JP2001185928A - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents
車両用ガラスアンテナInfo
- Publication number
- JP2001185928A JP2001185928A JP36500599A JP36500599A JP2001185928A JP 2001185928 A JP2001185928 A JP 2001185928A JP 36500599 A JP36500599 A JP 36500599A JP 36500599 A JP36500599 A JP 36500599A JP 2001185928 A JP2001185928 A JP 2001185928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slot
- transparent conductive
- conductive film
- glass
- antenna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波帯においてインピーダンス整合を最適化
し、良好なアンテナ性能を得る。 【解決手段】透明導電膜2の領域内にはその一部が閉空
間スロット状に切り欠かれた非導電スロット5を設け、
非導電スロット5の外周長を受信波長をλとした場合に
(0.4〜1.0)λとし、非導電スロット5の長手方
向に直交する幅方向対向部位に一対の給電点6a,6b
を設ける。
し、良好なアンテナ性能を得る。 【解決手段】透明導電膜2の領域内にはその一部が閉空
間スロット状に切り欠かれた非導電スロット5を設け、
非導電スロット5の外周長を受信波長をλとした場合に
(0.4〜1.0)λとし、非導電スロット5の長手方
向に直交する幅方向対向部位に一対の給電点6a,6b
を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ガラスアン
テナに係り、特に、車両の窓ガラスの略全面に透明導電
膜を形成し、この透明導電膜を利用してアンテナを構成
するようにした車両用ガラスアンテナの改良に関する。
テナに係り、特に、車両の窓ガラスの略全面に透明導電
膜を形成し、この透明導電膜を利用してアンテナを構成
するようにした車両用ガラスアンテナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両の窓ガラスとし
ては、その略全面に透明導電膜を形成し、これを熱線反
射膜として機能させるようにしたものが知られている。
そして、従来の車両用ガラスアンテナの中には、車両の
窓ガラスに形成された透明導電膜を利用してアンテナを
構成するようにしたものが既に提案されている(特開平
6−45817号公報,特開平9−175166号公報
参照)。この種の車両用ガラスアンテナは、例えば図1
0に示すように、窓ガラス1が保持される窓枠(金属製
ボディ)17内側縁と、窓ガラス1の略全面に形成され
た透明導電膜2外周縁との間にループ状の空隙からなる
アンテナスロット(非導電スロット)15を設け、同軸
ケーブル4の外側導体を接地すると共に、内側導体をア
ンテナスロット15を横切って透明導電膜2の給電点1
6に接続するようにしたものである。
ては、その略全面に透明導電膜を形成し、これを熱線反
射膜として機能させるようにしたものが知られている。
そして、従来の車両用ガラスアンテナの中には、車両の
窓ガラスに形成された透明導電膜を利用してアンテナを
構成するようにしたものが既に提案されている(特開平
6−45817号公報,特開平9−175166号公報
参照)。この種の車両用ガラスアンテナは、例えば図1
0に示すように、窓ガラス1が保持される窓枠(金属製
ボディ)17内側縁と、窓ガラス1の略全面に形成され
た透明導電膜2外周縁との間にループ状の空隙からなる
アンテナスロット(非導電スロット)15を設け、同軸
ケーブル4の外側導体を接地すると共に、内側導体をア
ンテナスロット15を横切って透明導電膜2の給電点1
6に接続するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の車
両用ガラスアンテナにあっては、アンテナスロット15
は透明導電膜2を囲繞するループ状の空隙として窓枠1
7に沿って設けられるため、アンテナスロット15の長
さは窓枠17の内側縁寸法に制約されてしまう。このと
き、アンテナとして機能するアンテナスロット15の長
さと受信周波数の波長との間には一定の関係があるにも
かかわらず、アンテナスロット15の長さ寸法は略一律
に制約されてしまうため、好ましいインピダンスを得る
ことが困難であった。特に、UHF周波数帯、電話周波
数帯などの高周波数帯では、アンテナスロット15の長
さ寸法に対して著しく波長が短いため、必然的にアンテ
ナスロット部分では高次モードになってしまい、十分な
インピダンス整合を図ることが困難である。
両用ガラスアンテナにあっては、アンテナスロット15
は透明導電膜2を囲繞するループ状の空隙として窓枠1
7に沿って設けられるため、アンテナスロット15の長
さは窓枠17の内側縁寸法に制約されてしまう。このと
き、アンテナとして機能するアンテナスロット15の長
さと受信周波数の波長との間には一定の関係があるにも
かかわらず、アンテナスロット15の長さ寸法は略一律
に制約されてしまうため、好ましいインピダンスを得る
ことが困難であった。特に、UHF周波数帯、電話周波
数帯などの高周波数帯では、アンテナスロット15の長
さ寸法に対して著しく波長が短いため、必然的にアンテ
ナスロット部分では高次モードになってしまい、十分な
インピダンス整合を図ることが困難である。
【0004】本発明は以上の技術的課題を解決するため
になされたものであって、非導電スロットの構成を工夫
することで、任意の高周波帯において簡単にインピダン
ス整合の最適化を図り、常時良好なアンテナ性能を得る
ことができる車両用ガラスアンテナを提供する。
になされたものであって、非導電スロットの構成を工夫
することで、任意の高周波帯において簡単にインピダン
ス整合の最適化を図り、常時良好なアンテナ性能を得る
ことができる車両用ガラスアンテナを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、車
両の窓ガラスの略全面に透明導電膜を形成し、この透明
導電膜を利用してアンテナを構成するようにした車両用
ガラスアンテナにおいて、前記透明導電膜の領域内には
透明導電膜の一部が閉空間スロット状に切り欠かれた非
導電スロットを設け、この非導電スロットの外周長を受
信波長をλとした場合に(0.4〜1.0)λの範囲に
設定し、かつ、非導電スロットの長手方向に直交する幅
方向対向部位に一対の給電点を設けるようにしたことを
特徴とする車両用ガラスアンテナである。
両の窓ガラスの略全面に透明導電膜を形成し、この透明
導電膜を利用してアンテナを構成するようにした車両用
ガラスアンテナにおいて、前記透明導電膜の領域内には
透明導電膜の一部が閉空間スロット状に切り欠かれた非
導電スロットを設け、この非導電スロットの外周長を受
信波長をλとした場合に(0.4〜1.0)λの範囲に
設定し、かつ、非導電スロットの長手方向に直交する幅
方向対向部位に一対の給電点を設けるようにしたことを
特徴とする車両用ガラスアンテナである。
【0006】このような技術的手段において、透明導電
膜の素材や形成方法については公知のものを適宜選定し
