、自己保持配列
複製(3SR)(グアテリら、1990,Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 87,p.187
4−1878)およびQβレプリカーゼシステム(リザ
イルディら、1988,BioTechnology
6,p.1197−1202)等の恒温反応を含む。ま
た、欧州特許第0525882号に記載されている標的
核酸と変異配列の競合増幅による核酸配列に基づく増幅
(Nucleic Acid Sequence Ba
sed Amplification:NASABA)
反応等も利用可能である。好ましくはPCR法である。
酸増幅反応等を使用してクローニングされる相同遺伝子
は、配列表の配列番号2又は4に記載の塩基配列に対し
て少なくとも70%以上、好ましくは80%以上、より
好ましくは90%以上の相同性を有する。
ドする遺伝子の塩基配列に基づいて、CKのM型および
B型サブユニットの遺伝子を得るための核酸増幅反応に
用いる増幅用オリゴヌクレオチドプライマーを作製でき
る。より詳細には、オリゴヌクレオチドは、例えば、配
列番号2又は4のヒトCK−M型又はB型サブユニット
をコードする遺伝子の塩基配列から以下の条件を満たす
ように2つの領域を選択し: 1)各領域の長さが15−30塩基であること; 2)各領域中のG+Cの割合が40−60%であるこ
と;および 3)各領域間の距離が約100−約1000塩基である
こと 上記領域と同じ塩基配列若しくは上記領域に相補的な塩
基配列を有する一本鎖DNAを製造し、または、上記一
本鎖DNAによってコードされるアミノ酸残基を変化さ
せないように遺伝子暗号の縮重を考慮した一本鎖DNA
の混合物を製造し、さらに必要であれば上記タンパク質
をコードする遺伝子の塩基配列に対する結合特異性を失
わないように修飾した上記一本鎖DNAを製造すること
を含む方法により製造することが可能である。当該オリ
ゴヌクレオチド用いて、例えば本発明のCKのM型およ
びB型サブユニットの遺伝子を検出もしくは単離するた
めのハイブリダイゼーション、あるいは適当な2種をプ
ライマー対として用いたPCR等の増幅反応に用いるこ
とが可能である。
トの遺伝子であって、配列番号2又は4に記載されたヒ
ト遺伝子の塩基配列以外の塩基配列を有するものは、ま
た、本明細書中の配列番号1又は3に記載されたヒトC
KのM型およびB型サブユニットのアミノ酸配列および
それをコードするDNA配列、またはそれらの一部を利
用して、例えば、周知技術である部位特異的変異誘発
(例えば、Nucleic Acid Researc
h,Vol.10,No.20,p.6487−650
0,1982)を施すことによって得ることもできる。
変異である特定の不一致の他は、変異を受けるべき、例
えばファージ等の一本鎖DNAに相補的な合成オリゴヌ
クレオチドプライマーを用いて次のように行うことがで
きる。即ち、プライマーとして上記合成オリゴヌクレオ
チドを用いて上記一本鎖DNAに相補的な鎖を合成さ
せ、得られた二本鎖DNAで宿主細胞を形質転換する。
形質転換された宿主細胞の培養物を観点にプレートし、
上記DNAを含有する単一細胞からプラークを形成せし
める。すると、理論的には50%の新コロニーが一本鎖
として変異を有するDNAを含有し、残りの50%が元
の配列を有する。上記所望の変異を有するDNAと完全
に一致するものとはハイブリダイズするが、不一致のも
の、即ち元の配列を有するものとはハイブリダイズしな
い温度において、得られたプラークをラジオアイソトー
プ等で標識された合成プローブとハイブリダイズさせ
る。次に該プローブとハイブリダイズするプローブを拾
い、培養しDNAを回収する。
に、M型及びB型各サブユニットをコードする遺伝子
を、単一のベクター内にタンデムに連結することを特徴
とする。
み枠が一致するように(インフィレーム)で連続して結
合させてもよい。あるいは、限定されるわけではない
が、間にリンカー配列をコードするDNAを存在させて
発現させてもよい。リンカー配列としては、特に限定さ
れないが、長さは6塩基−20塩基程度が好ましい。よ
り具体的には、アミノ酸残基の繰り返し配列、例えば
(GGGGS)nがタンデムに繰り返された配列をリン
カーとして使用することが可能である。好ましくは、n
は3である。あるいは、リンカー配列は市販のものを使
用でき、例えば、ファルマシアバイオテクのLinke
r Primer Mixを使用できる。リンカーペプ
チドの存在により、M型サブユニットとB型サブユニッ
トが1:1の割合で近接して存在し、CK−MBヘテロ
ダイマーをより形成しやすくなる。
