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JP2001181122A - 水難溶性芳香族化合物含有外用剤組成物 - Google Patents

水難溶性芳香族化合物含有外用剤組成物

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Publication number
JP2001181122A
JP2001181122A JP37209499A JP37209499A JP2001181122A JP 2001181122 A JP2001181122 A JP 2001181122A JP 37209499 A JP37209499 A JP 37209499A JP 37209499 A JP37209499 A JP 37209499A JP 2001181122 A JP2001181122 A JP 2001181122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
component
soluble
polymer
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37209499A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Kashiwai
利之 柏井
Ikuko Toki
育子 土岐
Miyuki Miyake
深雪 三宅
Yoshibumi Yamagata
義文 山縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP37209499A priority Critical patent/JP2001181122A/ja
Publication of JP2001181122A publication Critical patent/JP2001181122A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水難溶性有効成分を安定に含有する外用剤組
成物を提供すること。 【解決手段】 成分(1)4級カチオン基を有する水溶
性高分子化合物と成分(2)アミンオキサイド基を持つ水
難溶性芳香族化合物とを含有することを特徴とする外用
剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪用、皮膚用や
フケ防止用などに好適に使用できる外用剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、製品に機能を持たせるために
配合される有効成分には、水難溶性のものが多いため、
洗浄剤等の水系製品中に安定に配合することが困難であ
った。例えば、フケ防止剤として一般に用いられるビス
−[1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリジンチオネー
ト]ジンク(以下ジンクピリチオン)や1−ヒドロキシ
−4−メチル−6−(2,4,4,−トリメチルペンチ
ル)−2(1H)−ピリドンモノエタノールアミン(以
下ピロクトンオラミン)、6−シクロへキシル−1−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2(1H)−ピリドンモノエタ
ノールアミン(以下シクロピロックスオラミン)などの
有効成分はシャンプー用フケ防止剤として広く知られ、
利用されているが、これらの有効成分はpH9以上のア
ルカリ条件下では溶解するが、通常の洗浄剤pHである
中性領域(pH6〜9)では水へ殆ど溶けないため、身
体(毛髪、頭皮など)用組成物中に有効成分として配合
するには不適当であった。そのため、通常の洗浄剤組成
物においては、例えば、増粘性高分子を添加するなどし
て、系全体の粘度を上げることでこれら水難溶性物質の
沈降を抑制して、安定に配合するなどの手法が取られて
いる。
【0003】例えば、特開平4−243812号公報に
は、アクリル酸系ポリマーなどのアニオン高分子を用い
て、有効成分である二酸化チタン被覆雲母を懸濁させる
ことが開示されている。また、特開昭51−73138
号公報には、両性高分子を用いて、有効成分である水溶
性セリウム塩又はその塩と高分子物質から得られる水難
溶性物質を水溶性にすることが開示されている。また、
特開昭61−151110号公報には、ヒドロキシプロ
ピルヒドロキシエチルセルロースなどのノニオン性高分
子を用いて、有効成分であるジンクピリチオンを分散安
定化させることが開示されている。そのほか、特開昭5
8−396111号公報、特開昭58−180417号
公報、特開昭58−183614号公報及び特開平2−
111713号公報には、高分子以外の化合物を用いて
系を増粘させることにより、上述のような有効成分を安
定に配合させる手法が開示されている。また、特表平1
0−512568号公報には、カチオン系ポリマーを用
いて、有効成分である微粒子状フケ防止剤(イオウ、セ
レニウムスルフィド、ピリジンチオン塩)を微分散させ
ることが開示されており、特開昭61−18713号公
報には、グルカンゴム、グアーゴム、ヒドロキシエチル
セルロース、およびカチオン系ポリマーを用いて、有効
成分である亜鉛ピリチオンを懸濁させることが開示され
ている。しかしながら、これらの高分子を利用しても、
有効成分は一時的に分散されるだけであり、可溶化する
