JP2001147601A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2001147601A JP2001147601A JP2000267512A JP2000267512A JP2001147601A JP 2001147601 A JP2001147601 A JP 2001147601A JP 2000267512 A JP2000267512 A JP 2000267512A JP 2000267512 A JP2000267512 A JP 2000267512A JP 2001147601 A JP2001147601 A JP 2001147601A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- tension
- roll
- displaced
- transfer belt
- Prior art date
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- Pending
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- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無端ベルトを支持するロールの1つを変位さ
せてそのベルトの走行状態を調節する画像形成装置にお
いて、そのロールの変位動作により発生する無端ベルト
の張力変化によって起こるベルトねじれを防止できるよ
うにする。 【解決手段】 無端ベルト21を支持する複数のロール
のうち1つ(駆動ロール22)を調節方向J,Kに変位
させてそのベルト21の走行状態を調節するベルト走行
調節機構20がある場合、このベルト走行調節機構20
によるロール22の変位動作に伴って発生する無端ベル
ト21の張力変化を、そのベルト21の幅方向に沿って
当接している接触体(テンションロール25)を補正方
向L,Mに変位させることにより補正する張力補正機構
60を設けた。
せてそのベルトの走行状態を調節する画像形成装置にお
いて、そのロールの変位動作により発生する無端ベルト
の張力変化によって起こるベルトねじれを防止できるよ
うにする。 【解決手段】 無端ベルト21を支持する複数のロール
のうち1つ(駆動ロール22)を調節方向J,Kに変位
させてそのベルト21の走行状態を調節するベルト走行
調節機構20がある場合、このベルト走行調節機構20
によるロール22の変位動作に伴って発生する無端ベル
ト21の張力変化を、そのベルト21の幅方向に沿って
当接している接触体(テンションロール25)を補正方
向L,Mに変位させることにより補正する張力補正機構
60を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置
に係り、特に、複数のロールに張架されて回転走行し、
その走行状態の正確さが高度に要求される無端ベルトを
備えた画像形成装置に関するものである。
タ、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置
に係り、特に、複数のロールに張架されて回転走行し、
その走行状態の正確さが高度に要求される無端ベルトを
備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置にお
いては、例えば図24に示すように、複数のロール10
1、102、103に無端ベルト200を張架して矢印
e方向に回転走行させるベルト走行装置を適用し、電子
写真方式により感光ドラム等に形成した画像(トナー
像)を無端ベルト200の表面に一旦転写して担持させ
た後にそのベルト200と合流するように搬送される記
録用紙等の記録シートに再転写する、いわゆる中間転写
ベルト機構として利用している。
いては、例えば図24に示すように、複数のロール10
1、102、103に無端ベルト200を張架して矢印
e方向に回転走行させるベルト走行装置を適用し、電子
写真方式により感光ドラム等に形成した画像(トナー
像)を無端ベルト200の表面に一旦転写して担持させ
た後にそのベルト200と合流するように搬送される記
録用紙等の記録シートに再転写する、いわゆる中間転写
ベルト機構として利用している。
【0003】この他にも、上記ベルト走行装置を、電子
写真方式により画像情報に応じた静電潜像およびそのト
ナー像を無端ベルトの表面に形成する感光ベルト機構と
して利用したり、あるいは、画像を最終的に転写する記
録シートを無端ベルトの表面に吸着保持させて画像が形
成される感光ドラム等の転写位置まで搬送し、その画像
を感光体ドラム等から記録シート側に転写させて排出す
るシート搬送転写ベルト機構として利用することが知ら
れている。
写真方式により画像情報に応じた静電潜像およびそのト
ナー像を無端ベルトの表面に形成する感光ベルト機構と
して利用したり、あるいは、画像を最終的に転写する記
録シートを無端ベルトの表面に吸着保持させて画像が形
成される感光ドラム等の転写位置まで搬送し、その画像
を感光体ドラム等から記録シート側に転写させて排出す
るシート搬送転写ベルト機構として利用することが知ら
れている。
【0004】ところで、このようなベルト走行装置を利
用する画像形成装置にあっては、その無端ベルトを支持
するロールやベルトの製造誤差、ロールの平行度の誤
差、各ロールの一端部と他端部においてベルトに与えら
れる張力の相違などにより、無端ベルト200がロール
の軸方向(ベルトの幅方向に相当する)に移動した状態
で走行する蛇行現象が発生したり、あるいは、無端ベル
ト200が各ロール101、102、103に対して直
角の方向に走行せず傾いて走行するようになり、その無
端ベルト200全体が図25に示すように「8の字」状
