[go: up one dir, main page]

JP2001171071A - 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置 - Google Patents

機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置

Info

Publication number
JP2001171071A
JP2001171071A JP35936099A JP35936099A JP2001171071A JP 2001171071 A JP2001171071 A JP 2001171071A JP 35936099 A JP35936099 A JP 35936099A JP 35936099 A JP35936099 A JP 35936099A JP 2001171071 A JP2001171071 A JP 2001171071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
lithographic printing
plate
press
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35936099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Nakazawa
雄祐 中沢
Kazuo Ishii
一夫 石井
Sadao Osawa
定男 大澤
Eiichi Kato
栄一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP35936099A priority Critical patent/JP2001171071A/ja
Priority to US09/572,433 priority patent/US6513434B1/en
Publication of JP2001171071A publication Critical patent/JP2001171071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像データに対応でき、安価かつ高
速で鮮明な画像の印刷物を多数枚印刷できる平板印刷方
法及び印刷装置を提供する。 【解決手段】 印刷機の版胴に版材を装着し、該版材上
に画像データの信号に基づき静電界を利用して油性イン
クを吐出させるインクジェット方式で直接画像を形成し
て刷版作成し、該版材をその状態で用いて引き続き平版
印刷を行なう機上描画平版印刷方法において、異常が発
生した場合に、直接画像形成を停止及び/又は異常原因
の除去を行なうことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機上で、デジ
タル製版を行なう平版印刷方法及び印刷装置に関する。
さらに詳細には、油性インクによって製版を行った上で
印刷を行い、製版画質および印刷画質が良好な製版・印
刷方法及び印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷においては、印刷版の表面に画
像原稿に対応してインク受容性とインク反発性の領域を
設け、印刷インクをインク受容性の領域に付着させて印
刷を行なう。通常は印刷版の表面に、親水性および親油
性(インク受容性)の領域を画像様に形成し、湿し水を
用い親水性領域をインク反発性とする。
【0003】印刷版(版材)への画像の記録(製版)
は、一旦画像原稿をアナログ的またはデジタル的に銀塩
写真フィルムに出力し、これを通してジアゾ樹脂や光重
合性のフォトポリマー感光材料(印刷原版)を露光し、
非画像部を主にアルカリ性溶液を用いて溶出除去して行
うのが一般的な方法である。
【0004】近年、平版印刷方法において、最近のデジ
タル描画技術の向上と、プロセスの効率化の要求から、
版材上に、直接デジタル画像情報を描画するシステムが
数多く提案されている。これは、CTP(Computer-to-
plate)、あるいはDDPP(Digital Direct Printing
Plate)と呼ばれる技術である。製版方法としては、例
えばレーザーを用いて、光モードまたは熱モードで画像
を記録するシステムがあり、一部は実用化され始めてい
る。
【0005】しかし、この製版方法は、光モード、熱モ
ードともに、一般には、レーザー記録後にアルカリ性現
像液で処理して非画像部を溶解除去して製版が行われ、
アルカリ性廃液が排出され、環境保全上好ましくない。
【0006】さらに、印刷プロセスを効率化する手段と
して、画像描画を印刷機上で行うシステムがある。上記
のレーザーを用いる方法もあるが、高価でかつ大きな装
置となってしまう。そこで、安価でかつコンパクトな描
画装置であるインクジェット法を応用したシステムが試
みられている。
【0007】特開平4−97848号公報には、従来の
版胴に替えて、表面部が親水性または親油性である版ド
ラムを設け、この上に親油性または親水性の画像をイン
クジェット法で形成し、印刷終了後画像を除去し、クリ
ーニングする方法が開示されている。しかしながら、こ
の方法では、印刷画像の除去(すなわちクリーニングの
し易さ)と耐刷性とが両立し難い。また、耐刷性の高い
印刷画像を版胴上に形成しようとすると、比較的高濃度
の樹脂を含むインクを用いる必要があるため、印刷画像
を形成するインクジェット手段において、ノズル部分で
の溶媒蒸発に伴う、樹脂の固着が起こりやすく、インク
吐出の安定性が低い。その結果、良好な画像が得難い。
【0008】また、特開昭64−27953号公報で
は、親水性の版材に親油性のワックスインクを使用して
インクジェット方式で描画を行い、製版を行う方法が開
示されている。この方法では版材は使い捨てとなるた
め、印刷終了後、画像を除去を行なう必要はなく、吐出
安定性も高いが、しかし、画像がワックスで形成される
ため画像部の機械的強度が弱く、かつ版材親水性表面と
の密着性の不足するため耐刷性は低い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたものであり、その目的は、第一
に、現像処理が不要なデジタル対応の機上描画平版印刷
方法を提供することである。第二に、安価な装置及び簡
便な方法で、鮮明で高画質な画像の印刷物を多数枚印刷
可能とする平版印刷方法及び印刷装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の平版印刷方法は、印刷
機の版胴に版材を装着し、該版材上に画像データの信号
に基づき静電界を利用して油性インクを吐出させるイン
クジェット方式で直接画像を形成して刷版作成し、該版
材をその状態で用いて引き続き平版印刷を行う機上描画
平版印刷方法において、異常が発生した場合に、直接画
像形成を停止及び/又は異常原因の除去を行うことを特
徴とする。請求項2記載の平版印刷方法は、前記油性イ
ンクが、固有電気抵抗値109Ωcm以上かつ誘電率
3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも常温で固体かつ
疎水性の樹脂粒子を分散したものであることを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の機上描画平版印刷装置は、
印刷機の版胴に装着された版材上に画像データの信号に
基づき直接画像を形成する直接画像形成手段として静電
界を利用して油性インクを吐出させるインクジェット描
画装置を備え、該直接画像形成手段によって形成された
刷版で平版印刷を行う平版印刷手段とを備えた機上描画
印刷装置において、異常検知手段及び/又は異常原因除
去手段を備え、前記異常検知手段からの出力により少な
くとも一時的に直接画像形成手段を停止及び/又は異常
原因除去手段を作動することを特徴とする。請求項4記
載の機上描画平版印刷装置は、前記異常検知手段とし
て、前記インクジェット描画装置の記録ヘッドへの異物
付着を検知する記録ヘッド異物付着検知装置を備えたこ
とを特徴とする。請求項5記載の機上描画平版印刷装置
は、前記異常検知手段として、前記機上描画平板印刷装
置内及び/又は前記版材上の埃を検知する埃検知装置を
備えたことを特徴とする。請求項6記載の機上描画平版
印刷装置は、前記異常検知手段として、前記機上描画平
板印刷装置及び/又は前記記録ヘッドの振動を検知する
振動検知装置を備えたことを特徴とする。請求項7記載
の機上描画平版印刷装置は、前記油性インクが、固有電
気抵抗値109Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水
溶媒中に、少なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子
を分散したものであることを特徴とする。請求項8記載
の機上描画平版印刷装置は、前記インクの定着装置を備
えたことを特徴とする。請求項9記載の機上描画平版印
刷装置は、前記直接画像形成手段が、版材への描画前及
び/又は描画中に版材表面に存在する埃を除去する版材
表面埃除去手段を備えたことを特徴とする。請求項10
記載の機上描画平版印刷装置は、前記版材への描画時
に、前記直接画像形成手段が、前記版材の装着された版
胴の回転により主走査を行うことを特徴とする。請求項
11前記インクジェット描画装置が、シングルヘッド又
はマルチヘッドを備え、前記版材への描画時に該記録ヘ
ッドが前記版胴の軸方向に移動する事により副走査を行
うことを特徴とする。請求項12記載の機上描画平版印
刷装置は、前記インクジェット描画装置が、版胴の幅と
略同じ長さを有するフルラインヘッドを備えたことを特
徴とする。請求項13記載の機上描画平版印刷装置は、
前記インクジェット描画装置が、前記記録ヘッドにイン
クを供給するインク供給手段を備えたことを特徴とす
る。請求項14記載の機上描画平版印刷装置は、前記記
録ヘッドからインクを回収するインク回収手段を備え、
前記インク供給手段及び前記インク回収手段によりイン
ク循環を行うことを特徴とする。請求項15記載の機上
描画平版印刷装置は、前記油性インクを格納するインク
タンク内にインク攪拌手段を備えたことを特徴とする。
請求項16記載の機上描画平版印刷装置は、前記油性イ
ンクを格納するインクタンク内にインクの温度を制御す
るインク温度制御手段を備えたことを特徴とする。請求
項17記載の機上描画平版印刷装置は、前記インクのイ
ンク濃度を制御するインク濃度制御手段を備えたことを
特徴とする。請求項18記載の機上描画平版印刷装置
は、前記インクジェット描画装置が、前記版材への描画
時に前記記録ヘッドを前記版胴へ接近させ、該版材への
描画時以外は該記録ヘッドを該版胴から離す記録ヘッド
離接手段を備えたことを特徴とする。請求項19記載の
機上描画平版印刷装置は、前記直接画像形成手段が、少
なくとも製版終了後に前記記録ヘッドのクリーニングを
行う記録ヘッドクリーニング手段を備えたことを特徴と
する。請求項10記載の機上描画平版印刷装置は、前記
平版印刷手段が、平版印刷時に発生する紙粉を除去する
紙粉除去手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、印刷機の版胴上に設けら
れた版材(印刷原版)上に、油性インクを静電界によっ
て吐出するインクジェット法で画像を形成することを特
徴とする。
【0013】本発明にかかるインクジェット法は、PC
T公開WO93/11866号明細書に記載のものであ
り、このインクジェット法においては絶縁性溶媒中に少
なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散した高
抵抗を有するインクを使用し、このインクに吐出位置で
強電界を作用させることにより、この樹脂粒子の凝集物
を吐出位置に形成し、さらに静電手段によりこの凝集物
を吐出位置から吐出させる。この様に、樹脂粒子は高濃
度化した凝集物として吐出され、印字されたドットの膜
厚が十分に得られる。このことにより、記録媒体である
版材上では十分な耐刷性を有する凝集樹脂粒子の画像が
形成される。また、本インクジェット法では、吐出した
インク滴の大きさは吐出位置及び電極の形状、電界印加
条件によって決まり、吐出ノズル径、あるいはスリット
幅を小さくすることなく、小さなインク滴が得られ、電
界印加条件を制御することにより版材上でのドット径を
コントロールする事ができる。したがって、本発明によ
れば、ヘッドのインク詰まりの問題なしに、耐刷性のあ
る微小な画像のコントロールが可能であり、本発明は、
鮮明な画像の印刷物が多数枚印刷可能となるな平板印刷
