JP2001182514A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
内燃機関の動弁装置Info
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- JP2001182514A JP2001182514A JP37083499A JP37083499A JP2001182514A JP 2001182514 A JP2001182514 A JP 2001182514A JP 37083499 A JP37083499 A JP 37083499A JP 37083499 A JP37083499 A JP 37083499A JP 2001182514 A JP2001182514 A JP 2001182514A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数の機関弁の上端に個別に当接可能とした複
数の弁当接部が設けられるロッカアームに、動弁カムに
摺接するカムスリッパが設けられる内燃機関の動弁装置
において、ロッカアームの重量を低減する。 【解決手段】カムスリッパ56に対応する部分でロッカ
アーム50には、該ロッカアーム50の両側面に開口し
た凹部66が設けられる。
数の弁当接部が設けられるロッカアームに、動弁カムに
摺接するカムスリッパが設けられる内燃機関の動弁装置
において、ロッカアームの重量を低減する。 【解決手段】カムスリッパ56に対応する部分でロッカ
アーム50には、該ロッカアーム50の両側面に開口し
た凹部66が設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッカアームの基
端に設けられる揺動支持部がシリンダヘッドに設けられ
たアーム支持部で揺動可能に支承され、複数の機関弁の
上端に個別に当接可能とした複数の弁当接部がロッカア
ームの先端に設けられ、前記揺動支持部および前記各弁
当接部間の中間部でロッカアームには、動弁カムに摺接
するカムスリッパが設けられる内燃機関の動弁装置に関
する。
端に設けられる揺動支持部がシリンダヘッドに設けられ
たアーム支持部で揺動可能に支承され、複数の機関弁の
上端に個別に当接可能とした複数の弁当接部がロッカア
ームの先端に設けられ、前記揺動支持部および前記各弁
当接部間の中間部でロッカアームには、動弁カムに摺接
するカムスリッパが設けられる内燃機関の動弁装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、たとえば特公
平1−59404号公報等で既に知られており、機関弁
にそれぞれ当接する一対の弁当接部が単一のロッカアー
ムの先端に設けられ、動弁カムに摺接するカムスリッパ
がロッカアームの中間部に設けられている。
平1−59404号公報等で既に知られており、機関弁
にそれぞれ当接する一対の弁当接部が単一のロッカアー
ムの先端に設けられ、動弁カムに摺接するカムスリッパ
がロッカアームの中間部に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の機関
弁を単一のロッカアームで駆動するようにしたものであ
り、ロッカアームの幅が大きくならざるを得ず、それに
伴ってロッカアームの重量増加を招きがちであるが、上
記従来のものでは、ロッカアームの重量を軽減するため
の構造は開示されていない。
弁を単一のロッカアームで駆動するようにしたものであ
り、ロッカアームの幅が大きくならざるを得ず、それに
伴ってロッカアームの重量増加を招きがちであるが、上
記従来のものでは、ロッカアームの重量を軽減するため
の構造は開示されていない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、複数の機関弁を駆動するロッカアームの重量
低減を図った内燃機関の動弁装置を提供することを目的
とする。
のであり、複数の機関弁を駆動するロッカアームの重量
低減を図った内燃機関の動弁装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ロッカアームの基端に設け
られる揺動支持部がシリンダヘッドに設けられたアーム
支持部で揺動可能に支承され、複数の機関弁の上端に個
別に当接可能とした複数の弁当接部がロッカアームの先
端に設けられ、前記揺動支持部および前記各弁当接部間
の中間部でロッカアームには、動弁カムに摺接するカム
スリッパが設けられる内燃機関の動弁装置において、前
記カムスリッパに対応する部分でロッカアームには、該
ロッカアームの両側面に開口した凹部が設けられること
を特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、ロッカアームの基端に設け
られる揺動支持部がシリンダヘッドに設けられたアーム
支持部で揺動可能に支承され、複数の機関弁の上端に個
別に当接可能とした複数の弁当接部がロッカアームの先
端に設けられ、前記揺動支持部および前記各弁当接部間
の中間部でロッカアームには、動弁カムに摺接するカム
スリッパが設けられる内燃機関の動弁装置において、前
記カムスリッパに対応する部分でロッカアームには、該
ロッカアームの両側面に開口した凹部が設けられること
を特徴とする。
【0006】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、カムスリッパに対応する部分でロッカアームの両
側面に開口する凹部が該ロッカアームに設けられるの
で、ロッカアームの重量を低減することができる。
れば、カムスリッパに対応する部分でロッカアームの両
側面に開口する凹部が該ロッカアームに設けられるの
で、ロッカアームの重量を低減することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記ロッカアームには、先
端に前記弁当接部がそれぞれ設けられるようにして前記
