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JP2001207801A - ピストンポンプ式エンジン - Google Patents

ピストンポンプ式エンジン

Info

Publication number
JP2001207801A
JP2001207801A JP2000017441A JP2000017441A JP2001207801A JP 2001207801 A JP2001207801 A JP 2001207801A JP 2000017441 A JP2000017441 A JP 2000017441A JP 2000017441 A JP2000017441 A JP 2000017441A JP 2001207801 A JP2001207801 A JP 2001207801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
pump
work
cylinder
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000017441A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Miyata
明 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000017441A priority Critical patent/JP2001207801A/ja
Publication of JP2001207801A publication Critical patent/JP2001207801A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
    • F01B7/00Machines or engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders
    • F01B7/02Machines or engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders with oppositely reciprocating pistons
    • F01B7/04Machines or engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders with oppositely reciprocating pistons acting on same main shaft
    • F01B7/06Machines or engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders with oppositely reciprocating pistons acting on same main shaft using only connecting-rods for conversion of reciprocatory into rotary motion or vice versa
    • F01B7/10Machines or engines with two or more pistons reciprocating within same cylinder or within essentially coaxial cylinders with oppositely reciprocating pistons acting on same main shaft using only connecting-rods for conversion of reciprocatory into rotary motion or vice versa having piston-rod of one piston passed through other piston

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機関体積および機関重量を増加させることなく
高出力化を達成し、かつ低振動を達成したピストンポン
プ式エンジンを提供することにある。 【解決手段】ワークシリンダ1内の第1ワークピストン
