JP2001248406A - ガスタービン - Google Patents
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02C—GAS-TURBINE PLANTS; AIR INTAKES FOR JET-PROPULSION PLANTS; CONTROLLING FUEL SUPPLY IN AIR-BREATHING JET-PROPULSION PLANTS
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- F02C7/16—Cooling of plants characterised by cooling medium
-
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
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- F01D11/08—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between rotor blade tips and stator
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- F01D25/08—Cooling; Heating; Heat-insulation
- F01D25/12—Cooling
-
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- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
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- F05D2260/20—Heat transfer, e.g. cooling
- F05D2260/205—Cooling fluid recirculation, i.e. after cooling one or more components is the cooling fluid recovered and used elsewhere for other purposes
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Abstract
冷却蒸気を調節することにより動翼先端と翼環との間の
クリアランスをコントロールし、クリアランスを適正に
保持する。 【解決手段】 蒸気タービンボトミング系10からの蒸
気は配管12よりガスタービン1の翼環冷却通路8に流
れ、翼環を冷却し、冷却後の蒸気を燃焼器3の尾筒冷却
通路9へ流し、尾筒を冷却して配管14より蒸気タービ
ンボトミング系10に回収される。翼環を蒸気で冷却
し、冷却用蒸気の流量、圧力、温度を適正に調節するこ
とにより翼環の熱伸びを調整し、動翼先端とのクリアラ
ンスが目標値に近づくようにコントロールするので、運
転中のクリアランスを極力小さくすることによりガスタ
ービンの性能を向上させる。
Description
し、翼環を熱による影響を少くするような形状とし、翼
環、特に第1段と第2段の翼環の形状を改良すると共
に、翼環を蒸気で冷却することにより、この蒸気の温
度、圧力、流量を制御して翼環の熱膨張を小さくし、変
化を均一化して運転中の動翼先端のクリアランスを低減
させ、ガスタービンの性能を向上させるようにしたもの
である。
示す断面図であり、100は燃焼器の尾筒出口であり、
高温の燃焼ガスが流出する。101はガスパスであり、
軸方向には、それぞれ静翼1C,2C,3C,4Cの4
段が配設されており、各静翼はそれぞれ外側シュラウド
で翼環102,103,104,105に連結され、円
周方向に複数枚が取付けられている。又静翼1C,2
C,3C,4Cとはそれぞれ交互に動翼1S,2S,3
S,4Sが配置されており、動翼はそれぞれロータ20
0の周囲に複数枚が取付けられている。
は翼環側から冷却空気を導き、又、動翼はロータ側から
冷却空気を導いて冷却が行なわれるのが一般的である
が、近年のガスタービンの高温化に伴って、蒸気で冷却
する方式が採用されるようになってきている。又、ガス
タービンの起動時には、動翼先端と翼環とのクリアラン
スを所定量を保って運転を開始するが、立ち上がり時に
は翼環が冷えて縮まっているので、ロータや動翼の方が
早く加熱されて動翼先端のクリアランスが小さくなり、
運転中に接触の危険性が高まる。従って、クリアランス
は、この危険度を見込んで適切に設定しなければならな
い。このクリアランスがあまり広いとガスタービンの性
能を低下させてしまうので、動翼先端と翼環とのクリア
ランスをできるだけ小さくすることがガスタービンの性
能向上の有力な手段となるが、現状では、産業用ガスタ
ービンの分野においては、このような対策は充分に確立
されていないのが現状である。
産業用ガスタービンにおいては、ガスタービンの静翼、
動翼、ロータ等は冷却空気を導き、冷却することが一般
的に行なわれているが、近年のガスタービンの高温化に
伴い、空気に代えて蒸気冷却方式が採用されるようにな
ってきている。このようなガスタービンにおいては、動
