JP2001172715A - 極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法 - Google Patents
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法Info
- Publication number
- JP2001172715A JP2001172715A JP35340899A JP35340899A JP2001172715A JP 2001172715 A JP2001172715 A JP 2001172715A JP 35340899 A JP35340899 A JP 35340899A JP 35340899 A JP35340899 A JP 35340899A JP 2001172715 A JP2001172715 A JP 2001172715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- molten steel
- molten
- steel
- low carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 減圧下における精錬の際に、炭素のピックア
ップを抑制し、短時間で極低炭素のステンレス溶鋼の溶
製を可能にし、浸漬管等の耐火物の負荷を軽減できる極
低炭素ステンレス溶鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 取鍋11内のステンレス溶鋼12に一本
の大径の浸漬管13を浸漬して浸漬管13の内部を減圧
し、攪拌ガスを吹き込みながら吹酸による脱炭精錬を行
い、脱炭精錬後に、浸漬管13内を復圧して浸漬管13
をステンレス溶鋼面より上昇させて、取鍋11内に還元
剤を添加してステンレス溶鋼12をガスバブリングして
還元処理を行い、還元処理後、再度浸漬管13をステン
レス溶鋼12中に浸漬して吹酸を行い酸素富化を行った
後に、高真空度で脱ガス処理を行う。
ップを抑制し、短時間で極低炭素のステンレス溶鋼の溶
製を可能にし、浸漬管等の耐火物の負荷を軽減できる極
低炭素ステンレス溶鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 取鍋11内のステンレス溶鋼12に一本
の大径の浸漬管13を浸漬して浸漬管13の内部を減圧
し、攪拌ガスを吹き込みながら吹酸による脱炭精錬を行
い、脱炭精錬後に、浸漬管13内を復圧して浸漬管13
をステンレス溶鋼面より上昇させて、取鍋11内に還元
剤を添加してステンレス溶鋼12をガスバブリングして
還元処理を行い、還元処理後、再度浸漬管13をステン
レス溶鋼12中に浸漬して吹酸を行い酸素富化を行った
後に、高真空度で脱ガス処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減圧精錬装置を用
いてステンレス溶鋼を製造する際に、還元処置末期の炭
素のピックアップを防止する極低炭素ステンレス溶鋼の
製造方法に関する。
いてステンレス溶鋼を製造する際に、還元処置末期の炭
素のピックアップを防止する極低炭素ステンレス溶鋼の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス溶鋼の精錬は、転炉や電気炉
等の精錬炉に炭素を2重量%以上含有する溶鉄とフェロ
クロム等の合金鉄を装入し、ランスから酸素を吹き込む
(吹酸)ことにより、炭素濃度を0.3〜0.8重量%
程度含有する溶鋼(粗溶鋼)を溶製し、この粗溶鋼をR
H−OB、VOD、等の二次精錬炉を用いて、減圧下で
吹酸を行って、クロムの酸化を抑制しながら脱炭精錬を
行う方法が広く行われている。しかし、極低炭素のステ
ンレス溶鋼を溶製するには、いずれの二次精錬炉を用い
ても炭素濃度が低下するにつれてクロムの酸化が増加
し、クロムの歩留りが低下し、脱炭速度の低下により精
錬時間が延長して、溶鋼の温度の低下や二次精錬炉の耐
火物の損耗を招く等の問題がある。この対策として、特
開平7−173515号公報に記載されているように、
取鍋直径の0.3〜0.8に相当する大径の浸漬管を取
鍋内の溶鋼中に浸漬して、浸漬管内を減圧すると共に、
取鍋の底部のポーラスプラグから不活性ガスを吹き込ん
で溶鋼の攪拌と浸漬管内の気泡活性面による脱炭を行っ
た際に、生成するスラグの塩基度を2.5〜5.0、A
l2 O3 を10〜20に調整して液相率を高くしてCr
2 O3 (クロム酸化物)と炭素の反応を高めて低炭素濃
度の溶鋼を溶製することが行われている。また、特開平
8−109410号公報に記載されているように、クロ
ム濃度が5重量%以上、炭素濃度が1.0〜0.01重
量%のステンレス溶鋼内に、取鍋の内径の0.3〜0.
8に相当する内径を有する筒状の浸漬管を浸漬して、浸
漬管内を減圧すると共に、取鍋の底部のポーラスプラグ
から不活性ガスを吹き込んで溶鋼を攪拌し、上方から酸
素とアルゴンガスの混合気体を吹き付けることによっ
て、脱炭精錬中のクロムの酸化を抑制しながら脱炭する
ことが行われている。
等の精錬炉に炭素を2重量%以上含有する溶鉄とフェロ
クロム等の合金鉄を装入し、ランスから酸素を吹き込む
(吹酸)ことにより、炭素濃度を0.3〜0.8重量%
程度含有する溶鋼(粗溶鋼)を溶製し、この粗溶鋼をR
H−OB、VOD、等の二次精錬炉を用いて、減圧下で
吹酸を行って、クロムの酸化を抑制しながら脱炭精錬を
行う方法が広く行われている。しかし、極低炭素のステ
ンレス溶鋼を溶製するには、いずれの二次精錬炉を用い
ても炭素濃度が低下するにつれてクロムの酸化が増加
し、クロムの歩留りが低下し、脱炭速度の低下により精
錬時間が延長して、溶鋼の温度の低下や二次精錬炉の耐
火物の損耗を招く等の問題がある。この対策として、特
開平7−173515号公報に記載されているように、
取鍋直径の0.3〜0.8に相当する大径の浸漬管を取
鍋内の溶鋼中に浸漬して、浸漬管内を減圧すると共に、
取鍋の底部のポーラスプラグから不活性ガスを吹き込ん
で溶鋼の攪拌と浸漬管内の気泡活性面による脱炭を行っ
た際に、生成するスラグの塩基度を2.5〜5.0、A
l2 O3 を10〜20に調整して液相率を高くしてCr
2 O3 (クロム酸化物)と炭素の反応を高めて低炭素濃
度の溶鋼を溶製することが行われている。また、特開平
8−109410号公報に記載されているように、クロ
ム濃度が5重量%以上、炭素濃度が1.0〜0.01重
量%のステンレス溶鋼内に、取鍋の内径の0.3〜0.
