JP2001204729A - 超音波画像診断装置 - Google Patents
超音波画像診断装置Info
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Landscapes
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 対象部位が移動したときのROIの設定を容
易にする。 【解決手段】 超音波画像診断装置において、CFMモ
ード表示を解除した後も、ROI3中の血流情報に基づ
きインデックス値を演算回路86で演算し続け、再度C
FMモード表示に戻したときに、前記インデックス値に
応じた位置へROIを自動的に移動させて表示するよう
にした。これにより、ユーザアクションなしにROIを
血流情報を得ようとする部位の中心に表示することがで
きる。
易にする。 【解決手段】 超音波画像診断装置において、CFMモ
ード表示を解除した後も、ROI3中の血流情報に基づ
きインデックス値を演算回路86で演算し続け、再度C
FMモード表示に戻したときに、前記インデックス値に
応じた位置へROIを自動的に移動させて表示するよう
にした。これにより、ユーザアクションなしにROIを
血流情報を得ようとする部位の中心に表示することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波画像診断装
置に係り、特に、血管中を流れている血流から得られる
血流情報を観察するための関心領域(ROI)の設定を
容易にした超音波画像診断装置に関する。
置に係り、特に、血管中を流れている血流から得られる
血流情報を観察するための関心領域(ROI)の設定を
容易にした超音波画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波の医学的な応用として、超音波パ
ルス反射法を用いた生体の軟部組織の断層像を得るため
の超音波画像診断装置がよく知られている。この超音波
画像診断装置による検査は、無侵襲検査法であり、他の
医用画像診断装置例えば、X線診断装置、X線CT、M
RI、核医学装置などに比べて、リアルタイム表示が可
能、装置が小形で安価、放射線被曝がなく安全性が高い
などの特徴を有している。さらに超音波画像診断装置
は、超音波ドップラ法による血流イメージングが可能で
あり、血管中を流れている血液の速度(血流速)や分散
あるいはパワー値など(以下、これらを血流情報とい
う)の計測や、心機能としての駆出量や心拍出量の計測
など種々の診断支援機能の充実にも著しいものがある。
この超音波画像診断装置における受信エコー信号に基づ
き超音波画像を得る方法は、いくつかの方法に分類され
ているが、最も一般的な方法はBモードである。Bモー
ドは、体内組織の断面を超音波ビームで走査し、各超音
波ビームについてエコーの振幅に応じて輝度(brig
htness)を変えることにより、組織構造のような
形態情報を断面像(断層像)として表示する方法であ
り、超音波断層法とも称されている。輝度のBに由来し
てBモードと称しており、この画像をBモード像と言
う。なお、モニタに表示されるBモード像は、白黒の画
像である。
ルス反射法を用いた生体の軟部組織の断層像を得るため
の超音波画像診断装置がよく知られている。この超音波
画像診断装置による検査は、無侵襲検査法であり、他の
医用画像診断装置例えば、X線診断装置、X線CT、M
RI、核医学装置などに比べて、リアルタイム表示が可
能、装置が小形で安価、放射線被曝がなく安全性が高い
などの特徴を有している。さらに超音波画像診断装置
は、超音波ドップラ法による血流イメージングが可能で
あり、血管中を流れている血液の速度(血流速)や分散
あるいはパワー値など(以下、これらを血流情報とい
う)の計測や、心機能としての駆出量や心拍出量の計測
など種々の診断支援機能の充実にも著しいものがある。
この超音波画像診断装置における受信エコー信号に基づ
き超音波画像を得る方法は、いくつかの方法に分類され
ているが、最も一般的な方法はBモードである。Bモー
ドは、体内組織の断面を超音波ビームで走査し、各超音
波ビームについてエコーの振幅に応じて輝度(brig
htness)を変えることにより、組織構造のような
形態情報を断面像(断層像)として表示する方法であ
り、超音波断層法とも称されている。輝度のBに由来し
てBモードと称しており、この画像をBモード像と言
う。なお、モニタに表示されるBモード像は、白黒の画
像である。
【0003】また、超音波のドプラ効果を利用して血流
速度やパワー値を検出し、血流情報をカラーで画像とし
て表示するカラードプラ法がある。この方法は、例え
ば、血流の平均速度と速度のばらつき(分散)を自己相
関法を用いて算出し、通常超音波プローブに向う方向の
血流を赤で、遠ざかる方向の血流を青で、いずれも血流
速度が早いほど明るく表示し、速度のばらつきが大きい
ほど黄色または緑を加えて表示するものであり、これを
カラーモードと称している。そして、白黒のBモード像
(形態情報画像)に血流情報画像をカラーで重ねて表示
する方法をカラーフローマッピング(color fl
ow mapping;以下CFMと略称する)あるい
はカラードプラ断層法といい、CFMモードとも称する
が、ここではこれらをカラーモードと称するものとす
る。このカラーモードは、通常一つの超音波プローブを
用いて、超音波ビームをBモード像を得るための包絡線
検波と血流情報画像を得るためのドップラ検波とに共用
し、Bモード像の1フレーム描出とドプラ検波を交互に
行っている。
速度やパワー値を検出し、血流情報をカラーで画像とし
て表示するカラードプラ法がある。この方法は、例え
ば、血流の平均速度と速度のばらつき(分散)を自己相
関法を用いて算出し、通常超音波プローブに向う方向の
血流を赤で、遠ざかる方向の血流を青で、いずれも血流
速度が早いほど明るく表示し、速度のばらつきが大きい
ほど黄色または緑を加えて表示するものであり、これを
カラーモードと称している。そして、白黒のBモード像
(形態情報画像)に血流情報画像をカラーで重ねて表示
する方法をカラーフローマッピング(color fl
ow mapping;以下CFMと略称する)あるい
はカラードプラ断層法といい、CFMモードとも称する
が、ここではこれらをカラーモードと称するものとす
る。このカラーモードは、通常一つの超音波プローブを
用いて、超音波ビームをBモード像を得るための包絡線
検波と血流情報画像を得るためのドップラ検波とに共用
し、Bモード像の1フレーム描出とドプラ検波を交互に
行っている。
【0004】ところで、超音波画像診断装置において単
位時間に収集される画像の枚数は、超音波のパルス繰返
し周波数、走査密度、走査範囲などに依存して決まり、
通常30枚(30フレーム/秒)程度となっている。し
かし、カラーモードの場合には、周波数解析が必要とな
るため同一ラスタに対して複数個(例えば16個)の受
信信号を必要とし、そのためBモードに比べて多くの画
像生成時間を要することとなってフレームレートが低下
する。特に、血流情報画像を表示する場合にはより良質
な画像とするためにフレーム数を向上させたいという要
望が強く、そのため、カラーモードでは、モニタに表示
されているBモード画像の特に詳細に観察したい部位に
関心領域(region of interest;以
下ROIと略称する)を設定し、このROI内をカラー
フローマッピング領域(CFM領域)として、CFM領
域内を走査して血流情報などを得るようにしている。そ
のため、ユーザが超音波画像診断装置をカラーモード状
態にした場合、画面の中央部または前回ユーザが設定し
た位置にROIが表示されるようになっていた。
位時間に収集される画像の枚数は、超音波のパルス繰返
し周波数、走査密度、走査範囲などに依存して決まり、
通常30枚(30フレーム/秒)程度となっている。し
かし、カラーモードの場合には、周波数解析が必要とな
るため同一ラスタに対して複数個(例えば16個)の受
信信号を必要とし、そのためBモードに比べて多くの画
像生成時間を要することとなってフレームレートが低下
する。特に、血流情報画像を表示する場合にはより良質
な画像とするためにフレーム数を向上させたいという要
望が強く、そのため、カラーモードでは、モニタに表示
