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JP2001294959A - 単結晶Ni基耐熱合金およびタービン翼 - Google Patents

単結晶Ni基耐熱合金およびタービン翼

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JP2001294959A
JP2001294959A JP2000115164A JP2000115164A JP2001294959A JP 2001294959 A JP2001294959 A JP 2001294959A JP 2000115164 A JP2000115164 A JP 2000115164A JP 2000115164 A JP2000115164 A JP 2000115164A JP 2001294959 A JP2001294959 A JP 2001294959A
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crystal
resistant alloy
turbine
alloy
ppm
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JP2000115164A
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Ikuo Okada
郁生 岡田
Koji Takahashi
孝二 高橋
Daisuke Izutsu
大輔 井筒
Hisataka Kawai
久孝 河合
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP2000115164A priority Critical patent/JP3679973B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造性に優れるとともに、高温強度に優れた
単結晶Ni基耐熱合金およびその合金でできたタービン
翼を提供する。 【解決手段】 重量%で、Cr:7.5〜10%、C
o:4.5〜6%、Mo:0.5〜3%、W:7〜9
%、Al:4.5〜6.5%およびTa:5.5〜7.
0%を含有し、さらに、C:0.005〜0.07%お
よびB:0.001〜0.006%の内の一方または両
方を含有する。また、必要に応じて、さらに、重量%
で、Hf:0.01〜0.2%、Re:0.01〜2
%、Pt:0.01〜0.03%、Ca:1〜100p
pm、Mg:1〜100ppmおよびTi:0.5〜2
%の内、1種または2種以上を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温強度と鋳造性
に優れた単結晶Ni基耐熱合金およびタービン翼に関
し、特にガスタービンのタービン動翼もしくは静翼、ま
たは高温ブロアーの動翼として使用される大型タービン
翼に適用して有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンのタービン動翼や静翼、お
よび高温ブロアーの動翼はNi基耐熱合金で構成されて
いる場合が多い。近年、ガスタービンの効率を向上させ
るため、ガスタービンのタービン入口温度がより高温に
なってきている。そのため、高温強度と耐酸化性に優れ
た耐熱合金ならびにそれを用いたタービン翼が必要とさ
れている。
【0003】高温強度に優れたNi基耐熱合金鋳物とし
て、重量%(以下、%は、重量%を示す)で、Cr:
8.1%、Co:5.2%、Mo:1.8%、W:8.
0%、Al:4.9%、Ti:1.6%およびTa:
5.9%を含有する単結晶よりなる鋳物が知られてい
る。また、Cr:6.6%、Co:10.2%、Mo:
0.6%、W:6.2%、Al:5.7%、Ti:1.
0%、Ta:6.2%、Hf:0.2%およびRe:
3.1%を含有する単結晶鋳物が知られている。これら
の単結晶鋳物はジェットエンジンなどの比較的小型のタ
ービン翼に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ガスタービンの
大型化に伴って、そこに装着されるタービン翼も大型化
している。しかしながら、上述した従来の単結晶Ni基
耐熱合金は、鋳造性、結晶性欠陥等の点から製品歩留低
下に起因し、コストが高くなり、ガスタービンのタービ
ン動翼などのように大型鋳物を製造するのには適さな