8に相当する内径を有する筒状の浸漬管を浸漬して、浸
漬管内を減圧すると共に、取鍋の底部のポーラスプラグ
から不活性ガスを吹き込んで溶鋼を攪拌し、上方から酸
素とアルゴンガスの混合気体を吹き付けることによっ
て、脱炭精錬中のクロムの酸化を抑制しながら脱炭する
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−173515号公報では、脱炭精錬の際に生成した
スラグにAl2 O3 等を多量に添加して液相率を高める
必要があり、スラグの絶対量が増加して、浸漬管や取鍋
等の耐火物の損耗を招く懸念がある。しかも、スラグ中
には、未還元のクロム酸化物や地金、粒鉄等が多量に含
まれており、脱炭精錬後の還元処理時等に溶鋼中に溶解
して炭素のピックアップを生じ、到達炭素濃度が高くな
る等の問題がある。また、特開平8−109410号公
報では、酸素にアルゴンガスを加えた希釈ガスをランス
から吹き付けて脱炭精錬を行うため、多量のアルゴンガ
スが必要になり、脱炭精錬の処理コストが高くなる。更
に、脱炭精錬の際に生成したスラグに炭素濃度が高い地
金や粒鉄が混入しており、還元処理を行った際に、スラ
グ中の地金や粒鉄が溶鋼中に溶解して炭素のピックアッ
プを生じ、到達炭素濃度が高くなり、前記特開平7−1
73515号公報の精錬方法と同様の問題がある。
7−173515号公報では、脱炭精錬の際に生成した
スラグにAl2 O3 等を多量に添加して液相率を高める
必要があり、スラグの絶対量が増加して、浸漬管や取鍋
等の耐火物の損耗を招く懸念がある。しかも、スラグ中
には、未還元のクロム酸化物や地金、粒鉄等が多量に含
まれており、脱炭精錬後の還元処理時等に溶鋼中に溶解
して炭素のピックアップを生じ、到達炭素濃度が高くな
る等の問題がある。また、特開平8−109410号公
報では、酸素にアルゴンガスを加えた希釈ガスをランス
から吹き付けて脱炭精錬を行うため、多量のアルゴンガ
スが必要になり、脱炭精錬の処理コストが高くなる。更
に、脱炭精錬の際に生成したスラグに炭素濃度が高い地
金や粒鉄が混入しており、還元処理を行った際に、スラ
グ中の地金や粒鉄が溶鋼中に溶解して炭素のピックアッ
プを生じ、到達炭素濃度が高くなり、前記特開平7−1
73515号公報の精錬方法と同様の問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、減圧下における精錬の際に、炭素のピックアップを
抑制し、短時間で極低炭素のステンレス溶鋼の溶製を可
能にし、浸漬管等の耐火物の負荷を軽減できる極低炭素
ステンレス溶鋼の製造方法を提供することを目的とす
る。
で、減圧下における精錬の際に、炭素のピックアップを
抑制し、短時間で極低炭素のステンレス溶鋼の溶製を可
能にし、浸漬管等の耐火物の負荷を軽減できる極低炭素
ステンレス溶鋼の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明の
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法は、取鍋内のステン
レス溶鋼に一本の大径の浸漬管を浸漬して該浸漬管の内
部を減圧し、攪拌ガスを吹き込みながら吹酸による脱炭
精錬を行い、該脱炭精錬後に、前記浸漬管内を復圧して
該浸漬管をステンレス溶鋼面より上昇させて、前記取鍋
内に還元剤を添加して前記ステンレス溶鋼をガスバブリ
ングして還元処理を行い、該還元処理後、再度前記浸漬
管を前記ステンレス溶鋼中に浸漬して吹酸を行い酸素富
化を行った後に、高真空度で脱ガス処理を行う。この方
法により、脱炭精錬後に、浸漬管をステンレス溶鋼面よ
り上昇させて還元剤を添加しているので、ガスバブリン
グによって還元剤とスラグの反応が促進され、スラグ中
に含まれる地金や粒鉄とCr2 O3 を還元したクロム
(Cr)を溶鋼中に回収することができる。そして、還
元処理後、再度吹酸を行って、溶鋼中の溶解酸素濃度を
富化してから高真空下で脱ガス処理を行うことにより、
脱炭反応が促進され、到達炭素濃度をより低くすること
ができる。
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法は、取鍋内のステン
レス溶鋼に一本の大径の浸漬管を浸漬して該浸漬管の内
部を減圧し、攪拌ガスを吹き込みながら吹酸による脱炭
精錬を行い、該脱炭精錬後に、前記浸漬管内を復圧して
該浸漬管をステンレス溶鋼面より上昇させて、前記取鍋
内に還元剤を添加して前記ステンレス溶鋼をガスバブリ
ングして還元処理を行い、該還元処理後、再度前記浸漬
管を前記ステンレス溶鋼中に浸漬して吹酸を行い酸素富
化を行った後に、高真空度で脱ガス処理を行う。この方
法により、脱炭精錬後に、浸漬管をステンレス溶鋼面よ
り上昇させて還元剤を添加しているので、ガスバブリン
グによって還元剤とスラグの反応が促進され、スラグ中
に含まれる地金や粒鉄とCr2 O3 を還元したクロム
(Cr)を溶鋼中に回収することができる。そして、還
元処理後、再度吹酸を行って、溶鋼中の溶解酸素濃度を
富化してから高真空下で脱ガス処理を行うことにより、
脱炭反応が促進され、到達炭素濃度をより低くすること
ができる。
【0006】ここで、前記脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き
込み量を1.0〜3.0NL/分・溶鋼トンにすること
が望ましい。所定の攪拌ガスを吹き込むことにより、吹
酸によって生成したCr2 O3 の浸漬管内の滞留時間を
確保し、浸漬管内及び溶鋼浴内での還元を促進するの
で、浸漬管の外側の取鍋内の溶鋼上に浮遊するスラグの
高粘度化や凝結を防止することができ、Cr2 O3 の還
元を容易に行うことができる。脱炭精錬時の攪拌ガスの
吹き込み量が1.0NL/分・溶鋼トンより少ないと、
吹酸による脱炭精錬の際に生成したCr2 O3 の浸漬管
内及び溶鋼浴内の滞留時間が短くなり、Cr2 O3 の還
元が行われないまま浸漬管の外に浮上してしまい、結果
としてCr2 O3 の増大を招き、還元剤等の増加とな
る。脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き込み量が3.0NL/
分・溶鋼トンより多くなると、浸漬管内から外側に向か
う流れが激しくなり、生成したCr2 O3 が速やかに浸
漬管の外に流出し、取鍋に浮遊するスラグの凝結が促進
され、還元効率やサンプリング等が阻害される。
込み量を1.0〜3.0NL/分・溶鋼トンにすること
が望ましい。所定の攪拌ガスを吹き込むことにより、吹
酸によって生成したCr2 O3 の浸漬管内の滞留時間を
確保し、浸漬管内及び溶鋼浴内での還元を促進するの
で、浸漬管の外側の取鍋内の溶鋼上に浮遊するスラグの
