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JP2001191397A - 板状構造体 - Google Patents

板状構造体

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JP2001191397A
JP2001191397A JP2000001996A JP2000001996A JP2001191397A JP 2001191397 A JP2001191397 A JP 2001191397A JP 2000001996 A JP2000001996 A JP 2000001996A JP 2000001996 A JP2000001996 A JP 2000001996A JP 2001191397 A JP2001191397 A JP 2001191397A
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JP
Japan
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plate
reinforcing ribs
wall surface
molded
blow
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Application number
JP2000001996A
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English (en)
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JP3637529B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Watanabe
潔 渡辺
Kimiaki Nakamura
公昭 中村
Fumito Tominaga
文人 冨永
Takashi Mogami
▲隆▼ 最上
Osamu Nagasawa
收 永澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Inoac Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Hino Motors Ltd
Inoac Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Hino Motors Ltd, Inoac Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Inoue MTP KK
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  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性向上やコストダウン等を可能としたブロ
ー成形製の板状構造体を提供する。 【解決手段】 板状構造体10は、パリソンからブロー
成形した第1半体11および第2半体12からなる。こ
れら第1半体11と第2半体12を、夫々の内側が向き
合うよう当接させて各対応の第1表面15および第2表
面25を外側に指向させた際に、第1半体11の第1補
強リブ18は第2半体12の第2凹部27に嵌合すると
共に、第2半体12の第2補強リブ28は第1半体11
の第1凹部17に嵌合する。なお第1半体11および第
2半体12は、ヒンジ13を介して折曲げ自在となるよ
う一体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パリソンからブ
ロー成形した第1半体と第2半体からなる板状構造体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属製の押出し成形品からなる板状構造
体が、車両部品等をはじめとする様々な製品に実施され
ている。例えば、レクリェーショナル・ビーグル(所謂
「RV」)車のように乗員室が高い位置にある車両では、
図9に示すように、該乗員室に対する乗降に際して足を
掛け得るサイドステップ35が車体側部に装着されてい
るが、このサイドステップ35は乗降する乗員の体重を
支えるに充分な強度を有する必要があるため、一般的に
はアルミニウムを材質とする押出し成形品からなる板状
構造体46を主体としている。このような板状構造体4
6では、適宜に屈曲する断面形状とすることにより必要
充分な強度を得ることができ、図10に示すように、車
体36の側面下部に固定したブラケット37に対してボ
ルト38等で固定することにより、サイドステップ35
として実施に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記板状構
造体46をサイドステップ35として実施するに際して
は、次のような問題が内在していた。先ず、一般的に実
施されている押出し成形方法は、その成形態様により長
手方向に沿って同一の断面形状を有するものしか成形で
きないため、これにより成形された板状構造体46は、
外形の形状,デザイン等に大きな制約を受けるものとな
