JP2001298057A - Tcpアウターリード部の電極構造およびtcpを用いた表示装置 - Google Patents
Tcpアウターリード部の電極構造およびtcpを用いた表示装置Info
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Abstract
せることのできる電極構造およびTCPを用いて組み立
てる際に発生していた断線不良を極力抑制できる構成を
備えた表示装置を提供する。 【解決手段】TABテープ18の所定箇所にドライバI
C3が実装されてなるTCP14の両端部にリード電極
22,37,39をTABテープ18の幅方向に配設し
て設けられるTCPアウターリード部17,34,38
の電極構造において、各リード電極22,37,39の
うちの電極配列方向の両端部にそれぞれ位置する少なく
とも各1本を、広い電極幅を有する補強リード電極22
a,22b,37a,37b、または、ドライバIC3
に接続されないダミー電極39a,39bとする。
Description
AB(tape automated bonding)と称せられる製法を用
いて実装されてなるパッケージ形態であるTCP(tape
carrier package)におけるアウターリード部の電極構
造およびそのTCPを用いて構成した液晶表示装置など
の平面型の表示装置に関する。
材料技術および高密度実装技術の進歩に伴ってAV機
器、OA機器および車載通信機器などの様々な用途に使
用されており、CRT(Cathode Ray Tube)に代わる新
たな表示デバイスとしてエレクトロニクス業界の注目を
集めている。このような状況下において、液晶表示装置
では、液晶表示パネルの大画面化や高精細化が促進され
るのに伴い、入、出力端子群の狭ピッチ化が必須の要件
になっている。このような要求に対しては上記TCPを
用いた実装方式で達成されている。
に、液晶表示パネル、液晶を駆動するためのドライバI
C、電源回路、バックライトユニットおよび入出力配線
などからなる。上述のTCPは、ドライバICのパッケ
ージ形態の一種であって、図6に示すように、TABテ
ープ2のほぼ中央部にドライバIC3が実装された構成
になっている。ドライバIC3の入力端子にTABテー
プ2における入力配線群7を介して接続されたM−OL
B(Mother boad-Outer lead Bonding)側アウターリー
ド部4は、異方性導電フィルム(図示せず)を介して、
或いは半田付けによってプリント回路基板8の信号電極
(図示せず)に接続され、ドライバIC3の出力端子に
TABテープ2における出力配線群9を介して接続され
たP−OLB(Panel-Outer lead Bonding)側アウター
リード部10は、異方性導電フィルム(図示せず)を介
して液晶表示パネル11の取り出し電極(図示せず)に
接続される。
基材12上に形成された銅箔製の入,出力配線群7,9
をドライバIC3の金バンプ(図示せず)に複数本一括
で金属共晶結合により接続できることと、リールにロー
ル状に巻かれたTABテープ2をリール・ツー・リール
方式で連続的に処理できることとにより、生産性が高い
特徴を有する。さらに、TCP1は、TABテープ2の
テープ基材12がポリイミドなどのプラスチックフィル
ムであることから折り曲げ形態などの柔軟な実装構造に
適応できるとともに、ドライバIC3や液晶表示パネル
11の端子の微細化にも適し、これらに、軽量化および
薄型化が可能となる利点がある。したがって、TCP1
は、近年の液晶表示装置に対し要望されている薄型化、
軽量化、小型化および狭額縁化を達成するのに適したパ
ッケージ形態であるといえる。
表示装置には、上述したように液晶表示パネル11の画
面サイズの大型化が要望されており、それに対応して液
晶表示パネル11を駆動するための周辺回路の大規模化
やそれらを実装するプリント回路基板8の大型化も伴う
ため、液晶表示パネル11の周辺にTCP1を介して接
続される関連部材の重量は従来機種に比較して大幅に増
大する傾向にある。一方では、液晶表示パネル11の大
画面化や高精細化の促進に伴ってTABテープ2の両側
のアウターリード部4,10の各リード電極の狭ピッチ
化が必須の要件となる。例えば、図7に示すように、T
ABテープ2におけるP−OLB側アウターリード部1
0の各リード電極10aは、狭ピッチ化のために細線化