にねじれた状態で走行するねじれ現象が発生することが
ある。そして、この蛇行現象やねじれ現象が発生した状
態で無端ベルトが走行した場合には、蛇行現象にあって
は画像が無端ベルトや記録シートの正規の位置に転写さ
れず、また、ねじれ現象にあっては中間転写ベルトとし
ての無端ベルトに感光ドラムから転写される画像が歪ん
でしまったり、無端ベルトに転写された後に記録シート
に再転写される画像もスキューが大きいものとなるとい
う問題があった。このような問題は、複数色のトナー像
を重ねて形成するカラー画像において色ずれや色むら等
の画質欠陥が発生するという新たな問題も誘発してい
る。
用する画像形成装置にあっては、その無端ベルトを支持
するロールやベルトの製造誤差、ロールの平行度の誤
差、各ロールの一端部と他端部においてベルトに与えら
れる張力の相違などにより、無端ベルト200がロール
の軸方向(ベルトの幅方向に相当する)に移動した状態
で走行する蛇行現象が発生したり、あるいは、無端ベル
ト200が各ロール101、102、103に対して直
角の方向に走行せず傾いて走行するようになり、その無
端ベルト200全体が図25に示すように「8の字」状
にねじれた状態で走行するねじれ現象が発生することが
ある。そして、この蛇行現象やねじれ現象が発生した状
態で無端ベルトが走行した場合には、蛇行現象にあって
は画像が無端ベルトや記録シートの正規の位置に転写さ
れず、また、ねじれ現象にあっては中間転写ベルトとし
ての無端ベルトに感光ドラムから転写される画像が歪ん
でしまったり、無端ベルトに転写された後に記録シート
に再転写される画像もスキューが大きいものとなるとい
う問題があった。このような問題は、複数色のトナー像
を重ねて形成するカラー画像において色ずれや色むら等
の画質欠陥が発生するという新たな問題も誘発してい
る。
【0005】このような問題を解決するために、本出願
人は、無端ベルトが蛇行走行したりあるいはねじれ走行
している場合に、その無端ベルトを支持して回転走行さ
せる駆動ロールの一端部や、画像を記録シートに転写す
る二次転写位置にあって無端ベルトを支持するバックア
ップロールの一端部を、偏心カム機構等により上方向又
は下方向に変位させてロール全体を傾かせるように構成
した画像形成装置を提案している(特開平10−260
590号公報など)。
人は、無端ベルトが蛇行走行したりあるいはねじれ走行
している場合に、その無端ベルトを支持して回転走行さ
せる駆動ロールの一端部や、画像を記録シートに転写す
る二次転写位置にあって無端ベルトを支持するバックア
ップロールの一端部を、偏心カム機構等により上方向又
は下方向に変位させてロール全体を傾かせるように構成
した画像形成装置を提案している(特開平10−260
590号公報など)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しなしながら、無端ベ
ルトを支持するロールの1つを上方向や下方向に傾かせ
るように変位させた場合には、無端ベルトの張力が変化
し、この張力の変化によりベルトがねじれてしまうとい
う問題が発生することがある。その際の張力変化は、図
18bに示すように、例えばロール101の一端部を上
方向(白抜きの矢印)Yuに傾けた際にはその上方に傾
けた側の無端ベルト部分200aにかかる張力が平常時
よりも強くなり、反対に下方向(斜線付の矢印)Ydに
傾けた場合にはその下方に傾けた側の無端ベルト部分2
00aにかかる張力が平常時よりも弱くなるというもの
である。このような課題は、本出願人が特許出願(特願
平10−243573号)により示した画像形成装置の
場合においても同様に発生するおそれがある。
ルトを支持するロールの1つを上方向や下方向に傾かせ
るように変位させた場合には、無端ベルトの張力が変化
し、この張力の変化によりベルトがねじれてしまうとい
う問題が発生することがある。その際の張力変化は、図
18bに示すように、例えばロール101の一端部を上
方向(白抜きの矢印)Yuに傾けた際にはその上方に傾
けた側の無端ベルト部分200aにかかる張力が平常時
よりも強くなり、反対に下方向(斜線付の矢印)Ydに
傾けた場合にはその下方に傾けた側の無端ベルト部分2
00aにかかる張力が平常時よりも弱くなるというもの
である。このような課題は、本出願人が特許出願(特願
平10−243573号)により示した画像形成装置の
場合においても同様に発生するおそれがある。
【0007】本発明の目的は、無端ベルトを支持するロ
ールの1つを変位させてそのベルトの走行状態を調整す
る場合、そのロールの変位動作により発生する無端ベル
トの張力変化によって起こるベルトねじれを防止するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
ールの1つを変位させてそのベルトの走行状態を調整す
る場合、そのロールの変位動作により発生する無端ベル
トの張力変化によって起こるベルトねじれを防止するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像形成装置は、画像情報に応じた画像を形成する
装置であって、回転自在に支持される複数のロールと、
この複数のロールに張架されて走行する無端ベルトと、
前記1つのロールの少なくとも一端部を変位させて前記
無端ベルトの走行状態を調整するベルト走行調整機構
と、このベルト走行調整機構によるロールの変位動作に
伴って発生する前記無端ベルトの張力変化を、そのベル
トの幅方向に沿って当接している接触体を変位させて補
正する張力補正機構とを備えていることを特徴とするも
のである。
明の画像形成装置は、画像情報に応じた画像を形成する
装置であって、回転自在に支持される複数のロールと、
この複数のロールに張架されて走行する無端ベルトと、