高粘度化や凝結を防止することができ、Cr2 O3 の還
元を容易に行うことができる。脱炭精錬時の攪拌ガスの
吹き込み量が1.0NL/分・溶鋼トンより少ないと、
吹酸による脱炭精錬の際に生成したCr2 O3 の浸漬管
内及び溶鋼浴内の滞留時間が短くなり、Cr2 O3 の還
元が行われないまま浸漬管の外に浮上してしまい、結果
としてCr2 O3 の増大を招き、還元剤等の増加とな
る。脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き込み量が3.0NL/
分・溶鋼トンより多くなると、浸漬管内から外側に向か
う流れが激しくなり、生成したCr2 O3 が速やかに浸
漬管の外に流出し、取鍋に浮遊するスラグの凝結が促進
され、還元効率やサンプリング等が阻害される。
【0007】更に、前記還元処理以降の攪拌ガスの吹き
込み量を2.5〜10NL/分・溶鋼トンにすることが
好ましい。これにより、還元剤とスラグの混合攪拌が促
進され、地金や粒鉄と、Cr2 O3を還元したクロムを
溶鋼中に効率良く回収することができる。還元処理以降
の攪拌ガスの吹き込み量が2.5NL/分・溶鋼トンよ
り少ないと、スラグの還元が不十分になり、クロムの損
失による合金等の増加や脱ガス処理時に十分な還元速度
が得られないため、還元処理に時間を要し、生産性が低
下する。一方、攪拌ガスの吹き込み量を10NL/分・
溶鋼トンより多くすると、還元処理時の攪拌が強く成り
過ぎて、取鍋の耐火物の溶損を招く。
込み量を2.5〜10NL/分・溶鋼トンにすることが
好ましい。これにより、還元剤とスラグの混合攪拌が促
進され、地金や粒鉄と、Cr2 O3を還元したクロムを
溶鋼中に効率良く回収することができる。還元処理以降
の攪拌ガスの吹き込み量が2.5NL/分・溶鋼トンよ
り少ないと、スラグの還元が不十分になり、クロムの損
失による合金等の増加や脱ガス処理時に十分な還元速度
が得られないため、還元処理に時間を要し、生産性が低
下する。一方、攪拌ガスの吹き込み量を10NL/分・
溶鋼トンより多くすると、還元処理時の攪拌が強く成り
過ぎて、取鍋の耐火物の溶損を招く。
【0008】また、前記還元処理のガスバブリングを2
〜5分間行うことも可能である。還元剤とスラグを十分
に混合攪拌してスラグへのけん濁を促進し、未還元のC
r 2 O3 を少なくしてクロム歩留りを高めることができ
る。還元処理のガスバブリングが2分より短いと、スラ
グのと溶鋼中の還元成分との混合攪拌が不十分になり、
Cr2 O3 の還元や地金や粒鉄の溶鋼中への回収が悪く
なり、クロム歩留りの低下等を招く。一方、還元処理の
ガスバブリングが5分を超えると、スラグの還元反応が
飽和し、攪拌による取鍋等の耐火物の損耗が生じる。
〜5分間行うことも可能である。還元剤とスラグを十分
に混合攪拌してスラグへのけん濁を促進し、未還元のC
r 2 O3 を少なくしてクロム歩留りを高めることができ
る。還元処理のガスバブリングが2分より短いと、スラ
グのと溶鋼中の還元成分との混合攪拌が不十分になり、
Cr2 O3 の還元や地金や粒鉄の溶鋼中への回収が悪く
なり、クロム歩留りの低下等を招く。一方、還元処理の
ガスバブリングが5分を超えると、スラグの還元反応が
飽和し、攪拌による取鍋等の耐火物の損耗が生じる。
【0009】更に、前記脱ガス処理を5torr以下の
高真空度で行うことが好ましい。Cr2 O3 の還元と地
金や粒鉄の溶鋼中への回収を行った後に再度吹酸して溶
鋼中の溶解酸素濃度を富化した後に、所定の高真空度で
脱ガス処理を行うので、極めて短い脱ガス処理時間内で
脱炭を行い、極低炭素のステンレス溶鋼を溶製すること
ができる。脱ガス処理の真空度が5torrを超えて低
真空(大気側)になると、炭素濃度の平衡到達値が高く
なり、極低炭素溶鋼の溶製が困難になる。
高真空度で行うことが好ましい。Cr2 O3 の還元と地
金や粒鉄の溶鋼中への回収を行った後に再度吹酸して溶
鋼中の溶解酸素濃度を富化した後に、所定の高真空度で
脱ガス処理を行うので、極めて短い脱ガス処理時間内で
脱炭を行い、極低炭素のステンレス溶鋼を溶製すること
ができる。脱ガス処理の真空度が5torrを超えて低
真空(大気側)になると、炭素濃度の平衡到達値が高く
なり、極低炭素溶鋼の溶製が困難になる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法に適用される減圧精
錬装置の全体図、図2は同極低炭素ステンレス溶鋼の製
造方法の説明図である。図1に示すように、本発明の一
実施の形態に係る極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法に
用いられる減圧精錬装置10は、取鍋11及び取鍋11
に収容されたステンレス溶鋼(以下溶鋼という)12内
に図示しない昇降装置により浸漬する一本の大径の浸漬
管13を有し、溶鋼12に不活性ガスを吹き込んで攪拌
するためのポーラスプラグ14を取鍋11の底部に、浸
漬管13内の溶鋼12の湯面15に酸素を吹き付けるラ
ンス16を浸漬管13の上部に備えている。浸漬管13
の内径は、取鍋11の0.3〜0.8であり、浸漬管1
3には、内部を減圧する図示しないエゼクターに連通し
た排気ダクト17を設けている。なお、符号18は、浸
漬管13内に合金鉄や還元剤、生石灰等を添加するシュ
ートであり、符号19は、合金鉄や還元剤、生石灰等を
貯蔵するホッパーであり符号20は、脱炭精錬によって
生成され取鍋11内の溶鋼面に浮遊するスラグである。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法に適用される減圧精
錬装置の全体図、図2は同極低炭素ステンレス溶鋼の製
造方法の説明図である。図1に示すように、本発明の一
実施の形態に係る極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法に
用いられる減圧精錬装置10は、取鍋11及び取鍋11
に収容されたステンレス溶鋼(以下溶鋼という)12内
に図示しない昇降装置により浸漬する一本の大径の浸漬
管13を有し、溶鋼12に不活性ガスを吹き込んで攪拌
するためのポーラスプラグ14を取鍋11の底部に、浸
漬管13内の溶鋼12の湯面15に酸素を吹き付けるラ
ンス16を浸漬管13の上部に備えている。浸漬管13
の内径は、取鍋11の0.3〜0.8であり、浸漬管1
3には、内部を減圧する図示しないエゼクターに連通し
た排気ダクト17を設けている。なお、符号18は、浸
漬管13内に合金鉄や還元剤、生石灰等を添加するシュ
ートであり、符号19は、合金鉄や還元剤、生石灰等を
貯蔵するホッパーであり符号20は、脱炭精錬によって
生成され取鍋11内の溶鋼面に浮遊するスラグである。