されているBモード画像の特に詳細に観察したい部位に
関心領域(region of interest;以
下ROIと略称する)を設定し、このROI内をカラー
フローマッピング領域(CFM領域)として、CFM領
域内を走査して血流情報などを得るようにしている。そ
のため、ユーザが超音波画像診断装置をカラーモード状
態にした場合、画面の中央部または前回ユーザが設定し
た位置にROIが表示されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11は、血流情報を
観察する際のROIの設定手順を示したものである。す
なわち、図11(a)に示すように、ユーザが超音波プ
ローブを操作して、モニタ1に被検体のBモード像2を
表示させて診断部位を探し出し、超音波画像診断装置を
カラーモード状態にすると、画像の中央部にROI3が
表示される。このBモード像2としては、例えば血管4
が表示されている。そこでユーザは、図11(b)に示
すように、Bモード像2として表示されている血管4の
血流情報を観察したい位置へ、ROI3を移動させる。
この移動操作は、図示しない超音波画像診断装置の操作
部に設けられているトラックボールやマウスなどにより
行う。そして、対象部位にROI3を設定すると、RO
I中に血流情報画像が表示される。次に、カラーモード
を解除した後で、被検体の体表面に対して超音波プロー
ブを移動させないまでも、角度を若干変える程度動かせ
てしまったりしたために、図11(c)に示すように、
Bモード像2として表示されている血管4の位置が、画
面内で若干移動したようなときに、再度カラーモードに
すると、図11(d)に示すように、ROI3は、図1
1(b)に示した位置に表示されてしまい、血流情報を
観察したい対象部位から位置がずれてしまうことにな
る。そのため、ユーザは図11(e)に示すように、血
管4の血流情報を観察したい位置へ、再度ROI3を移
動させる操作を実施し直さなければならなかった。
観察する際のROIの設定手順を示したものである。す
なわち、図11(a)に示すように、ユーザが超音波プ
ローブを操作して、モニタ1に被検体のBモード像2を
表示させて診断部位を探し出し、超音波画像診断装置を
カラーモード状態にすると、画像の中央部にROI3が
表示される。このBモード像2としては、例えば血管4
が表示されている。そこでユーザは、図11(b)に示
すように、Bモード像2として表示されている血管4の
血流情報を観察したい位置へ、ROI3を移動させる。
この移動操作は、図示しない超音波画像診断装置の操作
部に設けられているトラックボールやマウスなどにより
行う。そして、対象部位にROI3を設定すると、RO
I中に血流情報画像が表示される。次に、カラーモード
を解除した後で、被検体の体表面に対して超音波プロー
ブを移動させないまでも、角度を若干変える程度動かせ
てしまったりしたために、図11(c)に示すように、
Bモード像2として表示されている血管4の位置が、画
面内で若干移動したようなときに、再度カラーモードに
すると、図11(d)に示すように、ROI3は、図1
1(b)に示した位置に表示されてしまい、血流情報を
観察したい対象部位から位置がずれてしまうことにな
る。そのため、ユーザは図11(e)に示すように、血
管4の血流情報を観察したい位置へ、再度ROI3を移
動させる操作を実施し直さなければならなかった。
【0006】また、カラーモードを解除した後で、再度
カラーモードにする場合に限らず、カラーモード中にも
対象部位が移動することもあり、このような場合も血流
情報を観察するためには、移動した対象部位へROIを
設定し直す必要があった。すなわち、図12(a)に示
すように、カラーモード状態で、背景として表示されて
いる血管4の位置にROI3を設定して、この位置の血
流情報を観察しているときに、被検体の体表面に対して
超音波プローブをわずかに動かせてしまったために、図
12(b)に示すように、Bモード像2として表示され
ている血管4の位置が、画面内で若干移動して、血流情
報を観察したい対象部位がROI3から外れてしまうこ
とがあり、このときにも、ユーザは図12(c)に示す
ように、血管4の血流情報を観察したい位置へ、再度R
OI3を移動させる操作を実施しなければならなかっ
た。このように、診断中に視野内で対象部位が動いてし
まったような場合に、ユーザはROI3を設定し直す操
作を繰り返さなければならず、操作が煩雑で診断のスル
ープットを低下させることになっていた。本発明は、こ
のような煩わしさからユーザを解放し、診断のスループ
ットを向上させるためになされたものである。
カラーモードにする場合に限らず、カラーモード中にも
対象部位が移動することもあり、このような場合も血流
情報を観察するためには、移動した対象部位へROIを
設定し直す必要があった。すなわち、図12(a)に示
すように、カラーモード状態で、背景として表示されて
いる血管4の位置にROI3を設定して、この位置の血
流情報を観察しているときに、被検体の体表面に対して
超音波プローブをわずかに動かせてしまったために、図
12(b)に示すように、Bモード像2として表示され
ている血管4の位置が、画面内で若干移動して、血流情
報を観察したい対象部位がROI3から外れてしまうこ
とがあり、このときにも、ユーザは図12(c)に示す
ように、血管4の血流情報を観察したい位置へ、再度R
OI3を移動させる操作を実施しなければならなかっ
た。このように、診断中に視野内で対象部位が動いてし
まったような場合に、ユーザはROI3を設定し直す操
作を繰り返さなければならず、操作が煩雑で診断のスル
ープットを低下させることになっていた。本発明は、こ
のような煩わしさからユーザを解放し、診断のスループ
ットを向上させるためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、被検体に対して超音波を
送受波し、得られた超音波エコー信号に基づいて形態情
報画像と血流情報画像とを表示する超音波画像診断装置
において、前記超音波エコー信号に基づいて、形態情報
を求める形態情報処理手段と、前記超音波エコー信号に
基づいて、血流情報を求める血流情報処理手段と、複数
の異なる領域にそれぞれ対応するインデックス値を前記
血流情報に基づいて求め、そのインデックス値に基づい
て血流情報表示用ROIを設定するROI設定手段と、
前記形態情報および血流情報に基づいて表示画像を生成
する画像処理手段とを具備することを特徴とするもので
ある。これにより、ユーザの設定操作なしに、ROIを
常に血流情報のインデックス値に応じた位置へ設定する
ことができる。
め、請求項1に記載の発明は、被検体に対して超音波を
送受波し、得られた超音波エコー信号に基づいて形態情
報画像と血流情報画像とを表示する超音波画像診断装置
において、前記超音波エコー信号に基づいて、形態情報
を求める形態情報処理手段と、前記超音波エコー信号に
基づいて、血流情報を求める血流情報処理手段と、複数
の異なる領域にそれぞれ対応するインデックス値を前記
血流情報に基づいて求め、そのインデックス値に基づい
て血流情報表示用ROIを設定するROI設定手段と、
前記形態情報および血流情報に基づいて表示画像を生成
する画像処理手段とを具備することを特徴とするもので
ある。これにより、ユーザの設定操作なしに、ROIを
常に血流情報のインデックス値に応じた位置へ設定する
ことができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の超音波画像診断装置において、前記画像処理手
段は、前記血流情報を表示しないモードが選択されてい
るときに、前記インデックス値を求め、そのインデック
ス値に応じてROIを移動するものであることを特徴と
するものである。これにより、Bモード表示が選択され
ていても動作モードはカラーモードとして、ROI中の
血流情報のインデックス値を演算し続けるので、画像中
の血流情報のインデックス値に応じた位置へROIを移
動させて表示することができる。また、請求項3に記載
の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記
載の超音波画像診断装置において、前記血流情報に基づ