翼先端と翼環とのクリアランスは起動時から運転中に熱
の影響により変化し、起動時の所定のクリアランスが立
ち上がり時に翼環側と動翼との熱伸び差により最小クリ
アランスの状態が生じ、適切なクリアランスの設定をし
ないと接触が生じて危険な状態をまねくことになる。
又、運転中にクリアランスがあまり大きすぎと、ガスタ
ービンの性能低下をまねくことになり、適切な動翼のチ
ップクリアランスの設定が必要である。そのためには、
このチップクリアランスの量を熱により大きく変動しな
いようにし、かつ接触が生じないような最適の量に制御
することが好ましいが、現状では産業用ガスタービンに
おいては、このような制御は種々検討されている段階で
あり、充分な技術が確立されていない。
状構造に種々改良を加え、翼環の熱的影響を小さくする
ような構造とすると共に、翼環を蒸気で冷却する方式と
し、この冷却蒸気の温度、圧力、流量を制御して動翼先
端と翼環との間のクリアランスを最適となるように制御
するガスタービンを提供することを課題としてなされた
ものである。
決するために、次の(1)〜(15)の手段を提供す
る。
翼環内に冷却通路を設け、同通路に補助ボイラと蒸気タ
ービンのボトミング系からの蒸気供給源とを接続し、同
補助ボイラ又は同蒸気供給源から蒸気を前記冷却通路へ
流して翼環を冷却し冷却後の蒸気を回収することによ
り、前記動翼先端と前記翼環との間のクリアランスを低
減させることを特徴とするガスタービン。
翼環内に冷却通路を設け、同通路に蒸気供給源から蒸気
を流して翼環を冷却し、冷却後の蒸気を燃焼器尾筒接続
部へ流して尾筒へ導き同尾筒の壁内部を冷却し冷却後の
蒸気を前記蒸気供給源へ回収することにより、前記動翼
先端と前記翼環との間のクリアランスを低減させること
を特徴とするガスタービン。
翼環内に冷却通路を設け、同通路に蒸気供給源から蒸気
を流して翼環を冷却すると共に、前記蒸気供給源から並
列に燃焼器尾筒接続部へ蒸気を流して尾筒へ導き同尾筒
の壁内部を冷却し、前記通路及び前記尾筒接続部からの
冷却後の蒸気を前記蒸気供給源へ回収することにより、
前記動翼先端と前記翼環との間のクリアランスを低減さ
せることを特徴とするガスタービン。
向する翼環内に翼環冷却通路を設けると共に、第1段静
翼内に前記翼環冷却通路と連通する静翼冷却通路を設
け、蒸気供給源から前記翼環冷却通路へ蒸気を供給し同
翼環を冷却し、冷却後の蒸気を前記静翼冷却通路へ流
し、同静翼冷却通路を冷却した蒸気を尾筒接続部へ流し
て同尾筒の壁内部を冷却し、前記尾筒接続部からの冷却
後の蒸気を前記蒸気供給源へ回収することにより、前記
動翼先端と前記翼環との間のクリアランスを低減させる
ことを特徴とするガスタービン。
向する翼環内に翼環冷却通路を設けると共に、第1段静
翼内に前記翼環冷却通路と連通する静翼冷却通路を設
け、蒸気供給源から前記翼環冷却通路へ蒸気を供給し同
翼環を冷却し、冷却後の蒸気を前記静翼冷却通路へ流す
と共に、前記蒸気供給源から並列に燃焼器尾筒接続部へ
蒸気を流して尾筒へ導き同尾筒の壁内部を冷却し、前記
静翼冷却通路及び前記尾筒接続部からの冷却後の蒸気を
前記蒸気供給源へ回収することにより、前記動翼先端と
前記翼環との間のクリアランスを低減させることを特徴
とするガスタービン。
る翼環であり、同翼環には円周方向に配列した複数の燃
焼器尾筒の位置と対向して軸方向に突設するブロックを
それぞれ設け、同ブロック内に軸方向に伸びる通路と周
方向の通路とでU字状通路を形成し、同U字状通路には
一端から蒸気を流入し、他端から流出し、冷却後の蒸気
を尾筒接続部から前記尾筒へ供給することを特徴とする
(2)記載のガスタービン。
1翼環と第2段動翼と対向する第2翼環とからなり、前
記冷却通路は前記第1翼環の第1冷却通路と前記第2翼
環の第2冷却通路で構成され、前記第1,第2冷却通路
間を連通する軸方向通路と、前記第1冷却通路と前記尾
筒接続部とを接続する尾筒側通路とを備え、前記蒸気供
給源からの蒸気は、前記第2冷却通路、前記軸方向通
路、前記第1冷却通路、前記尾筒側通路の順に流れ、前
記尾筒接続部へ供給されることを特徴とする(2)記載
のガスタービン。
路と接続する尾筒冷却入口と、前記尾筒を冷却した冷却
後の蒸気を流出する尾筒冷却出口と、同尾筒冷却出口が
接続する出口管マニホールドとからなることを特徴とす
る(7)記載のガスタービン。
上下で半円形状で2分割され、左右でフランジ結合され
た形状であり、外側が車室壁と嵌合する凹部又は凸部を
有し、内側には動翼先端と対向する壁面を支持する突起
部を有し、断面形状が径方向中心線に対して概略対称に
形成されていることを特徴とする(7)記載ガスタービ
ン。
れ上下で半円形状で2分割され、左右でフランジ結合さ
れた形状であり、同フランジ結合部の水平接合面におい
て上部翼環内の冷却通路が下部翼環の冷却通路内へ所定
の長さ入り込み、同入り込んだ部分の周囲にはシール部
材を介装したことを特徴とする(7)記載のガスタービ
ン。
分割され、左右でフランジ結合された形状であり、外周
囲の上下には前記フランジとほぼ同等の形状の部材を取
付けたことを特徴とする(1)から(5)のいずれかに
記載のガスタービン。
は、それぞれ複数個からなり、それぞれ上下左右にほぼ
均等配置となるように配設されていることを特徴とする
(1)から(5)のいずれかに記載のガスタービン。
