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JP2001291968A - パネル開閉装置 - Google Patents

パネル開閉装置

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JP2001291968A
JP2001291968A JP2000111924A JP2000111924A JP2001291968A JP 2001291968 A JP2001291968 A JP 2001291968A JP 2000111924 A JP2000111924 A JP 2000111924A JP 2000111924 A JP2000111924 A JP 2000111924A JP 2001291968 A JP2001291968 A JP 2001291968A
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panel
posture
opening
lower panel
closing device
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JP2000111924A
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Akira Sano
彰 佐野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分割されたパネルのうち、開閉可能に設けられ
たパネルの操作面への操作部品の配置に制約がなく、か
つ、操作性を損なうことがないパネル開閉装置を提供す
る。 【解決手段】操作スイッチ11,12が設置される操作
面2aを備え、筐体4に開閉可能に設けられた下側パネ
ル2と、下側パネル2に隣接して筐体4に設けられた上
側パネル3と、筐体4に設けられ下側パネル2の上側パ
ネル3との隣接側の一部を上側パネルの配置方向に沿っ
た軸線を中心に回転自在に支持する支軸72を有し、下
側パネル2の開動作による下側パネル2の姿勢の変化に
応じて支軸72を上側パネル3から離隔させるパネル保
持機構21とを有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、電子機
器、電気機器の筐体に対して設けられるパネルを開閉す
るパネル開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビデオデッキ等の電子機器、
電気機器の構成部品を収める筐体の前面には、通常、パ
ネルが設けられる。このような電子機器、電気機器の筐
体に設けられるパネルでは、パネルに対して操作スイッ
チ等の各種操作部品が設けられたものが知られている。
また、電子機器、電気機器の筐体に設けられるパネルで
は、パネルを上下に分割し、一方のパネルに操作部品を
設け、この操作部品を設けたパネルを筐体に対して開閉
可能にしたものも知られている。
【0003】ここで、図15に、上下に分割したパネル
を機器の筐体に設け、分割したパネルの一方を筐体に対
して開閉可能にしたパネル開閉機構の一例を示す。図1
5に示すように、機器の筐体101の前面101aに
は、下側パネル102と、上側パネル104とが設けら
れている。上側パネル104は、筐体101の前面10
1aに固定されている。たとえば、ビデオデッキの場合
には、上側パネル104にビデオテープの挿入口が設け
られる。下側パネル102は、上側パネル104側に設
けられ筐体101に対して固定された支軸102bを中
心に回転自在に保持されている。下側パネル102の操
作面102aには、たとえば、操作スイッチ103が設
けられており、筐体101の外側からユーザが直接操作
可能になっている。また、筐体101の前面101aに
は、各種操作スイッチ101bが設けられる。
【0004】たとえば、ユーザが筐体101の前面10
1aに設けられた操作スイッチ101bを操作したい場
合には、下側パネル102を閉じた状態から矢印R1の
向きに開くことで、筐体101の外側からユーザが操作
することができる。また、ユーザが下側パネル102の
操作面102aに設けられた操作スイッチ103を操作
したい場合には、下側パネル102を閉じた状態で操作
してもよいし、下側パネル102を開いて操作しやすい
姿勢に変更して操作することもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
パネル開閉機構では、下側パネル102を支軸102b
