JP2001258352A - 携帯型畔用草刈機 - Google Patents
携帯型畔用草刈機Info
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- JP2001258352A JP2001258352A JP2000075406A JP2000075406A JP2001258352A JP 2001258352 A JP2001258352 A JP 2001258352A JP 2000075406 A JP2000075406 A JP 2000075406A JP 2000075406 A JP2000075406 A JP 2000075406A JP 2001258352 A JP2001258352 A JP 2001258352A
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- cutting blade
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の軽量化、製造コストの低減、設計自由
度の向上等を図ることができるとともに、草捌け性、滑
走性、走破性も向上できるようにされた携帯型畔用草刈
機を提供する。 【解決手段】 刈刃(10)と、該刈刃(10)を駆動
する原動機(30)と、前記刈刃(10)の一部又は全
部を覆うシールドカバー(11)と、を備え、前記原動
機(30)が前記シールドカバー(11)上に搭載保持
される携帯型畔用草刈機(1)であって、前記シールド
カバー(11)が地面(N、M)を滑走可能な左右一対
のばね板のそり状接地部材(20、20)に支持されて
なる。
度の向上等を図ることができるとともに、草捌け性、滑
走性、走破性も向上できるようにされた携帯型畔用草刈
機を提供する。 【解決手段】 刈刃(10)と、該刈刃(10)を駆動
する原動機(30)と、前記刈刃(10)の一部又は全
部を覆うシールドカバー(11)と、を備え、前記原動
機(30)が前記シールドカバー(11)上に搭載保持
される携帯型畔用草刈機(1)であって、前記シールド
カバー(11)が地面(N、M)を滑走可能な左右一対
のばね板のそり状接地部材(20、20)に支持されて
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者が手で容易
に移動させることができる、比較的小型軽量の携帯型畔
用草刈機に係り、特に、高畔の法面に生えている草を刈
り取るのに好適な携帯型畔用草刈機に関する。
に移動させることができる、比較的小型軽量の携帯型畔
用草刈機に係り、特に、高畔の法面に生えている草を刈
り取るのに好適な携帯型畔用草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畔用草刈機としては、例えば、特
公昭62−61290号公報等にも見られるように、原
動機が搭載された車輪付きの機体と、畔の上面(平面)
に生えている草を刈り取るためのメイン刈刃と、畔の斜
面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイド刈刃
と、を備え、前記原動機の動力を減速機や伝動軸等から
なる動力伝達機構を介して前記メイン刈刃及びサイド刈
刃に伝達して、それらを同時に回転駆動させながら、前
記機体を畔の上面を走行させることにより、畔の上面及
び法面に生えている草を同時に刈り取るようにしたもの
が一般的である。
公昭62−61290号公報等にも見られるように、原
動機が搭載された車輪付きの機体と、畔の上面(平面)
に生えている草を刈り取るためのメイン刈刃と、畔の斜
面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイド刈刃
と、を備え、前記原動機の動力を減速機や伝動軸等から
なる動力伝達機構を介して前記メイン刈刃及びサイド刈
刃に伝達して、それらを同時に回転駆動させながら、前
記機体を畔の上面を走行させることにより、畔の上面及
び法面に生えている草を同時に刈り取るようにしたもの
が一般的である。
【0003】かかる従来の一般的な畔用草刈機において
は、機体を畔の上面に位置させて走行させることを前提
としており、また、前記サイド刈刃による法面の刈幅
は、そのサイド刈刃の回転直径のみに依存しているた
め、通常の畔(低畔)には対応できても、段差の大きな
高畔においては法面の刈幅が不足する。
は、機体を畔の上面に位置させて走行させることを前提
としており、また、前記サイド刈刃による法面の刈幅
は、そのサイド刈刃の回転直径のみに依存しているた
め、通常の畔(低畔)には対応できても、段差の大きな
高畔においては法面の刈幅が不足する。
【0004】この場合、メイン刈刃とサイド刈刃とを同
一平面上に位置させて、機体を高畔の法面に沿って走行
させれば、該法面の草刈りを行えないこともないが、高
畔の法面は、傾斜がきつく、足場も悪いので、極めて危
険である。
一平面上に位置させて、機体を高畔の法面に沿って走行
させれば、該法面の草刈りを行えないこともないが、高
畔の法面は、傾斜がきつく、足場も悪いので、極めて危
険である。
【0005】また、二つの刈刃を備えていること、原動
機を搭載した車輪付きの機体を備えていること、及び、
原動機の動力を前記両刈刃に伝達するために比較的長大
で複雑な動力伝達機構を必要としていること、等のた
め、装置構成が複雑で重量も重く、装置コストが高くな
るとともに、作業性、操作性も良いとはいえず、高畔の
法面の草刈りに使用するのは、実際には無理があった。
機を搭載した車輪付きの機体を備えていること、及び、
原動機の動力を前記両刈刃に伝達するために比較的長大
で複雑な動力伝達機構を必要としていること、等のた
め、装置構成が複雑で重量も重く、装置コストが高くな
るとともに、作業性、操作性も良いとはいえず、高畔の
法面の草刈りに使用するのは、実際には無理があった。
【0006】そこで、本発明の発明者等は、前記した如
くの従来の畔用草刈機に伴う問題を解消すべく、先に、
刈刃と、該刈刃が取付固定された回転軸と、該回転軸を
回転駆動する原動機と、前記刈刃の一部又は全部を覆う
シールドカバーと、該シールドカバーに上下方向に揺動
