JP2001157977A - ロボット装置及びその制御方法 - Google Patents
ロボット装置及びその制御方法Info
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Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Manipulator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】アミューズメント性の高いロボット装置及びそ
の制御方法を実現し難かった。 【解決手段】順次更新される感情モデルの各情動のパラ
メータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメータ値に
基づいて行動を生成するロボット装置及びその制御方法
において、行動生成に使用する情動及び又は欲求の数
を、徐々に増減させるようにした。また感情モデルの各
情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラ
メータ値に基づいて行動を生成するロボット装置及びそ
の制御方法において、外部から与えられる刺激及び又は
経過時間に基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各
欲求のパラメータ値を、各情動及び又は各欲求に対して
個別に設定された対応する感度で順次更新すると共に、
環境を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び又は
各欲求に対する各感度をそれぞれ更新すようにした。
の制御方法を実現し難かった。 【解決手段】順次更新される感情モデルの各情動のパラ
メータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメータ値に
基づいて行動を生成するロボット装置及びその制御方法
において、行動生成に使用する情動及び又は欲求の数
を、徐々に増減させるようにした。また感情モデルの各
情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラ
メータ値に基づいて行動を生成するロボット装置及びそ
の制御方法において、外部から与えられる刺激及び又は
経過時間に基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各
欲求のパラメータ値を、各情動及び又は各欲求に対して
個別に設定された対応する感度で順次更新すると共に、
環境を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び又は
各欲求に対する各感度をそれぞれ更新すようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット装置及びそ
の制御方法に関し、例えばペットロボットに適用して好
適なものである。
の制御方法に関し、例えばペットロボットに適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人間の感情を計算機上でモデル化
し、これを表現する研究が盛んに行われている。またこ
のようなモデル化のロボット工学的な試みとして、日本
国内では、東京理科大学 原文雄研究室の顔ロボット
や、早稲田大学理工学部 菅野研究室のWAMOEBA2、オム
ロン株式会社の猫ロボットなどがある(「人工感情生成
のモデルと表出」 原文雄 数理科学 vol.32,No.7,pa
ge52-58,1994、「人間とロボットの情緒交流に関する研
究 評価用ロボット"WAMOEBA-2" の設定と試作」尾形、
菅野 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演
会講演論文集 vol.A 1996,pp449-452、「感情をもった
インタラクティブペットロボット」 田島、斉藤、大
角、工藤、柴田 日本ロボット学会学術講演会予稿集
vol.16,page11-12,1998)。
し、これを表現する研究が盛んに行われている。またこ
のようなモデル化のロボット工学的な試みとして、日本
国内では、東京理科大学 原文雄研究室の顔ロボット
や、早稲田大学理工学部 菅野研究室のWAMOEBA2、オム
ロン株式会社の猫ロボットなどがある(「人工感情生成
のモデルと表出」 原文雄 数理科学 vol.32,No.7,pa
ge52-58,1994、「人間とロボットの情緒交流に関する研
究 評価用ロボット"WAMOEBA-2" の設定と試作」尾形、
菅野 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演
会講演論文集 vol.A 1996,pp449-452、「感情をもった
インタラクティブペットロボット」 田島、斉藤、大
角、工藤、柴田 日本ロボット学会学術講演会予稿集
vol.16,page11-12,1998)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこれらの研究
では、始めから完成された感情・本能モデルを用いてい
かに生物に近い行動や表現を得ることができるかが主題
となっている。しかしながら生物の成長過程を考えた場
合、幼年期から成長期にいたるまで常に同じようなモデ
ルに基づいて感情や本能が動作しているとは考えられな
い。このためかかるモデル化は「成長」という側面から
見ると不自然な問題があった。
では、始めから完成された感情・本能モデルを用いてい
かに生物に近い行動や表現を得ることができるかが主題
となっている。しかしながら生物の成長過程を考えた場
合、幼年期から成長期にいたるまで常に同じようなモデ
ルに基づいて感情や本能が動作しているとは考えられな
い。このためかかるモデル化は「成長」という側面から
見ると不自然な問題があった。
【0004】またペットとして扱う自律型ロボットに感
情や本能をもたせるアプリケーションについて考えた場
合にも、最初から完成された感情や本能をもったロボッ
トはユーザにとって理解が困難で受け入れ難いものであ
る。例えば本能として複数の欲求(例えば「愛情欲」及
び「運動欲」など)をもち、また感情として複数の情動
(例えば「喜び」、「悲しみ」及び「恐怖」など)をも
ったロボットでは、その内部の動きが複雑であるため
に、現在ロボットが何を欲していてどのような感情状態
にあるのかをユーザが理解することは難しい。
情や本能をもたせるアプリケーションについて考えた場
合にも、最初から完成された感情や本能をもったロボッ
トはユーザにとって理解が困難で受け入れ難いものであ
る。例えば本能として複数の欲求(例えば「愛情欲」及
び「運動欲」など)をもち、また感情として複数の情動
(例えば「喜び」、「悲しみ」及び「恐怖」など)をも
ったロボットでは、その内部の動きが複雑であるため
に、現在ロボットが何を欲していてどのような感情状態
にあるのかをユーザが理解することは難しい。
【0005】さらにかかるロボットにおいて感情・本能
が変化せずに常に同じであることは、ユーザが飽きやす
く、商品性及びアミューズメント性において不十分な問
題もある。
が変化せずに常に同じであることは、ユーザが飽きやす
く、商品性及びアミューズメント性において不十分な問
題もある。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、アミューズメント性を向上させ得るロボット装置及
びその制御方法を提案しようとするものである。
で、アミューズメント性を向上させ得るロボット装置及
びその制御方法を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定条件で順次更新される感情モ
デルの各情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲
求のパラメータ値に基づいて行動を生成するロボット装
置において、行動生成に使用する情動及び又は欲求の数
を、段階的に増減させるように制限する制限手段を設け
るようにした。この結果このロボット装置では、感情及
び又は本能を、本物の生物の感情及び又は本能が「成
長」するかのごとく変化させることができる。
め本発明においては、所定条件で順次更新される感情モ
デルの各情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲
求のパラメータ値に基づいて行動を生成するロボット装
置において、行動生成に使用する情動及び又は欲求の数
を、段階的に増減させるように制限する制限手段を設け
るようにした。この結果このロボット装置では、感情及
び又は本能を、本物の生物の感情及び又は本能が「成
長」するかのごとく変化させることができる。
【0008】また本発明においては、感情モデルの各情
動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメ
ータ値に基づいて行動を生成するロボット装置におい
て、外部から与えられる刺激及び経過時間に基づいて、
各情動のパラメータ値及び又は各欲求のパラメータ値
を、各情動及び又は各欲求に対して個別に設定された対
応する感度で順次更新する情動及び又は欲求更新手段
と、環境を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び
又は各欲求に対する各感度をそれぞれ更新する感度更新
手段とを設けるようにした。この結果このロボット装置
では、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して最
適化することができる。
動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメ
ータ値に基づいて行動を生成するロボット装置におい
て、外部から与えられる刺激及び経過時間に基づいて、
各情動のパラメータ値及び又は各欲求のパラメータ値
を、各情動及び又は各欲求に対して個別に設定された対
応する感度で順次更新する情動及び又は欲求更新手段
と、環境を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び
又は各欲求に対する各感度をそれぞれ更新する感度更新
手段とを設けるようにした。この結果このロボット装置
では、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して最
適化することができる。
【0009】さらに本発明においては、所定条件で順次
更新される感情モデルの各情動のパラメータ値及び又は
本能モデルにおける各欲求のパラメータ値に基づいて行
動を生成するロボット装置の制御方法において、初期時
において行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を制
限する第1のステップと、行動生成に使用する情動及び
又は欲求の数を段階的に増減させる第2のステップとを
設けるようにした。この結果このロボット装置の制御方
法によれば、感情及び又は本能を、本物の生物の感情及
び又は本能が「成長」するかのごとく変化させることが
できる。
更新される感情モデルの各情動のパラメータ値及び又は
本能モデルにおける各欲求のパラメータ値に基づいて行
動を生成するロボット装置の制御方法において、初期時
において行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を制
限する第1のステップと、行動生成に使用する情動及び
又は欲求の数を段階的に増減させる第2のステップとを
設けるようにした。この結果このロボット装置の制御方
法によれば、感情及び又は本能を、本物の生物の感情及
び又は本能が「成長」するかのごとく変化させることが
できる。
【0010】さらに本発明においては、感情モデルの各
情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラ
メータ値に基づいて行動を生成するロボット装置の制御
方法において、外部から与えられる刺激及び経過時間に
基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各欲求のパラ
メータ値を、各情動及び又は各欲求に対して個別に設定
された対応する感度で更新する第1のステップと、環境
を評価し、評価結果に基づいて各情動及び又は各欲求に
対する感度をそれぞれ更新する第2のステップとを設け
るようにした。この結果このロボット装置の制御方法に
よれば、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して
最適化することができる。
情動のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラ
メータ値に基づいて行動を生成するロボット装置の制御
方法において、外部から与えられる刺激及び経過時間に
基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各欲求のパラ
メータ値を、各情動及び又は各欲求に対して個別に設定
された対応する感度で更新する第1のステップと、環境
を評価し、評価結果に基づいて各情動及び又は各欲求に
対する感度をそれぞれ更新する第2のステップとを設け
るようにした。この結果このロボット装置の制御方法に
よれば、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して
最適化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
施の形態を詳述する。
【0012】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態によるペットロボットの構
成 図1において、1は全体として第1の実施の形態による
ペットロボットを示し、胴体部ユニット2の前後左右に
それぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結されると共に、
胴体部ユニット2の前端部及び後端部にそれぞれ頭部ユ
ニット4及び尻尾部ユニット5が連結されることにより
構成されている。
成 図1において、1は全体として第1の実施の形態による
ペットロボットを示し、胴体部ユニット2の前後左右に
それぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結されると共に、
胴体部ユニット2の前端部及び後端部にそれぞれ頭部ユ
ニット4及び尻尾部ユニット5が連結されることにより
構成されている。
【0013】胴体部ユニット2には、図2に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit )10、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)11、フラッシュ
ROM(Read Only Memory)12、PC(Personal Com
puter )カードインターフェース回路13及び信号処理
回路14が内部バス15を介して相互に接続されること
により形成されたコントロール部16と、このペットロ
ボット1の動力源としてのバッテリ17とが収納されて
いる。また胴体部ユニット2には、ペットロボット1の
向きや動きの加速度を検出するための角速度センサ18
及び加速度センサ19なども収納されている。
に、CPU(Central Processing Unit )10、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)11、フラッシュ
ROM(Read Only Memory)12、PC(Personal Com
puter )カードインターフェース回路13及び信号処理
回路14が内部バス15を介して相互に接続されること
により形成されたコントロール部16と、このペットロ
ボット1の動力源としてのバッテリ17とが収納されて
いる。また胴体部ユニット2には、ペットロボット1の
向きや動きの加速度を検出するための角速度センサ18
及び加速度センサ19なども収納されている。
【0014】また頭部ユニット4には、外部の状況を撮
像するためのCCD(Charge Coupled Device )カメラ
20と、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった物
理的な働きかけにより受けた圧力を検出するためのタッ
