JP2001165903A - 電気泳動用の超小型支持体プレート - Google Patents
電気泳動用の超小型支持体プレートInfo
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Abstract
し得る電気泳動用の超小型の支持体プレートを新規に提
供することを目的とするものである。 【構成】 本発明は透明板の中間に毛細管現象により滲
入充填が可能で且つ充填後は表面張力により洩出しない
厚さ0.05〜0.3mm、幅、縦長とも20〜30mm
程度の極薄扁平形で両端を開放した形状の内部空間を設
け、該内部空間に経時硬化する支持体溶液を毛細管現象
により不洩出にて滲入充填したことを特徴とする電気泳
動用の超小型支持体プレートにある。
Description
型体プレートに関するものである。
図9に示すように最小でも7〜8cm角の大きさの2枚
の透明板a,bを両側の間隙形成板c,dを挟んで合着
して両端開放の内部空間eを有す透明プレートを形成
し、間隙形成板c,dの外側にコ形のパッキングfを挟
着囲みして、開放端より経時硬化する支持体溶液を注人
して充填し、開放端にコームgを打込んで支持体の端面
に試料分注用のセルを並設し、支持体の硬化後に嵌付け
ていたパッキングfおよぴコームgを抜き外して形成し
てきたものである。
支持体プレートは、特に多検体処理の際、その作成に多
くの週程を経ることによって多くの労力と時間とを要す
ほか、その大きさ・数量のため大量の支持体と多量の試
料を必要として泳動時間も長く、電気泳動中に支持体両
側面と中央部分の間で予期せぬ電流の速度差や温度の高
低差が生じる結果、泳動中の試料にスマイリングという
好ましくない現象を与える。またSSCP(DNAの一
本鎖構造多型解析)TGGE(温度勾配ゲル電気泳動
法)等の温度調節を必要とする電気泳動作業においても
任意に付与したい温度高低の調節が、その支持体の大き
さのために支持体全体に直線状に作用しないため、温度
高低差による試料の正確な移動度変化を観察する実験作
業においては、実験結果の再現性を高めることを困難に
している等の課題がある。加えて温度調節機能を付加し
た電気泳動のための装置は大掛かりにして高価であり、
消費電力も大きく、電気泳動のランニングコストを多大
とし、温度調節を行いながらの電気泳動作業の簡易性、
操作性を著しく阻害しているという課題があった。
を超小型にして、化学反応や温度変化等で硬化するアク
リルアミドゲルやアガロースゲル等の支持体溶液を、超
小型・超薄型の内部空間ゆえに発生する毛細管現象を利
用して不洩出にて滲入充填することにより、多数の支持
体プレートを簡便に一括同時作成することができるよう
にして、かかる課題を解決するようにしたのである。
て、光学技術等を応用した検出装置によって検出し易い
ように処理された材質や毛細管現象をある程度(シリコ
ンコートによる撥水性の付与や当現象を促す加工をする
ことなどで)任意に調節できるように処理された材質に
て形成する透明板1a,1cの合着にて中間に厚さ0.
05〜0.3mm、幅、縦長とも20〜30mm程度の
極薄扁平形で前後両端を開放2a,2bする内部空間2
を形成する。なお1b,1bは透明板1a,1c間に内
部空間2を形成するためのスペーサーである。
や温度変化等で硬化するアクリルアミドゲルやアガロー
スゲル等の支持体溶液3を開放2aまたは2b端から毛
細管現象により不洩出にて滲入充填するのに好適な大き
さであり、従って図3に示すように槽4内の支持体溶液
3に開放2aまたは2b端を浸すようにして合着プレー
ト1を縦人れするか、支持体溶液3を充填したスポイト
やピペット等の注入用器具の先端を接触させることで内
部空間2内に支持体溶液3が毛細管現象にて瞬時に滲入
し充慎して支持体プレート5を形成することができる。
充填された支持体溶液3は表面張力により不洩出の状態
を維持しつつ化学反応や温度変化にて硬化するため、従
来の支持体プレートの作成に用いられているパッキング
材の装着および取外しが不要となるので、前記内部空間
2を持つ合着透明板1を数枚まとめて支持体溶液に浸し
たり、専用の合着透明板立てかけ用ホルダーと支持体を
注入するためのマルチチャンネルピペット等の器具を用
いることにより、多数の支持体プレート5を一括同時作
成することができることとなる。
に持手部5a,5bを形成して、持手部5a,5bを持
って電気泳動装置などとの間を移動させることにより、
支持体3の入った内部空間2の外表部分を汚さずに透視
可能の状態を維持させることができる。
充填時には、図3に示すようにウェル(試料充填部)7
形成のためのコーム6等は予め半入れ(空気抜け確保の
ため)しておいてもよいし、支持体滲入充填後に挿し込
んでウェルを形成するようにしてもよい。ウェル7形成
用のコーム6等は支持体溶液3の硬化を待って引抜くた
め、コーム6のくし歯の形状や数量を変えることによ
り、ウェル形状やウェル数(1〜10程度まで)を任意
に選び作成することができる。また透明板1a,1cの
合着に際しては粘着テープやクリップ8,8等にて仮止
めしておくことがあるが、支持体溶液3の充填硬化後は
支持体の凝集力等により発生する接着力にて必要相当の
時間、透明板間を合着状態に維持することができること
となる。
して市販の顕微鏡用スライドグラスを用いたり、スペー
サー1b,1bとして顕微鏡用カバーグラスや両面テー
プ等の素材を用いて作成することができるほか、図5に
示すように透明板1dにスペーサー部分1e,1eを一
体に設けたり、ウェル7を形成するコーム6等を挿し込
むスリット1fを他方の透明板1gに設けるなどの成型
品とすることもあり、さらに図6に示すように、中間に
もスペーサー1b(1e)を設けて合着透明板1内に複
数の内部空間2を設けることもできる。
は電気泳動装置に嵌め付け等して電気泳動作業に供さ
れ、その結果は単純な拡大装置やデジタル撮影装置等の
モニター画面を通して、さらに支持体解析ソフトにより
作動するパソコンの画面にて解析された数値結果等にて
検認するのである。
によって図7に示すように通電用のバッファ液Bを収納
した簡単な電極9a,9bを有す装置9に嵌め付けて電
気泳動作業をすることができるほか、図8(a)(b)
に示すように支持体プレート5を電極10a,10bお
よぴ可変熱源10c,10dを有すボックス10内の同
一平面上に電荷に対して直列状もしくは並列状に多数並
べ置いて同時に電気泳動させることもできる。直列状の
場合は検体の移動方向に対して垂直な温度勾配が付与で
きるので主にゲノムプロフィーリング用TGGEの検査
用に、並列状のときは検体の移動方向と同じ方向に温度
勾配を付与することができるため主に点突然変異検出用
TGGEの検査用にと使い分けして用いることができる
