JP2001225537A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
- Publication number
- JP2001225537A JP2001225537A JP2000038361A JP2000038361A JP2001225537A JP 2001225537 A JP2001225537 A JP 2001225537A JP 2000038361 A JP2000038361 A JP 2000038361A JP 2000038361 A JP2000038361 A JP 2000038361A JP 2001225537 A JP2001225537 A JP 2001225537A
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- JP
- Japan
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- ink ribbon
- supply
- thermal head
- winding reel
- tension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
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- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッドダウン時におけるインクリボンのテン
ション上昇を防止し、高品質の印刷を高能率に行えるサ
ーマルプリンタを提供する。 【解決手段】 プラテン2上に配置された印刷媒体Pへ
の印刷を開始する以前に、サーマルヘッド24をプ待機
位置から印刷位置まで移動すると共に、供給側リボン巻
回リール3を回転駆動してインクリボン17を繰り出
し、テンションアーム31を予め定められた適正位置に
保持するために必要な供給側リボン巻回リール3の回転
角を求める。しかる後に、印刷モードに移行し、1枚の
印刷媒体への印刷開始から印刷完了まで、サーマルヘッ
ド24を待機位置から印刷位置まで移動するごとに、サ
ーマルヘッド24の下降に先行して、先に求められた回
転角に相当する回転角だけ供給側リボン巻回リール3を
回転駆動してインクリボンを繰り出す。
ション上昇を防止し、高品質の印刷を高能率に行えるサ
ーマルプリンタを提供する。 【解決手段】 プラテン2上に配置された印刷媒体Pへ
の印刷を開始する以前に、サーマルヘッド24をプ待機
位置から印刷位置まで移動すると共に、供給側リボン巻
回リール3を回転駆動してインクリボン17を繰り出
し、テンションアーム31を予め定められた適正位置に
保持するために必要な供給側リボン巻回リール3の回転
角を求める。しかる後に、印刷モードに移行し、1枚の
印刷媒体への印刷開始から印刷完了まで、サーマルヘッ
ド24を待機位置から印刷位置まで移動するごとに、サ
ーマルヘッド24の下降に先行して、先に求められた回
転角に相当する回転角だけ供給側リボン巻回リール3を
回転駆動してインクリボンを繰り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に係り、特に、印刷中のインクリボンに作用するテンシ
ョンを適正化して印刷品質を向上する手段に関する。
に係り、特に、印刷中のインクリボンに作用するテンシ
ョンを適正化して印刷品質を向上する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、熱溶解性のソリッ
ドインクが片面に担持されたインクリボンを介して印刷
媒体にサーマルヘッドを押し付けると共に、サーマルヘ
ッドに配列された発熱体を選択的に発熱させ、溶解した
前記ソリッドインクを印刷媒体に転写することにより所
望の文字、記号、図形等を印刷するものである。
ドインクが片面に担持されたインクリボンを介して印刷
媒体にサーマルヘッドを押し付けると共に、サーマルヘ
ッドに配列された発熱体を選択的に発熱させ、溶解した
前記ソリッドインクを印刷媒体に転写することにより所
望の文字、記号、図形等を印刷するものである。
【0003】従来より、この種のサーマルプリンタとし
ては、大量印刷に適したものとして、リールに巻回され
たインクリボンを用い、供給側リボン巻回リールから引
き出されたインクリボンの一端を巻取側リボン巻回リー
ルで巻き取り、これら供給側リボン巻回リールから巻取
側リボン巻回リールに至るインクリボンの搬送経路に、
インクリボンを介してサーマルヘッドとプラテンとを対
向に配置したものが知られている。サーマルヘッドはプ
ラテンに対して接近又は離隔する方向に往復移動できる
ように構成されており、印刷時にはインクリボン及び印
刷媒体を介してプラテンに当接する位置まで移動され、
印刷停止時にはプラテンから離隔した待機位置まで移動
される。
ては、大量印刷に適したものとして、リールに巻回され
たインクリボンを用い、供給側リボン巻回リールから引
き出されたインクリボンの一端を巻取側リボン巻回リー
ルで巻き取り、これら供給側リボン巻回リールから巻取
側リボン巻回リールに至るインクリボンの搬送経路に、
インクリボンを介してサーマルヘッドとプラテンとを対
向に配置したものが知られている。サーマルヘッドはプ
ラテンに対して接近又は離隔する方向に往復移動できる
ように構成されており、印刷時にはインクリボン及び印
刷媒体を介してプラテンに当接する位置まで移動され、
印刷停止時にはプラテンから離隔した待機位置まで移動
される。
【0004】ところで、かかる構成のサーマルプリンタ
においては、インクリボンと印刷媒体との間のスリップ
を防止して良好な印刷品質を得るため、インクリボンの
テンションを常時適正な範囲に維持する必要がある。イ
ンクリボンに所要のテンションを負荷する方式として
は、例えば特開平6−64266号公報に開示されてい
るように、巻取側リボン巻回リールに駆動用モータを備
えて、当該駆動用モータのトルクをインクリボンに負荷
する方式、及び、例えば特開平7−251517号公報
に開示されているように、供給側リボン巻回リール及び
巻取側リボン巻回リールの双方に駆動用モータを備え、
これら各駆動用モータのトルクをインクリボンに負荷す
る方式がある。また、公知に属する前記構成のサーマル
プリンタには、前出の特開平6−64266号公報に開
示されているように、インクリボンの搬送経路上にスプ
リングによって所定の一方向に付勢されたテンションア
ームを配置し、当該テンションアームにてインクリボン
に作用するテンションの安定化を図るものも知られてい
る。
においては、インクリボンと印刷媒体との間のスリップ
を防止して良好な印刷品質を得るため、インクリボンの
テンションを常時適正な範囲に維持する必要がある。イ
ンクリボンに所要のテンションを負荷する方式として
は、例えば特開平6−64266号公報に開示されてい
るように、巻取側リボン巻回リールに駆動用モータを備
えて、当該駆動用モータのトルクをインクリボンに負荷
する方式、及び、例えば特開平7−251517号公報
に開示されているように、供給側リボン巻回リール及び
巻取側リボン巻回リールの双方に駆動用モータを備え、
これら各駆動用モータのトルクをインクリボンに負荷す
る方式がある。また、公知に属する前記構成のサーマル
プリンタには、前出の特開平6−64266号公報に開
示されているように、インクリボンの搬送経路上にスプ
リングによって所定の一方向に付勢されたテンションア
ームを配置し、当該テンションアームにてインクリボン
に作用するテンションの安定化を図るものも知られてい
る。
【0005】さらに、前出の特開平6−64266号公
報には、巻取側リボン巻回リールに巻回されたインクリ
ボンの巻回量(ロール径)をセンサにて検出し、ロール
径が小さいときには速く、ロール径が大きいときには遅
くインクリボンを巻き取るように巻取側リボン巻回リー
ルの回転速度を制御して、印刷中にインクリボンに与え
るテンションが常に適正となるようにテンションアーム
の動作範囲を制御する技術も記載されている。
報には、巻取側リボン巻回リールに巻回されたインクリ
ボンの巻回量(ロール径)をセンサにて検出し、ロール
径が小さいときには速く、ロール径が大きいときには遅
