JP2001234810A - 水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッド - Google Patents
水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッドInfo
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- JP2001234810A JP2001234810A JP2000050208A JP2000050208A JP2001234810A JP 2001234810 A JP2001234810 A JP 2001234810A JP 2000050208 A JP2000050208 A JP 2000050208A JP 2000050208 A JP2000050208 A JP 2000050208A JP 2001234810 A JP2001234810 A JP 2001234810A
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】コストや重量の増加を招くことなく締付けボル
ト間の剛性を充分に確保してシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの合せ面のシール性を向上させた水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドを提供するにあ
る。 【解決手段】シリンダブロック30上に締付けボルト5
8で締着されたシリンダヘッド29の各気筒廻りに形成
されるウォータジャケット52を収束させる冷却水通路
55をシリンダヘッド29の幅方向にこのシリンダヘッ
ド29と一体に形成した水冷式4サイクル多気筒エンジ
ンのシリンダヘッド29において、冷却水通路55の外
壁61を、シリンダヘッド29のシリンダブロック30
との合せ面53に位置する地板60の冷却水通路55側
端縁からシリンダ軸線62に対して上外側に向かって斜
めに形成したものである。
ト間の剛性を充分に確保してシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの合せ面のシール性を向上させた水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドを提供するにあ
る。 【解決手段】シリンダブロック30上に締付けボルト5
8で締着されたシリンダヘッド29の各気筒廻りに形成
されるウォータジャケット52を収束させる冷却水通路
55をシリンダヘッド29の幅方向にこのシリンダヘッ
ド29と一体に形成した水冷式4サイクル多気筒エンジ
ンのシリンダヘッド29において、冷却水通路55の外
壁61を、シリンダヘッド29のシリンダブロック30
との合せ面53に位置する地板60の冷却水通路55側
端縁からシリンダ軸線62に対して上外側に向かって斜
めに形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式4サイクル
多気筒エンジンのシリンダヘッドに関する。
多気筒エンジンのシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】水冷式エンジンの冷却水経路としては、
例えばラジエターによって冷却された冷却水がウォータ
ポンプによってシリンダブロック内のウォータジャケッ
トに導かれ、シリンダヘッドとの合せ面に設けられた連
通路を経てシリンダヘッド内のウォータジャケットに導
かれ、その後に冷却水出口からラジエターに導かれるよ
うに構成されたものがある。
例えばラジエターによって冷却された冷却水がウォータ
ポンプによってシリンダブロック内のウォータジャケッ
トに導かれ、シリンダヘッドとの合せ面に設けられた連
通路を経てシリンダヘッド内のウォータジャケットに導
かれ、その後に冷却水出口からラジエターに導かれるよ
うに構成されたものがある。
【0003】図6は、従来の一般的な水冷式4サイクル
多気筒エンジンのシリンダヘッド1の縦断面図であり、
シリンダブロック2のウォータジャケット3内の冷却水
はシリンダブロック2との合せ面4に設けられた連通路
5を経てシリンダヘッド1内のウォータジャケット6に
導かれ、シリンダヘッド1を冷却した後、冷却水はシリ
ンダヘッド1後部にシリンダヘッド1の幅方向に延びた
各気筒間を繋ぐ冷却水通路7を経て冷却水出口8に導か
れるようになっている。
多気筒エンジンのシリンダヘッド1の縦断面図であり、
シリンダブロック2のウォータジャケット3内の冷却水
はシリンダブロック2との合せ面4に設けられた連通路
5を経てシリンダヘッド1内のウォータジャケット6に
導かれ、シリンダヘッド1を冷却した後、冷却水はシリ
ンダヘッド1後部にシリンダヘッド1の幅方向に延びた
各気筒間を繋ぐ冷却水通路7を経て冷却水出口8に導か
れるようになっている。
【0004】また、各気筒間を繋ぐ冷却水通路7はその
通路面積を充分に確保するために、外壁9が冷却水通路