【0011】次に、減圧精錬装置10を用いた極低炭素
ステンレス溶鋼の製造方法について図2を参照して説明
する。まず、脱炭精錬工程では、取鍋11に炭素を1〜
0.3重量%、クロムを10〜23重量%含有する溶鋼
12を入れ、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ1
4から攪拌ガスの一例であるアルゴンガスを1.0〜
3.0NL/分・溶鋼トン吹き込み、この溶鋼12に浸
漬管13を浸漬して、浸漬管13の内部をエゼクターを
作動して減圧しながらランス16を下ろし、吹酸するこ
とにより脱炭精錬を行う。取鍋11の底部のポーラスプ
ラグ14から吹き込まれたアルゴンガスが浸漬管13内
を上昇し、アルゴンガス気泡が湯面15で破泡して激し
く波立つ気泡活性面に酸素が吹き付けられることによっ
て脱炭が行われ、同時に、底部のポーラスプラグ14か
ら吹き込まれたアルゴンガスのガスリフト作用を利用し
た強い攪拌による気泡活性面の更新により、脱炭に消費
される酸素の効率が高められ、脱炭反応が促進される。
しかし、浸漬管13内には、脱炭反応の進行と共に、溶
鋼12中のクロムが酸化されたクロム酸化物が生成し、
その大半が溶鋼12の攪拌流に随伴して浸漬管13の外
に排出される。その結果、スラグ20に含まれるクロム
酸化物量が増加し、スラグ20の粘性が増して凝結し易
くなる。しかも、浸漬管13内で脱炭反応の際に発生す
るスプラッシュ等により、クロム酸化物を含むスラグ2
0に地金や粒鉄が巻き込まれている。従って、次の復圧
・還元剤投入工程で浸漬管13内を大気圧に復圧してか
ら溶鋼面から上昇させ、ホッパー19に貯蔵された還元
剤の一例である金属Al、Fe−Si等をシュート18
から溶鋼12内に添加する。
ステンレス溶鋼の製造方法について図2を参照して説明
する。まず、脱炭精錬工程では、取鍋11に炭素を1〜
0.3重量%、クロムを10〜23重量%含有する溶鋼
12を入れ、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ1
4から攪拌ガスの一例であるアルゴンガスを1.0〜
3.0NL/分・溶鋼トン吹き込み、この溶鋼12に浸
漬管13を浸漬して、浸漬管13の内部をエゼクターを
作動して減圧しながらランス16を下ろし、吹酸するこ
とにより脱炭精錬を行う。取鍋11の底部のポーラスプ
ラグ14から吹き込まれたアルゴンガスが浸漬管13内
を上昇し、アルゴンガス気泡が湯面15で破泡して激し
く波立つ気泡活性面に酸素が吹き付けられることによっ
て脱炭が行われ、同時に、底部のポーラスプラグ14か
ら吹き込まれたアルゴンガスのガスリフト作用を利用し
た強い攪拌による気泡活性面の更新により、脱炭に消費
される酸素の効率が高められ、脱炭反応が促進される。
しかし、浸漬管13内には、脱炭反応の進行と共に、溶
鋼12中のクロムが酸化されたクロム酸化物が生成し、
その大半が溶鋼12の攪拌流に随伴して浸漬管13の外
に排出される。その結果、スラグ20に含まれるクロム
酸化物量が増加し、スラグ20の粘性が増して凝結し易
くなる。しかも、浸漬管13内で脱炭反応の際に発生す
るスプラッシュ等により、クロム酸化物を含むスラグ2
0に地金や粒鉄が巻き込まれている。従って、次の復圧
・還元剤投入工程で浸漬管13内を大気圧に復圧してか
ら溶鋼面から上昇させ、ホッパー19に貯蔵された還元
剤の一例である金属Al、Fe−Si等をシュート18
から溶鋼12内に添加する。
【0012】次の還元処理工程では、取鍋11内の溶鋼
12から浸漬管13を上昇させたまま(非浸漬状態を保
持)、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ14から
吹き込むアルゴンガス量を2.5〜10NL/分・溶鋼
トンに増量して、溶鋼12とスラグ20を攪拌すること
により、ガスバブリングをおこし、クロム酸化物を下記
(1)、(2)式の反応により還元してクロムを溶鋼1
2中に回収する。 Cr2 O3 +2Al→2Cr+Al2 O3 ・・・・(1) 2Cr2 O3 +3Si→4Cr+3SiO2 ・・・・(2) クロム酸化物の還元と同時にスラグ20に含まれた地金
や粒鉄も攪拌によって、溶鋼12の熱により溶解して溶
鋼中に回収される。そして、溶鋼12中の炭素濃度が上
昇する。この還元処理のガスバブリングは、2〜5分間
行われ、スラグ20に含まれるクロム酸化物の還元と地
金や粒鉄の十分な回収が行われ、還元処理の際に生成し
たAl2 O3 やSiO2 により粘性の低いスラグ20に
改善することができる。
12から浸漬管13を上昇させたまま(非浸漬状態を保
持)、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ14から
吹き込むアルゴンガス量を2.5〜10NL/分・溶鋼
トンに増量して、溶鋼12とスラグ20を攪拌すること
により、ガスバブリングをおこし、クロム酸化物を下記
(1)、(2)式の反応により還元してクロムを溶鋼1
2中に回収する。 Cr2 O3 +2Al→2Cr+Al2 O3 ・・・・(1) 2Cr2 O3 +3Si→4Cr+3SiO2 ・・・・(2) クロム酸化物の還元と同時にスラグ20に含まれた地金
や粒鉄も攪拌によって、溶鋼12の熱により溶解して溶
鋼中に回収される。そして、溶鋼12中の炭素濃度が上
昇する。この還元処理のガスバブリングは、2〜5分間
行われ、スラグ20に含まれるクロム酸化物の還元と地
金や粒鉄の十分な回収が行われ、還元処理の際に生成し
たAl2 O3 やSiO2 により粘性の低いスラグ20に
改善することができる。
【0013】還元処理後の酸素富化処理(再吹酸)工程
は、溶鋼12中に浸漬管13を再度浸漬し、エゼクター
を作動して浸漬管13内を30〜100torrに減圧
してからランス16を下ろして、0.6〜4.7Nm3
/分・溶鋼トンの酸素を吹酸する。この酸素富化処理時
の真空度が100torrを超えて低真空(大気側)に
なると、酸素富化処理の際に溶鋼12中のクロムの酸化
が増加してクロムの歩留りが低下する。真空度が30t
orrより高真空になると、最終工程である脱ガス処理
の際に脱炭反応に必要な酸素が不足して脱炭に支障を招
く。次の脱ガス処理工程は、前記酸素富化処理された溶
鋼12に、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ14
からアルゴンガスを2.5〜10NL/分・溶鋼トン吹
き込みながら、浸漬管13内を5torr以下の高真空
(真空側)に減圧し、強い溶鋼12の攪拌を行う。そし
て、溶鋼12中に残存するフリー酸素やFeO、Fe2
O3 等の酸化物と炭素を接触させることによる脱炭反応
