JP2001231470A - ゲル組成物 - Google Patents
ゲル組成物Info
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Abstract
の安定性が高く、ビタミンの特異的な風味がなく、かつ
水溶性ビタミンを添加することによって生じる、ゲル強
度の低下および離水のないゲル組成物を提供する事を目
的とする。 【解決手段】 水溶性ビタミンの微粒子結晶をグリセリ
ン脂肪酸エステルを含む中性脂質にW/O分散させた組
成物を含有させることで上記課題を解決する。
Description
異的風味のない水溶性ビタミン組成物を含有する、ゲル
強度の低下および離水のないゲル組成物に関するもので
ある。
および着色等の目的で、ゲル組成物に広く添加されてい
る。しかしながら、これらの水溶性ビタミンは熱、光等
に対して安定性が低い事、ビタミンB群は特異的な風味
等を有する事、また、L−アスコルビン酸等の水溶性ビ
タミンを配合したゲル組成物は、ゲル強度が低下した
り、離水が生じる等の問題が発生することが周知であ
る。
の改善を目的とした技術としては、ビタミン及びその塩
類単体をマイクロカプセル化する技術、具体的には融点
50〜80℃の油脂と乳化剤と混合して被覆する方法
(特公昭57−48050)やビタミン及びその塩類の
水溶液を親油性のソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エ
ステル等を添加した油脂中に乳化させて油中水滴型(W
/O)乳化油脂組成物とする方法(特公昭63−967
27,特開平6−343400等)等が提案されてい
る。
晶状態の水溶性ビタミン類の表面を高融点の油脂が被覆
してW/O分散型の固体/固体界面を形成しているため
に、ビタミン類の安定性には優れるものの、使用するビ
タミン結晶が数十μm以上の粗大結晶であり、剤形が
0.2〜2mm程度の粒状形態を為すために応用範囲が
限定され、ゲル組成物に添加すると舌にザラツキを感じ
る等の食感の低下が著しいことが問題であった。
おいては、内部水相が0.2〜5μm程度のW/O乳化
組成物が得られ、応用範囲は広がるもののビタミン類が
水溶液状態であるために乳化界面の物理的強度が弱く、
殺菌等の加熱工程を経ると分解等が生じ易くなり、且つ
W/O乳化型の液体/液体界面である事から攪拌やポン
プ輸送等の物理的応力に晒されると乳化状態が転相破壊
し易い欠点があった。またこれらの水溶性ビタミンを配
合したゲル組成物はゲル強度が低下する問題があり、こ
れの対策としてはゲル強度の低下を見越してゲル化剤を
予め増量配合する手段が採られていたが、経時的なゲル
強度の低下や離水を防止する手段としては有効ではなか
った。
組成物中での水溶性ビタミンの安定性が高く、ビタミン
の特異的な風味がなく、かつ水溶性ビタミンを添加する
ことによって生じる、ゲル強度の低下および離水のない
ゲル組成物を提供する事にある。
的を達成するために鋭意検討を行った結果、物理的破砕
によって平均粒径10μm以下の微粒子結晶とした水溶
性ビタミンをグリセリン脂肪酸エステルを含む中性脂質
中にW/O分散させた組成物が水溶性ビタミン含有ゲル
組成物の、ゲル強度の低下、離水、水溶性ビタミンの減
衰、および水溶性ビタミンの特異な風味を軽減させるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明
は、水溶性ビタミンの微粒子結晶をグリセリン脂肪酸エ
ステルを含む中性脂質にW/O分散させた組成物を含有
するゲル組成物に関する。以下本発明を詳述する。
定するものではないが、ビタミンC,ビタミンB1,ビ
タミンB2,ビタミンB6,ビタミンB12,ナイアシ
ン,パントテン酸、ビオチン及び葉酸から選ばれる1種
類または2種以上の混合物が例示できる。該水溶性ビタ
ミンのW/O組成物への配合量は特に限定されるもので
