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JP2001233509A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2001233509A
JP2001233509A JP2000046806A JP2000046806A JP2001233509A JP 2001233509 A JP2001233509 A JP 2001233509A JP 2000046806 A JP2000046806 A JP 2000046806A JP 2000046806 A JP2000046806 A JP 2000046806A JP 2001233509 A JP2001233509 A JP 2001233509A
Authority
JP
Japan
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original
image reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000046806A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Morimine
寿一 森峰
Kazutaka Miyamoto
和孝 宮本
Tetsuo Tokuda
哲生 徳田
Yoshihide Ametani
美秀 雨谷
Hironori Matsuzaki
宏則 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Copyer Co Ltd filed Critical Copyer Co Ltd
Priority to JP2000046806A priority Critical patent/JP2001233509A/ja
Publication of JP2001233509A publication Critical patent/JP2001233509A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安定してスムーズに原稿を搬送できる画像読取
装置を提供する。 【解決手段】給紙ガイド板93のうち矢印C方向の下流
側部分に、原稿100を搬送ベルト86に押し付ける押
付板102を配置した。押付板102は、給紙ガイド板
93の幅(矢印C方向に直交する方向の長さ)とほぼ同
じ幅をもっている。また、押付板102は、給紙ガイド
板93のうち矢印C方向の下流側端部に連続して、この
下流側端部から、複数の搬送ローラ92のうち給紙ロー
ラ94,96に最も近い搬送ローラの近くまで延びてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿に記録された
画像を読み取る画像読取装置、及び、この画像読取装置
を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、インクを吐出して記録媒体に画像を形成
するインクジェット方式画像形成装置や、現像剤などを
用いて記録媒体に画像を形成する電子写真方式の画像形
成装置が知られている。これらの画像形成装置には、原
稿に記録された画像を読み取る画像読取装置が備えられ
ているタイプのものがある。
【0003】画像読取装置は、原稿がその画像面を下に
して載置されるか若しくは通過する原稿台ガラスを有す
る。原稿台ガラスの上には、原稿がこの原稿台ガラスに
接触しながら通過するように原稿を自動で搬送する原稿
搬送装置(ドキュメントフィーダ,DF)が配置されて
いる。原稿搬送装置には無端の搬送ベルトが組み込まれ
ており、この搬送ベルトは原稿台ガラスに接触してい
る。これら搬送ベルトと原稿台ガラスの間に原稿を入れ
て搬送ベルトを回転させる。これにより、原稿が原稿台
ガラスに接触しながら所定の搬送方向に搬送される。
【0004】また、原稿搬送装置には、原稿を搬送ベル
トと原稿台ガラスの間に向けて挿入する原稿挿入口が形
成されている。この原稿挿入口の近傍には、通常、原稿
を挟持しながら原稿台ガラスに向けて搬送する一対の搬
送ローラが配置されている。原稿は、この一対の搬送ロ
ーラによって原稿挿入口を通過し、原稿台ガラスと搬送
ベルトの間に挿入され、搬送ベルトによって原稿台ガラ
スの上面に接触しながらこの原稿台ガラスを通過し、原
稿排出口から排出される。なお、原稿台ガラスは、原稿
挿入口から原稿排出口までの間に広がっている。
【0005】また、原稿台ガラスの下方には、原稿に記
録された画像を光学的な情報として読み取るスキャナ
(光学系)が配置されている。このスキャナを使って原
稿の画像を読み取るモードとしては、原稿を原稿台ガラ
スに固定した状態で画像を読み取る固定読取モードと、
原稿台ガラス上で原稿を上記の搬送方向に移動させなが
ら画像を読み取る移動読取モード(シートスルーモー
ド)とがある。
【0006】固定読取モードは、原稿先端を所定の固定
読取位置に合わせてこの原稿を固定した状態でスキャナ
(光学系)を上記の搬送方向若しくはその逆方向に移動
させながら、原稿に記録された画像をスキャナで読み取
るモードである。一方、シートスルーモードは、スキャ
ナを固定した状態で原稿を上記の搬送方向に移動させな
がら、この原稿に記録された画像をスキャナで読み取る
モードである。
【0007】固定読取モードでは、原稿台ガラスに原稿
を固定した状態でこの原稿の画像が読み取られるので、
原稿台ガラスよりもサイズの大きい原稿の画像の一部が
読み取られない。従って、固定読取モードは、原稿台ガ
ラスよりもサイズの大きい原稿には適用できない。これ
に対し、シートスルーモードでは、原稿台ガラス上で原
稿を移動させながらこの原稿の画像が読み取られるの
で、原稿台ガラスよりもサイズの大きい原稿にも適用で
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートスル
ーモードの場合、原稿が原稿台ガラスに例えば静電的に
一瞬だけ吸着されて、原稿が原稿台ガラス上でスムーズ
に移動できないことがある。また、原稿と原稿台ガラス
の間の摩擦力が原稿と搬送ベルトの間の摩擦力よりも小
さい場合に、原稿は原稿台ガラス上をスムーズに搬送さ
れて移動する。しかし、何らかの原因でこれらの摩擦力
の大小が逆になることがあり、この場合は、原稿が原稿
台ガラス上でスムーズに搬送されない。
【0009】このように原稿が原稿台ガラス上でスムー
ズに搬送されない場合、スキャナで読み取られる画像が
伸びたり縮んだりするおそれがある。このため、スキャ
ナからの画像情報に基づいて記録紙に形成された画像
が、原稿に記録された画像に比べて伸びたり縮んだりし
て不良画像になることがある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、安定してスム
ーズに原稿を搬送できる画像読取装置、及びこの画像読
取装置が組み込まれた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の画像読取装置は、原稿が挿入される原
稿挿入口と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出さ
れる原稿排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口
までの間に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から
挿入された原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させな
がら、前記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送
方向に搬送する搬送ベルトとを備え、原稿のうち前記原
稿台ガラスに接触している部分に記録されている画像を
読み取る画像読取装置において、(1)前記原稿挿入口
から挿入された原稿を前記搬送ベルトに押し付ける、前
記原稿挿入口の近傍に配置された押付部材を備えたこと
を特徴とするものである。ここで、(2)前記押付部材
は、前記搬送ベルトのうち前記原稿挿入口の近傍の部分
に圧接する平らな圧接部材であってもよい。
【0012】また、(3)前記押付部材は、前記搬送ベ
ルトのうち前記原稿挿入口の近傍の部分に撓み力によっ
て圧接している可撓性部材であってもよい。
【0013】さらに、画像読取装置は、(4)前記可撓
性部材を挟んで前記搬送ベルトとは反対の側に配置され
た、前記可撓性部材を支持する弾性部材を備えてもよ
い。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿
排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間
に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入され
た原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前
記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬
送する搬送ベルトとを備え、前記原稿挿入口から挿入さ
れた原稿を前記原稿台ガラス上の所定の固定読取位置に
固定してスキャナを搬送方向もしくはその反対方向に移
動させながら、該原稿に記録された画像を前記スキャナ
で読み取る固定読取モード、及び前記スキャナを固定し
て前記原稿挿入口から挿入された原稿を前記搬送方向に
搬送させながら、該原稿に記録された画像を前記スキャ
ナで読み取る移動読取モード双方のいずれかを選択する
画像読取装置において、(5)前記搬送ベルトのうち前
記原稿挿入口の近傍の部分を下方から圧接する圧接位
置、及び前記搬送ベルトから離れる退避位置双方のいず
れかの位置に選択的に位置する圧接部材を備えたことを
特徴とするものである。
【0015】ここで、上記の画像読取装置が、(6)前
記固定読取モードのときは前記圧接部材を前記避難位置
に位置させると共に、前記移動読取モードのときは前記
圧接部材を前記圧接位置に位置させる切換手段を備えて
もよい。
【0016】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿
排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間
に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入され
た原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前
記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬
送する搬送ベルトとを備え、原稿のうち前記原稿台ガラ
スに接触している部分に記録されている画像を読み取る
画像読取装置において、(7)前記搬送ベルトのうち前
記原稿挿入口の近傍の近傍部分は、前記原稿台ガラスか
ら離れてその上方に位置するものであり、(8)前記近
傍部分に圧接して従動回転する回転体を備えたことを特
徴とするものである。
【0017】また、上記目的を達成するための本発明の
第4の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿
排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間
に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入され
た原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前
記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬
送する搬送ベルトとを備え、前記原稿挿入口から挿入さ
れた原稿を前記原稿台ガラス上の所定の固定読取位置に
固定してスキャナを搬送方向もしくはその反対方向に移
動させながら、該原稿に記録された画像を前記スキャナ
で読み取る固定読取モード、及び前記スキャナを固定し
て前記原稿挿入口から挿入された原稿を前記搬送方向に
搬送させながら、該原稿に記録された画像を前記スキャ
ナで読み取る移動読取モード双方のいずれかを選択する
画像読取装置において、(9)該原稿ガラス台のうち前
記原稿挿入口の近傍部分は、前記搬送ベルトに圧接する
ように形成されたものであることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、上記目的を達成するための本発明の
第5の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿
排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間
に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入され
た原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前
記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬
送する搬送ベルトと、前記原稿台ガラスの下方に配置さ
れて原稿の画像を読み取るスキャナとを備え、前記原稿
台ガラスの前記上面に接触している原稿をスキャナに対
して相対的に移動させて原稿の画像を読み取る画像読取
装置において、(10)原稿に接触する案内面に突起が
形成された、前記原稿挿入口に原稿を案内する案内部材
を備えたことを特徴とするものである。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
第6の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿
排出口と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間
に広がる原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入され
た原稿を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前
記原稿挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬
送する搬送ベルトと、前記原稿台ガラスの下方に配置さ
れて原稿の画像を読み取るスキャナとを備え、前記原稿
台ガラスの前記上面に接触している原稿をスキャナに対
して相対的に移動させて原稿の画像を読み取る画像読取
装置において、(11)原稿に接触する案内面に開口が
形成された、前記原稿挿入口に原稿を案内する案内部材
と、(12)前記案内面よりも上方及び下方双方の間を
前記開口を通って自在に移動する突起部材とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0020】ここで、(13)前記突起部材は、前記ス
キャナを固定して前記原稿挿入口から挿入された原稿を
前記搬送方向に搬送させながら、該原稿の画像を前記ス
キャナで読み取る移動読取モードのときは、前記案内面
よりも上方に位置しているものであってもよい。
【0021】また、(14)前記突起部材は、前記案内
面よりも上方に位置しているときに原稿に接触して自在
に回転する回転体を有するものであってもよい。
【0022】また、上記目的を達成するための本発明の
第7の画像読取装置は、原稿が挿入される原稿挿入口
と、該原稿挿入口に原稿を搬送する搬送手段と、前記該
原稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口
と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広が
る原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿
を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿
挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する
搬送ベルトとを備え、原稿のうち前記原稿台ガラスに接
触している部分に記録されている画像を読み取る画像読
取装置において、(15)前記搬送手段が原稿を搬送す
る搬送力を、該原稿が前記搬送ベルトによって搬送され
始めた後に所定のタイミングで徐々に弱める弱め手段を
備えたことを特徴とするものである。
【0023】ここで、(16)前記搬送手段は、原稿を
挟持しながら搬送する一対のローラであり、(17)前
記弱め手段は、前記一対のローラを相対的に徐々に離す
ものであってもよい。
【0024】また、(18)前記弱め手段は、原稿に記
録された画像が読み取られ始めるよりも以前に前記搬送
手段の搬送力を零にするものであってもよい。
【0025】さらに、(19)前記弱め手段は、(19
−1)前記一対のローラのうちの一方のローラを支持す
る支持部材と、(19−2)所定のタイミングで回転し
て前記支持部材を移動させることにより前記一方のロー
ラを他方のローラから徐々に離す偏心カムとを備えたも
のであってもよい。
【0026】また、上記目的を達成するための本発明の
画像形成装置は、(20)上記したいずれかの画像読取
装置と、(21)該画像読取装置で読み取られた画像を
記録媒体に形成する画像形成部とを備えたことを特徴と
するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施形
態を説明する。 [第1実施形態]図1を参照して本発明の画像読取装置
と画像形成装置の第1実施形態を説明する。
【0028】図1は、本発明の第1実施形態を示す斜視
図である。
【0029】複写機(本発明にいう画像形成装置の一例
である)10の頂面には原稿100(図2参照)が載置
される原稿台ガラス12が設けられている。また、この
頂面には、原稿台ガラス12に原稿100を送り込むド
キュメントフィーダ(DF)80が開閉自在に固定され
ている。このDF80は、原稿台ガラス12を覆う原稿
台カバーとしても機能する。
【0030】複写機10の頂面の正面側には、複写枚数
などが入力される操作部(操作パネル)14が配置され
ている。操作部14の隣には、複写機10に電源を投入
するための電源スイッチ16が配置されている。また、
複写機10には、複数枚の記録紙がそれぞれに収容され
る4つのカセット18,20,22,24が複写機10
の本体に出し入れ自在に備えられている。また、複写機
10は、葉書などの小サイズの記録紙も載置できる手差
しトレイ26や、ロール紙28a(図2参照)が収容さ
れるロール紙ユニット28も備えている。なお、複写機
10には、画像が形成された記録紙が積載される排紙ト
レイ30が取り付けられている。
【0031】図2を参照して、図1の複写機10の内部
構造や画像を形成する手順を説明する。
【0032】図2は、図1の複写機の内部構造を示す模
式図である。この図では、図1に示す構成要素と同一の
構成要素には同一の符号が付されている。
【0033】閉じられた状態のDF80(図1参照)の
下には、原稿100が載置される原稿台ガラス12が配
置されている。原稿台ガラス12の下方には、原稿10
0を照射して画像情報を担持した画像信号を得る露光光
学系が配置されている。この露光光学系は、光源32、
レンズ34、およびミラー36,38,40,42,4
4,46などから構成されている。原稿台ガラス12に
載置された原稿100が光源32からの光によって照射
され、原稿100からの反射光48が画像信号として、
レンズ34、およびミラー36,38,40,42,4
4,46を経て、露光光学系の下方に配置された感光ド
ラム50に照射される。
【0034】感光ドラム50は、図2の紙面に垂直方向
に延びる回転軸50aを有しており、矢印A方向に回転
している。原稿100からの反射光48が照射される照
射位置よりも感光ドラム50の回転方向上流側には、感
光ドラム50を一様に帯電する一次帯電器52が配置さ
れている。この一次帯電器52によって感光ドラム50
が一様に帯電されて帯電面が形成された後、この帯電面
に原稿100からの反射光48が照射されて静電潜像が
形成される。
【0035】上記の照射位置よりも感光ドラム50の回
転方向下流側には、静電潜像を現像する現像装置54が
配置されている。感光ドラム50と現像装置54とが対
向する領域は、静電潜像が現像される現像領域である。
感光ドラム50の回転によって静電潜像が現像領域に到
達すると、現像装置54によって静電潜像が現像されて
トナー像(現像像)が形成される。
【0036】現像領域よりも感光ドラム50の回転方向
下流側には、トナー像を記録紙に転写する転写帯電器5
6が配置されている。感光ドラム50と転写帯電器56
が対向する領域は、トナー像が記録紙に転写される転写
領域であり、感光ドラム50の回転によってトナー像が
転写領域に到達すると、この転写領域に搬送されてきた
記録紙にトナー像が転写される。
【0037】記録紙は、カセット18,20,22,2
4やロール紙ユニット28などから送り出されて転写領
域に搬送される。記録紙を転写領域に搬送するに当って
は、例えばカセット18から給紙ローラ18bによって
送り出されたカット紙18aを、その先端を一対のレジ
ストローラ60に当接してループを形成した状態で待機
させておき、トナー像が転写領域に到達するタイミング
に合わせてカット紙18aを転写領域に搬送する。これ
により、カット紙18aにトナー像が転写される。
【0038】また、ロール紙ユニット28に収容された
ロール紙28aに画像を形成する場合は、ロール紙28
aの上方に配置された一対のロール紙給紙ローラ66
と、この一対のロール紙給紙ローラ66よりも給紙方向
下流側に配置された一対のロール紙搬送ローラ68それ
ぞれにロール紙28aを挟持させながらレジストローラ
60まで搬送して待機させておく。トナー像が転写領域
に到達するタイミングに合せてロール紙28aを転写領
域に搬送する。これにより、ロール紙28aにトナー像
が転写される。
【0039】上述のようにしてトナー像が転写されたカ
ット紙18aやロール紙28aは、分離帯電器58によ
って感光ドラム50から分離され、矢印B方向に回転す
る搬送ベルト62に搬送されて定着器64に到達し、こ
の定着器64でトナー像が記録紙に定着される。トナー
像が記録紙に定着された後、記録紙が排紙口(図示せ
ず)から排紙トレイ30に排出される。なお、転写後に