の促進と溶鋼12中に含まれる水素や窒素等の有害ガス
等の除去を行い、炭素が15ppm以下の極低炭素ステ
ンレス溶鋼を溶製する。
は、溶鋼12中に浸漬管13を再度浸漬し、エゼクター
を作動して浸漬管13内を30〜100torrに減圧
してからランス16を下ろして、0.6〜4.7Nm3
/分・溶鋼トンの酸素を吹酸する。この酸素富化処理時
の真空度が100torrを超えて低真空(大気側)に
なると、酸素富化処理の際に溶鋼12中のクロムの酸化
が増加してクロムの歩留りが低下する。真空度が30t
orrより高真空になると、最終工程である脱ガス処理
の際に脱炭反応に必要な酸素が不足して脱炭に支障を招
く。次の脱ガス処理工程は、前記酸素富化処理された溶
鋼12に、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ14
からアルゴンガスを2.5〜10NL/分・溶鋼トン吹
き込みながら、浸漬管13内を5torr以下の高真空
(真空側)に減圧し、強い溶鋼12の攪拌を行う。そし
て、溶鋼12中に残存するフリー酸素やFeO、Fe2
O3 等の酸化物と炭素を接触させることによる脱炭反応
の促進と溶鋼12中に含まれる水素や窒素等の有害ガス
等の除去を行い、炭素が15ppm以下の極低炭素ステ
ンレス溶鋼を溶製する。
【0014】
【実施例】次に、極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法の
実施例について説明する。取鍋11に炭素を0.7重量
%、クロムを10重量%含有する溶鋼を入れ、取鍋11
の底部に設けたポーラスプラグ14からアルゴンガスを
吹き込み、取鍋内径の0.3〜0.8の内径を有する大
径の浸漬管13を浸漬して内部をエゼクターを作動して
減圧しながらランスを下ろして吹酸脱炭精錬を行った
後、復圧してから浸漬管13を上昇して、金属Alを添
加して還元処理を行い、その後、酸素富化(再吹酸)処
理、脱ガス(高真空脱ガス)処理の順に精錬を行った。
そして、到達〔C〕濃度、生産コスト、鍋や浸漬管等の
損耗状態を表す耐火物評価、生産性、作業性、これ等の
総合評価について調査した。その結果を表1、表2に示
す。実施例1及び実施例2は、還元処理の還元バブリン
グ時間をそれぞれ3分、4分間にし、酸素富化処理時の
真空度をそれぞれ45、70torr、吹酸速度を2.
6、3.7Nm3 /hr・溶鋼トンで、酸素富化時間を
10、8分間にし、最初の脱炭精錬期で溶鋼に吹き込む
攪拌ガスを2.3、1.7NL/min・溶鋼トン、還
元処理期以降の攪拌ガスを4.0、5.6NL/min
・溶鋼トンにした場合であり、脱ガス処理を行った際の
到達〔C〕をそれぞれ9ppm、6ppmにでき、生産
コストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合評価はい
ずれも良好(○)であった。実施例3は、還元処理の還
元バブリング時間を2分間、実施例4は、還元バブリン
グ時間を5分間にした場合であり、脱ガス処理を行った
際の到達〔C〕をそれぞれ9ppm、11ppmにで
き、生産コストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合
評価はいずれも良好(○)であった。実施例5は、酸素
富化処理時の真空度を30torr、実施例6は、酸素
富化処理時の真空度を100torrにした場合であ
り、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ10
ppm、8ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生
産性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例7は、酸素富化処理時の吹酸速度を0.6N
m3 /hr・溶鋼トン、実施例8は、酸素富化処理時の
吹酸速度を4.7Nm3 /hr・溶鋼トンにした場合で
あり、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ9
ppm、7ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生
産性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例9は、酸素富化処理時間を5分間、実施例1
0は、酸素富化処理時間を15分間行った場合であり、
脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ9pp
m、7ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生産
性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例11は、脱ガス処理時の真空度を5torr
にして処理を行い、実施例12は、脱炭精錬工程で溶鋼
に吹き込んむ攪拌ガス量を1.0NL/分・溶鋼トン
に、実施例13は、脱炭精錬工程で溶鋼に吹き込んむ攪
拌ガス量を3.0NL/分・溶鋼トンにした場合であ
り、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕がそれぞれ12
ppm、8ppm、9ppmにでき、生産コストや耐火
物評価、生産性、作業性及び総合評価はいずれも良好
(○)であった。実施例14は、還元処理工程以降の攪
拌ガス流量を2.5NL/分・溶鋼トン、実施例15
は、還元処理工程以降の攪拌ガス流量を10NL/分・
溶鋼トンにした場合であり、脱ガス処理を行った際の到
達〔C〕をそれぞれ7ppm、8ppmにでき、生産コ
ストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合評価はいず
れも良好(○)であった。
実施例について説明する。取鍋11に炭素を0.7重量
%、クロムを10重量%含有する溶鋼を入れ、取鍋11
の底部に設けたポーラスプラグ14からアルゴンガスを
吹き込み、取鍋内径の0.3〜0.8の内径を有する大
径の浸漬管13を浸漬して内部をエゼクターを作動して
減圧しながらランスを下ろして吹酸脱炭精錬を行った
後、復圧してから浸漬管13を上昇して、金属Alを添
加して還元処理を行い、その後、酸素富化(再吹酸)処
理、脱ガス(高真空脱ガス)処理の順に精錬を行った。
そして、到達〔C〕濃度、生産コスト、鍋や浸漬管等の
損耗状態を表す耐火物評価、生産性、作業性、これ等の
総合評価について調査した。その結果を表1、表2に示
す。実施例1及び実施例2は、還元処理の還元バブリン
グ時間をそれぞれ3分、4分間にし、酸素富化処理時の
真空度をそれぞれ45、70torr、吹酸速度を2.
