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JP2001220410A - 重合体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

重合体及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子

Info

Publication number
JP2001220410A
JP2001220410A JP2000364352A JP2000364352A JP2001220410A JP 2001220410 A JP2001220410 A JP 2001220410A JP 2000364352 A JP2000364352 A JP 2000364352A JP 2000364352 A JP2000364352 A JP 2000364352A JP 2001220410 A JP2001220410 A JP 2001220410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polymer
embedded image
luminophore
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000364352A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Saitou
太香雄 斉藤
Chuichi Miyazaki
忠一 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2000364352A priority Critical patent/JP2001220410A/ja
Publication of JP2001220410A publication Critical patent/JP2001220410A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光輝度に優れた有機エレクトロルミネッセン
ス素子に有用な重合体及びそれを用いた有機エレクトロ
ルミネッセンス素子を提供する。 【解決手段】一般式(1)〜(4)のいずれかで表され
る繰り返し単位を有することを特徴とする重合体を使用
する。 【化1】 式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、Lは発光団
残基を表す。 【化2】 式中、Lは発光団残基を表す。 【化3】 式中、Lは発光団残基を表す。 【化4】 式中、R2は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜20のアルキル基、Lは発光団残
基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面光源や表示装
置に使用される有機エレクトロルミネッセンス(以下、
ELと略する。)素子に有用な重合体及びこれを含有す
る素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多種の色発現の可能性を有する有機EL
素子は、無機EL素子に比べて駆動電圧が高く、発光輝
度や発光効率が低いことに加え、低分子色素膜の物理的
強度及び電極材料との密着性が低く、信頼性に乏しく実
用に至っていない。これらの欠点を解消する手段とし
て、例えば、完全に共役した重合体として、ポリ(p−
フェニレン)及びポリ(p−フェニレン−ビニレン)の
ような(共)重合体{Adv.Matter.4(19
92)No.1;J.Chem.Soc.Commu
n.(1992)32〜34頁;Polymer(19
90)31巻1137頁;Physical Revi
ew B,42巻,18号,11670}の報告例があ
り、また、発光団構造単位をもつ完全には共役していな
い重縮合生成物も報告されている{Macromol.
Chem.Phys.195,2023〜2037(1
994)}。しかし、これらの(共)重合体等は、十分
な発光輝度が得られず、より高い発光輝度を持ち、繰り
返し使用安定性に優れた有機EL素子の開発が望まれて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
輝度に優れた有機EL素子に有用な重合体を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を行った結果、特定の重合体を使用した有機EL素子が
大きな発光輝度を有することを見いだし、本発明に至っ
た。すなわち、本発明の重合体の特徴は、一般式(1)
〜(4)のいずれかで表される繰り返し単位を有する点
にある。
【0005】
【化9】 式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、Lは発光団
残基を表す。
【0006】
【化10】 式中、Lは発光団残基を表す。
【0007】
【化11】 式中、Lは発光団残基を表す。
【0008】
【化12】 式中、R2は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜20のアルキル基、Lは発光団残