7下方の合せ面4に対し外側にオーバーハングOHされ
ている。
通路面積を充分に確保するために、外壁9が冷却水通路
7下方の合せ面4に対し外側にオーバーハングOHされ
ている。
【0005】一方、シリンダヘッド1は各気筒間に挿通
される締付けボルト10によってシリンダブロック2に
締結されている。
される締付けボルト10によってシリンダブロック2に
締結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各気筒
間を繋ぐ冷却水通路の外壁をオーバーハングさせると上
記締付けボルト間の剛性を充分に確保することができ
ず、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面のシ
ール性が低下する。
間を繋ぐ冷却水通路の外壁をオーバーハングさせると上
記締付けボルト間の剛性を充分に確保することができ
ず、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面のシ
ール性が低下する。
【0007】そのために、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの合せ面に介装されるガスケット(図示せず)
の仕様を向上させたり、シリンダヘッド側合せ面の地板
厚を厚くするなどで対処してきたが、コストや重量の増
加を招いてしまう。
ロックとの合せ面に介装されるガスケット(図示せず)
の仕様を向上させたり、シリンダヘッド側合せ面の地板
厚を厚くするなどで対処してきたが、コストや重量の増
加を招いてしまう。
【0008】また、例えば特開平11−229955号
公報に示すように、締付けボルトの本数を増やしてシリ
ンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面(シール面)
の変形を防止する方法もあるが、気筒あたり複数本の吸
・排気バルブを備えるエンジンの場合、締付けボルトに
よって吸排気通路の面積が減少してエンジン出力を低下
させる虞がある。
公報に示すように、締付けボルトの本数を増やしてシリ
ンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面(シール面)
の変形を防止する方法もあるが、気筒あたり複数本の吸
・排気バルブを備えるエンジンの場合、締付けボルトに
よって吸排気通路の面積が減少してエンジン出力を低下
させる虞がある。
【0009】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、コストや重量の増加を招くことなく締付けボル
ト間の剛性を充分に確保してシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの合せ面のシール性を向上させた水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドを提供すること
を目的とする。
もので、コストや重量の増加を招くことなく締付けボル
ト間の剛性を充分に確保してシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの合せ面のシール性を向上させた水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドは、上述した課
題を解決するために、請求項1に記載したように、シリ
ンダブロック上に締付けボルトで締着されたシリンダヘ
ッドの各気筒廻りに形成されるウォータジャケットを収
束させる冷却水通路を上記シリンダヘッドの幅方向にこ
のシリンダヘッドと一体に形成した水冷式4サイクル多
気筒エンジンのシリンダヘッドにおいて、上記冷却水通
路の外壁を、上記シリンダヘッドの上記シリンダブロッ
クとの合せ面に位置する地板の冷却水通路側端縁からシ
リンダ軸線に対して上外側に向かって斜めに形成したも
のである。
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドは、上述した課
題を解決するために、請求項1に記載したように、シリ
ンダブロック上に締付けボルトで締着されたシリンダヘ
ッドの各気筒廻りに形成されるウォータジャケットを収
束させる冷却水通路を上記シリンダヘッドの幅方向にこ
のシリンダヘッドと一体に形成した水冷式4サイクル多
気筒エンジンのシリンダヘッドにおいて、上記冷却水通
路の外壁を、上記シリンダヘッドの上記シリンダブロッ
クとの合せ面に位置する地板の冷却水通路側端縁からシ
リンダ軸線に対して上外側に向かって斜めに形成したも
のである。
【0011】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記冷却水通路内の各気筒間
に形成された上記締付けボルトのボス間に設けられた吸
気ポートの壁部から上記地板に向かって補強リブを一体
に形成したものである。
求項2に記載したように、上記冷却水通路内の各気筒間
に形成された上記締付けボルトのボス間に設けられた吸