チセンサ21と、前方に位置する物体までの距離を測定
するための距離センサ22と、外部音を集音するための
マイクロホン23と、鳴き声等の音声を出力するための
スピーカ24と、ペットロボット1の「目」に相当する
LED(Light Emitting Diode)(図示せず)となどが
それぞれ所定位置に配設されている。
像するためのCCD(Charge Coupled Device )カメラ
20と、ユーザからの「撫でる」や「叩く」といった物
理的な働きかけにより受けた圧力を検出するためのタッ
チセンサ21と、前方に位置する物体までの距離を測定
するための距離センサ22と、外部音を集音するための
マイクロホン23と、鳴き声等の音声を出力するための
スピーカ24と、ペットロボット1の「目」に相当する
LED(Light Emitting Diode)(図示せず)となどが
それぞれ所定位置に配設されている。
【0015】さらに各脚部ユニット3A〜3Dの関節部
分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2
の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の
連結部分、並びに尻尾部ユニット5の尻尾5Aの連結部
分などにはそれぞれ自由度数分のアクチュエータ251
〜25n 及びポテンショメータ261 〜26n が配設さ
れている。
分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2
の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の
連結部分、並びに尻尾部ユニット5の尻尾5Aの連結部
分などにはそれぞれ自由度数分のアクチュエータ251
〜25n 及びポテンショメータ261 〜26n が配設さ
れている。
【0016】そしてこれら角速度センサ18、加速度セ
ンサ19、タッチセンサ21、距離センサ22、マイク
ロホン23、スピーカ24及び各ポテンショメータ26
1 〜26n などの各種センサ並びにLED及び各アクチ
ュエータ251 〜25n は、それぞれ対応するハブ27
1 〜27N を介してコントロール部16の信号処理回路
14と接続され、CCDカメラ20及びバッテリ17
は、それぞれ信号処理回路14と直接接続されている。
ンサ19、タッチセンサ21、距離センサ22、マイク
ロホン23、スピーカ24及び各ポテンショメータ26
1 〜26n などの各種センサ並びにLED及び各アクチ
ュエータ251 〜25n は、それぞれ対応するハブ27
1 〜27N を介してコントロール部16の信号処理回路
14と接続され、CCDカメラ20及びバッテリ17
は、それぞれ信号処理回路14と直接接続されている。
【0017】このとき信号処理回路14は、上述の各セ
ンサから供給されるセンサデータや画像データ及び音声
データを順次取り込み、これらをそれぞれ内部バス15
を介してDRAM11内の所定位置に順次格納する。ま
た信号処理回路14は、これと共にバッテリ17から供
給されるバッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次
取り込み、これをDRAM11内の所定位置に格納す
る。
ンサから供給されるセンサデータや画像データ及び音声
データを順次取り込み、これらをそれぞれ内部バス15
を介してDRAM11内の所定位置に順次格納する。ま
た信号処理回路14は、これと共にバッテリ17から供
給されるバッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次
取り込み、これをDRAM11内の所定位置に格納す
る。
【0018】そしてこのようにしてDRAM11に格納
された各センサデータ、画像データ、音声データ及びバ
ッテリ残量データは、この後CPU10がこのペットロ
ボット1の動作制御を行う際に利用される。
された各センサデータ、画像データ、音声データ及びバ
ッテリ残量データは、この後CPU10がこのペットロ
ボット1の動作制御を行う際に利用される。
【0019】実際上CPU10は、ペットロボット1の
電源が投入された初期時、胴体部ユニット2の図示しな
いPCカードスロットに装填されたメモリカード28又
はフラッシュROM12に格納された制御プログラムを
PCカードインターフェース回路13を介して又は直接
読み出し、これをDRAM11に格納する。
電源が投入された初期時、胴体部ユニット2の図示しな
いPCカードスロットに装填されたメモリカード28又
はフラッシュROM12に格納された制御プログラムを
PCカードインターフェース回路13を介して又は直接
読み出し、これをDRAM11に格納する。
【0020】またCPU10は、この後上述のように信
号処理回路14よりDRAM11に順次格納される各セ
ンサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量
データに基づいて自己及び周囲の状況や、ユーザからの
指示及び働きかけの有無などを判断する。
号処理回路14よりDRAM11に順次格納される各セ
ンサデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量
データに基づいて自己及び周囲の状況や、ユーザからの
指示及び働きかけの有無などを判断する。
【0021】さらにCPU10は、この判断結果及びD
RAM11に格納した制御プログラムに基づいて続く行
動を決定すると共に、当該決定結果に基づいて必要なア
クチュエータ251 〜25n を駆動させることにより、
頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニッ
ト5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3
Dを駆動させて歩行させるなどの行動を行わせる。
RAM11に格納した制御プログラムに基づいて続く行
動を決定すると共に、当該決定結果に基づいて必要なア
クチュエータ251 〜25n を駆動させることにより、
頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユニッ
ト5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット3A〜3
Dを駆動させて歩行させるなどの行動を行わせる。
【0022】またこの際CPU10は、必要に応じて音
声データを生成し、これを信号処理回路14を介して音
声信号としてスピーカ24に与えることにより当該音声
信号に基づく音声を外部に出力させたり、上述のLED
を点灯、消灯又は点滅させる。
声データを生成し、これを信号処理回路14を介して音
声信号としてスピーカ24に与えることにより当該音声
信号に基づく音声を外部に出力させたり、上述のLED
を点灯、消灯又は点滅させる。
【0023】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、自己及び周囲の状況や、ユーザからの指示及び
働きかけに応じて自律的に行動し得るようになされてい
る。
いては、自己及び周囲の状況や、ユーザからの指示及び
働きかけに応じて自律的に行動し得るようになされてい
る。
【0024】(1−2)制御プログラムのソフトウェア
構成 ここでペットロボット1における上述の制御プログラム
のソフトウェア構成を図3に示す。この図3において、
デバイス・ドライバ・レイヤ30は、この制御プログラ
ムの最下位層に位置し、複数のデバイス・ドライバから
なるデバイス・ドライバ・セット31から構成されてい
る。この場合各デバイス・ドライバは、CCDカメラ2
0(図2)やタイマ等の通常のコンピュータで用いられ
るハードウェアに直接アクセスすることを許されたオブ
ジェクトであり、対応するハードウェアからの割り込み
を受けて処理を行う。
構成 ここでペットロボット1における上述の制御プログラム
のソフトウェア構成を図3に示す。この図3において、
デバイス・ドライバ・レイヤ30は、この制御プログラ
ムの最下位層に位置し、複数のデバイス・ドライバから
なるデバイス・ドライバ・セット31から構成されてい
る。この場合各デバイス・ドライバは、CCDカメラ2
0(図2)やタイマ等の通常のコンピュータで用いられ
るハードウェアに直接アクセスすることを許されたオブ
ジェクトであり、対応するハードウェアからの割り込み
を受けて処理を行う。
【0025】またロボティック・サーバ・オブジェクト
32は、デバイス・ドライバ・レイヤ30の上位層に位
置し、例えば上述の各種センサやアクチュエータ251
〜25n 等のハードウェアにアクセスするためのインタ
ーフェースを提供するソフトウェア群でなるバーチャル
・ロボット33と、電源の切換えなどを管理するソフト
ウェア群でなるパワーマネージャ34と、他の種々のデ
バイス・ドライバを管理するソフトウェア群でなるデバ
イス・ドライバ・マネージャ35と、ペットロボット1
の機構を管理するソフトウェア群でなるデザインド・ロ
ボット36とから構成されている。
32は、デバイス・ドライバ・レイヤ30の上位層に位
置し、例えば上述の各種センサやアクチュエータ251
〜25n 等のハードウェアにアクセスするためのインタ
ーフェースを提供するソフトウェア群でなるバーチャル
・ロボット33と、電源の切換えなどを管理するソフト
ウェア群でなるパワーマネージャ34と、他の種々のデ
バイス・ドライバを管理するソフトウェア群でなるデバ
イス・ドライバ・マネージャ35と、ペットロボット1
の機構を管理するソフトウェア群でなるデザインド・ロ
ボット36とから構成されている。
【0026】マネージャ・オブジェクト37は、オブジ
ェクト・マネージャ38及びサービス・マネージャ39
から構成されている。この場合オブジェクト・マネージ
ャ38は、ロボティック・サーバ・オブジェクト32、
ミドル・ウェア・レイヤ40、及びアプリケーション・
レイヤ41に含まれる各ソフトウェア群の起動や終了を
管理するソフトウェア群であり、サービス・マネージャ
39は、メモリカード28(図2)に格納されたコネク
ションファイルに記述されている各オブジェクト間の接
続情報に基づいて各オブジェクトの接続を管理するソフ
トウェア群である。
ェクト・マネージャ38及びサービス・マネージャ39
から構成されている。この場合オブジェクト・マネージ
ャ38は、ロボティック・サーバ・オブジェクト32、
ミドル・ウェア・レイヤ40、及びアプリケーション・
レイヤ41に含まれる各ソフトウェア群の起動や終了を
管理するソフトウェア群であり、サービス・マネージャ
39は、メモリカード28(図2)に格納されたコネク
ションファイルに記述されている各オブジェクト間の接
続情報に基づいて各オブジェクトの接続を管理するソフ
トウェア群である。
【0027】ミドル・ウェア・レイヤ40は、ロボティ
ック・サーバ・オブジェクト32の上位層に位置し、画
像処理や音声処理などのこのペットロボット1の基本的
な機能を提供するソフトウェア群から構成されている。
またアプリケーション・レイヤ41は、ミドル・ウェア
・レイヤ40の上位層に位置し、当該ミドル・ウェア・
レイヤ40を構成する各ソフトウェア群によって処理さ
れた処理結果に基づいてペットロボット1の行動を決定
するためのソフトウェア群から構成されている。
ック・サーバ・オブジェクト32の上位層に位置し、画
像処理や音声処理などのこのペットロボット1の基本的
な機能を提供するソフトウェア群から構成されている。
またアプリケーション・レイヤ41は、ミドル・ウェア
・レイヤ40の上位層に位置し、当該ミドル・ウェア・
レイヤ40を構成する各ソフトウェア群によって処理さ
れた処理結果に基づいてペットロボット1の行動を決定
するためのソフトウェア群から構成されている。
【0028】なおミドル・ウェア・レイヤ40及びアプ
リケーション・レイヤ41の具体なソフトウェア構成を
それぞれ図4及び図5に示す。
リケーション・レイヤ41の具体なソフトウェア構成を
それぞれ図4及び図5に示す。
【0029】ミドル・ウェア・レイヤ40においては、
図4からも明らかなように、音階認識用、距離検出用、
姿勢検出用、タッチセンサ用、動き検出用及び色認識用
の各信号処理モジュール50〜55並びに入力セマンテ
ィクスコンバータモジュール56などを有する認識系5
7と、出力セマンティクスコンバータモジュール57並
びに姿勢管理用、トラッキング用、モーション再生用、
歩行用、転倒復帰、LED点灯用及び音再生用の各信号
処理モジュール58〜64などを有する出力系65とか
ら構成されている。
図4からも明らかなように、音階認識用、距離検出用、
姿勢検出用、タッチセンサ用、動き検出用及び色認識用
の各信号処理モジュール50〜55並びに入力セマンテ
ィクスコンバータモジュール56などを有する認識系5
7と、出力セマンティクスコンバータモジュール57並
びに姿勢管理用、トラッキング用、モーション再生用、
歩行用、転倒復帰、LED点灯用及び音再生用の各信号
処理モジュール58〜64などを有する出力系65とか
ら構成されている。
【0030】この場合認識系57の各信号処理モジュー
ル50〜55は、ロボティック・サーバ・オブジェクト
32のバーチャル・ロボット33によりDRAM11
(図2)から読み出される各センサデータや画像データ
及び音声データのうちの対応するデータを取り込み、当
該データに基づいて所定の処理を施して、処理結果を入
力セマンティクスコンバータモジュール56に与える。
ル50〜55は、ロボティック・サーバ・オブジェクト
32のバーチャル・ロボット33によりDRAM11
(図2)から読み出される各センサデータや画像データ
及び音声データのうちの対応するデータを取り込み、当
該データに基づいて所定の処理を施して、処理結果を入
力セマンティクスコンバータモジュール56に与える。
【0031】入力セマンティクスコンバータモジュール
56は、これら各信号処理モジュール50〜55から与
えられる処理結果に基づいて、「ボールを検出した」、
「転倒を検出した」、「撫でられた」、「叩かれた」、
「ドミソの音階が聞こえた」、「動く物体を検出した」
又は「障害物を検出した」などの自己及び周囲の状況
や、ユーザからの指令及び働きかけを認識し、認識結果
をアプリケーション・レイヤ41(図2)に出力する。
56は、これら各信号処理モジュール50〜55から与
えられる処理結果に基づいて、「ボールを検出した」、
「転倒を検出した」、「撫でられた」、「叩かれた」、
「ドミソの音階が聞こえた」、「動く物体を検出した」
又は「障害物を検出した」などの自己及び周囲の状況
や、ユーザからの指令及び働きかけを認識し、認識結果
をアプリケーション・レイヤ41(図2)に出力する。
【0032】アプリケーション・レイヤ41において
は、図5に示すように、行動モデルライブラリ70、行
動切換えモジュール71、学習モジュール72、感情モ
デル73及び本能モデル74の5つのモジュールから構
成されている。
は、図5に示すように、行動モデルライブラリ70、行
動切換えモジュール71、学習モジュール72、感情モ
デル73及び本能モデル74の5つのモジュールから構
成されている。
【0033】この場合行動モデルライブラリ70には、
図6に示すように、「バッテリ残量が少なくなった場
合」、「転倒復帰する場合」、「障害物を回避する場
合」、「感情を表現する場合」、「ボールを検出した場
合」などの予め選択されたいくつかの条件項目にそれぞ
れ対応させて、それぞれ独立した行動モデル701 〜7
0n が設けられている。
図6に示すように、「バッテリ残量が少なくなった場
合」、「転倒復帰する場合」、「障害物を回避する場
合」、「感情を表現する場合」、「ボールを検出した場
合」などの予め選択されたいくつかの条件項目にそれぞ
れ対応させて、それぞれ独立した行動モデル701 〜7
0n が設けられている。
【0034】そしてこれら行動モデル701 〜70
n は、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュー
ル56から認識結果が与えられたときや、最後の認識結
果が与えられてから一定時間が経過したときなどに、必
要に応じて後述のように感情モデル73に保持されてい
る対応する情動のパラメータ値や、本能モデル74に保
持されている対応する欲求のパラメータ値を参照しなが
ら続く行動をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換えモ
