JP2001296124A - 3次元座標計測方法及び3次元座標計測装置 - Google Patents
3次元座標計測方法及び3次元座標計測装置Info
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- JP2001296124A JP2001296124A JP2001032602A JP2001032602A JP2001296124A JP 2001296124 A JP2001296124 A JP 2001296124A JP 2001032602 A JP2001032602 A JP 2001032602A JP 2001032602 A JP2001032602 A JP 2001032602A JP 2001296124 A JP2001296124 A JP 2001296124A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】人的作業を殆ど必要とせずに大型構造物に対し
てもその3次元座標を短時間で、且つ高精度に自動計測
できる3次元座標計測方法を提供する。 【解決手段】測定対象物体7の表面上に設けられた複数
個のターゲット点8aまでの直線距離を測定する光波距
離計1aと、その光軸の傾け角度を測定する測角計1b
とを用い、距離計1aの光軸をターゲット8の中心に合
わせ込んだ際の測定距離と測定角度からターゲット点8
aの3次元座標を計測する3次元座標計測方法におい
て、各ターゲット8を2台のマクロ自動視準用TVカメ
ラ5a,5bにより2方向から観察し、得られた画像を
処理して各ターゲット点8aに対する概略の3次元座標
を認識し、次いで認識されたターゲット点8aの1点が
ミクロ視準範囲内に入るように距離計1aの光軸を概略
合わせ込んだ後、距離計1aの光軸が1つのターゲット
8の中心に一致するように合わせ込む。
てもその3次元座標を短時間で、且つ高精度に自動計測
できる3次元座標計測方法を提供する。 【解決手段】測定対象物体7の表面上に設けられた複数
個のターゲット点8aまでの直線距離を測定する光波距
離計1aと、その光軸の傾け角度を測定する測角計1b
とを用い、距離計1aの光軸をターゲット8の中心に合
わせ込んだ際の測定距離と測定角度からターゲット点8
aの3次元座標を計測する3次元座標計測方法におい
て、各ターゲット8を2台のマクロ自動視準用TVカメ
ラ5a,5bにより2方向から観察し、得られた画像を
処理して各ターゲット点8aに対する概略の3次元座標
を認識し、次いで認識されたターゲット点8aの1点が
ミクロ視準範囲内に入るように距離計1aの光軸を概略
合わせ込んだ後、距離計1aの光軸が1つのターゲット
8の中心に一致するように合わせ込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶、橋梁、土
木、建築等の大型構造物、並びにこれらを構成する製作
部材等の3次元座標を計測するための3次元座標計測方
法及び3次元座標計測装置に関する。
木、建築等の大型構造物、並びにこれらを構成する製作
部材等の3次元座標を計測するための3次元座標計測方
法及び3次元座標計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶、橋梁、土木、建築等の大型構造物
の3次元形状を計測するには、トランシットや巻き尺、
下げ振りなどを利用した2次元的な測定装置が主に用い
られている。これに対し近年、測量の分野で発展してき
た3角測量や、光波距離計を用いた測距,測角法による
測量機を利用して、大型構造物の3次元測定が行われる
ようになっている。
の3次元形状を計測するには、トランシットや巻き尺、
下げ振りなどを利用した2次元的な測定装置が主に用い
られている。これに対し近年、測量の分野で発展してき
た3角測量や、光波距離計を用いた測距,測角法による
測量機を利用して、大型構造物の3次元測定が行われる
ようになっている。
【0003】一例として、1台の計測機で計測対象物
(測定対象物体)上の任意の点の3次元座標値を計測で
きる3次元座標計測システムが、商品名「MONMO
S」として、株式会社ソキアから市販されている。この
装置は、予め任意の2点を計測して3次元座標系を設定
したのち、各測点に設けた反射ターゲット(ターゲット
点)を視準して水平角、鉛直角、測距の3要素を同時に
計測する。そして、座標変換の解析、演算を行って3次
元座標値を求めるもので、100m離れた距離で±1mm
以下の高い精度が得られるものである。
(測定対象物体)上の任意の点の3次元座標値を計測で
きる3次元座標計測システムが、商品名「MONMO
S」として、株式会社ソキアから市販されている。この
装置は、予め任意の2点を計測して3次元座標系を設定
したのち、各測点に設けた反射ターゲット(ターゲット
点)を視準して水平角、鉛直角、測距の3要素を同時に
計測する。そして、座標変換の解析、演算を行って3次
元座標値を求めるもので、100m離れた距離で±1mm
以下の高い精度が得られるものである。
【0004】しかしながら、前記「MONMOS」を含
めて従来の計測機は、視準作業において望遠鏡のピント
合わせや反射ターゲットの中心と望遠鏡の十字線の中心
合わせを人間の目視によって行っていたため、作業が煩
雑で視準作業に時間を要し、また計測者の人的誤差が入
りやすい。つまり、人為的な作業を要することが、能率
の低下や計測精度の低下を招く要因となっていた。
めて従来の計測機は、視準作業において望遠鏡のピント
合わせや反射ターゲットの中心と望遠鏡の十字線の中心
合わせを人間の目視によって行っていたため、作業が煩
雑で視準作業に時間を要し、また計測者の人的誤差が入
りやすい。つまり、人為的な作業を要することが、能率
の低下や計測精度の低下を招く要因となっていた。
【0005】このような欠点を解決するために、目視に
よる視準作業を自動化する機能を持たせたものが、ライ
カジオシステム株式会社の商品名「TCA1100」シ
リーズや株式会社ソキアの商品名「CYBER MON
MOS」として市販されている。これらは、光波距離計
の光軸と同軸にCCDカメラ等の撮像手段を備え、撮像
手段で捕らえた画像から反射ターゲットの中心位置を検
出し、撮像装置の中心位置と反射ターゲットの中心位置
のズレ量を算出し、一致していない場合は測角儀をズレ
量に対応する量だけモータにて駆動し、一致させるよう
にしたものである。
よる視準作業を自動化する機能を持たせたものが、ライ
カジオシステム株式会社の商品名「TCA1100」シ
リーズや株式会社ソキアの商品名「CYBER MON
MOS」として市販されている。これらは、光波距離計
の光軸と同軸にCCDカメラ等の撮像手段を備え、撮像
手段で捕らえた画像から反射ターゲットの中心位置を検
出し、撮像装置の中心位置と反射ターゲットの中心位置
のズレ量を算出し、一致していない場合は測角儀をズレ
量に対応する量だけモータにて駆動し、一致させるよう
にしたものである。
【0006】この種のシステムは、反射ターゲットの位
置、測定順序の条件を初期設定した後、撮像装置で捕ら
えた反射ターゲットを画像処理装置で抽出し、反射ター
ゲットの中心と撮像装置の光軸を一致させるように撮像
装置の水平角、鉛直角をサーボモータで駆動させ自動視
準し、計測するものである。なお、自動視準をするため
には、反射ターゲットを撮像装置の視野内に入れる必要
があり、反射ターゲットの位置の座標値が既知の場合に
は作業者が設計データを基に計測器からの反射ターゲッ
トの位置の座標を直接入力し、未知の場合には手動又は
コントローラにより撮像装置を反射ターゲットに向け、
撮像装置視野内に入れる作業を繰り返してティーチング
するものである。
置、測定順序の条件を初期設定した後、撮像装置で捕ら
えた反射ターゲットを画像処理装置で抽出し、反射ター
ゲットの中心と撮像装置の光軸を一致させるように撮像
装置の水平角、鉛直角をサーボモータで駆動させ自動視
準し、計測するものである。なお、自動視準をするため
には、反射ターゲットを撮像装置の視野内に入れる必要
があり、反射ターゲットの位置の座標値が既知の場合に
は作業者が設計データを基に計測器からの反射ターゲッ
トの位置の座標を直接入力し、未知の場合には手動又は
コントローラにより撮像装置を反射ターゲットに向け、
撮像装置視野内に入れる作業を繰り返してティーチング
するものである。
【0007】また、特開平8−136218号公報や特
開平9−14921号公報では、計測対象物の設計寸法
値又は3次元設計座標値を基に、解析用コンピュータに
よって、反射ターゲットの位置を計測機からの座標に変
換して視準方向を決定し、自動計測をする方法が提案さ
れている。
開平9−14921号公報では、計測対象物の設計寸法
値又は3次元設計座標値を基に、解析用コンピュータに
よって、反射ターゲットの位置を計測機からの座標に変
換して視準方向を決定し、自動計測をする方法が提案さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置にあっては次のような問題があった。即ち、反射
ターゲットの3次元座標が未知の場合には、各測点にC
CDカメラを向けてモニタ画面に入れる作業を繰り返し
てティーチングする必要があり、複雑な人手作業を伴い
自動化のメリットが期待できない。
の装置にあっては次のような問題があった。即ち、反射
ターゲットの3次元座標が未知の場合には、各測点にC
CDカメラを向けてモニタ画面に入れる作業を繰り返し
てティーチングする必要があり、複雑な人手作業を伴い
自動化のメリットが期待できない。
【0009】また、3次元座標が設計寸法値や3次元座
標値から既知である場合にも、設計座標系と計測座標系
を合わせる作業を、たとえ解析用コンピュータで座標変
換を行うにしても、初期設定において少なくとも2点の
基準となる反射ターゲットを測定する必要があり、人手
作業の手間がかかるものであった。
標値から既知である場合にも、設計座標系と計測座標系
を合わせる作業を、たとえ解析用コンピュータで座標変
換を行うにしても、初期設定において少なくとも2点の
基準となる反射ターゲットを測定する必要があり、人手
作業の手間がかかるものであった。
【0010】また、組立工程等の部材の位置決めに使用
する場合には、測点の位置が設計寸法値に対して、撮像
装置視野外にずれている場合が殆どであり、反射ターゲ
ット位置を設計値から算出しても、視準視野内に反射タ
ーゲットがなく、視野外に反射ターゲットの探索を行う
ために、計測時間がかかる問題があった。
する場合には、測点の位置が設計寸法値に対して、撮像
装置視野外にずれている場合が殆どであり、反射ターゲ
ット位置を設計値から算出しても、視準視野内に反射タ
ーゲットがなく、視野外に反射ターゲットの探索を行う
ために、計測時間がかかる問題があった。
【0011】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、反射ターゲットの位置
の座標等が未知の場合であっても人的作業を殆ど必要と
せず、大型構造物に対してもその3次元座標を短時間
で、且つ高精度に、実質的に自動計測することのできる
3次元座標計測方法及び3次元座標計測装置を提供する
ことにある。
ので、その目的とするところは、反射ターゲットの位置