っている。従って、サイドステップ35のデザインの自
由度を高めるためには、前記板状構造体46の上面や側
面に別途成形した樹脂製カバー体等を装着する方法が採
られるが、これでは部品点数および組立工数の増加によ
り製造コストが嵩んでしまう難点があった。また、板状
構造体46における長手方向の両端部は、当該構造体4
6の断面形状がそのまま露出して見栄えが悪くなって質
感低下を招来するから、別体成形した合成樹脂製のエン
ドキャップ47,47を各端部に装着する必要が生じ、
これによるコストアップも無視できないものとなってい
る。更に前記押出し成形方法は、大掛かりな装置および
設備を要するので設備費が嵩む課題を内在しており、こ
れもコストダウンに大きな障害となっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、パリソンからブロー成形して
夫々補強リブを有する第1半体と第2半体とを、互いの
内側が向き合うように接合することで剛性向上やコスト
ダウン等を可能とした板状構造体を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る板状構造体は、パ
リソンからブロー成形した第1半体および第2半体から
なり、前記第1半体は全体として中空の板状体であっ
て、外側となる第1表面と、その内側に所要のパターン
で形成されて突出する複数の第1補強リブと、これら第
1補強リブから外れた部位をなす複数の第1凹部とから
なり、前記第2半体は全体として中空の板状体であっ
て、外側となる第2表面と、その内側に所要のパターン
で形成されて突出する複数の第2補強リブと、これら第
2補強リブから外れた部位をなす複数の第2凹部とから
なり、前記第1半体および第2半体を、夫々の内側が向
き合うよう当接させて各対応の第1表面および第2表面
を外側に指向させた際に、前記複数の第1補強リブは前
記複数の第2凹部に嵌合すると共に、前記複数の第2補
強リブは前記複数の第1凹部に嵌合して一体化されるよ
う構成したことを特徴とする。
【0006】同じく前記課題を解決し、所期の目的を達
成するため、別の発明に係る板状構造体は、パリソンか
らブロー成形した第1半体および第2半体からなり、前
記第1半体は全体として中空の板状体であって、外側と
なる第1表面と、その内側に所要のパターンで形成され
て突出する複数の補強リブと、これら補強リブから外れ
た部位をなす複数の凹部とからなり、前記第2半体は全
体として平坦な板状体であって、外側となる第2表面
と、その内側に位置している裏面とからなり、前記第1
半体および第2半体を、夫々の内側が向き合うように各
対応の第1表面および第2表面を外側に指向させた際
に、前記裏面が前記複数の補強リブに当接して一体化さ
れるよう構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る板状構造体に
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下説明する。なお各実施例では、図9に示した車両の
サイドステップ35として実施に供される板状構造体に
つき説明する。
【0008】
【第1実施例】第1実施例に係る板状構造体10は、図
1および図2に示すように、主に前記サイドステップ3
5の上面側を形成する第1半体11と、主に該サイドス
テップ35の下面側を形成する第2半体12とから構成
されている。そして第1半体11および第2半体12
は、後述すると共に図4に示すように、公知技術に係る
ブロー成形技術を利用することを前提としてパリソン4
0からブロー成形されると共に、長手方向の一側端部同
士がヒンジ13で互いに連設された一体成形品として成
形されるようになっている(図5,図6)。
【0009】(第1半体)前記第1半体11は、例えばガ
ラス繊維を20%程度混入したポリプロピレン(PP)等
を素材として成形され、図2に示すように全体として中
空の板状体であって、前記サイドステップ35の上側意
匠面を形成するべく外側へ露出するL形で略平坦な第1
外壁面(第1表面)15と、該第1外壁面15の内側に延
在形成された第1内壁面16とから構成されている。そ
して前記第1内壁面16は、第1半体11の長手方向に
延在する波板状に形成され、突出した複数の第1補強リ
ブ18と、これら第1補強リブ18から外れた部位をな
す複数の第1凹部17とからなっている(ブロー成形で
は突出した部分を「補強リブ」と云う)。また、各第1凹
部17をなす底壁部16aと前記第1外壁面15の裏面
とが密着しており、これにより長手方向へ延在する合計
4個の細長の空間部19が、短手方向へ所要間隔毎で平
行に分離した状態に形成されている。なお、第1外壁面
15および第1内壁面16の肉厚tは、車両のサイドス
テップ35として実施することを前提とすると、3〜5
mm程度とすることが望ましい。また第1内壁面16に
おいて、図2における最も左側の第1補強リブ18の内
側には、該リブ18の長手方向へ所要間隔でナット21
が、ブロー成形時にインサート成形されている。
【0010】(第2半体)前記第2半体12は、前記第1
半体11と同様にガラス繊維を20%程度混入したポリ