方法及び印刷装置を提供する。
【0014】本発明の平版印刷方法を実施するのに用い
られる機上描画平版印刷装置の一構成例を以下に示す。
【0015】図1は、機上描画単色片面平版印刷装置の
全体構成図である。図2は本機上描画平版印刷装置の制
御部、インク供給部、ヘッド離接機構を含めた描画部の
概略構成例である。また、図3〜図9は、図1及び図1
0の機上描画平版印刷装置が具備するインクジェット記
録装置を説明するためのものである。また図10は、本
発明に係る機上描画4色片面平版印刷装置の全体構成例
である。そして、図11は、ヘッドへの異常電流、画質
欠陥、メニスカス形状異常の検知方法の一例を示す図で
あ離、図12は、光学的検知法による埃検知手段の一例
を示す図である。
【0016】まずは図1に示す機上描画単色片面平版印
刷機の全体構成図を用いて本発明による印刷工程につい
て説明する。図1に示されるように、機上描画平版印刷
装置1(以下単に「印刷装置」ともいう)は、版胴1
1、ブランケット胴12及び圧胴13を一つずつ有し、
少なくとも平版印刷をおこなう際には版胴11に対して
転写用のブランケット胴12が圧接するように配置さ
れ、ブランケット胴12にはこれに転写された印刷イン
ク画像を印刷紙Pに転移させるための圧胴13が圧接す
るように配置されている。
【0017】版胴11は、通常金属製であり、その表面
は耐摩耗性を強化するために例えばクロムメッキが施さ
れているが、後述のようにその表面に断熱材を有しても
良い。一方、版胴11は静電界吐出において、吐出ヘッ
ド電極の対極となるためアースされることが好ましい。
また、版材の基体の絶縁性が高い場合には基体上に導電
層を設けることが好ましく、この場合にはこの導電層か
ら版胴にアースを取る手段を設けることが望ましい。さ
らに前述のように版胴上に断熱材を設ける場合にも、版
材からアースを取る手段を設けることにより描画は容易
になる。この場合には公知の導電性を有するブラシ、板
バネ、ローラ等の手段を使用できる。
【0018】さらに、印刷装置1はインクジェット記録
(描画)装置2を有し、これにより、画像データ演算制
御部21より送られてくる画像データに対応して、版胴
11上に装着された版材9上に油性インクを吐出し画線
部を形成する。
【0019】また、印刷装置1には版材9上の親水部
(非画像部)に湿し水を供給する湿し水供給装置3が設
置されている。図1には湿し水供給装置3の代表例とし
てモルトン給水方式の装置を示しているが、湿し水供給
装置3としてはその他にシンフロ給水方式、連続給水方
式等公知の装置が使用できる。さらに、印刷装置1は、
印刷インク供給装置4、および版材9上に描画された油
性インク画像を強固にするための定着装置5を有する。
必要に応じて版材9表面の親水性強化の目的で版面不感
脂化装置6を設置しても良い。また、印刷装置1は、版
材への描画前または/及び描画中に版材表面に存在する
埃を除去する手段10を有する。埃除去手段としては公
知の吸引除去、吹き飛ばし除去、静電除去等の非接触法
の他、ブラシ、ローラー等による接触法が使用でき、本
発明では望ましくはエアー吸引、あるいはエアーによる
吹き飛ばしのいずれか、あるいはそれらを組み合わせて
使用される。この場合には、通常給紙装置に使用される
エアーポンプをこの用途に流用することもできる。
【0020】さらに、印刷に供する版材9を版胴11上
に自動的に供給する自動給版装置7、および印刷終了後
の版材9を版胴11上から自動的に取り除く自動排版装
置8を設置してもよい。印刷機の補助装置として公知で
あるこの装置を有する印刷機として、例えばハマダVS
34A、B452A(ハマダ印刷機械(株))、トーコ
ー8000PFA(東京航空計器(株))、リョービ3
200ACD、3200PFA(リョービイマジスク
(株))、AMSIS Multi5150FA(日本
エーエム(株))、オリバー266EPZ(桜井グラフ
ィックシステムズ(株))、シノハラ66IV/IVP(篠
原商事(株))などがある。さらにブランケット洗浄装
置14、圧胴洗浄装置14’を設置してもよい。これら
の装置7、8、14、を用いることで印刷操作がより簡
便となり、また、印刷時間の短縮が図られることから本
発明の効果をより一層高められる。さらに、圧胴13の
近傍に、紙粉発生防止装置15を設置しても良く、これ
により版材上に付着する粉分を防止できる。紙粉発生防
止装置15としては湿度コントロール、エアや静電力に
よる吸引等の方法を使用することができる。
【0021】画像データ演算制御部21は、画像スキャ
ナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等からの画
像データを受け、色分解を行うと共に、分解されたデー
タに対して適当な画素数、階調数に分割演算する。さら
に、インクジェット記録装置2が有する記録ヘッドとし
てのインクジェット吐出ヘッド22(図2参照。後に詳
述する。)を用いて油性インク画像を網点化して描くた
めに、網点面積率の演算も行う。
【0022】また、後述するように、画像データ演算制
御部21は、インクジェットヘッド22の移動、油性イ
ンクの吐出タイミングを制御すると共に、必要に応じて
版胴11、ブランケット胴12、圧胴13等の動作タイ
ミングの制御も行う。
【0023】図1、及び一部図2を参照して印刷装置1
による刷版の作成工程を以下に説明する。
【0024】まず、版胴11に自動給版装置7を用いて
版材9を装着する。この時、公知の版頭/尻くわえ装
置、エア吸引装置等による機械的方法、あるいは静電的
な方法等により版材は版胴上に密着固定され、これによ
り版尻がばたついて描画時にインクジェット記録装置2
に接触し破損することを防止できる。また、インクジェ
ット記録装置の描画位置周辺のみで版材を版胴に密着さ
せる手段を配し、少なくとも描画を行う時にはこれを作
用させることによって、版材がインクジェット記録装置
に接触することを防止することもできる。具体的には、
例えば版胴描画位置の上流、及び下流に押さえローラを
配する等の方法がある。 また、版を固定する過程で、
版尻がインク供給ローラに接触しないようにする手段を
設けることによって、版面の汚れを防止でき損紙を減ら
すことができる。具体的には押さえローラあるいはガイ
ド、静電吸着などが有効である。
【0025】磁気ディスク装置等からの画像データは、
画像データ演算制御部21に与えられ、画像データ演算
制御部21は、入力画像データに応じて油性インクの吐
出位置、その位置における網点面積率の演算を行う。こ
れらの演算データは一旦バッファに格納される。画像デ
ータ演算制御部21は、版胴11を回転させ、吐出ヘッ
ド22をヘッド離接装置(記録ヘッド離接手段)31に
より版胴11と近接された位置に近づける。吐出ヘッド
22と版胴11上の版材9表面との距離は、付き当てロ
ーラのような機械的距離制御、あるいは光学的距離検出
器からの信号によるヘッド離接装置の制御により、描画
中、所定距離に保たれる。吐出ヘッド22としては、シ
ングルヘッド、マルチヘッド、あるいはフルラインヘッ
ドを使用することができ、版胴11の回転により主走査
を行う。複数の吐出部を有するマルチヘッド、あるいは
フルラインヘッドの場合には、吐出部の配列方向は軸方
向に設置する。さらにシングルヘッド、あるいはマルチ
ヘッドの場合には、画像データ演算制御部21により版
胴11一回転毎にヘッド22を版胴の軸方向に移動し
て、上記演算により得られた吐出位置および網点面積率
で油性インクを版胴11に装着した版材9に吐出する。
これにより、版材9には、印刷原稿の濃淡に応じた網点
画像が油性インクで描画される。この動作は、版材9上
に印刷原稿一色分の油性インク画像が形成され刷版がで
きあがるまで続く。一方、吐出ヘッド22が版胴の幅と
略同じ長さを有するフルラインヘッドである場合には、
版胴が一回転することによって版材9上に印刷原稿一色
分の油性インク画像が形成され刷版ができあがる。この
ように版胴回転により主走査を行うことにより、主走査
方向の位置精度を高め、高速描画を行うことができる。
【0026】ついで吐出ヘッド22を保護するために、
吐出ヘッド22は、版胴11と近接された位置から離れ
るように退避させられる。この時、吐出ヘッド22のみ
に離接してもよいが、吐出ヘッド22とヘッド副走査手
段32を一緒に離接、あるいは吐出ヘッド22とインク
供給部24とヘッド副走査手段32全てを一緒に離接す
ることもできる。また、吐出ヘッド22とインク供給部
24とヘッド副走査手段32と共に、定着装置5、埃除
去装置10にもそれぞれ離接手段を設け、退避可能とす
ることにより、通常印刷にも対応できる。
【0027】この離接手段は、描画時以外は記録ヘッド
を版胴に対し少なくとも500μm以上離すように動作
する。離接動作はスライド式にしても良いし、ある軸に
固定されたアームでヘッドを固定し、軸まわりにアーム
を動かし振り子状に移動してもよい。このように非描画
時にヘッドを退避させることにより、ヘッドを物理的破
損、あるいは汚染から保護し、長寿命化を達成すること
が出来る。
【0028】また、形成された油性インク画像は、定着
装置5で加熱等により強化される。インクの定着手段と
しては、加熱定着、溶媒定着、フラッシュ露光定着など
の公知の手段が使用できる。加熱定着ではハロゲンラン
プ照射、あるいはヒーターを利用した熱風定着、ヒート
ロール定着が一般的である。この場合には定着性を高め
るために、版胴を加熱しておく、版材を予め加熱してお
く、熱風を当てながら描画を行う、版胴を断熱材でコー
トする、定着時のみ版胴から版材を離して、版材のみを
加熱する、等の手段を単独、あるいは組み合わせてとる
ことが有効である。溶媒定着ではメタノール、酢酸エチ
ル等のインク中の樹脂成分を溶解しうる溶媒を噴霧し、
余分な溶媒蒸気は回収する。また、キセノンランプ等を
使用してのフラッシュ定着は電子写真トナーの定着法と
して公知であり、定着を短時間に行えるという利点があ
る。なお、少なくとも吐出ヘッド22による油性インク
画像形成から、定着装置5による定着までの行程では、
湿し水供給装置3、印刷インク供給装置4、及びブラン
ケット胴12は版胴上の版材9には接触しないように保
たれることが望ましい。
【0029】刷版形成後の印刷工程は、公知の平版印刷
方法と同様である。すなわち、この油性インク画像が描
画された版材9に、印刷インクおよび湿し水を与え印刷
画像を形成し、この印刷インク画像を版胴11と共に回
転しているブランケット胴12上に転写し、次いでブラ
ンケット胴12と圧胴13との間を通過する印刷用紙P
上にブランケット胴12上の印刷インク画像を転移させ
ることで一色分の印刷が行われる。印刷終了後の版材9
は、自動排版装置8により版胴11から取り除かれ、ブ
ランケット胴12上のブランケットはブランケット洗浄
装置14により洗浄され、次の印刷可能な状態となる。
【0030】次に本発明にかかる検知装置について説明
する。検知装置は、ヘッドへの異物付着検知、埃検知、
振動検知などを目的とする。ヘッドへの異物付着検知に
関しては、ヘッドへの異常電流、画質欠陥、メニスカス
形状異常の検知を行い、それにより描画動作の停止及び
/又は後述するヘッドのクリーニング手段を作動させ
る。ヘッドへの異常電流、画質欠陥、メニスカス形状異
常の検知方法としては、図11のように一例を挙げるこ
とができる。すなわち、ヘッドに埃が付着すると、放電
間隙が短絡または短くなり、通常時のヘッド電流よりも
異常に大きな電流が流れるようになる。そこで、このよ
うなヘッドへの異常電流を検出するために、ヘッド流れ
る電流iを電流検出回路111で検出し、信号処理回路
112で電気信号をディジタル信号に変換して、CPU
110に送出する。CPU110は受信したディジタル
信号をメモリ113中の基準値と比較し、比較結果が許
容範囲外になると描画停止手段117および/またはク
リーニング手段118を動作させる。
【0031】メニスカス形状異常の検知方法としては、
例えば、毛細管現象によりヘッド22と印刷インキとで
形成されるメニスカスMの形状をヘッド近傍に設けたC
CDカメラ1141により撮影し、撮影された画像を画
像処理回路115とCPU110により処理して自動的
にメニスカスMの形状を測定し、この形状をメモリ11
3内のメニスカスMの基準形状とをCPU110が比較
をする。ヘッド22に埃が付着していなければCCDカ
メラ1141はメニスカス形状を写し出すが、ヘッド2
2に埃が付着していればCCDカメラ1141は歪な形
状を写すこととなり、CPU110の比較の結果、その
歪な形状が許容範囲外になると、CPU110は描画停
止手段117および/またはクリーニング手段118を
動作させる。
