JP2001165252A - ベルトテンショナ - Google Patents
ベルトテンショナInfo
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Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で、厳しい加工精度が不要なベル
トテンショナの提供を目的とする。 【解決手段】 一側端に中空円筒軸(内側部材)3と該
中空円筒軸3の周囲にオイル室(空洞部)23を有して
回動可能に支持されるボス部5aとからなるダンパユニ
ット4を備えると共に、他側端にベルト11に接するテ
ンションプーリ7を備えたベルトテンショナであって、
前記ダンパユニット4は、前記オイル室23を中空円筒
軸3とボス部5aとの間に全周に亘って形成し、該オイ
ル室23に高粘度のオイルを封入して、オイルのせん断
抵抗により前記中空円筒軸3とボス部5aの相対回動を
減衰することを特徴とする。
トテンショナの提供を目的とする。 【解決手段】 一側端に中空円筒軸(内側部材)3と該
中空円筒軸3の周囲にオイル室(空洞部)23を有して
回動可能に支持されるボス部5aとからなるダンパユニ
ット4を備えると共に、他側端にベルト11に接するテ
ンションプーリ7を備えたベルトテンショナであって、
前記ダンパユニット4は、前記オイル室23を中空円筒
軸3とボス部5aとの間に全周に亘って形成し、該オイ
ル室23に高粘度のオイルを封入して、オイルのせん断
抵抗により前記中空円筒軸3とボス部5aの相対回動を
減衰することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの補機類
の駆動などに用いられるベルト駆動機構のベルトテンシ
ョナに関する。
の駆動などに用いられるベルト駆動機構のベルトテンシ
ョナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルトテンショナとしては、例え
ば実開平1−131058号公報に図4、図5に示すよ
うなものが開示されている。
ば実開平1−131058号公報に図4、図5に示すよ
うなものが開示されている。
【0003】図4はベルトテンショナ201の全体図で
あり、図5はそのダンパ203の軸直角方向の断面図で
ある。
あり、図5はそのダンパ203の軸直角方向の断面図で
ある。
【0004】ダンパ203の外側のケース205(図5
参照)がホルダ207(図4参照)の中空円筒部207
aの内周に圧入され、一体化されている。そして、ホル
ダ207自体は、そのフランジ部207bにてエンジン
に取り付けられ、固定されている。ケース205の内周
には、対向した三日月状のスリーブ209が圧入されて
いる。こうして、ホルダ207とケース205とスリー
ブ209とが一体化され、エンジンに固定されている。
対向するスリーブ209同士の中間の周上2カ所に軸方
向に延びた肉抜き部211が設けられている。そして、
スリーブ209の内周にはロータ213が回動可能に内
挿されている。
参照)がホルダ207(図4参照)の中空円筒部207
aの内周に圧入され、一体化されている。そして、ホル
ダ207自体は、そのフランジ部207bにてエンジン
に取り付けられ、固定されている。ケース205の内周
には、対向した三日月状のスリーブ209が圧入されて
いる。こうして、ホルダ207とケース205とスリー
ブ209とが一体化され、エンジンに固定されている。
対向するスリーブ209同士の中間の周上2カ所に軸方
向に延びた肉抜き部211が設けられている。そして、
スリーブ209の内周にはロータ213が回動可能に内
挿されている。
【0005】また、ロータ213の外周には、軸方向に
延びる、断面ほぼ半円状の溝215,215が設けら
れ、その溝内にローラ217がそれぞれ転動可能に嵌合
されている。ローラ217の外半部は、上記肉抜き部2
11を周方向に2分するように配置されている。図5示
のローラ217の両側に2分された肉抜き部211、す
なわち各空洞部にはグリースまたはシリコンオイル等が
封入されている。
延びる、断面ほぼ半円状の溝215,215が設けら
れ、その溝内にローラ217がそれぞれ転動可能に嵌合
されている。ローラ217の外半部は、上記肉抜き部2
11を周方向に2分するように配置されている。図5示
のローラ217の両側に2分された肉抜き部211、す
なわち各空洞部にはグリースまたはシリコンオイル等が
封入されている。
【0006】一方、ロータ213の小径の軸部213a
(図4参照)に、一側端部を一体化されたブラケット2
21の他側端部にベルト駆動機構のアイドラプーリ22
3が取り付けられている。こうして、ブラケット22
1、すなわちアイドラプーリ223は、ねじりコイルば