前記1つのロールの少なくとも一端部を変位させて前記
無端ベルトの走行状態を調整するベルト走行調整機構
と、このベルト走行調整機構によるロールの変位動作に
伴って発生する前記無端ベルトの張力変化を、そのベル
トの幅方向に沿って当接している接触体を変位させて補
正する張力補正機構とを備えていることを特徴とするも
のである。
【0009】この画像形成装置においては、ベルト走行
調整機構によるロールの変位動作を実行した際に、張力
補正機構の接触体が所望の方向に変位することにより、
前記ロールの変位動作に伴って発生する無端ベルトの張
力の変化が補正される(打ち消される)。すなわち、張
力補正機構は、前記ロールの変位動作により張力が強ま
った場合にはその張力が弱まる方向に接触体を変位さ
せ、一方、そのロールの変位動作により張力が弱まった
場合にはその張力が強まる方向に接触体を変位させるよ
うにする。
調整機構によるロールの変位動作を実行した際に、張力
補正機構の接触体が所望の方向に変位することにより、
前記ロールの変位動作に伴って発生する無端ベルトの張
力の変化が補正される(打ち消される)。すなわち、張
力補正機構は、前記ロールの変位動作により張力が強ま
った場合にはその張力が弱まる方向に接触体を変位さ
せ、一方、そのロールの変位動作により張力が弱まった
場合にはその張力が強まる方向に接触体を変位させるよ
うにする。
【0010】上記張力補正機構における接触体として
は、ベルトの幅方向に沿って当接しており変位すること
によりベルトの張力変化を補正できるものであれば制約
されることなく適用可能であり、新たな接触体を付加す
ることも可能であるが、好ましくは既存の部品を利用す
るとよい。例えば、無端ベルトを支持する複数のロール
のうちでベルト走行調整機構により変位させられるロー
ル以外の少なくとも1つのロールや、無端ベルトに圧接
されるブレードである。接触体がロールである場合に
は、そのロールの一端部をベルトの張力変化を補正し得
る所定の方向に変位させるように構成すればよい。ま
た、接触体がブレードである場合には、そのブレードの
ベルト面に対する当接圧をベルトの張力変化を補正し得
る所定の状態に変化させるように変位させるように構成
すればよい。このようなブレードとしては、クリーニン
グブレードが挙げられる。
は、ベルトの幅方向に沿って当接しており変位すること
によりベルトの張力変化を補正できるものであれば制約
されることなく適用可能であり、新たな接触体を付加す
ることも可能であるが、好ましくは既存の部品を利用す
るとよい。例えば、無端ベルトを支持する複数のロール
のうちでベルト走行調整機構により変位させられるロー
ル以外の少なくとも1つのロールや、無端ベルトに圧接
されるブレードである。接触体がロールである場合に
は、そのロールの一端部をベルトの張力変化を補正し得
る所定の方向に変位させるように構成すればよい。ま
た、接触体がブレードである場合には、そのブレードの
ベルト面に対する当接圧をベルトの張力変化を補正し得
る所定の状態に変化させるように変位させるように構成
すればよい。このようなブレードとしては、クリーニン
グブレードが挙げられる。
【0011】また、この張力補正機構は、ベルト走行調
整機構によるロールの変位動作を先に実行させた後に、
そのときの無端ベルトに張力の変化(又はねじれ)が発
生しているか否かを検知してから作動するように制御し
てもよいが、望ましくは、ベルト走行調整機構の変位動
作と連動して作動するように制御するとよい。この場合
には、ベルトの張力変化に素早く対応することができる
ようになることに加え、ベルト走行調整機構によるベル
ト走行状態の調整範囲を向上させたり、その調整速度を
向上させることができるようになる。
整機構によるロールの変位動作を先に実行させた後に、
そのときの無端ベルトに張力の変化(又はねじれ)が発
生しているか否かを検知してから作動するように制御し
てもよいが、望ましくは、ベルト走行調整機構の変位動
作と連動して作動するように制御するとよい。この場合
には、ベルトの張力変化に素早く対応することができる
ようになることに加え、ベルト走行調整機構によるベル
ト走行状態の調整範囲を向上させたり、その調整速度を
向上させることができるようになる。
【0012】さらに、本発明の画像形成装置は、前記ベ
ルト走行調整機構が、前記変位させるロールを前記無端
ベルトの当該ロールと当該ロールのベルト走行方向の前
後に位置する各ロールとの間におけるベルト周長が変化
する方向に変位させるように構成され、かつ、前記張力
補正機構が、前記接触体として前記無端ベルトに張力を
付与する張力付与ロールを使用するとともに、その張力
付与ロールを当該ロールに前記無端ベルトの側端部が走
行時に最初に接触する入射位置に対して当該無端ベルト
の側端部が当該ロールから離れる出射位置が前記ベルト
走行調整機構の変位動作により調整する当該無端ベルト
の変位方向と同じ方向にずれた位置関係となる方向に変
位させるように構成されるものであってもよい。
ルト走行調整機構が、前記変位させるロールを前記無端
ベルトの当該ロールと当該ロールのベルト走行方向の前
後に位置する各ロールとの間におけるベルト周長が変化
する方向に変位させるように構成され、かつ、前記張力
補正機構が、前記接触体として前記無端ベルトに張力を
付与する張力付与ロールを使用するとともに、その張力
付与ロールを当該ロールに前記無端ベルトの側端部が走
行時に最初に接触する入射位置に対して当該無端ベルト
の側端部が当該ロールから離れる出射位置が前記ベルト
走行調整機構の変位動作により調整する当該無端ベルト
の変位方向と同じ方向にずれた位置関係となる方向に変
位させるように構成されるものであってもよい。
【0013】この場合には、ベルト走行調整機構の変位
させるロールが上記ベルト長の変化する方向に変位する
