JP2001235430A - 光学式検査装置および光学式表面検査装置 - Google Patents
光学式検査装置および光学式表面検査装置Info
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Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】光学部材を加熱することなく紫外域の検査用照
明光により光学部材に曇りが発生しないようにする。 【解決手段】超高圧水銀ランプ101から波長400n
m以下の紫外光を出射する。この検査用紫外光はコンデ
ンサレンズ102によりウエハ103を照射する。ウエ
ハ103の出射光は対物レンズ104と結像レンズ10
5でCCD106に結像する。これらの光学部材は窒素
ガスが充填された容器108内に配置される。窒素ガス
中には、硫酸アンモニウムを生成する二酸化硫黄、アン
モニア、酸素などが含まれない。したがって、紫外光を
長時間使用してもレンズなどの光学部材表面へ硫酸アン
モニウムが付着するのが防止される。
明光により光学部材に曇りが発生しないようにする。 【解決手段】超高圧水銀ランプ101から波長400n
m以下の紫外光を出射する。この検査用紫外光はコンデ
ンサレンズ102によりウエハ103を照射する。ウエ
ハ103の出射光は対物レンズ104と結像レンズ10
5でCCD106に結像する。これらの光学部材は窒素
ガスが充填された容器108内に配置される。窒素ガス
中には、硫酸アンモニウムを生成する二酸化硫黄、アン
モニア、酸素などが含まれない。したがって、紫外光を
長時間使用してもレンズなどの光学部材表面へ硫酸アン
モニウムが付着するのが防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査用照明光を検
査対象に照射して種々の検査を行う装置、好ましくは、
半導体ウエハや液晶表示パネルなどの検査対象にレーザ
光などの検査用照明光を照射して表面を検査する装置に
関する。
査対象に照射して種々の検査を行う装置、好ましくは、
半導体ウエハや液晶表示パネルなどの検査対象にレーザ
光などの検査用照明光を照射して表面を検査する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表面検査装置は、例えば特開平
10-232122号公報に開示されているように、超
高圧水銀ランプと、超高圧水銀ランプからの照明光を検
査対象表面に照射する光学系と、検査対象表面からの出
射光を受光して光電変換するCCDと、CCDで光電変
換された画像信号に所定の処理を施す画像処理装置とを
有している。画像処理装置での画像処理結果に基づい
て、CPUなどがあらかじめ定めた所定の評価アルゴリ
ズムにより検査対象表面の状態を評価する。
10-232122号公報に開示されているように、超
高圧水銀ランプと、超高圧水銀ランプからの照明光を検
査対象表面に照射する光学系と、検査対象表面からの出
射光を受光して光電変換するCCDと、CCDで光電変
換された画像信号に所定の処理を施す画像処理装置とを
有している。画像処理装置での画像処理結果に基づい
て、CPUなどがあらかじめ定めた所定の評価アルゴリ
ズムにより検査対象表面の状態を評価する。
【0003】従来の表面検査装置には可視光が用いられ
てきたが、ウエハ上に形成される回路の微細化に伴い、
より短い波長である400nm以下の紫外光を用いる必
要性がでてきている。従来の表面検査装置のように、光
学系が空気中に配置されていると、紫外光の照射により
光学系を構成する光学部材の表面に硫酸アンモニウム
((NH4) 2S04)などが付着し、透過率または反射率が低
下してしまうという問題があった。
てきたが、ウエハ上に形成される回路の微細化に伴い、
より短い波長である400nm以下の紫外光を用いる必
要性がでてきている。従来の表面検査装置のように、光
学系が空気中に配置されていると、紫外光の照射により
光学系を構成する光学部材の表面に硫酸アンモニウム
((NH4) 2S04)などが付着し、透過率または反射率が低
下してしまうという問題があった。
【0004】空気中には、極微量ながら二酸化硫黄(S
O2)やアンモニア(NH4)などの物質が存在する。これは半
導体製造工場のクリーンルーム内でも同様である。そし
て、これらの物質が、紫外光のエネルギーをもとに空気
中の酸素(O2)および水蒸気(H2O)と結びつき、硫酸アン
モニウム((NH4)2S04)が生成され、光学部材表面に付着
すると考えられている。
O2)やアンモニア(NH4)などの物質が存在する。これは半
導体製造工場のクリーンルーム内でも同様である。そし
て、これらの物質が、紫外光のエネルギーをもとに空気
中の酸素(O2)および水蒸気(H2O)と結びつき、硫酸アン
モニウム((NH4)2S04)が生成され、光学部材表面に付着
すると考えられている。
【0005】この問題を回避するため、特開平4-128
702号公報や特開平5-582号公報に開示されてい
るものでは、硫酸アンモニウムの分解温度以上に光学部
材を加熱し、光学部材の表面に硫酸アンモニウムが付着
することを防いでいる。
702号公報や特開平5-582号公報に開示されてい
るものでは、硫酸アンモニウムの分解温度以上に光学部
材を加熱し、光学部材の表面に硫酸アンモニウムが付着