ね225により付勢されてロータ213と共にロータ2
13の軸心周りに所定の回転方向に回動させられ、ベル
ト伝動機構のベルトにテンションを与える。
(図4参照)に、一側端部を一体化されたブラケット2
21の他側端部にベルト駆動機構のアイドラプーリ22
3が取り付けられている。こうして、ブラケット22
1、すなわちアイドラプーリ223は、ねじりコイルば
ね225により付勢されてロータ213と共にロータ2
13の軸心周りに所定の回転方向に回動させられ、ベル
ト伝動機構のベルトにテンションを与える。
【0007】そして、動力伝達中にベルトによりアイド
ラプーリ223(つまりロータ213)が回動させられ
る時には、オートテンショナ201のローラ217の一
方側の空洞部(肉抜き部211)内のグリースまたはシ
リコンオイルがローラ217により圧縮されてロータ2
13の回動に対して抵抗する。このとき、ケース205
とローラ217とのすきまから僅かな量のグリースまた
はシリコンオイル等が逆側の空洞部に漏れ込みつつ、ベ
ルト伝動機構の振動を減衰させる。
ラプーリ223(つまりロータ213)が回動させられ
る時には、オートテンショナ201のローラ217の一
方側の空洞部(肉抜き部211)内のグリースまたはシ
リコンオイルがローラ217により圧縮されてロータ2
13の回動に対して抵抗する。このとき、ケース205
とローラ217とのすきまから僅かな量のグリースまた
はシリコンオイル等が逆側の空洞部に漏れ込みつつ、ベ
ルト伝動機構の振動を減衰させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
構造では、空洞部に圧縮圧力を発生させる構成であるの
で、空洞部の密閉度を上げる必要があり、そのためにス
リーブ209とロータ213との嵌合部のすきまや、ケ
ース205とローラ217とのすきまを小さくするよう
に、これらの部品に厳しい加工精度が要求されるので、
コスト高になるという問題点がある。
構造では、空洞部に圧縮圧力を発生させる構成であるの
で、空洞部の密閉度を上げる必要があり、そのためにス
リーブ209とロータ213との嵌合部のすきまや、ケ
ース205とローラ217とのすきまを小さくするよう
に、これらの部品に厳しい加工精度が要求されるので、
コスト高になるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は、簡単な構成で、厳しい
加工精度が不要なベルトテンショナの提供を目的とす
る。
加工精度が不要なベルトテンショナの提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、一側端に内側部材と該内
側部材の周囲に空洞部を有して回動可能に支持される外
側部材とからなるダンパユニットを備えると共に、他側
端にベルトに接するテンションプーリを備えたベルトテ
ンショナであって、前記ダンパユニットは、前記空洞部
を内側部材と外側部材との間に全周に亘って形成し、該
空洞部に粘性流体を封入して、この粘性流体のせん断抵
抗により前記内側部材と外側部材の相対回動を減衰する
ことを特徴とする。
に、請求項1に記載の発明は、一側端に内側部材と該内
側部材の周囲に空洞部を有して回動可能に支持される外
側部材とからなるダンパユニットを備えると共に、他側
端にベルトに接するテンションプーリを備えたベルトテ
ンショナであって、前記ダンパユニットは、前記空洞部
を内側部材と外側部材との間に全周に亘って形成し、該
空洞部に粘性流体を封入して、この粘性流体のせん断抵
抗により前記内側部材と外側部材の相対回動を減衰する
ことを特徴とする。
【0011】したがって、粘性流体を封入する空洞部の
密閉はシール部材により容易に可能であり、厳しい加工
精度を要することなく、簡単な構成でベルトテンショナ
が得られる。
密閉はシール部材により容易に可能であり、厳しい加工
精度を要することなく、簡単な構成でベルトテンショナ
が得られる。
【0012】また、空洞部を圧縮することによる昇圧抵
抗を利用する前記従来例とは異なり、空洞部内の粘性流
体のせん断抵抗を利用する構成であるのでシール部材の
耐久性の面でも有利である。
抗を利用する前記従来例とは異なり、空洞部内の粘性流
体のせん断抵抗を利用する構成であるのでシール部材の
耐久性の面でも有利である。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のベルトテンショナであって、前記ダンパユニットは、
内側部材と外側部材との相対位置をイニシャル位置に付
勢する付勢部材を内側部材と外側部材とに亘って設けて
あると共に、該付勢部材と前記空洞部とを回動軸方向で
ほぼ同位置に配置したことを特徴とする。
のベルトテンショナであって、前記ダンパユニットは、