伝子の間、プロモーター、タンパク質生合成時に16S
rRNAと相補的塩基会合による開始複合体形成に関
与するSD(Shine−Dalgarno)配列等を
介在させてもよい。各サブユニットを同一のプロモータ
ー支配下においた場合は、M型、B型のサブユニットを
コードするmRNAが同等の割合で転写される。各サブ
ユニットを別々のプロモーター支配下においた場合に
は、各サブユニットのmRNAの転写量を調節すること
が可能となる。何れも場合も、各サブユニットをコード
する遺伝子をプロモーターとともに単一のベクターに挿
入することにより、ベクターの増殖能力に依存せずにm
RNAの転写について各サブユニット間の比率を調節す
ることが可能となる。
ットとB型サブユニットをタンデムに結合して大量発現
することが可能となる。M型サブユニット及びB型サブ
ユニット同一ベクターにより発現させることにより、各
サブユニットをコードする遺伝子を別々のベクターに挿
入しコトランスフェクトさせた従来技術と異なり、転
写、翻訳された各サブユニットが細胞内において近接し
て存在し、MBヘテロダイマーを安定して形成しやすく
なる。さらに、単一のベクターに挿入することにより、
ベクターの増殖能力に依存せずにmRNAの転写につい
て各サブユニット間の比率を調節できるので、プロモー
ターの調整等により、MBヘテロダイマーをより形成し
やくすなるように調節を行うことが容易となる。
子のDNA断片を組み込む方法としては、例えば、「S
ambrook,J.ら,Molecular Clo
ning, A Laboratory Manua
l, second edition)、Cold S
pring Harbor Laboratory,
1.53(1989)」に記載の方法などが挙げられ
る。簡便には、市販のライゲーションキット(例えば、
宝酒造社製等)を用いることもできる。このようにして
得られる組換えベクター(例えば、組換えプラスミド)
は、宿主細胞(例えば、E−coil JM109,T
B1, LE392 またはXL−1Blue等)に導
入される。
ては、「Sambrook,J.ら,Molecula
r Cloning, A Laboratory M
anual, (second edition),C
old Spring Harbor Laborat
ory,1.74(1989)」に記載の塩化カルシウ
ム法または塩化カルシウム/塩化ルビジウム法、エレク
トロポレーション法、エレクトロインジェクション法、
PEGなどの化学的な処理による方法、遺伝子銃などを
用いる方法などが挙げられる。
可能な組換え用べクター(例えば、プラスミドDNAな
ど)に所望の遺伝子を常法により連結することによって
調製することができる。用いられるべクターの具体例と
しては、大腸菌由来のプラスミドとして、例えば、pB
luescript、pUC18、pUC19、pBR
322などが例示されるがこれらに限定されない。
は、特に、発現べククーが有用である。発現べクターの
種類は、原核細胞および/または真核細胞の各種の宿主
細胞中で所望の遺伝子を発現し、所望のタンパク質を生
産する機能を有するものであれば特に限定されないが、
例えば、大腸菌用発現ベクターとして、pQE−30、
pQE−60、pMAL−C2、pMAL−p2、pS
E420などが好ましく、酵母用発現べクターとしてp
YES2(サッカロマイセス属)、pPIC3.5K、
pPIC9K、pAO815(以上ピキア属)、昆虫用
発現ベクターとしてpBacPAK8/9、pBK28
3、pVL1392、pBlueBac4.5などが好
ましい。好ましくは大腸菌用発現ベクターpTRP
((ClinChim Acta. 1995 Jun
15;237 (1−2):43−58)である。
細胞に導入することにより調製することができる。用い
られる宿主細胞としては、本発明の発現べクターに適合
し、形質転換され得るものであれば特に制限はなく、本
発明の技術分野において通常使用される天然の細胞、ま
たは人工的に樹立された組換え細胞など種々の細胞を用
いることが可能である。例えば、細菌(エシェリキア属
菌、バチルス属菌)、酵母(サッカロマイセス属、ピキ
ア属など)、動物細胞、昆虫細胞、植物細胞などが挙げ
られる。
が好ましく、具体的には、大腸菌(M15、JM10
9、BL21等)、酵母(INVSc1(サッカロマイ
セス属)、GS115、KM71(以上ピキア属)な
ど)、昆虫細胞(BmN4、カイコ幼虫など)などが例
示される。また、動物細胞としてはマウス由来、アフリ
カツメガエル由来、ラット由来、ハムスタ−由来、サル
由来またはヒト由来の細胞若しくはそれらの細胞から樹