温にさらされる部分には断熱材料からなるサーマルシー
ルドで覆ったことを特徴とする(7)記載のガスタービ
ン。
挿通され検出部を動翼先端と対向する内周壁面に露出さ
せ前記動翼先端とのクリアランスを検出する複数のセン
サを設け、前記蒸気供給源から翼環へ蒸気を供給する系
路の途中に設けられた蒸気温度調節器と、同蒸気温度調
節器と前記翼環への蒸気入口との間に設けられた流量制
御弁と、前記センサからの信号を取り込み、同検出信号
を予め設定した目標値と比較し、クリアランスが同目標
値に近づくように前記蒸気温度調節器及び流量制御弁の
開度を制御する制御装置とを備えてなることを特徴とす
る(1)から(5)のいずれかに記載のガスタービン。
センサであることを特徴とする(14)記載のガスター
ビン。
している。(1)の発明では、まず、起動時には翼環内
の冷却通路に補助ボイラから蒸気が供給され、翼環は立
ち上がり時に冷えた状態から加熱されるので、動翼先端
とのクリアランスは拡大し、立ち上がり時の最小クリア
ランス時の接触が回避される。通常運転中には蒸気ター
ビンのボトミング系からの蒸気を翼環に供給し、翼環の
動翼先端部と対向する部分を冷却し、この蒸気流量や温
度を適切に設定することにより翼環の熱伸びを調整する
ことができ、動翼とのクリアランスを適切に設定し、ク
リアランスが拡大することによるガスタービンの性能低
下を抑えることができる。
上記と同様に動翼先端とのクリアランスを適切に調整す
ることができ、その後翼環を冷却した蒸気を燃焼器尾筒
へ流し、高温の尾筒壁内部に流れて尾筒を冷却した後回
収されるので、クリアランスのコントロールと共に、蒸
気による尾筒の冷却もなされ、ガスタービンの性能向上
に貢献するものである。
尾筒への蒸気供給とは並行してなされ、上記(2)の発
明と同等の効果が得られると共に、翼環から尾筒への蒸
気供給系路がなくなり、尾筒へは独立に供給され、冷却
方式の適用幅が広がり、形式により適切な方式が選択で
きるようになる。
翼内を冷却し、温度が上昇した冷却蒸気で更に、高温部
の尾筒も冷却するので、翼環の冷却による動翼先端との
クリアランスのコントロールと共に、静翼、尾筒も冷却
され、ガスタービンの性能向上に貢献するものである。
供給と尾筒への蒸気の供給とが並行してなされ、上記
(4)の発明と同様の効果が得られると共に、尾筒への
蒸気の供給が別系統でできる方式となり冷却方式の適用
幅が広がり、形式により適切な方式が選択できるように
なる。
を、熱の影響が最も厳しい第1段のみとし、冷却通路を
ブロック内のU字状通路で形成し、それぞれの燃焼器尾
筒の位置と対応させて設けているので、冷却後の蒸気の
尾筒への供給が容易となる構造となり、尾筒接続部から
の尾筒冷却後の流出も容易となり、構造が簡素化され
る。
を第1翼環と第2翼環に分割し、それぞれの翼環に第1
冷却通路と第2冷却通路とを設けているので、第1段動
翼と第2段動翼先端とのクリアランスの両方を翼環を蒸
気冷却することによりコントロールでき、(2)の発明
のガスタービン性能向上がより一層効果的になされる。
おける尾筒への蒸気の流出が、尾筒接続部の尾筒冷却入
口から容易に供給され、又尾筒を冷却した蒸気が尾筒冷
却出口から容易に取り出し、取り出した蒸気を出口管マ
ニホールドに集め、ここから蒸気供給源へ回収が容易に
なされる。
の中心軸に対し、ほぼ軸対称となっており、コンパクト
な形状であり、かつ車室との嵌合も凹部や凸部により容
易に嵌合できるので、翼環の変形量を小さく、かつ均等
化することができる。又、翼環断面形状をコンパクトに
することにより車室への嵌合部も簡素化され、この部分
の車室も小径にすることができる。又、本発明の(1
0)では、上下翼環のフランジ結合部の上下の冷却通路
の結合部周囲にシール部材を介在させており、この部分
での蒸気の漏れを防止できる。又、本発明の(11)で
は、翼環の上下には、左右フランジと同等の熱バランス
のための部材を取付けているので、翼環の熱による歪が
均一化され、無理な熱応力の発生が防止される。又、本
発明の(12)では、翼環への蒸気入口、翼環からの蒸
気出口もできるだけ上下左右均等に配置することによ
り、熱変形のバランスを取り、熱変形量を均一にしてい
る。又、本発明の(13)では、翼環表面の高温にさら
される部分には、サーマルシールドで覆われているの
で、翼環の熱的影響を少くすることができる。
(5)の基本発明において、翼環の周囲にはクリアラン
スを検出するセンサを配置し、動翼先端と翼環との間の
クリアランスを検出して制御装置に入力する。制御装置
では、検出したクリアランスの信号を、予め設定した目
標値と比較し、クリアランスを目標値に近づけるよう
に、蒸気温度調節器で蒸気温度を調整し、流量制御弁の
開度を調整する。このような制御により、蒸気温度と流
量又は圧力の調整が容易となり、クリアランスが目標値
に設定され、ガスタービンの性能の低下が防止される。
又、本発明の(15)は、FM変調静電容量型センサで
あり、クリアランスが0〜5mm程度の範囲で、かつ高温
状態において正確に検出ができる。
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係るガスタービンの構成図である。図に
おいて、1はガスタービン、2は圧縮機、3は燃焼器で