には至っていない。また、増粘剤を利用した場合には、
製品における不適切な粘度の上昇が避けられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水難溶性有
効成分を安定に含有する外用剤組成物を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、分子内に第4級カチ
オン基を有する特定の高分子を併用すると、水難溶性有
効成分を安定に可溶化させることができ、これにより上
記課題を解決するに至った。即ち、本発明は、成分
(1)4級カチオン基を有する水溶性高分子化合物と成
分(2)アミンオキサイド基を持つ水難溶性芳香族化合物
とを含有することを特徴とする外用剤組成物を提供す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(1)で
ある4級カチオン基を有する水溶性高分子化合物は、分
子内に4級カチオン基を有する水溶性高分子である。こ
こで、水溶性高分子としては、100gのイオン交換水
中に10gのポリマーを投入撹拌したときに得られる水
溶液が均一透明となるものが好ましい。また、高分子中
のカチオン基は、特に限定されないが、4級アンモニウ
ム基が好ましい。成分(1)のカチオン性水溶性高分子
は、例えば、天然高分子であるプルラン、デキストラ
ン、デンプン、グアガムやポリビニルアルコールなど水
酸基を持つ水溶性高分子を、グリシジルトリアルキルア
ンモニウムハライド等のカチオン化剤(例えば、グリシ
ジルトリメチルアンモニウムクロライド)を用いてカチ
オン化することにより得ることができる。特に好ましい
カチオン性水溶性高分子は、カチオン化プルラン及びカ
チオン化デキストランである。
【0007】また、成分(1)のカチオン性水溶性高分
子としては、カチオン性モノマーとノニオン性水溶性モ
ノマーを共重合した合成高分子を用いることもできる。
高分子の水溶性を失わない範囲内で疎水性モノマーをさ
らに共重合させても良い。カチオン性モノマーとして
は、最終ポリマー中に4級カチオン基が含まれるもので
あれば、特に限定されない。該モノマーとして、(メ
タ)アクリロイルアルキルトリアルキルアンモニウムハ
ライド、ジアルキルジアリルアンモニウムハライドなど
があり、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
トを用いる場合には、重合前または共重合後にハロゲン
化アルキル(CnH2n+1 X;n=1〜18、X=Br、Cl、
I)やジアルキル硫酸などで4級化するのがよい。ここ
で上記モノマー中のアルキル基としては炭素数1〜4の
ものが好ましい。ジアルキルアミノアルキル(メタ)ア
クリレートの具体例としては、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジプロピル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノブチ
ル(メタ)アクリレートなどが好ましく、より好ましく
は、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレ−ト等である。またそれら
の4級化には、C1〜C18ハロゲン化アルキルを用いる
ことができるが、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、ジプロ
ピル硫酸などを用いても良い。エチルブロマイドやメチ
ルクロライド、ヘキシルブロマイド、オクタデシルブロ
マイドや、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などを用いるの
が好ましい。4級化率は50質量%(以下、%と略称す
る)以上であることが望ましく、この範囲で4級化され
ていれば、3級アミノ基が残存していても良い。
【0008】また、(メタ)アクリロイルアルキルトリ
アルキルアンモニウムハライドの例としては、(メタ)
アクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、(メタ)
アクリロイルプロピルトリトリメチルアンモニウム、
(メタ)アクリロイルブチルトリメチルアンモニウム、
(メタ)アクリロイルエチルトリエチルアンモニウム、
(メタ)アクリロイルプロピルトリエチルアンモニウ
ム、(メタ)アクリロイルブチルトリエチルアンモニウ
ムなどのハライドが挙げられるが、これらの中でも、特
に(メタ)アクリロイルエチルトリメチルアンモニウ
ム、(メタ)アクリロイルプロピルトリメチルアンモニ
ウム等のハライドが好ましい。これらハライドは、特に
限定されるものでは無いが、好ましくはクロライド及び
ブロマイドである。さらに、カチオン性モノマーとして
は、ジアルキルジアリルアンモニウムハライド、より詳
しくは、ジメチルジアリルアンモニウムハライド、ジエ
チルジアリルアンモニウムハライド、ジプロピルジアリ
ルアンモニウムハライド、ジブチルジアリルアンモニウ
ムハライドなどを用いることができ、特に、ジメチルジ
アリルアンモニウムハライドが好ましい。ここで用いら
れるモノマーのハライドは、特に限定されるものでは無
いが、クロライド及びブロマイドであるのが好ましい。
【0009】共重合させるノニオン性モノマーは、カチ
オン性モノマーとの共重合性があり、得られた高分子が
カチオン性を示しかつ水溶性を示すものであれば、特に
限定されない。ノニオン性水溶性モノマーの例を挙げる