ジュール71に出力する。
n は、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュー
ル56から認識結果が与えられたときや、最後の認識結
果が与えられてから一定時間が経過したときなどに、必
要に応じて後述のように感情モデル73に保持されてい
る対応する情動のパラメータ値や、本能モデル74に保
持されている対応する欲求のパラメータ値を参照しなが
ら続く行動をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換えモ
ジュール71に出力する。
【0035】なおこの実施の形態の場合、各行動モデル
701 〜70n は、次の行動を決定する手法として、図
7に示すような1つのノード(状態)NODE0 〜NO
DEn から他のどのノードNODE0 〜NODEn に遷
移するかを各ノードNODE0 〜NODEn 間を接続す
るアークARC1 〜ARCn1に対してそれぞれ設定され
た遷移確率P1 〜Pn に基づいて確率的に決定する確率
オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
701 〜70n は、次の行動を決定する手法として、図
7に示すような1つのノード(状態)NODE0 〜NO
DEn から他のどのノードNODE0 〜NODEn に遷
移するかを各ノードNODE0 〜NODEn 間を接続す
るアークARC1 〜ARCn1に対してそれぞれ設定され
た遷移確率P1 〜Pn に基づいて確率的に決定する確率
オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0036】具体的に、各行動モデル701 〜70
n は、それぞれ自己の行動モデル701〜70n を形成
する各ノードNODE0 〜NODEn にそれぞれ対応さ
せて、これらノードNODE0 〜NODEn ごとの図8
に示すような状態遷移表80を有している。
n は、それぞれ自己の行動モデル701〜70n を形成
する各ノードNODE0 〜NODEn にそれぞれ対応さ
せて、これらノードNODE0 〜NODEn ごとの図8
に示すような状態遷移表80を有している。
【0037】この状態遷移表80では、そのノードNO
DE0 〜NODEn において遷移条件とする入力イベン
ト(認識結果)が「入力イベント名」の行に優先順に列
記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「デー
タ名」及び「データ範囲」の行における対応する列に記
述されている。
DE0 〜NODEn において遷移条件とする入力イベン
ト(認識結果)が「入力イベント名」の行に優先順に列
記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「デー
タ名」及び「データ範囲」の行における対応する列に記
述されている。
【0038】従って図8の状態遷移表80で表されるノ
ードNODE100 では、「ボールを検出(BALL)」
という認識結果が与えられた場合に、当該認識結果と共
に与えられるそのボールの「大きさ(SIZE)」が
「0から1000」の範囲であることや「障害物を検出(O
BSTACLE)」という認識結果が与えられた場合
に、当該認識結果と共に与えられるその障害物までの
「距離(DISTANCE)」が「0から100 」の範囲
であることが他のノードに遷移するための条件となって
いる。
ードNODE100 では、「ボールを検出(BALL)」
という認識結果が与えられた場合に、当該認識結果と共
に与えられるそのボールの「大きさ(SIZE)」が
「0から1000」の範囲であることや「障害物を検出(O
BSTACLE)」という認識結果が与えられた場合
に、当該認識結果と共に与えられるその障害物までの
「距離(DISTANCE)」が「0から100 」の範囲
であることが他のノードに遷移するための条件となって
いる。
【0039】またこのノードNODE100 では、認識結
果の入力がない場合においても、行動モデル701 〜7
0n が周期的に参照する感情モデル73及び本能モデル
74に保持された各情動及び各欲求のパラメータ値のう
ち、又は感情モデル73に保持された「喜び(JO
Y)」、「驚き(SURPRISE)」若しくは「悲し
み(SUDNESS)」のいずれかのパラメータ値が
「50から100 」の範囲であるときには他のノードに遷移
することができるようになっている。
果の入力がない場合においても、行動モデル701 〜7
0n が周期的に参照する感情モデル73及び本能モデル
74に保持された各情動及び各欲求のパラメータ値のう
ち、又は感情モデル73に保持された「喜び(JO
Y)」、「驚き(SURPRISE)」若しくは「悲し
み(SUDNESS)」のいずれかのパラメータ値が
「50から100 」の範囲であるときには他のノードに遷移
することができるようになっている。
【0040】また状態遷移表80では、「他のノードへ
の遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列にその
ノードNODE0 〜NODEn から遷移できるノード名
が列記されると共に、「入力イベント名」、「データ
値」及び「データの範囲」の行に記述された全ての条件
が揃ったときに遷移できる他の各ノードNODE0 〜N
ODEn への遷移確率が「他のノードへの遷移確率」の
欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そのノードN
ODE0 〜NODEn に遷移する際に出力すべき行動が
「他のノードへの遷移確率」の欄における「出力行動」
の行に記述されている。なお「他のノードへの遷移確
率」の欄における各行の確率の和は100 〔%〕となって
いる。
の遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列にその
ノードNODE0 〜NODEn から遷移できるノード名
が列記されると共に、「入力イベント名」、「データ
値」及び「データの範囲」の行に記述された全ての条件
が揃ったときに遷移できる他の各ノードNODE0 〜N
ODEn への遷移確率が「他のノードへの遷移確率」の
欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そのノードN
ODE0 〜NODEn に遷移する際に出力すべき行動が
「他のノードへの遷移確率」の欄における「出力行動」
の行に記述されている。なお「他のノードへの遷移確
率」の欄における各行の確率の和は100 〔%〕となって
いる。
【0041】従って図8の状態遷移表80で表されるノ
ードNODE100 では、例えば「ボールを検出(BAL
L)」し、そのボールの「SIZE(大きさ)」が「0
から1000」の範囲であるという認識結果が与えられた場
合には、「30〔%〕」の確率で「ノードNODE
120 (node 120)」に遷移でき、そのとき「ACTIO
N1」の行動が出力されることとなる。
ードNODE100 では、例えば「ボールを検出(BAL
L)」し、そのボールの「SIZE(大きさ)」が「0
から1000」の範囲であるという認識結果が与えられた場
合には、「30〔%〕」の確率で「ノードNODE
120 (node 120)」に遷移でき、そのとき「ACTIO
N1」の行動が出力されることとなる。
【0042】そして各行動モデル701 〜70n は、そ
れぞれこのような状態遷移表80として記述されたノー
ドNODE0 〜NODEn がいくつも繋がるようにして
構成されており、入力セマンティクスコンバータモジュ
ール56から認識結果が与えられたときなどに、対応す
るノードNODE0 〜NODEn の状態遷移表80を利
用して確率的に次の行動を決定し、決定結果を行動切換
えモジュール71に出力するようになされている。
れぞれこのような状態遷移表80として記述されたノー
ドNODE0 〜NODEn がいくつも繋がるようにして
構成されており、入力セマンティクスコンバータモジュ
ール56から認識結果が与えられたときなどに、対応す
るノードNODE0 〜NODEn の状態遷移表80を利
用して確率的に次の行動を決定し、決定結果を行動切換
えモジュール71に出力するようになされている。
【0043】行動切換えモジュール71は、行動モデル
ライブラリ70の各行動モデル701 〜70n からそれ
ぞれ出力される行動のうち、予め定められた優先順位の
高い行動モデル701 〜70n から出力された行動を選
択し、当該行動を実行すべき旨のコマンド(以下、これ
を行動コマンドと呼ぶ)をミドル・ウェア・レイヤ40
の出力セマンティクスコンバータ57に送出する。なお
この実施の形態においては、図6において下側に表記さ
れた行動モデル701 〜70n ほど優先順位が高く設定
されている。
ライブラリ70の各行動モデル701 〜70n からそれ
ぞれ出力される行動のうち、予め定められた優先順位の
高い行動モデル701 〜70n から出力された行動を選
択し、当該行動を実行すべき旨のコマンド(以下、これ
を行動コマンドと呼ぶ)をミドル・ウェア・レイヤ40
の出力セマンティクスコンバータ57に送出する。なお
この実施の形態においては、図6において下側に表記さ
れた行動モデル701 〜70n ほど優先順位が高く設定
されている。
【0044】また行動切換えモジュール71は、行動完
了後に出力セマンティクスコンバータ57から与えられ
る行動完了情報に基づいて、その行動が完了したことを
学習モジュール72、感情モデル73及び本能モデル7
4に通知する。
了後に出力セマンティクスコンバータ57から与えられ
る行動完了情報に基づいて、その行動が完了したことを
学習モジュール72、感情モデル73及び本能モデル7
4に通知する。
【0045】一方、学習モジュール72は、入力セマン
ティクスコンバータ56から与えられる認識結果のう
ち、「叩かれた」や「撫でられた」など、ユーザからの
働きかけとして受けた教示の認識結果を入力する。
ティクスコンバータ56から与えられる認識結果のう
ち、「叩かれた」や「撫でられた」など、ユーザからの
働きかけとして受けた教示の認識結果を入力する。
【0046】そして学習モジュール72は、この認識結
果及び行動切換えモジュール71からの通知に基づい
て、「叩かれた(叱られた)」ときにはその行動の発現
確率を低下させ、「撫でられた(誉められた)」ときに
はその行動の発現確率を上昇させるように、行動モデル
ライブラリ70における対応する行動モデル701 〜7
0n の対応する遷移確率を変更する。
果及び行動切換えモジュール71からの通知に基づい
て、「叩かれた(叱られた)」ときにはその行動の発現
確率を低下させ、「撫でられた(誉められた)」ときに
はその行動の発現確率を上昇させるように、行動モデル
ライブラリ70における対応する行動モデル701 〜7
0n の対応する遷移確率を変更する。
【0047】他方、感情モデル73は、「喜び(joy
)」、「悲しみ(sadness )」、「怒り(anger
)」、「驚き(surprise)」、「嫌悪(disgust )」
及び「恐れ(fear)」の合計6つの情動について、各情
動ごとにその情動の強さを表すパラメータを保持してい
る。そして感情モデル73は、これら各情動のパラメー
タ値を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュ
ール56から与えられる「叩かれた」及び「撫でられ
た」などの特定の認識結果と、経過時間及び行動切換え
モジュール71からの通知となどに基づいて順次更新す
るようになされている。
)」、「悲しみ(sadness )」、「怒り(anger
)」、「驚き(surprise)」、「嫌悪(disgust )」
及び「恐れ(fear)」の合計6つの情動について、各情
動ごとにその情動の強さを表すパラメータを保持してい
る。そして感情モデル73は、これら各情動のパラメー
タ値を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュ
ール56から与えられる「叩かれた」及び「撫でられ
た」などの特定の認識結果と、経過時間及び行動切換え
モジュール71からの通知となどに基づいて順次更新す
るようになされている。
【0048】具体的に感情モデル73は、入力セマンテ
ィクスコンバータ56からの認識結果及びそのときのペ
ットロボット1の行動がその情動に対して作用する度合
い(予め設定されている)と、本能モデル74が保持し
ている各欲求のパラメータ値及びそのときのペットロボ
ット1の行動がその情動に対して作用する度合い(予め
設定されている)と、他の情動から受ける抑制及び刺激
の度合いと、経過時間となどに基づいて所定の演算式に
より算出されるその情動の変動量をΔE〔t〕、現在の
その情動のパラメータ値をE〔t〕、認識結果等に応じ
てその情動を変化させる割合(以下、これを感度と呼
ぶ)を表す係数をke として、所定周期で次式
ィクスコンバータ56からの認識結果及びそのときのペ
ットロボット1の行動がその情動に対して作用する度合
い(予め設定されている)と、本能モデル74が保持し
ている各欲求のパラメータ値及びそのときのペットロボ
ット1の行動がその情動に対して作用する度合い(予め
設定されている)と、他の情動から受ける抑制及び刺激
の度合いと、経過時間となどに基づいて所定の演算式に
より算出されるその情動の変動量をΔE〔t〕、現在の
その情動のパラメータ値をE〔t〕、認識結果等に応じ
てその情動を変化させる割合(以下、これを感度と呼
ぶ)を表す係数をke として、所定周期で次式
【0049】
【数1】
【0050】を用いて次の周期におけるその情動のパラ
メータ値E〔t+1〕を算出する。
メータ値E〔t+1〕を算出する。
【0051】そして感情モデル73は、この演算結果を
現在のその情動のパラメータ値E〔t〕と置き換えるよ
うにしてその情動のパラメータ値を更新する。なお各認
識結果や行動切換えモジュール71からの通知に対して
どの情動のパラメータ値を更新するかは予め決められて
おり、例えば「叩かれた」といった認識結果が与えられ
た場合には「怒り」の情動のパラメータ値が上がり、
「撫でられた」といった認識結果が与えられた場合には
「喜び」の情動のパラメータ値が上がる。
現在のその情動のパラメータ値E〔t〕と置き換えるよ
うにしてその情動のパラメータ値を更新する。なお各認
識結果や行動切換えモジュール71からの通知に対して
どの情動のパラメータ値を更新するかは予め決められて
おり、例えば「叩かれた」といった認識結果が与えられ
た場合には「怒り」の情動のパラメータ値が上がり、
「撫でられた」といった認識結果が与えられた場合には
「喜び」の情動のパラメータ値が上がる。
【0052】これに対して本能モデル74は、「運動欲
(exersise)」、「愛情欲(afection)」、「食欲(ap
petite)」及び「好奇心(curiocity )」の互いに独立
した4つの欲求について、これら欲求ごとにその欲求の
強さを表すパラメータを保持している。そして本能モデ
ル74は、これら欲求のパラメータ値を、それぞれ入力
セマンティクスコンバータモジュール56から与えられ
る認識結果や、経過時間及び行動切換えモジュール71
からの通知などに基づいて順次更新するようになされて
いる。
(exersise)」、「愛情欲(afection)」、「食欲(ap
petite)」及び「好奇心(curiocity )」の互いに独立
した4つの欲求について、これら欲求ごとにその欲求の
強さを表すパラメータを保持している。そして本能モデ
ル74は、これら欲求のパラメータ値を、それぞれ入力
セマンティクスコンバータモジュール56から与えられ
る認識結果や、経過時間及び行動切換えモジュール71
からの通知などに基づいて順次更新するようになされて
いる。
【0053】具体的に本能モデル74は、「運動欲」、
「愛情欲」及び「好奇心」については、ペットロボット
1の行動出力、経過時間及び認識結果などに基づいて所
定の演算式により算出されるその欲求の変動量をΔI
〔k〕、現在のその欲求のパラメータ値をI〔k〕、そ
の欲求の感度を表す係数をki として、所定周期で次式
「愛情欲」及び「好奇心」については、ペットロボット
1の行動出力、経過時間及び認識結果などに基づいて所
定の演算式により算出されるその欲求の変動量をΔI
〔k〕、現在のその欲求のパラメータ値をI〔k〕、そ
の欲求の感度を表す係数をki として、所定周期で次式