感光ドラム50に残留した残留トナーは、クリーニング
装置67によって感光ドラム50から除去される。ま
た、感光ドラム50に残留した残留電荷は除電ランプ
(図示せず)によって除電される。これにより、感光ド
ラム50は次の画像形成に入り得る状態になる。
【0040】上記した複写機10では、原稿100を原
稿台ガラス12に固定した状態で画像を読み取る固定読
取モード、及び原稿台ガラス12の上面で原稿を搬送方
向に移動させながら画像を読み取るシートスルーモード
双方を選択できるように構成されている。固定読取モー
ドでは、原稿100をDF80によって原稿台ガラス1
2の上面に送り込んで、この上面の所定の読取位置で原
稿100を一時停止させ、上記した露光光学系を走査し
て原稿100を露光して原稿100の画像を読み取り、
この読み取りが終了した後、原稿100を再び移動させ
て排出する。一方、シートスルーモードでは、露光光学
系を原稿台ガラス12の所定位置に停止させておき、D
F80によって原稿台ガラス12の上面で原稿100を
搬送しながら原稿100を露光してこの原稿100の画
像を読み取る。
【0041】図2と図3を参照して、DF80の構造と
作用を説明する。
【0042】図3は、DFの一部の概略構成を示す斜視
図である。
【0043】DF80には、原稿100が挿入される原
稿挿入口82と、この原稿挿入口82から挿入された原
稿100が排出される原稿排出口84とが形成されてい
る。上記した原稿台ガラス12は、原稿挿入口82から
原稿排出口84までの間に広がっている。また、DF8
0は、原稿100を、原稿挿入口82から原稿排出口8
4に向かう搬送方向(矢印C方向)に搬送する搬送ベル
ト86を有する。この搬送ベルト86はウレタンゴム製
で無端のベルトであり、その幅(搬送方向に直交する方
向の長さ)は原稿台ガラス12の幅(搬送方向の直交す
る方向の長さ)にほぼ等しい。
【0044】搬送ベルト86は、原稿台ガラス12のや
や上方であって原稿挿入口82の近傍に配置されたベル
ト駆動ローラ88と、原稿台ガラス12のやや上方であ
って原稿排出口84の近傍に配置されたテンションロー
ラ90の間に掛け渡されており、弛まないように引っ張
られている。ベルト駆動ローラ88とテンションローラ
90の間には、複数(図2では3つ)の搬送ローラ92
が配置されている。これら複数の搬送ローラ92は、ば
ねなどを利用して搬送ベルト86を原稿台ガラス12の
上面に押し付けている。このため、搬送ベルト86は、
原稿100を原稿台ガラス12に接触させながら搬送方
向に搬送できる。
【0045】原稿挿入口82には、原稿100を搬送ベ
ルト86と原稿台ガラス12の間に案内する給紙ガイド
板93が形成されている。この給紙ガイド板93は、搬
送方向(矢印C方向)に直交する方向に広がっている。
また、給紙ガイド板93の近傍には、原稿100を挟持
しながら搬送する一対の給紙ローラ94,96が回転軸
98に所定間隔で複数組(図3では4組)固定されてい
る。なお、原稿排出口84には、原稿100を挟持しな
がら排出する一対の排紙ローラ106が複数組配置され
ている。
【0046】給紙ガイド板93のうち矢印C方向の下流
側部分には、原稿100を搬送ベルト86に押し付ける
押付板(搬送ガイドともいい、本発明にいう押付部材に
一例である)102が配置されている。押付板102
は、給紙ガイド板93の幅(矢印C方向に直交する方向
の長さ)とほぼ同じ幅をもっている。また、押付板10
2は、給紙ガイド板93のうち矢印C方向の下流側端部
に連続して、この下流側端部から、複数の搬送ローラ9
2のうち給紙ローラ94,96に最も近い搬送ローラの
近くまで延びている。押付板102の矢印C方向下流側
端部は原稿台ガラス12の上に位置しているが、この位
置は、複写機10に使用できる最大サイズの原稿を原稿
台ガラス12に載置する際に邪魔にならないような位置
である。また、押付板102の矢印C方向下流側端部に
は丸みが形成されており、この端部や搬送ベルト86が
摩耗しにくくなっている。
【0047】押付板102は搬送ベルト86によって下
方に(原稿台ガラス12の方に)押し付けられるように
配置されている。従って、押付板102は、搬送ベルト
86のうち原稿挿入口82の近傍の部分に圧接している
こととなる。また、押付板102は、原稿100に対す
る摩擦係数が比較的低く、耐摩耗性を有する例えばマイ
ラ(本発明にいう可撓性部材の一例である)のような樹
脂製のものである。
【0048】上記のような構成のDF80の原稿挿入口
82に原稿100が挿入された場合、挿入された原稿1
00は、先ず、検知センサ(図示せず)で検知される。
この検知の直後に、給紙ローラ94,96が矢印D方向
に回転し始めて原稿100が給紙ローラ94,96に挟
持される。給紙ローラ94,96の回転に伴って原稿1
00の先端が搬送ベルト86と押付板102の隙間に進
入し、さらに、原稿台ガラス12に到達する。
【0049】このようにして原稿100の先端が原稿台
ガラス12を通過中もしくは通過後に原稿100の後端
が給紙ローラ94,96を通過する(通り抜ける)。こ
れにより、給紙ローラ94,96の搬送力は原稿100
に伝わらない。しかし、原稿100の後端は、搬送ベル
ト86と押付板102に挟まれて搬送ベルト86に押し
付けられているので、搬送ベルト86の搬送力が原稿1
00に伝わる。このため、原稿100は強い搬送力で矢
印C方向に搬送されることとなるので、原稿100が原
稿台ガラス12に静電的に吸着されそうになっても、吸
着されて一瞬停止することなく、安定してスムーズに搬
送される。この結果、搬送中の原稿100が原稿台ガラ
ス12に吸着されて一瞬停止するようなトラブルが防止
され、読み取られた画像が伸びるような画像不良も防止
できる。
【0050】なお、原稿100の先端が排紙ローラ10
6に到達すると、この先端が排紙ローラ106に挟持さ
れて排出され始める。原稿100が完全に排出されると
排紙検知センサ(図示せず)が原稿100を検知し、こ
の排紙検知センサからの排紙信号に基づいて搬送ベルト
86、給紙ローラ94,96、排紙ローラ106などが
停止し、DF80の原稿搬送動作が終了する。 [第2実施形態]図4を参照して本発明の第2実施形態
を説明する。
【0051】図4は、第2実施形態の画像読取装置が有
するDFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側
面図である。この図では、図2と図3に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0052】第2実施形態の画像読取装置はDF110
を備えており、このDF110に特徴がある。他の構造
は第1実施形態の構造と同様である。DF110は、搬
送ベルト86に接触した圧接板112(本発明にいう圧
接部材の一例である)と、圧接板112を下から支持す
る弾性部材114とを備えた点に特徴がある。
【0053】給紙ガイド板93のうち矢印C方向の下流
側部分には、原稿100を搬送ベルト86に押し付ける
圧接板(原稿搬送ガイドともいう)112が配置されて
いる。圧接板112は、原稿台ガラス12の上面から1
〜3mm離れた上方に位置している。また、圧接板11
2は、適度な弾性を有しており、厚さ200〜400μ
m程度でシート状である。その材質は、原稿100に対
する摩擦係数が比較的低く、耐摩耗性を有する例えばマ
イラのような樹脂である。
【0054】また、圧接板112は、給紙ガイド板93
の幅(矢印C方向に直交する方向の長さ)とほぼ同じ幅
をもっている。また、圧接板112は、給紙ガイド板9
3のうち矢印C方向の下流側端部に連続して、この下流
側端部から、複数の搬送ローラ92のうち給紙ローラ9
4,96に最も近い搬送ローラの近くまで延びている。
圧接板112の矢印C方向下流側端部は原稿台ガラス1
2の上に位置しているが、この位置は、複写機10に使
用できる最大サイズの原稿を原稿台ガラス12に載置す
る際に邪魔にならないような位置である。また、圧接板
112の矢印C方向下流側端部には丸みが形成されてお
り、下方に傾斜している。このため、この端部や搬送ベ
ルト86が摩耗しにくくなっている。圧接板112は搬
送ベルト86によって下方に(原稿台ガラス12の方
に)押し付けられるように配置されている。従って、圧
接板112は、搬送ベルト86のうち原稿挿入口82の
近傍の部分に圧接していることとなる。
【0055】圧接板112の下(搬送ベルト86とは反
対側の位置)にはスポンジのような弾性部材114が配
置されており、圧接板112は弾性部材114で支持さ
れている。このため、圧接板112の撓み力のみでなく
弾性部材114の弾性力によっても圧接板112が搬送
ベルト86に圧接する。従って、圧接板112を長期間
使用してもその塑性変形が抑えられる。この結果、後述
するように、長期間に渡って原稿100が確実に搬送ベ
ルト86に押し付けられる。
【0056】原稿100が搬送される際は、図2に示す
DF80と同様に、圧接板112と搬送ベルト86に原
稿100が挟まれ、搬送ベルト86の回転に伴って原稿
100が矢印C方向に搬送される。この場合、上述した
ように、圧接板112の撓み力のみでなく弾性部材11
4の弾性力によっても圧接板112が搬送ベルト86に
圧接しているので、圧接板112の塑性変形が抑えら
れ、いっそう安定してスムーズに原稿100を搬送でき
る。この結果、搬送中の原稿100が原稿台ガラス12
に吸着されて一瞬停止するようなトラブルが防止され、
読み取られた画像が伸びるような画像不良もいっそう確
実に防止できる。
【0057】ところで、図4の二点鎖線で示すように、
圧接板112(場合によっては弾性部材114も)をス
ライドさせて給紙ガイド板93の内部に収容できる構成
にしてもよい。このように構成した場合、シートスルー
モードのときは上述したように、原稿を安定してスムー
ズに搬送できる。一方、固定読取モードのときは圧接板
112を給紙ガイド板93の内部に収容しておくことに
より、原稿台ガラス12から圧接板112を離せるので
邪魔にならない。このため、読取可能な最大サイズの原
稿を原稿台ガラス12に載置でき、原稿台ガラス12の
原稿読み取り可能領域に影響を与えない。
【0058】また、シートスルーモード及び固定読取モ
ードのうちのいずれが選択されたかを検知するセンサ
と、圧接板112をスライドさせて給紙ガイド板93の
内部から飛び出させるか、若しくはこの内部に収容させ
る切換器(本発明にいう切換手段の一例である)とを、
画像読取装置110に備えてもよい。このようなセンサ
と切換器を画像読取装置110に備えた場合は、画像の
読取モード(シートスルーモード又は固定読取モード)
に応じて圧接板112の位置が自動で切り換えられるの
で、この切り換えをユーザが行う必要が無く、使い勝手
の良い画像読取装置110が得られる。 [第3実施形態]図5を参照して本発明の第3実施形態
を説明する。
【0059】図5は、第3実施形態の画像読取装置が有
するDFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側
面図である。この図では、図2と図3に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0060】第3実施形態の画像読取装置はDF120
を備えており、このDF120に特徴がある。他の構造
は第1実施形態の構造と同様である。DF120の特徴