されており、それに伴ってリード電極10a自体の機械
的強度が低下している。したがって、製造工程において
大型の液晶表示パネル11を取り扱う場合には、TCP
1に力が極力加わらないようにプリント回路基板8を支
え持つなどする細心の注意を払うことが必要となる。
6に示すように液晶表示パネル11とプリント回路基板
8とをTCP1を介在して接続したあとに、どんなに注
意していても作業上のばらつきによって図2に2点鎖線
矢印で示すように液晶表示パネル11を不用意に持ち上
げて移動させることがある。このような場合には、重量
が近年において増大しているプリント回路基板8の自重
によってTCP1が後述の折り曲げ用スリット13を介
して逆L字状に折れ曲がり、プリント回路基板8が垂れ
下がった状態となる。図6のTABテープ2は、極めて
柔軟なフィルム状であって、プリント回路基板8の重量
を支持できるだけの剛性がないため、TCP1における
特にP−OLB側アウターリード部10に機械的な曲げ
応力が集中して繰り返し加わることになる。そのため、
細線化されて機械的強度が弱くなっているP−OLB側
アウターリード部10では、集中加重によってリード電
極10aに断線が生じることがある。
のTCP1のP−OLB側アウターリード部10を液晶
表示パネル11に接続した後に、TCP1のM−OLB
側アウターリード部4が異方性導電フィルムを介してプ
リント回路基板8に接続される。このとき、プリント回
路基板8は、接続の際に加わる熱によって一旦膨張した
のちに、接続完了後の冷却過程において収縮を起こすの
で、先に接続が完了しているP−OLB側アウターリー
ド部10には、上記のプリント回路基板8の膨張および
収縮の一連の挙動によってTABテープ2を介しリード
電極10aに対し剪断方向の応力が作用する。このプリ
ント回路基板8の膨張および収縮による応力の影響は、
近年のプリント回路基板8の大型化および長尺化に伴っ
て益々大きくなっており、特に、複数のTCP1を一括
ツールで同時に接続するような場合には、プリント回路
基板8全体が一挙に高温にさらされるため、上記影響が
益々顕著に現れる。
ように狭額縁化の強い要望があることから、液晶表示パ
ネル11とプリント回路基板8とをTCP1を介在して
接続した平面的な取付状態としたのちに、プリント回路
基板8を液晶表示パネル11に対しその裏面側で平行に
相対向する相対位置に配置する構造とされる。このと
き、上述の狭額縁化と薄型化を図るために、TABテー
プ2は、液晶表示パネル11やプリント回路基板8の端
部から大きく突出した取付状態とできないため、小さい
曲げ半径の円弧状に折り曲げられる。そのため、液晶表
示パネル11とプリント回路基板8とが正確な平行度で
相対向していない場合には、小さい曲げ半径で折り曲げ
られたTABテープ2における特にP−OLB側アウタ
ーリード部10の折り曲げ部分に曲げや捩じりの応力が
集中し易い。
た電極構造を有するP−OLB側アウターリード部10
は、上述のような種々の機械的あるいは熱的な作用によ
る応力が加わることによって金属疲労が進行し易いため
に、短時間でリード電極10aが断線に至ってしまうこ
とがある。しかも、最も重大なことは、上記P−OLB
側アウターリード部10のリード電極10aの断線発生
による不良を正確に発見し難いことである。すなわち、
上記断線は、局所的で且つ微細である上に、断線箇所が
TABテープ2の折り曲げ動作によって断接し、断線不
良の再現性が乏しいことから、画像認識において画面上
で欠陥として認識し難く、顕微鏡を用いた外観観察にお
いてさえも断線の痕跡を識別するのが難しい欠陥モード
である。このように、生産工程における通常の検査だけ
では、上記断線を100 %確実に検出するのが困難である
ため、欠陥を含んだ液晶表示装置が流通販売ルートに流
出してしまうおそれがあった。
た場合には、当該TCP1を新たなものに交換するリペ
ア作業による作業ロスが生じて生産性の低下を招くとと
もに、材料ロスに伴ってコスト高となる。
てなされたもので、TCPアウターリード部の機械的強
度を向上させることのできる電極構造およびTCPを用
いて組み立てる際に発生していた断線不良を極力抑制で
きる構成を備えた表示装置を提供することを目的とする
ものである。
に、第1の発明に係るTCPアウターリード部の電極構
造は、TABテープの所定箇所にドライバICが実装さ
れてなるTCPの両端部に多数本のリード電極が前記T