6、3.7Nm3 /hr・溶鋼トンで、酸素富化時間を
10、8分間にし、最初の脱炭精錬期で溶鋼に吹き込む
攪拌ガスを2.3、1.7NL/min・溶鋼トン、還
元処理期以降の攪拌ガスを4.0、5.6NL/min
・溶鋼トンにした場合であり、脱ガス処理を行った際の
到達〔C〕をそれぞれ9ppm、6ppmにでき、生産
コストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合評価はい
ずれも良好(○)であった。実施例3は、還元処理の還
元バブリング時間を2分間、実施例4は、還元バブリン
グ時間を5分間にした場合であり、脱ガス処理を行った
際の到達〔C〕をそれぞれ9ppm、11ppmにで
き、生産コストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合
評価はいずれも良好(○)であった。実施例5は、酸素
富化処理時の真空度を30torr、実施例6は、酸素
富化処理時の真空度を100torrにした場合であ
り、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ10
ppm、8ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生
産性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例7は、酸素富化処理時の吹酸速度を0.6N
m3 /hr・溶鋼トン、実施例8は、酸素富化処理時の
吹酸速度を4.7Nm3 /hr・溶鋼トンにした場合で
あり、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ9
ppm、7ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生
産性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例9は、酸素富化処理時間を5分間、実施例1
0は、酸素富化処理時間を15分間行った場合であり、
脱ガス処理を行った際の到達〔C〕をそれぞれ9pp
m、7ppmにでき、生産コストや耐火物評価、生産
性、作業性及び総合評価はいずれも良好(○)であっ
た。実施例11は、脱ガス処理時の真空度を5torr
にして処理を行い、実施例12は、脱炭精錬工程で溶鋼
に吹き込んむ攪拌ガス量を1.0NL/分・溶鋼トン
に、実施例13は、脱炭精錬工程で溶鋼に吹き込んむ攪
拌ガス量を3.0NL/分・溶鋼トンにした場合であ
り、脱ガス処理を行った際の到達〔C〕がそれぞれ12
ppm、8ppm、9ppmにでき、生産コストや耐火
物評価、生産性、作業性及び総合評価はいずれも良好
(○)であった。実施例14は、還元処理工程以降の攪
拌ガス流量を2.5NL/分・溶鋼トン、実施例15
は、還元処理工程以降の攪拌ガス流量を10NL/分・
溶鋼トンにした場合であり、脱ガス処理を行った際の到
達〔C〕をそれぞれ7ppm、8ppmにでき、生産コ
ストや耐火物評価、生産性、作業性及び総合評価はいず
れも良好(○)であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】これに対し、比較例1は、還元バブリング
時間が1分間と短くなり、クロム酸化物等の還元が不足
し、クロム合金鉄等が増加して生産コストが高く(×)
なり、比較例2は、還元バブリング時間が9分間と長く
なった場合であり、鍋や浸漬管等の耐火物の溶損により
耐火物評価が悪く(×)なり、いずれも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例3は、酸素富化処理時の真
空度を15torrにして処理し、脱ガス処理後の到達
炭素濃度が29ppmと高く、比較例4は、酸素富化処
理時の真空度を120torrにして処理し、クロム酸
化物の増加によるスラグ性状が変化してサンプリング等
の作業性が悪く(×)なり、いずれとも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例5は、酸素富化処理時の吹
酸速度を0.3Nm3 /hr・溶鋼トンにして処理した
場合であり、炭素ピックアップに相当する脱炭に時間を
要し、生産性が悪く(×)なり、比較例6は、酸素富化
処理時の吹酸速度を6.5Nm3 /hr・溶鋼トンにし
て処理した場合であり、溶鋼中のクロムの再酸化が生
じ、生産コストや生産性、作業性が悪く(×)なり、い
ずれとも総合評価が悪い(×)結果となった。
時間が1分間と短くなり、クロム酸化物等の還元が不足
し、クロム合金鉄等が増加して生産コストが高く(×)
なり、比較例2は、還元バブリング時間が9分間と長く
なった場合であり、鍋や浸漬管等の耐火物の溶損により
耐火物評価が悪く(×)なり、いずれも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例3は、酸素富化処理時の真
空度を15torrにして処理し、脱ガス処理後の到達
炭素濃度が29ppmと高く、比較例4は、酸素富化処
理時の真空度を120torrにして処理し、クロム酸
化物の増加によるスラグ性状が変化してサンプリング等
の作業性が悪く(×)なり、いずれとも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例5は、酸素富化処理時の吹
酸速度を0.3Nm3 /hr・溶鋼トンにして処理した
場合であり、炭素ピックアップに相当する脱炭に時間を
要し、生産性が悪く(×)なり、比較例6は、酸素富化
処理時の吹酸速度を6.5Nm3 /hr・溶鋼トンにし
て処理した場合であり、溶鋼中のクロムの再酸化が生
じ、生産コストや生産性、作業性が悪く(×)なり、い
ずれとも総合評価が悪い(×)結果となった。
【0018】比較例7は、酸素富化処理時間を2分間に
した場合であり、炭素ピックアップによる到達炭素濃度
が32ppmと高くなり、比較例8は、酸素富化処理時
間を25分間にした場合であり、酸素の供給が過剰にな
り、クロム酸化物が増加して生産コスト及びサンプリン
グ等の作業性が悪く(×)なり、いずれとも総合評価が
悪い(×)結果となった。比較例9は、脱ガス処理時の
真空度を12torrにして処理を行ったため、到達炭
素濃度が34ppmと高くなり、比較例10は、脱炭精
錬工程の攪拌ガス量を0.5NL/分・溶鋼トンで処理
を行ったため、クロムの酸化物が増加して生産コストが
高く(×)なり、比較例11は、脱炭精錬工程の攪拌ガ
ス量を4.5NL/分・溶鋼トンに多くして処理を行っ
たため、浸漬管からのクロム酸化物の流出が速くなり、
スラグ中のクロム酸化物が増加してクロムの損失を招い
て生産コストが高く(×)なり、サンプリング等の作業
性も悪く(×)なって、いずれとも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例12は、還元処理期以降の
攪拌ガス流量を1.1NL/分・溶鋼トンにして処理を
行ったため、クロム酸化物の還元や脱炭が十分に行われ
ずクロム合金鉄等が増加して生産コストが高く(×)な
り、還元速度も小さくなるので生産性が悪く(×)なっ
た、更に、比較例13は、還元処理期以降の攪拌ガス流