立した培養細胞株などが例示される。特に好ましい宿主
細胞は大腸菌、より好ましくは大腸菌JM109(例え
ば、宝酒造社より入手可能)である。
場合、一般に発現べクターは少なくとも、プロモーター
/オペレーター領域、開始コドン、CK−Mサブユニッ
トをコードする遺伝子、CK−Bサブユニットをコード
する遺伝子、終止コドン、ターミネーターおよび複製可
能単位から構成される。
または昆虫細胞を用いる場合には、一般に発現べクター
は少なくとも、プロモーター、関始コドン、CK−Mサ
ブユニットをコードする遺伝子、CK−Bサブユニット
をコードする遺伝子、終止コドン、ターミネーターを合
んでいることが好ましい。またシグナルペブチドをコー
ドするDNA、エンハンサー配列、所望の遺伝子の5’
側および3’側の非翻訳領域、選択マーカー領域または
複製可能単位などを適宜含んでいてもよい。
ドンとしては、メチオニンコドン(ATG)が例示され
る。また、終止コドンとしては、常用の終止コドン(例
えば、TAG、TGA、TAAなど)が例示される。
NA配列を複製することができる能力をもつDNAを意
味し、天然のプラスミド、人工的に修飾されたプラスミ
ド(天然のプラスミドから調製されたプラスミド)およ
び合成プラスミド等が含まれる。好適なプラスミドとし
ては、E.coilではブラスミドpQE30、pET
またはpCALもしくはそれらの人工的修飾物(pQE
30、pETまたはpCALを適当な制限酵素で処理し
て得られるDNAフラグメント)が、酵母ではプラスミ
ドpYES2もしくはpPIC9Kが、また昆虫細胞で
はプラスミドpBacPAK8/9等があげられる。
ついては、例えば、それぞれSV40に由来するもの
等、当業者において通常使用されるものを用いることが
できる。
のを常法により用いることができる。例えばテトラサイ
クリン、アンピシリン、またはカナマイシンもしくはネ
オマイシン、ハイグロマイシンまたはスペクチノマイシ
ン等の抗生物質耐性遺伝子などが例示される。
モータ−、開始コドン、CK−Mサブユニットをコード
する遺伝子、CK−Bサブユニットをコードする遺伝
子、終止コドン、およびターミネーター領域を連続的か
つ環状に適当な複製可能単位に連結することによって調
製することができる。またこの際、所望により制限酵素
での消化やT4DNAリガーゼを用いるライゲーション
等の常法により適当なDNAフラグメント(例えば、リ
ンカー、他の制限酵素部位など)を用いることができ
る。
は他のタンパク質あるいはポリペプチドと共有結合また
は凝集させるように、これらをコードする遺伝子と結合
させて発現させてもよい。このような融合体として、例
えば、翻訳と同時にまたは翻訳後にその合成部位から細
胞膜または細胞壁の内側または外側の部位へ複合体を運
搬することに関与する、組換えタンパク質ののN末端領
域またはC末端領域のシグナルまたはリーダーポリペプ
チドを含む(例えば、サッカロミセスのα因子リーダ
ー)。あるいは、CK−MBヘテロダイマー融合体は、
CK−MBヘテロダイマーの精製および同定を容易にす
るために加えたポリペプチド(例えば、ポリ−His)
との融合体であってもよい。
メントを酵素で切断および結合する慣用的技術を用い
て、調製することができる。合成オリゴヌクレオチドを
用いるPCR技術は、所望のフラグメントを調製および
/または増幅させるために用いることができる。所望の
配列を示す合成のオリゴヌクレオチドもまた、融合タン
パク質をコードするDNA構築物を調製するために用い
ることができる。また、融合タンパク質は、リーダー
(またはシグナルペプチド)配列、オリゴマー化領域
(例えば、ロイシンジッパー部分または適当なジッパー
部分)リンカー配列、および融合タンパク質を容易に精
製または迅速に検出するための手段を提供する免疫原性
の高い部分をコードする配列等を含む、1つまたは複数
の付加配列を含むことができる。
質の分泌を促進する。Flag(登録商標)オクタペプ
チド(Hoppら、Bio/Technology,
6:1204,1988)は、融合タンパク質の生物活
性を変化させず、高い免疫原性を持ち、そして発現した
融合タンパク質の迅速な検出および容易な精製を可能に
する、特異的モノクローナル抗体によって可逆的に結合
されるエピトープを提供する。また、Flag(登録商
標)配列は、ウシの粘膜のエンテロキナーゼによって、
Asp−Lys対に続くすぐの残基で特異的に切断さ
れ、このペプチドでキャップされた融合タンパク質はま
た、大腸菌内での細胞内分解にも耐性である。Flag
(登録商標)と結合するネズミのモノクローナル抗体