て差し支えない。また、非導電スロット(透明導電膜を
設けていない部分)は、窓ガラスに形成される透明導電
膜の領域内であれば任意の箇所に形成して差し支えな
く、非導電スロットの周囲は透明導電膜によって必ず区
画されている。更に、非導電スロットの形状について
は、略T字状、略X字状、横スロット状、縦スロット
状、略U字状、ループ状(外側外周縁をループ状とし、
中に島状の透明導電膜を設けた態様)など適宜選定して
差し支えなく、また、スロット幅については、全てが一
定でもよいし、部分的に変化してもよい。この場合にお
いて、垂直偏波の用途には横スロットが好ましく、水平
偏波の用途には縦スロットが好ましく、垂直偏波及び水
平偏波の両方の用途に対しては縦スロット成分と横スロ
ット成分とを兼ね備えたスロット形状が好ましい。
膜の素材や形成方法については公知のものを適宜選定し
て差し支えない。また、非導電スロット(透明導電膜を
設けていない部分)は、窓ガラスに形成される透明導電
膜の領域内であれば任意の箇所に形成して差し支えな
く、非導電スロットの周囲は透明導電膜によって必ず区
画されている。更に、非導電スロットの形状について
は、略T字状、略X字状、横スロット状、縦スロット
状、略U字状、ループ状(外側外周縁をループ状とし、
中に島状の透明導電膜を設けた態様)など適宜選定して
差し支えなく、また、スロット幅については、全てが一
定でもよいし、部分的に変化してもよい。この場合にお
いて、垂直偏波の用途には横スロットが好ましく、水平
偏波の用途には縦スロットが好ましく、垂直偏波及び水
平偏波の両方の用途に対しては縦スロット成分と横スロ
ット成分とを兼ね備えたスロット形状が好ましい。
【0007】更にまた、非導電スロットの形成方法につ
いては、透明導電膜を形成する段階で同時に形成するよ
うにしてもよいし、あるいは、透明導電膜を形成した後
に非導電スロットを形成するようにしてもよい。
いては、透明導電膜を形成する段階で同時に形成するよ
うにしてもよいし、あるいは、透明導電膜を形成した後
に非導電スロットを形成するようにしてもよい。
【0008】また、非導電スロットの外周長とは、非導
電スロットを囲む外周縁の長さを意味するものである。
電スロットを囲む外周縁の長さを意味するものである。
【0009】更に、非導電スロットの外周長は、受信周
波数の波長をλとすれば、(0.4〜1.0)λの範囲
で設定すれば受信に好適なインピダンスの整合条件が得
られる。この非導電スロットの外周長条件は、例えばガ
ラスアンテナの各周波数帯域での反射係数を測定し、反
射係数の好ましい範囲にある周波数帯域から割り出すこ
とが可能である。ここで、受信周波数としては、400
MHz〜10GHzが好ましく、400MHz〜6GHzがより好ま
しい。
波数の波長をλとすれば、(0.4〜1.0)λの範囲
で設定すれば受信に好適なインピダンスの整合条件が得
られる。この非導電スロットの外周長条件は、例えばガ
ラスアンテナの各周波数帯域での反射係数を測定し、反
射係数の好ましい範囲にある周波数帯域から割り出すこ
とが可能である。ここで、受信周波数としては、400
MHz〜10GHzが好ましく、400MHz〜6GHzがより好ま
しい。
【0010】更にまた、給電点位置は非導電スロットの
幅の狭い対向部位に設けられていれば任意の位置で差し
支えないが、窓ガラスの視野を阻害しない窓ガラス端付
近に配設するのが好ましい。ここで、給電点の位置は非
導電スロットの中央付近若しくは中央付近からオフセッ
トした位置に対向して設けられるものであり、中央付近
からのオフセット量により共振のインピダンス値が調整
される。例えば複数のスロット成分が接続される態様に
あっては、実装を容易にするという観点から、接続部近
傍に給電点を設けることが好ましい。また、一つのスロ
ット成分の端部に給電点を設けた場合に、インピダンス
が低くなり、感度が低下するような状況下においては、
前記スロット成分の端部から中央部分へ給電点位置を適
宜偏倚することでインピダンスの整合を図ることが可能
である。
幅の狭い対向部位に設けられていれば任意の位置で差し
支えないが、窓ガラスの視野を阻害しない窓ガラス端付
近に配設するのが好ましい。ここで、給電点の位置は非
導電スロットの中央付近若しくは中央付近からオフセッ
トした位置に対向して設けられるものであり、中央付近
からのオフセット量により共振のインピダンス値が調整
される。例えば複数のスロット成分が接続される態様に
あっては、実装を容易にするという観点から、接続部近
傍に給電点を設けることが好ましい。また、一つのスロ
ット成分の端部に給電点を設けた場合に、インピダンス
が低くなり、感度が低下するような状況下においては、
前記スロット成分の端部から中央部分へ給電点位置を適
宜偏倚することでインピダンスの整合を図ることが可能
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は本発明が適
用された自動車などの車両用ガラスアンテナの実施の形
態1を示す。図2において、符号1は例えば自動車のフ
ロントガラスなどの窓ガラス、2は窓ガラス1上に形成
される透明導電膜、5は透明導電膜2の領域内に形成さ
れた略T字状の非導電スロット、6a,6bは非導電ス
ロット5の長手方向に直交する幅方向対向部位に一対設
けられる給電点であり、給電点6a,6bは平衡変換回
路又は不平衡変換回路3を介して同軸ケーブル4の内部
導体に接続されている。尚、本例では、同軸ケーブル4
の外部導体が接地されている。
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は本発明が適
用された自動車などの車両用ガラスアンテナの実施の形
態1を示す。図2において、符号1は例えば自動車のフ
ロントガラスなどの窓ガラス、2は窓ガラス1上に形成
される透明導電膜、5は透明導電膜2の領域内に形成さ
れた略T字状の非導電スロット、6a,6bは非導電ス
ロット5の長手方向に直交する幅方向対向部位に一対設
けられる給電点であり、給電点6a,6bは平衡変換回
路又は不平衡変換回路3を介して同軸ケーブル4の内部
導体に接続されている。尚、本例では、同軸ケーブル4
の外部導体が接地されている。
【0012】本実施の形態において、透明導電膜2とし
ては適宜選定して差し支えなく、そのシート抵抗は1Ω
/□以上、10Ω/□以下であるものが用いられる。こ
こで、シート抵抗の下限値は透明導電膜の透過率の観点
から、上限値はアンテナインピダンスにおける共振のQ
の観点から選定されている。透明導電膜2としては、例
えば誘電体膜の上に、Ag層、誘電体膜と交互に(2n+1)層
形成した積層膜(ここでnは1以上の整数)が用いられる。
具体例としては、以下のものが挙げられる。シート抵抗
6Ω/□の透明導電膜2は、基体となるガラス基板上に誘
電体層、Ag層、誘電体層の順に交互に積層した3層膜(n=
1の場合。各層の膜厚は順に40nm、10nm、40nm)、また、
シート抵抗3Ω/□の透明導電膜2は、基体となるガラス
基板上に誘電体層、Ag層、誘電体層、Ag層、誘電体層の
順に交互に積層した5層膜(n=2の場合。各層の膜厚は順
に40nm、10nm、70nm、10nm、40nm)とした。また、誘電
体膜の材料としては、アルミニウムを亜鉛とアルミニウ
ムの合計に対して3原子%添加した酸化亜鉛(以下、AZO膜
とする)を用いた。更に、上記の透明導電膜2を形成す
る方法としては、大面積基板上に、再現性良く高速かつ
均一に積層膜をコーティングするのに適した、直流スパ