揺動支持部から延設される一対の支持壁が設けられ、両
支持壁と、それらの支持壁間に配置される前記カムスリ
ッパとの間を結ぶ一対の連結筒内に前記凹部がそれぞれ
形成されることを特徴とし、かかる構成によれば、一対
の連結筒を介してカムスリッパが両支持壁に連設される
ので、支持壁の剛性およびカムスリッパの支持剛性が低
下することを回避しつつロッカアームの重量を低減する
ことがきる。
記載の発明の構成に加えて、前記ロッカアームには、先
端に前記弁当接部がそれぞれ設けられるようにして前記
揺動支持部から延設される一対の支持壁が設けられ、両
支持壁と、それらの支持壁間に配置される前記カムスリ
ッパとの間を結ぶ一対の連結筒内に前記凹部がそれぞれ
形成されることを特徴とし、かかる構成によれば、一対
の連結筒を介してカムスリッパが両支持壁に連設される
ので、支持壁の剛性およびカムスリッパの支持剛性が低
下することを回避しつつロッカアームの重量を低減する
ことがきる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
のであり、図1は内燃機関の一部縦断面図、図2は図1
の2矢視平面図、図3は排気側ロッカアームの平面図、
図4は図3の4−4線断面図である。
のであり、図1は内燃機関の一部縦断面図、図2は図1
の2矢視平面図、図3は排気側ロッカアームの平面図、
図4は図3の4−4線断面図である。
【0010】先ず図1および図2において、この多気筒
内燃機関は、シリンダブロック15と、該シリンダブロ
ック15の上部にガスケット17を介して結合されるシ
リンダヘッド16とを備え、各気筒毎にシリンダブロッ
ク15に設けられるシリンダ18にピストン19がそれ
ぞれ摺動可能に嵌合される。またシリンダブロック1
5、シリンダヘッド16および各ピストン19により、
各気筒毎に燃焼室20が形成される。
内燃機関は、シリンダブロック15と、該シリンダブロ
ック15の上部にガスケット17を介して結合されるシ
リンダヘッド16とを備え、各気筒毎にシリンダブロッ
ク15に設けられるシリンダ18にピストン19がそれ
ぞれ摺動可能に嵌合される。またシリンダブロック1
5、シリンダヘッド16および各ピストン19により、
各気筒毎に燃焼室20が形成される。
【0011】シリンダヘッド16には、燃焼室20の天
井面一側に臨む一対の吸気弁口21…と、両吸気弁口2
1…に共通に連なってシリンダヘッド16の一側面(図
1の右側面)に開口する吸気ポート22とが各気筒毎に
設けられるとともに、燃焼室20の天井面他側に臨む一
対の排気弁口23…と、両排気弁口23…に共通に連な
ってシリンダヘッド16の他側面(図1の左側面)に開
口する排気ポート24とが各気筒毎に設けられる。
井面一側に臨む一対の吸気弁口21…と、両吸気弁口2
1…に共通に連なってシリンダヘッド16の一側面(図
1の右側面)に開口する吸気ポート22とが各気筒毎に
設けられるとともに、燃焼室20の天井面他側に臨む一
対の排気弁口23…と、両排気弁口23…に共通に連な
ってシリンダヘッド16の他側面(図1の左側面)に開
口する排気ポート24とが各気筒毎に設けられる。
【0012】各吸気弁口21…をそれぞれ開閉可能な吸
気弁VI,VIのステム25…はシリンダヘッド16に
設けられたガイド筒26…に摺動可能に嵌合され、ガイ
ド筒26…から上方に突出したステム25…の上端部に
設けられるリテーナ27,27およびシリンダヘッド1
6間に、吸気弁VI,VIを上方すなわち閉弁方向に付
勢する弁ばね28…が設けられる。また排気弁口23…
をそれぞれ開閉可能な機関弁としての排気弁VE,VE
のステム29…はシリンダヘッド16に設けられたガイ
ド筒30…に摺動可能に嵌合され、ガイド筒30…から
上方に突出したステム29…の上端部に設けられるリテ
ーナ31,31およびシリンダヘッド16間に、排気弁
VE,VEを上方すなわち閉弁方向に付勢する弁ばね3
2…が設けられる。
気弁VI,VIのステム25…はシリンダヘッド16に
設けられたガイド筒26…に摺動可能に嵌合され、ガイ
ド筒26…から上方に突出したステム25…の上端部に
設けられるリテーナ27,27およびシリンダヘッド1
6間に、吸気弁VI,VIを上方すなわち閉弁方向に付
勢する弁ばね28…が設けられる。また排気弁口23…
をそれぞれ開閉可能な機関弁としての排気弁VE,VE
のステム29…はシリンダヘッド16に設けられたガイ
ド筒30…に摺動可能に嵌合され、ガイド筒30…から
上方に突出したステム29…の上端部に設けられるリテ
ーナ31,31およびシリンダヘッド16間に、排気弁
VE,VEを上方すなわち閉弁方向に付勢する弁ばね3
2…が設けられる。
【0013】両吸気弁VI,VIは吸気側動弁装置33
で開閉駆動され、両排気弁VE,VEは排気側動弁装置
34で開閉駆動されるものであり、両動弁装置33,3
4間には、燃焼室20の中央部に臨んでシリンダヘッド
16に取付けられる点火プラグ35を挿入するためのプ
ラグ挿入筒36が上下に延びるようにして配置され、該
プラグ挿入筒36の下端はシリンダヘッド16に取付け
られる。
で開閉駆動され、両排気弁VE,VEは排気側動弁装置
34で開閉駆動されるものであり、両動弁装置33,3
4間には、燃焼室20の中央部に臨んでシリンダヘッド
16に取付けられる点火プラグ35を挿入するためのプ
ラグ挿入筒36が上下に延びるようにして配置され、該
プラグ挿入筒36の下端はシリンダヘッド16に取付け
られる。
【0014】吸気側動弁装置33は、一対の吸気弁V
I,VIに個別に対応した一対の吸気側ロッカアーム3
7,38と、両吸気側ロッカアーム37,38を揺動可
能に支承する吸気側ロッカシャフト39と、該ロッカシ
ャフト39と平行な軸線まわりに回転可能な吸気側カム
シャフト40とを備える。
I,VIに個別に対応した一対の吸気側ロッカアーム3
7,38と、両吸気側ロッカアーム37,38を揺動可
能に支承する吸気側ロッカシャフト39と、該ロッカシ