くインクリボンを巻き取るように巻取側リボン巻回リー
ルの回転速度を制御して、印刷中にインクリボンに与え
るテンションが常に適正となるようにテンションアーム
の動作範囲を制御する技術も記載されている。
【0006】一方、特開平7−251517号公報に
は、サーマルヘッドを待機位置(アップ位置)から印刷
位置(ダウン位置)まで移動したときに生じるインクリ
ボンのテンション上昇を予防するため、ヘッドダウン動
作の開始からサーマルヘッドがプラテンに接するまでの
期間においては、供給側リボン巻回リールからインクリ
ボンを所定の一定速度で繰り出してテンションの上昇を
防止し、サーマルヘッドがプラテンに接した後は、供給
側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回リールに作用
するトルクが一定になるようにリール駆動用モータを制
御して、インクリボンに作用するテンションを最適値に
維持する技術が記載されている。
は、サーマルヘッドを待機位置(アップ位置)から印刷
位置(ダウン位置)まで移動したときに生じるインクリ
ボンのテンション上昇を予防するため、ヘッドダウン動
作の開始からサーマルヘッドがプラテンに接するまでの
期間においては、供給側リボン巻回リールからインクリ
ボンを所定の一定速度で繰り出してテンションの上昇を
防止し、サーマルヘッドがプラテンに接した後は、供給
側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回リールに作用
するトルクが一定になるようにリール駆動用モータを制
御して、インクリボンに作用するテンションを最適値に
維持する技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開平6−
64266号公報に記載の技術には、供給側リボン巻回
リールからサーマルヘッドに至るインクリボンの搬送経
路にて発生するインクリボンのテンション変動、とりわ
けサーマルヘッドを待機位置から印刷位置まで移動した
ときに生じる当該搬送経路におけるインクリボンのテン
ション上昇を防止する手段について何ら考慮されておら
ず、供給側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回リー
ルの双方に駆動用モータを備えて、供給側リボン巻回リ
ールからサーマルヘッドに至るインクリボンの搬送経路
並びにサーマルヘッドから巻取側リボン巻回リールに至
るインクリボンの搬送経路におけるインクリボンのテン
ションを適正値に調整するタイプのサーマルプリンタに
は適用することができない。
64266号公報に記載の技術には、供給側リボン巻回
リールからサーマルヘッドに至るインクリボンの搬送経
路にて発生するインクリボンのテンション変動、とりわ
けサーマルヘッドを待機位置から印刷位置まで移動した
ときに生じる当該搬送経路におけるインクリボンのテン
ション上昇を防止する手段について何ら考慮されておら
ず、供給側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回リー
ルの双方に駆動用モータを備えて、供給側リボン巻回リ
ールからサーマルヘッドに至るインクリボンの搬送経路
並びにサーマルヘッドから巻取側リボン巻回リールに至
るインクリボンの搬送経路におけるインクリボンのテン
ションを適正値に調整するタイプのサーマルプリンタに
は適用することができない。
【0008】これに対して、特開平7−251517号
公報には、前記特開平6−64266号公報に不記載の
技術が記載されている。しかし、当該公報に記載の技術
は、印字データにおける非印字領域でサーマルヘッドを
待機位置まで移動し、印字データにおける印字領域でサ
ーマルヘッドを印刷位置まで移動するという構成であ
り、印字データが非印字領域から印字領域に切り替わる
ごとに供給側リボン巻回リールに巻回されたインクリボ
ンの巻回量から目標速度を設定して、ヘッドダウン動作
の開始からサーマルヘッドがプラテンに接するまでの期
間内に供給側リボン巻回リールからインクリボンを所定
の一定速度で繰り出し、しかる後に切換スイッチを切り
換えて、供給側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回
リールに作用するトルクが一定になるようにリール駆動
用モータを制御するという手順を繰り返さなくてはなら
ため、リール駆動用モータ及び切換スイッチ等を制御す
るCPUの負担が大きく、印刷を高能率に行うことが難
しいという問題がある。
公報には、前記特開平6−64266号公報に不記載の
技術が記載されている。しかし、当該公報に記載の技術
は、印字データにおける非印字領域でサーマルヘッドを
待機位置まで移動し、印字データにおける印字領域でサ
ーマルヘッドを印刷位置まで移動するという構成であ
り、印字データが非印字領域から印字領域に切り替わる
ごとに供給側リボン巻回リールに巻回されたインクリボ
ンの巻回量から目標速度を設定して、ヘッドダウン動作
の開始からサーマルヘッドがプラテンに接するまでの期
間内に供給側リボン巻回リールからインクリボンを所定
の一定速度で繰り出し、しかる後に切換スイッチを切り
換えて、供給側リボン巻回リール及び巻取側リボン巻回
リールに作用するトルクが一定になるようにリール駆動
用モータを制御するという手順を繰り返さなくてはなら
ため、リール駆動用モータ及び切換スイッチ等を制御す
るCPUの負担が大きく、印刷を高能率に行うことが難
しいという問題がある。
【0009】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その目的は、サーマル
ヘッドを待機位置から印刷位置まで移動する過程で生じ
るインクリボンのテンション上昇を未然に解消でき、高
品質の印刷を高能率に行えるサーマルプリンタを提供す
ることにある。
るためになされたものであって、その目的は、サーマル
ヘッドを待機位置から印刷位置まで移動する過程で生じ
るインクリボンのテンション上昇を未然に解消でき、高
品質の印刷を高能率に行えるサーマルプリンタを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、供給側リボン巻回リール及びその駆動用
モータと、巻取側リボン巻回リール及びその駆動用モー
タと、前記供給側リボン巻回リールから引き出されて前
記巻取側リボン巻回リールに巻き取られるインクリボン
と、当該インクリボンの搬送経路中に往復移動可能に配
置されたサーマルヘッド及びその駆動用モータと、前記
サーマルヘッドと対向に配置されたプラテンと、前記イ
ンクリボンの搬送経路中に揺動可能に配置され前記イン
クリボンに所要のテンションを与えるテンションアーム
と、前記インクリボンに作用するテンションを検出する
テンション検出手段と、前記サーマルヘッド及び前記各
駆動用モータを制御する制御部とを備え、前記プラテン
上に供給された印刷媒体への印刷を開始する以前に、前
記サーマルヘッドを前記プラテンから離隔した待機位置
より前記インクリボン及び印刷媒体を介して前記プラテ
ンに当接する印刷位置まで移動しつつ前記供給側リボン
巻回リールより前記インクリボンを繰り出して、前記テ
ンションアームを予め定められた適正位置に保持するた
めに必要な前記供給側リボン巻回リールの回転角を求
め、次いで、前記サーマルヘッドを前記待機位置に戻
し、かつ、前記巻取側リボン巻回リールを回転駆動して
前記インクリボンのテンションを初期状態に復帰した後
に印刷媒体に対する印刷を開始し、当該1枚の印刷媒体
への印刷開始から印刷完了まで、前記サーマルヘッドを
前記待機位置から前記印刷位置まで移動するごとに、前
記サーマルヘッドの下降に先行して、前記求められた回
転角に相当する回転角だけ前記供給側リボン巻回リール
を前記インクリボンの繰り出し方向に回転駆動し、前記
インクリボンに作用するテンションを適正値に保持する
ことを特徴とする。
解決するため、供給側リボン巻回リール及びその駆動用
モータと、巻取側リボン巻回リール及びその駆動用モー
タと、前記供給側リボン巻回リールから引き出されて前
記巻取側リボン巻回リールに巻き取られるインクリボン
と、当該インクリボンの搬送経路中に往復移動可能に配
置されたサーマルヘッド及びその駆動用モータと、前記