の座標等が未知の場合であっても人的作業を殆ど必要と
せず、大型構造物に対してもその3次元座標を短時間
で、且つ高精度に、実質的に自動計測することのできる
3次元座標計測方法及び3次元座標計測装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0013】即ち本発明は、測定対象物体の表面上のタ
ーゲット点までの直線距離を測定する光波距離計と該光
波距離計の光軸の傾け角度を測定する測角計とを用い、
前記光波距離計の光軸を測定対象物体表面上のターゲッ
ト点に合わせ込んだ後の測定距離と測定角度から前記タ
ーゲット点の3次元座標を計測する3次元座標計測方法
であって、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲッ
トを撮像手段で観察し、得られた画像を処理して前記測
定対象物体表面上の複数のターゲット点に対する概略の
3次元座標を認識する座標認識ステップと、前記座標認
識ステップにより認識されたターゲット点の1つが前記
視準範囲内に入るように前記光波距離計の光軸を概略合
わせ込むマクロ視準ステップと、前記マクロ視準ステッ
プにより概略合わせ込まれた前記光波距離計の光軸が前
記ターゲット点の1つに一致するように合わせ込むミク
ロ視準ステップと、を有することを特徴とするものであ
る。
ーゲット点までの直線距離を測定する光波距離計と該光
波距離計の光軸の傾け角度を測定する測角計とを用い、
前記光波距離計の光軸を測定対象物体表面上のターゲッ
ト点に合わせ込んだ後の測定距離と測定角度から前記タ
ーゲット点の3次元座標を計測する3次元座標計測方法
であって、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲッ
トを撮像手段で観察し、得られた画像を処理して前記測
定対象物体表面上の複数のターゲット点に対する概略の
3次元座標を認識する座標認識ステップと、前記座標認
識ステップにより認識されたターゲット点の1つが前記
視準範囲内に入るように前記光波距離計の光軸を概略合
わせ込むマクロ視準ステップと、前記マクロ視準ステッ
プにより概略合わせ込まれた前記光波距離計の光軸が前
記ターゲット点の1つに一致するように合わせ込むミク
ロ視準ステップと、を有することを特徴とするものであ
る。
【0014】また本発明は、光波距離計を用いて測定対
象物体表面上のターゲット点までの直線距離を測定する
距離計測手段と、前記光波距離計の光軸の向きを水平方
向及び鉛直方向に可変する光軸駆動手段と、前記光波距
離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定する光軸角度
測定手段と、前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手
段を用いて前記測定対象物体表面上の1点のターゲット
点の近傍からターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準
手段と、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲット
を1方向又は少なくとも2方向から観察する撮像手段
と、前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記
測定対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次
元座標を演算するマクロ位置認識手段と、前記マクロ位
置認識手段によって認識されたターゲット点の1点が前
記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入るように、前記
光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ自動視準手段
とを備え、前記マクロ自動視準手段によって前記測定対
象物体上のある1点のターゲット点の近傍に前記光波距
離計の光軸を概略合わせ込み、次いで前記ミクロ自動視
準手段を用いて前記光波距離計の光軸を前記ターゲット
点に合わせ込み、しかるのち前記距離計測手段と前記光
軸角度測定手段を用いて前記ターゲット点の3次元座標
を測定し演算することを特徴とするものである。
象物体表面上のターゲット点までの直線距離を測定する
距離計測手段と、前記光波距離計の光軸の向きを水平方
向及び鉛直方向に可変する光軸駆動手段と、前記光波距
離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定する光軸角度
測定手段と、前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手
段を用いて前記測定対象物体表面上の1点のターゲット
点の近傍からターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準
手段と、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲット
を1方向又は少なくとも2方向から観察する撮像手段
と、前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記
測定対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次
元座標を演算するマクロ位置認識手段と、前記マクロ位
置認識手段によって認識されたターゲット点の1点が前
記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入るように、前記
光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ自動視準手段
とを備え、前記マクロ自動視準手段によって前記測定対
象物体上のある1点のターゲット点の近傍に前記光波距
離計の光軸を概略合わせ込み、次いで前記ミクロ自動視
準手段を用いて前記光波距離計の光軸を前記ターゲット
点に合わせ込み、しかるのち前記距離計測手段と前記光
軸角度測定手段を用いて前記ターゲット点の3次元座標
を測定し演算することを特徴とするものである。
【0015】さらに、上記の3次元座標計測方法におい
て、前記測定対象物体表面上の複数のターゲット点につ
き順次、前記マクロ自動視準手段と前記ミクロ自動視準
手段を用いて前記光波距離計の光軸を合わせ込んだ後、
前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用いて3次
元座標を測定し演算することにより、前記測定対象物体
の全体形状を自動的に計測することを特徴とする構成と
するとよい。
て、前記測定対象物体表面上の複数のターゲット点につ
き順次、前記マクロ自動視準手段と前記ミクロ自動視準
手段を用いて前記光波距離計の光軸を合わせ込んだ後、
前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用いて3次
元座標を測定し演算することにより、前記測定対象物体
の全体形状を自動的に計測することを特徴とする構成と
するとよい。
【0016】また本発明は、光波距離計を用いて測定対
象物体表面上のターゲット点までの直線距離を測定する
距離計測手段と、前記光波距離計の光軸の向きを水平方
向及び鉛直方向に可変する光軸駆動手段と、前記光波距
離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定する光軸角度
測定手段と、前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手
段を用いて前記測定対象物体表面上の1点のターゲット
点の近傍からターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準
手段と、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲット
を1方向又は少なくとも2方向から観察する撮像手段
と、前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記
測定対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次
元座標を演算するマクロ位置認識手段と、前記マクロ位
置認識手段によって認識されたターゲット点の1点が前
記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入るように、前記
光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ自動視準手段
と、前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体
上のある1点のターゲット点の近傍に概略合わせ込まれ
た前記光波距離計の光軸を、前記ミクロ自動視準手段に
よって前記ターゲット点に合わせ込む視準制御手段と、
前記視準制御手段で合わせ込まれた前記ターゲット点に
ついて、前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用
いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算する3
次元座標測定手段と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
象物体表面上のターゲット点までの直線距離を測定する
距離計測手段と、前記光波距離計の光軸の向きを水平方
向及び鉛直方向に可変する光軸駆動手段と、前記光波距
離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定する光軸角度
測定手段と、前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手
段を用いて前記測定対象物体表面上の1点のターゲット
点の近傍からターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準
手段と、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲット
を1方向又は少なくとも2方向から観察する撮像手段
と、前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記
測定対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次
元座標を演算するマクロ位置認識手段と、前記マクロ位
置認識手段によって認識されたターゲット点の1点が前
記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入るように、前記
光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ自動視準手段
と、前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体
上のある1点のターゲット点の近傍に概略合わせ込まれ