と、張力補正機構の張力付与ロールが無端ベルトの張力
変化を補正するように作用するようになるが、その際、
当該張力付与ロールは上記入射位置に対する出射位置が
上記のごときの位置関係となる方向に変位するため、上
記無端ベルトの張力変化をある程度補正するように機能
することに加え、特に無端ベルトをベルト走行調整機構
による調整方向と一致する方向に変位させてその調整作
用を促進させるように機能する。
させるロールが上記ベルト長の変化する方向に変位する
と、張力補正機構の張力付与ロールが無端ベルトの張力
変化を補正するように作用するようになるが、その際、
当該張力付与ロールは上記入射位置に対する出射位置が
上記のごときの位置関係となる方向に変位するため、上
記無端ベルトの張力変化をある程度補正するように機能
することに加え、特に無端ベルトをベルト走行調整機構
による調整方向と一致する方向に変位させてその調整作
用を促進させるように機能する。
【0014】なお、上記したような無端ベルトは、中間
転写ベルトのほか、電子写真方式に使用される感光ベル
トや、画像の転写位置まで記録シートを吸着して搬送す
るシート搬送転写ベルトなどであってもよい。また、こ
のベルト走行調整機構および張力補正機構を兼備する画
像形成装置は、複数色のトナー像を1色ずつ転写して重
ね合わせることによりカラー画像を形成する方式のカラ
ー画像形成装置に適用すると、前述したような色ずれや
色むらという問題が発生し難くなるため特に有益であ
る。
転写ベルトのほか、電子写真方式に使用される感光ベル
トや、画像の転写位置まで記録シートを吸着して搬送す
るシート搬送転写ベルトなどであってもよい。また、こ
のベルト走行調整機構および張力補正機構を兼備する画
像形成装置は、複数色のトナー像を1色ずつ転写して重
ね合わせることによりカラー画像を形成する方式のカラ
ー画像形成装置に適用すると、前述したような色ずれや
色むらという問題が発生し難くなるため特に有益であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1及び図2
は、本発明の第1の実施形態を示すものであり、図1は
この実施形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す概
略説明図、図2はその画像形成装置で採用する中間転写
ベルト機構を示す説明図である。
は、本発明の第1の実施形態を示すものであり、図1は
この実施形態1に係る画像形成装置の全体構成を示す概
略説明図、図2はその画像形成装置で採用する中間転写
ベルト機構を示す説明図である。
【0016】この実施形態1の画像形成装置は、4つの
作像ユニット10Y、10M、10C、10Kによって
個別に形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(k)の4色のトナー像を、中間転
写ベルト機構20の中間転写ベルト21の表面に重ね合
わせるように一次転写させた後、その中間転写ベルト2
1から記録シートP側に二次転写させることにより、い
わゆるフルカラー画像を形成することが可能なカラー画
像形成装置である。また、この装置は、4つの作像ユニ
ットのうちブラック用作像ユニット10Kのみを作動さ
せることにより白黒画像を形成することも可能である。
作像ユニット10Y、10M、10C、10Kによって
個別に形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(k)の4色のトナー像を、中間転
写ベルト機構20の中間転写ベルト21の表面に重ね合
わせるように一次転写させた後、その中間転写ベルト2
1から記録シートP側に二次転写させることにより、い
わゆるフルカラー画像を形成することが可能なカラー画
像形成装置である。また、この装置は、4つの作像ユニ
ットのうちブラック用作像ユニット10Kのみを作動さ
せることにより白黒画像を形成することも可能である。
【0017】作像ユニット10はいずれも、電子写真プ
ロセスによりトナー像を形成するものであり、基本的
に、感光ドラム11、帯電器(帯電ロール)12、潜像
形成装置13、現像器14、転写器(転写ロール)15
およびドラム用クリーナ16を同様に備えている。そし
て、この各作像ユニット10によれば、矢印方向Aに回
転する感光ドラム11が、帯電器12によって一様に帯
電処理された後、その帯電表面に潜像形成装置13から
色分解された画像データに応じたレーザビーム(点線矢
印)が走査露光されることによって静電潜像が書きこま
れ、しかる後、その潜像が現像装置14から供給される
現像剤により現像されてトナー像となり、最後に、その
トナー像が感光ドラム11と転写器15の間を通過する
中間転写ベルト21の表面に静電的に一次転写されるよ
うになっている。また、転写後の感光ドラム11の表面
は、ドラム用クリーナ16のブレードによって清掃され
るようになっている。
ロセスによりトナー像を形成するものであり、基本的
に、感光ドラム11、帯電器(帯電ロール)12、潜像
形成装置13、現像器14、転写器(転写ロール)15
およびドラム用クリーナ16を同様に備えている。そし
て、この各作像ユニット10によれば、矢印方向Aに回
転する感光ドラム11が、帯電器12によって一様に帯
電処理された後、その帯電表面に潜像形成装置13から
色分解された画像データに応じたレーザビーム(点線矢
印)が走査露光されることによって静電潜像が書きこま
れ、しかる後、その潜像が現像装置14から供給される
現像剤により現像されてトナー像となり、最後に、その
トナー像が感光ドラム11と転写器15の間を通過する
中間転写ベルト21の表面に静電的に一次転写されるよ
うになっている。また、転写後の感光ドラム11の表面
は、ドラム用クリーナ16のブレードによって清掃され
るようになっている。