【0032】画質欠陥の検知方法も、メニスカス形状異
常の検知方法と本質的に同じである。すなわち、描画さ
れた画像Gを画像近傍に設けたCCDカメラ1142に
より撮影し、撮影された画像を画像処理回路115でデ
ジタル信号に変換してCPU110に与え、CPU11
0はこの信号データをメモリ113内の画像の基準デー
タと比較し、そして画像データがある許容範囲外になる
と、CPU110は描画停止手段117および/または
クリーニング手段118を動作させる。また休止状態が
長く続いた場合に、このクリーニング手段を動作させる
ことも好適に行われる。
【0033】また、埃検知に関しては版材上に付着した
埃或いは機内に飛翔している埃を検知する。検知手段と
しては、光学的検知或いはフィルタリングした埃の重量
検知など種々の方法が使用されるが、好適には光学的検
知法が用いられる。図12はこの光学的検知法による埃
検知手段の一例を示す。埃を検知すべき版材上(A)或
いは機内の塵埃が飛翔し易い場所(B)に複数対の発光
素子と受光素子1221−1231,1222−123
2とを配設する。発光素子1221,1222はLED
で、LEDドライバ121に接続されており、このLE
Dドライバ121はCPU120からの制御にしたがっ
て発光素子1221,1222を発光させる。一方、受
光素子1231,1232はフォトトランジスタであ
り、それぞれ光電変換回路1241,1242に接続さ
れている。これらの受光素子1231,1232が発光
素子1221,1222からの発光を受光すると、各光
電変換回路1241,1242で光信号が電気信号に変
換され、信号処理回路125に出力される。この信号処
理回路125は、第1および第2受光素子1231,1
232からの電気信号をディジタル信号に変換して、C
PU120に送出する。CPU120は受信したディジ
タル信号をメモリ126中の基準値と比較し、比較結果
が許容範囲外になると描画停止手段127および/また
はクリーニング手段128を動作させる。
【0034】印刷装置1は、版材への描画前または/及
び描画中に版材表面に存在する埃を除去する手段10を
有する。埃除去手段10としては公知の吸引除去、吹き
飛ばし除去、静電除去等の非接触法の他、ブラシ、ロー
ラー等による接触法が使用でき、本発明では望ましくは
エアー吸引、あるいはエアーによる吹き飛ばしのいずれ
か、あるいはそれらを組み合わせて使用される。この場
合には、通常給紙装置に使用されるエアーポンプをこの
用途に流用することもできる。また、圧胴13の近傍に
埃発生防止手段として、紙粉発生防止装置15を設置
し、これにより版材上に付着する紙粉を防止できる。紙
粉発生防止装置15としては湿度コントロール、エアや
静電力による吸引などの方法を使用することが出来る。
また、振動検知に関しては、ヘッドおよび/または版胴
の個々或いは/及び相対的な振動を検知し、描画を停止
或いは/及び中止する。その際にはヘッドにかかる描画
信号のみを停止或いは/及び版胴・ヘッドの移動を停止
する。
【0035】次に、インクジェット記録装置2について
詳細に説明する。図2に示されるように、本平版印刷装
置に使用される描画部は、インクジェット記録装置2、
インク供給部24からなる。インク供給部24は、さら
にインクタンク25、インク供給装置26、インク濃度
制御手段29を有し、インクタンク25内には攪拌手段
27、インク温度管理手段(インク温度制御手段)28
を含む。インクはヘッド内を循環させてもよく、この場
合、インク供給部は回収循環機能も有する。インク攪拌
手段27はインクの固形成分の沈殿・凝集を抑制する。
インク攪拌手段27としては、回転羽、超音波振動子、
循環ポンプが使用でき、これらの中から、あるいは組み
合わせて使用される。インク温度管理手段28は、周り
の温度変化によりインクの物性が変化し、ドット径が変
化したりすることなく高画質な画像が安定して形成でき
る様に配置される。インク温度管理手段としては、イン
クタンク内にヒーター、ペルチェ素子等の発熱素子ある
いは冷却素子を、該タンク内の温度分布を一定にするよ
うに攪拌手段と共に配し、温度センサ、例えばサーモス
タット等により制御するなどの公知の方法が使用でき
る。なお、インクタンク内のインク温度は15℃以上6
0℃以下が望ましく、より好ましくは20℃以上50℃
以下である。また、タンク内の温度分布を一定に保つ攪
拌手段は、前記のインクの固形成分の沈殿・凝集を抑制
を目的とするインク攪拌手段と共用しても良い。また、
本印刷装置では、高画質な描画を行うためインク濃度制
御手段29を有する。インク濃度は光学的検出、電導度
測定、粘土測定などの物性測定、あるいは描画枚数によ
る管理等により行う。物性測定による管理を行う場合に
は、インクタンク25内、あるいはインク流路内に、光
学検出器、電導度測定器、粘土測定器を単独、あるいは
それらを組み合わせて設け、その出力信号により制御
し、また描画枚数による管理を行う場合には、製版枚
数、及び頻度によりインクタンク25へ図示されない補
給用濃縮インクタンク、あるいは希釈用インクキャリア
タンクからの液供給を制御する。
【0036】画像データ演算制御部21は前述のよう
に、入力画像データの演算、またヘッド離接装置31、
あるいはヘッド副走査手段32によりヘッドの移動を行
うほかに、版胴に設置したエンコーダー30からのタイ
ミングパルスを取り込み、そのタイミングパルスに従っ
て、ヘッドの駆動を行う。これにより、副走査方向の位
置精度を高められる。また、インクジェット記録装置に
よる描画を行う際の版胴の駆動は、印刷時の駆動手段と
は異なる高精度な駆動手段を使用することによっても副
走査方向の位置精度を高められ、その際には、ブランケ
ット胴、圧胴その他から機械的に切り離して、版胴のみ
を駆動させることが望ましい。具体的には、例えば高精
度モータからの出力を高精度ギア、あるいはスチールベ
ルト等により減速して版胴のみを駆動させる方法などが
ある。高画質描画を行う際にはこの様な手段を単独、あ
るいは複数組み合わせて使用する。
【0037】次に、吐出ヘッドについて図3〜9を使用
して説明する。ただし本発明の内容は以下の例に限定さ
れるものではない。
【0038】図3、図4はインクジェット記録装置に備
えられているヘッドの一例である。ヘッド22は、絶縁
性基材からなる上部ユニット221と下部ユニット22
2とで挟まれたスリットを有し、その先端は吐出スリッ
ト22aとなっており、スリット内には吐出電極22b
が配置され、インク供給装置から供給されたインク23
がスリット内に満たされた状態になっている。絶縁性基
材としてはたとえば、プラスチック、ガラス、セラミッ
クスなどが適用できる。また、吐出電極22bは、絶縁
性基材からなる下部ユニット222上にアルミニウム、
ニッケル、クロム、金、白金などの導電性材料を真空蒸
着、スパッタ、あるいは無電界メッキを行い、この上に
フォトレジストを塗布し、所定の電極パターンのマスク
を介してフォトレジストを露光し、現像して吐出電極2
2bのフォトレジストパターンを形成したのち、これを
エッチングして形成する方法、又は機械的に除去する方
法、あるいはそれらを組み合わせた方法など公知の方法
により形成される。
【0039】ヘッド22では、画像のパターン情報のデ
ジタル信号に従って、吐出電極22bに電圧が印加され
る。図3に示されるように、吐出電極22bに対向する
形で対向電極となる版胴11が設置されており、対向電
極となる版胴11上には版材9が設けられている。電圧
の印加により、吐出電極22bと、対向電極となる版胴
11との間には回路が形成され、ヘッド22の吐出スリ
ット22aから油性インク23が吐出され対向電極とな
る版胴11上に設けられた版材9上に画像が形成され
る。
【0040】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形成
を行うためにその先端はできるだけ狭いことが好まし
い。具体的な数値は条件等によって異なるが、通常5〜
100μmの先端幅の範囲で用いられる。
【0041】例えば先端が20μm幅の吐出電極22b
を用い、吐出電極22bと対向電極となる版胴11の間
隔を1.0mmとして、この電極間に3KVの電圧を
0.1ミリ秒印加することで40μmのドットを版材9
上に形成することができる。
【0042】さらに図5および図6はそれぞれ、他の吐
出ヘッドの例のインク吐出部近傍の断面概略図、前面概
略図を示すものである。図中22は吐出ヘッドで、この
吐出ヘッド22は漸減形状をした第1の絶縁性基材33
を有している。上記第1の絶縁性基材33には第2の絶
縁性基材34が離間対向して設けられ、この第2の絶縁
性基材34の先端部には斜面部35が形成されている。
上記第1、第2の絶縁性基材は、例えばプラスチック、
ガラス、セラミックス等で形成されている。上記第2の
絶縁性基材34の斜面部35と鋭角をなす上面部36に
は、吐出部に静電界を形成する静電界形成手段として複
数の吐出電極22bが設けられている。これら複数の吐
出電極22bの先端部は上記上面部36の先端近傍まで
延長され、かつ、その先端部は上記第1の絶縁性基材3
3よりも前方に突き出され吐出部を形成している。上記
第1および第2の絶縁性基材33、34間には前記吐出
部へのインク23の供給手段としてインク流入路37が
形成され、前記第2の絶縁性基材34の下部側にはイン
ク回収路38が形成されている。上記吐出電極22b
は、第2の絶縁性基材34上にアルミニウム、ニッケ
ル、クロム、金、白金などの導電性材料を用い、前述と
同様、公知の方法により形成される。個々の電極22b
は電気的には互いに絶縁状態となるように構成されてい
る。吐出電極22bの先端が絶縁性基材33の先端より
突き出す量は2mm以下が好ましい。この突き出し量が
上記範囲にて好ましい理由は、突き出し量が大きすぎる
とインクメニスカスが吐出部先端まで届かず、吐出しに
くくなったり、記録周波数が低下するためである。ま
た、上記第1及び第2の絶縁性基材33、34間のスペ
ースは0.1〜3mmの範囲が好ましい。このスペース
を上記範囲に限定する理由は、スペースが狭すぎるとイ
ンクの供給がしにくくなり吐出しにくくなったり、記録
周波数が低下したりするためであり、スペースが広すぎ
るとメニスカスが安定せず吐出が不安定になるためであ
る。上記吐出電極22bは画像データ演算制御部21に
接続され、記録を行う際には画像情報に基づき吐出電極
に電圧印加を行うことにより該吐出電極上のインクが吐
出し、吐出部と対向配置された図示されない版材上に描
画が行われる。上記インク流入路37のインク滴吐出方
向と逆方向は、図示しないインク供給装置の送インク手
段に接続されている。上記第2の絶縁性基材34の吐出
電極形成面の反対面にはバッキング39が離間対向して
設けられ、両者間にはインク回収路38が設けられてい
る。前記インク回収路38のスペースは0.1mm以上
が望ましい。このスペースが上記範囲に限定する理由
は、スペースが狭すぎるとインクの回収がしにくくな
り、インク漏れを起こしたりするためである。また前記
インク回収路38は図示しないインク供給装置のインク
回収手段に接続されている。吐出部上での均一なインク
フローを必要とする場合には吐出部と前記インク回収路
の間に溝40を設けてもよい。図6は吐出ヘッドのイン
ク吐出部近傍の前面概略図を示しているが、第2の絶縁
性基材34の斜面には吐出電極22bとの境界近傍から
インク回収路38に向かって複数の溝40が設けられて
いる。この溝40は、上記吐出電極22bの配列方向に
複数並んでおり、毛細管力により吐出電極22b側の開
口部からインクを各溝40に導き、導かれたインクをイ
ンク回収路38に排出する機能を有する。また、溝40
は、その開口径に応じた毛細管力により一定量の吐出電
極先端近傍のインクを吸引する。このため、吐出電極先
端近傍に一定の液厚を有するインクフローを形成する機
能を有している。溝40の形状は毛細管力が働く範囲で
あればよいが、特に望ましくは幅は10〜200μm、
深さは10〜300μmの範囲である。また溝40はヘ
ッド全面にわたって均一なインクフローを形成できるよ
うに必要数設けられる。
【0043】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形
成、例えば印字を行うためにその先端はできるだけ狭い
ことが好ましい。具体的な数値は、条件等によって異な
るが、通常5〜100μmの先端幅の範囲で用いられ
る。
【0044】また、本発明を実施するのに用いられる吐
出ヘッドの他の例を図7から図8に示す。図7は説明の
ためヘッドの一部分のみを示した概略図である。記録ヘ
ッド22は、図7に示すようにプラスチック、セラミッ