自在に連結された操作棹(ハンドル)と、を備え、前記
原動機が前記シールドカバー上に搭載保持されるととも
に、前記シールドカバーに地面を滑走可能な接地部材が
設けられてなる構成の携帯型畔用草刈機を提案した(特
願平11−300630号参照)。
くの従来の畔用草刈機に伴う問題を解消すべく、先に、
刈刃と、該刈刃が取付固定された回転軸と、該回転軸を
回転駆動する原動機と、前記刈刃の一部又は全部を覆う
シールドカバーと、該シールドカバーに上下方向に揺動
自在に連結された操作棹(ハンドル)と、を備え、前記
原動機が前記シールドカバー上に搭載保持されるととも
に、前記シールドカバーに地面を滑走可能な接地部材が
設けられてなる構成の携帯型畔用草刈機を提案した(特
願平11−300630号参照)。
【0007】かかる提案の携帯型畔用草刈機において
は、高畔の法面の草刈りを行う際には、通常、作業者が
ハンドルを持って高畔の上面に立ち、原動機により刈刃
を回転駆動しながら、該刈刃やシールドケース等からな
る草刈作業部を高畔の最上部に位置させるとともに、接
地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハンドル
で前記草刈作業部を軽く押せば、前記草刈作業部(接地
部材)が法面の最上部から底部に向けて滑走する。この
とき、前記回転駆動されている刈刃により、法面の草が
縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
は、高畔の法面の草刈りを行う際には、通常、作業者が
ハンドルを持って高畔の上面に立ち、原動機により刈刃
を回転駆動しながら、該刈刃やシールドケース等からな
る草刈作業部を高畔の最上部に位置させるとともに、接
地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハンドル
で前記草刈作業部を軽く押せば、前記草刈作業部(接地
部材)が法面の最上部から底部に向けて滑走する。この
とき、前記回転駆動されている刈刃により、法面の草が
縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
【0008】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を一旦法面最上部まで引き上げ、続いて、前記草刈作業
部を次に刈り取るべき草が生えている部分(横隣)に移
動させて、前記と同様に、前記接地部材を高畔の法面最
上部に着地させ、前記操作棹で前記草刈作業部を軽く押
して、該草刈作業部(接地部材)を法面の最上部から底
部に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面に生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の回転直径に相当する幅分ず
つ刈り取るようにする。
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を一旦法面最上部まで引き上げ、続いて、前記草刈作業
部を次に刈り取るべき草が生えている部分(横隣)に移
動させて、前記と同様に、前記接地部材を高畔の法面最
上部に着地させ、前記操作棹で前記草刈作業部を軽く押
して、該草刈作業部(接地部材)を法面の最上部から底
部に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面に生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の回転直径に相当する幅分ず
つ刈り取るようにする。
【0009】このように、前記提案の携帯型畔用草刈機
を使用すれば、作業者は高畔の上面を横移動するだけで
よく、法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り
作業を、安全かつ容易に、しかも、迅速に行える。ま
た、草刈作業部全体の重量を接地部材を介して地面(草
刈り面)で受けるようにされているので、作業者の負担
が少なくなるとともに、自走式ではないので、作業を必
要に応じて任意に休み休み行え、その結果、草刈り作業
に要する労力が軽減される。
を使用すれば、作業者は高畔の上面を横移動するだけで
よく、法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り
作業を、安全かつ容易に、しかも、迅速に行える。ま
た、草刈作業部全体の重量を接地部材を介して地面(草
刈り面)で受けるようにされているので、作業者の負担
が少なくなるとともに、自走式ではないので、作業を必
要に応じて任意に休み休み行え、その結果、草刈り作業
に要する労力が軽減される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案の携帯型畔用草刈機においても、次のような改善すべ
き課題があった。すなわち、前記携帯型畔用草刈機で
は、前記シールドカバーの側板部の下端部に前記接地部
材が一体的に設けられているので、前記シールドカバー
の側板部には、前記原動機等を支持し得る剛性、強度が
必要とされるとともに、その大きさ、特に左右の側板部
間の離隔距離は前記接地部材の左右端位置により決定さ
れてしまう。そのため、前記シールドカバー、ひいては
装置全体が重くなるとともに、製造コストが高くなり、
さらに、設計自由度が低くなって、前記刈刃と該刈刃に
より刈り取られた草が放出される側の前記側板部との離
隔距離もさほど大きくできないため、草捌け性も良いと
は言えなかった。
案の携帯型畔用草刈機においても、次のような改善すべ
き課題があった。すなわち、前記携帯型畔用草刈機で
は、前記シールドカバーの側板部の下端部に前記接地部
材が一体的に設けられているので、前記シールドカバー
の側板部には、前記原動機等を支持し得る剛性、強度が
必要とされるとともに、その大きさ、特に左右の側板部
間の離隔距離は前記接地部材の左右端位置により決定さ
れてしまう。そのため、前記シールドカバー、ひいては
装置全体が重くなるとともに、製造コストが高くなり、
さらに、設計自由度が低くなって、前記刈刃と該刈刃に
より刈り取られた草が放出される側の前記側板部との離