ッタリング法によった。このとき、上記の透明導電膜2
は、あらかじめ曲げられたガラスにコーティングを行っ
てもよいが、平らなガラスに耐熱性を付与した透明導電
膜2をコーティングして、その後にガラスを軟化点以上
に加熱して曲げ加工を行うことも可能である。
ては適宜選定して差し支えなく、そのシート抵抗は1Ω
/□以上、10Ω/□以下であるものが用いられる。こ
こで、シート抵抗の下限値は透明導電膜の透過率の観点
から、上限値はアンテナインピダンスにおける共振のQ
の観点から選定されている。透明導電膜2としては、例
えば誘電体膜の上に、Ag層、誘電体膜と交互に(2n+1)層
形成した積層膜(ここでnは1以上の整数)が用いられる。
具体例としては、以下のものが挙げられる。シート抵抗
6Ω/□の透明導電膜2は、基体となるガラス基板上に誘
電体層、Ag層、誘電体層の順に交互に積層した3層膜(n=
1の場合。各層の膜厚は順に40nm、10nm、40nm)、また、
シート抵抗3Ω/□の透明導電膜2は、基体となるガラス
基板上に誘電体層、Ag層、誘電体層、Ag層、誘電体層の
順に交互に積層した5層膜(n=2の場合。各層の膜厚は順
に40nm、10nm、70nm、10nm、40nm)とした。また、誘電
体膜の材料としては、アルミニウムを亜鉛とアルミニウ
ムの合計に対して3原子%添加した酸化亜鉛(以下、AZO膜
とする)を用いた。更に、上記の透明導電膜2を形成す
る方法としては、大面積基板上に、再現性良く高速かつ
均一に積層膜をコーティングするのに適した、直流スパ
ッタリング法によった。このとき、上記の透明導電膜2
は、あらかじめ曲げられたガラスにコーティングを行っ
てもよいが、平らなガラスに耐熱性を付与した透明導電
膜2をコーティングして、その後にガラスを軟化点以上
に加熱して曲げ加工を行うことも可能である。
【0013】上記の透明導電膜2中のAg層としては、純
Agを用いてもよいが、非導電スロット5を加工するスロ
ット加工や曲げ工程など、透明導電膜形成後の後工程で
の不良発生の防止や、製品の使用時の劣化防止などの観
点から、化学的耐久性や耐熱性をいっそう向上させる目
的で、PdやAuを合金元素として添加することも可能であ
る。また、Ag層の上層のAZOを形成するときにAg層が酸
化するのを防止したり、あるいは後工程での板扱いで透
明導電膜が傷付くのを防ぐために耐擦傷性を高めたり、
曲げ工程に必要な耐熱性を高めるする目的で、Ag層の直
上にバリア層と呼ばれる極く薄い金属層を設けることも
可能である。バリア層の材料としては、Zn、Zn合金、T
i、Ta、Ni、Ni合金などが好適に用いられる。
Agを用いてもよいが、非導電スロット5を加工するスロ
ット加工や曲げ工程など、透明導電膜形成後の後工程で
の不良発生の防止や、製品の使用時の劣化防止などの観
点から、化学的耐久性や耐熱性をいっそう向上させる目
的で、PdやAuを合金元素として添加することも可能であ
る。また、Ag層の上層のAZOを形成するときにAg層が酸
化するのを防止したり、あるいは後工程での板扱いで透
明導電膜が傷付くのを防ぐために耐擦傷性を高めたり、
曲げ工程に必要な耐熱性を高めるする目的で、Ag層の直
上にバリア層と呼ばれる極く薄い金属層を設けることも
可能である。バリア層の材料としては、Zn、Zn合金、T
i、Ta、Ni、Ni合金などが好適に用いられる。
【0014】本実施の形態では誘電体膜としてAZO膜を
用いているが、本発明の実施にあたっては、何らこれに
限定されるものではない。誘電体膜として好適に用いる
ことのできる他の材料としては、酸化亜鉛、酸化すず、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマスのような
高屈折率で透明な酸化物、あるいはこれらの混合酸化
物、あるいはこれらと酸化アルミニウム、酸化ケイ素、
酸化ガリウム、酸化クロムからなる群から選ばれる1種
類以上の酸化物との混合酸化物、あるいはケイ素、アル
ミニウム、ホウ素の窒化物、これらの混合窒化物、ある
いはこれらとチタン、ジルコニウムとの混合窒化物とい
った透明窒化物、などが挙げられる。また、誘電体層
は、単一の誘電体層からなるものであってもよいし、上
に列記した誘電体中の複数の層を組み合せて積層した構
成としてもよい。
用いているが、本発明の実施にあたっては、何らこれに
限定されるものではない。誘電体膜として好適に用いる
ことのできる他の材料としては、酸化亜鉛、酸化すず、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ビスマスのような
高屈折率で透明な酸化物、あるいはこれらの混合酸化
物、あるいはこれらと酸化アルミニウム、酸化ケイ素、
酸化ガリウム、酸化クロムからなる群から選ばれる1種
類以上の酸化物との混合酸化物、あるいはケイ素、アル
ミニウム、ホウ素の窒化物、これらの混合窒化物、ある
いはこれらとチタン、ジルコニウムとの混合窒化物とい
った透明窒化物、などが挙げられる。また、誘電体層
は、単一の誘電体層からなるものであってもよいし、上
に列記した誘電体中の複数の層を組み合せて積層した構
成としてもよい。
【0015】誘電体層とAg層の膜厚としては、所望のシ
ート抵抗値、可視光線に対する透過率・反射率・色調と
いった外観、太陽光の熱線成分に対する透過率や反射率
などに応じて種々の組み合せが用いられる。基体となる
ガラス基板上に誘電体層、Ag層、誘電体層が、この順に
交互に積層された3層膜の場合、下の層から順に、20〜4
5nm、7.5〜20nm、20〜45nmの範囲の膜厚が用いられる。
また、基体となるガラス基板上に誘電体層、Ag層、誘電
体層、Ag層、誘電体層が、この順に交互に積層された5
層膜の場合、下の層から順に、20〜45nm、7.5〜20nm、4
0〜90nm、7.5〜20nm、20〜45nmの範囲の膜厚が用いられ
る。シート抵抗がより低い透明導電膜2は、上記の積層
膜構成の膜厚範囲の中でAg層の膜厚を厚くしたり、ある
いは誘電体層、Ag層、誘電体層の積層数をさらに増す(2
n+1層の積層膜においてnが2以上)ことで得られる。ここ
で、好ましい透明導電膜2の構成の例としては、ガラス
側から順に、AZO(33nm)、Ag層(9.5nm)、Al-Zn合金バリ
ア層(2nm)、AZO(75nm)、Ag層(9.5nm)、Al-Zn合金バリア
層(2nm)、AZO(28nm)、酸化ジルコニウムと酸化ケイ素を
33モル対67モルの割合で含有する混合酸化物(5nm)が挙
げられる。尚、( )内の数値は各層の膜厚をあらわす。
ート抵抗値、可視光線に対する透過率・反射率・色調と
いった外観、太陽光の熱線成分に対する透過率や反射率
などに応じて種々の組み合せが用いられる。基体となる
ガラス基板上に誘電体層、Ag層、誘電体層が、この順に
交互に積層された3層膜の場合、下の層から順に、20〜4
5nm、7.5〜20nm、20〜45nmの範囲の膜厚が用いられる。
また、基体となるガラス基板上に誘電体層、Ag層、誘電
体層、Ag層、誘電体層が、この順に交互に積層された5
層膜の場合、下の層から順に、20〜45nm、7.5〜20nm、4
0〜90nm、7.5〜20nm、20〜45nmの範囲の膜厚が用いられ
る。シート抵抗がより低い透明導電膜2は、上記の積層
膜構成の膜厚範囲の中でAg層の膜厚を厚くしたり、ある
いは誘電体層、Ag層、誘電体層の積層数をさらに増す(2
n+1層の積層膜においてnが2以上)ことで得られる。ここ
で、好ましい透明導電膜2の構成の例としては、ガラス
側から順に、AZO(33nm)、Ag層(9.5nm)、Al-Zn合金バリ