ク、ガラス等の絶縁性材料から作成されたヘッド本体4
1とメニスカス規制板42、42′からなる。図中、2
2bは吐出部に静電界を形成するために電圧印加を行う
吐出電極である。さらにヘッドから規制板42、42′
を取り除いた図8を用いて、ヘッド本体について詳述す
る。ヘッド本体41にはヘッド本体のエッジに垂直に、
インクを循環させるためのインク溝43が複数設けてあ
る。このインク溝43の形状は均一なインクフローを形
成できるように毛細管力が働く範囲に設定されていれば
よいが、特に望ましい幅は10〜200μm、深さは1
0〜300μmである。インク溝43の内部には吐出電
極22bが設けられている。この吐出電極22bは、絶
縁性材料からなるヘッド本体40上にアルミニウム、ニ
ッケル、クロム、金、白金などの導電性材料を使って、
上述の装置実施例の場合と同様な公知の方法により、イ
ンク溝43内全面に配置してもよいし、一部分のみに形
成してもよい。なお吐出電極間は電気的に隔離されてい
る。隣り合う2つのインク溝は1つのセルを形成し、そ
の中心にある隔壁44の先端部には吐出部45、45′
を設けている。吐出部45、45′では隔壁は他の隔壁
部分44に比べ薄くなっており、尖鋭化されている。こ
のようなヘッド本体は絶縁性材料ブロックの機械加工、
エッチング、あるいはモールディング等の公知の方法に
より作成される。吐出部での隔壁の厚さは望ましくは5
〜100μmであり、尖鋭化された先端の曲率半径は5
〜50μmの範囲であることが望ましい。なお、吐出部
は45′の様に先端をわずかに面取りされていてもよ
い。図中には2つのセルのみを示しているが、セルの間
は隔壁46で仕切られ、その先端部47は吐出部45、
45′よりも引っ込むように面取りされている。このヘ
ッドに対し、図示されないインク供給装置の送インク手
段によりI方向からインク溝を通してインクを流し、吐
出部にインクを供給する。さらに図示されないインク回
収手段により余剰なインクはO方向に回収され、その結
果、吐出部には常時、新鮮なインクが供給される。この
状態で、吐出部に対向する形で設けられ、その表面に版
材を保持した図示されない版胴に対して吐出電極に画像
情報に応じて電圧印加することにより、吐出部からイン
クが吐出され版材上に画像が形成される。
【0045】さらに吐出ヘッドの他の実施例について図
9を用いて説明する。図9に示すように、吐出ヘッド2
2は、略矩形板状の一対の支持部材50、50′を有し
ている。これらの支持部材50、50′は、絶縁性を有
する1〜10mmの厚さの板状のプラスチック、ガラ
ス、セラミック等から形成され、それぞれの一方の面に
は、記録解像度に応じて互いに平行に延びた複数の矩形
の溝51、51′(図示せず)が形成されている。各溝
51、51′は、幅10〜200μm、深さ10〜30
0μmの範囲であることが望ましく、その内部全体ある
いは一部に吐出電極22bが形成されている。このよう
に、支持部材50、50′の一面に複数の溝51、5
1′を形成することにより、各溝51の間には、複数の
矩形の隔壁52が必然的に設けられる。各支持部材5
0、50′は、溝51、51′を形成していない面を対
向させるように組合わされる。つまり、吐出ヘッド22
は、その外周面上にインクを流通させるための複数の溝
を有する。各支持部材50、50′に形成された溝5
1、51′は、吐出ヘッド22の矩形部分54を介して
1対1に対応して連結され、各溝が連結された矩形部分
54は、吐出ヘッド22の上端53より所定距離(50
〜500μm)だけ後退している。つまり、各矩形部分
54の両側には、各支持部材50、50′の各隔壁52
の上端55が矩形部分54より突出するように設けられ
ている。そして、各矩形部分54から、前述したような
絶縁性材料からなるガイド突起56が突出されて設けら
れ吐出部を形成している。上記のように構成された吐出
ヘッド22にインクを循環させる場合、一方の支持部材
50の外周面に形成された各溝51を介して各矩形部分
54にインクを供給し、反対側の支持部材50′に形成
された各溝51′を介して排出する。この場合、円滑な
インクの流通を可能とするため、吐出ヘッド22を所定
角度で傾斜させている。つまり、インクの供給側(支持
部材50)が上方に位置し、インクの排出側(支持部材
50′)が下方に位置するように吐出ヘッド22が傾斜
されている。このように、吐出ヘッド22にインクを循
環させると、各矩形部分54を通過するインクが各突起
56に沿って濡れ上がり、矩形部分54、突起56の近
くにインクメニスカスが形成される。そして、各矩形部
分54にてそれぞれ独立したインクメニスカスが形成さ
れた状態で、吐出部に対向する形で設けられ、その表面
に版材を保持した図示されない版胴に対して吐出電極2
2bに画像情報に基づき電圧を印加することにより、吐
出部からインクが吐出され版材上に画像が形成される。
なお、各支持部材50、50′の外周面上に溝を覆うカ
バーを設けることにより、各支持部材50、50′の外
周面に沿ったパイプ状のインク流路を形成し、このイン
ク流路によりインクを強制的に循環させても良い。この
場合、吐出ヘッド22を傾斜させる必要はない。
【0046】図3〜9で上述したヘッド22は必要に応
じてヘッドクリーニング手段などのメンテナンス装置を
含むこともできる。例えば休止状態が続く様な場合や、
画質に問題が発生した場合には、吐出ヘッド先端を柔軟
性を有するハケ、ブラシ、布等で拭う、インク溶媒のみ
を循環させる、インク溶媒のみを供給、あるいは循環さ
せながら吐出部を吸引する、などの手段を単独、あるい
は組み合わせて行うことにより、良好な描画状態を維持
できる。また、インクの固着防止にはヘッド部を冷却
し、インク溶媒の蒸発を抑えることも有効である。さら
に汚れがひどい場合には、吐出部から強制的にインク吸
引するか、インク流路から強制的にエア、インク、ある
いはインク溶媒のジェットを入れる、あるいはインク溶
媒中にヘッドを浸漬した状態で超音波を印加する、等も
有効であり、これらの方法を単独、あるいは組み合わせ
て使用できる。
【0047】つぎに、本発明の具体例として機上描画複
色平版印刷機について説明する。
【0048】図10は、機上描画4色片面平版枚葉印刷
機の全体構成例である。図10に示されるように、該4
色片面印刷装置は基本的に図1に示した単色片面印刷装
置の版胴11、ブランケット胴12、圧胴13を印刷用
紙Pの同じ面に印刷が行われるように4個ずつ有する構
造である。尚、図示はしていないが、図中Kで示す印刷
用紙の隣接圧胴間での受け渡しには、公知の渡し胴方式
等を使用する。詳細な説明は省くが図10の例から容易
に想像されるように、その他の複色片面印刷装置も基本
的に単色片面印刷装置の版胴11、ブランケット胴1
2、圧胴13を印刷用紙Pの同じ面に印刷が行われるよ
うに複数個ずつ有するような構造であり、版胴に1色分
の版のみを作成する場合には印刷する色数分だけ版胴、
ブランケット胴を有する。(このような印刷装置をユニ
ット型印刷装置と称する。)一方、複数色分の版胴、ブ
ランケット胴に対し、版胴直径の整数倍の直径を有する
一つの圧胴を共有する共通圧胴型印刷装置で本発明を実
施する場合は、印刷する色数分の版胴、ブランケット胴
で一つの圧胴を共有する構造でもよいし、複数色分の版
胴、ブランケット胴で一つの圧胴を共有する構造を複数
個有し、版胴、ブランケット胴の総数が印刷する色数分
あるような構造でもよい。この場合の隣接する共通圧胴
間の印刷用紙の受け渡しは、前記公知の渡し胴方式など
を使用する。一方、版胴に複数色の版を作成する場合に
は、印刷する色数を一版胴上の版数で割った値だけ版
胴、ブランケット胴が必要となる。例えば版胴上に2色
分の版材を作成した場合には、版胴、ブランケット胴を
2つづつ有する印刷機により片面4色印刷が可能とな
る。この場合、圧胴直径は1色分の版胴径と同じとし、
圧胴には必要に応じて必要色分の印刷が終わるまで印刷
用紙を保持しておく手段を設置し、圧胴間での印刷用紙
の受け渡しには、公知の渡し胴方式などを使用する。例
えば上述の2色分の版材を作成した版胴とブランケット
胴を2つづつ有する印刷機の場合、一方の圧胴が印刷用
紙を保持して2回転すると2色印刷が行われ、次に圧胴
間での印刷用紙の受け渡しが行われ、次に他方の圧胴が
印刷用紙を保持して2回転するとさらに2色印刷が行わ
れ4色印刷が完成する。また、圧胴は版胴と同数でも良
いが、幾つかの版胴、ブランケット胴で一つの圧胴を共
有してもよい。
【0049】一方、機上描画複色両面平版印刷機として
本発明を実施する場合には、上述したユニット型印刷装
置の少なくとも1つの隣接圧胴間に公知の印刷用紙反転
手段を設ける構造か、上述した共通圧胴型印刷装置を複
数個配置し、少なくとも1つの隣接圧胴間に公知の印刷
用紙反転手段を設ける構造か、図1に示した単色片面印
刷装置の版胴11、ブランケット胴12を印刷用紙Pの
両面に印刷が行われるように複数個有するような構造と
する。図1に示される構造では、版胴に1色分の版のみ
を作成する場合には印刷用紙の両面に印刷するのに必要
な色数分だけ版胴、ブランケット胴を有する。一方、上
述のように版胴に複数色の版を作成する場合には、版
胴、ブランケット胴、圧胴の数は減らすことができる。
また、幾つかの版胴、ブランケット胴で一つの圧胴を共
有した場合には、圧胴の数をさらに減らすことが出来
る。版胴には必要に応じて必要色分の印刷が終わるまで
印刷用紙を保持しておく手段を設置する。詳細について
は上述の機上描画複色片面平版印刷機の例により容易に
類推できるため省略する。
【0050】以上、本発明の機上描画複色平版印刷装置
の実施形態として枚葉印刷装置の例を述べた。一方、機
上描画複色WEB(巻取紙)平版印刷装置として本発明
を実施する場合は、上述のユニット型、共通圧胴型が好
適に使用できる。また、機上描画複色WEB(巻取紙)
両面印刷装置として本発明を実施する場合には、ユニッ
ト型、共通圧胴型共に、少なくとも1つの隣接する圧胴
間に公知のWEB反転手段を設ける構造、印刷用紙Pの
両面に印刷が行われるように複数個有するような構造で
達成できる。また、機上描画複色WEB(巻取紙)両面
印刷装置として最も好適なものはBB(ブランケット・
トゥ・ブランケット)型である。これはWEBの一方の
面を印刷するための1色分の版胴、ブランケット胴(圧
胴はない)と他方の面を印刷する1色分の版胴、ブラン
ケット胴(同じく圧胴はない)のブランケット胴同士が
印刷時圧接する構造を色数分有し、印刷時に圧接したブ
ランケット間をWEBが通過することで多色の両面印刷
が達成される。
【0051】また、機上描画平版印刷装置の別の例とし
ては、ブランケット胴1つあたり版胴を二つ有し、一方
で印刷を行っている際、もう一方の版胴で描画を行う事
もできる。この場合には描画を行っている版胴の駆動は
機械的にブランケットから独立されることが望ましい。
これにより、印刷装置を休止させることなく描画を行う
ことが可能になる。なお、容易に類推されるように、こ
れは、機上描画複色片面平版印刷装置、機上描画複色両
面平版印刷装置にも適用することができる。
【0052】次に、本発明に用いられる版材(印刷原
版)について説明する。
【0053】印刷原版としては、アルミニウム、クロム
メッキを施した鋼板などの金属版が挙げられる。特に、
砂目立て、陽極酸化処理により表面の保水性及び耐摩耗
性が優れるアルミ版が好ましい。より安価な版材とし
て、耐水性を付与した紙、プラスチックフィルム、プラ
スチックをラミネートした紙などの耐水性支持体上に画
像受理層を設けた版材が使用できる。設けられる画像受
理層の厚さは5〜30μmの範囲が適当である。
【0054】画像受理層としては、無機と結着剤からな
る親水性層、あるいは不感脂化処理によって親水化が可
能になる層を用いることができる。
【0055】親水性の画像受理層に用いられる無機顔料
は、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化
アルミニウム、硫酸バリウムなどを用いることができ
る。また結着剤としてはポリビニルアルコール、澱粉、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、ポリビ
ニルピロリドン、ポリメチルエーテル−無水マレイン酸
共重合体等の親水性結着剤が使用できる。また、必要に
応じて耐水性を付与するメラミンホルマリン樹脂、尿素
ホルマリン樹脂、その他架橋剤を添加してもよい。
【0056】一方、不感脂化処理をして用いる画像受理
層としては、例えば酸化亜鉛と疎水性結着剤を用いる層
が挙げられる。
【0057】本発明に供される酸化亜鉛は、例えば日本