【0054】
【数2】
【0055】を用いて次の周期におけるその欲求のパラ
メータ値I〔k+1〕を算出し、この演算結果を現在の
その欲求のパラメータ値I〔k〕と置き換えるようにし
てその欲求のパラメータ値を更新する。なお行動出力や
認識結果等に対してどの欲求のパラメータ値を変化させ
るかは予め決められており、例えば行動切換えモジュー
ル71からの通知(行動を行ったとの通知)があったと
きには「運動欲」のパラメータ値が下がる。
メータ値I〔k+1〕を算出し、この演算結果を現在の
その欲求のパラメータ値I〔k〕と置き換えるようにし
てその欲求のパラメータ値を更新する。なお行動出力や
認識結果等に対してどの欲求のパラメータ値を変化させ
るかは予め決められており、例えば行動切換えモジュー
ル71からの通知(行動を行ったとの通知)があったと
きには「運動欲」のパラメータ値が下がる。
【0056】また本能モデル74は、「食欲」について
は、入力セマンティクスコンバータモジュール56を介
して与えられるバッテリ残量データに基づいて、バッテ
リ残量をBL として、所定周期で次式
は、入力セマンティクスコンバータモジュール56を介
して与えられるバッテリ残量データに基づいて、バッテ
リ残量をBL として、所定周期で次式
【0057】
【数3】
【0058】により「食欲」のパラメータ値I〔k〕を
算出し、この演算結果を現在の食欲のパラメータ値I
〔k〕と置き換えるようにして当該「食欲」のパラメー
タ値を更新する。
算出し、この演算結果を現在の食欲のパラメータ値I
〔k〕と置き換えるようにして当該「食欲」のパラメー
タ値を更新する。
【0059】なお本実施の形態においては、各情動及び
各欲求のパラメータ値がそれぞれ0から100 までの範囲
で変動するように規制されており、また係数ke 、ki
の値も各情動及び各欲求ごとに個別に設定されている。
各欲求のパラメータ値がそれぞれ0から100 までの範囲
で変動するように規制されており、また係数ke 、ki
の値も各情動及び各欲求ごとに個別に設定されている。
【0060】一方、ミドル・ウェア・レイヤ40の出力
セマンティクスコンバータモジュール57は、図4に示
すように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ
41の行動切換えモジュール71から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系65の対応する信号処理モジュール58〜64に与え
る。
セマンティクスコンバータモジュール57は、図4に示
すように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ
41の行動切換えモジュール71から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系65の対応する信号処理モジュール58〜64に与え
る。
【0061】そしてこれら信号処理モジュール58〜6
4は、行動コマンドが与えられると当該行動コマンドに
基づいて、その行動を行うために対応するアクチュエー
タ251 〜25n (図2)に与えるべきサーボ指令値
や、スピーカ24(図2)から出力する音の音声データ
及び又は「目」のLEDに与える駆動データを生成し、
これらのデータをロボティック・サーバ・オブジェクト
32のバーチャルロボット33及び信号処理回路14
(図2)を順次介して対応するアクチュエータ251 〜
25n 、スピーカ24又はLEDに順次送出する。
4は、行動コマンドが与えられると当該行動コマンドに
基づいて、その行動を行うために対応するアクチュエー
タ251 〜25n (図2)に与えるべきサーボ指令値
や、スピーカ24(図2)から出力する音の音声データ
及び又は「目」のLEDに与える駆動データを生成し、
これらのデータをロボティック・サーバ・オブジェクト
32のバーチャルロボット33及び信号処理回路14
(図2)を順次介して対応するアクチュエータ251 〜
25n 、スピーカ24又はLEDに順次送出する。
【0062】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、制御プログラムに基づいて、自己及び周囲の状
況や、ユーザからの指示及び働きかけに応じた自律的な
行動を行うことができるようになされている。
いては、制御プログラムに基づいて、自己及び周囲の状
況や、ユーザからの指示及び働きかけに応じた自律的な
行動を行うことができるようになされている。
【0063】(1−3)ペットロボット1の成長モデル (1−3−1)行動の成長 次にこのペットロボット1に実装された成長機能につい
て説明する。このペットロボット1には、ユーザからの
働きかけ等に応じて、あたかも本物の動物が「成長」す
るかのごとく行動を変化させてゆく成長機能が実装され
ている。
て説明する。このペットロボット1には、ユーザからの
働きかけ等に応じて、あたかも本物の動物が「成長」す
るかのごとく行動を変化させてゆく成長機能が実装され
ている。
【0064】すなわちこのペットロボット1には、成長
過程として「誕生期」、「幼年期」、「少年期」、「青
年期」及び「成人期」の5つの「成長ステージ」が設け
られている。そしてアプリケーション・レイヤ41の行
動モデルライブラリ70(図5)には、上述した「バッ
テリ残量が少なくなった場合」等の各条件項目のうち、
「歩行状態」、「モーション(動き)」、「行動」及び
「サウンド(鳴き声)」の4つの項目に関係した全ての
条件項目(以下、これを成長関連条件項目と呼ぶ)につ
いて、図9に示すように、行動モデル70k として、
「誕生期」、「幼年期」、「少年期」、「青年期」及び
「成人期」にそれぞれ対応させた行動モデル70k(1)〜
70k(5)が設けられている。そして行動モデルライブラ
リ71では、これら成長関連条件項目について、初期時
には「誕生期」の行動モデル70k(1)を用いて次の行動
を決定するようになされている。
過程として「誕生期」、「幼年期」、「少年期」、「青
年期」及び「成人期」の5つの「成長ステージ」が設け
られている。そしてアプリケーション・レイヤ41の行
動モデルライブラリ70(図5)には、上述した「バッ
テリ残量が少なくなった場合」等の各条件項目のうち、
「歩行状態」、「モーション(動き)」、「行動」及び
「サウンド(鳴き声)」の4つの項目に関係した全ての
条件項目(以下、これを成長関連条件項目と呼ぶ)につ
いて、図9に示すように、行動モデル70k として、
「誕生期」、「幼年期」、「少年期」、「青年期」及び
「成人期」にそれぞれ対応させた行動モデル70k(1)〜
70k(5)が設けられている。そして行動モデルライブラ
リ71では、これら成長関連条件項目について、初期時
には「誕生期」の行動モデル70k(1)を用いて次の行動
を決定するようになされている。
【0065】この場合「誕生期」の各行動モデル70
k(1)はノードNODE0 〜NODEn(図7)の数が少
なく、またこれら行動モデル70k(1)から出力される行
動の内容も「パターン1(「誕生期」用の歩行パター
ン)で前進」や、「パターン1(「誕生期」用の鳴き声
パターン)で鳴く」のように、「誕生期」に対応した行
動又は動作内容となっている。
k(1)はノードNODE0 〜NODEn(図7)の数が少
なく、またこれら行動モデル70k(1)から出力される行
動の内容も「パターン1(「誕生期」用の歩行パター
ン)で前進」や、「パターン1(「誕生期」用の鳴き声
パターン)で鳴く」のように、「誕生期」に対応した行
動又は動作内容となっている。
【0066】かくしてこのペットロボット1において
は、初期時には「誕生期」の各行動モデル70k(1)に従
って、例えば「歩行状態」は歩幅が小さく「よちよち歩
き」となるように、「モーション」については単に「歩
く」、「立つ」、「寝る」程度の「単純」な動きとなる
ように、「行動」については同じ行動を繰り返し行うこ
とにより「単調」となるように、また「サウンド」につ
いては「小さく短い」鳴き声となるように行動及び動作
する。
は、初期時には「誕生期」の各行動モデル70k(1)に従
って、例えば「歩行状態」は歩幅が小さく「よちよち歩
き」となるように、「モーション」については単に「歩
く」、「立つ」、「寝る」程度の「単純」な動きとなる
ように、「行動」については同じ行動を繰り返し行うこ
とにより「単調」となるように、また「サウンド」につ
いては「小さく短い」鳴き声となるように行動及び動作
する。
【0067】またこのときアプリケーション・レイヤ4
1の学習モジュール72(図5)は、その内部に「成
長」の度合いを表すパラメータ(以下、これを成長パラ
メータと呼ぶを保持しており、入力セマンティクスコン
バータモジュール56から与えられる認識結果や経過時
間情報などに基づいて、成長パラメータの値を「撫でら
れた」や「叩かれた」等のユーザからの働きかけ(教
示)の回数や経過時間等に応じて順次更新するようにな
されている。
1の学習モジュール72(図5)は、その内部に「成
長」の度合いを表すパラメータ(以下、これを成長パラ
メータと呼ぶを保持しており、入力セマンティクスコン
バータモジュール56から与えられる認識結果や経過時
間情報などに基づいて、成長パラメータの値を「撫でら
れた」や「叩かれた」等のユーザからの働きかけ(教
示)の回数や経過時間等に応じて順次更新するようにな
されている。
【0068】そして学習モジュール72は、ペットロボ
ット1に電源が投入される度にこの成長パラメータの値
を評価し、当該値が「幼年期」に対応させて予め設定さ
れた閾値を越えた場合には、これを行動モデルライブラ
リ70に通知する。また行動モデルライブラリ70は、
この通知が与えられると、上述の各成長関連条件項目に
ついて、それぞれ使用する行動モデルを「幼年期」の行
動モデル70k(2)に変更する。
ット1に電源が投入される度にこの成長パラメータの値
を評価し、当該値が「幼年期」に対応させて予め設定さ
れた閾値を越えた場合には、これを行動モデルライブラ
リ70に通知する。また行動モデルライブラリ70は、
この通知が与えられると、上述の各成長関連条件項目に
ついて、それぞれ使用する行動モデルを「幼年期」の行
動モデル70k(2)に変更する。
【0069】このとき「幼年期」の各行動モデル70
k(2)は「誕生期」の行動モデル70k(1)よりもノードN
ODE0 〜NODEn の数が多く、またこれら行動モデ
ル70k(2)から出力される行動の内容も「幼年期」の行
動に比べて難易度や複雑さのレベル(成長レベル)が高
くなっている。
k(2)は「誕生期」の行動モデル70k(1)よりもノードN
ODE0 〜NODEn の数が多く、またこれら行動モデ
ル70k(2)から出力される行動の内容も「幼年期」の行
動に比べて難易度や複雑さのレベル(成長レベル)が高
くなっている。
【0070】かくしてこのペットロボット1において
は、この後はこれら行動モデル70k(2)に従って、例え
ば「歩行状態」については各アクチュエータ251 〜2
5n (図2)の回転速度を速くするなどして「少しはし
っかり」と歩くように、「モーション」については行動
の数が増加することにより「少しは高度かつ複雑」な動
きとなるように、「行動」については「少しは目的をも
った」行動となるように、また「サウンド」については
「少しは長く大きい」鳴き声となるように行動及び動作
する。
は、この後はこれら行動モデル70k(2)に従って、例え
ば「歩行状態」については各アクチュエータ251 〜2
5n (図2)の回転速度を速くするなどして「少しはし
っかり」と歩くように、「モーション」については行動
の数が増加することにより「少しは高度かつ複雑」な動
きとなるように、「行動」については「少しは目的をも
った」行動となるように、また「サウンド」については
「少しは長く大きい」鳴き声となるように行動及び動作
する。
【0071】さらに学習モジュール74は、この後上述
の場合と同様にして、成長パラメータの値が「少年
期」、「青年期」及び「成人期」にそれぞれ対応させて
予め設定された各閾値を越える度にこれを行動モデルラ
イブラリ71に通知する。また行動モデルライブラリ7
1は、この通知が与えられる度に上述の各成長関連条件
項目について、それぞれ使用する行動モデルを「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の行動モデル70k(3)
〜70k(5)に順次変更する。
の場合と同様にして、成長パラメータの値が「少年
期」、「青年期」及び「成人期」にそれぞれ対応させて
予め設定された各閾値を越える度にこれを行動モデルラ
イブラリ71に通知する。また行動モデルライブラリ7
1は、この通知が与えられる度に上述の各成長関連条件
項目について、それぞれ使用する行動モデルを「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の行動モデル70k(3)
〜70k(5)に順次変更する。
【0072】このとき「少年期」、「青年期」及び「成
人期」の各行動モデル70k(3)〜70k(5)は、それぞれ
「成長ステージ」が上がるにつれてノードNODE0 〜
NODEn の数が多くなり、またこれら行動モデル70
k(3)〜70k(5)から出力される行動の内容も「成長ステ
ージ」が上がるにつれて行動の難易度や複雑さのレベル
が高くなっている。
人期」の各行動モデル70k(3)〜70k(5)は、それぞれ
「成長ステージ」が上がるにつれてノードNODE0 〜
NODEn の数が多くなり、またこれら行動モデル70
k(3)〜70k(5)から出力される行動の内容も「成長ステ
ージ」が上がるにつれて行動の難易度や複雑さのレベル
が高くなっている。
【0073】この結果このペットロボット1では、「成
長ステージ」が上がる(すなわち「誕生期」から「幼年
期」、「幼年期」から「少年期」、「少年期」から「青
年期」、「青年期」から「成人期」に変化する)に従っ
て、「歩行状態」が「よちよち歩き」から「しっかりし
た歩き」に、「モーション」が「単純」から「高度・複
雑」に、「行動」が「単調」から「目的をもった行動」
に、かつ「サウンド」が「小さく短い」から「長く大き
い」に順次段階的に変化する。
長ステージ」が上がる(すなわち「誕生期」から「幼年
期」、「幼年期」から「少年期」、「少年期」から「青
年期」、「青年期」から「成人期」に変化する)に従っ
て、「歩行状態」が「よちよち歩き」から「しっかりし
た歩き」に、「モーション」が「単純」から「高度・複
雑」に、「行動」が「単調」から「目的をもった行動」
に、かつ「サウンド」が「小さく短い」から「長く大き
い」に順次段階的に変化する。
【0074】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、ユーザから与えられる教示や時間経過に応じ
て、行動及び動作が「誕生期」、「幼年期」、「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の5段階で「成長」す
るようになされている。
いては、ユーザから与えられる教示や時間経過に応じ
て、行動及び動作が「誕生期」、「幼年期」、「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の5段階で「成長」す
るようになされている。
【0075】なおこの実施の形態の場合、ペットロボッ
ト1の成長モデルは、図10に示すように「少年期」以
降において枝分かれするモデルとなっている。
ト1の成長モデルは、図10に示すように「少年期」以
降において枝分かれするモデルとなっている。
【0076】すなわちこのペットロボット1の場合、ア
プリケーション・レイヤ41(図5)の行動モデルライ
ブラリ70には、上述の各成長関連条件項目について、
「少年期」、「青年期」及び「成人期」の行動モデル7
0k(3)〜70k(5)としてそれぞれ複数の行動モデルが用
意されている。
プリケーション・レイヤ41(図5)の行動モデルライ
ブラリ70には、上述の各成長関連条件項目について、
「少年期」、「青年期」及び「成人期」の行動モデル7
0k(3)〜70k(5)としてそれぞれ複数の行動モデルが用
意されている。
【0077】実際上、各成長関連条件項目の例えば「少
年期」の行動モデルとしては、動きが雑で速い「荒々し
い」性格の行動を行わせるための行動モデル(CHILD
1)と、これよりも動きが滑らかで遅い「おっとり」と
した性格の行動を行わせるための行動モデル(CHILD