ABテープの幅方向に配設して設けられるものにおい
て、前記各リード電極のうちの電極配列方向の両端部に
それぞれ位置する少なくとも各1本が、広い電極幅を有
する補強リード電極に形成されていることを特徴として
いる。
は、アウターリード部に基板などの部材が接続されると
きの膨張や収縮によって作用する剪断方向の熱的な応力
や、作業上のばらつき或いはTABテープを折り曲げる
際などに作用する機械的な曲げ応力または捩じり応力が
集中的に加わる電極配列方向の両端部に、補強リード電
極が設けられているので、種々の機械的あるいは熱的な
作用による外的応力に対して十分に耐えることのできる
強度を維持でき、リード電極に断線が発生するのが極力
防止される。
の電極構造における補強リード電極は、電極配列方向の
両端部にそれぞれ位置する少なくとも各2本のリード電
極をレジスト膜との境界の近傍周辺箇所において補強部
で互いに連結した構成を有している構成とすることがで
きる。
力が集中し易い箇所にのみ補強部を設けて補強されてい
るだけであるから、形成素材である銅箔などの使用量が
殆ど増大しない利点がある。また、補強リード電極は、
これらの一部を補強部で互いに連結しているだけであ
り、各リード電極の厚みや接続すべき部材への実装接続
エリアにおける配列ピッチあるいは電極幅などは従来通
りであるから、接続すべき部材への接続に対する条件変
更がなく、既存の設備で、且つ同一の接続条件で接続可
能である。
の電極構造における補強リード電極は、電極配列方向の
両端部にそれぞれ位置する少なくとも各1本のリード電
極を他のリード電極よりも大きな電極幅に形成した構成
とすることもできる。
などを介して表示パネルなどに接続する際に、補強リー
ド電極の実装接続面積が大きいことから、接続信頼性が
向上するとともに、異方性導電フィルムにおける接着剤
中に含有されて導通の機能を果たす導電粒子の個数が多
くなって接続抵抗を低減できる利点がある。
の電極構造は、TABテープの所定箇所にドライバIC
が実装されなるTCPの両端部に多数本のリード電極が
前記TABテープの幅方向に配設して設けられるものに
おいて、前記各リード電極のうちの電極配列方向の両端
部にそれぞれ位置する少なくとも各1本が、前記ドライ
バICに接続されないダミー電極であることを特徴とし
ている。
は、種々の機械的あるいは熱的な作用による応力が主と
して電極配列方向の両端部のダミー電極に集中的に加わ
るので、このダミー電極が断線する可能性がある。しか
し、このダミー電極は、ドライバICに接続されないの
で、TCPとしての接続欠陥とならない。この両側のダ
ミー電極は、断線しながらも種々の機械的あるいは熱的
な作用による応力を極力低減させるので、ダミー電極に
対し電極配列方向の内方側に配設されてドライバICに
接続される各リード電極は、機械的あるいは熱的な作用
による応力によって断線が生じるのを極力防止される。
置は、上記各発明におけるいずれかの電極構造を有する
アウターリード部を備えたTCPの両端の前記各アウタ
ーリード部の各々のリード電極を、表示パネルおよびプ
リント回路基板の各電極に、異方性導電フィルムを用い
てそれぞれ接続したことを特徴としている。
ーリード部が、製造工程において作用する種々の機械的
あるいは熱的な外的応力に対して十分に耐えることので
きる強度を維持しているので、アウターリード部の各リ
ード電極に断線が発生するのが極力防止され、TCPの
リペア作業が殆ど無くなって大幅な生産性の向上を図れ
るとともに、材料ロスを低減できる分だけコストダウン
できる。しかも、平面的に接続された液晶表示モジュー
ルにおける液晶表示パネルの取り扱いにさほど注意を払
うことが要求されないので、作業性が向上する。
態について図面を参照しながら説明する。図1(a)は
本発明の第1の実施の形態に係る電極構造を有するP−
OLB側アウターリード部17を備えたTCP14を示
す平面図であり、同図には、液晶表示装置を薄型構造に
構成するための折り曲げタイプのTCP14を例示して
いる。このTCP14は、TABテープ18のテープ基
材19がポリイミド樹脂などの可撓性のプラスチック材
料により形成されて、フレキシブルなモジュール構造と
することが可能になっている。その折り曲げをさらに容
易に行うために、テープ基材19における2箇所の折り
曲げ部分には、テープ基材19を切除した複数本の折り