サーマルヘッドと対向に配置されたプラテンと、前記イ
ンクリボンの搬送経路中に揺動可能に配置され前記イン
クリボンに所要のテンションを与えるテンションアーム
と、前記インクリボンに作用するテンションを検出する
テンション検出手段と、前記サーマルヘッド及び前記各
駆動用モータを制御する制御部とを備え、前記プラテン
上に供給された印刷媒体への印刷を開始する以前に、前
記サーマルヘッドを前記プラテンから離隔した待機位置
より前記インクリボン及び印刷媒体を介して前記プラテ
ンに当接する印刷位置まで移動しつつ前記供給側リボン
巻回リールより前記インクリボンを繰り出して、前記テ
ンションアームを予め定められた適正位置に保持するた
めに必要な前記供給側リボン巻回リールの回転角を求
め、次いで、前記サーマルヘッドを前記待機位置に戻
し、かつ、前記巻取側リボン巻回リールを回転駆動して
前記インクリボンのテンションを初期状態に復帰した後
に印刷媒体に対する印刷を開始し、当該1枚の印刷媒体
への印刷開始から印刷完了まで、前記サーマルヘッドを
前記待機位置から前記印刷位置まで移動するごとに、前
記サーマルヘッドの下降に先行して、前記求められた回
転角に相当する回転角だけ前記供給側リボン巻回リール
を前記インクリボンの繰り出し方向に回転駆動し、前記
インクリボンに作用するテンションを適正値に保持する
ことを特徴とする。
【0011】サーマルヘッドを待機位置から印刷位置ま
で移動すると、サーマルヘッドによってインクリボンが
プラテン側に押圧されるため、インクリボンの搬送経路
が長くなって、インクリボンに作用するテンションが増
加する。テンションアームは、スプリングによって常時
一方向に付勢され、当該スプリングの弾性力によってイ
ンクリボンにテンションを与える構成になっており、サ
ーマルヘッドの移動に伴ってインクリボンに作用するテ
ンションが増加すると、スプリングの弾性力に抗して当
該インクリボンのテンションを緩和する方向に揺動し、
インクリボンの搬送経路長を一定に保持する。しかしな
がら、前記したように、テンションアームはスプリング
によって一方向に付勢されているため、テンションアー
ムの揺動量が大きくなるにしたがってインクリボンに作
用するスプリングの弾性力が大きくなる。したがって、
テンションアームの揺動によってインクリボンの搬送経
路長が一定に保たれても、インクリボンに作用するテン
ションは完全には緩和しきれず、テンションアームの揺
動量に比例してテンションが増加する。そして、インク
リボンに作用するテンションが適正値より大きくなる
と、インクリボンと印刷媒体との間にスリップが生じ、
印刷品質が劣化する要因となる。
で移動すると、サーマルヘッドによってインクリボンが
プラテン側に押圧されるため、インクリボンの搬送経路
が長くなって、インクリボンに作用するテンションが増
加する。テンションアームは、スプリングによって常時
一方向に付勢され、当該スプリングの弾性力によってイ
ンクリボンにテンションを与える構成になっており、サ
ーマルヘッドの移動に伴ってインクリボンに作用するテ
ンションが増加すると、スプリングの弾性力に抗して当
該インクリボンのテンションを緩和する方向に揺動し、
インクリボンの搬送経路長を一定に保持する。しかしな
がら、前記したように、テンションアームはスプリング
によって一方向に付勢されているため、テンションアー
ムの揺動量が大きくなるにしたがってインクリボンに作
用するスプリングの弾性力が大きくなる。したがって、
テンションアームの揺動によってインクリボンの搬送経
路長が一定に保たれても、インクリボンに作用するテン
ションは完全には緩和しきれず、テンションアームの揺
動量に比例してテンションが増加する。そして、インク
リボンに作用するテンションが適正値より大きくなる
と、インクリボンと印刷媒体との間にスリップが生じ、
印刷品質が劣化する要因となる。
【0012】サーマルヘッドを待機位置から印刷位置ま
で移動したときに、テンションアームを予め定められた
適正位置に保持するために必要な供給側リボン巻回リー
ルの回転角度は、当該供給側リボン巻回リールに巻回さ
れているインクリボンの巻回量、即ち、供給側リボン巻
回リールのロール径によって異なり、ロール径が大きい
場合には回転角度を小さく、反対にロール径が小さい場
合には回転角度を大きくする必要がある。但し、インク
リボンは、マイクロメータ単位の非常に薄いものである
ので、1枚の印刷媒体に印刷した程度ではインクリボン
の巻回量はあまり変化せず、実用上テンションが過大に
なって印刷品質が劣化することもない。
で移動したときに、テンションアームを予め定められた
適正位置に保持するために必要な供給側リボン巻回リー
ルの回転角度は、当該供給側リボン巻回リールに巻回さ
れているインクリボンの巻回量、即ち、供給側リボン巻
回リールのロール径によって異なり、ロール径が大きい
場合には回転角度を小さく、反対にロール径が小さい場
合には回転角度を大きくする必要がある。但し、インク
リボンは、マイクロメータ単位の非常に薄いものである
ので、1枚の印刷媒体に印刷した程度ではインクリボン
の巻回量はあまり変化せず、実用上テンションが過大に
なって印刷品質が劣化することもない。
【0013】したがって、1枚の印刷媒体への印刷開始
前に、テンションアームを予め定められた適正位置に保
持するために必要な供給側リボン巻回リールの回転角を
求めておき、印刷中、サーマルヘッドを待機位置から印
刷位置まで移動するごとに、サーマルヘッドの下降に先
行して先に求められた回転角に相当する回転角だけ供給
側リボン巻回リールを回転駆動し、インクリボンを繰り
出すと、インクリボンのテンションをサーマルヘッドの
往復移動に関わりなく常に所要の適正範囲内に規制する
ことができるので、印刷むらのない高品質の印刷を得る
ことができる。また、印刷媒体1枚ごとに供給側リボン
巻回リールの回転角を求めると、サーマルヘッドを往復
移動するごとに供給側リボン巻回リールの回転角を求め
る場合に比べて、当該回転角を求めるための較正作業回
数を減少することができるので、印刷を高能率に行うこ
とをできる。
前に、テンションアームを予め定められた適正位置に保
持するために必要な供給側リボン巻回リールの回転角を
求めておき、印刷中、サーマルヘッドを待機位置から印
刷位置まで移動するごとに、サーマルヘッドの下降に先
行して先に求められた回転角に相当する回転角だけ供給
側リボン巻回リールを回転駆動し、インクリボンを繰り
出すと、インクリボンのテンションをサーマルヘッドの
往復移動に関わりなく常に所要の適正範囲内に規制する
ことができるので、印刷むらのない高品質の印刷を得る
ことができる。また、印刷媒体1枚ごとに供給側リボン
巻回リールの回転角を求めると、サーマルヘッドを往復
移動するごとに供給側リボン巻回リールの回転角を求め
る場合に比べて、当該回転角を求めるための較正作業回
数を減少することができるので、印刷を高能率に行うこ
とをできる。
【0014】なお、前記供給側リボン巻回リール及び巻
取側リボン巻回リールの駆動用モータとしては、公知に
属する任意のモータを適用可能であるが、低騒音かつ低
振動で回転むらが少ないことから、超音波モータが特に
好適である。
取側リボン巻回リールの駆動用モータとしては、公知に
属する任意のモータを適用可能であるが、低騒音かつ低
振動で回転むらが少ないことから、超音波モータが特に
好適である。
【0015】また、前記インクリボンに作用するテンシ
ョンを検出する検出手段としては、前記テンションアー
ムの揺動量を検出するポテンショメータ又はインクリボ
ンに作用するテンションを直接的に検出するロードセ
ル、若しくはこれらの双方を備えることができる。
ョンを検出する検出手段としては、前記テンションアー
ムの揺動量を検出するポテンショメータ又はインクリボ
ンに作用するテンションを直接的に検出するロードセ
ル、若しくはこれらの双方を備えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例を図
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0017】図1乃至図4は実施形態例に係るサーマル
プリンタにおけるヘッド回りの構成を示す図であって、