【0018】また、中間転写ベルト機構20は、無端ベ
ルトとしての中間転写ベルト21が、駆動ロール22、
アイドルロール23、従動ロール24、テンションロー
ル(張力付与ロール)25、プリロール26およびバッ
クアップロール27に張架されて前記駆動ロール22の
回転動力によって矢印B方向に回転走行するようになっ
ている。各ロールはいずれも軸受によって回転自在に支
持されている。図1中の符号28は中間転写ベルトのベ
ルト用クリーナ、29は中間転写ベルトの側端部に形成
されるベルトホームマークの有無やベルトエッジ(端縁
部)の位置を検出する検知装置、29aはそのセンサ部
である。
ルトとしての中間転写ベルト21が、駆動ロール22、
アイドルロール23、従動ロール24、テンションロー
ル(張力付与ロール)25、プリロール26およびバッ
クアップロール27に張架されて前記駆動ロール22の
回転動力によって矢印B方向に回転走行するようになっ
ている。各ロールはいずれも軸受によって回転自在に支
持されている。図1中の符号28は中間転写ベルトのベ
ルト用クリーナ、29は中間転写ベルトの側端部に形成
されるベルトホームマークの有無やベルトエッジ(端縁
部)の位置を検出する検知装置、29aはそのセンサ部
である。
【0019】この中間転写ベルト機構20の中間転写ベ
ルト21に多重転写されたトナー像は、バックアップロ
ール27と対向して配置される二次転写ロール30と対
向する二次転写位置まで搬送される。そして、中間転写
ベルト21上のトナー像は、このトナー像の作像および
転写タイミングに合わせて収容トレイ31から送出しロ
ール32やレジストロール33等が配されたシート搬送
路を通して二次転写位置まで搬送される記録シートPに
対し、静電的に二次転写される。図1中の一点鎖線は記
録シートPの搬送経路を示す。そして、トナー像が転写
された記録シートPは、ロールニップ式の定着装置35
における加熱ロール36と加圧ロール37のニップ部を
通過するように送られてトナー像の熱定着処理がされた
後、排出ロール38によって装置本体の外に排出される
ようになっている。以上のプロセスを経ることにより記
録シートPにカラー画像が形成される。
ルト21に多重転写されたトナー像は、バックアップロ
ール27と対向して配置される二次転写ロール30と対
向する二次転写位置まで搬送される。そして、中間転写
ベルト21上のトナー像は、このトナー像の作像および
転写タイミングに合わせて収容トレイ31から送出しロ
ール32やレジストロール33等が配されたシート搬送
路を通して二次転写位置まで搬送される記録シートPに
対し、静電的に二次転写される。図1中の一点鎖線は記
録シートPの搬送経路を示す。そして、トナー像が転写
された記録シートPは、ロールニップ式の定着装置35
における加熱ロール36と加圧ロール37のニップ部を
通過するように送られてトナー像の熱定着処理がされた
後、排出ロール38によって装置本体の外に排出される
ようになっている。以上のプロセスを経ることにより記
録シートPにカラー画像が形成される。
【0020】そして、この実施形態における前記中間転
写ベルト機構20には、図2に示すように、その駆動ロ
ール22の一端部を一定の調整方向J,Kに変位させる
ことにより中間転写ベルト21の走行状態を調整するベ
ルト走行調整機構(以後、「ステアリング機構」とも言
う)50が設けられているとともに、そのテンションロ
ール25の一端部を所定の補正方向L,Mに沿って変位
させることにより上記ベルト走行調整機構50による駆
動ロール22の変位動作に伴って発生する中間転写ベル
ト21の張力変化を補正する張力補正機構60が設けら
れている。
写ベルト機構20には、図2に示すように、その駆動ロ
ール22の一端部を一定の調整方向J,Kに変位させる
ことにより中間転写ベルト21の走行状態を調整するベ
ルト走行調整機構(以後、「ステアリング機構」とも言
う)50が設けられているとともに、そのテンションロ
ール25の一端部を所定の補正方向L,Mに沿って変位
させることにより上記ベルト走行調整機構50による駆
動ロール22の変位動作に伴って発生する中間転写ベル
ト21の張力変化を補正する張力補正機構60が設けら
れている。
【0021】図3a、bは、そのステアリング機構50
が設けられた駆動ロール22と張力補正手段60が設け
られたテンションロール25を示すものである。
が設けられた駆動ロール22と張力補正手段60が設け
られたテンションロール25を示すものである。
【0022】駆動ロール22は、ロール本体22aが固
着されたロール軸22bが、駆動ロールユニット筐体4
1に軸受41a,41bを介して回転自在に支持されて
いる。駆動ロールユニット筐体41は、ロール軸方向の
一端部側となる下部位置において固定フレーム40に揺
動自在なブラケット40aに軸支されているとともに、
その他端部側となる位置において後述するステアリング
機構50により支持されている。そして、駆動ロール2
2は、駆動モータ42の回転動力が、駆動モータ42の
出力軸に取り付けられた駆動ギア43とロール軸22b
に取り付けられた受動ギア44とが噛み合うギア列によ
り伝えられて回転するようになっている。また、この駆
動ロール22は、そのロール軸22bに取り付けられた
図示しないロータリーエンコーダ等の回転数検出機構に
よりその回転数が検出され、その検出情報に基づいて駆
動モータ42の回転状態がフィードバック制御されるこ
とにより、安定して回転するようになっている。
着されたロール軸22bが、駆動ロールユニット筐体4
1に軸受41a,41bを介して回転自在に支持されて
いる。駆動ロールユニット筐体41は、ロール軸方向の
一端部側となる下部位置において固定フレーム40に揺
動自在なブラケット40aに軸支されているとともに、
その他端部側となる位置において後述するステアリング