基を表す。
【0009】一般式(1)において、R1は、発光輝度
向上の観点からメチル基が好ましい。一般式(4)にお
いて、R2は、発光輝度向上の観点から炭素数4〜18
のアルキル基が好ましく、さらに好ましくは炭素数6〜
12のアルキル基、特に好ましくはオクチル基、ノニル
基及びデシル基である。R2中に含まれてもよいハロゲ
ン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等
が挙げられる。
【0010】R2としては、炭素数1〜20の直鎖若し
くは分岐のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、ヘキサデシル基及びオクタデシル基等)、炭素数2
〜20のヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキ
シエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキ
シヘキシル基及び10−ヒドロキシオクタデシル基等)
及び炭素数2〜20のハロアルキル基(例えば、テトラ
フルオロアルキル基、2−クロロエチル基、2−ブロモ
プロピル基、パーフルオロブチレン基、2−ブロモへキ
シル基、2−フルオロヘキシル基及び10−クロロオク
タデシル基等)等が挙げられる。
【0011】発光団残基Lは、電位を印加することによ
り光を発する発光団と繰り返し単位の主鎖若しくは側鎖
に結合する2価の結合基Zとを有する有機残基である。
発光団としては、公知の発光材料から水素原子を除いた
ものが使用できる。発光材料としては、例えば、炭化水
素系縮合環化合物(ピレン、フルオレン、アントラセ
ン、ジフェニルアントラセン、ビニルアントラセン、ナ
フタレン、コロネン、ペリレン、フェナントレン、フタ
ロペリレン、ナフタロペリレン等)、炭化水素系環化合
物(ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエ
ン、ビススチリル、シクロペンタジエン、ジフェニルエ
チレン等)、ヘテロ環化合物(フルオレセイン、クマリ
ン、キサジアゾール、キサンテン、ピラジン、オキシ
ン、キノリン、ベンゾキノリン、カルバゾール、ピラ
ン、チオピラン、メロシアニン、イミダゾールキレート
化オキシノイド化合物、1,8ナフタロイミド、フェノ
チアジン、フェノキサジン、ベンゾピロン、ベンゾチオ
フェン、オキサゾール等)及びこれらの化合物の水素原
子の一部が水酸基若しくはハロゲン原子を含有してもよ
い炭素数1〜20のアルキル基、水酸基又はハロゲン原
子で置換された化合物等が挙げられる。L中に含まれて
もよいハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及
び臭素原子等が挙げられる。
【0012】Zとしては、水酸基若しくはハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1〜20(好ましくは1
〜12、さらに好ましくは1〜6)のアルキレン基、水
酸基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1〜20(好ましくは1〜12、さらに好ましくは1
〜6)のアルキレンカルボキシル基、水酸基若しくはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20(好
ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜6)のアルキ
レンオキシ基、水酸基若しくはハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数1〜20(好ましくは1〜12、さ
らに好ましくは1〜6)のアルキレンカーボネート基、
水酸基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1〜20(好ましくは1〜12、さらに好ましくは
1〜6)のアルキレンアミノ基、エステル基、エーテル
基、カーボネート基、アミノ基及びこれらの組合せが挙
げられる。これらの中で、輝度向上の観点から、水酸基
若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1
〜20のアルキレン基、水酸基若しくはハロゲン原子で
置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキレンカル
ボキシル基、水酸基若しくはハロゲン原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜20のアルキレンオキシ基、エス
テル基、エーテル基が好ましい。
【0013】Zが分子非対称の場合、非対称のいずれが
L側又は繰り返し単位側になってもよい。Z中に含まれ
てもよいハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子
及び臭素原子等が挙げられる。アルキレン基としては、
炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐のアルキレン基(例
えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレ
ン基、ペンチレン基、へキシレン基、ヘプチレン基、2
−エチルへキシレン基、オクチレン基、ノニレン基、デ
シレン基、ドデシレン基、ヘキサデシレン基、オクタデ
シレン基、イソオクタデシレン基及びエイコシレン基
等)、炭素数2〜20のヒドロキシアルキレン基(例え
ば、2−ヒドロキシプロピレン基及び10−ヒドロキシ
オクタデシレン基等)及び炭素数2〜20のハロアルキ
レン基(2−クロロプロピレン基、2−クロロへキシレ
ン基、4−ヨードヘキシレン基及び10−クロロオクタ
デシレン基)等が挙げられる。
【0014】アルキレンカルボキシル基としては、炭素
数1〜20の直鎖若しくは分岐のアルキレンカルボキシ
ル基(例えば、メチレンカルボキシル基、エチレンカル
ボキシル基、プロピレンカルボキシル基、ブチレンカル
ボキシル基、ペンチレンカルボキシル基、へキシレンカ
ルボキシル基、ヘプチレンカルボキシル基、2−エチル
へキシレンカルボキシル基、オクチレンカルボキシル
基、ノニレンカルボキシル基、デシレンカルボキシル
基、ドデシレンカルボキシル基、ヘキサデシレンカルボ
キシル基、オクタデシレンカルボキシル基、イソオクタ
デシレンカルボキシル基及びエイコシレンカルボキシル
基等)及び炭素数2〜20のハロアルキレンカルボキシ
ル基(2−クロロプロピレンカルボキシル基、2−クロ
ロへキシレンカルボキシル基、4−ヨードヘキシレンカ
ルボキシル基及び10−クロロオクタデシレンカルボキ
シル基)等が挙げられる。
【0015】アルキレンオキシ基としては、炭素数1〜
20の直鎖若しくは分岐のアルキレンオキシ基(例え
ば、メチレンオキシ基、エチレンオキシ基、プロピレン
オキシ基、ブチレンオキシ基、ペンチレンオキシ基、へ
キシレンオキシ基、ヘプチレンオキシ基、2−エチルへ
キシレンオキシ基、オクチレンオキシ基、ノニレンオキ
シ基、デシレンオキシ基、ドデシレンオキシ基、ヘキサ
デシレンオキシ基、オクタデシレンオキシ基、イソオク
タデシレンオキシ基及びエイコシレンオキシ基等)、炭
素数2〜20のヒドロキシアルキレンオキシ基(例え
ば、3−ヒドロキシプロピレンオキシ基及び10−ヒド
ロキシオクタデシレンオキシ基等)及び炭素数2〜20
のハロアルキレンオキシ基(3−クロロプロピレンオキ
シ基、6−クロロへキシレンオキシ基、4−ヨードヘキ
シレンオキシ基及び10−クロロオクタデシレンオキシ
基)等が挙げられる。
【0016】アルキレンカーボネート基としては、炭素
数1〜20の直鎖若しくは分岐のアルキレンカーボネー
ト基(例えば、メチレンカーボネート基、エチレンカー
ボネート基、プロピレンカーボネート基、ブチレンカー
ボネート基、ペンチレンカーボネート基、へキシレンカ
ーボネート基、ヘプチレンカーボネート基、2−エチル
へキシレンカーボネート基、オクチレンカーボネート
基、ノニレンカーボネート基、デシレンカーボネート
基、ドデシレンカーボネート基、ヘキサデシレンカーボ
ネート基、オクタデシレンカーボネート基、イソオクタ
デシレンカーボネート基及びエイコシレンカーボネート
基等)、炭素数2〜20のヒドロキシアルキレンカーボ
ネート基(例えば、3−ヒドロキシプロピレンカーボネ
ート基及び10−ヒドロキシオクタデシレンカーボネー
ト基等)及び炭素数2〜20のハロアルキレンカーボネ
ート基(3−クロロプロピレンカーボネート基、6−ク
ロロへキシレンカーボネート基、4−ヨードヘキシレン
カーボネート基及び10−クロロオクタデシレンカーボ
ネート基)等が挙げられる。
【0017】アルキレンアミノ基としては、炭素数1〜
20の直鎖若しくは分岐のアルキレンアミノ基(例え
ば、メチレンアミノ基、エチレンアミノ基、プロピレン
アミノ基、ブチレンアミノ基、ペンチレンアミノ基、へ
キシレンアミノ基、ヘプチレンアミノ基、2−エチルへ
キシレンアミノ基、オクチレンアミノ基、ノニレンアミ
ノ基、デシレンアミノ基、ドデシレンアミノ基、ヘキサ
デシレンアミノ基、オクタデシレンアミノ基、イソオク
タデシレンアミノ基及びエイコシレンアミノ基等)、ア
ルキル(炭素数1〜20)アルキレン(炭素数1〜2
0)アミノ基(例えば、メチルメチレンアミノ基、メチ
ルドデシレンアミノ基等)、炭素数2〜20のヒドロキ
シアルキレンアミノ基(例えば、3−ヒドロキシプロピ
レンアミノ基及び10−ヒドロキシオクタデシレンアミ
ノ基等)及び炭素数2〜20のハロアルキレンアミノ基
(3−クロロプロピレンアミノ基、6−クロロへキシレ
ンアミノ基、4−ヨードヘキシレンアミノ基及び10−
クロロオクタデシレンアミノ基)等が挙げられる。
【0018】これらの中で、輝度向上の観点から、一般
式(5)で表され発光団残基L好ましい。
【化13】 式中、X2は一般式(6)、(7)若しくは(8)で表
される基、−O−又は−S−を表すが、輝度向上の観点
から、一般式(6)又は(7)で表される基が好まし
い。
【0019】
【化14】
【0020】
【化15】
【0021】
【化16】 Zは繰り返し単位の主鎖若しくは側鎖に結合する結合基
を表す。一般式(6)のY1は−NR3−、−N−、−O
−又は−S−を表し、輝度向上の観点から−O−が好ま
しい。
【0022】k、m、n、s及びtは、0又は1を表
し、(k+m+n)は1以上である。R3は、水素原子