隔距離もさほど大きくできないため、草捌け性も良いと
は言えなかった。
【0011】また、接地部材が実質的に剛体からなって
いるので、地面が大きな凹凸を有する荒地である場合等
には、接地部材の前端部(前進時)あるいは後端部(後
退時)が、地面凹凸部や石等に突き当たったり、草の根
元部分等に引っ掛かったりして行き止まってしまうこと
が多かった。このため、滑走性、走破性をより一層向上
させることも課題となっていた。
いるので、地面が大きな凹凸を有する荒地である場合等
には、接地部材の前端部(前進時)あるいは後端部(後
退時)が、地面凹凸部や石等に突き当たったり、草の根
元部分等に引っ掛かったりして行き止まってしまうこと
が多かった。このため、滑走性、走破性をより一層向上
させることも課題となっていた。
【0012】本発明は、前記した如くの問題を解消すべ
くなされたもので、その目的とするところは、装置の軽
量化、製造コストの低減、設計自由度の向上等を図るこ
とができるとともに、草捌け性、滑走性、走破性も向上
できるようにされた携帯型畔用草刈機を提供することに
ある。
くなされたもので、その目的とするところは、装置の軽
量化、製造コストの低減、設計自由度の向上等を図るこ
とができるとともに、草捌け性、滑走性、走破性も向上
できるようにされた携帯型畔用草刈機を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る携帯型畔用草刈機は、基本的には、刈
刃と、該刈刃を駆動する原動機と、前記刈刃の一部又は
全部を覆うシールドカバーと、を備え、前記原動機が前
記シールドカバー上に搭載保持されるとともに、該シー
ルドカバーが地面を滑走可能な左右一対のばね板のそり
状接地部材に支持されてなり、前記そり状接地部材が、
前端部及び後端部がそれぞれ接地面部から後方及び前方
に向けて折り返し部が形成されたばね板からなってい
て、前記そり状接地部材における前記前後の折り返し部
間に前記シールドカバーが取着せしめられていることを
特徴としている。
く、本発明に係る携帯型畔用草刈機は、基本的には、刈
刃と、該刈刃を駆動する原動機と、前記刈刃の一部又は
全部を覆うシールドカバーと、を備え、前記原動機が前
記シールドカバー上に搭載保持されるとともに、該シー
ルドカバーが地面を滑走可能な左右一対のばね板のそり
状接地部材に支持されてなり、前記そり状接地部材が、
前端部及び後端部がそれぞれ接地面部から後方及び前方
に向けて折り返し部が形成されたばね板からなってい
て、前記そり状接地部材における前記前後の折り返し部
間に前記シールドカバーが取着せしめられていることを
特徴としている。
【0014】前記そり状接地部材における前記前後の折
り返し部は、好ましくは、前記接地面部からU字を描く
ように比較的大きな弧状部を介して折り返される。本発
明の好ましい態様では、前記シールドカバーは、前記原
動機を保持する上面部と、該上面部の左右両端から垂下
する側板部と、を有し、少なくとも前記刈刃により刈り
取られた草が放出される側の前記側板部が、平面視で前
記そり状接地部材から側方に張り出される。
り返し部は、好ましくは、前記接地面部からU字を描く
ように比較的大きな弧状部を介して折り返される。本発
明の好ましい態様では、前記シールドカバーは、前記原
動機を保持する上面部と、該上面部の左右両端から垂下
する側板部と、を有し、少なくとも前記刈刃により刈り
取られた草が放出される側の前記側板部が、平面視で前
記そり状接地部材から側方に張り出される。
【0015】他の好ましい態様では、前記刈刃により刈
り取られた草が放出される側に位置する前記側板部の前
部が、平面視で前記そり状接地部材から斜め後側方に向
けて伸びる刈り草放出用案内部とされる。また、他の別
の好ましい態様では、前記シールドカバーにハンドルが
上下方向に揺動自在に連結される。この場合、好ましい
態様では、前記シールドカバーの前記両側板部に前記ハ
ンドルの二股状前段部が上下方向に揺動自在に連結され
る。
り取られた草が放出される側に位置する前記側板部の前
部が、平面視で前記そり状接地部材から斜め後側方に向
けて伸びる刈り草放出用案内部とされる。また、他の別
の好ましい態様では、前記シールドカバーにハンドルが
上下方向に揺動自在に連結される。この場合、好ましい
態様では、前記シールドカバーの前記両側板部に前記ハ
ンドルの二股状前段部が上下方向に揺動自在に連結され
る。
【0016】このような構成とされた本発明に係る携帯
型畔用草刈機の好ましい態様においては、高畔の法面の
草刈りを行う際には、前記既提案のもの(特願平11−
300630号)と同様に、作業者がハンドルを持って
高畔の上面に立ち、原動機により刈刃を駆動しながら、
該刈刃、シールドケース、そり状接地部材等からなる草
刈作業部を高畔の最上部に位置させるとともに、前記そ
り状接地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハ
ンドルで前記草刈作業部を軽く押せば、前記草刈作業部
(そり状接地部材)が、法面の最上部から底部に向けて
滑走降下し、前記刈刃により、法面の草が縦方向にその
回転直径に相当する幅分刈り取られる。
型畔用草刈機の好ましい態様においては、高畔の法面の
草刈りを行う際には、前記既提案のもの(特願平11−
300630号)と同様に、作業者がハンドルを持って
高畔の上面に立ち、原動機により刈刃を駆動しながら、
該刈刃、シールドケース、そり状接地部材等からなる草
刈作業部を高畔の最上部に位置させるとともに、前記そ
り状接地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハ
ンドルで前記草刈作業部を軽く押せば、前記草刈作業部
(そり状接地部材)が、法面の最上部から底部に向けて
滑走降下し、前記刈刃により、法面の草が縦方向にその
回転直径に相当する幅分刈り取られる。
【0017】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を法面を滑らすようにして一旦法面最上部まで引き上
げ、続いて、前記草刈作業部を次に刈り取るべき草が生
えている部分(横隣)に移動させて、前記と同様に、前
記そり状接地部材を高畔の法面最上部に着地させ、前記
