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JP2001252335A - 薬剤容器連結体 - Google Patents

薬剤容器連結体

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Publication number
JP2001252335A
JP2001252335A JP2000063963A JP2000063963A JP2001252335A JP 2001252335 A JP2001252335 A JP 2001252335A JP 2000063963 A JP2000063963 A JP 2000063963A JP 2000063963 A JP2000063963 A JP 2000063963A JP 2001252335 A JP2001252335 A JP 2001252335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medicine
container
double
plastic
ended needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000063963A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Inoue
冨士夫 井上
Keiichi Kawakami
啓一 河上
Hideshi Okamoto
英志 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Factory Inc filed Critical Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
Priority to JP2000063963A priority Critical patent/JP2001252335A/ja
Publication of JP2001252335A publication Critical patent/JP2001252335A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造および構成が簡易で、既存の製造ライン
を使用して製造することができ、輸液バッグ等の薬剤容
器本体への他の薬剤の注入、配合を無菌的に行うことの
できる薬剤容器連結体を提供する。 【解決手段】 本発明の薬剤容器連結体1は、弾性体1
1で密封された薬剤容器本体10の口部12と、薬剤D
2を封入したプラスチック容器20の薬剤排出口21と
が、両頭針31を備えた連結具30を介して摺動自在に
接続されたものであって、プラスチック容器20が、円
筒状の薬剤排出口21と可撓性を有する押圧部23とか
らなり、当該容器20の成形と薬剤D2の充填・密封と
が同一工程でなされたものであり、口部12と薬剤排出
口21とのそれぞれに両頭針31を貫通させたときに、
薬剤容器本体10とプラスチック容器20とが気密また
は液密に連通することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸液バッグ等の薬
剤容器本体への他の薬剤の注入、配合を無菌的に行うた
めの薬剤容器連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば消化器の手術を行った患者は、術
後、長期間に亘って経口での栄養分の摂取が不可能にな
る場合が多い。そこで、かかる患者への輸液の投与に際
して、さらにビタミン類、ヘパリン、抗生物質等の薬剤
を投与することが求められる。しかし、ビタミン類等の
上記薬剤には輸液中での長期の安定性に欠けるものがあ
るため、輸液の投与を行う直前に輸液バッグ内に配合す
ることが行われている。
【0003】このような薬剤の配合は、次のようにして
行われる。まず、輸液バッグの口栓に注射器の穿刺針を
挿通して、注射器にて輸液バッグ内の輸液を吸引、採取
する。次いで、採取された輸液を、輸液バッグ内に配合
する薬剤が入れられた容器に移して、当該薬剤を溶解、
混合する。こうして得られた薬剤の混合液を注射器内に