顔料技術協会編「新版顔料便覧」31頁、(株)誠文
堂、(1968年刊)に記載のように、酸化亜鉛、亜鉛
華、湿式亜鉛華あるいは活性亜鉛華として市販されてい
るもののいずれでもよい。
【0058】即ち、酸化亜鉛は、出発原料および製造方
法により、乾式法としてフランス法(間接法)、アメリ
カ法(直接法)および湿式法と呼ばれるものがあり、例
えば正同化学(株)、堺化学(株)、白水化学(株)、
本荘ケミカル(株)、東邦亜鉛(株)、三井金属工業
(株)等の各社から市販されているものが挙げられる。
【0059】また、結着剤として用いる樹脂として、具
体的には、塩化ビニル一酢酸ビニル共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−メタクリレート共重
合体、メタクリレート共重合体、アクリレート共重合
体、酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アル
キド樹脂、エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これ
らの樹脂は単独で用いてもよいし2種以上を併用しても
よい。
【0060】画像受理層における樹脂の含有量は、樹脂
/酸化亜鉛の重量比で示して9/91〜20/80とす
ることが好ましい。
【0061】酸化亜鉛の不感脂化は、従来よりこの種の
不感脂化処理液として、フェロシアン塩、フェリシアン
塩を主成分とするシアン化合物含有処理液、アンミンコ
バルト錯体、フィチン酸及びその誘導体、グアニジン誘
導体を主成分としたシアンフリー処理液、亜鉛イオンと
キレートを形成する無機酸又は有機酸を主成分とした処
理液、あるいは水溶性ポリマーを含有した処理液等が知
られている。
【0062】例えば、シアン化合物含有処理液として、
特公平44−9045号、同46−39403号、特開
昭52−76101号、同57−107889号、同5
4−117201号等に記載のものが挙げられる。
【0063】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。
【0064】本発明に供される油性インクは、電気抵抗
109Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中
に、少なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散
してなるものである。
【0065】本発明に用いる電気抵抗109Ωcm以
上、かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましくは
直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水
素、または芳香族炭化水素、及びこれらの炭化水素のハ
ロゲン置換体がある。例えはヘキサン、ヘプタン、オク
タン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、
ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シ
クロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、ア
イソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパ
ー;エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェル
ゾール71(シェルゾール;シェルオイル社の商品
名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムス
コ;スピリッツ社の商品名)、シリコーンオイル等を単
独あるいは混合して用いる。なお、このような非水溶媒
の電気抵抗の上限値は1016Ωcm程度であり、誘電率
の下限値は1.9程度である。
【0066】用いる非水溶媒の電気抵抗を上記範囲とす
るのは、電気抵抗が低くなると、インクの電気抵抗が適
正にならず、電界によるインクの吐出が悪くなるからで
あり、誘電率を上記範囲とするのは、誘電率が高くなる
とインク中で電界が緩和されやすくなり、これによりイ
ンクの吐出が悪くなりやすくなるからである。
【0067】上記の非水溶媒中に、分散される樹脂粒子
としては、35℃以下の温度で固体で非水溶媒との親和
性のよい疎水性の樹脂の粒子であればよいが、更にその
ガラス転移点が−5℃〜110℃もしくは軟化点33℃
〜140℃の樹脂(P)が好ましく、より好ましくはガ
ラス転移点10℃〜100℃もしくは軟化点38℃〜1
20℃であり、さらに好ましくはガラス転移点15℃〜
80℃、もしくは軟化点38℃〜100℃である。
【0068】このようなガラス転移点もしくは軟化点の
樹脂を用いることによって、印刷原版の画像受理層表面
と樹脂粒子との親和性が増し、また、印刷原版上での樹
脂粒子同士の結合が強くなるので、画像部と画像受理層
との密着性が向上し、耐刷性が向上する。これに対し、
ガラス転移点もしくは軟化点が低くなっても高くなって
も画像受理層表面と樹脂粒子の親和性が低下したり、樹
脂粒子同士の結合が弱くなってしまう。
【0069】樹脂(P)の重量平均分子量Mwは、1×
103〜1×106であり、好ましくは5×103〜8×
105、より好ましくは1×104〜5×105である。
【0070】このような樹脂(P)として具体的には、
オレフィン重合体及び共重合体(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチ
レン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体等)、塩化ビニル重合体及び共重合体(例え
ば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
等)、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビニル重合
体及び共重合体、アルカン酸アリル重合体及び共重合
体、スチレン及びその誘導体の重合体ならびに共重合体
(例えばブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−
スチレン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合
体、スチレン−アクリレート共重合体等)、アクリロニ
トリル共重合体、メタクリロニトリル共重合体、アルキ
ルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エステル重合体
及び共重合体、メタクリル酸エステル重合体及び共重合
体、イタコン酸ジエステル重合体及び共重合体、無水マ
レイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリ
ルアミド共重合体、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ケトン樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂、アミド樹脂、水酸基及びカルボキシル基
変性ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂、ウレタン樹脂、ロジン系樹脂、水素添加
ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹脂、マレイン酸
樹脂、テルペン樹脂、水素添加テルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、環化ゴム−メタクリル酸エステル共重
合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重合体、窒素原
子を含有しない複素環を含有する共重合体(複素環とし
て例えば、フラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェ
ン環、ジオキサン環、ジオキソフラン環、ラクトン環、
ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1,3−ジオキ
セタン環等)、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0071】本発明の油性インクにおける分散された樹
脂粒子の含有量は、インク全体の0.5〜20wt%と
することが好ましい。含有量が少なくなるとインクと印
刷原版の画像受理層との親和性が得られにくくなって良
好な画像が得られなくなったり、耐刷性が低下したりす
る等の問題が生じやすくなり、一方、含有量が多くなる
と均一な分散液が得られにくくなったり、吐出ヘッドで
のインクの目詰まりが生じやすく、安定なインク吐出が
得られにくい等の問題がある。
【0072】本発明に供される油性インク中には、前記
の分散樹脂粒子とともに、製版後の版を検版する等のた
めに着色成分として色材を含有させることが好ましい。
【0073】色材としては、従来から油性インク組成物
あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料及
び染料であればどれでも使用可能である。
【0074】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる。具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、コバルトグリーン、ウルトラマリン
ブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔
料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔
料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系
顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等の従来公
知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0075】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0076】これらの顔料及び染料は、単独で用いても
よいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.01〜5重量%の範囲で含
有されることが望ましい。
【0077】これらの色材は、分散樹脂粒子とは別に色
材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させてもよい
し、分散樹脂粒子中に含有させてもよい。含有させる場
合、顔料等は分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂被
覆粒子とする方法等が一般的であり、染料等は分散樹脂
粒子の表面部を着色して着色粒子とする方法等が一般的
である。
【0078】本発明の非水溶媒中に、分散された樹脂粒
子、更には着色粒子等を含めて、これらの粒子の平均粒
径は0.05μm〜5μmが好ましい。より好ましくは
0.1μm〜1.0μmであり、更に好ましくは0.1
μm〜0.5μmの範囲である。この粒径はCAPA−
500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたもの
である。
【0079】本発明に用いられる非水系分散樹脂粒子
は、従来公知の機械的粉砕方法または重合造粒方法によ
って製造することができる。機械的粉砕方法としては、
必要に応じて、樹脂粒子とする材料を混合し、溶融、混
練を経て従来公知の粉砕機で直接粉砕して、微粒子と
し、分散ポリマーを併用して、更に湿式分散機(例えば
ボールミル・ペイントシェーカー、ケデイミル、ダイノ
ミル等)で分散する方法、樹脂粒子成分となる材料と、
分散補助ポリマー(または被覆ポリマー)を予め混練し
て混練物とした後粉砕し、次に分散ポリマーを共存させ
て分散する方法等が挙げられる。具体的には、塗料また
は静電写真用液体現像剤の製造方法を利用することがで
き、これらについては、例えば、植木憲二監訳「塗料の
流動と顔料分散」共立出版(1971年)、「ソロモ
ン、塗料の科学」、「Paint and Surface Coating Theo
ry and Practice」、原崎勇次「コーティング工学」朝
倉書店(1971年)、原崎勇次「コーティングの基礎