ハンドルで前記草刈作業部を軽く押して、該草刈作業部
(そり状接地部材)を法面の最上部から底部に向けて滑
走させ、以下、同様にして、法面に生えている草を縦方
向に前記刈刃の刈幅分ずつ刈り取るようにする。このよ
うに、本発明の携帯型畔用草刈機を使用すれば、作業者
は高畔の上面を移動するだけでよく、法面に降りる必要
はないので、高畔法面の草刈り作業を安全かつ容易に、
しかも、迅速に行える。
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を法面を滑らすようにして一旦法面最上部まで引き上
げ、続いて、前記草刈作業部を次に刈り取るべき草が生
えている部分(横隣)に移動させて、前記と同様に、前
記そり状接地部材を高畔の法面最上部に着地させ、前記
ハンドルで前記草刈作業部を軽く押して、該草刈作業部
(そり状接地部材)を法面の最上部から底部に向けて滑
走させ、以下、同様にして、法面に生えている草を縦方
向に前記刈刃の刈幅分ずつ刈り取るようにする。このよ
うに、本発明の携帯型畔用草刈機を使用すれば、作業者
は高畔の上面を移動するだけでよく、法面に降りる必要
はないので、高畔法面の草刈り作業を安全かつ容易に、
しかも、迅速に行える。
【0018】前記加え、本発明の携帯型畔用草刈機で
は、前記そり状接地部材は、その前端部及び後端部がそ
れぞれ接地面部から後方及び前方に向けて折り返し部が
形成されたばね板からなっていて、前記そり状接地部材
における前記前後の折り返し部間に前記シールドカバー
が取着せしめられた構造となっているので、前記原動機
等は前記シールドカバーの上面部で支持すればよく、し
たがって、前記シールドカバーの側板部には、さほど大
きな剛性、強度は必要とされず、該側板部を別体のゴム
板等で構成してもよく、しかも、その大きさ、特に左右
の側板部間の離隔距離も、前記そり状接地部材には制約
されなくなる。
は、前記そり状接地部材は、その前端部及び後端部がそ
れぞれ接地面部から後方及び前方に向けて折り返し部が
形成されたばね板からなっていて、前記そり状接地部材
における前記前後の折り返し部間に前記シールドカバー
が取着せしめられた構造となっているので、前記原動機
等は前記シールドカバーの上面部で支持すればよく、し
たがって、前記シールドカバーの側板部には、さほど大
きな剛性、強度は必要とされず、該側板部を別体のゴム
板等で構成してもよく、しかも、その大きさ、特に左右
の側板部間の離隔距離も、前記そり状接地部材には制約
されなくなる。
【0019】そのため、前記シールドカバー、ひいては
装置全体を軽くできるとともに、製造コストを低く抑え
ることが可能となり、さらに、設計自由度が高くなり、
前記刈刃と該刈刃により刈り取られた草が放出される側
の前記側板部との離隔距離を充分に大きくとれるため、
草捌け性も向上する。
装置全体を軽くできるとともに、製造コストを低く抑え
ることが可能となり、さらに、設計自由度が高くなり、
前記刈刃と該刈刃により刈り取られた草が放出される側
の前記側板部との離隔距離を充分に大きくとれるため、
草捌け性も向上する。
【0020】また、そり状接地部材は、その前端部及び
後端部がそれぞれ接地面部から後方及び前方に向けてU
字を描くように比較的大きな弧状部を介して折り返され
たばね板からなっているので、地面が大きな凹凸を有す
る荒地である場合等に、該そり状接地部材が地面凹凸部
や石等に突き当たったりしても、その弾力性、撓曲性に
より、それらを容易に乗り越えることができ、その結
果、従来の剛体からなる接地部材を用いた場合に比して
滑走性能、走破性能がより一層向上する。
後端部がそれぞれ接地面部から後方及び前方に向けてU
字を描くように比較的大きな弧状部を介して折り返され
たばね板からなっているので、地面が大きな凹凸を有す
る荒地である場合等に、該そり状接地部材が地面凹凸部
や石等に突き当たったりしても、その弾力性、撓曲性に
より、それらを容易に乗り越えることができ、その結
果、従来の剛体からなる接地部材を用いた場合に比して
滑走性能、走破性能がより一層向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1、図2、及び図3は、そ
れぞれ本発明に係る携帯型畔用草刈機の一実施形態の斜
視図、平面図、及び左側面図を示している。図示実施形
態の携帯型畔用草刈機1は、短冊状の刈刃10と、該刈
刃10を平面視で左回り(図2のC方向)に回転駆動す
る原動機としての、比較的小型軽量(排気量は約20m
L)の空冷2サイクルガソリンエンジン30と、該エン
ジン30をマウント部材7を介して搭載保持するととも
に前記刈刃10を覆う、平面視矩形のシールドカバー1
1と、該シールドカバー(11)を支持する、地面
(N、M)を滑走可能な左右一対のそり状接地部材2
0、20と、前記シールドカバー11(の両側板部11
L、11R)にその二股状前段部53の前端部53a、
53aが上下方向に揺動自在に連結されたハンドル50
と、を有している。
を参照しながら説明する。図1、図2、及び図3は、そ
れぞれ本発明に係る携帯型畔用草刈機の一実施形態の斜
視図、平面図、及び左側面図を示している。図示実施形
態の携帯型畔用草刈機1は、短冊状の刈刃10と、該刈
刃10を平面視で左回り(図2のC方向)に回転駆動す
る原動機としての、比較的小型軽量(排気量は約20m
L)の空冷2サイクルガソリンエンジン30と、該エン
ジン30をマウント部材7を介して搭載保持するととも
に前記刈刃10を覆う、平面視矩形のシールドカバー1
1と、該シールドカバー(11)を支持する、地面
(N、M)を滑走可能な左右一対のそり状接地部材2
0、20と、前記シールドカバー11(の両側板部11
L、11R)にその二股状前段部53の前端部53a、
53aが上下方向に揺動自在に連結されたハンドル50
と、を有している。
【0022】前記シールドカバー11は、前記エンジン
30を前記マウント部材7を介して保持する上面部11
Aと、該上面部11Aの左右両端から垂下する側板部
(11L、11R)と、を有し、前記上面部11Aの前
部11aが、前側開口(草刈り取り口)を大きくすべく
斜め上に傾斜せしめられ、また、その後端垂下部11b
には、左端部に刈り草放出口11Cを残して後面開口を