ャフト39と平行な軸線まわりに回転可能な吸気側カム
シャフト40とを備える。
【0015】吸気側ロッカシャフト39は、各気筒間で
シリンダヘッド16に設けられたホルダ壁41,41…
で固定的に支持されており、両吸気側ロッカアーム3
7,38の基端が吸気側ロッカシャフト39で揺動自在
に支承される。また両吸気側ロッカアーム37,38の
先端には、対応の吸気弁VI,VIの上端すなわちステ
ム25…の上端に当接するタペットねじ42A,42B
が進退位置を調節可能として螺合される。吸気側カムシ
ャフト40は、図示しないクランクシャフトに1/2の
減速比で連動、連結されるものであり、前記ホルダ壁4
1,41…と、それらのホルダ壁41,41…の上端に
締結されるカムホルダ43,43…とで回転自在に支承
される。
シリンダヘッド16に設けられたホルダ壁41,41…
で固定的に支持されており、両吸気側ロッカアーム3
7,38の基端が吸気側ロッカシャフト39で揺動自在
に支承される。また両吸気側ロッカアーム37,38の
先端には、対応の吸気弁VI,VIの上端すなわちステ
ム25…の上端に当接するタペットねじ42A,42B
が進退位置を調節可能として螺合される。吸気側カムシ
ャフト40は、図示しないクランクシャフトに1/2の
減速比で連動、連結されるものであり、前記ホルダ壁4
1,41…と、それらのホルダ壁41,41…の上端に
締結されるカムホルダ43,43…とで回転自在に支承
される。
【0016】吸気側カムシャフト40には、一方の吸気
側ロッカアーム37に対応した高速用動弁カム44と、
他方の吸気側ロッカアーム38に対応した低速用動弁カ
ム45とが設けられており、一方の吸気側ロッカアーム
37に設けられたカムスリッパ46が高速用動弁カム4
4に摺接し、他方の吸気側ロッカアーム38に設けられ
たカムスリッパ(図示せず)が低速用動弁カム45に摺
接する。
側ロッカアーム37に対応した高速用動弁カム44と、
他方の吸気側ロッカアーム38に対応した低速用動弁カ
ム45とが設けられており、一方の吸気側ロッカアーム
37に設けられたカムスリッパ46が高速用動弁カム4
4に摺接し、他方の吸気側ロッカアーム38に設けられ
たカムスリッパ(図示せず)が低速用動弁カム45に摺
接する。
【0017】しかも両吸気側ロッカアーム37,38間
には、両ロッカアーム37,38の連動および連動解除
を切換可能な連動切換手段(図示せず)が設けられてお
り、該連動切換手段は、機関の低速運転時には両吸気側
ロッカアーム37,38を相互に独立して揺動作動せし
め、機関の高速運転時には両吸気側ロッカアーム37,
38を連動して揺動作動せしめる。したがって機関の低
速運転時には、一方の吸気側ロッカアーム37が高速用
動弁カム44のカムプロフィルに対応した作動特性で一
方の吸気弁VIを開閉駆動するように揺動作動するのに
対し、他方の吸気側ロッカアーム38は低速用動弁カム
45のカムプロフィルに対応した作動特性で他方の吸気
弁VIを開閉駆動するように揺動作動し、機関の高速運
転時には、両吸気側ロッカアーム37,38が高速用動
弁カム44のカムプロフィルに対応した作動特性で両吸
気弁VI,VIを開閉駆動するように揺動作動する。
には、両ロッカアーム37,38の連動および連動解除
を切換可能な連動切換手段(図示せず)が設けられてお
り、該連動切換手段は、機関の低速運転時には両吸気側
ロッカアーム37,38を相互に独立して揺動作動せし
め、機関の高速運転時には両吸気側ロッカアーム37,
38を連動して揺動作動せしめる。したがって機関の低
速運転時には、一方の吸気側ロッカアーム37が高速用
動弁カム44のカムプロフィルに対応した作動特性で一
方の吸気弁VIを開閉駆動するように揺動作動するのに
対し、他方の吸気側ロッカアーム38は低速用動弁カム
45のカムプロフィルに対応した作動特性で他方の吸気
弁VIを開閉駆動するように揺動作動し、機関の高速運
転時には、両吸気側ロッカアーム37,38が高速用動
弁カム44のカムプロフィルに対応した作動特性で両吸
気弁VI,VIを開閉駆動するように揺動作動する。
【0018】排気側動弁装置34は、一対の排気弁V
E,VEに共通である単一の排気側ロッカアーム50
と、排気側ロッカアーム50を揺動可能に支承するアー
ム支持部としての排気側ロッカシャフト51と、該ロッ
カシャフト51と平行な軸線まわりに回転可能な排気側
カムシャフト52とを備える。
E,VEに共通である単一の排気側ロッカアーム50
と、排気側ロッカアーム50を揺動可能に支承するアー
ム支持部としての排気側ロッカシャフト51と、該ロッ
カシャフト51と平行な軸線まわりに回転可能な排気側
カムシャフト52とを備える。
【0019】排気側ロッカシャフト51は、前記吸気側
ロッカシャフト39と平行な軸線を有するものであり、
該吸気側ロッカシャフト39と同様にホルダ壁41,4
1…で固定的に支持される。この排気側ロッカシャフト
51で排気側ロッカアーム50の基端が揺動自在に支承
され、排気側ロッカアーム50の先端には、対応の排気
弁VE,VEの上端すなわちステム29…の上端に当接
する弁当接部としての第1および第2タペットねじ53
A,53Bが進退位置を調節可能として螺合される。ま
た排気側カムシャフト52は、図示しないクランクシャ
フトに1/2の減速比で連動、連結されるものであり、
前記ホルダ壁41,41…と、それらのホルダ壁41,
41…の上端に締結されるカムホルダ54,54…とで
回転自在に支承される。
ロッカシャフト39と平行な軸線を有するものであり、
該吸気側ロッカシャフト39と同様にホルダ壁41,4
1…で固定的に支持される。この排気側ロッカシャフト
51で排気側ロッカアーム50の基端が揺動自在に支承
され、排気側ロッカアーム50の先端には、対応の排気
弁VE,VEの上端すなわちステム29…の上端に当接
する弁当接部としての第1および第2タペットねじ53
A,53Bが進退位置を調節可能として螺合される。ま