量を13.5NL/分・溶鋼トンにした場合であり、耐
火物の溶損により耐火物評価が悪く(×)なり、いずれ
とも総合評価が悪い(×)結果となった。
した場合であり、炭素ピックアップによる到達炭素濃度
が32ppmと高くなり、比較例8は、酸素富化処理時
間を25分間にした場合であり、酸素の供給が過剰にな
り、クロム酸化物が増加して生産コスト及びサンプリン
グ等の作業性が悪く(×)なり、いずれとも総合評価が
悪い(×)結果となった。比較例9は、脱ガス処理時の
真空度を12torrにして処理を行ったため、到達炭
素濃度が34ppmと高くなり、比較例10は、脱炭精
錬工程の攪拌ガス量を0.5NL/分・溶鋼トンで処理
を行ったため、クロムの酸化物が増加して生産コストが
高く(×)なり、比較例11は、脱炭精錬工程の攪拌ガ
ス量を4.5NL/分・溶鋼トンに多くして処理を行っ
たため、浸漬管からのクロム酸化物の流出が速くなり、
スラグ中のクロム酸化物が増加してクロムの損失を招い
て生産コストが高く(×)なり、サンプリング等の作業
性も悪く(×)なって、いずれとも総合評価が悪い
(×)結果となった。比較例12は、還元処理期以降の
攪拌ガス流量を1.1NL/分・溶鋼トンにして処理を
行ったため、クロム酸化物の還元や脱炭が十分に行われ
ずクロム合金鉄等が増加して生産コストが高く(×)な
り、還元速度も小さくなるので生産性が悪く(×)なっ
た、更に、比較例13は、還元処理期以降の攪拌ガス流
量を13.5NL/分・溶鋼トンにした場合であり、耐
火物の溶損により耐火物評価が悪く(×)なり、いずれ
とも総合評価が悪い(×)結果となった。
【0019】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ1
4の他に、Jランス等を用いてアルゴンガスの吹き込み
を行っても良い。更に、浸漬管13の形状についても、
浸漬管先端から排気ダクトまでの範囲が直胴形、あるい
は浸漬管13の中間部を拡径したものを用いることがで
きる。また、吹酸に用いるランスは、単孔ノズルや多孔
ノズルを用い、孔形状もフラットノズルやラバールノズ
ル等を用いることができる。
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ1
4の他に、Jランス等を用いてアルゴンガスの吹き込み
を行っても良い。更に、浸漬管13の形状についても、
浸漬管先端から排気ダクトまでの範囲が直胴形、あるい
は浸漬管13の中間部を拡径したものを用いることがで
きる。また、吹酸に用いるランスは、単孔ノズルや多孔
ノズルを用い、孔形状もフラットノズルやラバールノズ
ル等を用いることができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜5記載の極低炭素ステンレス
溶鋼の製造方法は、吹酸による脱炭精錬の後に、浸漬管
内を復圧してから浸漬管をステンレス溶鋼面より上昇さ
せて、取鍋内に還元剤を添加してステンレス溶鋼をガス
バブリングして還元処理した後、再度浸漬管をステンレ
ス溶鋼中に浸漬して吹酸を行った後に、高真空度で脱ガ
ス処理を行うので、スラグ中に含まれる地金や粒鉄の再
溶解に伴う炭素のピックアップを抑制して極低炭素溶鋼
を溶製でき、Cr2 O3 を還元し、クロムを溶鋼中に回
収して生産コストを低減することができる。
溶鋼の製造方法は、吹酸による脱炭精錬の後に、浸漬管
内を復圧してから浸漬管をステンレス溶鋼面より上昇さ
せて、取鍋内に還元剤を添加してステンレス溶鋼をガス
バブリングして還元処理した後、再度浸漬管をステンレ
ス溶鋼中に浸漬して吹酸を行った後に、高真空度で脱ガ
ス処理を行うので、スラグ中に含まれる地金や粒鉄の再
溶解に伴う炭素のピックアップを抑制して極低炭素溶鋼
を溶製でき、Cr2 O3 を還元し、クロムを溶鋼中に回
収して生産コストを低減することができる。
【0021】特に、請求項2記載の極低炭素ステンレス
溶鋼の製造方法は、脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き込み量
を1.0〜3.0NL/分・溶鋼トンにしているので、
浸漬管内及び溶鋼浴内で吹酸によって生成したCr2 O
3 の還元を促進でき、サンプリング等の作業性を良く
し、スラグ中に含まれるCr2 O3 の還元を容易に行う
ことができクロム合金鉄等を節減することができる。
溶鋼の製造方法は、脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き込み量
を1.0〜3.0NL/分・溶鋼トンにしているので、
浸漬管内及び溶鋼浴内で吹酸によって生成したCr2 O
3 の還元を促進でき、サンプリング等の作業性を良く
し、スラグ中に含まれるCr2 O3 の還元を容易に行う
ことができクロム合金鉄等を節減することができる。
【0022】請求項3記載の極低炭素ステンレス溶鋼の
製造方法は、還元処理以降の攪拌ガスの吹き込み量を
2.5〜10NL/分・溶鋼トンにするので、還元剤と
スラグの攪拌が促進され、地金や粒鉄の溶鋼中への回収
と、スラグのCr2 O3 の還元効率が高められ、クロム
を溶鋼中に効率良く回収できる。
製造方法は、還元処理以降の攪拌ガスの吹き込み量を
2.5〜10NL/分・溶鋼トンにするので、還元剤と
スラグの攪拌が促進され、地金や粒鉄の溶鋼中への回収
と、スラグのCr2 O3 の還元効率が高められ、クロム
を溶鋼中に効率良く回収できる。
【0023】請求項4記載の極低炭素ステンレス溶鋼の
製造方法は、還元処理のガスバブリングを2〜5分間行
うので、還元剤とスラグを十分に攪拌して、未還元のC
r2 O 3 を少なくしてクロム歩留りを高めることがで
き、浸漬管や取鍋等の耐火物の損耗を抑制することがで
きる。
製造方法は、還元処理のガスバブリングを2〜5分間行
うので、還元剤とスラグを十分に攪拌して、未還元のC
r2 O 3 を少なくしてクロム歩留りを高めることがで
き、浸漬管や取鍋等の耐火物の損耗を抑制することがで
きる。
【0024】請求項5記載の極低炭素ステンレス溶鋼の
製造方法は、脱ガス処理を5torr以下の高真空度で
行うので、短時間で極低炭素濃度にし、しかも、水素や
窒素、酸素等の有害物を減少して高清浄の溶鋼を溶製す
ることができる。
製造方法は、脱ガス処理を5torr以下の高真空度で
行うので、短時間で極低炭素濃度にし、しかも、水素や
窒素、酸素等の有害物を減少して高清浄の溶鋼を溶製す
ることができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る極低炭素ステンレ
ス溶鋼の製造方法に適用される減圧精錬装置の全体図で
ある。
ス溶鋼の製造方法に適用される減圧精錬装置の全体図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態に係る極低炭素ステンレ
ス溶鋼の製造方法の精錬工程の説明図である。
ス溶鋼の製造方法の精錬工程の説明図である。
10:減圧精錬装置、11:取鍋、12:ステンレス溶
鋼、13:浸漬管、14:ポーラスプラグ、15:湯
面、16:ランス、17:排気ダクト、18:シュー
ト、19:ホッパー、20:スラグ
鋼、13:浸漬管、14:ポーラスプラグ、15:湯
面、16:ランス、17:排気ダクト、18:シュー