又は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1〜20のアルキル基を表す。水酸基若しくは
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20の
アルキル基は、一般式(4)と同じである。
【0023】一般式(1)で表されるビニル重合体は、
(メタ)アクリロイル基又はビニルオキシ基等の重合性
のビニル基を有するモノマー(例えば、フルオリル(メ
タ)アクリレート、アントリル(メタ)アクリレート、
フルオリルビニルエーテル、アントリルビニルエーテ
ル、フルオリルアリールエーテル及びビニルフェニルオ
キシアントラセン等)の重合で得ることができる。重合
方法は、公知のカチオン重合、アニオン重合又はラジカ
ル重合が利用できる。カチオン重合では、例えば硫酸等
のプロトン酸、三フッ化ホウ素等のルイス酸のようなカ
チオン重合開始剤が使用できる。アニオン重合では、例
えばブチルリチウム又はリチウムナフトリドのようなア
ニオン重合開始剤が使用できる。ラジカル重合反応で
は、例えばAIBN(アゾイソブチロニトリル)又は過
酸化ベンゾイルのようなラジカル重合開始剤が使用でき
る。また、重合の形態として、塊状重合、溶液重合、懸
濁重合又は乳化重合が利用できる。重合温度は、−10
〜150℃、好ましくは、40〜100℃である。重合
時間は、5分〜30時間、好ましくは1〜3時間であ
る。モノマー及び触媒の添加方法は一括又は滴下のいず
れの方法でもよい。
【0024】一般式(2)で表される繰り返し単位を有
するシアニド重合体は、置換イソシアニドモノマー(例
えば、フルオリルオキシエチルイソシアニド、アントリ
ルオキシエチルイソシアニド、フルオリルオキシカルボ
ニルエチルイソシアニド及びアントリルオキシカルボニ
ルエチルイソシアニド等)の重合で得ることができる。
重合方法は、例えば、BF3OEt2等のルイス酸あるい
は金属カルボニル等を触媒としたカチオン重合、また
は、例えば、(S)−1−フェニルエチルアミンとNi
(CNt−Bu)4(ClO42との錯体等の光学活性
な開始剤を使用し重合させることができる。
【0025】一般式(3)で表される繰り返し単位を有
するイソシアネート重合体は、置換イソシアナートモノ
マー(例えば、フルオリルオキシエチルイソシアネート
及びアントラニルオキシエチルイソシアネート等)の重
合で得ることができる。重合方法は、アルキルリチウム
触媒等のアニオン重合が利用できる。
【0026】一般式(4)で表される繰り返し単位を有
するシラン重合体は、テトラクロロシランを置換して得
られる置換シランモノマー(例えば、ジクロロフェニル
アントリルシラン、ジクロロメチルフルオリルシラン、
ジクロロオクチルフルオリルシラン、ジクロロノニルフ
ルオリルシラン及びジクロロデシルアントリルシラン
等)の重合で得ることができる。重合方法は、ナトリウ
ム等を触媒とする縮重合が利用できる。
【0027】一般式(1)〜(4)のいずれかで表され
る繰り返し単位を有する重合体は、発光輝度向上の観点
から、主鎖の立体規則性に基づき光学活性を有する重合
体が好ましい。例えば、ビニル重合体は、Prog.P
acif.Polym.Sci.,3,111,199
4;Macromolecules,26,867,1
993;Polym.Prep.Jpn.,45,13
31,1996に記載されている重合開始剤、光学活性
錯体を添加して行う不斉アニオン重合法又は不斉ラジカ
ル重合法によって得ることができる。また、シアニド重
合体では、J.Am.Chem.Soc.,114,7
926,1992;Angew.Chem.,Int.
Ed.Engl.,35,1554,1996に記載さ
れている重合開始剤、光学活性錯体を添加して行う重合
法によって得ることができる。また、イオシアネート重
合体は、Polyme.J.,27,141,199
5;Polym.Prep.,37,446,1996
に記載されている重合開始剤、光学活性錯体を添加して
行う重合法によって得ることができる。シラン重合体
は、J.Am.Chem.Soc.,116,601
7,1994に記載されている重合開始剤を使用して行
う重合法により得ることができる。
【0028】本発明の重合体は、Lを含むモノマーを
重合する方法とLを含まないモノマーを重合し重合体
を得た後、Lを該重合体に導入する方法のいずれによっ
ても製造できるが、反応率の観点から、Lを含むモノマ
ーを重合する方法が好ましい。
【0029】Lを有するビニルモノマーは、例えば、ビ
ニルエステル(例えば、(メタ)アクリレート等)とL
を有する水酸基含有化合物(例えば、9−フルオレノー
ル、1−アントロール、2−アントロール及び9−アン
トロール等)とのエステル交換反応;ビニルカルボン酸
(例えば、(メタ)アクリル酸等)とLを有する水酸基
含有化合物との脱水反応;Lを有する水酸基含有化合物
とハロゲン化ビニル(例えば、ビニルブロマイド、ビニ
ルクロライド及びアリルブロマイド等)とのエーテル化
反応等により製造することができる。
【0030】Lを有するシアニドモノマーは、例えば、
Lを有するハライド(例えば、フルオリルオキシエチル
ブロマイド、アントリルオキシエチルクロライド、フル
オリルオキシカルボニルエチルブロマイド及びアントリ
ルオキシカルボニルエチルブロマイド等)とシアン化銀