プロピレン(PP)等を素材として成形され、図2に示す
ように全体として中空の板状体であって、前記サイドス
テップ35の下側意匠面を形成するべく外側へ露出する
平板状の第2外壁面(第2表面)25と、該第2外壁面2
5の内側に延在形成された第2内壁面26とから構成さ
れている。そして前記第2内壁面26は、第2半体12
の長手方向に延在する波板状に形成され、突出した複数
の第2補強リブ28と、これら第2補強リブ28から外
れた部位をなす複数の第2凹部27とからなっている。
また、第2凹部27をなす底壁部26aと前記第2外壁
面25の裏面とが密着しており、これにより長手方向へ
延在する合計3個の細長の空間部29が、短手方向へ所
要間隔毎で平行に分離した状態に形成されている。な
お、第2外壁面25および第2内壁面26の肉厚tは、
車両のサイドステップ35として実施することを前提と
すると、前記第1半体11と同様に3〜5mm程度とす
ることが望ましい。また第2内壁面26において、図2
における最も左側の底壁部26aには、前記各ナット2
1に整合する位置毎に、第2外壁面25側に貫通した通
孔30が形成されている。
【0011】そして第1実施例の板状構造体10は、後
述するように、前記第1半体11と第2半体12とが、
ヒンジ13を介して折曲げ自在となるようパリソン40
からのブロー成形の際に一体成形され、このヒンジ13
を中心として互いの内壁面16,26が向き合うように
折曲げて形成されたものである。このとき、前記第1半
体11の第1内壁面16に形成された各第1補強リブ1
8が、第2半体12の第2内壁面26に形成された各第
2凹部27に整合して当接すると共に、第2半体12の
第2内壁面26に形成された各第2補強リブ28が、第
1半体11の第1内壁面16に形成された各第1凹部1
7に整合して当接するように設定されている。そして、
前記各ナット21に整合した前記通孔30を介してボル
ト22を該ナット21にねじ込むことにより、前記第1
半体11の各第1補強リブ18が第2半体12の各第2
凹部27に嵌合すると共に、第2半体12の各第2補強
リブ28が第1半体11の各第1凹部17に嵌合し、第
1半体11と第2半体12とが開放不能に固定される。
なお第1半体11と第2半体12は、夫々の内壁面1
6,26同士を接着するか、適宜の係着部同士の係合作
用下に係着するようにして、互いに分離不能となるよう
にしてもよい。これにより第1実施例の板状構造体10
では、第1外壁面15および第2外壁面25を外側に指
向させて全体として横断面L形を呈した厚みTの細長板
状に形成され、各外壁面15,25の間に各内壁面16,
26が介挿した構造となっている。
【0012】しかも第1内壁面16および第2内壁面2
6は、長手方向へ延在する第1補強リブ18と第2補強
リブ28を有する波板状に形成されているので、長手方
向への撓曲変形に対する剛性向上が図られている。ま
た、第1内壁面16および第2内壁面26により、第1
外壁面15または第2内壁面25を部分的に押圧して
も、その押圧部位近傍の凹み変形が好適に阻止されるよ
うになっている。しかも、第1内壁面16と第2内壁面
26が当接しているため、肉厚tの2倍の厚みを有する
補強リブを介挿したのと同等の補強効果を得ることがで
き、軽量かつ高剛性の構造となっている。
【0013】また第1実施例の板状構造体10は、前記
第1半体11における長手方向の両端部に第1外壁面1
5および第1内壁面16に夫々垂直な側壁面20,20
が一体成形される。すなわち、ブロー成形に際して好適
な端部処理を図ることができるから、各端部に装着して
該端部を被覆するためのサイドキャップ等を別途成形し
て装着する作業が不要となっている。
【0014】このように構成された第1実施例の板状構
造体10は、図3に示すように、車体36の側面下部に
固定したブラケット37に対してボルト38等で固定す
ることにより、それ単体でサイドステップ35として実
施に供し得る。
【0015】次に、前述のように構成された第1実施例
に係る板状構造体10の製造方法につき説明する。第1
実施例の板状構造体10は、前述したように公知技術に
係るブロー成形技術を利用したもとで、前記第1半体1
1と第2半体12とをヒンジ13で連設した中間成形体
Wを先ず成形し、次いでこれら第1半体11と第2半体
12とをヒンジ13を中心に折曲げ変形することにより
形成されるようになっている。
【0016】(ブロー成形工程)図4(a)に示すように、
図示しない成形機で所要形状に形成したパリソン40を
ブロー成形型41における第1成形型42および第2成
形型43で挟むと共に、該パリソン40内へ空気を送り
込むことにより、内部に画成されたキャビティ44内に
おいて、第1半体11と第2半体12とが開放状態に連
設した中間成形体Wが成形される(図4(b))。そしてブ
ロー成形された第1半体11は、図5に示すように、断
面L形で略平坦状を呈する第1外壁面15と、長手方向
へ沿って突出した第1補強リブ18とこれら第1補強リ
ブ18の間の部位をなす第1凹部17を有する第1内壁
面16とからなり、内部に4個の空間部19を有する中
空体に成形される。また第2半体12は、略平坦状を呈
する第2外壁面25と、長手方向へ沿って突出した第2