充填し、再度、口栓から輸液バッグ内に注入する。しか
しながら、上記の手順による場合は、薬剤を配合する操
作が複雑になり、手間がかかる。さらに、上記の操作が
大気と接触した状態で行われ、かつ、注射器、穿刺針等
の多数の用具を介して行われるため、細菌による汚染や
異物の混入が生じるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−54889
号公報には、輸液バッグ中への薬剤の注入、配合を無菌
的に行うことのできるバッグ組立体が提案されている。
上記公報に記載のバッグ組立体は、輸液が充填されたバ
ッグ本体(具体的には、輸液バッグ)と、当該バッグ本
体と薬剤が封入された容器とを連通させる注射器とがあ
らかじめ接続されたものであって、薬剤が封入された容
器を前記注射器の外筒内に挿入することによって、前記
薬剤を輸液に無菌的に注入、配合することができる。
【0005】ところが、上記公報に記載のバッグ組立体
は、(1) 部品点数が多く、バッグ組立体の製造に多くの
工程が必要となるため、製造コストが高くなる、(2) バ
ッグ本体と注射器とがあらかじめ固着されたものである
ため、バッグ本体および注射器の製造に既存の製造ライ
ンを適用するのが困難となり、それゆえバッグ組立体専
用の製造設備が必要となる、(3) 注射器があらかじめバ
ッグ本体に固着されていることから、当該注射器を有し
ない市販の輸液バッグ等に対する薬剤の注入、配合には
対応させることができず、それゆえ、バッグ本体および
それに充填される輸液と、当該輸液に注入、配合する薬
剤との組み合わせの自由度が低くなる、(4) 注射器に金
属製の針管を使用する場合があり、この場合には、廃棄
処分時の焼却処理が不可能になったり、廃棄時の分別が
困難になったりする、といった問題があった。
【0006】そこで本発明の目的は、構造および構成が
簡易で、既存の製造ラインを使用して製造することがで
き、輸液バッグ等の薬剤容器本体への他の薬剤の注入、
配合を無菌的に行うことのできる薬剤容器連結体を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係る薬剤容器連結体は、弾性体で密封された薬剤容器
本体の口部と、薬剤を封入したプラスチック容器の薬剤
排出口とが、両頭針を備えた連結具を介して摺動自在に
接続された薬剤容器連結体において、前記薬剤を封入し
たプラスチック容器が、円筒状の薬剤排出口と可撓性を
有する押圧部とからなり、当該容器の成形と薬剤の充填
・密封とが同一工程でなされたものであり、かつ、前記
口部と前記薬剤排出口とのそれぞれに前記両頭針を貫通
させたときに、前記薬剤容器本体と前記プラスチック容
器とが気密または液密に連通することを特徴とするもの
である。
【0008】上記本発明の薬剤容器連結体において、連
結具は、(a) 両頭針と、(b) 当該両頭針に接続してその
一方の先端を覆い、かつプラスチック容器の薬剤排出口
を摺動自在に保持する第1の筒体と、(c) 前記両頭針に
接続してその他方の先端を覆い、かつ薬剤容器本体の口
部を摺動自在に保持する第2の筒体と、からなるもの、
または、(A) 両頭針と、当該両頭針に接続してその一方
の先端を覆い、かつプラスチック容器の薬剤排出口を摺
動自在に保持する筒体とを備えた穿刺部材、および、
(B) 一方の開口端が薬剤容器本体の口部を固定する冠着
口を区画し、他方の開口端が前記穿刺部材を摺動自在に
保持する接続口を区画する略筒状のアダプタからなるも
の、が好適に用いられる。
【0009】上記本発明によれば、(1) 薬剤容器連結体
を構成する部品点数が少ないことから製造工程も少な
く、さらに個々の部品の構造が簡易であることから、製
造コストを低く抑えることができ、(2) 薬剤容器連結体
が、薬剤容器本体、プラスチック容器および連結具の各
部品をあらかじめ固着したものではなく、個々に独立し
た部品であって、この個々の部品はそれぞれ既存の製造
設備・製造ラインにて製造することができ、(3) 薬剤容
器連結体を構成する部品が個々に独立したものであるこ
とから、薬剤容器本体およびそれに充填される薬剤と、
プラスチック容器およびそれに充填される薬剤との組み
合わせの自由度が高くなり、(4) 薬剤容器本体とプラス