ア層(2nm)、AZO(75nm)、Ag層(9.5nm)、Al-Zn合金バリア
層(2nm)、AZO(28nm)、酸化ジルコニウムと酸化ケイ素を
33モル対67モルの割合で含有する混合酸化物(5nm)が挙
げられる。尚、( )内の数値は各層の膜厚をあらわす。
【0016】また、本実施の形態において、非導電スロ
ット5は所謂スロットアンテナを構成するものである
が、これの形成方法としては、例えば、透明導電膜2形
成前の窓ガラス1表面に、所望のスロット形状に合せて
非導電スロット5と同じ形状のテープを貼り付けてから
透明導電膜2を形成して、その後にテープを剥がす方法
が用いられる。この非導電スロット5を形成する方法と
しては、この他にも例えば下記の4つが挙げられ、いず
れも好適に用いることが可能である。しかしながら、非
導電スロット5を形成する方法が、これらに限定される
ものではないことは、言うまでもない。 1) 前記の方法のテープに代えて樹脂や金属の薄いシー
トをマスクとして用いる方法。 2) ベタに透明導電膜を形成した後、レーザーパターニ
ングによりスロット部分の膜をスクライブして除去する
方法 3) ベタに透明導電膜を形成した後、サンドブラストに
よりスロット部分を除去する方法。 4) ガラスフリット成分を含有していて、熱処理後に実
質的に透明である無機プリントを、透明導電膜を形成す
る前あるいは形成後に、スロットの形状にプリントし
て、全面にベタに形成した透明導電膜と共に焼成する方
法。この方法では、プリント部分の透明導電膜は焼成時
にフリットと反応して絶縁体化するため、全面の透明導
電膜中に所望のスロット形状の絶縁パターンを形成する
ことができる。
ット5は所謂スロットアンテナを構成するものである
が、これの形成方法としては、例えば、透明導電膜2形
成前の窓ガラス1表面に、所望のスロット形状に合せて
非導電スロット5と同じ形状のテープを貼り付けてから
透明導電膜2を形成して、その後にテープを剥がす方法
が用いられる。この非導電スロット5を形成する方法と
しては、この他にも例えば下記の4つが挙げられ、いず
れも好適に用いることが可能である。しかしながら、非
導電スロット5を形成する方法が、これらに限定される
ものではないことは、言うまでもない。 1) 前記の方法のテープに代えて樹脂や金属の薄いシー
トをマスクとして用いる方法。 2) ベタに透明導電膜を形成した後、レーザーパターニ
ングによりスロット部分の膜をスクライブして除去する
方法 3) ベタに透明導電膜を形成した後、サンドブラストに
よりスロット部分を除去する方法。 4) ガラスフリット成分を含有していて、熱処理後に実
質的に透明である無機プリントを、透明導電膜を形成す
る前あるいは形成後に、スロットの形状にプリントし
て、全面にベタに形成した透明導電膜と共に焼成する方
法。この方法では、プリント部分の透明導電膜は焼成時
にフリットと反応して絶縁体化するため、全面の透明導
電膜中に所望のスロット形状の絶縁パターンを形成する
ことができる。
【0017】更に、本実施の形態において、非導電スロ
ット5は、図2に示すように、横スロット5aと縦スロ
ット5bとで略T字状に構成されたものであり、非導電
スロット5の幅寸法は0.5〜30mmの範囲、より好
ましくは0.5〜3mmの範囲で適宜選定される。この
幅寸法の上限値は共振のQの観点から選定され、一方、
下限値はパターンニングの生産性の観点から選定され
る。特に、この非導電スリット5の外周長は、受信周波
数の波長をλとする場合に、(0.4〜1.0)λの範
囲で適宜選定されることが好ましい。ここで(0.4〜
1.0)λの範囲内の場合には、(0.4〜1.0)λ
の範囲外と比較して感度が向上する。
ット5は、図2に示すように、横スロット5aと縦スロ
ット5bとで略T字状に構成されたものであり、非導電
スロット5の幅寸法は0.5〜30mmの範囲、より好
ましくは0.5〜3mmの範囲で適宜選定される。この
幅寸法の上限値は共振のQの観点から選定され、一方、
下限値はパターンニングの生産性の観点から選定され
る。特に、この非導電スリット5の外周長は、受信周波
数の波長をλとする場合に、(0.4〜1.0)λの範
囲で適宜選定されることが好ましい。ここで(0.4〜
1.0)λの範囲内の場合には、(0.4〜1.0)λ
の範囲外と比較して感度が向上する。
【0018】また、給電点6a,6bの配設位置として
は、図2に示すように、透明導電膜2の端面からの距離
kとして2〜50mmの間に給電点6a,6bを配設す
ることが視界を遮らない点で好ましい。更に、本実施の
形態において、横スロット5aは、透明導電膜2の端面
からの距離sとして2〜45mmの間に配設され、か
つ、給電点6a,6bが横スロット5aと縦スロット5
bとの接続点C近傍に配設されている。ここで、横スロ
ット5aの距離sは給電点6a,6bの位置の上限を定
めている。また、給電点6a,6bの位置はインピダン
スマッチングの観点から接続点C近傍が好ましい。尚、
共振のインピダンス値が許容される範囲であれば、横ス
ロット5a、縦スロット5bのいずれの箇所でもよい。
は、図2に示すように、透明導電膜2の端面からの距離
kとして2〜50mmの間に給電点6a,6bを配設す
ることが視界を遮らない点で好ましい。更に、本実施の
形態において、横スロット5aは、透明導電膜2の端面
からの距離sとして2〜45mmの間に配設され、か
つ、給電点6a,6bが横スロット5aと縦スロット5
bとの接続点C近傍に配設されている。ここで、横スロ
ット5aの距離sは給電点6a,6bの位置の上限を定
めている。また、給電点6a,6bの位置はインピダン
スマッチングの観点から接続点C近傍が好ましい。尚、
共振のインピダンス値が許容される範囲であれば、横ス
ロット5a、縦スロット5bのいずれの箇所でもよい。
【0019】また、横スロット5aは垂直偏波に有効で
あり、また、縦スロット5bは水平偏波に有効であるか
ら、縦横両方のスロットを有することはいずれの偏波に
対しても対応できる点で好ましい。ここで、例えば水平
偏波を想定すると、縦スロット5bが一般であるが、縦
スロット5bの場合、給電点6a,6bが縦スロット5
bの長手方向端部近傍にくると、インピダンスが低くな
り、感度が低下する。このような場合には、縦スロット
5b端部から中央方向に給電点6a,6bを所定量eだ
け偏倚させ、給電点6a,6b位置を特性インピダンス
に整合させるようにすることが好ましい。
あり、また、縦スロット5bは水平偏波に有効であるか
ら、縦横両方のスロットを有することはいずれの偏波に
対しても対応できる点で好ましい。ここで、例えば水平
偏波を想定すると、縦スロット5bが一般であるが、縦
スロット5bの場合、給電点6a,6bが縦スロット5
bの長手方向端部近傍にくると、インピダンスが低くな
り、感度が低下する。このような場合には、縦スロット
5b端部から中央方向に給電点6a,6bを所定量eだ
け偏倚させ、給電点6a,6b位置を特性インピダンス
に整合させるようにすることが好ましい。
【0020】更に、本実施の形態において、ガラスアン
テナの端子取り出し構造としては、透明導電膜2付きガ
ラスを、例えば厚さ30mil(0.762nm)のポリビ
ニルブチラール樹脂フィルムを介して、切り欠きを有す
る他のガラスと接着し、更に、平衡変換回路又は不平衡
変換回路3基板と同軸ケーブル4とを接続するようにす
れば、車両用ガラスアンテナが得られる。
テナの端子取り出し構造としては、透明導電膜2付きガ
ラスを、例えば厚さ30mil(0.762nm)のポリビ