た前記光波距離計の光軸を、前記ミクロ自動視準手段に
よって前記ターゲット点に合わせ込む視準制御手段と、
前記視準制御手段で合わせ込まれた前記ターゲット点に
ついて、前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用
いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算する3
次元座標測定手段と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものが挙げられる。
は次のものが挙げられる。
【0018】(1) 前記測定対象物体表面上の複数のター
ゲット点につき順次、前記視準制御手段により前記光波
距離計の光軸を合わせ込み、前記3次元座標測定手段に
より前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算するこ
とにより、前記測定対象物体の全体形状を自動的に計測
することを特徴とするものであること。
ゲット点につき順次、前記視準制御手段により前記光波
距離計の光軸を合わせ込み、前記3次元座標測定手段に
より前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算するこ
とにより、前記測定対象物体の全体形状を自動的に計測
することを特徴とするものであること。
【0019】(2) 前記撮像手段は、前記光軸駆動手段の
回転軸中心を基準にして垂直方向に同じ高さに固定して
設置され、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲッ
トを1方向から観察することを特徴とするものであるこ
と。
回転軸中心を基準にして垂直方向に同じ高さに固定して
設置され、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲッ
トを1方向から観察することを特徴とするものであるこ
と。
【0020】(3) 前記マクロ位置認識手段は、ステレオ
立体視の方法に基づいて概略の3次元座標を演算するこ
とを特徴とするものであること。
立体視の方法に基づいて概略の3次元座標を演算するこ
とを特徴とするものであること。
【0021】(4) 前記マクロ視準手段は、前記マクロ位
置認識手段でステレオ立体視の方法に基づいて計測され
た概略の前記ターゲットの3次元座標と、前記測定対象
物体表面のターゲットを観察する前記撮像手段の光軸と
前記光波距離計の光軸との位置関係とから、前記ターゲ
ットの概略方向を前記光波距離計からの方向に変換し
て、前記光波距離計の光軸を前記ターゲットの方向に向
けることを特徴とするものであること。
置認識手段でステレオ立体視の方法に基づいて計測され
た概略の前記ターゲットの3次元座標と、前記測定対象
物体表面のターゲットを観察する前記撮像手段の光軸と
前記光波距離計の光軸との位置関係とから、前記ターゲ
ットの概略方向を前記光波距離計からの方向に変換し
て、前記光波距離計の光軸を前記ターゲットの方向に向
けることを特徴とするものであること。
【0022】(5) 前記撮像手段は、前記光軸駆動手段の
回転軸中心を基準にして、水平方向に等しい距離離し、
垂直方向には同じ高さに、1台ずつ固定して設置され、
前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを2方向
から観察することを特徴とするものであること。
回転軸中心を基準にして、水平方向に等しい距離離し、
垂直方向には同じ高さに、1台ずつ固定して設置され、
前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを2方向
から観察することを特徴とするものであること。
【0023】(6) 前記撮像手段は、前記光軸駆動手段に
搭載されて、前記測定対象物体表面全体のターゲット点
を観察することを特徴とするものであること。
搭載されて、前記測定対象物体表面全体のターゲット点
を観察することを特徴とするものであること。
【0024】(7) 前記座標認識ステップは、2つ以上の
撮像手段を用いて、得られた2つ以上の画像を用いて、
三角測量の方法に基づいて、前記測定対象物体表面上の
複数のターゲット点に対する概略の3次元座標を認識す
ることを特徴とするものであること。
撮像手段を用いて、得られた2つ以上の画像を用いて、
三角測量の方法に基づいて、前記測定対象物体表面上の
複数のターゲット点に対する概略の3次元座標を認識す
ることを特徴とするものであること。
【0025】(8) 前記座標認識ステップにおける、三角
測量の方法はステレオ立体視を用いることを特徴とする
ものであること。
測量の方法はステレオ立体視を用いることを特徴とする
ものであること。
【0026】(作用)本発明によれば、測定対象物体表
面上の複数のターゲットを1方向又は少なくとも2方向
から撮像し、撮像して得られた画像を処理することによ
り、測定対象物体表面上の複数のターゲットのマクロ座
標を認識することができる。そして、この認識結果に基
づいて、光波距離計の光軸を各ターゲットのうちの1個
ないし複数個に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲内に
概略合わせ込むマクロ自動視準を行い、続いて光波距離
計の光軸をターゲットの中心に合わせ込むミクロ自動視
準を行うようにしているので、ターゲット点の位置が未
知の場合であっても人的作業を殆ど要することなく自動
視準を行うことができる。従って、測定対象物体に設置
された複数のターゲット点の位置の座標及び測定対象物
体の全体形状を高速に略無人で計測することが可能とな
り、人的作業を殆ど必要とせずに大型構造物に対しても
その3次元座標を短時間で、且つ高精度に、実質的に自
動計測することが可能となる。
面上の複数のターゲットを1方向又は少なくとも2方向
から撮像し、撮像して得られた画像を処理することによ
り、測定対象物体表面上の複数のターゲットのマクロ座
標を認識することができる。そして、この認識結果に基
づいて、光波距離計の光軸を各ターゲットのうちの1個
ないし複数個に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲内に
概略合わせ込むマクロ自動視準を行い、続いて光波距離
計の光軸をターゲットの中心に合わせ込むミクロ自動視
準を行うようにしているので、ターゲット点の位置が未
知の場合であっても人的作業を殆ど要することなく自動
視準を行うことができる。従って、測定対象物体に設置
された複数のターゲット点の位置の座標及び測定対象物
体の全体形状を高速に略無人で計測することが可能とな
り、人的作業を殆ど必要とせずに大型構造物に対しても
その3次元座標を短時間で、且つ高精度に、実質的に自
動計測することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
形態によって説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わる大型構造物の3次元座標計測装置1
4の概略構成を説明する図であり、図2は図1の3次元
座標計測装置の基本構成を示すブロック図である。
の実施形態に係わる大型構造物の3次元座標計測装置1
4の概略構成を説明する図であり、図2は図1の3次元
座標計測装置の基本構成を示すブロック図である。
【0029】図1において、1は測距測角計、2は光軸
駆動手段としての水平回転駆動モータ、3は光軸駆動手
段としての鉛直回転駆動モータ、4は後述する光波距離
計と同軸上に設置されたミクロ自動視準用TVカメラ、
5は測定対象物体7全体を視野にする撮像手段としての
マクロ位置認識用TVカメラ、6はミクロ自動視準手
段、マクロ位置認識手段、ミクロ自動視準手段、視準制
御手段、及び3次元座標測定手段としての画像処理・制
御用パーソナルコンピュータ、7は測定対象物体、8は
測定対象物体7の表面の測点に設置されたターゲット、
14は3次元座標計測装置である。
駆動手段としての水平回転駆動モータ、3は光軸駆動手
段としての鉛直回転駆動モータ、4は後述する光波距離
計と同軸上に設置されたミクロ自動視準用TVカメラ、
5は測定対象物体7全体を視野にする撮像手段としての
マクロ位置認識用TVカメラ、6はミクロ自動視準手
段、マクロ位置認識手段、ミクロ自動視準手段、視準制
御手段、及び3次元座標測定手段としての画像処理・制
御用パーソナルコンピュータ、7は測定対象物体、8は
測定対象物体7の表面の測点に設置されたターゲット、
14は3次元座標計測装置である。
【0030】図2に示すように、測距測角計1は、測定
対象物体7の表面上に設置されたターゲット点8aまで
の直線距離を計測可能な光波距離計1aと、光波距離計
1aの光軸の水平角度と鉛直角度を測定する測角計1b
で構成されている。光波距離計1aの光軸は、水平回転
駆動モータ2と鉛直回転駆動モータ3により、水平と鉛
直の2軸の任意の方向に変位可能であり、画像処理・制
御用パーソナルコンピュータ6からの角度設定により駆
動される。測定対象物体7の表面の測点に設置されたタ
ーゲット8は、反射プリズム又は反射シートであり、3
次元座標計測装置に設置された照明光源(図示せず)か
ら発射された光波を計測装置に反射する。
対象物体7の表面上に設置されたターゲット点8aまで
の直線距離を計測可能な光波距離計1aと、光波距離計
1aの光軸の水平角度と鉛直角度を測定する測角計1b
で構成されている。光波距離計1aの光軸は、水平回転
駆動モータ2と鉛直回転駆動モータ3により、水平と鉛
直の2軸の任意の方向に変位可能であり、画像処理・制
御用パーソナルコンピュータ6からの角度設定により駆
動される。測定対象物体7の表面の測点に設置されたタ
ーゲット8は、反射プリズム又は反射シートであり、3
次元座標計測装置に設置された照明光源(図示せず)か
ら発射された光波を計測装置に反射する。
【0031】なお、反射プリズムや反射シートは、直径
25〜100mm(φ50mm程度が多い。)であるが、本
明細書ではターゲット点8aは反射プリズムや反射シー
トの中心点(0.5〜1.0mm程度。)を示す。また、反射プ
リズムや反射シートをターゲット8という。
25〜100mm(φ50mm程度が多い。)であるが、本
明細書ではターゲット点8aは反射プリズムや反射シー
トの中心点(0.5〜1.0mm程度。)を示す。また、反射プ
リズムや反射シートをターゲット8という。
【0032】ミクロ自動視準用TVカメラ4は、視野内
に1個のターゲット点8aが入るような、例えば1.5
°の視野角を持ち、捕らえたターゲット点8aの画像信
号を画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6に出力
する。画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6で
は、ターゲット8の中心位置を画像処理によって算出
し、光波距離計1aと同軸のミクロ自動視準用TVカメ
ラ4の視野中心とターゲット8の中心とのズレが無くな
るように、モータ2,3を駆動する量を算出する。そし
て、この算出値をモータ2,3に設定して、ターゲット