チック容器とを連通させる両頭針がたとえ金属製のもの
であったとしても、薬剤容器本体やプラスチック容器を
連結具から分離して処分することができるため、廃棄処
分を容易に行うことができ、さらには、(5) プラスチッ
ク容器を、連結具の挿入口に嵌挿かつ圧入してその薬剤
排出口に両頭針を穿通させるとともに、プラスチック容
器自体を圧縮して、より好ましくは当該プラスチック容
器における可撓性を有する押圧部を圧縮して当該容器内
の薬剤を排出させるという、極めて簡易な操作を経るこ
とによって、前記薬剤の薬剤容器本体への注入、混合を
実現することができ、(6) 薬剤容器本体とプラスチック
容器との連結具を介した接続が気密または液密に実現さ
れることから、薬剤の注入、混合を、大気と接触させず
にかつ細菌による汚染や異物混入のおそれを生じさせる
ことなく、無菌的に実現することができる、という作用
効果を得ることができる。
【0010】本発明の薬剤容器連結体を構成する薬剤容
器本体、プラスチック容器および連結具の各部品は、上
記(2) および(3) に示したように個々に独立した部品で
あって、別々に製造され、かつ、個別に流通され得るも
のである。本発明の薬剤容器連結体は、上記各部品を実
際の使用時に組み立てて構成すればよく、あらかじめ薬
剤容器連結体を構成した上で流通に供してもよい。さら
に、上記本発明の薬剤容器連結体では、薬剤を封入した
プラスチック容器が、前述のように、円筒状の薬剤排出
口と可撓性を有する押圧部とからなり、当該容器の成形
と薬剤の充填・密封とが同一工程でなされたもの(すな
わち、同一金型内で容器の成形と薬剤の充填・密封とが
連続して行われたもの)であることから、(7) 薬剤を封
入したプラスチック容器をより簡易な方法で、かつ少な
い工程で得ることができ、それゆえ、本発明に係る薬剤
容器連結体の製造コストをより一層抑制することがで
き、(8) 薬剤の無菌的な充填を実現することができ、さ
らには、(9) 前記押圧部により、プラスチック容器内の
薬剤を容易に薬剤容器本体に移動させることができる。
【0011】本発明の薬剤容器連結体において、薬剤容
器本体や両頭針はプラスチック製であるのが好ましい。
この場合、本発明に係る薬剤容器連結体の製造コストを
より一層抑制することができるだけでなく、使用後の分
別回収およびリサイクルが容易になる。とりわけ、両頭
針がプラスチック製である場合には、廃棄処分時の焼却
処理や廃棄時の分別がより一層簡易なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る薬剤容器連結
体について、その第1〜第3の実施形態を示す図1〜図
8を参照しつつ詳細に説明する。 〔第1の実施形態〕図1は本発明に係る薬剤容器連結体
の一実施形態を示す一部欠截平面図であって、図2はそ
の部分拡大図である。また、図3はその使用状態を示す
一部欠截平面図である。なお、図1〜図3では、連結具
30の全体と薬剤容器本体10の口部12の一部を断面
で示している。
【0013】図1および図2に示す実施形態に係る薬剤
容器連結体1は、輸液D1を収容し、弾性体11で密封
された薬剤容器本体10の口部12と、薬剤D2を封入
したプラスチック容器20の薬剤排出口21とが、両頭
針31を備えた連結具30を介して摺動自在に接続され
たものである。かかる実施形態において、口部12と薬
剤排出口21とのそれぞれに両頭針31を貫通させたと
きには、薬剤容器本体10とプラスチック容器20とが
気密または液密に連通する。
【0014】図1および図2に示す実施形態において、
連結具30は、(a) 両頭針31と、(b) 両頭針31に接
続してその一方の先端31aを覆い、かつプラスチック
容器20の薬剤排出口21を摺動自在に保持する第1の
筒体32と、(c) 両頭針31に接続してその他方の先端
31bを覆い、かつ薬剤容器本体10の口部12を摺動
自在に保持する第2の筒体33と、からなっている。
【0015】第1の筒体32は、プラスチック容器20
の薬剤排出口21を嵌挿するための挿入口を区画するも
のであって、その内径(すなわち、前記挿入口の口径)
がプラスチック容器20における薬剤排出口21の外径
に応じて設定されており、当該筒体32の内面には突起