ニルブチラール樹脂フィルムを介して、切り欠きを有す
る他のガラスと接着し、更に、平衡変換回路又は不平衡
変換回路3基板と同軸ケーブル4とを接続するようにす
れば、車両用ガラスアンテナが得られる。
【0021】このような車両用アンテナガラスによれ
ば、非導電スロット5の外周長を受信周波数帯に対し適
宜選定し、かつ、非導電スロット5の長手方向に直交す
る幅方向対向部位に一対の給電点6a,6bを設けるよ
うにすることで、対向する給電点6a,6bの電流の向
きが逆になり、非導電スロット5が共振する。この結
果、非導電スロット5がスロットアンテナとして機能
し、給電点6a,6b間の電圧を受信信号として捉え
る。このとき、本実施の形態において、スロットアンテ
ナの給電点から見たインピダンスをネットワークアナラ
イザ(HP[ヒューレッドパッカード]社8510)にて測定
し、使用周波数と反射係数との関係を調べたところ、図
3に示す結果が得られた。
ば、非導電スロット5の外周長を受信周波数帯に対し適
宜選定し、かつ、非導電スロット5の長手方向に直交す
る幅方向対向部位に一対の給電点6a,6bを設けるよ
うにすることで、対向する給電点6a,6bの電流の向
きが逆になり、非導電スロット5が共振する。この結
果、非導電スロット5がスロットアンテナとして機能
し、給電点6a,6b間の電圧を受信信号として捉え
る。このとき、本実施の形態において、スロットアンテ
ナの給電点から見たインピダンスをネットワークアナラ
イザ(HP[ヒューレッドパッカード]社8510)にて測定
し、使用周波数と反射係数との関係を調べたところ、図
3に示す結果が得られた。
【0022】同図によれば、反射係数として好ましい値
は、本例では−側で絶対値が10dB以上の範囲であ
り、これに対応する帯域が1.20GHz〜1.53G
Hzであることが理解される。従って、本例では、例え
ば1.5GHzの電話帯としてこのアンテナガラスを使
用すれば、極めて良好なアンテナ性能が得られる。尚、
本実施の形態において、非導体スロット5の外周長は、
例えば1.5GHzの電話帯を使用周波数とすれば、
(0.4〜1.0)λ(本例で1.5はGHz)の範囲
で選定すればよいことになる。
は、本例では−側で絶対値が10dB以上の範囲であ
り、これに対応する帯域が1.20GHz〜1.53G
Hzであることが理解される。従って、本例では、例え
ば1.5GHzの電話帯としてこのアンテナガラスを使
用すれば、極めて良好なアンテナ性能が得られる。尚、
本実施の形態において、非導体スロット5の外周長は、
例えば1.5GHzの電話帯を使用周波数とすれば、
(0.4〜1.0)λ(本例で1.5はGHz)の範囲
で選定すればよいことになる。
【0023】また、本実施の形態において、非導電スロ
ット5の形状としては、上記実施の形態に示すものに限
られず、図4〜図7に示すように適宜設計変更しても差
し支えない。例えば実装位置とアンテナ性能との妥協が
可能であれば、図4に示すような縦スロット5bのみか
らなる非導電スロット5としてもよい。この場合、非導
電スロット5側でインピダンスの整合を完全に行うこと
が困難になるため、平衡変換回路又は不平衡変換回路3
にインピダンス調整機能を付加することで、感度低下を
防ぐことも有効である。
ット5の形状としては、上記実施の形態に示すものに限
られず、図4〜図7に示すように適宜設計変更しても差
し支えない。例えば実装位置とアンテナ性能との妥協が
可能であれば、図4に示すような縦スロット5bのみか
らなる非導電スロット5としてもよい。この場合、非導
電スロット5側でインピダンスの整合を完全に行うこと
が困難になるため、平衡変換回路又は不平衡変換回路3
にインピダンス調整機能を付加することで、感度低下を
防ぐことも有効である。
【0024】また、垂直偏波の用途に対しては、図5の
ような主として横スロット5aを含む非導電スロット5
を用いるのがよく、例えば横スロット5aの両側に斜め
方向に傾斜する傾斜スロット5f,5gを付加し、浅い
山型状に形成したものが用いられる。さらに、スロット
幅は一様でなくてもよく、図6に示すように、非導電ス
ロット5の一部分5cを局部的に広げることや、逆に狭
めることもできる。このような構成をとれば、インピダ
ンス調整の点で好ましい。
ような主として横スロット5aを含む非導電スロット5
を用いるのがよく、例えば横スロット5aの両側に斜め
方向に傾斜する傾斜スロット5f,5gを付加し、浅い
山型状に形成したものが用いられる。さらに、スロット
幅は一様でなくてもよく、図6に示すように、非導電ス
ロット5の一部分5cを局部的に広げることや、逆に狭
めることもできる。このような構成をとれば、インピダ
ンス調整の点で好ましい。
【0025】また、図7に示すように、斜め方向に傾斜
した2つの対称なスロット5d、5eを中央で略X字状
に交差させ、交差点近傍に給電点6a,6bを設けるよ
うにしてもよい。この態様によれば、位相が90°ずれ
た直交する2つの偏波成分が放射されるため、円偏波に
有効な円偏波アンテナが得られる。また、図示はしない
が、非導電スロット5内に島状の導電膜を設けたフォー
ルデッドスロット形状(折り返しダイポールと同様の原
理)もインピダンス整合と広帯域化に対して有効であ
る。
した2つの対称なスロット5d、5eを中央で略X字状
に交差させ、交差点近傍に給電点6a,6bを設けるよ
うにしてもよい。この態様によれば、位相が90°ずれ
た直交する2つの偏波成分が放射されるため、円偏波に
有効な円偏波アンテナが得られる。また、図示はしない
が、非導電スロット5内に島状の導電膜を設けたフォー
ルデッドスロット形状(折り返しダイポールと同様の原
理)もインピダンス整合と広帯域化に対して有効であ
る。
【0026】また、本実施の形態において、車両用アン
テナガラスの端子の取り出し部は、例えば図8(a)
(b)に示すように構成されている。同図において、窓
ガラス1は、中間膜11を介して接合された2層ガラス
1a,1bからなり、車内側に位置する第2層ガラス1
bには略U字状あるいは略円形状の切り欠き7を設け、
非導電スロット5が設けられた第1層ガラス1aと反対
側で端子の取出しを行うようにしたものである。尚、図
8(a)中、符号12は接地パターン、13は第2層ガ
ラス1bの一部破断線である。この構成では、非導電ス
ロット5の給電点6a,6b(図8(b)では6で示
す)は、合せガラス化したときに対になる第2層(車内
側)ガラス1bの略U字状あるいは略円形の切り欠き(以
下、単に切り欠きという)7に対応する部位に配設され
る。平衡変換回路又は非平衡変換回路3(図1参照)と
同軸ケーブル4との接続手段が実装された基板(以下、
単に基板とする)8は、第2層ガラス1bの切り欠き7中
に置かれ、ハンダ付け等の導通手段により給電点6a,
6bに接続される。さらに、基板8を含む切り欠き7全
体は樹脂製のカバー9により封入されて、このカバー9
を貫通して信号ケーブル10は取り出される。
テナガラスの端子の取り出し部は、例えば図8(a)
(b)に示すように構成されている。同図において、窓
ガラス1は、中間膜11を介して接合された2層ガラス
1a,1bからなり、車内側に位置する第2層ガラス1
bには略U字状あるいは略円形状の切り欠き7を設け、
非導電スロット5が設けられた第1層ガラス1aと反対
側で端子の取出しを行うようにしたものである。尚、図
8(a)中、符号12は接地パターン、13は第2層ガ
ラス1bの一部破断線である。この構成では、非導電ス
ロット5の給電点6a,6b(図8(b)では6で示