た排気側カムシャフト52は、図示しないクランクシャ
フトに1/2の減速比で連動、連結されるものであり、
前記ホルダ壁41,41…と、それらのホルダ壁41,
41…の上端に締結されるカムホルダ54,54…とで
回転自在に支承される。
【0020】排気側カムシャフト52には、排気側ロッ
カアーム50に対応して動弁カム55が設けられる。ま
た排気側ロッカアーム50には、一体もしくは別部材の
固着によりカムスリッパ56が設けられており、該カム
スリッパ56が前記動弁カム55に摺接する。
カアーム50に対応して動弁カム55が設けられる。ま
た排気側ロッカアーム50には、一体もしくは別部材の
固着によりカムスリッパ56が設けられており、該カム
スリッパ56が前記動弁カム55に摺接する。
【0021】図3において、排気側ロッカアーム50に
は、排気側ロッカシャフト51を挿通せしめて該ロッカ
シャフト51で揺動可能に支承される円筒状の揺動支持
部57が基端に設けられるとともに、排気側ロッカシャ
フト51の軸線に直交する平面に沿うようにして前記揺
動支持部57の両端部から延設される第1および第2支
持壁58,59と、第1および第2支持壁58,59の
先端間を連結する連結壁60とが設けられる。
は、排気側ロッカシャフト51を挿通せしめて該ロッカ
シャフト51で揺動可能に支承される円筒状の揺動支持
部57が基端に設けられるとともに、排気側ロッカシャ
フト51の軸線に直交する平面に沿うようにして前記揺
動支持部57の両端部から延設される第1および第2支
持壁58,59と、第1および第2支持壁58,59の
先端間を連結する連結壁60とが設けられる。
【0022】第1および第2支持壁58,59の先端に
は、外周面を円弧状とした第1および第2ボス部58
a,59aが排気側ロッカシャフト51の軸線と平行に
並ぶようにして一体に形成される。而して第1および第
2支持壁58,59は、排気側ロッカシャフト51の軸
線に直交する平面に沿うようにして揺動支持部57の両
端部から延設されることが好ましく、第1および第2ボ
ス部58a,59aおよび揺動支持部57が、排気側ロ
ッカシャフト51の軸線に直交する第1および第2支持
壁58,59で連結されることが好ましい。
は、外周面を円弧状とした第1および第2ボス部58
a,59aが排気側ロッカシャフト51の軸線と平行に
並ぶようにして一体に形成される。而して第1および第
2支持壁58,59は、排気側ロッカシャフト51の軸
線に直交する平面に沿うようにして揺動支持部57の両
端部から延設されることが好ましく、第1および第2ボ
ス部58a,59aおよび揺動支持部57が、排気側ロ
ッカシャフト51の軸線に直交する第1および第2支持
壁58,59で連結されることが好ましい。
【0023】前記各ボス部58a,59aには第1およ
び第2タペットねじ53A,53Bを螺合せしめるねじ
孔61A,61Bが設けられる。またカムスリッパ56
は、前記揺動支持部57および両タペットねじ53A,
53B間の中間部すなわち排気側ロッカシャフト51の
軸線からずれた位置で排気側ロッカアーム50に設けら
れている。
び第2タペットねじ53A,53Bを螺合せしめるねじ
孔61A,61Bが設けられる。またカムスリッパ56
は、前記揺動支持部57および両タペットねじ53A,
53B間の中間部すなわち排気側ロッカシャフト51の
軸線からずれた位置で排気側ロッカアーム50に設けら
れている。
【0024】前記第1および第2タペットねじ53A,
53Bのうち排気側ロッカシャフト51の軸線に沿う一
端側(図3の下端側)に配置される第1タペットねじ5
3Aの中心すなわち第1ボス部58aにおけるねじ孔6
1Aの中心およびカムスリッパ56への動弁カム55の
接触範囲(図3の交差する斜線部で示す範囲)を通る第
1直線L1と、前記第1および第2タペットねじ53
A,53Bのうち排気側ロッカシャフト51の軸線に沿
う他端側(図3の上端側)に配置される第2タペットね
じ53Bの中心すなわち第2ボス部59aにおけるねじ
孔61Bの中心およびカムスリッパ56への動弁カム5
5の接触範囲を通る第2直線L2と、排気側ロッカシャ
フト51の軸線Cとが排気側ロッカアーム50の平面視
で交わる交点P1,P2は、揺動支持部57の軸方向両
端よりも内方に配置される。すなわち揺動支持部57は
第1および第2交点P1,P2よりも外方に両端面が配
置される長さを有するように形成される。また前記第1
および第2直線L1,L2は、カムスリッパ56への動
弁カム55の接触範囲の中心を通ることが望ましい。
53Bのうち排気側ロッカシャフト51の軸線に沿う一
端側(図3の下端側)に配置される第1タペットねじ5
3Aの中心すなわち第1ボス部58aにおけるねじ孔6
1Aの中心およびカムスリッパ56への動弁カム55の
接触範囲(図3の交差する斜線部で示す範囲)を通る第
1直線L1と、前記第1および第2タペットねじ53
A,53Bのうち排気側ロッカシャフト51の軸線に沿
う他端側(図3の上端側)に配置される第2タペットね
じ53Bの中心すなわち第2ボス部59aにおけるねじ
孔61Bの中心およびカムスリッパ56への動弁カム5
5の接触範囲を通る第2直線L2と、排気側ロッカシャ
フト51の軸線Cとが排気側ロッカアーム50の平面視
で交わる交点P1,P2は、揺動支持部57の軸方向両
端よりも内方に配置される。すなわち揺動支持部57は
第1および第2交点P1,P2よりも外方に両端面が配
置される長さを有するように形成される。また前記第1
および第2直線L1,L2は、カムスリッパ56への動
弁カム55の接触範囲の中心を通ることが望ましい。
【0025】しかも揺動支持部57は、第1および第2
タペットねじ53A,53Bの中心間の距離よりも長く
形成されており、第1および第2タペットねじ53A,
53Bの中心を通って排気側ロッカシャフト51の軸線
Cに直交する第3および第4直線L3,L4が、揺動支
持部57の軸方向両端よりも内方に配置される。