ト、19:ホッパー、20:スラグ
Claims (5)
- 【請求項1】 取鍋内のステンレス溶鋼に一本の大径の
浸漬管を浸漬して該浸漬管の内部を減圧し、攪拌ガスを
吹き込みながら吹酸による脱炭精錬を行い、該脱炭精錬
後に、前記浸漬管内を復圧して該浸漬管をステンレス溶
鋼面より上昇させて、前記取鍋内に還元剤を添加して前
記ステンレス溶鋼をガスバブリングして還元処理を行
い、該還元処理後、再度前記浸漬管を前記ステンレス溶
鋼中に浸漬して吹酸を行い酸素富化を行った後に、高真
空度で脱ガス処理を行うことを特徴とする極低炭素ステ
ンレス溶鋼の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の極低炭素ステンレス溶鋼
の製造方法において、前記脱炭精錬時の攪拌ガスの吹き
込み量を1.0〜3.0NL/分・溶鋼トンにすること
を特徴とする極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の極低炭素ステンレ
ス溶鋼の製造方法において、前記還元処理以降の攪拌ガ
スの吹き込み量を2.5〜10NL/分・溶鋼トンにす
ることを特徴とする極低炭素ステンレス溶鋼の製造方
法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の極
低炭素ステンレス溶鋼の製造方法において、前記還元処
理のガスバブリングを2〜5分間行うことを特徴とする
極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の極
低炭素ステンレス溶鋼の製造方法において、前記脱ガス
処理を5torr以下の高真空度で行うことを特徴とす
る極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35340899A JP2001172715A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35340899A JP2001172715A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172715A true JP2001172715A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18430647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35340899A Withdrawn JP2001172715A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001172715A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096515A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Nippon Steel Corp | 極低炭含クロム溶鋼の精錬方法 |
KR100523105B1 (ko) * | 2001-07-04 | 2005-10-19 | 주식회사 포스코 | 극저탄소 페라이트 스테인레스강의 정련방법 |
US8057858B2 (en) | 2005-10-27 | 2011-11-15 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Method for improving the corrosion resistance and lightfastness of painted aluminum oxide layers |
-
1999
- 1999-12-13 JP JP35340899A patent/JP2001172715A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100523105B1 (ko) * | 2001-07-04 | 2005-10-19 | 주식회사 포스코 | 극저탄소 페라이트 스테인레스강의 정련방법 |
JP2003096515A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Nippon Steel Corp | 極低炭含クロム溶鋼の精錬方法 |
US8057858B2 (en) | 2005-10-27 | 2011-11-15 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Method for improving the corrosion resistance and lightfastness of painted aluminum oxide layers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2575827B2 (ja) | 清浄度に優れた連続鋳造用極低炭素鋼の製造方法 | |
JP2015042777A (ja) | 高窒素鋼の溶製方法 | |
JP2011208170A (ja) | マンガン含有低炭素鋼の溶製方法 | |
JP3903580B2 (ja) | 高清浄度鋼の溶製方法 | |
JPS6159376B2 (ja) | ||
JP2006233264A (ja) | 高クロム溶鋼の溶製方法 | |
US3392009A (en) | Method of producing low carbon, non-aging, deep drawing steel | |
JPH04103741A (ja) | 軸受鋼の製造方法 | |
JP2001172715A (ja) | 極低炭素ステンレス溶鋼の製造方法 | |
JP4687103B2 (ja) | 低炭素アルミキルド鋼の溶製方法 | |
JPH0510406B2 (ja) | ||
JP3843589B2 (ja) | 高窒素ステンレス鋼の溶製方法 | |
KR101045972B1 (ko) | 연질 투피스 캔용 고청정 극저탄소강의 정련방법 | |
JPH10298631A (ja) | 清浄鋼の溶製方法 | |
JPH05239534A (ja) | 無方向性電磁鋼板材の溶製方法 | |
JPH11140530A (ja) | 極低窒素ステンレス鋼の製造方法 | |
JP3241910B2 (ja) | 極低硫鋼の製造方法 | |
JP5131827B2 (ja) | 溶鋼の加熱方法および圧延鋼材の製造方法 | |
JP4085898B2 (ja) | 低炭素高マンガン鋼の溶製方法 | |
JP2767674B2 (ja) | 高純度ステンレス鋼の精錬方法 | |
JP2022189519A (ja) | 溶鋼の二次精錬方法および鋼の製造方法 | |
JPH07103416B2 (ja) | 高炭素鋼線材の製造方法 | |
KR100910471B1 (ko) | 용강의 청정도 및 탈류효율 향상 방법 | |
JPH0133527B2 (ja) | ||
JP2001049330A (ja) | 清浄性に優れた極低炭素鋼の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070306 |