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JP2001225419A - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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Publication number
JP2001225419A
JP2001225419A JP2000041204A JP2000041204A JP2001225419A JP 2001225419 A JP2001225419 A JP 2001225419A JP 2000041204 A JP2000041204 A JP 2000041204A JP 2000041204 A JP2000041204 A JP 2000041204A JP 2001225419 A JP2001225419 A JP 2001225419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
resin
chlorine
drug
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000041204A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nishimura
秀雄 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000041204A priority Critical patent/JP2001225419A/ja
Publication of JP2001225419A publication Critical patent/JP2001225419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩素による問題を改善しつつ、樹脂組成物に添
加する可塑剤、安定剤等の添加剤の添加割合における制
約を低減でき、第1樹脂材の表面が意匠面を構成する場
合であっても、意匠面における意匠性の確保に有利な樹
脂成形品を提供すること。 【解決手段】樹脂成形品は、塩素を含む第1樹脂材1
(一般的にはPVC製)と、第1樹脂材1の裏側に積層
された第2樹脂材2とを備えており、第2樹脂材2に
は、塩素と反応して中和する薬剤が埋設されている。薬
剤としては水酸化カルシウムを採用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩素を含む樹脂成形
品に関する。本発明は、例えば、シート状の樹脂成形品
に適用できる。
【0002】
【従来の技術】塩素を含む樹脂成形品、例えば、塩化ビ
ニル樹脂を主要成分とする樹脂成形品は、廃棄時におけ
る燃焼の際に、塩化水素、塩酸を生成するため大気汚染
を発生させたり、燃焼炉を傷めたりするため、対策が要
望されていた。
【0003】そこで、塩化ビニル樹脂に水酸化カルシウ
ムを埋設した樹脂組成物(特開平5−262943号公
報、特開平7−62182号公報)が知られている。こ
の公報に係る技術によれば、塩化水素、塩酸が生成する
ときであっても、次式のように、水酸化カルシウムが有
害な塩化水素、塩酸と反応し、大気汚染、燃焼炉損傷と
いった上記した問題を改善できる。
【0004】 2HCl+Ca(OH)2→CaCl2+2H2
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように樹脂成
形品が水酸化カルシウムを含有すれば、有害な塩化水
素、塩酸による問題を改善できる。しかしながら、樹脂
組成物の全体に水酸化カルシウムを多量に且つ直接的に
埋設するため、樹脂組成物に樹脂と共に添加する可塑
剤、安定化剤等の添加剤の添加割合や、添加剤の種類が
制約され易い。従って必要量の可塑剤、安定化剤等の添
加剤を添加することができなかったり、物性上バランス
の取れた配合にできず、樹脂成形品の目標特性の確保が
制約されることがある。更に、水酸化カルシウムを含有
する樹脂組成物の表面が意匠面を構成する場合には、意
匠面を低下させ易い。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、塩素による問題を改善しつつ、樹脂組成物に
添加する可塑剤、安定化剤等の添加剤における制約を低
減でき、第1樹脂材の表面が意匠面を構成する場合であ