図1は斜視図、図2はサーマルヘッドが待機位置にある
ときの正面図、図3はサーマルヘッドが印刷位置にある
ときの正面図、図4は要部平面図である。
プリンタにおけるヘッド回りの構成を示す図であって、
図1は斜視図、図2はサーマルヘッドが待機位置にある
ときの正面図、図3はサーマルヘッドが印刷位置にある
ときの正面図、図4は要部平面図である。
【0018】これらの図において、1はキャリッジベー
ス、2はプラテンを示している。キャリッジベース1
は、図示しない案内レールに取り付けられ、キャリッジ
駆動モータ1a(図6参照)によりプラテン2に沿って
印刷媒体Pの幅内で往復移送される。なお、案内レール
と駆動モータとを用いたキャリッジベース1の移送手段
については、公知に属する事項であり、かつ本発明の要
旨でもないので説明を省略する。また、プラテン2又は
その近傍には、プラテン上に1枚ずつ供給される印刷媒
体Pの有無を検出するための光学式又は機械式の用紙検
出手段2a(図6参照)が備えられる。
ス、2はプラテンを示している。キャリッジベース1
は、図示しない案内レールに取り付けられ、キャリッジ
駆動モータ1a(図6参照)によりプラテン2に沿って
印刷媒体Pの幅内で往復移送される。なお、案内レール
と駆動モータとを用いたキャリッジベース1の移送手段
については、公知に属する事項であり、かつ本発明の要
旨でもないので説明を省略する。また、プラテン2又は
その近傍には、プラテン上に1枚ずつ供給される印刷媒
体Pの有無を検出するための光学式又は機械式の用紙検
出手段2a(図6参照)が備えられる。
【0019】キャリッジベース1の上部には、供給側リ
ボン巻回リール3と巻取側リボン巻回リール4とが所定
の間隔を隔てて配置されている。これらの各リール3,
4は、図4に示すように、軸受5,6を介してキャリッ
ジベース1に回転自在に取り付けられる。キャリッジベ
ース1の背面側には、同図に示すように、ブラケット
7,8が備えられ、これら各ブラケット7,8には、供
給側リボン巻回リール3の駆動モータ9及び巻取側リボ
ン巻回リール4の駆動モータ10がそれぞれ個別に取り
付けられていて、各モータ9,10の主軸が偏心調整機
能を備えたカップリング11,12を介して供給側リボ
ン巻回リール3及び巻取側リボン巻回リール4の中心軸
にそれぞれ個別に連結されている。また、前記各モータ
9,10には、主軸に取り付けられたコード板13とブ
ラケット7,8に取り付けられた検出部14とからなる
供給側ロータリエンコーダ15及び巻取側ロータリエン
コーダ16がそれぞれ個別に取り付けられており、前記
各モータ9,10の回転量及び回転方向を検出するよう
になっている。供給側リボン巻回リール3から引き出さ
れたインクリボン17は、後記する各ローラ群等に巻回
され、他端が巻取側リボン巻回リール4に巻き取られ
る。なお、前記各モータ9,10としては、公知に属す
る任意のモータを用いることができるが、低騒音かつ低
振動で回転むらが少ないことから、超音波モータが特に
好適である。
ボン巻回リール3と巻取側リボン巻回リール4とが所定
の間隔を隔てて配置されている。これらの各リール3,
4は、図4に示すように、軸受5,6を介してキャリッ
ジベース1に回転自在に取り付けられる。キャリッジベ
ース1の背面側には、同図に示すように、ブラケット
7,8が備えられ、これら各ブラケット7,8には、供
給側リボン巻回リール3の駆動モータ9及び巻取側リボ
ン巻回リール4の駆動モータ10がそれぞれ個別に取り
付けられていて、各モータ9,10の主軸が偏心調整機
能を備えたカップリング11,12を介して供給側リボ
ン巻回リール3及び巻取側リボン巻回リール4の中心軸
にそれぞれ個別に連結されている。また、前記各モータ
9,10には、主軸に取り付けられたコード板13とブ
ラケット7,8に取り付けられた検出部14とからなる
供給側ロータリエンコーダ15及び巻取側ロータリエン
コーダ16がそれぞれ個別に取り付けられており、前記
各モータ9,10の回転量及び回転方向を検出するよう
になっている。供給側リボン巻回リール3から引き出さ
れたインクリボン17は、後記する各ローラ群等に巻回
され、他端が巻取側リボン巻回リール4に巻き取られ
る。なお、前記各モータ9,10としては、公知に属す
る任意のモータを用いることができるが、低騒音かつ低
振動で回転むらが少ないことから、超音波モータが特に
好適である。
【0020】前記キャリッジベース1における供給側リ
ボン巻回リール3と巻取側リボン巻回リール4の間に
は、サーマルヘッド移送部21が上下動自在に配置され
ており、当該サーマルヘッド移送部21の下端部に、取
付ジョイント22及びヘッド取付台23を介してサーマ
ルヘッド24が取り付けられている。サーマルヘッド移
送部21は、例えば、ヘッド駆動モータ24a(図6参
照)と、当該モータによって回転駆動されるラックピニ
オン機構(図示省略)とからなるものなど、サーマルヘ
ッド24を所要のストロークで上下動する機構をもって
構成される。サーマルヘッド移送部21として上記のラ
ックピニオン機構を用いる場合には、ラックの下端部に
取付ジョイント22及びヘッド取付台23を介してサー
マルヘッド24が取り付けられる。なお、サーマルヘッ
ド24は、図2に示すようにプラテン2及びインクリボ
ン17の双方より離隔した待機位置と、図3に示すよう
にインクリボン17を介してプラテン2に当接する印刷
位置の間で往復移送される。
ボン巻回リール3と巻取側リボン巻回リール4の間に
は、サーマルヘッド移送部21が上下動自在に配置され
ており、当該サーマルヘッド移送部21の下端部に、取
付ジョイント22及びヘッド取付台23を介してサーマ
ルヘッド24が取り付けられている。サーマルヘッド移
送部21は、例えば、ヘッド駆動モータ24a(図6参
照)と、当該モータによって回転駆動されるラックピニ
オン機構(図示省略)とからなるものなど、サーマルヘ
ッド24を所要のストロークで上下動する機構をもって
構成される。サーマルヘッド移送部21として上記のラ
ックピニオン機構を用いる場合には、ラックの下端部に
取付ジョイント22及びヘッド取付台23を介してサー
マルヘッド24が取り付けられる。なお、サーマルヘッ
ド24は、図2に示すようにプラテン2及びインクリボ
ン17の双方より離隔した待機位置と、図3に示すよう
にインクリボン17を介してプラテン2に当接する印刷
位置の間で往復移送される。
【0021】前記キャリッジベース1における供給側リ
ボン巻回リール3及び巻取側リボン巻回リール4の下方
には、供給側テンションアーム31及び巻取側テンショ
ンアーム32がそれぞれ個別に配置されている。供給側
テンションアーム31は、図5(a)に示すように、主
軸31aとアーム31bとテープローラ31cとをもっ
てクランク状に形成されており、主軸31aが前記キャ
リッジベース1の背面側に備えられたブラケット31d
に回転自在に取り付けられている。主軸31aとブラケ
ット31dとの間には、テンションばね31eが張設さ
れており、テープローラ31cを常時外向きに付勢して
いる。テープローラ31cは、図1乃至図3に示すよう
に、キャリッジベース1に開設された円弧状孔18に貫
通され、その先端側がキャリッジベース1の表面側に配
設されている。供給側テンションアーム31は、テープ
ローラ31cに巻回されたインクリボン17に作用する
テンションの変動に応じて、主軸31aを中心として矢
印A,Bの方向に揺動する(図5)。当該供給側テンシ
ョンアーム31の揺動量及び揺動方向は、前記ブラケッ
ト31dに取り付けられ、可動部が前記主軸31aに連
結された供給側ポテンショメータ33によって検出され
る。
ボン巻回リール3及び巻取側リボン巻回リール4の下方
には、供給側テンションアーム31及び巻取側テンショ
ンアーム32がそれぞれ個別に配置されている。供給側
テンションアーム31は、図5(a)に示すように、主
軸31aとアーム31bとテープローラ31cとをもっ
てクランク状に形成されており、主軸31aが前記キャ
リッジベース1の背面側に備えられたブラケット31d
に回転自在に取り付けられている。主軸31aとブラケ
ット31dとの間には、テンションばね31eが張設さ
れており、テープローラ31cを常時外向きに付勢して
いる。テープローラ31cは、図1乃至図3に示すよう