気ポートの壁部から上記地板に向かって補強リブを一体
に形成したものである。
【0012】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記冷却水通路内の各気筒
間に形成された吸気ポートを複数に区画する区画壁から
上記地板に向かって補強リブを一体に形成したものであ
る。
請求項3に記載したように、上記冷却水通路内の各気筒
間に形成された吸気ポートを複数に区画する区画壁から
上記地板に向かって補強リブを一体に形成したものであ
る。
【0013】そして、上述した課題を解決するために、
請求項4に記載したように上記シリンダヘッドと上記シ
リンダブロックとの合せ面と、上記吸気ポートとの挟み
角θを40°以上に設定したものである。
請求項4に記載したように上記シリンダヘッドと上記シ
リンダブロックとの合せ面と、上記吸気ポートとの挟み
角θを40°以上に設定したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0015】図1は、この発明を適用した自動二輪車の
一例を示す左側面図である。
一例を示す左側面図である。
【0016】図1に示すように、この自動二輪車11は
車体フレーム12を有し、その前方にヘッドパイプ13
が設けられる。ヘッドパイプ13には図示しないサスペ
ンション機構を内装し、前輪14を回動自在に支持する
左右一対のフロントフォーク15やハンドルバー16等
から構成されるステアリング機構17が設けられ、ハン
ドルバー16により前輪14が左右に回動自在に操舵さ
れる。
車体フレーム12を有し、その前方にヘッドパイプ13
が設けられる。ヘッドパイプ13には図示しないサスペ
ンション機構を内装し、前輪14を回動自在に支持する
左右一対のフロントフォーク15やハンドルバー16等
から構成されるステアリング機構17が設けられ、ハン
ドルバー16により前輪14が左右に回動自在に操舵さ
れる。
【0017】一方、車体フレーム12は、例えばツイン
チューブ型のもので、ヘッドパイプ13の直後で左右方
向に拡開された後、互いに平行に後斜下方に延びる左右
一対のタンクレール18と、このタンクレール18の後
端部に接続され、略上下方に向かって延びる左右一対の
センターフレーム19と、このセンターフレーム19の
後上端から後方に延びる左右一対のシートレール20と
から構成される。
チューブ型のもので、ヘッドパイプ13の直後で左右方
向に拡開された後、互いに平行に後斜下方に延びる左右
一対のタンクレール18と、このタンクレール18の後
端部に接続され、略上下方に向かって延びる左右一対の
センターフレーム19と、このセンターフレーム19の
後上端から後方に延びる左右一対のシートレール20と
から構成される。
【0018】タンクレール18の上方には燃料タンク2
1が配置され、シートレール20の上方には運転シート
22が配置される。また、センターフレーム19の略中
央下部にはピボット軸23が架設され、このピボット軸
23にスイングアーム24がピボット軸23廻りにスイ
ング自在に枢着されると共に、このスイングアーム24
の後端に後輪25が回動自在に軸支される。そして、前
後輪14,25間の車体中央下部、燃料タンク21下方
にはエンジン26が配置される。
1が配置され、シートレール20の上方には運転シート
22が配置される。また、センターフレーム19の略中
央下部にはピボット軸23が架設され、このピボット軸
23にスイングアーム24がピボット軸23廻りにスイ
ング自在に枢着されると共に、このスイングアーム24
の後端に後輪25が回動自在に軸支される。そして、前
後輪14,25間の車体中央下部、燃料タンク21下方
にはエンジン26が配置される。
【0019】さらに、この自動二輪車11は車体の前部
が流線形のカウリング27で覆われており、走行中の空
気抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが図られ
ている。
が流線形のカウリング27で覆われており、走行中の空
気抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが図られ
ている。
【0020】図2はエンジン26の左側面図あり、大部
分を縦断面で示す。図2に示すように、このエンジン2
6は水冷4サイクル並列四気筒エンジンであり、主にシ
リンダヘッドカバー28、シリンダヘッド29、シリン
ダブロック30、そしてクランクケース31から外形が
構成される。
分を縦断面で示す。図2に示すように、このエンジン2
6は水冷4サイクル並列四気筒エンジンであり、主にシ
リンダヘッドカバー28、シリンダヘッド29、シリン
ダブロック30、そしてクランクケース31から外形が
構成される。
【0021】クランクケース31は分割式であり、例え
ば図における上下方向に三分割され、直立よりやや前傾
したシリンダブロック30が一体に形成されたアッパー
クランクケース31aと、その下方のセンタークランク
ケース31bと、その下方のロアークランクケース31
cとから構成される。そして、アッパークランクケース