8の中心が光波距離計1aの光軸と一致するように、合
わせ込むミクロ自動視準を実行する。
に1個のターゲット点8aが入るような、例えば1.5
°の視野角を持ち、捕らえたターゲット点8aの画像信
号を画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6に出力
する。画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6で
は、ターゲット8の中心位置を画像処理によって算出
し、光波距離計1aと同軸のミクロ自動視準用TVカメ
ラ4の視野中心とターゲット8の中心とのズレが無くな
るように、モータ2,3を駆動する量を算出する。そし
て、この算出値をモータ2,3に設定して、ターゲット
8の中心が光波距離計1aの光軸と一致するように、合
わせ込むミクロ自動視準を実行する。
【0033】マクロ位置認識用TVカメラ5は、測定対
象物体7の表面全体の複数のターゲット8を観察できる
ように視野角が設定されており、1台のTVカメラ5で
捕らえた画像を画像処理・制御用パーソナルコンピュー
タ6に出力する。
象物体7の表面全体の複数のターゲット8を観察できる
ように視野角が設定されており、1台のTVカメラ5で
捕らえた画像を画像処理・制御用パーソナルコンピュー
タ6に出力する。
【0034】画像処理・制御用パーソナルコンピュータ
6は、入力された画像に基づいて画像処理を行い、マク
ロ位置認識用TVカメラ5で捕らえた画像におけるター
ゲット点8aの位置を算出し、マクロ位置認識をする。
測定対象物体7全体を視野にするマクロ位置認識用TV
カメラ5と光波距離計1aの光軸との相対位置は、製作
時に予め求めておくことにより、マクロ位置認識用TV
カメラ5で検出されたターゲット点8aの位置を基に、
光波距離計1aからの水平角と鉛直角を算出することが
できる。また、画像処理・制御用パーソナルコンピュー
タ6では、各ターゲット点8aについて算出された水平
角と垂直角を駆動モータ2,3に設定し、光波距離計1
aをターゲット点8aの方向に向け、ミクロ視準用TV
カメラ4の視野内に1個のターゲット点8aを入れるこ
とができる。
6は、入力された画像に基づいて画像処理を行い、マク
ロ位置認識用TVカメラ5で捕らえた画像におけるター
ゲット点8aの位置を算出し、マクロ位置認識をする。
測定対象物体7全体を視野にするマクロ位置認識用TV
カメラ5と光波距離計1aの光軸との相対位置は、製作
時に予め求めておくことにより、マクロ位置認識用TV
カメラ5で検出されたターゲット点8aの位置を基に、
光波距離計1aからの水平角と鉛直角を算出することが
できる。また、画像処理・制御用パーソナルコンピュー
タ6では、各ターゲット点8aについて算出された水平
角と垂直角を駆動モータ2,3に設定し、光波距離計1
aをターゲット点8aの方向に向け、ミクロ視準用TV
カメラ4の視野内に1個のターゲット点8aを入れるこ
とができる。
【0035】ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野に1
個のターゲット点8aを入れた後、ミクロ自動視準を実
行して、ミクロ自動視準によりターゲット8の中心と光
波距離計1aの光軸を合わせ込み、一致した後、光波距
離計1aでターゲット点8aまでの直線距離を、測角計
1bで光波距離計1aの水平角度と鉛直角度を測定し、
ターゲット点8aの3次元位置を自動的に計測する。
個のターゲット点8aを入れた後、ミクロ自動視準を実
行して、ミクロ自動視準によりターゲット8の中心と光
波距離計1aの光軸を合わせ込み、一致した後、光波距
離計1aでターゲット点8aまでの直線距離を、測角計
1bで光波距離計1aの水平角度と鉛直角度を測定し、
ターゲット点8aの3次元位置を自動的に計測する。
【0036】測定対象物体7全体を視野にするマクロ位
置認識用TVカメラ5で認識したターゲット8の位置を
基に、光波距離計1aからターゲット点8aまでの水平
角度と鉛直角度を算出する方法を、図3を用いて説明す
る。ここでは、TVカメラ5の光軸は、鉛直方向には光
波距離計1aの回転軸中心に対して同じ高さで水平に設
置され、水平方向には光波距離計1aの回転軸中心に対
して距離d離れた位置に、水平回転基準軸と平行に設置
する。また、TVカメラ5は、回転駆動モータで角度を
変えられることなく、固定して設置される。
置認識用TVカメラ5で認識したターゲット8の位置を
基に、光波距離計1aからターゲット点8aまでの水平
角度と鉛直角度を算出する方法を、図3を用いて説明す
る。ここでは、TVカメラ5の光軸は、鉛直方向には光
波距離計1aの回転軸中心に対して同じ高さで水平に設
置され、水平方向には光波距離計1aの回転軸中心に対
して距離d離れた位置に、水平回転基準軸と平行に設置
する。また、TVカメラ5は、回転駆動モータで角度を
変えられることなく、固定して設置される。
【0037】光波距離計1aからターゲット点8aヘの
鉛直角度は、鉛直高さが同じであるから、TVカメラ5
の視野におけるターゲット点8aの垂直角度そのままで
よく、水平角度のみを、TVカメラ5から検出したの
ち、変換する処理が必要となる。
鉛直角度は、鉛直高さが同じであるから、TVカメラ5
の視野におけるターゲット点8aの垂直角度そのままで
よく、水平角度のみを、TVカメラ5から検出したの
ち、変換する処理が必要となる。
【0038】図3に示すように、ターゲット点8aが、
光波距離計1aから距離L、水平方向にwの位置にある
場合は、光波距離計1aからの水平角度α、TVカメラ
5の視野内での水平角度βは、式(1)(2) で表される。
光波距離計1aから距離L、水平方向にwの位置にある
場合は、光波距離計1aからの水平角度α、TVカメラ
5の視野内での水平角度βは、式(1)(2) で表される。
【0039】 tanα=w/L … (1) tanβ=(w−d)/L … (2) 従って、式(1) と式(2) から、αは式(3) で算出され
る。
る。
【0040】 α=tan-1(tanβ+d/L)… (3) しかし、式(3) におけるLはTVカメラ5では計測でき
ない値であり、未知数であるため、本実施形態ではαを
決定するために、図4に示すように測定対象物体7と光
波距離計1aに最も近いターゲット点8aまでの距離L
1、最も遠いターゲット点8aまでの距離L2の中間値
L0を式(3) に代入して、式(4) のようにαを算出する
ことにした。
ない値であり、未知数であるため、本実施形態ではαを
決定するために、図4に示すように測定対象物体7と光
波距離計1aに最も近いターゲット点8aまでの距離L
1、最も遠いターゲット点8aまでの距離L2の中間値
L0を式(3) に代入して、式(4) のようにαを算出する
ことにした。
【0041】しかし、ターゲット点8aまでの実距離は
測定対象物体7との最小距離L1から最大距離L2まで
変化するので、図4に示すように、実質的にミクロ自動
視準用TVカメラ4の視野範囲と略同程度の角度誤差1
3が生じ、ターゲット点8aの中間値L0で算出した角
度との誤差Δαは、式(5)(6) から求めた、式(7)(8)と
なる。
測定対象物体7との最小距離L1から最大距離L2まで
変化するので、図4に示すように、実質的にミクロ自動
視準用TVカメラ4の視野範囲と略同程度の角度誤差1
3が生じ、ターゲット点8aの中間値L0で算出した角
度との誤差Δαは、式(5)(6) から求めた、式(7)(8)と
なる。
【0042】 α =tan-1(tanβ+d/L0) … (4) α1=tan-1(tanβ+d/L1) … (5) α2=tan-1(tanβ+d/L2) … (6) tanα-tanα2= tan(α2+Δα2)-tanα2=d(1/L0-1/L2)…(7) tanα1-tanα= tanα1-tan(α1+Δα1)=d(1/Ll-1/L0)…(8) 測定対象物体7の大きさから、L1=10m,L2=3
0mである時、光波距離計1aとマクロ位置認識用TV
カメラ5との間隔dを150mmととれば、α,α1,α2
があらゆる角度をとった場合の誤差量の最大値がΔα1
=0.43°,Δα2=0.15°になり、ミクロ自動
視準用TVカメラ4の視野角が、例えば1.5°以下の
とき、その範囲内に誤差範囲を収めることができ、ミク
ロ自動視準を可能とする。
0mである時、光波距離計1aとマクロ位置認識用TV
カメラ5との間隔dを150mmととれば、α,α1,α2
があらゆる角度をとった場合の誤差量の最大値がΔα1
=0.43°,Δα2=0.15°になり、ミクロ自動
視準用TVカメラ4の視野角が、例えば1.5°以下の
とき、その範囲内に誤差範囲を収めることができ、ミク
ロ自動視準を可能とする。
【0043】本実施形態のように、Ll,L2,dを選
択することで、マクロ位置認識用TVカメラ5で検出し
たターゲット点8aの水平角度から、光波距離計1aか
らターゲット点8aへの水平角度を決定することがで
き、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内にターゲッ
ト点8aを入れることができ、ターゲット8の中心と光
波距離計1aの光軸とを一致させることが可能となる。
択することで、マクロ位置認識用TVカメラ5で検出し
たターゲット点8aの水平角度から、光波距離計1aか
らターゲット点8aへの水平角度を決定することがで
き、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内にターゲッ
ト点8aを入れることができ、ターゲット8の中心と光
波距離計1aの光軸とを一致させることが可能となる。
【0044】図5は、本実施形態での3次元座標の計測
手順を説明するためのフローチャートである。まず、マ
クロ位置認識用TVカメラ5の視野に、測定対象物体7
の表面に設置された全てのターゲット点8aが入るよう
に、3次元座標計測装置を設置する。
手順を説明するためのフローチャートである。まず、マ
クロ位置認識用TVカメラ5の視野に、測定対象物体7
の表面に設置された全てのターゲット点8aが入るよう
に、3次元座標計測装置を設置する。
【0045】次いで、マクロ位置認識用TVカメラ5で
捕らえた全てのターゲット点8aについて、TVカメラ
5の画像からターゲット点8aの水平角度と垂直角度を
算出したのち、光波距離計1aからの水平角度と鉛直角
度に変換するマクロ位置認識を行う。そして、マクロ位
置認識された複数のターゲット点8aは、例えばマクロ
位置認識用TVカメラ5で捕らえた画像の左上から右下
への順番で、画像処理・制御用パーソナルコンピュータ
6から順次、水平角度と鉛直角度を駆動モータ2,3に
設定し、モータを駆動させて、光波距離計1aをターゲ
ット8の方向に向けて、ミクロ自動視準用TVカメラ4
の視野内にターゲット点8aを入れるようにマクロ自動
視準をする。そして、ミクロ自動視準用TVカメラ4の
視野内にあるターゲット8について、光波距離計1aの
光軸とターゲット8の中心とを合わせ込む。
捕らえた全てのターゲット点8aについて、TVカメラ
5の画像からターゲット点8aの水平角度と垂直角度を
算出したのち、光波距離計1aからの水平角度と鉛直角
度に変換するマクロ位置認識を行う。そして、マクロ位
置認識された複数のターゲット点8aは、例えばマクロ