することを防いでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は光学部材を加熱するため、光学部材の変形や屈
折率の変化など、光学性能に悪影響を与えるおそれがあ
る。とくに、厳重な温度管理を必要とする半導体製造工
程では、装置を加熱する操作は極力避けることが望まし
く、光学性能に影響を与えにくい装置の開発が急務とな
ってきた。
の方法は光学部材を加熱するため、光学部材の変形や屈
折率の変化など、光学性能に悪影響を与えるおそれがあ
る。とくに、厳重な温度管理を必要とする半導体製造工
程では、装置を加熱する操作は極力避けることが望まし
く、光学性能に影響を与えにくい装置の開発が急務とな
ってきた。
【0007】本発明の目的は、光学部材を加熱すること
なく検査用照明光の照射により光学部材に曇りが発生し
ないようにした光学式検査装置および光学式表面検査装
置を提供することにある。
なく検査用照明光の照射により光学部材に曇りが発生し
ないようにした光学式検査装置および光学式表面検査装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の図1に対
応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明による光学式検査装置は、検査雰
囲気中の原因物質により光学部材の表面に曇り現象を発
生させる波長域の検査用照明光を出射する照明用光源1
01と、検査用照明光を検査対象103に照射する光学
系102,104,105と、検査用照明光の照射によ
り検査対象103から出射される出射光を受光する受光
装置106と、照明用光源101、光学系102,10
4,105、および受光装置106を不活性ガス雰囲気
中もしくは真空中に配置する容器108とを具備するこ
とにより、上記目的を達成する。 (2)請求項2による光学式表面検査装置は、波長40
0nm以下の紫外光を含む検査用照明光を出射する照明
用光源101と、検査用照明光を検査対象103に照射
する光学系102,104,105と、検査用照明光の
照射により検査対象103の表面から出射される出射光
を検出する検出装置106と、照明用光源101、光学
系102,104,105、および検出装置106を不
活性ガス雰囲気中もしくは真空中に配置する容器108
とを具備することにより、上記目的を達成する。 (3)請求項3による光学式表面検査装置は、請求項2
に記載の光学式表面検査装置において、容器108の外
側に配置された酸素濃度計測装置112bと、酸素濃度
計測装置112bからの計測信号に基づいて容器108
の外側の酸素濃度が所定の基準値以下になったときに警
報を出力する警報装置111とをさらに備えることを特
徴とする。
応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明による光学式検査装置は、検査雰
囲気中の原因物質により光学部材の表面に曇り現象を発
生させる波長域の検査用照明光を出射する照明用光源1
01と、検査用照明光を検査対象103に照射する光学
系102,104,105と、検査用照明光の照射によ
り検査対象103から出射される出射光を受光する受光
装置106と、照明用光源101、光学系102,10
4,105、および受光装置106を不活性ガス雰囲気
中もしくは真空中に配置する容器108とを具備するこ
とにより、上記目的を達成する。 (2)請求項2による光学式表面検査装置は、波長40
0nm以下の紫外光を含む検査用照明光を出射する照明
用光源101と、検査用照明光を検査対象103に照射
する光学系102,104,105と、検査用照明光の
照射により検査対象103の表面から出射される出射光
を検出する検出装置106と、照明用光源101、光学
系102,104,105、および検出装置106を不
活性ガス雰囲気中もしくは真空中に配置する容器108
とを具備することにより、上記目的を達成する。 (3)請求項3による光学式表面検査装置は、請求項2
に記載の光学式表面検査装置において、容器108の外
側に配置された酸素濃度計測装置112bと、酸素濃度
計測装置112bからの計測信号に基づいて容器108
の外側の酸素濃度が所定の基準値以下になったときに警
報を出力する警報装置111とをさらに備えることを特
徴とする。
【0009】以上の課題を解決するための手段の項で
は、実施の形態の図を用いて発明を説明したが、これに
より本発明が実施の形態に限定されるものではない。
は、実施の形態の図を用いて発明を説明したが、これに
より本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 本発明による光学式表面検査装置の第1の実施の形態を
図1に基づいて説明する。この表面検査装置は、照明用
光源すなわち超高圧水銀ランプ101と、光学系すなわ
ちコンデンサレンズ102、対物レンズ104、および
結像レンズ105と、受光装置すなわちCCD106
と、画像処理装置107とを備え、検査用照明光により
検査対象であるウエハ103の表面を検査する。ウエハ
103はステージST上に保持される。ステージSTを
操作することにより、ウエハ103の表面を揺動させて
検査用照明光の入射角が変更できる。
図1に基づいて説明する。この表面検査装置は、照明用
光源すなわち超高圧水銀ランプ101と、光学系すなわ
ちコンデンサレンズ102、対物レンズ104、および