31aとセンタークランクケース31bとの合せ面には
エンジン26の幅方向に延びるクランクシャフト32が
回転自在に支持される。
ば図における上下方向に三分割され、直立よりやや前傾
したシリンダブロック30が一体に形成されたアッパー
クランクケース31aと、その下方のセンタークランク
ケース31bと、その下方のロアークランクケース31
cとから構成される。そして、アッパークランクケース
31aとセンタークランクケース31bとの合せ面には
エンジン26の幅方向に延びるクランクシャフト32が
回転自在に支持される。
【0022】クランクシャフト32には、コンロッド3
3の大端部33aが連結され、また、コンロッド33の
小端部33bにはピストン34が連結される。そして、
シリンダブロック30内にはピストン34が図における
上下方向摺動自在に収納される。
3の大端部33aが連結され、また、コンロッド33の
小端部33bにはピストン34が連結される。そして、
シリンダブロック30内にはピストン34が図における
上下方向摺動自在に収納される。
【0023】ピストン34の往復ストロークはクランク
シャフト32により回転運動に変換され、センタークラ
ンクケース31bとロアークランクケース31cとによ
って形成される空間内の図示しないクラッチ機構および
ミッション機構を経てドライブチェーン35(図1参
照)を介して駆動輪である後輪25に伝達される。
シャフト32により回転運動に変換され、センタークラ
ンクケース31bとロアークランクケース31cとによ
って形成される空間内の図示しないクラッチ機構および
ミッション機構を経てドライブチェーン35(図1参
照)を介して駆動輪である後輪25に伝達される。
【0024】一方、シリンダヘッド29内には動弁装置
36が設けられ、クランクシャフト32の回転が図示し
ないカムチェーンを介して動弁装置36のカムシャフト
37に伝達されることにより、動弁装置36が作動さ
れ、吸・排気バルブ38を開閉操作する。なお、シリン
ダヘッド29の上部はシリンダヘッドカバー28により
塞がれる。
36が設けられ、クランクシャフト32の回転が図示し
ないカムチェーンを介して動弁装置36のカムシャフト
37に伝達されることにより、動弁装置36が作動さ
れ、吸・排気バルブ38を開閉操作する。なお、シリン
ダヘッド29の上部はシリンダヘッドカバー28により
塞がれる。
【0025】ところで、この自動二輪車11に用いられ
るエンジン26への混合気供給手段は燃料噴射式であっ
て、シリンダヘッド29の後ろ側に形成された吸気ポー
ト39にフューエルインジェクタ40を備えたスロット
ルボディ41が接続される。スロットルボディ41は、
その吸気通路内にスロットルバルブ42を備え、このス
ロットルバルブ42の下流側に直接燃料を噴射するフュ
ーエルインジェクタ40が設けられる。そして、スロッ
トルボディ41はエンジン26の後上方に配置され、ス
ロットルボディ41の上流側にはエアクリーナ43が接
続される。なお、シリンダヘッド29の前側には排気ポ
ート44が形成され、この排気ポート44に排気管45
が接続される。
るエンジン26への混合気供給手段は燃料噴射式であっ
て、シリンダヘッド29の後ろ側に形成された吸気ポー
ト39にフューエルインジェクタ40を備えたスロット
ルボディ41が接続される。スロットルボディ41は、
その吸気通路内にスロットルバルブ42を備え、このス
ロットルバルブ42の下流側に直接燃料を噴射するフュ
ーエルインジェクタ40が設けられる。そして、スロッ
トルボディ41はエンジン26の後上方に配置され、ス
ロットルボディ41の上流側にはエアクリーナ43が接
続される。なお、シリンダヘッド29の前側には排気ポ
ート44が形成され、この排気ポート44に排気管45
が接続される。
【0026】上述したように、このエンジン26は水冷
式の冷却方式を採用し、エンジン26の前方に冷却水を
冷却および貯留するラジエター46が配置される。一
方、エンジン26の例えば左側面には例えばクランクシ
ャフト32によって駆動されるウォータポンプ47が配
置され、ラジエター46から延びる第一ウォータホース
48が接続される。また、シリンダブロック30にはウ
ォータジャケット49が形成され、このウォータジャケ
ット49に繋がるユニオン50にウォータポンプ47か
ら延びる第二ウォータホース51が接続される。
式の冷却方式を採用し、エンジン26の前方に冷却水を
冷却および貯留するラジエター46が配置される。一
方、エンジン26の例えば左側面には例えばクランクシ
ャフト32によって駆動されるウォータポンプ47が配
置され、ラジエター46から延びる第一ウォータホース
48が接続される。また、シリンダブロック30にはウ
ォータジャケット49が形成され、このウォータジャケ
ット49に繋がるユニオン50にウォータポンプ47か
ら延びる第二ウォータホース51が接続される。
【0027】図3はシリンダヘッド29の拡大縦断面図
である。また、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図