い。したがって、単結晶Ni基耐熱合金を用いた大型の
タービン翼を製造するためには、まず、鋳造性を良くし
製造歩留まりを高くし、コスト低減を図る必要がある。
【0005】ガスタービンのタービン動翼などのような
大型鋳物の場合、厳密に鋳物全体が単結晶にはならな
い。つまり、鋳物中に結晶性欠陥である結晶粒界が存在
する。大型鋳物の歩留まりを改善させるためには、鋳物
中の結晶粒界に対し、低傾角粒界の許容角度を大きくす
る必要がある。そのためには、低傾角粒界の強度と粒界
割れを防ぐ必要がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、鋳造性に優れるとともに、高温強度に優れた単結晶
Ni基耐熱合金を提供することを目的とする。また、本
発明の他の目的は、鋳造性に優れるとともに、高温強度
に優れた単結晶Ni基耐熱合金で構成されるタービン翼
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、単結晶Ni基耐熱合金よりなる大型
タービン翼の鋳造性を改善させるため、鋭意研究をおこ
なった結果、Cr:7.5〜10%、Co:4.5〜6
%、Mo:0.5〜3%、W:7〜9%、Al:4.5
〜6.5%およびTa:5.5〜7.0%を含有し、さ
らに、C:0.005〜0.07%およびB:0.00
1〜0.006%の内の一方または両方を含有し、残部
がNiおよび不可避不純物からなる組成の単結晶Ni基
耐熱合金の鋳造性が従来よりも優れることを知見し、本
発明の完成に至った。
【0008】すなわち、本発明にかかる単結晶Ni基耐
熱合金は、Cr:7.5〜10%、Co:4.5〜6
%、Mo:0.5〜3%、W:7〜9%、Al:4.5
〜6.5%およびTa:5.5〜7.0%を含有し、さ
らに、C:0.005〜0.07%およびB:0.00
1〜0.006%の内の一方または両方を含有し、残部
がNiおよび不可避不純物からなる組成を有することを
特徴とする。
【0009】この発明において、単結晶Ni基耐熱合金
は、さらに、Hf:0.01〜0.2%を含有していて
もよいし、または、Re:0.01〜2%およびPt:
0.01〜0.03%の内の一方または両方を含有して
いてもよいし、または、Ca:1〜100ppmおよび
Mg:1〜100ppmの内の一方または両方を含有し
ていてもよい。
【0010】あるいは、単結晶Ni基耐熱合金は、さら
に、Hf:0.01〜0.2%を含有し、さらに、R
e:0.01〜2%およびPt:0.01〜0.03%
の内の一方または両方を含有し、さらに、Ca:1〜1
00ppmおよびMg:1〜100ppmの内の一方ま
たは両方を含有していてもよい。あるいは、上述した各
組成の単結晶Ni基耐熱合金は、さらに、Ti:0.5
〜2%を含有していてもよい。
【0011】また、本発明にかかるタービン翼は、C
r:7.5〜10%、Co:4.5〜6%、Mo:0.
5〜3%、W:7〜9%、Al:4.5〜6.5%およ
びTa:5.5〜7.0%を含有し、さらに、C:0.
005〜0.07%およびB:0.001〜0.006
%の内の一方または両方を含有し、残部がNiおよび不
可避不純物からなる組成を有する単結晶Ni基耐熱合金
でできていることを特徴とする。ここで、タービン翼と
は、ガスタービンのタービン動翼や静翼、あるいは高温
ブロアーの動翼などである。
【0012】この発明において、タービン翼を構成する
単結晶Ni基耐熱合金は、さらに、Hf:0.01〜
0.2%を含有していてもよいし、または、Re:0.
01〜2%およびPt:0.01〜0.03%の内の一
方または両方を含有していてもよいし、または、Ca:
1〜100ppmおよびMg:1〜100ppmの内の
一方または両方を含有していてもよい。
【0013】あるいは、タービン翼を構成する単結晶N
i基耐熱合金は、さらに、Hf:0.01〜0.2%を
含有し、さらに、Re:0.01〜2%およびPt:
0.01〜0.03%の内の一方または両方を含有し、
さらに、Ca:1〜100ppmおよびMg:1〜10
0ppmの内の一方または両方を含有していてもよい。
あるいは、上述した各組成の単結晶Ni基耐熱合金は、
さらに、Ti:0.5〜2%を含有していてもよい。
【0014】つぎに、本発明にかかる単結晶Ni基耐熱
合金およびその合金でできたタービン翼の合金組成の限
定理由について説明する。
【0015】Crについて説明する。産業用ガスタービ
ンでは、燃焼によって生じた酸化性および腐食性物質を
含有する燃焼ガスと接触するため、高温における強度と