内側部材と外側部材との相対位置をイニシャル位置に付
勢する付勢部材を内側部材と外側部材とに亘って設けて
あると共に、該付勢部材と前記空洞部とを回動軸方向で
ほぼ同位置に配置したことを特徴とする。
【0014】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られると共に、前記内側部材と外側部材とを
イニシャル位置に付勢する付勢部材を配置してあって
も、ダンパユニットの回動軸方向の長さを短く構成する
ことが可能となり、省スペース性が向上し、設計の自由
度が向上する。
・効果が得られると共に、前記内側部材と外側部材とを
イニシャル位置に付勢する付勢部材を配置してあって
も、ダンパユニットの回動軸方向の長さを短く構成する
ことが可能となり、省スペース性が向上し、設計の自由
度が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図3
により説明する。図1は本実施形態の断面図である。図
2は図1のA−A断面図である。図3は本実施形態のベ
ルトテンショナを適用したエンジン補機の駆動系を示
す。
により説明する。図1は本実施形態の断面図である。図
2は図1のA−A断面図である。図3は本実施形態のベ
ルトテンショナを適用したエンジン補機の駆動系を示
す。
【0016】図1に示すように、ベルトテンショナ1
は、一側端に中空円筒軸(内側部材)3と、後述するブ
ラケット5の一側端であるボス部(外側部材)5aとか
ら構成されるダンパユニット4と、他側端にテンション
プーリ7を備えたブラケット5とからなる。
は、一側端に中空円筒軸(内側部材)3と、後述するブ
ラケット5の一側端であるボス部(外側部材)5aとか
ら構成されるダンパユニット4と、他側端にテンション
プーリ7を備えたブラケット5とからなる。
【0017】図3に示すように、エンジンの各補機には
1本のベルト11が巻き回され、クランクプーリ13に
よりエアコンプーリ15、ウォータポンププーリ17、
オルタネータプーリ19、パワステアリングポンププー
リ(以下パワステポンププーリと略す)21が駆動され
る。ベルトテンショナ1はパワステポンププーリ21と
クランクプーリ13との間に配置され、ベルト11に矢
印B方向のテンションを与えている。
1本のベルト11が巻き回され、クランクプーリ13に
よりエアコンプーリ15、ウォータポンププーリ17、
オルタネータプーリ19、パワステアリングポンププー
リ(以下パワステポンププーリと略す)21が駆動され
る。ベルトテンショナ1はパワステポンププーリ21と
クランクプーリ13との間に配置され、ベルト11に矢
印B方向のテンションを与えている。
【0018】上記ダンパユニット4は、具体的にはつぎ
のように構成されている。
のように構成されている。
【0019】構成の主体をなす上記中空円筒軸3は、外
側円筒部3aと内側円筒部3bが端壁部3cを介して二
重に配置され、一体に形成されている。そして、内側円
筒部3bの端壁部3cとは反対側の端部に取付用フラン
ジ3dが形成されている。
側円筒部3aと内側円筒部3bが端壁部3cを介して二
重に配置され、一体に形成されている。そして、内側円
筒部3bの端壁部3cとは反対側の端部に取付用フラン
ジ3dが形成されている。
【0020】外側円筒部3aに後述するブラケット5の
中空ボス部5aが外挿されている。この中空ボス部5a
の内周と中空円筒軸3の外側円筒部3aの外周との間に
全周に亘って所定幅のリング状のオイル室(空洞部)2
3が設けられている。このオイル室23には、ブラケッ
ト5のボス部5aに設けられたオイル注入口25からシ
リコンオイルなどの高粘度のオイルが注入されている。
また、オイル室23の両端にはXリング27が配置され
て、オイル室23を密封している。
中空ボス部5aが外挿されている。この中空ボス部5a
の内周と中空円筒軸3の外側円筒部3aの外周との間に
全周に亘って所定幅のリング状のオイル室(空洞部)2
3が設けられている。このオイル室23には、ブラケッ
ト5のボス部5aに設けられたオイル注入口25からシ
リコンオイルなどの高粘度のオイルが注入されている。
また、オイル室23の両端にはXリング27が配置され
て、オイル室23を密封している。
【0021】31は、内側円筒軸3とブラケット5のボ
ス部5aとの相対位置をイニシャル位置に付勢するトー
ションスプリング(付勢部材)で、内側円筒軸3とボス
部5aとに亘って設けてある。
ス部5aとの相対位置をイニシャル位置に付勢するトー
ションスプリング(付勢部材)で、内側円筒軸3とボス
部5aとに亘って設けてある。
【0022】このトーションスプリング31は、具体的
には、中空円筒軸3の外側円筒部3aと内側円筒部3b