科学」槇書店(1977年)等の成書に記載されてい
る。
【0080】また、重合造粒法としては、従来公知の非
水系分散重合方法が挙げられ、具体的には、室井宗一監
修「超微粒子ポリマーの最新技術」第2章、CMC出版
(1991年)、中村孝一編「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」第3章、(日本科学
情報(株)1985年刊)、K. E. J. Barrett「Disper
sion Polymerization in Organic Media」 John Wiley
(1975年)等の成書に記載されている。
【0081】通常、分散粒子を非水溶媒中で分散安定化
するために、分散ポリマーを併用する。分散ポリマーは
非水溶媒に可溶性の繰り返し単位を主成分として含有
し、かつ平均分子量が、重量平均分子量Mwで1×10
3 〜1×106 が好ましく、より好ましくは5×103
〜5×105の範囲である。
【0082】本発明に供される分散ポリマーの好ましい
可溶性の繰り返し単位として、下記一般式(1)で示さ
れる重合成分が挙げられる。
【0083】
【化1】
【0084】一般式(I)において、X1は−COO
−、−OCO−または−O−を表す。
【0085】Rは、炭素数10〜32のアルキル基また
はアルケニル基を表し、好ましくは炭素数10〜22の
アルキル基またはアルケニル基を表し、これらは直鎖状
でも分岐状でもよく、無置換のものが好ましいが、置換
基を有していてもよい。
【0086】具体的には、デシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、エイコサニル基、ドコサニル基、デセニル基、
ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキサデセニル基、オ
クタデセニル基、リノレニル基等が挙げられる。
【0087】a1 及びa2 は、互いに同じでも異なって
いてもよく、好ましくは水素原子、ハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3
のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基等)、−COO−Z1 または−CH2 COO−Z1
〔Z1 は、水素原子または置換されていてもよい炭素数
22以下の炭化水素基(例えば、アルキル基、アルケニ
ル基、アラルキル基、脂環式基、アリール基等)を表
す〕を表す。
【0088】Z1 は、具体的には、水素原子の他、炭化
水素基を表し、好ましい炭化水素基としては、炭素数1
〜22の置換されてもよいアルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、
オクタデシル基、エイコサニル基、ドコサニル基、2−
クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−シアノエチ
ル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−メトキシ
エチル基、3−ブロモプロピル基等)、炭素数4〜18
の置換されてもよいアルケニル基(例えば、2−メチル
−1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル
基、3−メチル−2−ペンテニル基、1−ペンテニル
基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、4−メチル
−2−ヘキセニル基、デセニル基、ドデセニル基、トリ
デセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、リ
ノレニル基等)、炭素数7〜12の置換されてもよいア
ラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−
フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチル
エチル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、メチ
ルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベンジル
基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベンジル基等)、
炭素数5〜8の置換されてもよい脂環式基(例えば、シ
クロヘキシル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シ
クロペンチルエチル基等)、及び炭素数6〜12の置換
されてもよい芳香族基(例えば、フェニル基、ナフチル
基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブチ
ルフェニル基、オクチルフェニル基、ドデシルフェニル
基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブトキ
シフェニル基、デシルオキシフェニル基、クロロフェニ
ル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、シアノ
フェニル基、アセチルフェニル基、メトキシカルボニル
フェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、ブトキシ
カルボニルフェニル基、アセトアミドフェニル基、プロ
ピオアミドフェニル基、ドデシロイルアミドフェニル基
等)が挙げられる。
【0089】分散ポリマーにおいて一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位とともに、他の繰り返し単位を共重合
成分として含有してもよい。他の共重合成分としては、
一般式(I)の繰り返し単位に相当する単量体と共重合
可能な単量体よりなるものであればいずれの化合物でも
よい。
【0090】分散ポリマーにおける一般式(I)で示さ
れる重合体成分の存在割合は、好ましくは50重量%以
上であり、より好ましくは60重量%以上である。
【0091】これらの分散ポリマーの具体例としては、
実施例で使用されている分散安定用樹脂(Q−1)等が
挙げられ、また、市販品(ソルプレン1205、旭化
(株)製)を用いることもできる。
【0092】分散ポリマーは、前記の樹脂(P)粒子を
乳化物(ラテックス)等として製造するときには重合に
際し予め添加しておくことが好ましい。
【0093】分散ポリマーを用いるときの添加量はイン
ク全体に対し0.05〜4重量%程度とする。
【0094】本発明の油性インク中の分散樹脂粒子及び
着色粒子(あるいは色材粒子)は、好ましくは正荷電ま
たは負荷電の検電性粒子である。
【0095】これら粒子に検電性を付与するには、湿式
静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能
である。具体的には、前記の「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、
電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜
505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子
写真」16(No.2)、44頁(1977年)等に記
載の検電材料及び他の添加剤を用いることで行なわれ
る。
【0096】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、同特許第1122397
号、米国特許第3900412号、同第4606989
号、特開昭60−179751号、同60−18596
3号、特開平2−13965号等に記載されている。
【0097】上述のような荷電調節剤は、担体液体であ
る分散媒1000重量部に対して0.001〜1.0重
量部が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても
よく、それら添加物の総量は、油性インクの電気抵抗に
よってその上限が規制される。即ち、分散粒子を除去し
た状態のインクの電気抵抗が10の9乗Ωcmより低く
なると良質の連続階調像が得られ難くなるので、各添加
物の添加量を、この限度内でコントロールすることが必
要である。
【0098】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明の内容がこれらに限定されるものではな
い。まず、インク用樹脂粒子(PL)の製造例について
示す。
【0099】製造例1 樹脂粒子(PL−1)の製造 下記構造の分散安定用樹脂(Q−1)10g、酢酸ビニ
ル100g及びアイソパーH384gの混合溶液を窒素
気流下攪拌しながら温度70℃に加温した。重合開始剤
として2,2′−アゾビス(イソバレロニトリル)(略
称A.I.V.N.)0.8gを加え、3時間反応し
た。開始剤を添加して20分後に白濁を生じ、反応温度
は88℃まで上昇した。更に、この開始剤0.5gを加
え、2時間反応した後、温度を100℃に上げ2時間攪
拌し未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メッ
シュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合率
90%で平均粒径0.23μmの単分散性良好なラテッ
クスであった。粒径はCAPA−500(堀場製作所
(株)製)で測定した。
【0100】
【化2】
【0101】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×10の4乗rpm、回転時間60分)にかけ
て、沈降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥した。樹脂粒子
分の重量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC
値)は2×10の5乗 、ガラス転移点(Tg)は38
℃であった。
【0102】実施例1 まず、油性インクを作成した。 〈油性インク(IK−1)〉ドデシルメタクリレート/
アクリル酸共重合体(共重合比;95/5重量比)を1
0g、ニグロシン10g及びシェルゾール71の30g
をガラスビーズとともにペイントシェーカー(東洋精機
(株)製)に入れ、4時間分散し、ニグロシンの微小な
分散物を得た。
【0103】インク用樹脂粒子の製造例1で製造した樹
脂粒子(PL−1)60g(固体分量として)、上記ニ
グロシン分散物を2.5g、FOC−1400(日産化
学(株)製、テトラデシルアルコール)15g、及びオ
クタデセン−半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体
0.08gをアイソパーGの1リットルに希釈すること
により黒色油性インクを作成した。
【0104】次に、機上描画平版印刷装置(図1〜図2
参照)のインクジェット記録装置に上記のように作成し
た油性インクIK−1 2Lをインクタンクに充填し
た。ここでは吐出ヘッドとして図3に示す900dp
i、64チャンネルマルチヘッドを使用した。インク温
度管理手段として投げ込みヒータと攪拌羽をインクタン
ク内に設け、インク温度は30℃に設定し、攪拌羽を3
0rpmで回転しながらサーモスタットで温度コントロ
ールした。ここで攪拌羽は沈降・凝集防止用の攪拌手段
としても使用した。また、インク流路を一部透明とし、
それを挟んでLED発光素子と光検知素子を配置し、そ
の出力シグナルによりインクの希釈液(アイソパーG)
あるいは濃縮インク(上記IK−1インクの固形分濃度
を2倍に調整したもの)投入による濃度管理を行った。
版材として、砂目立て及び陽極酸化処理を施した0.1
2mm厚みのアルミ板を、版胴に設けた機械的装置によ
り版尻もくわえて装着した。湿し水供給装置、印刷イン
ク供給装置、ブランケット胴を版材に接触しないように
離し、エアーポンプ吸引により版材表面の埃除去を行っ
た後、吐出ヘッドを描画位置まで版材に近づけ、印刷す
べき画像データを画像データ演算制御部に伝送し、版胴
を回転させながら64チャンネル吐出ヘッドを移動させ
ることにより、アルミ版上に油性インクを吐出して画像
を形成した。この際、版面上の埃を光学検知し、その出
力によりエアーポンプ吸引を行い、版材表面の埃除去を
行った。またヘッド先端のメニスカス形状の検知によ
り、ヘッドへの異物付着を監視し、更にヘッドと版胴に