であり、本発明の第一実施形態を示すと共に、図5は図
3のV−V線に沿う断面図であり、本発明の第二実施形
態を示す。なお、各実施形態において同一の構成部材に
は同一の符号を付す。
である。また、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図
であり、本発明の第一実施形態を示すと共に、図5は図
3のV−V線に沿う断面図であり、本発明の第二実施形
態を示す。なお、各実施形態において同一の構成部材に
は同一の符号を付す。
【0028】図2〜図5に示すように、シリンダヘッド
29にも各気筒の周囲にウォータジャケット52が形成
され、シリンダブロック30との合せ面53に設けられ
た連通路54を介してシリンダブロック30内のウォー
タジャケット49から冷却水が導かれる。
29にも各気筒の周囲にウォータジャケット52が形成
され、シリンダブロック30との合せ面53に設けられ
た連通路54を介してシリンダブロック30内のウォー
タジャケット49から冷却水が導かれる。
【0029】また、シリンダヘッド29の各気筒廻りに
形成されるウォータジャケット52は、シリンダヘッド
29後部にシリンダヘッド29と一体に形成されてその
幅方向に延びる冷却水通路55によって一本に収束され
ると共に、この冷却水通路55の後部に冷却水出口56
が形成される。そして、この冷却水出口56に第三ウォ
ータホース57を介してラジエター46が接続される。
形成されるウォータジャケット52は、シリンダヘッド
29後部にシリンダヘッド29と一体に形成されてその
幅方向に延びる冷却水通路55によって一本に収束され
ると共に、この冷却水通路55の後部に冷却水出口56
が形成される。そして、この冷却水出口56に第三ウォ
ータホース57を介してラジエター46が接続される。
【0030】ところで、シリンダヘッド29は各気筒間
に挿通される締付けボルト58によってシリンダブロッ
ク30に締結される。また、シリンダヘッド29とシリ
ンダブロック30との合せ面53にはガスケット59が
介装される。
に挿通される締付けボルト58によってシリンダブロッ
ク30に締結される。また、シリンダヘッド29とシリ
ンダブロック30との合せ面53にはガスケット59が
介装される。
【0031】図3に詳細に示すように、シリンダヘッド
29の、シリンダブロック30との合せ面53に位置す
る地板60の冷却水通路55側端縁からは冷却水通路5
5の外壁61がシリンダ軸線62に対して上外側に向か
って斜めに略直線的に形成される。
29の、シリンダブロック30との合せ面53に位置す
る地板60の冷却水通路55側端縁からは冷却水通路5
5の外壁61がシリンダ軸線62に対して上外側に向か
って斜めに略直線的に形成される。
【0032】また、本発明の第一実施形態においては、
図3および図4に示すように、冷却水通路55内の各気
筒間に形成された締付けボルト58のボス63間に設け
られた吸気ポート39の壁部64からは地板60に向か
って補強リブ65が一体に形成される。
図3および図4に示すように、冷却水通路55内の各気
筒間に形成された締付けボルト58のボス63間に設け
られた吸気ポート39の壁部64からは地板60に向か
って補強リブ65が一体に形成される。
【0033】さらに、本発明の第二実施形態において
は、図3および図5に示すように、冷却水通路55内
の、各気筒間に形成された吸気ポート39を複数、本実
施形態においては左右に二つ、に区画する区画壁66か
らは地板60に向かって補強リブ67が一体に形成され
る。
は、図3および図5に示すように、冷却水通路55内
の、各気筒間に形成された吸気ポート39を複数、本実
施形態においては左右に二つ、に区画する区画壁66か
らは地板60に向かって補強リブ67が一体に形成され
る。
【0034】そして、いずれの実施形態においても、図
3に示すように、シリンダヘッド29とシリンダブロッ
ク30との合せ面53と、吸気ポート39との挟み角θ
は40°以上(θ≧40°)に設定される。
3に示すように、シリンダヘッド29とシリンダブロッ
ク30との合せ面53と、吸気ポート39との挟み角θ
は40°以上(θ≧40°)に設定される。
【0035】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0036】冷却水通路55の外壁61を、シリンダヘ
ッド29のシリンダブロック30との合せ面53に位置
する地板60の冷却水通路55側端縁からシリンダ軸線
62に対して上外側に向かって斜めに略直線的に形成し
たことにより、締付けボルト58間のシリンダヘッド2
9とシリンダブロック30との合せ面53の剛性が高ま
り、締付けボルト58の締付力による合せ面53の変形
が防止されてこの合せ面53のシール性が向上する。
ッド29のシリンダブロック30との合せ面53に位置
する地板60の冷却水通路55側端縁からシリンダ軸線
62に対して上外側に向かって斜めに略直線的に形成し
たことにより、締付けボルト58間のシリンダヘッド2
