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JP2001174323A - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

Info

Publication number
JP2001174323A
JP2001174323A JP35826399A JP35826399A JP2001174323A JP 2001174323 A JP2001174323 A JP 2001174323A JP 35826399 A JP35826399 A JP 35826399A JP 35826399 A JP35826399 A JP 35826399A JP 2001174323 A JP2001174323 A JP 2001174323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
infrared
infrared detector
cavity
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35826399A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Shirakawa
幸彦 白川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP35826399A priority Critical patent/JP2001174323A/ja
Publication of JP2001174323A publication Critical patent/JP2001174323A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線検出装置の小型化、低コスト化、高精
度化を可能にする。 【解決手段】 赤外線検出装置は、熱伝導率が大きく、
絶縁性の基板201を備えている。基板201には、上
面における端部近傍の位置から側部を経て下面における
端部近傍の位置にかけて複数の端部電極202が設けら
れている。基板201の上面には、端部電極202に接
続された配線部203が設けられている。基板201の
上面には、表面実装型の赤外線検出器205と、基準温
度として基板201の温度を検出する温度センサ素子2
06とが搭載されている。赤外線検出器205と温度セ
ンサ素子206の各端子は、直接、あるいは配線部20
3を介して端部電極202に電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱型の赤外線検出
器を含む赤外線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線を検出する赤外線検出器には、赤
外線を熱に変換しその熱を検出することによって、間接
的に赤外線を検出する熱型赤外線検出器と、電磁波であ
る赤外線を直接、量子効果を利用して検出する半導体赤
外線検出器とがある。熱型赤外線検出器は、半導体赤外
線検出器と比較して、冷却が不要であることから低コス
トな赤外線検出器として広く用いられている。熱型赤外
線検出器としては、焦電センサ、サーモパイル、感温抵
抗型ボロメータ等が知られている。
【0003】近年、いわゆるマイクロマシーニング技術
を用い、これらの熱型赤外線検出器を小型化、高感度化
することが試みられている。すなわち、マイクロマシー
ニング技術を用い、基板上に微小な赤外線検出素子部を
その熱容量が小さく、熱抵抗が大きくなるように構成
し、検出対象である赤外線による赤外線検出素子部の温
度変化を大きくすることによって、赤外線検出器の高感
度化、小型化が図られている。
【0004】例えば、電気学会論文誌,Vol.118-E,No.9
(1998年),第393〜400ページには、赤外線検出素子とし
てショットキーバリアダイオードを用い、シリコン基板
自体をパッケージとした表面実装型のボロメータ型の赤
外線検出器(以下、第1の従来例の赤外線検出器と言
う。)が開示されている。
【0005】また、特開平6−74820号公報や、特
開平6−213724号公報には、シリコン基板自体を
パッケージとし、フレキシブルプリント基板を用いて外
部に信号を取り出すように構成された、いわゆるマイク
ロエアブリッジ型の赤外線検出器(以下、第2の従来例
の赤外線検出器と言う。)が開示されている。
【0006】このように、マイクロマシーニング技術を
用いれば、従来はTO−5等の金属ケースに封入されて
いた赤外線検出器を、赤外線検出素子が形成される基板
自体をパッケージとして表面実装が可能な小型センサと
して実現できるようになってきた。
【0007】ところで、熱型赤外線検出器は、検出器に
入射する赤外線と、検出器自体が放射する赤外線の差分
を検出部の温度変化として検出し、出力する。従って、
熱型赤外線検出器は、赤外線検出器内の温度が、周辺雰
囲気温度の急変により変化した場合、特に検出器内部に
過渡的な温度分布が生じた場合に、偽信号を出力してし
まう。このため、熱型赤外線検出器において、入射赤外
線量を正確に測定するためには、赤外線検出器自体の温
度を周辺温度の急変に対して安定化させ、また赤外線検