結像レンズ105と、受光装置すなわちCCD106
と、画像処理装置107とを備え、検査用照明光により
検査対象であるウエハ103の表面を検査する。ウエハ
103はステージST上に保持される。ステージSTを
操作することにより、ウエハ103の表面を揺動させて
検査用照明光の入射角が変更できる。
【0011】密閉容器108内には、超高圧水銀ランプ
101と、コンデンサレンズ102と、対物レンズ10
4と、結像レンズ105と、CCD106とが配置され
ている。容器108に配置されるこれらの構成要素を便
宜的に光学部材と呼ぶ。容器108には窒素ガス供給装
置109が接続され、容器108の内部は窒素ガスで置
換される。たとえば、検査開始前に所定の窒素ガス濃度
になるまで窒素ガスを充填し、検査中、窒素ガス供給装
置109は容器108と遮断する。検査中も窒素ガスを
連続して容器108へ供給してもよい。
101と、コンデンサレンズ102と、対物レンズ10
4と、結像レンズ105と、CCD106とが配置され
ている。容器108に配置されるこれらの構成要素を便
宜的に光学部材と呼ぶ。容器108には窒素ガス供給装
置109が接続され、容器108の内部は窒素ガスで置
換される。たとえば、検査開始前に所定の窒素ガス濃度
になるまで窒素ガスを充填し、検査中、窒素ガス供給装
置109は容器108と遮断する。検査中も窒素ガスを
連続して容器108へ供給してもよい。
【0012】密閉容器108内には圧力計測装置110
と、酸素濃度計測装置112aも設けられている。密閉
容器108外には、酸素濃度計測装置112bと、警報
装置111とが設けられている。密閉容器108の外側
を作業室と呼ぶ。作業室はいわゆるクリーンルームであ
り、作業者は作業室内で容器108に対してウエハ10
3を搬入、搬出するとともに、表面検査時にウエハ10
3を揺動操作する。
と、酸素濃度計測装置112aも設けられている。密閉
容器108外には、酸素濃度計測装置112bと、警報
装置111とが設けられている。密閉容器108の外側
を作業室と呼ぶ。作業室はいわゆるクリーンルームであ
り、作業者は作業室内で容器108に対してウエハ10
3を搬入、搬出するとともに、表面検査時にウエハ10
3を揺動操作する。
【0013】圧力計測装置110は容器108内の圧力
を計測する。酸素濃度計測装置112aは容器108の
内側の酸素濃度を測定する。酸素濃度計測装置112b
は容器108の外側の、すなわち作業室の酸素濃度を測
定する。圧力計測装置110と、酸素濃度計測装置11
2aおよび112bはそれぞれ警報装置111と接続さ
れている。
を計測する。酸素濃度計測装置112aは容器108の
内側の酸素濃度を測定する。酸素濃度計測装置112b
は容器108の外側の、すなわち作業室の酸素濃度を測
定する。圧力計測装置110と、酸素濃度計測装置11
2aおよび112bはそれぞれ警報装置111と接続さ
れている。
【0014】このように構成された表面検査装置では、
超高圧水銀ランプ101から波長365nmのi線や波
長313nmのj線などの紫外光域の検査用照明光が出
射される。この照明光は、コンデンサレンズ102によ
ってウエハ103上に均一に照射される。ウエハ103
上に異物や傷があると、その部分の反射光強度や回折光
強度はそれ以外の部分と異なって出射される。ウエハ1
03から出射された光は、対物レンズ104および結像
レンズ105を通ってCCD106で受光される。CC
D106は、受光されたウエハ103からの光をその強
度に応じた電気信号に変換して画像処理装置107へ出
力する。画像処理装置107は、CCD106から出力
される画像信号に所定の画像処理を施し、画像処理後の
画像信号に基づいてウエハ103の表面状態を評価す
る。たとえば、画像処理装置107はCPUを有し、あ
らかじめ定めた所定の評価アルゴリズムによりウエハ1
03の表面の欠陥を検出する。
超高圧水銀ランプ101から波長365nmのi線や波
長313nmのj線などの紫外光域の検査用照明光が出
射される。この照明光は、コンデンサレンズ102によ
ってウエハ103上に均一に照射される。ウエハ103
上に異物や傷があると、その部分の反射光強度や回折光
強度はそれ以外の部分と異なって出射される。ウエハ1
03から出射された光は、対物レンズ104および結像
レンズ105を通ってCCD106で受光される。CC
D106は、受光されたウエハ103からの光をその強
度に応じた電気信号に変換して画像処理装置107へ出
力する。画像処理装置107は、CCD106から出力
される画像信号に所定の画像処理を施し、画像処理後の
画像信号に基づいてウエハ103の表面状態を評価す
る。たとえば、画像処理装置107はCPUを有し、あ
らかじめ定めた所定の評価アルゴリズムによりウエハ1
03の表面の欠陥を検出する。
【0015】上述したように、超高圧水銀ランプ101
からは、波長365nmのi線や波長313nmのj線
などの紫外光域の検査用照明光が出射される。そのた
め、従来のように光学部材を空気中に配置した場合に
は、コンデンサレンズ102、対物レンズ104、結像
レンズ105、およびCCD106の表面には硫酸アン
モニウムなどが付着する。
からは、波長365nmのi線や波長313nmのj線
などの紫外光域の検査用照明光が出射される。そのた
め、従来のように光学部材を空気中に配置した場合に
は、コンデンサレンズ102、対物レンズ104、結像