曲げ用スリット13,20が何れも互いに平行な配置で
電極配列方向に沿って一列に配設されている。
基板の信号電極に異方性導電フィルムを介して、或いは
半田付けによって接続されるM−OLB側アウターリー
ド部21と、液晶表示パネルの取り出し電極に異方性導
電フィルムを介して接続されるP−OLB側アウターリ
ード部17と、ドライバIC3に対しM−OLB側アウ
ターリード部21およびP−OLB側アウターリード部
17をそれぞれ接続するための入力配線群(図示せず)
および出力配線群を被覆するレジスト膜23とを有して
いる。両アウターリード部21,17および入,出力配
線群は、銅箔をフォトエッチング法でパターニング形成
されており、両アウターリード部21,17の一部およ
び入,出力配線群は、レジスト膜23で被覆することに
よって保護されている。
OLB側アウターリード部17の電極配列方向(図の左
右方向)の両端部分を詳細に示した拡大図である。この
P−OLB側アウターリード部17は、電極配列方向の
両端側にそれぞれ位置する各4本が補強リード電極22
a,22bになっており、これら補強リード電極22
a,22bのうちの互いに隣接する各2本が、レジスト
膜23との境界の近傍周辺箇所において補強部24,2
7で互いに連結され、その他のリード電極22が従来同
様の形状を有する電極構造になっている。
ネル11とプリント回路基板8とを平面的に接続した状
態の液晶表示モジュールを示す切断側面図である。液晶
表示パネル11は、アレイ基板28上にカラーフィルタ
29が接合されてなる。ドライバIC3は、TABテー
プ18の銅箔からなる入,出力配線群のSnめっき層ま
たはAuめっき層をドライバIC3のAuバンプに複数
本一括で金属共晶結合により接続されている。TCP1
4における図1(a)に示したM−OLB側アウターリ
ード部21はプリント回路基板8の信号電極に、P−O
LB側アウターリード部17は液晶表示パネル11の取
り出し電極に、いずれも異方性導電フィルム30を介し
てそれぞれ接続されている。TABテープ18の端部と
液晶表示パネル11との隙間およびドライバIC3とT
ABテープ18との隙間はそれぞれ樹脂モールド31,
32で被覆されている。
ては、ドライバIC3を実装したTCP14のP−OL
B側アウターリード部17を液晶表示パネル11に接続
した後に、M−OLB側アウターリード部21を異方性
導電フィルム30を介してプリント回路基板8に接続さ
れる。このとき、プリント回路基板8は、接続の際に加
わる熱によって一旦膨張したのちに、接続完了後の冷却
過程において収縮を起こすので、先に接続が完了してい
るP−OLB側アウターリード部17には、上記のプリ
ント回路基板8の膨張および収縮の一連の挙動によって
TABテープ18におけるテープ基材19を介しリード
電極22,22a,22bに対し剪断方向の応力が作用
する。
17は、電極配列方向の両端部の隣接する各2本の補強
リード電極22a,22bが、図1(b)に示したよう
に、レジスト膜23との境界の近傍周辺箇所が補強部2
4,27を介し互いに連結されて機械的強度が増大され
ていることから、剪断方向の応力に対して十分に耐えら
れる強度を維持するので、上記補強部24,27によっ
て剪断方向の応力を軽減することができ、リード電極2
2,22a,22bの断線といった不具合の発生を確実
に防止することができる。
晶表示モジュールは、作業上のばらつきによって同図に
2点鎖線矢印で示すように液晶表示パネル11を不用意
に持ち上げて移動するように取り扱われた場合に、プリ
ント回路基板8の自重によってTCP14が折り曲げ用
スリット13を介して逆L字状に折れ曲がり、プリント
回路基板8が垂れ下がった状態となる。
電極22a,22b以外のリード電極22は細線化され
て機械的強度が弱くなっているが、P−OLB側アウタ
ーリード部17における上記状態となった時に機械的な
曲げ応力が集中して加わる箇所、つまり電極配列方向の
両端部におけるレジスト膜23との境界の近傍周辺箇所
では、4本のうちの隣接する各2本の補強リード電極2
2a,22bが補強部24,27を介し互いに連結され
て機械的強度が増大されているから、曲げ応力に対して
十分に耐えられるだけの強度を維持できる。この補強部
24,27によって曲げ応力を軽減することができるか
ら、リード電極22,22a,22bの断線の発生を確
実に防止することができる。換言すると、上記電極構造