出器自身の温度を別の方法で検出する必要がある。
【0008】このため、従来は、赤外線検出器自体を銅
の金属ホルダに嵌め込み、熱容量を増大させることによ
って、赤外線検出器自体の温度を周辺温度の急変に対し
て安定化させるようにしていた。このような構成の場
合、赤外線検出器の近傍にサーミスタ等の温度センサを
熱的に十分に結合するように近接して配置して、赤外線
検出器自身の温度を測定する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の赤外線検出器では、いずれも、実際にデバ
イスとして実用化する上で、小型化、低コスト化を図る
ことが難しいという問題点があった。
【0010】例えば、第1の従来例の赤外線検出器は、
赤外線検出器自体が表面実装型パッケージとなるため、
プリント配線基板に直接実装することが可能である。し
かし、赤外線検出器本体が極めて小型であり、熱容量が
小さいため、周辺温度が急変した場合には、赤外線検出
器本体の温度変化が急激となり、赤外線検出器が誤信号
を発生する可能性がある。
【0011】また、第1の従来例の赤外線検出器では、
赤外線検出器本体が単結晶シリコン基板によって構成さ
れているが、シリコンは劈開性があり機械的強度に欠け
るため、赤外線検出器本体の機械的強度が弱い。そのた
め、このような赤外線検出器は、プリント配線基板に実
装する際のハンドリングでチッピングを起こす可能性が
あり、またプリント配線基板のそり等の変形が著しい場
合には破損する可能性がある。
【0012】また、第1の従来例の赤外線検出器を用い
る場合には、赤外線検出器本体の温度を検出するための
温度センサを、赤外線検出器と同様にプリント配線基板
上に配置する必要がある。しかしながら、プリント配線
基板は、通常、熱伝導率が非常に小さいため、赤外線検
出器と温度センサとを熱的に良好に結合することは期待
できない。そのため、プリント配線基板上に赤外線検出
器と温度センサを配置した場合には、周辺温度変化時に
赤外線検出器本体の真の温度と温度センサによる温度測
定値に差が生じ、赤外線検出の誤差を生じてしまう。
【0013】また、第1の従来例の赤外線検出器では、
シリコン基板自体を表面実装型パッケージとする方法と
して、以下のような方法を用いている。すなわち、この
方法では、赤外線検出素子を形成するシリコン基板の裏
面から異方性エッチング法を用いてシリコン基板の表面
に貫通する断面がV字状の孔を空け、この孔に熱酸化法
により酸化シリコンの絶縁膜を形成し、更に基板の裏面
からスパッタ法により金属膜を形成する。次に、基板の
貫通部における酸化膜をドライエッチング法で除去し、
その部分に基板の表面側から金属膜を形成し、最後に、
半田浴槽にディピングして、V字状の孔に導電体を埋め
込む。このように、第1の従来例の赤外線検出器では、
工数が極めて多くコストの高い方法で、シリコン基板自
体を表面実装型パッケージとしているため、コストが高
くなる。
【0014】一方、第2の従来例の赤外線検出器では、
赤外線検出器の熱容量を増大させる目的で金属のホルダ
を用いている。しかし、このため、赤外線検出器の信号
を外部に取り出すための配線部を、フレキシブルプリン
ト基板を用いて赤外線検出器とは別個に設ける必要があ
る。金属のホルダのような金属の加工部品やフレキシブ
ルプリント基板は非常にコストが高いため、第2の従来
例の赤外線検出器では低コスト化が難しい。
【0015】また、フレキシブルプリント基板を用いて
赤外線検出器の信号を外部に取り出すための配線部を構
成する方法では、フレキシブルプリント基板を小型の赤
外線検出器に取り付ける工程に手間がかかるため、コス
トが高くなりやすい。また、この方法では、赤外線検出
器に対するフレキシブルプリント基板の取り付け強度を
大きくすることが難しいため、信頼性に欠ける。しか
も、配線部と金属のホルダとの間の電気的絶縁に注意を
払わなければならないため、組み立てに手間がかかる。
【0016】また、第2の従来例の赤外線検出器によっ
て入射赤外線の強度を測定するためには、赤外線検出器
自体の温度を測定しなければならない。そのためには、
赤外線検出器の近傍にサーミスタ等の温度センサを別付
けで設ける必要がある。この温度センサは、金属のホル
ダに対して熱的に密に且つ電気的に絶縁された状態で接
触させなければならない。しかし、このような構成は、
組み立ての工数や配線の手間が多くなるため、実用的で
はない。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、小型化、低コスト化、高精度化を可
能とした赤外線検出装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線検出装置
は、高熱伝導率で且つ絶縁性の基板と、基板上に搭載さ
れた表面実装型の赤外線検出器と、基板上に搭載され、
基板の温度を検出する温度センサ素子と、基板に形成さ
れ、赤外線検出器および温度センサ素子の出力信号を外
部に取り出すための電極とを備えたものである。
【0019】本発明の赤外線検出装置では、高熱伝導率
で且つ絶縁性の基板を介して、赤外線検出器と温度セン
サ素子とが熱的に密に結合する。
【0020】本発明の赤外線検出装置は、更に、基板上