と、(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、アルコキシポリオキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレートである。エチレンオキシド付加物の末
端は、水酸基あるいはアルコキシ基、フェノキシ基で封
鎖されたものを含んでいてもよい。例えば、メトキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレートなどによる
場合が好ましい。また、ポリオキシエチレン部分の分子
量は単独でも分布を持っていても良く、オキシエチレン
部分の付加モル数mは、平均値、または単独の数で1〜
50の範囲が好ましい。さらに、これらのアルコキシポ
リエチレングリコール(メタ)アクリレートは、オキシ
エチレン部分のモル数mが1〜50の範囲であれば、異
なるmのアルコキシポリオキシエチレングリコール(メ
タ)アクリレートを2種類以上混合して用いても良い。
【0010】共重合させることができる疎水性モノマー
としては、カチオン性モノマー、ノニオン性水溶性モノ
マーと共重合可能なモノマーであれば特に限定されない
が、具体的には、アルキル(メタ)アクリル酸エステ
ル、アルキル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられ、
好ましくはアルキル(メタ)アクリル酸エステル、より
好ましくはアルキル鎖長が1〜10のアルキル(メタ)
アクリル酸エステルである。本発明の成分(1)の水溶
性高分子化合物は、平均分子量が1000〜10,00
0,000であるのが好ましく、より好ましくは5,0
00〜1,000,000、さらに好ましくは10,0
00〜500,000である。分子量がこの範囲の化合
物を用いることにより、良好な製品粘度と有効成分安定
性を発現させることができるので好ましい。また、組成
物中における成分(1)の含有割合は、成分(2)の含
有量により変動し得るが、例えば、組成物の質量を基準
として、0.01〜5.0%とするのが好ましく、より
好ましくは0.05〜2.0%である。
【0011】成分(1)の水溶性高分子化合物は、例え
ば、公知の種々の重合方法で得ることができるが、溶液
重合あるいは乳化重合で行うのが望ましい。重合溶媒で
はメタノール、エタノール、2−プロパノールなどの低
級アルコール、および、アセトンなどの低級ケトンの単
独あるいは混合溶媒、あるいはこれらと水との混合溶媒
が用いるのがよい。水を含む混合溶媒を用いる場合、溶
媒中の水の量を10〜50%とするのが好ましく、より
好ましくは20〜35%である。重合開始剤としては、
使用する溶媒に溶解するものであれば特に限定されず、
例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸
塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブ
チルアミジン)、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過酸化水素水等があげられ、その使用量は、モノマ
ーに対して0.02〜5%とするのが好ましい。重合温
度は、用いる重合溶媒により異なるが、例えば、40〜
90℃とするのが好ましく、より好ましくは75〜90
℃である。また、重合時間は3〜8時間とするのが好ま
しく、より好ましくは4〜6時間である。
【0012】成分(2)のアミンオキサイド基を持つ水
難溶性芳香族化合物としては、ジンクピリチオン、ピロ
クトンオラミン及びシクロピロックスオラミンが挙げら
れる。これらのうち、ピロクトンオラミンが好ましい。
本発明においては、組成物中のおける成分(2)の含有
割合は、組成物に付与する機能により変動するが、例え
ば、組成物の質量を基準として、0.05〜2%とする
のが好ましく、より好ましくは0.1〜1%である。こ
の濃度範囲とすることにより、成分(2)の組成物中の
安定性を特に良好にすることができる。本発明では、成
分(1)と(2)とを水に入れると、成分(1)が成分
(2)の可溶化剤として作用する。つまり、成分(1)
が成分(2)を取りこんだ状態で複合体を形成し、具体
的には、動的光散乱法により、成分(2)水難溶性芳香
族高分子化合物の平均粒子系を200nm以下にするこ
とができる。
【0013】また、本発明においては、上記成分(1)
/(2)の質量比が、1/9〜7/3となるように両成
分を配合するのが好ましく、より好ましくは2/8〜6
/4、さらに好ましくは3/7〜5/5である。また、
本発明の組成物は、水系組成物であってもよい。この
際、pHを6.0〜9.0とするのがよい。さらに、各
種界面活性剤と混合して製品配合することもできる。こ
の時、用いることができる界面活性剤は特に限定されな
い。また、種々の界面活性剤の混合物であってもかまわ
ない。水系で用いられる界面活性剤は、従来用いられて
いるアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれであって
もよく、例えば、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩
(特にナトリウム塩またはカリウム塩などのアルカリ金
属塩)、α−オレフィンスルホン酸塩(特にナトリウム
塩またはカリウム塩などのアルカリ金属塩)、脂肪酸石
鹸(炭素数10〜18の脂肪酸のアルカリ金属塩)、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等が挙げられ