タペットねじ53A,53Bの中心間の距離よりも長く
形成されており、第1および第2タペットねじ53A,
53Bの中心を通って排気側ロッカシャフト51の軸線
Cに直交する第3および第4直線L3,L4が、揺動支
持部57の軸方向両端よりも内方に配置される。
【0026】図4を併せて参照して、前記カムスリッパ
56は、第1および第2支持壁58,59間の中間部に
配置されており、両支持壁58,59とカムスリッパ5
6との間は排気側ロッカシャフト51と平行に延びる連
結筒65,65で連結される。しかもそれらの連結筒6
5,65内に、外端を排気側ロッカアーム50の外側面
すなわち第1および第2支持壁58,59の外側面に開
口する断面円形の凹部66,66が同軸に設けられる。
また両凹部66,66の内端間を同軸に結ぶ貫通孔67
が、カムスリッパ56に対応する部分で排気側ロッカア
ーム50に設けられており、該貫通孔67は、両凹部6
6,66よりも小径に形成される。
56は、第1および第2支持壁58,59間の中間部に
配置されており、両支持壁58,59とカムスリッパ5
6との間は排気側ロッカシャフト51と平行に延びる連
結筒65,65で連結される。しかもそれらの連結筒6
5,65内に、外端を排気側ロッカアーム50の外側面
すなわち第1および第2支持壁58,59の外側面に開
口する断面円形の凹部66,66が同軸に設けられる。
また両凹部66,66の内端間を同軸に結ぶ貫通孔67
が、カムスリッパ56に対応する部分で排気側ロッカア
ーム50に設けられており、該貫通孔67は、両凹部6
6,66よりも小径に形成される。
【0027】再び図3において、円筒状である揺動支持
部57は、排気側ロッカシャフト51を囲繞する薄肉円
筒部57aの軸方向両端に、排気側ロッカシャフト51
を囲繞する円筒状にして前記薄肉円筒部57aよりも肉
厚の厚肉円筒部57b,57bがそれぞれ一体に連設さ
れて成るものであり、第1および第2支持壁58,59
は厚肉円筒部57b,57bに連設される。
部57は、排気側ロッカシャフト51を囲繞する薄肉円
筒部57aの軸方向両端に、排気側ロッカシャフト51
を囲繞する円筒状にして前記薄肉円筒部57aよりも肉
厚の厚肉円筒部57b,57bがそれぞれ一体に連設さ
れて成るものであり、第1および第2支持壁58,59
は厚肉円筒部57b,57bに連設される。
【0028】前記揺動支持部57の軸方向中央部すなわ
ち薄肉円筒部57aの軸方向中間部は、プラグ挿入筒3
6に対応する位置に配置されるものであり、このプラグ
挿入筒36に対応した位置で揺動支持部57および排気
側ロッカシャフト51には、プラグ挿入筒36とは反対
側に凹んだ円弧状にして相互に円滑に連なる切欠き7
1,72が設けられ、プラグ挿入筒36の一部は切欠き
71内に収容される。
ち薄肉円筒部57aの軸方向中間部は、プラグ挿入筒3
6に対応する位置に配置されるものであり、このプラグ
挿入筒36に対応した位置で揺動支持部57および排気
側ロッカシャフト51には、プラグ挿入筒36とは反対
側に凹んだ円弧状にして相互に円滑に連なる切欠き7
1,72が設けられ、プラグ挿入筒36の一部は切欠き
71内に収容される。
【0029】第1および第2支持壁58,59の先端間
すなわち第1および第2ボス部58,59aを連結する
連結壁60は、排気側ロッカシャフト51の軸線Cすな
わち排気側ロッカアーム50の揺動軸線と直角な平面内
で相互に直交する第1および第2壁部60a,60bか
ら成るものであり、両壁部60a,60bは前記平面内
でたとえば略L字状となるように直交する。
すなわち第1および第2ボス部58,59aを連結する
連結壁60は、排気側ロッカシャフト51の軸線Cすな
わち排気側ロッカアーム50の揺動軸線と直角な平面内
で相互に直交する第1および第2壁部60a,60bか
ら成るものであり、両壁部60a,60bは前記平面内
でたとえば略L字状となるように直交する。
【0030】しかも第2壁部60bは、排気側ロッカシ
ャフト51の軸線と平行に延びるとともに外面を前記第
1および第2ボス部58a,59aの先端外側面に面一
に連ならせるように形成される。
ャフト51の軸線と平行に延びるとともに外面を前記第
1および第2ボス部58a,59aの先端外側面に面一
に連ならせるように形成される。
【0031】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、排気側ロッカアーム50において、排気側ロッカ
シャフト51の軸線Cと平行に並ぶ第1および第2タペ
ットねじ53A,53Bのうち排気側ロッカシャフト5
1の軸線Cに沿う一端側に配置される第1タペットねじ
53Aの中心ならびにカムスリッパ56への動弁カム5
5の接触範囲好ましくは該範囲の中心を通る第1直線L
1と、第1および第2タペットねじ53A,53Bのう
ち排気側ロッカシャフト51の軸線Cに沿う他端側に配
置される第2タペットねじ53Bの中心ならびにカムス
リッパ56への動弁カム55の接触範囲好ましくは該範
囲の中心を通る第2直線L2と、排気側ロッカシャフト
51の軸線Cとが排気側ロッカアーム50の平面視で交
わる交点P1,P2が、排気側ロッカシャフト51で揺
動可能に支承される円筒状の揺動支持部57の軸方向両
端よりも内方に配置されている。
ると、排気側ロッカアーム50において、排気側ロッカ
シャフト51の軸線Cと平行に並ぶ第1および第2タペ
ットねじ53A,53Bのうち排気側ロッカシャフト5
1の軸線Cに沿う一端側に配置される第1タペットねじ
53Aの中心ならびにカムスリッパ56への動弁カム5
5の接触範囲好ましくは該範囲の中心を通る第1直線L
1と、第1および第2タペットねじ53A,53Bのう
ち排気側ロッカシャフト51の軸線Cに沿う他端側に配
置される第2タペットねじ53Bの中心ならびにカムス
リッパ56への動弁カム55の接触範囲好ましくは該範
囲の中心を通る第2直線L2と、排気側ロッカシャフト