いて求められるインデックス値は、平均値の最も高い値
であることを特徴とするものであり、請求項4に記載の
発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載
の超音波画像診断装置において、前記血流情報に基づい
て求められるインデックス値は、ピーク値であることを
特徴とするものである。これらにより、ROIを設定す
べき対象部位を明確にすることができる。
に記載の超音波画像診断装置において、前記画像処理手
段は、前記血流情報を表示しないモードが選択されてい
るときに、前記インデックス値を求め、そのインデック
ス値に応じてROIを移動するものであることを特徴と
するものである。これにより、Bモード表示が選択され
ていても動作モードはカラーモードとして、ROI中の
血流情報のインデックス値を演算し続けるので、画像中
の血流情報のインデックス値に応じた位置へROIを移
動させて表示することができる。また、請求項3に記載
の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記
載の超音波画像診断装置において、前記血流情報に基づ
いて求められるインデックス値は、平均値の最も高い値
であることを特徴とするものであり、請求項4に記載の
発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載
の超音波画像診断装置において、前記血流情報に基づい
て求められるインデックス値は、ピーク値であることを
特徴とするものである。これらにより、ROIを設定す
べき対象部位を明確にすることができる。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、被検体に
対して超音波を送受波し、得られた超音波エコー信号に
基づいて形態情報画像と血流情報画像とを表示する超音
波画像診断装置において、前記形態情報画像中の所望の
位置にROIを設定するROI設定手段と、このROI
設定手段により設定されたROI中の画像を記録する画
像記録手段と、前記形態情報画像が視野内で移動したと
きに、前記画像記録手段に記録されている画像と一致す
る位置へ前記ROIを移動させるROI移動手段とを具
備することを特徴とするものである。これにより、画像
が移動した場合でも、ユーザアクションなしに血流情報
を観察すべき位置へ、ROIを移動させることができ
る。
対して超音波を送受波し、得られた超音波エコー信号に
基づいて形態情報画像と血流情報画像とを表示する超音
波画像診断装置において、前記形態情報画像中の所望の
位置にROIを設定するROI設定手段と、このROI
設定手段により設定されたROI中の画像を記録する画
像記録手段と、前記形態情報画像が視野内で移動したと
きに、前記画像記録手段に記録されている画像と一致す
る位置へ前記ROIを移動させるROI移動手段とを具
備することを特徴とするものである。これにより、画像
が移動した場合でも、ユーザアクションなしに血流情報
を観察すべき位置へ、ROIを移動させることができ
る。
【0010】さらに、請求項6に記載の発明は、被検体
に対して超音波を送受波し、得られた超音波エコー信号
に基づいて形態情報画像と血流情報画像とを表示する超
音波画像診断装置において、前記超音波エコー信号に基
づいて、形態情報を求める形態情報処理手段と、前記超
音波エコー信号に基づいて、血流情報を求める血流情報
処理手段と、前記形態情報および血流情報の少なくとも
1つに基づいて、第1の血管構造とこの第1の血管構造
より後に第2の血管構造を抽出する血管構造抽出手段
と、血流情報表示用ROIに囲まれた前記第1の血管構
造を記憶する記憶手段と、前記第1の血管構造と前記第
2の血管構造との間で相関処理を行うことにより前記第
2の血管構造中で前記第1の血管構造と一致する位置を
求め、その位置に基づいて前記血流情報表示用ROIを
移動させるROI移動手段とを具備することを特徴とす
るものである。これにより、画像が移動した場合に、ユ
ーザアクションなしに血流情報を観察すべき血管の位置
へ、ROIを移動させることができる。
に対して超音波を送受波し、得られた超音波エコー信号
に基づいて形態情報画像と血流情報画像とを表示する超
音波画像診断装置において、前記超音波エコー信号に基
づいて、形態情報を求める形態情報処理手段と、前記超
音波エコー信号に基づいて、血流情報を求める血流情報
処理手段と、前記形態情報および血流情報の少なくとも
1つに基づいて、第1の血管構造とこの第1の血管構造
より後に第2の血管構造を抽出する血管構造抽出手段
と、血流情報表示用ROIに囲まれた前記第1の血管構
造を記憶する記憶手段と、前記第1の血管構造と前記第
2の血管構造との間で相関処理を行うことにより前記第
2の血管構造中で前記第1の血管構造と一致する位置を
求め、その位置に基づいて前記血流情報表示用ROIを
移動させるROI移動手段とを具備することを特徴とす
るものである。これにより、画像が移動した場合に、ユ
ーザアクションなしに血流情報を観察すべき血管の位置
へ、ROIを移動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波画像診
断装置の実施の形態について、図1ないし図10を参照
して詳細に説明する。
断装置の実施の形態について、図1ないし図10を参照
して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明が適用される超音波画像診
断装置の概略的な系統図である。超音波プローブ1は、
超音波画像診断装置本体に着脱可能に接続されるもの
で、先端部に複数の微少圧電素子が配列されており、被
検体Pへ超音波パルスを放射するとともに、被検体P内
から返ってくる超音波のエコーを受けて電気信号に変換
するものである。この超音波プローブ1は、走査方式の
異なるセクタプローブ、リニアプローブ、コンベックス
プローブ等の中から任意に選択して使用することができ
る。また、超音波画像診断装置本体には、送信部2、受
信部3、Bモード処理部4、CFMモード処理部5、デ
ジタル・スキャン・コンバータ(以下、DSCと略称す
る。)部6、画像データ合成部7およびこれら各構成ユ
ニット全体を有機的に制御する制御部8を備えている。
そして、超音波画像診断装置本体から得られる超音波画
像や各種データは、表示器としてのカラーモニタ9に表
示されるようになっている。なお、カラーモニタ9とし
ては、CRTの他適宜の表示デバイスを用いることがで
きる。
断装置の概略的な系統図である。超音波プローブ1は、
超音波画像診断装置本体に着脱可能に接続されるもの
で、先端部に複数の微少圧電素子が配列されており、被
検体Pへ超音波パルスを放射するとともに、被検体P内
から返ってくる超音波のエコーを受けて電気信号に変換
するものである。この超音波プローブ1は、走査方式の
異なるセクタプローブ、リニアプローブ、コンベックス
プローブ等の中から任意に選択して使用することができ
る。また、超音波画像診断装置本体には、送信部2、受
信部3、Bモード処理部4、CFMモード処理部5、デ
ジタル・スキャン・コンバータ(以下、DSCと略称す
る。)部6、画像データ合成部7およびこれら各構成ユ
ニット全体を有機的に制御する制御部8を備えている。
そして、超音波画像診断装置本体から得られる超音波画
像や各種データは、表示器としてのカラーモニタ9に表
示されるようになっている。なお、カラーモニタ9とし
ては、CRTの他適宜の表示デバイスを用いることがで
きる。
【0013】超音波プローブ1は、送信部2と受信部3
に接続される。送信部2は、図2に示すように、クロッ
ク発生器21、レートパルス発生器22、送信遅延回路
23、パルサ24を有している。クロック発生器21か
らはクロック信号が発振され、このクロック信号に従っ
て、レートパルス発生器22から超音波の送信レート
(毎秒送信する超音波パルスの数)を決定するためのレ
ートパルスが出力される。このレートパルスは、送信遅
延回路23で超音波の指向性を決めるために必要な適当
な遅延を受けて、パルサ24にトリガパルスとして与え
られる。そして、トリガパルスに同期してパルサ24か
ら超音波プローブ1の圧電素子に個別に、または近隣グ
ループ単位で中心周波数foの高周波の信号パルスが印