に、キャリッジベース1に開設された円弧状孔18に貫
通され、その先端側がキャリッジベース1の表面側に配
設されている。供給側テンションアーム31は、テープ
ローラ31cに巻回されたインクリボン17に作用する
テンションの変動に応じて、主軸31aを中心として矢
印A,Bの方向に揺動する(図5)。当該供給側テンシ
ョンアーム31の揺動量及び揺動方向は、前記ブラケッ
ト31dに取り付けられ、可動部が前記主軸31aに連
結された供給側ポテンショメータ33によって検出され
る。
【0022】巻取側テンションアーム32も、図5
(b)に示すように、テンションばねによるアームの付
勢方向が逆になる点を除き、供給側テンションアーム3
1と同様に構成される。図5(b)において、32aは
主軸、32bはアーム、32cはテープローラ32dは
ブラケット、32eはテンションばね、34は巻取側ポ
テンショメータを示している。
(b)に示すように、テンションばねによるアームの付
勢方向が逆になる点を除き、供給側テンションアーム3
1と同様に構成される。図5(b)において、32aは
主軸、32bはアーム、32cはテープローラ32dは
ブラケット、32eはテンションばね、34は巻取側ポ
テンショメータを示している。
【0023】なお、巻取側テンションアーム31のトル
クは、巻取側リボン巻回リール4へのインクリボン17
の巻き締め力を確保するため、供給側テンションアーム
31のトルクよりも高く設定される。
クは、巻取側リボン巻回リール4へのインクリボン17
の巻き締め力を確保するため、供給側テンションアーム
31のトルクよりも高く設定される。
【0024】前記キャリッジベース1における供給側テ
ンションアーム31及び巻取側テンションアーム32の
下方には、供給側ピンチローラ41及び巻取側ピンチロ
ーラ42がそれぞれ個別に配置されている。供給側ピン
チローラ41は、図1に示すように、ステッピングモー
タ43によって、サーマルヘッド24側からインクリボ
ン17を引き戻す方向に回転駆動される。巻取側ピンチ
ローラ42も、ステッピングモータ44(図6参照)に
よって、サーマルヘッド24側からインクリボン17を
引き出す方向に回転駆動される。なお、巻取側ピンチロ
ーラ41のトルクは、供給側ピンチローラ41から巻取
側ピンチローラ42に至るインクリボン17に所要のテ
ンションを負荷するため、供給側ピンチローラ41のト
ルクよりも高く設定される。
ンションアーム31及び巻取側テンションアーム32の
下方には、供給側ピンチローラ41及び巻取側ピンチロ
ーラ42がそれぞれ個別に配置されている。供給側ピン
チローラ41は、図1に示すように、ステッピングモー
タ43によって、サーマルヘッド24側からインクリボ
ン17を引き戻す方向に回転駆動される。巻取側ピンチ
ローラ42も、ステッピングモータ44(図6参照)に
よって、サーマルヘッド24側からインクリボン17を
引き出す方向に回転駆動される。なお、巻取側ピンチロ
ーラ41のトルクは、供給側ピンチローラ41から巻取
側ピンチローラ42に至るインクリボン17に所要のテ
ンションを負荷するため、供給側ピンチローラ41のト
ルクよりも高く設定される。
【0025】前記キャリッジベース1の下端部における
供給側ピンチローラ41とサーマルヘッド24との間及
び巻取側ピンチローラ42とサーマルヘッド24との間
には、供給側ロードセル45及び巻取側ロードセル46
がそれぞれ個別に配置されており、これら各ロードセル
45,46の受圧部には、供給側受圧ローラ47及び巻
取側受圧ローラ48がそれぞれ個別に設定されている。
また、前記キャリッジベース1の下端部におけるサーマ
ルヘッド24と巻取側ロードセル46との間には、図3
に示すサーマルヘッド24の下降状態においてインクリ
ボン17と係合する剥離角調整ローラ49が配置されて
いる。
供給側ピンチローラ41とサーマルヘッド24との間及
び巻取側ピンチローラ42とサーマルヘッド24との間
には、供給側ロードセル45及び巻取側ロードセル46
がそれぞれ個別に配置されており、これら各ロードセル
45,46の受圧部には、供給側受圧ローラ47及び巻
取側受圧ローラ48がそれぞれ個別に設定されている。
また、前記キャリッジベース1の下端部におけるサーマ
ルヘッド24と巻取側ロードセル46との間には、図3
に示すサーマルヘッド24の下降状態においてインクリ
ボン17と係合する剥離角調整ローラ49が配置されて
いる。
【0026】その他、キャリッジベース1の前面には、
複数個(本実施例では、10個)の案内ローラ50a〜
50jが、所要の配列で回転自在に設けられている。
複数個(本実施例では、10個)の案内ローラ50a〜
50jが、所要の配列で回転自在に設けられている。
【0027】供給側リボン巻回リール3から引き出され
たインクリボン17は、図2に示すように、第1の案内
ローラ50a、供給側テンションアーム31のテープロ
ーラ31c、第2の案内ローラ50b、第3の案内ロー
ラ50c、供給側ピンチローラ41、第4の案内ローラ
50d、供給側受圧ローラ47、第5の案内ローラ50
e、第6の案内ローラ50f、巻取側受圧ローラ48,
第7の案内ローラ50g、巻取側ピンチローラ42、第
8の案内ローラ50h、第9の案内ローラ50i、巻取
側テンションアーム32のテープローラ32c、第10
の案内ローラ50jの順に巻回され、その先端部が巻取
側リボン巻回リール4に巻き取られる。供給側リボン巻
回リール3及び巻取側リボン巻回リール4は、各リール
3,4ごとに備えられた駆動モータ9,10によって矢
印C、Dの方向にトルクがかけられており、インクリボ
ン17に所要のテンションを付与している。この状態か
らサーマルヘッド移送部21を駆動してサーマルヘッド
24を下降すると、図3に示すように、サーマルヘッド
24の押圧力によりインクリボン17の移送経路が変更
され、その一部が印刷媒体Pを介してプラテン2に接触
すると共に、他の一部が剥離角調整ローラ49に接触す
る。
たインクリボン17は、図2に示すように、第1の案内
ローラ50a、供給側テンションアーム31のテープロ
ーラ31c、第2の案内ローラ50b、第3の案内ロー
ラ50c、供給側ピンチローラ41、第4の案内ローラ
50d、供給側受圧ローラ47、第5の案内ローラ50
e、第6の案内ローラ50f、巻取側受圧ローラ48,
第7の案内ローラ50g、巻取側ピンチローラ42、第
8の案内ローラ50h、第9の案内ローラ50i、巻取
側テンションアーム32のテープローラ32c、第10
の案内ローラ50jの順に巻回され、その先端部が巻取
側リボン巻回リール4に巻き取られる。供給側リボン巻
回リール3及び巻取側リボン巻回リール4は、各リール
3,4ごとに備えられた駆動モータ9,10によって矢
印C、Dの方向にトルクがかけられており、インクリボ
ン17に所要のテンションを付与している。この状態か
らサーマルヘッド移送部21を駆動してサーマルヘッド
24を下降すると、図3に示すように、サーマルヘッド
24の押圧力によりインクリボン17の移送経路が変更
され、その一部が印刷媒体Pを介してプラテン2に接触
すると共に、他の一部が剥離角調整ローラ49に接触す
る。
【0028】前記のキャリッジ駆動モータ1a、供給側
リボン巻回リール駆動モータ9、巻取側リボン巻回リー
ル駆動モータ10、ヘッド駆動モータ24a及びサーマ
ルヘッド24は、図6に示す制御装置によって制御され
る。
リボン巻回リール駆動モータ9、巻取側リボン巻回リー
ル駆動モータ10、ヘッド駆動モータ24a及びサーマ
ルヘッド24は、図6に示す制御装置によって制御され
る。
【0029】図6から明らかなように、本例の制御装置
60は、CPU61、メモリ62、D/Aコンバータ6
3、モータドライバ64及びヘッド駆動回路65とから
主に構成されており、メモリ62には、作業プログラム
記憶部66aと定数記憶部66bと印加電圧記憶部66
cとを有するテンション制御部66が備えられている。
当該制御装置60の入力端には、A/Dコンバータ67
a,67b,67c,67d,67eを介して印刷媒体
検出手段2a、供給側ポテンショメータ33、巻取側ポ
テンショメータ34、供給側ロードセル45及び巻取側
ロードセル46が接続されると共に、カウンタ68a,
68bを介して供給側ロータリエンコーダ15及び巻取
側ロータリエンコーダ16が接続される。一方、当該制
