JP2001263123A - 内燃機関の自動始動・自動停止 - Google Patents
内燃機関の自動始動・自動停止Info
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Links
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Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の状態に応じて、快適な車室内温度の実
現と内燃機関のアイドリング運転の早期停止とを満足さ
せること。 【解決手段】制御ユニット60は、エンジン始動時の外
気温度Tout、エアコン設定温度Tac、および車内温度
Tinをそれぞれ外気温度センサ51、A/C設定温度セ
ンサ59a、および車室内温度センサ59bから取得す
る。制御ユニット60は、外気温度Tout、エアコン設
定温度Tac、および車内温度Tinに基づいてアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tstaを求め、冷却液温度セ
ンサ50によって検出された冷却液温度Twがアイドリ
ングストップ開始冷却液温度Tsta以上となったところ
でアイドリングストップを許可する。
現と内燃機関のアイドリング運転の早期停止とを満足さ
せること。 【解決手段】制御ユニット60は、エンジン始動時の外
気温度Tout、エアコン設定温度Tac、および車内温度
Tinをそれぞれ外気温度センサ51、A/C設定温度セ
ンサ59a、および車室内温度センサ59bから取得す
る。制御ユニット60は、外気温度Tout、エアコン設
定温度Tac、および車内温度Tinに基づいてアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tstaを求め、冷却液温度セ
ンサ50によって検出された冷却液温度Twがアイドリ
ングストップ開始冷却液温度Tsta以上となったところ
でアイドリングストップを許可する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行状態に応じて
実行される内燃機関のアイドリングストップを制御する
アイドリングストップ制御技術に関する。さらに詳細に
は、アイドリング運転の停止の可否を判定する技術に関
する。
実行される内燃機関のアイドリングストップを制御する
アイドリングストップ制御技術に関する。さらに詳細に
は、アイドリング運転の停止の可否を判定する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両走行中における信号待ちといった一
時的な車両停止時に内燃機関の運転を停止させ、運転者
の始動要求に応じて内燃機関の運転を再開させるいわゆ
るアイドリングストップ制御機能を備える車両が提案さ
れている。このような内燃機関の自動運転停止・運転再
開機能を備える車両では、一般的に内燃機関の冷却液温
度に基づいて内燃機関の自動運転停止が実行されてい
る。したがって、例えば、冷間時には、車室内の温度が
要求温度に到達していない状態にあっても、冷却液温度
が自動運転停止条件を満たす冷却液温度に到達した場合
には内燃機関の自動運転停止が実行され、車室内の温度
要求に応えることができない場合があった。
時的な車両停止時に内燃機関の運転を停止させ、運転者
の始動要求に応じて内燃機関の運転を再開させるいわゆ
るアイドリングストップ制御機能を備える車両が提案さ
れている。このような内燃機関の自動運転停止・運転再
開機能を備える車両では、一般的に内燃機関の冷却液温
度に基づいて内燃機関の自動運転停止が実行されてい
る。したがって、例えば、冷間時には、車室内の温度が
要求温度に到達していない状態にあっても、冷却液温度
が自動運転停止条件を満たす冷却液温度に到達した場合
には内燃機関の自動運転停止が実行され、車室内の温度
要求に応えることができない場合があった。
【0003】このような事態を解決するために、冷却液
温度に加えて車室内温度を検出し、車室内温度が所定範
囲内にある場合に限って内燃機関の自動運転停止を許可
する技術が提案されている(特開平11−4423
0)。
温度に加えて車室内温度を検出し、車室内温度が所定範
囲内にある場合に限って内燃機関の自動運転停止を許可
する技術が提案されている(特開平11−4423
0)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、車
室内温度を考慮しているとはいえ、常に一定の条件下で
しか内燃機関の運転停止を実行することができない。し
たがって、始動後できるだけ早期に内燃機関の運転停止
をさせて燃費の向上を図りたいという要求と、車室内温
度を所望温度に到達させたいという要求の双方を満足さ
せることができないという問題があった。
室内温度を考慮しているとはいえ、常に一定の条件下で
しか内燃機関の運転停止を実行することができない。し
たがって、始動後できるだけ早期に内燃機関の運転停止
をさせて燃費の向上を図りたいという要求と、車室内温
度を所望温度に到達させたいという要求の双方を満足さ
せることができないという問題があった。
【0005】また、内燃機関の自動運転停止・運転再開
機能を備える車両では、一般的に、再始動に伴うギヤノ
イズ等を防止するために始動専用モータ以外のモータを
用いてベルト駆動にて内燃機関を再始動させる。このよ
うなモータには、コスト等の観点から暖機後における内
燃機関の再始動に最低限必要な出力しか出力し得ないモ
ータが用いられているため、内燃機関の潤滑油の粘度が
高い状態にて内燃機関のアイドリング運転を停止させた
場合には、始動専用モータ以外のモータを用いた内燃機
関の再始動が困難、若しくは、不可能となる場合があ
る。
機能を備える車両では、一般的に、再始動に伴うギヤノ
イズ等を防止するために始動専用モータ以外のモータを
用いてベルト駆動にて内燃機関を再始動させる。このよ
うなモータには、コスト等の観点から暖機後における内
燃機関の再始動に最低限必要な出力しか出力し得ないモ
ータが用いられているため、内燃機関の潤滑油の粘度が
高い状態にて内燃機関のアイドリング運転を停止させた
場合には、始動専用モータ以外のモータを用いた内燃機
関の再始動が困難、若しくは、不可能となる場合があ
る。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、車両の状態に応じて、快適な車室内温
度の実現と内燃機関のアイドリング運転の早期停止とを
満足させることを目的とする。また、内燃機関の潤滑油
の粘度を考慮して、内燃機関を容易に再始動できる状態
にて内燃機関のアイドリング運転を停止させることを目
的とする。
れたものであり、車両の状態に応じて、快適な車室内温
度の実現と内燃機関のアイドリング運転の早期停止とを
満足させることを目的とする。また、内燃機関の潤滑油
の粘度を考慮して、内燃機関を容易に再始動できる状態
にて内燃機関のアイドリング運転を停止させることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は上記課題を解決するためになされたものであり、
本発明の第1の態様は、内燃機関の冷却液温度を含む車
両の状態に応じて、内燃機関のアイドリング運転を停止
させ、あるいは、運転停止中の内燃機関の運転を再開さ
せるアイドリングストップ制御装置における内燃機関の
運転停止の可否を判定する運転停止判定装置を提供す
る。本発明の第1の態様に係る運転停止判定装置は、前
記冷却液温度を検出する冷却液温度検出手段と、車室内
温度に影響を及ぼす指標を検出する指標検出手段と、前
記検出された指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の停
止を許可する停止許可冷却液温度を可変設定する停止許
可冷却液温度設定手段と、前記検出された冷却液温度と
前記設定された停止許可冷却液温度とに基づいて前記内
燃機関の運転停止の可否を判定する運転停止許可判定手
段とを備えることを特徴とする。
発明は上記課題を解決するためになされたものであり、
本発明の第1の態様は、内燃機関の冷却液温度を含む車
両の状態に応じて、内燃機関のアイドリング運転を停止
させ、あるいは、運転停止中の内燃機関の運転を再開さ
せるアイドリングストップ制御装置における内燃機関の
運転停止の可否を判定する運転停止判定装置を提供す
る。本発明の第1の態様に係る運転停止判定装置は、前
記冷却液温度を検出する冷却液温度検出手段と、車室内
温度に影響を及ぼす指標を検出する指標検出手段と、前
記検出された指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の停
止を許可する停止許可冷却液温度を可変設定する停止許
可冷却液温度設定手段と、前記検出された冷却液温度と
前記設定された停止許可冷却液温度とに基づいて前記内
燃機関の運転停止の可否を判定する運転停止許可判定手
段とを備えることを特徴とする。
【0008】本発明の第1の態様に係る運転停止判定装
置によれば、車室内温度に影響を及ぼす指標を検出し、
検出した指標の変化に伴い内燃機関の運転の停止を許可
する停止許可冷却液温度を可変設定するので、車両の状
態に応じて、快適な車室内温度の実現と内燃機関のアイ
ドリング運転の早期停止とを満足させるようにアイドリ
ングストップの許可判定を実行することができる。
置によれば、車室内温度に影響を及ぼす指標を検出し、
検出した指標の変化に伴い内燃機関の運転の停止を許可
する停止許可冷却液温度を可変設定するので、車両の状
態に応じて、快適な車室内温度の実現と内燃機関のアイ
ドリング運転の早期停止とを満足させるようにアイドリ
ングストップの許可判定を実行することができる。
【0009】本発明の第1の態様に係る運転停止判定装
置において、前記指標検出手段は外気温度を検出する外
気温度検出手段であり、前記停止許可冷却液温度設定手
段は、前記検出された外気温度の低下に伴い前記内燃機
関の運転の停止を許可する停止許可冷却液温度を高く設
定し、前記運転停止許可判定手段は、前記検出された冷
却液温度が前記設定された停止許可冷却液温度以上であ
る場合には、前記内燃機関の運転の停止を許可するよう
にしても良い。かかる場合には、内燃機関の暖機運転に
影響を及ぼす外気温度を考慮して内燃機関の運転停止の
許可判定を実行することができる。また、前記指標検出
手段は前記冷却液を熱源とする空調の設定温度を検出す
る空調設定温度検出手段であり、前記停止許可冷却液温
度設定手段は、前記検出された空調設定温度が高くなる
に連れて前記停止許可冷却液温度を高く設定するように
しても良い。かかる場合には、車室内温度に関する運転
者等の意志を直接的に考慮することができる。さらに、
前記指標検出手段は前記車室内温度を検出する車室内温
度検出手段であり、前記停止許可冷却液温度設定手段
は、前記検出された車室内温度が高くなるに連れて前記
停止許可冷却液温度をより低く設定するようにしても良
い。このような構成を備えることにより、客観的な運転
停止許可冷却液温度の設定を実行することができる。
置において、前記指標検出手段は外気温度を検出する外
気温度検出手段であり、前記停止許可冷却液温度設定手
段は、前記検出された外気温度の低下に伴い前記内燃機
関の運転の停止を許可する停止許可冷却液温度を高く設
定し、前記運転停止許可判定手段は、前記検出された冷
却液温度が前記設定された停止許可冷却液温度以上であ
る場合には、前記内燃機関の運転の停止を許可するよう
にしても良い。かかる場合には、内燃機関の暖機運転に
影響を及ぼす外気温度を考慮して内燃機関の運転停止の
許可判定を実行することができる。また、前記指標検出
手段は前記冷却液を熱源とする空調の設定温度を検出す
る空調設定温度検出手段であり、前記停止許可冷却液温
度設定手段は、前記検出された空調設定温度が高くなる
に連れて前記停止許可冷却液温度を高く設定するように
しても良い。かかる場合には、車室内温度に関する運転
者等の意志を直接的に考慮することができる。さらに、
前記指標検出手段は前記車室内温度を検出する車室内温
度検出手段であり、前記停止許可冷却液温度設定手段
は、前記検出された車室内温度が高くなるに連れて前記
停止許可冷却液温度をより低く設定するようにしても良
い。このような構成を備えることにより、客観的な運転
停止許可冷却液温度の設定を実行することができる。
【0010】本発明の第1の態様に係る運転停止判定装
置において、前記内燃機関運転停止許可判定手段は、前
記検出された冷却液温度が前記設定された停止許可冷却
液温度未満の場合には、前記内燃機関の運転の停止を許
可しないようにしても良い。
置において、前記内燃機関運転停止許可判定手段は、前
記検出された冷却液温度が前記設定された停止許可冷却
液温度未満の場合には、前記内燃機関の運転の停止を許
可しないようにしても良い。
【0011】本発明の第2の態様は、車両の状態に応じ
て内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるいは、
アイドリング運転停止中の内燃機関の運転を補機駆動用
電動機を介して再開させるアイドリングストップ制御装
置における内燃機関の運転停止の可否を判定する運転停
止判定装置を提供する。本発明の第2の態様に係る運転
停止判定装置は、前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出す
る潤滑油粘度検出手段と、前記検出された前記内燃機関
の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃機関のアイドリング
運転の停止を許可するか否かを判定するアイドリング運
転停止許可判定手段とを備えることを特徴とする。
て内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるいは、
アイドリング運転停止中の内燃機関の運転を補機駆動用
電動機を介して再開させるアイドリングストップ制御装
置における内燃機関の運転停止の可否を判定する運転停
止判定装置を提供する。本発明の第2の態様に係る運転
停止判定装置は、前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出す
る潤滑油粘度検出手段と、前記検出された前記内燃機関
の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃機関のアイドリング
運転の停止を許可するか否かを判定するアイドリング運
転停止許可判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置によれば、内燃機関の潤滑油の粘度を検出し、検出し
た内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して内燃機関のアイド
リング運転の停止を許可するか否かを判定するので、内
燃機関を容易に再始動できる状態にて内燃機関のアイド
リング運転の停止許可判定を実行することができる。ま
た、内燃機関が暖機運転中であるか否かにかかわらず内
燃機関が再始動可能な状態になったところで直ちに内燃
機関のアイドリング運転の停止許可を判定することがで
きる。
置によれば、内燃機関の潤滑油の粘度を検出し、検出し
た内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して内燃機関のアイド
リング運転の停止を許可するか否かを判定するので、内
燃機関を容易に再始動できる状態にて内燃機関のアイド
リング運転の停止許可判定を実行することができる。ま
た、内燃機関が暖機運転中であるか否かにかかわらず内
燃機関が再始動可能な状態になったところで直ちに内燃
機関のアイドリング運転の停止許可を判定することがで
きる。
【0013】本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置において、前記潤滑油粘度検出手段は、前記内燃機関
の潤滑油の温度を検出する潤滑油温度検出手段であり、
前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記検出さ
れた潤滑油温度に基づいて前記内燃機関の潤滑油の粘度