に実装された回路素子を備えていてもよい。
【0021】また、本発明の赤外線検出装置において、
赤外線検出器は、互いに対向するように配置され接合さ
れた第1の基板部と第2の基板部とを備え、第1の基板
部は、第2の基板部と対向する一方の面において開口す
る空洞部が形成された第1の基板と、第1の基板の一方
の面側において空洞部上に配置された赤外線検出素子
と、第1の基板の一方の面に形成された、赤外線検出素
子の出力信号を外部に取り出すための突起状電極とを有
し、第2の基板部は、赤外線検出素子に対向する部分に
空洞部が形成され、突起状電極に対向する部分において
貫通する接続孔が形成され、第1の基板に対して対向す
るように配置され接合された絶縁性の第2の基板と、接
続孔に埋め込まれた導電性物質よりなり、突起状電極に
電気的に接続された導電部とを有していてもよい。
【0022】また、第1の基板は赤外線透過性を有し、
第1の基板の空洞部は、第1の基板を貫通せずに、一方
の面においてのみ開口していてもよい。この場合、第1
の基板は(100)面方位の単結晶シリコンからなり、
第1の基板の空洞部は異方性エッチングによって形成さ
れていてもよい。
【0023】また、第1の基板の空洞部は第1の基板を
貫通し、赤外線検出器は、更に、第1の基板の第2の基
板部とは反対側に配置され接合された赤外線透過性を有
する第3の基板を備えていてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施の形態に係る赤外線検出装置の構成を示す断面図で
ある。本実施の形態に係る赤外線検出装置は、熱伝導率
が大きく、絶縁性の基板201を備えている。この基板
201には、上面における端部近傍の位置から側部を経
て下面における端部近傍の位置にかけて、後述する赤外
線検出器および温度センサ素子の出力信号を外部に取り
出すための複数の端部電極202が設けられている。ま
た、基板201の上面には、導電性の材料よりなり、端
部電極202に接続された配線部203が設けられてい
る。
【0025】また、基板201の上面には、表面実装型
の赤外線検出器205と、基準温度として基板201の
温度を検出する温度センサ素子206とが搭載されてい
る。赤外線検出器205と温度センサ素子206は、そ
れぞれ複数の端子を有している。各端子は、直接、ある
いは配線部203を介して端部電極202に電気的に接
続されている。
【0026】本実施の形態に係る赤外線検出装置の製造
過程では、赤外線検出器205および温度センサ素子2
06が基板201の上面に対して表面実装された後に、
赤外線検出器205および温度センサ素子206と基板
201との機械的接着および熱的結合を良くするために
アンダーフィル樹脂207が塗布される。更に、必要に
応じて絶縁性樹脂208によって全体がコーティングさ
れる。
【0027】基板201は、機械的強度に優れ、熱伝導
率が大きく、高絶縁性を有し、上面、下面および側面に
端部電極202と配線部203を形成できるものであれ
ばよい。基板201としては、例えば、アルミナ系セラ
ミックス基板、窒化アルミニウムセラミックス基板、ア
ルミニウム板にアルマイト処理を施した基板が用いられ
る。
【0028】基板201としてセラミックス基板を用い
る場合には、端部電極202および配線部203は、例
えば、印刷法により導電性ペーストのパターンを形成す
る公知の方法によって容易に形成することができる。基
板201として、アルミニウム板にアルマイト処理を施
した基板を用いる場合には、端部電極202および配線
部203は、例えば、アルマイト処理後に基板に銅箔を
接着し、この銅箔をエッチング等の手法によりパターニ
ングすることによって形成することができる。
【0029】基板201の厚さとしては、0.5〜3m
m程度が、基板内部の熱的均一性および機械的強度の面
で良好な特性が得られるため、望ましい。
【0030】アンダーフィル樹脂207としては、LS
Iのフリップチップ実装に用いられるエポキシ系樹脂を
用いたり、赤外線検出器205や温度センサ素子206
と端部電極202や配線部203との電気的接続を兼ね
るように異方性導電ペーストを用いることができる。
【0031】温度センサ素子206としては、表面実装
型NTCチップサーミスターが、熱応答性、精度、信頼
性に優れているので、好ましい。
【0032】また、基板201の表面保護および赤外線
検出器205、温度センサ素子206の保護用として、
基板201表面の全面に、絶縁性樹脂208をディスペ
ンサー等で塗布することが好ましい。この絶縁性樹脂2
08としては、良熱伝導性フィラーを分散させた高熱伝
導性絶縁樹脂を用いることが、赤外線検出器と温度セン
サ素子、絶縁性基板間の熱的結合性を良好にすることが
できるので、望ましい。この場合、赤外線検出器205
の赤外線検出面205aにはこの樹脂が付着しないよう
に塗布する必要がある。
【0033】以上説明したように、本実施の形態に係る
赤外線検出装置では、高熱伝導性且つ絶縁性の基板20
1の上に、熱的に密に赤外線検出器205と基準温度検
出用の温度センサ素子206が実装されている。従っ
て、本実施の形態に係る赤外線検出装置によれば、プリ
ント基板等に直接、赤外線検出器205と温度センサ素