塞ぐように可撓性ゴム板12がビス止めされている。
30を前記マウント部材7を介して保持する上面部11
Aと、該上面部11Aの左右両端から垂下する側板部
(11L、11R)と、を有し、前記上面部11Aの前
部11aが、前側開口(草刈り取り口)を大きくすべく
斜め上に傾斜せしめられ、また、その後端垂下部11b
には、左端部に刈り草放出口11Cを残して後面開口を
塞ぐように可撓性ゴム板12がビス止めされている。
【0023】前記そり状接地部材20、20は、その前
端部及び後端部がそれぞれ接地面部21から後方(R)
及び前方(F)に向けて、U字を描くように比較的大き
な弧状部22A、24Aを介して折り返し部22、24
が形成されたばね板からなっていて、前記そり状接地部
材20、20における前記前後の折り返し部22、24
の上辺部23、25の後端部23a、23a及び前端部
25a、25a間に、前記シールドカバー11の前記上
面部11Aが跨乗せしめられて、前後左右の四隅でビス
止め固定により、取着されている。
端部及び後端部がそれぞれ接地面部21から後方(R)
及び前方(F)に向けて、U字を描くように比較的大き
な弧状部22A、24Aを介して折り返し部22、24
が形成されたばね板からなっていて、前記そり状接地部
材20、20における前記前後の折り返し部22、24
の上辺部23、25の後端部23a、23a及び前端部
25a、25a間に、前記シールドカバー11の前記上
面部11Aが跨乗せしめられて、前後左右の四隅でビス
止め固定により、取着されている。
【0024】そして、前記シールドカバー11におけ
る、前記刈刃10により刈り取られた草が放出される
側、ここでは前記左側板部11Lは、平面視で前記そり
状接地部材20から左側方に張り出されており(図2参
照)、かつ、該左側板部11Lの前部が、平面視で前記
そり状接地部材20から斜め後側方に向けて伸びる刈り
草放出用案内部11uとされ、この草捌け用案内部11
uの下端部に、該下端部と地面との間に形成される隙間
を塞ぐべく可撓性ゴム板14が取り付けられている(図
3参照)。また、前記左右一対のそり状接地部材20、
20の前記後側の上辺部25、25間には、作業者が前
記シールドカバー11内に足を踏み入れないように規制
するための安全用ストッパ16が架設されている。
る、前記刈刃10により刈り取られた草が放出される
側、ここでは前記左側板部11Lは、平面視で前記そり
状接地部材20から左側方に張り出されており(図2参
照)、かつ、該左側板部11Lの前部が、平面視で前記
そり状接地部材20から斜め後側方に向けて伸びる刈り
草放出用案内部11uとされ、この草捌け用案内部11
uの下端部に、該下端部と地面との間に形成される隙間
を塞ぐべく可撓性ゴム板14が取り付けられている(図
3参照)。また、前記左右一対のそり状接地部材20、
20の前記後側の上辺部25、25間には、作業者が前
記シールドカバー11内に足を踏み入れないように規制
するための安全用ストッパ16が架設されている。
【0025】前記エンジン30を前記シールドカバー1
1上に搭載保持する前記マウント部材7は、前記シール
ドケース11の前記上面部11Aの略中央に固着された
固定支持具29と、該固定支持具29に保持固定されて
下方に突出する筒状支持部38と、上方に突出する歯車
ケースを兼ねる外装部材39と、前記筒状支持部38を
覆う筒状カバー37と、を有し、前記マウント部材7の
前記筒状支持部38内に、回転軸45がベアリング4
6、48を介して、地面(畔の上面M及び法面N)に対
して垂直な回転軸線Opの回りに回転自在に支持されて
おり、前記回転軸45の下端部に、前記刈刃10が上押
さえ部材71と下押さえ部材72との間に挟まれるよう
にして、ナット部材73により、円盤状下面カバー部材
73と共に締め付け固定されている。
1上に搭載保持する前記マウント部材7は、前記シール
ドケース11の前記上面部11Aの略中央に固着された
固定支持具29と、該固定支持具29に保持固定されて
下方に突出する筒状支持部38と、上方に突出する歯車
ケースを兼ねる外装部材39と、前記筒状支持部38を
覆う筒状カバー37と、を有し、前記マウント部材7の
前記筒状支持部38内に、回転軸45がベアリング4
6、48を介して、地面(畔の上面M及び法面N)に対
して垂直な回転軸線Opの回りに回転自在に支持されて
おり、前記回転軸45の下端部に、前記刈刃10が上押
さえ部材71と下押さえ部材72との間に挟まれるよう
にして、ナット部材73により、円盤状下面カバー部材
73と共に締め付け固定されている。
【0026】そして、前記エンジンの出力部材40(遠
心クラッチドラム41)は、出力傘歯車91に連結さ
れ、該出力傘歯車91は、前記回転軸45の上端部に設
けられた入力傘歯車92に噛合せしめられており、前記
回転軸45の前記回転軸線Opに対して前記エンジン3
0の前記出力部材40及び前記出力傘歯車40cの回転
軸線Oq が、後方に傾斜せしめられている。
心クラッチドラム41)は、出力傘歯車91に連結さ
れ、該出力傘歯車91は、前記回転軸45の上端部に設
けられた入力傘歯車92に噛合せしめられており、前記
回転軸45の前記回転軸線Opに対して前記エンジン3
0の前記出力部材40及び前記出力傘歯車40cの回転
軸線Oq が、後方に傾斜せしめられている。
【0027】一方、前記ハンドル50は、前記二股状前
段部53と、該二股状前段部53の共通根元部52(図
5参照)に連結された一本棒状の後段部51と、からな
っており、前記二股状前段部53の両前端部53a、5
3a付近が、前記シールドカバー11における前記左右
両側板部11L、11Rの後端部近くに配在された揺動
支軸55、55に、上下方向に揺動自在に支持されてい
る。
段部53と、該二股状前段部53の共通根元部52(図
5参照)に連結された一本棒状の後段部51と、からな
っており、前記二股状前段部53の両前端部53a、5
3a付近が、前記シールドカバー11における前記左右
両側板部11L、11Rの後端部近くに配在された揺動
支軸55、55に、上下方向に揺動自在に支持されてい
る。
【0028】そして、前記ハンドル50の前記前端部5
3aを前方側Fに引っ張るべく、前記左右両側板部11
L、11Rには係止ピン62、62が設けられており、