を考慮するようにしても良い。かかる構成を備える場合
には、潤滑油の粘度を間接的に考慮することができる。
また、車両の状態に応じて前記内燃機関のアイドリング
運転の停止を許可する停止許可冷却液温度を決定する停
止許可冷却液温度決定手段を備え、前記アイドリング運
転停止許可判定手段は、前記決定された停止許可冷却液
温度において前記潤滑油粘度検出手段により検出された
前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃機関の
アイドリング運転の停止を許可するか否かを判定するよ
うにしても良い。かかる構成を備える場合には、検出が
容易であると共に一般的に検出されている冷却液温度を
用いて潤滑油の粘度を考慮することができる。
置において、前記潤滑油粘度検出手段は、前記内燃機関
の潤滑油の温度を検出する潤滑油温度検出手段であり、
前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記検出さ
れた潤滑油温度に基づいて前記内燃機関の潤滑油の粘度
を考慮するようにしても良い。かかる構成を備える場合
には、潤滑油の粘度を間接的に考慮することができる。
また、車両の状態に応じて前記内燃機関のアイドリング
運転の停止を許可する停止許可冷却液温度を決定する停
止許可冷却液温度決定手段を備え、前記アイドリング運
転停止許可判定手段は、前記決定された停止許可冷却液
温度において前記潤滑油粘度検出手段により検出された
前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃機関の
アイドリング運転の停止を許可するか否かを判定するよ
うにしても良い。かかる構成を備える場合には、検出が
容易であると共に一般的に検出されている冷却液温度を
用いて潤滑油の粘度を考慮することができる。
【0014】本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置において、前記潤滑油粘度検出手段は前記決定された
停止許可冷却液温度における前記前記内燃機関のアイド
リング回転数を検出するアイドリング回転数検出手段で
あり、前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記
アイドリング回転数検出手段によって検出された前記内
燃機関のアイドリング回転数に基づいて前記内燃機関の
潤滑油の粘度を考慮するようにしても良い。一般的に、
アイドリング回転数は潤滑油の粘度の影響を直接受ける
ので、かかる構成を備える場合には、潤滑油の粘度を直
接的に考慮することができる。また、前記アイドリング
運転停止許可判定手段はさらに、前記内燃機関の潤滑油
の粘度を考慮するために、前記冷却液温度と関連付けら
れていると共に、前記内燃機関の再始動に必要な再始動
時必要トルクよりも前記補機駆動用電動機によって発生
可能なトルクが大きくなるアイドリング運転停止回転数
を決定するアイドリング運転停止回転数決定手段と、前
記検出された内燃機関のアイドリング回転数が、前記決
定された停止許可冷却温度における前記アイドリング運
転停止回転数よりも高い場合には、前記内燃機関のアイ
ドリング運転の停止を許可するアイドリング回転数判定
手段とを備えるようにしても良い。
置において、前記潤滑油粘度検出手段は前記決定された
停止許可冷却液温度における前記前記内燃機関のアイド
リング回転数を検出するアイドリング回転数検出手段で
あり、前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記
アイドリング回転数検出手段によって検出された前記内
燃機関のアイドリング回転数に基づいて前記内燃機関の
潤滑油の粘度を考慮するようにしても良い。一般的に、
アイドリング回転数は潤滑油の粘度の影響を直接受ける
ので、かかる構成を備える場合には、潤滑油の粘度を直
接的に考慮することができる。また、前記アイドリング
運転停止許可判定手段はさらに、前記内燃機関の潤滑油
の粘度を考慮するために、前記冷却液温度と関連付けら
れていると共に、前記内燃機関の再始動に必要な再始動
時必要トルクよりも前記補機駆動用電動機によって発生
可能なトルクが大きくなるアイドリング運転停止回転数
を決定するアイドリング運転停止回転数決定手段と、前
記検出された内燃機関のアイドリング回転数が、前記決
定された停止許可冷却温度における前記アイドリング運
転停止回転数よりも高い場合には、前記内燃機関のアイ
ドリング運転の停止を許可するアイドリング回転数判定
手段とを備えるようにしても良い。
【0015】かかる構成を備える場合には、補機駆動用
電動機の発生可能なトルクと内燃機関の再始動に必要な
トルクを考慮してアイドリングストップ許可の判定を行
うことができるので、内燃機関の再始動時には補機駆動
用電動機によって確実に内燃機関を再始動させる状態に
てアイドリングストップの許可判定を実行することがで
きる。
電動機の発生可能なトルクと内燃機関の再始動に必要な
トルクを考慮してアイドリングストップ許可の判定を行
うことができるので、内燃機関の再始動時には補機駆動
用電動機によって確実に内燃機関を再始動させる状態に
てアイドリングストップの許可判定を実行することがで
きる。
【0016】本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置において、前記アイドリング運転停止回転数決定手段
は、前記内燃機関の始動に必要な始動時必要トルクより
も前記電動機の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油
の温度における、前記内燃機関の冷却液温度と前記内燃
機関のアイドリング回転数との特性線であると共に、前
記内燃機関の冷却液温度の上昇と共に前記内燃機関のア
イドリング運転停止を許可する回転数が低くなる特性線
を用いて前記アイドリング運転停止回転数を決定し、前
記アイドリング回転数判定手段は、前記決定された停止
許可冷却液温度における前記回転数検出手段により検出
された前記内燃機関のアイドリング回転数が、前記停止
許可冷却液温度に対応する前記特性線上の内燃機関回転
数以上となった場合に前記内燃機関のアイドリング運転
の停止を許可するようにしても良い。
置において、前記アイドリング運転停止回転数決定手段
は、前記内燃機関の始動に必要な始動時必要トルクより
も前記電動機の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油
の温度における、前記内燃機関の冷却液温度と前記内燃
機関のアイドリング回転数との特性線であると共に、前
記内燃機関の冷却液温度の上昇と共に前記内燃機関のア
イドリング運転停止を許可する回転数が低くなる特性線
を用いて前記アイドリング運転停止回転数を決定し、前
記アイドリング回転数判定手段は、前記決定された停止
許可冷却液温度における前記回転数検出手段により検出
された前記内燃機関のアイドリング回転数が、前記停止
許可冷却液温度に対応する前記特性線上の内燃機関回転
数以上となった場合に前記内燃機関のアイドリング運転
の停止を許可するようにしても良い。
【0017】かかる構成を備える場合には、潤滑油の粘
度の影響を直接受けるアイドリング回転数を冷却液温度
に基づいて決定することができるので、潤滑油の粘度を
適格に、且つ、容易に考慮することができる。
度の影響を直接受けるアイドリング回転数を冷却液温度
に基づいて決定することができるので、潤滑油の粘度を
適格に、且つ、容易に考慮することができる。
【0018】本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置はさらに、前記内燃機関の冷却液温度を検出する冷却
液温度検出手段を備え、前記アイドリング運転停止許可
判定手段は、さらに前記検出された冷却液温度と前記決
定された停止許可冷却液温度とに基づいてアイドリング
運転の停止許可を判定するようにしても良い。
置はさらに、前記内燃機関の冷却液温度を検出する冷却
液温度検出手段を備え、前記アイドリング運転停止許可
判定手段は、さらに前記検出された冷却液温度と前記決
定された停止許可冷却液温度とに基づいてアイドリング
運転の停止許可を判定するようにしても良い。
【0019】本発明の第3の態様は、車両の状態に応じ
て、内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるい
は、運転停止中の内燃機関の運転を再開させるアイドリ
ングストップ制御装置を提供する。本発明の第3の態様
に係るアイドリングストップ制御装置は、本発明の第1
または第2の態様に係る運転停止判定装置と、前記運転
停止判定装置が前記内燃機関のアイドリング運転の停止
を許可した場合には、前記内燃機関のアイドリング運転
を停止させる内燃機関制御装置とを備えることを特徴と
する。
て、内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるい
は、運転停止中の内燃機関の運転を再開させるアイドリ
ングストップ制御装置を提供する。本発明の第3の態様
に係るアイドリングストップ制御装置は、本発明の第1
または第2の態様に係る運転停止判定装置と、前記運転
停止判定装置が前記内燃機関のアイドリング運転の停止
を許可した場合には、前記内燃機関のアイドリング運転
を停止させる内燃機関制御装置とを備えることを特徴と
する。
【0020】本発明の第3の態様に係るアイドリングス
トップ制御装置によれば、本発明の第1または第2の態
様に係る運転停止判定装置を備えているので、車両の状
態に応じて、快適な車室内温度の実現と内燃機関のアイ
ドリング運転の早期停止とを満足させるようにアイドリ
ングストップを実行することができる。また、内燃機関
を容易に再始動できる状態にて内燃機関のアイドリング
運転を停止させることができる。また、内燃機関が暖機
運転中であるか否かにかかわらず内燃機関が再始動可能
な状態になったところで直ちに内燃機関のアイドリング
運転を停止させることが可能となり、内燃機関の燃料消
費を抑制することができる。
トップ制御装置によれば、本発明の第1または第2の態
様に係る運転停止判定装置を備えているので、車両の状
態に応じて、快適な車室内温度の実現と内燃機関のアイ
ドリング運転の早期停止とを満足させるようにアイドリ
ングストップを実行することができる。また、内燃機関
を容易に再始動できる状態にて内燃機関のアイドリング
運転を停止させることができる。また、内燃機関が暖機
運転中であるか否かにかかわらず内燃機関が再始動可能
な状態になったところで直ちに内燃機関のアイドリング
運転を停止させることが可能となり、内燃機関の燃料消
費を抑制することができる。
【0021】本発明の第4の態様は、車両の状態に応じ
て、内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるい
は、運転停止中の内燃機関の運転を再開させるアイドリ
ングストップ制御装置における内燃機関の運転停止の可
否の判定方法を提供する。本発明の第4の態様に係る運
転停止判定方法は、前記内燃機関を冷却する冷却液温度
を検出し、車室内温度に影響を及ぼす指標を検出し、前
記検出した指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の停止
を許可する停止許可冷却液温度を可変設定し、前記検出
した冷却液温度と前記設定した停止許可冷却液温度とに
基づいて前記内燃機関の運転停止の可否を判定すること
を特徴とする。
て、内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるい
は、運転停止中の内燃機関の運転を再開させるアイドリ
ングストップ制御装置における内燃機関の運転停止の可
否の判定方法を提供する。本発明の第4の態様に係る運
転停止判定方法は、前記内燃機関を冷却する冷却液温度
を検出し、車室内温度に影響を及ぼす指標を検出し、前
記検出した指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の停止
を許可する停止許可冷却液温度を可変設定し、前記検出
した冷却液温度と前記設定した停止許可冷却液温度とに
基づいて前記内燃機関の運転停止の可否を判定すること
を特徴とする。
【0022】本発明の第4の態様に係る運転停止判定方
法によれば、本発明の第1の態様に係る運転停止判定装
置と同等の効果を得ることができる。また、本発明の第
4の態様に係る運転停止判定方法は、本発明の第1の態
様に係る運転停止判定装置と同様に様々な変更・改良が
可能であり、変更・改良に伴って発生する効果を同様に
得ることができる。
法によれば、本発明の第1の態様に係る運転停止判定装
置と同等の効果を得ることができる。また、本発明の第
4の態様に係る運転停止判定方法は、本発明の第1の態
様に係る運転停止判定装置と同様に様々な変更・改良が
可能であり、変更・改良に伴って発生する効果を同様に
得ることができる。
【0023】本発明の第5の態様は、車両の状態に応じ
て内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるいは、
アイドリング運転停止中の内燃機関の運転を補機駆動用
電動機を介して再開させるアイドリングストップ制御装
置における内燃機関の運転停止の可否を判定する方法で
あって、前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出し、前記検
出した前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃
機関のアイドリング運転の停止を許可するか否かを判定
することを特徴とする。
て内燃機関のアイドリング運転を停止させ、あるいは、
アイドリング運転停止中の内燃機関の運転を補機駆動用
電動機を介して再開させるアイドリングストップ制御装
置における内燃機関の運転停止の可否を判定する方法で
あって、前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出し、前記検
出した前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して前記内燃
機関のアイドリング運転の停止を許可するか否かを判定
することを特徴とする。
【0024】本発明の第5の態様に係る運転停止判定方
法によれば、本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置と同等の効果を得ることができる。また、本発明の第
5の態様に係る運転停止判定方法は、本発明の第2の態
様に係る運転停止判定装置と同様に様々な変更・改良が
可能であり、変更・改良に伴って発生する効果を同様に
得ることができる。
法によれば、本発明の第2の態様に係る運転停止判定装
置と同等の効果を得ることができる。また、本発明の第
5の態様に係る運転停止判定方法は、本発明の第2の態
様に係る運転停止判定装置と同様に様々な変更・改良が
可能であり、変更・改良に伴って発生する効果を同様に
得ることができる。
【0025】本発明の第6の態様は、内燃機関の潤滑油
の粘度と内燃機関の回転数および冷却液温度を相関させ
る方法を提供する。本発明の第6の態様に係る方法は、
前記潤滑油の粘度を影響を受ける前記内燃機関の始動に
必要な始動時必要トルクよりも前記内燃機関を始動させ
る電動機の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油の温
度を求め、前記潤滑油温度を満足する、複数の冷却液温
度および各冷却液温度における前記内燃機関のアイドリ
ングストップ回転数を求め、前記求めた複数の冷却液温
度および各冷却液温度における最も低い前記内燃機関の
アイドリングストップ回転数とに基づいて特性線を生成
することを特徴とする。
の粘度と内燃機関の回転数および冷却液温度を相関させ
る方法を提供する。本発明の第6の態様に係る方法は、
前記潤滑油の粘度を影響を受ける前記内燃機関の始動に
必要な始動時必要トルクよりも前記内燃機関を始動させ
る電動機の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油の温