補強リブ28とこれら第2補強リブ28の間の部位をな
す第2凹部27を有する第2内壁面26とからなり、内
部に3個の空間部29を有する中空体に成形される。そ
して、これら第1半体11および第2半体12は、長手
方向の一側端部同士が薄肉状に連設された開放状態に成
形され、この薄肉連設部分がヒンジ13として機能す
る。
【0017】前記ヒンジ13は、第1半体11と第2半
体12の複数回の折曲げ変位を許容するものではなく、
所謂「インテグラルヒンジ」として1回の折曲げ変位を許
容するものであればよい。但し、1回の折曲げ変位後に
おいては、第1半体11と第2半体12とが分離しない
ようにすることが望ましい。なお図4(a)に示すよう
に、前記ブロー成形型41における第2成形型43の所
要位置にナット21をセットしておくことにより、成形
された中間成形体Wにおける第1半体11の第1補強リ
ブ18の内側に該ナット21がインサート成形される。
また、成形された中間成形体Wにおける第2半体12の
底壁部26aに、第2外壁面25へ貫通する通孔30を
開口成形する。
【0018】(折曲げ成形工程)前述のようにブロー成形
された中間成形体Wは、次工程において、前記ヒンジ1
3を中心として各内壁面16,26が向き合う方向へ折
曲げ変形することにより、第1半体11と第2半体12
が一体化する。すなわち図6に示すように、第1半体1
1に対して第2半体12を折曲げるに際し、第1半体1
1の第1内壁面16に形成された各補強リブ18が、第
2半体12の第2内壁面26に形成された各第2凹部2
7に対応的に整合当接すると共に、第2半体12の第2
内壁面26に形成された各補強リブ28が、第1半体1
1の第1内壁面16に形成された各第1凹部17に対応
的に整合当接するようになる。そして、ボルト22を前
記通孔30を介してナット21にねじ込むことにより、
前記第1半体11の各第1補強リブ18が第2半体12
の各第2凹部27に嵌合すると共に、第2半体12の各
第2補強リブ28が第1半体11の各第1凹部17に嵌
合し、第1半体11と第2半体12とが開放不能に固定
される(図2)。
【0019】このように、第1実施例に係る板状構造体
10の製造方法では、第1半体11と第2半体12を、
同一工程においてパリソン40から同時にブロー成形し
て両半体11,12がヒンジ13で連設した中間成形体
Wを成形すると共に、開放状態の両半体11,12を互
いに折曲げるだけで板状構造体10を成形し得る。従っ
て、少なくとも第1半体11および第2半体12が連結
したヒンジ13側に不要なバリが形成されないので、当
該バリの切断工程や、切断端面の補修工程等が省略され
ることになり、これによる製造工程の短縮化や組立合理
化が図られてコストダウンが可能となっている。また第
1半体11および第2半体12は、単一のパリソン40
から形成されているので、部品点数の減少に伴うコスト
ダウンも期待できる。
【0020】前述のような製造方法により成形された第
1実施例の板状構造体10では、図2に示すように、波
板状に成形されて互いに密着した第1内壁面16および
第2内壁面26が、各外壁面15,25の肉厚tの2倍
の補強リブとして、夫々の外壁部15,25の間に介挿
した構造を呈している。これにより板状構造体10は、
長手方向への撓曲変形が好適に阻止されて高剛性に形成
されると共に、内部に複数の空間部19,29を有して
いるので軽量化も図られている。
【0021】なお第1実施例では、前記第1半体11の
第1外壁面15および第2半体12の第2外壁面25を
略平坦な板状に形成した場合を例示したが、前述したブ
ロー成形技術によれば、これら外壁面15,25を適宜
凹凸形状や曲面形状に成形することも可能である。従っ
て、外部に露出して意匠面を構成する第1外壁面15お
よび第2外壁面25の形状を自由に設定することができ
るので、これにより板状構造体10の外形デザインの自
由度を大幅に高め得る。
【0022】
【第1実施例の別形態例】図7は、第1実施例の別形態
例に係る板状構造体10を示したもので、前記第1半体
11に形成した第1補強リブ18および第2半体12に
形成した第2補強リブ28を、長手方向および短手方向
へ延在した状態に存在する碁盤目状に形成したものであ
る。これにより、第1内壁面16および第2内壁面26
は、長手方向への撓曲変形と短手方向への撓曲変形が好
適に阻止されると共に、捻れ変形も好適に阻止され得
る。従って、別形態例の板状構造体10では、長手方向
への剛性向上のみならず短手方向への剛性向上も可能と
なる。なお、第1半体11の第1外壁面15および第2
半体12の第2外壁面25は前記実施例と同一であるか
ら、ここでは同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0023】
【第2実施例】図8は、本発明の第2実施例に係る板状
構造体10を示したもので、前記第1実施例と比較し
て、第2半体12の形状が異なったものである。すなわ
ち第2実施例に係る板状構造体10は、第1半体11お
よび第2半体12を公知技術に係るブロー成形技術を利
用してパリソン40からブロー成形すると共に、長手方
向の一側端部同士がヒンジ13で互いに連設された一体
成形品として成形される点では、前記第1実施例の板状