51の軸線Cとが排気側ロッカアーム50の平面視で交
わる交点P1,P2が、排気側ロッカシャフト51で揺
動可能に支承される円筒状の揺動支持部57の軸方向両
端よりも内方に配置されている。
【0032】したがって第1および第2タペットねじ5
3A,53Bでのタペットクリアランスに差が生じ、第
1もしくは第2直線L1,L2上で大きな荷重が発生し
て排気側ロッカアーム50を傾けようとしても、第1お
よび第2直線L1,L2上で揺動支持部57が排気側ロ
ッカシャフト51に支持されており、排気側ロッカアー
ム50を安定的に支持することができる。この結果、揺
動支持部57およびカムスリッパ56に偏摩耗が生じる
ことも防止することができる。
3A,53Bでのタペットクリアランスに差が生じ、第
1もしくは第2直線L1,L2上で大きな荷重が発生し
て排気側ロッカアーム50を傾けようとしても、第1お
よび第2直線L1,L2上で揺動支持部57が排気側ロ
ッカシャフト51に支持されており、排気側ロッカアー
ム50を安定的に支持することができる。この結果、揺
動支持部57およびカムスリッパ56に偏摩耗が生じる
ことも防止することができる。
【0033】また揺動支持部57は、第1および第2タ
ペットねじ53A,53Bの中心間の距離よりも長く形
成されており、第1および第2タペットねじ53A,5
3Bの中心を通って排気側ロッカシャフト51の軸線C
に直交する第3および第4直線L3,L4が、揺動支持
部57の軸方向両端よりも内方に配置されるので、両タ
ペットねじ53A,53B間の距離以上の長さで揺動支
持部57が排気側ロッカシャフト52に支持されること
になり、排気側ロッカアーム50をより安定的に支持す
ることが可能となる。
ペットねじ53A,53Bの中心間の距離よりも長く形
成されており、第1および第2タペットねじ53A,5
3Bの中心を通って排気側ロッカシャフト51の軸線C
に直交する第3および第4直線L3,L4が、揺動支持
部57の軸方向両端よりも内方に配置されるので、両タ
ペットねじ53A,53B間の距離以上の長さで揺動支
持部57が排気側ロッカシャフト52に支持されること
になり、排気側ロッカアーム50をより安定的に支持す
ることが可能となる。
【0034】排気側ロッカアーム50には動弁カム55
に摺接するカムスリッパ56が設けられるのであるが、
このカムスリッパ56に対応する部分で排気側ロッカア
ーム50には、排気側ロッカアーム50の両側面すなわ
ち第1および第2支持壁58,59の両側面に開口する
凹部66,66が設けられている。これにより排気側ロ
ッカアーム50全体の重量を低減することができる。
に摺接するカムスリッパ56が設けられるのであるが、
このカムスリッパ56に対応する部分で排気側ロッカア
ーム50には、排気側ロッカアーム50の両側面すなわ
ち第1および第2支持壁58,59の両側面に開口する
凹部66,66が設けられている。これにより排気側ロ
ッカアーム50全体の重量を低減することができる。
【0035】しかも前記両凹部66,66は、カムスリ
ッパ56と第1および第2支持壁58,59間を連結す
る連結筒65,65内に形成されるものであるので、第
1および第2支持壁58,59の剛性およびカムスリッ
パ56の支持剛性が低下することを回避しつつ、排気側
ロッカアーム50の重量を低減することがきる。
ッパ56と第1および第2支持壁58,59間を連結す
る連結筒65,65内に形成されるものであるので、第
1および第2支持壁58,59の剛性およびカムスリッ
パ56の支持剛性が低下することを回避しつつ、排気側
ロッカアーム50の重量を低減することがきる。
【0036】また前記両凹部66,66間が貫通孔67
により連結されることで排気側ロッカアーム50の重量
をより一層低減することが可能であり、カムスリッパ5
6に対応する位置に配置される貫通孔67を両側の凹部
66,66よりも小径とすることにより、カムスリッパ
56に対応する部分での排気側ロッカアーム50の肉厚
減小を小さく抑えて、カムスリッパ56に対応する部分
での排気側ロッカアーム50の剛性低下を抑えることが
できる。
により連結されることで排気側ロッカアーム50の重量
をより一層低減することが可能であり、カムスリッパ5
6に対応する位置に配置される貫通孔67を両側の凹部
66,66よりも小径とすることにより、カムスリッパ
56に対応する部分での排気側ロッカアーム50の肉厚
減小を小さく抑えて、カムスリッパ56に対応する部分
での排気側ロッカアーム50の剛性低下を抑えることが
できる。
【0037】排気側ロッカシャフト51で揺動可能に支
承すべく排気側ロッカアーム50の基端に設けられる円
筒状の揺動支持部57は、排気側ロッカシャフト51を
囲繞する薄肉円筒部57aの軸方向両端に、排気側ロッ
カシャフト51を囲繞する円筒状にして前記薄肉円筒部
57aよりも肉厚の厚肉円筒部57b,57bがそれぞ
れ一体に連設されて成るものであり、揺動支持部57の
中央側を薄肉として排気側ロッカアーム50の重量増大
を回避しつつ、大きな荷重が作用する可能性がある揺動
支持部57の両端部を肉厚として排気側ロッカアーム5
0の支持剛性を高め、耐久性の向上を図ることができ
る。
承すべく排気側ロッカアーム50の基端に設けられる円
筒状の揺動支持部57は、排気側ロッカシャフト51を
囲繞する薄肉円筒部57aの軸方向両端に、排気側ロッ
カシャフト51を囲繞する円筒状にして前記薄肉円筒部
57aよりも肉厚の厚肉円筒部57b,57bがそれぞ
れ一体に連設されて成るものであり、揺動支持部57の
中央側を薄肉として排気側ロッカアーム50の重量増大
を回避しつつ、大きな荷重が作用する可能性がある揺動
支持部57の両端部を肉厚として排気側ロッカアーム5
0の支持剛性を高め、耐久性の向上を図ることができ
る。
【0038】ところで、排気側ロッカアーム50におけ
る前記揺動支持部57の軸方向中央部は、シリンダヘッ
ド16に取付けられるプラグ挿入筒36に対応する位置
