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JP2001293851A - インクジェット記録方法、及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法、及びインクジェット式記録装置

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JP2001293851A
JP2001293851A JP2000112063A JP2000112063A JP2001293851A JP 2001293851 A JP2001293851 A JP 2001293851A JP 2000112063 A JP2000112063 A JP 2000112063A JP 2000112063 A JP2000112063 A JP 2000112063A JP 2001293851 A JP2001293851 A JP 2001293851A
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Japan
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area
individual
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window
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JP2000112063A
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Keisuke Nishida
圭介 西田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000112063A priority Critical patent/JP3539342B2/ja
Publication of JP2001293851A publication Critical patent/JP2001293851A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を犠牲にすることなく記録速度の向上を
図る。 【解決手段】 印刷データに基づいて全体領域の中に複
数の個別領域(R1〜R6)を設定し、設定された個別
領域毎に主走査のパス数を定め、定めたパス数で記録を
行う。そして、個別領域の設定は、印刷データを展開し
て得られたラスタデータを、全体領域を矩形状に分割す
ることで設定された各ウィンドウ毎に分割し、ラスタデ
ータに基づいて分割された各ウィンドウ毎にランクを付
与し、付与されたランクの分布状態に応じて各ウィンド
ウをグループ化することで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドにより記録媒体上に画像を記録するインクジ
ェット記録方法、及び、インクジェット式記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式の記録ヘッドを備え、
この記録ヘッドを走査することにより記録媒体上に記録
を行うインクジェット式記録装置が良く知られている。
この種のインクジェット式記録装置(以下、記録装置と
称す)は、記録ヘッドと、この記録ヘッドを主走査方向
に移動させるヘッド走査機構と、記録紙等の記録媒体を
紙送り方向に送り出して副走査する紙送り機構とを備え
ており、記録ヘッドの主走査と副走査とを繰り返し行う
ことで記録媒体上に画像を記録する。
【0003】上記の記録ヘッドには、ノズル開口の径や
圧力室の形状など量産過程で生じるばらつきがあり、こ
のばらつきによって吐出インク量や着弾位置がノズル開
口毎に異なってしまうという不具合がある。この不具合
によって画像上に白スジや色ムラが生じるため、主走査
方向に沿った1ドットライン(1ラスタ)を、使用する
ノズル開口を異ならせた複数パス、つまり、複数回の主
走査で記録することが行われている。
【0004】そして、この種の記録装置では、「速いモ
ード」や「きれいモード」といった記録モードが複数種
類用意されており、記録モード毎にパス数、即ち、1ド
ットラインを記録するための主走査回数を定めている。
例えば、「速いモード」では1ドットラインを1パスで
記録するようにし、「きれいモード」では1ドットライ
ンを4パスで記録するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の記
録装置は、1ドットラインの記録に必要なパス数を記録
モード毎に設定する構成であるため、パス数を増やせば
画質の向上が図れるが記録速度が低下してしまうし、一
方、記録速度の向上を図るためにはパス数を減らさなけ
ればならず、この場合には画質が損なわれてしまう。要
するに、従来の記録装置では、記録速度を優先させて画
質を犠牲にするか、画質を優先させて記録速度を犠牲に
するかのいずれかを選択する必要があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、画質を犠牲にすることなく記録速度の向
上が図れるインクジェット記録方法、及びインクジェッ
ト式記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
発明は、複数のノズル開口から構成されたノズル列を有
する記録ヘッドをノズル列方向と交差する方向に移動さ
せながらインク滴を吐出する主走査と、主走査方向と直
交する方向に記録媒体を移動させる副走査とを繰り返し
て行うことにより、1ドットラインを異なるノズル開口
による複数パスの主走査で記録し、記録媒体上に印刷デ
ータに基づく画像を記録するインクジェット記録方法に
おいて、印刷データに基づいて全体領域の中に複数の個
別領域を設定し、設定された個別領域毎に主走査のパス
数を、予め設定された異なるパス数の中から選択して定
め、定めたパス数で記録を行うことを特徴とするインク
ジェット記録方法である。
【0008】ここで、「印刷データ」とは、ホストコン
ピュータ等から送信されるデータを意味する。また、
「全体領域」とは、印刷データで定められる記録領域の
全体を意味し、「個別領域」とは、ノズル開口毎のばら
つきに起因する色ムラ等の目立ち易さに基づいて区分け
された領域を意味する。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記個別領域の
設定は、印刷データを展開して得られたラスタデータ
を、全体領域を矩形状に分割することで設定された各ウ
ィンドウ毎に分割する段階と、ラスタデータに基づいて
各ウィンドウ毎にランクを付与する段階と、付与された
ランクの分布状態に応じて各ウィンドウをグループ化し
て個別領域を設定する段階とを順に経てなされることを
特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法で
ある。
【0010】ここで、「ランク」とは、ノズル開口のば
らつきに起因するムラ等の目立ち易さをウィンドウ単位
で定めるための指標である。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記ウィンドウ
は複数の微小ブロックから構成されており、前記ランク
を付与する段階は、当該ウィンドウを構成する各ブロッ
クの記録密度をラスタデータに基づいて検出する段階
と、検出した記録密度に基づいて各ブロックに記録密度
に応じたブロックレベルを設定する段階と、ブロックレ
ベルの分布状態に基づいて当該ウィンドウのランクを付
与する段階とを順に経てなされることを特徴とする請求
項2に記載のインクジェット記録方法である。
【0012】ここで、「ブロックレベル」とは、ノズル
開口のばらつきに起因するムラ等の目立ち易さを表すた
めの指標である。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記個別領域の
設定は、画像データが囲われるように全体領域を格子状
に分割して複数のウィンドウを設定する段階と、画像デ
ータのウィンドウを含ませて必要なウィンドウをグルー
プ化して画像個別領域を設定すると共に、残りのウィン
ドウをテキスト個別領域として設定する段階とを順に経
てなされることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
ェット記録方法である。
【0014】請求項5に記載の発明は、複数のノズル開
口から構成されたノズル列を有する記録ヘッドと、該記
録ヘッドをノズル列方向と交差する方向に移動させなが
らインク滴を吐出させる主走査、及び主走査の方向と直
交する方向に記録媒体を移動させる副走査を制御する印
刷動作制御手段とを備え、主走査と副走査とを繰り返し
て行うことにより、1ドットラインを異なるノズル開口