9とシリンダブロック30との合せ面53の剛性が高ま
り、締付けボルト58の締付力による合せ面53の変形
が防止されてこの合せ面53のシール性が向上する。
【0037】また、合せ面53の剛性が高まることによ
り地板60の厚さを薄くでき、重量の軽減が図れると共
に、ガスケット59の仕様を低いものにでき、コストダ
ウンが図れる。
り地板60の厚さを薄くでき、重量の軽減が図れると共
に、ガスケット59の仕様を低いものにでき、コストダ
ウンが図れる。
【0038】さらに、冷却水通路55内の吸気ポート3
9の壁部64やこの吸気ポート39を区画する区画壁6
6から地板60に向けて補強リブ65,67を一体に形
成したことによりシリンダヘッド29とシリンダブロッ
ク30との合せ面53の剛性がさらに高まる。
9の壁部64やこの吸気ポート39を区画する区画壁6
6から地板60に向けて補強リブ65,67を一体に形
成したことによりシリンダヘッド29とシリンダブロッ
ク30との合せ面53の剛性がさらに高まる。
【0039】そして、シリンダヘッド29とシリンダブ
ロック30との合せ面53と、吸気ポート39との挟み
角θを40°以上に設定すれば冷却水通路55の断面積
を確保し易く、また、吸気ポート39の傾斜壁部64が
シリンダヘッド29とシリンダブロック30との合せ面
53に対して垂直に近い状態となってシリンダヘッド2
9とシリンダブロック30との合せ面53の剛性が高ま
る。
ロック30との合せ面53と、吸気ポート39との挟み
角θを40°以上に設定すれば冷却水通路55の断面積
を確保し易く、また、吸気ポート39の傾斜壁部64が
シリンダヘッド29とシリンダブロック30との合せ面
53に対して垂直に近い状態となってシリンダヘッド2
9とシリンダブロック30との合せ面53の剛性が高ま
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水冷
式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッドによれ
ば、シリンダブロック上に締付けボルトで締着されたシ
リンダヘッドの各気筒廻りに形成されるウォータジャケ
ットを収束させる冷却水通路を上記シリンダヘッドの幅
方向にこのシリンダヘッドと一体に形成した水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドにおいて、上記
冷却水通路の外壁を、上記シリンダヘッドの上記シリン
ダブロックとの合せ面に位置する地板の冷却水通路側端
縁からシリンダ軸線に対して上外側に向かって斜めに形
成したため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合
せ面の剛性が高まってこの合せ面のシール性が向上す
る。
式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッドによれ
ば、シリンダブロック上に締付けボルトで締着されたシ
リンダヘッドの各気筒廻りに形成されるウォータジャケ
ットを収束させる冷却水通路を上記シリンダヘッドの幅
方向にこのシリンダヘッドと一体に形成した水冷式4サ
イクル多気筒エンジンのシリンダヘッドにおいて、上記
冷却水通路の外壁を、上記シリンダヘッドの上記シリン
ダブロックとの合せ面に位置する地板の冷却水通路側端
縁からシリンダ軸線に対して上外側に向かって斜めに形
成したため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合
せ面の剛性が高まってこの合せ面のシール性が向上す
る。
【0041】また、上記冷却水通路内の各気筒間に形成
された上記締付けボルトのボス間に設けられた吸気ポー
トの壁部から上記地板に向かって補強リブを一体に形成
したため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合せ
面の剛性がさらに高まる。
された上記締付けボルトのボス間に設けられた吸気ポー
トの壁部から上記地板に向かって補強リブを一体に形成
したため、シリンダヘッドとシリンダブロックとの合せ
面の剛性がさらに高まる。
【0042】さらに、上記冷却水通路内の各気筒間に形
成された吸気ポートを複数に区画する区画壁から上記地
板に向かって補強リブを一体に形成したため、シリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの合せ面の剛性がさらに高
まる。
成された吸気ポートを複数に区画する区画壁から上記地
板に向かって補強リブを一体に形成したため、シリンダ
ヘッドとシリンダブロックとの合せ面の剛性がさらに高
まる。
【0043】そして、上記シリンダヘッドと上記シリン
ダブロックとの合せ面を40°以上に設定したため、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面の剛性がさ
らに高まる。
ダブロックとの合せ面を40°以上に設定したため、シ
リンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面の剛性がさ