位置認識用TVカメラ5で捕らえた画像の左上から右下
への順番で、画像処理・制御用パーソナルコンピュータ
6から順次、水平角度と鉛直角度を駆動モータ2,3に
設定し、モータを駆動させて、光波距離計1aをターゲ
ット8の方向に向けて、ミクロ自動視準用TVカメラ4
の視野内にターゲット点8aを入れるようにマクロ自動
視準をする。そして、ミクロ自動視準用TVカメラ4の
視野内にあるターゲット8について、光波距離計1aの
光軸とターゲット8の中心とを合わせ込む。
【0046】光波距離計1aの光軸とターゲット8の中
心が一致した後、光波距離計1aでターゲット点8aま
での直線距離と、測角計1bで光波距離計1aの光軸の
水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3次
元座標を演算して求める。1個のターゲット点8aにつ
いて計測が完了した後、次のターゲット点8aについて
同様の作業を行い、全ターゲット点8aの計測を行い、
全体形状を計測する。
心が一致した後、光波距離計1aでターゲット点8aま
での直線距離と、測角計1bで光波距離計1aの光軸の
水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3次
元座標を演算して求める。1個のターゲット点8aにつ
いて計測が完了した後、次のターゲット点8aについて
同様の作業を行い、全ターゲット点8aの計測を行い、
全体形状を計測する。
【0047】このように本実施形態によれば、測定対象
物体7の表面全体の複数のターゲット点8aに対し、マ
クロ位置認識用TVカメラ5により1方向から観察する
ことにより、ターゲット点8aのマクロ位置を認識し、
水平回転駆動モータ2と鉛直回転駆動モータ3を駆動し
て、光波距離計1aの光軸をターゲット点8aの1点な
いし複数点に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲内に概
略合わせ込むマクロ自動視準を行うことができる。
物体7の表面全体の複数のターゲット点8aに対し、マ
クロ位置認識用TVカメラ5により1方向から観察する
ことにより、ターゲット点8aのマクロ位置を認識し、
水平回転駆動モータ2と鉛直回転駆動モータ3を駆動し
て、光波距離計1aの光軸をターゲット点8aの1点な
いし複数点に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲内に概
略合わせ込むマクロ自動視準を行うことができる。
【0048】そして、マクロ自動視準を行うことができ
ることから、人為的作業を殆ど要することなく、ミクロ
自動視準で光波距離計1aの光軸をターゲット8の中心
に合わせ込むことができる。この状態で、光波距離計1
aと測角計1bによりターゲット点8aまでの距離と水
平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3次元
座標を演算することにより、測定対象物体7に設置され
た複数のターゲット点8aの座標及び測定対象物体7の
全体形状を、実質的に高速に無人で計測することが可能
となる。
ることから、人為的作業を殆ど要することなく、ミクロ
自動視準で光波距離計1aの光軸をターゲット8の中心
に合わせ込むことができる。この状態で、光波距離計1
aと測角計1bによりターゲット点8aまでの距離と水
平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3次元
座標を演算することにより、測定対象物体7に設置され
た複数のターゲット点8aの座標及び測定対象物体7の
全体形状を、実質的に高速に無人で計測することが可能
となる。
【0049】(第2の実施形態)図7は、本発明の第2
の実施形態に係わる大型構造物の3次元座標計測装置2
1の概略構成を説明する図であり、図8は図7の3次元
座標計測装置21の基本構成を示すブロック図である。
なお、前記図1及び図2と同一部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明は省略する。
の実施形態に係わる大型構造物の3次元座標計測装置2
1の概略構成を説明する図であり、図8は図7の3次元
座標計測装置21の基本構成を示すブロック図である。
なお、前記図1及び図2と同一部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明は省略する。
【0050】本実施形態が先に説明した第1の実施形態
と異なる点は、2台のマクロ位置認識用TVカメラ5
a,5bを設けたことにある。即ち、ミクロ自動視準用
TVカメラ4を挟んで2台のマクロ自動視準用TVカメ
ラ5a,5bが設置されている。各マクロ自動視準用T
Vカメラ5a,5bは、測定対象物体7の表面全体の複
数のターゲット8を観察できるように視野角が設定され
ており、各々のTVカメラ5a,5bで捕らえた画像を
画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6に出力す
る。画像処理・舗御用パーソナルコンピュータ6は、入
力された2つの画像に基づいて画像処理を行い、第1の
実施形態と同様に、マクロ位置認識用TVカメラ5a,
5bで捕らえた画像におけるターゲット点8aの位置を
算出し、マクロ位置認識をする。
と異なる点は、2台のマクロ位置認識用TVカメラ5
a,5bを設けたことにある。即ち、ミクロ自動視準用
TVカメラ4を挟んで2台のマクロ自動視準用TVカメ
ラ5a,5bが設置されている。各マクロ自動視準用T
Vカメラ5a,5bは、測定対象物体7の表面全体の複
数のターゲット8を観察できるように視野角が設定され
ており、各々のTVカメラ5a,5bで捕らえた画像を
画像処理・制御用パーソナルコンピュータ6に出力す
る。画像処理・舗御用パーソナルコンピュータ6は、入
力された2つの画像に基づいて画像処理を行い、第1の
実施形態と同様に、マクロ位置認識用TVカメラ5a,
5bで捕らえた画像におけるターゲット点8aの位置を
算出し、マクロ位置認識をする。
【0051】測定対象物体7の全体を視野にする2台の
TVカメラ5a,5bと光波距離計1aの光軸との相対
位置は、製作時に予め求めておくことにより、2台のT
Vカメラ5a,5bで検出されたターゲット点8aの位
置を基に、光波距離計1aからの水平角と鉛直角とを算
出することができる。
TVカメラ5a,5bと光波距離計1aの光軸との相対
位置は、製作時に予め求めておくことにより、2台のT
Vカメラ5a,5bで検出されたターゲット点8aの位
置を基に、光波距離計1aからの水平角と鉛直角とを算
出することができる。
【0052】ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野に1
個のターゲット点8aを入れた後、ミクロ自動視準を実
行して、ミクロ自動視準によりターゲット8の中心と光
波距離計の光軸を合わせ込み、一致した後、光波距離計
1aでターゲット点8aまでの直線距離を、測角計1b
で光波距離計の水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲッ
ト点8aの3次元位置を自動的に計測する。
個のターゲット点8aを入れた後、ミクロ自動視準を実
行して、ミクロ自動視準によりターゲット8の中心と光
波距離計の光軸を合わせ込み、一致した後、光波距離計
1aでターゲット点8aまでの直線距離を、測角計1b
で光波距離計の水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲッ
ト点8aの3次元位置を自動的に計測する。
【0053】測定対象物体7の全体を視野にするマクロ
位置認識用の2台のTVカメラ5a,5bで認識したタ
ーゲット8の位置から光波距離計1aからターゲット点
8aまでの水平角度と鉛直角度を算出する方法を図9、
図10で説明する。ここでは、図9は水平面内における
光波距離計1a、2台のTVカメラ5a,5b、ターゲ
ット点8aの位置関係を示している。図10は鉛直方向
における光波距離計1a、2台のTVカメラ5a,5
b、ターゲット8(ターゲット点8a)の位置関係を示
している。2台のTVカメラ5a,5bの光軸は、光波
距離計1aの光軸に対して、水平方向にはそれぞれd
1,d2離れて置かれている。また、鉛直方向には、h
離れて置かれている。ここで、2台のTVカメラ5a,
5bは、回転駆動モータ2,3で角度を変えられること
なく、固定して設置されている。2台のTVカメラ5
a,5bは、ステレオ立体視に基づき、マクロ位置認識
用TVカメラ5a,5bからターゲット点8aまでの位
置を計測し、ターゲット点8aまでの距離をLと算出す
る。
位置認識用の2台のTVカメラ5a,5bで認識したタ
ーゲット8の位置から光波距離計1aからターゲット点
8aまでの水平角度と鉛直角度を算出する方法を図9、
図10で説明する。ここでは、図9は水平面内における
光波距離計1a、2台のTVカメラ5a,5b、ターゲ
ット点8aの位置関係を示している。図10は鉛直方向
における光波距離計1a、2台のTVカメラ5a,5
b、ターゲット8(ターゲット点8a)の位置関係を示
している。2台のTVカメラ5a,5bの光軸は、光波
距離計1aの光軸に対して、水平方向にはそれぞれd
1,d2離れて置かれている。また、鉛直方向には、h
離れて置かれている。ここで、2台のTVカメラ5a,
5bは、回転駆動モータ2,3で角度を変えられること
なく、固定して設置されている。2台のTVカメラ5
a,5bは、ステレオ立体視に基づき、マクロ位置認識
用TVカメラ5a,5bからターゲット点8aまでの位
置を計測し、ターゲット点8aまでの距離をLと算出す
る。
【0054】したがって、距離Lが算出できたことによ
って、光波距離計1aからの水平角度α、2台のTVカ
メラ5a,5bからの視野内での水平角度β,γの関係
は、式(9)(10) で表される。
って、光波距離計1aからの水平角度α、2台のTVカ
メラ5a,5bからの視野内での水平角度β,γの関係
は、式(9)(10) で表される。
【0055】 L(tanα−tanβ)=d1 … (9) L(tanγ−tanα)=d2 … (10) 式(9)(10) より、αは式(11) で算出される。
【0056】 α=tan-1{(d1tanα+d2tanβ)/(d1+d2)}… ( 11) また、鉛直方向での光波距離計1aからのターゲット角
度θは、式(12) で算出される。
度θは、式(12) で算出される。
【0057】 θ=tan-1(tanφ+h/L)… (12) ここで、求めた水平角度αと、鉛直角度θを、画像処理
・制御用パーソナルコンピュータ6から回転駆動モータ
2,3に設定することで、光波距離計1aをターゲット
点8aの方向に向け、1個のターゲット点8aをミクロ
視準用TVカメラ4の視野内に入れることが可能とな
る。
・制御用パーソナルコンピュータ6から回転駆動モータ
2,3に設定することで、光波距離計1aをターゲット
点8aの方向に向け、1個のターゲット点8aをミクロ
視準用TVカメラ4の視野内に入れることが可能とな
る。
【0058】また、マクロ位置認識用TVカメラ5a,
5bの光軸が、鉛直方向には光波距離計1aの回転軸中