を用いた複数パスの主走査で記録し、記録媒体上に印刷
データに基づく画像を記録するようにしたインクジェッ
ト式記録装置において、印刷データに基づき、全体領域
の中に複数の個別領域を設定する個別領域設定手段と、
個別領域設定手段が設定した各個別領域毎に主走査のパ
ス数を、予め設定された異なるパス数の中から選択して
定めるパス数設定手段とを設け、印刷動作制御手段は、
パス数設定手段が定めた主走査のパス数に基づいて、主
走査及び副走査を制御することを特徴とするインクジェ
ット式記録装置である。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記個別領域設
定手段は、印刷データを展開して得られたラスタデータ
を、全体領域を矩形状に分割することで設定された各ウ
ィンドウ毎に分割するラスタデータ分割手段と、ラスタ
データに基づいて各ウィンドウ毎にランクを付与するラ
ンク付与手段と、付与されたランクの分布状態に応じて
各ウィンドウをグループ化して個別領域を設定するグル
ープ化手段とを備えていることを特徴とする請求項5に
記載のインクジェット式記録装置である。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記ウィンドウ
は複数の微小ブロックから構成され、前記ランク付与手
段は、当該ウィンドウを構成する各ブロックの記録密度
をラスタデータに基づいて検出し、検出した記録密度に
基づいて各ブロックに記録密度に応じたブロックレベル
を設定し、ブロックレベルの分布状態に基づいてランク
を付与することを特徴とする請求項6に記載のインクジ
ェット式記録装置である。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記ランク付与
手段が付与するランクを、主走査のパス数を示す数値に
したことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のイ
ンクジェット式記録装置である。
【0018】請求項9に記載の発明は、前記個別領域設
定手段は、印刷データに基づいて画像データを含む画像
個別領域とテキストデータのみからなるテキスト個別領
域とを設定し、前記パス数設定手段は、画像個別領域の
パス数がテキスト個別領域のパス数よりも多くなるよう
に各個別領域のパス数を設定することを特徴とする請求
項5に記載のインクジェット式記録装置である。
【0019】請求項10に記載の発明は、前記個別領域
設定手段は、画像データが囲われるように全体領域を格
子状に分割して複数のウィンドウを設定するウィンドウ
設定手段を備え、画像データのウィンドウを含ませて必
要なウィンドウをグループ化して画像個別領域を設定す
ると共に、残りのウィンドウをテキスト個別領域として
設定することを特徴とする請求項9に記載のインクジェ
ット式記録装置である。
【0020】請求項11に記載の発明は、前記印刷動作
制御手段は、副走査方向に隣接する個別領域同士に対し
て異なるパス数が設定されている場合に、境界部分のパ
ス数を、各個別領域に設定されたパス数同士の間の数に
変更することを特徴とする請求項5から請求項10の何
れかに記載のインクジェット式記録装置である。
【0021】請求項12に記載の発明は、前記印刷動作
制御手段は、インク滴を吐出させ得る記録領域とインク
滴を吐出させない空走領域とが1パスの主走査に混在す
る場合に、空走領域における記録ヘッドの走査速度を記
録領域における記録ヘッドの走査速度よりも高速にする
ことを特徴とする請求項5から請求項11の何れかに記
載のインクジェット式記録装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。まず、図1を参照して、代表的なイ
ンクジェット式記録装置であるインクジェット式プリン
タ1(以下、単にプリンタ1と称する)の概略構成につ
いて説明する。
【0023】例示したプリンタ1は、記録ヘッド2が取
り付けられると共にインクカートリッジ3を交換可能に
保持するキャリッジ4を備えている。このキャリッジ4
は、筐体5に架設したガイド部材6に対して移動可能に
取り付けられており、ヘッド走査機構によりこのガイド
部材6に沿って(つまり、主走査方向に沿って)往復移
動される。
【0024】ヘッド走査機構は、筐体5の左右一端部に
設けたパルスモータ7と、このパルスモータ7の回転軸
に接続した駆動プーリー8と、筐体5の左右他端部に設
けた遊転プーリー9と、駆動プーリー8と遊転プーリー
9との間に架け渡されると共にキャリッジ4に接続され
たタイミングベルト10と、パルスモータ7の回転を制
御する制御部11(図3参照)等を備えて構成してあ
る。即ち、このヘッド走査機構は、パルスモータ7を動
作させることにより、キャリッジ4、つまり記録ヘッド
2を、印刷記録媒体の一種である記録紙12の幅方向に
往復移動させる。また、このプリンタ1は、記録紙12
を主走査方向とは直交する副走査方向に送り出す紙送り
機構を備えている。この紙送り機構は、紙送りモータ1
3、紙送りローラ14、及び制御部11等から構成さ
れ、制御部11からの制御信号に基づいて記録紙12を
紙送り方向に移動させる。
【0025】次に、記録ヘッド2の構成について説明す
る。図2に例示した記録ヘッド2は、たわみ振動モード
の圧電振動子21を備えた記録ヘッド2である。この記
録ヘッド2は、複数の圧力室22…を形成したアクチュ
エータユニット23と、ノズル開口24及び共通インク
室25を形成した流路ユニット26と、圧電振動子21
と備えている。そして、アクチュエータユニット23の
前面には流路ユニット26を接合し、アクチュエータユ
ニット23の背面には圧電振動子21を設ける。
【0026】この記録ヘッド2には、共通インク室25
から圧力室22を通ってノズル開口24に至る一連のイ
ンク流路がノズル開口24に対応して複数形成されてい
る。そして、駆動電圧が供給されて圧電振動子21に電
界が作用すると、この圧電振動子21が圧力室22側に
突出するように撓み、圧力室22の容積を収縮させる。
また、駆動電圧の供給を止めると電界が作用しないので
圧電振動子21は定常状態に復帰し、収縮していた圧力
室22も膨張する。そして、ノズル開口24からインク
滴を吐出させる場合には、例えば、駆動電圧を供給して
圧力室22を急激に収縮させる。即ち、圧力室22が急
激に収縮されると圧力室22内にはインク圧力の上昇が
生じ、この圧力上昇に伴ってノズル開口24からはイン
ク滴が吐出される。そして、インク滴の吐出後に、駆動
電圧の供給を止めると、圧電振動子21が元の状態に戻
る。これにより、収縮されていた圧力室22内が膨張
し、共通インク室25からインク供給口を通して圧力室
22内にインクが供給される。
【0027】次に、プリンタ1の電気的構成について説
明する。図3に示すように、例示したプリンタ1は、プ
リンタコントローラ31とプリントエンジン32とを備
えている。
【0028】プリンタコントローラ31は、ホストコン
ピュータ(図示せず)等からの印刷データ等を受信する
インターフェース33と、各種データの記憶等を行うR
AM34と、各種データ処理のための制御ルーチン等を
記憶したROM35と、CPU等からなる制御部11
と、発振回路36と、記録ヘッド2へ供給する駆動信号
を発生する駆動信号発生回路37と、印刷データを展開
することで得られたラスタデータ(ドットパターンデー
タ)や駆動信号等をプリントエンジン32に送信するた
めのインターフェース38とを備えている。
【0029】インターフェース33は、例えばキャラク
タコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれ
か1つのデータまたは複数のデータからなる印刷データ
をホストコンピュータ等から受信する。また、このイン
ターフェース33は、ホストコンピュータに対してビジ
ー(BUSY)信号やアクノレッジ(ACK)信号等を
出力することができる。
【0030】RAM34は、受信バッファ34a、中間
バッファ34b、出力バッファ34cおよびワークメモ
リ(図示せず)等として利用されるものである。受信バ
ッファ34aには、インターフェース33が受信したホ
ストコンピュータからの印刷データが一時的に記憶され
る。中間バッファ34bには、中間コードデータが記憶
される。出力バッファ34cには、中間コードデータを
展開して得られたラスタデータが記憶される。
【0031】ROM35は、制御部11によって実行さ
れる各種制御ルーチン、フォントデータ、及び、グラフ
ィック関数等を記憶している。
【0032】制御部11は、印刷データ展開手段として
機能し、ホストコンピュータからの印刷データをラスタ
データに展開する。また、制御部11は、個別領域設定
手段及びパス数設定手段としても機能し、出力バッファ
34cに記憶されたラスタデータを参照して、このラス
タデータで規定される全体領域(2次元マップ)の中に