子206を実装する場合に比較して、周辺温度変化時の
赤外線検出器205と温度センサ素子206の温度差が
小さくなり、高精度な赤外線検出が可能になる。
【0034】また、本実施の形態によれば、基板201
と赤外線検出器205が熱的に良好に結合し、全体とし
て熱容量が大きくなるため、周辺温度変化時における過
渡的な温度変化が緩やかになり、赤外線検出器205の
温度変化による偽信号の発生を防止することができる。
【0035】ところで、赤外線検出素子が配置される基
板としてシリコン等の単結晶基板が用いられた赤外線検
出器は、機械的強度が弱い。そのため、このような赤外
線検出器は、それ自体を表面実装部品として用いた場
合、チッピング等の問題が生じやすく、ハンドリングが
困難であり、またプリント基板のそり等による破損の可
能性がある。しかし、本実施の形態に係る赤外線検出装
置では、赤外線検出器205が機械的強度の大きい基板
201上に実装されているため、このような問題が生じ
ない。
【0036】また、基板201として、セラミックス基
板や、アルミニウム板にアルマイト処理を施した基板を
用いた場合には、基板201を低コストで実現できると
共に、基板201に容易に端部電極202および配線部
203を形成できる。従って、金属ホルダとフレキシブ
ルプリント基板とを用いる従来のパッケージングの問題
を解決することができる。
【0037】また、本実施の形態によれば、高熱伝導性
且つ絶縁性の基板201上に赤外線検出器205と温度
センサ素子206とを実装して赤外線検出装置を構成し
ているので、赤外線検出装置の小型化が可能になる。ま
た、このようにして構成された赤外線検出装置自体を、
表面実装型電子部品として取り扱うことが可能になるた
め、赤外線検出装置のハンドリングやプリント基板への
実装等が容易になり、信頼性が向上し、低コスト化を図
ることができる。
【0038】なお、本実施の形態において、図2に示し
たように、基板201上に、赤外線検出器205および
温度センサ素子206以外に、赤外線検出器205の出
力信号の増幅および信号処理等を行うための信号処理回
路素子210を実装してもよい。このような構成を用い
れば、赤外線検出器205の近傍で赤外線検出器205
の出力信号を直接増幅できるため、赤外線検出装置とし
て、外部からの誘導性ノイズに強くなる。また、高熱伝
導性且つ絶縁性の基板201上に回路素子210が実装
されるため、回路素子210の温度が安定化し、回路内
部の配線部の異種金属接合による熱起電力の発生を抑
え、誤差の小さい赤外線検出が可能となる。これらのこ
とから、信号処理回路素子210を含む赤外線検出装置
の精度を向上させることができる。
【0039】以下、図3ないし図10を参照して、赤外
線検出器205の好ましい2つの例について説明する。
【0040】図3は、赤外線検出器の第1の例の構成を
示す断面図である。第1の例の赤外線検出器は、第1の
基板部10と、第2の基板部20とを備えている。これ
らの基板部10,20は、第1の基板部10が上側にな
るように配置され、互いに接合されている。
【0041】第1の基板部10は赤外線透過性の基板1
1を有している。この基板11には、その表面(図3で
は下面)から裏面(図3では上面)側にかけて、第2の
基板部20と対向する一方の面側でのみ開口する貫通し
ない空洞部12が設けられている。基板11の下面側に
おいて空洞部12上には、基板11の下面側に設けられ
た架橋構造の支持体13によって支持された赤外線検出
素子14が設けられている。また、基板11の下面側に
は、赤外線検出素子14に接続された電極部15と、こ
の電極部15に接続され、下側に突出する複数の突起状
電極16が設けられている。なお、基板11の上面に
は、赤外線反射防止膜17を設けてもよい。
【0042】第2の基板部20は絶縁性基板21を備え
ている。この基板21には、第1の基板部10の赤外線
検出素子14および空洞部12に対向する部分に、第1
の基板部10側でのみ開口する貫通しない空洞部22が
設けられている。また、基板21には、第1の基板部1
0の突起状電極16に対向する部分において、基板21
を貫通する接続孔23が形成されている。
【0043】接続孔23内には、導電性物質が埋め込ま
れて導電部24が形成されている。この導電部24は、
突起状電極16に対して電気的に接続されている。ま
た、絶縁性基板21の下面には、導電部24に電気的に
接続された表面電極25が設けられている。この表面電
極25は、赤外線検出素子14の出力信号を外部に取り
出すための出力端子として用いられ、適切な形状を有し
ている。
【0044】第1の基板部10と第2の基板部20は、
接合層19を介して空洞部12,22および接続孔23
以外の部分で接合されている。これにより、空洞部1
2,22は、周辺雰囲気に対して気密に封止される。
【0045】以上のようにして構成された赤外線検出器
では、検出対象である赤外線は、基板11の裏面(図3
では上面)側から入射し、空洞部12を通って赤外線検
出素子14に入射する。従って、基板11は、前述のよ
うに赤外線透過性を有し、且つ空洞部12が基板11の
表面からのエッチングによって形成できるものであれば
よい。このような基板11の材料としては、単結晶シリ
コン(Si)、多結晶シリコン、単結晶ゲルマニウム