っても、意匠面における意匠性の確保に有利な樹脂成形
品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る塩素を含
む樹脂成形品は、塩素を含む第1樹脂材と、第1樹脂材
の裏側に積層された第2樹脂材とを備えており、第2樹
脂材には、塩素と反応して中和する薬剤が埋設されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】第2発明に係る塩素を含む樹脂成形品は、
塩素を含む第1樹脂材と、第1樹脂材の裏側に積層され
た第2樹脂材とを備えており、第1樹脂材及び第2樹脂
材には、塩素と反応して中和する薬剤が埋設されてお
り、第1樹脂材における薬剤の量<第2樹脂材における
薬剤の量の関係に設定されていることを特徴とするもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明(第1発明、第2発明)に
よれば、廃棄の際の燃焼によって有害な塩化水素、塩酸
が発生するときであっても、薬剤は塩素成分と反応して
塩化水素、塩酸を中和するため、廃棄の際における塩素
による問題は改善される。
【0010】更に第1発明によれば、薬剤は、第1樹脂
材に埋設されているのではなく、第1樹脂材の裏側に積
層されている第2樹脂材に埋設されている。また第2発
明によれば、第1樹脂材における薬剤の量<第2樹脂材
における薬剤の量の関係に設定されている。このため本
発明(第1発明、第2発明)によれば、薬剤は第1樹脂
材には添加されていないか、添加されていたとしても微
量である。故に、第1樹脂材を構成する樹脂組成物に添
加する可塑剤、安定化剤等の添加剤の添加割合が制約さ
れる問題を改善することができる。
【0011】本発明の好ましい形態によれば、第1樹脂
材は塩化ビニル樹脂(PVC)を主要成分とする薄肉層
で構成されている形態を採用できる。第1樹脂材が表皮
材等のように薄肉層の場合には、第1樹脂材の全体の体
積そのものが小さいため、第1樹脂材を構成する樹脂組
成物に添加する可塑剤、安定化剤等の添加剤の添加割合
が制約され易い。しかし前述したように、第1発明で
は、薬剤は、第1樹脂材ではなく、第1樹脂材の裏側に
積層されている第2樹脂材に埋設されている。また第2
発明によれば、第1樹脂材における薬剤の量<第2樹脂
材における薬剤の量の関係に設定されている。このた
め、第1樹脂材を構成する樹脂組成物に添加する可塑
剤、安定化剤等の添加剤の添加割合が制約される問題を
改善することができる。なお第1樹脂材の表面は、本発
明に係る樹脂成形品の意匠面を構成することができる。
【0012】本発明の好ましい形態によれば、第1樹脂
材と第2樹脂材との間には多孔質層が介在している形態
を採用することができる。多孔質層は連通孔や独立孔等
の気孔を備えている。多孔質層は気孔を備えているた
め、緩衝性等に優れている。多孔質層としては発泡層、
繊維集積体等で構成することができる。繊維集積体とし
ては、例えばガラス繊維、樹脂繊維、炭素繊維等の繊維
の集積体で構成できる。
【0013】第2樹脂材そのものを、発泡層等の多孔質
層とすることもできる。
【0014】本発明によれば、薬剤としては、塩化水素
や塩酸と反応してこれらの有害性を低減できるものであ
れば良く、アルカリ土類金属またはアルカリ金属の水酸
化物、例えば、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム等
を採用することができる。更には炭酸カルシウムも期待
できる。
【0015】反応性を高めて塩素のトラップ性を高める
こと、あるいは、樹脂成形品の第1樹脂材の表面を手で
触れた際の凹凸触感を低減させることを考慮すると、薬
剤の粒径としては細かくすることが好ましい。薬剤の粒
径としては、1〜500μm程度、10〜100μm程
度、殊に50μm以下にすることが望ましい。
【0016】更に、薬剤として、平均粒径が比較的大き
い第1薬剤と、第1薬剤よりも平均粒径が小さい第2薬
剤とを用いることもできる。この場合には、薬剤の粒径
が小さい方が反応性が速く、薬剤の粒径が大きい方が反
応が遅れる傾向となるため、反応時期を調整するのに有
利となる。
【0017】また、薬剤として、複数の材質のものを配
合することができる。この場合においても反応時期を調
整するのに有利となる。
【0018】本発明(第1発明、第2発明)によれば、
薬剤の粒子の表面の少なくとも一材を樹脂で被覆した複
合体を用い、これを第2樹脂材に分散させて埋設すれ