構造体10と同じである。また第1半体11は、前記第
1実施例の第1半体11と同一形状となっており、全体
として中空の板状体であって、外側となるL形で略平坦
な第1外壁面(第1表面)15と、該第1外壁面15の内
側に延在形成された第1内壁面16とから構成されてい
る。そして前記内壁面16は、第1半体11の長手方向
に延在する波板状に形成され、突出した複数の補強リブ
18と、これら補強リブ18から外れた部位をなす複数
の凹部17とからなっている。
【0024】(第2半体)第2実施例の板状構造体10に
おける第2半体12は、全体として平坦な板状体であっ
て、外側となる略平坦な第2外壁面(第2表面)25と、
この第2外壁面25の内側に位置している略平坦な第2
内壁面(裏面)26とからなっている。すなわち第2半体
12は、内部に空間部を有さない一枚板状を呈してい
る。
【0025】このように構成された第2実施例の板状構
造体10では、図8(a)に示すように、第1半体11と
第2半体12を夫々の内側が向き合うように折曲げ変形
すれば、図8(b)に示すように、第1外壁面15および
第2外壁面25が外側を指向すると共に第2内壁面26
が第1内壁面16の各補強リブ18に当接して、第1半
体11と第2半体12とが一体化される。この第2実施
例の板状構造体10では、第2半体12の厚みが第1半
体11の肉厚tの2倍になるので、該第2半体12自体
の剛性が向上しており、これにより該構造体10全体の
剛性向上が図られる。
【0026】前記第1実施例および第2実施例では、第
1半体11および第2半体12をヒンジ13を介して一
体成形する場合を例示したが、例えば第1半体11およ
び第2半体12を別体として個別にブロー成形し、後工
程でこれら第1半体11と第2半体12とを、各内壁面
16,26同士を向き合うように当接させて接合するよ
うにしてもよい。このような別体組立形態にあっても、
第1半体11と第2半体12の第1外壁面15と第2外
壁面25が外側へ露出して意匠面を形成すると共に、第
1内壁面16と第2内壁面26が内部へ介挿されて補強
リブとして機能するようになるから、外形デザインの多
様化と、軽量化および高剛性化とを同時に図り得る。
【0027】なお、前記各実施例の板状構造体10のよ
うにブロー成形技術を利用した合成樹脂製の中空構造体
として、例えば特開平11−188780号公報に開示
の分割中空体等がある。しかるに前記公報に開示の分割
中空体は、内部に介在した壁部の変形を積極的に許容し
て乗員の衝接時における衝撃を円滑かつ確実に吸収する
「衝撃吸収体」として機能するものであって、各補強リブ
18,28により剛性向上を図ることを目的とした本実
施例の板状構造体10とは、その設計思想が全く異なっ
ている。
【0028】また前記第1実施例では、第1半体11に
おける第1外壁面15と第1内壁面16の底壁部16a
とが密着すると共に、第2半体12における第2外壁面
25と第2内壁面26の底壁部26aとが密着した状態
のものを例示したが、第1外壁面15と底壁部16aの
間や、第2外壁面25と底壁部26aの間に若干の隙間
が画成されるようにしてもよい。
【0029】なお前記各実施例では、板状構造体10を
前記サイドステップ35に実施することを前提とし、こ
れに適した横断面L形で長尺形状のものを例示したが、
この板状構造体10は該サイドステップ35のみなら
ず、様々な形状,サイズの板状部材に好適に適用実施し
得る。
【0030】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る板状構
造体は、第1表面と第1補強リブを有する形状にブロー
成形された第1半体と、第2表面と第2補強リブを有す
る形状に成形した第2半体とを、夫々の内側が向き合う
ように当接させることにより、第1表面と第2表面が外
側を指向すると共に両表面の間に各補強リブが介挿した
構造に形成され、軽量化および剛性向上を好適に図り得
る利点がある。また第1半体と第2半体は、成形コスト
が低廉なブロー成形技術により形成されるので、成形に
係るコストダウンを図り得る利点がある。しかも、第1
半体と第2半体とをヒンジを介して一体成形し、これを
折曲げ変形して接合するようにしてもよい。更には、第
1表面および第2表面の成形の自由度が高まるので、板
状構造体の外形デザインの自由度をも高め得る等の有益
な効果を奏する。なお、前記第2半体を単なる板状に形
成し、これを第1半体に接合するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る板状構造体を、長手方
向に対し交差方向に切断して示す斜視図である。
【図2】図1に示す板状構造体の横断面図である。
【図3】図1に示す板状構造体を車両の下方側部に水平
に装着して、サイドステップとして使用した場合の断面
図である。
【図4】板状構造体をブロー成形する工程を段階的に示
す断面図であって、(a)はブロー成形型の第1成形型お
よび第2成形型によりパリソンを挟む前の状態を示し、
(b)は該パリソンを挟圧することで中間成形体とした状
態を示している。
【図5】図4に示すブロー成形型で成形された中間成形
体を、長手方向に対し交差する方向に切断して示す斜視