機構50により支持されている。そして、駆動ロール2
2は、駆動モータ42の回転動力が、駆動モータ42の
出力軸に取り付けられた駆動ギア43とロール軸22b
に取り付けられた受動ギア44とが噛み合うギア列によ
り伝えられて回転するようになっている。また、この駆
動ロール22は、そのロール軸22bに取り付けられた
図示しないロータリーエンコーダ等の回転数検出機構に
よりその回転数が検出され、その検出情報に基づいて駆
動モータ42の回転状態がフィードバック制御されるこ
とにより、安定して回転するようになっている。
【0023】この駆動ロール22(厳密には駆動ロール
ユニット筐体41)に設けられたステアリング機構50
は、ステッピングモータ等のステアリング用モータ51
と、そのモータ51の出力軸51aに取り付けられた偏
心カム52と、この偏心カム52が当接するようにユニ
ット筐体41の側面から軸方向に突出する支持軸45に
取り付けられたカムフロワー53とを備えている。そし
て、偏心カム52がステアリング用モータ51の駆動力
により基準位置X0(θ=0°)から±方向に角度θだ
け回転することにより(図3c)、図4に示すように一
定したカム変位量が得られ、これにより、そのカム変位
量に応じた距離だけ駆動ロールユニット筐体41、ひい
ては駆動ロール22を調整方向J,Kに変位させるよう
になっている。この実施形態では、駆動ロール22の変
位方向である調整方向J,Kを装置の上下方向に設定し
ており、具体的にはその調整方向Jを「上方向」と、調
整方向Kを「下方向」としている。
ユニット筐体41)に設けられたステアリング機構50
は、ステッピングモータ等のステアリング用モータ51
と、そのモータ51の出力軸51aに取り付けられた偏
心カム52と、この偏心カム52が当接するようにユニ
ット筐体41の側面から軸方向に突出する支持軸45に
取り付けられたカムフロワー53とを備えている。そし
て、偏心カム52がステアリング用モータ51の駆動力
により基準位置X0(θ=0°)から±方向に角度θだ
け回転することにより(図3c)、図4に示すように一
定したカム変位量が得られ、これにより、そのカム変位
量に応じた距離だけ駆動ロールユニット筐体41、ひい
ては駆動ロール22を調整方向J,Kに変位させるよう
になっている。この実施形態では、駆動ロール22の変
位方向である調整方向J,Kを装置の上下方向に設定し
ており、具体的にはその調整方向Jを「上方向」と、調
整方向Kを「下方向」としている。
【0024】また、テンションロール25は、従来公知
のテンション付与機構46により中間転写ベルト21に
その裏面側から所定のテンションを付与し続ける状態で
支持されており、そのロール本体25aが固着されたロ
ール軸25bの一端側が前記テンション付与機構46の
支持フレーム46aに対して球面軸受41bによって回
転自在かつ傾動可能に支持されているとともに、そのロ
ール軸25bの他端側が軸受41aに回転自在に支持さ
れ、支持フレーム46aに設けた長孔46bに前記軸受
41aを介して上下動可能に遊嵌されている。また、テ
ンションロール25には、中間転写ベルト21の蛇行走
行を抑制するためのベルト端部規制機構47が取り付け
られている。このベルト端部規制機構47は、ベルト端
部が当接して端部位置を規制するようにロール軸45b
に遊嵌されるドーナツ円板状の規制板48と、この規制
板48をロール軸45bの軸方向に容易かつ弾性的に変
位移動させ得るように支持するため、一端が規制板48
に固着されその他端が支持フレーム46aに固着された
スプリング49とで構成されている。符号47aは、規
制板48を最大移動許容位置で止めるためのストッパー
である。
のテンション付与機構46により中間転写ベルト21に
その裏面側から所定のテンションを付与し続ける状態で
支持されており、そのロール本体25aが固着されたロ
ール軸25bの一端側が前記テンション付与機構46の
支持フレーム46aに対して球面軸受41bによって回
転自在かつ傾動可能に支持されているとともに、そのロ
ール軸25bの他端側が軸受41aに回転自在に支持さ
れ、支持フレーム46aに設けた長孔46bに前記軸受
41aを介して上下動可能に遊嵌されている。また、テ
ンションロール25には、中間転写ベルト21の蛇行走
行を抑制するためのベルト端部規制機構47が取り付け
られている。このベルト端部規制機構47は、ベルト端
部が当接して端部位置を規制するようにロール軸45b
に遊嵌されるドーナツ円板状の規制板48と、この規制
板48をロール軸45bの軸方向に容易かつ弾性的に変
位移動させ得るように支持するため、一端が規制板48
に固着されその他端が支持フレーム46aに固着された
スプリング49とで構成されている。符号47aは、規
制板48を最大移動許容位置で止めるためのストッパー
である。
【0025】このテンションロール25に設けられた張
力補正手段60は、基本的に前記ステアリング機構50
とほぼ同じ構成からなるものであり、ステッピングモー
タ等の張力補正用モータ61と、そのモータ61の出力
軸61aに取り付けられた偏心カム62と、この偏心カ
ム62が当接するようにロール軸25bに取り付けられ
たカムフロワー63とを備えている。そして、ステアリ
ング機構50の場合とほぼ同様に、偏心カム62が基準
位置X0(θ=0°)から±方向に角度θだけ回転する
ことにより(図3c)、図4に示すように一定したカム
変位量が得られ、これにより、そのカム変位量に応じた
距離だけロール軸25b、ひいてはテンションロール2
5を補正方向L,Mに変位させるようになっている。こ
の実施形態では、テンションロール25の変位方向であ
る補正方向L,Mを中間転写ベルト21へのテンション
付与の増減を容易に行い得る方向としており、具体的に