す)は、合せガラス化したときに対になる第2層(車内
側)ガラス1bの略U字状あるいは略円形の切り欠き(以
下、単に切り欠きという)7に対応する部位に配設され
る。平衡変換回路又は非平衡変換回路3(図1参照)と
同軸ケーブル4との接続手段が実装された基板(以下、
単に基板とする)8は、第2層ガラス1bの切り欠き7中
に置かれ、ハンダ付け等の導通手段により給電点6a,
6bに接続される。さらに、基板8を含む切り欠き7全
体は樹脂製のカバー9により封入されて、このカバー9
を貫通して信号ケーブル10は取り出される。
【0027】また、非導電スロット5が形成された透明
導電膜2はこのカバー9により雰囲気から遮断されてい
て、これにより大気中の湿度等による特性の変化や劣化
が防止される。カバー9の内部を樹脂で充填することも
有効である。
導電膜2はこのカバー9により雰囲気から遮断されてい
て、これにより大気中の湿度等による特性の変化や劣化
が防止される。カバー9の内部を樹脂で充填することも
有効である。
【0028】また、車両用アンテナガラスの端子取り出
し部の構造については、本実施の形態に示されるもので
はなく、図9に示すように設計変更しても差し支えな
い。すなわち、上述した実施の形態では、透明導電膜2
が形成されたガラス面と同一面に給電マッチング回路
(平衡変換回路又は不平衡変換回路3に相当)及び給電
点6を設けていた。ところが、図9(a)(b)に示す
変形形態では、透明導電膜2を第2層ガラス1bの車外
側に設け、第2層ガラスの車内側に給電点6a,6b
(図9(b)では6で示す)と給電マッチング回路(平
衡変換回路又は不平衡変換回路3に相当)を設けるもの
である。尚、符号11は例えばポリビニルブチラールな
どの合せ樹脂フィルムからなる中間膜である。原理的に
は非導電スロット5と給電点6a,6bとが第2層ガラ
ス1bを介して電磁的に結合されており、非導電スロッ
ト5と給電点6a,6bとが誘電体ガラス(第2層ガラ
ス1b)を介してコンデンサ要素を構成し、このコンデ
ンサ要素を介して信号成分を給電点6a,6bに取り出
すものである。
し部の構造については、本実施の形態に示されるもので
はなく、図9に示すように設計変更しても差し支えな
い。すなわち、上述した実施の形態では、透明導電膜2
が形成されたガラス面と同一面に給電マッチング回路
(平衡変換回路又は不平衡変換回路3に相当)及び給電
点6を設けていた。ところが、図9(a)(b)に示す
変形形態では、透明導電膜2を第2層ガラス1bの車外
側に設け、第2層ガラスの車内側に給電点6a,6b
(図9(b)では6で示す)と給電マッチング回路(平
衡変換回路又は不平衡変換回路3に相当)を設けるもの
である。尚、符号11は例えばポリビニルブチラールな
どの合せ樹脂フィルムからなる中間膜である。原理的に
は非導電スロット5と給電点6a,6bとが第2層ガラ
ス1bを介して電磁的に結合されており、非導電スロッ
ト5と給電点6a,6bとが誘電体ガラス(第2層ガラ
ス1b)を介してコンデンサ要素を構成し、このコンデ
ンサ要素を介して信号成分を給電点6a,6bに取り出
すものである。
【0029】この構成によれば、図8の態様に比べて、
切り欠き7が不要となり、透明導電膜2は合せガラス中
に外部から封入されたままで平衡変換回路又は不平衡変
換回路3と信号ケーブルとの接続手段を設けることがで
きるため、透明導電膜2を外部雰囲気から遮断するため
にカバーを設けたり、樹脂を充填する等の措置を省略で
きるという長所を有する。
切り欠き7が不要となり、透明導電膜2は合せガラス中
に外部から封入されたままで平衡変換回路又は不平衡変
換回路3と信号ケーブルとの接続手段を設けることがで
きるため、透明導電膜2を外部雰囲気から遮断するため
にカバーを設けたり、樹脂を充填する等の措置を省略で
きるという長所を有する。
【0030】尚、図9(b)の態様の変形形態として、
図9(c)に示すものが挙げられる。これは、第1層ガ
ラス1aの車内側に透明導電膜2を設け、前記中間膜1
1と第2層ガラス1bを介して給電点6a,6b(図9
(c)では6で示す)と結合させるものであり、図9
(b)の態様と略同様の作用を奏する。
図9(c)に示すものが挙げられる。これは、第1層ガ
ラス1aの車内側に透明導電膜2を設け、前記中間膜1
1と第2層ガラス1bを介して給電点6a,6b(図9
(c)では6で示す)と結合させるものであり、図9
(b)の態様と略同様の作用を奏する。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、透明導電膜の領域内に所定の外周長寸法の非導電ス
ロットを形成するようにしたので、受信周波数に併せて
非導電スロットを構成することが可能になり、その分、
任意の高周波帯において簡単にインピダンス整合の最適
化を図り、常時良好なアンテナ性能を得ることができ
る。
ば、透明導電膜の領域内に所定の外周長寸法の非導電ス
ロットを形成するようにしたので、受信周波数に併せて
非導電スロットを構成することが可能になり、その分、
任意の高周波帯において簡単にインピダンス整合の最適
化を図り、常時良好なアンテナ性能を得ることができ
る。
【図1】 本発明が適用された車両用ガラスアンテナの
実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
【図2】 図1中の要部を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1モデルの周波数と反射係数との
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る車両用ガラスアンテナの
変形形態を示す説明図である。
変形形態を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1に係る車両用ガラスアンテナの
他の変形形態を示す説明図である。
他の変形形態を示す説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る車両用ガラスアンテナの
別の変形形態部を示す説明図である。
別の変形形態部を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1に係る車両用ガラスアンテナの
更に別の変形形態を示す説明図である。
更に別の変形形態を示す説明図である。
【図8】 (a)は実施の形態1に係る車両用ガラスア
ンテナの端子取り出し部の詳細を示す説明図である。
(b)は(a)中B−B線断面図である。
ンテナの端子取り出し部の詳細を示す説明図である。
(b)は(a)中B−B線断面図である。
【図9】 (a)は実施の形態1に係る車両用ガラスア
ンテナの端子取り出し部の他の変形形態を示す説明図で
ある。(b)は(a)中B−B線断面図、(c)は
(b)の変形形態を示す説明図である。
ンテナの端子取り出し部の他の変形形態を示す説明図で
ある。(b)は(a)中B−B線断面図、(c)は
(b)の変形形態を示す説明図である。
【図10】 従来における車両用ガラスアンテナの一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1…窓ガラス、2…透明導電膜、3…平衡変換回路又は
不平衡変換回路、4…同軸ケーブル、5…非導電スロッ
ト、6a,6b…給電点
不平衡変換回路、4…同軸ケーブル、5…非導電スロッ