との間の空間に配置されていて、図1のように、その一
側端31aをブラケット5のボス部5aの穴に挿入して
固定する一方、他側端31bを中空円筒軸3の端壁部3
cの穴に挿入してカシメて固定している。
には、中空円筒軸3の外側円筒部3aと内側円筒部3b
との間の空間に配置されていて、図1のように、その一
側端31aをブラケット5のボス部5aの穴に挿入して
固定する一方、他側端31bを中空円筒軸3の端壁部3
cの穴に挿入してカシメて固定している。
【0023】そして、この状態でダンパユニット4は、
ボルト35によって取付用フランジ3dをエンジンの壁
部に当接して固定される。このとき、これら中空円筒軸
3とブラケット5のボス部5aはダストカバー33と共
にボルト35で固定され、また、中空円筒軸3は取付用
フランジ3dに設けた回り止めピン37により回り止め
されている。
ボルト35によって取付用フランジ3dをエンジンの壁
部に当接して固定される。このとき、これら中空円筒軸
3とブラケット5のボス部5aはダストカバー33と共
にボルト35で固定され、また、中空円筒軸3は取付用
フランジ3dに設けた回り止めピン37により回り止め
されている。
【0024】ブラケット5のボス部5aからはアーム部
5bが延設されており、ブラケット5の他側部であるア
ーム部5bの先端部には軸41が固定され、テンション
プーリ7がこの軸41に回転自在に支持され、抜け止め
されている。
5bが延設されており、ブラケット5の他側部であるア
ーム部5bの先端部には軸41が固定され、テンション
プーリ7がこの軸41に回転自在に支持され、抜け止め
されている。
【0025】つぎに、ベルトテンショナ1の取り付けと
作用を説明する。
作用を説明する。
【0026】ベルトテンショナ1の取り付けに当たって
は、駆動ベルト11が装着当初の長さに対して所定量延
びたときに、トーションスプリング31のねじり復元力
により、駆動ベルト11にテンションを与える方向の余
裕回動ストロークがテンションプーリ7に残るように、
トーションスプリング31にねじり変形を予め与えた状
態で取り付ける。
は、駆動ベルト11が装着当初の長さに対して所定量延
びたときに、トーションスプリング31のねじり復元力
により、駆動ベルト11にテンションを与える方向の余
裕回動ストロークがテンションプーリ7に残るように、
トーションスプリング31にねじり変形を予め与えた状
態で取り付ける。
【0027】作動中、エンジンのクランク軸の回転変動
に伴いブラケット5にかかるねじり負荷が変動し、ブラ
ケット5のボス部5a内周と円筒軸3の外側円筒部3a
との間に相対回動が生じる。このとき、オイル室23の
オイルにせん断作用が生じ、その粘性によって抵抗が生
まれ減衰力が生じてダンパ作用をする。
に伴いブラケット5にかかるねじり負荷が変動し、ブラ
ケット5のボス部5a内周と円筒軸3の外側円筒部3a
との間に相対回動が生じる。このとき、オイル室23の
オイルにせん断作用が生じ、その粘性によって抵抗が生
まれ減衰力が生じてダンパ作用をする。
【0028】なお、オイルが受けるせん断作用に対する
抵抗力を発生させる構成としては、上記のリング状オイ
ル室23に限られずに、例えば円盤形、円筒重合形、放
射ブレード形などによる粘性抵抗を利用可能な公知の部
材を用いる構成であってもよい。
抵抗力を発生させる構成としては、上記のリング状オイ
ル室23に限られずに、例えば円盤形、円筒重合形、放
射ブレード形などによる粘性抵抗を利用可能な公知の部
材を用いる構成であってもよい。
【0029】こうして、本実施形態によれば、Xリング
27によりオイル室23の密閉が容易に可能であるの
で、厳しい加工精度を要することなく、簡単な構成のベ
ルトテンショナ1が得られる。
27によりオイル室23の密閉が容易に可能であるの
で、厳しい加工精度を要することなく、簡単な構成のベ
ルトテンショナ1が得られる。
【0030】また、空洞部を圧縮することによる昇圧抵
抗を利用する前記従来例とは異なり、オイル室23内の
オイルのせん断抵抗を利用する構成であるのでXリング
27の耐久性の面でも有利である。
抗を利用する前記従来例とは異なり、オイル室23内の
オイルのせん断抵抗を利用する構成であるのでXリング
27の耐久性の面でも有利である。
【0031】また、前記従来例と異なり、本実施形態の
様な構造をとることによって、ダンパユニット4の回動
軸方向長さを短く構成することが可能となるので、省ス
ペース性が向上し、設計の自由度が向上する。
様な構造をとることによって、ダンパユニット4の回動
軸方向長さを短く構成することが可能となるので、省ス
ペース性が向上し、設計の自由度が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、内外側部材間の空洞部の密閉