度を求め、前記潤滑油温度を満足する、複数の冷却液温
度および各冷却液温度における前記内燃機関のアイドリ
ングストップ回転数を求め、前記求めた複数の冷却液温
度および各冷却液温度における最も低い前記内燃機関の
アイドリングストップ回転数とに基づいて特性線を生成
することを特徴とする。
【0026】本発明の第6の態様に係る方法によれば、
内燃機関の始動に必要な始動時必要トルクと電動機の発
生可能トルクを冷却液温度および内燃機関のアイドリン
グストップ回転数と関連付けることができるので、潤滑
油の粘度を容易、且つ、適格に内燃機関のアイドリング
ストップ許可判定の指標として用いることができる。
内燃機関の始動に必要な始動時必要トルクと電動機の発
生可能トルクを冷却液温度および内燃機関のアイドリン
グストップ回転数と関連付けることができるので、潤滑
油の粘度を容易、且つ、適格に内燃機関のアイドリング
ストップ許可判定の指標として用いることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の運
転停止判定装置について図面を参照しつついくつかの実
施例に基づいて説明する。
転停止判定装置について図面を参照しつついくつかの実
施例に基づいて説明する。
【0028】図1および図2を参照して第1実施例に係
る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリングスト
ップ制御装置が用いられ得る車両の概略構成について説
明する。図1は第1の実施例が適用される車両の概略構
成を示すブロック図である。図2は伝動ベルトとエンジ
ン、補機および補機駆動用モータとの配置関係を示す概
念図である。
る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリングスト
ップ制御装置が用いられ得る車両の概略構成について説
明する。図1は第1の実施例が適用される車両の概略構
成を示すブロック図である。図2は伝動ベルトとエンジ
ン、補機および補機駆動用モータとの配置関係を示す概
念図である。
【0029】車両は、動力源としてのエンジン(内燃機
関)10、エンジン10の出力トルクを増幅するトルク
コンバータ20、最大減速比と最小減速比の間で減速比
を自動的に有段階に変更可能な自動有段変速装置(A
T)22とを備えている。エンジン10はクランクシャ
フト(出力軸)11を介してトルクコンバータ20の動
力入力軸と結合されており、トルクコンバータ20の動
力出力軸は、AT22の動力入力軸と結合されており、
AT22の動力出力軸はドライブシャフト24と結合さ
れている。ドライブシャフト24はディファレンシャル
ギヤ(ファイナルギヤを含む)25および車軸26を介
して車輪27と結合されている。
関)10、エンジン10の出力トルクを増幅するトルク
コンバータ20、最大減速比と最小減速比の間で減速比
を自動的に有段階に変更可能な自動有段変速装置(A
T)22とを備えている。エンジン10はクランクシャ
フト(出力軸)11を介してトルクコンバータ20の動
力入力軸と結合されており、トルクコンバータ20の動
力出力軸は、AT22の動力入力軸と結合されており、
AT22の動力出力軸はドライブシャフト24と結合さ
れている。ドライブシャフト24はディファレンシャル
ギヤ(ファイナルギヤを含む)25および車軸26を介
して車輪27と結合されている。
【0030】エンジン10は、燃料(例えば、ガソリン
燃料)がシリンダ内に直接噴射される形式の直噴式ガソ
リンエンジンであり、ガソリン燃料をシリンダ内に噴射
するための高圧式インジェクタ12、シリンダ内に噴射
されたガソリンと吸入された空気とによって形成される
混合気に点火するための点火プラグ13を備えている。
高圧式インジェクタ12には図示しない高圧燃料ポンプ
によって昇圧された高圧力のガソリン燃料がデリバリパ
イプ(図示しない)を介して供給されており、制御ユニ
ット60からの噴射信号に基づいて高圧式インジェクタ
12が開弁するとシリンダ内にガソリン燃料が噴霧され
る。点火プラグ13には制御ユニット60からの点火信
号に基づきイグナイタ14から高電圧が供給される。エ
ンジン10には、エンジン10を冷却する冷却液温度を
検出するための冷却液温度センサ50が備えられてい
る。エンジン10の車両進行側(図1において左側)に
は、外気温度を検出するための外気温度センサ51が配
置されている。
燃料)がシリンダ内に直接噴射される形式の直噴式ガソ
リンエンジンであり、ガソリン燃料をシリンダ内に噴射
するための高圧式インジェクタ12、シリンダ内に噴射
されたガソリンと吸入された空気とによって形成される
混合気に点火するための点火プラグ13を備えている。
高圧式インジェクタ12には図示しない高圧燃料ポンプ
によって昇圧された高圧力のガソリン燃料がデリバリパ
イプ(図示しない)を介して供給されており、制御ユニ
ット60からの噴射信号に基づいて高圧式インジェクタ
12が開弁するとシリンダ内にガソリン燃料が噴霧され
る。点火プラグ13には制御ユニット60からの点火信
号に基づきイグナイタ14から高電圧が供給される。エ
ンジン10には、エンジン10を冷却する冷却液温度を
検出するための冷却液温度センサ50が備えられてい
る。エンジン10の車両進行側(図1において左側)に
は、外気温度を検出するための外気温度センサ51が配
置されている。
【0031】エンジン10の周囲には、図2に示すよう
にウォータポンプ301、エアコン用コンプレッサ30
2、パワーステアリング用ポンプ303等の補機30、
ならびにアイドリングストップ処理によるエンジン停止
時に補機30を駆動するための補機駆動用モータ(電動
機)31が配置されている。各補機301、302、3
03の動力入力軸、エンジン10のクランクシャフト1
1の一端にはプーリ124、125がそれぞれ装着され
ている。エンジン10のプーリ125と補機駆動用モー
タ31のプーリ126には、補機駆動用モータ31によ
ってエンジン10を始動させるための伝動ベルト16が
架装されている。プーリ125とプーリ126のプーリ
比は一般的に、1:2〜1:3程度である。各プーリ1
24,125には伝動ベルト17が架装されており、こ
の伝動ベルト17を介してエンジン10の出力が補機3
0の動力入力軸に伝達され、また伝動ベルト16および
伝動ベルト17を介して補機駆動用モータ31の出力が
補機30の動力入力軸に伝達される。なお、伝動ベルト
16、17としては、断面形状が台形であるいわゆるV
ベルト、あるいは厚みがVベルトよりも薄く幅広である
と共にその回転方向に沿ってV字状の溝が複数本形成さ
れている、いわゆるVリブベルト等が用いられており、
温度に依存して衝撃、振動等の吸収特性が変化する材料
が用いられている。
にウォータポンプ301、エアコン用コンプレッサ30
2、パワーステアリング用ポンプ303等の補機30、
ならびにアイドリングストップ処理によるエンジン停止
時に補機30を駆動するための補機駆動用モータ(電動
機)31が配置されている。各補機301、302、3
03の動力入力軸、エンジン10のクランクシャフト1
1の一端にはプーリ124、125がそれぞれ装着され
ている。エンジン10のプーリ125と補機駆動用モー
タ31のプーリ126には、補機駆動用モータ31によ
ってエンジン10を始動させるための伝動ベルト16が
架装されている。プーリ125とプーリ126のプーリ
比は一般的に、1:2〜1:3程度である。各プーリ1
24,125には伝動ベルト17が架装されており、こ
の伝動ベルト17を介してエンジン10の出力が補機3
0の動力入力軸に伝達され、また伝動ベルト16および
伝動ベルト17を介して補機駆動用モータ31の出力が
補機30の動力入力軸に伝達される。なお、伝動ベルト
16、17としては、断面形状が台形であるいわゆるV
ベルト、あるいは厚みがVベルトよりも薄く幅広である
と共にその回転方向に沿ってV字状の溝が複数本形成さ
れている、いわゆるVリブベルト等が用いられており、
温度に依存して衝撃、振動等の吸収特性が変化する材料
が用いられている。
【0032】クランクシャフト11とプーリ125との
間には湿式多板式の電磁式クラッチ15が介装されてい
る。電磁式クラッチ15は、クラッチプレート151と
フライホイール152とを備え、図1に示すようにプー
リ125と別に備えられても良いし、プーリ125に内
蔵されても良い。この電磁式クラッチ15によって、ク
ランクシャフト11と伝動ベルト16との間における動
力伝達の切断および接続が実現される。また、電磁式ク
ラッチ15には、継合時に生じる衝撃、振動の軽減を図
るため図示しないダンパが内蔵されている。
間には湿式多板式の電磁式クラッチ15が介装されてい
る。電磁式クラッチ15は、クラッチプレート151と
フライホイール152とを備え、図1に示すようにプー
リ125と別に備えられても良いし、プーリ125に内
蔵されても良い。この電磁式クラッチ15によって、ク
ランクシャフト11と伝動ベルト16との間における動
力伝達の切断および接続が実現される。また、電磁式ク
ラッチ15には、継合時に生じる衝撃、振動の軽減を図
るため図示しないダンパが内蔵されている。
【0033】車両走行時、あるいは、エンジン10が運
転している状態での車両停止時には、電磁式クラッチ1
5は継合されてクランクシャフト11の駆動力が伝動ベ
ルト17に伝達されるのでウォータポンプ301、エア
コン用コンプレッサ302およびパワーステアリング用
ポンプ303はエンジン10によって駆動される。一
方、アイドリングストップ処理によるエンジン10の運
転停止時には、電磁式クラッチ15は解放されて、クラ
ンクシャフト11と伝動ベルト17(プーリ125)と
は機械的に分断され、ウォータポンプ301、エアコン
用コンプレッサ302およびパワーステアリング用ポン
プ303が伝動ベルト16およびプーリ125を介して
補機駆動用モータ31によって駆動される。このとき、
クランクシャフト11はプーリ125、伝動ベルト1
6、17とは機械的に分断されているため、補機駆動用
モータ31はクランクシャフト11を駆動する必要はな
く、補機駆動用モータ31に掛かる負荷が軽減される。
転している状態での車両停止時には、電磁式クラッチ1
5は継合されてクランクシャフト11の駆動力が伝動ベ
ルト17に伝達されるのでウォータポンプ301、エア
コン用コンプレッサ302およびパワーステアリング用
ポンプ303はエンジン10によって駆動される。一
方、アイドリングストップ処理によるエンジン10の運
転停止時には、電磁式クラッチ15は解放されて、クラ
ンクシャフト11と伝動ベルト17(プーリ125)と
は機械的に分断され、ウォータポンプ301、エアコン
用コンプレッサ302およびパワーステアリング用ポン
プ303が伝動ベルト16およびプーリ125を介して
補機駆動用モータ31によって駆動される。このとき、
クランクシャフト11はプーリ125、伝動ベルト1
6、17とは機械的に分断されているため、補機駆動用
モータ31はクランクシャフト11を駆動する必要はな
く、補機駆動用モータ31に掛かる負荷が軽減される。
【0034】補機駆動用モータ31は固定子側に三相コ
イルを有する三相式モータであり、エンジン10を再始
動させる際にクランクシャフト11を駆動する駆動力源
ならびに補機30を駆動する駆動力源として機能すると
共に、エンジン10の運転時にはエンジン10によって
駆動されて発電するオルタネータとして機能する。補機
駆動用モータ31は、制御ユニット60からの駆動信号
に基づきインバータ200によって駆動制御される。イ
ンバータ200は、高電圧バッテリ210およびDC/
DCコンバータ220と接続されている。高電圧バッテ
リ210は専ら補機駆動用モータ31を駆動するための
電源として用いられ、補機駆動用モータ31がオルタネ
ータとして機能しているときには発電された電力を蓄電
する。DC/DCコンバータ220は、制御ユニット6
0と接続されており、高電圧バッテリ210の電圧また
は補機駆動用モータ31によって発電された電力の電圧
を降圧してバッテリ230を充電する。バッテリ230
は、後述する始動用モータ41、オイルポンプ駆動モー
タ45、および制御ユニット60等を駆動するための電
源として用いられる。なお、本実施例では、補機駆動用
モータ31を駆動するための高電圧バッテリ210と制
御ユニット60、その他のモータ41、45を駆動する
ためのバッテリ230とを各々備えているが、高電圧バ
ッテリ210のみを備えて、制御ユニット60、その他
のモータ41、45に対してはDC/DCコンバータ2
20を介して降圧された電力を供給するようにしても良
い。
イルを有する三相式モータであり、エンジン10を再始
動させる際にクランクシャフト11を駆動する駆動力源
ならびに補機30を駆動する駆動力源として機能すると
共に、エンジン10の運転時にはエンジン10によって
駆動されて発電するオルタネータとして機能する。補機
駆動用モータ31は、制御ユニット60からの駆動信号
に基づきインバータ200によって駆動制御される。イ
ンバータ200は、高電圧バッテリ210およびDC/
DCコンバータ220と接続されている。高電圧バッテ
リ210は専ら補機駆動用モータ31を駆動するための
電源として用いられ、補機駆動用モータ31がオルタネ
ータとして機能しているときには発電された電力を蓄電
する。DC/DCコンバータ220は、制御ユニット6
0と接続されており、高電圧バッテリ210の電圧また
は補機駆動用モータ31によって発電された電力の電圧
を降圧してバッテリ230を充電する。バッテリ230
は、後述する始動用モータ41、オイルポンプ駆動モー
タ45、および制御ユニット60等を駆動するための電
源として用いられる。なお、本実施例では、補機駆動用
モータ31を駆動するための高電圧バッテリ210と制
御ユニット60、その他のモータ41、45を駆動する
ためのバッテリ230とを各々備えているが、高電圧バ
ッテリ210のみを備えて、制御ユニット60、その他
のモータ41、45に対してはDC/DCコンバータ2
20を介して降圧された電力を供給するようにしても良
い。
【0035】エンジン10とトルクコンバータ20との
間には始動用リングギヤ40がクランクシャフト11に
連結されて配置されており、始動用リングギヤ40には
始動用モータ41のギヤが継合している。始動用モータ
41はバッテリ230を電源としてイグニッションスイ
ッチの操作を伴うエンジン始動時にのみ、すなわち、ア
イドリングストップ処理に伴うエンジン再始動時を除く
エンジン始動時にエンジン10を駆動回転させる。始動
用モータ41のギヤは、イグニッションポジションセン
サ58がイグニッションポジションのONからSTAへ
の切り換えを検出するエンジン始動時にのみリングギヤ
40と継合し、通常時はリングギヤ40とは継合するこ
となく離間した位置に格納されている。また、既述のよ
うにアイドリングストップ処理に伴うエンジン10の再
始動時には、補機駆動用モータ31がスタータモータと
して機能する。すなわち、本実施例においては、エンジ
ン10の運転開始時(初回始動時)には始動用モータ4
1によってエンジン10の始動処理が実行され、エンジ
ン10の再始動時には補機駆動用モータ31によってエ
ンジン10の始動処理が実行される。始動用モータ41
によるエンジン10の始動は、ギヤノイズを伴うリング
ギヤ40を介した始動であり、頻繁に始動を繰り返す場
合にはギヤノイズが問題となる。また、アイドリングス
トップ制御処理の下では頻繁な始動に伴うギヤの摩耗も
問題となる。一方、補機駆動用モータ31は伝動ベルト
16を介してクランクシャフト11と結合されているの
で、冷間時等、潤滑油の粘度が高い場合にはクランクシ
ャフト11を駆動(回転)することができず、エンジン
10を始動させることができない場合がある。そこで、
エンジン10の始動時には始動用モータ41によりエン
ジン10を始動し、エンジン10が一旦、始動した後の
再始動時には補機駆動用モータ31によってエンジン1
0を始動させる。
間には始動用リングギヤ40がクランクシャフト11に
連結されて配置されており、始動用リングギヤ40には
始動用モータ41のギヤが継合している。始動用モータ
41はバッテリ230を電源としてイグニッションスイ
ッチの操作を伴うエンジン始動時にのみ、すなわち、ア