ある。ガスタービン1には翼環冷却通路8が設けられて
おり、この冷却通路8には蒸気タービンボトミング系1
0から配管6を通り、冷却用蒸気が供給され、冷却後の
高温となった蒸気は配管7から回収され、蒸気タービン
ボトミング系10に戻される。又、立ち上がり時には補
助ボイラ11から配管4を通り、適切な温度の蒸気が翼
環冷却通路8に供給され、翼環を冷却後の蒸気を配管5
により回収している。このように翼環を蒸気で冷却する
ことにより、翼環の熱伸びの変化を調整し、クリアラン
スが拡大しないようにしている。
タービンの構成図であり、ガスタービンの翼環と燃焼器
尾筒の冷却系路を直列に接続したものである。図におい
て、蒸気タービンボトミング系10からは配管12を通
って、まず翼環冷却通路8に冷却用蒸気が供給され、翼
環を冷却し、冷却後の蒸気は配管13を通り、燃焼器3
の尾筒冷却通路9に入り、尾筒を冷却し、冷却後の蒸気
は配管14により蒸気タービンボトミング系10に回収
される。
タービンの構造と冷却用蒸気の経路を示す図であり、ガ
スタービンの熱的影響の最も厳しい第1段動翼の翼環に
蒸気冷却を適用したもので、冷却後の蒸気は尾筒に流す
ものである。
タービン翼環20が車室壁に取付けられている。翼環2
0には蒸気入口21が取付けられ、配管12により冷却
用蒸気が供給される。翼環20に供給された冷却用蒸気
は、翼環内の翼環冷却通路8に流れ、翼環を冷却し、冷
却後の蒸気は配管13を通り、燃焼器3の尾筒の冷却用
通路へ導かれ、尾筒冷却後の蒸気は図示してない配管よ
り回収される。
1段動翼1Sと対向する翼環の斜視図である。図におい
て、タービン翼環20には円周方向に沿って蒸気供給管
25が配設されている。タービン翼環20は図示の例で
は半円形の上部を示し、1個の蒸気入口21と2個の蒸
気出口24が設けられ、それぞれ蒸気供給管25と蒸気
回収管26に接続されている。蒸気供給管25は蒸気入
口21を中心として左右に分かれ、下流に向かうに従っ
て管径を徐々に細くしている。この理由は複数の翼環冷
却部22へ蒸気を供給する際に、下流側へ向かうに従っ
て流量が減少してゆくので蒸気の流入する圧力を均一に
するためのものである。
器と対応する位置にそれぞれ8個の尾筒冷却系接続部2
3が設けられており、この尾筒冷却系接続部23の反対
側にはそれぞれ翼環冷却部22が対向配置している。
又、尾筒冷却系接続部23には、尾筒の蒸気流入口と接
続する穴27、及び尾筒を冷却後の蒸気流出口と接続す
る穴28が設けられている。
用の蒸気は蒸気入口21から流入し、蒸気供給管25に
入り、左右に分岐してそれぞれ翼環冷却部22内の翼環
冷却通路8へ流入する。翼環冷却通路8は軸方向の通路
8aと周方向の通路8bとから構成され、冷却用蒸気が
流れ、それぞれタービン翼環20の動翼と対向する円周
方向の壁面を冷却する。
bに流れ、再び対向する8aを流れて尾筒冷却系接続部
23の穴27より図示省略の燃焼器の尾筒に流入し、尾
筒を冷却した蒸気は尾筒から尾筒冷却系接続部23の穴
28へ戻る。戻った蒸気は尾筒冷却系接続部23から蒸
気回収管26へ流出し、蒸気出口24から回収される。
タービンにおいては、冷却用蒸気により動翼と対向する
翼環が冷却され、熱による影響を抑え、蒸気の流量、圧
力、温度を適切に制御することにより、クリアランス部
の接触を防止すると共に、運転中のクリアランスを極力
小さくし、又、翼環20を冷却した蒸気は、更に高温の
燃焼器3の尾筒へ流し、尾筒を効果的に冷却することが
でき、ガスタービンの性能を向上させることができる。
示す構成図である。この例では第1段動翼と第2段動翼
先端に対向する翼環をそれぞれ独立して設け、従来一体
化構造の翼環を分割した構造とし、それぞれの翼環の形
状に特徴を持たせると共に、熱的影響が小さくなるよう
な構造としたものである。
蒸気は、まず第2翼環31へ流入し、第2翼環31を冷
却し、冷却後の蒸気は第1翼環30へ流入して第1翼環
を冷却する。冷却後の蒸気は尾筒冷却入口32へ流出
し、尾筒の壁内部を流れ、尾筒を冷却して尾筒冷却出口
33から出口管マニホールド34へ流出し、蒸気タービ
ンへ回収される構成である。
構造を示す断面図である。図において、第1翼環30と
第2翼環31とは分割されており、第1翼環30は第1
段動翼1Sに、第2翼環31は第2段動翼2Sにそれぞ
れ対応している。翼環30,31の中心部には、それぞ
れ翼環内部へ円周状の翼環冷却通路35,36が設けら
れ、第2翼環36と第1翼環35とは、図示していない
が、図5に示すように軸方向の3本の通路が接続してい
る。
向の複数本の通路38により尾筒冷却入口32へ接続さ
れ、尾筒壁内の通路へ蒸気を供給する。尾筒を冷却した
蒸気は尾筒冷却出口33から配管39を通って出口管マ
ニホールド34へ流出し、蒸気タービンへ戻される。
又、第1翼環30、第2翼環31の周方向側面にはサー
マルシールド37が設けられ、軸方向から伝わる熱をシ
ールドする構造である。
拡大図であり、従来の翼環103を2分割して第1と第
2の翼環に分割し、第2翼環31を構成しており、中央
部には円周方向の翼環の冷却通路36が設けられてい
る。この第2翼環31は車室壁と嵌合する部分31a
と、動翼側の取付部を形成する部分31bとが、それぞ
れ径方向の中心線に対して概略前後対称形となってお
り、翼環形状をコンパクト、かつ軸対称形とし、軸方向