心に対して同じ高さで水平に設置され、水平方向には光
波距離計1aの回転軸中心に対して左右に距離d離れた
位置に水平回転基準軸と平行に設置される場合につい
て、図11に基づいて説明する。また、2台のTVカメ
ラ5a,5bは、回転駆動モータ2,3で角度を変えら
れることなく、固定して設置されている。
5bの光軸が、鉛直方向には光波距離計1aの回転軸中
心に対して同じ高さで水平に設置され、水平方向には光
波距離計1aの回転軸中心に対して左右に距離d離れた
位置に水平回転基準軸と平行に設置される場合につい
て、図11に基づいて説明する。また、2台のTVカメ
ラ5a,5bは、回転駆動モータ2,3で角度を変えら
れることなく、固定して設置されている。
【0059】光波距離計1aからターゲット点8aへの
鉛直角度は、鉛直高さが同じであるから、2台のTVカ
メラ5a,5bの撮像視野におけるターゲット点8aの
鉛直角度はそのままでよく、水平角度のみを2台のTV
カメラ5a,5bから検出した後、変換する処理が必要
となる。
鉛直角度は、鉛直高さが同じであるから、2台のTVカ
メラ5a,5bの撮像視野におけるターゲット点8aの
鉛直角度はそのままでよく、水平角度のみを2台のTV
カメラ5a,5bから検出した後、変換する処理が必要
となる。
【0060】図11に示すように、ターゲット点8a
が、光波距離計1aから距離L、水平方向にwの位置に
ある場合は、光波距離計1aからの水平角度α、2台の
TVカメラ(撮像装置)5a,5bの各々での視野内で
の水平角度β,γは、式(13)(14)(15) で示される。
が、光波距離計1aから距離L、水平方向にwの位置に
ある場合は、光波距離計1aからの水平角度α、2台の
TVカメラ(撮像装置)5a,5bの各々での視野内で
の水平角度β,γは、式(13)(14)(15) で示される。
【0061】 tanα=w/L … (13) tanβ=(w−d)/L … (14) tanγ=(w+d)/L … (15) 式(13)(14)(15) より、αはβ,γから式(16) で算出さ
れる。
れる。
【0062】また、鉛直方向θは、式(17) であらわさ
れる。
れる。
【0063】 α=tan-1{(tanα+tanβ)/2}… (16) θ=φ… (17) 前記と同様に、ここで求めた水平角度αと、マクロ位置
認識用TVカメラ5a,5bで検出したターゲット点8
aの鉛直角度θ=φを、画像処理・制御用パーソナルコ
ンピュータ6から回転駆動モータ2,3に設定すること
で、光波距離計1aをターゲット点8aの方向に向け、
1つのターゲット点8aをミクロ視準用TVカメラ4の
視野内に入れることが可能となる。
認識用TVカメラ5a,5bで検出したターゲット点8
aの鉛直角度θ=φを、画像処理・制御用パーソナルコ
ンピュータ6から回転駆動モータ2,3に設定すること
で、光波距離計1aをターゲット点8aの方向に向け、
1つのターゲット点8aをミクロ視準用TVカメラ4の
視野内に入れることが可能となる。
【0064】この場合は、前記と異なり、マクロ位置認
識用TVカメラ5a,5bから計測されるターゲット点
8aまでの距離情報は必要なく、マクロ位置認識用TV
カメラ5a,5bからのターゲット点8aの方向への角
度から決定される。
識用TVカメラ5a,5bから計測されるターゲット点
8aまでの距離情報は必要なく、マクロ位置認識用TV
カメラ5a,5bからのターゲット点8aの方向への角
度から決定される。
【0065】なお、ターゲット点8aをミクロ自動視準
用TVカメラ4の視野に入れるために、マクロ位置認識
用の2台のTVカメラ5a,5bでの検出角度分解能
が、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野角より高い必
要がある。例えば、測定対象物体7のサイズが30m
で、10mの距離から計測する際には、マクロ視準用T
Vカメラ5a,5bの画素数が横512画素×縦480
画素であれば、角度分解能が0.14°であり、ミクロ
視準用TVカメラ4の視野角が、例えば1.5°である
場合には、十分小さく、検出性能には問題ない。
用TVカメラ4の視野に入れるために、マクロ位置認識
用の2台のTVカメラ5a,5bでの検出角度分解能
が、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野角より高い必
要がある。例えば、測定対象物体7のサイズが30m
で、10mの距離から計測する際には、マクロ視準用T
Vカメラ5a,5bの画素数が横512画素×縦480
画素であれば、角度分解能が0.14°であり、ミクロ
視準用TVカメラ4の視野角が、例えば1.5°である
場合には、十分小さく、検出性能には問題ない。
【0066】このように、マクロ位置認識用TVカメラ
5a,5bを2台以上使用することによって、測定対称
物体7のサイズが大きくなり、各ターゲット点8aの設
置される距離範囲が長くなっても、ミクロ視準用TVカ
メラ4の視野内に精度良く確実に入れることが可能とな
る。
5a,5bを2台以上使用することによって、測定対称
物体7のサイズが大きくなり、各ターゲット点8aの設
置される距離範囲が長くなっても、ミクロ視準用TVカ
メラ4の視野内に精度良く確実に入れることが可能とな
る。
【0067】また、ここではマクロ位置認識をするため
のTVカメラ5a,5bは2台で、光波距離計1aの光
軸の回転軸中心と同じ高さに設置したが、高さが同じに
設置できない場合には、もう1台垂直方向に、光波距離
計1aの光軸を中心にして設置することで、垂直方向の
方位角も決定することができる。
のTVカメラ5a,5bは2台で、光波距離計1aの光
軸の回転軸中心と同じ高さに設置したが、高さが同じに
設置できない場合には、もう1台垂直方向に、光波距離
計1aの光軸を中心にして設置することで、垂直方向の
方位角も決定することができる。
【0068】図12は、本実施形態での3次元座標の計
測手段を説明するためのフローチャートである。まず、
マクロ位置認識用のTVカメラ5a,5bの視野内に、
測定対象物体7の表面に設置されたすべてのターゲット
点8aが入るように、3次元座標計測装置を設置する。
測手段を説明するためのフローチャートである。まず、
マクロ位置認識用のTVカメラ5a,5bの視野内に、
測定対象物体7の表面に設置されたすべてのターゲット
点8aが入るように、3次元座標計測装置を設置する。
【0069】次いで、マクロ位置認識用の2台のTVカ
メラ5a,5bで捕らえた全てのターゲット点8aにつ
いて、TVカメラ5a,5bの各々の画像からターゲッ
ト点8aの水平角度と垂直角度を算出したのち、光波距
離計1aからの水平角度と鉛直角度に変換するマクロ位
置認識を行う。そして、マクロ位置認識された複数のタ
ーゲット点8aは、例えば2台のTVカメラ(撮像装
置)5a,5bの左上から右下への順番で、画像処理・
制御用パーソナルコンピュータ6から順次、水平角度と
鉛直角度を駆動モータ2,3に設定し、駆動モータ2,
3を駆動させて、光波距離計1aをターゲット点8aの
方向に向けて、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内
にターゲット点8aを入れるようにマクロ自動視準をす
る。そして、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内に
あるターゲット点8aについて、光波距離計1aの光軸
とターゲット8の中心を合わせ込む。
メラ5a,5bで捕らえた全てのターゲット点8aにつ
いて、TVカメラ5a,5bの各々の画像からターゲッ
ト点8aの水平角度と垂直角度を算出したのち、光波距
離計1aからの水平角度と鉛直角度に変換するマクロ位
置認識を行う。そして、マクロ位置認識された複数のタ
ーゲット点8aは、例えば2台のTVカメラ(撮像装
置)5a,5bの左上から右下への順番で、画像処理・
制御用パーソナルコンピュータ6から順次、水平角度と
鉛直角度を駆動モータ2,3に設定し、駆動モータ2,
3を駆動させて、光波距離計1aをターゲット点8aの
方向に向けて、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内
にターゲット点8aを入れるようにマクロ自動視準をす
る。そして、ミクロ自動視準用TVカメラ4の視野内に
あるターゲット点8aについて、光波距離計1aの光軸
とターゲット8の中心を合わせ込む。
【0070】光波距離計1aの光軸とターゲット8の中
心とが一致した後、光波距離計1aでターゲット点8a
までの直線距離と、測角計1bで光波距離計1aの光軸
の水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3
次元座標を演算して求める。1個のターゲット点8aに
ついて計測が完了した後、次のターゲット点8aについ
て同様の作業を行い、全ターゲット点8aについて計測
を行い、全体形状を計測する。
心とが一致した後、光波距離計1aでターゲット点8a
までの直線距離と、測角計1bで光波距離計1aの光軸
の水平角度と鉛直角度を測定し、ターゲット点8aの3
次元座標を演算して求める。1個のターゲット点8aに
ついて計測が完了した後、次のターゲット点8aについ
て同様の作業を行い、全ターゲット点8aについて計測
を行い、全体形状を計測する。
【0071】このように本実施形態によれば、測定対象
物体7の表面全体の複数のターゲット点8aに対し、2
台のマクロ位置認識用TVカメラ5a,5bにより2方
向から観察することにより、ターゲット点8aのマクロ
位置を認識し、水平回転駆動モータ2と鉛直回転駆動モ
ータ3を駆動して、光波距離計1aの光軸をターゲット
点8aの1点ないし複数点に向けて、ミクロ自動視準用
TVカメラ4の視準範囲内に概略合わせ込むマクロ自動
視準を行うことができる。
物体7の表面全体の複数のターゲット点8aに対し、2
台のマクロ位置認識用TVカメラ5a,5bにより2方
向から観察することにより、ターゲット点8aのマクロ
位置を認識し、水平回転駆動モータ2と鉛直回転駆動モ
ータ3を駆動して、光波距離計1aの光軸をターゲット
点8aの1点ないし複数点に向けて、ミクロ自動視準用
TVカメラ4の視準範囲内に概略合わせ込むマクロ自動
視準を行うことができる。
【0072】従って、先の第1の実施形態と同様に、人
為的作業を殆ど要することなく、ミクロ自動視準用TV
カメラ4で光波距離計1aの光軸をターゲット8の中心
に合わせ込むことができ、この状態で、測距測角計1に
よりターゲット点8aを測定してその3次元座標を演算
することにより、測定対象物体7に設置された複数のタ
ーゲット点8aの座標及び測定対象物体7の全体形状
を、実質的に高速に無人で計測することが可能となる。
為的作業を殆ど要することなく、ミクロ自動視準用TV
カメラ4で光波距離計1aの光軸をターゲット8の中心
に合わせ込むことができ、この状態で、測距測角計1に
よりターゲット点8aを測定してその3次元座標を演算
することにより、測定対象物体7に設置された複数のタ
ーゲット点8aの座標及び測定対象物体7の全体形状
を、実質的に高速に無人で計測することが可能となる。
【0073】さらに、マクロ位置認識用TVカメラ5
a,5bを2台以上使用することによって、測定対称物