加速時計を取り付け、その相対振動により振動検知を行
った。インクジェットヘッドの吐出電極の先端幅は10
μmとし、光学的ギャップ検出装置からの出力に応じ
て、ヘッドと版材の距離が常に1mmになるように制御
を行った。また吐出の際にはバイアス電圧として2.5
KVの電圧を常時印加しておき、吐出を行う際には50
0Vのパルス電圧をさらに重畳し、そのパルス電圧は
0.2ミリ秒から0.05ミリ秒の範囲で256段階で
変化させることでドットの面積を変化させながら描画を
行った。埃による描画不良等は全く見られず、また、外
気温の変化、製版数の増加によってもドット径変化等に
よる画像劣化は全く見られず、良好な製版が可能であっ
た。
【0105】さらにキセノンフラッシュ定着装置(ウシ
オ電機(株)製、発光強度200J/パルス)による加
熱により画像を強固にし、刷版を作成した。インクジェ
ットヘッドを保護するためにインクジェット記録装置を
副走査手段ごと版胴と近接した位置から50mm退避さ
せ、その後、前述のようにして、通常の平版印刷方法に
より印刷用紙への印刷を行った。すなわち、印刷インク
及び湿し水を与え印刷画像を形成し、この印刷インク画
像を版胴と共に回転しているブランケット胴上に転写
し、次いでブランケット胴と圧胴との間を通過する印刷
用コート紙上にブランケット胴上の印刷インク画像を転
移させた。
【0106】得られた印刷物は通し枚数一万枚後でも印
刷画像に飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像であっ
た。また、製版終了後10分間、ヘッドにアイソパーG
を供給し、ヘッド開口部からアイソパーGを滴らせてク
リーニングした後、アイソパーGの蒸気を充満させたカ
バーにヘッドを格納しておくことにより、3ヶ月の間、
保守作業の必要なしに、良好な印刷物を作製できた。
【0107】実施例2 攪拌手段として循環ポンプを用い、図5、7及び図9に
示すタイプの600dpiフルラインインクジェットヘ
ッドを配置した。ここではポンプを使用し、このポンプ
と吐出ヘッドのインク流入路、そして吐出ヘッドのイン
ク回収路とインクタンクの間にそれぞれインク溜を設
け、それらの静水圧差によりインク循環を行い、インク
温度管理手段としてはヒータと上述のポンプを使用し、
インク温度は35℃に設定し、サーモスタットでコント
ロールした。ここで循環ポンプは沈殿・凝集防止用の攪
拌手段としても使用した。また、インク流路に電導度測
定装置を配置し、その出力シグナルによりインクの希釈
あるいは濃縮インク投入による濃度管理を行った。版材
として、上述のアルミニウム版を、平版印刷装置の版胴
に同様に装着した。ナイロン製回転ブラシにより版材表
面の埃除去を行った後、印刷すべき画像データを画像デ
ータ演算制御部に伝送し、版胴を回転させながらフルラ
インヘッドで描画させることにより、アルミ版上に油性
インクを吐出して画像を形成した。この際、版面上の埃
を光学検知し、その出力によりナイロン製回転ブラシに
より版材表面の埃除去を行った。またヘッドの異常電流
の検知により、ヘッドへの異物付着を監視し、さらにヘ
ッドと版胴に加速時計を取り付け、その相対振動により
振動検知を行い、異常時にはヘッドへの描画信号が停止
するようにした。埃による描画不良等は全く見られず、
また、外気温の変化、製版数の増加によってもドット径
変化等による画像劣化は全く見られず、良好な製版が可
能であった。一方、強制的に装置に振動を与えた結果、
ヘッドへの電圧印可は一時的に停止し、描画は停止され
たが、振動が収まるとすぐに描画は再開され、良好な製
版が行われた。続いてヒートロール定着(日立金属
(株)社製 消費電力1.2kW)により画像を強固に
し、刷版とした。製版した版で印刷を行ったところ、通
し枚数一万枚後でも印刷画像に飛びやカスレがなく極め
て鮮明な画像であった。また、製版終了後にヘッドにア
イソパーGの循環を行うことによりクリーニングした
後、アイソパーGを含ませた不織布をヘッド先端に接触
させクリーニングを行ったところ、3ヶ月の間、保守作
業の必要なしに、良好な印刷物を作製できた。
【0108】実施例3 次に、機上描画4色片面平版印刷装置(図10参照)の
インクジェット記録装置に、吐出ヘッドとして図7に示
すフルラインヘッドを使用し、テフロン製の付き当てロ
ーラによるギャップ調整(ギャップ0.8mm)を行っ
た。その他、インク濃度制御手段として描画枚数による
インクタンクへの濃縮インク補給を行った以外は実施例
1と同様の操作を行い、5000枚の製版を行った。た
だし、機内の埃の光学検知装置を設置し、その出力によ
り版材表面のエアーポンプ吸引を行った。その結果、埃
による描画不良、外気温の変化による影響は全く見られ
なかった。製版数の増加によって、ドット径に多少の変
化が見られたが、影響はない範囲内だった。また、製版
した版は、前述と同様のフラッシュ定着の他、ハロゲン
ランプ照射(ウシオ電機(株)製QIR、消費電力1.
5kW)、酢酸エチル噴霧による定着も行った。ハロゲ
ンランプ照射の際には版面温度95℃で20秒間加熱が
行われるようにし、酢酸エチル噴霧の場合には噴霧量が
1g/m2程度になるようにした。結果、通し枚数1万
枚後でも印刷画像に飛びやカスレがなく極めて鮮明なフ
ルカラー印刷物が得られた。特にヒートロール、あるい
はハロゲンランプによる定着では版胴のまわりに断熱材
(PETフィルム)を巻いておくことで定着時間を大幅
に短くできた。なお、その場合には導電性ブラシ(槌屋
製サンダーロン、抵抗約10-1Ωcm)接触によりアルミ
基体の接地を行った。
【0109】実施例4 実施例1のアルミ版に替わりに、以下に示す表面に親水
性の画像受理層を設けた紙版材を用いた以外は実施例1
と同じ操作を行った。
【0110】基体として坪量100g/m2 の上質紙を
用い、基体の両面にカオリンと、ポリビニルアルコー
ル、SBRラテックスおよびメラミン樹脂の樹脂成分と
を主成分とする耐水性層を設けた紙支持体上に下記組成
で下記のようにして調製した分散液Aを乾燥後塗布量と
して6g/m2となるように画像受理層を設けて紙版材
とした。
【0111】 分散液A ゼラチン(和光純薬一級品) 3g コロイダルシリカ(日産化学製;スノーテックスC、20%水溶液) 20g シリカゲル(富士シリシア化学製;サイリシア#310) 7g 硬膜剤 0.4g 蒸留水 100g をガラスビーズとともにペイントシェーカーで10分間
分散した。
【0112】一方、印刷用紙として上質紙を使用したと
ころ、3千枚印刷時に一部紙粉によるベタのつぶれ不良
が発生したため、さらに機内の埃光学検知装置を取り付
け、その出力により、給紙部付近に配置したエア吸引ポ
ンプを紙粉防止装置として作動させて、印刷を行った。
その結果、印刷不良は発生せず、得られた印刷物は通し
枚数五千枚後でも飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像
であった。ただし通し枚数五千枚後では、A3画像の縦
方向で0.1mmの伸びが認められた。
【0113】実施例5 実施例1のアルミ版の替わりに、以下に示す表面に不感
脂化処理により親水化が可能になる画像受理層を設けた
版材を用い、刷版作成後に版面不感脂化処理装置を用い
て非画像部を親水化し、描画の際に導電性板バネ(燐青
銅製)接触により版材導電層の接地をとり、版材に熱風
を当てることにより定着を行った以外は実施例1と同じ
操作を行った。
【0114】基体として坪量100g/m2の上質紙を
用い、基体の両面にポリエチレンフィルムを20μmの
厚みにラミネートし耐水性とした紙支持体上に下記組成
で下記のようにして調製した導電層用塗料を片面に塗布
し、乾燥後塗布量として10g/m2となるようにし、
さにその上に分散液Bを乾燥後塗布量として15g/m
2となるように画像受理層を設けて版材とした。
【0115】・導電層用塗料;カーボンブラック(30
%水溶液)5.4部、クレー(50%水溶液)54.6
部、SBRラテックス(固形分50%、Tg25℃)3
6部、メラミン樹脂(固形分80%、スミレッツレジン
SR−613)4部を混合し、全体の固形分が25%と
なるように水を加えて塗料とした。 ・分散液B;乾式酸化亜鉛100g、下記構造の結着樹
脂(B−1)3g、結着樹脂(B−2)17g、安息香
酸0.15g及びトルエン155gの混合物を湿式分散
機ホモジナイザー(日本精機(株)製)を用いて回転数
6,000rpmで8分間分散した。
【0116】
【化3】
【0117】得られた印刷物は、通し枚数五千枚でも印
刷画像に飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像であっ
た。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、鮮明な画像の印刷物を
多数枚印刷することができる。また、印刷装置上で直接
デジタル画像データに対応した刷版が安定して高画質に
作成でき、安価で高速の平版印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる機上描画単色平版印刷装置の一
例を模式的に示す全体構成図である。
【図2】本発明に用いる機上描画平版印刷装置の描画部
の一例を模式的に示す構成図である。
【図3】本発明に用いるインクジェット記録装置に備え
られる他のヘッドの一例を示す略構成図である。
【図4】図3のインク吐出部近傍の断面概略図である。
【図5】本発明に用いるインクジェット記録装置に備え
られる他のヘッドの一例におけるインク吐出部近傍の断
面概略図である。
【図6】図5のインク吐出部近傍の前面概略図である。
【図7】本発明に用いるインクジェット記録装置に備え
られる他のヘッドの一例の要部を示す概略構成図であ
る。
【図8】図7のヘッドから規制板を取り除いたヘッドの
概略構成図である。
【図9】本発明に用いるインクジェット記録装置に備え
られる他のヘッドの一例の要部を示す概略構成図であ
る。
【図10】本発明にかかる複色機の一例として、機上描
画4色片面平版印刷装置を模式的に示す全体構成図であ
る。
【図11】ヘッドへの異常電流、画質欠陥、メニスカス
形状異常の検知方法の一例を示す図である。
【図12】光学的検知法による埃検知手段の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 機上描画平版印刷装置 2 インクジェット記録装置 3 湿し水供給装置 4 印刷インク供給装置 5 定着装置 6 版面不感脂化装置 7 版材自動給版装置 8 版材自動排版装置 9 版材(印刷原版) 10 埃除去装置 11 版胴 12 ブランケット胴 13 圧胴 14 ブランケット洗浄装置 14’ 圧胴洗浄装置 15 紙粉発生防止装置 21 画像データ演算制御部 22 吐出ヘッド 221 上部ユニット 222 下部ユニット 22a 吐出スリット 22b 吐出電極 23 油性インク 24 インク供給部 25 インクタンク 26 インク供給装置 27 攪拌装置 28 インク温度管理手段 29 インク濃度制御手段 30 エンコーダー 31 ヘッド離接装置 32 ヘッド副走査手段 33 第1の絶縁性基材 34 第2の絶縁性基材 35 第2の絶縁性基材の斜面図 36 第2の絶縁性基材の上面図 37 インク流路 38 インク回収路 39 バッキング 40 溝 41 ヘッド本体 42、42’メニスカス規制版 43 インク溝 44 隔壁 45、45’吐出部 46 隔壁 47 隔壁先端部 50、50’支持部材 51、51’溝 52 隔壁 53 上端部 54 矩形部分 55 隔壁の上端 56 ガイド突起 111 電流検出回路 112 信号処理回路 110 CPU 113 メモリ 117 描画停止手段 118 クリーニング手段 1141、1142 CCDカメラ 1221,1222 発光素子(LED) 1231,1232 受光素子(フォトトランジス
タ) 121 LEDドライバ 120 CPU 1241,1242 光電変換回路 125 信号処理回路 126 メモリ 127 描画停止手段 128 クリーニング手段 P 印刷紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 定男 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 加藤 栄一 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA20 EB07 EB29 EC07 EC28 EC38 FA02 FA10 FC01 JB01 KB40 2H084 AA25 AA38 AE05 AE07 CC05 2H113 AA02 AA03 BA05 BB07 BB22 BB32 BC02 CA00 FA54