加される。この信号パルスを受けて、超音波プローブ1
の圧電素子が機械的に振動し、これにより中心周波数f
oの超音波パルスが発生され、被検体Pへ放射される。
超音波プローブ1から被検体Pへ放射された超音波パル
スは、生体内を伝播していき、伝播途中の音響インピー
ダンスの不連続面で次々と反射して、エコーとして超音
波プローブ1へ返ってくる。このエコーの振幅は、反射
することになった当該不連続面での生体の音響インピー
ダンスの差に依存している。また、超音波パルスが移動
している血流や心臓壁などの表面で反射したときのエコ
ーは、ドップラ効果により当該移動体のビーム方向の速
度成分に依存して周波数偏移を受けることになる。
に接続される。送信部2は、図2に示すように、クロッ
ク発生器21、レートパルス発生器22、送信遅延回路
23、パルサ24を有している。クロック発生器21か
らはクロック信号が発振され、このクロック信号に従っ
て、レートパルス発生器22から超音波の送信レート
(毎秒送信する超音波パルスの数)を決定するためのレ
ートパルスが出力される。このレートパルスは、送信遅
延回路23で超音波の指向性を決めるために必要な適当
な遅延を受けて、パルサ24にトリガパルスとして与え
られる。そして、トリガパルスに同期してパルサ24か
ら超音波プローブ1の圧電素子に個別に、または近隣グ
ループ単位で中心周波数foの高周波の信号パルスが印
加される。この信号パルスを受けて、超音波プローブ1
の圧電素子が機械的に振動し、これにより中心周波数f
oの超音波パルスが発生され、被検体Pへ放射される。
超音波プローブ1から被検体Pへ放射された超音波パル
スは、生体内を伝播していき、伝播途中の音響インピー
ダンスの不連続面で次々と反射して、エコーとして超音
波プローブ1へ返ってくる。このエコーの振幅は、反射
することになった当該不連続面での生体の音響インピー
ダンスの差に依存している。また、超音波パルスが移動
している血流や心臓壁などの表面で反射したときのエコ
ーは、ドップラ効果により当該移動体のビーム方向の速
度成分に依存して周波数偏移を受けることになる。
【0014】さて、エコーが超音波プローブ1に返って
くると、超音波プローブ先端の圧電素子が機械的に振動
し、これにより圧電素子は微弱な電気信号を発生する。
この電気信号は、受信部3に取り込まれる。受信部3は
図3に示すように、プリアンプ31、受信遅延回路3
2、加算器33を有している。受信部3に導入される超
音波のエコーに基づく超音波プローブ1からの電気信号
は、先ずプリアンプ31で増幅される。増幅された電気
信号は、受信遅延回路32で受信指向性を決めるために
必要な例えば送信時とは逆の遅延を受けた後、加算器3
3で加算されることにより、受信指向性を持った1つの
エコー信号が取得される。このエコー信号は、Bモード
処理部4とCFMモード処理部5とに供給される。Bモ
ード処理部4は、エコー信号に基づき形態情報を求める
ためのものであって、図4に示すように、検波回路4
1、対数増幅器42、アナログデジタルコンバータ(A
/D)43を有している。上述の受信部3で取得された
エコー信号は、検波回路41に供給され検波されて包絡
線信号となり、対数増幅器42へ供給される。この包絡
線信号はアナログ信号であり、これが対数増幅器42で
対数増幅され、そしてアナログデジタルコンバータ43
でデジタル信号に変換され、形態情報画像(すなわちB
モード像)の信号が得られる。
くると、超音波プローブ先端の圧電素子が機械的に振動
し、これにより圧電素子は微弱な電気信号を発生する。
この電気信号は、受信部3に取り込まれる。受信部3は
図3に示すように、プリアンプ31、受信遅延回路3
2、加算器33を有している。受信部3に導入される超
音波のエコーに基づく超音波プローブ1からの電気信号
は、先ずプリアンプ31で増幅される。増幅された電気
信号は、受信遅延回路32で受信指向性を決めるために
必要な例えば送信時とは逆の遅延を受けた後、加算器3
3で加算されることにより、受信指向性を持った1つの
エコー信号が取得される。このエコー信号は、Bモード
処理部4とCFMモード処理部5とに供給される。Bモ
ード処理部4は、エコー信号に基づき形態情報を求める
ためのものであって、図4に示すように、検波回路4
1、対数増幅器42、アナログデジタルコンバータ(A
/D)43を有している。上述の受信部3で取得された
エコー信号は、検波回路41に供給され検波されて包絡
線信号となり、対数増幅器42へ供給される。この包絡
線信号はアナログ信号であり、これが対数増幅器42で
対数増幅され、そしてアナログデジタルコンバータ43
でデジタル信号に変換され、形態情報画像(すなわちB
モード像)の信号が得られる。
【0015】一方、CFMモード処理部5は、前記エコ
ー信号に基づき血流情報画像を求めるものであり、図5
に示すように、ミキサ51、ローパスフィルタ52、ア
ナログデジタルコンバータ(A/D)53、MTIフィ
ルタ54、自己相関器55および演算部56を有してい
る。ここでミキサ51とローパスフィルタ52とは、直
交位相検波回路を構成し、受信部3から供給されるエコ
ー信号に、中心周波数foの参照信号とそれから90度
移相した参照信号とをそれぞれ個別に掛け合わせ、この
掛け合わせにより得られた信号それぞれから高周波成分
を除去することにより、偏移周波数成分を持ったドプラ
信号を取り出す。なお、このドプラ信号には、主に血球
などの速い移動体での反射により周波数偏移を受けた高
周波成分と、心臓壁などの遅い移動体での反射により周
波数偏移を受けた低周波成分とが含まれている。このド
プラ信号はアナログデジタルコンバータ53に供給さ
れ、ここで1本の走査線に対して例えば0.5mm間隔
に相当する所定のサンプリング周波数に従ってサンプリ
ングして、デジタル信号に変換してから、MTIフィル
タ(moving target indicatio
n filter)54へ送り込む。MTIフィルタ5
4は、ハイパスフィルタとして機能し、主に血流などの
速い移動体の反射により周波数偏移を受けた高周波成分
(血流成分)だけを通過させ、主に心臓壁などの遅い移
動体での反射により周波数偏移を受けた低周波成分(ク
ラッタ成分)を除去するものである。よって、MTIフ
ィルタ54を通過して血流成分だけとなったドプラ信号
は、自己相関器55によって周波数解析されて、血球に
よる偏移周波数が求められる。さらに、この偏移周波数
に基づいて、演算部56で血流速度(平均速度)とその
分散および主に血流量(血球個数)を反映しているパワ
ー(ドプラ信号の振幅の二乗)とをサンプル点毎に演算
して、血流情報画像(すなわち血流像)の信号を得る。
ー信号に基づき血流情報画像を求めるものであり、図5
に示すように、ミキサ51、ローパスフィルタ52、ア
ナログデジタルコンバータ(A/D)53、MTIフィ
ルタ54、自己相関器55および演算部56を有してい
る。ここでミキサ51とローパスフィルタ52とは、直
交位相検波回路を構成し、受信部3から供給されるエコ
ー信号に、中心周波数foの参照信号とそれから90度
移相した参照信号とをそれぞれ個別に掛け合わせ、この
掛け合わせにより得られた信号それぞれから高周波成分
を除去することにより、偏移周波数成分を持ったドプラ
信号を取り出す。なお、このドプラ信号には、主に血球
などの速い移動体での反射により周波数偏移を受けた高
周波成分と、心臓壁などの遅い移動体での反射により周
波数偏移を受けた低周波成分とが含まれている。このド
プラ信号はアナログデジタルコンバータ53に供給さ
れ、ここで1本の走査線に対して例えば0.5mm間隔
に相当する所定のサンプリング周波数に従ってサンプリ
ングして、デジタル信号に変換してから、MTIフィル
タ(moving target indicatio
n filter)54へ送り込む。MTIフィルタ5
4は、ハイパスフィルタとして機能し、主に血流などの
速い移動体の反射により周波数偏移を受けた高周波成分
(血流成分)だけを通過させ、主に心臓壁などの遅い移
動体での反射により周波数偏移を受けた低周波成分(ク
ラッタ成分)を除去するものである。よって、MTIフ
ィルタ54を通過して血流成分だけとなったドプラ信号
は、自己相関器55によって周波数解析されて、血球に