34a,34bが設けられている。また、プラスチック
容器20の薬剤排出口21にも突起22が設けられてい
る。従って、第1の筒体32に薬剤排出口21を挿入す
ると、突起34a,34bと薬剤排出口21の突起22
とが係合して、図2に示す位置に薬剤排出口21が保持
される。
【0016】一方、第2の筒体33は、薬剤容器本体1
0の口部12を嵌挿するための挿入口を区画するもので
あって、その内径(すなわち、挿入口の口径)が薬剤容
器本体10における口部12の外径に応じて設定されて
おり、当該筒体33の内面には突起35a,35bが設
けられている。従って、第2の筒体33に薬剤容器本体
10の口部12を挿入すると、突起35a,35b間に
薬剤容器本体10の口部12が保持される。
【0017】こうして、図1および図2に示すように、
薬剤容器本体10の口部12とプラスチック容器20の
薬剤排出口21とが連結具30を介して接続された薬剤
容器連結体1が得られる。ここで、口部12と薬剤排出
口21とは、いずれも第1の筒体32内の突起34a,
34bまたは第2の筒体33内の突起35a,35bに
よって係止されているに過ぎず、強固に固定されている
ものではない。従って、例えばプラスチック容器20を
図2に示す矢印の方向に圧入すれば、薬剤容器10とプ
ラスチック容器20が第1の筒体32および第2の筒体
33内をそれぞれ両頭針31の方向に摺動し、薬剤排出
口21と口部12との双方に両頭針31を穿通させるこ
とができる。その結果、図3に示すように、薬剤容器本
体10とプラスチック容器20とを連結具30を介して
気密または液密に連通させることができる。
【0018】薬剤容器本体10とプラスチック容器20
とを連結具30を介して気密または液密に連通させた
後、プラスチック容器20内の薬剤D2は、可撓性を有
する押圧部23を圧縮することにより、薬剤容器本体1
0内の薬剤D1に注入、混合することができる。プラス
チック容器20内に収容されている薬剤によっては、一
旦、薬剤容器本体10に収容されている薬剤(輸液)D
1をプラスチック容器20内に導入し、当該容器20内
で十分に混合した後、あらためてプラスチック容器20
内の薬剤を薬剤容器本体10内に還流させる方法を採用
することもできる。この方法は、プラスチック容器20
内に収容されている薬剤が粉末等の固形薬剤である場合
などにおいて特に有効である。
【0019】〔第2の実施形態〕図4は本発明に係る薬
剤容器連結体の他の実施形態を示す一部欠截平面図であ
って、図5はその部分拡大図である。また、図6はその
使用状態を示す一部欠截平面図である。なお、図4〜図
6では、連結具40の全体と薬剤容器本体10の口部1
2の一部を断面で示している。図4および図5に示す実
施形態に係る薬剤容器連結体2は、輸液D1を収容し、
弾性体11で密封された薬剤容器本体10の口部12
と、薬剤D2を封入したプラスチック容器20の薬剤排
出口21とが、両頭針41を備えた穿刺部材43および
アダプタ44からなる連結具40を介して摺動自在に接
続されたものである。かかる実施形態において、口部1
2と薬剤排出口21とのそれぞれに両頭針41を貫通さ
せたときには、薬剤容器本体10とプラスチック容器2
0とが気密または液密に連通する。
【0020】図4および図5に示す実施形態において、
連結具40は、(A) 両頭針41と、両頭針41に接続し
てその一方の先端41aを覆い、かつプラスチック容器
20の薬剤排出口21を摺動自在に保持する筒体42と
を備えた穿刺部材43、および、(B) 一方の開口端44
aが薬剤容器本体10の口部12を固定する冠着口44
bを区画し、他方の開口端44cが前記穿刺部材43を
摺動自在に保持する接続口44dを区画する略筒状のア
ダプタ44からなっている。
【0021】穿刺部材43における筒体42は、プラス
チック容器の薬剤排出口21を嵌挿するための挿入口を
区画するものであって、その内径(すなわち、前記挿入
口の口径)がプラスチック容器20における薬剤排出口
21の外径に応じて設定されており、当該筒体42の内
面には突起45a,45bが設けられている。従って、
穿刺部材43の筒体42に薬剤排出口21を挿入する
と、突起45a,45bと薬剤排出口21の突起22と
