JP2001251018A - Iii族窒化物系化合物半導体レーザ - Google Patents
Iii族窒化物系化合物半導体レーザInfo
- Publication number
- JP2001251018A JP2001251018A JP2000058199A JP2000058199A JP2001251018A JP 2001251018 A JP2001251018 A JP 2001251018A JP 2000058199 A JP2000058199 A JP 2000058199A JP 2000058199 A JP2000058199 A JP 2000058199A JP 2001251018 A JP2001251018 A JP 2001251018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor laser
- group iii
- iii nitride
- nitride compound
- compound semiconductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体レーザの発振電流しきい値を効果的に
抑制する。 【解決手段】 ダイヤモンドより成り、金属層22を有
する絶縁部材21の裏側は、熱伝導性に優れるAu/S
nより成る半田材12により、銅製のサブマウント20
に固定されている。正電極106はIn/Snより成る
半田材11により、リード電極14に接続されており、
更に、負電極107は半田材12によりサブマウント2
0に接続されている。本構成により、共振器から生じる
熱は、共振器平頂部を有する平面の略全面より、絶縁部
材21やサブマウント20を介してヒートシンク19側
に極めて効率よく放熱される。低屈折率材料のSiO2
より成り、横方向の光閉じ込め効果に寄与する両絶縁壁
の厚さd1,d2や、各浸食残骸部の幅L1,L2、及
び共振器の幅D等の各値は、電流狭窄効果、放熱効果、
量産される半導体ウエハの歩留り等を総合的に考慮して
好適値を決定する。
抑制する。 【解決手段】 ダイヤモンドより成り、金属層22を有
する絶縁部材21の裏側は、熱伝導性に優れるAu/S
nより成る半田材12により、銅製のサブマウント20
に固定されている。正電極106はIn/Snより成る
半田材11により、リード電極14に接続されており、
更に、負電極107は半田材12によりサブマウント2
0に接続されている。本構成により、共振器から生じる
熱は、共振器平頂部を有する平面の略全面より、絶縁部
材21やサブマウント20を介してヒートシンク19側
に極めて効率よく放熱される。低屈折率材料のSiO2
より成り、横方向の光閉じ込め効果に寄与する両絶縁壁
の厚さd1,d2や、各浸食残骸部の幅L1,L2、及
び共振器の幅D等の各値は、電流狭窄効果、放熱効果、
量産される半導体ウエハの歩留り等を総合的に考慮して
好適値を決定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の上に III族
窒化物系化合物半導体から成る複数の半導体層を積層す
ることにより形成される半導体レーザに関し、特に、光
の閉じ込め効果や、或いは、ヒートシンク材等への放熱
効果等を高度に検討した III族窒化物系化合物半導体レ
ーザに関する。
窒化物系化合物半導体から成る複数の半導体層を積層す
ることにより形成される半導体レーザに関し、特に、光
の閉じ込め効果や、或いは、ヒートシンク材等への放熱
効果等を高度に検討した III族窒化物系化合物半導体レ
ーザに関する。
【0002】
【従来の技術】積層された半導体層の少なくともn型半
導体層の上面に至るまでをエッチングすることにより形
成されたメサ形状又はリッジ形状の略平頂な島型の共振
器を有する III族窒化物系化合物半導体レーザとして
は、例えば、公開特許公報「特開平10−20021
3:窒化ガリウム系半導体レーザ」(以下、「従来技術
1」と言う。)に記載されているもの等が一般に知られ
ている。本従来技術1の半導体レーザにおいては、メサ
形状の平頂な島型の共振器が、n型半導体層(n型コン
タクト層)に至るまでをエッチングすることにより形成
されており、メサ(共振器)が略垂直に立脚した構造と
なっている。
導体層の上面に至るまでをエッチングすることにより形
成されたメサ形状又はリッジ形状の略平頂な島型の共振
器を有する III族窒化物系化合物半導体レーザとして
は、例えば、公開特許公報「特開平10−20021
3:窒化ガリウム系半導体レーザ」(以下、「従来技術
1」と言う。)に記載されているもの等が一般に知られ
ている。本従来技術1の半導体レーザにおいては、メサ
形状の平頂な島型の共振器が、n型半導体層(n型コン
タクト層)に至るまでをエッチングすることにより形成
されており、メサ(共振器)が略垂直に立脚した構造と
なっている。
【0003】また、ヒートシンク材等への放熱効果を高
めるために、電極近傍の熱伝導断面積を拡大した III族
窒化物系化合物半導体レーザとしては、例えば、公開特
許公報「特開平10−233549:窒化物半導体レー
ザダイオード」(以下、「従来技術2」と言う。)に記
載されているもの等が一般に知られている。
めるために、電極近傍の熱伝導断面積を拡大した III族
窒化物系化合物半導体レーザとしては、例えば、公開特
許公報「特開平10−233549:窒化物半導体レー
ザダイオード」(以下、「従来技術2」と言う。)に記
載されているもの等が一般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術2の半導
体レーザでは、一応の放熱効果は得られるものの、電流
狭窄作用が不十分となったり、或いは、活性層における
光の閉じ込め効果が不十分となったりし、発振電圧のし
きい値が十分抑制できないと言う問題が生じていた。
体レーザでは、一応の放熱効果は得られるものの、電流
狭窄作用が不十分となったり、或いは、活性層における
光の閉じ込め効果が不十分となったりし、発振電圧のし
きい値が十分抑制できないと言う問題が生じていた。
【0005】また、上記従来技術1及び上記従来技術2
の半導体レーザにおいて、電流狭窄作用や光の閉じ込め
効果を十分に得るためには、メサ幅(特に、共振器の活
性層付近の幅)を1〜10μm程度にまで十分細くしな
ければならない。しかし、このメサ幅をこの程度にまで
細くすると、これに伴って共振器の平頂部の面積(幅)
が狭くなるため、正電極の形成(成膜)が難しくなった
り、或いは、一旦形成された正電極が半導体最上層(p
型コンタクト層)から剥離し易くなったりすると言う問
題が生じる。
の半導体レーザにおいて、電流狭窄作用や光の閉じ込め
効果を十分に得るためには、メサ幅(特に、共振器の活
性層付近の幅)を1〜10μm程度にまで十分細くしな
ければならない。しかし、このメサ幅をこの程度にまで
細くすると、これに伴って共振器の平頂部の面積(幅)
が狭くなるため、正電極の形成(成膜)が難しくなった
り、或いは、一旦形成された正電極が半導体最上層(p
型コンタクト層)から剥離し易くなったりすると言う問
題が生じる。
【0006】特に、従来技術1の半導体レーザの共振器
については、n型コンタクト層に至るまでをエッチング
することによりメサが形成されているため、共振器が縦
方向に長く、更に、略垂直かつ単独で立脚しているた
め、メサ幅を細くすると、半導体レーザ製造工程の途中
でメサにダメージが生じ易くなったりするなどの問題も
派生する。また、従来技術1の半導体レーザのメサ幅を
細くすると、正電極側からの放熱のための熱伝導断面積
が小さくなると言う問題も生じる。
については、n型コンタクト層に至るまでをエッチング
することによりメサが形成されているため、共振器が縦
方向に長く、更に、略垂直かつ単独で立脚しているた
め、メサ幅を細くすると、半導体レーザ製造工程の途中
でメサにダメージが生じ易くなったりするなどの問題も
派生する。また、従来技術1の半導体レーザのメサ幅を
細くすると、正電極側からの放熱のための熱伝導断面積
が小さくなると言う問題も生じる。
【0007】また、上記従来技術2の半導体レーザにお
いても、共振器の活性層からの直接的な水平方向への放
熱経路については殆ど確保されていなかったため、十分
な放熱効果が得られておらず、しきい値の上昇が十分に
は抑えられていなかった。
いても、共振器の活性層からの直接的な水平方向への放
熱経路については殆ど確保されていなかったため、十分
な放熱効果が得られておらず、しきい値の上昇が十分に
は抑えられていなかった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、半導体レーザの共振器
における上記の水平方向(横方向、即ち、共振器の側壁
に対して略垂直な方向)の光の閉じ込め効果を向上させ
ることにより、或いは、共振器の放熱効果を十分に高め
ることにより、半導体レーザの発振しきい値を効果的に
抑制することである。
されたものであり、その目的は、半導体レーザの共振器
における上記の水平方向(横方向、即ち、共振器の側壁
に対して略垂直な方向)の光の閉じ込め効果を向上させ
ることにより、或いは、共振器の放熱効果を十分に高め
ることにより、半導体レーザの発振しきい値を効果的に
抑制することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めには、以下の手段が有効である。即ち、第1の手段
は、基板の上に III族窒化物系化合物半導体から成る複
数の半導体層を積層することにより形成される半導体レ
ーザにおいて、これらの半導体層の最上面である第1伝
導型半導体層の上面より、少なくとも第2伝導型半導体
層の上面に至るまでをエッチングすることにより形成さ
れた、メサ形状又はリッジ形状等の略平頂な島型の共振
器を設け、共振方向に平行な共振器の少なくとも片側の
側壁に共振器の平頂部のストライプ幅よりも厚い絶縁壁
を設け、この絶縁壁の屈折率nを上記の半導体層の屈折
率よりも小さくすることである。
めには、以下の手段が有効である。即ち、第1の手段
は、基板の上に III族窒化物系化合物半導体から成る複
数の半導体層を積層することにより形成される半導体レ
ーザにおいて、これらの半導体層の最上面である第1伝
導型半導体層の上面より、少なくとも第2伝導型半導体
層の上面に至るまでをエッチングすることにより形成さ
れた、メサ形状又はリッジ形状等の略平頂な島型の共振
器を設け、共振方向に平行な共振器の少なくとも片側の
側壁に共振器の平頂部のストライプ幅よりも厚い絶縁壁
を設け、この絶縁壁の屈折率nを上記の半導体層の屈折
率よりも小さくすることである。
【0010】ただし、上記の「第1伝導型」は、p型で