に配置されるのであるが、該プラグ挿入筒36に対応し
た位置で揺動支持部57および排気側ロッカシャフト5
1には、プラグ挿入筒36とは反対側に凹んだ円弧状に
して相互に円滑に連なる切欠き71,72が設けられて
いる。このため、排気側ロッカアーム50の重量を低減
することができるだけでなく、プラグ挿入筒30の一部
を、切欠き71内に収容させるようにして排気側ロッカ
シャフト51およびプラグ挿入筒36を相互に近接配置
することが可能であり、排気側ロッカアーム50の動弁
室内でのレイアウト上の制約を緩和して機関全体のコン
パクト化に寄与することができる。
る前記揺動支持部57の軸方向中央部は、シリンダヘッ
ド16に取付けられるプラグ挿入筒36に対応する位置
に配置されるのであるが、該プラグ挿入筒36に対応し
た位置で揺動支持部57および排気側ロッカシャフト5
1には、プラグ挿入筒36とは反対側に凹んだ円弧状に
して相互に円滑に連なる切欠き71,72が設けられて
いる。このため、排気側ロッカアーム50の重量を低減
することができるだけでなく、プラグ挿入筒30の一部
を、切欠き71内に収容させるようにして排気側ロッカ
シャフト51およびプラグ挿入筒36を相互に近接配置
することが可能であり、排気側ロッカアーム50の動弁
室内でのレイアウト上の制約を緩和して機関全体のコン
パクト化に寄与することができる。
【0039】しかも切欠き71,72が、第1および第
2支持壁58,59の揺動支持部57への連設部間で揺
動支持部57および排気側ロッカシャフト51に設けら
れているので、切欠き71,72を排気弁VE,VEの
動弁駆動時に作用する応力が比較的小さい部分に配置し
て、切欠き71を排気側ロッカアーム50に設けること
による剛性上の影響を小さくして、排気側ロッカアーム
50を軽量化することができる。
2支持壁58,59の揺動支持部57への連設部間で揺
動支持部57および排気側ロッカシャフト51に設けら
れているので、切欠き71,72を排気弁VE,VEの
動弁駆動時に作用する応力が比較的小さい部分に配置し
て、切欠き71を排気側ロッカアーム50に設けること
による剛性上の影響を小さくして、排気側ロッカアーム
50を軽量化することができる。
【0040】また排気弁VE,VEの上端に当接せしめ
る第1および第2タペットねじ53A,53Bを螺合す
る第1および第2ボス部58a,59aが、排気側ロッ
カシャフト51の軸線Cに沿う方向に並んで排気側ロッ
カアーム50の先端に配設されるが、各ボス部58a,
59間は連結壁60で連結されている。したがって一対
の排気弁VE,VEを駆動する排気側ロッカアーム50
の先端側の剛性を充分に高めることができ、しかも連結
壁60は、排気側ロッカシャフト51の軸線Cすなわち
排気側ロッカアーム50の揺動軸線と直交する平面内で
相互に直交する第1および第2壁部60a,60bから
成るものであるので充分な連結剛性を保持しつつ連結壁
60による排気側ロッカアーム50の重量増大を小さく
抑えることができる。また連結壁60のうち第2壁部6
0bは、排気側ロッカシャフト51の軸線と平行に延び
るとともに外面を第1および第2ボス部58a,59a
の先端外側面に面一に連ならせるように形成されている
ので、各ボス部58a,59aおよび連結壁60の連結
部への応力集中をなくし、排気側ロッカアーム50の先
端側剛性を充分に高めつつ耐久性を向上することができ
る。
る第1および第2タペットねじ53A,53Bを螺合す
る第1および第2ボス部58a,59aが、排気側ロッ
カシャフト51の軸線Cに沿う方向に並んで排気側ロッ
カアーム50の先端に配設されるが、各ボス部58a,
59間は連結壁60で連結されている。したがって一対
の排気弁VE,VEを駆動する排気側ロッカアーム50
の先端側の剛性を充分に高めることができ、しかも連結
壁60は、排気側ロッカシャフト51の軸線Cすなわち
排気側ロッカアーム50の揺動軸線と直交する平面内で
相互に直交する第1および第2壁部60a,60bから
成るものであるので充分な連結剛性を保持しつつ連結壁
60による排気側ロッカアーム50の重量増大を小さく
抑えることができる。また連結壁60のうち第2壁部6
0bは、排気側ロッカシャフト51の軸線と平行に延び
るとともに外面を第1および第2ボス部58a,59a
の先端外側面に面一に連ならせるように形成されている
ので、各ボス部58a,59aおよび連結壁60の連結
部への応力集中をなくし、排気側ロッカアーム50の先
端側剛性を充分に高めつつ耐久性を向上することができ
る。
【0041】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、両凹部66,66の内端間を画壁68で隔てるよう
にしてもよく、こうれば、カムスリッパ56に対応する
部分で排気側ロッカアーム50の肉厚を厚くして、カム
スリッパ56に対応する部分での排気側ロッカアーム5
0の剛性を維持することができる。
り、両凹部66,66の内端間を画壁68で隔てるよう
にしてもよく、こうれば、カムスリッパ56に対応する
部分で排気側ロッカアーム50の肉厚を厚くして、カム
スリッパ56に対応する部分での排気側ロッカアーム5
0の剛性を維持することができる。
【0042】図6は本発明の第3実施例を示すものであ
り、排気側ロッカアーム50′には、第1タペットねじ
53Aの中心すなわち第1ボス部58aにおけるねじ孔
61Aの中心およびカムスリッパ56の中心を通る第1
直線L1に沿う補強リブ78,79がカムスリッパ56
を挟んで設けられるとともに、第2タペットねじ53B
の中心すなわち第2ボス部59aにおけるねじ孔61B
の中心およびカムスリッパ56の中心を通る第2直線L
2に沿う補強リブ80,81がカムスリッパ56を挟ん
で設けられる。
り、排気側ロッカアーム50′には、第1タペットねじ
53Aの中心すなわち第1ボス部58aにおけるねじ孔
61Aの中心およびカムスリッパ56の中心を通る第1