10Aと第2ワークピストン10Bとが相対的に反対方
向に往復運動し、かつ前記第1ワークピストン10Aの
上死点側および前記第1ワークピストン10Aと第2ワ
ークピストン10Bとの間のそれぞれに燃焼室が形成さ
れ、さらにポンプシリンダ2内の第1ポンプピストン2
0Aと第2ポンプピストン20Bとが相対的に反対方向
に往復運動し、かつ前記第1ポンプピストン20Aの上
死点側および前記第1ポンプピストン20Aと第2ワー
クピストン20Bとの間のそれぞれに吸気室を形成した
ピストンポンプ式エンジンによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプシリンダを
備えたピストンポンプ式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンポンプ式エンジンは、ワークシ
リンダとは別にポンプシリンダを設け、このポンプシリ
ンダ内を往復運動するポンプピストンの作用によって吸
気と予備圧縮が行なう。ポンプピストンは、ワークピス
トンが連結さるクランクと同一のクランクに連結されて
おりワークピストンに連動して作用する。従ってクラン
クとそれぞれのピストンから延在するピストンロッドと
の連結具合によって、ワークピストンとポンプピストン
との相対的位置が決定される。ピストンポンプ式エンジ
ンは、ポンプシリンダ側に吸気ポートが形成され、ワー
クシリンダ側に排気ポートが形成され、かつそれぞれの
シリンダに送気ポートが形成されるエンジンであるた
め、それぞれのポートに吸気バルブ、排気バルブ、送気
バルブを設け、ピストン位置に応じてバルブタイミング
を調節し、燃焼効率を制御することも可能である。また
ピストン位置によって各ポートが開閉するように構成し
たものもある。さらに、ピストンポンプ式エンジンは、
クランク室圧縮式エンジンのようにクランク室を気密に
する必要がないので軸受け部分の潤滑法やクランク形状
を自由に設定することができ、またワークシリンダより
もポンプシリンダの容積を大きくするなどして、より多
くの圧縮気体をワークシリンダに供給することも可能で
ある。
【0003】このように、ピストンポンプ式エンジンで
は、バルブタイミングの調節やクランクの形状など構成
の自由度が高く、ポンプシリンダで予備圧縮された圧縮
気体を燃焼室に供給するため吸入効率にも優れるため、
高出力を得やすいという利点を有する。しかし、ピスト
ンポンプ式エンジンは、ワークシリンダとは別途にポン
プシリンダを備えるため、ワークシリンダのみで動作す
るエンジンと比較して機関体積が大きく、また構造が複
雑で機関重量も重いという欠点をも有しており、このこ
とが、ピストンポンプ式エンジンの効率を低下させる大
きな原因となっていた。そこで、本発明者は、先に特願
平11−184639(以下、先行例1と記載)におい
てシリンダの底部に底板材を設け、シリンダ内を往復運
動するピストンの上下に燃焼室および吸気室を形成する
ことで、高効率化を図るピストンポンプ式エンジンを発
明した。先行例1のピストンポンプ式エンジンは、機関
重量および機関体積の大半をしめるシリンダブロックの
構造をほとんど変更しないため重量および体積の増加が
少ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
ピストンの上下に燃焼室を形成した場合、エンジンの振
動が大きくなるという欠点を有する。
【0005】従って、本発明の主たる課題は、ピストン
ポンプ式エンジンにおいて、機関重量および機関体積の
増加を抑えて高効率化を図るとともに、エンジンの振動
を低減させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本願
請求項1記載の発明は、ワークシリンダと、ワークシリ
ンダ内を往復運動するワークピストンと、ポンプシリン
ダと、ポンプシリンダ内を往復運動するポンプピストン
と、前記ワークピストンおよび前記ポンプピストンから
それぞれ延在するピストンロッドが連結されるクランク
とを備え、ポンプシリンダ内の圧縮室で予備圧縮した圧
縮気体をワークシリンダ内の燃焼室に送気路を介して供
給するとともに、燃焼室内に燃料を噴射して前記燃焼室
内で混合気を生成し、生成された混合気を前記ワークピ
ストンによってさらに圧縮するとともに点火爆発させ
る、ピストンポンプ式エンジンであって、前記ワークシ