レンズ105、およびCCD106の表面には硫酸アン
モニウムなどが付着する。
【0016】そこで、この実施の形態では、このような
光学部材の曇り現象を避けるため、光学部材を密閉容器
108の中に配置し、密閉容器108の内部には窒素ガ
ス供給装置109から供給される窒素(N2)ガスを充填す
る。窒素ガスには、硫酸アンモニウムを生成する原因物
質(二酸化硫黄、アンモニア、酸素など)が含まれていな
い。したがって、紫外域の検査用照明光を長時間使用し
ても、光学部材の表面への硫酸アンモニウムの付着を防
止することができる。
光学部材の曇り現象を避けるため、光学部材を密閉容器
108の中に配置し、密閉容器108の内部には窒素ガ
ス供給装置109から供給される窒素(N2)ガスを充填す
る。窒素ガスには、硫酸アンモニウムを生成する原因物
質(二酸化硫黄、アンモニア、酸素など)が含まれていな
い。したがって、紫外域の検査用照明光を長時間使用し
ても、光学部材の表面への硫酸アンモニウムの付着を防
止することができる。
【0017】また、密閉容器108の内部を1030h
Pa(ヘクトパスカル)以上に与圧しておくと、窒素ガス
が容器108から漏洩して容器108の内部が減圧した
ことを容易に検出できる。圧力計測装置110はこの圧
力の変化を検知し、警報装置111に警報信号を出力す
る。警報装置111は警報音を発し、作業者は窒素ガス
が漏れたことを知ることができる。
Pa(ヘクトパスカル)以上に与圧しておくと、窒素ガス
が容器108から漏洩して容器108の内部が減圧した
ことを容易に検出できる。圧力計測装置110はこの圧
力の変化を検知し、警報装置111に警報信号を出力す
る。警報装置111は警報音を発し、作業者は窒素ガス
が漏れたことを知ることができる。
【0018】一方、容器外側の酸素濃度計測装置112
bで感知される酸素濃度が18.5%未満になると警報装
置11は警報を発し、作業室内の酸素濃度が低下したこ
とを作業者に報知する。酸素濃度計測装置112aは容
器108内の酸素濃度を検出し、容器108内へ酸素が
流入したこと、あるいは、容器108内が窒素ガスで十
分に満たされたことを検出することができる。したがっ
て、酸素濃度計測装置112aを作業室内に設置した表
示装置113と接続し、逐次、容器108内の酸素濃度
を表示する。
bで感知される酸素濃度が18.5%未満になると警報装
置11は警報を発し、作業室内の酸素濃度が低下したこ
とを作業者に報知する。酸素濃度計測装置112aは容
器108内の酸素濃度を検出し、容器108内へ酸素が
流入したこと、あるいは、容器108内が窒素ガスで十
分に満たされたことを検出することができる。したがっ
て、酸素濃度計測装置112aを作業室内に設置した表
示装置113と接続し、逐次、容器108内の酸素濃度
を表示する。
【0019】作業室内の酸素濃度は、作業室内の気流に
より局所的に変動することがある。そのため、密閉容器
108の外側の作業室内には、酸素濃度計測装置112
bとは別の箇所に、警報装置111と接続された酸素濃
度計測装置112cを配置するのが好ましい。この場
合、作業室内に配置する酸素濃度計測装置112cの数
量および位置は、作業室内の気流を変化させうる障害
物、すなわち、作業室の大きさ・形状、その他の装置や
換気ダクトの配置などにより適宜決定する必要がある。
より局所的に変動することがある。そのため、密閉容器
108の外側の作業室内には、酸素濃度計測装置112
bとは別の箇所に、警報装置111と接続された酸素濃
度計測装置112cを配置するのが好ましい。この場
合、作業室内に配置する酸素濃度計測装置112cの数
量および位置は、作業室内の気流を変化させうる障害
物、すなわち、作業室の大きさ・形状、その他の装置や
換気ダクトの配置などにより適宜決定する必要がある。
【0020】密閉容器108内に満たす気体には、本発
明に用いた窒素以外に、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)な
どの不活性ガスを用いることができる。なお、本明細書
では窒素以外に、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)などこれ
らのガスを総称して不活性ガスと呼ぶ。容器108内に
不活性ガスを充填、供給することに代えて、容器内を真
空雰囲気にしてもよい。
明に用いた窒素以外に、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)な
どの不活性ガスを用いることができる。なお、本明細書
では窒素以外に、ヘリウム(He)やアルゴン(Ar)などこれ
らのガスを総称して不活性ガスと呼ぶ。容器108内に
不活性ガスを充填、供給することに代えて、容器内を真
空雰囲気にしてもよい。
【0021】−第2の実施の形態− 本発明による光学式表面検査装置の第2の実施の形態を
図2に基づいて説明する。この表面検査装置は、照明用
光源すなわち低圧水銀ランプ201と、光学系すなわち
凹面鏡202、凹面鏡204、および結像レンズ205
と、受光装置すなわちCCD206と、画像処理装置2
07とを備える。第2の実施の形態では、低圧水銀ラン
プ201と、凹面鏡202と、凹面鏡204と、結像レ
ンズ205と、CCD206を光学部材と呼び、これら
は密閉容器208内に配設されている。
図2に基づいて説明する。この表面検査装置は、照明用