は、原稿100を原稿台ガラス12に案内する給紙ガイ
ド板122に搬送コロ124(本発明にいう回転体の一
例である)を回転自在に固定した点にある。
【0061】搬送ベルト86のうち原稿挿入口82の近
傍部分は、原稿台ガラス12から離れてその上方に位置
している。また、給紙ガイド板122は、原稿挿入口8
2から原稿台ガラス12の矢印C方向下流端の近傍ま
で、下方に傾斜しながら延びている。この傾斜面の下方
の半分程度の部分は、上記の近傍部分に近接して配置さ
れている。
【0062】また、給紙ガイド板122の矢印C方向下
流端には、複数の搬送ローラ92のうちの一つ92aが
近接している。また、搬送ベルト86のうち、近接して
いる搬送ローラ92aとベルト駆動ローラ88の中間部
分には、ばね(図示せず)によって搬送コロ124が押
し付けられている。搬送コロ124は、矢印C方向に直
交する方向に所定間隔で複数個配置されている。
【0063】上記のような構成のDF120の原稿挿入
口82に原稿100が挿入された場合、挿入された原稿
100は、先ず、検知センサ(図示せず)で検知され
る。この検知の直後に、給紙ローラ94,96が矢印D
方向に回転し始めて原稿100が給紙ローラ94,96
に挟持される。給紙ローラ94,96の回転に伴って原
稿100の先端が搬送ベルト86と搬送コロ124の隙
間に進入し、さらに、原稿台ガラス12に到達する。
【0064】このようにして原稿100の先端が原稿台
ガラス12を通過中もしくは通過後に原稿100の後端
が給紙ローラ94,96を通過する(通り抜ける)。こ
れにより、給紙ローラ94,96の搬送力は原稿100
に伝わらない。しかし、原稿100の後端は、搬送ベル
ト86と搬送コロ124に挟まれて搬送ベルト86に押
し付けられているので、搬送ベルト86の搬送力が原稿
100に伝わる。このため、原稿100は強い搬送力で
矢印C方向に搬送されることとなるので、原稿100が
原稿台ガラス12に静電的に吸着されそうになっても、
吸着されて一瞬停止することなく、安定してスムーズに
搬送される。この結果、搬送中の原稿100が原稿台ガ
ラス12に吸着されて一瞬停止するようなトラブルが防
止され、読み取られた画像が伸びるような画像不良も防
止できる。 [第4実施形態]図6を参照して本発明の第4実施形態
を説明する。
【0065】図6は、第4実施形態の画像読取装置が有
するDFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側
面図である。この図では、図5に示す構成要素と同一の
構成要素には同一の符号が付されている。
【0066】第4実施形態の画像読取装置は原稿台ガラ
ス132の上にDF130を備えており、この原稿台ガ
ラス132の形状に特徴がある。他の構造は第1実施形
態の構造と同様である。
【0067】DF130には、原稿挿入口82から挿入
された原稿100を原稿台ガラス132に案内する給紙
ガイド板134が形成されている。この給紙ガイド板1
34は、ベルト駆動ローラ88よりも矢印C方向のやや
上流側までしか形成されていない。しかし、この給紙ガ
イド板134の矢印C方向下流端134aには、原稿台
ガラス132がほぼ連続している。
【0068】原稿台ガラス132は、原稿の画像が読み
取られる原稿読取領域部分136と、この原稿読取領域
部分136よりも矢印C方向上流側の搬送ガイド部分1
38を有する。原稿読取領域部分136は、従来の原稿
台ガラス12(例えば図5参照)と同様の形状である。
一方、搬送ガイド部分138は、搬送ベルト86のうち
搬送ローラ92aとベルト駆動ローラ88の間の部分に
密着して圧接するように傾斜している。
【0069】従って、原稿挿入口82から挿入された原
稿は、この原稿の後端が給紙ローラ94,96を通過し
た後、原稿台ガラス132の原稿搬送部分132aと搬
送ベルト86とに挟み込まれた状態で搬送される。この
結果、原稿台ガラス132に載置されている原稿のほと
んど全ての部分が搬送ベルト86に圧接されて、原稿に
その搬送力が直接にほぼ均一に作用する。このため、原
稿を搬送するために必要な十分な搬送力が得られる。ま
た、原稿台ガラス132の搬送ガイド部分138は原稿
読取領域部分136から離れているので、原稿の読取に
は邪魔にならない。 [第5実施形態]図7から図10までを参照して本発明
の第5実施形態を説明する。
【0070】図7は、シートスルーモードのときの原稿
挿入を示す斜視図である。図8は、第5実施形態の画像
読取装置のDFの内部構造を模式的に示す側面図であ
る。図9は、図8のDFの原稿ガイドを模式的に示す側
面図である。図10は、図8のDFの原稿ガイドを示す
斜視図である。これらの図では、図1及び図2に示す構
成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されてい
る。
【0071】第5実施形態の画像読取装置のDF140
は、複写機10(図1参照)のDF80に代えてこの複
写機10に備えられている。DF140では、原稿10
0を原稿台ガラス12に固定した状態で画像を読み取る
固定読取モード、及び原稿台ガラス12の上面で原稿を
搬送方向(矢印C方向)に移動させながら画像を読み取
るシートスルーモード双方を選択できるように構成され
ている。
【0072】固定読取モードでは、原稿100をDF1
40によって原稿台ガラス12の上面に送り込んで、こ
の上面の所定の読取位置で原稿100を一時停止させ、
上記した露光光学系を走査して原稿100を露光して原
稿100の画像を読み取り、この読み取りが終了した
後、原稿100を再び移動させて排出する。一方、シー
トスルーモードでは、図7に示すように、DF140を
閉じておくと共に露光光学系を原稿台ガラス12の所定
位置に停止させておき、原稿挿入口142から原稿10
0を挿入してDF140の内部まで送り込ませ、原稿台
ガラス12の上面で原稿100を搬送しながらこの原稿
100を露光して原稿100の画像を読み取る。シート
スルーモードでは、原稿台ガラス12の搬送方向長さよ
りも長い原稿の画像を読み取って複写できる点や、露光
光学系を往復走査させる必要が無いので一枚の原稿の画
像を読み取るのに要する時間を短縮できる点などに利点
がある。
【0073】DF140には、図8に示すように、原稿
100が挿入される原稿挿入口142と、この原稿挿入
口142から挿入された原稿100が排出される原稿排
出口144とが形成されている。原稿挿入口142より
も原稿搬送方向やや下流側には、原稿の有無を検知する
原稿入力センサ146が配置されている。原稿入力セン
サ146よりも原稿搬送方向やや下流側には、原稿が給
紙されたか否かを検知する給紙センサ148が配置され
ている。この給紙センサ148よりも原稿搬送方向やや
下流側には、原稿の先端(画先)を検出する画先センサ
150が配置されている。また、原稿排出口144より
も原稿搬送方向やや上流側には、排出される原稿を検知
する排紙センサ152が配置されている。
【0074】また、DF140は、原稿挿入口142か
ら原稿排出口144に向かう搬送方向(矢印C方向)に
原稿100を搬送する搬送ベルト154を有する。この
搬送ベルト154はウレタンゴム製で無端のベルトであ
り、その幅(搬送方向に直交する方向の長さ)は原稿台
ガラス12の幅(搬送方向の直交する方向の長さ)にほ
ぼ等しい。
【0075】搬送ベルト154は、原稿台ガラス12の
やや上方であって原稿挿入口142の近傍に配置された
ベルト駆動ローラ156と、原稿台ガラス12のやや上
方であって原稿排出口144の近傍に配置されたテンシ
ョンローラ158の間に掛け渡されており、弛まないよ
うに引っ張られている。ベルト駆動ローラ156とテン
ションローラ158の間には、複数(図8では3つ)の
搬送ローラ160が配置されている。これら複数の搬送
ローラ160は、ばねなどを利用して搬送ベルト154
を原稿台ガラス12の上面に押し付けている。このた
め、搬送ベルト154は、原稿100を原稿台ガラス1
2に接触させながら搬送方向に搬送できる。
【0076】原稿挿入口142には、原稿100を搬送
ベルト154と原稿台ガラス12の間に案内する一対の
給紙ガイド板162が形成されている。一対の給紙ガイ
ド板162は、DF140に形成された上ガイド板16
4と、複写機10の本体に形成された下ガイド板166
からなる。これら上ガイド板164と下ガイド板166
は、搬送方向(矢印C方向)に直交する方向に広がって
いる。上ガイド板164の搬送方向中央部分には給紙ロ
ーラ168が配置されており、下ガイド板166の搬送
方向中央部にはアイドルローラ170が配置されてい
る。これら給紙ローラ168とアイドルローラ170が
原稿100を挟持しながら搬送する。
【0077】なお、原稿排出口144には、原稿100
を挟持しながら排出する一対の排紙ローラ172と、一
対の排紙ローラ174が複数組配置されている。排紙ロ
ーラ172によって排出された原稿はDF140の上面
に積載され、排紙ローラ174によって排出された原稿
はDF140の外に積載される。
【0078】上記のアイドルローラ170は、図10に
示すように、搬送方向に直交する方向に所定間隔で複数
個(図10では6個)下ガイド板166に回転自在に固
定されている。また、給紙ローラ168も同様に、搬送
方向に直交する方向に所定間隔で複数個上ガイド板16
4に配置されている 下ガイド板166の上面166a(本発明にいう案内面
の一例である)のうち、アイドルローラ170よりもや
や矢印C方向下流部分であって、この矢印C方向に直交
する幅方向の中央部分には、一対の突起176が形成さ
れている。このような突起176が形成された下ガイド
板166に原稿100が案内される場合、この突起17
6によって原稿100と下ガイド板166の上面166
aとの間に隙間が形成される。このように隙間が形成さ
れた状態で原稿100が原稿台ガラス12に搬送される
ので、原稿台ガラス12のうち原稿挿入口142に近い
部分と原稿100の間にも隙間が形成されたままとな
る。このような隙間が形成されている場合は、原稿10
0の全面が原稿台ガラス12に密着している場合に比
べ、原稿100と原稿台ガラス12の摩擦力が小さい。
【0079】従って、上記のような隙間が形成されてい
る場合には、原稿100と原稿台ガラス12の摩擦力
は、搬送ベルト154で搬送中の原稿100とこの搬送
ベルト154との摩擦力よりも小さい。この結果、原稿
100は搬送ベルト154で確実に搬送されることとな
るので、原稿100が安定してスムーズに搬送される。
従って、搬送中の原稿100が原稿台ガラス12に吸着
されて一瞬停止するようなトラブルが防止され、読み取
られた画像が伸びるような画像不良も防止できる。 [第6実施形態]図11から図15までを参照して本発
明の第6実施形態を説明する。
【0080】図11は、第6実施形態の画像読取装置の
DFを模式的に示す側面図である。図12は、図11の
DFに配置されたローラと突起を拡大して示す側面図で
ある。図13は、第6実施形態の画像読取装置が備えら
れた複写機を構成する主要部品を示すブロック図であ
る。図14は、図13の複写機と画像読取装置との間の
信号の送受信を示す模式図である。図15は、シートス
ルーモードのときの手順を示すフロー図である。これら
の図では、図9に示す構成要素と同一の構成要素には同
一の符号が付されている。
【0081】第6実施形態の画像読取装置のDF180