はないが、1〜70%が挙げられ、好ましくは10〜5
0%である。本発明におけるグリセリン脂肪酸エステル
とは特に限定するものではないが、HLB4以下の有機
酸モノグリセリド,ポリグリセリン脂肪酸エステル及び
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルから選ばれ
る1種または2種以上の混合物が挙げられる。有機酸モ
ノグリセリドの好適例としては、アセチル化モノステア
リン酸グリセリン、クエン酸モノステアリン酸グリセリ
ンが、ポリグリセリン脂肪酸エステルの好適例として
は、ヘキサステアリン酸ペンタグリセリン、ペンタミリ
スチン酸ペンタグリセリンが挙げられる。本発明におけ
るグリセリン脂肪酸エステルの中性脂質に対する配合量
については特に限定するものではないが、1〜100重
量%が挙げられ、好ましくは5〜50%とすることであ
る。本発明におけるゲル組成物とは特に限定するもので
はないが、プリン、ゼリー、水ようかん、ババロア、ム
ース、ホイップドデザート、ゼリー飲料が例示される。
なお、本発明のゲル組成物に使用されるゲル化剤は特に
限定するものではないが、アミロース、アミロペクチ
ン、コンニャク、アガロース、アガロペクチン、カラギ
ーナン、ファーセレラン、アルギン酸、ペクチン、グア
ーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラ
ビアガム、トラガントガム、デキストラン、プルラン、
カードラン、キサンタンガム、ゼラチンから選ばれる単
独あるいは二種類以上の混合物が挙げられ、その配合量
は0.02〜8重量%が挙げられる。
ミンW/O組成物の配合量は特に限定するものではない
が、その目的および効果に応じ、ゲル組成物の0.00
1〜50重量%配合すれば良く、好ましくは0.01〜
10重量%、さらに好ましくは、0.05〜0.5%で
ある。
物に用いる微粒子結晶の粒子径は特に限定するものでは
ないが、食した後の口中でのザラツキを感じない粒子
径、すなわちレーザー回折型粒度分布測定による平均粒
径が10μm以下が好ましく、さらに好ましくは1μm
以下である。
的破砕方法に関しては特に限定するものではないが、コ
ボールミル等の湿式摩砕機やジェットミル等の乾式破砕
機、また液体窒素を利用する凍結粉砕等の使用が挙げら
れるが、平均粒径10μm以下の超微粒子化ができる性
能のものであれば何れも使用できるが、平均粒径が1μ
m以下に破砕できる粉砕機が好ましい。
とは特に限定するものではないが、好ましくはHLB4
以下の有機酸モノグリセリド,ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル
から選ばれる1種類あるいは2種以上の混合物である。
グリセリン脂肪酸エステルの中性脂質に対する配合割合
は1〜100重量%であり、1重量%未満の場合はビタ
ミン微粒子結晶を十分に分散させる事が不可能となり、
また100重量%より多い場合には該組成物を改めて水
系に分散させる際、乳化転相により内包する水溶性ビタ
ミン微粒子の溶出が生じ易くなり、安定なW/Oまたは
W/O/W乳化系を構成するに支障を来たす。
ものではないが、大豆、米、菜種、カカオ、椰子等の油
糧種子から得られる植物性油脂、牛脂、乳脂、豚脂等の
動物性油脂及び中鎖脂肪酸トリグリセリド等の合成油脂
が挙げられ、何れでも使用できる。なお、これらに本来
含まれているリン脂質、ステロール類、ワックス類及び
油溶性ビタミン類の存在は許容される。好ましくは、融
点が常温以下の中性脂質を使用することである。
濃度は、ゲル組成物を形成するのに必要な濃度を選択す
ればよく、何ら限定されるものではない。詳しく例示す
ると0.02〜8重量%の範囲内でその効果が期待でき
る。好ましくは0.05〜5%の範囲内であり、特に好
ましくは0.1〜3%の範囲内である。