複数の個別領域を設定し、各個別領域毎にパス数(1ド
ットラインを記録するための主走査の回数)を、予め設
定された異なるパス数の中から選択して設定する。さら
に、印刷動作制御手段としても機能し、設定されたパス
数に応じて、上記のラスタデータを記録ヘッド2にシリ
アル伝送したり、キャリッジ4を移動させるためのパル
ス信号をパルスモータ7に出力したり、記録紙12を移
動させるための信号を紙送りモータ13に出力したりし
て、主走査と副走査を繰り返し行わせ、記録紙12上に
画像を記録させる。
【0033】プリントエンジン32は、記録ヘッド2の
電気回路系41と、紙送りモータ13と、パルスモータ
7とから構成されている。記録ヘッド2の電気回路系4
1は、ラスタデータがセットされるシフトレジスタ42
と、シフトレジスタ42にセットされたラスタデータを
ラッチするラッチ回路43と、電圧増幅器として機能す
るレベルシフタ44と、圧電振動子21に対する駆動信
号の供給を制御するスイッチ回路45とから構成されて
いる。なお、図4に示すように、これらのシフトレジス
タ42(42a〜42n)、ラッチ回路43(43a〜
43n)、レベルシフタ44(44a〜44n)、及
び、スイッチ回路45(45a〜45n)は、各圧電振
動子21に対応させて複数設けられている。
【0034】上記のラスタデータは印字データ(SI)
として記録ヘッド2に伝送される。即ち、この印字デー
タは、発振回路36からのクロック信号(CK)に同期
して、インターフェース38を通じてシフトレジスタ4
2にシリアル伝送される。このシリアル転送された印字
データはラッチ回路43によってラッチされ、ラッチさ
れた印字データはレベルシフタ44によってスイッチ回
路45を駆動可能な電圧まで昇圧される。昇圧された印
字データは、スイッチ回路45に供給される。このスイ
ッチ回路45の入力側には、駆動信号発生回路37から
の駆動信号(COM)が入力されており、スイッチ回路
45の出力側には圧電振動子21が電気的に接続されて
いる。
【0035】この印字データは、スイッチ回路45の作
動を制御する。例えば、ラッチされた印字データが
「1」である期間中に亘り、レベルシフタ44からはス
イッチ回路45をオンするのに十分な電圧信号が出力さ
れる。この電圧信号によってスイッチ回路45が接続状
態になり、駆動信号が圧電振動子21へ供給されて圧電
振動子21が変形する。一方、ラッチされた印字データ
が「0」である場合には、レベルシフタ44からは電圧
信号が出力されないのでスイッチ回路45は非接続状態
(オフ)になる。この場合、圧電振動子21への駆動信
号の供給が遮断される。従って、ラッチされた印字デー
タが「1」である期間中に、インク滴を吐出させる波形
の駆動信号を圧電振動子21に供給すると、対応するノ
ズル開口24からはインク滴が吐出される。
【0036】次に、上記構成を有するプリンタ1におけ
る記録動作について説明する。なお、以下の説明では、
便宜上、印刷データが画像のデータであり、この印刷デ
ータを1頁分のラスタデータに展開した後に、記録ヘッ
ド2へ伝送する構成について説明するが、本発明は、先
頭から所定量、例えば、1/3頁、1/4頁、或いは、
後述するバンドA〜F(図6参照)のラスタデータが得
られた時点で、このラスタデータを記録ヘッド2に伝送
する構成にも同様に適用できる。また、以下の記録動作
は、1つの記録モードで行われる。
【0037】ホストコンピュータからの印刷データを受
信すると、制御部11でラスタデータを作成する。即
ち、受信した印刷データは、まず、RAM34の受信バ
ッファ34aに記憶される。制御部11は、受信バッフ
ァ34aに記憶された印刷データを印刷データを読み出
して中間コードデータに変換し、変換した中間コードデ
ータを中間バッファ34bに記憶する。また、制御部1
1は、中間バッファ34bから読み出した中間コードデ
ータを、ROM35内のフォントデータおよびグラフィ
ック関数等を参照してラスタデータに展開し、出力バッ
ファ34cに記憶する。
【0038】このようにしてラスタデータが作成された
ならば、続いて制御部11(個別領域設定手段)は、印
刷データで定められる記録領域の全体である全体領域の
中に、複数の個別領域を設定する。この個別領域は、ノ
ズル開口24のばらつきに起因するムラ等の目立ち易さ
に基づいて区分けされた領域のことである。
【0039】個別領域の設定は、ウィンドウWDに付与
したランクに基づいて行う。このウィンドウWDは、図
5(a)に示すように、全体領域を矩形状に分割するこ
とで設定した領域であり、一例を挙げると、全体領域が
A4の縦サイズであった場合には、全体領域の横方向
(主走査方向に相当)に3分割、全体領域の縦方向(副
走査方向に相当)に6分割した横に少し長い長方形状の
領域である。さらに、各ウィンドウWDは、図5(b)
に示すように、複数の微小ブロックBKから構成されて
いる。この微小ブロックBKは、使用するインク毎の記
録密度(デューティ)を判断するための領域であり、本
実施形態では、60画素×60画素からなる正方形の領
域に設定してある。
【0040】従って、制御部11は、個別領域を設定す
るにあたり、まず、各ウィンドウWD毎に、パス数につ
いてのランク、即ち、ノズル開口24のばらつきに起因
するムラ等の目立ち易さをウィンドウ単位で表すための
指標を付与する。即ち、そのウィンドウWD内に記録さ
れる画像について、ノズル開口24毎のばらつきの影響
が出易いのかどうかの重み付けを行い、その重み付けを
示す指標を付与する。
【0041】このため制御部11は、まず、ラスタデー
タ分割手段として機能し、展開されたラスタデータを、
図5(a)に示す各ウィンドウWD単位で分割する。
【0042】ラスタデータを分割したならば、制御部1
1は、ランク付与手段として機能する。ここで、制御部
11は、ランク付与の対象となるウィンドウWDについ
て、このウィンドウWDを構成する各ブロックBKの記
録密度をラスタデータに基づいて検出する。つまり、イ
ンクの記録割合(例えば、ドットの形成密度)を、各ブ
ロック単位で計算する。なお、色や色材などが相違する
複数種類のインクで記録されるブロックについては、各
種類のインクについて記録密度が計算される。つまり、
そのブロック内に、どの種類のインクをどれだけ吐出さ
せているかを計算する。
【0043】記録密度を検出したならば、この検出した
記録密度に基づき、記録密度に応じたブロックレベルを
各ブロックBKに設定する。ブロックレベルとは、ノズ
ル開口24のばらつきに起因するムラ等の目立ち易さを
表すための指標であり、本実施形態では3段階である。
一例を挙げると、「目立ち易い」、「中ぐらい」、「目
立ち難い」に対応する3つのレベルが設定されている。
【0044】そして、レベル付けは、検出した記録密度
を参照式に照らし合わせることでなされる。ムラ等の目
立ち易さに関しては、記録密度が極めて低かったり高か
ったりすると目立ち難く、中程度の場合に目立ち易いと
いう特性がある。そこで、「記録密度=1%未満」等の
参照式を設定し、該当する場合には「目立ち難い」を示
すレベルを設定する。同様に、「記録密度=100%以
上」の参照式に該当する場合にも「目立ち難い」を示す
レベルを設定する。一方、「記録密度=1%以上〜30
%未満」或いは「記録密度=70%以上〜100%未
満」の参照式に該当する場合には「中ぐらい」を示すレ
ベルを設定し、「記録密度=30%以上〜70%未満」
の参照式に該当する場合には「目立ち易い」を示すレベ
ルを設定する。また、ムラ等の目立ち易さは、インクの
色によっても異なるという特性がある。例えば、ライト
マゼンタインクは、マゼンタインクやシアンインクより
もムラ等の目立ち易さが顕著である。このため、各レベ
ルに対応する記録密度の値はインクの種類毎に適宜設定
される。
【0045】各ブロックBKにブロックレベルを設定し
たならば、ウィンドウWDを構成する各ブロックBKの
レベルの分布状態に基づき、そのウィンドウWDにラン
クを付与する。
【0046】この場合、ランクは、付与対象となるウィ
ンドウWD中の各ブロックレベルの存在比率や、各ブロ
ックレベルの分布状態等を勘案して設定される。例え
ば、ウィンドウWD中の存在比率が高ければそのブロッ
クレベルの重みを増し、存在比率が低ければそのブロッ
クレベルの重みを減らす。また、ウィンドウWD内にお
いて同じブロックレベル同士が密集している場合にはこ
のブロックレベルの重みを増し、逆にウィンドウWD内
の全域に分散しているような場合にはこのブロックレベ
ルの重みを減らす。
【0047】そして、本実施形態では、最も重みが付さ
れたブロックレベルに対応させてランクを付与する。例
えば、図6に示すように、最も重みが付されたブロック
レベルが「目立ち易い」を示すレベルであった場合に
は、このウィンドウWDにランク「4」を付与する。同
様に、最も重みが付されたブロックレベルが「中ぐら