有ってもn型であっても良い。この第1伝導型がp型の
ときは、上記の「第2伝導型」はn型であり、また、こ
の第1伝導型がn型のときは、上記の「第2伝導型」は
p型である。
有ってもn型であっても良い。この第1伝導型がp型の
ときは、上記の「第2伝導型」はn型であり、また、こ
の第1伝導型がn型のときは、上記の「第2伝導型」は
p型である。
【0011】また、第2の手段は、上記の第1の手段に
おいて、エッチングにより侵食された被侵食部の略全体
を半田等の導電性材料、電極等を構成する金属層、絶縁
層、又は上記の絶縁壁、或いは、その他の熱伝導性を有
する絶縁体又は導電体により埋めることである。
おいて、エッチングにより侵食された被侵食部の略全体
を半田等の導電性材料、電極等を構成する金属層、絶縁
層、又は上記の絶縁壁、或いは、その他の熱伝導性を有
する絶縁体又は導電体により埋めることである。
【0012】また、第3の手段は、上記の第1又は第2
の手段において、共振器の平頂部のストライプ幅を10
μm未満にすることである。
の手段において、共振器の平頂部のストライプ幅を10
μm未満にすることである。
【0013】また、第4の手段は、上記の第1乃至第3
の何れか1つの手段において、絶縁壁又は絶縁層の屈折
率nを2未満にすることである。
の何れか1つの手段において、絶縁壁又は絶縁層の屈折
率nを2未満にすることである。
【0014】また、第5の手段は、上記の第1乃至第4
の何れか1つの手段において、絶縁壁又は絶縁層を酸化
珪素、アルミナ等の酸化膜、又は窒化膜より形成するこ
とである。
の何れか1つの手段において、絶縁壁又は絶縁層を酸化
珪素、アルミナ等の酸化膜、又は窒化膜より形成するこ
とである。
【0015】また、第6の手段は、上記の第1乃至第5
の何れか1つの手段において、共振器の平頂部の少なく
とも一部分、及び、絶縁壁又は絶縁層の少なくとも一部
分に、一連の金属層を積層することにより電極を形成す
ることである。
の何れか1つの手段において、共振器の平頂部の少なく
とも一部分、及び、絶縁壁又は絶縁層の少なくとも一部
分に、一連の金属層を積層することにより電極を形成す
ることである。
【0016】また、第7の手段は、上記の第1乃至第6
の何れか1つの手段において、共振器の側壁、又は、複
数の半導体層のエッチングにより残された侵食残骸部の
側壁に、共振器の平頂部に対して傾斜したテーパ部を設
けることである。
の何れか1つの手段において、共振器の側壁、又は、複
数の半導体層のエッチングにより残された侵食残骸部の
側壁に、共振器の平頂部に対して傾斜したテーパ部を設
けることである。
【0017】また、第8の手段は、上記の第1乃至第7
の何れか1つの手段において、複数の半導体層のエッチ
ングにより残された侵食残骸部の平頂部にまで、或い
は、負電極又は負電極パットを構成する金属層の層上に
まで、絶縁壁又は絶縁層の一部分を拡張することであ
る。
の何れか1つの手段において、複数の半導体層のエッチ
ングにより残された侵食残骸部の平頂部にまで、或い
は、負電極又は負電極パットを構成する金属層の層上に
まで、絶縁壁又は絶縁層の一部分を拡張することであ
る。
【0018】また、第9の手段は、上記の第1乃至第8
の何れか1つの手段において、正電極又は正電極パット
を構成する金属層の一部を、絶縁壁又は絶縁層を間に介
して、負電極又は負電極パットを構成する金属層の少な
くとも一部分と重ねて積層することである。
の何れか1つの手段において、正電極又は正電極パット
を構成する金属層の一部を、絶縁壁又は絶縁層を間に介
して、負電極又は負電極パットを構成する金属層の少な
くとも一部分と重ねて積層することである。
【0019】また、第10の手段は、上記の第1乃至第
8の何れか1つの手段において、半導体層が成長する基
板を導電性材料より構成し、この基板に電極を形成又は
接続することである。
8の何れか1つの手段において、半導体層が成長する基
板を導電性材料より構成し、この基板に電極を形成又は
接続することである。
【0020】また、第11の手段は、上記の第1乃至第
10の何れか1つの手段において、ヒートシンク、リー
ドフレーム、ステム、サブマウント等の基材の一部分、
又は、正電極付近に配置される絶縁部材の少なくとも一
部分をダイヤモンド(C)、アルミナ(Al2 O3 )、
窒化アルミニウム(AlN)、炭化珪素(SiC)、又
はシリコン(Si)より形成することである。
10の何れか1つの手段において、ヒートシンク、リー
ドフレーム、ステム、サブマウント等の基材の一部分、
又は、正電極付近に配置される絶縁部材の少なくとも一
部分をダイヤモンド(C)、アルミナ(Al2 O3 )、
窒化アルミニウム(AlN)、炭化珪素(SiC)、又
はシリコン(Si)より形成することである。
【0021】更に、第12の手段は、上記の第1乃至第
11の何れか1つの手段において、正電極を、ヒートシ
ンク、リードフレーム、ステム、サブマウント等の基材
に、又は、これらの基材の表面上に成膜された金属製の
リード電極に、或いは、正電極付近に配置された絶縁部
材の表面上に成膜された金属製のリード電極に、インジ
ウム(In)、又は少なくともインジウム(In)を含んだ導電
性材料により接着することである。以上の手段により、
前記の課題を解決することができる。
11の何れか1つの手段において、正電極を、ヒートシ
ンク、リードフレーム、ステム、サブマウント等の基材
に、又は、これらの基材の表面上に成膜された金属製の
リード電極に、或いは、正電極付近に配置された絶縁部
材の表面上に成膜された金属製のリード電極に、インジ
ウム(In)、又は少なくともインジウム(In)を含んだ導電
性材料により接着することである。以上の手段により、
前記の課題を解決することができる。
【0022】
【作用及び発明の効果】上記の第1の手段によれば、共
振器の側壁に設けられる厚い絶縁壁により、光の閉じ込
め効果が十分に得られると共に、共振器自体を十分に細
く(薄く)形成することが可能となる。このため、電流
狭窄や横方向(共振器の側壁に垂直な方向)の光閉じ込
め効果の高い共振器が形成できるので、半導体レーザの
発振しきい値を効果的に抑制することできる。
振器の側壁に設けられる厚い絶縁壁により、光の閉じ込
め効果が十分に得られると共に、共振器自体を十分に細
く(薄く)形成することが可能となる。このため、電流
狭窄や横方向(共振器の側壁に垂直な方向)の光閉じ込
め効果の高い共振器が形成できるので、半導体レーザの
発振しきい値を効果的に抑制することできる。
【0023】尚、上記の「第1伝導型」は、p型で有っ
てもn型であっても良く、本発明の作用・効果は、これ
らの型の反転に対して不変である。従って、以下簡単に
説明を行うために、暗に「第1伝導型」がp型であるこ
とを仮定する場合があるが、この様な仮定は、本発明を
限定的に解釈するためのものではなく、単に一通りの説
明を容易にするためだけのものに過ぎない。
てもn型であっても良く、本発明の作用・効果は、これ
らの型の反転に対して不変である。従って、以下簡単に
説明を行うために、暗に「第1伝導型」がp型であるこ
とを仮定する場合があるが、この様な仮定は、本発明を
限定的に解釈するためのものではなく、単に一通りの説
明を容易にするためだけのものに過ぎない。
【0024】本発明による上記の様な高い放熱効果は、
共振器の平頂部のストライプ幅が10μm未満と小さな
場合に、特に重要(必要)となる。これは、このストラ
イプ幅が小さくなると、共振器の平頂部の放熱断面積が
非常に狭くなると同時に、電流狭窄による発熱が激しく
なるためである。また、効率的に電流狭窄作用を得るた
めにも、共振器の平頂部のストライプ幅は、10μm未
満が良い。また、このストライプ幅は、より望ましくは
1〜5μm程度であり、更により望ましい値としては、
2μm前後(1〜3μm程度)が理想的である。
共振器の平頂部のストライプ幅が10μm未満と小さな
場合に、特に重要(必要)となる。これは、このストラ
イプ幅が小さくなると、共振器の平頂部の放熱断面積が
非常に狭くなると同時に、電流狭窄による発熱が激しく
なるためである。また、効率的に電流狭窄作用を得るた
めにも、共振器の平頂部のストライプ幅は、10μm未
満が良い。また、このストライプ幅は、より望ましくは
1〜5μm程度であり、更により望ましい値としては、
2μm前後(1〜3μm程度)が理想的である。
【0025】また、活性層の側壁付近に形成される絶縁
壁又は絶縁層の屈折率nは、高い光閉じ込め効果を得る
ためには、少なくとも「n<2」程度でなければなず、
この値は小さい程よい。また、これらの絶縁壁又は絶縁
層の熱伝導率は、大きいものほど高い放熱効果を示す。
即ち、より具体的には、例えば、酸化珪素、アルミナ等
の酸化膜、又は窒化膜等の屈折率が比較的小さく、且つ
熱伝導率が比較的大きな絶縁材料よりこれらの絶縁壁又
は絶縁層を形成することが望ましい。
壁又は絶縁層の屈折率nは、高い光閉じ込め効果を得る
ためには、少なくとも「n<2」程度でなければなず、
この値は小さい程よい。また、これらの絶縁壁又は絶縁
層の熱伝導率は、大きいものほど高い放熱効果を示す。
即ち、より具体的には、例えば、酸化珪素、アルミナ等
の酸化膜、又は窒化膜等の屈折率が比較的小さく、且つ
熱伝導率が比較的大きな絶縁材料よりこれらの絶縁壁又
は絶縁層を形成することが望ましい。
【0026】また、これらの絶縁壁又は絶縁層を共振器
の平頂部付近に形成することにより、正電極を共振器の
平頂部とこれらの絶縁壁又は絶縁層の両方の表面に渡っ
てより広く成膜することが可能となるため、正電極の形
成(成膜)が容易になり、また、一旦形成された正電極
が半導体最上層(p型コンタクト層)から剥離し難くな
ると言う効果も得られる。
の平頂部付近に形成することにより、正電極を共振器の
平頂部とこれらの絶縁壁又は絶縁層の両方の表面に渡っ
てより広く成膜することが可能となるため、正電極の形
成(成膜)が容易になり、また、一旦形成された正電極
が半導体最上層(p型コンタクト層)から剥離し難くな
ると言う効果も得られる。
【0027】また、エッチングにより形成される共振器
や侵食残骸部の側壁が略垂直に立脚している場合、特
に、これらの側壁が深く(高く)形成されている場合等
には、これらの側壁上に絶縁壁、絶縁膜、金属層等を成
膜すると、形成される層にはムラができ易く、略一様の
厚さに成膜することが困難となる。しかしながら、本発
明のテーパ部を備えることによりこれらの側壁を傾斜さ
せて形成しておけば、側壁上に形成される絶縁壁、絶縁
膜、金属層等の各層の厚さには、局所的なムラが生じ難
くなり、これらの各層の積層は、容易、正確、且つ確実
に(下層に対して密着させて)実施できる様になる。
や侵食残骸部の側壁が略垂直に立脚している場合、特