は、ATCCに寄託され(寄託番号 HB 925
9);Flag(登録商標)配列を含む融合タンパク質
を抗体を用いて精製する方法は、米国特許第5,01
1,912号に記載されており、ここに参照として採用
される。
K−Bサブユニットをコードする遺伝子は、抗体の定常
領域(以下、「Fc領域」と言う)をコードする遺伝子
と結合させて発現させてもよい。適当なFc領域は、プ
ロテインAあるいはプロテインGと結合することができ
るか、あるいは、Fc領域を含む融合タンパク質の精製
あるいは検出に用いることのできる抗体によって認識さ
れうる。Fc領域として例えば、公知のヒトのIgG1
またはネズミのIgG1のFc領域が使用可能である。
適当なFc領域のフラグメント、例えば、プロテインA
との結合に応答するアミノ酸の配列を欠失させ、そうす
ることによってフラグメントがプロテインGとは結合す
るがプロテインAとは結合しないようにした、ヒトIg
G1のFc領域もまた、用いることができる。
え発現用ベクターとしては、後述する実施例1に記載し
たpTRP−hCKMBが使用可能である。pTRP−
hCKMBでは、CK−Mサブユニットをコードする遺
伝子とCK−Bサブユニットをコードする遺伝子が、p
TRPプロモーター配列、SD(Shine−Dalg
arno)配列を介して連結されている。CK−Mサブ
ユニットをコードする遺伝子とCK−Bサブユニットを
コードする遺伝子は、各々の上流に位置するpTRPプ
ロモーターによって、発現のコントロールを受ける。p
TRP−hCKMBはさらに、大腸菌宿主細胞内で複製
のためのori、形質転換体を選抜するための選択マー
カーとしてのAmp等の構成要素を含む。
[形質転換(形質移入)]は従来公知の方法を用いて行
うことができる。
llus subtilis等)の場合は、例えばCo
henらの方法[Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,69,2110(1972)]、プロトプ
ラスト法[Mol.Gen.Genet.,168,1
11(1979)]やコンピテント法[J.Mol.B
iol.,56,209(1971)]によって、Sa
ccharomyces cerevisiaeの場合
は、例えばHinnenらの方法[Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA,75,1927(19
78)]やリチウム法[J.Bacteriol.,1
53,163(1983)]によって、植物細胞の場合
は、例えばリーフディスク法[Science,22
7,129(1985)]、エレクトロポレ−ション法
[Nature,319,791(1986)]によっ
て、動物細胞の場合は、例えばGrahamの方法[V
irology,52,456(1973)]、昆虫細
胞の場合は、例えばSummersらの方法[Mol.
Cell.Biol.,3,2156−2165(19
83)]によってそれぞれ形質転換することができる。
Mサブユニット及びCK−Bサブユニットをコードする
遺伝子をタンデムに連結して前述した大腸菌用発現ベク
ターpTRPに挿入後、大腸菌株JM109(宝酒造社
製)を宿主細胞として形質転換した。得られた形質転換
体JM109/pTRP−hCKMBは、平成12年4
月20日に、寄託番号FERM BP−7141で、工
業技術院生命工学工業技術研究所(〒305−0046
茨城県つくば市東1丁目1番3号)に寄託されてい
る。
精製 上述のように作成した、クレアチンキナーゼのM型サブ
ユニットをコードする核酸及びB型サブユニットをコー
ドする核酸をタンデムに連結して含むベクターを適当な
宿主細胞に形質転換し、本発明のCKヘテロダイマータ
ンパク質を製造することができる。より詳細には、本発
明のベクターで形質転換された宿主細胞を、組換えタン
パク質の発現が可能な条件下で培養し、そして、当該培
養物からクレアチンキナーゼのM型サブユニットおよび
B型サブユニットを含むCKヘテロダイマー組換えタン
パク質を回収する。
は、限定されるわけではないが、例えば、宿主細胞が大
腸菌の場合、LB培地(0.5%酵母エキス、1%ポリ
ペプトン、1% NaCl)で25℃ないし42℃の範
囲で、好ましくは37℃で、8時間ないし16時間培養
することを含む。
ロダイマーは、慣用されている精製技術、例えば、硫安
沈殿法およびゲル濾過カラムクロマトグラフィー等を用
いて精製することができる。より詳細には、例えば、宿
主細胞を必要により超音波処理し、硫安沈殿法、ゲルろ
過カラムクロマトグラフィー(Buthyl−Toyo