を有するP−OLB側アウターリード部17を備えたT
ABテープ18を用いる場合には、液晶表示装置の製造
工程において、平面的に接続された液晶表示モジュール
における液晶表示パネル11の取り扱いにさほど注意を
払うことが要求されないので、作業性が向上するといえ
る。
液晶表示モジュールは、図3に示すように、プリント回
路基板8が液晶表示パネル11に対しその裏面側でバッ
クライトユニット33を介在して平行に対向するよう相
対位置を配置替えされる。このとき、TCP14は、狭
額縁の要求から小さな曲げ半径の円弧状に折り曲げられ
る。この折り曲げ過程および折り曲げ終了時には、小さ
な曲げ半径に折り曲げられたTCP14におけるP−O
LB側アウターリード部17の両端側のレジスト膜23
との境界部分に曲げや捩じりの応力が集中しようとす
る。
LB側アウターリード部17の電極配列方向の両端部に
おけるレジスト膜23との境界の近傍周辺箇所では、4
本のうちの隣接する各2本の補強リード電極22a,2
2bが補強部24,27を介し互いに連結されて機械的
強度が増大されているから、曲げ応力および捩じり応力
の何れに対しても十分な強度が維持されるので、上記補
強部24,27によって曲げ応力および捩じり応力を軽
減することができ、リード電極22,22a,22bの
断線の発生を確実に防止することができる。
14では、補強リード電極22a,22bの存在によっ
て種々の機械的あるいは熱的な作用による外的応力に対
して十分に耐えることのできる強度を維持できるので、
リード電極22,22a,22bに断線が発生するのを
極力防止することができ、TCP14のリペア作業が殆
ど無くなって大幅な生産性の向上を図れるとともに、材
料ロスを低減できる分だけコストダウンできる。しか
も、上記TCP14は、従来のTCP1に比較して、補
強リード電極22a,22bの一部を補強部24,27
で互いに連結した構成が異なるだけであり、各リード電
極22,22a,22bの厚みや液晶表示パネル11へ
の実装接続エリアにおける配列ピッチあるいは電極幅な
どは従来通りであるから、液晶表示パネル11への接続
に対する条件変更がなく、既存の設備で、且つ同一の接
続条件で液晶表示パネル11に接続可能である。また、
補強リード電極22a,22bは、各種の応力が集中し
易い箇所にのみ補強部24,27を設けて補強されてい
るだけであるから、リード電極22,22a,22bの
構成材料である銅箔の使用量が殆ど増大しない利点があ
る。
3本以上のリード電極を補強部で互いに連結する構成と
してもよい。また、複数本のリード電極の長手方向の異
なる箇所をそれぞれ補強部で互いに連結する構成とすれ
ば、銅箔の使用量の増大を極力抑えながらも、各種の応
力に対して強度を一層効果的に増大させることが可能と
なる。さらに、上記実施の形態では、P−OLB側アウ
ターリード部17に補強リード電極22a,22bを設
ける場合についてのみ説明したが、M−OLB側アウタ
ーリード部21についても、上述のP−OLB側アウタ
ーリード部17と同様の電極構造とすることが好まし
い。
電極構造を有するP−OLB側アウターリード部34の
電極配列方向の両端部分を詳細に示した拡大図であり、
同図において、図1(b)と同一若しくは同等のものに
は同一の符号を付して、その説明を省略する。このP−
OLB側アウターリード部34は、各リード電極37の
うちの両端側に位置する各2本が、他の細線化されたリ
ード電極37に比較して約2倍の電極幅を有する幅広の
補強リード電極37a,37bに形成された電極構造に
なっている。
LB側アウターリード部34は、第1の実施の形態で説
明したとほぼ同様の効果を一層確実に得られるのに加え
て、異方性導電フィルム30を介して液晶表示パネル1
1に接続する際に、補強リード電極37a,37bの実
装接続面積が大きいことから、接続信頼性が向上すると
ともに、異方性導電フィルム30における接着剤中に含
有されて導通の機能を果たす導電粒子の個数が多くなっ
て接続抵抗(電気抵抗)を低減できる利点がある。
電極構造を有するP−OLB側アウターリード部38の
電極配列方向の両端部分を詳細に示した拡大図であり、
同図において、図1(b)および図4と同一若しくは同
等のものには同一の符号を付して、その説明を省略す
る。このP−OLB側アウターリード部38は、細線化
された電極幅を有する各リード電極39が狭ピッチで配