限定するものではないが、種々の形態のプリン、ゼリー
例えばインスタントプリン、チルドプリン、冷凍プリ
ン、缶詰プリン等、インスタントゼリー、容器に充填し
たゼリーが挙げられ、その他にも水ようかん、ババロ
ア、ムース、ゼリー飲料が挙げられる。また、風味付与
のための各種副原料、香料、色素等は特に限定するもの
ではなく、例えば果物、野菜、乳、酸乳、ヨーグルト、
チョコレート、コーヒー、紅茶、抹茶、チーズ、卵、酒
類、蜂蜜、醤油、ソース、味噌、カレー等から選ばれる
風味付副原料の1種類または2種類以上、バニラ、レモ
ン、オレンジ、ジンジャー、メロン、ストロベリー、ピ
ーチ、バナナ、ライム、パインアップル、アップル、シ
ナモン、ニッキ等から選ばれる香料の1種類または2種
類以上を挙げることができる。また、餅、小豆、きな
粉、果物またはそのカットされたもの、野菜またはその
カットされたものの使用を限定するものではない。
説明するが、その内容に制限されるものではない。
T−6,太陽化学株式会社製)、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル10重量部(サンソフト818
H,太陽化学株式会社製)を混合し、L−アスコルビン
酸結晶40重量部(平均粒子径約100μm、日本ロシ
ュ株式会社製)を加えた油性懸濁液を調製し、これをコ
ボールミル(神鋼パンテック株式会社製)に掛け、レー
ザー回折型粒度分布測定によりL−アスコルビン酸の平
均粒子径が0.4μmとなったゲル組成物用のW/O組
成物を得た。
ン酸エステル5重量部(サンソフト818H,太陽化学
株式会社製)及びポリグリセリンステアリン酸エステル
5重量部(サンファットPS−68,太陽化学株式会社
製)を混合し、リボフラビン結晶20重量部(平均粒子
径約100μm、武田薬品工業株式会社製)を加えた油
性懸濁液を調製し、これをダイノーミル(株式会社シン
マルエンタープライゼズ製)に掛け、レーザー回折型粒
度分布測定によりリボフラビン結晶の平均粒子径が0.
35μmとなったゲル組成物用のW/O組成物を得た。
T−6,太陽化学株式会社製)、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル5重量部(サンソフト818H,
太陽化学株式会社製)、クエン酸モノグリセリド5重量
部(サンソフト623M,太陽化学株式会社製)を混合
し、チアミン硝酸塩結晶40重量部(平均粒子径約10
0μm、日本ロシュ株式会社製)を加えた油性懸濁液を
調製し、これをコボールミル(神鋼パンテック株式会社
製)に掛け、レーザー回折型粒度分布測定によりチアミ
ン硝酸塩結晶の平均粒子径が0.4μmとなったゲル組
成物用のW/O組成物を得た。
T−6,太陽化学株式会社製)、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル10重量部(サンソフト818
H,太陽化学株式会社製)を混合し、10%L−アスコ
ルビン酸水溶液40重量部(pH2.0)を加えながら
ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて高速攪拌
を行い、レーザー回折型粒度分布測定により内部水相の
平均粒子径が0.4μmとなったW/O乳化液を調製し
た。
0.5g、グラニュー糖18.0g、クエン酸ナトリウ
ム0.1gを水に加え、水を加えながら全量を100g
とし、85℃で加温溶解した。そこに1/5バレンシア
オレンジ果汁2.0g、オレンジフレーバー0.1gを
添加し、実施例1のW/O組成物0.125gを添加し
て攪拌混合した後にカップに充填し、水冷してゲル組成
物を得た。対照として、比較例1の内部水相のW/O乳
化液を1.25g添加したゼリーを調製した。本試験例
の二種類のゼリーのビタミンC含量はゲル組成物100
gあたりに50mg含有している。4℃の冷蔵庫に保管
していた両ゼリーのゲル強度をレオメーター(不動工業