のである。なお直列状に支持体プレート5を並べる場合
は、電気泳動により支持体3から流出した試料や試薬等
が次の支持体3中に混入しないように、支持体プレート
5間に試料流出をトラップするメンブレンフィルター等
の吸着材(図示してない)を設置する。
作業に要する時間は従来の10分の1程度、支持体,試
料は30〜50分の1の量ですみ、並列性は10〜10
0倍、ランニングコストは10分の1程に低減すること
ができる。また、その優れた並列性により、検出装置で
の簡便な多検体一括処理も可能となる。
間に毛細管現象により滲人充填が可能で且つ表面張力に
より不洩出となる両端開放の超小型の内部空間を形成し
たので、開放端を支持体溶液に浸したり注入用器具の先
端に接触させるだけで簡易迅速に支持体溶液を滲人充填
した超小型の支持体プレートを形成することができると
いう効果を生ずる。
いて格段に多数の検体を同時に扱うことが可能となるた
め、時間・空間的な検体処理並列性を向上する等の効果
を生ずる。
生ずる電流速度差や温度高低差の影響がごく小さいため
スマイリング現象が生じ難く、さらにTGGE(温度勾
配ゲル電気泳動法)等においては直線状の温度勾配が設
定し得て正確な移動度変化を再現することができるとい
う効果を生ずる。
持体およぴ試料の量を30〜50分の1の量に押さえる
ことができるなどランニングコストを著しく低下させる
ことかできるという効果を生ずる。
す斜視図
を示す正面図
る状態を示す部分拡大図
ペーサーを一体に形成し、他方の透明板にウェル形成の
ためのスリットを設けた例を示す斜視図
視図
を示す斜視図
泳動する装置例を示す平面図で、(a)は支持体プレー
トを検体の移動方向に対して直列状に並べた例、(b)
は同、並列状に並べた例を示すものである。
13)
ト
Claims (4)
- 【請求項1】 透明板の中間に毛細管現象により滲入充
填が可能で且つ充填後は表面張力により洩出しない厚さ
0.05〜0.3mm、幅、縦長とも20〜30mm程度
の極薄扁平形で両端を開放した形状の内部空間を設け、
該内部空間に経時硬化する支持体溶液を毛細管現象によ
り不洩出にて滲入充填したことを特徴とする電気泳動用
の超小型支持体プレート。 - 【請求項2】 内部空間を複数にて形成した請求項1記
載の超小型支持体プレート。 - 【請求項3】 内部空間の一側の開放端または一方の透
明板を貫通するスリットよりコーム等を嵌めて充填支持
体の一側端面または一側側面に試料分注用のウェルを形
成する請求項1または2のいずれかに記載の超小型支持
体プレート。 - 【請求項4】 支持体を充填した内部空間を避けた両側
または一側に持手面を設ける請求項1乃至3のいずれか
に記載の超小型支持体プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35268099A JP2001165903A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電気泳動用の超小型支持体プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35268099A JP2001165903A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電気泳動用の超小型支持体プレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001165903A true JP2001165903A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18425713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35268099A Pending JP2001165903A (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電気泳動用の超小型支持体プレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001165903A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014178107A1 (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-06 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動方法および電気泳動装置 |
JP2014219218A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動用ゲルホルダおよび電気泳動方法 |
-
1999
- 1999-12-13 JP JP35268099A patent/JP2001165903A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014178107A1 (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-06 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動方法および電気泳動装置 |
CN105026923A (zh) * | 2013-04-30 | 2015-11-04 | 电子系统股份有限公司 | 电泳方法以及电泳装置 |
EP2993466A4 (en) * | 2013-04-30 | 2017-01-11 | System Instruments Co., Ltd. | Electrophoresis method and electrophoresis device |
JPWO2014178107A1 (ja) * | 2013-04-30 | 2017-02-23 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動装置 |
US9702850B2 (en) | 2013-04-30 | 2017-07-11 | System Instruments Co., Ltd. | Electrophoresis method and electrophoresis device |
JP2014219218A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | システム・インスツルメンツ株式会社 | 電気泳動用ゲルホルダおよび電気泳動方法 |
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