リンダ内に2つのワークピストンが上下に配置され、ワ
ークシリンダ内に前記2つのワークピストンの間と上側
に位置するワークピストンの上死点側に燃焼室が形成さ
れ、それらの2つのワークピストンは相対的に反対方向
に往復運動するように、2つのワークピストンからそれ
ぞれ延在するピストンロッドが連結部材を介してクラン
クに連結されており、かつ、ポンプシリンダ内に2つの
ポンプピストンが上下に配置され、ポンプシリンダ内に
前記2つのポンプピストンの間と上側に位置するポンプ
ピストンの上死点側に吸気室が形成され、それらの2つ
のポンプピストンは相対的に反対方向に往復運動するよ
うに、2つのポンプピストンからそれぞれ延在するピス
トンロッドが連結部材を介して前記クランクに対して連
結されている、ことを特徴とするピストンポンプ式エン
ジンである。
【0007】上記構成とすることで、2つのピストン間
に形成された燃焼室で爆発がおきるときには、2つピス
トンに加わる力がほぼ均等となり、かつ2つのピストン
は反対方向に動くように構成されているため反動により
両ピストンの振動が打ち消されて振動が低減される。ま
た、クランクに押す力と引く力とが均等に加わるのでス
ムーズな回転運動が得られる。また、第1ワークピスト
ンの上側に形成された燃焼室でも仕事を行なうので、1
つシリンダで2つのシリンダ分の仕事をするため効率的
である。
【0008】請求項2記載の発明は、前記ワークシリン
ダ内およびポンプシリンダ内において、一方のピストン
のピストンロッドが、他方のピストンのピストンヘッド
を貫通してクランクに対して連結され、前記ピストンヘ
ッドの貫通孔にピストンロッドパッキンが設けられて燃
焼室の気密性が保持されている請求項1記載のピストン
ポンプ式エンジンである。
【0009】請求項3記載の発明は、ワークシリンダ内
において、一方のピストンはシリンダ形ピストンであ
り、他方のピストンがその内側を往復運動するように構
成されている請求項1または2に記載のピストンポンプ
式エンジンである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら具体的に説明する。図1に示されるよう
に、ワークシリンダ1とポンプシリンダ2とが近接して
平行に並べて配置されている。前記ワークシリンダ内に
は、このワークシリンダ内を往復運動する第1ワークピ
ストン10Aと第2ワークピストン10Bとが配置され
ており、前記第1ワークピストン10Aの上死点側に第
1燃焼室1Aが形成され、前記第1ワークピストン10
Aと前記第2ワークピストン10Bとの間に第2燃焼室
1Bが形成されている。一方、ポンプシリンダ2内に
は、このポンプシリンダ2内を往復運動する第1ポンプ
ピストン20Aと第2ポンプピストン20Bが配置され
ており、前記第1ポンプピスト20Aの上死点側に第1
吸気室2Aが形成され、前記第1ポンプピストンと前記
第2ポンプピストンとの間に第2吸気室2Bが形成され
ている。
【0011】前記第1燃焼室1Aと前記第1吸気室2A
との間には第1送気路6Aが形成され、前記第2燃焼室
1Bと前記第2吸気室2Bとの間に第2送気路6Bが形
成されている。前記吸気室2A,2Bで予備圧縮された
気体は、前記送気路6A,6Bを通って燃焼室1A,1
B内へと供給される。前記第1送気路6Aの途中には第
1送気弁7Aが設けられており、前記第2送気路の途中
には第1送気弁が設けられており、これら送気弁7A,
7Bによって送気路6A,6Bの開閉が行なわれる。前
記送気弁は7A,7Bは、前記吸気室2A,2B内の圧
力が所定の圧力に到達すると開くように、カム等によっ
て動作させればよい。
【0012】一方、第1燃焼室1Aには第1排気ポート
11Aが、そして第2燃焼室1Bには第2排気ポート1
1Bが、それぞれ設けられており、これら排気ポート1
1A,11Bの開閉はそれぞれのポートに設けられた排
気バルブ12A,12Bによって行なわれる。また第1
吸気室には第1吸気ポート21Aが、そして第2吸気室
2Bには第2吸気ポート21Bが、それぞれ設けられて
おり、これら吸気ポートの開閉はそれぞれの吸気ポート
に設けられている吸気バルブ22A,22Bによって行
なわれる。排気バルブ12A,12Bおよび吸気バルブ
22A,22bは、図示されないカム等によって動作さ
せることができる。
【0013】また、第1ワークピストン10Aおよび第