耐酸化耐食性が要求される。Crは合金に耐酸化性、耐
食性を付与する元素であり、合金中におけるCr量を多
くする程、その効果は顕著である。しかし、Cr量が
7.5%未満ではその効果は少なく、一方、この発明の
高温強度と鋳造性に優れた単結晶Ni基耐熱合金大型鋳
物では、他にCo、Mo、W、Ta、Al等も添加され
るため、これらとのバランスをとるため10%を超えて
含有することはσ(シグマ)相などの脆化相が析出する
ため、好ましくない。よって、Cr含有量は7.5〜1
0%に定めた。上述のように、この発明の高温強度と鋳
造性に優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型タービン翼を
作製するNi基耐熱合金に含まれるCr含有量は、好ま
しくは7.5〜9%、より好ましくは8〜8.5%であ
るとよい。
【0016】Coについて説明する。Coは、Ti、A
l、Ta等を高温で素地に固溶させる限度(固溶限)を
大きくさせ、熱処理によってγ´相(Ni3 (Ti,A
l,Ta))を微細分散析出させて高温強度と鋳造性に
優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型タービン翼の強度を
向上させる作用があるところからCo量は4.5%以上
であることが必要であり、一方、Co含有量が6%を超
えると、Cr、Mo、W、Ta、Al、Ti等の他の元
素とのバランスが崩れ、有害相の析出による延性低下を
もたらすことからCo含有量は4.5〜6%に定めた。
この発明の高温強度と鋳造性に優れた単結晶Ni基耐熱
合金製大型タービン翼を作製するNi基耐熱合金に含ま
れるCo含有量は5〜5.5%であることが一層好まし
い。
【0017】Moについて説明する。Moは、素地中に
固溶して、高温強度を上昇させる作用があると同時に、
析出硬化によって高温強度に寄与する効果があるが、そ
の含有量は、同様の作用を示すWの含有量を考慮する必
要があり、本発明合金でのMo含有量は、0.5%未満
では不十分であり、一方、3%を超えて添加し過ぎると
有害相の析出による延性を阻害するのでMo:0.5〜
3%に定めた。この発明の高温強度と鋳造性に優れた単
結晶Ni基耐熱合金製大型タービン翼を作製するNi基
耐熱合金に含まれるMo含有量は、好ましくは1.5〜
3%、より好ましくは2〜2.5%であるとよい。
【0018】Wについて説明する。WはMoと同様に固
溶強化と析出硬化の作用があり、高温強度の付与に寄与
する効果があるが、その量は7%以上必要であり、ま
た、あまり多くし過ぎると、有害相を析出するとともに
W自身比重が大きい元素であるため合金全体の比重が大
きくなり、遠心力の働くタービン動翼では不利であり、
高温強度と鋳造性に優れた単結晶大型鋳物を鋳造すると
きにフレックル欠陥が発生するようになり、さらにコス
ト的にも高くなるところから、その含有量は、7〜9%
とした。この発明の高温強度と鋳造性に優れた単結晶N
i基耐熱合金製大型タービン翼を作製するNi基耐熱合
金に含まれるW含有量は、好ましくは7〜8.5%、よ
り好ましくは7.5〜8%であるとよい。
【0019】Tiについて説明する。Tiはγ´析出硬
化型Ni基合金の高温強度を上げるためのγ´相の析出
に有効な元素であり、Tiを添加する場合にはAl、T
aといったγ´相生成元素の含有量との相関のもと添加
する必要がある。Tiを添加する場合、本発明合金で
は、γ´相の析出強化が十分であって要求強度を満足す
るためには0.5%以上の含有量であるのが適当であ
り、一方、2%よりも多量に添加し過ぎると析出量が多
くなり過ぎて延性を阻害するとともに、高温強度と鋳造
性に優れた単結晶大型鋳物を鋳造するときに鋳型との反
応が激しくなり、鋳肌を悪くするので好ましくない。従
って、添加する場合のTi含有量は0.5〜2%に定め
た。上述のように、Tiを添加する場合、この発明の高
温強度と鋳造性に優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型タ
ービン翼を作製するNi基耐熱合金に含まれるTi含有
量は1〜1.5%であることが一層好ましい。
【0020】Alについて説明する。AlはTiと同様
の効果を発揮する元素で、γ´相を生成し、高温強度を
上げるとともに、高温での耐酸化性、耐食性の付与に寄
与する作用を有するが、その量は4.5%以上であるこ
とが必要であり、一方、6.5%を超えてあまり多量に
添加し過ぎると延性を阻害するためにAl含有量は4.