は、給紙ガイド板184の下ガイド板182に開口を形
成しておき、この開口からローラ186(本発明にいう
回転体の一例である)が飛び出たり、ローラ186が下
ガイド板182の下方に引っ込んだりするように構成し
た点に特徴がある。なお、給紙ガイド板184は、原稿
挿入口142から挿入された原稿100を搬送ベルト1
54と原稿台ガラス12の間に案内するものである。
【0082】上記のローラ186は、図11や図12に
示すように、カム形状の突起188の一端部に、回転軸
186aを中心にして自在に回転するように固定されて
いる。この突起188は、図11に示すように、下ガイ
ド板182の下方で回動軸188aによって固定されて
いる。後述するように、突起188はステッピングモー
タM902で駆動する。このステッピングモータM90
2の回転角は制御され、これにより、下ガイド板182
からの突起188の高さ、即ち、ローラ186の高さが
変えられる。従って、原稿の厚さや材質に応じて、下ガ
イド板182からのローラ186の高さを変えることに
より、原稿とローラ186との摩擦によってローラ18
6が自在に回転するので、第5実施形態で説明したと同
様に、原稿と原稿台ガラス12との摩擦を低減できる。
【0083】DF180を備えた複写機の主要部品や、
突起188の高さを変えるための構成を説明する。
【0084】複写機の本体200には、図13に示すよ
うに、この複写機の全体を制御する中央演算処理装置
(CPU)202と、CPU202が実行するプログラ
ムやこれに付随するデータなどが格納されたROM20
4と、CPU202が利用するワーク領域や各種データ
等の一時保存領域として機能するRAM206などが収
納されている。また、本体200には、ユーザとの間で
インターフェースになる操作部208や表示部210も
形成されている。
【0085】さらに、本体200には、記録媒体を搬送
する各種の給紙ローラ(図示せず)からなるコピー用紙
搬送部212、現像装置54(図1参照)や定着器64
(図1参照)を制御するその他の制御部214、記録媒
体の搬送経路を切り替える経路切替部216、原稿検知
センサなどの各種のセンサを有するセンサ群218、電
源220等を備えている。さらに、本体200には、図
2に示す光源32、レンズ34、およびミラー36,3
8,40,42,44,46などから構成されている露
光光学系230が組み込まれている。
【0086】また、DF180には、上述したように、
搬送ベルト154の他、この搬送ベルト154を回転す
るDFモータM901、DFモータM901を駆動する
DFモータ駆動部194などの組み込まれている。さら
に、DF180には、上記の突起188を駆動する突起
駆動部196も組み込まれている。突起駆動部196
は、突起188を駆動して回動させるステッピングモー
タM902、このステッピングモータM902を制御し
て駆動させるステッピングモータ駆動部198などから
構成されている。
【0087】上記した原稿入力センサ146で原稿が検
知されると、図14に示すように、DF原稿検知信号と
して本体200のCPU202に送られる。同様に、給
紙センサ148で原稿が検知されると、図14に示すよ
うに、DF給紙検知信号として本体200のCPU20
2に送られる。また同様に、画先センサ150で原稿の
先端が検知されると、図14に示すように、DF画先信
号として本体200のCPU202に送られる。また同
様に、排紙センサ152で原稿が検知されると、図14
に示すように、DF排紙検知信号として本体200のC
PU202に送られる。このようにCPU202に送ら
れてきた各種の信号に基づいて、DFモータM901を
駆動させるDFモータ駆動信号やステッピングモータM
902を駆動させるステッピングモータ駆動信号などが
DFモータM901やステッピングモータM902に送
信される。
【0088】上述したように、DF180を備えた複写
機では、原稿サイズに応じて固定読取モード及びシート
スルーモードのいずれか一方を選択できる。この複写機
では、メインスイッチがオンされると図15のフローが
起動し、先ず、シートスルーモードが選択されているか
否かが判定される(S231)。シートスルーモードが
選択されていない場合は、このフローが終了する。シー
トスルーモードが選択されている場合は、原稿の紙種が
ユーザによって選択される(S232)。紙種が例えば
第2原図用紙のような特殊なもの(特種)の場合は、突
起188(図11などを参照)が下ガイド板182の上
に飛び出る際の高さが紙種に応じて設定される。この場
合に設定される高さ(突起高さ)は、紙種に応じて変わ
る。
【0089】S232において、特種紙ではない、即ち
普通紙と判定されたときは、突起188を飛び出させな
い(突起高さ0mm)。また、S232で、特種紙であ
ると判定されたときは、第2原図用紙か否かが判定され
る(S233)。S233において第2原図用紙である
と判定されたときは、突起高さが3mmに設定される
(S241)。一方、S233において第2原図用紙で
はない(薄紙)と判定されたときは、突起高さが2mm
に設定される(S242)。
【0090】このようにして突起高さが設定された後、
原稿が原稿挿入口142(図11参照)に挿入される
と、原稿入力センサ146が原稿を検知し、その約1秒
後にDFモータM901が低速で回転して給紙ローラ1
68が回転し始め、これにより、原稿がDF180の内
部に送り込まれ始める(S234)。なお、給紙の前半
から突起188を起動させる(紙の先端が突起に当たる
状態)のではなく、紙の先端が突起188を抜けた後に
突起188を起動させる(飛び出させる)。
【0091】このようにして搬送された原稿が給紙セン
サ148を通過して画先センサ150で検知されると
(S235)、搬送ベルト154が回転し始めて原稿の
流し読みが開始する。その後、ステッピングモータM9
02が正回転し、S241やS242などで設定された
高さになるように突起188(図11など参照)が下ガ
イド板182の上に飛び出る(S236)。その後、原
稿の後端が排紙センサ152で検知される(排紙センサ
152がオフになる)か否かが判定される(S23
7)。
【0092】排紙センサ152がオフの場合は、ステッ
ピングモータM902が逆回転して突起188が下ガイ
ド板182の下に移動して元の位置に戻る(S23
8)。なお、S235において画先センサ150が原稿
の先端を検知しない場合、及びS237において排紙セ
ンサ152がオフにならない場合はエラーとされ(S2
40)、このフローは終了する。
【0093】このように原稿の紙種に応じた高さに突起
188が飛び出た状態で原稿が搬送されるので、この突
起188によって原稿と下ガイド板182の上面182
b(図11参照)との間に隙間が形成される。このよう
に隙間が形成された状態で原稿が原稿台ガラス12に搬
送されるので、原稿台ガラス12のうち原稿挿入口14
2に近い部分と原稿の間にも隙間が形成されたままとな
る。このような隙間が形成されている場合は、原稿の全
面が原稿台ガラス12に密着している場合に比べ、原稿
と原稿台ガラス12の摩擦力が小さい。
【0094】従って、上記のような隙間が形成されてい
る場合には、原稿と原稿台ガラス12の摩擦力は、搬送
ベルト154で搬送中の原稿とこの搬送ベルト154と
の摩擦力よりも小さい。この結果、原稿は搬送ベルト1
54で確実に搬送されることとなるので、原稿が安定し
てスムーズに搬送される。従って、搬送中の原稿が原稿
台ガラス12に吸着されて一瞬停止するようなトラブル
が防止され、読み取られた画像が伸びるような画像不良
も防止できる。 [第7実施形態]図16と図17を参照して本発明の第
7実施形態を説明する。
【0095】図16は、第7実施形態の下ガイド板を示
す斜視図である。図17は、ローラガイドと搬送補助ロ
ーラを模式的に示す側面図である。これらの図では、図
11に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0096】第7実施形態の画像読取装置では、第6実
施形態のローラ186と突起188に代えて、搬送補助
ローラ250とローラガイド252を用いた点に特徴が
ある。下ガイド板182に形成された開口182aの下
方には、く字状のローラガイド252が配置されてい
る。このローラガイド252の上端部(開口182aに
近い部分)には搬送補助ローラ250が回転自在に固定
されている。一方、ローラガイド252の下端部は軸2
54に回動自在に固定されている。
【0097】また、ローラガイド252の中央部(屈曲
部)252aよりもやや下の部分はソレノイド256の
先端部に連結されている。この連結された部分にはコイ
ルばね258の一端258aが固定されており、一方、
コイルばね258の他端258bは画像読取装置の本体
に固定されている。コイルばね258は、ローラガイド
252を挟んでソレノイド256とは反対の側に配置さ
れており、ローラガイド252を矢印E方向に回動する
ように付勢している。
【0098】固定読取モード(原稿固定モード)のとき
はソレノイド256をオフにして、コイルばね258の
付勢力によってローラガイド252を矢印E方向に回動
させており、図17に示すように、搬送補助ローラ25
0が開口182aの下方に位置している。一方、シート
スルーモードのときはソレノイドをオンさせて、ソレノ
イド256がコイルばね258の付勢力に打ち勝ってロ
ーラガイド252を矢印E方向とは反対の方向に回動さ
せ、搬送補助ローラ250を開口182aから飛び出さ
せる。
【0099】シートスルーモードでは搬送補助ローラ2
50が開口182aから飛び出た状態で原稿が搬送され
るので、この搬送補助ローラ250によって原稿と下ガ
イド板182の上面182bとの間に隙間が形成され
る。このように隙間が形成された状態で原稿が原稿台ガ
ラス12(図11参照)に搬送されるので、原稿台ガラ
ス12のうち原稿挿入口142(図11参照)に近い部
分と原稿の間にも隙間が形成されたままとなる。このよ
うな隙間が形成されている場合は、原稿の全面が原稿台
ガラス12に密着している場合に比べ、原稿と原稿台ガ
ラス12の摩擦力が小さい。
【0100】従って、上記のような隙間が形成されてい
る場合には、原稿と原稿台ガラス12の摩擦力は、搬送
ベルト154(図11参照)で搬送中の原稿とこの搬送
ベルト154との摩擦力よりも小さい。この結果、原稿
は搬送ベルト154で確実に搬送されることとなるの
で、原稿が安定してスムーズに搬送される。従って、搬
送中の原稿が原稿台ガラス12に吸着されて一瞬停止す
るようなトラブルが防止され、読み取られた画像が伸び
るような画像不良も防止できる。 [第8実施形態]図18から図22までを参照して本発
明の第8実施形態を説明する。
【0101】図18は、第8実施形態の画像読取装置の
特徴的な部分である原稿挿入口近傍を模式的に示す側面
図である。図19(a)は、板ばねから離れている偏心
カムを示す斜視図であり、(b)は、偏心カムが1回転
し始めて板ばねをやや押し下げている状態を示す側面図
であり、(c)は、偏心カムが1回転し終える前に板ば
ねをやや押し下げている状態を示す側面図であり、
(d)は、偏心カムがほぼ半回転してアイドルローラが
給紙ローラから離れた状態を示す側面図である。図20
は、第8実施形態の画像読取装置の特徴的な部分である
原稿挿入口近傍を模式的に示す装置奥側の上面図であ