を中心に回転させると、支軸102bは固定されている
ため、下側パネル102の操作面102aの上部領域
は、上側パネル104に接近していく。このため、たと
えば、操作面102aの上部領域にある程度高さをもつ
操作スイッチ103を設けると、操作スイッチ103が
上側パネル104に干渉するため、下側パネル102の
十分な開度を得ることができないという不利益が存在し
た。さらに、操作スイッチ103が上側パネル104に
接近すると、上側パネル104が邪魔になって操作性が
低下するという不利益も存在する。また、たとえば、図
16に示すように、操作面102aの上部領域に低い操
作スイッチを設けた場合であっても、下側パネル102
の開度は得られるが、操作性が低下するという不利益が
存在する。上記の不利益を克服する手段として、たとえ
ば、支軸102bの位置を上側パネル側に変更して、下
側パネル102を開いても操作スイッチ103と上側パ
ネル104との干渉を防ぐことは可能である。しかしな
がら、支軸102bを固定しているため、下側パネル1
02は水平方向まで開いた状態で上側パネル104の操
作面104aの前方に位置してしまい、上側パネル10
4に、たとえば、ビデオテープの挿入口等がある場合
に、ビデオテープの出し入れ等が行いにくくなり、外観
上も好ましくない。このように、従来のパネル開閉機構
においては、下側パネル102の操作面への操作スイッ
チの配置が制約され、デザインや設計上の自由度が制約
されていた。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、分割されたパネルのうち、開閉可能に設け
られたパネルの操作面への操作部品の配置に制約がな
く、かつ、操作性を損なうことがないパネル開閉装置を
提供することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、機器の筐体に
対して設けられるパネルを開閉するパネル開閉装置であ
って、操作部品が設置される操作面を備え、前記筐体に
開閉可能に設けられた第1のパネル部材と、前記第1の
パネル部材に隣接して前記筐体に設けられた第2のパネ
ル部材と、前記筐体内に設けられ、前記第1のパネル部
材の前記第2のパネル部材との隣接側の一部を前記第2
のパネルの配置方向に沿った軸線を中心に回転自在に支
持する支持部を有し、前記第1のパネル部材の開動作に
よる第1のパネル部材の姿勢の変化に応じて前記支持部
を前記第2のパネル部材から離隔させるパネル保持機構
とを有する。
【0008】本発明では、第1のパネル部材を筐体に対
して閉じた状態から開くと、パネル保持機構によって保
持された第1のパネル部材は、支軸を中心に回転し姿勢
が変化する。このとき、支持部が固定されていると、開
動作による第1のパネル部材の姿勢の変化によって操作
面は第2のパネル部材に接近していくが、本発明では第
1のパネル部材の姿勢の変化に応じて支持部が第2のパ
ネル部材から離隔していく。このため、第1のパネル部
材の操作面の第2のパネル部材に近い領域に操作部品が
設置されていても、この操作部品が第2のパネル部材と
干渉することが抑制され、また、この操作部品の操作性
が低下することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係るパネル開閉装置の構成図である。また、図2は
図1のパネル開閉装置においてパネルを全開した状態を
示す構成図である。なお、図1および図2に示すパネル
開閉装置は、たとえば、ビデオデッキに適用した場合に
ビデオデッキの筐体の前面から見た図である。図1およ
び図2において、パネル開閉装置1は、上側パネル3
と、下側パネル2とを備えており、これら上側パネル3
および下側パネル2は筐体4に設置されている。なお、
下側パネル2は本発明の第1のパネル部材の一具体例に
対応しており、上側パネル3は本発明の第2のパネル部
材の一具体例に対応している。
【0010】上側パネル3は、筐体4に対して固定され
ており、この上側パネル3には、ビデオテープ挿入用の
挿入口3aが形成されている。
【0011】下側パネル2は、図2に示すように、下側
パネル2の両側に設けられたパネル保持機構21によっ
て筐体4に対して開閉可能に保持されている。また、下
側パネル2は、筐体4に対して閉じた姿勢と上側パネル
3に対して略垂直な姿勢との間で姿勢変更可能になって
いる。
【0012】この下側パネル2の筐体4の外側に向けて
露出した操作面2aには、操作部品としての操作スイッ
チ11および複数の操作スイッチ12が設けられてお
り、筐体4の外側から直接操作可能となっている。操作