図である。
【図6】図5に示した中間成形体の横断面図であって、
第1半体に向けて第2半体を折曲げる途中状態を示して
いる。
【図7】別形態例に係る板状構造体の中間成形体を、長
手方向に対し交差する方向に切断して示す斜視図であ
る。
【図8】(a)は更に別の形態例に係る板状構造体の中間
成形体の横断面図、(b)はこの板状構造体の最終状態を
示す横断面図である。
【図9】従来の板状構造体の一例である車両用サイドス
テップの斜視図である。
【図10】図9に示したサイドステップの横断面図であ
る。
【符号の説明】
11 第1半体 12 第2半体 13 ヒンジ 15 第1外壁面(第1表面) 17 第1凹部,凹部 18 第1補強リブ,補強リブ 25 第2外壁面(第2表面) 26 第2内壁面(裏面) 27 第2凹部 28 第2補強リブ 40 パリソン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 潔 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 中村 公昭 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 冨永 文人 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内 (72)発明者 最上 ▲隆▼ 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 永澤 收 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D022 AA02 AB04 AC04 AD01 AE01 4F208 AA11 AB25 AG06 AG07 AG28 AG30 AH17 LA01 LB01 LW50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パリソン(40)からブロー成形した第1半
    体(11)および第2半体(12)からなり、 前記第1半体(11)は全体として中空の板状体であって、
    外側となる第1表面(15)と、その内側に所要のパターン
    で形成されて突出する複数の第1補強リブ(18)と、これ
    ら第1補強リブ(18)から外れた部位をなす複数の第1凹
    部(17)とからなり、 前記第2半体(12)は全体として中空の板状体であって、
    外側となる第2表面(25)と、その内側に所要のパターン
    で形成されて突出する複数の第2補強リブ(28)と、これ
    ら第2補強リブ(28)から外れた部位をなす複数の第2凹
    部(27)とからなり、 前記第1半体(11)および第2半体(12)を、夫々の内側が
    向き合うよう当接させて各対応の第1表面(15)および第
    2表面(25)を外側に指向させた際に、前記複数の第1補
    強リブ(18)は前記複数の第2凹部(27)に嵌合すると共
    に、前記複数の第2補強リブ(28)は前記複数の第1凹部
    (17)に嵌合して一体化されるよう構成したことを特徴と
    する板状構造体。
  2. 【請求項2】 パリソン(40)からブロー成形した第1半
    体(11)および第2半体(12)からなり、 前記第1半体(11)は全体として中空の板状体であって、
    外側となる第1表面(15)と、その内側に所要のパターン
    で形成されて突出する複数の補強リブ(18)と、これら補
    強リブ(18)から外れた部位をなす複数の凹部(17)とから
    なり、 前記第2半体(12)は全体として平坦な板状体であって、
    外側となる第2表面(25)と、その内側に位置している裏
    面(26)とからなり、 前記第1半体(11)および第2半体(12)を、夫々の内側が
    向き合うように各対応の第1表面(15)および第2表面(2
    5)を外側に指向させた際に、前記裏面(26)が前記複数の
    補強リブ(18)に当接して一体化されるよう構成したこと
    を特徴とする板状構造体。
  3. 【請求項3】 前記第1半体(11)および第2半体(12)
    は、ヒンジ(13)を介して折曲げ自在となるようパリソン
    (40)へのブロー吹込みにより一体成形されている請求項
    1または2記載の板状構造体。
  4. 【請求項4】 前記第1半体(11)および第2半体(12)
    は、別体として個別にブロー成形されている請求項1ま
    たは2記載の板状構造体。
  5. 【請求項5】 前記複数の第1補強リブ(18)および第2
    補強リブ(28)の形成パターンは、前記第1半体(11)およ
    び第2半体(12)の長手方向に延在する波形である請求項
    1記載の板状構造体。
  6. 【請求項6】 前記複数の第1補強リブ(18)および第2
    補強リブ(28)の形成パターンは、前記第1半体(11)およ
    び第2半体(12)の長手方向に存在する碁盤目状である請
    求項1記載の板状構造体。
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