光源すなわち低圧水銀ランプ201と、光学系すなわち
凹面鏡202、凹面鏡204、および結像レンズ205
と、受光装置すなわちCCD206と、画像処理装置2
07とを備える。第2の実施の形態では、低圧水銀ラン
プ201と、凹面鏡202と、凹面鏡204と、結像レ
ンズ205と、CCD206を光学部材と呼び、これら
は密閉容器208内に配設されている。
【0022】密閉容器208は窒素ガス供給装置209
と接続され、密閉容器208内は窒素ガスで置換され
る。第2の実施の形態では、窒素ガス供給装置209は
ガス供給管路L1から容器208へ窒素ガスを供給し、
ガス戻り管路L2から容器208内の窒素ガスを回収す
る。すなわち、窒素ガスを容器208の内部に循環させ
る。密閉容器208内には、酸素濃度計測装置212a
と、気流計測装置210とが設けられている。密閉容器
208外には、警報装置211と、酸素濃度計測装置2
12bとが設けられている。
と接続され、密閉容器208内は窒素ガスで置換され
る。第2の実施の形態では、窒素ガス供給装置209は
ガス供給管路L1から容器208へ窒素ガスを供給し、
ガス戻り管路L2から容器208内の窒素ガスを回収す
る。すなわち、窒素ガスを容器208の内部に循環させ
る。密閉容器208内には、酸素濃度計測装置212a
と、気流計測装置210とが設けられている。密閉容器
208外には、警報装置211と、酸素濃度計測装置2
12bとが設けられている。
【0023】気流計測装置210は容器208内の気流
を計測する。酸素濃度計測装置212aは容器208の
内側の酸素濃度を測定する。酸素濃度計測装置212b
は容器208の外側の作業室の酸素濃度を測定する。気
流計測装置210、酸素濃度計測装置212aおよび2
12bはそれぞれ警報装置211と接続されている。
を計測する。酸素濃度計測装置212aは容器208の
内側の酸素濃度を測定する。酸素濃度計測装置212b
は容器208の外側の作業室の酸素濃度を測定する。気
流計測装置210、酸素濃度計測装置212aおよび2
12bはそれぞれ警報装置211と接続されている。
【0024】低圧水銀ランプ201から出射された光
は、凹面鏡202によってウエハ203をテレセントリ
ックに照明する。ウエハ203上に異物や傷があると、
その部分の反射光強度や回折光強度はそれ以外の部分と
異なって出射される。ウエハ203から出射された0次
光(反射光)を含む回折光は、凹面鏡204および結像レ
ンズ205を通ってCCD206上に結像する。CCD
206で受光した光像は光強度に応じた電気信号に変換
され、画像処理装置207に入力される。画像処理装置
207は入力される画像信号に基づいてウエハ203上
の欠陥を検出する。また、上述したように、ウエハ20
3はステージSTにより揺動され、ウエハ203に対す
る検査用照明光の入射角が変更できる。
は、凹面鏡202によってウエハ203をテレセントリ
ックに照明する。ウエハ203上に異物や傷があると、
その部分の反射光強度や回折光強度はそれ以外の部分と
異なって出射される。ウエハ203から出射された0次
光(反射光)を含む回折光は、凹面鏡204および結像レ
ンズ205を通ってCCD206上に結像する。CCD
206で受光した光像は光強度に応じた電気信号に変換
され、画像処理装置207に入力される。画像処理装置
207は入力される画像信号に基づいてウエハ203上
の欠陥を検出する。また、上述したように、ウエハ20
3はステージSTにより揺動され、ウエハ203に対す
る検査用照明光の入射角が変更できる。
【0025】低圧水銀ランプ201からは遠紫外光(波
長248nm)を含む検査用照明光が出射されているた
め、第1の実施の形態と同様に、検査用照明光を空気中
で長時間照射すると、凹面鏡202、凹面鏡204、結
像レンズ205、CCD206の表面に硫酸アンモニウ
ムが付着する。
長248nm)を含む検査用照明光が出射されているた
め、第1の実施の形態と同様に、検査用照明光を空気中
で長時間照射すると、凹面鏡202、凹面鏡204、結
像レンズ205、CCD206の表面に硫酸アンモニウ
ムが付着する。
【0026】この現象を避けるため、光学部材を窒素(N
2)ガスが充填されている密閉容器208の中に配置す
る。容器208の内部には窒素ガス供給装置209から
窒素(N 2)ガスを供給・循環させる。容器208内に窒素
を供給することにより、硫酸アンモニウムを生成する原
因物質(二酸化硫黄、アンモニア、酸素など)を容器内2
08内から除去することができる。したがって、紫外域
の検査用照明光を長時間使用しても、光学部材表面への
硫酸アンモニウムの付着を防止することができる。
2)ガスが充填されている密閉容器208の中に配置す
る。容器208の内部には窒素ガス供給装置209から
窒素(N 2)ガスを供給・循環させる。容器208内に窒素
を供給することにより、硫酸アンモニウムを生成する原
因物質(二酸化硫黄、アンモニア、酸素など)を容器内2
08内から除去することができる。したがって、紫外域
の検査用照明光を長時間使用しても、光学部材表面への
硫酸アンモニウムの付着を防止することができる。
【0027】上述したように、気流計測装置210は容
器208内部の気流を計測する。例えば容器208に穴
が開き、その穴から窒素が漏洩して容器208内の気流
が変化すると、気流計測装置210はその気流の変化を
計測する。気流計測装置210が気流の変化を検出する