らに高まる。
【図1】本発明に係る水冷式4サイクル多気筒エンジン
のシリンダヘッドの一実施形態を示す自動二輪車の左側
面図。
のシリンダヘッドの一実施形態を示す自動二輪車の左側
面図。
【図2】エンジンの左側面断面図。
【図3】シリンダヘッドの拡大縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図(第一実施形
態)。
態)。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図(第二実施形
態)。
態)。
【図6】従来の一般的な水冷式4サイクル多気筒エンジ
ンのシリンダヘッドの縦断面図。
ンのシリンダヘッドの縦断面図。
26 水冷式4サイクル多気筒エンジン 29 シリンダヘッド 30 シリンダブロック 39 吸気ポート 49,52 ウォータジャケット 53 シリンダヘッドとシリンダブロックとの合せ面 55 冷却水通路 58 締付けボルト 60 地板 61 冷却水通路の外壁 62 シリンダ軸線 63 締付けボルトのボス 64 吸気ポートの壁部 65,67 補強リブ 66 吸気ポートの区画壁 θ 合せ面と吸気ポートとの挟み角
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダブロック上に締付けボルトで締
着されたシリンダヘッドの各気筒廻りに形成されるウォ
ータジャケットを収束させる冷却水通路を上記シリンダ
ヘッドの幅方向にこのシリンダヘッドと一体に形成した
水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッドにお
いて、上記冷却水通路55の外壁61を、上記シリンダ
ヘッド29の上記シリンダブロック30との合せ面53
に位置する地板60の冷却水通路55側端縁からシリン
ダ軸線62に対して上外側に向かって斜めに形成したこ
とを特徴とする水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリ
ンダヘッド。 - 【請求項2】 上記冷却水通路55内の各気筒間に形成
された上記締付けボルト58のボス63間に設けられた
吸気ポート39の壁部64から上記地板60に向かって
補強リブ65を一体に形成した請求項1記載の水冷式4
サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッド。 - 【請求項3】 上記冷却水通路55内の各気筒間に形成
された吸気ポート39を複数に区画する区画壁66から
上記地板60に向かって補強リブ67を一体に形成した
請求項1記載の水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリ
ンダヘッド。 - 【請求項4】 上記シリンダヘッド29と上記シリンダ
ブロック30との合せ面53と、上記吸気ポート39と
の挟み角θを40°以上に設定した請求項2または3記
載の水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000050208A JP2001234810A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000050208A JP2001234810A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001234810A true JP2001234810A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18572022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000050208A Pending JP2001234810A (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 水冷式4サイクル多気筒エンジンのシリンダヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001234810A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113533A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 燃料噴射式エンジン、及びこれを備える自動二輪車 |
-
2000
- 2000-02-25 JP JP2000050208A patent/JP2001234810A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113533A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 燃料噴射式エンジン、及びこれを備える自動二輪車 |
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