株式会社製)を用いて製造直後、3日後、7日後、14
日後に測定した。
/O組成物を添加したゲル組成物においてはゲル強度の
低下が殆ど生じず、優れた安定性を示した。
を、ショ糖脂肪酸エステル5重量部(リョートーシュガ
ーエステルS−1670,三菱化学株式会社製)を溶解
させた水1000重量部中に加えて攪拌してW/O/W
乳化液を調製した。
エステル5重量部(リョートーシュガーエステルS−1
670,三菱化学株式会社製)を溶解させた水1000
重量部中に加えて攪拌してW/O/W組成物を調製し
た。
0.5g、グラニュー糖18.0g、クエン酸ナトリウ
ム0.1gを水に加え、水を加えながら全量を100g
とし、85℃で加温溶解した。そこに1/5バレンシア
オレンジ果汁2.0g、オレンジフレーバー0.1gを
添加し、W/O/W組成物0.7gを添加した後にカッ
プに充填し、水冷してゲル組成物を得た。対照として、
比較例2のW/O/W乳化液を7.0g添加したゼリー
を調製した。本試験例のゼリーはビタミンCをゲル組成
物100gあたりに25mg含有している。4℃に保管
していた両ゼリーのゲル強度をレオメーターを用いて製
造直後、3日後、7日後、14日後に測定した。また、
同時にアミド結合型逆相カラム(アミド80、東ソー株
式会社製)を設置したHPLCによりL−アスコルビン
酸量を測定した。溶出溶媒はアセトニトリル/2.5m
Mリン酸カリウム溶液(50/50)を用い、検出は2
54nmの吸光度により測定した。前処理は、ゼリー5
0gを測り取り、2%メタリン酸水溶液200ml中で
ポリトロン(日音医理科器械製作所製)を用いて破砕す
る。ろ紙を用いてろ液を回収し、200mlに定容した
後にジエチルエーテル20mlと分配し、水層を回収し
た。回収した水層を減圧濃縮し、ジエチルエーテルを除
去した後に再度200mlに定容し、0.45μmフィ
ルターろ過を行ってHPLC用試験液とした。ゲル組成
物の離水率は、ゼリーカップの重量を測定した後に、ゼ
リーカップをひっくり返して10メッシュの篩に受け、
離水した水を除去した後にゼリーカップとゼリーの重量
を測定して離水した水の重量を求め、全重量中の離水し
た水の割合を百分率(%)で表示した。
ンW/O/W組成物を添加したゲル組成物においてはゲ
ル強度の低下が殆ど生じなかった。
ンW/O/W組成物を添加したゲル組成物においてはL
−アスコルビン酸残存率の低下が殆ど生じず、優れた安
定性を示した。
ンW/O/W組成物を添加したゲル組成物においては、
離水率の上昇はあまり認められず、優れた安定性を示し
た。
0.5g、グラニュー糖18.0g、クエン酸ナトリウ
ム0.1gを水に加え、水を加えながら全量を100g
とし、85℃で加温溶解した。そこに1/5バレンシア
オレンジ果汁2.0g、オレンジフレーバー0.1gを
添加し、実施例2のW/O組成物0.05gを添加した
後にカップに充填し、水冷してゲル組成物を得た。本試
験例のゲル組成物のリボフラビン含量はゲル組成物10
0gあたりに10mg含有している。
T−6,太陽化学株式会社製)、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル10重量部(サンソフト818
H,太陽化学株式会社製)を混合し、2%リボフラビン
水溶液40重量部(pH2.0)を加えながらホモミキ
サー(特殊機化工業株式会社製)にて高速攪拌を行い、
レーザー回折型粒度分布測定により内部水相の平均粒子
径が0.4μmとなったW/O乳化液を調製した。この
内部水相のW/O乳化液を1.25g添加したゲル組成
物を調製した。本試験例のゲル組成物のリボフラビン含
量はゲル組成物100gあたりに10mg含有してい
る。これを対照として10人のパネラーにより官能試験
を実施してリボフラビンの特異な風味のマスキング性を
比較した。
/O組成物を使用したゲル組成物においては平均1.