イドリングストップ処理に伴うエンジン再始動時を除く
エンジン始動時にエンジン10を駆動回転させる。始動
用モータ41のギヤは、イグニッションポジションセン
サ58がイグニッションポジションのONからSTAへ
の切り換えを検出するエンジン始動時にのみリングギヤ
40と継合し、通常時はリングギヤ40とは継合するこ
となく離間した位置に格納されている。また、既述のよ
うにアイドリングストップ処理に伴うエンジン10の再
始動時には、補機駆動用モータ31がスタータモータと
して機能する。すなわち、本実施例においては、エンジ
ン10の運転開始時(初回始動時)には始動用モータ4
1によってエンジン10の始動処理が実行され、エンジ
ン10の再始動時には補機駆動用モータ31によってエ
ンジン10の始動処理が実行される。始動用モータ41
によるエンジン10の始動は、ギヤノイズを伴うリング
ギヤ40を介した始動であり、頻繁に始動を繰り返す場
合にはギヤノイズが問題となる。また、アイドリングス
トップ制御処理の下では頻繁な始動に伴うギヤの摩耗も
問題となる。一方、補機駆動用モータ31は伝動ベルト
16を介してクランクシャフト11と結合されているの
で、冷間時等、潤滑油の粘度が高い場合にはクランクシ
ャフト11を駆動(回転)することができず、エンジン
10を始動させることができない場合がある。そこで、
エンジン10の始動時には始動用モータ41によりエン
ジン10を始動し、エンジン10が一旦、始動した後の
再始動時には補機駆動用モータ31によってエンジン1
0を始動させる。
【0036】トルクコンバータ20は、一般的な流体式
トルクコンバータであり、入力軸に入力された駆動トル
クを増幅して出力軸から出力する。なお、トルクコンバ
ータの詳細な構成および作用は公知であるからその説明
を省略する。自動式有段変速機(AT)22は内部にプ
ラネタリギヤを有する自動変速機であり、車速およびア
クセル踏み込み量等に応じて油圧アクチュエータ(図示
しない)を介してギヤの組み合わせを自動的に変更する
ことによって変速比を変える。AT22の出力軸はドラ
イブシャフト24に連結されており、AT22の出力軸
から出力された駆動力は、ドライブシャフト24、ディ
ファレンシャルギヤ25、車軸26を介して車輪27に
伝達される。AT22の近傍には、エンジン10の運転
停止時にも駆動系の油圧を保持するためのオイルポンプ
駆動モータ45が配置されている。オイルポンプ駆動モ
ータ45はバッテリ230を電源として運転される。
トルクコンバータであり、入力軸に入力された駆動トル
クを増幅して出力軸から出力する。なお、トルクコンバ
ータの詳細な構成および作用は公知であるからその説明
を省略する。自動式有段変速機(AT)22は内部にプ
ラネタリギヤを有する自動変速機であり、車速およびア
クセル踏み込み量等に応じて油圧アクチュエータ(図示
しない)を介してギヤの組み合わせを自動的に変更する
ことによって変速比を変える。AT22の出力軸はドラ
イブシャフト24に連結されており、AT22の出力軸
から出力された駆動力は、ドライブシャフト24、ディ
ファレンシャルギヤ25、車軸26を介して車輪27に
伝達される。AT22の近傍には、エンジン10の運転
停止時にも駆動系の油圧を保持するためのオイルポンプ
駆動モータ45が配置されている。オイルポンプ駆動モ
ータ45はバッテリ230を電源として運転される。
【0037】次に、図3を参照して本実施例に係る車両
の制御系について説明する。図3は第1実施例に係る車
両の制御系統を示す説明図である。制御ユニット60
は、アイドリングストップECU(電子制御ユニット)
600、エンジンECU610、およびブレーキECU
620を備えている。各ECU600、610、620
にはCPU、ROM、RAM等が備えられている。な
お、これらECUは例示であり、例えば、AT22を制
御するECUをアイドリングストップECU600とは
別に備えることができる。
の制御系について説明する。図3は第1実施例に係る車
両の制御系統を示す説明図である。制御ユニット60
は、アイドリングストップECU(電子制御ユニット)
600、エンジンECU610、およびブレーキECU
620を備えている。各ECU600、610、620
にはCPU、ROM、RAM等が備えられている。な
お、これらECUは例示であり、例えば、AT22を制
御するECUをアイドリングストップECU600とは
別に備えることができる。
【0038】アイドリングストップECU600は、ア
イドリングストップ制御に際して制御ユニット60の中
核をなすECUである。アイドリングストップECU6
00は、エンジンECU610、およびブレーキECU
620と双方向通信可能に信号線を介して接続されてい
る。アイドリングストップECU600には、エンジン
冷却液温度を検出する冷却液温度センサ50、外気温度
を検出する外気温度センサ51、補機駆動用モータ31
の回転数を検出するモータ回転数センサ52、エンジン
10のクランクシャフト11の回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ53、車両の速度を検出する車速センサ
54、ギヤポジションを検出するシフトポジションセン
サ55、アクセルペダルの位置をアクセル開度として検
出するアクセル開度センサ56、ブレーキペダルの踏み
込みの有無を検出するブレーキペダルセンサ57、イグ
ニッションスイッチのポジションを検出するイグニッシ
ョンポジションセンサ58、エアコンディショナの設定
温度(エアコン設定温度)を検出するA/C設定温度セ
ンサ59a、車室内温度を検出する車室内温度センサ5
9bがそれぞれ信号線を介して接続されている。アイド
リングストップECU600には、インバータ200、
始動用モータ41、電磁式クラッチ15、DC/DCコ
ンバータ220、オイルポンプ駆動モータ45、AT2
2、計器盤46が接続されている。なお、本実施例にお
けるエアコンディショナは、エンジン10の冷却液を熱
源として車室内に暖気を供給する。
イドリングストップ制御に際して制御ユニット60の中
核をなすECUである。アイドリングストップECU6
00は、エンジンECU610、およびブレーキECU
620と双方向通信可能に信号線を介して接続されてい
る。アイドリングストップECU600には、エンジン
冷却液温度を検出する冷却液温度センサ50、外気温度
を検出する外気温度センサ51、補機駆動用モータ31
の回転数を検出するモータ回転数センサ52、エンジン
10のクランクシャフト11の回転数を検出するエンジ
ン回転数センサ53、車両の速度を検出する車速センサ
54、ギヤポジションを検出するシフトポジションセン
サ55、アクセルペダルの位置をアクセル開度として検
出するアクセル開度センサ56、ブレーキペダルの踏み
込みの有無を検出するブレーキペダルセンサ57、イグ
ニッションスイッチのポジションを検出するイグニッシ
ョンポジションセンサ58、エアコンディショナの設定
温度(エアコン設定温度)を検出するA/C設定温度セ
ンサ59a、車室内温度を検出する車室内温度センサ5
9bがそれぞれ信号線を介して接続されている。アイド
リングストップECU600には、インバータ200、
始動用モータ41、電磁式クラッチ15、DC/DCコ
ンバータ220、オイルポンプ駆動モータ45、AT2
2、計器盤46が接続されている。なお、本実施例にお
けるエアコンディショナは、エンジン10の冷却液を熱
源として車室内に暖気を供給する。
【0039】アイドリングストップECU600は、イ
ンバータ200を介して補機駆動用モータ31の回転数
を制御し、アイドリングストップ処理によりエンジン1
0が停止している状態において補機30の駆動を実現す
る。また、アイドリングストップ状態からエンジン10
の運転を再開させる際には、始動用モータ41に代わっ
てエンジン10のクランクシャフト11を駆動回転させ
てエンジン回転数を始動回転数まで上昇させる。アイド
リングストップECU600は、電磁式クラッチ15の
電磁式アクチュエータ(図示しない)を制御してクラッ
チプレート151のフライホイール152に対する継合
および解放を実現し、動力の伝達および遮断を制御す
る。アイドリングストップECU600は、車速センサ
54、シフトポジションセンサ55、アクセル開度セン
サ56からの検出データに基づき油圧アクチュエータ
(図示せず)を制御して、最適な変速ポイントにおいて
変速比を変更する。アイドリングストップECU600
内のROMには、本実施例に係るアイドリングストップ
制御処理を実行するためのプログラムが格納されてい
る。
ンバータ200を介して補機駆動用モータ31の回転数
を制御し、アイドリングストップ処理によりエンジン1
0が停止している状態において補機30の駆動を実現す
る。また、アイドリングストップ状態からエンジン10
の運転を再開させる際には、始動用モータ41に代わっ
てエンジン10のクランクシャフト11を駆動回転させ
てエンジン回転数を始動回転数まで上昇させる。アイド
リングストップECU600は、電磁式クラッチ15の
電磁式アクチュエータ(図示しない)を制御してクラッ
チプレート151のフライホイール152に対する継合
および解放を実現し、動力の伝達および遮断を制御す
る。アイドリングストップECU600は、車速センサ
54、シフトポジションセンサ55、アクセル開度セン
サ56からの検出データに基づき油圧アクチュエータ
(図示せず)を制御して、最適な変速ポイントにおいて
変速比を変更する。アイドリングストップECU600
内のROMには、本実施例に係るアイドリングストップ
制御処理を実行するためのプログラムが格納されてい
る。
【0040】エンジンECU610は、アイドリングス
トップECU600からの要求に基づいてインジェクタ
12を介して燃料噴射量を制御し、イグナイタ14を介
して点火時期を制御することによってエンジン10の運
転状態を制御する。また、アイドリングストップ処理に
よる車両停止時には、アイドリングストップECU60
0からの要求に従って、エンジン10に対するインジェ
クタ12を介した燃料噴射を停止してエンジン10の運
転を停止させる。
トップECU600からの要求に基づいてインジェクタ
12を介して燃料噴射量を制御し、イグナイタ14を介
して点火時期を制御することによってエンジン10の運
転状態を制御する。また、アイドリングストップ処理に
よる車両停止時には、アイドリングストップECU60
0からの要求に従って、エンジン10に対するインジェ
クタ12を介した燃料噴射を停止してエンジン10の運
転を停止させる。
【0041】ブレーキECU620は、ブレーキアクチ
ュエータ47と接続されており、アイドリングストップ
状態からの再発進時には、エンジン10の駆動力が十分
に立ち上がるまでの間、ブレーキ油圧を保持するように
ブレーキアクチュエータ47を制御する。エンジン10
の駆動力が十分に立ち上がる状態とは、例えば、坂路発
進の際、ブレーキペダルが解放されていても車両が停止
状態にて保持される状態をいう。
ュエータ47と接続されており、アイドリングストップ
状態からの再発進時には、エンジン10の駆動力が十分
に立ち上がるまでの間、ブレーキ油圧を保持するように
ブレーキアクチュエータ47を制御する。エンジン10
の駆動力が十分に立ち上がる状態とは、例えば、坂路発
進の際、ブレーキペダルが解放されていても車両が停止
状態にて保持される状態をいう。
【0042】次に、上記構成を備える車両の一般的な動
作について図1〜図3の構成図を参照して説明する。シ
フトポジションがパーキングPまたはニュートラルNの
状態にてイグニッションポジションセンサ58がイグニ
ッションポジションのONからエンジン始動位置STA
への切り替わりを検出すると、アイドリングストップE
CU600は始動用モータ41のギヤをリングギヤ40
に継合させた後、始動用モータ41を作動させてクラン
クシャフト11をエンジン始動時回転数まで回転させ
る。並行してアイドリングストップECU600は、エ
ンジンECU610に対してエンジン10の始動処理を
要求する。エンジンECU610は、インジェクタ12
を介して所定の燃料をエンジン10のシリンダ内に供給
させると共に、イグナイタ14および点火プラグを介し
てシリンダ内に供給された燃料に点火するエンジン始動
処理を実行する。エンジンの運転が開始すると、始動用
モータ41のギヤはリングギヤ40から離間した格納位
置に待避させられる。シフトポジションがドライブDに
変更され、アクセルが踏み込まれると車両は発進し、ア
イドリングストップECU600、エンジンECU61
0はエンジン回転数センサ53、車速センサ54、アク
セル開度センサ56等からの検出データに基づいてエン
ジン10の運転制御およびAT22の変速制御を実行す
る。
作について図1〜図3の構成図を参照して説明する。シ
フトポジションがパーキングPまたはニュートラルNの
状態にてイグニッションポジションセンサ58がイグニ
ッションポジションのONからエンジン始動位置STA
への切り替わりを検出すると、アイドリングストップE
CU600は始動用モータ41のギヤをリングギヤ40
に継合させた後、始動用モータ41を作動させてクラン
クシャフト11をエンジン始動時回転数まで回転させ
る。並行してアイドリングストップECU600は、エ
ンジンECU610に対してエンジン10の始動処理を
要求する。エンジンECU610は、インジェクタ12
を介して所定の燃料をエンジン10のシリンダ内に供給
させると共に、イグナイタ14および点火プラグを介し
てシリンダ内に供給された燃料に点火するエンジン始動
処理を実行する。エンジンの運転が開始すると、始動用
モータ41のギヤはリングギヤ40から離間した格納位
置に待避させられる。シフトポジションがドライブDに
変更され、アクセルが踏み込まれると車両は発進し、ア
イドリングストップECU600、エンジンECU61
0はエンジン回転数センサ53、車速センサ54、アク
セル開度センサ56等からの検出データに基づいてエン
ジン10の運転制御およびAT22の変速制御を実行す
る。
【0043】本実施例では、車両走行中に信号停止等で
一時的に車両が停止すると、アイドリングストップEC
U600は、所定の条件下でエンジン10の運転を停止
させる、いわゆるアイドリングストップ制御処理を実行
する。このアイドリングストップ制御処理について図4
を参照して説明する。図4はアイドリングストップ制御
処理時における制御処理の移行状態を示す状態遷移図で
ある。
一時的に車両が停止すると、アイドリングストップEC
U600は、所定の条件下でエンジン10の運転を停止
させる、いわゆるアイドリングストップ制御処理を実行
する。このアイドリングストップ制御処理について図4
を参照して説明する。図4はアイドリングストップ制御
処理時における制御処理の移行状態を示す状態遷移図で
ある。
【0044】イグニッションポジションセンサ47がO
FFからONへのポジションの切り替わりを検出する
と、アイドリングストップECU600は、アイドリン
グストップ処理以外の処理によるエンジン停止状態を示
すモード0を選択する。この状態では、アイドリングス
トップ処理を実行中である旨を表示する計器盤46上の
表示ランプは消灯している。イグニッションポジション
センサ47がイグニッションポジションのONからST
Aへの切り替えを検出すると、既述のように始動用モー
タ14を用いたエンジン10の運転が開始される。アイ
ドリングストップECU600は、エンジン10が運転
している状態を示すモード1を選択する。モード1の状
態では、例えば、車両は既述の車両走行状態、あるい
は、エンジン10が運転された状態での車両停止状態に
ある。このモード1の状態では、アイドリングストップ
ECU600は電磁式クラッチ15をオンしてクランク
シャフト11と伝動ベルト17とを結合している。した
がって、補機30はエンジン10の駆動力によって駆動
される。また、補機駆動用モータ31は伝動ベルト16
を介してエンジン10によって駆動され、オルタネータ
として機能する他、高電圧バッテリ210が満充電状態
の場合には空回りする。
FFからONへのポジションの切り替わりを検出する
と、アイドリングストップECU600は、アイドリン
グストップ処理以外の処理によるエンジン停止状態を示