御装置60の出力端には、モータドライバ69を介し
て、キャリッジ駆動モータ1a、供給側リボン巻回リー
ル3の駆動モータ9、巻取側リボン巻回リール4の駆動
モータ10、ヘッド駆動モータ24aが接続されると共
に、ヘッド駆動回路70を介してサーマルヘッド24が
接続される。
60は、CPU61、メモリ62、D/Aコンバータ6
3、モータドライバ64及びヘッド駆動回路65とから
主に構成されており、メモリ62には、作業プログラム
記憶部66aと定数記憶部66bと印加電圧記憶部66
cとを有するテンション制御部66が備えられている。
当該制御装置60の入力端には、A/Dコンバータ67
a,67b,67c,67d,67eを介して印刷媒体
検出手段2a、供給側ポテンショメータ33、巻取側ポ
テンショメータ34、供給側ロードセル45及び巻取側
ロードセル46が接続されると共に、カウンタ68a,
68bを介して供給側ロータリエンコーダ15及び巻取
側ロータリエンコーダ16が接続される。一方、当該制
御装置60の出力端には、モータドライバ69を介し
て、キャリッジ駆動モータ1a、供給側リボン巻回リー
ル3の駆動モータ9、巻取側リボン巻回リール4の駆動
モータ10、ヘッド駆動モータ24aが接続されると共
に、ヘッド駆動回路70を介してサーマルヘッド24が
接続される。
【0030】メモリ62の作業プログラム記憶部66a
には、印刷媒体Pに対する印刷開始前に行われるテンシ
ョン較正用の作業手順(図7)と、印刷媒体Pに対する
印刷中に行われるテンション調整用の作業手順(図8)
とが記憶されており、CPU61は、これらの各作業手
順に従って前記各モータ1a,9,10,24a及びサ
ーマルヘッド24の制御を行う。
には、印刷媒体Pに対する印刷開始前に行われるテンシ
ョン較正用の作業手順(図7)と、印刷媒体Pに対する
印刷中に行われるテンション調整用の作業手順(図8)
とが記憶されており、CPU61は、これらの各作業手
順に従って前記各モータ1a,9,10,24a及びサ
ーマルヘッド24の制御を行う。
【0031】以下、図7及び図8を用いて、本実施形態
例に係るサーマルプリンタの動作を説明する。
例に係るサーマルプリンタの動作を説明する。
【0032】プラテン2に印刷媒体Pがセットされる
と、印刷媒体検出手段2aからの信号によって制御装置
60が図7のテンション較正モードに切り替わり、CP
U61からの指令によってヘッド駆動モータ24aが起
動され、待機位置から印刷位置へのサーマルヘッド24
の下降が開始される(手順S1)。
と、印刷媒体検出手段2aからの信号によって制御装置
60が図7のテンション較正モードに切り替わり、CP
U61からの指令によってヘッド駆動モータ24aが起
動され、待機位置から印刷位置へのサーマルヘッド24
の下降が開始される(手順S1)。
【0033】CPU61は、ヘッド駆動モータ24aの
回転角度(ステッピングモータを用いた場合にはステッ
プ数)からサーマルヘッド24の下降距離を算出し、サ
ーマルヘッド24がメモリ62の定数記憶部66bに予
め記憶されたインクリボン17との接触位置Aに達した
か否かを繰り返し判定する(手順S2)。そして、サー
マルヘッド24が当該接触位置Aに達したと判定された
ときに供給側リボン巻回リール駆動モータ9を起動し、
供給側リボン巻回リール3からのインクリボン17の繰
り出しを開始する(手順S3)。このとき、供給側リボ
ン巻回リール駆動モータ9の回転速度は、低速、例えば
30rpmに設定される。なお、供給側リボン巻回リー
ル駆動モータ9の回転速度は、CPU61からの回転速
度指令に応じた所要のモータ駆動電圧をメモリ62の印
加電圧記憶部66cから読み出し、このモータ駆動電圧
をD/Aコンバータ63にてアナログデータである電圧
値に変換し、この電圧値にてモータドライバ64を駆動
することにより制御される。
回転角度(ステッピングモータを用いた場合にはステッ
プ数)からサーマルヘッド24の下降距離を算出し、サ
ーマルヘッド24がメモリ62の定数記憶部66bに予
め記憶されたインクリボン17との接触位置Aに達した
か否かを繰り返し判定する(手順S2)。そして、サー
マルヘッド24が当該接触位置Aに達したと判定された
ときに供給側リボン巻回リール駆動モータ9を起動し、
供給側リボン巻回リール3からのインクリボン17の繰
り出しを開始する(手順S3)。このとき、供給側リボ
ン巻回リール駆動モータ9の回転速度は、低速、例えば
30rpmに設定される。なお、供給側リボン巻回リー
ル駆動モータ9の回転速度は、CPU61からの回転速
度指令に応じた所要のモータ駆動電圧をメモリ62の印
加電圧記憶部66cから読み出し、このモータ駆動電圧
をD/Aコンバータ63にてアナログデータである電圧
値に変換し、この電圧値にてモータドライバ64を駆動
することにより制御される。
【0034】次いで、CPU61は、サーマルヘッド2
4がメモリ62の定数記憶部66bに予め記憶された印
刷位置Bまで達したか否かを繰り返し判定し(手順S
4)、サーマルヘッド24が印刷位置Bに達したと判定
されたときに、ヘッド駆動モータ24aの駆動を停止す
る(手順S5)。さらに、CPU61は、供給側テンシ
ョンアーム31に備えられた供給側ポテンショメータ3
3の出力及び供給側ロードセル45の出力を検出し、供
給側テンションアーム31の揺動位置が予めメモリ62
の定数記憶部66bに記憶された所定位置Rに復帰した
か否か、及び供給側ロードセル45の出力が予めメモリ
62の定数記憶部66bに記憶された所定値Lに復帰し
たか否かを繰り返し判定し(手順S6)、供給側テンシ
ョンアーム31の揺動位置が前記所定位置Rに復帰し、
かつ、供給側ロードセル45の出力が前記所定値Lに復
帰したと判定されたときに、供給側リボン巻回リール駆
動モータ9を停止する(手順S7)。
4がメモリ62の定数記憶部66bに予め記憶された印
刷位置Bまで達したか否かを繰り返し判定し(手順S
4)、サーマルヘッド24が印刷位置Bに達したと判定
されたときに、ヘッド駆動モータ24aの駆動を停止す
る(手順S5)。さらに、CPU61は、供給側テンシ
ョンアーム31に備えられた供給側ポテンショメータ3
3の出力及び供給側ロードセル45の出力を検出し、供
給側テンションアーム31の揺動位置が予めメモリ62
の定数記憶部66bに記憶された所定位置Rに復帰した
か否か、及び供給側ロードセル45の出力が予めメモリ
62の定数記憶部66bに記憶された所定値Lに復帰し
たか否かを繰り返し判定し(手順S6)、供給側テンシ
ョンアーム31の揺動位置が前記所定位置Rに復帰し、
かつ、供給側ロードセル45の出力が前記所定値Lに復
帰したと判定されたときに、供給側リボン巻回リール駆
動モータ9を停止する(手順S7)。
【0035】以下、CPU61は、供給側リボン巻回リ
ール3に備えられた供給側ロータリエンコーダ15の出
力から、供給側リボン巻回リール駆動モータ9の起動よ
り停止までの累積回転角度Sを算出し(手順S8)、こ
れをメモり62に記憶(手順S9)して、テンション較
正モードを終了する。テンション較正モード終了後、サ
ーマルプリンタ24を待機位置に復帰する。
ール3に備えられた供給側ロータリエンコーダ15の出
力から、供給側リボン巻回リール駆動モータ9の起動よ
り停止までの累積回転角度Sを算出し(手順S8)、こ
れをメモり62に記憶(手順S9)して、テンション較
正モードを終了する。テンション較正モード終了後、サ
ーマルプリンタ24を待機位置に復帰する。
【0036】上記の作業手順が完了すると、制御装置6
0が図8の印刷モードに切り替わる。そして、CPU6
1からの指令によってヘッド駆動モータ24aが起動さ
れ、待機位置から印刷位置へのサーマルヘッド24の下
降が開始される(手順S11)。
0が図8の印刷モードに切り替わる。そして、CPU6
1からの指令によってヘッド駆動モータ24aが起動さ
れ、待機位置から印刷位置へのサーマルヘッド24の下
降が開始される(手順S11)。
【0037】CPU61は、ヘッド駆動モータ24aの
回転角度(ステッピングモータを用いた場合にはステッ
プ数)からサーマルヘッド24の下降距離を算出し、サ
ーマルヘッド24がメモリ62の定数記憶部66bに予
め記憶されたインクリボン17との接触位置Aに達した