スイッチ11は、下側パネル2に対して出没可能に設け
られており、操作面2aから突出したある程度の高さを
もつスイッチであり、ビデオデッキの動作を制御するた
めのものである。操作スイッチ12は、ビデオデッキの
動作を制御するための各種のスイッチである。また、下
側パネル2の背面側の筐体4の操作面4aには、各種の
操作スイッチ5が設けられており、下側パネル2を筐体
4に対して開くことにより、これらの操作スイッチ5の
操作が可能となっている。
【0013】図3は、本実施形態に係るパネル開閉装置
1のパネル保持機構21の構成を示す側面図である。図
3に示すように、パネル保持機構21は、支持部材22
と、制御部材31と、姿勢保持用部材41と、保持部材
51と、姿勢解除用部材61と、固定用部材71とを備
えている。なお、支持部材22は本発明の支持部材の一
具体例に対応しており、制御部材31は本発明の制御部
材の一具体例に対応しており、姿勢保持用部材41は本
発明の姿勢保持用部材の一具体例に対応しており、姿勢
解除用部材61は本発明の姿勢解除用部材の一具体例に
対応している。
【0014】図4は、固定部材71の構造を示す平面図
である。固定用部材71は、下側パネル2の両側部に固
定される。この固定用部材71は、図4に示すように、
下側パネル2の上側パネル2に隣接する側、すなわち、
長手方向の上端部に、支持部材22と回転自在に連結さ
れるピン状の支軸72を一体に備える。また、固定用部
材71は、長手方向の中間部に、制御部材31と回転自
在に連結されるピン状の支軸73を一体に備える。さら
に、固定用部材71は、長手方向の下端部に、姿勢保持
用部材41と回転自在に連結されるピン状の支軸74を
備える。また、固定用部材71は、長手方向の中間部
に、姿勢解除用部材61と回転自在に連結されるピン状
の支軸75を備える。
【0015】図5は、保持部材51の構造を示す平面図
である。保持部材51は、板状の部材からなり、筐体4
に対して固定されている。図5に示すように、保持部材
51は、板状の部材を切り欠いて形成された案内用溝部
52を備える。案内用溝部52は、一端部に部分的に面
積が拡大して形成された挿入部52aと、この挿入部5
2aに連続して直線状に伸びる案内溝52bとを備え
る。案内溝52bは、制御部材31の係合部33が嵌合
し、この係合部33を当該案内溝52bに沿って移動自
在に保持する。挿入部52aは、制御部材31の係合部
33を案内溝52bに嵌合させる際に、係合部33を挿
入するために面積が拡大化されている。
【0016】また、保持部材51は、板状の部材を切り
欠いて形成された案内用溝部53を備える。案内用溝部
53は、一端に部分的に面積が拡大して形成された挿入
部53aと、この挿入部53aに連続して伸びる案内溝
54とを備える。案内溝54には、挿入部53a側に形
成された凹状の係止用凹部55aと、案内用溝54に沿
って形成された凸状の複数の係止用凸部55b〜55f
とを備える。なお、係止用凹部55aおよび複数の係止
用凸部55b〜55fは、本発明の係止手段を構成して
いる。係止用凹部55aと係止用凸部55bとの間、お
よび、各係止用凸部55b〜55fの間は下側パネル2
側に向かって上る傾斜部となっている。なお、係止用凹
部55aと係止用凸部55bとの間に傾斜部がない構成
とすることも可能である。
【0017】また、保持部材51は、下側パネル2側に
配置される端部に設けられ、支持部材22と回転自在に
連結される支軸56を備える。
【0018】図6は、制御部材31の構造を示す平面図
である。図6に示すように、制御部材31は、長手方向
の中途で屈曲した板状の部材からなり、この板状の部材
を切り欠いて形成した案内用溝部34と、一端部に形成
され、固定用部材71の支軸73に回転自在に連結され
る連結用孔32と、他端部に形成され保持部材51の案
内溝52bに嵌合する係合部33とを備える。
【0019】案内用溝部34は、一端に面積が部分的に
拡大した挿入部34aと、この挿入部34aに連続して
伸びる案内溝34bを備える。なお、本実施形態では、
案内溝34bの挿入部34aとは反対側の端部領域を直
線状としたが、この端部領域のみを傾斜させ、この傾斜
程度により下側パネル2の開口角度に対する固定用部材
71の支軸73の移動量を適切に制御することができ
る。係合部33は、制御部材31の表面から突出してお
り、この突出部の先端に鍔部が形成されており、この係
合部33が保持部材51の案内溝52bに挿入部52a
を通じて嵌合することにより、係合部33は案内溝52
bから鍔部によって抜け止めされる。これにより、制御
部材31の係合部33は、保持部材51の案内溝52b