る。非イオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル等を
挙げることができる。両性界面活性剤の例としては、
N,N−ジメチル−N−ドデシル−N−カルボキシメチ
ルアンモニウムベタイン等のベタイン類等が挙げられ
る。カチオン性界面活性剤の例としては、セチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ステアリルベンジルアンモニウ
ムクロライド、エイコシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ジステアリルポリエテノキシエチルアンモニウ
ムエチルサルフェート、ジパルミチルポリエテノキシエ
チルアンモニウムハライド、Nα−パルミトイル−L−ア
ルギニンエチルエステル・DL−ピロリドンカルボン酸
塩等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。
【0014】アニオン界面活性剤と併用する場合は、本
発明の成分(1)及び(2)を十分混合し、可溶化した
後にアニオン界面活性剤と混合することが好ましい。そ
の他、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の毛髪
用、皮膚用組成物に配合する各種有効成分、キレート
剤、ハイドロトロープ剤、pH調整剤、粘度調整剤、酸
化防止剤、防腐剤、紫外線防止剤、乳濁剤、パール剤、
香料、色素を含有させることもできる。本発明の外用剤
組成物は、各種液体製品に配合可能な他、例えば不織布
シートに溶液を含浸させたシート状製品としてもよい
し、さらに高分子吸収剤、ゲル化剤と組み合わせて、ゲ
ル状製剤にすることも可能である。また、液状組成物
を、スプレー容器や成泡機構を有する容器に充填し、ミ
スト、霧状や泡状で使用する形態としてもよい。本発明
は、特に、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン、シ
クロピロックスオラミンを有効成分として含有するフケ
防止用のシャンプー、リンスインシャンプー、リンス、
コンディショナー、トリートメント、整髪剤、育毛剤、
ヘアセット剤、ローション、乳液、にきび治療薬などの
毛髪、頭皮・皮膚用の製品に有効に応用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、例えば、従来は困難であ
るとされていた、pH領域(6〜9)の水系製品中にお
いても、アミンオキサイド基を持つ水難溶性芳香族化合
物を可溶化し、例えば、水系製品中に該成分(2)を安
定配合させた製品を提供することができる。
【0016】
【実施例】実施例1 成分(1)化合物として次のポリマー1〜4を製造し、
それらが成分(2)の化合物、ジンクピリチオン、ピロ
クトンオラミン及びシクロピロックスオラミンを可溶化
する能力について、比較例としてのポリマー5〜7と比
較した。なお、上述のポリマー1〜4及び比較ポリマー
1〜3は、次の合成により製造したものである。
【0017】カチオン性ポリマー1 撹拌機、環流冷却管及び窒素導入管を取り付けた1リッ
トルの四つ口セパラブルフラスコに、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル50g、メタクリル酸エチル50g、
エタノール200gを入れて均一に溶解した後、撹拌し
ながら窒素導入管より窒素ガスを導入した。20分後、
2,2’−アゾビス(2−メチル−ブチロニトリル)
0.5gをエタノール100gに溶解した開始剤溶液を
加え、90℃のオイルバスで加温し重合反応を開始し、
窒素を導入しながら90℃で6時間重合させ、プレポリ
マーを得た。プレポリマーのエタノール溶液(ケット水
分計による固形分濃度26.4wt%)100gに、臭
化エチル20gを添加し、50℃にて一晩撹拌した後、
内容物より脱溶媒しさらに真空乾燥機にて未反応モノマ
ーや臭気性残存物を除去し、目的とするカチオン性ポリ
マー1を得た。(平均分子量6万)
【0018】カチオン性ポリマー2 撹拌機、環流冷却管及び窒素導入管を取り付けた1リッ
トルの四つ口セパラブルフラスコに、メトキシポリエチ
レングリコールメタクリレート(n=9)45g及びメ
タクリル酸トリメチルアンモニウムクロライド55g、
エタノール200gを入れて均一に溶解した後、撹拌し
ながら窒素導入管より窒素ガスを導入した。20分後、
2,2’−アゾビス(2−メチル−ブチロニトリル)
0.3gをエタノール100gに溶解した開始剤溶液を
加え、90℃のオイルバスで加温し重合反応を開始し
た。窒素を導入しながら90℃で6時間重合させた後、
内容物より脱溶媒しさらに真空乾燥機にて未反応モノマ
ーや臭気性残存物を除去し、目的とするカチオン性ポリ
マー2を得た。(平均分子量10万)
【0019】ポリマー3:(カチオン化した天然高分
子) 市販のプルラン水溶液にカチオン化剤(グリシジルトリ
メチルアンモニウムクロライド)を添加し、加温下にて
撹拌することにより、カチオン化プルランを得た。
【0020】ポリマー4:(カチオン化した天然高分
子) 市販のデキストラン水溶液にカチオン化剤(グリシジル
トリメチルアンモニウムクロライド)を添加し、加温下
にて撹拌することにより、カチオン化デキストランを得
た。
【0021】比較ポリマー5:カチオン化していないデ