よる偏移周波数が求められる。さらに、この偏移周波数
に基づいて、演算部56で血流速度(平均速度)とその
分散および主に血流量(血球個数)を反映しているパワ
ー(ドプラ信号の振幅の二乗)とをサンプル点毎に演算
して、血流情報画像(すなわち血流像)の信号を得る。
【0016】これらBモード処理部4で得た形態情報画
像すなわちBモード像の信号と、CFMモード処理部5
で得た血流情報画像すなわち血流像の信号とは、DSC
部6へ送られる。このDSC部6は図6に示すように、
Bモード用フレームメモリ61、CFMモード用フレー
ムメモリ62、デジタルスキャンコンバータ(DSC)
63、白黒像メモリ回路64、カラーマップメモリ回路
65、および書き込み/読み出し回路66などを有して
いる。そして、Bモード処理部4から送られてきた形態
情報画像の信号は、一旦Bモード用フレームメモリ61
に蓄えられる。同様に、CFMモード処理部5から送ら
れてきた血流情報画像の信号は、一旦CFMモード用フ
レームメモリ62に蓄えられる。
像すなわちBモード像の信号と、CFMモード処理部5
で得た血流情報画像すなわち血流像の信号とは、DSC
部6へ送られる。このDSC部6は図6に示すように、
Bモード用フレームメモリ61、CFMモード用フレー
ムメモリ62、デジタルスキャンコンバータ(DSC)
63、白黒像メモリ回路64、カラーマップメモリ回路
65、および書き込み/読み出し回路66などを有して
いる。そして、Bモード処理部4から送られてきた形態
情報画像の信号は、一旦Bモード用フレームメモリ61
に蓄えられる。同様に、CFMモード処理部5から送ら
れてきた血流情報画像の信号は、一旦CFMモード用フ
レームメモリ62に蓄えられる。
【0017】そしてこれらの画像信号は、超音波走査に
同期した信号なので、これをテレビ走査方式のカラーモ
ニタ9に表示できるようにするために、DSC63によ
って標準のテレビ走査に同期して読み出すことにより、
走査方式を個別に変換し、変換された形態情報画像の信
号は白黒像メモリ回路64のメモリに、また、血流情報
画像の信号はカラーマップメモリ回路65のメモリに、
それぞれ書き込み/読み出し回路66の制御のもとで各
別に格納される。また、これらの白黒像メモリ回路64
およびカラーマップメモリ回路65に格納されている信
号は、適宜なフレームタイミングで、書き込み/読み出
し回路66の制御のもとで各別に読み出され、画像デー
タ合成部7へ渡される。この画像データ合成部7は図7
に示すように、マルチプレクサ71、カラー処理回路7
2、デジタルアナログコンバータ(A/D)73を備え
ている。マルチプレクサ71に供給される白黒像メモリ
回路64からの形態情報画像の信号と、カラーマップメ
モリ回路65からの血流情報画像の信号とは、ここでピ
クセル毎に択一的に選択されて、形態情報画像を背景と
する血流情報画像が合成される。この合成された画像
は、CFM像であり、後述するようにカラーモニタ9
に、通常、形態情報画像部分は白黒で、血流情報画像部
分はカラーで表示されるが、血流情報画像は選択的に表
示できるようになっている。
同期した信号なので、これをテレビ走査方式のカラーモ
ニタ9に表示できるようにするために、DSC63によ
って標準のテレビ走査に同期して読み出すことにより、
走査方式を個別に変換し、変換された形態情報画像の信
号は白黒像メモリ回路64のメモリに、また、血流情報
画像の信号はカラーマップメモリ回路65のメモリに、
それぞれ書き込み/読み出し回路66の制御のもとで各
別に格納される。また、これらの白黒像メモリ回路64
およびカラーマップメモリ回路65に格納されている信
号は、適宜なフレームタイミングで、書き込み/読み出
し回路66の制御のもとで各別に読み出され、画像デー
タ合成部7へ渡される。この画像データ合成部7は図7
に示すように、マルチプレクサ71、カラー処理回路7
2、デジタルアナログコンバータ(A/D)73を備え
ている。マルチプレクサ71に供給される白黒像メモリ
回路64からの形態情報画像の信号と、カラーマップメ
モリ回路65からの血流情報画像の信号とは、ここでピ
クセル毎に択一的に選択されて、形態情報画像を背景と
する血流情報画像が合成される。この合成された画像
は、CFM像であり、後述するようにカラーモニタ9
に、通常、形態情報画像部分は白黒で、血流情報画像部
分はカラーで表示されるが、血流情報画像は選択的に表
示できるようになっている。
【0018】さらにこの合成像に、後述するように制御
部8から提供されるグラフィックスデータやキャラクタ
データなどが重畳されて、1フレームの画像データが作
成される。この画像データは、表示モードが血流情報を
表示するモードに設定されているときには、カラー処理
回路72で図示しないルックアップテーブルのカラーマ
ップに従ってRGBなどの色信号付与処理がされた後、
所定タイミング毎に読み出されて、デジタルアナログコ
ンバータ(A/D)73にてアナログ量に戻し、カラー
モニタ9に供給され、CFM像として表示される。一
方、表示モードが血流情報を表示しないモードに設定さ
れているときには、カラー処理回路72での色信号付与
処理がされないまま、デジタルアナログコンバータ(A
/D)73を介して白黒画像としてカラーモニタ9に表
示される。すなわち、表示モードは血流情報を表示せず
形態情報のみを表示するモード(Bモード表示)と、形
態情報画像と血流情報画像とを合成した画像を表示する
モード(CFMモード表示)とに切替えることができる
ようになっており、その切替えは、後述する制御部8を
ユーザが必要に応じて操作することによって行われる。
部8から提供されるグラフィックスデータやキャラクタ
データなどが重畳されて、1フレームの画像データが作
成される。この画像データは、表示モードが血流情報を
表示するモードに設定されているときには、カラー処理
回路72で図示しないルックアップテーブルのカラーマ
ップに従ってRGBなどの色信号付与処理がされた後、
所定タイミング毎に読み出されて、デジタルアナログコ
ンバータ(A/D)73にてアナログ量に戻し、カラー
モニタ9に供給され、CFM像として表示される。一
方、表示モードが血流情報を表示しないモードに設定さ
れているときには、カラー処理回路72での色信号付与
処理がされないまま、デジタルアナログコンバータ(A
/D)73を介して白黒画像としてカラーモニタ9に表
示される。すなわち、表示モードは血流情報を表示せず
形態情報のみを表示するモード(Bモード表示)と、形
態情報画像と血流情報画像とを合成した画像を表示する
モード(CFMモード表示)とに切替えることができる
ようになっており、その切替えは、後述する制御部8を
ユーザが必要に応じて操作することによって行われる。
【0019】さて次に、制御部8について説明する。制
御部8は、超音波画像診断装置全体を制御する中枢的機
能を司っており、ユーザからの各種の指示や情報を超音
波画像診断装置を構成する前述の各構成ユニットへ与え
るとともに、動作モードや表示モードの設定(切替
え)、駆動タイミング、送受信の遅延、各種の計算など
を制御し、血流情報を表示するために対象部位を設定す
る本発明におけるROIの設定機能などの制御を行って
いる。すなわち、制御部8は図8に示すように、CPU
やワークメモリなどを備えた中央制御回路81を有し、
中央制御回路81の入力インターフェイスには入力制御
回路82を介して制御卓83が接続されている。なお、
制御卓83には図示しないが、キーボード、トラックボ
ール、各種設定スイッチなどが備えられている。そし
て、設定スイッチとしては、動作モードをBモードとカ
ラーモードとに切替える動作モード切替スイッチや、カ
ラーモニタ9への画像の表示モードを、Bモード表示と
CFMモード表示とに切替える表示モード切替スイッ
チ、さらにROIを設定するROI設定スイッチなどを
有している。そして、中央制御回路81の出力インター
フェイスの一部は、グラフィックス制御回路84および
グラフィックスメモリ回路85を介して、前述の画像デ
ータ合成部7のマルチプレクサ71に接続される。ま
た、中央制御回路81の出力インターフェイスの別の一
部は、送信部2、受信部3、Bモード処理部4、CFM
モード処理部5、DSC部6、画像データ合成部7など
へ、各種の制御信号を与えるために接続されている。