すモード0を選択する。この状態では、アイドリングス
トップ処理を実行中である旨を表示する計器盤46上の
表示ランプは消灯している。イグニッションポジション
センサ47がイグニッションポジションのONからST
Aへの切り替えを検出すると、既述のように始動用モー
タ14を用いたエンジン10の運転が開始される。アイ
ドリングストップECU600は、エンジン10が運転
している状態を示すモード1を選択する。モード1の状
態では、例えば、車両は既述の車両走行状態、あるい
は、エンジン10が運転された状態での車両停止状態に
ある。このモード1の状態では、アイドリングストップ
ECU600は電磁式クラッチ15をオンしてクランク
シャフト11と伝動ベルト17とを結合している。した
がって、補機30はエンジン10の駆動力によって駆動
される。また、補機駆動用モータ31は伝動ベルト16
を介してエンジン10によって駆動され、オルタネータ
として機能する他、高電圧バッテリ210が満充電状態
の場合には空回りする。
【0045】また、モード1の状態では、以後のエンジ
ン10のアイドリング運転の停止(アイドリングストッ
プ)を許可するか否かを決定するアイドリングストップ
許可判定処理が実行される。一般的に、エンジン10の
始動直後のエンジン10(冷却液)が十分に暖機されて
いない状態にてアイドリングストップを許容すると、エ
ンジン始動性および排気ガス成分の問題が生じるので、
エンジン10が十分に暖機されるまでアイドリングスト
ップを禁止する。また、一般的な車両では、エアコンデ
ィショナは、暖気の熱源としてエンジン10の冷却液の
保有する熱を用いているので、エンジン10が暖機され
るまではアイドリングストップを許可しない。この冷却
液温度に基づくアイドリングストップの許可判定処理に
ついて図5〜図8を参照して説明する。図5は第1実施
例におけるアイドリングストップ許可判定処理に際して
実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
図6は外気温度Toutからアイドリングストップ開始冷
却液温基礎値Tbを求めるためのマップを示す説明図で
ある。図7はエアコン設定温度Tacからアイドリングス
トップ開始冷却液温第1補正値Tc1を求めるためのマ
ップを示す説明図である。図8は車内温度Tinからアイ
ドリングストップ開始冷却液温第2補正値Tc2を求め
るためのマップを示す説明図である。
ン10のアイドリング運転の停止(アイドリングストッ
プ)を許可するか否かを決定するアイドリングストップ
許可判定処理が実行される。一般的に、エンジン10の
始動直後のエンジン10(冷却液)が十分に暖機されて
いない状態にてアイドリングストップを許容すると、エ
ンジン始動性および排気ガス成分の問題が生じるので、
エンジン10が十分に暖機されるまでアイドリングスト
ップを禁止する。また、一般的な車両では、エアコンデ
ィショナは、暖気の熱源としてエンジン10の冷却液の
保有する熱を用いているので、エンジン10が暖機され
るまではアイドリングストップを許可しない。この冷却
液温度に基づくアイドリングストップの許可判定処理に
ついて図5〜図8を参照して説明する。図5は第1実施
例におけるアイドリングストップ許可判定処理に際して
実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
図6は外気温度Toutからアイドリングストップ開始冷
却液温基礎値Tbを求めるためのマップを示す説明図で
ある。図7はエアコン設定温度Tacからアイドリングス
トップ開始冷却液温第1補正値Tc1を求めるためのマ
ップを示す説明図である。図8は車内温度Tinからアイ
ドリングストップ開始冷却液温第2補正値Tc2を求め
るためのマップを示す説明図である。
【0046】本処理ルーチンは、例えば、イグニッショ
ンキー操作を伴うエンジン10の停止処理後におけるエ
ンジン10の始動時、すなわち、アイドリングストップ
制御処理に起因しないエンジン10の始動時に実行され
る。アイドリングストップECU600は、アイドリン
グストップの許可フラグをオフ(アイドリングストップ
を不許可)する(ステップS100)。すなわち、本実
施例では、エンジン10の始動直後はアイドリングスト
ップが不許可状態にあり、以下に説明する諸条件が満た
された時点でアイドリングストップが許可状態となる。
ンキー操作を伴うエンジン10の停止処理後におけるエ
ンジン10の始動時、すなわち、アイドリングストップ
制御処理に起因しないエンジン10の始動時に実行され
る。アイドリングストップECU600は、アイドリン
グストップの許可フラグをオフ(アイドリングストップ
を不許可)する(ステップS100)。すなわち、本実
施例では、エンジン10の始動直後はアイドリングスト
ップが不許可状態にあり、以下に説明する諸条件が満た
された時点でアイドリングストップが許可状態となる。
【0047】アイドリングストップECU600は、エ
ンジン始動時の外気温度Tout、エアコン設定温度Ta
c、および車内温度Tinをそれぞれ外気温度センサ5
1、A/C設定温度センサ59a、および車室内温度セ
ンサ59bから取得する(ステップS110)。アイド
リングストップECU600は、図6に示すマップを用
いて外気温度Toutからアイドリングストップ開始冷却
液温基礎値Tbを決定する(ステップS120)。アイ
ドリングストップ開始冷却液温基礎値Tbは、アイドリ
ングストップを許可するか否かの判定に用いられる基本
的な判定値であり、図6から見て取れるように、外気温
度Toutが低い場合には、早期の暖房開始要求、車室内
温度の上昇が存在することを考慮し高く設定されてい
る。
ンジン始動時の外気温度Tout、エアコン設定温度Ta
c、および車内温度Tinをそれぞれ外気温度センサ5
1、A/C設定温度センサ59a、および車室内温度セ
ンサ59bから取得する(ステップS110)。アイド
リングストップECU600は、図6に示すマップを用
いて外気温度Toutからアイドリングストップ開始冷却
液温基礎値Tbを決定する(ステップS120)。アイ
ドリングストップ開始冷却液温基礎値Tbは、アイドリ
ングストップを許可するか否かの判定に用いられる基本
的な判定値であり、図6から見て取れるように、外気温
度Toutが低い場合には、早期の暖房開始要求、車室内
温度の上昇が存在することを考慮し高く設定されてい
る。
【0048】アイドリングストップECU600は、図
7に示すマップを用いてエアコン設定温度Tacからアイ
ドリングストップ開始冷却液温第1補正値Tc1を決定
する(ステップS130)。アイドリングストップ開始
冷却液温第1補正値Tc1は、運転者等が実際に要求し
ている車室内温度(エアコン設定温度Tac)を反映して
アイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを決定する
ための補正値であり、図7に示すようにエアコン設定温
度Tacが高くなるに連れてアイドリングストップ開始冷
却液温第1補正値Tc1が高くなるように設定されてい
る。アイドリングストップECU600は、図8に示す
マップを用いて車室内温度Tinからアイドリングストッ
プ開始冷却液温第2補正値Tc2を決定する(ステップ
S140)。アイドリングストップ開始冷却液温第2補
正値Tc2は、エンジン始動時の実際の車室内温Tin度
を反映してアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
を決定するための補正値であり、図8に示すように車室
内温度Tinが高くなるに連れてアイドリングストップ開
始冷却液温第2補正値Tc2が低くなるように設定され
ている。すなわち、エアコン設定温度Tacが高い場合で
あっても、車室内温度Tinが高い場合にはアイドリング
ストップ開始冷却液温度Tstaが低くなるように補正す
る。
7に示すマップを用いてエアコン設定温度Tacからアイ
ドリングストップ開始冷却液温第1補正値Tc1を決定
する(ステップS130)。アイドリングストップ開始
冷却液温第1補正値Tc1は、運転者等が実際に要求し
ている車室内温度(エアコン設定温度Tac)を反映して
アイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを決定する
ための補正値であり、図7に示すようにエアコン設定温
度Tacが高くなるに連れてアイドリングストップ開始冷
却液温第1補正値Tc1が高くなるように設定されてい
る。アイドリングストップECU600は、図8に示す
マップを用いて車室内温度Tinからアイドリングストッ
プ開始冷却液温第2補正値Tc2を決定する(ステップ
S140)。アイドリングストップ開始冷却液温第2補
正値Tc2は、エンジン始動時の実際の車室内温Tin度
を反映してアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
を決定するための補正値であり、図8に示すように車室
内温度Tinが高くなるに連れてアイドリングストップ開
始冷却液温第2補正値Tc2が低くなるように設定され
ている。すなわち、エアコン設定温度Tacが高い場合で
あっても、車室内温度Tinが高い場合にはアイドリング
ストップ開始冷却液温度Tstaが低くなるように補正す
る。
【0049】アイドリングストップECU600は、決
定したアイドリングストップ開始冷却液温基礎値Tb、
アイドリングストップ開始冷却液温第1補正値Tc1、
およびアイドリングストップ開始冷却液温第2補正値T
c2の総和をアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
とする。アイドリングストップECU600は、冷却液
温度センサ50によって検出された冷却液温度Twを取
得し(ステップS150)、取得した冷却液温度Twが
アイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上である
か否かを判定する(ステップS160)。アイドリング
ストップECU600は、冷却液温度Twがアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tsta未満の場合には待機す
る(ステップS160:No)。アイドリングストップ
ECU600は、取得した冷却液温度Tw(ステップS
150)がアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
以上となったところで(ステップS160:Yes)、
アイドリングストップの許可フラグをオンする(ステッ
プS170)。
定したアイドリングストップ開始冷却液温基礎値Tb、
アイドリングストップ開始冷却液温第1補正値Tc1、
およびアイドリングストップ開始冷却液温第2補正値T
c2の総和をアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
とする。アイドリングストップECU600は、冷却液
温度センサ50によって検出された冷却液温度Twを取
得し(ステップS150)、取得した冷却液温度Twが
アイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上である
か否かを判定する(ステップS160)。アイドリング
ストップECU600は、冷却液温度Twがアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tsta未満の場合には待機す
る(ステップS160:No)。アイドリングストップ
ECU600は、取得した冷却液温度Tw(ステップS
150)がアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta
以上となったところで(ステップS160:Yes)、
アイドリングストップの許可フラグをオンする(ステッ
プS170)。
【0050】本処理ルーチンは、既述のようにイグニッ
ションキー操作を伴うエンジン10の始動時に実行され
るので、以降、再度、イグニッションキー操作を伴うエ
ンジン10の始動が実行されるまで、アイドリングスト
ップは許可されたままである。
ションキー操作を伴うエンジン10の始動時に実行され
るので、以降、再度、イグニッションキー操作を伴うエ
ンジン10の始動が実行されるまで、アイドリングスト
ップは許可されたままである。
【0051】アイドリングストップECU600は、ア
イドリングストップ制御処理が許可されている場合に
は、アイドリングストップ制御処理条件の成立を判定す
ると、エンジン10の運転を停止させるための処理過程
を示すモード2を選択する。アイドリングストップ制御
処理条件としては、例えば、車速センサ54によって検
出される車速が0であり、ブレーキペダルセンサ57に
よってブレーキペダルの踏み込みが検出されているこ
と、シフトポジションセンサ55によって検出されるシ
フトポジションがニュートラルNであること等が挙げら
れる。モード2では、アイドリングストップECU60
0はエンジンECU610に対して燃料供給の停止を要
求する。アイドリングストップECU600は、ブレー
キECU620に対してブレーキ状態の保持を要求す
る。ブレーキECU620は、ブレーキアクチュエータ
47を制御してブレーキペダル踏み込み量に対応するブ
レーキ油圧を保持する。
イドリングストップ制御処理が許可されている場合に
は、アイドリングストップ制御処理条件の成立を判定す
ると、エンジン10の運転を停止させるための処理過程
を示すモード2を選択する。アイドリングストップ制御
処理条件としては、例えば、車速センサ54によって検
出される車速が0であり、ブレーキペダルセンサ57に
よってブレーキペダルの踏み込みが検出されているこ
と、シフトポジションセンサ55によって検出されるシ
フトポジションがニュートラルNであること等が挙げら
れる。モード2では、アイドリングストップECU60
0はエンジンECU610に対して燃料供給の停止を要
求する。アイドリングストップECU600は、ブレー
キECU620に対してブレーキ状態の保持を要求す
る。ブレーキECU620は、ブレーキアクチュエータ
47を制御してブレーキペダル踏み込み量に対応するブ
レーキ油圧を保持する。
【0052】アイドリングストップECU600は、エ
ンジン回転数センサ53からの検出データによってエン
ジン10の運転停止を判定すると、アイドリングストッ
プによるエンジン10の停止状態を示すモード3を選択
する。モード3では、アイドリングストップECU60
0は計器盤46上の表示ランプを点灯させてアイドリン
グストップ制御処理を実行中である旨を表示する。ま
た、アイドリングストップECU600は、電磁式クラ
ッチ15をオフしてクランクシャフト11と伝動ベルト
16、17との結合を解放し、伝動ベルト17を介して
補機駆動用モータ31によって各補機301,302,
303を駆動させる。
ンジン回転数センサ53からの検出データによってエン
ジン10の運転停止を判定すると、アイドリングストッ
プによるエンジン10の停止状態を示すモード3を選択
する。モード3では、アイドリングストップECU60
0は計器盤46上の表示ランプを点灯させてアイドリン
グストップ制御処理を実行中である旨を表示する。ま
た、アイドリングストップECU600は、電磁式クラ
ッチ15をオフしてクランクシャフト11と伝動ベルト
16、17との結合を解放し、伝動ベルト17を介して
補機駆動用モータ31によって各補機301,302,
303を駆動させる。
【0053】アイドリングストップECU600はアイ
ドリングストップ制御処理終了要求を検出すると、エン
ジン10の運転を再開させるためのエンジン始動制御状
態を示すモード4を選択する。アイドリングストップE
CU600は、例えば、シフトポジションがニュートラ
ルNからドライブDにシフトされたとき、ブレーキペダ
ルが解放されたとき、バッテリの充電率が充電率の下限
値である充電要求値を下回ったとき、エアコンの冷却性
能が不足しているとき、何らかのシステム異常が発生し
たときにアイドリングストップ制御処理の要求を検出す
る。モード4では、アイドリングストップECU600
は、電磁式クラッチ15の継合に先立ち一旦、補機駆動
用モータ31を制動して補機駆動用モータ31の回転数