が係合して、図5に点線で示す位置に薬剤排出口21が
保持される。
【0022】一方、略筒状のアダプタ44は、薬剤容器
本体10の口部12を固定するための冠着口44bと、
穿刺部材43の筒体42を嵌挿するための接続口44d
とを区画するものであって、冠着口44bを区画する側
の開口端44aの内径(すなわち、冠着口44bの口
径)が薬剤容器本体10における口部12の外径に応じ
て設定されており、接続口44dを区画する側の開口端
44cの内径(すなわち、接続口44dの口径)が穿刺
部材43における筒体42の外径に応じて設定されてい
る。
【0023】また、アダプタ44の一方の開口端44a
における内面には、薬剤容器本体10の口部12を固定
するための突起46a,46bが設けられており、アダ
プタ44の他方の開口端44cにおける内面には、穿刺
部材43における筒体42の外面に設けられた突起47
aと係合する突起47b,47cが設けられている。従
って、アダプタ44の一方の開口端44aに薬剤容器本
体10の口部12を冠着するとともに、さらに、アダプ
タ44の他方の開口端44cに、プラスチック容器20
を保持した穿刺部材43をその両頭針41側から挿入し
て、穿刺部材43の筒体42の外面に設けられた突起4
7aと開口端44cの内面に設けられた突起47b,4
7cとを係合させることにより、図5に示す位置に筒体
42が保持される。
【0024】こうして、図4および図5に示すように、
薬剤容器本体10の口部12とプラスチック容器20の
薬剤排出口21とが連結具40を介して接続された薬剤
容器連結体2が得られる。ここで、口部12と薬剤排出
口21とは、いずれも連結具40内の突起45a,46
b,47a等や係止部46aによって係止されているに
過ぎず、強固に固定されているものではない。従って、
例えばプラスチック容器20を図6に示す矢印の方向に
圧入すれば、薬剤排出口21が穿刺部材43内を両頭針
41の一方の先端41a側に摺動して、当該先端41a
にて薬剤排出口21を穿通させることができ、さらに穿
刺部材43の筒体42がアダプタ44内を摺動して、両
頭針41の他方の先端41bにて薬剤容器本体10の口
部12を穿通させることができる。その結果、図6に示
すように、薬剤容器本体10とプラスチック容器20と
を連結具40を介して気密または液密に連通させること
ができる。
【0025】薬剤容器本体10とプラスチック容器20
とを連結具30を介して気密または液密に連通させた
後、プラスチック容器20内の薬剤D2は、図1に示す
場合と同様に、可撓性を有する押圧部23を圧縮するこ
とにより、薬剤容器本体10内の薬剤D1に注入、混合
することができる。上記第2の実施形態において、薬剤
容器本体10内の薬剤(輸液)D1を一旦プラスチック
容器20内に導入し、当該容器20内の薬剤とともにあ
らためて薬剤容器本体10内に還流させる方法を採用す
ることができることについては、前述の第1の実施形態
と同様である。
【0026】〔第3の実施形態〕図7は本発明に係る薬
剤容器連結体のさらに他の実施形態を示す一部欠截平面
図である。なお、図7では、連結具70と薬剤容器本体
50の全体を断面で示している。図7に示す実施形態に
係る薬剤容器連結体3は、粉末状の薬剤D3を収容し、
弾性体51で密封された薬剤容器本体50の口部52
と、薬剤(図示せず)を封入したプラスチック容器60
の薬剤排出口61とが、両頭針71を備えた連結具70
を介して摺動自在に接続されたものである。かかる実施
形態において、口部52と薬剤排出口61とのそれぞれ
に両頭針71を貫通させたときには、薬剤容器本体50
とプラスチック容器60とが気密または液密に連通す
る。
【0027】図7に示す実施形態において、連結具70
は、(a) 両頭針71と、(b) 両頭針71に接続してその
一方の先端71aを覆い、かつプラスチック容器60の
薬剤排出口61を摺動自在に保持する第1の筒体72
と、(c) 両頭針71に接続してその他方の先端71bを
覆い、かつ薬剤容器本体50の口部52を摺動自在に保
持する第2の筒体73と、からなっている。
【0028】第1の筒体72は、プラスチック容器60
の薬剤排出口61を嵌挿するための挿入口を区画するも
のであって、その内径(すなわち、前記挿入口の口径)