に、これらの側壁が深く(高く)形成されている場合等
には、これらの側壁上に絶縁壁、絶縁膜、金属層等を成
膜すると、形成される層にはムラができ易く、略一様の
厚さに成膜することが困難となる。しかしながら、本発
明のテーパ部を備えることによりこれらの側壁を傾斜さ
せて形成しておけば、側壁上に形成される絶縁壁、絶縁
膜、金属層等の各層の厚さには、局所的なムラが生じ難
くなり、これらの各層の積層は、容易、正確、且つ確実
に(下層に対して密着させて)実施できる様になる。
【0028】また、侵食残骸部の平頂部にまで、或い
は、負電極等を構成する金属層の上にまで、絶縁壁又は
絶縁層の一部分を拡張することにより、これらの絶縁壁
又は絶縁層を新たな放熱経路の一部とすれば、より高い
放熱効果を得ることが可能となる。更に、本構成によれ
ば、正電極をより広範に渡って形成することも可能とな
るため、この拡張された正電極を新たな放熱経路の一部
とすることによっても、更により高い放熱効果を得るこ
とが可能となる。
は、負電極等を構成する金属層の上にまで、絶縁壁又は
絶縁層の一部分を拡張することにより、これらの絶縁壁
又は絶縁層を新たな放熱経路の一部とすれば、より高い
放熱効果を得ることが可能となる。更に、本構成によれ
ば、正電極をより広範に渡って形成することも可能とな
るため、この拡張された正電極を新たな放熱経路の一部
とすることによっても、更により高い放熱効果を得るこ
とが可能となる。
【0029】また、正電極等を構成する金属層の一部
を、絶縁壁又は絶縁層を間に介して、負電極等を構成す
る金属層の少なくとも一部分と重ねて積層することによ
り、両電極間の熱伝導の効率を高めることが可能とな
る。これにより、両電極間の温度差が小さくなり、片側
の電極に放熱流が偏る(集中する)現象が軽減されるた
め、より高い放熱効果を得ることが可能となる。
を、絶縁壁又は絶縁層を間に介して、負電極等を構成す
る金属層の少なくとも一部分と重ねて積層することによ
り、両電極間の熱伝導の効率を高めることが可能とな
る。これにより、両電極間の温度差が小さくなり、片側
の電極に放熱流が偏る(集中する)現象が軽減されるた
め、より高い放熱効果を得ることが可能となる。
【0030】また、半導体層が成長する基板を導電性材
料より構成し、この基板に電極を形成又は接続すれば、
共振器の平頂部側の面には一方の電極のみを設ければ良
いことになるため、共振器の平頂部付近の十分に広い領
域(例えば、略全面)に渡って、放熱断面を確保するこ
とも可能となる。この様な構成により放熱効果を極めて
高いものにすることが可能である。
料より構成し、この基板に電極を形成又は接続すれば、
共振器の平頂部側の面には一方の電極のみを設ければ良
いことになるため、共振器の平頂部付近の十分に広い領
域(例えば、略全面)に渡って、放熱断面を確保するこ
とも可能となる。この様な構成により放熱効果を極めて
高いものにすることが可能である。
【0031】また、ヒートシンク等の基材の一部分、又
は、正電極付近に配置される絶縁部材の少なくとも一部
分を、例えばダイヤモンド(C)等の熱伝導率の高い絶
縁材料より形成すれば、正電極と負電極との間に用いら
れるこれらの絶縁素子によって、本発明の放熱効果を更
に高いものにすることができる。
は、正電極付近に配置される絶縁部材の少なくとも一部
分を、例えばダイヤモンド(C)等の熱伝導率の高い絶
縁材料より形成すれば、正電極と負電極との間に用いら
れるこれらの絶縁素子によって、本発明の放熱効果を更
に高いものにすることができる。
【0032】例えば、絶縁効果が必要となる絶縁箇所に
限定的に、最小量のダイヤモンドを使用することによ
り、比較的安い材料コストで最大限の放熱効果を得るこ
とが可能となる。また、この低コスト化は、極力薄い板
形状のダイヤモンドを使用することにより実現でき、よ
り望ましくは、水平に薄板状のダイヤモンドで形成され
た絶縁素子を配置すべきである。例えば、この様な手段
によれば、特に水平方向の熱伝導効果が顕著に増大する
ので、装置全体としても十分に高い放熱効果を比較的低
コストで得ることができるようになる。
限定的に、最小量のダイヤモンドを使用することによ
り、比較的安い材料コストで最大限の放熱効果を得るこ
とが可能となる。また、この低コスト化は、極力薄い板
形状のダイヤモンドを使用することにより実現でき、よ
り望ましくは、水平に薄板状のダイヤモンドで形成され
た絶縁素子を配置すべきである。例えば、この様な手段
によれば、特に水平方向の熱伝導効果が顕著に増大する
ので、装置全体としても十分に高い放熱効果を比較的低
コストで得ることができるようになる。
【0033】また、インジウム(In)は、融点が比較的低
い(約157℃)ため、共振器平頂部付近の熱膨張と熱
収縮による歪の量が大幅に削減でき、電極の剥離現象が
抑制される。即ち、正電極を、ヒートシンク等の基材
や、これらの基材等の表面に成膜されたリード電極等
に、インジウム(In)、又は少なくともインジウム(In)を
含んだ導電性材料により接着することにより、正電極の
剥離を抑止することができる。これにより、正電極の剥
離等による発光不均一が生じず、しきい値電流が低い半
導体レーザを実現することができる。
い(約157℃)ため、共振器平頂部付近の熱膨張と熱
収縮による歪の量が大幅に削減でき、電極の剥離現象が
抑制される。即ち、正電極を、ヒートシンク等の基材
や、これらの基材等の表面に成膜されたリード電極等
に、インジウム(In)、又は少なくともインジウム(In)を
含んだ導電性材料により接着することにより、正電極の
剥離を抑止することができる。これにより、正電極の剥
離等による発光不均一が生じず、しきい値電流が低い半
導体レーザを実現することができる。
【0034】また、インジウム(In)は常温でも比較的柔
らかい金属であるため、この柔軟性によっても、上記の
歪による応力を緩和することができる。尚、この応力緩
和効果は、正電極又は共振器平頂部の幅が10μm未満
の場合に、特に有効かつ顕著となる。これは、正電極と
半導体層との間の境界面が狭い場合程、この境界面に応
力が集中し易く、よって、この境界面が狭い場合程、応
力緩和効果が有効かつ重要となるためである。
らかい金属であるため、この柔軟性によっても、上記の
歪による応力を緩和することができる。尚、この応力緩
和効果は、正電極又は共振器平頂部の幅が10μm未満
の場合に、特に有効かつ顕著となる。これは、正電極と
半導体層との間の境界面が狭い場合程、この境界面に応
力が集中し易く、よって、この境界面が狭い場合程、応
力緩和効果が有効かつ重要となるためである。
【0035】尚、エッチングにより侵食された被侵食部
の略全体を金属層や絶縁体等の熱伝導性の高い材料で埋
め込む等の手段によれば、即ち、例えば、共振器の活性
層からの直接的な水平方向(上記の「横方向」)への放
熱経路を十分確保する等の放熱対策によれば、半導体チ
ップからヒートシンク等の基材への熱伝導断面積が格段
に広がり、半導体層からの放熱効果を格段に高めること
ができので、半導体レーザの発振しきい値を効果的に抑
制することできる。また、これらの絶縁壁、金属層、絶
縁材料等は、スパッタリング、蒸着、スピンコートなど
の方法により、積層することができる。
の略全体を金属層や絶縁体等の熱伝導性の高い材料で埋
め込む等の手段によれば、即ち、例えば、共振器の活性
層からの直接的な水平方向(上記の「横方向」)への放
熱経路を十分確保する等の放熱対策によれば、半導体チ
ップからヒートシンク等の基材への熱伝導断面積が格段
に広がり、半導体層からの放熱効果を格段に高めること
ができので、半導体レーザの発振しきい値を効果的に抑
制することできる。また、これらの絶縁壁、金属層、絶
縁材料等は、スパッタリング、蒸着、スピンコートなど
の方法により、積層することができる。
【0036】本発明に係わる以上の作用・効果は、少な
くともAlx Gay In1-x-y N(0≦x≦1,0≦y
≦1,0≦x+y≦1)にて表される2元系、3元系、
若しくは4元系の半導体から成る半導体層が積層された
III族窒化物系化合物半導体レーザに対して得ることが
できる。また、更に、 III族元素の一部は、ボロン
(B)、タリウム(Tl)で置き換えても良く、また、窒
素(N)の一部、或いは全部をリン(P)、砒素(A
s)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)で置き換えて
も、上記の本発明の作用効果を得ることができる。
くともAlx Gay In1-x-y N(0≦x≦1,0≦y
≦1,0≦x+y≦1)にて表される2元系、3元系、
若しくは4元系の半導体から成る半導体層が積層された
III族窒化物系化合物半導体レーザに対して得ることが
できる。また、更に、 III族元素の一部は、ボロン
(B)、タリウム(Tl)で置き換えても良く、また、窒
素(N)の一部、或いは全部をリン(P)、砒素(A
s)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)で置き換えて
も、上記の本発明の作用効果を得ることができる。
【0037】また、半導体結晶の成長基板には、サファ
イア、スピネル、シリコン、炭化シリコン、酸化亜鉛、
リン化ガリウム、砒化ガリウム、酸化マグネシウム、酸
化マンガン、酸化ガリウムチチウム(LiGaO2 )、
硫化モリブデン(MoS)等の材料を用いることができ
る。また、半導体結晶成長における導電性基板や、導電
性を有するバッファ層についても、同様に公知の種種の
材料を利用することができる。
イア、スピネル、シリコン、炭化シリコン、酸化亜鉛、
リン化ガリウム、砒化ガリウム、酸化マグネシウム、酸
化マンガン、酸化ガリウムチチウム(LiGaO2 )、
硫化モリブデン(MoS)等の材料を用いることができ
る。また、半導体結晶成長における導電性基板や、導電
性を有するバッファ層についても、同様に公知の種種の
材料を利用することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図1は、本第1実施例における III族窒
化物系化合物半導体レーザ100の模式的な断面図であ
る。
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図1は、本第1実施例における III族窒
化物系化合物半導体レーザ100の模式的な断面図であ
る。
【0039】サファイヤ基板101の上には、窒化アル
ミニウム(AlN)から成るバッファ層102が積層され
ている。更にその上には、シリコン(Si)ドープのGaN か
ら成る高キャリア濃度n+ 層、ノンドープのIn0.03Ga
0.97N から成る中間層、GaN から成るn型クラッド層、