と、警報装置211が駆動されて警報音が鳴動する。容
器208の内側には酸素濃度計測装置212aが、外側
には酸素濃度計測装置212bが警報装置222に接続
されて設置されており、それぞれ、第1の実施の形態の
酸素濃度計測装置112a、酸素濃度計測装置112b
と同様の機能を果たす。
器208内部の気流を計測する。例えば容器208に穴
が開き、その穴から窒素が漏洩して容器208内の気流
が変化すると、気流計測装置210はその気流の変化を
計測する。気流計測装置210が気流の変化を検出する
と、警報装置211が駆動されて警報音が鳴動する。容
器208の内側には酸素濃度計測装置212aが、外側
には酸素濃度計測装置212bが警報装置222に接続
されて設置されており、それぞれ、第1の実施の形態の
酸素濃度計測装置112a、酸素濃度計測装置112b
と同様の機能を果たす。
【0028】第2の実施の形態でも、容器208が設置
される作業室内に複数の酸素濃度計測装置を設けるのが
好ましい。
される作業室内に複数の酸素濃度計測装置を設けるのが
好ましい。
【0029】―第3の実施の形態 本発明による第3の実施の形態の光学式表面検査装置を
図3に基づいて説明する。図3に示す表面検査装置は、
エキシマレーザ301と、回転多面鏡301aと、凹面
鏡302と、凹面鏡304と、結像レンズ305と、C
CD306と、画像処理装置307とを備えている。回
転多面鏡301aと凹面鏡302は密閉容器308a内
に収容され、凹面鏡303は密閉容器308b内に収容
され、結像レンズ305とCCD306は密閉容器30
8c内に収容されている。なお、密閉容器308a,3
08b,308cの入射および射出窓には石英ガラスが
取り付けられている。
図3に基づいて説明する。図3に示す表面検査装置は、
エキシマレーザ301と、回転多面鏡301aと、凹面
鏡302と、凹面鏡304と、結像レンズ305と、C
CD306と、画像処理装置307とを備えている。回
転多面鏡301aと凹面鏡302は密閉容器308a内
に収容され、凹面鏡303は密閉容器308b内に収容
され、結像レンズ305とCCD306は密閉容器30
8c内に収容されている。なお、密閉容器308a,3
08b,308cの入射および射出窓には石英ガラスが
取り付けられている。
【0030】第3の実施の形態における表面検査装置で
は、波長193mmのエキシマレーザ301からレーザビ
ームが出射される。このレーザビームのビーム径は不図
示のビームエキスパンダで拡大され、凹面鏡302の焦
点面上に配置された回転多面鏡301aで偏向され、凹
面鏡302で反射される。凹面鏡302で反射したレー
ザ光はウエハ303を走査し、これにより、ウエハ30
3全面にレーザビームが照射される。ウエハ303から
出射された光は、凹面鏡304および結像レンズ305
を通ってCCD306によって光強度に応じた電気信号
に変換され、画像処理装置307によってウエハ303
上の欠陥を検出する。ウエハ303は上述した各実施の
形態と同様にステージST上に保持されている。
は、波長193mmのエキシマレーザ301からレーザビ
ームが出射される。このレーザビームのビーム径は不図
示のビームエキスパンダで拡大され、凹面鏡302の焦
点面上に配置された回転多面鏡301aで偏向され、凹
面鏡302で反射される。凹面鏡302で反射したレー
ザ光はウエハ303を走査し、これにより、ウエハ30
3全面にレーザビームが照射される。ウエハ303から
出射された光は、凹面鏡304および結像レンズ305
を通ってCCD306によって光強度に応じた電気信号
に変換され、画像処理装置307によってウエハ303
上の欠陥を検出する。ウエハ303は上述した各実施の
形態と同様にステージST上に保持されている。
【0031】第3の実施の形態で使用するレーザ光の波
長は遠紫外光であるため、第1の実施の形態および第2
の実施の形態と同様、レーザ光を空気中で長時間使用す
ると、凹面鏡302,凹面鏡304、結像レンズ30
5、CCD306で構成される光学部材の表面に硫酸ア
ンモニウムが付着してしまう。
長は遠紫外光であるため、第1の実施の形態および第2
の実施の形態と同様、レーザ光を空気中で長時間使用す
ると、凹面鏡302,凹面鏡304、結像レンズ30
5、CCD306で構成される光学部材の表面に硫酸ア
ンモニウムが付着してしまう。
【0032】この現象を避けるため、エキシマレーザ3
01、回転多面鏡301aを密閉容器308a内に、凹
面鏡304を密閉容器308b内に、結像レンズ30
5、CCD306を密閉容器308c内に配置する。そ
して、それぞれの密閉容器308a〜308cの内部を
窒素ガスで満たしておくことにより、各容器内の硫酸ア
ンモニウムを生成する原因物質(二酸化硫黄、アンモニ
ア、酸素など)を除去する。これにより、エキシマレー
ザを長時間使用しても光学部材表面への硫酸アンモニウ
ムの付着を防止することができる。
01、回転多面鏡301aを密閉容器308a内に、凹
面鏡304を密閉容器308b内に、結像レンズ30
5、CCD306を密閉容器308c内に配置する。そ
して、それぞれの密閉容器308a〜308cの内部を
窒素ガスで満たしておくことにより、各容器内の硫酸ア
ンモニウムを生成する原因物質(二酸化硫黄、アンモニ
ア、酸素など)を除去する。これにより、エキシマレー
ザを長時間使用しても光学部材表面への硫酸アンモニウ