5〜6.5%に定めた。この発明の高温強度と鋳造性に
優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型タービン翼を作製す
るNi基耐熱合金に含まれるAl含有量は5〜6%であ
ることが一層好ましい。
【0021】Taについて説明する。Taは固溶強化及
びγ´相析出硬化により高温強度の向上に寄与し、5.
5%以上で効果がある。一方、添加し過ぎると延性が低
下するので7%以下とした。従って、この発明の高温強
度と鋳造性に優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型タービ
ン翼を作製するNi基耐熱合金に含まれるTa含有量は
5.5〜7%に定めたが、5.8〜6.2%であること
が一層好ましい。
【0022】Cについて説明する。単結晶合金では本来
は粒界がないため、Cは含有しないが、上述したように
単結晶大型タービン翼ではコストの点から低傾角粒界を
許容せざるを得ず、さらにこの角度の許容角度を大きく
するためには低傾角粒界に炭化物を形成し、低傾角粒界
を強化する必要がある。このためにCは0.005%以
上必要であるが、一方、0.07%を超えて添加し過ぎ
ると延性を阻害するのでその含有量を0.005〜0.
07%とした。Cの含有量の一層好ましい範囲は0.0
2〜0.05%である。
【0023】Bについて説明する。BもC同様、粒界強
化元素である。単結晶合金では本来は粒界がないためB
は含有しないが、C同様単結晶大型タービン翼では粒界
強化の観点より必要であり、その含有量が0.001%
未満では所望の効果が得られず、一方、あまり多く添加
すると延性を阻害する恐れがあるため0.006%以下
とした。Bの含有量の一層好ましい範囲は0.002〜
0.004%である。
【0024】Hfについて説明する。Hfは耐酸化性向
上と結晶粒界を強化する作用がある。Hfを添加する場
合、所望の効果を得るためにはその含有量が0.01%
以上であるのが適当であり、一方、その含有量が0.2
%を超えると、高温強度に悪影響を与えるので好ましく
ない。したがってHfは0.01〜0.2%に定めた
が、その含有量の一層好ましい範囲は0.05〜0.1
5%である。
【0025】Reについて説明する。Reは耐食性向上
作用があるとともに、原子径が大きいため高温強度改善
に効果がある。Reを添加する場合、所望の効果を得る
ためにはその含有量が0.01%以上であるのが適当で
あり、一方、その含有量が2%を超えると、一層の効果
が望めないほか、貴金属であるため価格が高くなるので
好ましくない。したがってReは0.01〜2%に定め
たが、その含有量の一層好ましい範囲は0.05〜1.
5%である。
【0026】Ptについて説明する。Ptは耐食性向上
作用があるが、Ptを添加する場合、所望の効果を得る
ためにはその含有量が0.01%以上であるのが適当で
あり、一方、その含有量が0.03%を超えると、なお
一層の効果が望めないほか、貴金属であるために価格が
高くなるので好ましくない。したがって、Ptは0.0
1〜0.03%に定めた。
【0027】Caについて説明する。Caは酸素、硫黄
等の不純物との結合力が強く、さらに酸素、硫黄等の不
純物による延性低下を防止する作用がある。Caを添加
する場合、十分な延性低下防止作用を得るためにはその
含有量が1ppm以上であるのが適当であり、一方、1
00ppmを超えて含有するとかえって結晶粒界の結合
を弱めて割れの原因になることからCaは1〜100p
pmと定めた。Caの含有量の一層好ましい範囲は25
〜42ppmである。
【0028】Mgについて説明する。MgはCa同様、
延性低下を防止する作用がある。Mgを添加する場合、
Caと同様の理由により、適当な含有量は1〜100p
pmであるが、一層好ましい範囲は30〜58ppmで
ある。
【0029】この発明によれば、タービン翼を構成する
単結晶Ni基耐熱合金がC:0.005〜0.07%お
よびB:0.001〜0.006%の内の一方または両
方を含有するため、鋳物中に存在する粒界に炭化物等が
形成される。それによって、粒界の強度が向上するた
め、低傾角粒界の許容角度を大きくすることができる。
また、C、B、Co、Mo、Al、Ta、Tiの含有量
がいずれも延性の低下を招かない程度に抑えられている
ため、単結晶Ni基耐熱合金の延性の低下を防ぐことが
できる。さらに、単結晶Ni基耐熱合金がCa:1〜1
00ppmおよびMg:1〜100ppmの内の一方ま
たは両方を含有するため、延性の低下を防ぐことができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。実施の形態にかかる単結晶Ni基耐熱合
金は、Cr:7.5〜10%、Co:4.5〜6%、M
o:0.5〜3%、W:7〜9%、Al:4.5〜6.