及びAl0.01Ga0.99Nより成るn型の光ガイド層の順に積
層された、計4層より成るn型層103が形成されてい
る。更にその上には、公知の端面発光型レーザダイオー
ドに見られる極一般的な多重量子井戸(MQW)構造の
活性層104が形成されている。
ミニウム(AlN)から成るバッファ層102が積層され
ている。更にその上には、シリコン(Si)ドープのGaN か
ら成る高キャリア濃度n+ 層、ノンドープのIn0.03Ga
0.97N から成る中間層、GaN から成るn型クラッド層、
及びAl0.01Ga0.99Nより成るn型の光ガイド層の順に積
層された、計4層より成るn型層103が形成されてい
る。更にその上には、公知の端面発光型レーザダイオー
ドに見られる極一般的な多重量子井戸(MQW)構造の
活性層104が形成されている。
【0040】この活性層104の上には、マグネシウム
(Mg)ドープのAl0.01Ga0.99Nから成るp型の光ガイド
層、p型Al0.12Ga0.88N から成るp型クラッド層、及び
Mgドープのp型Al0.05Ga0.95N から成るp型コンタク
ト層の順に積層された、計3層より成るp型層105が
形成されている。
(Mg)ドープのAl0.01Ga0.99Nから成るp型の光ガイド
層、p型Al0.12Ga0.88N から成るp型クラッド層、及び
Mgドープのp型Al0.05Ga0.95N から成るp型コンタク
ト層の順に積層された、計3層より成るp型層105が
形成されている。
【0041】n型層103は、上方(p型層105側)
からのエッチングによりその大部分が露出され、本エッ
チングにより、基板に対して略垂直に立脚した平頂な共
振器部分が形成されている。また、この共振器の両脇に
は、屈折率約 1.4のSiO2より成る絶縁壁110がス
パッタリングにより形成されている。この絶縁壁110
は、共振器側壁の略全面にわたって密着して形成されて
おり、この絶縁壁110の厚さ(共振器の側壁に対して
垂直な方向の太さ)は、共振器の太さよりも厚く構成さ
れている。
からのエッチングによりその大部分が露出され、本エッ
チングにより、基板に対して略垂直に立脚した平頂な共
振器部分が形成されている。また、この共振器の両脇に
は、屈折率約 1.4のSiO2より成る絶縁壁110がス
パッタリングにより形成されている。この絶縁壁110
は、共振器側壁の略全面にわたって密着して形成されて
おり、この絶縁壁110の厚さ(共振器の側壁に対して
垂直な方向の太さ)は、共振器の太さよりも厚く構成さ
れている。
【0042】更に、共振器の平頂部(p型層105)の
上には、ロジウム(Rh)より成る正電極106が、蒸
着により成膜されている。また、n型層103の露出部
には、ニッケル(Ni)より成る負電極107が、蒸着
により成膜されている。
上には、ロジウム(Rh)より成る正電極106が、蒸
着により成膜されている。また、n型層103の露出部
には、ニッケル(Ni)より成る負電極107が、蒸着
により成膜されている。
【0043】以上の様に III族窒化物系化合物半導体レ
ーザ100を構成することにより、共振器の水平方向の
幅(厚さ)、特に活性層104、p型層105の幅を1
〜3μm程度と非常に細くすることができる。
ーザ100を構成することにより、共振器の水平方向の
幅(厚さ)、特に活性層104、p型層105の幅を1
〜3μm程度と非常に細くすることができる。
【0044】これらの構成により、高い電流狭窄効果が
得られた。また、共振器の幅を細くした上で、活性層の
両脇を屈折率の低い絶縁材料(絶縁壁110)で埋め込
んだことにより、活性層から出力される光の横方向の閉
じ込めが効果的に実施できた。
得られた。また、共振器の幅を細くした上で、活性層の
両脇を屈折率の低い絶縁材料(絶縁壁110)で埋め込
んだことにより、活性層から出力される光の横方向の閉
じ込めが効果的に実施できた。
【0045】また、共振器の平頂部に形成される正電極
106は、絶縁壁110の上にも形成され、正電極10
6の成膜面積が広がったため、正電極106が共振器平
頂部より局所的に剥離することがなくなった。即ち、正
電極106は、この平頂部に一様に密着して成膜された
状態を安定して維持できる様になった。
106は、絶縁壁110の上にも形成され、正電極10
6の成膜面積が広がったため、正電極106が共振器平
頂部より局所的に剥離することがなくなった。即ち、正
電極106は、この平頂部に一様に密着して成膜された
状態を安定して維持できる様になった。
【0046】また、活性層104及びその周辺で発生し
た熱は、共振器平頂部のみを放熱経路(熱伝導経路)と
するにとどまらず、絶縁壁110及び絶縁壁110上に
成膜された正電極106を介して、図略のヒートシンク
側に放熱することができる様になった。これらの作用に
より、 III族窒化物系化合物半導体レーザ100の発振
しきい値を効果的に抑止することができた。
た熱は、共振器平頂部のみを放熱経路(熱伝導経路)と
するにとどまらず、絶縁壁110及び絶縁壁110上に
成膜された正電極106を介して、図略のヒートシンク
側に放熱することができる様になった。これらの作用に
より、 III族窒化物系化合物半導体レーザ100の発振
しきい値を効果的に抑止することができた。
【0047】(第2実施例)図2は、本第2実施例にお
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ200の模式的
な断面図である。本半導体レーザ200は、第1実施例
における半導体レーザ100と各半導体層の積層順序等
が同一であり、同一記号を付した各部分は、それぞれ物
性や組成比等が略同じ材料で構成されている。本半導体
レーザ200の主な特徴は、次の通りである。
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ200の模式的
な断面図である。本半導体レーザ200は、第1実施例
における半導体レーザ100と各半導体層の積層順序等
が同一であり、同一記号を付した各部分は、それぞれ物
性や組成比等が略同じ材料で構成されている。本半導体
レーザ200の主な特徴は、次の通りである。
【0048】(1)共振器の裾が太くなっている。即
ち、n型層103の一部(上記のn型クラッド層、及
び、高キャリア濃度n+ 層の一部)が、共振器を下方両
脇より支持する構造になっている。これにより、共振器
の物理的な強度が補強されるため、共振器の平頂部のス
トライプ幅を細く形成することが容易となる。従って、
本構造により、光の閉じ込め効果をより容易に得ること
ができる。
ち、n型層103の一部(上記のn型クラッド層、及
び、高キャリア濃度n+ 層の一部)が、共振器を下方両
脇より支持する構造になっている。これにより、共振器
の物理的な強度が補強されるため、共振器の平頂部のス
トライプ幅を細く形成することが容易となる。従って、
本構造により、光の閉じ込め効果をより容易に得ること
ができる。
【0049】(2)共振器の平頂部の一部に絶縁壁11
0の一部が拡張されて成膜されている。これら(1),
(2)の構成により、より高い電流狭窄効果が得られ
る。
0の一部が拡張されて成膜されている。これら(1),
(2)の構成により、より高い電流狭窄効果が得られ
る。
【0050】(3)絶縁壁110の一部が負電極107
の上にまで拡張して積層されており、この絶縁壁110
の拡張部分を介して、正電極106の拡張部位と負電極
107とが重ねて積層されている。この構造により、正
電極106と負電極107との間の熱伝導効率が高ま
り、両電極間の温度差が低減されるため、片方の電極に
放熱経路が集中することがない。従って、より高い放熱
効果が得られる。
の上にまで拡張して積層されており、この絶縁壁110
の拡張部分を介して、正電極106の拡張部位と負電極
107とが重ねて積層されている。この構造により、正
電極106と負電極107との間の熱伝導効率が高ま
り、両電極間の温度差が低減されるため、片方の電極に
放熱経路が集中することがない。従って、より高い放熱
効果が得られる。
【0051】これらの作用により、本 III族窒化物系化
合物半導体レーザ200の発振しきい値は、前記の半導
体レーザ100(図1)の発振しきい値と比べて、同等
以上に効果的に抑止されている。
合物半導体レーザ200の発振しきい値は、前記の半導
体レーザ100(図1)の発振しきい値と比べて、同等
以上に効果的に抑止されている。
【0052】(第3実施例)図3は、本第3実施例にお
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ300の模式的
な断面図である。本半導体レーザ300は、第1実施例
における半導体レーザ100と各半導体層の積層順序等
が同一であり、同一記号を付した各部分は、それぞれ物
性や組成比等が略同じ材料で構成されている。
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ300の模式的
な断面図である。本半導体レーザ300は、第1実施例
における半導体レーザ100と各半導体層の積層順序等
が同一であり、同一記号を付した各部分は、それぞれ物
性や組成比等が略同じ材料で構成されている。
【0053】サブマウント20は、銅(Cu)より構成
されており、絶縁部材21は、ダイヤモンド又は炭化珪
素等の熱伝導性の高い絶縁材料より構成されている。絶
縁部材21の裏面には、銅より成る金属層22が成膜さ
れており、絶縁部材21の表側には、銅より成るリード
電極14が成膜されている。金属層22を有するこの絶
縁部材21の裏側は、熱伝導性に優れる金(Au)又
は、Au/Snより成る半田材12により、サブマウン
ト20に固定されている。
されており、絶縁部材21は、ダイヤモンド又は炭化珪
素等の熱伝導性の高い絶縁材料より構成されている。絶
縁部材21の裏面には、銅より成る金属層22が成膜さ
れており、絶縁部材21の表側には、銅より成るリード
電極14が成膜されている。金属層22を有するこの絶
縁部材21の裏側は、熱伝導性に優れる金(Au)又
は、Au/Snより成る半田材12により、サブマウン
ト20に固定されている。
【0054】また、正電極106は、インジウム(In)又
は、In/Snより成る半田材11により、リード電極
14に接続されており、更に、負電極107は、上記の
半田材12により、サブマウント20に直接接続されて
いる。半田材13は、各ワイヤーWをリード電極14、
或いは、サブマウント20に固定している。更に、これ
らの全体は、サブマウント20の底面において、上記の
半田材12を用いて銅製のヒートシンク19に固定され
ている。
は、In/Snより成る半田材11により、リード電極