い」を示すレベルであった場合にはこのウィンドウWD
にランク「2」を付与し、「目立ち難い」を示すブロッ
クレベルであった場合にはこのウィンドウWDにランク
「1」を付与する。
【0048】なお、これらのランクは、主走査のパス数
に関連付けた数値としてある。即ち、ランク「4」は、
このウィンドウWDを4パスで記録するのが最適である
ことを意味し、ランク「2」は2パスでの記録が最適で
あることを意味し、ランク「1」は1パスで記録すれば
十分であることを意味する。このように、ウィンドウW
Dに付与するランクとして主走査のパス数を用いたこと
により、各ウィンドウWDをパス数で管理することが可
能になり、以後になされる処理、例えばパス数の設定処
理を簡素化することができる。
【0049】各ウィンドウWDにランクを付与したなら
ば、制御部11は、グループ化手段として機能し、付与
されたランクの分布状態に応じて各ウィンドウWDをグ
ループ化して個別領域を設定する。その後、制御部11
は、パス数設定手段としても機能し、設定された各個別
領域毎に主走査のパス数を定める。
【0050】なお、以下の説明において、主走査方向に
隣り合うウィンドウWD群をバンドと称することにす
る。従って、図6の例では、全体領域はバンドA〜バン
ドFからなる6つのバンドによって構成され、各バンド
は3つのウィンドウWD…から構成される。また、説明
の便宜上、符号Xで示すウィンドウWDをバンドAの第
1ウィンドウと称してウィンドウA1で示し、符号Yで
示すウィンドウWDをバンドCの第3ウィンドウと称し
てウィンドウC3で示し、符号Zで示すウィンドウWD
をバンドEの第2ウィンドウと称してウィンドウE2で
示すことにする。
【0051】本実施形態において個別領域の設定、及
び、個別領域に対する主走査のパス数の設定はバンド単
位でなされる。また、各ウィンドウWDをグループ化す
るにあたり、どのウィンドウWDとどのウィンドウWD
をグループ化するのかは主走査のやり方によって異な
る。例えば、単方向走査と双方向走査とではグループ化
するウィンドウが異なる。ここでは、図6の左側(ホー
ムポジションHP側)から右側に向けて単方向で走査す
る場合について説明することにする。
【0052】まず、バンドAの処理について説明する。
このバンドAは、ホームポジションHP側のウィンドウ
A1がランク「1」であり、その隣のウィンドウA2が
ランク「2」であり、ホームポジションHPから最も遠
いウィンドウA3がランク「2」である。つまり、ラン
ク「2」が付されたウィンドウが主走査方向に並んでい
る。このため、制御部11(グループ化手段)は、同一
ランクのウィンドウをグループ化する。即ち、ランク
「2」のウィンドウA2及びA3をグループ化して1つ
の個別領域(図7に符号R1で示す個別領域)を設定す
る。また、残りのウィンドウA1についても単一のウィ
ンドウではあるがグループとみなして1つの個別領域R
2を設定する。そして、制御部11は、領域ランク付与
手段として機能し、各個別領域R1,R2に対してラン
クを付与する。即ち、個別領域R1についてはランク
「2」を付与し、個別領域R2についてはランク「1」
を付与する。
【0053】バンドAについて個別領域R1,R2が設
定されると、制御部11は、パス数設定手段として機能
し、これらの個別領域R1,R2のそれぞれにパス数を
設定する。本実施形態では、各個別領域R1,R2に付
与されたランクは、記録に適した主走査のパス数を示し
ているので、制御部11(パス数設定手段)は、各個別
領域R1,R2のランクをパス数として認識し設定す
る。なお、ランクがパス数を示していない場合には、テ
ーブル情報を参照する等によってランクをパス数に変換
すればよい。
【0054】バンドAに対して主走査のパス数を設定し
たならば、バンドBについての処理を行う。このバンド
Bは、ウィンドウB1、及び、ウィンドウB2がランク
「4」であり、ウィンドウB3がランク「1」である。
そして、制御部11(グループ化手段)は、ランク
「4」のウィンドウB1及びB2をグループ化して個別
領域R3を設定する。また、残りのウィンドウB3につ
いてもグループとみなして1つの個別領域R4を設定す
る。さらに、制御部11(領域ランク付与手段)は、個
別領域R3についてはランク「4」を付与し、個別領域
R2についてはランク「1」を付与する。各個別領域R
3,R4にランクが付与されたならば、制御部11(パ
ス数設定手段)は、各個別領域R3,R4に付されたラ
ンクをパス数として認識し設定する。
【0055】以下、同様にしてバンドC〜バンドFの処
理を順次行う。ここで、バンドDについては、ウィンド
ウD1、及び、ウィンドウD3がランク「1」であり、
ウィンドウD2がランク「2」である。つまり、ランク
「1」のウィンドウ同士の間にランク「2」のウィンド
ウが挟まれた状態になっている。このような場合、間に
挟まれたウィンドウD2だけで個別領域を構成すること
が考えられるが、先のパス(主走査)から次のパスの間
に紙送りが行えない状態が生じ、効率の良い記録が行い
難い。このため、本実施形態では、制御部11(グルー
プ化手段)は、バンドDを構成するウィンドウD1とウ
ィンドウD2とをグループ化して個別領域R5を設定
し、この個別領域R5のランクを上位のランク(パス数
の多いランク)であるランク「2」に設定する。また、
ウィンドウD3を個別領域R6としてランク「1」を設
定する。なお、本実施形態では、画質を重視してランク
「2」の個別領域R5と、ランク「1」の個別領域R6
とに分けたがこれに限定されない。例えば、次に述べる
バンドEの設定のように3つのウィンドウD1〜D3を
グループ化して単一の個別領域とし、この個別領域にラ
ンク「1」を設定して印字速度を重視するようにしても
よい。
【0056】また、バンドEについては、ウィンドウE
1、及び、ウィンドウE3がランク「2」であり、ウィ
ンドウE2がランク「1」である。つまり、ランク
「2」のウィンドウ同士の間にランク「1」のウィンド
ウが挟まれた状態になっている。このような場合、本実
施形態では、制御部11(グループ化手段)は、バンド
Eを構成する3つのウィンドウE1〜E3をグループ化
して単一の個別領域R6を設定する。そして、この個別
領域R6のランクについては、両サイドのウィンドウE
1,E3のランクにウィンドウE2のランクを揃えて、
ランク「2」を付与する。
【0057】上記のようにして個別領域と、この個別領
域についての主走査のパス数とが設定されたならば、制
御部11は、印刷動作制御手段として機能し、定められ
たパス数に基づいて主走査及び副走査を制御して記録紙
12上に画像を記録する。この主走査及び副走査は、主
走査方向に隣り合う個別領域のパス数や、主走査のやり
方によって異なり、そのパターンは多岐に亘る。ここで
は、典型的な例をいくつか説明することにする。
【0058】まず、図8〜図19を参照して第1例を説
明する。この第1例では、図8に示すように、ホームポ
ジションHP側の第1個別領域がパス数=「1」の1パ
ス領域であり、この第1個別領域に対してホームポジシ
ョンHPから離隔する側に隣接する第2個別領域がパス
数=「2」の2パス領域であり、これらの各個別領域
を、ベタでホームポジションHP側からの単方向走査に
より記録する。なお、説明の便宜上、この第1例におい
て、ノズル列を構成するノズル開口24の数は「4」と
し、紙送り方向(副走査方向)の上流端を#1のノズル
開口24、下流端を#4のノズル開口24とする。ま
た、ドットが形成されるドット領域、つまり、インク滴
の着弾領域は、主走査方向に8領域、副走査方向に10
領域とする。そして、特定のドット領域を示す場合に
は、ドット領域(主走査方向の領域番号,副走査方向の
領域番号)で表し、例えば、符号αの領域を示す場合に
はドット領域(2,4)で表し、符号βの領域を示す場
合にはドット領域(5,8)で表すことにする。
【0059】記録動作を開始するにあたり、まず図8に
示すように、記録ヘッド2と記録紙12とを走査開始位
置に位置付ける。この走査開始状態では、記録紙12に
おける紙送り方向の第1領域と#2のノズル開口24と
を、また、紙送り方向の第2領域と#1のノズル開口2
4とをそれぞれ位置合わせし、さらに、記録ヘッド2を
第1走査基点P1(主走査方向の第1領域よりもホーム
ポジションHP側の位置)に位置付ける。走査開始位置
に位置付けたならば、図9に示すように、1パス目の主
走査を行う。この1パス目の主走査において、第1個別
領域については主走査方向の1ドットラインを1パスで
記録するので、8つのドット領域、即ち、ドット領域
(1,1)〜(4,2)の各領域にドットを記録する。
また、第2個別領域については、主走査方向の1ドット
ラインを2パスで記録するので、千鳥状に選択(言い換
えれば、主走査方向に1つおきに選択)した4つのドッ
ト領域(5,1),(6,2),(7,1),(8,
2)にドットを記録する。