該係止ピン62、62と前記二股状前段部53の前記前
端部53a、53aとの間に引っ張りコイルばね60が
張装されている。
3aを前方側Fに引っ張るべく、前記左右両側板部11
L、11Rには係止ピン62、62が設けられており、
該係止ピン62、62と前記二股状前段部53の前記前
端部53a、53aとの間に引っ張りコイルばね60が
張装されている。
【0029】このような構成とされた本実施形態の携帯
型畔用草刈機1においては、高畔の法面Nの草刈りを行
う際には、図5に示される如くに、前記既提案のもの
(特願平11−300630号)と同様に、作業者が前
記ハンドル50を持って高畔の上面Mに立ち、前記エン
ジン30により前記刈刃10を駆動しながら、該刈刃1
0、前記シールドケース11、前記そり状接地部材2
0、20等からなる草刈作業部5を高畔の最上部に位置
させるとともに、前記そり状接地部材20、20を高畔
の法面Nに着地させ、続いて、前記ハンドル50で前記
草刈作業部5を軽く押せば、該草刈作業部5(前記そり
状接地部材21、21)が、法面Nの最上部から底部に
向けて滑走降下し、前記刈刃10により、法面Nの草が
縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
型畔用草刈機1においては、高畔の法面Nの草刈りを行
う際には、図5に示される如くに、前記既提案のもの
(特願平11−300630号)と同様に、作業者が前
記ハンドル50を持って高畔の上面Mに立ち、前記エン
ジン30により前記刈刃10を駆動しながら、該刈刃1
0、前記シールドケース11、前記そり状接地部材2
0、20等からなる草刈作業部5を高畔の最上部に位置
させるとともに、前記そり状接地部材20、20を高畔
の法面Nに着地させ、続いて、前記ハンドル50で前記
草刈作業部5を軽く押せば、該草刈作業部5(前記そり
状接地部材21、21)が、法面Nの最上部から底部に
向けて滑走降下し、前記刈刃10により、法面Nの草が
縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
【0030】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
5を法面を滑らすようにして一旦法面N最上部まで引き
上げ、続いて、前記草刈作業部5を次に刈り取るべき草
が生えている部分(横隣)に移動させて、前記と同様
に、前記そり状接地部材21、21を高畔の法面N最上
部に着地させ、前記ハンドル50で前記草刈作業部5を
軽く押して、該草刈作業部5を法面Nの最上部から底部
に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面Nに生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の刈幅分ずつ刈り取るように
する。
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
5を法面を滑らすようにして一旦法面N最上部まで引き
上げ、続いて、前記草刈作業部5を次に刈り取るべき草
が生えている部分(横隣)に移動させて、前記と同様
に、前記そり状接地部材21、21を高畔の法面N最上
部に着地させ、前記ハンドル50で前記草刈作業部5を
軽く押して、該草刈作業部5を法面Nの最上部から底部
に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面Nに生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の刈幅分ずつ刈り取るように
する。
【0031】このように、本実施形態の携帯型畔用草刈
機1を使用すれば、作業者は高畔の上面Mを横へ移動す
るだけでよく、法面Nに降りる必要はないので、高畔法
面の草刈り作業を安全かつ容易に、しかも、迅速に行え
る。また、草刈作業部5全体の重量をそり状接地部材2
0、20を介して地面(草刈り面)で受けるようにされ
ていることからも、作業者の負担が少なくなるととも
に、自走式ではないので、作業を必要に応じて任意に休
み休み行え、その結果、草刈り作業に要する労力が軽減
される。
機1を使用すれば、作業者は高畔の上面Mを横へ移動す
るだけでよく、法面Nに降りる必要はないので、高畔法
面の草刈り作業を安全かつ容易に、しかも、迅速に行え
る。また、草刈作業部5全体の重量をそり状接地部材2
0、20を介して地面(草刈り面)で受けるようにされ
ていることからも、作業者の負担が少なくなるととも
に、自走式ではないので、作業を必要に応じて任意に休
み休み行え、その結果、草刈り作業に要する労力が軽減
される。
【0032】また、前記シールドカバー11に、前記ハ
ンドル50の前記前端部53a付近が上下方向に揺動自
在に支持されることに加えて、前記ハンドル50の前記
前端部53aが前記引っ張りコイルばね60により前方
側Fに引っ張られているので、地面(高畔上面M及び法
面N)が大きな凹凸を有する荒地である場合や軟弱地盤
である場合等において、前記ハンドル50を上下方向に
動かすことを要することなく、前記そり状接地部材2
0、20が地面の凹凸等にほど良く接地追従し得るとも
に、前記そり状接地部材20、20の前端部(前進時)
あるいは後端部(後退時)が、地面凹凸部や石等に突き
当たったり、草の根元部分等に引っ掛かったり、あるい
は、軟弱地盤に沈み込む等して、行き止まった際、前記
ハンドル50を介して前記草刈作業部5を強く押し引き
しても、前記引っ張りコイルばね60の作用により、前
記草刈作業部5を前後方向に反転させるモーメントが抑
えられ、結果的に、走破性が向上して、多少の障害は容
易に突破できることになる。
ンドル50の前記前端部53a付近が上下方向に揺動自
在に支持されることに加えて、前記ハンドル50の前記
前端部53aが前記引っ張りコイルばね60により前方
側Fに引っ張られているので、地面(高畔上面M及び法
面N)が大きな凹凸を有する荒地である場合や軟弱地盤
である場合等において、前記ハンドル50を上下方向に
動かすことを要することなく、前記そり状接地部材2
0、20が地面の凹凸等にほど良く接地追従し得るとも
に、前記そり状接地部材20、20の前端部(前進時)