との反応等により製造することができる。Lを有するイ
ソシアナートモノマーは、例えば、Lを有する第1級ア
ミン(例えば、フルオリルオキシエチルアミン及びアン
トラニルオキシエチルアミン等)とホスゲンの反応等よ
り製造することができる。Lを有するジクロロシランモ
ノマーは、例えば、ハロシラン又はアルコキシシランに
グリニヤール試薬(L含有)又は有機リチウム化合物
(L含有)を作用させるメタセシス等により製造するこ
とができる。また、Lを含まないモノマーを重合し重合
体を得た後、Lを該重合体に導入する場合もこれらと同
様な反応を用いて製造することができる。
【0031】本発明の重合体は、他のモノマーとの共重
合体でもよい。他のモノマーとして、一般式(1)の場
合、炭素数4〜20の(メタ)アクリレート(例えば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキサデシルアクリレート及びテトラデシル(メ
タ)アクリレート等)、炭素数8〜20のスチレン化合
物(例えば、スチレン、α−メチルスチレンド及びデシ
ルスチレン等)、炭素数3〜20のアルキルビニルエー
テル(メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル及
びオクタデシルビニルエーテル等)、炭素数4〜20の
アルキルプロペニルエーテル(例えば、メチルプロペニ
ルエーテル、エチルプロペニルエーテル、オクチルプロ
ペニルエーテル及びオクタデシルプロペニルエーテル
等)及び炭素数4〜20のアルキルアリルエーテル(例
えば、メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、
オクチルアリルエーテル及びオクタデシルアリルエーテ
ル等)等が挙げられる。
【0032】一般式(2)の場合、炭素数2〜20のイ
ソシアニド(例えば、メチルイソシアニド、エチルイソ
シアニド、2−エチルヘキシルイソシアニド、フェニル
イソシアニド、ベンジルイソシアニド及びオクタデシル
イソシアニド等)が挙げられる。一般式(3)の場合、
炭素数6〜20の芳香族イソシアネート(例えば、フェ
ニルイソシアネート、トリルイソシアネート、ジフェニ
ルメタンイソシアネート、イソシアナトビフェニル、
3,3’−ジメチル−4−イソシアナトビフェニル、
3,3’−ジメチル−4−イソシアナトジフェニルメタ
ン、ナフチルイソシアネート及びトリフェニルメタンイ
ソシアネート等)、炭素数2〜18の脂肪族イソシアネ
ート(例えば、エチルイソシアネート、ブチルイソシア
ネート、ヘキシルイソシアネート、ドデシルイソシアネ
ート、ウンデシルイソシアネート及び2,2,4−トリ
メチルヘキシルイソシアネート等)及び炭素数4〜15
の脂環式イソシアネート(例えば、イソホロンイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンイソシアネート、シク
ロヘキシルイソシアネート、メチルシクロヘキシルイソ
シアネート及びノルボニルイソシアネート等)等が挙げ
られる。一般式(4)の場合、ジメチルジクロロシラ
ン、テトラキス(ジメチルシロキサン)、ジクロロジオ
クチルシラン、ジクロロジノニルシラン、ジクロロジデ
シルシラン及びジフェニルジクロロシラン等が挙げられ
る。
【0033】他のモノマーを使用する場合、他のモノマ
ーの使用量は、重合体全体の重量に基づいて、0.1〜
50重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10
重量%、特に好ましくは、1〜5重量%である。本発明
の重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)による重量平均分子量(MW)は、1,00
0〜100万が好ましく、成膜性の観点から10,00
0〜100,000がさらに好ましい。分子量分布(M
w/Mn)は、1.2〜2.5が好ましく、繰り返し使
用安定性の観点から1.2〜1.5がさらに好ましい。
なお、Mnは、GPCによる数平均分子量を表す。重合
体中のLの含有量は、発光強度と樹脂物性のバランスの
観点から、重合体の重量に基づいて、1〜90重量%が
好ましく、さらに好ましくは20〜80重量%である。
【0034】本発明の重合体は、有機EL素子の構成材
料として使用することができる。すなわち、一対の電極
間と一層又は複数層の有機化合物薄膜からなる有機EL
素子において、少なくとも一層として使用できる。必要
に応じ、本発明の重合体に加えて公知の発光物質、発光
補助材料、正孔輸送材料若しくは電子輸送材料の1種又
は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0035】公知の発光物質又は発光補助材料として
は、炭化水素系縮合環化合物(例えば、ピレン、フルオ
レン、アントラセン、ジフェニルアントラセン、ビニル
アントラセン、ナフタレン、コロネン、ペリレン、フェ
ナントレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン等)、
炭化水素系環化合物(例えば、ジフェニルブタジエン、
テトラフェニルブタジエン、ビススチリル、シクロペン
タジエン、ジフェニルエチレン等)、ヘテロ環化合物