pearl C650ゲル(東ソー製)、Superd
ex Pg75(ファルマシア製)など)等のタンパク
質の精製および単離のために慣用される方法を適宜組み
合わせることによりCK活性画分を得ることができる。
さらに、例えば、Q−セファロースカラム(ファーマシ
ア社製、スウェーデン)等のセファロースカラムにより
CK画分をさらに、MM型、MB型及びBB型のピーク
に分離することができる(実施例2、図2)。Seph
acryl−S200HRカラム(ファーマシア社製、
スウェーデン)等により、さらに精製を進めることによ
り、CK活性を有する画分のうち、CK−MB画分を分
離することができる(実施例2)。
活性を確認することができる。ヒトCK活性の測定にあ
たっての諸条件については、臨床化学(1990年、第
19巻:189ページ 「ヒト血清中酵素活性測定の勧
告法−クレアチンキナーゼ−」)に詳細が記載されてお
り、前述の文献名:臨床検査法提要(改訂第31版)原
著金井 泉、編著金井正光 1998年(金原出版)第
636頁−第640頁には活性測定試薬の調製方法なら
びに測定手順が記載されている。また、ヒト血清中のC
K活性を測定するための臨床検査用試薬を用いてヒトC
K活性を測定することも可能で、市販品としては関東化
学製(メルクオートリキッドCK)などがある。ヒトC
K活性測定をおこなうための計測機器としては、分光光
度計を用いてCK活性測定することができる。また、市
販臨床検査用CK活性測定試薬のメーカー操作手順に従
って臨床検査用自動分析機器(日立71500型自動分
析機 日立製作所製など)を用いてCK活性測定を行う
こともできる。
テロダイマー組換えタンパク質を含む、組成物を提供す
る。
して、例えば、還元糖、還元型グルタチオン、ジスルヒ
ド及び/またはチオスルフォネート、非チオール系還元
剤などの安定化剤を使用していた。本発明の組成物は、
このような安定化剤を含まない条件下で、血清、血漿、
生理食塩水にアルブミンを血清濃度と同等になるよう
に、例えば0.5%(w/v)で添加したような人工血
清などの溶媒に溶解した状態で、例えば冷蔵保存(11
℃以下、好ましくは2℃ないし8℃)で4ヶ月間80%
以上、好ましくは85%以上の溶液安定性を示す。よっ
て、本発明のCKヘテロダイマー含有組成物は溶液で長
期間安定保存が可能なため、使用の都度凍結乾燥粉末を
溶解する必要性がなく、簡便に使用可能である。
られた組換えホモヘテロダイマーを主に含むことを特徴
とする。臨床検査法提要(改訂第31版)原著金井
泉、編著金井正光 1998年(金原出版)第636頁
−第643頁には、ヒト血清CK及び/またはCKアイ
ソザイムを測定する方法が記述されているように、ヒト
CK−MBを測定するための対照物質としては、組換え
CKヘテロダイマーから成る組成物を用いるのが望まし
い。また、ヒトCK総活性を測定するに場合は組換えヒ
トCK−MBヘテロダイマー組成物もしくは/及び組換
えヒトCK−MBヘテロダイマーならびにCK−MM及
び/またはCK−BBホモダイマーをも含む組換えCK
アイソザイム混合物を含む組成物を測定対照に用いるこ
とができる。本発明の組成物とは、組換えヒトCK−M
Bヘテロダイマー組成物ならびにアイソザイム混合物か
らなる組換えヒトCK組成物をも含む。
医薬用、好ましくは臨床診断の対照として、また、日常
的に実施されている臨床検査の測定値が正確に精度よく
実施されたかどうかを確証するためにの精度管理用物質
として用いるために活性のあるかたちで含まれるように
処方され、利用されることができる。この場合、M型及
びB型各サブユニットをコードする遺伝子を、単一のベ
クター内にタンデムに連結したものを利用することによ
り、大量に製造することができる。
は、例えば、CKの酵素活性レベルが関連する生理学的
状態の診断、例えば、心筋梗塞、心筋虚血、狭心症、頻
脈、心筋炎、クモ膜下出血、卒中、脳腫瘍、髄膜炎、脳
炎等の臨床状態の診断、予防、治療等に使用し得る。
れる臨床検査の精度管理用物質として、組換えヒトCK
−MBヘテロダイマーは、ヒト血清正常域レベルの濃度
で添加される。好ましくは、30U/lないし300U
/l、また、異常域レベルの濃度と併用されることもあ
る。異常域濃度の設定は正常域レベルの3倍濃度など目
安にで用いられ、好ましくは120U/lないし900
U/lとなる。
する場合、全身または局所的に、好ましくは静脈内、皮
下、皮内、筋肉内に非経口的に、あるいは経口的に投与
しうる。非径行的に投与可能なCK−ヘテロダイマー含
有組成物の調製は、pH、等張性、安全性等を考慮し、
当業者の技術範囲内において行い得る。
用、例えば、患者の症状の性質および/または重度、体