る。図21は、偏心カムとその近傍の構成を拡大して示
す上面図である。図22(a)は、制御管とソレノイド
の位置関係を示す側面図であり、(b)は、制御管とそ
の近くの部品を示す上面図である。これらの図では、図
9に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
【0102】第8実施形態の画像読取装置はDFの構造
に特徴がある。この特徴の具体的な点は、原稿を挟持し
ながら搬送する給紙ローラ168とアイドルローラ(給
紙コロ)170が所定のタイミングで互いに徐々に離れ
るように構成した点である。このような構成にするため
に、図18や図20に示すように、後端が固定された板
ばね300の先端部にアイドルローラ170を回転自在
に固定し、この板ばね300の中央部の下を支持板30
2で支持し、この支持板302を偏心カム304で上下
動させるようにした。これら支持板302や偏心カム3
04の動きについて説明する。
【0103】原稿挿入口142に配置されて原稿の有無
を検知する原稿検知センサ(図示せず)が原稿を検知す
ると、モータ306(図20参照)が回転し始める。こ
の回転は、ベルト308とギアプーリ310によってベ
ルト駆動ローラ156に伝達されて搬送ベルト154が
回転し始める。モータ306の回転は、ギア310、3
12,314を介して給紙ローラ軸168aにも伝達さ
れ、これにより給紙ローラ168とアイドルローラ17
0が原稿を挟持して矢印C方向に搬送し始める。
【0104】また、ギア314はギア316に噛み合っ
ており、このギア316は制御管318に取り付けられ
ている。また、制御管318は、回転軸318aにセッ
トビス322で固定されている。回転軸318aには偏
心カム304が固定されており、この偏心カム304の
回転中心軸は回転軸318aである。上記の制御管31
8にはばねクラッチ(図示せず)が内蔵されており、こ
のばねクラッチによってギア316の回転が制御管31
8に伝達されたりされなかったりする。ギア316から
の回転が制御管318に伝達されたときは、偏心カム3
04が回転軸318aを中心にして回転する。一方、ギ
ア316からの回転が制御管318に伝達されないとき
は、偏心カム304は回転しない。
【0105】制御管318の外周面には、図22に示す
ように、突起318bが形成されている。制御管318
を回転させないときは、突起318bにソレノイド32
4の爪324aが引っ掛かるように構成されている。一
方、制御管318を回転させて偏心カム304を回転さ
せるときは、ソレノイド324をオンして爪324aを
突起318bから離す。なお、偏心カム304やばねク
ラッチはDFに組み込まれており、DFが原稿台ガラス
12を覆うとこれらが作動するように構成されている。
また、本発明にいう弱め手段は、偏心カム304、支持
部材302などから構成されている。
【0106】上述したように給紙ローラ168とアイド
ルローラ170が原稿を挟持して矢印C方向に搬送し始
めた時点では、ソレノイド324の爪324aが突起3
18bに引っ掛かっており、制御管318と偏心カム3
04は回転しない。原稿検知センサが原稿を検知してか
ら所定時間だけ搬送ベルト154が回転するか、もしく
は原稿が所定距離だけ搬送されると、ソレノイド324
がオンされる。これにより偏心カム304が回転し始め
る。
【0107】偏心カム304が回転し始める以前は、図
18に示すように、偏心カム304は支持部材302か
ら離れている。この場合、給紙ローラ168とアイドル
ローラ170が原稿を挟持して所定の搬送力で矢印C方
向に搬送している。偏心カム304が矢印F方向に約1
00°ほど回転すると、図19(b)に示すように、偏
心カム304が支持部材302をやや押し下げる。これ
により、給紙ローラ168とアイドルローラ170が原
稿を挟持する力がやや弱まって搬送力も弱まる。
【0108】さらに、偏心カム304が矢印F方向に回
転すると、図19(c)に示すように、偏心カム304
が支持部材302をさらに押し下げる。これにより、給
紙ローラ168とアイドルローラ170が原稿を挟持す
る力がさらに弱まって搬送力もさらに弱まる。偏心カム
304が、図18の状態から約180°回転すると、図
19(d)に示すように、偏心カム304が支持部材3
02を完全に押し下げて給紙ローラ168からアイドル
ローラ170が完全に離れる。これにより、給紙ローラ
168とアイドルローラ170の搬送力は零になり、こ
れらのローラによっては原稿が搬送されない。なお、支
持部材302は、図21に示すように、回転軸318a
などが固定されている板金326に移動自在に固定され
ており、偏心カム304が支持部材302を押し下げる
際は、その全ての部分で均一に押し下げられるように構
成されている。
【0109】上述したように偏心カム304の回転に伴
って支持部材302が徐々に押し下げられ、アイドルロ
ーラ170が給紙ローラ168から徐々に離れる。これ
により、給紙ローラ168とアイドルローラ170の搬
送力も徐々に小さくなり、最後には零となる。従って、
原稿が搬送され始めた初期では、給紙ローラ168とア
イドルローラ170による所定の搬送力で原稿が搬送さ
れるが、原稿が搬送ベルト154によっても搬送され始
めると、給紙ローラ168とアイドルローラ170によ
る搬送力が徐々に弱まる。このため、原稿が給紙ローラ
168とアイドルローラ170を通り抜ける際に、搬送
力の急激な低下に起因する衝撃(脱ショック)を無くせ
る。
【0110】上記の結果、原稿の搬送中にブレーキがか
かったようになることが無いので、原稿は搬送ベルト1
54によって安定してスムーズに搬送され、読み取られ
た画像が伸びるような画像不良が防止される。なお、シ
ートスルーモードでは、原稿が給紙ローラ168とアイ
ドルローラ170によって搬送されると共に搬送ベルト
154によっても搬送されている場合、給紙ローラ16
8とアイドルローラ170による搬送速度のほうが、搬
送ベルト154による搬送速度よりも若干遅い。このた
め、原稿の種類によっては原稿が給紙ローラ168とア
イドルローラ170を通り抜ける際に、一瞬原稿の搬送
速度が速くなって読み取られて画像が縮むような画像不
良が発生することがある。本実施形態では、搬送力が徐
々に弱まるので、搬送速度の急激な上昇に起因する衝撃
(脱ショック)をいっそう確実に無くせる。
【0111】なお、原稿に記録された画像が読み取られ
始めるよりも以前に給紙ローラ168とアイドルローラ
170の搬送力を零にする(給紙ローラ168からアイ
ドルローラ170を完全に離す)場合は、原稿の画像が
読み取られ始めてからは、原稿が搬送ベルト154によ
って安定してスムーズに搬送されるので、読み取られた
画像が伸縮するような画像不良を防止できる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の画像
読取装置によれば、原稿挿入口の近傍では押付部材が原
稿を搬送ベルトに押し付けるので、原稿が搬送ベルトに
接触する接触面積が増すと共に原稿のうち搬送ベルトに
押し付けられた部分も搬送ベルトに接触しながら搬送さ
れる。この結果、原稿は強い搬送力で搬送されることと
なるので、原稿が安定してスムーズに搬送される。従っ
て、搬送中の原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止
するようなトラブルが防止され、読み取られた画像が伸
びるような画像不良も防止できる。
【0113】ここで、前記押付部材は、前記搬送ベルト
のうち前記原稿挿入口の近傍の部分に圧接する平らな圧
接部材である場合は、搬送ベルトと圧接部材の間に原稿
が挟み込まれることとなるので、原稿がいっそう確実に
搬送ベルトに押し付けられる。この結果、原稿がいっそ
う安定してスムーズに搬送される。
【0114】また、前記押付部材は、前記搬送ベルトの
うち前記原稿挿入口の近傍の部分に撓み力によって圧接
している可撓性部材である場合は、搬送ベルトと可撓性
部材の間にその撓み力によって原稿が挟み込まれること
となるので、原稿がいっそう確実に搬送ベルトに押し付
けられる。この結果、原稿がいっそう安定してスムーズ
に搬送される。
【0115】さらに、前記可撓性部材は、前記搬送方向
の下流側端部に丸みが形成されたものである場合は、可
撓性部材の下流側端部に搬送ベルトが接触しても、この
端部には丸みが形成されているので、これらの端部や搬
送ベルトの摩耗が抑えられる。従って、寿命が長くて耐
久性に優れた画像読取装置が得られる。
【0116】さらにまた、前記可撓性部材を挟んで前記
搬送ベルトとは反対の側に配置された、前記可撓性部材
を支持する弾性部材を画像読取装置が備えた場合は、可
撓性部材が弾性部材に支持されるので、可撓性部材の撓
み力のみでなく弾性部材の弾性力によっても可撓性部材
が搬送ベルトに圧接する。このため、可撓性部材を長期
間使用してもその変形が少ない。この結果、画像読取装
置を長期間使っても原稿が確実に搬送ベルトに押し付け
られるので、原稿が安定してスムーズに搬送される。
【0117】また、本発明の第2の画像読取装置によれ
ば、固定読取モードでは、圧接部材を避難位置に位置さ
せて搬送ベルトから離しておくことにより、圧接部材に
邪魔されずに、読取可能な最大サイズの原稿を原稿台ガ
ラスに載置できる。また、移動読取モードでは、圧接部
材を圧接位置に位置させておくことにより、搬送ベルト
と圧接部材の間に原稿が挟み込まれることとなるので、
原稿挿入口の近傍においても原稿が確実に搬送ベルトに
押し付けられる。この結果、原稿が搬送ベルトに接触す
る接触面積が増すと共に原稿のうち搬送ベルトに押し付
けられた部分も搬送ベルトに接触しながら搬送される。
従って、原稿は強い搬送力で搬送されることとなるの
で、原稿が安定してスムーズに搬送される。このため、
搬送中の原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止する
ようなトラブルが防止され、読み取られた画像が伸びる
ような画像不良も防止できる。
【0118】ここで、前記固定読取モードのときは前記
圧接部材を前記避難位置に位置させると共に、前記移動
読取モードのときは前記圧接部材を前記圧接位置に位置
させる切換手段を画像読取装置が備えた場合は、切換手
段によって読取モードに応じて圧接部材の位置が切り換
えられるので、使い勝手の良い画像読取装置が得られ
る。
【0119】また、本発明の第3の画像読取装置によれ
ば、原稿挿入口の近傍ではこの原稿挿入口に挿入された
原稿を回転体が搬送ベルトの近傍部分に圧接して押し付
ける。このため、原稿が搬送ベルトに接触する接触面積
が増すと共に原稿のうち搬送ベルトに押し付けられた部
分も搬送ベルトに接触しながら搬送される。この結果、
原稿は強い搬送力で搬送されることとなるので、原稿が
安定してスムーズに搬送される。従って、搬送中の原稿
が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止するようなトラブ
ルが防止され、読み取られた画像が伸びるような画像不
良も防止できる。
【0120】また、本発明の第4の画像読取装置によれ
ば、原稿ガラス台が搬送ベルトに圧接するので、原稿挿
入口に挿入された原稿が搬送ベルトに圧接されて押し付
けられる。このため、原稿が搬送ベルトに接触する接触
面積が増すと共に原稿のうち搬送ベルトに押し付けられ