【0060】1パス目の主走査が終了したならば、図1
0に示すように、2パス目の主走査を行う準備をする。
ここでは、紙送り機構を作動させて2ドット分の紙送り
を行うと共に、記録ヘッド2をホームポジションHP側
に移動(空送)させて第2走査基点P2(主走査方向の
第4領域上の位置)に位置付ける。準備が整ったなら
ば、図11に示すように、2パス目の主走査を行う。こ
の2パス目の主走査では、第2個別領域ついて、1パス
目の主走査で記録されなかったドット領域を埋めるよう
に千鳥状に選択した各ドット領域(5,2),(5,
4),(6,1),(6,3),(7,2),(7,
4),(8,1),(8,3)にドットを記録する。こ
のとき、副走査方向の第1ドット領域及び第2ドット領
域については、1パス目で使用したノズル開口24(#
1,#2)とは異なるノズル開口24(#3,#4)で
ドットが記録され、先に記録したドット同士の間に今回
のドットが記録される。これにより、ノズル開口24毎
のばらつきを目立たなくしている。
【0061】2パス目の主走査が終了したならば、図1
2に示すように、3パス目の主走査を行う準備をする。
即ち、2ドット分の紙送りを行うと共に、記録ヘッド2
を第1走査基点P1に位置付ける。準備が整ったなら
ば、図13に示すように、3パス目の主走査を行う。こ
の3パス目の主走査では、第1個別領域については、1
6のドット領域、即ち、ドット領域(1,3)〜(4,
6)の各領域にドットを記録する。また、第2個別領域
については、8つのドット領域、即ち、2パス目の主走
査で記録されなかったドット領域を埋めるように千鳥状
に選択した各ドット領域(5,3),(5,5),
(6,4),(6,6),(7,3),(7,5),
(8,4),(8,6)にドットを記録する。
【0062】3パス目の主走査が終了したならば、図1
4に示すように、4パス目の主走査を行う準備をする。
即ち、2ドット分の紙送りを行うと共に、記録ヘッド2
を第2走査基点P2に位置付ける。準備が整ったなら
ば、図15に示すように、4パス目の主走査を行う。こ
の主走査では、第2個別領域について、千鳥状に選択し
た8つのドット領域(5,6),(5,8),(6,
5),(6,7),(7,6),(7,8),(8,
5),(8,7)にドットを記録する。
【0063】4パス目の主走査が終了したならば、図1
6に示すように、5パス目の主走査を行う準備をする。
即ち、2ドット分の紙送りを行うと共に、記録ヘッド2
を第1走査基点P1に位置付ける。準備が整ったなら
ば、図17に示すように、5パス目の主走査を行う。こ
の主走査では、第1個別領域については、16のドット
領域、即ち、ドット領域(1,7)〜(4,10)の各
領域にドットを記録する。また、第2個別領域について
は、千鳥状に選択した8つのドット領域(5,7),
(5,9),(6,8),(6,10),(7,7),
(7,9),(8,8),(8,10)にドットを記録
する。
【0064】5パス目の主走査が終了したならば、図1
8に示すように、6パス目の主走査を行う準備をする。
即ち、2ドット分の紙送りを行うと共に、記録ヘッド2
を第2走査基点P2に位置付ける。準備が整ったなら
ば、図19に示すように、6パス目の主走査を行う。こ
の主走査では、第2個別領域について、千鳥状に選択し
た4つのドット領域(5,10),(6,9),(7,
10),(8,9)に対し、#3及び#4のノズル開口
24を使用してドットを記録する。
【0065】以上説明したように、全体領域にパス数の
異なる複数の個別領域を設定することにより、ノズル開
口24毎のばらつきが目立ちやすい領域については、4
パスなどパス数を増やして記録が行われるので画質を損
なわないで記録が行える。また、ノズル開口24毎のば
らつきが目立ち難い領域については、パス数を減らして
記録が行えるのでその分短時間で記録が行える。
【0066】次に、図20〜図28を参照して第2例を
説明する。この第2例では、ホームポジションHP側の
第1個別領域がパス数=「2」の2パス領域であり、こ
の第1個別領域に隣接する第2個別領域がパス数=
「4」の4パス領域であり、これらの各個別領域をベタ
で、双方向走査により記録する。なお、この第2例にお
いても、ノズル列を構成するノズル開口24は、#1の
ノズル開口24から#4のノズル開口24からなる。ま
た、ドット領域は、主走査方向に8領域、副走査方向に
10領域とする。
【0067】記録動作を開始するにあたり、まず図20
に示すように、記録ヘッド2と記録紙12とを走査開始
位置に位置付ける。この走査開始状態では、記録紙12
における紙送り方向の第1領域と#1のノズル開口24
とを位置合わせし、さらに、記録ヘッド2を第1走査基
点P1に位置付ける。走査開始位置に位置付けたなら
ば、図21に示すように、1パス目の主走査を行う。こ
の1パス目の主走査において、第1個別領域については
主走査方向の1ドットラインを2パスで記録するので、
2つのドット領域(1,1)及び(3,1)の各領域に
ドットを記録する。すなわち、主走査方向に対して1つ
おきに選択した領域にドットを記録する。また、第2個
別領域については主走査方向の1ドットラインを4パス
で記録するので、、1つのドット領域(5,1)にドッ
トを記録する。すなわち、主走査方向に対して3つおき
に選択した領域にドットを記録する。なお、本実施形態
の第2個別領域は、主走査方向に4つのドット領域しか
ないため、1つのドット領域に対して記録を行う。
【0068】1パス目の主走査が終了したならば、図2
2に示すように、2パス目の主走査を行う準備をする。
ここでは、紙送り機構を作動させて1ドット分の紙送り
を行う。このとき、記録ヘッド2は1パス目の走査終了
位置(主走査方向の第8領域よりもホームポジションH
Pから遠い側)、つまり、第3走査基点P3で待機させ
る。準備が整ったならば、2パス目の主走査を行う。こ
の2パス目の主走査では、第3走査基点P3から第2走
査基点P2まで記録ヘッド2が移動する。これにより第
2個別領域に対する主走査がなされ、#1のノズル開口
24によりドット領域(7,2)へドットが記録され、
#2のノズル開口24によりドット領域(6,1)へド
ットが記録される。
【0069】2パス目の主走査が終了したならば、図2
3に示すように、3パス目の主走査を行う準備をする。
ここでは、記録ヘッド2は2パス目の走査終了位置であ
る第2走査基点P2で待機させたまま、1ドット分の紙
送りを行う。準備が整ったならば、3パス目の主走査を
行う(図23)。この3パス目の主走査では、第2走査
基点P2から第3走査基点P3まで記録ヘッド2が移動
し、#1のノズル開口24によりドット領域(5,3)
へドットが記録され、#2のノズル開口24によりドッ
ト領域(8,2)へドットが記録され、#3のノズル開
口24によりドット領域(7,1)へドットが記録され
る。
【0070】3パス目の主走査が終了したならば、図2
4に示すように、記録ヘッド2を3パス目の走査終了位
置である第3走査基点P3で待機させたままで1ドット
分の紙送りを行い、4パス目の主走査を行う準備をす
る。準備が整ったならば、4パス目の主走査を行う。こ
の4パス目の主走査では、第3走査基点P3から第1走
査基点P1まで記録ヘッド2が移動する。この4パス目
の主走査では、第2個別領域については主走査方向に3
つおきに選択した各ドット領域にドットを記録し、第1
個別領域については主走査方向に1つおきに選択した各
ドット領域にドットを記録する。具体的には、#1のノ
ズル開口24によってドット領域(7,4)、(3,
4)、(1,4)にドットを記録し、#2のノズル開口
24によってドット領域(6,3)、(4,3)、
(2,3)にドットを記録し、#3のノズル開口24に
よってドット領域(5,2)、(3,2)、(1,2)
にドットを記録し、#4のノズル開口24によってドッ
ト領域(8,1)、(4,1)、(2,1)にドットを
記録する。
【0071】4パス目の主走査が終了したならば、図2
5に示すように、記録ヘッド2を4パス目の走査終了位
置である第1走査基点P1で待機させたままで1ドット
分の紙送りを行い、5パス目の主走査を行う準備をす
る。準備が整ったならば、5パス目の主走査を行う。こ
の5パス目の主走査では、第1走査基点P1から第3走
査基点P3まで記録ヘッド2が移動する。そして、第1
個別領域に対しては、8つのドット領域(1,3),
(1,5),(2,2),(2,4),(3,3),
(3,5),(4,2),(4,4)にドットを記録す
る。また、第2個別領域に対しては、4つのドット領域
(5,5),(6,2),(7,3),(8,4)にド
ットを記録する。
【0072】5パス目の主走査が終了したならば、図2
6に示すように、6パス目の主走査を行う準備をし、準
備が整ったならば、6パス目の主走査を行う。この6パ
ス目の主走査では、第3走査基点P3から第2走査基点
P2まで記録ヘッド2を移動させ、4つのドット領域
(8,3),(7,6),(6,5),(5,4)にド