(例えば、フルオレセイン、クマリン、キサジアゾー
ル、キサンテン、ピラジン、オキシン、キノリン、ベン
ゾキノリン、カルバゾール、ピラン、チオピラン、メロ
シアニン、イミダゾールキレート化オキシノイド化合
物、1,8ナフタロイミド、フェノチアジン、フェノキ
サジン、ベンゾピロン、ベンゾチオフェン、オキサゾー
ル等)及びこれらの化合物の水素原子の一部が水酸基若
しくはハロゲン原子を含有してもよい炭素数1〜20の
アルキル基、水酸基又はハロゲン原子等で置換された化
合物等が挙げられる。
【0036】正孔輸送材料としては、正孔を輸送する能
力を持ち、発光層又は発光物質に対して優れた正孔注入
効果を有し、発光層で生成した励起子の電子注入層又は
電子輸送材料への移動を防止できる化合物を使用するこ
とができ、例えば、遷移金属(例えば、銅、鉄、コバル
ト、ニッケル、ロジウム等)を含有する金属フタロシア
ニン及びフタロシアニン等のフタロシアニン化合物;遷
移金属(例えば、銅、鉄、コバルト、ニッケル、ロジウ
ム等)を含有する金属ポルフィリン(例えば、ヘマトポ
ルフィルン金属錯体、プロトポルフィリン金属錯体、オ
クタエチルポリフィリン金属錯体、テトラフェニルポル
フィリン金属錯体等)、ヘマトポルフィルン、プロトポ
ルフィリン、オクタエチルポリフィリン及びテトラフェ
ニルポルフィリン等のポルフィリン化合物;ヘテロ単環
化合物(例えば、オキサジアゾール、トリアゾール、イ
ミダゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラ
ゾリン、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、オキ
サゾール、オキサジアゾール、ヒドラゾン、アシルヒド
ラゾン等);炭素数4〜30のアルケン(例えば、ポリ
アリールアルカン、スチルベン、ブタジエン等);トリ
フェニルアミン化合物(例えば、ベンジジン型トリフェ
ニルアミン、スチリルアミン型トリフェニルアミン、ジ
アミン型トリフェニルアミン等);MW1000〜10
00,000の導電性高分子(例えば、ポリビニルカル
バゾール、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン等)等が挙げられる。
【0037】電子輸送材料としては、電子を輸送する能
力を持ち、発光層又は発光物質に対して優れた電子注入
効果を有し、発光層で生成した励起子の正孔注入層又は
正孔輸送材料への移動を防止できる化合物が使用でき、
例えば、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェ
ニルキノン、チオピランジオキシド、オキサジアゾー
ル、ペリレンテトラカルボン酸、フルオレニリデンメタ
ン、アントロン等とこれらの化合物の水素原子の一部が
水酸基若しくはハロゲン原子を含有してもよい炭素数1
〜20のアルキル基、水酸基若しくはハロゲン原子等で
置換された化合物等が挙げられる。また、上記の正孔輸
送材料に電子受容物質を添加、又は上記の電子輸送材料
に電子供与性物質を添加することによりキャリア輸送能
を増感させることもできる。
【0038】図1〜3に、本発明の重合体を使用した有
機EL素子の模式図の一例を示したが、これらに限られ
るものではない。図中、一般的に電極A(2)は陽極で
あり、電極B(6)は陰極である。本発明の重合体は、
有機EL素子の構成材料である正孔輸送層{(3)、以
下HMと略す。}、発光層{(4)、以下LMと略
す。}、電子輸送層{(5)、以下EMと略す。}のい
ずれにも使用でき、HM(3)とLM(4)、LM
(4)とEM(5)又はHM(3)とLM(4)とEM
(5)を兼ねることもできる。
【0039】図1の例は、本発明の重合体がHM(3)
とLM(4)とEM(5)を兼ねる場合の構造を示して
いる。図2の例は、本発明の重合体がLM(4)とEM
(5)を兼ねる場合の構造を示している。図3の構造
は、本発明の重合体がLM(4)として使用されている
構造を示している。
【0040】本発明の有機EL素子の各層の形成は、真
空蒸着、スパッタリング等の乾式成膜法やスピンコート
コーティング、ディッピング等の湿式製膜法のいずれも
適応することができる。成膜性の観点から、湿式製膜法
が好ましい。膜厚は特に限定されるものではないが、各
層は適切な膜厚に設定する必要がある。膜厚が厚すぎる
と、一定の光出力を得るために大きな印加電圧が必要に
なり効率が悪くなる。膜厚が薄すぎるとピンホールが発
生して、電界を印加しても十分な発光輝度が得られな
い。膜厚は、通常5nm〜10μm、好ましくは10n
m〜1μmである。
【0041】湿式製膜法の場合、各層を形成する材料を
適当な溶媒に溶解又は分散させてから薄膜を形成させて
もよい。溶媒としては、例えば、クロロホルム、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサン等が挙げられる。溶媒を使
用する場合、重合体の濃度は、重合体溶液又は重合体分
散液の重量に基づいて、20〜95重量%が好ましく、
さらに好ましくは50〜90重量%である。
【0042】また、いずれの有機層においても、製膜性
向上、膜のピンホール防止のために適切な樹脂(本樹脂
と相溶するなら特に限定されないが、例えば、アクリル