によって移動自在に保持される。連結用孔32は、固定
用部材71の支軸73が挿入される。これにより、制御
部材31は固定用部材71の支軸73を中心に回転自在
に連結される。
【0020】図7は、支持部材22の構造を示す平面図
である。図7に示すように、支持部材22は、一端に形
成された固定用部材71の支軸72と回転自在に連結さ
れる連結用孔23と、長手方向の中途部に形成された保
持部材51の支軸56と回転自在に連結される連結用孔
24と、制御部材31の案内用溝部34に嵌合する係合
部25とを備える。
【0021】連結用孔23は、固定用部材71の支軸7
2に挿入される。これにより、支持部材22は固定用部
材71に回転自在に連結される。なお、支持部材22の
連結用孔23と固定用部材71の支軸72は、本発明の
支持部を構成している。すなわち、下側パネル2の両側
に設けられた固定用部材71の支軸72は、上側パネル
3の配置方向に沿った軸線をもち、下側パネル2は、こ
の軸線を中心に回転自在に支持されている。
【0022】連結用孔24は、保持部材51の支軸56
に挿入される。これにより、支持部材22は、保持部材
51に支軸56を中心に回転自在に連結され、この結
果、筐体4に回転自在に支持される。
【0023】係合部25は、支持部材22の表面から突
出しており、この突出部の先端に鍔部が形成されてお
り、この係合部25が制御部材31の案内溝34bに挿
入部34aを通じて嵌合する。係合部25は案内溝34
bから鍔部によって抜け止めされる。これにより、支持
部材22の係合部25は、制御部材31の案内溝34b
によって筐体4に対して所定の方向に移動自在に保持さ
れる。
【0024】図8は、姿勢保持用部材41の構造を示す
平面図である。図8に示すように、姿勢保持用部材41
は、板状の部材からなり、この板状部材の長手方向の一
端部に形成された固定用部材71と回転自在に連結する
ための連結用孔42と、他端部に形成された係合部43
と、一端部に形成され長手方向に対して異なる方向に屈
曲した被押圧部44を備える。
【0025】連結用孔42は、固定用部材71の支軸7
4に挿入される。これにより、姿勢保持用部材41は、
固定用部材71の支軸74を中心に回転自在に連結され
る。
【0026】係合部43は、姿勢保持用部材41の表面
からピン状に突出しており、この係合部43は、保持部
材51の案内溝54にそれぞれ形成された係止用凹部5
5aと複数の係止用凸部55b〜55fとにそれぞれ係
合可能となっている。
【0027】被押圧部44は、姿勢解除用部材61によ
って押圧され、姿勢保持用部材41を連結用孔42に挿
入された固定用部材71の支軸74を中心に回転させ
る。
【0028】図9は、姿勢解除用部材61の構造を示す
平面図である。図9に示すように、姿勢解除用部材61
は、先端部に下側パネル2に出没可能に設けられた操作
スイッチ部62と、固定用部材71に回転自在に連結さ
れる連結用孔63と、姿勢保持用部材41の被押圧部4
4を押圧する押圧部64とを備える。
【0029】操作スイッチ部62は、下側パネル2に対
する出入操作にしたがって、移動可能である。連結用孔
63は、固定用部材71の支軸75に挿入される。これ
により、姿勢変更用部材41に支軸75を中心に回動自
在に連結される。押圧部64は、姿勢保持用部材41の
被押圧部44に当接可能となっており、操作スイッチ部
62が下側パネル2に対して没入することにより、姿勢
保持用部材41の被押圧部44を押圧する。姿勢保持用
部材41は、固定用部材71の支軸74を中心に回転す
る。
【0030】図10は、下側パネル2と筐体4との関係
を示す図である。図10に示すように、下側パネル2の
操作面2aの背面に対向する筐体4の一部4cには、た
とえば、板バネからなる弾性部材81が設けられてい
る。この弾性部材81は、下側パネル2が閉じた状態、
すなわち、下側パネル2が上側パネル3に対して水平な
位置にある状態で、下側パネル2の背面を弾性力によっ
て矢印Aの向きに押圧している。なお、下側パネル2の
自重と下側パネル2を含めた開閉機構の支点位置の関係
等により、弾性部材81がなくても下側パネル2を開く
方向の力を得ることは可能である。
【0031】次に、上記構成のパネル開閉装置の動作に
ついて説明する。まず、図3に示したように、下側パネ
ル2が閉じた状態からの動作について説明する。図3に
示すように、下側パネル2が閉じた状態では、姿勢保持
用部材41の係合部43は、保持用部材51に形成され
た案内溝54の凹状の係止用凹部55aに嵌合してい
る。これにより、姿勢保持用部材41が連結された下側