た部分も搬送ベルトに接触しながら搬送される。従っ
て、原稿は強い搬送力で搬送されることとなるので、原
稿が安定してスムーズに搬送される。このため、搬送中
の原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止するような
トラブルが防止され、読み取られた画像が伸びるような
画像不良も防止できる。
【0121】また、本発明の第5の画像読取装置によれ
ば、案内部材の突起によって原稿と案内部材の間に隙間
が形成される。このように隙間が形成された状態で原稿
が原稿挿入口を通って原稿台ガラスに搬送されるので、
原稿台ガラスのうち原稿挿入口に近い部分と原稿の間に
も隙間が形成されたままとなる。このような隙間が形成
されている場合は、原稿の全面が原稿台ガラスに密着し
ている場合に比べ、原稿と原稿台ガラスの摩擦力が小さ
い。従って、上記のような隙間が形成されている場合に
は、原稿と原稿台ガラスの摩擦力は、搬送ベルトで搬送
中の原稿とこの搬送ベルトとの摩擦力よりも小さい。こ
の結果、原稿は搬送ベルトで確実に搬送されることとな
るので、原稿が安定してスムーズに搬送される。従っ
て、搬送中の原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止
するようなトラブルが防止され、読み取られた画像が伸
びるような画像不良も防止できる。
【0122】また、本発明の第6の画像読取装置によれ
ば、突起部材を案内面よりも上方に移動させておくこと
により、案内面に突起が形成されたこととなる。この場
合、突起部材によって原稿と案内部材の間に隙間が形成
される。このように隙間が形成された状態で原稿が原稿
挿入口を通って原稿台ガラスに搬送されるので、原稿台
ガラスのうち原稿挿入口に近い部分と原稿の間にも隙間
が形成されたままとなる。このような隙間が形成されて
いる場合は、原稿の全面が原稿台ガラスに密着している
場合に比べ、原稿と原稿台ガラスの摩擦力が小さい。従
って、上記のような隙間が形成されている場合には、原
稿と原稿台ガラスの摩擦力は、搬送ベルトで搬送中の原
稿とこの搬送ベルトとの摩擦力よりも小さい。この結
果、原稿は搬送ベルトで確実に搬送されることとなるの
で、原稿が安定してスムーズに搬送される。従って、搬
送中の原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止するよ
うなトラブルが防止され、読み取られた画像が伸びるよ
うな画像不良も防止できる。なお、案内面に突起が不要
な場合は、突起部材を案内面よりも下方に移動させてお
く。
【0123】ここで、前記突起部材は、前記スキャナを
固定して前記原稿挿入口から挿入された原稿を前記搬送
方向に搬送させながら、該原稿の画像を前記スキャナで
読み取る移動読取モードのときは、前記案内面よりも上
方に位置しているものである場合は、移動読取モード
(シートスルーモード)のときには、搬送中の原稿が原
稿台ガラスに吸着されて一瞬停止するようなトラブルが
起きるおそれがあるが、突起部材が案内面よりも上方に
位置しているので、上記と同様に原稿は搬送ベルトで確
実に安定してスムーズに搬送される。従って、搬送中の
原稿が原稿台ガラスに吸着されて一瞬停止するようなト
ラブルが防止され、読み取られた画像が伸びるような画
像不良も防止できる。
【0124】さらに、前記突起部材は、前記案内面より
も上方に位置しているときに原稿に接触して自在に回転
する回転体を有するものである場合は、原稿が回転体に
接触すると回転体が回転するので、突起部材と原稿の摩
擦力が小さくなる。このため、搬送ベルトが原稿を搬送
する際の抵抗が弱まることとなるので、原稿が搬送ベル
トでいっそう確実に安定してスムーズに搬送される。
【0125】また、本発明の第7の画像読取装置によれ
ば、搬送手段の搬送力が弱め手段によって徐々に弱めら
れるので、搬送手段の搬送力が急激に弱まることが無
い。このため、搬送中の原稿にブレーキがかかったよう
になることも無い。従って、原稿は搬送ベルトによって
安定してスムーズに搬送される。この結果、読み取られ
た画像が伸びるような画像不良を防止できる。
【0126】ここで、前記搬送手段は、原稿を挟持しな
がら搬送する一対のローラであり、前記弱め手段は、前
記一対のローラを相対的に徐々に離すものである場合
は、搬送手段と弱め手段を簡易な構成にできる。
【0127】また、前記弱め手段は、原稿に記録された
画像が読み取られ始めるよりも以前に前記搬送手段の搬
送力を零にするものである場合は、原稿の画像が読み取
られ始めてからは、原稿が搬送ベルトによって確実に安
定してスムーズに搬送される。この結果、読み取られた
画像が伸びるような画像不良をいっそう確実に防止でき
る。
【0128】さらに、前記弱め手段は、前記一対のロー
ラのうちの一方のローラを支持する支持部材と、所定の
タイミングで回転して前記支持部材を移動させることに
より前記一方のローラを他方のローラから徐々に離す偏
心カムとを備えたものである場合は、簡易な構造の弱め
手段が得られる。
【0129】さらにまた、前記偏心カムを回転させる駆
動源と、該駆動源の駆動力を前記偏心カムに伝達するば
ねクラッチとを画像読取装置が備えた場合は、駆動源の
駆動力をばねクラッチを用いて伝達することとなるの
で、簡易な構造が画像読取装置が得られる。
【0130】また、本発明の画像形成装置によれば、上
記した画像読取装置を備えているので、原稿の搬送不良
に起因する画像不良の無い画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の複写機の内部構造を示す模式図である。
【図3】図2の複写機に備えられたDFの一部の概略構
成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態の画像読取装置が有する
DFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側面図
である。
【図5】本発明の第3実施形態の画像読取装置が有する
DFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側面図
である。
【図6】本発明の第4実施形態の画像読取装置が有する
DFのうち原稿挿入口の近傍部分を模式的に示す側面図
である。
【図7】シートスルーモードのときの原稿挿入を示す斜
視図である。
【図8】本発明の第5実施形態の画像読取装置のDFの
内部構造を模式的に示す側面図である。
【図9】図8のDFの原稿ガイドを模式的に示す側面図
である。
【図10】図8のDFの原稿ガイドを示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の第6実施形態の画像読取装置のDF
を模式的に示す側面図である。
【図12】図11のDFに配置されたローラと突起を拡
大して示す側面図である。
【図13】本発明の第6実施形態の画像読取装置が備え
られた複写機を構成する主要部品を示すブロック図であ
る。
【図14】図13の複写機と画像読取装置との間の信号
の送受信を示す模式図である。
【図15】シートスルーモードのときの手順を示すフロ
ー図である。
【図16】本発明の第7実施形態の下ガイド板を示す斜
視図である。
【図17】ローラガイドと搬送補助ローラを模式的に示
す側面図である。
【図18】本発明の第8実施形態の画像読取装置の特徴
的な部分である原稿挿入口近傍を模式的に示す側面図で
ある。
【図19】(a)は、板ばねから離れている偏心カムを
示す斜視図であり、(b)は、偏心カムが1回転し始め
て板ばねをやや押し下げている状態を示す側面図であ
り、(c)は、偏心カムが1回転し終える前に板ばねを
やや押し下げている状態を示す側面図であり、(d)
は、偏心カムがほぼ半回転してアイドルローラが給紙ロ
ーラから離れた状態を示す側面図でありる。
【図20】本発明の第8実施形態の画像読取装置の特徴
的な部分である原稿挿入口近傍を模式的に示す上面図で
ある。
【図21】偏心カムとその近傍の構成を拡大して示す上
面図である。
【図22】(a)は、制御管とソレノイドの位置関係を
示す側面図であり、(b)は、制御管とその近くの部品
を示す上面図である。
【符号の説明】 10 複写機 12,132 原稿台ガラス 80,110,120,130,140,180 DF 82,142 原稿挿入口 84,144 原稿排出口 86,154 搬送ベルト 88,156 ベルト駆動ローラ 90,158 テンションローラ 92,160 搬送ローラ 93,122,134,162,184 給紙ガイド板 94,96 一対の給紙ローラ 100 原稿 102 押付板 112 圧接板 114 弾性部材 124 搬送ローラ 168 給紙ローラ 170 アイドルローラ 176 突起 182 下ガイド板 182a 下ガイド板の開口 186 ローラ 188 カム形状の突起 250 搬送補助ローラ 252 ローラガイド 300 板ばね 302 支持板 304 偏心カム 318 制御管 318b 制御管の突起 324 ソレノイド 324a ソレノイドの爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 哲生 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 雨谷 美秀 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 松崎 宏則 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 Fターム(参考) 2H076 BA07 BA24 BA35 3F063 AA01 AB07 BA02 BA08 BA10 CA02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原稿
    挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、
    前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原
    稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前
    記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入
    口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送
    ベルトとを備え、原稿のうち前記原稿台ガラスに接触し
    ている部分に記録されている画像を読み取る画像読取装
    置において、 前記原稿挿入口から挿入された原稿を前記搬送ベルトに
    押し付ける、前記原稿挿入口の近傍に配置された押付部
    材を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記押付部材は、 前記搬送ベルトのうち前記原稿挿入口の近傍の部分に圧
    接する平らな圧接部材であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記押付部材は、 前記搬送ベルトのうち前記原稿挿入口の近傍の部分に撓