(Ge)、多結晶ゲルマニウム、赤外線透過ガラス等を
用いることができる。
【0046】特に、基板11として(100)面方位の
単結晶シリコン基板を用い、空洞部12を異方性エッチ
ングによって形成すれば、図3に示したように空洞部1
2は台形ピラミッド状になり、空洞部12の底面とし
て、基板11の裏面(図3では上面)と平行な平面を形
成することができる。これにより、基板11の裏面から
入射した赤外線は散乱せずに直線的に赤外線検出素子1
4に入射するようになるため、赤外線検出器に照射され
た赤外線を損失無く赤外線検出素子14に入射させるこ
とが可能となる。
【0047】また、基板11の裏面に赤外線反射防止膜
17を設けた場合には、基板11の裏面における赤外線
の反射損失を低減し、赤外線に対する赤外線検出器の感
度を上げることができる。また、赤外線反射防止膜17
の代わりに、特定の波長の赤外線を選択的に透過する赤
外線フィルタ膜を設けてもよい。赤外線反射防止膜17
としては、検出対象の赤外線波長の1/4の光学膜厚を
有するZnS単層膜や、ZnSとGeを周期的に積層し
た多層膜等の公知のものを用いることができる。また、
赤外線フィルタ膜としては、例えば、ZnSとGeを周
期的に積層した多層膜を用いることができる。
【0048】赤外線検出素子14としては、特開平7−
318420号公報に示されたような薄膜サーミスタを
用いたボロメータや、実開平7−34333号公報に示
されたような薄膜熱電対を多数直列接続したサーモパイ
ル等、公知の種々の赤外線検出素子を用いることができ
る。
【0049】基板21としては、基板11と熱膨張係数
が近似したガラスもしくはセラミックス基板を用いるこ
とが望ましい。例えば、基板11にシリコン基板を用い
た場合には、基板21としてはパイレックスガラス基板
を用いることができる。
【0050】また、基板21に設けられた空洞部22と
接続孔23の形成方法としては、超音波加工、ドリル加
工、エッチング法、サンドブラスト法、レーザ加工法等
の公知の加工方法を用いることができる。
【0051】前述のように、第1の基板部10(基板1
1)と第2の基板部20(基板21)は接合層19によ
って接合され、赤外線検出素子14を取り囲む空洞部1
2,22は気密に保持される。第1の基板部10と第2
の基板部20との接合方法としては、陽極接合、低融点
ガラス接合、樹脂接着等の公知の方法を用いることがで
きる。
【0052】特に空洞部12,22を真空に保持する場
合には、気密性および信頼性の高い陽極接合法を用いる
ことが望ましい。陽極接合法を用いる場合には、絶縁性
の基板21自体をアルカリ系のガラスとするか、もしく
は基板21の基板11との接合面にアルカリ系ガラス薄
膜を形成すると共に、基板11をシリコン基板で構成し
基板21との接合面にシリコンを露出させるか、もしく
は基板11の接合面にシリコン薄膜を形成しておく必要
がある。
【0053】空洞部12,22内に、不活性ガスの封入
や、Xr、Kr等の低熱伝導率のガスの封入を行う場合
は、低融点ガラス接合や樹脂接着等の方法を用いてもよ
い。樹脂接着を用いる場合には、エポキシ系接着剤を予
め接着面の形状になるようにプレス加工もしくはエキシ
マレーザ加工したシート状の接着剤を接合層19に用い
ると、接合が容易で低コストになる。
【0054】低融点ガラス接合の場合には、例えば低融
点ガラスペーストを印刷法によって基板21の上面に形
成し、これを接合層19とし、仮焼後、基板11,21
を圧接し加熱することによって基板11,21を接合す
ることができる。また、スパッタ法により低融点ガラス
膜を形成して接合層19とし、基板11,21を圧接し
加熱することによって基板11,21を接合してもよ
い。低融点ガラス接合の場合には、基板部11における
赤外線検出素子14や電極部15や突起状電極16に使
用する材料の耐熱性にもよるが、これらの劣化を防ぐた
めになるべく低融点のガラスを用いることが望ましい。
例えば、基板部11における電極部15の材料として使
用され得るアルミニウムの耐熱性は450°C程度まで
であり、金の耐熱性は650°C程度までである。従っ
て、低融点ガラスとしては、軟化点が650〜600°
C以下、望ましくは450°C以下のものを用いること
が好ましい。このような低融点ガラスとしては、例えば
軟化点が450°C以下のものとして、B23・PbO
系複合ガラス等を用いることができる。また、軟化点が
650〜600°C以下の低融点ガラスとしては、Pb
O・B23・SiO2系ガラス、PbO・B23・Si
2・Al23系ガラス、ZnO・B23・SiO2系ガ
ラス、ZnO・B23・SiO2・Al23系ガラス等
を用いることができる。
【0055】ところで、第1の例の赤外線検出器では、
赤外線検出素子14の出力信号は、電極部15、突起状
電極16、導電性物質24および表面電極25を介し
て、外部に取り出される。
【0056】ここで、もし、図4に示したように、突起
状電極16がないとすると、基板21に設けられた接続
孔23に導電性物質を充填して導電部24を形成して
も、電極部15と導電部24との間の導通が確実に行わ
れないことがあり得る。
【0057】これに対し、第1の例の赤外線検出器で
は、図5に示したように、突起状電極16を設けている