14に接続されており、更に、負電極107は、上記の
半田材12により、サブマウント20に直接接続されて
いる。半田材13は、各ワイヤーWをリード電極14、
或いは、サブマウント20に固定している。更に、これ
らの全体は、サブマウント20の底面において、上記の
半田材12を用いて銅製のヒートシンク19に固定され
ている。
【0055】図3に示す以上の様な構成により、幅Dを
有する共振器より発生する熱は、共振器の平頂部を有す
る上側の平面の略全面より、絶縁部材21やサブマウン
ト20を介してヒートシンク19側に極めて効率よく放
熱される。
有する共振器より発生する熱は、共振器の平頂部を有す
る上側の平面の略全面より、絶縁部材21やサブマウン
ト20を介してヒートシンク19側に極めて効率よく放
熱される。
【0056】尚、図3に示す本実施例の半導体レーザ3
00における両絶縁壁の厚さd1,d2、各浸食残骸部
の幅L1,L2、及び、共振器の幅D等の値は、光閉じ
込め効果(横方向)、電流狭窄効果、放熱効果(熱抵
抗)、電気抵抗、或いは、量産される半導体ウエハの歩
留り等に鑑み、それぞれおよそ以下の範囲内であること
が望ましい。
00における両絶縁壁の厚さd1,d2、各浸食残骸部
の幅L1,L2、及び、共振器の幅D等の値は、光閉じ
込め効果(横方向)、電流狭窄効果、放熱効果(熱抵
抗)、電気抵抗、或いは、量産される半導体ウエハの歩
留り等に鑑み、それぞれおよそ以下の範囲内であること
が望ましい。
【0057】
【数1】 2≦D≦10〔μm〕 …(1)
【数2】 2≦d2≦30〔μm〕 …(2)
【数3】 0≦d1≦100〔μm〕 …(3)
【数4】 0≦L1≦100〔μm〕 …(4)
【数5】 0≦L2≦100〔μm〕 …(5)
【0058】ただし、式(3),(4)においては、d
1が0の場合には、L1も0でなければならない。例え
ば、この様な「d1=L1=0」成る構成によれば、即
ち、共振器の図面に向かって左側の側壁を空気等に直接
露出させる場合には、正電極側の放熱断面積(よって、
放熱効果)は小さくなるものの、光の横方向の閉じ込め
効果は向上する。これは絶縁壁110の屈折率よりも、
空気等の屈折率の方が遥かに小さいこと(n≒1)によ
るものである。
1が0の場合には、L1も0でなければならない。例え
ば、この様な「d1=L1=0」成る構成によれば、即
ち、共振器の図面に向かって左側の側壁を空気等に直接
露出させる場合には、正電極側の放熱断面積(よって、
放熱効果)は小さくなるものの、光の横方向の閉じ込め
効果は向上する。これは絶縁壁110の屈折率よりも、
空気等の屈折率の方が遥かに小さいこと(n≒1)によ
るものである。
【0059】また、右側の絶縁壁110の厚さd2は、
正電極106と負電極107とが短絡しない限りにおい
て、共振器の幅D程度にまで薄い方が放熱効果の点でよ
り望ましい。これらの構成により、半導体レーザ300
の発振しきい値を十分に抑制することができる。
正電極106と負電極107とが短絡しない限りにおい
て、共振器の幅D程度にまで薄い方が放熱効果の点でよ
り望ましい。これらの構成により、半導体レーザ300
の発振しきい値を十分に抑制することができる。
【0060】(第4実施例)エッチングにより侵食され
た被侵食部の略全体を金属層や絶縁体等の熱伝導性の高
い材料で埋め込めば、即ち、例えば、共振器の活性層か
らの直接的な水平方向(横方向)への放熱経路を十分確
保する等の放熱対策によれば、半導体チップからヒート
シンク等の基材への熱伝導断面積が格段に広がり、半導
体層からの放熱効果を格段に高めることができる。
た被侵食部の略全体を金属層や絶縁体等の熱伝導性の高
い材料で埋め込めば、即ち、例えば、共振器の活性層か
らの直接的な水平方向(横方向)への放熱経路を十分確
保する等の放熱対策によれば、半導体チップからヒート
シンク等の基材への熱伝導断面積が格段に広がり、半導
体層からの放熱効果を格段に高めることができる。
【0061】図4は、サブマウント20にフェイスダウ
ンでボンディングされた(逆さまに接着された) III族
窒化物系化合物半導体レーザ400の模式的な断面図で
ある。本半導体レーザ400は、第3実施例における半
導体レーザ300と各半導体層の積層順序等が同一であ
り、同一記号を付した各部分は、それぞれ物性や組成比
等が略同じ材料で構成されている。なお、熱伝導性の高
い絶縁部材21の表面には、負電極107側に接続され
る銅製のリード電極16が成膜されており、この絶縁部
材21は、ヒートシンク20に対して熱伝導性の高い接
着剤30により固定されている。
ンでボンディングされた(逆さまに接着された) III族
窒化物系化合物半導体レーザ400の模式的な断面図で
ある。本半導体レーザ400は、第3実施例における半
導体レーザ300と各半導体層の積層順序等が同一であ
り、同一記号を付した各部分は、それぞれ物性や組成比
等が略同じ材料で構成されている。なお、熱伝導性の高
い絶縁部材21の表面には、負電極107側に接続され
る銅製のリード電極16が成膜されており、この絶縁部
材21は、ヒートシンク20に対して熱伝導性の高い接
着剤30により固定されている。
【0062】本半導体レーザ400の主な特徴は、次の
通りである。 (1)エッチングにより形成された共振器、及び負電極
107が積層されている浸食残骸部の各側壁は、基板1
01の結晶成長面や共振器の平頂部に対して傾斜したテ
ーパ部を有する。 (2)半導体層及び負電極107の上方(ただし、本図
4においては、下方)への露出面の略全面、即ち、共振
器及び浸食残骸部の各平頂部の一部分を除いた上方への
露出部の略全面に渡って絶縁層110が成膜されてい
る。 (3)更に、共振器の平頂部(幅Δ)の露出部(幅δ)
と、上記絶縁層110の層上には、上記浸食残骸部の平
頂部を除いて略全面に、ロジウムより成る正電極106
が形成されている。また、この正電極106の上面と負
電極107の上面とは、略同じ高さに構成されている。
通りである。 (1)エッチングにより形成された共振器、及び負電極
107が積層されている浸食残骸部の各側壁は、基板1
01の結晶成長面や共振器の平頂部に対して傾斜したテ
ーパ部を有する。 (2)半導体層及び負電極107の上方(ただし、本図
4においては、下方)への露出面の略全面、即ち、共振
器及び浸食残骸部の各平頂部の一部分を除いた上方への
露出部の略全面に渡って絶縁層110が成膜されてい
る。 (3)更に、共振器の平頂部(幅Δ)の露出部(幅δ)
と、上記絶縁層110の層上には、上記浸食残骸部の平
頂部を除いて略全面に、ロジウムより成る正電極106
が形成されている。また、この正電極106の上面と負
電極107の上面とは、略同じ高さに構成されている。
【0063】以上の様に半導体レーザ400を構成する
ことにより、共振器から発生する熱は、正電極106、
絶縁層110、及び負電極107の各部に直接或いは間
接的に極めて効率よく伝導され、サブマウント20側に
放熱される。また、正電極106と負電極107とは、
比較的薄膜の絶縁層110を介して間接的に広く接触し
ているため、両電極間の温度差は従来技術1、2の構造
のレーザに比べて格段に小さくなっている。このため、
放熱経路が偏在することがない。即ち、本半導体レーザ
400においては、リード電極16や半田材11を経由
する熱伝導断面の略全面にわたって高い熱伝導作用を得
ることができる。これらの構成により、半導体レーザ4
00においては、十分な放熱効果が得られ、これによ
り、発振しきい値の上昇が十分に抑止される。
ことにより、共振器から発生する熱は、正電極106、
絶縁層110、及び負電極107の各部に直接或いは間
接的に極めて効率よく伝導され、サブマウント20側に
放熱される。また、正電極106と負電極107とは、
比較的薄膜の絶縁層110を介して間接的に広く接触し
ているため、両電極間の温度差は従来技術1、2の構造
のレーザに比べて格段に小さくなっている。このため、
放熱経路が偏在することがない。即ち、本半導体レーザ
400においては、リード電極16や半田材11を経由
する熱伝導断面の略全面にわたって高い熱伝導作用を得
ることができる。これらの構成により、半導体レーザ4
00においては、十分な放熱効果が得られ、これによ
り、発振しきい値の上昇が十分に抑止される。
【0064】(第5実施例)図5は、本第5実施例にお
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ500の模式的
な断面図である。本半導体レーザ500は、前記の半導
体レーザ300、或いは、前記の半導体レーザ400と
各半導体層の積層順序等が同一であり、同一記号を付し
た各部分は、それぞれ物性や組成比等が略同じ材料で構
成されている。また、絶縁性のサブマウント10は、熱
伝導性の高いセラミックスより構成されており、その表
面には、負電極107側に接続される銅製のリード電極
16と、正電極106側に接続される銅製のリード電極
14が成膜されている。
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ500の模式的
な断面図である。本半導体レーザ500は、前記の半導
体レーザ300、或いは、前記の半導体レーザ400と
各半導体層の積層順序等が同一であり、同一記号を付し
た各部分は、それぞれ物性や組成比等が略同じ材料で構
成されている。また、絶縁性のサブマウント10は、熱
伝導性の高いセラミックスより構成されており、その表
面には、負電極107側に接続される銅製のリード電極
16と、正電極106側に接続される銅製のリード電極
14が成膜されている。
【0065】本半導体レーザ500の主な特徴は、次の
通りである。 (1)エッチングにより形成された共振器及び浸食残骸
部の各側壁は、傾斜している。これにより、その露出面
上にその後積層される各層(107、110、106、
109a、109b)は、ムラ無く略一様に密着して形
成されている。 (2)正電極106の上面(ただし、本図5において
は、下方の面)の凹部(谷間)には、熱伝導性の高い熱
伝導性材料109a、109bが積層されている。ただ
し、109bは、半田12の接着時の流出や、電極金属
のマイグレーション等による両電極間の短絡を防止する
ために絶縁体より形成されたものである。また、109
aは、電気伝導性を有する材料から形成しても、絶縁体
109bと同じ材料から形成しても良い。
通りである。 (1)エッチングにより形成された共振器及び浸食残骸
部の各側壁は、傾斜している。これにより、その露出面
上にその後積層される各層(107、110、106、
109a、109b)は、ムラ無く略一様に密着して形
成されている。 (2)正電極106の上面(ただし、本図5において