5%およびTa:5.5〜7.0%を含有する。また、
単結晶Ni基耐熱合金は、C:0.005〜0.07%
およびB:0.001〜0.006%の内の一方または
両方を含有する。残部はNiおよび不可避不純物であ
る。
【0031】上述した基本組成に加えて、単結晶Ni基
耐熱合金は、Hf:0.01〜0.2%、Re:0.0
1〜2%、Pt:0.01〜0.03%、Ca:1〜1
00ppm、Mg:1〜100ppmおよびTi0.5
〜2%の内の1種または2種以上を含有していてもよ
い。
【0032】つぎに、上述した組成の単結晶Ni基耐熱
合金でできたタービン翼の一例について説明する。図1
は、本発明にかかるタービン翼を備えたガスタービンの
全体を示す概略図である。このガスタービンは、圧縮機
部1、燃焼器部2およびタービン部3を備え、タービン
部3に本発明にかかるタービン翼を有する。
【0033】図2は、本発明を適用したタービン動翼を
示す概略図である。このタービン動翼30は、プラット
ホーム31および翼部32からなり、上述した組成の単
結晶Ni基耐熱合金でできている。
【0034】上述した単結晶Ni基耐熱合金製鋳物(ま
たはタービン翼)を製造する方法は以下のとおりであ
る。まず、一方向凝固装置により鋳型加熱温度:150
0〜1650℃でチル板を引き下げ速度:50〜400
mm/hで引き下げることにより単結晶Ni基耐熱合金
大型鋳物を作製する。
【0035】そして、この鋳物にAr雰囲気中で110
0〜1250℃で1000〜2000気圧、1〜5時間
保持のHIPを施す。その後、真空雰囲気中、温度:1
200〜1250℃で1〜4時間、つづいて温度:12
50〜1350℃に1〜4時間保持時した後Arガスフ
ァンで冷却の条件の溶体化処理を施す。
【0036】その後、真空雰囲気中、温度:1000〜
1100℃に1〜8時間保持時した後Arガスファンで
冷却し、引き続いて真空雰囲気中、温度:800〜90
0℃に16〜24時間保持時した後Arガスファンで冷
却の条件の第2段時効処理を施す。以上の工程により、
高温強度と鋳造性に優れた単結晶Ni基耐熱合金製大型
タービン翼が得られる。
【0037】上述した実施の形態によれば、単結晶Ni
基耐熱合金がC:0.005〜0.07%およびB:
0.001〜0.006%の内の一方または両方を含有
するため、低傾角粒界の許容角度を大きくすることがで
きる。また、C、B、Co、Mo、Al、Ta、Tiの
含有量がいずれも延性の低下を招かない程度に抑えられ
ているため、単結晶Ni基耐熱合金の延性の低下を防ぐ
ことができる。さらに、単結晶Ni基耐熱合金がCa:
1〜100ppmおよびMg:1〜100ppmの内の
一方または両方を含有する場合には、より有効に延性の
低下を防ぐことができる。したがって、高温強度と鋳造
性に優れた単結晶Ni基耐熱合金が得られ、その合金で
タービン翼を作製することにより高温強度に優れたター
ビン翼を低コストで作製することができる。
【0038】以上において、本発明は、ガスタービンの
タービン動翼に限らず、ガスタービンのタービン静翼
や、高温ブロアーの動翼、あるいはジェットエンジンな
どの翼にも適用可能である。
【0039】
【実施例】以下に、実施例および従来例を挙げて本発明
の特徴とするところを明らかとする。表1に示される成
分組成を有するNi基耐熱合金を用意し、このNi基耐
熱合金をそれぞれ真空溶解した。
【0040】
【表1】
【0041】つづいて、図3に示すように、第1の種結