御部8は、超音波画像診断装置全体を制御する中枢的機
能を司っており、ユーザからの各種の指示や情報を超音
波画像診断装置を構成する前述の各構成ユニットへ与え
るとともに、動作モードや表示モードの設定(切替
え)、駆動タイミング、送受信の遅延、各種の計算など
を制御し、血流情報を表示するために対象部位を設定す
る本発明におけるROIの設定機能などの制御を行って
いる。すなわち、制御部8は図8に示すように、CPU
やワークメモリなどを備えた中央制御回路81を有し、
中央制御回路81の入力インターフェイスには入力制御
回路82を介して制御卓83が接続されている。なお、
制御卓83には図示しないが、キーボード、トラックボ
ール、各種設定スイッチなどが備えられている。そし
て、設定スイッチとしては、動作モードをBモードとカ
ラーモードとに切替える動作モード切替スイッチや、カ
ラーモニタ9への画像の表示モードを、Bモード表示と
CFMモード表示とに切替える表示モード切替スイッ
チ、さらにROIを設定するROI設定スイッチなどを
有している。そして、中央制御回路81の出力インター
フェイスの一部は、グラフィックス制御回路84および
グラフィックスメモリ回路85を介して、前述の画像デ
ータ合成部7のマルチプレクサ71に接続される。ま
た、中央制御回路81の出力インターフェイスの別の一
部は、送信部2、受信部3、Bモード処理部4、CFM
モード処理部5、DSC部6、画像データ合成部7など
へ、各種の制御信号を与えるために接続されている。
【0020】さらに、制御部8には演算回路86が設け
られている。この演算回路86は、画像データ合成部7
から信号を受けて、対象部位を抽出したり、対象部位の
パターンを認識したり、対象部位の血流情報の計算をし
たり、あるいはROIの座標位置を計算したりする。そ
して、演算回路86の出力はメモリ回路87へ供給され
る。このメモリ回路87は、書き込み/読み出し回路と
ともに不揮発性メモリを有し、演算回路86での計算結
果を書き込み登録する。なお、対象部位へのROIの設
定は、カラーモニタ9に表示されている画像に所望の形
状のROIを表示し、これをトラックボールによって表
示画面上の所望の位置へ移動させた後、制御卓83に設
けられているROI設定スイッチを操作することにより
行われる。トラックボールは、ユーザが手で回転操作す
ることにより、画面上のカーソルを移動させるポインテ
ィングデバイスであり、その信号は入力制御回路82を
介して演算回路86へ供給される。よって、トラックボ
ールの回転により入力される相対座標を基に、画面上の
カーソルを移動する際の位置情報が演算されることによ
り、ROIの座標位置が求められて、そのデータがメモ
リ回路87の不揮発性メモリに記憶される。
られている。この演算回路86は、画像データ合成部7
から信号を受けて、対象部位を抽出したり、対象部位の
パターンを認識したり、対象部位の血流情報の計算をし
たり、あるいはROIの座標位置を計算したりする。そ
して、演算回路86の出力はメモリ回路87へ供給され
る。このメモリ回路87は、書き込み/読み出し回路と
ともに不揮発性メモリを有し、演算回路86での計算結
果を書き込み登録する。なお、対象部位へのROIの設
定は、カラーモニタ9に表示されている画像に所望の形
状のROIを表示し、これをトラックボールによって表
示画面上の所望の位置へ移動させた後、制御卓83に設
けられているROI設定スイッチを操作することにより
行われる。トラックボールは、ユーザが手で回転操作す
ることにより、画面上のカーソルを移動させるポインテ
ィングデバイスであり、その信号は入力制御回路82を
介して演算回路86へ供給される。よって、トラックボ
ールの回転により入力される相対座標を基に、画面上の
カーソルを移動する際の位置情報が演算されることによ
り、ROIの座標位置が求められて、そのデータがメモ
リ回路87の不揮発性メモリに記憶される。
【0021】さて、カラーモニタ9には、図9(a)に
示すようなBモード像2として血管4が表示されている
ものとして、血流情報を求める場合にユーザは先ず、制
御卓83に設けられている動作モード切替スイッチによ
って、動作モードをカラーモードに設定する。すると、
ROI3が画面の中心に表示されるので、次にユーザ
は、トラックボールなどを操作してROI3を、図9
(b)に示すように対象部位すなわち血管4の中心へ移
動させて、ROI3の設定操作を行う。従って、ROI
3で設定されたCFM領域についてカラー走査が開始さ
れ、この位置における血流情報が演算回路86にて計算
される。なおここで、血流情報として得られるものは、
前述のとおり、血流速度とその分散およびパワー値等で
ある。そして、ROI3中の血流情報に基づき得られる
血流速度やパワー値をインデックスとして、その平均値
またはピーク値が、画像中で最も高い場所をROIの中
心と定義する。
示すようなBモード像2として血管4が表示されている
ものとして、血流情報を求める場合にユーザは先ず、制
御卓83に設けられている動作モード切替スイッチによ
って、動作モードをカラーモードに設定する。すると、
ROI3が画面の中心に表示されるので、次にユーザ
は、トラックボールなどを操作してROI3を、図9
(b)に示すように対象部位すなわち血管4の中心へ移
動させて、ROI3の設定操作を行う。従って、ROI
3で設定されたCFM領域についてカラー走査が開始さ
れ、この位置における血流情報が演算回路86にて計算
される。なおここで、血流情報として得られるものは、
前述のとおり、血流速度とその分散およびパワー値等で
ある。そして、ROI3中の血流情報に基づき得られる
血流速度やパワー値をインデックスとして、その平均値
またはピーク値が、画像中で最も高い場所をROIの中
心と定義する。
【0022】そして、この後画像の表示を血流情報を表
示しないモードに切替えようとする場合には、動作モー
ドを変更することなく、表示モード切替スイッチによっ
て表示モードのみをCFMモード表示からBモード表示
に切替えるようにする。この場合には、図9(c)に示
すように、カラーモニタ9に表示される画像は、Bモー
ドの白黒の画像となり、ROI3も表示されなくなる。
すなわち、カラーモードの動作を継続して実施しながら
カラーモニタ9の表示のみがBモード表示に切替わるこ
とになる。これにより、血流情報を求めたい対象部位が
移動したとしても、バックグラウンドでは常に血流情報
が収集され、この血流情報から当初設定したROI3中
の血流速やパワー値などを計算し続ける。そして、その
ROI中の血流速やパワー値が、表示モードを切替えた
ときよりも小さくなれば、そのROIを数ピクセルずつ
ずらせながら同様に血流情報を収集し続け、CFMモー
ド表示時と同じ血流速またはパワー値となる位置を中心
とする位置へとROIを追随させて全画面の中を移動さ
せ、その位置をメモリ回路87に記録する。すなわち、
複数の異なる領域について、血流情報に基づき求めたイ
ンデックス値により、血流情報表示用のROIが設定さ
れる。よって、ユーザが表示モードをBモード表示から
CFMモード表示状態に戻した場合には、その間に対象
部位が移動したとしても、図9(d)に示すように、血
流情報の中心すなわちメモリ回路87に記録されている
座標位置に、ROI3が自動的に表示されることにな
る。この位置は、対象部位そのものであり、ユーザは従
来のように手動で何度もROIを設定し直す煩わしさか
ら開放される。なお、上記の実施の形態では、表示モー
ドがCFMモード表示からBモード表示に切替えられる
だけで、Bモード表示の際もカラーモードでの動作を継
続させておくことによって、常に血流情報のインデック
ス値を演算し、そのインデックス値に応じてROIの位
置が特定されるので、対象部位が移動してもCFMモー
ド表示に戻した場合に、即座にROIを対象部位に表示
することが可能となるものであった。
示しないモードに切替えようとする場合には、動作モー
ドを変更することなく、表示モード切替スイッチによっ
て表示モードのみをCFMモード表示からBモード表示
に切替えるようにする。この場合には、図9(c)に示
すように、カラーモニタ9に表示される画像は、Bモー
ドの白黒の画像となり、ROI3も表示されなくなる。