は、下方の面)の凹部(谷間)には、熱伝導性の高い熱
伝導性材料109a、109bが積層されている。ただ
し、109bは、半田12の接着時の流出や、電極金属
のマイグレーション等による両電極間の短絡を防止する
ために絶縁体より形成されたものである。また、109
aは、電気伝導性を有する材料から形成しても、絶縁体
109bと同じ材料から形成しても良い。
【0066】(3)これらの熱伝導性材料109a、1
09bや、金属製の正電極106、負電極107、絶縁
壁110、及び半田材11により、半導体層103〜1
05のエッチングによる被浸食部の略全体が埋められて
いる。 (4)絶縁壁110の少なくとも活性層104近傍の厚
さ(壁厚d)は、共振器の平頂部のストライプ幅Δより
も厚く形成せれている。この絶縁壁110の屈折率は約
1.4程度であり、本絶縁壁110は、活性層104から
出力される光の横方向への閉じ込めに寄与している。 (5)正電極106と負電極107とは、絶縁壁110
の拡張部分である比較的薄膜の部分を介して間接的に広
く接触している。これにより、本半導体レーザ駆動時の
両電極間の温度差は小さくなっている。 (6)半導体レーザ500の共振器、浸食残骸部、被浸
食部の各幅D,L1,d1の適正範囲は、前記の式
(1)、(3)、(4)に概ね従うものであるが、特に
本図5に示したものについては、これらの和「D+L1
+d1」は、共振器平頂部のストライプ幅Δ(≒1〜3
μm)の約10倍以上になっている。また、本図5の半
導体レーザ500においては、この和「D+L1+d
1」と略同じ幅で、半田11により、正電極106がリ
ード電極14に接続されている。
09bや、金属製の正電極106、負電極107、絶縁
壁110、及び半田材11により、半導体層103〜1
05のエッチングによる被浸食部の略全体が埋められて
いる。 (4)絶縁壁110の少なくとも活性層104近傍の厚
さ(壁厚d)は、共振器の平頂部のストライプ幅Δより
も厚く形成せれている。この絶縁壁110の屈折率は約
1.4程度であり、本絶縁壁110は、活性層104から
出力される光の横方向への閉じ込めに寄与している。 (5)正電極106と負電極107とは、絶縁壁110
の拡張部分である比較的薄膜の部分を介して間接的に広
く接触している。これにより、本半導体レーザ駆動時の
両電極間の温度差は小さくなっている。 (6)半導体レーザ500の共振器、浸食残骸部、被浸
食部の各幅D,L1,d1の適正範囲は、前記の式
(1)、(3)、(4)に概ね従うものであるが、特に
本図5に示したものについては、これらの和「D+L1
+d1」は、共振器平頂部のストライプ幅Δ(≒1〜3
μm)の約10倍以上になっている。また、本図5の半
導体レーザ500においては、この和「D+L1+d
1」と略同じ幅で、半田11により、正電極106がリ
ード電極14に接続されている。
【0067】これらの構成により、横方向(水平方向)
の高い光閉じ込め効果と高い放熱効果が同時に効率よく
得られるため、上記半導体レーザ500は、発振しきい
値が低く抑制されている。
の高い光閉じ込め効果と高い放熱効果が同時に効率よく
得られるため、上記半導体レーザ500は、発振しきい
値が低く抑制されている。
【0068】(第6実施例)図6は、本第6実施例にお
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ600の模式的
な断面図である。本半導体レーザ600は、前記の半導
体レーザ300、半導体レーザ400、或いは、上記の
半導体レーザ500に類似のものであり、これらの半導
体レーザと略同様に、水平方向の光閉じ込め効果、又は
放熱効果によりレーザ発振のしきい値が低く抑制されて
いる。
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ600の模式的
な断面図である。本半導体レーザ600は、前記の半導
体レーザ300、半導体レーザ400、或いは、上記の
半導体レーザ500に類似のものであり、これらの半導
体レーザと略同様に、水平方向の光閉じ込め効果、又は
放熱効果によりレーザ発振のしきい値が低く抑制されて
いる。
【0069】本半導体レーザ600の主な特徴は、次の
通りである。 (1)絶縁壁110が負電極107の平頂部の上面(た
だし、本図6では下側)にまで拡張して形成されてお
り、負電極107をサブマウント20に固定している半
田12は、この絶縁壁110により、リード電極14や
正電極106と短絡することが無い。 (2)正電極106は、多層構造をしており、その最上
層の金属層106bは、マイグレーション等の劣化を起
こし難い白金、コバルト等の耐蝕性の高い金属より形成
されている。 (3)共振器の図面左側の側壁は、略垂直に立脚してお
り、直接空気、又は外気と接触する構造となっており、
本構成により、光の横方向の閉じ込め効果が高い。これ
は絶縁壁110の屈折率よりも、空気等の屈折率の方が
遥かに小さいこと(n≒1)によるものである。
通りである。 (1)絶縁壁110が負電極107の平頂部の上面(た
だし、本図6では下側)にまで拡張して形成されてお
り、負電極107をサブマウント20に固定している半
田12は、この絶縁壁110により、リード電極14や
正電極106と短絡することが無い。 (2)正電極106は、多層構造をしており、その最上
層の金属層106bは、マイグレーション等の劣化を起
こし難い白金、コバルト等の耐蝕性の高い金属より形成
されている。 (3)共振器の図面左側の側壁は、略垂直に立脚してお
り、直接空気、又は外気と接触する構造となっており、
本構成により、光の横方向の閉じ込め効果が高い。これ
は絶縁壁110の屈折率よりも、空気等の屈折率の方が
遥かに小さいこと(n≒1)によるものである。
【0070】(第7実施例)図7は、本第7実施例にお
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ700の模式的
な断面図である。本半導体レーザ700は、前記の半導
体レーザ400、又は500に類似のものであり、これ
らの半導体レーザと略同様に、水平方向の光閉じ込め効
果、又は放熱効果によりレーザ発振のしきい値が低く抑
制されている。
ける III族窒化物系化合物半導体レーザ700の模式的
な断面図である。本半導体レーザ700は、前記の半導
体レーザ400、又は500に類似のものであり、これ
らの半導体レーザと略同様に、水平方向の光閉じ込め効
果、又は放熱効果によりレーザ発振のしきい値が低く抑
制されている。
【0071】本半導体レーザ700の主な特徴は、次の
通りである。 (1)半導体結晶を成長させる基板1010及びバッフ
ァ層1020は、導電性を有している。 (2)基板1010の裏面には、金属製の負電極107
が形成されている。 (3)正電極106は、絶縁壁110の略全面に渡って
形成されており、更に、半田材11により、銅製のヒー
トシンク19に直接広面積(略全面)に渡って接着され
ている。 (4)銅製のヒートシンク19の表面には、凹凸面が形
成されている。これら(1)〜(4)の構成により、本
半導体レーザ700のヒートシンク19に対する熱伝導
断面積は、極めて大きくなっている。
通りである。 (1)半導体結晶を成長させる基板1010及びバッフ
ァ層1020は、導電性を有している。 (2)基板1010の裏面には、金属製の負電極107
が形成されている。 (3)正電極106は、絶縁壁110の略全面に渡って
形成されており、更に、半田材11により、銅製のヒー
トシンク19に直接広面積(略全面)に渡って接着され
ている。 (4)銅製のヒートシンク19の表面には、凹凸面が形
成されている。これら(1)〜(4)の構成により、本
半導体レーザ700のヒートシンク19に対する熱伝導
断面積は、極めて大きくなっている。
【0072】(5)絶縁壁110は、屈折率nの小さな
SiO2 (n≒1.4)より形成されており、この絶縁壁
110の活性層104近傍の壁厚dは、共振器平頂部の
正電極106の接触幅δ(或いは、共振器平頂部のスト
ライプ幅Δ)よりも厚い。 (6)共振器の幅(太さ)、及び絶縁壁110の厚さ
は、共振器平頂部に近づくにつれて細く(薄く)なって
いる。これら(5)、(6)の構成により、絶縁壁11
0による横方向の光の閉じ込め効果を十分に維持しつ
つ、熱伝導性を最大限に確保することができる。
SiO2 (n≒1.4)より形成されており、この絶縁壁
110の活性層104近傍の壁厚dは、共振器平頂部の
正電極106の接触幅δ(或いは、共振器平頂部のスト
ライプ幅Δ)よりも厚い。 (6)共振器の幅(太さ)、及び絶縁壁110の厚さ
は、共振器平頂部に近づくにつれて細く(薄く)なって
いる。これら(5)、(6)の構成により、絶縁壁11
0による横方向の光の閉じ込め効果を十分に維持しつ
つ、熱伝導性を最大限に確保することができる。
【0073】これらの作用により、 III族窒化物系化合
物半導体レーザ700の発振しきい値を効果的に抑止す
ることができる。
物半導体レーザ700の発振しきい値を効果的に抑止す
ることができる。
【0074】尚、上記の各実施例におけるn型層および
p型層は、それぞれ複数の層で構成してもよく、単数の
層構成としても良い。また、活性層、及びその他の層
は、任意の混晶比の4元、3元、2元系のAlxGay In
1-x-y N (0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)
としても良い。
p型層は、それぞれ複数の層で構成してもよく、単数の
層構成としても良い。また、活性層、及びその他の層
は、任意の混晶比の4元、3元、2元系のAlxGay In
1-x-y N (0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)
としても良い。
【0075】また、上記の各実施例における III族窒化
物系化合物半導体より成る各半導体層は、4元系のAl
GaInN、3元系のAlGaN、GaInN、AlI
nN、2元系のAlN、GaN、InN、及び、これら
に III族元素をドーピングしたもの、V族元素をドーピ
ングしたものでも良い。又、AlGaInNにおけるN
(窒素)の一部(或いは全部)を例えば、P、As、S
b等と置換したAlGaInNP、AlGaInNA
s、AlGaInNSb等でも良い。即ち、一般に、本
発明の半導体レーザを構成する III族窒化物系化合物半
導体より成る各半導体層は、窒素を含む III族−V族化
合物半導体なら使用可能である。
物系化合物半導体より成る各半導体層は、4元系のAl
GaInN、3元系のAlGaN、GaInN、AlI
nN、2元系のAlN、GaN、InN、及び、これら
に III族元素をドーピングしたもの、V族元素をドーピ