設されている点において従来と同様であるが、電極配列
方向の両端側にそれぞれ位置する各3本がドライバIC
3に接続されないダミー電極39a,39bとして設け
られた電極構造になっている。
LB側アウターリード部38は、種々の機械的あるいは
熱的な作用による応力が主として電極配列方向の両端部
のダミー電極39a,39bに集中的に加わり、このダ
ミー電極39a,39bが他のリード電極39と同様の
細線化された電極幅であることから、断線する可能性が
ある。しかし、このダミー電極39a,39bは、ドラ
イバIC3に接続されないので、TCP14としての接
続欠陥とならない。この両側のダミー電極39a,39
bは、断線しながらも種々の機械的あるいは熱的な作用
による応力を極力低減させる。これにより、ダミー電極
39a,39bに対し電極配列方向の内方側に配設され
てドライバIC3に接続される各リード電極39は、機
械的あるいは熱的な作用による応力によって断線が生じ
ることが極力防止され、液晶表示モジュールに不良発生
が殆ど生じない。
リード部の電極構造によれば、アウターリード部に基板
などの部材が接続されるときの膨張や収縮によって作用
する剪断方向の熱的な応力や、作業上のばらつき或いは
TABテープを折り曲げる際などに作用する機械的な曲
げ応力または捩じり応力が集中的に加わる電極配列方向
の両端部に、補強リード電極が設けられているので、種
々の機械的あるいは熱的な作用による外的応力に対して
十分に耐えることのできる強度を維持でき、リード電極
に断線が発生するのを極力防止することができる。ま
た、電極配列方向の両端部にダミー電極を設ける構成と
することもでき、この場合には、ダミー電極が種々の機
械的あるいは熱的な作用による応力が集中的に加わるこ
とによって断線する可能性があるが、このダミー電極
は、ドライバICに接続されないので、TCPとしての
接続欠陥とならず、ダミー電極が断線しながらも種々の
機械的あるいは熱的な作用による応力を極力低減させる
ので、ドライバICに接続される各リード電極は、機械
的あるいは熱的な作用による応力によって断線が生じる
ことが極力防止される。
よれば、アウターリード部が、製造工程において作用す
る種々の機械的あるいは熱的な外的応力に対して十分に
耐えることのできる強度を維持しているので、アウター
リード部の各リード電極に断線が発生するのが極力防止
され、TCPのリペア作業が殆ど無くなって大幅な生産
性の向上を図れるとともに、材料ロスを低減できる分だ
けコストダウンできる。しかも、平面的に接続された液
晶表示モジュールにおける液晶表示パネルの取り扱いに
さほど注意を払うことが要求されないので、作業性が向
上する。
構造を有するアウターリード部を備えたTCPを示す平
面図、(b)は同TCPにおけるP−OLB側アウター
リード部の電極配列方向の両端部分を詳細に示した拡大
図
ト配線基板とを平面的に接続した状態の液晶表示モジュ
ールを示す切断側面図
平行に配置した状態の液晶表示モジュールを示す切断側
面図
するP−OLB側アウターリード部の電極配列方向の両
端部分を詳細に示した拡大図
するP−OLB側アウターリード部の電極配列方向の両
端部分を詳細に示した拡大図
す概略斜視図
P−OLB側アウターリード部を示す平面図
Claims (5)
- 【請求項1】 TABテープの所定箇所にドライバIC
が実装されなるTCPの両端部に多数本のリード電極が
前記TABテープの幅方向に配設して設けられてなるT
CPアウターリード部の電極構造において、 前記各リード電極のうちの電極配列方向の両端部にそれ
ぞれ位置する少なくとも各1本が、広い電極幅を有する
補強リード電極に形成されていることを特徴とするTC
Pアウターリード部の電極構造。 - 【請求項2】 補強リード電極は、電極配列方向の両端
部にそれぞれ位置する少なくとも各2本のリード電極
を、レジスト膜との境界の近傍周辺箇所において補強部
で互いに連結した構成を有している請求項1に記載のT
CPアウターリード部の電極構造。 - 【請求項3】 補強リード電極は、電極配列方向の両端
部にそれぞれ位置する少なくとも各1本のリード電極を
他のリード電極よりも大きな電極幅に形成して構成され
ている請求項1に記載のTCPアウターリード部の電極
構造。 - 【請求項4】 TABテープの所定箇所にドライバIC
が実装されなるTCPの両端部に多数本のリード電極が