あるいは後端部(後退時)が、地面凹凸部や石等に突き
当たったり、草の根元部分等に引っ掛かったり、あるい
は、軟弱地盤に沈み込む等して、行き止まった際、前記
ハンドル50を介して前記草刈作業部5を強く押し引き
しても、前記引っ張りコイルばね60の作用により、前
記草刈作業部5を前後方向に反転させるモーメントが抑
えられ、結果的に、走破性が向上して、多少の障害は容
易に突破できることになる。
【0033】さらに、前進時(法面下降時)に、石等の
障害物によって行き止まった際には、前記ハンドル50
を上下に揺動させることにより、前記引っ張りコイルば
ね60の付勢力(引っ張り力)により、前記そり状接地
部材20、20の前方側F部分又は後方側R部分が地面
N、Mから浮き上がる方向(図3のP又はQ方向)のモ
ーメントが生じるので、石等の障害物によって行き止ま
った際、従来のように、前記草刈作業部5全体を持ち上
げることを要せず、前記ハンドル50を上下方向に揺動
させた状態で前記草刈作業部5を押し引きするだけで、
石等の障害物を乗り越えることが可能となる。
障害物によって行き止まった際には、前記ハンドル50
を上下に揺動させることにより、前記引っ張りコイルば
ね60の付勢力(引っ張り力)により、前記そり状接地
部材20、20の前方側F部分又は後方側R部分が地面
N、Mから浮き上がる方向(図3のP又はQ方向)のモ
ーメントが生じるので、石等の障害物によって行き止ま
った際、従来のように、前記草刈作業部5全体を持ち上
げることを要せず、前記ハンドル50を上下方向に揺動
させた状態で前記草刈作業部5を押し引きするだけで、
石等の障害物を乗り越えることが可能となる。
【0034】前記に加え、本実施形態の携帯型畔用草刈
機1では、前記そり状接地部材20、20は、その前端
部及び後端部が、それぞれ前記接地面部21から後方R
及び前方Fに向けて折り返し部22、24が形成された
ばね板からなっていて、前記そり状接地部材20、20
における前後の折り返し部22、24間に前記シールド
カバー11が跨乗せしめられた構造となっているので、
前記エンジン30等は前記シールドカバー11の前記上
面部11Aで支持すればよく、したがって、前記シール
ドカバー11の前記左右両側板部11L、11Rには、
さほど大きな剛性、強度は必要とされず、該側板部11
L、11Rを別体のゴム板等で構成してもよく、しか
も、その大きさ、特に前記左右の側板部11L、11R
間の離隔距離も、前記そり状接地部材20、20には制
約されなくなる。
機1では、前記そり状接地部材20、20は、その前端
部及び後端部が、それぞれ前記接地面部21から後方R
及び前方Fに向けて折り返し部22、24が形成された
ばね板からなっていて、前記そり状接地部材20、20
における前後の折り返し部22、24間に前記シールド
カバー11が跨乗せしめられた構造となっているので、
前記エンジン30等は前記シールドカバー11の前記上
面部11Aで支持すればよく、したがって、前記シール
ドカバー11の前記左右両側板部11L、11Rには、
さほど大きな剛性、強度は必要とされず、該側板部11
L、11Rを別体のゴム板等で構成してもよく、しか
も、その大きさ、特に前記左右の側板部11L、11R
間の離隔距離も、前記そり状接地部材20、20には制
約されなくなる。
【0035】そのため、前記シールドカバー11、ひい
ては装置全体を軽くできるとともに、製造コストを低く
抑えることが可能となり、さらに、設計自由度が高くな
り、前記刈刃10と該刈刃10により刈り取られた草が
放出される側の前記左側板部11Lとの離隔距離を充分
に大きくとれるため、草捌け性も向上する。
ては装置全体を軽くできるとともに、製造コストを低く
抑えることが可能となり、さらに、設計自由度が高くな
り、前記刈刃10と該刈刃10により刈り取られた草が
放出される側の前記左側板部11Lとの離隔距離を充分
に大きくとれるため、草捌け性も向上する。
【0036】また、前記そり状接地部材20、20は、
その前端部及び後端部が、それぞれ前記接地面部21か
ら後方R及び前方Fに向けてU字を描くように比較的大
きな弧状部22A、24Aを介して折り返し部22、2
4が形成されたばね板からなっているので、地面(畔の
上面N及び法面M)が大きな凹凸を有する荒地である場
合等に、前記そり状接地部材20、20が地面凹凸部や
石等に突き当たったりしても、その弾力性、撓曲性によ
り、それらを容易に乗り越えることができ、その結果、
従来の剛体からなる接地部材を用いた場合に比して、滑
走性、走破性がより一層向上する。
その前端部及び後端部が、それぞれ前記接地面部21か
ら後方R及び前方Fに向けてU字を描くように比較的大
きな弧状部22A、24Aを介して折り返し部22、2
4が形成されたばね板からなっているので、地面(畔の
上面N及び法面M)が大きな凹凸を有する荒地である場
合等に、前記そり状接地部材20、20が地面凹凸部や
石等に突き当たったりしても、その弾力性、撓曲性によ
り、それらを容易に乗り越えることができ、その結果、
従来の剛体からなる接地部材を用いた場合に比して、滑
走性、走破性がより一層向上する。
【0037】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。
が、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る携帯型畔用草刈機は、高畔の草刈作業部を行う
にあたって、作業者は高畔の上面を横移動すればよく、
法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り作業を
安全かつ容易に、しかも、迅速に行えるとともに、装置
の軽量化、製造コストの低減、設計自由度の向上等を図
ることができ、さらに、草捌け性、滑走性、走破性も向
上できる。
明に係る携帯型畔用草刈機は、高畔の草刈作業部を行う
にあたって、作業者は高畔の上面を横移動すればよく、
法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り作業を
安全かつ容易に、しかも、迅速に行えるとともに、装置
の軽量化、製造コストの低減、設計自由度の向上等を図
ることができ、さらに、草捌け性、滑走性、走破性も向