ットを記録する。
【0073】そして、以後は、同様な手順で7パス目以
降の記録を行う。そして、7パス目(図27)では、4
つのドット領域(5,7),(6,4),(7,5),
(8,6)にドットを記録し、8パス目(図28)で
は、図中網掛けを付して示した合計12のドット領域に
対してドットを記録する。さらに、9パス目では、図2
8に点線で示した各ドットを記録する。
【0074】次に、図29〜図33を参照して第3例を
説明する。この第3例では、副走査方向の前半部分(ド
ット領域1〜5)において、第1個別領域が2パス領域
であり、第2個別領域が4パス領域である。そして、副
走査方向の後半部分(ドット領域6〜10)において
は、第1個別領域が4パス領域に、第2個別領域が2パ
ス領域にそれぞれ切り替わる。そして、これらの各個別
領域をベタで、双方向走査により記録する。この第3例
においても、ノズル列を構成するノズル開口24は、#
1のノズル開口24から#4のノズル開口24からな
り、ドット領域は、主走査方向に8領域、副走査方向に
10領域とする。また、この第3例において制御部11
(印刷動作制御手段)は、副走査方向側に隣接する個別
領域同士の境界部分のパス数を、各個別領域に設定され
たパス数同士の間の数に変更する。なお、この第3例に
おいて、5パス目までの記録動作は、上記した第2例
(図20〜図25)と同じであるため説明を省略する。
【0075】5パス目の主走査が終了したならば、図2
9に示すように、記録紙12を1ドット分移動させて6
パス目の主走査を行う準備をする。準備が整ったなら
ば、6パス目の主走査を行う。この6パス目の主走査で
は、第3走査基点P3から第1走査基点P1まで記録ヘ
ッド2を移動させ、7つのドット領域(8,3),
(6,5),(5,4),(5,6),(4,5),
(2,5),(1,6)にドットを記録する。
【0076】6パス目の主走査が終了したならば、図3
0に示すように、7パス目の主走査を行う準備をし、準
備が整ったならば、7パス目の主走査を行う。この7パ
ス目の主走査では、第1走査基点P1から第3走査基点
P3まで記録ヘッド2を移動させ、8つのドット領域
(2,6),(2,7),(5,7),(6,4),
(6,6),(7,5),(7,7),(8,6)にド
ットを記録する。
【0077】7パス目の主走査が終了したならば、図3
1に示すように、8パス目の主走査を行う準備をし、準
備が整ったならば、8パス目の主走査を行う。この8パ
ス目の主走査では、第3走査基点P3から第1走査基点
P1まで記録ヘッド2を移動させ、8つのドット領域
(8,5),(8,7),(7,6),(7,8),
(6,7),(5,8),(4,8),(3,6),
(3,7)にドットを記録する。ここで、第2個別領域
における4パスと2パスの境界領域、即ち、図31に斜
線を付して示したドット領域(5,6)から(8,6)
の部分は、4パスと2パスの間のパス数である3パスで
記録される。
【0078】8パス目の主走査が終了したならば、図3
2に示すように、9パス目の主走査を行う準備をし、準
備が整ったならば9パス目の主走査を行う。この9パス
目の主走査では、第1走査基点P1から第2走査基点P
2まで記録ヘッド2を移動させ、4つのドット領域
(1,8),(2,9),(4,6),(4,7)にド
ットを記録する。
【0079】9パス目の主走査が終了したならば、図3
3に示すように、10パス目の主走査を行う準備をし、
準備が整ったならば10パス目の主走査を行う。この1
0パス目の主走査では、第2走査基点P2から第1走査
基点P1まで記録ヘッド2を移動させ、4つのドット領
域(4,10),(3,9),(2,8),(1,7)
にドットを記録する。そして、11パス目以降の記録動
作では、第1個別領域については4パスで記録するた
め、ドットを記録する領域を主走査方向に3つおきに選
択する。また、第2個別領域については2パスで記録す
るため、ドットを記録する領域を主走査方向に1つおき
に選択する。
【0080】次に、図34〜図40を参照して第4例を
説明する。この第4例では、第1個別領域が2パス領域
であり、第2個別領域が4パス領域である。そして、第
1個別領域は単方向走査で記録され、第2個別領域は双
方向走査で記録される。この第4例においても、ノズル
列を構成するノズル開口24は、#1のノズル開口24
から#4のノズル開口24からなり、ドット領域は、主
走査方向に8領域、副走査方向に10領域とする。ま
た、この第3例において制御部11(印刷動作制御手
段)は、インク滴を吐出させ得る記録領域とインク滴を
吐出させない空走領域とが1パスの主走査に混在する場
合に、インク滴を吐出させない空走領域における記録ヘ
ッド2の走査速度を、記録領域における記録ヘッド2の
走査速度よりも高速にする。
【0081】記録動作を開始するにあたり、まず図34
に示すように、記録ヘッド2と記録紙12とを走査開始
位置に位置付ける。この走査開始状態では、記録紙12
における紙送り方向の第1領域と#1のノズル開口24
と位置合わせし、記録ヘッド2を第1走査基点P1に位
置付ける。走査開始位置に位置付けたならば、1パス目
の主走査を行う。この1パス目の主走査において、第1
個別領域については主走査方向の1ドットラインを2パ
スで記録するので、2つのドット領域、即ち、ドット領
域(1,1)と(3,1)にドットを記録する。また、
第2個別領域については、主走査方向の1ドットライン
を4パスで記録するので、主走査方向に3つおきに選択
し(なお、この例の第2個別領域は、主走査方向に4つ
のドット領域で構成されているため、1つのドット領域
(1,5)を選択し)、ドットを記録する。
【0082】1パス目の主走査が終了したならば、図3
5に示すように、1ドット分の紙送りを行って2パス目
の主走査を行う準備をし、準備が整ったならば、2パス
目の主走査を行う。この2パス目の主走査では、第3走
査基点P3から第2走査基点P2まで記録ヘッド2が移
動する。これにより第2個別領域に対する主走査がなさ
れ、ドット領域(7,2)と(6,1)にドットが記録
される。
【0083】2パス目の主走査が終了したならば、3パ
ス目の主走査を行う準備をする。ここでは、1ドット分
の紙送りを行うと共に、ホームポジションHP側に記録
ヘッド2を移動(空送)して第1走査基点P1に位置付
ける。このとき、制御部11(印刷動作制御手段)は、
インク滴を吐出させない空走領域(第2走査基点P2か
ら第1走査基点P1までの領域)における記録ヘッド2
の走査速度を、記録領域(第3走査基点P3から第2走
査基点P2までの領域)における走査速度よりも高速に
する。これにより、3パス目の準備が終了するまでの時
間を短縮化することができる。なお、この時間の短縮化
の効果は、A0等の大判記録紙12に記録を行う場合に
おいて顕著である。
【0084】準備が整ったならば、図36に示すよう
に、3パス目の主走査を行う。この3パス目の主走査で
は、第1個別領域ついては、1パス目の主走査で記録さ
れなかったドット領域を埋めるように千鳥状に選択した
各ドット領域(1,2),(2,1),(2,3),
(3,2),(4,1),(4,3)にドットを記録す
る。また、第2個別領域ついては3つのドット領域
(5,3),(7,1),(8,2)にドットを記録す
る。
【0085】3パス目の主走査が終了したならば、図3
7に示すように、1ドット分の紙送りを行って2パス目
の主走査を行う準備をし、準備が整ったならば4パス目
の主走査を行う。この4パス目の主走査では、第3走査
基点P3から第2走査基点P2まで記録ヘッド2を移動
させ、第2個別領域における4つのドット領域(8,
1),(7,4),(6,3),(5,2)にドットを
記録する。
【0086】4パス目の主走査が終了したならば、5パ
ス目の主走査を行う準備をする。ここでは、1ドット分
の紙送りを行うと共に、ホームポジションHP側に記録
ヘッド2を移動して第1走査基点P1に位置付ける。こ
こでも、制御部11(印刷動作制御手段)は、インク滴
を吐出させない第1個別領域上の記録ヘッド2の走査速
度を、第2個別領域における走査速度よりも高速にす
る。
【0087】準備が整ったならば、図38に示すよう
に、5パス目の主走査を行う。この5パス目の主走査
は、3パス目の主走査と同様にしてなされ、第1個別領
域ついては、千鳥状に選択した各ドット領域(1,
3),(1,5),(2,2),(2,4),(3,
3),(3,5),(4,2),(4,4)にドットを
記録する。また、第2個別領域ついては4つのドット領
域(5,5),(6,2),(7,3),(8,4)に
ドットを記録する。以後は、6パス目の主走査を上記の
4パス目と同様に行い(図39)、7パス目の主走査を
上記の3パス目と同様に行う(図40)。
【0088】ところで、上記の実施形態は、印刷データ
を展開して得られたラスタデータを各ウィンドウWD毎
に分割し、各ウィンドウWD毎にランクを付与し、付与