2)とが用意されている。
年期」の行動モデルとしては、動きが雑で速い「荒々し
い」性格の行動を行わせるための行動モデル(CHILD
1)と、これよりも動きが滑らかで遅い「おっとり」と
した性格の行動を行わせるための行動モデル(CHILD
2)とが用意されている。
【0078】また「青年期」の行動モデルとしては、
「少年期」の「荒々しい」性格よりもより動きが雑で速
い「いらいら」した性格の行動を行わせるための行動モ
デル(YOUNG 1)と、これよりも動きが遅くかつ滑らか
な「普通」の性格の行動及び動作を行わせるための行動
モデル(YOUNG 2)と、これよりも一層動作が遅くかつ
行動量が少ない「おっとり」とした性格の行動を行わせ
るための行動モデル(YOUNG 3)とが用意されている。
「少年期」の「荒々しい」性格よりもより動きが雑で速
い「いらいら」した性格の行動を行わせるための行動モ
デル(YOUNG 1)と、これよりも動きが遅くかつ滑らか
な「普通」の性格の行動及び動作を行わせるための行動
モデル(YOUNG 2)と、これよりも一層動作が遅くかつ
行動量が少ない「おっとり」とした性格の行動を行わせ
るための行動モデル(YOUNG 3)とが用意されている。
【0079】さらに「成人期」の行動モデルとしては、
「青年期」の「いらいら」した性格よりもより動きが雑
で速く、かつ非常に怒りやすい「攻撃的」な性格の行動
を行わせるための行動モデル(ADULT 1)と、これより
も動きが滑らかで遅く、かつ怒りやすい「荒々しい」性
格の行動を行わせるための行動モデル(ADULT 2)と、
これよりも動きが滑らかで遅く、かつ行動量が少ない
「おとなしい」性格の行動を行わせるための行動モデル
(ADULT 3)と、これよりもさらに一層動きが遅く、か
つ行動量が少ない「静かな」性格の行動を行わせるため
の行動モデル(ADULT 4)とが用意されている。
「青年期」の「いらいら」した性格よりもより動きが雑
で速く、かつ非常に怒りやすい「攻撃的」な性格の行動
を行わせるための行動モデル(ADULT 1)と、これより
も動きが滑らかで遅く、かつ怒りやすい「荒々しい」性
格の行動を行わせるための行動モデル(ADULT 2)と、
これよりも動きが滑らかで遅く、かつ行動量が少ない
「おとなしい」性格の行動を行わせるための行動モデル
(ADULT 3)と、これよりもさらに一層動きが遅く、か
つ行動量が少ない「静かな」性格の行動を行わせるため
の行動モデル(ADULT 4)とが用意されている。
【0080】そしてアプリケーション・レイヤ41の学
習モジュール72(図5)は、上述のように行動モデル
ライブラリ70に対して「成長ステージ」を上げさせる
ための通知を行う際に、「少年期」以降では、その「成
長ステージ」において「叩かれた」及び「撫でられた」
回数等に基づいて、各成長関連条件項目の次の「成長ス
テージ」の行動モデルとしてどの「性格」の行動モデル
CHILD 1、CHILD 2、YOUNG 1〜YOUNG 3、ADULT 1〜
ADULT 4を用いるかを指定する。
習モジュール72(図5)は、上述のように行動モデル
ライブラリ70に対して「成長ステージ」を上げさせる
ための通知を行う際に、「少年期」以降では、その「成
長ステージ」において「叩かれた」及び「撫でられた」
回数等に基づいて、各成長関連条件項目の次の「成長ス
テージ」の行動モデルとしてどの「性格」の行動モデル
CHILD 1、CHILD 2、YOUNG 1〜YOUNG 3、ADULT 1〜
ADULT 4を用いるかを指定する。
【0081】この結果、行動モデルライブラリ70は、
この指定に基づいて、各成長関連条件項目について、
「少年期」以降では使用する行動モデルを指定された
「性格」の行動モデルにそれぞれ変更する。
この指定に基づいて、各成長関連条件項目について、
「少年期」以降では使用する行動モデルを指定された
「性格」の行動モデルにそれぞれ変更する。
【0082】この場合「少年期」以降では、次の「成長
ステージ」に移る際、現在の「成長ステージ」での「性
格」によって次の「成長ステージ」での「性格」が決ま
っており、図10において矢印で結ばれた「性格」間で
の移行しかできない。従って例えば「少年期」において
「荒々しい」性格の行動モデル(CHILD 1)が用いられ
ている場合には、「青年期」において「おっとり」とし
た性格の行動モデル(YOUNG 3)に移行することができ
ない。
ステージ」に移る際、現在の「成長ステージ」での「性
格」によって次の「成長ステージ」での「性格」が決ま
っており、図10において矢印で結ばれた「性格」間で
の移行しかできない。従って例えば「少年期」において
「荒々しい」性格の行動モデル(CHILD 1)が用いられ
ている場合には、「青年期」において「おっとり」とし
た性格の行動モデル(YOUNG 3)に移行することができ
ない。
【0083】このようにこのペットロボット1において
は、あたかも本物の動物が飼い主の飼育の仕方等によっ
て性格を形成してゆくかのごとく、ユーザからの働きか
け等に応じて、「成長」に伴って「性格」をも変化させ
てゆくようになされている。
は、あたかも本物の動物が飼い主の飼育の仕方等によっ
て性格を形成してゆくかのごとく、ユーザからの働きか
け等に応じて、「成長」に伴って「性格」をも変化させ
てゆくようになされている。
【0084】(1−3−2)感情及び本能の成長 かかる構成に加えてこのペットロボット1の場合、上述
のような行動の「成長」に伴って感情及び本能をも「成
長」させてゆくようになされている。
のような行動の「成長」に伴って感情及び本能をも「成
長」させてゆくようになされている。
【0085】すなわちこのペットロボット1の場合、ア
プリケーション・レイヤ41の感情モデル73(図5)
には、図12(A)〜(E)に示すような各「成長ステ
ージ」ごとの各情動に対する(1)式の係数ke の値を
それぞれ記述したファイル(以下、これらを感情パラメ
ータファイルと呼ぶ)90A〜90Eが格納されてい
る。
プリケーション・レイヤ41の感情モデル73(図5)
には、図12(A)〜(E)に示すような各「成長ステ
ージ」ごとの各情動に対する(1)式の係数ke の値を
それぞれ記述したファイル(以下、これらを感情パラメ
ータファイルと呼ぶ)90A〜90Eが格納されてい
る。
【0086】そして感情モデル73は、初期時には(す
なわち「成長ステージ」が「誕生期」の段階では)、
「誕生期」用の感情パラメータファイル90Aに記述さ
れた各係数ke の値を利用して、(1)式に基づいて各
情動のパラメータ値をそれぞれ周期的に更新するように
なされている。
なわち「成長ステージ」が「誕生期」の段階では)、
「誕生期」用の感情パラメータファイル90Aに記述さ
れた各係数ke の値を利用して、(1)式に基づいて各
情動のパラメータ値をそれぞれ周期的に更新するように
なされている。
【0087】また感情モデル73には、上述の行動モデ
ルライブラリ70(図5)と同様に、「成長ステージ」
が上がる度に学習モジュール72からこれを知らせる通
知が与えられる。そして感情モデル73は、この通知が
与えられる度に各情動に対する(1)式の係数ke の値
を、対応する「成長ステージ」の感情パラメータファイ
ル90B〜90Eに記述された対応する値にそれぞれ更
新するようになされている。
ルライブラリ70(図5)と同様に、「成長ステージ」
が上がる度に学習モジュール72からこれを知らせる通
知が与えられる。そして感情モデル73は、この通知が
与えられる度に各情動に対する(1)式の係数ke の値
を、対応する「成長ステージ」の感情パラメータファイ
ル90B〜90Eに記述された対応する値にそれぞれ更
新するようになされている。
【0088】このとき例えば「誕生期」では、図12
(A)からも明らかなように、「喜び」及び「恐れ」以
外の他の情動の係数ke の値が全て「0」に設定されて
いる。従って「誕生期」では、周期的に更新される各情
動のパラメータのうち値が変化するのは「喜び」及び
「恐れ」の情動だけであり、他の情動のパラメータ値は
常に一定値となるために「喜び」及び「恐れ」以外の情
動が抑制される。この結果「誕生期」では、6つの情動
のうち「喜び」及び「恐れ」だけを行動として表現でき
る(すなわち6つの情動のうち「喜び」及び「恐れ」の
各パラメータ値だけを行動生成に使用する)。
(A)からも明らかなように、「喜び」及び「恐れ」以
外の他の情動の係数ke の値が全て「0」に設定されて
いる。従って「誕生期」では、周期的に更新される各情
動のパラメータのうち値が変化するのは「喜び」及び
「恐れ」の情動だけであり、他の情動のパラメータ値は
常に一定値となるために「喜び」及び「恐れ」以外の情
動が抑制される。この結果「誕生期」では、6つの情動
のうち「喜び」及び「恐れ」だけを行動として表現でき
る(すなわち6つの情動のうち「喜び」及び「恐れ」の
各パラメータ値だけを行動生成に使用する)。
【0089】また「幼児期」では、図12(B)からも
明らかなように、「喜び」、「恐れ」及び「怒り」以外
の情動の係数ke の値が全て「0」に設定されている。
従って「幼児期」では、周期的に更新される各情動のパ
ラメータのうち値が変化するのは「喜び」、「恐れ」及
び「怒り」の情動だけであり、他の情動のパラメータ値
は常に一定値となるために「喜び」、「恐れ」及び「怒
り」以外の情動が抑制される。この結果「幼児期」で
は、6つの情動のうち上述の「喜び」、「恐れ」及び
「怒り」だけを行動として表現できる。
明らかなように、「喜び」、「恐れ」及び「怒り」以外
の情動の係数ke の値が全て「0」に設定されている。
従って「幼児期」では、周期的に更新される各情動のパ
ラメータのうち値が変化するのは「喜び」、「恐れ」及
び「怒り」の情動だけであり、他の情動のパラメータ値
は常に一定値となるために「喜び」、「恐れ」及び「怒
り」以外の情動が抑制される。この結果「幼児期」で
は、6つの情動のうち上述の「喜び」、「恐れ」及び
「怒り」だけを行動として表現できる。
【0090】同様にして、図12(C)〜(E)に示す
ように、「少年期」には、「喜び」、「恐れ」、「怒
り」及び「驚き」の情動だけを行動として発現でき、
「青年期」及び「成人期」になると全ての情動を行動と
して表現できるようになる。
ように、「少年期」には、「喜び」、「恐れ」、「怒
り」及び「驚き」の情動だけを行動として発現でき、
「青年期」及び「成人期」になると全ての情動を行動と
して表現できるようになる。
【0091】このようにこのペットロボット1では、図
13(A)に示すように、「成長ステージ」が上がって
ゆくにつれて行動として表現できる情動の数(行動生成
に使用する情動の数)が増加してゆくようになされ、こ
れにより行動の「成長」に伴って感情をも「成長」させ
得るようになされている。
13(A)に示すように、「成長ステージ」が上がって
ゆくにつれて行動として表現できる情動の数(行動生成
に使用する情動の数)が増加してゆくようになされ、こ
れにより行動の「成長」に伴って感情をも「成長」させ
得るようになされている。
【0092】これと同様にして、アプリケーション・レ
イヤ41の本能モデル74(図5)には、図14(A)
〜(E)に示すような各「成長ステージ」ごとの各欲求
に対する(2)式の係数ki の値を記述したファイル
(以下、これらを本能パラメータファイルと呼ぶ)91
A〜91Eが格納されている。
イヤ41の本能モデル74(図5)には、図14(A)
〜(E)に示すような各「成長ステージ」ごとの各欲求
に対する(2)式の係数ki の値を記述したファイル
(以下、これらを本能パラメータファイルと呼ぶ)91
A〜91Eが格納されている。
【0093】そして本能モデル74は、初期時には(す
なわち「成長ステージ」が「誕生期」の段階では)、
「誕生期」の本能パラメータファイル91Aに記述され
た各係数ki の値を利用して、(2)式に基づいて各欲
求のパラメータ値を周期的に更新するようになされてい
る。
なわち「成長ステージ」が「誕生期」の段階では)、
「誕生期」の本能パラメータファイル91Aに記述され
た各係数ki の値を利用して、(2)式に基づいて各欲
求のパラメータ値を周期的に更新するようになされてい
る。
【0094】また本能モデル74には、感情モデル73
と同様に、「成長ステージ」が上がる度に学習モジュー
ル72(図5)からこれを知らせる通知が与えられる。
そして本能モデル74は、この通知が与えられる度に各
欲求に対する(2)式の係数ki の値を、対応する「成
長ステージ」の本能パラメータファイル91B〜91E
に記述された対応する値にそれぞれ更新するようになさ
れている。
と同様に、「成長ステージ」が上がる度に学習モジュー
ル72(図5)からこれを知らせる通知が与えられる。
そして本能モデル74は、この通知が与えられる度に各
欲求に対する(2)式の係数ki の値を、対応する「成
長ステージ」の本能パラメータファイル91B〜91E
に記述された対応する値にそれぞれ更新するようになさ
れている。
【0095】このとき例えば「誕生期」では、図14
(A)からも明らかなように、「食欲」以外の他の欲求
の係数ki の値が全て「0」に設定されている。従って
「誕生期」では、周期的に更新される各欲求のパラメー
タのうち値が変化するのは「食欲」だけとなり、他の欲
求のパラメータ値は常に一定値となるために「食欲」以
外の欲求が抑制される。この結果「誕生期」では、4つ
の欲求のうち「食欲」だけを行動として表現することが
できる(すなわち4つの欲求のうち「食欲」のパラメー
タ値だけが行動生成に使用される)。
(A)からも明らかなように、「食欲」以外の他の欲求
の係数ki の値が全て「0」に設定されている。従って
「誕生期」では、周期的に更新される各欲求のパラメー
タのうち値が変化するのは「食欲」だけとなり、他の欲
求のパラメータ値は常に一定値となるために「食欲」以
外の欲求が抑制される。この結果「誕生期」では、4つ
の欲求のうち「食欲」だけを行動として表現することが
できる(すなわち4つの欲求のうち「食欲」のパラメー
タ値だけが行動生成に使用される)。
【0096】また「幼児期」では、図14(B)からも
明らかなように、「食欲」及び「愛情欲」以外の欲求の
係数ki の値が全て「0」に設定されている。従って
「幼児期」では、周期的に更新される各欲求のパラメー
タのうち値が変化するのは「食欲」及び「愛情欲」だけ
であり、他の欲求のパラメータは常に一定値となる。こ
の結果「幼児期」では、「食欲」及び「愛情欲」以外の
欲求が抑制され、4つの欲求のうち「食欲」及び「愛情
欲」だけを行動として表現することができる。
明らかなように、「食欲」及び「愛情欲」以外の欲求の
係数ki の値が全て「0」に設定されている。従って
「幼児期」では、周期的に更新される各欲求のパラメー
タのうち値が変化するのは「食欲」及び「愛情欲」だけ
であり、他の欲求のパラメータは常に一定値となる。こ
の結果「幼児期」では、「食欲」及び「愛情欲」以外の
欲求が抑制され、4つの欲求のうち「食欲」及び「愛情
欲」だけを行動として表現することができる。
【0097】同様にして、図14(C)〜(E)に示す
ように、「少年期」には、「食欲」、「愛情欲」及び
「好奇心」の欲求を行動として表現でき、「青年期」及
び「成人期」になると全ての欲求を行動として表現でき
るようになる。
ように、「少年期」には、「食欲」、「愛情欲」及び
「好奇心」の欲求を行動として表現でき、「青年期」及
び「成人期」になると全ての欲求を行動として表現でき
るようになる。
【0098】このようにこのペットロボット1では、図
13(B)に示すように、「成長ステージ」が上がって
ゆくにつれて行動及び動作として表現できる欲求の数
(行動生成に使用する欲求の数)が増加してゆくように
なされ、これにより行動の「成長」に伴って本能も「成
長」させ得るようになされている。
13(B)に示すように、「成長ステージ」が上がって
ゆくにつれて行動及び動作として表現できる欲求の数
(行動生成に使用する欲求の数)が増加してゆくように
なされ、これにより行動の「成長」に伴って本能も「成
長」させ得るようになされている。
【0099】(1−4)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このペットロボット1では、初期
時には6つの情動及び4つの欲求のうちの一部の情動及
び欲求だけを行動として表現でき、この後「成長ステー
ジ」が上がるにつれて表現できる情動及び欲求の数が増
加してゆく。
時には6つの情動及び4つの欲求のうちの一部の情動及