ムの付着を防止することができる。
【0033】各密閉容器308a〜308cに窒素ガス
や不活性ガスを供給・循環させるようにしてもよい。第
1および第2の実施の形態と同様に光学部材のすべてを
単一の密閉容器に収容してもよい。第2の実施の形態で
も、容器308a〜308cが設置される作業室内に複
数の酸素濃度計測装置を設けるのが好ましい。
や不活性ガスを供給・循環させるようにしてもよい。第
1および第2の実施の形態と同様に光学部材のすべてを
単一の密閉容器に収容してもよい。第2の実施の形態で
も、容器308a〜308cが設置される作業室内に複
数の酸素濃度計測装置を設けるのが好ましい。
【0034】本発明は以上説明した表面検査装置に限定
されない。すなわち、空気中の原因物質により光学部材
の表面に曇り現象を発生させる波長域の検査用照明光を
出射する照明用光源と、検査用照明光を検査対象に照射
する光学部材と、照明用光源と光学系とを不活性ガス雰
囲気中もしくは真空中に配置する容器とを備える種々の
光学式検査装置に本発明を適用できる。
されない。すなわち、空気中の原因物質により光学部材
の表面に曇り現象を発生させる波長域の検査用照明光を
出射する照明用光源と、検査用照明光を検査対象に照射
する光学部材と、照明用光源と光学系とを不活性ガス雰
囲気中もしくは真空中に配置する容器とを備える種々の
光学式検査装置に本発明を適用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、光学部材を窒素(N2),
アルゴンあるいはヘリウムなどの不活性雰囲気中または
真空中に配置することにより、容器内は、すなわち検査
用照明光の光路雰囲気中には曇り物質を生成するための
原因物質が含まれなくなる。その結果、紫外光などの検
査用照明光が照射されても曇り物質が生成されることが
なく、装置内に配置された光学部材の表面に不純物が付
着しない。したがって、紫外光などの検査用照明光を利
用したときに光学部材の透過率および反射率を低下させ
ることがない。換言すると、光学部材の光学性能の劣化
を防ぐことが可能となり、半導体ウエハなどの検査対象
表面などの検査を効果的に行うことができる。また、従
来のように光学部材の曇りを防止する目的で光学部材を
加熱する必要がなく、熱による光学性能の低下を防止で
きる。さらに、容器外側の酸素濃度が所定の基準値以下
のときに警報するようにしたので、容器から窒素ガスあ
るいは不活性ガスが漏れても作業者の安全性が確保され
る。
アルゴンあるいはヘリウムなどの不活性雰囲気中または
真空中に配置することにより、容器内は、すなわち検査
用照明光の光路雰囲気中には曇り物質を生成するための
原因物質が含まれなくなる。その結果、紫外光などの検
査用照明光が照射されても曇り物質が生成されることが
なく、装置内に配置された光学部材の表面に不純物が付
着しない。したがって、紫外光などの検査用照明光を利
用したときに光学部材の透過率および反射率を低下させ
ることがない。換言すると、光学部材の光学性能の劣化
を防ぐことが可能となり、半導体ウエハなどの検査対象
表面などの検査を効果的に行うことができる。また、従
来のように光学部材の曇りを防止する目的で光学部材を
加熱する必要がなく、熱による光学性能の低下を防止で
きる。さらに、容器外側の酸素濃度が所定の基準値以下
のときに警報するようにしたので、容器から窒素ガスあ
るいは不活性ガスが漏れても作業者の安全性が確保され
る。
【図1】図1は、本発明による光学式検査装置の第1の
実施の形態を示す概略図である。
実施の形態を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明による光学式検査装置の第2の
実施の形態を示す概略図である。
実施の形態を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明による光学式検査装置の第3の
実施の形態を示す概略図である。
実施の形態を示す概略図である。
101:超高圧水銀ランプ 102:コ
ンデンサレンズ 103,203,303:ウエハ 104:対
物レンズ 105、205,305:結像レンズ 106、206,305:CCD 107、207,307:画像処理装置 108,2
08:密閉容器 109、209:窒素ガス供給装置 110:
圧力計測装置 111,211,311:警報装置 212a,212b,212c:酸素濃度計測装置 201:低圧水銀ランプ 202,204:凹
面鏡 210:気流計測装置 301:エ
キシマレーザ 301a:回転多面鏡 302,3
04:凹面鏡 308a,308b,308c:密閉容器
ンデンサレンズ 103,203,303:ウエハ 104:対
物レンズ 105、205,305:結像レンズ 106、206,305:CCD 107、207,307:画像処理装置 108,2
08:密閉容器 109、209:窒素ガス供給装置 110:
圧力計測装置 111,211,311:警報装置 212a,212b,212c:酸素濃度計測装置 201:低圧水銀ランプ 202,204:凹
面鏡 210:気流計測装置 301:エ
キシマレーザ 301a:回転多面鏡 302,3
04:凹面鏡 308a,308b,308c:密閉容器