前記TABテープの幅方向に配設して設けられてなるア
ウターリード部の電極構造において、 前記各リード電極のうちの電極配列方向の両端部にそれ
ぞれ位置する少なくとも各1本が、前記ドライバICに
接続されないダミー電極であることを特徴とするTCP
アウターリード部の電極構造。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の電極
構造を有するアウターリード部を備えたTCPを備え、 前記TCPの両端の各アウターリード部の各々のリード
電極を、表示パネルおよびプリント回路基板の各電極
に、異方性導電フィルムを用いてそれぞれ接続したこと
を特徴とするTCPを用いた表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115345A JP2001298057A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | Tcpアウターリード部の電極構造およびtcpを用いた表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000115345A JP2001298057A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | Tcpアウターリード部の電極構造およびtcpを用いた表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001298057A true JP2001298057A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18627009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000115345A Withdrawn JP2001298057A (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | Tcpアウターリード部の電極構造およびtcpを用いた表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001298057A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100517877B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2005-09-29 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액정표시장치 |
JP2009289905A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Hitachi Cable Ltd | Tabテープおよびその製造方法ならびに配線板の製造方法 |
KR101274683B1 (ko) * | 2006-07-20 | 2013-06-12 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치 |
-
2000
- 2000-04-17 JP JP2000115345A patent/JP2001298057A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100517877B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2005-09-29 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 액정표시장치 |
KR101274683B1 (ko) * | 2006-07-20 | 2013-06-12 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치 |
JP2009289905A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Hitachi Cable Ltd | Tabテープおよびその製造方法ならびに配線板の製造方法 |
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