されたランクの分布状態に応じて各ウィンドウWDをグ
ループ化することで各個別領域Rを設定するものであっ
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、画像データが囲われるように全体領域を格子状に分
割して複数のウィンドウWDを設定した後、画像データ
のウィンドウWDを含ませて必要なウィンドウWDをグ
ループ化して画像個別領域を設定し、残りのウィンドウ
をテキスト個別領域として設定し、画像個別領域のパス
数をテキスト個別領域のパス数よりも多く設定するよう
にしてもよい。
【0089】以下、このように構成した他の実施形態に
ついて説明する。この実施形態において、制御部11
は、まず、個別領域設定手段として機能し、図41に示
すように、ワードプロセッサソフト等によってホストコ
ンピュータから送信されてくる印刷データに基づき、全
体領域を構成する画像データ領域GD1,GD2とテキ
スト領域TDとを認識する。
【0090】画像データ領域GD1,GD2とテキスト
領域TDとを認識したならば、制御部11(ウィンドウ
設定手段)は、画像データGD1,GD2が囲われるよ
うに全体領域を格子状に分割して複数のウィンドウWD
を設定する。即ち、図42に示すように、画像データに
おける副走査方向の両端でバンドを区画し、全体領域を
4つのバンドA〜バンドDに分割する。ここで、テキス
トデータのみのバンドB,バンドDについては、バンド
全体を1つのウィンドウに設定する。また、画像データ
を含むバンド(バンドA,バンドC)については、画像
データのみのウィンドウWDとテキストデータのみのウ
ィンドウWDとを別個に設定する。
【0091】ウィンドウを設定したならば、制御部11
(ランク付与手段)は、各ウィンドウWD毎にランクを
付与する。図43に示すように、本実施形態では、テキ
ストデータのウィンドウにランク「1」を付与し、バン
ドAの画像データのウィンドウにランク「4」を付与
し、バンドCの画像データのウィンドウにランク「2」
を付与する。なお、本実施形態においても、ランクには
パス数を示す値を用いている。
【0092】各ウィンドウをランクを付与したならば、
図44に示すように、制御部11(グループ化手段)
は、画像データのウィンドウWDを含ませて必要なウィ
ンドウWDをグループ化して画像個別領域GRを設定す
ると共に、残りのウィンドウをテキスト個別領域TRと
して設定する。
【0093】ここで、バンドAの画像データのウィンド
ウは主走査方向の端部に位置するので、単一のウィンド
ウではあるがグループとみなして1つの画像個別領域G
R1を設定する。そして、この画像個別領域のランク
を、そのウィンドウWDのランクである「4」に設定す
る。また、バンドCの画像データのウィンドウWDは、
主走査方向の両側をテキストデータのウィンドウWDで
挟まれているので、バンドCを構成する3つのウィンド
ウをグループ化して単一の画像個別領域GR2を設定す
る。さらに、この画像個別領域のランクを、画像データ
のランクであるランク「2」に設定する。また、画像個
別領域を除く他のウィンドウについては、主走査方向に
グループ化してテキスト個別領域TRを設定し、テキス
トデータのランクであるランク「1」を設定する。
【0094】以上のように、各個別領域GR,TRにラ
ンクが付与されたならば、制御部11(パス数設定手
段)は、各個別領域GR,TRに付されたランクをパス
数として認識し設定する。そして、各個別領域GR,T
Rにパス数が付されたならば、制御部11は、印刷動作
制御手段として機能し、定められたパス数に基づいて主
走査及び副走査を制御して記録紙12上に画像を記録す
る。
【0095】なお、本発明は上記構成に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形
が可能である。例えば、上記の実施形態ではウィンドウ
WDや個別領域Rに付与するランクをパス数を示す数値
としたが、パス数との関連付けができればこれに限定さ
れるものではない。例えば、1パス領域に対応するラン
クを「C」、2パス領域に対応するランクを「B」、4
パス領域に対応するランクを「A」としてもよい。
【0096】また、記録ヘッド2に関し、撓み振動モー
ドの圧電振動子21を例示したが、縦振動モードの圧電
振動子を用いた記録ヘッドであってもよい。また、発熱
素子を備え、この発熱素子からの熱により気泡を膨張収
縮させ、この気泡により必要な圧力を得る記録ヘッドで
あってもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。即ち、印刷データに基づいて全体領
域の中に複数の個別領域を設定し、設定された個別領域
毎に主走査のパス数を定め、定めたパス数で記録を行う
ようにしたので、ノズル開口毎のばらつきが目立ちやす
い領域については、パス数を増やして記録が行われるの
で画質を損なわないで記録が行えるし、ノズル開口毎の
ばらつきが目立ち難い領域については、パス数を減らし
て記録が行えるのでその分短時間で記録が行える。その
結果、画質を犠牲にすることなく記録速度の向上が図れ
る。
【0098】また、個別領域の設定を、印刷データを展
開して得られたラスタデータを、全体領域を矩形状に分
割することで設定された各ウィンドウ毎に分割する段階
と、ラスタデータに基づいて各ウィンドウ毎にパス数に
ついてのランクを付与する段階と、付与されたランクの
分布状態に応じて各ウィンドウをグループ化して個別領
域を設定する段階とを順に経て行うようにした場合に
は、ラスタデータをウィンドウ単位で処理できるので、
処理が容易である。従って、個別領域の設定を、簡単な
アルゴリズムで行うことができる。
【0099】また、個別領域の設定を、画像データが囲
われるように全体領域を格子状に分割して複数のウィン
ドウを設定する段階と、画像データのウィンドウを含ま
せて必要なウィンドウをグループ化して画像個別領域を
設定すると共に、残りのウィンドウをテキスト個別領域
として設定する段階とを順に経て行うようにした場合に
は、画像個別領域とテキスト個別領域とに分けてパス数
を設定できるので、ノズル開口毎のばらつきが目立ちや
すい画像個別領域についてはパス数を増やすことで画質
を損なわずに記録が行えるし、ノズル開口毎のばらつき
が目立ち難いテキスト個別領域については、パス数を減
らすことでその分短時間で記録が行える。その結果、画
質を犠牲にすることなく記録速度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式プリンタの内部構成を説明す
る斜視図である。
【図2】記録ヘッドの構造を説明する断面図である。
【図3】プリンタの電気的構成を説明するブロック図で
ある。
【図4】記録ヘッドの電気回路系を説明する図である。
【図5】(a)は全体領域に設定されるウィンドウを説
明する模式図、(b)はウィンドウを構成するブロック
を説明する模式図である。
【図6】ウィンドウとランクの関係、及び、ウィンドウ
とバンドの関係を示す模式図である。
【図7】設定された個別領域を説明する図である。
【図8】記録動作の第1例において、記録ヘッドと記録
紙とを走査開始位置に位置付けた状態を説明する図であ
る。
【図9】第1例における1パス目の主走査を説明する図
である。
【図10】第1例における2パス目の主走査のための準
備動作を説明する図である。
【図11】第1例における2パス目の主走査を説明する
図である。
【図12】第1例における3パス目の主走査のための準
備動作を説明する図である。
【図13】第1例における3パス目の主走査を説明する
図である。
【図14】第1例における4パス目の主走査のための準
備動作を説明する図である。
【図15】第1例における4パス目の主走査を説明する
図である。
【図16】第1例における5パス目の主走査のための準
備動作を説明する図である。
【図17】第1例における5パス目の主走査を説明する
図である。
【図18】第1例における6パス目の主走査のための準
備動作を説明する図である。
【図19】第1例における6パス目の主走査を説明する
図である。
【図20】第2例において、記録ヘッドと記録紙とを走
査開始位置に位置付けた状態を説明する図である。
【図21】第2例における1パス目の主走査を説明する
図である。
【図22】第2例における2パス目の主走査を説明する
図である。
【図23】第2例における3パス目の主走査を説明する
図である。
【図24】第2例における4パス目の主走査を説明する
図である。
【図25】第2例における5パス目の主走査を説明する
図である。
【図26】第2例における6パス目の主走査を説明する
図である。
【図27】第2例における7パス目の主走査を説明する
図である。
【図28】第2例における8パス目の主走査を説明する
図である。
【図29】第3例における6パス目の主走査を説明する
図である。
【図30】第3例における7パス目の主走査を説明する