パネル2は固定用部材71の支軸72を中心として回転
が形成されている。また、図10において説明したよう
に、下側パネル2の背面は弾性部材81によって操作面
2a側に付勢されている。
【0032】このような状態から、図11に示すよう
に、操作スイッチ部62を矢印Bの向きに操作する。こ
れにより、姿勢解除用部材61は固定用部材71の支軸
75を中心に回転する。
【0033】この姿勢解除用部材61の回転により、姿
勢保持用部材41の被押圧部44は姿勢解除用部材61
の押圧部64によって押圧される。これにより、姿勢保
持用部材41は固定用部材71の支軸74を中心に回転
し、姿勢保持用部材41の係合部43は図11の矢印C
の向きに移動する。姿勢保持用部材41の係合部43が
矢印Cの向きに移動すると、保持用部材51に形成され
た案内溝54の係止用凹部55aと係合部43との嵌合
状態が解除される。このとき、下側パネル2の背面は弾
性部材81によって押圧されていることから、下側パネ
ル2は、係止用凹部55aと係合部43との嵌合状態の
解除と同時に、固定用部材71の支軸72を中心に矢印
Dの向きに回転する。これにより、下側パネル2の閉姿
勢は解除される。下側パネル2の閉姿勢状態が解除され
ると、下側パネル2は自重と弾性部材81との弾性力が
釣り合う位置で停止する。
【0034】この状態から、図12に示すように、たと
えば、ユーザが下側パネル2を固定用部材71の支軸7
2を中心に矢印Dの向きにさらに回転させると、下側パ
ネル2の姿勢変化に応じて、姿勢保持用部材41の係合
部43は図12の矢印E1の向きに移動する。これと同
時に、下側パネル2に回転自在に連結された制御部材3
1の係合部33は、保持部材51に形成された案内溝5
2bに沿って矢印E2の向きに直動する。
【0035】制御部材31の係合部33が矢印E2の向
きに直動すると、これに応じて制御部材31の姿勢が変
化する。この制御部材31の姿勢変化に応じて、制御部
材31に形成された案内溝34bに嵌合する支持部材2
2の係合部25も図12に示す矢印Gの向きに移動す
る。これにより、支持部材22は、保持部材51の支軸
56を中心として、図12に示す矢印Hの向きに回転す
る。支持部材22が矢印Hの向きに回転すると、下側パ
ネル2を保持している固定用部材71の支軸72が、定
位置Kから移動する。すなわち、支持部材22が矢印H
の向きに回転すると、支軸72は、下側パネル2が閉姿
勢状態のときの支軸72の位置Kから、保持部材51の
支軸56を中心とする円周上を上側パネル3から離隔す
る向きに移動する。この移動量は、制御部材31の姿勢
変化の量によって決まり、制御部材31は、下側パネル
2の支軸72を中心とする回転に連動する姿勢変化によ
って支持部材22の支軸56を中心とした回転を制御す
る。
【0036】姿勢保持用部材41の係合部43が図12
の矢印E1の向きに移動して、最初の係止用凸部55b
を通過したところで下側パネル2を回転を停止して、下
側パネル2を解放すると、姿勢保持用部材41の係合部
43は係止用凸部55bに係止し、下側パネル2の開姿
勢は保持される。すなわち、姿勢保持用部材41の係合
部43が係止用凸部55bを通過したところで下側パネ
ル2を解放すると、係合部43は係止用凸部55bとこ
れに隣合う係止用凸部55cとの間に形成された傾斜部
を下側パネル2の自重によって下り、係止用凸部55b
で係止する。このように、本実施形態では、下側パネル
2の開姿勢を保持することができる。
【0037】図13は、図12に示した状態から、下側
パネル2を矢印Dの向きにさらに開き、姿勢保持用部材
41の係合部43が係止用凸部55dに係止した状態を
示している。図13に示すように、下側パネル2の開姿
勢がさらに変化すると、この姿勢変化に応じて、固定用
部材71の支軸72は、定位置Kからさらに保持部材5
1の支軸56を中心とする円周上を移動して、上側パネ
ル3から離隔する。図13からわかるように、固定用部
材71の支軸72は、上側パネル3に対して単に前方に
移動するだけでなく、上側パネル3の下方に向かっても
移動する。このため、下側パネル2の操作面2aの上部
領域に設けられた操作スイッチ11は、下側パネル2の
開度に応じて上側パネル3の前方および下方に向けてに
移動する。
【0038】図14は、図13に示した状態から、下側
パネル2を矢印Dの向きにさらに開き、姿勢保持用部材
41の係合部43が係止用凸部55fに係止し、下側パ
ネル2が完全に開いた状態を示している。図14に示す
ように、下側パネル2は完全に開いた状態において、上
側パネル3に略垂直な姿勢となる。このとき、下側パネ