すなわち、カラーモードの動作を継続して実施しながら
カラーモニタ9の表示のみがBモード表示に切替わるこ
とになる。これにより、血流情報を求めたい対象部位が
移動したとしても、バックグラウンドでは常に血流情報
が収集され、この血流情報から当初設定したROI3中
の血流速やパワー値などを計算し続ける。そして、その
ROI中の血流速やパワー値が、表示モードを切替えた
ときよりも小さくなれば、そのROIを数ピクセルずつ
ずらせながら同様に血流情報を収集し続け、CFMモー
ド表示時と同じ血流速またはパワー値となる位置を中心
とする位置へとROIを追随させて全画面の中を移動さ
せ、その位置をメモリ回路87に記録する。すなわち、
複数の異なる領域について、血流情報に基づき求めたイ
ンデックス値により、血流情報表示用のROIが設定さ
れる。よって、ユーザが表示モードをBモード表示から
CFMモード表示状態に戻した場合には、その間に対象
部位が移動したとしても、図9(d)に示すように、血
流情報の中心すなわちメモリ回路87に記録されている
座標位置に、ROI3が自動的に表示されることにな
る。この位置は、対象部位そのものであり、ユーザは従
来のように手動で何度もROIを設定し直す煩わしさか
ら開放される。なお、上記の実施の形態では、表示モー
ドがCFMモード表示からBモード表示に切替えられる
だけで、Bモード表示の際もカラーモードでの動作を継
続させておくことによって、常に血流情報のインデック
ス値を演算し、そのインデックス値に応じてROIの位
置が特定されるので、対象部位が移動してもCFMモー
ド表示に戻した場合に、即座にROIを対象部位に表示
することが可能となるものであった。
【0023】そこで次に、動作モード切替えスイッチに
よって、動作モードをカラーモードからBモードにした
後、再度カラーモード状態に戻した場合にも、ROIを
血流情報の中心に表示できるようにした実施の形態につ
いて説明する。すなわち、動作モードをBモードからカ
ラーモードに切替えたとき、動作モード切替えスイッチ
の動作に連動させて、全画像中の血流情報を数フレーム
分取得し、その加算平均を求める。さらに、その加算平
均から血流速やパワーの平均値やピーク値を計算する。
そして、血流速の平均値が最も高い位置座標あるいはパ
ワーのピーク値の位置座標を求めて、その位置を中心と
してROIを設定するようにする。このようにすると、
動作モードをカラーモードに戻したときに、図9(c)
のように表示される血管4の画像に対して、即座に図9
(d)に示すように、血流情報の中心にROIを表示す
ることができる。すなわち、従来の図11(d)の状態
を飛ばして、ROIを表示することが可能となる。
よって、動作モードをカラーモードからBモードにした
後、再度カラーモード状態に戻した場合にも、ROIを
血流情報の中心に表示できるようにした実施の形態につ
いて説明する。すなわち、動作モードをBモードからカ
ラーモードに切替えたとき、動作モード切替えスイッチ
の動作に連動させて、全画像中の血流情報を数フレーム
分取得し、その加算平均を求める。さらに、その加算平
均から血流速やパワーの平均値やピーク値を計算する。
そして、血流速の平均値が最も高い位置座標あるいはパ
ワーのピーク値の位置座標を求めて、その位置を中心と
してROIを設定するようにする。このようにすると、
動作モードをカラーモードに戻したときに、図9(c)
のように表示される血管4の画像に対して、即座に図9
(d)に示すように、血流情報の中心にROIを表示す
ることができる。すなわち、従来の図11(d)の状態
を飛ばして、ROIを表示することが可能となる。
【0024】次に、カラーモードで動作している時に対
象部位が移動した場合でも、ROIを対象部位すなわち
血流情報の中心に自動的に移動させて設定する手段につ
いて説明する。すなわち、図10(a)に示すように、
カラーモード状態で、Bモード像2として表示されてい
る血管4の位置にROI3を設定して血流情報を観察し
ているときに、ROI3の中の血管4の構造を例えばパ
ターン認識の手法によって、演算回路86を介してメモ
リ回路87に特定血管構造として記録させる。その後、
図10(b)に示すように、血管4の位置が画面内で少
しでも移動したときには、ROI3内の血管4のパター
ンを新たな血管構造として認識し、これとメモリ回路8
7に記録されている特定血管構造とを相関処理等を行っ
て比較し、新たな血管構造中で特定血管構造と血管構造
の一致する位置を求め、その位置へROI3を移動させ
るようにする。このようにすることによっても、血流情
報を観察したい対象部位がROI3から外れてしまった
場合でも、ユーザアクションなしに、図10(a)から
図10(b)に示すように、血管4の血流情報を観察し
たい位置へ、ROI3を移動させることができる。
象部位が移動した場合でも、ROIを対象部位すなわち
血流情報の中心に自動的に移動させて設定する手段につ
いて説明する。すなわち、図10(a)に示すように、
カラーモード状態で、Bモード像2として表示されてい
る血管4の位置にROI3を設定して血流情報を観察し
ているときに、ROI3の中の血管4の構造を例えばパ
ターン認識の手法によって、演算回路86を介してメモ
リ回路87に特定血管構造として記録させる。その後、
図10(b)に示すように、血管4の位置が画面内で少
しでも移動したときには、ROI3内の血管4のパター
ンを新たな血管構造として認識し、これとメモリ回路8
7に記録されている特定血管構造とを相関処理等を行っ
て比較し、新たな血管構造中で特定血管構造と血管構造
の一致する位置を求め、その位置へROI3を移動させ
るようにする。このようにすることによっても、血流情
報を観察したい対象部位がROI3から外れてしまった
場合でも、ユーザアクションなしに、図10(a)から
図10(b)に示すように、血管4の血流情報を観察し
たい位置へ、ROI3を移動させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、表示モードをCFMモード表示からBモード表示
に切替えた時あるいはカラーモードで装置が動作してい
る時に、血流情報を得ようとする対象部位が移動したと
しても、常に血流情報の中心や対象部位にROIを自動
的に表示させることができる。換言すれば、画像が動い
た場合でも、血流情報に基づいた求めたインデックス値
に応じた位置や、所望の血管構造の位置へROIを移動
させることができる。よって、ユーザは、従来煩わしか
ったROI設定の操作から開放されて、診断に専念する
ことができ、診断スループットを向上することができ
る。
れば、表示モードをCFMモード表示からBモード表示
に切替えた時あるいはカラーモードで装置が動作してい
る時に、血流情報を得ようとする対象部位が移動したと
しても、常に血流情報の中心や対象部位にROIを自動
的に表示させることができる。換言すれば、画像が動い
た場合でも、血流情報に基づいた求めたインデックス値
に応じた位置や、所望の血管構造の位置へROIを移動
させることができる。よって、ユーザは、従来煩わしか
ったROI設定の操作から開放されて、診断に専念する
ことができ、診断スループットを向上することができ
る。
【図1】本発明が適用される一般的な超音波画像診断装
置の概略的な系統図である。
置の概略的な系統図である。
【図2】超音波画像診断装置における送信部の系統図で
ある。
ある。
【図3】超音波画像診断装置における受信部の系統図で
ある。
ある。
【図4】超音波画像診断装置におけるBモード処理部の
系統図である。
系統図である。
【図5】超音波画像診断装置におけるCFMモード処理
部の系統図である。
部の系統図である。
【図6】超音波画像診断装置におけるDSC部の系統図
である。
である。
【図7】超音波画像診断装置における画像データ合成部
の系統図である。
の系統図である。
【図8】本発明に係る超音波画像診断装置の一実施の形
態の制御部の系統図である。
態の制御部の系統図である。
【図9】本発明の実施の形態の作用を説明するために示
した説明図である。
した説明図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の作用を説明するた
めに示した説明図である。
めに示した説明図である。