の変形量の均等化を図ることができる。
ほぼ同様な構成であり、このような第1,第2翼環3
0,31により従来の翼環103よりも軸方向の変形量
を均等化し、変化量を小さくすることができる。なお、
図中車室壁との嵌合部31aは翼環側が凹形状としてい
るが、これを逆にして車室側を凹、翼環側を凸形状と
し、ほぼ軸対称形となるようにしても良い。
り、図において、第1翼環30と第2翼環31が小形化
され、かつ、蒸気冷却構造とすることにより、従来の車
室150と比べ、車室40を小形にすることが可能とな
り、車室壁との嵌合部を内側へ引っ込め、車室外径を小
さくするような形状となり、翼環30,31のスラスト
力に対して剛性を従来よりも向上させることができる。
(a)が従来例、(b)は本発明の実施の第2形態にお
ける第2翼環31を代表して示す。図7で示したよう
に、翼環の形状を軸対称として肉厚均等化による局部応
力を低減する構造とし、フランジの形状も従来の151
と比べ、フランジ41が幅を小さくでき薄くすることが
できる。これにより軸方向と周方向の変形量を均等化に
することができる。又、翼環冷却通路36はフランジ4
1の部分42で連結し、連結部周囲にはシール43を介
装させている。
環の他の改善例を示し、第1翼環30を代表して示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。両図におい
て、第1翼環30は水平フランジ41で両端が固定され
ており、蒸気は第1翼環30を冷却後、燃焼器3の尾筒
へ流れ、尾筒を冷却後、回収される。翼環30の上、下
部には左右の水平フランジ41と同等のサーマルマス4
4を取付け、上下、左右で重量、形状を同等にして熱変
化のバランスを取るようにしている。
る第2翼環を示し、(a),(b)はそれぞれ蒸気の入
口、出口の数を変化させ、均等になるように配置した例
である。(a)は蒸気の翼環への入口を45−1,45
−2を上下に配置し、蒸気の出口を右側に46−1,4
6−2を、左側に46−3,46−4をそれぞれ配置
し、蒸気の入口、出口の配置のバランスを取り、蒸気に
よる冷却を均一にして熱変形のアンバランスを小さくす
る構成としている。
合には、蒸気入口を3個とする例で、入口47−1を上
部へ、入口47−2,47−3を下部に配置し、蒸気出
口は上部に48−1と48−3の2個所、下部に48−
2の1個所とし、蒸気の流れを均一にし、蒸気による翼
環の冷却を均等化して熱変形量を均一化することができ
る。
るサーマルシールドの具体例を示す図で、第1翼環の例
で示している。図において、翼環の軸方向の前後両周面
にはサーマルシールド37が取付けられており、サーマ
ルシールド37は翼環30の表面に断熱材49がボルト
51で固定され、断熱材49の表面はカバー50で覆わ
れている。このようなサーマルシールド37により翼環
30の円周側面を覆うことにより軸方向から伝わる高熱
をシールドし、蒸気冷却による効果を向上させるように
している。
形態においては、蒸気により第1翼環30を冷却し、又
は第2翼環31を冷却後、第1翼環30を冷却し、冷却
後の蒸気で尾筒を冷却するような方式とし、又、翼環3
0,31の形状を軸対称として形状をコンパクトにする
と共に、サーマルシールド37を施し、又、翼環30,
31にサーマルマス44を取付けて熱変化に対するバラ
ンスを取る構造とし、あるいは蒸気の翼環30,31へ
の入口、出口を上下でバランス良く配置することによ
り、冷却効果を均一にするような構造とする。このよう
な構造により、動翼と対向する翼環が効果的に冷却さ
れ、この冷却蒸気の温度、圧力、流量を調整することに
より動翼先端のクリアランスを立ち上がりには接触しな
いようにし、運転中にはクリアランスを出来るだけ小さ
くしてガスタービンの性能を向上させることができる。
係るガスタービンの構成図である。図において、図3に
示す実施の第2形態と異なる部分は、図3の実施の第2
形態では、ガスタービン1の翼環を冷却後、冷却蒸気を
尾筒に流す直列方式であったが、本実施の第3形態で
は、翼環冷却通路8と尾筒冷却通路9へは冷却蒸気を並
列に接続して供給するようにした部分にあり、その他の
構成は図3に示す構造と同じである。
系10からの冷却蒸気は、配管17から尾筒冷却通路9
へ、配管15からは翼環冷却通路8へ、それぞれ並行し
て供給され、冷却後の蒸気は、尾筒からは配管18を通
り、翼環8からは配管16を通り、それぞれ蒸気タービ
ンボトミング系10へ回収される。なお、本実施の第3
形態においても、翼環の冷却構造は、翼環を冷却した蒸
気は尾筒に接続せず、そのまま回収される部分を除き、
図3〜図12に示す具体的構成がそのまま適用され、同
様の効果を得ることができる。
スタービンの構成図であり、冷却蒸気で第1段動翼1S
と対向する翼環を冷却した後、その冷却蒸気で第1段静
翼1Cを冷却し、その冷却後の蒸気を尾筒へ流し、尾筒
を冷却後回収する方式としたものである。
2と同様に図示してない蒸気タービンボトミング系より
導かれ、通路61より翼環60の第1段動翼1Sに対向
する部分60aを冷却する。この部分の冷却は図4に示
す例と同様に軸方向の流路と周方向の流路でU字状の冷
却通路を構成すれば良い。翼環60aを冷却した蒸気
は、通路62より第1段静翼1Cに流入し、これを冷却