び欲求だけを行動として表現でき、この後「成長ステー
ジ」が上がるにつれて表現できる情動及び欲求の数が増
加してゆく。
【0100】従ってこのペットロボット1では、行動の
「成長」に伴って感情及び本能も「成長」するため、
「成長」をより生物的かつ自然に表現することができ、
またユーザがその過程を楽しむことができる。
「成長」に伴って感情及び本能も「成長」するため、
「成長」をより生物的かつ自然に表現することができ、
またユーザがその過程を楽しむことができる。
【0101】さらにこのペットロボット1では、感情・
本能モデルが最初は単純な2つの情動及び1つの欲求か
ら始まるためユーザにペットロボット1の行動を把握し
易くすることができると共に、この後ユーザがこの感情
・本能モデルに慣れたころに少しずつ感情・本能モデル
が複雑になってゆくため、各「成長ステージ」での感情
・本能モデルに対する理解や適応を容易化させることが
できる。
本能モデルが最初は単純な2つの情動及び1つの欲求か
ら始まるためユーザにペットロボット1の行動を把握し
易くすることができると共に、この後ユーザがこの感情
・本能モデルに慣れたころに少しずつ感情・本能モデル
が複雑になってゆくため、各「成長ステージ」での感情
・本能モデルに対する理解や適応を容易化させることが
できる。
【0102】以上の構成によれば、初期時には6つの情
動及び4つの欲求のうちの一部の情動及び欲求のみを行
動として表現できるようにしておき、この後「成長ステ
ージ」が上がるにつれて表現できる情動及び欲求の数を
増加させるようにしたことにより、「成長」をより生物
的かつ自然に表現することができ、かくしてエンターテ
イメント性を向上させ得るペットロボットを実現でき
る。
動及び4つの欲求のうちの一部の情動及び欲求のみを行
動として表現できるようにしておき、この後「成長ステ
ージ」が上がるにつれて表現できる情動及び欲求の数を
増加させるようにしたことにより、「成長」をより生物
的かつ自然に表現することができ、かくしてエンターテ
イメント性を向上させ得るペットロボットを実現でき
る。
【0103】(2)第2の実施の形態 (2−1)第2の実施の形態によるペットロボット10
0の構成 図1においては、100は全体として第2の実施の形態
によるペットロボットを示し、周囲の状況やユーザから
の働きかけなどに応じて欲求及び情動の感度を変化させ
る点を除いて第1の実施の形態によるペットロボット1
と同様に構成されている。
0の構成 図1においては、100は全体として第2の実施の形態
によるペットロボットを示し、周囲の状況やユーザから
の働きかけなどに応じて欲求及び情動の感度を変化させ
る点を除いて第1の実施の形態によるペットロボット1
と同様に構成されている。
【0104】すなわち第1の実施の形態のペットロボッ
ト1においては、上述のように感情や本能を更新する際
に(1)式や(2)式を用いるようになされているが、
このときの更新に影響を与える外部入力(各種センサか
らのセンサデータや、画像データ及び音声データなど)
はペットロボット1がいる環境やユーザの接し方に大き
く依存する。
ト1においては、上述のように感情や本能を更新する際
に(1)式や(2)式を用いるようになされているが、
このときの更新に影響を与える外部入力(各種センサか
らのセンサデータや、画像データ及び音声データなど)
はペットロボット1がいる環境やユーザの接し方に大き
く依存する。
【0105】例えばユーザが頻繁に「叩く」が滅多に
「撫でる」ことをしない場合、このペットロボット1は
ほとんどの時間は「叩かれた」ことで「怒り」の感情が
増幅された状態にあり、たまに「撫でられた」くらいで
は「喜び」の感情が行動や動作として表現されない。従
ってこのような状況におかれたペットロボット1につい
ては、「怒り」の感度よりも「喜び」の感度を上げるよ
うにして、行動や動作として表現される感情の数及び種
類が偏らないように調整する必要がある。
「撫でる」ことをしない場合、このペットロボット1は
ほとんどの時間は「叩かれた」ことで「怒り」の感情が
増幅された状態にあり、たまに「撫でられた」くらいで
は「喜び」の感情が行動や動作として表現されない。従
ってこのような状況におかれたペットロボット1につい
ては、「怒り」の感度よりも「喜び」の感度を上げるよ
うにして、行動や動作として表現される感情の数及び種
類が偏らないように調整する必要がある。
【0106】そこでこの第2の実施の形態によるペット
ロボット100においては、長い時間に渡って各情動及
び各欲求のパラメータ値をそれぞれ別々に積算すると共
に、これら積算値をパラメータ間で比較し、その積算値
が全体に占める割合が極端に大きい場合や小さい場合に
はその情動又は欲求の感度を下げ又は上げることによ
り、環境やユーザの接し方に適応して全ての情動及び欲
求をまんべんなく行動や動作として表現させ得るように
なされている。
ロボット100においては、長い時間に渡って各情動及
び各欲求のパラメータ値をそれぞれ別々に積算すると共
に、これら積算値をパラメータ間で比較し、その積算値
が全体に占める割合が極端に大きい場合や小さい場合に
はその情動又は欲求の感度を下げ又は上げることによ
り、環境やユーザの接し方に適応して全ての情動及び欲
求をまんべんなく行動や動作として表現させ得るように
なされている。
【0107】実際上、ペットロボット100において
は、図5に示すアプリケーション・レイヤ102の感情
モデル102が所定周期ΔT(例えば1〜2分)ごと
に、そのときのその情動のパラメータ値をEk (t)、
最後に電源が投入されてからそのときまでのその感情の
パラメータ値の積算値をEk 、最後に電源が投入されて
からそのときまでの経過時間をTall として、次式
は、図5に示すアプリケーション・レイヤ102の感情
モデル102が所定周期ΔT(例えば1〜2分)ごと
に、そのときのその情動のパラメータ値をEk (t)、
最後に電源が投入されてからそのときまでのその感情の
パラメータ値の積算値をEk 、最後に電源が投入されて
からそのときまでの経過時間をTall として、次式
【0108】
【数4】
【0109】
【数5】
【0110】により、最後に電源が投入されてからの各
情動それぞれについてのパラメータ値の積算値Ek ′
と、最後に電源が投入されてからの経過時間Tall ′と
を順次算出する。
情動それぞれについてのパラメータ値の積算値Ek ′
と、最後に電源が投入されてからの経過時間Tall ′と
を順次算出する。
【0111】また感情モデル102は、ペットロボット
100の電源投入の停止時(システムシャットダウン
時)にはこれら各情動の積算値Ek ′及び経過時間の積
算値Tall ′を、それぞれ予め用意されたファイル(以
下、これを情動総合積算値ファイル)に保存されている
各情動ごとの総合積算値Ek ″のうちの対応する総合積
算値Ek ″又は経過時間の総合積算値Tall ″にそれぞ
れ積算してこれらを保存する。
100の電源投入の停止時(システムシャットダウン
時)にはこれら各情動の積算値Ek ′及び経過時間の積
算値Tall ′を、それぞれ予め用意されたファイル(以
下、これを情動総合積算値ファイル)に保存されている
各情動ごとの総合積算値Ek ″のうちの対応する総合積
算値Ek ″又は経過時間の総合積算値Tall ″にそれぞ
れ積算してこれらを保存する。
【0112】そして感情モデル102は、ペットロボッ
ト100の電源が投入される度に情動総合積算値ファイ
ルから経過時間の総合積算値Tall ″を読み出し、当該
総合積算値Tall ″が予め設定された閾値(例えば10時
間)を越えていた場合には情動総合積算値ファイルに保
存されている各情動の総合積算値Ek ″に対して評価を
行う。具体的にこの評価は、各情動の総合積算値Ek ″
の合計値(ΣEk ″)に占めるその情動の総合積算値E
k ″の割合を算出することにより行われる。
ト100の電源が投入される度に情動総合積算値ファイ
ルから経過時間の総合積算値Tall ″を読み出し、当該
総合積算値Tall ″が予め設定された閾値(例えば10時
間)を越えていた場合には情動総合積算値ファイルに保
存されている各情動の総合積算値Ek ″に対して評価を
行う。具体的にこの評価は、各情動の総合積算値Ek ″
の合計値(ΣEk ″)に占めるその情動の総合積算値E
k ″の割合を算出することにより行われる。
【0113】そして感情モデル102は、ある情動の総
合積算値Ek ″の割合がその情動に対して予め設定され
た閾値よりも低い場合には、図12(A)〜(E)につ
いて上述した感情パラメータファイル90A〜90Eの
うちの対応する「成長ステージ」の感情パラメータファ
イル90A〜90Eに記述されているその情動の係数k
e の値を所定量(例えば0.1 )だけ上げ、低い場合には
この係数ke の値を所定量(例えば0.1 )だけ下げる。
このようにして感情モデル102は、その情動の感度を
表す係数ke を調整する。
合積算値Ek ″の割合がその情動に対して予め設定され
た閾値よりも低い場合には、図12(A)〜(E)につ
いて上述した感情パラメータファイル90A〜90Eの
うちの対応する「成長ステージ」の感情パラメータファ
イル90A〜90Eに記述されているその情動の係数k
e の値を所定量(例えば0.1 )だけ上げ、低い場合には
この係数ke の値を所定量(例えば0.1 )だけ下げる。
このようにして感情モデル102は、その情動の感度を
表す係数ke を調整する。
【0114】なお閾値は、個々のペットロボットの個性
を損なわないように、各情動ごとにある程度の幅をもた
せて設定することができ、この実施の形態においては、
例えば「喜び」の情動については各情動の積算値Ek ″
の合計値(ΣEk ″)に対して10〔%〕〜50〔%〕、
「悲しみ」については5〔%〕〜20〔%〕、「怒り」に
ついては10〔%〕〜60〔%〕のように設定されている。
を損なわないように、各情動ごとにある程度の幅をもた
せて設定することができ、この実施の形態においては、
例えば「喜び」の情動については各情動の積算値Ek ″
の合計値(ΣEk ″)に対して10〔%〕〜50〔%〕、
「悲しみ」については5〔%〕〜20〔%〕、「怒り」に
ついては10〔%〕〜60〔%〕のように設定されている。
【0115】さらに感情モデル102は、全ての情動に
ついて同様の処理をし終えると、情動総合積算値ファイ
ルに保存された各情動の総合積算値Ek ″及び経過時間
の総合積算値Tall ″を全て「0」に戻し、この後は新
しく決定した各情動ごとの係数ke を用いて(1)式に
従って各情動のパラメータ値を変化させる一方、(4)
式に従って新たに各情動のパラメータ値の積算や経過時
間の積算を開始し、この後は上述と同様の処理を繰り返
す。
ついて同様の処理をし終えると、情動総合積算値ファイ
ルに保存された各情動の総合積算値Ek ″及び経過時間
の総合積算値Tall ″を全て「0」に戻し、この後は新
しく決定した各情動ごとの係数ke を用いて(1)式に
従って各情動のパラメータ値を変化させる一方、(4)
式に従って新たに各情動のパラメータ値の積算や経過時
間の積算を開始し、この後は上述と同様の処理を繰り返
す。
【0116】このようにしてこのペットロボット100
においては、各情動の感度を変化させるようになされ、
これにより環境やユーザの接し方に適応して全ての情動
をまんべんなく行動や動作として表現できるようになさ
れている。
においては、各情動の感度を変化させるようになされ、
これにより環境やユーザの接し方に適応して全ての情動
をまんべんなく行動や動作として表現できるようになさ
れている。
【0117】これと同様にして、本能モデル103(図
5)は、所定周期ΔT(例えば1〜2分)ごとに、その
ときのその欲求のパラメータ値をIk (t)、最後に電
源が投入されてからそのときまでのその欲求のパラメー
タ値の積算値をIk として、次式
5)は、所定周期ΔT(例えば1〜2分)ごとに、その
ときのその欲求のパラメータ値をIk (t)、最後に電
源が投入されてからそのときまでのその欲求のパラメー
タ値の積算値をIk として、次式
【0118】
【数6】
【0119】により、最後に電源が投入されてからの各
欲求それぞれについてのパラメータ値の積算値Ik ′を
順次算出すると共に、最後に電源が投入されてからの経
過時間の積算値Tall ′を(5)式により順次算出す
る。
欲求それぞれについてのパラメータ値の積算値Ik ′を
順次算出すると共に、最後に電源が投入されてからの経
過時間の積算値Tall ′を(5)式により順次算出す
る。
【0120】また本能モデル103は、ペットロボット
100の電源投入の停止時にはこれら各欲求の積算値I
k ′及び経過時間の積算値Tall ′を、それぞれ予め用
意されたファイル(以下、これを欲求積算用ファイル)
に保存されている各欲求ごとの総合積算値Ik ″のうち
の対応する総合積算値Ik ″又は経過時間の総合積算値
Tall ″にそれぞれ積算してこれらを保存する。
100の電源投入の停止時にはこれら各欲求の積算値I
k ′及び経過時間の積算値Tall ′を、それぞれ予め用
意されたファイル(以下、これを欲求積算用ファイル)
に保存されている各欲求ごとの総合積算値Ik ″のうち
の対応する総合積算値Ik ″又は経過時間の総合積算値
Tall ″にそれぞれ積算してこれらを保存する。
【0121】そして本能モデル103は、ペットロボッ
ト100の電源が投入される度に欲求総合積算値ファイ
ルから経過時間の総合積算値Tall ″を読み出し、当該
総合積算値Tall ″が予め設定された閾値(例えば10時
間)を越えていた場合には欲求総合積算値ファイルに保
存されている各欲求の総合積算値Ik ″に対して評価を
行う。具体的にこの評価は、各欲求の総合積算値Ik ″
の合計値(ΣIk ″)に占めるその欲求の総合積算値I
k ″の割合を算出することにより行われる。
ト100の電源が投入される度に欲求総合積算値ファイ
ルから経過時間の総合積算値Tall ″を読み出し、当該
総合積算値Tall ″が予め設定された閾値(例えば10時
間)を越えていた場合には欲求総合積算値ファイルに保
存されている各欲求の総合積算値Ik ″に対して評価を
行う。具体的にこの評価は、各欲求の総合積算値Ik ″
の合計値(ΣIk ″)に占めるその欲求の総合積算値I
k ″の割合を算出することにより行われる。
【0122】そして本能モデル103は、ある欲求の総
合積算値Ik ″の割合がその欲求に対して予め設定され
た閾値よりも低い場合には、図14(A)〜(E)につ
いて上述した欲求パラメータファイル91A〜91Eの
うちの対応する「成長ステージ」の欲求パラメータファ
イル91A〜91Eに記述されているその欲求の係数k
i の値を所定量(例えば0.1 )だけ上げ、低い場合には
この係数ki の値を所定量(例えば0.1 )下げる。なお
このときの閾値も、上述と同様にして各欲求ごとにある
程度の幅をもたせて設定されている。
合積算値Ik ″の割合がその欲求に対して予め設定され
た閾値よりも低い場合には、図14(A)〜(E)につ
いて上述した欲求パラメータファイル91A〜91Eの
うちの対応する「成長ステージ」の欲求パラメータファ
イル91A〜91Eに記述されているその欲求の係数k
i の値を所定量(例えば0.1 )だけ上げ、低い場合には
この係数ki の値を所定量(例えば0.1 )下げる。なお
このときの閾値も、上述と同様にして各欲求ごとにある
程度の幅をもたせて設定されている。
【0123】さらに本能モデル103は、全ての欲求に
ついて同様の処理をし終えると、欲求総合積算値ファイ
ルに保存された各欲求の総合積算値Ik ″及び経過時間
の総合積算値Tall ″を全て「0」に戻し、この後は新
しく決定した各欲求ごとの係数ki を用いて(2)式に
従って各欲求のパラメータ値を変化させる一方、(6)
式に従って新たに各欲求のパラメータ値の積算や経過時
間の積算を開始し、この後は上述と同様の処理を繰り返
す。
ついて同様の処理をし終えると、欲求総合積算値ファイ
ルに保存された各欲求の総合積算値Ik ″及び経過時間
の総合積算値Tall ″を全て「0」に戻し、この後は新
しく決定した各欲求ごとの係数ki を用いて(2)式に
従って各欲求のパラメータ値を変化させる一方、(6)
式に従って新たに各欲求のパラメータ値の積算や経過時
間の積算を開始し、この後は上述と同様の処理を繰り返
す。
【0124】このようにしてこのペットロボット100
においては、各欲求の感度を変化させるようになされ、
これにより環境やユーザの接し方に適応して全ての欲求