1ポンプピストン20Aのピストンロッド10d,20
dは、クランク側に位置する第2ワークピストン10B
および第2ポンプピストン20Bのピストンヘッドを貫
通して、クランク4に連結されている。貫通孔には前記
第2燃焼室1Bおよび第2吸気室2Bの気密性を保つた
めのピストンロッドパッキン10p,20pが設けられ
ている。それぞれのピストンロッドから延在するピスト
ンロッド10d,20dは、クランク室4R内において
連結部材としてコネクティングロッド10c,20cを
介して同一のクランク4に連結されている。少なくと
も、第1ワークピストンおよび第1ポンプピストンから
延在する前記ピストンロッドは、ピストンヘッドに固定
されるかまたはピストンヘッドと一体的に形成されてお
り、ピストンヘッドと同様に上下運動のみを行なう。ワ
ークピストン10A,10Bの上下運動は、前記ピスト
ンロッド10dによってクランク室内のコネクティング
ロッド10cへと伝達され、コネクティングロッド10
cは伝達されたワークピストンの往復運動をクランク4
の回転運動に変換する。
【0014】また、図示はしないが、燃料噴射用のイン
ジェクション等は、ワークシリンダの側壁に設ければよ
い。
【0015】点火プラグも、前記インジェクションと同
様にワークシリンダ1の側壁に設ければよい。第1およ
び第2ワークピストンが上死点に到達したときに第1燃
焼室1Aおよび第2燃焼室1Bでそれぞれ点火爆発を行
なえる位置に設ければよい。
【0016】図2に示されるような、シリンダ形のピス
トンとした場合には、シリンダ形ピストン内に混合気を
供給するための供給孔6Sよび燃焼後の排ガス排出する
ための排気孔12Sをシリンダ形ピストンに設ける。さ
らに、図示はしないが、点火プラグをピストン内部に設
けるとともに、その点火プラグにシリンダ形ピストンと
シリンダとの接点を介して通電するように構成し、シリ
ンダ形ピストン内の燃焼室で点火と爆発を行なう。
【0017】また、初期始動のためだけに両方の燃焼室
に点火プラグを設けてもよい。
【0018】その他、従来のピストンポンプ式エンジン
の燃焼室に設けられていた構成は、本願発明に係るピス
トンポンプ式エンジンの第1燃焼室および第2燃焼室に
おいても設けることができる。同様に、従来のピストン
ポンプ式エンジンの吸気室に設けられていた構成は、第
1吸気室および第2吸気室に同じように設けることがで
きる。
【0019】本発明に係るピストンポンプ式エンジン
は、少なくとも第2燃焼室で燃焼がおきるときには、2
つピストンに加わる力がほぼ均等となり、反動により両
ピストンの振動が打ち消されて振動が低減される。ま
た、そのときはクランクに押す力と引く力とが均等に加
わるのでスムーズな回転運動が得られる。また、第1燃
焼室でも仕事を行なうようにしたので、1つシリンダで
2つのシリンダ分の仕事ができ、効率的である。
【0020】次いで、本願発明に係るエンジンの動作
を、図3〜図8を参照して説明する。
【0021】図3に示されるように、第1ポンプピスト
ン20Aが上死点付近に移動し、第1吸気室2A内の圧
力が所定圧力に到達すると第1送気弁7Aが開き第1燃
焼室1Aと第1吸気室2Aとが連通する。第1ワークピ
ストン10Aはポンプピストン20Aよりも遅れて動作
するため上死点に向かって移動している。第1燃焼室1
Aの排気ポート11Aは開いており、第1吸気室の吸気
ポート21Aは閉じている。第1吸気室2Aで予備圧縮
された予備圧縮済気体Gは、第1送気路6Aを通って第
1燃焼室1Aに送気される。第1燃焼室1Aでは、掃気
工程が行なわれる。このとき、第2ポンプピストン20
Bは下死点付近に移動し、第2ワークピストン10Bは
第2ポンプピストン20Bよりも遅れて動作するため下
死点に向かって移動している。第2送気弁7Bは閉じた
ままであり、第2吸気室1Bと第2燃焼室2Bとは連通
していない。第2燃焼室1Bの排気ポート11Bは閉じ
ており、第2燃焼室1Bでは燃焼ガスが膨張している。
第2吸気室2Bの吸気ポート21Bは開いており、第2
吸気室2Bには新気Nが吸気されている。
【0022】続いて、図4に示されるように、第1ポン
プピストン20Aが上死点に移動すると、第1吸気室2
A内から第1燃焼室1Aへ予備圧縮済気体の送気は完了
する。完了と同時に第1送気弁7Aが閉じ、第1吸気室
2Aでは吸気ポート21Aが開いて新気Nが吸気され始