して通路63より燃焼器3の尾筒へ流入して尾筒を冷却
し、冷却後の蒸気は通路64より回収される。
第2形態と同様に、翼環を冷却し、動翼1Sとのクリア
ランスを適切な間隔に調整することができ、冷却後の蒸
気で高温部の尾筒も冷却できるが、更に、尾筒へ流入す
る前に第1段静翼1Cも冷却するので、冷却効果が向上
し、ガスタービンの性能が著しく向上する。
スタービンの構成図であり、図14に示す実施の第4形
態と比べると、実施の第4形態では翼環60の冷却、静
翼1Cの冷却、尾筒の冷却とそれぞれ順に直列に接続
し、冷却したが、本実施の第5形態においては、静翼1
Cと尾筒の冷却を冷却用蒸気を並行に流し、冷却するよ
うにしたもので、その他の構造は図14と同じである。
路61から翼環60に流入し、60aの部分を冷却し、
冷却後の蒸気は通路62から静翼1Cに入り、これを冷
却して通路63から流出し、回収され、更に、通路65
より分岐して尾筒に流入し、尾筒を冷却後、通路66か
ら回収されるもので、静翼1Cと尾筒が同時に並行して
冷却される。このような実施の第5形態においても、実
施の第4形態と同様の効果が得られる。
されるクリアランスの制御システムについて説明する。
まず、図16はクリアランスの状態を示す図で、(X)
が本発明の制御システムを適用した特性カーブ、(Y)
が従来の特性カーブである。まず(Y)の従来は、初期
のクリアランスCR1はコールドスタート(C)時には
5mm、ホットスタート(H)時には3mmであり、又、最
小クリアランス時の(C)は3mm、(H)は0.8mmで
ある。
えており、逆に動翼の方が早く温まり、熱伸びが多いの
でT1 時においてクリアランスは縮まり、最小クリアラ
ンスCR2が生ずる。従来の特性(Y)においては、初
期のクリアランスCR1があまり小さいと、時間T1 に
おける最小クリアランスCR2時に接触が発生し、危険
な状態となるのである程度余裕を持って初期のクリアラ
ンスを設定しなければならない。従来の特性では、運転
中はクリアランスが図示のように増加してゆくので、初
期のクリアランスをあまり大きくすると、運転中のクリ
アランスが大きくなり、ガスタービンの性能が低下して
しまう。
のクリアランスは図1に示すように補助ボイラの蒸気で
翼環も熱伸びが生じ大きくなるので、時間T1 での最小
クリアランスも大きくなり、接触の危険性を回避でき
る。運転中にはクリアランスを上記の実施の第1〜第5
形態で説明したように、翼環に蒸気を流して冷却し、か
つ、後述するように冷却用蒸気の温度、流量又は圧力を
コントロールすることにより、安全を考慮した最適な目
標値CR0となるように制御し、最適のクリアランスC
R0を保つように運転してガスタービンの性能の低下を
防止する。
あり、図において、車室40、翼環30には車室外部か
らギャップセンサ70が挿通され、第1段動翼側のシュ
ラウド30aの表面に検出部が露出するように取付けら
れる。ギャップセンサ70はFM変調静電容量型センサ
であり、0〜5.5mmの範囲において誤差は0.1mm前
後で1200℃の最高使用温度まで計測できるものであ
る。
り、車室40周囲から翼環30を貫通して4本のギャッ
プセンサ70が挿入され、第1段動翼に対向する翼環3
0のシュラウド30aの面に検出部が露出し、動翼先端
とのギャップを検出し、4本の検出値で翼環の上下左右
のクリアランスが測定され、図16に示すような特性カ
ーブを得ることができる。なお、このような測定は第2
段翼環についても同様である。
ムの系統図である。図において、蒸気タービンボトミン
グ系10からの蒸気は温度調節器72で温度が調節さ
れ、流量調節弁71で蒸気の流量又は圧力が調節され
て、翼環30に上下2個所から流入し、翼環30を冷却
する。翼環30を冷却した蒸気は4個所から流出し、蒸
気タービンボトミング系10へ回収される。又、翼環3
0には図17,図18で示すように4個所にギャップセ
ンサ70が取付けられており、動翼先端のクリアランス
が測定され、その信号は制御装置73へ入力されてい
る。
らの信号を取り込み、図16に示すように立ち上がり
後、時間T1 が経過すると、予め記憶されている最適の
クリアランスの目標値と比較し、目標値に近づくように
流量調節弁71の開度を制御し、蒸気の流量又は圧力を
調節すると共に、温度調節器72を制御し、蒸気の温度
を調節するように制御する。
又は圧力、温度を制御することにより、翼環の蒸気冷却
の条件を変化させることにより、図16に示すように運
転中のクリアランスを最適の目標値に近づけ、クリアラ
ンスを極力小さく設定できるので、クリアランスの拡大
によるガスタービンの性能低下を防止することができ
る。
請求項5に記載の発明を基本としている。請求項1の発
明では、起動時には冷却通路に補助ボイラから蒸気が供
給され、翼環は立ち上がり時に冷えた状態から加熱され
るので、動翼先端とのクリアランスは拡大し、立ち上が
り時の最小クリアランス時の接触が回避される。通常運
転中には蒸気タービンのボトミング系からの蒸気を翼環
に供給し、翼環の動翼先端部と対向する部分を冷却し、
この蒸気流量や温度を適切に設定することにより翼環の
熱伸びを調整することができ、動翼とのクリアランスを
適切に設定し、クリアランスが拡大することによるガス
タービンの性能低下を抑えることができる。