図である。
【図31】第3例における8パス目の主走査を説明する
図である。
【図32】第3例における9パス目の主走査を説明する
図である。
【図33】第3例における10パス目の主走査を説明す
る図である。
【図34】第4例における1パス目の主走査を説明する
図である。
【図35】第4例における2パス目の主走査を説明する
図である。
【図36】第4例における3パス目の主走査を説明する
図である。
【図37】第4例における4パス目の主走査を説明する
図である。
【図38】第4例における5パス目の主走査を説明する
図である。
【図39】第4例における6パス目の主走査を説明する
図である。
【図40】第4例における7パス目の主走査を説明する
図である。
【図41】他の実施形態において、画像データ領域とテ
キスト領域とを説明する模式図である。
【図42】他の実施形態におけるウィンドウ分割後の状
態を説明する模式図である。
【図43】他の実施形態におけるウィンドウとランクと
の関係を説明する模式図である。
【図44】他の実施形態における個別領域分割後の状態
を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ 2 記録ヘッド 3 インクカートリッジ 4 キャリッジ 5 筐体 6 ガイド部材 7 パルスモータ 8 駆動プーリー 9 遊転プーリー 10 タイミングベルト 11 制御部 12 記録紙 13 紙送りモータ 14 紙送りローラ 21 圧電振動子 22 圧力室 23 アクチュエータユニット 24 ノズル開口 25 流路ユニット 31 プリンタコントローラ 32 プリントエンジン 33 インターフェイス 34 RAM 35 ROM 36 発振回路 37 駆動信号発生回路 38 インターフェイス 41 記録ヘッドの電気回路系 42 シフトレジスタ 43 ラッチ回路 44 レベルシフタ 45 スイッチ回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口から構成されたノズル
    列を有する記録ヘッドをノズル列方向と交差する方向に
    移動させながらインク滴を吐出する主走査と、主走査方
    向と直交する方向に記録媒体を移動させる副走査とを繰
    り返して行うことにより、1ドットラインを異なるノズ
    ル開口による複数パスの主走査で記録し、記録媒体上に
    印刷データに基づく画像を記録するインクジェット記録
    方法において、 印刷データに基づいて全体領域の中に複数の個別領域を
    設定し、 設定された個別領域毎に主走査のパス数を、予め設定さ
    れた異なるパス数の中から選択して定め、 定めたパス数で記録を行うことを特徴とするインクジェ
    ット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記個別領域の設定は、印刷データを展
    開して得られたラスタデータを、全体領域を矩形状に分
    割することで設定された各ウィンドウ毎に分割する段階
    と、ラスタデータに基づいて各ウィンドウ毎にランクを
    付与する段階と、付与されたランクの分布状態に応じて
    各ウィンドウをグループ化して個別領域を設定する段階
    とを順に経てなされることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記ウィンドウは複数の微小ブロックか
    ら構成されており、 前記ランクを付与する段階は、当該ウィンドウを構成す
    る各ブロックの記録密度をラスタデータに基づいて検出
    する段階と、検出した記録密度に基づいて各ブロックに
    記録密度に応じたブロックレベルを設定する段階と、ブ
    ロックレベルの分布状態に基づいて当該ウィンドウのラ
    ンクを付与する段階とを順に経てなされることを特徴と
    する請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記個別領域の設定は、画像データが囲
    われるように全体領域を格子状に分割して複数のウィン
    ドウを設定する段階と、 画像データのウィンドウを含ませて必要なウィンドウを
    グループ化して画像個別領域を設定すると共に、残りの
    ウィンドウをテキスト個別領域として設定する段階とを
    順に経てなされることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 複数のノズル開口から構成されたノズル
    列を有する記録ヘッドと、該記録ヘッドをノズル列方向
    と交差する方向に移動させながらインク滴を吐出させる
    主走査、及び主走査の方向と直交する方向に記録媒体を
    移動させる副走査を制御する印刷動作制御手段とを備
    え、 主走査と副走査とを繰り返して行うことにより、1ドッ
    トラインを異なるノズル開口を用いた複数パスの主走査
    で記録し、記録媒体上に印刷データに基づく画像を記録
    するようにしたインクジェット式記録装置において、 印刷データに基づき、全体領域の中に複数の個別領域を
    設定する個別領域設定手段と、 個別領域設定手段が設定した各個別領域毎に主走査のパ
    ス数を、予め設定された異なるパス数の中から選択して
    定めるパス数設定手段とを設け、 印刷動作制御手段は、パス数設定手段が定めた主走査の
    パス数に基づいて、主走査及び副走査を制御することを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記個別領域設定手段は、印刷データを
    展開して得られたラスタデータを、全体領域を矩形状に
    分割することで設定された各ウィンドウ毎に分割するラ
    スタデータ分割手段と、ラスタデータに基づいて各ウィ
    ンドウ毎にランクを付与するランク付与手段と、付与さ
    れたランクの分布状態に応じて各ウィンドウをグループ
    化して個別領域を設定するグループ化手段とを備えてい
    ることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ウィンドウは複数の微小ブロックか
    ら構成され、 前記ランク付与手段は、当該ウィンドウを構成する各ブ
    ロックの記録密度をラスタデータに基づいて検出し、検
    出した記録密度に基づいて各ブロックに記録密度に応じ
    たブロックレベルを設定し、ブロックレベルの分布状態
    に基づいてランクを付与することを特徴とする請求項6
    に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ランク付与手段が付与するランク
    を、主走査のパス数を示す数値にしたことを特徴とする
    請求項6又は請求項7に記載のインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記個別領域設定手段は、印刷データに
    基づいて画像データを含む画像個別領域とテキストデー
    タのみからなるテキスト個別領域とを設定し、 前記パス数設定手段は、画像個別領域のパス数がテキス
    ト個別領域のパス数よりも多くなるように各個別領域の
    パス数を設定することを特徴とする請求項5に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記個別領域設定手段は、画像データ
    が囲われるように全体領域を格子状に分割して複数のウ
    ィンドウを設定するウィンドウ設定手段を備え、 画像データのウィンドウを含ませて必要なウィンドウを
    グループ化して画像個別領域を設定すると共に、残りの
    ウィンドウをテキスト個別領域として設定することを特
    徴とする請求項9に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷動作制御手段は、副走査方向
    に隣接する個別領域同士に対して異なるパス数が設定さ
    れている場合に、境界部分のパス数を、各個別領域に設
    定されたパス数同士の間の数に変更することを特徴とす
    る請求項5から請求項10の何れかに記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記印刷動作制御手段は、インク滴を
    吐出させ得る記録領域とインク滴を吐出させない空走領
    域とが1パスの主走査に混在する場合に、空走領域にお
    ける記録ヘッドの走査速度を記録領域における記録ヘッ
    ドの走査速度よりも高速にすることを特徴とする請求項
    5から請求項11の何れかに記載のインクジェット式記
    録装置。
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