を低減させる。アイドリングストップECU600は、
電磁式クラッチ15を継合させた後、補機駆動用モータ
31の回転数をエンジン始動時回転数まで上昇させると
共に、エンジンECU610に対して燃料供給、火花点
火の実行を要求する。アイドリングストップECU60
0は、走行不能なシステム異常を検出した場合には、モ
ード0を選択する。
ドリングストップ制御処理終了要求を検出すると、エン
ジン10の運転を再開させるためのエンジン始動制御状
態を示すモード4を選択する。アイドリングストップE
CU600は、例えば、シフトポジションがニュートラ
ルNからドライブDにシフトされたとき、ブレーキペダ
ルが解放されたとき、バッテリの充電率が充電率の下限
値である充電要求値を下回ったとき、エアコンの冷却性
能が不足しているとき、何らかのシステム異常が発生し
たときにアイドリングストップ制御処理の要求を検出す
る。モード4では、アイドリングストップECU600
は、電磁式クラッチ15の継合に先立ち一旦、補機駆動
用モータ31を制動して補機駆動用モータ31の回転数
を低減させる。アイドリングストップECU600は、
電磁式クラッチ15を継合させた後、補機駆動用モータ
31の回転数をエンジン始動時回転数まで上昇させると
共に、エンジンECU610に対して燃料供給、火花点
火の実行を要求する。アイドリングストップECU60
0は、走行不能なシステム異常を検出した場合には、モ
ード0を選択する。
【0054】アイドリングストップECU600はエン
ジン10の始動を判定すると、モード1を選択する。ア
イドリングストップECU600は、例えば、エンジン
回転数センサ53により検出されたエンジン回転数が5
00r.p.m.以上である場合にエンジン10は始動してい
ると判定する。アイドリングストップECU600は、
ブレーキECU620に対して保持されているブレーキ
油圧の解放を要求する。ブレーキECU620は、ブレ
ーキアクチュエータ47を制御して保持されているブレ
ーキ油圧を解放し、非制動状態を実現する。モード1の
状態にて、イグニッションポジションセンサ47がポジ
ションのONからOFFへの切り替えを検出すると、ア
イドリングストップECU600はモード0を選択す
る。
ジン10の始動を判定すると、モード1を選択する。ア
イドリングストップECU600は、例えば、エンジン
回転数センサ53により検出されたエンジン回転数が5
00r.p.m.以上である場合にエンジン10は始動してい
ると判定する。アイドリングストップECU600は、
ブレーキECU620に対して保持されているブレーキ
油圧の解放を要求する。ブレーキECU620は、ブレ
ーキアクチュエータ47を制御して保持されているブレ
ーキ油圧を解放し、非制動状態を実現する。モード1の
状態にて、イグニッションポジションセンサ47がポジ
ションのONからOFFへの切り替えを検出すると、ア
イドリングストップECU600はモード0を選択す
る。
【0055】以上説明したように、本発明の第1実施例
に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリング
ストップ制御装置は、車室内温度に影響を及ぼす指標で
ある外気温度Tout、エアコン設定温度Tacおよび車室
内温度Tinを考慮してアイドリングストップの許可・不
許可を判定する。また、外気温度Tout、エアコン設定
温度Tacおよび車室内温度Tinを考慮してアイドリング
ストップ開始冷却液温度Tstaを可変的に決定する。し
たがって、アイドリングストップの許可・不許可の判定
をより柔軟に(優先度に応じて)判定することが可能と
なり、車室内の暖房の要求とエンジン10の早期アイド
リングストップの要求の双方を満足させることができ
る。すなわち、車室内への暖気の供給が要求されている
場合には、エンジン10の暖機を中断しないようにアイ
ドリングストップを許可する冷却液温度を高く設定する
ことができる。これにより、冷却液を熱源とする暖気を
早期に車室内へ供給可能となり、車室内温度の早期上昇
を実現することができる。また、車室内への暖気の供給
が要求されていない場合、あるいは、要求されている車
室内温度が低い場合には、アイドリングストップを許可
する冷却液温度を低く設定することができる。これによ
り、エンジン10のアイドリングストップをエンジン1
0の始動後、間もない時期に実行することができる。
に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリング
ストップ制御装置は、車室内温度に影響を及ぼす指標で
ある外気温度Tout、エアコン設定温度Tacおよび車室
内温度Tinを考慮してアイドリングストップの許可・不
許可を判定する。また、外気温度Tout、エアコン設定
温度Tacおよび車室内温度Tinを考慮してアイドリング
ストップ開始冷却液温度Tstaを可変的に決定する。し
たがって、アイドリングストップの許可・不許可の判定
をより柔軟に(優先度に応じて)判定することが可能と
なり、車室内の暖房の要求とエンジン10の早期アイド
リングストップの要求の双方を満足させることができ
る。すなわち、車室内への暖気の供給が要求されている
場合には、エンジン10の暖機を中断しないようにアイ
ドリングストップを許可する冷却液温度を高く設定する
ことができる。これにより、冷却液を熱源とする暖気を
早期に車室内へ供給可能となり、車室内温度の早期上昇
を実現することができる。また、車室内への暖気の供給
が要求されていない場合、あるいは、要求されている車
室内温度が低い場合には、アイドリングストップを許可
する冷却液温度を低く設定することができる。これによ
り、エンジン10のアイドリングストップをエンジン1
0の始動後、間もない時期に実行することができる。
【0056】次に、本発明の第2の実施例に係る内燃機
関の運転停止判定装置を含むアイドリングストップ制御
装置について説明する。なお、第2実施例が適用される
車両の構成は第1実施例が適用される車両の構成と同一
であるから、同一の構成要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
関の運転停止判定装置を含むアイドリングストップ制御
装置について説明する。なお、第2実施例が適用される
車両の構成は第1実施例が適用される車両の構成と同一
であるから、同一の構成要素には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0057】第2の実施例は、冷却液温度に加えて、エ
ンジン10の潤滑油の粘度を考慮に入れてアイドリング
ストップの許可を判定する。第2実施例に従う冷却液温
度に基づくアイドリングストップの許可判定処理につい
て図9および図10を参照して説明する。図9は第2実
施例におけるアイドリングストップ許可判定処理に際し
て実行される処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。図10は冷却液温度Tstaからアイドリング回転数
判定値Nidを求めるためのマップを示す説明図である。
ンジン10の潤滑油の粘度を考慮に入れてアイドリング
ストップの許可を判定する。第2実施例に従う冷却液温
度に基づくアイドリングストップの許可判定処理につい
て図9および図10を参照して説明する。図9は第2実
施例におけるアイドリングストップ許可判定処理に際し
て実行される処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。図10は冷却液温度Tstaからアイドリング回転数
判定値Nidを求めるためのマップを示す説明図である。
【0058】本処理ルーチンは、第1実施例に従うアイ
ドリングストップ許可判定処理と同様に、アイドリング
ストップ制御処理に起因しないエンジン10の始動時に
実行される。本処理ルーチンの実行が開始されると、ア
イドリングストップECU600は、アイドリングスト
ップの許可フラグをオフ(アイドリングストップを不許
可)する(ステップS200)。アイドリングストップ
ECU600は、外気温度センサ51を介して外気温度
Toutを取得し、図6に示すマップを用いてアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tstaを決定する(ステップ
S210)。アイドリングストップECU600は、図
10に示すマップを用いてステップS210にて決定し
たアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaにおける
アイドリング回転数判定値Nidを決定する(ステップS
220)。アイドリング回転数判定値Nidは、エンジン
10の潤滑油の粘度をエンジン回転数Neを介して判定
するために用いられる判定値であり、アイドリングスト
ップ開始冷却液温度Tstaを変数とするアイドリングス
トップ許可領域とアイドリングストップ不許可領域との
境界をなす特性線から求められる(図10参照)。
ドリングストップ許可判定処理と同様に、アイドリング
ストップ制御処理に起因しないエンジン10の始動時に
実行される。本処理ルーチンの実行が開始されると、ア
イドリングストップECU600は、アイドリングスト
ップの許可フラグをオフ(アイドリングストップを不許
可)する(ステップS200)。アイドリングストップ
ECU600は、外気温度センサ51を介して外気温度
Toutを取得し、図6に示すマップを用いてアイドリン
グストップ開始冷却液温度Tstaを決定する(ステップ
S210)。アイドリングストップECU600は、図
10に示すマップを用いてステップS210にて決定し
たアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaにおける
アイドリング回転数判定値Nidを決定する(ステップS
220)。アイドリング回転数判定値Nidは、エンジン
10の潤滑油の粘度をエンジン回転数Neを介して判定
するために用いられる判定値であり、アイドリングスト
ップ開始冷却液温度Tstaを変数とするアイドリングス
トップ許可領域とアイドリングストップ不許可領域との
境界をなす特性線から求められる(図10参照)。
【0059】図10のマップの設計手法について図11
および図12を参照して説明する。図11は潤滑油温
度、エンジン始動時必要トルク、および補記駆動モータ
31の発生可能トルクとの関係を示すグラフである。図
12は特性線を決定手法の概念を示す説明図である。エ
ンジン始動時必要トルクと補記駆動用モータ発生可能ト
ルクとを比較してみると潤滑油温度が約20℃〜100
℃の範囲では、エンジン始動時必要トルクをモータ発生
可能トルクが上回る。低温側におけるエンジン始動時必
要トルクの増加は、主に潤滑油の粘度の上昇に起因す
る。このことから潤滑油の粘度を考慮すれば、補記駆動
用モータ31によってエンジン10を再始動させるため
には、潤滑油の温度は20℃以上であることが要求され
る。ただし、本実施例では、より確実なエンジン10の
再始動(クランキング)を実現するために、判定に用い
るアイドリング回転数判定値Nidに対応する潤滑油温度
を30℃以上とした。
および図12を参照して説明する。図11は潤滑油温
度、エンジン始動時必要トルク、および補記駆動モータ
31の発生可能トルクとの関係を示すグラフである。図
12は特性線を決定手法の概念を示す説明図である。エ
ンジン始動時必要トルクと補記駆動用モータ発生可能ト
ルクとを比較してみると潤滑油温度が約20℃〜100
℃の範囲では、エンジン始動時必要トルクをモータ発生
可能トルクが上回る。低温側におけるエンジン始動時必
要トルクの増加は、主に潤滑油の粘度の上昇に起因す
る。このことから潤滑油の粘度を考慮すれば、補記駆動
用モータ31によってエンジン10を再始動させるため
には、潤滑油の温度は20℃以上であることが要求され
る。ただし、本実施例では、より確実なエンジン10の
再始動(クランキング)を実現するために、判定に用い
るアイドリング回転数判定値Nidに対応する潤滑油温度
を30℃以上とした。
【0060】ここで、一般的に車両には油温センサは備
えられておらず、また、始動時、暖機時等の過渡期にお
ける潤滑油の温度と冷却液温度との関係には規則性がな
いので、アイドリング状態におけるエンジン回転数Ne
の変化に着目することとした。さらに、アイドリングス
トップの許可判定のパラメータとして冷却液温度Twが
用いられることが多く、また、冷却液温度Twがエンジ
ン10周りの温度を示す唯一の指標であることからエン
ジン回転数Neを冷却液温度Twに基づいて求めること
ができるようにした。潤滑油温度が30℃に達した場合
におけるエンジン回転数Neと冷却液温度Twとの関係
を、a:油温=冷却液温度、b:油温=冷却液温度−1
0℃、c:油温=冷却液温度−20℃、d:油温=冷却
液温度−30℃、e:油温=冷却液温度−40℃、およ
びf:油温=冷却液温度−50℃の場合について実験的
に求めた結果、図12に示す関係を得た。図12におい
て冷却液温度Twが20℃を超えるまでエンジン回転数
Neが一定値を示すのは、エンジン暖機時におけるファ
ーストアイドル保持制御(ISC制御)によってエンジ
ン回転数Neが一定値に保持されるからである。こうし
て得られたエンジン回転数Neと冷却液温度Twとの関
係から、潤滑油温度が30℃となる点を結ぶと、図12
中の特性線が得られる。
えられておらず、また、始動時、暖機時等の過渡期にお
ける潤滑油の温度と冷却液温度との関係には規則性がな
いので、アイドリング状態におけるエンジン回転数Ne
の変化に着目することとした。さらに、アイドリングス
トップの許可判定のパラメータとして冷却液温度Twが
用いられることが多く、また、冷却液温度Twがエンジ
ン10周りの温度を示す唯一の指標であることからエン
ジン回転数Neを冷却液温度Twに基づいて求めること
ができるようにした。潤滑油温度が30℃に達した場合
におけるエンジン回転数Neと冷却液温度Twとの関係
を、a:油温=冷却液温度、b:油温=冷却液温度−1
0℃、c:油温=冷却液温度−20℃、d:油温=冷却
液温度−30℃、e:油温=冷却液温度−40℃、およ
びf:油温=冷却液温度−50℃の場合について実験的
に求めた結果、図12に示す関係を得た。図12におい
て冷却液温度Twが20℃を超えるまでエンジン回転数
Neが一定値を示すのは、エンジン暖機時におけるファ
ーストアイドル保持制御(ISC制御)によってエンジ
ン回転数Neが一定値に保持されるからである。こうし
て得られたエンジン回転数Neと冷却液温度Twとの関
係から、潤滑油温度が30℃となる点を結ぶと、図12
中の特性線が得られる。
【0061】この手法によれば、潤滑油粘度をエンジン
回転数Neとエンジン冷却液温度Twとに基づいて考慮
することが可能となり、冷却液温度Twのみに基づいて
潤滑油粘度を判定する場合と比較してより的確に潤滑油
粘度を判定することができる。すなわち、冷却液温度T
wと潤滑油温度とは必ずしも規則的な比例関係にないの
で、冷却液温度Twのみを用いる場合には、冷却液温度
Twと潤滑油温度との関係を決定することができない。
例えば、油温=冷却液温度−50℃であると仮定した場
合には、実際には潤滑油温度が30℃であっても冷却液
温度が80℃を超えるまでアイドリングストップの許可
が遅れてしまう。一方、油温=冷却液温度であると仮定
した場合には、実際には潤滑油温度が0℃であっても冷
却液温度が30℃であればエンジン10の再始動が不可
能な潤滑油粘度にてアイドリングストップを許可してし
まうことになる。これに対して本実施例ではエンジン回
転数Neと冷却液温度Twの双方を用いて潤滑油温度
(潤滑油粘度)を評価しているので、このような不都合
は発生し得ない。
回転数Neとエンジン冷却液温度Twとに基づいて考慮
することが可能となり、冷却液温度Twのみに基づいて
潤滑油粘度を判定する場合と比較してより的確に潤滑油
粘度を判定することができる。すなわち、冷却液温度T
wと潤滑油温度とは必ずしも規則的な比例関係にないの
で、冷却液温度Twのみを用いる場合には、冷却液温度
Twと潤滑油温度との関係を決定することができない。
例えば、油温=冷却液温度−50℃であると仮定した場
合には、実際には潤滑油温度が30℃であっても冷却液