直線L1に沿う補強リブ78,79がカムスリッパ56
を挟んで設けられるとともに、第2タペットねじ53B
の中心すなわち第2ボス部59aにおけるねじ孔61B
の中心およびカムスリッパ56の中心を通る第2直線L
2に沿う補強リブ80,81がカムスリッパ56を挟ん
で設けられる。
【0043】この第3実施例によれば、排気側ロッカア
ーム50′の剛性をさらに向上することが可能となり、
揺動支持部57およびカムスリッパ56に偏摩耗が生じ
ることもより一層効果的に防止することができる。
ーム50′の剛性をさらに向上することが可能となり、
揺動支持部57およびカムスリッパ56に偏摩耗が生じ
ることもより一層効果的に防止することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0045】たとえば本発明を吸気弁の動弁装置に適用
することも可能である。
することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ロッカアーム全体の重量を低減することができる。
ば、ロッカアーム全体の重量を低減することができる。
【0047】また請求項2記載の発明によれば、支持壁
の剛性およびカムスリッパの支持剛性が低下することを
回避しつつロッカアームの重量を低減することがきる。
の剛性およびカムスリッパの支持剛性が低下することを
回避しつつロッカアームの重量を低減することがきる。
【図1】内燃機関の一部縦断面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】排気側ロッカアームの平面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】第2実施例の図4に対応した断面図である。
【図6】第3実施例の図3に対応した排気側ロッカアー
ムの平面図である。
ムの平面図である。
16・・・シリンダヘッド 34・・・排気側動弁装置 50,50′・・・排気側ロッカアーム 51・・・アーム支持部としての排気側ロッカシャフト 53A,53B・・・弁当接部としてのタペットねじ 55・・・動弁カム 56・・・カムスリッパ 57・・・揺動支持部 58,59・・・支持壁 65・・・連結筒 66・・・凹部 VE・・・機関弁としての排気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 純一 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台143番地 株式 会社ピーエスジー内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BB10 BB12 BB17 BB21 CA03 CA12 CA14 CA28 CA33 FA36 GA01
Claims (2)
- 【請求項1】 ロッカアーム(50,50′)の基端に
設けられる揺動支持部(57)がシリンダヘッド(1
6)に設けられたアーム支持部(51)で揺動可能に支
承され、複数の機関弁(VE)の上端に個別に当接可能
とした複数の弁当接部(53A,53B)がロッカアー
ム(50,50′)の先端に設けられ、前記揺動支持部
(57)および前記各弁当接部(53A,53B)間の
中間部でロッカアーム(50,50′)には、動弁カム
(55)に摺接するカムスリッパ(56)が設けられる
内燃機関の動弁装置において、前記カムスリッパ(5
6)に対応する部分でロッカアーム(50,50′)に
は、該ロッカアーム(50,50′)の両側面に開口し
た凹部(66)が設けられることを特徴とする内燃機関
の動弁装置。 - 【請求項2】 前記ロッカアーム(50,50′)に
は、先端に前記弁当接部(53A,53B)がそれぞれ
設けられるようにして前記揺動支持部(57)から延設
される一対の支持壁(58,59)が設けられ、両支持
壁(58,59)と、それらの支持壁(58,59)間
に配置される前記カムスリッパ(56)との間を結ぶ一
対の連結筒(65)内に前記凹部(66)がそれぞれ形
成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動
弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37083499A JP2001182514A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 内燃機関の動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37083499A JP2001182514A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 内燃機関の動弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001182514A true JP2001182514A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18497682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37083499A Pending JP2001182514A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 内燃機関の動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001182514A (ja) |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP37083499A patent/JP2001182514A/ja active Pending
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