める。第1燃焼室1Aの第1排気ポート11Aは前記第
1送気ポート7Aが閉じる前に閉じられ、上死点に向か
って移動する第1ワークピストンによって送気された予
備圧縮済気体が更に圧縮される。一方、このとき第2ポ
ンプピストンは下死点に移動する。第2ポンプピストン
が下死点に移動すると第2送気弁7Bが閉じたまま、第
2吸気室の吸気ポート21Bが閉じ、吸気された気体の
予備圧縮が始まる。第2ワークピストン10Bは引き続
き下死点に移動中で第2燃焼室1Bでは、ひきつづき気
体の膨張がおきている。
【0023】続いて、図5に示されるように、第1ワー
クピストン10Aが上死点に到達すると第1燃焼室1A
で点火爆発が行なわれる。このとき第1ポンプピストン
20Aは既に下死点に向かって移動している。第1吸気
ポート21Aは開いたままであり、第1吸気室2Aには
新気Nの吸気が行なわれている。一方、このとき第2ポ
ンプピストン20Bは上死点に向かって移動している。
第2送気弁7Bは閉じたままであり、第2吸気室2Bで
予備圧縮がおこなわれる。このとき第2ワークピストン
10Bは下死点に達し、第2燃焼室1Bの排気ポート1
1Bが開き、第2燃焼室1Bでは排気が開始される。
【0024】続いて、図6に示されるように、第1ポン
プピストン20Aが下死点付近に移動すると、相対的に
逆方向に移動する第2ポンプピストン20Bが上死点付
近に移動する。このとき両ピストン間に形成された第2
吸気室2B内の圧力は所定圧力に到達し、第2送気弁7
Bが開いて第2燃焼室1Bと第2吸気室2Bとが連通す
る。第2燃焼室1Bの第2排気ポート11Bは開いてお
り、第2吸気室2Bの吸気ポート21Bは閉じている。
第2吸気室2Bで予備圧縮された予備圧縮済気体Gは、
第2送気路6Bを通って第2燃焼室1Bに送気される。
第2燃焼室1Bでは掃気工程が行なわれる。一方、この
とき第1ワークピストン10Aは第1ポンプピストン2
0Aよりも遅れて動作するためワークシリンダ2内を下
死点に向かって移動している。第1送気弁6Aは閉じた
ままであり、第1吸気室2Aと第1燃焼室1Aとは連通
していない。第1燃焼室の排気ポート11Aは閉じてお
り、第1燃焼室1Aでは燃焼ガスが膨張している。第1
吸気室2Aの吸気ポート21Aは開いており、第1吸気
室2Aでは新気Nの吸気がおこなわれている。
【0025】続いて、図7に示されるように、第1ポン
プピストン20Aは下死点に移動し、第2ポンプピスト
ン20Bは上死点に到達する。第2吸気室2B内から第
2燃焼室2Bへ予備圧縮済気体の送気が完了し、完了と
同時に第2送気弁6Bが閉じ、第2吸気室2Bでは吸気
ポート21Bが開いて新気Nの吸気が開始される。この
とき第2排気ポート11Bは第2送気路6Bが閉じる前
に閉じられ、下死点に向かって移動する第1ワークピス
トン10Aおよび上死点に向かって移動する第2ワーク
ピストン10Bによって、送気された予備圧縮済気体が
更に圧縮される。一方、このとき第1送気路6Aが閉じ
たまま、第1吸気室2Aの吸気ポート11Aが閉じ、吸
気されていた気体が第1ポンプピストン20Aの作用に
より予備圧縮されはじめる。第1燃焼室1Aでは、引き
続き気体の膨張がおきている。
【0026】続いて、図8に示されるように、第1ワー
クピストン10Aが下死点に到達し、第2ワークピスト
ン10Bが上死点に到達すると第2燃焼室1Bで点火爆
発が行なわれる。このとき第1ポンプピストン20Aは
既に上死点に向かって移動し、第2ポンプピストン20
Bは下死点に向かって移動している。第2吸気ポート2
1Bは開いたままであり、第2吸気室2Bでは新気Nの
吸気が行なわれている。一方、このとき第1送気弁7A
によって第1送気路6Aが閉じらており、第1吸気室2
Aでは予備圧縮がおこなわれている。それと同時に第1
燃焼室の排気ポート11Aが開き、第1燃焼室1Aでは
排気が開始される。
【0027】続いて、第1ポンプピストン20Aは上死
点付近に移動し、それに遅れて第1ワークピストン10
Bはシリンダの上死点に向かって移動する。一方、第2
ポンプピストン20Bは下死点付近に移動し、それに遅
れて第2ワークピストン10Bは下死点に向かって移動
する。つまり図2の状態へと戻り一巡する。このように
それぞれのピストンが各シリンダ内をくり返し往復運動
する。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、1シリ