上記と同様に動翼先端とのクリアランスを適切に調整す
ることができ、その後翼環を冷却した蒸気を燃焼器尾筒
へ流し、高温の尾筒壁内部に流れて尾筒を冷却した後回
収されるので、クリアランスのコントロールと共に、蒸
気による尾筒の冷却もなされ、ガスタービンの性能向上
に貢献するものである。
尾筒への蒸気供給とは並行してなされ、上記請求項2の
発明と同等の効果が得られると共に、翼環から尾筒への
蒸気供給系路がなくなり、尾筒へは独立に供給され、冷
却方式の適用幅が広がり、形式により適切な方式が選択
できるようになる。
翼内を冷却し、温度が上昇した冷却蒸気で更に、高温部
の尾筒も冷却するので、翼環の冷却による動翼先端との
クリアランスのコントロールと共に、静翼、尾筒も冷却
され、ガスタービンの性能向上に貢献するものである。
供給と尾筒への蒸気の供給とが並行してなされ、請求項
4の発明と同様の効果が得られると共に、尾筒への蒸気
の供給が別系統でできる方式となり冷却方式の適用幅が
広がり、形式により適切な方式が選択できるようにな
る。
環を、熱の影響が最も厳しい第1段のみとし、冷却通路
をブロック内のU字状通路で形成し、それぞれの燃焼器
尾筒の位置と対応させて設けているので、冷却後の蒸気
の尾筒への供給が容易となる構造となり、尾筒接続部か
らの尾筒冷却後の流出も容易となり、構造が簡素化され
る。
環を第1翼環と第2翼環に分割し、それぞれの翼環に第
1冷却通路と第2冷却通路とを設けているので、第1段
動翼と第2段動翼先端とのクリアランスの両方を翼環を
蒸気冷却することによりコントロールでき、請求項2の
発明のガスタービン性能向上がより一層効果的になされ
る。
ける尾筒への蒸気の流出が、尾筒接続部の尾筒冷却入口
から容易に供給され、又尾筒を冷却した蒸気が尾筒冷却
出口から容易に取り出し、取り出した蒸気を出口管マニ
ホールドに集め、ここから蒸気供給源へ回収が容易にな
される。
の中心軸に対し、ほぼ軸対称となっており、コンパクト
な形状であり、かつ車室との嵌合も凹部や凸部により容
易に嵌合できるので、翼環の変形量を小さく、かつ均等
化することができる。又、翼環断面形状をコンパクトに
することにより車室への嵌合部も簡素化され、この部分
の車室も小径にすることができる。又、本発明の請求項
10では、上下翼環のフランジ結合部の上下の冷却通路
の結合部周囲にシール部材を介在させており、この部分
での蒸気の漏れを防止できる。又、本発明の請求項11
では、翼環の上下には、左右フランジと同等の熱バラン
スのための部材を取付けているので、翼環の熱による歪
が均一化され、無理な熱応力の発生が防止される。又、
本発明の請求項12では、翼環への蒸気入口、翼環から
の蒸気出口もできるだけ上下左右均等に配置することに
より、熱変形のバランスを取り、熱変形量を均一にして
いる。又、本発明の請求項13では、翼環表面の高温に
さらされる部分には、サーマルシールドで覆われている
ので、翼環の熱的影響を少くすることができる。
5の基本発明において、翼環の周囲にはクリアランスを
検出するセンサを配置し、動翼先端と翼環との間のクリ
アランスを検出して制御装置に入力する。制御装置で
は、検出したクリアランスの信号を、予め設定した目標
値と比較し、クリアランスを目標値に近づけるように、
蒸気温度調節器で蒸気温度を調整し、流量制御弁の開度
を調整する。このような制御により、蒸気温度と流量又
は圧力の調整が容易となり、クリアランスが目標値に設
定され、ガスタービンの性能の低下が防止される。又、
本発明の請求項15は、FM変調静電容量型センサであ
り、クリアランスが0〜5mm程度の範囲で、かつ高温状
態において正確に検出ができる。
構成図である。
構成図である。
環の冷却構造を示す断面図である。
環の冷却構造斜視図である。
環の他の冷却構造の冷却系統図である。
る。
る。
図で、(a)は従来の形状、(b)は本発明の形状を示
す。
翼環のサーマルマスを示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
翼環の蒸気入口、出口の配置を示し、(a)は入口が上
下、(b)は入口が上に1個、下に2個の例である。
翼環のサーマルシールドを示す側面図である。
の構成図である。
の構成図である。
の構成図である。
クリアランスの制御システムの特性カーブを示す図であ
る。
クリアランス制御システムのクリアランスセンサの側面
図である。
クリアランス制御システムの制御系統図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 ガスタービンの動翼先端と対向する翼環
内に冷却通路を設け、同通路に補助ボイラと蒸気タービ
ンのボトミング系からの蒸気供給源とを接続し、同補助
ボイラ又は同蒸気供給源から蒸気を前記冷却通路へ流し
て翼環を冷却し冷却後の蒸気を回収することにより、前
記動翼先端と前記翼環との間のクリアランスを低減させ
ることを特徴とするガスタービン。 - 【請求項2】 ガスタービンの動翼先端と対向する翼環
内に冷却通路を設け、同通路に蒸気供給源から蒸気を流
して翼環を冷却し、冷却後の蒸気を燃焼器尾筒接続部へ
流して尾筒へ導き同尾筒の壁内部を冷却し冷却後の蒸気
を前記蒸気供給源へ回収することにより、前記動翼先端
と前記翼環との間のクリアランスを低減させることを特