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷機の版胴に版材を装着し、該版材上に
    画像データの信号に基づき静電界を利用して油性インク
    を吐出させるインクジェット方式で直接画像を形成して
    刷版作成し、該版材をその状態で用いて引き続き平版印
    刷を行なう機上描画平版印刷方法において、異常が発生
    した場合に、直接画像形成を停止及び/又は異常原因の
    除去を行なうことを特徴とする機上描画平板印刷方法。
  2. 【請求項2】前記油性インクが、固有電気抵抗値109
    Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少なく
    とも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したもので
    ある請求項1記載の機上描画平版印刷方法。
  3. 【請求項3】印刷機の版胴に装着された版材上に画像デ
    ータの信号に基づき直接画像を形成する直接画像形成手
    段として静電界を利用して油性インクを吐出させるイン
    クジェット描画装置を備え、該直接画像形成手段によっ
    て形成された刷版で平版印刷を行なう平版印刷手段とを
    備えた機上描画印刷装置において、異常検知手段及び/
    又は異常原因除去手段を備え、前記異常検知手段からの
    出力により少なくとも一時的に直接画像形成手段を停止
    及び/又は前記異常原因除去手段を作動することを特徴
    とする機上描画平版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記異常検知手段として、前記インクジェ
    ット描画装置の記録ヘッドへの異物付着を検知する記録
    ヘッド異物付着検知装置を備えたことを特徴とする請求
    項3記載の機上描画平版印刷装置。
  5. 【請求項5】前記異常検知手段として、前記機上描画平
    版印刷装置内及び/又は前記版材上の埃を検知する埃検
    知装置を備えたことを特徴とする請求項3記載の機上描
    画平版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記異常検知手段として、前記機上描画平
    版印刷装置及び/又は前記記録ヘッドの振動を検知する
    振動検知装置を備えたことを特徴とする請求項3記載の
    機上描画平版印刷装置。
  7. 【請求項7】前記油性インクが固有電気抵抗値109 Ω
    cm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少なくと
    も常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したものであ
    る請求項3〜6のいづれか1項記載の機上描画平版印刷
    方法。
  8. 【請求項8】前記直接画像形成手段は、前記インクの定
    着装置を備えたことを特徴とする請求項3〜7のいづれ
    か1項記載の機上描画平版印刷装置。
  9. 【請求項9】前記直接画像形成手段は、版材への描画前
    及び/又は描画中に版材表面に存在する埃を除去する版
    材表面埃除去手段を備えたことを特徴とする請求項3〜
    8のいづれか1項記載の機上描画平版印刷装置。
  10. 【請求項10】前記版材への描画時に、前記直接画像形
    成手段が、前記版材の装着された版胴の回転により主走
    査を行なうことを特徴とする請求項3〜9のいづれか1
    項記載の機上描画平版印刷装置。
  11. 【請求項11】前記インクジェット描画装置は、シング
    ルヘッド又はマルチヘッドを備え、前記版材への描画時
    に該記録ヘッドが前記版胴の軸方向に移動する事により
    副走査を行なうことを特徴とする請求項10記載の機上
    描画平版印刷装置。
  12. 【請求項12】前記インクジェット描画装置は、版胴の
    幅と略同じ長さを有するフルラインヘッドを備えたこと
    を特徴とする請求項10記載の機上描画平版印刷装置。
  13. 【請求項13】前記インクジェット描画装置は、前記記
    録ヘッドにインクを供給するインク供給手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項3〜12のいづれか1項記載の機
    上描画平版印刷装置。
  14. 【請求項14】前記記録ヘッドからインクを回収するイ
    ンク回収手段を備え、前記インク供給手段及びインク回
    収手段によりインク循環を行なうことを特徴とする請求
    項13記載の機上描画平版印刷装置。
  15. 【請求項15】前記油性インクを格納するインクタンク
    内に攪拌手段を備えたことを特徴とする請求項3〜14
    のいづれか1項記載の機上描画平版印刷装置。
  16. 【請求項16】前記油性インクを格納するインクタンク
    内にインクの温度を制御するインク温度制御手段を備え
    たことを特徴とする請求項3〜15のいづれか1項記載
    の機上描画平版印刷装置。
  17. 【請求項17】前記インクのインク濃度を制御するイン
    ク濃度制御手段を備えたことを特徴とする請求項3〜1
    6のいづれか1項記載の機上描画平版印刷装置。
  18. 【請求項18】前記インクジェット描画装置は、前記版
    材への描画時に前記記録ヘッドを前記版胴へ接近させ、
    該版材への描画時以外は該記録ヘッドを該版胴から離す
    記録ヘッド離接手段を備えたことを特徴とする請求項3
    〜17のいづれか1項記載の機上描画平版印刷装置。
  19. 【請求項19】前記直接画像形成手段は、少なくとも製
    版終了後に前記記録ヘッドのクリーニングを行なう記録
    ヘッドクリーニング手段を備えたことを特徴とする請求
    項3〜18のいづれか1項記載の機上描画平版印刷装
    置。
JP35936099A 1999-05-17 1999-12-17 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置 Pending JP2001171071A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35936099A JP2001171071A (ja) 1999-12-17 1999-12-17 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
US09/572,433 US6513434B1 (en) 1999-05-17 2000-05-17 On-press recording type lithographic printing method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35936099A JP2001171071A (ja) 1999-12-17 1999-12-17 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001171071A true JP2001171071A (ja) 2001-06-26

Family

ID=18464114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35936099A Pending JP2001171071A (ja) 1999-05-17 1999-12-17 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001171071A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450272B2 (en) 2005-04-25 2008-11-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method and system for printing management

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450272B2 (en) 2005-04-25 2008-11-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method and system for printing management

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0988968B1 (en) Method of lithographic printing
US6470799B2 (en) Computer-to-cylinder type lithographic printing method and computer-to-cylinder type lithographic printing apparatus
US20020038611A1 (en) Plate-making method, plate-making apparatus, computer-to-cylinder type lithographic printing process and computer-to-cylinder type lithographic printing apparatus
US6513434B1 (en) On-press recording type lithographic printing method and apparatus
JP2003080664A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
US6481830B2 (en) Ink jet plate-making method, ink jet plate-making apparatus, computer-to-cylinder type lithographic printing process and computer-to-cylinder type lithographic printing apparatus
JP2002036488A (ja) インクジェット式製版方法及び製版装置
US20010054363A1 (en) Computer-to-cylinder recording type lithographic printing method and computer-to-cylinder recording type lithographic printing apparatus
JP2001225437A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
JP2001270071A (ja) 製版方法及び製版装置
JP2001138474A (ja) インクジェット記録方法及びそれを用いた平版印刷方法
JP2001171071A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
JP2000280438A (ja) 平版印刷方法
JP2002019068A (ja) 製版方法及び製版装置
JP2003053929A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
US20020157551A1 (en) Plate-making method and plate-making apparatus
JP2001191478A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
JP2001225440A (ja) 製版方法及び製版装置
JP2001150788A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
JP2002292819A (ja) 機上描画平版印刷方法及び機上描画平版印刷装置
JP2000326477A (ja) 平版印刷方法および平版印刷装置
JP2001232745A (ja) 製版方法及び製版装置
JP2000326478A (ja) 平版印刷方法および平版印刷装置
JP2000326479A (ja) 平版印刷方法および平版印刷装置
JP2000326476A (ja) 平版印刷方法および平版印刷装置