は前記テンション付与機構46と相反する方向とし、そ
の補正方向Lを「張力減少方向」、補正方向Mを「張力
増加方向」に設定している。
力補正手段60は、基本的に前記ステアリング機構50
とほぼ同じ構成からなるものであり、ステッピングモー
タ等の張力補正用モータ61と、そのモータ61の出力
軸61aに取り付けられた偏心カム62と、この偏心カ
ム62が当接するようにロール軸25bに取り付けられ
たカムフロワー63とを備えている。そして、ステアリ
ング機構50の場合とほぼ同様に、偏心カム62が基準
位置X0(θ=0°)から±方向に角度θだけ回転する
ことにより(図3c)、図4に示すように一定したカム
変位量が得られ、これにより、そのカム変位量に応じた
距離だけロール軸25b、ひいてはテンションロール2
5を補正方向L,Mに変位させるようになっている。こ
の実施形態では、テンションロール25の変位方向であ
る補正方向L,Mを中間転写ベルト21へのテンション
付与の増減を容易に行い得る方向としており、具体的に
は前記テンション付与機構46と相反する方向とし、そ
の補正方向Lを「張力減少方向」、補正方向Mを「張力
増加方向」に設定している。
【0026】そして、この中間転写ベルト機構20にお
けるステアリング機構50と張力補正手段60は、図2
に示すように、制御部70に接続されており、その制御
部70により各動作が制御されるようになっている。す
なわち、制御部70は、基本的に、前記した検知装置2
9によって得られる中間転写ベルト21のホームマーク
検知情報とベルトエッジ検知情報とによりベルト21の
ウォーク(蛇行)量を算出し、そのウォーク量からステ
アリング機構50のステアリング量(角度α)を求める
とともに張力補正手段60の張力補正角βを求め、その
各スタアリング角度α及び張力補正角βに応じて各モー
タ51、61を作動させるようになっている。検知装置
29は、ベルトホームマークやベルトエッジ位置の検出
が可能な光学式センサやCCD等にて構成されている。
また、制御部は、各種の制御プラグラム等が格納されて
いるROM、検知情報等が取り込まれて記憶されるRA
M、その制御プログラムや検知情報に基づいて演算処理
等を行うCPU等で構成されている。
けるステアリング機構50と張力補正手段60は、図2
に示すように、制御部70に接続されており、その制御
部70により各動作が制御されるようになっている。す
なわち、制御部70は、基本的に、前記した検知装置2
9によって得られる中間転写ベルト21のホームマーク
検知情報とベルトエッジ検知情報とによりベルト21の
ウォーク(蛇行)量を算出し、そのウォーク量からステ
アリング機構50のステアリング量(角度α)を求める
とともに張力補正手段60の張力補正角βを求め、その
各スタアリング角度α及び張力補正角βに応じて各モー
タ51、61を作動させるようになっている。検知装置
29は、ベルトホームマークやベルトエッジ位置の検出
が可能な光学式センサやCCD等にて構成されている。
また、制御部は、各種の制御プラグラム等が格納されて
いるROM、検知情報等が取り込まれて記憶されるRA
M、その制御プログラムや検知情報に基づいて演算処理
等を行うCPU等で構成されている。
【0027】次に、この中間転写ベルト機構20におけ
るステアリング機構50と張力補正手段60の動作につ
いて説明する。図5は、このときの制御手順を示すフロ
ーチャートである。
るステアリング機構50と張力補正手段60の動作につ
いて説明する。図5は、このときの制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【0028】まず、駆動ロール22およびテンションロ
ール25は、平常時には、図6に示すように、駆動ロー
ル22のロール軸が水平基準線(一点鎖線)Hと平行し
た状態となり、テンションロール25のロール軸が中心
基準線(一点鎖線)Oと平行した状態となるようにそれ
ぞれ設定されている。
ール25は、平常時には、図6に示すように、駆動ロー
ル22のロール軸が水平基準線(一点鎖線)Hと平行し
た状態となり、テンションロール25のロール軸が中心
基準線(一点鎖線)Oと平行した状態となるようにそれ
ぞれ設定されている。
【0029】そして、中間転写ベルト機構20はその動
作開始命令を受けると、駆動ロール22が回転駆動する
ことにより中間転写ベルト21が矢印B方向に回転走行
し始める。このとき、検知装置29によって中間転写ベ
ルト21の側端部に形成されたベルトホームマークが検
出された後(ステップ10、以後「S10」のように略
記する)、そのベルトエッジの位置eが検出される(S
11)。制御部70では、その検知情報(特にエッジ位
置の検知情報)に基づいて中間転写ベルト21のウォー
ク量W(=e−p)が算出された後(S12)、ステア
リング機構50のステアリング量S(=k・W)が算出
されてそのステアリング角度α(=ΣS)が算出される
(S13、S14)。この角度αは前記した水平基準線
Hに対する仰角として求められるものであり、その基準
線Hを超えて調整方向J側となる角度がプラスの角度
「+α」として、その基準線Hを超えて調整方向K側と
なる角度がマイナスの角度「−α」として算出される。
前記pはベルトエッジの初期位置、kは予め試験により
求めた換算用の係数を示す。ちなみに、この画像形成装
置においては、算出されたステアリング角度α(その絶
対値)が予め設定されたその角度の閾値αfより小さい
値であるかが判別され(S15)、その閾値αf以上で
ある場合には「ステアリング角度の異常」とみなし(S
18)、ベルト走行機構20の動作を停止させるように
なっている。
作開始命令を受けると、駆動ロール22が回転駆動する
ことにより中間転写ベルト21が矢印B方向に回転走行
し始める。このとき、検知装置29によって中間転写ベ