ので、この突起状電極16を介して電極部15と導電部
24との間の導通を確実に行わせることができる。
【0058】突起状電極16の形成方法としては、ワイ
ヤーボンダーを用いて、金のスタッドバンプを形成する
方法が容易であるが、はんだバンプを形成する方法でも
よい。
【0059】導電部24を形成するための導電性物質と
しては、例えば導電性樹脂を用いることができる。導電
性樹脂としては、例えば、銀等の導電性微粒子をエポキ
シ等の液状樹脂バインダに分散した公知の導電性ペース
トを用いることができる。このような導電性樹脂を、基
板21に設けられた接続孔23に充填した後、これを固
化させることにより、導電部24を形成することができ
る。
【0060】ここで、図6および図7を参照して、導電
部24の形成方法の一例について説明する。この方法で
は、図6に示したように、予め突起状電極16が形成さ
れた基板11と基板21を接合し、その後、図6および
図7に示したように、ペースト状の導電性樹脂28を印
刷法の手法等を用いて、基板21に設けられた接続孔2
3に埋め込み、導電部24を形成する。図6および図7
には、導電性樹脂28をスキージ29を用いて接続孔2
3に埋め込む様子を示している。
【0061】上述のようにして導電性樹脂28を接続孔
23に埋め込む際には、図5および図6では特に図示し
ないが、接続孔23以外の部分に導電性樹脂28が付着
しないように、メタルマスク等を用いて接続孔23以外
の部分を覆い、その後、ペースト状の導電性樹脂28を
接続孔23に埋め込み、これを固化させてもよい。この
場合、メタルマスクを適切に配置すれば、導電部24に
接続される表面電極25も同時に形成可能である。
【0062】また、導電性樹脂28を接続孔23に埋め
込む方法としては、基板21の全面に導電性樹脂28を
塗布し、導電性樹脂28を接続孔23に埋め込み、これ
を固化させた後、導電性樹脂28の表面を研磨して、接
続孔23に埋め込まれた部分以外の導電性樹脂28を除
去する方法でもよい。
【0063】第1の例の赤外線検出器では、突起状電極
16を設けているので、接続孔23への導電性樹脂28
の埋め込みが不十分で、図5に示したように、導電部2
4が電極部15まで達しない場合であっても、突起状電
極16を介して電極部15と導電部24との間の導通を
確実に行わせることができる。
【0064】次に、図8および図9を参照して、導電部
24の形成方法の他の例について説明する。この方法で
は、図8に示したように、予め接続孔23に、導電部2
4となる導電性樹脂28を埋め込んだ基板21を準備
し、図9に示したように、この基板21を、突起状電極
16が形成された基板11に接合する。この方法では、
基板21を適切な圧力で基板11に押し付け、接合層1
9を介して基板21と基板11を接合させることで、突
起状電極16が、導電性樹脂28よりなる導電部24に
圧接され、突起状電極16と導電部24との間の確実な
電気的接続がなされる。なお、予め接続孔23に導電性
樹脂28を埋め込む方法としては、例えば図6および図
7に示したような印刷法等の手法を用いればよい。
【0065】導電部24に電気的に接続される表面電極
25は、例えば印刷法により導電性樹脂パターンを形成
することで容易に形成することができる。
【0066】次に、第1の例の赤外線検出器の作用につ
いて説明する。第1の例の赤外線検出器では、検出対象
である赤外線は、基板11の裏面(図3における上面)
側から入射し、空洞部12を通って赤外線検出素子14
に入射する。赤外線検出素子14の出力信号は、電極部
15、突起状電極16、導電部24および表面電極25
を介して、基板21の裏面より外部に取り出される。
【0067】第1の例の赤外線検出器は、第1の基板部
10と第2の基板部20とを接合して形成されたチップ
サイズパッケージの形態をなしているので、金属ケース
を用いてパッケージングされた従来の赤外線検出器と比
較して、容易に小型化および低コスト化を図ることがで
きる。しかも、赤外線検出素子14の出力信号を、基板
21に形成された表面電極25より、直接外部に取り出
すことができる。従って、第1の例の赤外線検出器は、
そのまま表面実装部品として使用することが可能であ
る。
【0068】また、第1の例の赤外線検出器では、第1
の基板部10において、赤外線検出素子14に接続され
た電極部15に突起状電極16を設け、第2の基板部2
0において、基板21の接続孔23に導電性物質を埋め
込んで導電部24を形成し、この導電部24を突起状電
極16に接続するようにしている。従って、第1の例の
赤外線検出器によれば、空洞部12,22の気密性を損
なわずに、赤外線検出素子14の出力信号を容易に且つ
確実に外部に取り出すことができ、赤外線検出素子14
の出力信号を外部に取り出す部分の信頼性を高くするこ
とができると共に、赤外線検出素子14の出力信号を外
部に取り出す部分の構成が簡単で製造が容易になる。
【0069】以上のことから、第1の例の赤外線検出器
によれば、小型化、低コスト化、生産性の向上が可能
で、且つ表面実装部品として使用可能な赤外線検出器を
実現することができる。
【0070】図10は、本発明の一実施の形態に係る赤
外線検出装置における赤外線検出器の第2の例の構成を