体7のサイズが大きくなり、各ターゲット点8aが設置
される距離範囲が、例えば10〜30mに対して5〜5
0mに広がっても、各ターゲット点8aのマクロ位置
を、精度良く確実にミクロ視準用TVカメラ4の視野内
に入れることができる。また、ミクロ視準の精度を上げ
るために、ミクロ視準用TVカメラ4の視野を狭くした
場合にも、問題なく対応可能であるのはもちろんであ
る。
a,5bを2台以上使用することによって、測定対称物
体7のサイズが大きくなり、各ターゲット点8aが設置
される距離範囲が、例えば10〜30mに対して5〜5
0mに広がっても、各ターゲット点8aのマクロ位置
を、精度良く確実にミクロ視準用TVカメラ4の視野内
に入れることができる。また、ミクロ視準の精度を上げ
るために、ミクロ視準用TVカメラ4の視野を狭くした
場合にも、問題なく対応可能であるのはもちろんであ
る。
【0074】(変形例)なお、本発明は上述した各実施
形態に限定されるものではない。上記各実施形態では、
ミクロ自動視準のために、光波距離計1aの光軸と同軸
にマクロ位置認識用のTVカメラ5,5a,5bを設置
して、マクロ位置認識用TVカメラ5,5a,5bで捕
らえた画像から画像処理をして各ターゲット8の中心の
位置を検出するようにしたが、各ターゲット8の重心位
置を検出が可能な2次元位置検出デバイスのPSDを使
用し、各ターゲット8の中心位置を検出するようにして
もよい。
形態に限定されるものではない。上記各実施形態では、
ミクロ自動視準のために、光波距離計1aの光軸と同軸
にマクロ位置認識用のTVカメラ5,5a,5bを設置
して、マクロ位置認識用TVカメラ5,5a,5bで捕
らえた画像から画像処理をして各ターゲット8の中心の
位置を検出するようにしたが、各ターゲット8の重心位
置を検出が可能な2次元位置検出デバイスのPSDを使
用し、各ターゲット8の中心位置を検出するようにして
もよい。
【0075】なお、マクロ位置認識用TVカメラ5,5
a,5bの視野範囲が測定対象物体7全体に対して狭
く、測定対象物体7を一度に見ることができない場合に
は、マクロ位置認識用TVカメラ5,5a,5bを、光
軸駆動手段2,3に搭載して、光軸駆動手段2,3の回
転によって、視野範囲を移動し、マクロ位置認識用TV
カメラ5,5a,5bの水平方向、あるいは、鉛直方向
の視野を広くするようにして、測定対象物体7の表面全
体の各ターゲット点8aの計測を可能とする。
a,5bの視野範囲が測定対象物体7全体に対して狭
く、測定対象物体7を一度に見ることができない場合に
は、マクロ位置認識用TVカメラ5,5a,5bを、光
軸駆動手段2,3に搭載して、光軸駆動手段2,3の回
転によって、視野範囲を移動し、マクロ位置認識用TV
カメラ5,5a,5bの水平方向、あるいは、鉛直方向
の視野を広くするようにして、測定対象物体7の表面全
体の各ターゲット点8aの計測を可能とする。
【0076】また、上記各実施形態では、画像処理・制
御用パーソナルコンピュータ6で、光波距離計1aと同
軸に設置されたマクロ位置認識用TVカメラ(撮像装
置)5,5a,5bの画像信号の画像処理とモータ駆動
を行ったが、図6及び図13に示すように、画像処理部
を備えた自動視準が可能な測量機(トータルステーショ
ン)10を利用して、画像処理・制御用パーソナルコン
ピュータ6から、測量機10に実装された制御用CPU
12にコマンド等で指令をすることで、ミクロ自動視準
と駆動モータの制御を実現するようにしてもよい。
御用パーソナルコンピュータ6で、光波距離計1aと同
軸に設置されたマクロ位置認識用TVカメラ(撮像装
置)5,5a,5bの画像信号の画像処理とモータ駆動
を行ったが、図6及び図13に示すように、画像処理部
を備えた自動視準が可能な測量機(トータルステーショ
ン)10を利用して、画像処理・制御用パーソナルコン
ピュータ6から、測量機10に実装された制御用CPU
12にコマンド等で指令をすることで、ミクロ自動視準
と駆動モータの制御を実現するようにしてもよい。
【0077】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
で、種々変形して実施することができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、測
定対象物体の表面上のターゲット点までの直線距離を測
定する光波距離計と該光波距離計の光軸の傾け角度を測
定する測角計とを用い、光波距離計の光軸を測定対象物
体表面上のターゲット点に合わせ込んだ時の測定距離と
測定角度からターゲット点の3次元座標を計測する3次
元座標計測方法及び3次元座標計測装置において、測定
対象物体表面全体の複数のターゲットを1方向又は少な
くとも2方向から観察する撮像手段でターゲット点のマ
クロ位置を認識し、光波距離計の光軸をターゲット点の
1点ないし複数点に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲
内に概略合わせ込むマクロ自動視準を行い、続いて光波
距離計の光軸をターゲット点の中心に合わせ込むミクロ
視準を行うことにより、ターゲット点の位置が未知の場
合であっても自動視準を行うことができ、これにより大
型構造物に対してもその3次元座標を短時間で、且つ高
精度に実質的に自動計測することが可能となる。
定対象物体の表面上のターゲット点までの直線距離を測
定する光波距離計と該光波距離計の光軸の傾け角度を測
定する測角計とを用い、光波距離計の光軸を測定対象物
体表面上のターゲット点に合わせ込んだ時の測定距離と
測定角度からターゲット点の3次元座標を計測する3次
元座標計測方法及び3次元座標計測装置において、測定
対象物体表面全体の複数のターゲットを1方向又は少な
くとも2方向から観察する撮像手段でターゲット点のマ
クロ位置を認識し、光波距離計の光軸をターゲット点の
1点ないし複数点に向けて、ミクロ自動視準の視準範囲
内に概略合わせ込むマクロ自動視準を行い、続いて光波
距離計の光軸をターゲット点の中心に合わせ込むミクロ
視準を行うことにより、ターゲット点の位置が未知の場
合であっても自動視準を行うことができ、これにより大
型構造物に対してもその3次元座標を短時間で、且つ高
精度に実質的に自動計測することが可能となる。
【図1】第1の実施形態に係わる大型構造物の3次元座
標計測装置の概略構成を説明する図。
標計測装置の概略構成を説明する図。
【図2】図1の3次元座標計測装置の基本構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図3】マクロ自動視準用TVカメラで検出したターゲ
ット点の水平角度と光波距離計からターゲット点までの
水平角度の関係を示す図。
ット点の水平角度と光波距離計からターゲット点までの
水平角度の関係を示す図。
【図4】マクロ視準用TVカメラで検出したターゲット
点の水平角度と光波距離計からターゲット点までの水平
角度の誤差範囲を説明する図。
点の水平角度と光波距離計からターゲット点までの水平
角度の誤差範囲を説明する図。
【図5】第1の実施形態での3次元座標の計測手順を説
明するためのフローチャート。
明するためのフローチャート。
【図6】第1の実施形態でミクロ自動視準可能な測量機
を利用した時の構成を示すブロック図
を利用した時の構成を示すブロック図
【図7】第2の実施形態に係わる大型構造物の3次元座
標計測装置の概略構成を説明する図。
標計測装置の概略構成を説明する図。
【図8】図7の3次元座標計測装置の基本構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図9】マクロ自動視準用の2台のTVカメラで認識し
たターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点ま
での水平角度との関係を示す図。
たターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点ま
での水平角度との関係を示す図。
【図10】マクロ自動視準用の2台のTVカメラで認識
したターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点
までの鉛直角度との関係を示す図。
したターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点
までの鉛直角度との関係を示す図。
【図11】マクロ自動視準用の2台のTVカメラで認識
したターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点
までの水平角度との関係を示す図。
したターゲット点の位置と光波距離計からターゲット点
までの水平角度との関係を示す図。
【図12】第2の実施形態での3次元座標の計測手順を
説明するためのフローチャート。
説明するためのフローチャート。
【図13】第2の実施形態でミクロ自動視準可能な測量
機を利用した時の構成を示すブロック。
機を利用した時の構成を示すブロック。
1…測距測角計 1a…光波距離計(距離計測手段) 1b…測角計(光軸角度測定手段) 2…水平角回転駆動モータ(光軸駆動手段) 3…鉛直角回転駆動モータ(光軸駆動手段) 4…ミクロ自動視準用TVカメラ 5,5a,5b…マクロ自動視準用TVカメラ(撮像手
段) 6…画像処理・制御用パーソナルコンピュータ(ミクロ
自動視準手段、マクロ位置認識手段、マクロ自動視準手
段、視準制御手段、3次元座標測定手段) 7…測定対象物体 8…ターゲット 8a…ターゲット点 10…ミクロ自動視準可能な測量機(トータルステーシ
ョン、ミクロ自動視準手段、視準制御手段、3次元座標
測定手段) 12…測量機に実装される制御CPU 13…ミクロ自動視準用TVカメラの視野範囲(角度誤
差) 14,21…3次元座標計測装置
段) 6…画像処理・制御用パーソナルコンピュータ(ミクロ
自動視準手段、マクロ位置認識手段、マクロ自動視準手
段、視準制御手段、3次元座標測定手段) 7…測定対象物体 8…ターゲット 8a…ターゲット点 10…ミクロ自動視準可能な測量機(トータルステーシ
ョン、ミクロ自動視準手段、視準制御手段、3次元座標
測定手段) 12…測量機に実装される制御CPU 13…ミクロ自動視準用TVカメラの視野範囲(角度誤
差) 14,21…3次元座標計測装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01C 3/06 G01B 11/24 K
Claims (14)
- 【請求項1】測定対象物体の表面上のターゲット点まで
の直線距離を測定する光波距離計と該光波距離計の光軸
の傾け角度を測定する測角計とを用い、前記光波距離計
の光軸を測定対象物体表面上のターゲット点に合わせ込
んだ後の測定距離と測定角度から前記ターゲット点の3
次元座標を計測する3次元座標計測方法であって、 前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを撮像手
段で観察し、得られた画像を処理して前記測定対象物体
表面上の複数のターゲット点に対する概略の3次元座標
を認識する座標認識ステップと、 前記座標認識ステップにより認識されたターゲット点の
1つが前記視準範囲内に入るように前記光波距離計の光