重、性別、食餌、投与の時間、並びに他の臨床的作用を
左右する種々の因子を考慮し、診察する医師により決定
される。当業者は、これらの要素に基づき、本発明の組
成物の用量を決定することができる。
受容可能な希釈剤および/または担体と種々の方法で処
方しても良い。例えば、これらは液体希釈剤および/ま
たは担体を含む組成物、例えばしばしば非経口投与の為
に注射可能な形態をとり、そしてその為に滅菌され発熱
物質を含まない、水性又は油性の溶液、懸濁液若しくは
乳液として適用しても良い。非経口投与が本発明の好ま
しい化合物には好ましい。経口投与目的の組成物は、液
体希釈剤若しくは担体を含んでいても良いが、固体、例
えば澱粉、ラクトース、デキストリン若しくはステアリ
ン酸マグネシウムのような慣用された固体担体物質、を
使用するのが更に一般的である。このような固体組成物
は、例えば錠剤、カプセル(スパンスルを含む)等のよ
うに、適宜に成型されたものであっても良い。本発明の
組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤など
の補助剤を含んでいてもよい。
ては、使用する用途に応じて決めればよく、上記のよう
な添加物と混合し、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、液剤、
乳剤等の形態により添付することができる。
も長期間保存が可能である。以下、実施例によって本発
明を具体的に説明するが、これらは本発明の技術的範囲
を限定するためのものではない。当業者は本明細書の記
載に基づいて容易に本発明に修飾・変更を加えることが
でき、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
ト遺伝子を連結したpTRP発現プラスミドの構築 (1) ヒトCKのMサブユニット遺伝子及びBサブユ
ニット遺伝子の単離 市販cDNAライブラリー(Clonetech社製、
Marathon ReadyTM cDNA)を鋳型
に、下記のPCRプライマーを用いてPCR反応を行
い、ヒトCKのMサブユニット遺伝子及びBサブユニッ
ト遺伝子を単離した。
マー及びアンチセンスプライマーは、各々配列番号2に
記載の塩基配列1−19、及び1128−1143に対
応する。CK−Bサブユニット遺伝子増幅のためのゼン
スプライマー及びアンチセンスプライマーは、各々配列
番号4に記載の塩基配列1−19、及び1128−11
43に対応する。各プライマーの5’末端には、核酸断
片の単離、取り扱いを容易にするために制限酵素部位が
付加されている。また、PCR増幅反応の条件を表1に
まとめた。
い、およそ1.2kbpのPCR産物を確認した。PC
R反応液よりフェノール抽出、エタノール沈殿にておよ
そ1.2kbp増幅断片を精製し制限酵素EcoRI/
BamHIにて37℃、一晩インキュベートした。得ら
れた制限酵素処理断片を1%アガロース電気泳動ゲルよ
り切り出し、同様な制限酵素処理をおこなったpBlu
escriptIISK(−)クローニングプラスミド
断片と16℃で35分間、市販ligation ki
t(宝酒造製)を用いて連結挿入した。クローニングプ
ラスミドをそれぞれpBluescriptIISK
(−)−hCKM及びpBluescriptIISK
(−)−hCKBと名づけ、市販大腸菌コンピテントセ
ルJM109(宝酒造製)に形質転換し大腸菌形質転換
体のかたちで単離した各ヒトCKサブユニット遺伝子を
保存した。また、青白反転した形質転換体コロニーより
CKサブユニット挿入プラスミドを抽出し、単離した遺
伝子断片をDNAシーケンシングしたところ、Mサブユ
ニット遺伝子はGenbank locus HUMC
KMAのORF配列とBサブユニット遺伝子はGenb
anklocus HUMCKBのORF配列と一致し
た。
K−MBヘテロダイマー蛋白を発現するためのプラスミ
ド(pTRP−hCKMB)の構築 pBluescriptIISK(−)−hCKM及び
pBluescriptIISK(−)−hCKBプラ
スミドよりヒトCKサブユニット遺伝子を含むEcoR
I/HindIII断片を、内田ら記載の方法(Cli
n.Chem.Acta.1995 Jun 15;2
37(102):43−58)に従い、調製した大腸菌
発現用pTRPベクターの強力なトリプトファンプロモ
ーター下流のEcoRI/HindIII挿入部位に連
結し、いったんCK−M及び−B単独の発現プラスミド
を構築した(各々、pTRP−CK−M及びpTRP−
CK−B)。
Kサブユニット構造遺伝子から成る各断片がタンデムに