1、対照のゲル組成物では平均2.9のスコアーとな
り、リボフラビンの特異的な風味をほとんど感じさせな
い優れた呈味性を示した。
(HMペクチン)2g、寒天1g、ローカストビーンガ
ム1gを充分混合した後に、クエン酸20%溶液5m
l、レモン果汁5ml、レモンフレーバー0.3ml、
実施例1のW/O組成物0.2gを徐々に添加し、80
℃に加温し、カップに注いで冷却してゲル組成物を調製
し、ゲル強度を測定した。対照には、L−アスコルビン
酸結晶を0.08gを添加したゲル組成物を調製した。
見られるゲル強度の低下は、W/O組成物を強化したゲ
ル組成物では認められず、良好な保存安定性を示した。
1g、グァーガム1g、ローカストビーンガム1g、を
混合した粉末を水300mlに完全溶解した後、クエン
酸1g、粉末フレーバー1g、実施例3のW/O組成物
0.1gを徐々に添加し、80℃に加温し、カップに注
いで冷却してゲル組成物を調製し、ゲル強度を測定し
た。対照には、チアミン硝酸塩結晶を0.04gを添加
したゲル組成物を調製した。
れる特異的な風味は、W/O組成物を強化したゲル組成
物ではマスキングされ、良好な風味を示した。
ル8gに溶解し、これにローメトキシペクチン(LMペ
クチン)20gを加えて混和し、しかる後にグラニュー
糖70gを加えて混合し、ハンマーミルで粉砕する。こ
れを80メッシュで篩別して通篩したもの19gと、シ
ョ糖60g、ブドウ糖20gを加え、クエン酸0.7
g、ストロベリーフレーバー0.2gおよびクエン酸ナ
トリウム0.1g、実施例1のW/O組成物0.2gを
加えて180mlの水に溶解させ、牛乳180mlを加
えて手早く小容器に小分けし、ゲル組成物を調製し、ゲ
ル強度を測定した。対照には、L−アスコルビン酸結晶
を0.08gを添加したゲル組成物を調製した。
られるゲル強度の低下は、W/O組成物を強化したゲル
組成物では認められず、良好な保存安定性を示した。
クチン3gを混合した水溶液を90℃まで加温溶解し2
0℃まで冷却後、レモン果汁5ml、クエン酸20%水
溶液適量を徐々に添加してpHを4とする。これを80
℃に加熱して保持する(A液)。一方、寒天0.9g、
ローカストビーンガム0.6g、水100mlを混合し
て90℃に加熱する(B液)。80℃において保持して
おいたA液にB液を添加し、さらにレモン香料0.3m
l、実施例1のW/O組成物0.2gを添加して均質機
にかけ、カップに分注してゲル組成物を調製し、ゲル強
度を測定した。対照には、L−アスコルビン酸結晶を
0.08gを添加したゲル組成物を調製した。
見られるゲル強度の低下は、W/O組成物を強化したゲ
ル組成物では認められず、良好な保存安定性を示した。
リセリン脂肪酸エステルおよび中性脂質からなるW/O
組成物を含有するプリン、ゼリー、水ようかん、ババロ
ア、ムース、ホイップドデザート、ゼリー飲料等のゲル
組成物はゲル強度の低下がなく、離水率も低く、ビタミ
ンの安定性にも優れ、ビタミンの異味が改善される。本
発明は従来水溶性ビタミンを配合することで発生してい
た問題を解消し、安定性の優れたゲル組成物を市場に提
供することを可能とする。
Claims (4)
- 【請求項1】 水溶性ビタミンの微粒子結晶とグリセリ
ン脂肪酸エステルおよび中性脂質からなるW/O組成物
を含有するゲル組成物。 - 【請求項2】 水溶性ビタミンが、ビタミンC,ビタミ
ンB1,ビタミンB 2,ビタミンB6,ビタミン
B12,ナイアシン,パントテン酸,ビオチン及び葉酸
からなる群より選ばれる1種または2種以上である事を
特徴とする請求項1記載のゲル組成物。 - 【請求項3】 グリセリン脂肪酸エステルがHLB4以
下の有機酸モノグリセリド,ポリグリセリン脂肪酸エス
テル及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルか
らなる群より選ばれる1種類または2種以上である事を
特徴とする請求項1または2記載のゲル組成物 。 - 【請求項4】 ゲル組成物がプリン、ゼリー、水ようか
ん、ババロア、ムース、ホイップドデザート、ゼリー飲
料からなる群より選ばれる1種であることを特徴とする
請求項1〜3いずれか記載のゲル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047599A JP2001231470A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | ゲル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047599A JP2001231470A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | ゲル組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001231470A true JP2001231470A (ja) | 2001-08-28 |
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ID=18569823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000047599A Pending JP2001231470A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | ゲル組成物 |
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---|---|
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