がプラスチック容器60における薬剤排出口61の外径
に応じて設定されており、当該筒体72の内面には突起
74が設けられている。また、プラスチック容器60の
薬剤排出口61にも突起62a,62bが設けられてい
る。従って、第1の筒体72にプラスチック容器60の
薬剤排出口61を挿入すると、突起74と薬剤排出口6
1の突起62a,62bとが係合して、図7に示す位置
に薬剤排出口61が保持される。
【0029】一方、第2の筒体73は、薬剤容器本体1
0の口部12を嵌挿するための挿入口を区画するもので
あって、その内径(すなわち、挿入口の口径)が薬剤容
器本体50における口部52の外径に応じて設定されて
おり、当該筒体73の内面には突起75a,75bが設
けられている。従って、第2の筒体73に薬剤容器本体
50の口部52を挿入すると、薬剤容器本体50の口部
52が筒体73内に保持されて、突起75bにて係止さ
れる。
【0030】こうして、図7に示すように、薬剤容器本
体50の口部52とプラスチック容器60の薬剤排出口
61とが連結具70を介して接続された薬剤容器連結体
3が得られる。ここで、口部52と薬剤排出口61と
は、いずれも第1の筒体72内の突起74または第2の
筒体73内の突起75によって係止されているに過ぎ
ず、強固に固定されているものではない。従って、例え
ばプラスチック容器60を図7に示す矢印の方向に圧入
すれば、薬剤容器本体50とプラスチック容器60が第
1の筒体72および第2の筒体33内をそれぞれ両頭針
71の方向に摺動し、薬剤排出口61と口部52との双
方に両頭針71を穿通させることができる。その結果、
薬剤容器本体50とプラスチック容器60とを連結具7
0を介して気密または液密に連通させることができる。
【0031】薬剤容器本体50とプラスチック容器60
とを連結具70を介して気密または液密に連通させた
後、プラスチック容器60内の薬剤(図示せず)は、蛇
腹状に形成された、可撓性を有する押圧部63を圧縮す
ることにより、薬剤容器本体50内の薬剤D3と混合す
ることができる。以下、本発明の薬剤容器連結体を構成
する各部材について、詳細に説明する。 〔薬剤容器本体〕本発明の薬剤容器連結体における薬剤
容器本体は、前述のように、輸液を収容し、口部が弾性
体で密封されたものである。従って、本発明の薬剤容器
連結体における薬剤容器本体には、薬剤容器本体の形
状、収容されている薬剤の種類等に関わらず、従来公知
の種々の薬剤容器を適用することができる。
【0032】すなわち、薬剤容器本体の形状には、図1
および図4に示す形状のいわゆる輸液バッグ(または輸
液ボトル)や、図7に示す形状のいわゆるサンプル瓶の
ほか、口部が弾性体で密封されたものであれば種々の形
状を採用することができる。また、薬剤容器に収容され
る薬剤には、図1および図4に示す輸液D1や、図7に
示す粉末状の薬剤D3のほか、種々の薬剤(薬液)を採
用することができる。薬剤容器本体の素材については特
に限定されるものではないが、焼却による廃棄処分を考
慮すると、医療用として許容されたプラスチック(ポリ
マー、エラストマーを含む)であるのが好ましい。ま
た、薬剤容器本体のリサイクルを考慮するのであれば、
ガラス、または前記プラスチックのうち熱可塑性を有す
るものが好ましい。前記プラスチックは多層構造のもの
であってもよく、この場合、薬剤容器本体の最内面が医
療用として許容されたプラスチックからなっていればよ
い。
【0033】薬剤容器本体の口部に設けられる弾性体
は、薬剤容器の口栓を構成するものであって、薬剤容器
本体の密封性を維持しつつ、連結具に備えられた両頭針
によって容易に貫穿される程度の柔らかさを有するもの
であればよい。 〔プラスチック容器〕本発明の薬剤容器連結体における
プラスチック容器は、薬剤を封入しており、かつ、連結
具に嵌挿可能な薬剤排出口を有するものであって、好ま
しくは、円筒状の薬剤排出口と、可撓性を有する押圧部
とからなり、プラスチック容器の成形と薬剤の充填・密
封とが同一工程で(同一金型内で)なされたものであ
る。
【0034】プラスチック容器の素材は特に限定される
ものではなく、医療用として許容された従来公知の種々
のプラスチック(ポリマー、エラストマーを含む)が挙