をまんべんなく行動や動作として表現できるようになさ
れている。
においては、各欲求の感度を変化させるようになされ、
これにより環境やユーザの接し方に適応して全ての欲求
をまんべんなく行動や動作として表現できるようになさ
れている。
【0125】(2−2)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このペットロボット100では、
各情動及び欲求のパラメータ値をそれぞれ順次積算する
と共に、この積算結果に基づいて各情動及び欲求の感度
を所定周期ΔTで変化させる。
各情動及び欲求のパラメータ値をそれぞれ順次積算する
と共に、この積算結果に基づいて各情動及び欲求の感度
を所定周期ΔTで変化させる。
【0126】従ってこのペットロボット100では、環
境やユーザの接し方に適応して全ての欲求をまんべんな
く行動や動作として表現でき、その分第1の実施の形態
のペットロボット1に比べてより一層アミーズメント性
を向上させることができる。
境やユーザの接し方に適応して全ての欲求をまんべんな
く行動や動作として表現でき、その分第1の実施の形態
のペットロボット1に比べてより一層アミーズメント性
を向上させることができる。
【0127】以上の構成によれば、各情動及び欲求のパ
ラメータ値をそれぞれ順次積算すると共に、この積算結
果に基づいて各情動及び欲求の感度を所定周期ΔTで変
化させるようにしたことにより、環境やユーザの接し方
に適応して全ての欲求をまんべんなく行動や動作として
表現し得るようにすることができ、かくしてより一層ア
ミーズメント性を向上させ得るペットロボットを実現で
きる。
ラメータ値をそれぞれ順次積算すると共に、この積算結
果に基づいて各情動及び欲求の感度を所定周期ΔTで変
化させるようにしたことにより、環境やユーザの接し方
に適応して全ての欲求をまんべんなく行動や動作として
表現し得るようにすることができ、かくしてより一層ア
ミーズメント性を向上させ得るペットロボットを実現で
きる。
【0128】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明を4足歩行型
のペットロボットに適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば2足歩行型のロ
ボットや、これ以外のこの他種々のロボット装置に広く
適用することができる。
のペットロボットに適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば2足歩行型のロ
ボットや、これ以外のこの他種々のロボット装置に広く
適用することができる。
【0129】また上述の実施の形態においては、行動生
成に使用する情動及び又は欲求の数を、段階的に増加さ
せるように制限する制限手段として感情モデル73、1
02及び本能モデル74、103を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
行動モデルライブラリ70や学習モジュール72におい
て行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を、段階的
に増加させるように制限するようにしても良い。
成に使用する情動及び又は欲求の数を、段階的に増加さ
せるように制限する制限手段として感情モデル73、1
02及び本能モデル74、103を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
行動モデルライブラリ70や学習モジュール72におい
て行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を、段階的
に増加させるように制限するようにしても良い。
【0130】さらに上述の実施の形態においては、外部
から与えられる所定の刺激(例えば「叩く」や「撫で
る」など)及び経過時間に基づいて、行動生成に使用す
る情動及び又は欲求の数を段階的に増加させるように制
限するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、これに加えて又はこれに代えてこれ以外の条
件(例えば目的とする行動をうまく行えたなど)に基づ
いて行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を段階的
に増加させるように制限するようにしても良い。
から与えられる所定の刺激(例えば「叩く」や「撫で
る」など)及び経過時間に基づいて、行動生成に使用す
る情動及び又は欲求の数を段階的に増加させるように制
限するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、これに加えて又はこれに代えてこれ以外の条
件(例えば目的とする行動をうまく行えたなど)に基づ
いて行動生成に使用する情動及び又は欲求の数を段階的
に増加させるように制限するようにしても良い。
【0131】さらに上述の実施の形態においては、図1
3(A)や(B)に示すような順番で情動及び欲求を増
加させてゆくようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、これ以外の順番で情動及び又は欲求を
増加させてゆくようにしても良い。
3(A)や(B)に示すような順番で情動及び欲求を増
加させてゆくようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、これ以外の順番で情動及び又は欲求を
増加させてゆくようにしても良い。
【0132】さらに上述の実施の形態においては、行動
の「成長」に合わせて「誕生期」、「幼年期」、「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の5段階で情動及び欲
求の数を増加させてゆくようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、これ以外の「成長ステー
ジ」を設けるようにしても良い。
の「成長」に合わせて「誕生期」、「幼年期」、「少年
期」、「青年期」及び「成人期」の5段階で情動及び欲
求の数を増加させてゆくようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、これ以外の「成長ステー
ジ」を設けるようにしても良い。
【0133】さらに上述の実施の形態においては、行動
生成に使用する情動及び欲求の数が順次増加してゆく場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、始めから
又は途中から行動生成に使用する情動及び欲求の数を減
少させてゆく(例えば「成人期」のあとに「老年期」な
どの「成長ステージ」を設けて「成長ステージ」が「老
年期」に移行する際には感情や欲求を減少させるなど)
ようにしても良い。
生成に使用する情動及び欲求の数が順次増加してゆく場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、始めから
又は途中から行動生成に使用する情動及び欲求の数を減
少させてゆく(例えば「成人期」のあとに「老年期」な
どの「成長ステージ」を設けて「成長ステージ」が「老
年期」に移行する際には感情や欲求を減少させるなど)
ようにしても良い。
【0134】さらに上述の実施の形態においては、情動
及び欲求の各パラメータ値並びに行動モデル701 〜7
0n に基づいて行動を生成する行動生成手段としての行
動ライブラリ70に複数の行動モデル701 〜70n を
設けるようした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、1つの行動モデルによって行動を生成するよう
にしても良く、行動生成手段の構成としては、この他種
々の構成を広く適用することかできる。
及び欲求の各パラメータ値並びに行動モデル701 〜7
0n に基づいて行動を生成する行動生成手段としての行
動ライブラリ70に複数の行動モデル701 〜70n を
設けるようした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、1つの行動モデルによって行動を生成するよう
にしても良く、行動生成手段の構成としては、この他種
々の構成を広く適用することかできる。
【0135】さらに上述の実施の形態においては、所定
の刺激(例えば「叩く」や「撫でる」)の累積及び時間
経過に基づいて行動モデル70k(1)〜70k(5)(図9)
を成長レベルの高い行動モデル70k(2)〜70k(5)に変
更する行動モデル変更手段を、学習モジュール72及び
行動モデルライブラリ70により構成するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種
々の構成を広く適用することができる。
の刺激(例えば「叩く」や「撫でる」)の累積及び時間
経過に基づいて行動モデル70k(1)〜70k(5)(図9)
を成長レベルの高い行動モデル70k(2)〜70k(5)に変
更する行動モデル変更手段を、学習モジュール72及び
行動モデルライブラリ70により構成するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種
々の構成を広く適用することができる。
【0136】さらに上述の実施の形態においては、情動
として「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「驚き」、
「嫌悪」及び「恐れ」の6つの情動を設けると共に、欲
求として「運動欲」、「愛情欲」、「食欲」及び「好奇
心」の4つの欲求を設けるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、情動及び欲求の数及び種
類としては、この他種々の数及び種類を広く適用するこ
とができる。
として「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「驚き」、
「嫌悪」及び「恐れ」の6つの情動を設けると共に、欲
求として「運動欲」、「愛情欲」、「食欲」及び「好奇
心」の4つの欲求を設けるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、情動及び欲求の数及び種
類としては、この他種々の数及び種類を広く適用するこ
とができる。
【0137】さらに上述の実施の形態においては、情動
及び又は欲求更新手段としての感情モデル102及び本
能モデル103が、外部から与えられる刺激及び経過時
間に基づいて各情動及び各欲求のパラメータ値を更新す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、これ以外の条件に基づいて各情動及び各欲求のパ
ラメータ値を更新するようにしても良い。
及び又は欲求更新手段としての感情モデル102及び本
能モデル103が、外部から与えられる刺激及び経過時
間に基づいて各情動及び各欲求のパラメータ値を更新す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、これ以外の条件に基づいて各情動及び各欲求のパ
ラメータ値を更新するようにしても良い。
【0138】さらに上述の実施の形態においては、感度
変更手段としての感情モデル102及び本能モデル10
3が各情動又は各欲求に対する感度をそれぞれ更新する
手法として、(1)式又は(6)式の計数ke 、ki の
値を変更するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、これ以外の手法により各情動及び各欲
求に対する感度をそれぞれ更新するようにしても良い。
変更手段としての感情モデル102及び本能モデル10
3が各情動又は各欲求に対する感度をそれぞれ更新する
手法として、(1)式又は(6)式の計数ke 、ki の
値を変更するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、これ以外の手法により各情動及び各欲
求に対する感度をそれぞれ更新するようにしても良い。
【0139】さらに上述の実施の形態においては、環境
を評価する手法として、順次更新されるその情動又は欲
求のパラメータ値の総合積算値Ek ″、Ik ″が全情動
又は全欲求のパラメータ値の総合積算値Ek ″、Ik ″
の合計値(ΣEk ″、ΣIk″)に占める割合に基づい
て評価するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えば「叩かれた」や「撫でられた」な
どの特定の外部刺激の回数や頻度に基づいて環境を評価
するようにしても良く、環境を評価する手法としては、
この他種々の手法を広く適用することができる。
を評価する手法として、順次更新されるその情動又は欲
求のパラメータ値の総合積算値Ek ″、Ik ″が全情動
又は全欲求のパラメータ値の総合積算値Ek ″、Ik ″
の合計値(ΣEk ″、ΣIk″)に占める割合に基づい
て評価するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えば「叩かれた」や「撫でられた」な
どの特定の外部刺激の回数や頻度に基づいて環境を評価
するようにしても良く、環境を評価する手法としては、
この他種々の手法を広く適用することができる。
【0140】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、順次更新
される感情モデルの各情動のパラメータ値及び又は本能
モデルの各欲求のパラメータ値に基づいて行動を生成す
るロボット装置及びその制御方法において、行動生成に
使用する情動及び又は欲求の数を、段階的に増減させる
ようにしたことにより、感情及び又は本能を本物の生物
の感情及び又は本能が「成長」するかのごとく変化させ
ることができ、かくしてアミューズメント性を向上させ
得るロボット装置及びその制御方法を実現できる。
される感情モデルの各情動のパラメータ値及び又は本能
モデルの各欲求のパラメータ値に基づいて行動を生成す
るロボット装置及びその制御方法において、行動生成に
使用する情動及び又は欲求の数を、段階的に増減させる
ようにしたことにより、感情及び又は本能を本物の生物
の感情及び又は本能が「成長」するかのごとく変化させ
ることができ、かくしてアミューズメント性を向上させ
得るロボット装置及びその制御方法を実現できる。
【0141】また本発明によれば、感情モデルの各情動
のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメー
タ値に基づいて行動を生成するロボット装置及びその制
御方法において、外部から与えられる刺激及び又は経過
時間に基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各欲求
のパラメータ値を、各情動及び又は各欲求に対して個別
に設定された対応する感度で順次更新すると共に、環境
を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び又は各欲
求に対する各感度をそれぞれ更新すようにしたことによ
り、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して最適
化することができ、かくしてアミューズメント性を向上
させ得るロボット装置及びその制御方法を実現できる。
のパラメータ値及び又は本能モデルの各欲求のパラメー
タ値に基づいて行動を生成するロボット装置及びその制
御方法において、外部から与えられる刺激及び又は経過
時間に基づいて、各情動のパラメータ値及び又は各欲求
のパラメータ値を、各情動及び又は各欲求に対して個別
に設定された対応する感度で順次更新すると共に、環境
を評価し、当該評価結果に基づいて各情動及び又は各欲
求に対する各感度をそれぞれ更新すようにしたことによ
り、各情動及び又は各欲求の感度を、環境に対して最適
化することができ、かくしてアミューズメント性を向上
させ得るロボット装置及びその制御方法を実現できる。
【図1】第1及び第2の実施の形態によるペットロボッ
トの外観構成を示す斜視図である。
トの外観構成を示す斜視図である。
【図2】ペットロボットの回路構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】制御プログラムのソフトウェア構成を示す概念
図である。
図である。