【図11】従来の超音波画像診断装置の作用を説明する
ために示した説明図である。
ために示した説明図である。
【図12】従来の超音波画像診断装置の他の作用を説明
するための説明図である。
するための説明図である。
1 超音波プローブ 2 送信部 3 受信部 4 Bモード処理部 5 CFMモード処理部 6 デジタル・スキャン・コンバータ(DSC)部 7 画像データ合成部 8 制御部 9 カラーモニタ 81 中央制御回路 82 入力制御回路 83 制御卓 84 グラフィックス制御回路 85 グラフィックスメモリ回路 86 演算回路 87 メモリ回路
Claims (6)
- 【請求項1】 被検体に対して超音波を送受波し、得ら
れた超音波エコー信号に基づいて形態情報画像と血流情
報画像とを表示する超音波画像診断装置において、前記
超音波エコー信号に基づいて、形態情報を求める形態情
報処理手段と、前記超音波エコー信号に基づいて、血流
情報を求める血流情報処理手段と、複数の異なる領域に
それぞれ対応するインデックス値を前記血流情報に基づ
いて求め、そのインデックス値に基づいて血流情報表示
用ROIを設定するROI設定手段と、前記形態情報お
よび血流情報に基づいて表示画像を生成する画像処理手
段とを具備することを特徴とする超音波画像診断装置。 - 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記血流情報を表
示しないモードが選択されているときに、前記インデッ
クス値を求め、そのインデックス値に応じてROIを移
動するものであることを特徴とする請求項1に記載の超
音波画像診断装置。 - 【請求項3】 前記血流情報に基づいて求められるイン
デックス値は、平均値の最も高い値であることを特徴と
する請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の超
音波画像診断装置。 - 【請求項4】 前記血流情報に基づいて求められるイン
デックス値は、ピーク値であることを特徴とする請求項
1または請求項2のいずれか1項に記載の超音波画像診
断装置。 - 【請求項5】 被検体に対して超音波を送受波し、得ら
れた超音波エコー信号に基づいて形態情報画像と血流情
報画像とを表示する超音波画像診断装置において、前記
形態情報画像中の所望の位置にROIを設定するROI
設定手段と、このROI設定手段により設定されたRO
I中の画像を記録する画像記録手段と、前記形態情報画
像が視野内で移動したときに、前記画像記録手段に記録
されている画像と一致する位置へ前記ROIを移動させ
るROI移動手段とを具備することを特徴とする超音波
画像診断装置。 - 【請求項6】 被検体に対して超音波を送受波し、得ら
れた超音波エコー信号に基づいて形態情報画像と血流情
報画像とを表示する超音波画像診断装置において、前記
超音波エコー信号に基づいて、形態情報を求める形態情
報処理手段と、前記超音波エコー信号に基づいて、血流
情報を求める血流情報処理手段と、前記形態情報および
血流情報の少なくとも1つに基づいて、第1の血管構造
とこの第1の血管構造より後に第2の血管構造を抽出す
る血管構造抽出手段と、血流情報表示用ROIに囲まれ
た前記第1の血管構造を記憶する記憶手段と、前記第1
の血管構造と前記第2の血管構造との間で相関処理を行
うことにより前記第2の血管構造中で前記第1の血管構
造と一致する位置を求め、その位置に基づいて前記血流
情報表示用ROIを移動させるROI移動手段とを具備
することを特徴とする超音波画像診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000021127A JP2001204729A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 超音波画像診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000021127A JP2001204729A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 超音波画像診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001204729A true JP2001204729A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18547581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000021127A Pending JP2001204729A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 超音波画像診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001204729A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268148A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Olympus Medical Systems Corp | 超音波診断装置 |
JP2011509003A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-17 | トムソン ライセンシング | 画像取り込み支援装置 |
KR20150104457A (ko) * | 2014-03-05 | 2015-09-15 | 삼성메디슨 주식회사 | 선택 정보에 기초하여 관심 영역에 포함된 혈류에 대한 정보를 출력하는 방법, 장치 및 시스템. |
JP2015171425A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | オリンパス株式会社 | 超音波観測装置 |
CN114269256A (zh) * | 2020-05-26 | 2022-04-01 | 佳能医疗系统株式会社 | 超声波诊断装置及图像处理装置 |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000021127A patent/JP2001204729A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268148A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Olympus Medical Systems Corp | 超音波診断装置 |
JP2011509003A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-17 | トムソン ライセンシング | 画像取り込み支援装置 |
KR101533475B1 (ko) * | 2007-12-20 | 2015-07-02 | 톰슨 라이센싱 | 이미지들의 캡쳐를 돕는 장치 |
KR20150104457A (ko) * | 2014-03-05 | 2015-09-15 | 삼성메디슨 주식회사 | 선택 정보에 기초하여 관심 영역에 포함된 혈류에 대한 정보를 출력하는 방법, 장치 및 시스템. |
KR102243022B1 (ko) | 2014-03-05 | 2021-04-21 | 삼성메디슨 주식회사 | 선택 정보에 기초하여 관심 영역에 포함된 혈류에 대한 정보를 출력하는 방법, 장치 및 시스템. |
JP2015171425A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | オリンパス株式会社 | 超音波観測装置 |
CN114269256A (zh) * | 2020-05-26 | 2022-04-01 | 佳能医疗系统株式会社 | 超声波诊断装置及图像处理装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050427 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050620 |