か否かを繰り返し判定し(手順S12)、サーマルヘッ
ド24が当該接触位置Aに達したと判定されたときに駆
動モータ9を起動し、供給側リボン巻回リール3からの
インクリボン17の繰り出しを開始する(手順S1
3)。このとき、駆動モータ9の回転速度は、高速、例
えば150rpmに設定される。
回転角度(ステッピングモータを用いた場合にはステッ
プ数)からサーマルヘッド24の下降距離を算出し、サ
ーマルヘッド24がメモリ62の定数記憶部66bに予
め記憶されたインクリボン17との接触位置Aに達した
か否かを繰り返し判定し(手順S12)、サーマルヘッ
ド24が当該接触位置Aに達したと判定されたときに駆
動モータ9を起動し、供給側リボン巻回リール3からの
インクリボン17の繰り出しを開始する(手順S1
3)。このとき、駆動モータ9の回転速度は、高速、例
えば150rpmに設定される。
【0038】次いで、CPU61は、供給側リボン巻回
リール3に備えられた供給側ロータリエンコーダ15の
出力をカウントして供給側リボン巻回リール3の回転角
度を算出し、当該回転角度が手順S9でメモり62に記
憶された累積回転角度Sに達したか否かを繰り返し判定
する(手順S14)。そして、供給側リボン巻回リール
3の回転角度が前記累積回転角度Sに達したと判定され
たときに、駆動モータ9の駆動を停止する(手順S1
5)。
リール3に備えられた供給側ロータリエンコーダ15の
出力をカウントして供給側リボン巻回リール3の回転角
度を算出し、当該回転角度が手順S9でメモり62に記
憶された累積回転角度Sに達したか否かを繰り返し判定
する(手順S14)。そして、供給側リボン巻回リール
3の回転角度が前記累積回転角度Sに達したと判定され
たときに、駆動モータ9の駆動を停止する(手順S1
5)。
【0039】次いで、CPU61は、サーマルヘッド2
4がメモリ62の定数記憶部66bに予め記憶された印
刷位置Bに達したか否かを繰り返し判定し(手順S1
6)、サーマルヘッド24が印刷位置Bに達したと判定
されたときに、ヘッド駆動モータ24aの駆動を停止す
る(手順S17)。しかる後にCPU61は、ヘッド駆
動回路65を起動し、印刷媒体Pに対する印刷を実行す
る(手順S18)。以下、プラテン2上に新たな印刷媒
体が供給されるごとに、図7及び図8の作業手順を繰り
返す。
4がメモリ62の定数記憶部66bに予め記憶された印
刷位置Bに達したか否かを繰り返し判定し(手順S1
6)、サーマルヘッド24が印刷位置Bに達したと判定
されたときに、ヘッド駆動モータ24aの駆動を停止す
る(手順S17)。しかる後にCPU61は、ヘッド駆
動回路65を起動し、印刷媒体Pに対する印刷を実行す
る(手順S18)。以下、プラテン2上に新たな印刷媒
体が供給されるごとに、図7及び図8の作業手順を繰り
返す。
【0040】なお、前記実施形態例では、手順S6にお
いて、供給側テンションアーム31に備えられた供給側
ポテンショメータ33の出力及び供給側ロードセル45
の出力を検出してインクリボン17に作用するテンショ
ンが適正であるか否かを判定したが、これら供給側ポテ
ンショメータ33の出力及び供給側ロードセル45の出
力のうちのいずれか一方のみを検出することによって、
インクリボン17に作用するテンションが適正であるか
否かを判定することもできる。
いて、供給側テンションアーム31に備えられた供給側
ポテンショメータ33の出力及び供給側ロードセル45
の出力を検出してインクリボン17に作用するテンショ
ンが適正であるか否かを判定したが、これら供給側ポテ
ンショメータ33の出力及び供給側ロードセル45の出
力のうちのいずれか一方のみを検出することによって、
インクリボン17に作用するテンションが適正であるか
否かを判定することもできる。
【0041】また、前記実施形態例では、手順S18の
印刷実行中において、サーマルヘッド24がアップダウ
ンしないタイプのプリンタを例にとって説明したが、印
刷実行中にサーマルヘッド24が繰り返しアップダウン
操作されるタイプのプリンタについては、サーマルヘッ
ド24がダウン操作されるごとに図7の作業手順を繰り
返すことによって対応できる。
印刷実行中において、サーマルヘッド24がアップダウ
ンしないタイプのプリンタを例にとって説明したが、印
刷実行中にサーマルヘッド24が繰り返しアップダウン
操作されるタイプのプリンタについては、サーマルヘッ
ド24がダウン操作されるごとに図7の作業手順を繰り
返すことによって対応できる。
【0042】
【発明の効果】本願発明は、印刷媒体への印刷開始前
に、サーマルヘッドを待機位置から印刷位置まで移動し
て、テンションアームを予め定められた適正位置に保持
するために必要な供給側リボン巻回リールの回転角を求
め、印刷中においては、サーマルヘッドを待機位置から
印刷位置まで移動するごとに、サーマルヘッドの移動に
先行して、求められた回転角だけ供給側リボン巻回リー
ルを回転駆動し、当該リールからインクリボンの繰り出
すので、インクリボンのテンションをサーマルヘッドの
動作に関わりなく常に所要の適正範囲内に規制すること
ができ、印刷むらのない高品質の印刷を得ることができ
る。また、印刷媒体1枚ごとに供給側リボン巻回リール
の回転角の較正を行うので、サーマルヘッドを往復移動
するごとに供給側リボン巻回リールの回転角を求める場
合に比べて較正作業回数を減少することができ、印刷を
高能率に行うことをできる。
に、サーマルヘッドを待機位置から印刷位置まで移動し
て、テンションアームを予め定められた適正位置に保持
するために必要な供給側リボン巻回リールの回転角を求
め、印刷中においては、サーマルヘッドを待機位置から
印刷位置まで移動するごとに、サーマルヘッドの移動に
先行して、求められた回転角だけ供給側リボン巻回リー
ルを回転駆動し、当該リールからインクリボンの繰り出
すので、インクリボンのテンションをサーマルヘッドの
動作に関わりなく常に所要の適正範囲内に規制すること
ができ、印刷むらのない高品質の印刷を得ることができ
る。また、印刷媒体1枚ごとに供給側リボン巻回リール
の回転角の較正を行うので、サーマルヘッドを往復移動
するごとに供給側リボン巻回リールの回転角を求める場
合に比べて較正作業回数を減少することができ、印刷を
高能率に行うことをできる。
【0043】また、本願発明は、供給側及び巻取側リボ
ン巻回リールの駆動用モータとして超音波モータを用い
たので、低騒音かつ低振動にして供給側リボン巻回リー
ル及び巻取側リボン巻回リールの回転むらを抑制するこ
とができる。
ン巻回リールの駆動用モータとして超音波モータを用い
たので、低騒音かつ低振動にして供給側リボン巻回リー
ル及び巻取側リボン巻回リールの回転むらを抑制するこ
とができる。
【0044】さらに、本願発明は、インクリボンのテン
ションを検出する検出手段として、前記テンションアー
ムの揺動量を検出するポテンショメータ又はインクリボ
ンに作用するテンションを直接的に検出するロードセ
ル、若しくはこれらの双方を備えたので、インクリボン
に作用するテンションを正確に検出することができ、印
刷むらのない高品質の印刷を得ることができる。
ションを検出する検出手段として、前記テンションアー
ムの揺動量を検出するポテンショメータ又はインクリボ
ンに作用するテンションを直接的に検出するロードセ
ル、若しくはこれらの双方を備えたので、インクリボン
に作用するテンションを正確に検出することができ、印
刷むらのない高品質の印刷を得ることができる。
【図1】実施形態例に係るサーマルプリンタの要部斜視
図である。
図である。
【図2】サーマルヘッドが待機位置にあるときの実施形
態例に係るサーマルプリンタの要部正面図である。
態例に係るサーマルプリンタの要部正面図である。
【図3】サーマルヘッドが印刷位置にあるときの実施形
態例に係るサーマルプリンタの正面図である。
態例に係るサーマルプリンタの正面図である。
【図4】実施形態例に係るサーマルプリンタの要部平面
図である。
図である。
【図5】実施形態例に係るテンションアームの斜視図で
ある。
ある。
【図6】実施形態例に係る制御装置の構成図である。
【図7】実施形態例に係るサーマルプリンタの動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図8】実施形態例に係るサーマルプリンタの動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