げられる。プラスチック容器に充填される薬剤が、酸素
等のガスや光によって劣化しやすいものである場合に
は、当該容器を構成するプラスチックとして、ガスバリ
ア性や遮光性を付与したものを用いればよい。プラスチ
ック容器の形状も特に限定されるものではないが、当該
容器に収容されている薬剤を薬剤容器本体に移動させる
ため、押圧可能な可撓性を有することが好ましい。
【0035】プラスチック容器の具体的な形状として
は、例えば図1および4に示すような押圧部23を有す
るものや、図7に示すような蛇腹状の押圧部63を有す
るものがあげられる。プラスチック容器内に封入される
薬剤は特に限定されるものではなく、例えばビタミン剤
(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような
抗血栓剤、インシュリン、抗生物質、抗腫瘍剤、鎮痛
剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療
剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正電解質等が
挙げられる。プラスチック容器内に封入される薬剤の量
は、プラスチック容器の容量や薬剤の種類等に応じて異
なるが、一般的に1〜200mLの範囲に設定するのが
好ましい。
【0036】プラスチック容器の製造方法は特に限定さ
れるものではなく、プラスチック容器に関する従来公知
の種々の方法を採用することができる。中でも、ブロー
成形と、薬剤の充填・密封(容器の溶閉)とを同一工程
(同一金型内)で順次連続して行えば、プラスチック容
器の製造を簡易なものとすることができ、かつ薬剤の無
菌的な充填を実現することができる。 〔連結具〕本発明の薬剤容器連結体における連結具は、
両頭針を備え、薬剤容器本体の口部とプラスチック容器
の薬剤排出口と摺動自在に接続することのできるもので
ある。具体的には、(I) 前述の第1の実施形態におけ
る、両頭針31、第1の筒体32および第2の筒体33
からなる連結具30、(II)前述の第2の実施形態におけ
る、両頭針41を備えた穿刺部材43とアダプタ44と
からなる連結具40、(III) 前述の第3の実施形態にお
ける、両頭針71、第1の筒体72および第2の筒体7
3からなる連結具70、等が挙げられる。
【0037】連結部に備えられる両頭針の素材は特に限
定されるものではなく、金属製のものやプラスチック製
のものを採用することができるが、中でも、焼却による
廃棄処分等を考慮するとプラスチック製の針を用いるの
が好ましい。両頭針を形成するのに用いられるプラスチ
ックとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ4−メチルペンテン〔例えば、三井化学(株)の商
品名「TPX」〕等のポリオレフィン;エチレン−テト
ラシクロドデセン共重合体〔三井化学(株)の商品名
「アペル」〕等のポリ環状オレフィン;ポリアセタール
(POM);アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体(ABS);ポリエチレンナフタレート(PE
N)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリア
リレート等のポリエステル;ポリフェニレンサルファイ
ド(PPS)等のベンゼン系重合体などの、医療器具に
従来用いられている種々のプラスチックが挙げられる。
【0038】前述の筒体、穿刺部材およびアダプタを形
成するのに用いられるプラスチックとしては、上記両頭
針を形成するのに用いられるプラスチックと同様のもの
が挙げられる。連結部の製造方法としては特に限定され
るものではなく、従来公知の種々の方法を採用すること
ができる。連結部を構成する筒体がプラスチックである
場合には、筒体を押出法、射出成形法等の、従来公知の
種々の方法により成形し、これに両頭針を接着等の方法
にて固着する方法を採用することができる。
【0039】連結部を構成する両頭針と筒体とがいずれ
もプラスチックである場合には、連結部を例えばインジ
ェンクション成形により形成するのが好ましい。この場
合、連結部の製造が容易なものとなり、ひいては製造コ