晶41に対し第2の種結晶42を15°傾けて配置した
状態で鋳型を作製し、Ni基耐熱合金の溶湯を一方向凝
固装置の鋳型に鋳込みながら、鋳型加熱温度:1600
℃、チル板を引き下げ速度:100mm/hの条件で、
高さ方向に双結晶である厚さ:18mm、幅:110m
m、高さ:140mmの寸法を有する本発明合金による
双結晶鋳物板(実施例No.1〜13)および従来合金
による双結晶鋳物板(従来例No.14〜15)を作製
した。
【0042】図3に、作製した双結晶鋳物板の形状およ
び寸法を示す。図3において、第1の種結晶41から成
長した第1の結晶51と、第2の種結晶42から成長し
た第2の結晶52とは、互いに結晶方位が15°ずれて
いることになる。
【0043】得られた各双結晶鋳物板(No.1〜1
5)をAr雰囲気中、温度:1180℃、1500気圧
に2時間保持の条件のHIPを施し、ついで真空雰囲気
中、温度:1240℃で2時間保持した後、温度:13
00℃に5時間保持した後Arガスファンで冷却の条件
の溶体化処理を施し、その後、真空雰囲気中、温度:1
080℃に5時間保持した後Arガスファンで冷却し、
引き続いて真空雰囲気中、温度:870℃に24時間保
持した後Arガスファンで冷却の条件の第2段時効処理
を施した。
【0044】以上のようにして得られた各双結晶鋳物板
(No.1〜15)について、X線回折法により第1の
結晶51と第2の結晶52の結晶方位を測定し、両結晶
51,52の結晶方位のずれ角度がほぼ15±1°であ
ることを確認した。その後、各双結晶鋳物板(No.1
〜15)を鋳造性の検査およびクリープ破断試験に供し
た。
【0045】鋳造性の検査.各双結晶鋳物板(No.1
〜15)について、浸透探傷試験方法(JIS Z23
43)の内、蛍光浸透液を使用する方法により、割れの
有無を試験した。図3に示す双結晶鋳物板において、符
号53は双結晶粒界であり、符号54で指し示す箇所に
おいて割れが発生する。試験の結果、表2に示すよう
に、合金No.1〜13の本発明合金による双結晶鋳物
板には割れの指示は認められなかった。それに対して、
合金No.14〜15の従来合金による双結晶鋳物板の
双結晶粒界53に割れの指示が認められた。
【0046】
【表2】
【0047】クリープ破断試験.各双結晶鋳物板(N
o.1〜15)について、図4に示す要領で試験片6
1,62を加工した。一方の試験片61は単結晶の成長
方向が001方向のもの(0°方向とする)であり、他
方の試験片62は双結晶粒界53を含んでお互いの単結
晶の成長方向が15°だけ異なった方向のもの(15°
方向とする)である。各双結晶鋳物板(No.1〜1
5)の各試験片61,62について、金属材料の引張ク
リープ破断試験方法(JIS Z2272)にしたがっ
て、試験片直径6mmを用い、温度1000℃、応力2
0kgf/mm2 でクリープ破断試験をおこなった。な
お、No.14,No.15では、双結晶粒界の割れの
無い部分よりクリープ破断試験片を加工した。
【0048】そして、合金No.14の従来合金による
試験片の破断寿命を1として、合金No.1〜13の本
発明合金による試験片の破断寿命の比を求めることによ
り、高温強度を評価した。その結果を表2に示す。表2
からわかるように、合金No.1および合金No.7の
それぞれ0°方向をのぞいて、0°および15°のいず
れの方向においても、本発明合金による試験片の破断寿
命はいずれも合金No.14の従来合金による試験片よ
りも優れていた。なお、合金No.1および合金No.