ンダ内で2つのピストンを動作させることができるた
め、機関重量および機関体積を増加させることなく高出
力を得ることが可能である。従って、ピストンポンプ式
エンジンの高出力化、高効率化、および小スペース化な
どの利点がもたらされる。また前記2つのピストンが相
対的に反対方向に動くように構成したのでエンジンの振
動が打ち消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピストンポンプ式エンジンの第1具体例を示す
断面図である。
【図2】第2の具体例を示す一部断面図である。
【図3】第1の具体例における第1の状態図である。
【図4】第2の状態図である。
【図5】第3の状態図である。
【図6】第4の状態図である。
【図7】第5の状態図である。
【図8】第6の状態図である。
【符号の説明】
1…ワークシリンダ、1A…第1燃焼室、1B…第2燃
焼室、2…ポンプシリンダ、2A…第1吸気室、2B…
第2吸気室、3…底板部材、4…クランク、4R…クラ
ンク室、6A…第1送気路、6B…第2送気路、7A…
第1送気バルブ、7B…第2送気バルブ、10A…第1
ワークピストン、10B…第2ワークピストン、10
d,20d…ピストンロッド、10c,20c…コネク
ティングロッド、10h,20h…貫通孔、10p,2
0p…ピストンロッドパッキン、10s,20s…ピス
トンリング、11A…第1排気ポート,11B…第2排
気ポート、12A…第1排気バルブ,12B…第2排気
バルブ、20A…第1ポンプピストン、20B…第2ポ
ンプピストン、21A…第1吸気ポート、21B…第2
吸気ポート、22A…第1吸気バルブ、22B…第2吸
気バルブ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークシリンダと、ワークシリンダ内を往
    復運動するワークピストンと、ポンプシリンダと、ポン
    プシリンダ内を往復運動するポンプピストンと、前記ワ
    ークピストンおよび前記ポンプピストンからそれぞれ延
    在するピストンロッドと、このピストンロッドが連結さ
    れるクランクとを備え、 前記ポンプシリンダ内の吸気室で予備圧縮した圧縮気体
    を前記ワークシリンダ内の燃焼室に送気路を介して供給
    し、その圧縮気体を前記ワークピストンによってさらに
    圧縮して点火爆発させる、ピストンポンプ式エンジンで
    あって、 前記ワークシリンダ内に2つのワークピストンが上下に
    配置され、ワークシリンダ内に前記2つのワークピスト
    ンの間と上側に位置するワークピストンの上死点側に燃
    焼室が形成され、それらの2つのワークピストンは相対
    的に反対方向に往復運動するように、ワークピストンか
    らそれぞれ延在するピストンロッドが連結部材を介して
    クランクに連結されており、 かつ、ポンプシリンダ内に2つのポンプピストンが上下
    に配置され、ポンプシリンダ内に前記2つのポンプピス
    トンの間と上側に位置するポンプピストンの上死点側に
    吸気室が形成され、それらの2つのポンプピストンは相
    対的に反対方向に往復運動するように、2つのポンプピ
    ストンからそれぞれ延在するピストンロッドが連結部材
    を介して前記クランクに対して連結されている、 ことを特徴とするピストンポンプ式エンジン。
  2. 【請求項2】前記ワークシリンダ内およびポンプシリン
    ダ内において、一方のピストンのピストンロッドが、他
    方のピストンのピストンヘッドを貫通してクランクに対
    して連結されており、前記ピストンヘッドの貫通孔には
    ピストンロッドパッキンが設けられて燃焼室の気密が保
    持されている請求項1記載のピストンポンプ式エンジ
    ン。
  3. 【請求項3】ワークシリンダ内において、一方のピスト
    ンはシリンダ形ピストンであり、他方のピストンがその
    内側を往復運動するように構成されている請求項1また
    は2に記載のピストンポンプ式エンジン。
JP2000017441A 2000-01-26 2000-01-26 ピストンポンプ式エンジン Pending JP2001207801A (ja)

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