徴とするガスタービン。 - 【請求項3】 ガスタービンの動翼先端と対向する翼環
内に冷却通路を設け、同通路に蒸気供給源から蒸気を流
して翼環を冷却すると共に、前記蒸気供給源から並列に
燃焼器尾筒接続部へ蒸気を流して尾筒へ導き同尾筒の壁
内部を冷却し、前記通路及び前記尾筒接続部からの冷却
後の蒸気を前記蒸気供給源へ回収することにより、前記
動翼先端と前記翼環との間のクリアランスを低減させる
ことを特徴とするガスタービン。 - 【請求項4】 ガスタービンの第1段動翼先端と対向す
る翼環内に翼環冷却通路を設けると共に、第1段静翼内
に前記翼環冷却通路と連通する静翼冷却通路を設け、蒸
気供給源から前記翼環冷却通路へ蒸気を供給し同翼環を
冷却し、冷却後の蒸気を前記静翼冷却通路へ流し、同静
翼冷却通路を冷却した蒸気を尾筒接続部へ流して同尾筒
の壁内部を冷却し、前記尾筒接続部からの冷却後の蒸気
を前記蒸気供給源へ回収することにより、前記動翼先端
と前記翼環との間のクリアランスを低減させることを特
徴とするガスタービン。 - 【請求項5】 ガスタービンの第1段動翼先端と対向す
る翼環内に翼環冷却通路を設けると共に、第1段静翼内
に前記翼環冷却通路と連通する静翼冷却通路を設け、蒸
気供給源から前記翼環冷却通路へ蒸気を供給し同翼環を
冷却し、冷却後の蒸気を前記静翼冷却通路へ流すと共
に、前記蒸気供給源から並列に燃焼器尾筒接続部へ蒸気
を流して尾筒へ導き同尾筒の壁内部を冷却し、前記静翼
冷却通路及び前記尾筒接続部からの冷却後の蒸気を前記
蒸気供給源へ回収することにより、前記動翼先端と前記
翼環との間のクリアランスを低減させることを特徴とす
るガスタービン。 - 【請求項6】 前記翼環は第1段動翼先端と対向する翼
環であり、同翼環には円周方向に配列した複数の燃焼器
尾筒の位置と対向して軸方向に突設するブロックをそれ
ぞれ設け、同ブロック内に軸方向に伸びる通路と周方向
の通路とでU字状通路を形成し、同U字状通路には一端
から蒸気を流入し、他端から流出し、冷却後の蒸気を尾
筒接続部から前記尾筒へ供給することを特徴とする請求
項2記載のガスタービン。 - 【請求項7】 前記翼環は第1段動翼と対向する第1翼
環と第2段動翼と対向する第2翼環とからなり、前記冷
却通路は前記第1翼環の第1冷却通路と前記第2翼環の
第2冷却通路で構成され、前記第1,第2冷却通路間を
連通する軸方向通路と、前記第1冷却通路と前記尾筒接
続部とを接続する尾筒側通路とを備え、前記蒸気供給源
からの蒸気は、前記第2冷却通路、前記軸方向通路、前
記第1冷却通路、前記尾筒側通路の順に流れ、前記尾筒
接続部へ供給されることを特徴とする請求項2記載のガ
スタービン。 - 【請求項8】 前記尾筒接続部は、前記第1冷却通路と
接続する尾筒冷却入口と、前記尾筒を冷却した冷却後の
蒸気を流出する尾筒冷却出口と、同尾筒冷却出口が接続
する出口管マニホールドとからなることを特徴とする請
求項7記載のガスタービン。 - 【請求項9】 前記第1と第2の翼環は、それぞれ上下
で半円形状で2分割され、左右でフランジ結合された形
状であり、外側が車室壁と嵌合する凹部又は凸部を有
し、内側には動翼先端と対向する壁面を支持する突起部
を有し、断面形状が径方向中心線に対して概略対称に形
成されていることを特徴とする請求項7記載のガスター
ビン。 - 【請求項10】前記第1と第2の翼環は、それぞれ上下
で半円形状で2分割され、左右でフランジ結合された形
状であり、同フランジ結合部の水平接合面において上部
翼環内の冷却通路が下部翼環の冷却通路内へ所定の長さ
入り込み、同入り込んだ部分の周囲にはシール部材を介
装したことを特徴とする請求項7記載のガスタービン。 - 【請求項11】前記翼環は、上下で半円形状で2分割さ
れ、左右でフランジ結合された形状であり、外周囲の上
下には前記フランジとほぼ同等の形状の部材を取付けた
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のガ
スタービン。 - 【請求項12】前記翼環への蒸気入口、蒸気出口は、そ
れぞれ複数個からなり、それぞれ上下左右にほぼ均等配
置となるように配設されていることを特徴とする請求項
1から5のいずれかに記載のガスタービン。 - 【請求項13】前記翼環の表面で空間に露出し高温にさ
らされる部分には断熱材料からなるサーマルシールドで
覆ったことを特徴とする請求項7記載のガスタービン。 - 【請求項14】前記翼環の周囲には車室外側から挿通さ
れ検出部を動翼先端と対向する内周壁面に露出させ前記
動翼先端とのクリアランスを検出する複数のセンサを設
け、前記蒸気供給源から翼環へ蒸気を供給する系路の途
中に設けられた蒸気温度調節器と、同蒸気温度調節器と
前記翼環への蒸気入口との間に設けられた流量制御弁
と、前記センサからの信号を取り込み、同検出信号を予
め設定した目標値と比較し、クリアランスが同目標値に
近づくように前記蒸気温度調節器及び流量制御弁の開度
を制御する制御装置とを備えてなることを特徴とする請
求項1から5のいずれかに記載のガスタービン。 - 【請求項15】前記センサはFM変調静電容量型センサ
であることを特徴とする請求項14記載のガスタービ
ン。
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