ば、第2樹脂材と薬剤との一体結合性を向上させるのに
有利となる。殊に、複合体において薬剤の粒子を被覆し
ている樹脂と第2樹脂材との相溶性が高い場合には、第
2樹脂材と薬剤との一体結合性を一層向上させるのに有
利となる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を図1を参照して説明する。
【0020】本実施例に係る樹脂成形品は、塩素を含む
塩化ビニル樹脂で構成された第1樹脂材1と、第1樹脂
材1の裏側に積層された第2樹脂材2とを備えている。
第1樹脂材1と第2樹脂材2との間には多孔質層である
発泡層3が介在している。
【0021】第1樹脂材1は、塩化ビニル樹脂の他に、
可塑剤(フタル酸エステル等)、安定化剤(Ba/Zn
せっけん系安定剤等)を含む。第1樹脂材1は表皮状を
なしており、薄肉の層であり、平均厚みは2mm以下、
殊に0.3〜1.0mm(例えば0.4mm)とされて
いる。第1樹脂材1の表面1aは、樹脂成形品の意匠面
を構成する。
【0022】第2樹脂材2は樹脂成形品の基材として機
能するものであり、第1樹脂材1の厚みよりも厚い層で
あり、平均厚みは10mm以下、殊に2〜6mm(例え
ば2.5mm)とされている。第2樹脂材2はポリプロ
ピレン樹脂等のオレフィン系樹脂、ABS、PC/AB
S等の熱可塑性樹脂の1種で構成することができる。第
2樹脂材2は、ガラス繊維や木質繊維などの繊維を含む
形態でも良い。
【0023】発泡層3は多数の微細気孔をもつものであ
り、塩化ビニル樹脂やウレタン樹脂の発泡層で形成した
り、ポリプロピレンやポリエチレン樹脂等のオレフィン
系樹脂発泡層で形成したりできる。発泡層3の平均厚み
は1〜8mm、殊に2〜3mm、ウレタン樹脂の場合に
は5〜8mmとされている。第1樹脂材1と発泡層3と
は第1部材4を構成している。第1部材4と第2樹脂材
2とを接着剤により接着したり、あるいは、第2樹脂材
2を成形する際に一体に接着したりすることができる。
【0024】本実施例においては、第2樹脂材2には、
塩素と反応して中和する薬剤である水酸化カルシウムの
粉末の粒5(微小粒)が埋設されている。粒5の平均粒
径は40μm以下である。この場合には次の形態を採用
することができる。 (1)水酸化カルシウムの粒を含有する平面状の樹脂フ
ィルム(例えばポリエチレンやポリプロピレン)を微粉
砕した粉砕物を、あるいは、水酸化カルシウムを含有す
る樹脂ペレットをそのまま第2樹脂材として成形する
か、または、第2樹脂材2を構成する樹脂組成物と混合
し、その混合物で第2樹脂材を成形する形態。 (2)水酸化カルシウムの粒を含有する樹脂を紡糸した
繊維を短繊維として細断し、短繊維を、第2樹脂材2を
構成する樹脂組成物と混合し、その混合物で第2樹脂材
を成形する形態。 (3)水酸化カルシウムの粒を含有する樹脂系繊維を、
そのままガラス繊維や木質繊維と混合し、その混合物で
第2樹脂材を成形する形態。 (4)水酸化カルシウムの粒を含有する樹脂粉体あるい
はペレットをガラス繊維や木質繊維等の繊維と直接混合
し、その混合物で第2樹脂材を成形する形態。
【0025】なお本実施例によれば、第1樹脂材1、発
泡層3には、薬剤である水酸化カルシウムの粉末の粒5
は埋設されていない。
【0026】以上説明したように本実施例によれば、水
酸化カルシウムは、樹脂成形品の表出面を形成する第1
樹脂材1ではなく、第1樹脂材1の裏側に基材として配
置された第2樹脂材2に埋設されているため、樹脂成形
品の表出面を形成する第1樹脂材1を構成する樹脂組成
物に添加する可塑剤、安定化剤等の添加剤の添加割合、
添加剤の種類等が制約される不具合を解消することがで
きる。従って、第1樹脂材1を構成する樹脂組成物に
は、第1樹脂材1の目標性能を得るのに必要な可塑剤、
安定化剤等の添加剤を添加することができる。故に、樹
脂成形品の表出面を形成する第1樹脂材1の目標特性を
確保するのに有利となる。
【0027】殊に、第1樹脂材1が意匠面を形成する場
合には、前述から理解できるように、意匠面を形成する
第1樹脂材1を構成する樹脂組成物に添加する可塑剤、
安定化剤等の添加剤の添加割合が制約される不具合を解
消することができるため、樹脂成形品の商品品質を確保
する上で重要な意匠面が損なわれることを防止すること
ができる。
【0028】更に本実施例によれば、第1樹脂材1と第
2樹脂材2との間には、緩衝性が良好な発泡層3が介在
している。このため、水酸化カルシウムである薬剤の粒
5の平均粒径が比較的大き目のときであっても、第2樹