連結されるように以下のような工程を行った。先ず、p
TRP−CK−M上からHindIII/SalI部位
(trpP及びCk−M DNAを含む)を切り出し、
BluescriptIISK(−)プラスミドのHi
ndIII/SalI部位に挿入した(Bluescr
iptIISK(−)−trpP+CK−M)。次い
で、pTRP−CK−B中のCK−Bサブユニット遺伝
子断片下流のXabaI部位に、Bluescript
IISK(−)−trpP+CK−Mから制限酵素Xb
aIを用いて切り出した断片(trpP及びCK−M
DNAを含む)を挿入し、pTRP−CK−M/Bを構
築した。
RPプロモーター、SD配列、CK−B DNA、さら
にTRPプロモーター、SD配列及びCK−M DNA
がタンデムに連結挿入されている。図1に、ヒトCK−
MBヘテロダイマータンパク質を発現するプラスミドp
TRP−hCK−M/Bの構築フローを図1に示した。
ソザイムの分離 実施例1で作製した発現プラスミドpTRP−hCK−
M/Bを用いて宿主大腸菌JM109を形質転換し、大
腸菌形質転換体(JM109/pTRP−hCKMB)
を得た。大腸菌形質転換体を取得する方法については、
その操作手順が例えばラボマニュアル遺伝子工学 10
9ページ(村松正実編1988丸善株式会社)に詳しく
記述されている。得られた形質転換体JM109/pT
RP−hCKMBは、平成12年4月20日に、寄託番
号FERM BP−7141で、工業技術院生命工学工
業技術研究所(〒305−0046 茨城県つくば市東
1丁目1番3号)に寄託した。されている。
TRP−hCKMB)を50μg/mLのアンピシリン
ナトリウムを含むLB培地(0.5%酵母エキス、1%
ポリペプトン、1% NaCl)で37℃、一晩、フラ
スコ振盪培養した。
メルカプトエタノールを含む50mM リン酸バッファ
ー(pH7.5)に菌体を懸濁した。超音波破砕後の遠
心分離上清を組換えCK抽出液とした。次いで、抽出液
から70%飽和硫安塩析にて組換えCKを沈殿物として
回収した。塩析沈殿物を1.5M 硫安濃度(pH7.
5)にて溶解しButhyl−Toyopearl C
650ゲル(東ソー製)にて疎水カラムクロマトグラフ
ィを実施した。CK活性は1.5−0M 硫安勾配(p
H7.5)にて溶出された。CK活性溶出ピークを集
め、限外ろ過膜(YM10、アミコン製)を用いて濃縮
後、50mM リン酸バッファー(pH7.5)に透析
した。疎水クロマトグラフィ溶出分画をQ−Sepha
roseカラム(Pharmacia製、スウェーデ
ン)に吸着させ、0−1M NaClのグラジエント溶
出にてCKアイソザイムの分離を試みた。
画)、MB型(溶出ピーク1)、BB型(溶出ピーク
2)に分離された。結果を図2に示す。図2に示される
ように、各CK分画のCK活性比率はそれぞれ、MM:
45%、MB:45%、BB:10%となり本組換え菌
株中ではCK−MBが高含量で発現していることを見出
した。また、本発現菌株のみで3種類のヒト組換えCK
アイソザイムが調製しうることも確認できた。組換えC
K−MB分画については、さらにSephacryl−
S200HRカラム(Pharmacia製、スェーデ
ン)によるゲルろ過クロマトグラフィを行い、電気泳動
的に単一な最終標品とした。最終精製標品の比活性は5
33U/mgを示した。
ヒトCK活性測定試薬(メルクリキッド−CK、関東化
学製)を用いた。活性測定には7150型日立自動分析
機(日立製作所製)を使用し37℃で計測した。CK活
性は1分間当たり1μモルのATP生成量を1単位とし
た。
Kの性質について表2にまとめた。
液状安定性 市販ヒト脱脂プール血清(CA1:インクスター製、米
国)に実施例2で調製した組換えCK−MB精製標品を
118U/L及び449U/Lになるように添加した2
種類を作製した。その後、11℃のインキュベーターに
静置し4ヶ月間保存した。その間、一ヶ月間隔でCK−
MB残存活性を測定した。
うに、118U/L及び449U/Lのいずれの濃度の
場合も、本発明の組成物は11℃保存下で4ヶ月間80
%以上活性が残存した。参考文献 以下の文献を参考文献として、本明細書中に援用する。
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iochem.Biophys.Res.Commu
n.144(3),p.1116−1127(198
7)
ードする核酸及びB型サブユニットをコードする核酸を
含むベクターの構築を示す。
ヒトCK−MBヘテロダイマーの分離を示す。
ダイマーを含む組成物の冷蔵保存下における残存活性の