温度が80℃を超えるまでアイドリングストップの許可
が遅れてしまう。一方、油温=冷却液温度であると仮定
した場合には、実際には潤滑油温度が0℃であっても冷
却液温度が30℃であればエンジン10の再始動が不可
能な潤滑油粘度にてアイドリングストップを許可してし
まうことになる。これに対して本実施例ではエンジン回
転数Neと冷却液温度Twの双方を用いて潤滑油温度
(潤滑油粘度)を評価しているので、このような不都合
は発生し得ない。
【0062】アイドリングストップECU600は、冷
却液温度センサ50によって検出された冷却液温度Tw
を取得し(ステップS230)、取得した冷却液温度T
wが先に決定したアイドリングストップ開始冷却液温度
Tsta以上であるか否かを判定する(ステップS24
0)。アイドリングストップECU600は、冷却液温
度Twがアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta未
満であると判定した場合には(ステップS240:N
o)、冷却液温度Twの取得、および冷却液温度Twが
アイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上である
か否かの判定を繰り返す(ステップS230、S24
0)。
却液温度センサ50によって検出された冷却液温度Tw
を取得し(ステップS230)、取得した冷却液温度T
wが先に決定したアイドリングストップ開始冷却液温度
Tsta以上であるか否かを判定する(ステップS24
0)。アイドリングストップECU600は、冷却液温
度Twがアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta未
満であると判定した場合には(ステップS240:N
o)、冷却液温度Twの取得、および冷却液温度Twが
アイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上である
か否かの判定を繰り返す(ステップS230、S24
0)。
【0063】アイドリングストップECU600は、冷
却液温度Twがアイドリングストップ開始冷却液温度T
sta以上であると判定した場合には(ステップS24
0:Yes)、アイドリング状態にてエンジン回転数セ
ンサ53により検出されたエンジン回転数Neを取得す
る(ステップS250)。アイドリングストップECU
600は、取得したエンジン回転数Neが先に決定した
アイドリング回転数判定値Nid以上であるか否かを判定
し(ステップS260)、エンジン回転数Neがアイド
リング回転数判定値Nid未満であると判定した場合には
(ステップS270:No)、エンジン回転数Neの取
得、およびエンジン回転数Neがアイドリング回転数判
定値Nid以上であるか否かの判定を繰り返す(ステップ
S250、S260)。アイドリングストップECU6
00は、エンジン回転数Neがアイドリング回転数判定
値Nid以上であると判定した場合には(ステップS26
0:Yes)、アイドリングストップ許可フラグをオン
して(ステップS270)、以後のアイドリングストッ
プ制御処理の実行を許可する。
却液温度Twがアイドリングストップ開始冷却液温度T
sta以上であると判定した場合には(ステップS24
0:Yes)、アイドリング状態にてエンジン回転数セ
ンサ53により検出されたエンジン回転数Neを取得す
る(ステップS250)。アイドリングストップECU
600は、取得したエンジン回転数Neが先に決定した
アイドリング回転数判定値Nid以上であるか否かを判定
し(ステップS260)、エンジン回転数Neがアイド
リング回転数判定値Nid未満であると判定した場合には
(ステップS270:No)、エンジン回転数Neの取
得、およびエンジン回転数Neがアイドリング回転数判
定値Nid以上であるか否かの判定を繰り返す(ステップ
S250、S260)。アイドリングストップECU6
00は、エンジン回転数Neがアイドリング回転数判定
値Nid以上であると判定した場合には(ステップS26
0:Yes)、アイドリングストップ許可フラグをオン
して(ステップS270)、以後のアイドリングストッ
プ制御処理の実行を許可する。
【0064】以上説明したように、本発明の第2実施例
に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリング
ストップ制御装置は、エンジン10の冷却液温度Twに
加えて、エンジン10の潤滑油の粘度を考慮してアイド
リングストップ制御処理の許可・不許可を判定する。し
たがって、暖機過程であっても潤滑油の粘度に起因する
エンジン始動時必要トルクが補記駆動用モータ31の発
生可能トルクを下回った時点でアイドリングストップを
許可することができる。また、エンジン始動時必要トル
クが補記駆動用モータ31の発生可能トルクを下回って
いるので、アイドリングストップ後におけるエンジン1
0の再始動に際しても補記駆動用モータ31によるエン
ジン10のクランキングが妨げられることはない。
に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイドリング
ストップ制御装置は、エンジン10の冷却液温度Twに
加えて、エンジン10の潤滑油の粘度を考慮してアイド
リングストップ制御処理の許可・不許可を判定する。し
たがって、暖機過程であっても潤滑油の粘度に起因する
エンジン始動時必要トルクが補記駆動用モータ31の発
生可能トルクを下回った時点でアイドリングストップを
許可することができる。また、エンジン始動時必要トル
クが補記駆動用モータ31の発生可能トルクを下回って
いるので、アイドリングストップ後におけるエンジン1
0の再始動に際しても補記駆動用モータ31によるエン
ジン10のクランキングが妨げられることはない。
【0065】第2実施例では、潤滑油の粘度をアイドリ
ングストップ開始冷却液温度Tstaにおけるアイドリン
グエンジン回転数Neを用いて判定しているので、冷却
液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定する場合と比
較してより適当に潤滑油の粘度を判定することができ
る。外気温度によっては冷却液と潤滑油とでは温度の上
昇速度が異なることがあり、冷却液温度に基づいて潤滑
油の粘度を考慮する場合には必ずしも潤滑油の粘度を的
確に判定しているとはいえないからである。また、冷却
液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定する場合と比
較してアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを低
く設定することが可能となり、エンジン10のアイドリ
ングストップを早期に許可することができる。これに対
して、冷却液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定す
る場合には、冷却液と潤滑油の温度上昇特性の差を考慮
に入れてアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを
高く設定せざる負えず、潤滑油の粘度が低くなっていて
もエンジン10のアイドリングストップを許可すること
ができなかった。
ングストップ開始冷却液温度Tstaにおけるアイドリン
グエンジン回転数Neを用いて判定しているので、冷却
液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定する場合と比
較してより適当に潤滑油の粘度を判定することができ
る。外気温度によっては冷却液と潤滑油とでは温度の上
昇速度が異なることがあり、冷却液温度に基づいて潤滑
油の粘度を考慮する場合には必ずしも潤滑油の粘度を的
確に判定しているとはいえないからである。また、冷却
液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定する場合と比
較してアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを低
く設定することが可能となり、エンジン10のアイドリ
ングストップを早期に許可することができる。これに対
して、冷却液温度のみに基づいて潤滑油の粘度を判定す
る場合には、冷却液と潤滑油の温度上昇特性の差を考慮
に入れてアイドリングストップ開始冷却液温度Tstaを
高く設定せざる負えず、潤滑油の粘度が低くなっていて
もエンジン10のアイドリングストップを許可すること
ができなかった。
【0066】また、第2実施例では潤滑油の粘度をエン
ジン回転数に基づいて直接的に検出しているので、潤滑
油の粘度を潤滑油の温度に基づいて判定する場合と比較
して、より少ない判定誤差で潤滑油の粘度を考慮するこ
とができる。すなわち、潤滑油の温度に基づく潤滑油の
粘度の検出は、温度を介して間接的に潤滑油の粘度を検
出しているに過ぎず、潤滑油温度に対する潤滑油の粘度
特性が異なる場合には、潤滑油の粘度を適切に検出でき
ない場合がある。
ジン回転数に基づいて直接的に検出しているので、潤滑
油の粘度を潤滑油の温度に基づいて判定する場合と比較
して、より少ない判定誤差で潤滑油の粘度を考慮するこ
とができる。すなわち、潤滑油の温度に基づく潤滑油の
粘度の検出は、温度を介して間接的に潤滑油の粘度を検
出しているに過ぎず、潤滑油温度に対する潤滑油の粘度
特性が異なる場合には、潤滑油の粘度を適切に検出でき
ない場合がある。
【0067】以上、いくつかの発明の実施の形態に基づ
き本発明に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイ
ドリングストップ制御装置を説明してきたが、上記した
発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするための
ものであり、本発明を限定するものではない。本発明
は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することな
く、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物
が含まれることはもちろんである。
き本発明に係る内燃機関の運転停止判定装置を含むアイ
ドリングストップ制御装置を説明してきたが、上記した
発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするための
ものであり、本発明を限定するものではない。本発明
は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することな
く、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物
が含まれることはもちろんである。
【0068】上記第1実施例では、アイドリングストッ
プ許可判定処理にあたり、一旦取得したエアコン設定温
度Tac、および車室内温度Tinを継続的に用いてエンジ
ン冷却液温度Twがアイドリングストップ開始冷却液温
度Tsta以上となったか否かを判定している。これに対
して、エアコン設定温度Tac、および車室内温度Tinを
逐次、最新の検出データに更新してエンジン冷却液温度
Twがアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上
となったか否かを判定するようにしてもよい。かかる場
合には、エアコン設定温度Tacの変更、車室内温度Tin
の変化を動的に織り込んでエンジン冷却液温度Twがア
イドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上となった
か否かを判定することが可能となり、より早い段階での
アイドリングストップの許可判定が可能となる。
プ許可判定処理にあたり、一旦取得したエアコン設定温
度Tac、および車室内温度Tinを継続的に用いてエンジ
ン冷却液温度Twがアイドリングストップ開始冷却液温
度Tsta以上となったか否かを判定している。これに対
して、エアコン設定温度Tac、および車室内温度Tinを
逐次、最新の検出データに更新してエンジン冷却液温度
Twがアイドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上
となったか否かを判定するようにしてもよい。かかる場
合には、エアコン設定温度Tacの変更、車室内温度Tin
の変化を動的に織り込んでエンジン冷却液温度Twがア
イドリングストップ開始冷却液温度Tsta以上となった
か否かを判定することが可能となり、より早い段階での
アイドリングストップの許可判定が可能となる。
【0069】上記第2実施例では、冷却液温度および潤
滑油の粘度の双方が条件を満たした場合にのみアイドリ
ングストップ許可判定を実行しているが、潤滑油の粘度
のみに基づいてアイドリングストップ許可判定を実行し
てもよい。エンジン始動時必要トルクが補記駆動用モー
タ31の発生可能トルクよりも小さいか否かを判定でき
ればエンジン10の再始動は可能となり、アイドリング
ストップを許可しても不都合は生じないからである。か
かる場合には、たとえば、車室内温度Tinを考慮するこ
とにより暖房要求を満たしているか否かを判定すればよ
い。
滑油の粘度の双方が条件を満たした場合にのみアイドリ
ングストップ許可判定を実行しているが、潤滑油の粘度
のみに基づいてアイドリングストップ許可判定を実行し
てもよい。エンジン始動時必要トルクが補記駆動用モー
タ31の発生可能トルクよりも小さいか否かを判定でき
ればエンジン10の再始動は可能となり、アイドリング
ストップを許可しても不都合は生じないからである。か
かる場合には、たとえば、車室内温度Tinを考慮するこ
とにより暖房要求を満たしているか否かを判定すればよ
い。
【0070】上記各実施例では、冷却液温度Twとアイ
ドリングストップ開始冷却液温度Tsta、あるいは、ア
イドリング回転数判定値Nidとエンジン回転数Neとの
大小を比較してアイドリングストップの許可判定を実行
しているが、例えば、Tw−Tsta>T0といったよう
に比較対照の2つの値の差分等が所定値より大きいかを
判断しても良い。
ドリングストップ開始冷却液温度Tsta、あるいは、ア
イドリング回転数判定値Nidとエンジン回転数Neとの
大小を比較してアイドリングストップの許可判定を実行
しているが、例えば、Tw−Tsta>T0といったよう
に比較対照の2つの値の差分等が所定値より大きいかを
判断しても良い。
【0071】上記各実施例では、電磁式クラッチ15内
にダンパが内蔵されているが、電磁式クラッチ15とダ
ンパとは別個に備えられていても良い。さらに、説明の
都合上、図1にはクランクシャフトプーリ125と電磁
式クラッチ15とは別個に記載されているが、電磁式ク
ラッチ15はクランクシャフトプーリ125に内蔵され
ていても良い。
にダンパが内蔵されているが、電磁式クラッチ15とダ
ンパとは別個に備えられていても良い。さらに、説明の
都合上、図1にはクランクシャフトプーリ125と電磁
式クラッチ15とは別個に記載されているが、電磁式ク
ラッチ15はクランクシャフトプーリ125に内蔵され
ていても良い。
【0072】上記実施例では、トランスミッション22
として自動式有段変速機を用いたが自動式有段変速機に
代えて手動式変速機、自動式無段変速機を用いても良
い。いずれの場合にもアイドリングストップ制御処理を
実行することができると共に、自動式有段変速機を用い
た場合と同様の利益を得ることができる。
として自動式有段変速機を用いたが自動式有段変速機に
代えて手動式変速機、自動式無段変速機を用いても良
い。いずれの場合にもアイドリングストップ制御処理を
実行することができると共に、自動式有段変速機を用い
た場合と同様の利益を得ることができる。
【0073】上記実施例では、車両の動力力源としてエ
ンジン10のみを備える車両に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は駆動力源としてエンジン10および車両
駆動用モータを備えるハイブリッド車両に対しても適用
し得る。かかる場合にも、アイドリングストップ制御処
理実行中には補機駆動用モータ31により補機30が駆
動されており、エンジン再始動時に電磁式クラッチ15