樹脂及びナイロン等のポリアミド樹脂等)や添加剤(例
えば、沸点150〜250℃の高沸点溶剤(N−メチル
ピロリドン、ジメチルアセトアミド及びジメチルホルム
アミド等)等)を加えてもよい。
【0043】有機EL素子の陽極(電極)に使用される
導電性物質としては、4eVより大きな仕事関数を持つ
ものが使用でき、例えば、炭素、アルミニウム等の典型
元素金属及びバナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、タ
ングステン、銀、金、白金、パラジウム等の遷移金属並
びにそれらの合金、ITO基板、NESA基板と称され
る酸化スズ、酸化インジウム等の酸化金属、さらにはポ
リチオフェンやポリピロール等の有機導電性樹脂を用い
ることができる。
【0044】一方、陰極(電極)に使用される導電性材
料としては、4eVより小さな仕事関数を持つものが使
用することができ、リチウム、マグネシウム、カルシウ
ム、スズ、鉛等の典型元素金属及びチタン、イットリウ
ム、ルテニウム、マンガン等の遷移金属並びにそれらの
合金を用いることができる。電極の膜厚は、通常5Å〜
1000μm、好ましくは10Å〜1μmである。
【0045】有機EL素子の基板(1)は、機械的、熱
的強度を有し、透明なものであれば限定されるものでは
なく、例えば、ガラス基板等の透明無機基板及びポリエ
チレン基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレンテレフ
タレート基板、ポリスチレン基板、ポリフェニレン基板
等の透明有機基板が使用することができる。基板の膜厚
は、通常1μm〜10mm、好ましくは100μm〜5
mm、特に好ましくは50μm〜1mm、最も好ましく
は10μm〜500μmである。陽極、陰極及び基板
は、蒸着、スパッタリング又はCVD等の方法で所定の
透過性が確保できるように設定することができる。
【0046】本発明の有機EL素子は、表示装置に好適
であり、例えば、壁掛けテレビ、カーナビゲーション、
携帯電話、腕時計のフラットパネルディスプレイに好適
である。また、平面発光体として、複写機やプリンター
等の光源、液晶ディスプレイや計測器類等の光源、表示
板、標識灯等への応用が考えられ、その産業的価値は非
常に大きい。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 <フルオレン骨格含有メタクリレートモノマー(a)の
合成例>9−フルオレノール182重量部とメタクリル
酸152重量部、触媒としてテトラブトキシチタネート
を0.1重量部、重合禁止剤としてハイドロキノン0.
1重量部を仕込んだ後、200℃で2時間反応させた。
その後、水100重量部及び水酸化ナトリウム20重量
部を加え、水洗し、過剰のメタクリル酸を分液除去し、
(a)210重量部を得た。生成物は1H−NMRで同
定した。
【0048】<フルオレン骨格含有ポリマー(b)の合
成例> (a)50重量部、重合開始剤としてα、α’−アゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN)を1.0重量部を仕
込んだ後、60℃で24時間反応させた。反応液をメタ
ノール中に滴下し、不溶解分を濾別し、80℃で減圧乾
燥して(b)35重量部を得た。得られたポリマーのM
Wは45,000(ポリスチレン換算)、分子量分布
(Mw/Mn)は2.3であった。
【0049】<有機EL素子の調製>洗浄したITO基
板付きガラス板に、(b)をクロロホルムに溶解して、
スピンコーティング法により発光層を形成して、600
オングストロームの膜厚の発光体層を得た。その上に、
マグネシウムと銀を10:1で混合した合金で1,50
0オングストロームの膜厚の電極を形成して、図1に模
式的に示した有機EL素子を得た。この素子は、直流電
圧10Vで約120cd/m2の発光が得られた。
【0050】実施例2 洗浄したITO基板付きガラス板に、N、N’−ジフェ
ニル−N、N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−
ビフェニル−4、4’−ジアミンを真空蒸着して、30
0オングストロームの膜厚の正孔注入層を得た。次い
で、その上に(b)をクロロホルムに溶解して、スピン
コーティング法により発光層を形成した。その上に、マ
グネシウムと銀を10:1で混合した合金で1,500
オングストロームの膜厚の電極を形成して、図2に示す
有機EL素子を得た。この素子は、直流電圧10Vで約
280cd/m2の発光が得られた。
【0051】実施例3 洗浄したITO基板付きガラス板に、N、N’−ジフェ
ニル−N、N’−(3−メチルフェニル)−1,1’−
ビフェニル−4、4’−ジアミンを真空蒸着して、30
0オングストロームの膜厚の正孔注入層を得た。次い
で、その上に(b)をクロロホルムに溶解して、スピン
コーティング法により発光層を形成した。さらに、その
上に真空蒸着法により、[2−(4−tert−ブチル
フェニル)−5−(ビフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール]の膜厚200オングストロームの電子注入
層を得た。その上に、スパッタ法により、マグネシウム