ト、6a,6b…給電点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沢 純一 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 青峰 信孝 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA03 AB08 AB17 LA01 LA18
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の窓ガラス(1)の略全面に透明導
電膜(2)を形成し、この透明導電膜(2)を利用して
アンテナを構成するようにした車両用ガラスアンテナに
おいて、 前記透明導電膜(2)の領域内には透明導電膜(2)の
一部が閉空間スロット状に切り欠かれた非導電スロット
(5)を設け、この非導電スロット(5)の外周長を受
信波長をλとした場合に(0.4〜1.0)λに設定
し、かつ、非導電スロット(5)の長手方向に直交する
幅方向対向部位に一対の給電点(6a),(6b)を設
けるようにしたことを特徴とする車両用ガラスアンテ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36500599A JP2001185928A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36500599A JP2001185928A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ガラスアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001185928A true JP2001185928A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18483203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36500599A Pending JP2001185928A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ガラスアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001185928A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006080999A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Fujitsu Ten Ltd | テレビ電波用アンテナ |
JP2009033735A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-02-12 | Asahi Glass Co Ltd | 自動車用高周波ガラスアンテナ及び後部窓ガラス板 |
JP2010114688A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Asahi Glass Co Ltd | スロットアンテナ及び車両用窓ガラス |
WO2011004877A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
WO2012008215A1 (ja) | 2010-07-15 | 2012-01-19 | セントラル硝子株式会社 | 車両用ガラスアンテナ |
WO2012073790A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
WO2014157535A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
JP2016516623A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-06-09 | エージーシー オートモーティヴ アメリカズ アールアンドディー,インコーポレイテッド | 特性増強スリットを有する透明領域を備える窓組立体 |
JP2016518797A (ja) * | 2013-05-14 | 2016-06-23 | クヮンジュ・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー | アンテナ装置及びその製造方法 |
CN106654562A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-10 | 深圳市信维通信股份有限公司 | 毫米波天线及其天线系统 |
CN107851889A (zh) * | 2015-07-24 | 2018-03-27 | 旭硝子株式会社 | 玻璃天线和具有玻璃天线的车辆用窗玻璃 |
JP2021512571A (ja) * | 2018-03-05 | 2021-05-13 | ピッツバーグ グラス ワークス、エルエルシー | 加熱機能及びアンテナ機能を有する窓アセンブリ |
CN116587696A (zh) * | 2023-04-06 | 2023-08-15 | 福耀玻璃工业集团股份有限公司 | 玻璃组件及车辆 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36500599A patent/JP2001185928A/ja active Pending
Cited By (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006080999A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Fujitsu Ten Ltd | テレビ電波用アンテナ |
JP2009033735A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-02-12 | Asahi Glass Co Ltd | 自動車用高周波ガラスアンテナ及び後部窓ガラス板 |
JP2010114688A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Asahi Glass Co Ltd | スロットアンテナ及び車両用窓ガラス |
JP5655782B2 (ja) * | 2009-07-09 | 2015-01-21 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
WO2011004877A1 (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-13 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
CN102474002A (zh) * | 2009-07-09 | 2012-05-23 | 旭硝子株式会社 | 车辆用窗玻璃及天线 |
US8941545B2 (en) | 2009-07-09 | 2015-01-27 | Asahi Glass Company, Limited | Windowpane for vehicle and antenna |
WO2012008215A1 (ja) | 2010-07-15 | 2012-01-19 | セントラル硝子株式会社 | 車両用ガラスアンテナ |