    み力によって圧接している可撓性部材であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記可撓性部材を挟んで前記搬送ベルト
    とは反対の側に配置された、前記可撓性部材を支持する
    弾性部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原稿
    挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、
    前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原
    稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前
    記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入
    口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送
    ベルトとを備え、前記原稿挿入口から挿入された原稿を
    前記原稿台ガラス上の所定の固定読取位置に固定してス
    キャナを搬送方向もしくはその反対方向に移動させなが
    ら、該原稿に記録された画像を前記スキャナで読み取る
    固定読取モード、及び前記スキャナを固定して前記原稿
    挿入口から挿入された原稿を前記搬送方向に搬送させな
    がら、該原稿に記録された画像を前記スキャナで読み取
    る移動読取モード双方のいずれかを選択する画像読取装
    置において、 前記搬送ベルトのうち前記原稿挿入口の近傍の部分を下
    方から圧接する圧接位置、及び前記搬送ベルトから離れ
    る退避位置双方のいずれかの位置に選択的に位置する圧
    接部材を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記固定読取モードのときは前記圧接部
    材を前記避難位置に位置させると共に、前記移動読取モ
    ードのときは前記圧接部材を前記圧接位置に位置させる
    切換手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原稿
    挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、
    前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原
    稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前
    記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入
    口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送
    ベルトとを備え、原稿のうち前記原稿台ガラスに接触し
    ている部分に記録されている画像を読み取る画像読取装
    置において、 前記搬送ベルトのうち前記原稿挿入口の近傍部分は、前
    記原稿台ガラスから離れてその上方に位置するものであ
    り、 前記近傍部分に圧接して従動回転する回転体を備えたこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原稿
    挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、
    前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原
    稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前
    記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入
    口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送
    ベルトとを備え、前記原稿挿入口から挿入された原稿を
    前記原稿台ガラス上の所定の固定読取位置に固定してス
    キャナを搬送方向もしくはその反対方向に移動させなが
    ら、該原稿に記録された画像を前記スキャナで読み取る
    固定読取モード、及び前記スキャナを固定して前記原稿
    挿入口から挿入された原稿を前記搬送方向に搬送させな
    がら、該原稿に記録された画像を前記スキャナで読み取
    る移動読取モード双方のいずれかを選択する画像読取装
    置において、 該原稿ガラス台のうち前記原稿挿入口の近傍部分は、前
    記搬送ベルトに圧接するように形成されたものであるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原稿
    挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、
    前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原
    稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前
    記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入
    口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送
    ベルトと、前記原稿台ガラスの下方に配置されて原稿の
    画像を読み取るスキャナとを備え、前記原稿台ガラスの
    前記上面に接触している原稿をスキャナに対して相対的
    に移動させて原稿の画像を読み取る画像読取装置におい
    て、 原稿に接触する案内面に突起が形成された、前記原稿挿
    入口に原稿を案内する案内部材を備えたことを特徴とす
    る画像読取装置。
  10. 【請求項10】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原
    稿挿入口から挿入された原稿が排出される原稿排出口
    と、前記原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広が
    る原稿台ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿
    を前記原稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿
    挿入口から前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する
    搬送ベルトと、前記原稿台ガラスの下方に配置されて原
    稿の画像を読み取るスキャナとを備え、前記原稿台ガラ
    スの前記上面に接触している原稿をスキャナに対して相
    対的に移動させて原稿の画像を読み取る画像読取装置に
    おいて、 原稿に接触する案内面に開口が形成された、前記原稿挿
    入口に原稿を案内する案内部材と、 前記案内面よりも上方及び下方双方の間を前記開口を通
    って自在に移動する突起部材とを備えたことを特徴とす
    る画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記突起部材は、 前記スキャナを固定して前記原稿挿入口から挿入された
    原稿を前記搬送方向に搬送させながら、該原稿の画像を
    前記スキャナで読み取る移動読取モードのときは、前記
    案内面よりも上方に位置しているものであることを特徴
    とする請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記突起部材は、 前記案内面よりも上方に位置しているときに原稿に接触
    して自在に回転する回転体を有するものであることを特
    徴とする請求項10又は11に記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 原稿が挿入される原稿挿入口と、該原
    稿挿入口に原稿を搬送する搬送手段と、前記該原稿挿入
    口から挿入された原稿が排出される原稿排出口と、前記
    原稿挿入口から前記原稿排出口までの間に広がる原稿台
    ガラスと、前記原稿挿入口から挿入された原稿を前記原
    稿台ガラスの上面に接触させながら、前記原稿挿入口か
    ら前記原稿排出口に向かう搬送方向に搬送する搬送ベル
    トとを備え、原稿のうち前記原稿台ガラスに接触してい
    る部分に記録されている画像を読み取る画像読取装置に
    おいて、 前記搬送手段が原稿を搬送する搬送力を、該原稿が前記
    搬送ベルトによって搬送され始めた後に所定のタイミン
    グで徐々に弱める弱め手段を備えたことを特徴とする画
    像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記搬送手段は、 原稿を挟持しながら搬送する一対のローラであり、 前記弱め手段は、 前記一対のローラを相対的に徐々に離すものであること
    を特徴とする請求項13に記載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記弱め手段は、 原稿に記録された画像が読み取られ始めるよりも以前に
    前記搬送手段の搬送力を零にするものであることを特徴
    とする請求項13又は14に記載の画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記弱め手段は、 前記一対のローラのうちの一方のローラを支持する支持
    部材と、 所定のタイミングで回転して前記支持部材を移動させる
    ことにより前記一方のローラを他方のローラから徐々に
    離す偏心カムとを備えたものであることを特徴とする請
    求項14又は15に記載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から16までのうちのいずれ
    か一項に記載の画像読取装置と、 該画像読取装置で読み取られた画像を記録媒体に形成す
    る画像形成部とを備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
JP2000046806A 2000-02-18 2000-02-18 画像読取装置及び画像形成装置 Withdrawn JP2001233509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013088594A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Murata Mach Ltd 画像処理装置

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JP2013088594A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Murata Mach Ltd 画像処理装置

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