ル2を支持する固定用部材71の支軸72は、上側パネ
ル3の前方に移動するので、下側パネル2の操作面2a
の上部に設けられた高さのある操作スイッチ11が上側
パネル3の下端側に干渉することがない。さらに、下側
パネル2を支持する固定用部材71の支軸72は、上側
パネル3の下方にも移動するため、上側パネル3の前面
の下端部が下側パネル2によって遮られることがない。
【0039】上記したように、下側パネル2は、姿勢保
持用部材41の係合部43を保持部材51に形成された
案内溝54に形成された複数の係止用凸部55b〜55
fのいずれかに係合させることにより、複数の開姿勢を
保持することができる。これら係止用凸部55b〜55
fのいずれかに姿勢保持用部材41の係合部43が係止
した状態で姿勢が保持された下側パネル2の姿勢保持状
態の解除は、下側パネル2の下端部を手前に引く、ある
いは、姿勢保持用部材41を図12に示す矢印Lの方向
に押すことによって行う。下側パネル2の下端部を手前
に引くことで、次の係止用凸部に係合部43が移動し、
自重により下りる。姿勢保持用部材41を矢印Lの方向
に押すことで、係合部43が係止用凸部から解除され、
次の係止用凸部への移動が可能になる。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、上下
に分割された上側パネル3、下側パネル2のうち、下側
パネル2を閉状態から開いた際に、下側パネル2を支持
する支軸72が上側パネル3から前方に向けて離隔する
ので、下側パネル2の操作面2aの上部側に設けた高さ
のある操作スイッチ11と上側パネル3との干渉を抑制
でき、下側パネル2の十分な開度が得られる。また、下
側パネル2の操作面2aと上側パネル3との間に下側パ
ネル2の開度に応じたスペースができるので、操作スイ
ッチ11や操作面2aに設けた他の操作スイッチ12の
操作性が低下することがない。
【0041】また、本実施形態によれば、下側パネル2
を閉状態から開くと、下側パネル2を支持する支軸72
は、上側パネル3から下方に向かっても離隔する。この
ため、下側パネル2を水平に開いた状態で、上側パネル
3の前面が下側パネル2によって遮られることがなく、
たとえば、上側パネル3にビデオテープの挿入口3aが
設けられているような場合に、下側パネル2がビデオテ
ープの出し入れ操作の支障となることがない。また、下
側パネル2を水平に開いた状態で、上側パネル3の前面
が下側パネル2によって遮られないため、機器を前面か
ら見たときの外観が損なわれることがない。
【0042】また、本実施形態によれば、下側パネル2
の姿勢を複数位置で保持できるため、下側パネル2の姿
勢をユーザの操作しやすい姿勢に変更することで、下側
パネル2の操作面2aに設けた操作スイッチ11や操作
スイッチ12の操作性を高めることができる。
【0043】本発明は、上述した実施形態に限定されな
い。たとえば、上述した実施形態では、姿勢保持用部材
41に係合部43を設け、この係合部43を保持部材5
1の係止用凹部55aおよび係止用凸部55b〜55f
が形成された案内溝54に嵌合させる構成としたが、た
とえば、この案内溝54を姿勢保持用部材41に形成
し、代わりに係合部43を保持部材51に一体化する構
成としても、上述した実施形態と同様の機構を実現でき
る。また、係止用凹部55aの係合部43の保持力を調
整することにより、姿勢解除用部材61を廃止し、開閉
パネルを直接動作させることも可能である。また、上述
した実施形態では、本発明を磁気記録再生装置に適用し
た場合について説明したが、これ以外の電気機器、電子
機器のパネルにも当然適用可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、分割されたパネルのう
ち、開閉可能に設けられたパネルの操作面への操作部品
の配置に制約がなく、かつ、操作性を損なうことがない
パネル開閉装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパネル開閉装置の構
成図である。
【図2】図1のパネル開閉装置においてパネルを全開し
た状態を示す構成図である。
【図3】本実施形態に係るパネル開閉装置1のパネル保
持機構21の構成を示す側面図である。
【図4】固定部材71の構造を示す平面図である。
【図5】保持部材51の構造を示す平面図である。
【図6】制御部材31の構造を示す平面図である。
【図7】支持部材22の構造を示す平面図である。
【図8】姿勢保持用部材41の構造を示す平面図であ
る。
【図9】姿勢解除用部材61の構造を示す平面図であ
る。