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 CC19 CC25 DD11 DD15 FF01 FF04 FF63 GG03 GG04 GG21 HH04 HH12 HH18 JJ08 LL09 LL14 LL19 LL62 MM16 PP12 QQ31 2G051 AA51 AB01 AB07 BA05 CA04 CB05 CD09 2G086 EE10 4M106 AA01 BA07 CA41 CA46 DB02 DB07 DB12 DH12 DH31 DH38 DH49 DH60 DJ02
Claims (3)
- 【請求項1】検査雰囲気中の原因物質により光学部材の
表面に曇り現象を発生させる波長域の検査用照明光を出
射する照明用光源と、前記検査用照明光を検査対象に照
射する光学系と、前記検査用照明光の照射により前記検
査対象から出射される出射光を受光する受光装置と、前
記照明用光源、前記光学系、および前記受光装置を不活
性ガス雰囲気中もしくは真空中に配置する容器とを具備
することを特徴とする光学式検査装置。 - 【請求項2】波長400nm以下の紫外光を含む検査用
照明光を出射する照明用光源と、前記検査用照明光を検
査対象に照射する光学系と、前記検査用照明光の照射に
より前記検査対象の表面から出射される出射光を受光す
る受光装置と、前記照明用光源、前記光学系、および受
光装置を不活性ガス雰囲気中もしくは真空中に配置する
容器とを具備することを特徴とする光学式表面検査装
置。 - 【請求項3】請求項2に記載の光学式表面検査装置にお
いて、 前記容器の外側に配置された酸素濃度計測装置と、前記
酸素濃度計測装置からの計測信号に基づいて前記容器の
外側の酸素濃度が所定の基準値以下になったときに警報
を出力する警報装置とをさらに備えることを特徴とする
光学式表面検査装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000048659A JP2001235430A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 光学式検査装置および光学式表面検査装置 |
KR1020000029549A KR20010007152A (ko) | 1999-06-01 | 2000-05-31 | 결함검사장치 및 결함검사방법 |
US10/304,787 US20030112428A1 (en) | 1999-06-01 | 2002-11-27 | Method and apparatus for surface inspection |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000048659A JP2001235430A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 光学式検査装置および光学式表面検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001235430A true JP2001235430A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18570713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000048659A Pending JP2001235430A (ja) | 1999-06-01 | 2000-02-25 | 光学式検査装置および光学式表面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001235430A (ja) |
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WO2015079514A1 (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 株式会社ニレコ | エッジ位置検出センサ |
TWI493175B (zh) * | 2008-07-22 | 2015-07-21 | Orbotech Ltd | 用於光學地檢驗一物件的系統及方法 |
US10622232B2 (en) | 2017-08-23 | 2020-04-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Semiconductor manufacturing apparatus and method of manufacturing semiconductor device using the same |
WO2020115112A3 (de) * | 2018-12-07 | 2020-08-13 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Wafer-inspektionssystem mit wasserterminierter optik |
IT202100008405A1 (it) * | 2021-04-02 | 2022-10-02 | Nexan srl | Sistema di visione da utilizzarsi in ambienti ad elevata umidità e alcalini/acidi |
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