を継合して補機駆動用モータ31のロータとエンジン1
0のクランクシャフト11とを結合してエンジン10が
始動され得る。したがって、本発明を適用することによ
り、電磁式クラッチ15の継合に伴う衝撃、振動を低減
または排除することができる。
ンジン10のみを備える車両に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は駆動力源としてエンジン10および車両
駆動用モータを備えるハイブリッド車両に対しても適用
し得る。かかる場合にも、アイドリングストップ制御処
理実行中には補機駆動用モータ31により補機30が駆
動されており、エンジン再始動時に電磁式クラッチ15
を継合して補機駆動用モータ31のロータとエンジン1
0のクランクシャフト11とを結合してエンジン10が
始動され得る。したがって、本発明を適用することによ
り、電磁式クラッチ15の継合に伴う衝撃、振動を低減
または排除することができる。
【図1】本発明に従う実施例が適用される車両の概略構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に従う実施例にて用いられるエンジンと
補機、補機駆動用モータとの配置関係を伝動ベルトが架
装されている側から示す概念図である。
補機、補機駆動用モータとの配置関係を伝動ベルトが架
装されている側から示す概念図である。
【図3】本発明に従う実施例に係る車両の制御系統を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】アイドリングストップ制御処理時における制御
処理の移行状態を示す状態遷移図である。
処理の移行状態を示す状態遷移図である。
【図5】第1実施例に従うアイドリングストップ許可判
定処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
定処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6】外気温度Toutからアイドリングストップ開始
冷却液温基礎値Tbを求めるためのマップを示す説明図
である。
冷却液温基礎値Tbを求めるためのマップを示す説明図
である。
【図7】エアコン設定温度Tacからアイドリングストッ
プ開始冷却液温第1補正値Tc1を求めるためのマップ
を示す説明図である。
プ開始冷却液温第1補正値Tc1を求めるためのマップ
を示す説明図である。
【図8】車内温度Tinからアイドリングストップ開始冷
却液温第2補正値Tc2を求めるためのマップを示す説
明図である。
却液温第2補正値Tc2を求めるためのマップを示す説
明図である。
【図9】第2実施例に従うアイドリングストップ許可判
定処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
定処理に際して実行される処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図10】冷却液温度Tstaからアイドリング回転数判
定値Nidを求めるためのマップを示す説明図である。
定値Nidを求めるためのマップを示す説明図である。
【図11】潤滑油温度、エンジン始動時必要トルク、お
よび補記駆動モータ31の発生可能トルクとの関係を示
すグラフである。
よび補記駆動モータ31の発生可能トルクとの関係を示
すグラフである。
【図12】特性線を決定手法の概念を示す説明図であ
る。
る。
10…エンジン 11…クランクシャフト 12…インジェクタ 13…点火プラグ 14…イグナイタ 15…多板式電磁式クラッチ 16、17…伝動ベルト 20…トルクコンバータ 22…自動式有段変速機(AT) 24…ドライブシャフト 25…ディファレンシャルギヤ 26…車軸 27…車輪 30…補機 31…補機駆動用モータ 40…リングギヤ 41…始動用モータ 45…オイルポンプ駆動モータ 46…計器盤 47…ブレーキアクチュエータ 50…冷却液温度センサ 51…外気温度センサ 52…モータ回転数センサ 53…エンジン回転数センサ 54…車速センサ 55…シフトポジションセンサ 56…アクセル開度センサ 57…ブレーキペダルセンサ 58…イグニッションポジションセンサ 59a…エアコン設定温度センサ 59b…車室内温度センサ 60…制御ユニット 124…補機プーリ 125…クランクシャフトプーリ 126…補機駆動用モータプーリ 151…クラッチプレート 152…フライホイール 200…インバータ 210…高電圧バッテリ 220…DC/DCコンバータ 230…バッテリ 301…ウォータポンプ 302…エアコン用コンプレッサ 303…パワーステアリング用ポンプ 600…アイドリングストップECU 610…エンジンECU 620…ブレーキECU
Claims (16)
- 【請求項1】内燃機関の冷却液温度を含む車両の状態に
応じて、内燃機関のアイドリング運転を停止させ、ある
いは、運転停止中の内燃機関の運転を再開させるアイド
リングストップ制御装置における内燃機関の運転停止の
可否を判定する運転停止判定装置であって、 前記冷却液温度を検出する冷却液温度検出手段と、 車室内温度に影響を及ぼす指標を検出する指標検出手段
と、 前記検出された指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の
停止を許可する停止許可冷却液温度を可変設定する停止
許可冷却液温度設定手段と、 前記検出された冷却液温度と前記設定された停止許可冷
却液温度とに基づいて前記内燃機関の運転停止の可否を
判定する運転停止許可判定手段とを備える運転停止判定
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の運転停止判定装置におい
て、 前記指標検出手段は外気温度を検出する外気温度検出手
段であり、 前記停止許可冷却液温度設定手段は、前記検出された外
気温度の低下に伴い前記停止許可冷却液温度を高く設定
し、 前記運転停止許可判定手段は、前記検出された冷却液温
度が前記設定された停止許可冷却液温度以上である場合
には、前記内燃機関の運転の停止を許可することを特徴
とする運転停止判定装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の運転停止
判定装置において、 前記指標検出手段は前記冷却液を熱源とする空調の設定
温度を検出する空調設定温度検出手段であり、 前記停止許可冷却液温度設定手段は、前記検出された空
調設定温度が高くなるに連れて前記停止許可冷却液温度
を高く設定することを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか一の請
求項に記載の運転停止判定装置において、前記指標検出
手段は前記車室内温度を検出する車室内温度検出手段で
あり、 前記停止許可冷却液温度設定手段は、前記検出された車
室内温度が高くなるに連れて前記停止許可冷却液温度を
より低く設定することを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか一の請
求項に記載の運転停止判定装置において、前記内燃機関
運転停止許可判定手段は、前記検出された冷却液温度が
前記設定された停止許可冷却液温度未満の場合には、前
記内燃機関の運転の停止を許可しないことを特徴とする
運転停止判定装置。 - 【請求項6】車両の状態に応じて内燃機関のアイドリン
グ運転を停止させ、あるいは、アイドリング運転停止中
の内燃機関の運転を補機駆動用電動機を介して再開させ
るアイドリングストップ制御装置における内燃機関の運
転停止の可否を判定する運転停止判定装置であって、 前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出する潤滑油粘度検出
手段と、 前記検出された前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して
前記内燃機関のアイドリング運転の停止を許可するか否
かを判定するアイドリング運転停止許可判定手段とを備
える運転停止判定装置。 - 【請求項7】請求項6に記載の運転停止判定装置におい
て、 前記潤滑油粘度検出手段は、前記内燃機関の潤滑油の温
度を検出する潤滑油温度検出手段であり、 前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記検出さ
れた潤滑油温度に基づいて前記内燃機関の潤滑油の粘度
を考慮することを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項8】請求項6に記載の運転停止判定装置はさら
に、 車両の状態に応じて前記内燃機関のアイドリング運転の
停止を許可する停止許可冷却液温度を決定する停止許可
冷却液温度決定手段を備え、 前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記決定さ
れた停止許可冷却液温度において前記潤滑油粘度検出手
段により検出された前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮
して前記内燃機関のアイドリング運転の停止を許可する
か否かを判定することを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項9】請求項8に記載の運転停止判定装置におい
て、 前記潤滑油粘度検出手段は前記決定された停止許可冷却
液温度における前記前記内燃機関のアイドリング回転数
を検出するアイドリング回転数検出手段であり、 前記アイドリング運転停止許可判定手段は、前記アイド
リング回転数検出手段によって検出された前記内燃機関
のアイドリング回転数に基づいて前記内燃機関の潤滑油
の粘度を考慮することを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項10】請求項9に記載の運転停止判定装置にお
いて、 前記アイドリング運転停止許可判定手段はさらに、 前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮するために、前記冷
却液温度と関連付けられていると共に、前記内燃機関の
再始動に必要な再始動時必要トルクよりも前記補機駆動
用電動機によって発生可能なトルクが大きくなるアイド
リング運転停止回転数を決定するアイドリング運転停止
回転数決定手段と、 前記検出された内燃機関のアイドリング回転数が、前記
決定された停止許可冷却温度における前記アイドリング
運転停止回転数よりも高い場合には、前記内燃機関のア
イドリング運転の停止を許可するアイドリング回転数判
定手段とを備えることを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項11】請求項10に記載の運転停止判定装置に
おいて、 前記アイドリング運転停止回転数決定手段は、前記内燃
機関の始動に必要な始動時必要トルクよりも前記電動機
の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油の温度におけ
る、前記内燃機関の冷却液温度と前記内燃機関のアイド
リング回転数との特性線であると共に、前記内燃機関の
冷却液温度の上昇と共に前記内燃機関のアイドリング運
転停止を許可する回転数が低くなる特性線を用いて前記
アイドリング運転停止回転数を決定し、 前記アイドリング回転数判定手段は、前記決定された停
止許可冷却液温度における前記回転数検出手段により検
出された前記内燃機関のアイドリング回転数が、前記停
止許可冷却液温度に対応する前記特性線上の内燃機関回
転数以上となった場合に前記内燃機関のアイドリング運
転の停止を許可することを特徴とする運転停止判定装
置。 - 【請求項12】請求項6ないし請求項11のいずれか一
の請求項に記載の運転停止判定装置はさらに、 前記内燃機関の冷却液温度を検出する冷却液温度検出手
段を備え、 前記アイドリング運転停止許可判定手段は、さらに前記
検出された冷却液温度と前記決定された停止許可冷却液
温度とに基づいてアイドリング運転の停止許可を判定す
ることを特徴とする運転停止判定装置。 - 【請求項13】車両の状態に応じて、内燃機関のアイド
リング運転を停止させ、あるいは、運転停止中の内燃機
関の運転を再開させるアイドリングストップ制御装置で
あって、 請求項1ないし請求項11のいずれか位置の請求項に記
載の運転停止判定装置と、 前記運転停止判定装置が前記内燃機関のアイドリング運
転の停止を許可した場合には、前記内燃機関のアイドリ
ング運転を停止させる内燃機関制御装置とを備えるアイ
ドリングストップ制御装置。 - 【請求項14】車両の状態に応じて、内燃機関のアイド
リング運転を停止させ、あるいは、運転停止中の内燃機
関の運転を再開させるアイドリングストップ制御装置に
おける内燃機関の運転停止の可否の判定方法であって、 前記内燃機関を冷却する冷却液温度を検出し、 車室内温度に影響を及ぼす指標を検出し、 前記検出した指標の変化に伴い前記内燃機関の運転の停
止を許可する停止許可冷却液温度を可変設定し、 前記検出した冷却液温度と前記設定した停止許可冷却液
温度とに基づいて前記内燃機関の運転停止の可否を判定
する運転停止判定方法。 - 【請求項15】車両の状態に応じて内燃機関のアイドリ
ング運転を停止させ、あるいは、アイドリング運転停止
中の内燃機関の運転を補機駆動用電動機を介して再開さ
せるアイドリングストップ制御装置における内燃機関の
運転停止の可否を判定する方法であって、 前記内燃機関の潤滑油の粘度を検出し、 前記検出した前記内燃機関の潤滑油の粘度を考慮して前
記内燃機関のアイドリング運転の停止を許可するか否か
を判定する運転停止判定方法。 - 【請求項16】内燃機関の潤滑油の粘度と内燃機関の回
転数および冷却液温度を相関させる方法であって、 前記潤滑油の粘度を影響を受ける前記内燃機関の始動に
必要な始動時必要トルクよりも前記内燃機関を始動させ
る電動機の発生可能トルクが大きくなる前記潤滑油の温
度を求め、 前記潤滑油温度を満足する、複数の冷却液温度および各
冷却液温度における前記内燃機関のアイドリングストッ
プ回転数を求め、 前記求めた複数の冷却液温度および各冷却液温度におけ
る最も低い前記内燃機関のアイドリングストップ回転数
とに基づいて特性線を生成する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073791A JP2001263123A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 内燃機関の自動始動・自動停止 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073791A JP2001263123A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 内燃機関の自動始動・自動停止 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263123A true JP2001263123A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18591975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000073791A Pending JP2001263123A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 内燃機関の自動始動・自動停止 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001263123A (ja) |
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-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000073791A patent/JP2001263123A/ja active Pending
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