US9350071B2 (en) | 2010-07-15 | 2016-05-24 | Central Glass Company, Limited | Window-glass antenna for vehicle |
US10050329B2 (en) | 2010-07-15 | 2018-08-14 | Central Glass Company, Limited | Window-glass antenna for vehicle |
WO2012073790A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
US9118114B2 (en) | 2010-11-30 | 2015-08-25 | Asahi Glass Company, Limited | Window glass for vehicle and antenna |
JP2016516623A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-06-09 | エージーシー オートモーティヴ アメリカズ アールアンドディー,インコーポレイテッド | 特性増強スリットを有する透明領域を備える窓組立体 |
US9960482B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-05-01 | Agc Automotive Americas R&D, Inc. | Window assembly with transparent regions having a performance enhancing slit formed therein |
WO2014157535A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
CN105075009A (zh) * | 2013-03-27 | 2015-11-18 | 旭硝子株式会社 | 车辆用窗玻璃及天线 |
JPWO2014157535A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2017-02-16 | 旭硝子株式会社 | 車両用窓ガラス及びアンテナ |
CN105075009B (zh) * | 2013-03-27 | 2017-08-22 | 旭硝子株式会社 | 车辆用窗玻璃及天线 |
US9755300B2 (en) | 2013-03-27 | 2017-09-05 | Asahi Glass Company, Limited | Windshield and antenna |
JP2016518797A (ja) * | 2013-05-14 | 2016-06-23 | クヮンジュ・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー | アンテナ装置及びその製造方法 |
CN107851889A (zh) * | 2015-07-24 | 2018-03-27 | 旭硝子株式会社 | 玻璃天线和具有玻璃天线的车辆用窗玻璃 |
JPWO2017018324A1 (ja) * | 2015-07-24 | 2018-06-07 | 旭硝子株式会社 | ガラスアンテナ及びガラスアンテナを備える車両用窓ガラス |
EP3327862A4 (en) * | 2015-07-24 | 2019-04-10 | AGC Inc. | GLASS ANTENNA AND VEHICLE GLASS WITH GLASS ANTENNA |
US10297897B2 (en) | 2015-07-24 | 2019-05-21 | AGC Inc. | Glass antenna and vehicle window glass provided with glass antenna |
CN106654562A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-10 | 深圳市信维通信股份有限公司 | 毫米波天线及其天线系统 |
JP2021512571A (ja) * | 2018-03-05 | 2021-05-13 | ピッツバーグ グラス ワークス、エルエルシー | 加熱機能及びアンテナ機能を有する窓アセンブリ |
CN116587696A (zh) * | 2023-04-06 | 2023-08-15 | 福耀玻璃工业集团股份有限公司 | 玻璃组件及车辆 |
WO2024208322A1 (zh) * | 2023-04-06 | 2024-10-10 | 福耀玻璃工业集团股份有限公司 | 玻璃组件及车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5083135A (en) | Transparent film antenna for a vehicle window | |
JP6632634B2 (ja) | 車両ウィンドウアンテナ板材 | |
EP1419552B1 (en) | Vehicle windshield with fractal antenna(s) | |
JP2001185928A (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JP3568011B2 (ja) | 車体の少くとも1個所の窓ガラス用開口にアンテナ窓ガラスが装着されている自動車 | |
EP2122749B1 (en) | Antenna connector | |
US4746925A (en) | Shielded dipole glass antenna with coaxial feed | |
EP2630691B1 (en) | Wideband antenna | |
EP2660930B1 (en) | Antenna | |
KR20040088577A (ko) | 광대역 평면 역f형 안테나 | |
US9337525B2 (en) | Hidden window antenna | |
US9653792B2 (en) | Window antenna loaded with a coupled transmission line filter | |
CA3163880A1 (en) | Multilayer glass patch antenna | |
JP6123033B2 (ja) | 透明層とアンテナ要素とを備えるウインドウアセンブリ | |
US10290932B2 (en) | Glass antenna and vehicle window glass provided with glass antenna | |
US20210234254A1 (en) | Heatable vehicle glazing with antennas | |
CN101595595B (zh) | 天线连接器 | |
EP2926407B1 (en) | Laminated glazing with first and second antennas | |
US7773047B2 (en) | Antenna and method of making the same | |
JPH02177601A (ja) | 自動車用窓ガラス | |
JP7392550B2 (ja) | 車両用窓ガラス | |
JP2003124673A (ja) | 電磁波シールド性を有するフィルム | |
JPH0368562B2 (ja) | ||
JP7511121B2 (ja) | 車両用窓ガラス | |
JP7468076B2 (ja) | 車両用窓ガラス |