経時変化を示す。
Claims (11)
- 【請求項1】クレアチンキナーゼのM型サブユニットを
コードする核酸及びB型サブユニットをコードする核酸
を含むベクターであって、ここにおいて、 i)M型サブユニットは、配列番号1のアミノ酸残基1
−381を有するポリペプチドであるか、あるいは当該
配列において1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠失、
置換もしくは付加による変異を含むアミノ酸配列を有
し、かつ、生物学的に活性なポリペプチドであり、そし
て ii)B型サブユニットは、配列番号3のアミノ酸残基
1−381を有するポリペプチドであるか、あるいは当
該配列において1またはそれ以上のアミノ酸残基の欠
失、置換もしくは付加による変異を含むアミノ酸配列を
有し、かつ、生物学的に活性なポリペプチドである前記
ベクター。 - 【請求項2】クレアチンキナーゼのM型サブユニットが
配列番号1のアミノ酸残基1−381を有するポリペプ
チドであり、及び/または、クレアチンキナーゼのB型
サブユニットが配列番号3のアミノ酸残基1−381を
有するポリペプチドである、請求項1に記載の前記ベク
ター。 - 【請求項3】クレアチンキナーゼのM型サブユニットを
コードする核酸が配列番号2の塩基1−1143を有
し、及び/または、クレアチンキナーゼのB型サブユニ
ットをコードする核酸が配列番号4の塩基1−1143
を有する、請求項1又は2に記載の前記ベクター。 - 【請求項4】プラスミドである、請求項3に記載のベク
ター。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
ベクターで形質転換された宿主細胞。 - 【請求項6】クレアチンキナーゼのM型サブユニットお
よびB型サブユニットを含むクレアチンキナーゼヘテロ
ダイマー組換えタンパク質の製造方法であって、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載のベクターで形質転換
された宿主細胞を、組換えタンパク質の発現が可能な条
件下で培養し、そして、当該培養物からクレアチンキナ
ーゼのM型サブユニットおよびB型サブユニットを含む
クレアチンキナーゼヘテロダイマー組換えタンパク質を
回収する、ことを含む前記製造方法。 - 【請求項7】請求項7に記載の方法によって製造され
た、クレアチンキナーゼのM型サブユニットおよびB型
サブユニットを含むクレアチンキナーゼヘテロダイマー
組換えタンパク質。 - 【請求項8】請求項7のクレアチンキナーゼのM型サブ
ユニットおよびB型サブユニットを含むクレアチンキナ
ーゼヘテロダイマー組換えタンパク質を含む、溶液安定
性の組成物。 - 【請求項9】ヒト血清中、4℃で4ヶ月間保存したとき
に、80%以上の活性を保持する、請求項8の組成物。 - 【請求項10】安定化剤を含まない、請求項8又は9に
記載の組成物。 - 【請求項11】臨床診断の対照として使用するための請
求項8ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
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JPH08502644A (ja) * | 1992-08-27 | 1996-03-26 | バイアースドルフ アーゲー | 多シストロン発現ユニットおよびそれらの使用 |
JPH09504698A (ja) * | 1993-11-02 | 1997-05-13 | ジェンザイム・コーポレイション | 組み換えダイマー酵素の製造方法 |
Family Cites Families (1)
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-
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- 2003-04-14 US US10/412,233 patent/US20030175929A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (2)
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JPH08502644A (ja) * | 1992-08-27 | 1996-03-26 | バイアースドルフ アーゲー | 多シストロン発現ユニットおよびそれらの使用 |
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