ストの低減に繋がる。本発明の薬剤容器連結体は、以上
の説明に限定されるものではなく、本発明の目的、作用
・効果を損なわない範囲で、適宜設計変更を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬剤容器の一実施形態を示す部分
欠截断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1に示す薬剤容器の使用状態を示す部分欠截
断面図である。
【図4】本発明に係る薬剤容器の他の実施形態を示す部
分欠截断面図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図4に示す薬剤容器の使用状態を示す部分欠截
断面図である。
【図7】本発明に係る薬剤容器のさらに他の実施形態を
示す部分欠截断面図である。
【符号の説明】
1,2,3 薬剤容器連結体 10,50 薬剤容器本体 11,51 弾性体 12,52 口部 20,50 プラスチック容器 21,51 薬剤排出口 30,40,70 連結具 31,41,71 両頭針 31a,31b,41a,41b,71a,71b 先
端 32,72 第1の筒体 33,73 第2の筒体 42 筒体 43 穿刺部材 44 アダプタ 44a,44c 開口端 44b 冠着口 44d 接続口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性体で密封された薬剤容器本体の口部
    と、薬剤を封入したプラスチック容器の薬剤排出口と
    が、両頭針を備えた連結具を介して摺動自在に接続され
    た薬剤容器連結体において、 前記薬剤を封入したプラスチック容器が、円筒状の薬剤
    排出口と可撓性を有する押圧部とからなり、当該容器の
    成形と薬剤の充填・密封とが同一工程でなされたもので
    あり、かつ、 前記口部と前記薬剤排出口とのそれぞれに前記両頭針を
    貫通させたときに、前記薬剤容器本体と前記プラスチッ
    ク容器とが気密または液密に連通することを特徴とする
    薬剤容器連結体。
  2. 【請求項2】前記連結具が、 (a) 両頭針と、 (b) 当該両頭針に接続してその一方の先端を覆い、かつ
    プラスチック容器の薬剤排出口を摺動自在に保持する第
    1の筒体と、 (c) 前記両頭針に接続してその他方の先端を覆い、かつ
    薬剤容器本体の口部を摺動自在に保持する第2の筒体
    と、からなる請求項1記載の薬剤容器連結体。
  3. 【請求項3】前記連結具が、 (A) 両頭針と、当該両頭針に接続してその一方の先端を
    覆い、かつプラスチック容器の薬剤排出口を摺動自在に
    保持する筒体とを備えた穿刺部材、および、 (B) 一方の開口端が薬剤容器本体の口部を固定する冠着
    口を区画し、他方の開口端が前記穿刺部材を摺動自在に
    保持する接続口を区画する略筒状のアダプタからなる請
    求項1記載の薬剤容器連結体。
  4. 【請求項4】薬剤容器本体がプラスチック製である請求
    項1〜3のいずれかに記載の薬剤容器連結体。
  5. 【請求項5】両頭針がプラスチック製である請求項1〜
    4のいずれかに記載の薬剤容器連結体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009261540A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Yokogawa Electric Corp 医療用アダプタおよび化学処理用カートリッジ
JP2014108323A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 薬剤排出部材および医療用複室容器
KR102271888B1 (ko) * 2020-12-07 2021-07-01 주식회사 프리코 공유공간 관리 시스템
KR102404906B1 (ko) * 2021-07-28 2022-06-02 안소호 분리수거 가능한 약병 접속용 안전 소켓

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