脂材2に埋設されている水酸化カルシウムである薬剤の
粒5に起因する凹凸の違和感を解消するのに一層有利と
なる。殊に、第1樹脂材1の表面1aを人の手指で触れ
たときの凹凸の違和感を解消するのに一層有利となる。
【0029】(他の実施例)図2に示す実施例は、図1
に示す実施例と基本的には同様の構成であり、基本的に
は同様の効果を奏する。図2に示す実施例では、第1樹
脂材1Bの裏面に第2樹脂材2Bを一体に成形してい
る。そして、第2樹脂材2Bそのものを、気孔を備えた
発泡層等の多孔質層としている。第2樹脂材2Bに、薬
剤である水酸化カルシウムの粒5が埋設されている。気
孔を備えた第2樹脂材2Bは緩衝性をもつため、この実
施例においても、第1樹脂材1Bの表面1aを人の手指
で触れたときの凹凸の違和感を解消するのに一層有利と
なる。
【0030】図3に示す実施例は、図1に示す実施例と
基本的には同様の構成であり、図1に示す実施例と基本
的には同様の効果を奏する。第2樹脂材2には、薬剤で
ある水酸化カルシウムの粒5が埋設されている。表皮で
ある第1樹脂材1にも、薬剤である水酸化カルシウムの
粒5が微量埋設されている。但し、第1樹脂材1におけ
る薬剤の量は第2樹脂材2における薬剤の量に比較して
微量、あるいは、かなり微量である。従って、第1樹脂
材1における薬剤の量<第2樹脂材2における薬剤の量
の関係に設定されている。あるいは、第1樹脂材1にお
ける薬剤の量<<第2樹脂材2における薬剤の量の関係
に設定されている。
【0031】なお発泡層3には水酸化カルシウムの粒5
が埋設されていないが、場合によっては、埋設すること
にしても良い。この場合には、第1樹脂材1における薬
剤の量<(または<<)第2樹脂材2における薬剤の量
の関係に設定されており、且つ、発泡層3における薬剤
の量<(または<<)第2樹脂材2における薬剤の量の
関係に設定されている。
【0032】(水酸化カルシウムの添加量の一例)第1
樹脂材1に含まれている塩素の量をA[g]とすると、こ
れに見合った量をもつ薬剤である水酸化カルシウムをB
[g]添加することが好ましい。ここでClの原子量は3
5.45であり、Ca(OH)2の原子量は74.0で
ある。
【0033】2HCl+Ca(OH)2→CaCl2+2
2Oの反応式に基づくと仮定すると、 B/74.0=A/(35.45×2) によりB[g]≒1.04A[g] 塩素のトラップ性を高めるためには、上記量よりも過剰
の水酸化カルシウムを添加する必要がある。このためB
[g]=(1.05〜1.5)×A[g]とすることができ
る。殊にB[g]=(1.05〜2.0)×A[g]とする
ことができる。
【0034】従って、第1樹脂材1に含まれている塩素
の量をA[g]、添加する水酸化カルシウムをB[g]とす
ると、B[g]=(1.05〜1.5)×A[g]となるよ
うに、また、B[g]=(1.05〜2.0)×A[g]と
なるように、水酸化カルシウムを添加することができ
る。
【0035】但し、これらの量に限定されるものではな
いことは、勿論である。例えば、燃焼の際における塩化
水素や塩酸による不具合に対する対策が他の条件で施さ
れる場合、あるいは、第1樹脂材1,1Bの厚みが薄
く、有害な塩化水素や塩酸が少量とされる場合、あるい
は、水酸化カルシウムを埋設している第2樹脂材2Bが
発泡層等の多孔質層である場合等においては、水酸化カ
ルシウムの量を上記した範囲よりも少なくすることもで
きる。例えば、B[g]=(0.2〜1.0)×A[g]と
することもできる。但しこの範囲に限定されるものでは
ない。
【0036】(適用例)本発明に係る樹脂成形品は、車
両や家屋等の内装品に適用できる。図4は車両用インス
トルメントパネルに適用した例を示す。更に図5は車両
用ドアトリムに適用した例を示す。更に、壁貼用シート
材、床貼用シート材、座席用シート材、表装用シート材
などに適用することもできる。
【0037】その他、本発明は上記し且つ図面に示した
実施例、適用例のみに限定されず、例えば寸法関係は上
記した値、範囲に限定されるものではなく、また、材質
も上記したものに限定されるものではなく、また、用途
も上記したものに限定されるものではなく、上記した各
請求項に記載した要旨を逸脱しない範囲内で、必要に応
じて適宜変更して実施できるものである。
【0038】(付記)上記した記載から次の技術的思想
も把握できる。
【0039】(付記項1)塩素を含む第1樹脂材と、第
1樹脂材の裏側に積層された第2樹脂材とを備えてお