示す断面図である。第2の例の赤外線検出器は、第1の
基板部110と、この第1の基板部110の下側に配置
され、第1の基板部110に接合された第2の基板部1
20と、第1の基板部110の上側に配置され、第1の
基板部110に接合された第3の基板部130とを備え
ている。
【0071】第1の基板部110は、基板111を有し
ている。この基板111には、その表面(図10では下
面)から裏面(図10では上面)まで貫通した空洞部1
12が設けられている。この空洞部112の下側の開口
部上には、基板111の下面側に設けられた架橋構造ま
たはダイアフラム構造の支持体113によって支持され
た赤外線検出素子114が設けられている。また、基板
111の下面側には、赤外線検出素子114に接続され
た電極部115と、この電極部115に接続され、下側
に突出する複数の突起状電極116が設けられている。
【0072】第2の基板部120は、絶縁性基板121
を備えている。この基板121には、第1の基板部11
0の赤外線検出素子114および空洞部112に対向す
る部分に、第1の基板部110側でのみ開口する貫通し
ない空洞部122が設けられている。また、基板121
には、第1の基板部110の突起状電極116に対向す
る部分において、基板121を貫通する接続孔123が
形成されている。
【0073】接続孔123内には、導電性物質が埋め込
まれて導電部124が形成されている。また、絶縁性基
板121の下面には、導電部124に電気的に接続され
た表面電極125が設けられている。この表面電極12
5は、赤外線検出素子114の出力信号を外部に取り出
すための出力端子として用いられ、適切な形状を有して
いる。
【0074】基板111と基板121は、接合層119
を介して空洞部112,122および接続孔123以外
の部分で接合されている。これにより、空洞部112,
122は、周辺雰囲気に対して気密に封止される。
【0075】基板111と基板121の接合方法は、第
1の例と同様である。また、第2の例の赤外線検出器で
は、赤外線検出素子114の出力信号は、電極部11
5、突起状電極116、導電部124および表面電極1
25を介して外部に取り出される。この赤外線検出素子
114の出力信号を外部に取り出す部分の構成および形
成方法は、第1の例と同様である。
【0076】第3の基板部130は、赤外線透過性の基
板131を有している。この基板131は、接合層12
9を介して空洞部112以外の部分で基板111に接合
されている。基板131の材料としては、単結晶シリコ
ン、多結晶シリコン、単結晶ゲルマニウム、多結晶ゲル
マニウム、赤外線透過ガラス、赤外線透過性樹脂等を用
いることができる。基板111と基板131の接合方法
としては、第1の例における基板11と基板21との接
合の場合と同様に、陽極接合、樹脂接合、低融点ガラス
接合等の方法を用いることができる。
【0077】第2の例の赤外線検出器では、検出対象で
ある赤外線は、基板131側から入射し、空洞部112
を通って赤外線検出素子114に入射する。なお、基板
131の両面に赤外線反射防止膜132,133を設け
て、基板131の両面における赤外線の反射損失を低減
し、赤外線に対する赤外線検出器の感度を上げるように
してもよい。また、赤外線反射防止膜の代わりに特定波
長の赤外線を選択的に透過する赤外線フィルタ膜を設け
てもよい。赤外線反射防止膜や赤外線フィルタ膜の構成
は、第1の例と同様である。
【0078】このように構成された第2の例の赤外線検
出器では、第1の例の赤外線検出器と比較すると、新た
に第3の基板部130(基板131)が必要になると共
に、これを第1の基板部110(基板111)に接合す
る工程が必要になる。しかし、第2の例の赤外線検出器
によれば、第1の例の赤外線検出器と比較して、以下の
3つの有利な点がある。第1の点は、第1の基板部11
0の基板111の材料として赤外線透過性材料以外の材
料を用いることができることである。第2の点は、第3
の基板部130の基板131の材質を選択することによ
り、任意の赤外線透過特性が得られることである。第3
の点は、基板130の裏表両面に赤外線反射防止膜13
2,133もしくは赤外線フィルタ膜を形成することが
できることから、赤外線検出器の特性をより向上させる
ことが可能になることである。
【0079】第2の例の赤外線検出器のその他の構成、
作用および効果は、第1の例と同様である。
【0080】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々の変更が可能である。例えば、実施の形態に
おける赤外線検出器205は、第1または第2の例の赤
外線検出器に限らず、表面実装型の赤外線検出器であれ
ばよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
のいずれかに記載の赤外線検出装置によれば、高熱伝導
率で且つ絶縁性の基板に、表面実装型の赤外線検出器と
温度センサ素子とを搭載したので、赤外線検出装置の小
型化、低コスト化、高精度化が可能になるという効果を
奏する。
【0082】また、請求項2記載の赤外線検出装置によ
れば、基板上に更に回路素子を実装したので、回路素子
を含む赤外線検出装置の精度を向上させることが可能に
なるという効果を奏する。