ングしたものでも良い。又、AlGaInNにおけるN
(窒素)の一部(或いは全部)を例えば、P、As、S
b等と置換したAlGaInNP、AlGaInNA
s、AlGaInNSb等でも良い。即ち、一般に、本
発明の半導体レーザを構成する III族窒化物系化合物半
導体より成る各半導体層は、窒素を含む III族−V族化
合物半導体なら使用可能である。
【0076】また、バッファ層には、AlN 、AlGaN 、Ga
N 、InAlGaN 等のIII族窒化物系化合物半導体の他に
も、窒化チタン(TiN) 、窒化ハフニウム(HfN) 等の金属
窒化物や、酸化亜鉛(ZnO) 、酸化マグネシウム(MgO) 、
酸化マンガン(MnO) 等の金属酸化物を用いてもよい。
N 、InAlGaN 等のIII族窒化物系化合物半導体の他に
も、窒化チタン(TiN) 、窒化ハフニウム(HfN) 等の金属
窒化物や、酸化亜鉛(ZnO) 、酸化マグネシウム(MgO) 、
酸化マンガン(MnO) 等の金属酸化物を用いてもよい。
【0077】また、高キャリア濃度n+ 層は、シリコン
(Si)ドープの窒化ガリウム(GaN)より形成しても良い
が、或いは、上記のIII族窒化物系化合物半導体に、シ
リコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)等のIV族元素、又は、VI
族元素をドープすることにより形成しても良い。
(Si)ドープの窒化ガリウム(GaN)より形成しても良い
が、或いは、上記のIII族窒化物系化合物半導体に、シ
リコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)等のIV族元素、又は、VI
族元素をドープすることにより形成しても良い。
【0078】また、半導体結晶の成長基板には、サファ
イア基板やシリコン(Si)基板の他にも、炭化珪素(Si
C)、GaN 、MgAl2O4 、酸化亜鉛(ZnO) 、酸化マグネシ
ウム(MgO) 、酸化マンガン(MnO) 等を用いることができ
る。
イア基板やシリコン(Si)基板の他にも、炭化珪素(Si
C)、GaN 、MgAl2O4 、酸化亜鉛(ZnO) 、酸化マグネシ
ウム(MgO) 、酸化マンガン(MnO) 等を用いることができ
る。
【0079】尚、本発明の各手段は、面発光型の半導体
レーザに対して適応した場合にも有効であり、この様な
場合においても一般に、端面発光型の半導体レーザの場
合と同様に、本発明の作用・効果を得ることができる。
レーザに対して適応した場合にも有効であり、この様な
場合においても一般に、端面発光型の半導体レーザの場
合と同様に、本発明の作用・効果を得ることができる。
【図1】本発明の第1実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ100の模式的な断面図。
合物半導体レーザ100の模式的な断面図。
【図2】本発明の第2実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ200の模式的な断面図。
合物半導体レーザ200の模式的な断面図。
【図3】本発明の第3実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ300の模式的な断面図。
合物半導体レーザ300の模式的な断面図。
【図4】本発明の第4実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ400の模式的な断面図。
合物半導体レーザ400の模式的な断面図。
【図5】本発明の第5実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ500の模式的な断面図。
合物半導体レーザ500の模式的な断面図。
【図6】本発明の第6実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ600の模式的な断面図。
合物半導体レーザ600の模式的な断面図。
【図7】本発明の第7実施例における III族窒化物系化
合物半導体レーザ700の模式的な断面図。
合物半導体レーザ700の模式的な断面図。
10、20… サブマウント 21 … 絶縁部材 11、12、 13 … 導電性接着材(半田材等) 14 … リード電極(p側) 16 … リード電極(n側) 19 … ヒートシンク(又は、ステム) 100,200,300,400,500,600, 700 … III族窒化物系化合物半導体レーザ 101 … 結晶成長基板 102 … バッファ層 103 … n型層 104 … 活性層 105 … p型層 106 … 正電極 107 … 負電極 110 … 絶縁壁又は絶縁層 1010… 導電性基板 W … リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 誠二 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山崎 史郎 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA11 AA22 AA74 CA07 CB05 CB07 CB22 CB23 DA21 DA30 EA23 EA29 FA14 FA15 FA16 FA22 FA30
Claims (12)
- 【請求項1】 基板の上に III族窒化物系化合物半導体
から成る複数の半導体層を積層することにより形成され
る半導体レーザにおいて、 前記複数の半導体層の最上面である第1伝導型半導体層
の上面より、少なくとも第2伝導型半導体層の上面に至
るまでをエッチングすることにより形成された、メサ形
状又はリッジ形状等の略平頂な島型の共振器を有し、 共振方向に平行な前記共振器の少なくとも片側の側壁
に、前記共振器の平頂部のストライプ幅よりも厚い絶縁
壁を有し、 前記絶縁壁の屈折率nは、前記半導体層の屈折率よりも
小さいことを特徴とする III族窒化物系化合物半導体レ
ーザ。 - 【請求項2】 前記エッチングにより侵食された被侵食
部の略全体は、 半田等の導電性材料、電極等を構成する金属層、絶縁
層、前記絶縁壁、或いは、その他の熱伝導性を有する絶
縁体又は導電体により埋められていることを特徴とする
請求項1に記載の III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項3】 前記共振器の平頂部のストライプ幅は、
10μm未満であることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項4】 前記絶縁壁又は前記絶縁層の屈折率n
は、2未満であることを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の III族窒化物系化合物半導体
レーザ。 - 【請求項5】 前記絶縁壁又は前記絶縁層は、酸化珪
素、アルミナ等の酸化膜、又は窒化膜より形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1
項に記載の III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項6】 前記共振器の平頂部の少なくとも一部
分、及び、 前記絶縁壁又は前記絶縁層の少なくとも一部分に、 一連の金属層を積層することにより電極が形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1
項に記載の III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項7】 前記共振器の側壁、又は、前記複数の半
導体層の前記エッチングにより残された侵食残骸部の側
壁は、 前記共振器の平頂部に対して傾斜したテーパ部を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
に記載の III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項8】 前記絶縁壁又は前記絶縁層の一部分は、 前記複数の半導体層の前記エッチングにより残された侵
食残骸部の平頂部にまで、或いは、 負電極又は負電極パットを構成する金属層の層上にま
で、拡張されていることを特徴とする請求項1乃至請求
項7のいずれか1項に記載の III族窒化物系化合物半導
体レーザ。 - 【請求項9】 正電極又は正電極パットを構成する金属
層の一部が、前記絶縁壁又は前記絶縁層を間に介して、
負電極又は負電極パットを構成する金属層の少なくとも
一部分と重ねて積層されていることを特徴とする請求項
1乃至請求項8のいずれか1項に記載の III族窒化物系
化合物半導体レーザ。 - 【請求項10】 前記基板は、 導電性を有し、電極が形成又は接続されていることを特
徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の
III族窒化物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項11】 ヒートシンク、リードフレーム、ステ
ム、サブマウント等の基材の一部分、又は、 正電極付近に配置される絶縁部材の少なくとも一部分
は、 ダイヤモンド(C)、アルミナ(Al2 O3 )、窒化ア
ルミニウム(AlN)、炭化珪素(SiC)、又はシリ
コン(Si)より形成されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の III族窒化
物系化合物半導体レーザ。 - 【請求項12】 正電極が、 ヒートシンク、リードフレーム、ステム、サブマウント
等の基材に、又は、 これらの基材の表面上に成膜された金属製のリード電極
に、或いは、 前記正電極付近に配置された絶縁部材の表面上に成膜さ
れた金属製のリード電極に、 インジウム(In)、又は少なくともインジウム(In)を含ん
だ導電性材料により接着されていることを特徴とする請
求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の III族窒