り、第2樹脂材は、塩素と反応して中和する薬剤の粒を
樹脂で被覆した樹脂複合体と、第2樹脂材を構成する樹
脂とで構成されていることを特徴とする樹脂成形品。
【0040】(付記項2)請求項1〜3の少なくともい
ずれか一項、付記項2において、第1樹脂材は表皮状で
あることを特徴とする樹脂成形品。
【0041】(付記項3)請求項1〜3の少なくともい
ずれか一項、付記項1または2において、薄肉状である
ことを特徴とする樹脂成形品。
【0042】(付記項4)請求項1〜3の少なくともい
ずれか一項、付記項1〜3の少なくともいずれか一項に
おいて、第1樹脂材に含まれている塩素の量をA[g]、
第2樹脂材に含まれている薬剤である水酸化カルシウム
をB[g]とすると、B[g]=(1.05〜2.0)×A
[g]となるように、薬剤である水酸化カルシウムの量は
規定されていることを特徴とする樹脂成形品。
【0043】(付記項5)請求項1〜3の少なくともい
ずれか一項、付記項1〜4の少なくともいずれか一項に
おいて、内装品として使用されることを特徴とする樹脂
成形品。
【0044】(付記項6)請求項1または請求項2、付
記項1〜4の少なくともいずれか一項において、第2樹
脂材は多孔質層であることを特徴とする樹脂成形品。
【0045】(付記項7)請求項1または請求項2にお
いて、第1樹脂材は塩化ビニル樹脂を主要成分とする薄
肉層で構成されていることを特徴とする樹脂成形品。
【0046】(付記項8)請求項1または請求項2にお
いて、第1樹脂材と前記第2樹脂材との間には多孔質層
が介在していることを特徴とする樹脂成形品。
【0047】
【発明の効果】本発明(第1発明、第2発明)によれ
ば、塩素による問題を改善しつつ、樹脂組成物に添加す
る可塑剤、安定化剤等の添加剤の添加割合、種類等にお
ける制約を低減できる。このため、第1樹脂材の目標性
能を確保するのに有利となる。更に本発明によれば、第
1樹脂材の表面が意匠面を構成する場合であっても、意
匠面における意匠性の確保に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂成形品の断面図である。
【図2】他の例に係る樹脂成形品の断面図である。
【図3】別の他の例に係る樹脂成形品の断面図である。
【図4】車両用インストルメントパネルに適用した例を
示す斜視図である。
【図5】車両用ドアトリムに適用した例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
図中、1は第1樹脂材、2は第2樹脂材、3は発泡層、
5は薬剤の粒を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素を含む第1樹脂材と、前記第1樹脂材
    の裏側に積層された第2樹脂材とを備えており、前記第
    2樹脂材には、塩素と反応して中和する薬剤が埋設され
    ていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】塩素を含む第1樹脂材と、第1樹脂材の裏
    側に積層された第2樹脂材とを備えており、第1樹脂材
    及び第2樹脂材には、塩素と反応して中和する薬剤が埋
    設されており、第1樹脂材における薬剤の量<第2樹脂
    材における薬剤の量の関係に設定されていることを特徴
    とする樹脂成形品。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記第
    1樹脂材は塩化ビニル樹脂を主要成分とする薄肉層で構
    成されており、前記第1樹脂材と前記第2樹脂材との間
    には多孔質層が介在していることを特徴とする樹脂成形
    品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6968097B2 (en) * 2002-08-14 2005-11-22 Fujitsu Limited Fiber sheet and manufacturing method therefor

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6968097B2 (en) * 2002-08-14 2005-11-22 Fujitsu Limited Fiber sheet and manufacturing method therefor

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