【図10】下側パネル2と筐体4との関係を示す図であ
る。
【図11】本発明のパネル開閉装置の動作を説明するた
めの図であって、下側パネル2の閉姿勢状態が解除され
た状態を示す図である。
【図12】本発明のパネル開閉装置の動作を説明するた
めの図であって、図11に示す状態から下側パネル2を
さらに開いてある開姿勢に保持した状態を示す図であ
る。
【図13】本発明のパネル開閉装置の動作を説明するた
めの図であって、図11に示す状態から下側パネル2を
さらに開いてある開姿勢に保持した状態を示す図であ
る。
【図14】下側パネル2を完全に開いたときのパネル保
持機構21の状態を示す側面図である。
【図15】上下に分割したパネルを機器の筐体に設け、
分割したパネルの一方を筐体に対して開閉可能にしたパ
ネル開閉機構の一例を示す図である。
【図16】従来のパネル開閉機構における問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…パネル開閉装置、2…下側パネル、3…上側パネ
ル、4…筐体、5…操作スイッチ、21…パネル保持機
構、22…支持部材、31…制御部材、41…姿勢保持
用部材、51…保持部材、61…姿勢解除用部材、62
…操作スイッチ部 71…固定用部材、72,73,74,75…支軸、8
1…弾性部材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器の筐体に対して設けられるパネルを開
    閉するパネル開閉装置であって、 操作部品が設置される操作面を備え、前記筐体に開閉可
    能に設けられた第1のパネル部材と、 前記第1のパネル部材に隣接して前記筐体に設けられた
    第2のパネル部材と、 前記筐体に設けられ、前記第1のパネル部材の前記第2
    のパネル部材との隣接側の一部を前記第2のパネルの配
    置方向に沿った軸線を中心に回転自在に支持する支持部
    を有し、前記第1のパネル部材の開動作による第1のパ
    ネル部材の姿勢の変化に応じて前記支持部を前記第2の
    パネル部材から離隔させるパネル保持機構とを有するパ
    ネル開閉装置。
  2. 【請求項2】前記パネル保持機構は、前記支持部を備
    え、前記筐体に対して所定の支軸を中心に回転自在に支
    持された支持部材を有し、前記第1のパネル部材の姿勢
    の変化に応じて前記支持部材を前記支軸を中心に回転さ
    せて前記支持部を移動させる請求項1に記載のパネル開
    閉装置。
  3. 【請求項3】前記パネル保持機構は、前記第1のパネル
    部材に回転自在に連結され、かつ、前記筐体に対して所
    定の方向に移動自在に保持され、前記支持部材と係合す
    る制御部材をさらに有し、 前記制御部材は、前記第1のパネル部材の前記支持部を
    中心とする回転に連動する姿勢変化によって前記支持部
    材の前記支軸を中心とした回転を制御する請求項2に記
    載のパネル開閉装置。
  4. 【請求項4】前記パネル保持機構は、前記第1のパネル
    部材が前記筐体に対して閉じた閉姿勢および前記筐体に
    対して開いた複数の開姿勢を保持可能な姿勢保持機構を
    備える請求項1に記載のパネル開閉装置。
  5. 【請求項5】前記姿勢保持機構は、前記第1のパネル部
    材に回転自在に連結され、かつ、前記筐体側に当該第1
    のパネル部材の姿勢変更に応じて姿勢の変更が可能に保
    持された姿勢保持用部材と、 前記姿勢保持用部材の各姿勢において当該姿勢保持用部
    材と係合して当該姿勢を保持する係止手段とを有する請
    求項4に記載のパネル開閉装置。
  6. 【請求項6】前記パネル保持機構は、前記第1のパネル
    部材の操作面に操作可能に設けられた姿勢解除用スイッ
    チと、 前記姿勢解除用スイッチの操作に応じて前記姿勢保持機
    構による前記第1のパネル部材の姿勢保持状態を解除す
    る姿勢解除機構とを有する請求項4に記載のパネル開閉
    装置。
  7. 【請求項7】前記姿勢解除機構は、前記姿勢解除用スイ
    ッチの押圧動作にしたがって、前記前記係止手段と係合
    した状態にある姿勢保持用部材を当該係合を解除させる
    向きに移動させる姿勢解除用部材を有する請求項6に記
    載のパネル開閉装置。
  8. 【請求項8】前記パネル保持機構は、前記第1のパネル
    部材の両側部に設けられている請求項1に記載のパネル
    開閉装置。
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