7のそれぞれ0°方向のクリープ破断強度比の値は0.
8であるが、実用上全く問題にはならない。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、タービン翼を構成する
単結晶Ni基耐熱合金鋳物中に存在する低傾角粒界の許
容角度を大きくすることができ、また、延性の低下を防
ぐことができるので、高温強度と鋳造性に優れた単結晶
Ni基耐熱合金およびその合金でできたタービン翼が低
コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるタービン翼を備えたガスタービ
ンの全体を示す概略図である。
【図2】本発明にかかるタービン動翼を示す概略図であ
る。
【図3】実施例において作製した双結晶鋳物板の形状お
よび寸法を示す模式図である。
【図4】実施例においておこなったクリープ破断試験の
試験片採取位置を示す模式図である。
【符号の説明】
30 タービン動翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井筒 大輔 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 河合 久孝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3G002 EA06 GA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、Cr:7.5〜10%、C
    o:4.5〜6%、Mo:0.5〜3%、W:7〜9
    %、Al:4.5〜6.5%およびTa:5.5〜7.
    0%を含有し、さらに、C:0.005〜0.07%お
    よびB:0.001〜0.006%の内の一方または両
    方を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組
    成を有することを特徴とする単結晶Ni基耐熱合金。
  2. 【請求項2】 さらに、重量%で、Hf:0.01〜
    0.2%を含有することを特徴とする請求項1に記載の
    単結晶Ni基耐熱合金。
  3. 【請求項3】 さらに、重量%で、Re:0.01〜2
    %およびPt:0.01〜0.03%の内の一方または
    両方を含有することを特徴とする請求項1に記載の単結
    晶Ni基耐熱合金。
  4. 【請求項4】 さらに、Ca:1〜100ppmおよび
    Mg:1〜100ppmの内の一方または両方を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の単結晶Ni基耐熱
    合金。
  5. 【請求項5】 さらに、重量%で、Hf:0.01〜
    0.2%を含有し、さらに、Re:0.01〜2%およ
    びPt:0.01〜0.03%の内の一方または両方を
    含有し、さらに、Ca:1〜100ppmおよびMg:
    1〜100ppmの内の一方または両方を含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の単結晶Ni基耐熱合金。
  6. 【請求項6】 さらに、重量%で、Ti:0.5〜2%
    を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の単結晶Ni基耐熱合金。
  7. 【請求項7】 重量%で、Cr:7.5〜10%、C
    o:4.5〜6%、Mo:0.5〜3%、W:7〜9
    %、Al:4.5〜6.5%およびTa:5.5〜7.
    0%を含有し、さらに、C:0.005〜0.07%お
    よびB:0.001〜0.006%の内の一方または両
    方を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組
    成を有する単結晶Ni基耐熱合金でできていることを特
    徴とするタービン翼。
  8. 【請求項8】 さらに、重量%で、Hf:0.01〜
    0.2%を含有することを特徴とする請求項7に記載の
    タービン翼。
  9. 【請求項9】 さらに、重量%で、Re:0.01〜2
    %およびPt:0.01〜0.03%の内の一方または
    両方を含有することを特徴とする請求項7に記載のター
    ビン翼。
  10. 【請求項10】 さらに、Ca:1〜100ppmおよ
    びMg:1〜100ppmの内の一方または両方を含有
    することを特徴とする請求項7に記載のタービン翼。
  11. 【請求項11】 さらに、重量%で、Hf:0.01〜
    0.2%を含有し、さらに、Re:0.01〜2%およ
    びPt:0.01〜0.03%の内の一方または両方を
    含有し、さらに、Ca:1〜100ppmおよびMg:
    1〜100ppmの内の一方または両方を含有すること
    を特徴とする請求項7に記載のタービン翼。
  12. 【請求項12】 さらに、重量%で、Ti:0.5〜2
    %を含有することを特徴とする請求項7〜11のいずれ
    かに記載のタービン翼。
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