上できる。
【図1】本発明に係る携帯型畔用草刈機の一実施形態の
草刈作業部を示す斜視図。
草刈作業部を示す斜視図。
【図2】図1に示される草刈作業部の要部平面図。
【図3】図2に示される草刈作業部の左側面図。
【図4】図3に示される草刈作業部の左右方向中央断面
図。
図。
【図5】図1に示される携帯型畔用草刈機を使用した高
畔の法面草刈作業の説明に供される図。
畔の法面草刈作業の説明に供される図。
1 携帯型畔用草刈機 5 草刈作業部 10 刈刃 11 シールドカバー 11A 上面部 11L 左側板部 11R 右側板部 11u 刈り草放出用案内部 20 そり状接地部材 21 接地面部 22、24 折り返し部 22A、24A 弧状部 30 空冷2サイクルガソリンエンジン(原動機) 50 ハンドル 53 二股状前段部 M 地面(高畔の上面) N 地面(高畔の法面) R 後方 F 前方
Claims (7)
- 【請求項1】 刈刃(10)と、該刈刃(10)を駆動
する原動機(30)と、前記刈刃(10)の一部又は全
部を覆うシールドカバー(11)と、を備え、前記原動
機(30)が前記シールドカバー(11)上に搭載保持
される携帯型畔用草刈機であって、前記シールドカバー
(11)は、地面(N、M)を滑走可能な左右一対のば
ね板のそり状接地部材(20、20)に支持されている
ことを特徴とする携帯型畔用草刈機(1)。 - 【請求項2】前記そり状接地部材(20、20)は、前
端部及び後端部がそれぞれ接地面部(21)から後方
(R)及び前方(F)に向けて折り返し部(22、2
4)が形成されたばね板からなっていて、前記そり状接
地部材(20、20)における前記前後の折り返し部
(22、24)間に前記シールドカバー(11)が取着
せしめられていることを特徴とする請求項1に記載の携
帯型畔用草刈機。 - 【請求項3】 前記そり状接地部材(20、20)にお
ける前記前後の折り返し部(22、24)は、前記接地
面部(21、21)からU字を描くように比較的大きな
弧状部(22A、24A)を介して折り返されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の携帯型畔用草刈機。 - 【請求項4】 前記シールドカバー(11)は、前記原
動機(30)を保持する上面部(11A)と、該上面部
(11A)の左右両端から垂下する側板部(11L、1
1R)と、を有し、少なくとも前記刈刃(10)により
刈り取られた草が放出される側の前記側板部(11L)
が、平面視で前記そり状接地部材(20)から側方に張
り出されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か一項に記載の携帯型畔用草刈機。 - 【請求項5】 前記刈刃(10)により刈り取られた草
が放出される側に位置する前記側板部(11L)の前部
が、平面視で前記そり状接地部材(20)から斜め後側
方に向けて伸びる刈り草放出用案内部(11u)とされ
ていることを特徴とする請求項4に記載の携帯型畔用草
刈機。 - 【請求項6】 前記シールドカバー(11)にハンドル
(50)が上下方向に揺動自在に連結されていることを
特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の携帯
型畔用草刈機。 - 【請求項7】 前記シールドカバー(11)の前記両側
板部(11L、11R)に前記ハンドル(50)の二股
状前段部(53)が上下方向に揺動自在に連結されてい
ることを特徴とする請求項5に記載の携帯型畔用草刈
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000075406A JP2001258352A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 携帯型畔用草刈機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000075406A JP2001258352A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 携帯型畔用草刈機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001258352A true JP2001258352A (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18593306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000075406A Pending JP2001258352A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 携帯型畔用草刈機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001258352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185129A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Kubota Corp | 草刈機 |
JP2012523834A (ja) * | 2009-07-30 | 2012-10-11 | ソンジンテックカンパニーリミテッド | 農業用除草器の安全カバー |
JP2021029146A (ja) * | 2019-08-21 | 2021-03-01 | 有限会社植木工業 | 草刈機用カバー |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000075406A patent/JP2001258352A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185129A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Kubota Corp | 草刈機 |
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