【0083】また、請求項3ないし6のいずれかに記載
の赤外線検出装置によれば、第1の基板部と第2の基板
部とを接合して赤外線検出器を構成すると共に、第1の
基板に突起状電極を形成し、第2の基板に形成された接
続孔に埋め込まれた導電性物質よりなる導電部を突起状
電極に接続して、赤外線検出素子の出力信号を直接外部
に取り出すことができるようにしたので、赤外線検出器
の小型化、低コスト化、生産性の向上が可能になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る赤外線検出装置の
構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る赤外線検出装置に
おいて基板上に更に信号処理回路素子を実装した例を示
す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る赤外線検出装置に
おける赤外線検出器の第1の例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】図3における突起状電極がない場合において接
続孔に導電性物質を充填した状態を示す断面図である。
【図5】赤外線検出器の第1の例における突起状電極と
導電部との接続状態を示す断面図である。
【図6】赤外線検出器の第1の例における導電部の形成
方法の一例を示す説明図である。
【図7】赤外線検出器の第1の例における導電部の形成
方法の一例を示す説明図である。
【図8】赤外線検出器の第1の例における導電部の形成
方法の他の例を示す説明図である。
【図9】赤外線検出器の第1の例における導電部の形成
方法の他の例を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る赤外線検出装置
における赤外線検出器の第2の例の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10…第1の基板部、11…基板、12…空洞部、13
…支持体、14…赤外線検出素子、15…電極部、16
…突起状電極、17…赤外線反射防止膜、19…接合
層、20…第2の基板部、21…絶縁性基板、22…空
洞部、23…接続孔、24…導電部、25…表面電極、
201…基板、202…端部電極、203…配線部、2
05…赤外線検出器、206…温度センサ素子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高熱伝導率で且つ絶縁性の基板と、 前記基板上に搭載された表面実装型の赤外線検出器と、 前記基板上に搭載され、前記基板の温度を検出する温度
    センサ素子と、 前記基板に形成され、前記赤外線検出器および前記温度
    センサ素子の出力信号を外部に取り出すための電極とを
    備えたことを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記基板上に実装された回路素子
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線検出器は、互いに対向するよ
    うに配置され接合された第1の基板部と第2の基板部と
    を備え、 前記第1の基板部は、前記第2の基板部と対向する一方
    の面において開口する空洞部が形成された第1の基板
    と、前記第1の基板の前記一方の面側において前記空洞
    部上に配置された赤外線検出素子と、前記第1の基板の
    前記一方の面に形成された、前記赤外線検出素子の出力
    信号を外部に取り出すための突起状電極とを有し、 前記第2の基板部は、前記赤外線検出素子に対向する部
    分に空洞部が形成され、前記突起状電極に対向する部分
    において貫通する接続孔が形成され、前記第1の基板に
    対して対向するように配置され接合された絶縁性の第2
    の基板と、前記接続孔に埋め込まれた導電性物質よりな
    り、前記突起状電極に電気的に接続された導電部とを有
    することを特徴とする請求項1または2記載の赤外線検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の基板は赤外線透過性を有し、
    前記第1の基板の空洞部は、第1の基板を貫通せずに、
    前記一方の面においてのみ開口していることを特徴とす
    る請求項3記載の赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の基板は(100)面方位の単
    結晶シリコンからなり、前記第1の基板の空洞部は異方
    性エッチングによって形成されていることを特徴とする
    請求項4記載の赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板の空洞部は第1の基板を
    貫通しており、 前記赤外線検出器は、更に、前記第1の基板の前記第2
    の基板部とは反対側に配置され接合された赤外線透過性
    を有する第3の基板を備えていることを特徴とする請求
    項3記載の赤外線検出装置。
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