軸を概略合わせ込むマクロ視準ステップと、 前記マクロ視準ステップにより概略合わせ込まれた前記
光波距離計の光軸が前記ターゲット点の1つに一致する
ように合わせ込むミクロ視準ステップと、 を有することを特徴とする3次元座標計測方法。 - 【請求項2】光波距離計を用いて測定対象物体表面上の
ターゲット点までの直線距離を測定する距離計測手段
と、 前記光波距離計の光軸の向きを水平方向及び鉛直方向に
可変する光軸駆動手段と、 前記光波距離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定す
る光軸角度測定手段と、 前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手段を用いて前
記測定対象物体表面上の1点のターゲット点の近傍から
ターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準手段と、 前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを1方向
から観察する撮像手段と、 前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記測定
対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次元座
標を演算するマクロ位置認識手段と、 前記マクロ位置認識手段によって認識されたターゲット
点の1点が前記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入る
ように、前記光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ
自動視準手段とを備え、 前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体上の
ある1点のターゲット点の近傍に前記光波距離計の光軸
を概略合わせ込み、次いで前記ミクロ自動視準手段を用
いて前記光波距離計の光軸を前記ターゲット点に合わせ
込み、しかるのち前記距離計測手段と前記光軸角度測定
手段を用いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演
算することを特徴とする3次元座標計測方法。 - 【請求項3】光波距離計を用いて測定対象物体表面上の
ターゲット点までの直線距離を測定する距離計測手段
と、 前記光波距離計の光軸の向きを水平方向及び鉛直方向に
可変する光軸駆動手段と、 前記光波距離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定す
る光軸角度測定手段と、 前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手段を用いて前
記測定対象物体表面上の1点のターゲット点の近傍から
ターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準手段と、 前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを少なく
とも2方向から観察する撮像手段と、 前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記測定
対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次元座
標を演算するマクロ位置認識手段と、 前記マクロ位置認識手段によって認識されたターゲット
点の1点が前記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入る
ように、前記光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ
自動視準手段とを備え、 前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体上の
ある1点のターゲット点の近傍に前記光波距離計の光軸
を概略合わせ込み、次いで前記ミクロ自動視準手段を用
いて前記光波距離計の光軸を前記ターゲット点に合わせ
込み、しかるのち前記距離計測手段と前記光軸角度測定
手段を用いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演
算することを特徴とする3次元座標計測方法。 - 【請求項4】前記測定対象物体表面上の複数のターゲッ
ト点につき順次、前記マクロ自動視準手段と前記ミクロ
自動視準手段を用いて前記光波距離計の光軸を合わせ込
んだ後、前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用
いて3次元座標を測定し演算することにより、前記測定
対象物体の全体形状を自動的に計測することを特徴とす
る請求項2又は3に記載の3次元座標計測方法。 - 【請求項5】光波距離計を用いて測定対象物体表面上の
ターゲット点までの直線距離を測定する距離計測手段
と、 前記光波距離計の光軸の向きを水平方向及び鉛直方向に
可変する光軸駆動手段と、 前記光波距離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定す
る光軸角度測定手段と、 前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手段を用いて前
記測定対象物体表面上の1点のターゲット点の近傍から
ターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準手段と、 前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを1方向
から観察する撮像手段と、 前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記測定
対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次元座
標を演算するマクロ位置認識手段と、 前記マクロ位置認識手段によって認識されたターゲット
点の1点が前記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入る
ように、前記光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ
自動視準手段と、 前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体上の
ある1点のターゲット点の近傍に概略合わせ込まれた前
記光波距離計の光軸を、前記ミクロ自動視準手段によっ
て前記ターゲット点に合わせ込む視準制御手段と、 前記視準制御手段で合わせ込まれた前記ターゲット点に
ついて、前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用
いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算する3
次元座標測定手段と、 を備えたことを特徴とする3次元座標計測装置。 - 【請求項6】光波距離計を用いて測定対象物体表面上の
ターゲット点までの直線距離を測定する距離計測手段
と、 前記光波距離計の光軸の向きを水平方向及び鉛直方向に
可変する光軸駆動手段と、 前記光波距離計の光軸の水平角度及び鉛直角度を測定す
る光軸角度測定手段と、 前記光波距離計の光軸を、前記光軸駆動手段を用いて前
記測定対象物体表面上の1点のターゲット点の近傍から
ターゲット点に合わせ込むミクロ自動視準手段と、 前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを少なく
とも2方向から観察する撮像手段と、 前記撮像手段によって得られた画像を処理して前記測定
対象物体表面上の複数のターゲット点の概略の3次元座
標を演算するマクロ位置認識手段と、 前記マクロ位置認識手段によって認識されたターゲット
点の1点が前記ミクロ自動視準手段の視準範囲内に入る
ように、前記光波距離計の光軸を概略合わせ込むマクロ
自動視準手段と、 前記マクロ自動視準手段によって前記測定対象物体上の
ある1点のターゲット点の近傍に概略合わせ込まれた前
記光波距離計の光軸を、前記ミクロ自動視準手段によっ
て前記ターゲット点に合わせ込む視準制御手段と、 前記視準制御手段で合わせ込まれた前記ターゲット点に
ついて、前記距離計測手段と前記光軸角度測定手段を用
いて前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算する3
次元座標測定手段と、 を備えたことを特徴とする3次元座標計測装置。 - 【請求項7】前記測定対象物体表面上の複数のターゲッ
ト点につき順次、前記視準制御手段により前記光波距離
計の光軸を合わせ込み、前記3次元座標測定手段により
前記ターゲット点の3次元座標を測定し演算することに
より、前記測定対象物体の全体形状を自動的に計測する
ことを特徴とする請求項5又は6記載の3次元座標計測
装置。 - 【請求項8】前記撮像手段は、前記光軸駆動手段の回転
軸中心を基準にして垂直方向に同じ高さに固定して設置
され、前記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを
1方向から観察することを特徴とする請求項5記載の3
次元座標計測装置。 - 【請求項9】前記マクロ位置認識手段は、ステレオ立体
視の方法に基づいて概略の3次元座標を演算することを
特徴とする請求項6記載の3次元座標計測装置。 - 【請求項10】前記マクロ視準手段は、前記マクロ位置
認識手段でステレオ立体視の方法に基づいて計測された
概略の前記ターゲットの3次元座標と、前記測定対象物
体表面のターゲットを観察する前記撮像手段の光軸と前
記光波距離計の光軸との位置関係とから、前記ターゲッ
トの概略方向を前記光波距離計からの方向に変換して、
前記光波距離計の光軸を前記ターゲットの方向に向ける
ことを特徴とする請求項6記載の3次元座標計測装置。 - 【請求項11】前記撮像手段は、前記光軸駆動手段の回
転軸中心を基準にして、水平方向に等しい距離離し、垂
直方向には同じ高さに、1台ずつ固定して設置され、前
記測定対象物体表面全体の複数のターゲットを2方向か
ら観察することを特徴とする請求項6記載の3次元座標
計測装置。 - 【請求項12】前記撮像手段は、前記光軸駆動手段に搭
載されて、前記測定対象物体表面全体のターゲット点を
観察することを特徴とする請求項5又は6記載の3次元
座標計測装置。 - 【請求項13】前記座標認識ステップは、2つ以上の撮
像手段を用いて、得られた2つ以上の画像を用いて、三
角測量の方法に基づいて、前記測定対象物体表面上の複
数のターゲット点に対する概略の3次元座標を認識する
ことを特徴とする請求項1に記載の3次元座標計測方
法。 - 【請求項14】前記座標認識ステップにおける、三角測
量の方法はステレオ立体視を用いることを特徴とする請
求項13に記載の3次元座標計測方法。
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