キストラン 比較ポリマー6:カチオン化していないプルラン 比較ポリマー7:メトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート(n=9)100gのみを用いる以外は、ポ
リマー2の操作と同様にして,比較ポリマー7を得た。
【0022】水系組成物中における有効成分(2)の安
定性の評価 上記ポリマー1〜7のいずれかを0.5%、有効成分
(ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン又はシクロピ
ロックスオラミン)0.3%を含有させ、残部を水とし
て、pH調整剤(クエン酸と水酸化ナトリウム)により
pHを以下の表1のように調整した組成物における製造
直後の有効成分(2)の安定の程度、及び25℃で8週
間保存した後の有効成分(2)の安定の程度を評価し
た。なお、安定の程度の評価は、動的光散乱法(DL
S)で平均粒子径を測定した値が、100nm以下であ
る場合には◎とし、100nmより高く200nm以下
である場合には○とし、200nm以上の場合には×と
した。結果を表1に記載する。
【0023】表1 保存後:25℃、8週間保存後の平均粒子系を測定し評
価した。
【0024】製品中における有効成分(2)の安定性の
評価 上記カチオン性ポリマー及び成分(2)を用いて、公知
の製造方法により、ふけとりシャンプー(表2)、リン
ス(表3)、育毛剤(表4)、ボディソープ(表5)、
にきび治療剤(表6)を製造し、それぞれの表に記載の
含有量で該ポリマーを配合したところ、これらのいずれ
の製品においても成分(2)を安定に配合させることが
でき、しかもそれは長期にわたって安定であった。な
お、ここでピロクトンオラミン−カチオン性高分子複合
体としては、ピロクトンオラミン/カチオン性ポリマー
1を3/5の割合で配合したものである。
【0025】表2:ふけとりシャンプー
【0026】表3:リンス *1:ライオン化学製 XM−503LN又はレオガー
ドGP又はUCC社製ポリマー−JR400 *2:三菱油化社製 ユカフォーマーAM75201
【0027】表4:育毛剤
【0028】表5:ボディソープ *1:信越化学工業(株) メトロース 65SH−1
500 *2:ライオン化学製 XM−503LN又はレオガー
ドGP又はUCC社製ポリマー−JR400
【0029】表6:にきび治療剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/075 A61K 7/075 7/08 7/08 7/48 7/48 7/50 7/50 C08K 5/3432 C08K 5/3432 5/41 5/41 C08L 3/00 C08L 3/00 3/02 3/02 101/14 101/14 (72)発明者 三宅 深雪 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 山縣 義文 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB032 AB112 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC212 AC242 AC302 AC352 AC392 AC402 AC422 AC432 AC442 AC472 AC532 AC542 AC552 AC562 AC612 AC662 AC692 AC782 AC851 AC852 AC931 AD021 AD022 AD092 AD131 AD132 AD211 AD282 AD662 CC02 CC23 CC37 CC38 CC39 DD23 DD27 DD31 EE11 EE14 EE21 EE22 EE23 4J002 AB051 BG071 BG131 BJ001 EU036 EV246 FD316 GB00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(1)4級カチオン基を有する水溶
    性高分子化合物と成分(2)アミンオキサイド基を持つ水
    難溶性芳香族化合物とを含有することを特徴とする外用
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(2)のアミンオキサイド基を持つ
    水難溶性芳香族化合物が、ジンクピリチオン、ピロクト
    ンオラミン及びシクロピロックスオラミンからなる群か
    ら選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の外用
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分(1)の水溶性高分子化合物が、
    カチオン化プルラン又はカチオン化デキストランである
    カチオン化天然多糖、又はカチオン性モノマーとノニ
    オン性水溶性モノマーとの共重合体である請求項1又は
    2記載の外用剤組成物。
  4. 【請求項4】 成分(1)/成分(2)の質量比が1/
    9〜7/3である請求項1〜3のいずれか1項記載の外
    用剤組成物。
  5. 【請求項5】 毛髪及び皮膚用に用いる、請求項1〜4
    のいずれか1項記載の外用剤組成物。
  6. 【請求項6】 水性フケ防止用に用いる、請求項1〜5
    のいずれか1項記載の外用剤組成物。
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