と銀を10:1で混合した合金で1,500オングスト
ロームの膜厚の電極を形成して、図2に示す有機EL素
子を得た。この素子は、直流電圧10Vで約410cd
/m2の発光が得られた。
【0052】本実施例で示された全ての有機EL素子に
ついて、1mA/cm2で連続発光させたところ、10
00時間以上安定な発光を観測することができた。な
お、本発明の有機EL素子は発光効率、発光輝度の向上
と長寿命化を達成するものであり、併せて使用される発
光物質、発光補助材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、
増感剤、樹脂、電極材料等及び素子作製方法を限定する
ものではない。
【0053】比較例1 実施例1で使用した(a)をポリ(p−フェニレン)に
変えた以外、実施例1と同様にして有機EL素子を得
た。なお、ポリ(p−フェニレン)は、Adv.Mat
ter.4(1992)No.1;J.Chem.So
c.Commun.(1992)32〜34頁;Pol
ymer(1990)31巻1137頁;Physic
al ReviewB,42巻,18号,11670に
記載の方法によって得た。この素子は、直流電圧10V
で約35cd/m2の発光が得られた。また、1mA/
cm2で連続発光させたところ、72時間で消光した
(発光しなくなった)。
【0054】
【発明の効果】従来の無機化合物又は有機低分子化合物
等を使用したEL素子に比べて、本発明の重合体を使用
することにより極めて優れた発光効率、発光輝度及び繰
り返し使用安定性を有し、軽量である有機EL素子を得
ることができる。さらに、塗布法により膜形成が可能で
あるので製造コストを大幅に低減することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重合体が、正孔輸送層(3)と発光層
(4)と電子輸送層(5)を兼ねる場合の構造を模式的
に示した断面図である。
【図2】本発明の重合体が、発光層(4)と電子輸送層
(5)を兼ねる場合の構造を模式的に示した断面図であ
る。
【図3】本発明の重合体が、発光層(4)として使用さ
れる場合の構造を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 電極A 3 正孔輸送層 4 発光層 5 電子輸送層 6 電極B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)〜(4)のいずれかで表さ
    れる繰り返し単位を有することを特徴とする重合体。 【化1】 式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、Lは発光団
    残基を表す。 【化2】 式中、Lは発光団残基を表す。 【化3】 式中、Lは発光団残基を表す。 【化4】 式中、R2は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されて
    いてもよい炭素数1〜20のアルキル基、Lは発光団残
    基を表す。
  2. 【請求項2】 繰り返し単位の主鎖の立体規則性に基づ
    き光学活性を有する請求項1記載の重合体。
  3. 【請求項3】 発光団残基Lが、炭化水素系縮合環化合
    物、炭化水素系環化合物及びヘテロ環化合物からなる群
    より選ばれる発光材料からなる請求項1又は2記載の重
    合体。
  4. 【請求項4】 発光団残基Lが一般式(5)で表される
    請求項1〜3のいずれかに記載の重合体。 【化5】 式中、k、m、s及びtは0又は1を表す。Zは、繰り
    返し単位の主鎖若しくは側鎖に結合する2価の結合基を
    表し、X2は、一般式(6)、(7)若しくは(8)で
    表される基、−O−又は−S−を表す。R3は水素原子
    又は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよ
    い炭素数1〜20のアルキル基を表す。 【化6】 【化7】 【化8】 一般式(6)、(7)及び(8)において、Y1は−N
    3−、−O−又は−S−を表し、nは0又は1を表
    す。Zは、繰り返し単位の主鎖若しくは側鎖に結合する
    2価の結合基を表す。R3は水素原子又は水酸基若しく
    はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20
    のアルキル基を表す。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の重合体
    を含有してなる有機エレクトロルミネッセンス形成用重
    合体材料。
  6. 【請求項6】 一対の電極間と一層又は複数層の有機化
    合物薄膜からなる有機エレクトロルミネッセンス素子に
    おいて、少なくとも一層が請求項1〜4のいずれかに記
    載の重合体を含有する素子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の素子を含む表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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