【図4】ミドル・ウェア・レイヤのソフトウェア構成を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図5】アプリケーション・レイヤのソフトウェア構成
を示す概念図である。
を示す概念図である。
【図6】行動モデルライブラリの説明に供する概念図で
ある。
ある。
【図7】確率オートマトンを示す略線図である。
【図8】状態遷移表を示す図表である。
【図9】行動モデルライブラリの詳細構成を示す概念図
である。
である。
【図10】ペットロボットの成長モデルを示す概念図で
ある。
ある。
【図11】各「成長ステージ」ごとの感情パラメータフ
ァイルを示す概念図である。
ァイルを示す概念図である。
【図12】感度及び本能の成長の説明に供するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図13】各「成長ステージ」ごとの本能パラメータフ
ァイルを示す概念図である。
ァイルを示す概念図である。
1、100……ペットロボット、10……CPU、16
……コントロール部 33……バーチャルロボット、40……ミドル・ウェア
・レイヤ、41、100……アプリケーション・ウェ
ア、70……行動モデルライブラリ、701 〜70n 、
70k(1)〜 70k(5)……行動モデル、90A〜90E
……感情パラメータファイル、90A〜90E……本能
パラメータファイル、72……学習モジュール、73、
102……感情モデル、74、103……本能モデル、
ke 、ki ……係数。
……コントロール部 33……バーチャルロボット、40……ミドル・ウェア
・レイヤ、41、100……アプリケーション・ウェ
ア、70……行動モデルライブラリ、701 〜70n 、
70k(1)〜 70k(5)……行動モデル、90A〜90E
……感情パラメータファイル、90A〜90E……本能
パラメータファイル、72……学習モジュール、73、
102……感情モデル、74、103……本能モデル、
ke 、ki ……係数。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月27日(1999.12.
27)
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F059 AA00 BA00 DA05 DA07 DB04 DC00 DC01 DC08 FC00 3F060 AA00 BA10 CA14 5B049 BB07 BB61 CC02 CC31 DD00 DD03 DD04 EE03 EE07 EE11 EE41 FF06 FF07 FF08 5H004 GA15 GA26 GB16 HA07 HB07 HB15 JA03 JA05 JB06 KD52 KD55 KD56 KD62 MA02 MA29 MA32 MA55 9A001 HH07 HH19 KK45
Claims (20)
- 【請求項1】複数の情動からなる感情モデル及び又は複
数の欲求からなる本能モデルを有し、所定条件で順次更
新される上記感情モデルの各上記情動のパラメータ値及
び又は上記本能モデルの各上記欲求のパラメータ値に基
づいて行動を生成するロボット装置において、 上記行動生成に使用する上記情動及び又は上記欲求の数
を、段階的に増減させるように制限する制限手段を具え
ことを特徴とするロボット装置。 - 【請求項2】上記制限手段は、 外部から与えられる所定の刺激の累積及び又は経過時間
に基づいて、上記行動生成に使用する上記情動及び又は
上記欲求の数を段階的に増減させることを特徴とする請
求項1に記載のロボット装置。 - 【請求項3】上記情動及び又は上記欲求の各パラメータ
値並びに所定の行動モデルに基づいて上記行動を生成す
る行動生成手段と、 外部から与えられる所定の刺激の累積及び又は経過時間
に基づいて、上記行動生成手段における上記行動モデル
を成長レベルの高い上記行動モデルに変更する行動モデ
ル変更手段とを具え、 上記制限手段は、 上記行動モデル変更手段が上記行動モデルを変更するの
に合わせて、上記行動生成に使用する上記情動及び又は
上記欲求の数を増減させることを特徴とする請求項1に
記載のロボット装置。 - 【請求項4】上記感情モデルは、 上記情動として、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪及び
恐れの6つの上記情動を有することを特徴とする請求項
1に記載のロボット装置。 - 【請求項5】上記本能モデルは、 上記欲求として、運動欲、愛情欲、食欲及び好奇心の4
つの上記欲求を有することを特徴とする請求項1に記載
のロボット装置。 - 【請求項6】上記刺激及び又は上記経過時間に基づい
て、各上記情動のパラメータ値及び又は各上記欲求のパ
ラメータ値を、各上記情動及び又は各上記欲求に介して
個別に設定された対応する感度で順次更新する情動及び
又は欲求更新手段と、 環境を評価し、当該評価結果に基づいて各上記情動及び
又は各上記欲求に対する各上記感度をそれぞれ更新する
感度更新手段とを具えることを特徴とする請求項1に記
載のロボット装置。 - 【請求項7】複数の情動からなる感情モデル及び又は複
数の欲求からなる本能モデルを有し、上記感情モデルの
各上記情動のパラメータ値及び又は上記本能モデルの各
上記欲求のパラメータ値に基づいて行動を生成するロボ
ット装置において、 外部から与えられる刺激及び又は経過時間に基づいて、
各上記情動のパラメータ値及び又は各上記欲求のパラメ
ータ値を、各上記情動及び又は各上記欲求に対して個別
に設定された対応する感度で順次更新する情動及び又は
欲求更新手段と、 環境を評価し、当該評価結果に基づいて各上記情動及び
又は各上記欲求に対する各上記感度をそれぞれ更新する
感度更新手段とを具えることを特徴とするロボット装
置。 - 【請求項8】上記感度変化手段は、 上記環境を、順次更新される各上記情動のパラメータ値
及び又は各上記欲求のパラメータ値に基づいて評価する
ことを特徴とする請求項7に記載のロボット装置。 - 【請求項9】上記感情モデルは、 上記情動として、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪及び
恐れの6つの上記情動を有することを特徴とする請求項
7に記載のロボット装置。 - 【請求項10】上記本能モデルは、 上記欲求として、運動欲、愛情欲、食欲及び好奇心の4
つの上記欲求を有することを特徴とする請求項7に記載
のロボット装置。 - 【請求項11】複数の情動からなる感情モデル及び又は
複数の欲求からなる本能モデルを有し、所定条件で順次
更新される上記感情モデルの各上記情動のパラメータ値
及び又は上記本能モデルにおける各上記欲求のパラメー
タ値に基づいて行動を生成するロボット装置の制御方法
において、 上記行動生成に使用する上記情動及び又は上記欲求の数
を制限する第1のステップと、 上記行動生成に使用する上記情動及び又は上記欲求の数
を段階的に増減させる第2のステップとを具えることを
特徴とするロボット装置の制御方法。 - 【請求項12】上記第2のステップでは、 外部から与えられる所定の刺激の累積及び又は経過時間
に基づいて、上記行動に使用する上記情動及び又は上記
欲求の数を段階的に増加させることを特徴とする請求項
11に記載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項13】上記ロボット装置は、 上記情動及び又は上記欲求の各パラメータ値並びに所定
の行動モデルに基づいて上記行動を生成すると共に、外
部から与えられる所定の刺激の累積及び又は経過時間に
基づいて、上記行動生成手段における上記行動モデルを
成長レベルの高い上記行動モデルに変更し、 上記第2のステップでは、 上記行動モデル変更手段が上記行動モデルを変更するの
に合わせて、上記行動生成に使用する上記情動及び又は
上記欲求の数を増減させることを特徴とする請求項11
に記載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項14】上記感情モデルは、 上記情動として、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪及び
恐れの6つの上記情動を有することを特徴とする請求項
11に記載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項15】上記本能モデルは、 上記欲求として、運動欲、愛情欲、食欲及び好奇心の4
つの上記欲求を有することを特徴とする請求項11に記
載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項16】上記第2のステップでは、各上記段階ご
とに、 上記刺激及び又は上記経過時間に基づいて、各上記情動
のパラメータ値及び又は各上記欲求のパラメータ値を、
各上記情動及び又は各上記欲求に介して個別に設定され
た対応する感度で順次更新する更新ステップと、 環境を評価し、当該評価結果に基づいて各上記情動及び
又は各上記欲求に対する各上記感度をそれぞれ更新する
感度更新ステップとを具えることを特徴とする請求項1
に記載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項17】複数の情動からなる感情モデル及び又は
複数の欲求からなる本能モデルを有し、上記感情モデル
の各上記情動のパラメータ値及び又は上記本能モデルの
各上記欲求のパラメータ値に基づいて行動を生成するロ
ボット装置の制御方法において、 外部から与えられる刺激及び又は経過時間に基づいて、
各上記情動のパラメータ値及び又は各上記欲求のパラメ
ータ値を、各上記情動及び又は各上記欲求に対して個別
に設定された対応する感度で更新する第1のステップ
と、 環境を評価し、評価結果に基づいて各上記情動及び又は
各上記欲求に対する上記感度をそれぞれ更新する第2の
ステップとを具えることを特徴とするロボット装置の制
御方法。 - 【請求項18】上記第2のステップでは、 上記環境を、順次更新される各情動の上記パラメータ値
及び又は各上記欲求の上記パラメータ値に基づいて評価
することを特徴とする請求項17に記載のロボット装置
の制御方法。 - 【請求項19】上記感情モデルは、 上記情動として、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪及び
恐れの6つの上記情動を有することを特徴とする請求項
17に記載のロボット装置の制御方法。 - 【請求項20】上記本能モデルは、 上記欲求として、運動欲、愛情欲、食欲及び好奇心の4
つの上記欲求を有することを特徴とする請求項17に記
載のロボット装置の制御方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34120699A JP2001157977A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット装置及びその制御方法 |
CNB008032971A CN1151016C (zh) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | 机器人设备及其控制方法,和机器人性格判别方法 |
PCT/JP2000/008472 WO2001039932A1 (fr) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | Robot, son procede de commande et procede d'appreciation du caractere du robot |
US09/890,231 US7117190B2 (en) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | Robot apparatus, control method thereof, and method for judging character of robot apparatus |
KR1020017009618A KR20010101883A (ko) | 1999-11-30 | 2000-11-30 | 로봇 장치와 그 제어 방법, 및 로봇 장치의 성격 판별 방법 |
US11/244,341 US20060041332A1 (en) | 1999-11-30 | 2005-10-05 | Robot apparatus and control method therefor, and robot character discriminating method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34120699A JP2001157977A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001157977A true JP2001157977A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18344207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34120699A Pending JP2001157977A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ロボット装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001157977A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018016461A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | Groove X株式会社 | スキンシップを理解する自律行動型ロボット |
WO2020013007A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | ソニー株式会社 | 制御装置、制御方法、及びプログラム |
CN112861804A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-05-28 | 上海庞勃特科技有限公司 | 一种人体动作评价方法、评价装置及评价系统 |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34120699A patent/JP2001157977A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018016461A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | Groove X株式会社 | スキンシップを理解する自律行動型ロボット |
JPWO2018016461A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2018-07-26 | Groove X株式会社 | スキンシップを理解する自律行動型ロボット |
GB2567586A (en) * | 2016-07-20 | 2019-04-17 | Groove X Inc | Autonmous-behavior-type robot that understands emotional communication through physical contact |
US11285614B2 (en) | 2016-07-20 | 2022-03-29 | Groove X, Inc. | Autonomously acting robot that understands physical contact |
WO2020013007A1 (ja) * | 2018-07-12 | 2020-01-16 | ソニー株式会社 | 制御装置、制御方法、及びプログラム |
CN112861804A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-05-28 | 上海庞勃特科技有限公司 | 一种人体动作评价方法、评价装置及评价系统 |
CN112861804B (zh) * | 2021-03-17 | 2025-03-07 | 上海创屹科技有限公司 | 一种人体动作评价方法、评价装置及评价系统 |
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