1 キャリッジベース 2 プラテン 3,4 テープリール 9,10 テープリール駆動モータ 15,16 ロータリエンコーダ 17 インクリボン 24 サーマルヘッド 31,32 テンションアーム 33,34 供給側ポテンショメータ 60 制御装置
Claims (3)
- 【請求項1】 供給側リボン巻回リール及びその駆動用
モータと、巻取側リボン巻回リール及びその駆動用モー
タと、前記供給側リボン巻回リールから引き出されて前
記巻取側リボン巻回リールに巻き取られるインクリボン
と、当該インクリボンの搬送経路中に往復移動可能に配
置されたサーマルヘッド及びその駆動用モータと、前記
サーマルヘッドと対向に配置されたプラテンと、前記イ
ンクリボンの搬送経路中に揺動可能に配置され前記イン
クリボンに所要のテンションを与えるテンションアーム
と、前記インクリボンに作用するテンションを検出する
テンション検出手段と、前記サーマルヘッド及び前記各
駆動用モータを制御する制御部とを備え、 前記プラテン上に供給された印刷媒体への印刷を開始す
る以前に、前記サーマルヘッドを前記プラテンから離隔
した待機位置より前記インクリボン及び印刷媒体を介し
て前記プラテンに当接する印刷位置まで移動しつつ前記
供給側リボン巻回リールより前記インクリボンを繰り出
して、前記テンションアームを予め定められた適正位置
に保持するために必要な前記供給側リボン巻回リールの
回転角を求め、 次いで、前記サーマルヘッドを前記待機位置に戻し、か
つ、前記巻取側リボン巻回リールを回転駆動して前記イ
ンクリボンのテンションを初期状態に復帰した後に印刷
媒体に対する印刷を開始し、当該1枚の印刷媒体への印
刷開始から印刷完了まで、前記サーマルヘッドを前記待
機位置から前記印刷位置まで移動するごとに、前記サー
マルヘッドの下降に先行して、前記求められた回転角に
相当する回転角だけ前記供給側リボン巻回リールを前記
インクリボンの繰り出し方向に回転駆動し、前記インク
リボンに作用するテンションを適正値に保持することを
特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項2】 前記供給側リボン巻回リール及び巻取側
リボン巻回リールの駆動用モータとして、超音波モータ
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプ
リンタ。 - 【請求項3】 前記テンション検出手段として、前記テ
ンションアームの揺動量を検出するポテンショメータ及
び/又は前記インクリボンに作用するテンションを直接
的に検出するロードセルを備えたことを特徴とする請求
項1に記載のサーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000038361A JP2001225537A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000038361A JP2001225537A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | サーマルプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225537A true JP2001225537A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18562107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000038361A Ceased JP2001225537A (ja) | 2000-02-16 | 2000-02-16 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001225537A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150082744A1 (en) * | 2012-03-05 | 2015-03-26 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
EP3647062A1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-05-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
EP3647063A3 (en) * | 2018-10-31 | 2020-07-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
-
2000
- 2000-02-16 JP JP2000038361A patent/JP2001225537A/ja not_active Ceased
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150082744A1 (en) * | 2012-03-05 | 2015-03-26 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
US9539834B2 (en) * | 2012-03-05 | 2017-01-10 | Yuyama Mfg. Co., Ltd. | Medicine packaging device, ink ribbon running control method, ink ribbon roll and ink ribbon cassette |
EP3647062A1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-05-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
CN111114142A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 兄弟工业株式会社 | 打印系统 |
EP3647063A3 (en) * | 2018-10-31 | 2020-07-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
US11014373B2 (en) | 2018-10-31 | 2021-05-25 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
EP3900940A1 (en) * | 2018-10-31 | 2021-10-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
CN113580776A (zh) * | 2018-10-31 | 2021-11-02 | 兄弟工业株式会社 | 打印系统 |
US11254141B2 (en) | 2018-10-31 | 2022-02-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
CN114132089A (zh) * | 2018-10-31 | 2022-03-04 | 兄弟工业株式会社 | 打印系统 |
US11440333B2 (en) * | 2018-10-31 | 2022-09-13 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
US11654695B2 (en) | 2018-10-31 | 2023-05-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Printing system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050105 |
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A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20050524 |