化物系化合物半導体レーザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058199A JP2001251018A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | Iii族窒化物系化合物半導体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058199A JP2001251018A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | Iii族窒化物系化合物半導体レーザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001251018A true JP2001251018A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18578831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000058199A Pending JP2001251018A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | Iii族窒化物系化合物半導体レーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001251018A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004274058A (ja) * | 2003-03-08 | 2004-09-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体レーザーダイオード及びこれを採用した半導体レーザーダイオード組立体 |
US6924515B2 (en) | 2002-06-06 | 2005-08-02 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Semiconductor light-emitting element |
JP2006173265A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Opnext Japan Inc | 半導体レーザおよびその製造方法 |
JP2007048909A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体レーザ装置 |
WO2017060160A1 (de) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Halbleiterlaser und verfahren zur herstellung eines halbleiterlasers |
WO2017060161A1 (de) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Halbleiterlaser und halbleiterlaseranordnung |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08330678A (ja) * | 1995-03-27 | 1996-12-13 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 半導体レーザ |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000058199A patent/JP2001251018A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08330678A (ja) * | 1995-03-27 | 1996-12-13 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 半導体レーザ |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6924515B2 (en) | 2002-06-06 | 2005-08-02 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Semiconductor light-emitting element |
JP2004274058A (ja) * | 2003-03-08 | 2004-09-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体レーザーダイオード及びこれを採用した半導体レーザーダイオード組立体 |
JP2006173265A (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-29 | Opnext Japan Inc | 半導体レーザおよびその製造方法 |
JP2007048909A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体レーザ装置 |
WO2017060160A1 (de) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Halbleiterlaser und verfahren zur herstellung eines halbleiterlasers |
WO2017060161A1 (de) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Halbleiterlaser und halbleiterlaseranordnung |
CN108141007A (zh) * | 2015-10-06 | 2018-06-08 | 欧司朗光电半导体有限公司 | 半导体激光器和用于制造半导体激光器的方法 |
CN108141008A (zh) * | 2015-10-06 | 2018-06-08 | 欧司朗光电半导体有限公司 | 半导体激光器和半导体激光器装置 |
JP2018530162A (ja) * | 2015-10-06 | 2018-10-11 | オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH | 半導体レーザおよび半導体レーザを製造するための方法 |
US10554019B2 (en) | 2015-10-06 | 2020-02-04 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Semiconductor laser and method for producing a semiconductor laser |
US10741996B2 (en) | 2015-10-06 | 2020-08-11 | Osram Oled Gmbh | Semiconductor laser and semiconductor laser arrangement |
US10886704B2 (en) | 2015-10-06 | 2021-01-05 | Osram Oled Gmbh | Semiconductor laser and method for producing a semiconductor laser |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6818531B1 (en) | Method for manufacturing vertical GaN light emitting diodes | |
US7268372B2 (en) | Vertical GaN light emitting diode and method for manufacturing the same | |
CN100414724C (zh) | 发光器件 | |
US7038245B2 (en) | Semiconductor light emitting device having angled side surface | |
JP4860024B2 (ja) | InXAlYGaZN発光素子及びその製造方法 | |
JP5284472B2 (ja) | 発光ダイオード | |
JP4126749B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US7092420B2 (en) | Submount of semiconductor laser diode, method of manufacturing the same, and semiconductor laser diode assembly using the submount | |
JP7220751B2 (ja) | 端面発光型のレーザバー | |
JP2020505762A (ja) | 窒化物半導体発光素子及びその製造方法 | |
US20050116309A1 (en) | Semiconductor light-emitting element, manufacturing method therefor and semiconductor device | |
JP4360071B2 (ja) | 窒化物半導体レーザ素子の製造方法 | |
JP2010050362A (ja) | マルチビーム半導体レーザ | |
US9692204B2 (en) | Semiconductor laser element and method of making semiconductor laser device | |
JP2001251018A (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体レーザ | |
JP2001230498A (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体レーザ | |
JPH10308560A (ja) | 半導体発光素子および発光装置 | |
JP2007096090A (ja) | 半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法 | |
KR100397608B1 (ko) | GaN계열 Ⅲ-Ⅴ족 질화물 반도체 레이저 다이오드 | |
JPH10200213A (ja) | 窒化ガリウム系半導体レーザ | |
JP2007158008A (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2005229021A (ja) | 半導体発光装置及びその製造方法 | |
CN120051903A (zh) | 半导体发光元件及其制造方法、半导体发光装置及其制造方法 | |
JP2005197596A (ja) | 半導体発光素子 | |
JPH06326399A (ja) | 半導体レーザ素子およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061114 |