はシール部材により容易に可能であるので、厳しい加工
精度を要することなく、簡単な構成のベルトテンショナ
が得られる。
1に記載の発明によれば、内外側部材間の空洞部の密閉
はシール部材により容易に可能であるので、厳しい加工
精度を要することなく、簡単な構成のベルトテンショナ
が得られる。
【0033】また、空洞部を圧縮することによる昇圧抵
抗を利用する前記従来例とは異なり、空洞部内の粘性流
体のせん断抵抗を利用する構成であるのでシール部材の
耐久性の面で有利である。
抗を利用する前記従来例とは異なり、空洞部内の粘性流
体のせん断抵抗を利用する構成であるのでシール部材の
耐久性の面で有利である。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られると共に、ダンパユニット
の回動軸方向の長さを短く構成することが可能となるの
で、省スペース性が向上し、設計の自由度が向上する。
の発明と同等の効果が得られると共に、ダンパユニット
の回動軸方向の長さを短く構成することが可能となるの
で、省スペース性が向上し、設計の自由度が向上する。
【図1】本発明の一実施形態の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】一実施形態のベルトテンショナを適用したエン
ジン補機の駆動系を示す図である。
ジン補機の駆動系を示す図である。
【図4】従来例の全体図である。
【図5】従来例の要部の断面図である。
3 円筒軸(内側部材) 3a 外側円筒部 3b 内側円筒部 3c 端壁部 3d フランジ 4 ダンパユニット 5 ブラケット 5a ボス部(外側部材) 5b アーム部 7 テンションプーリ 23 オイル室(空洞部) 25 注入口 27 Xリング 31 トーションスプリング 33 ダストカバー 41 軸
Claims (2)
- 【請求項1】 一側端に内側部材と該内側部材の周囲に
空洞部を有して回動可能に支持される外側部材とからな
るダンパユニットを備えると共に、他側端にベルトに接
するテンションプーリを備えたベルトテンショナであっ
て、 前記ダンパユニットは、前記空洞部を内側部材と外側部
材との間に全周に亘って形成し、該空洞部に粘性流体を
封入して、この粘性流体のせん断抵抗により前記内側部
材と外側部材の相対回動を減衰することを特徴とするベ
ルトテンショナ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のベルトテンショナであ
って、 前記ダンパユニットは、内側部材と外側部材との相対位
置をイニシャル位置に付勢する付勢部材を内側部材と外
側部材とに亘って設けてあると共に、該付勢部材と前記
空洞部とを回動軸方向でほぼ同位置に配置したことを特
徴とするベルトテンショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35053799A JP2001165252A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | ベルトテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35053799A JP2001165252A (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | ベルトテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001165252A true JP2001165252A (ja) | 2001-06-19 |
Family
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001165252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7104909B2 (en) * | 2001-07-05 | 2006-09-12 | Muhr Und Bender Kg | Belt tensioning device |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP35053799A patent/JP2001165252A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7104909B2 (en) * | 2001-07-05 | 2006-09-12 | Muhr Und Bender Kg | Belt tensioning device |
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