ルト21の側端部に形成されたベルトホームマークが検
出された後(ステップ10、以後「S10」のように略
記する)、そのベルトエッジの位置eが検出される(S
11)。制御部70では、その検知情報(特にエッジ位
置の検知情報)に基づいて中間転写ベルト21のウォー
ク量W(=e−p)が算出された後(S12)、ステア
リング機構50のステアリング量S(=k・W)が算出
されてそのステアリング角度α(=ΣS)が算出される
(S13、S14)。この角度αは前記した水平基準線
Hに対する仰角として求められるものであり、その基準
線Hを超えて調整方向J側となる角度がプラスの角度
「+α」として、その基準線Hを超えて調整方向K側と
なる角度がマイナスの角度「−α」として算出される。
前記pはベルトエッジの初期位置、kは予め試験により
求めた換算用の係数を示す。ちなみに、この画像形成装
置においては、算出されたステアリング角度α(その絶
対値)が予め設定されたその角度の閾値αfより小さい
値であるかが判別され(S15)、その閾値αf以上で
ある場合には「ステアリング角度の異常」とみなし(S
18)、ベルト走行機構20の動作を停止させるように
なっている。
【0030】続いて、このステアリング角度αが求めら
れると、制御部70において張力補正手段60の張力補
正角β(=h・α)が算出される(S16)。この補正
角βは前記した中心基準線Oに対する仰角として求めら
れるものであり、その基準線Oを超えて補正方向L側と
なる角度がプラスの角度「+β」として、そのその基準
線Oを超えて補正方向M側となる角度がマイナスの角度
「−β」として算出される。前記hは予め試験により求
めた換算用の係数を示す。
れると、制御部70において張力補正手段60の張力補
正角β(=h・α)が算出される(S16)。この補正
角βは前記した中心基準線Oに対する仰角として求めら
れるものであり、その基準線Oを超えて補正方向L側と
なる角度がプラスの角度「+β」として、そのその基準
線Oを超えて補正方向M側となる角度がマイナスの角度
「−β」として算出される。前記hは予め試験により求
めた換算用の係数を示す。
【0031】このようにしてステアリング角度αと張力
補正角βが算出されると、制御部70からステアリング
機構50と張力補正機構60にそれぞれ動作実行の制御
命令が出され、これにより、各モータ51、61がほぼ
同時に所定の方向に所定の角度だけ回転する(S1
7)。この結果、偏心カム52、62が回動するため、
駆動ロール22とテンションロール25が水平基準線O
に対して所定の角度α、βだけ傾動することになる。
補正角βが算出されると、制御部70からステアリング
機構50と張力補正機構60にそれぞれ動作実行の制御
命令が出され、これにより、各モータ51、61がほぼ
同時に所定の方向に所定の角度だけ回転する(S1
7)。この結果、偏心カム52、62が回動するため、
駆動ロール22とテンションロール25が水平基準線O
に対して所定の角度α、βだけ傾動することになる。
【0032】図7は、ステアリング機構50により駆動
ロール22がステアリング角度αに応じて傾動した場合
(ただし、テンションロール22は傾動せず水平状態に
ある場合)における中間転写ベルト21の挙動状態を示
すものである。
ロール22がステアリング角度αに応じて傾動した場合
(ただし、テンションロール22は傾動せず水平状態に
ある場合)における中間転写ベルト21の挙動状態を示
すものである。
【0033】すなわち、同図aに示すように駆動ロール
22がステアリング角度+αだけ傾動させられて調整方
向Jに変位した場合には、中間転写ベルト21は、図中
の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向J
に変位した駆動ロール22の端部側にむけて変位しなが
ら走行し始める。逆に、同図bに示すように駆動ロール
22がステアリング角度−αだけ傾動させられて調整方
向Kに変位した場合には、中間転写ベルト21は、図中
の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向K
に変位した駆動ロール22の端部側とは反対側の端部側
(相対的に高い位置にある端部側)にむけて変位しなが
ら走行し始める。ちなみに、このステアリング機構50
により駆動ロール22が調整方向J,Kに変位させられ
た場合には、そのいずれの場合であっても駆動ロール2
2が変位したときに通過する中間転写ベルト21の部分
が1周して再度その駆動ロール22を通過した時点で、
その駆動ロール22をそれぞれの方向に傾動させた分に
見合うだけ中間転写ベルト21の全体がそのロール軸2
2b方向に完全に移動して走行するようになる。したが
って、ステアリング機構50によるベルトの走行状態の
調整にはベルト1回転分の時間が必要となる。
22がステアリング角度+αだけ傾動させられて調整方
向Jに変位した場合には、中間転写ベルト21は、図中
の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向J
に変位した駆動ロール22の端部側にむけて変位しなが
ら走行し始める。逆に、同図bに示すように駆動ロール
22がステアリング角度−αだけ傾動させられて調整方
向Kに変位した場合には、中間転写ベルト21は、図中
の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向K
に変位した駆動ロール22の端部側とは反対側の端部側
(相対的に高い位置にある端部側)にむけて変位しなが
ら走行し始める。ちなみに、このステアリング機構50
により駆動ロール22が調整方向J,Kに変位させられ
た場合には、そのいずれの場合であっても駆動ロール2
2が変位したときに通過する中間転写ベルト21の部分
が1周して再度その駆動ロール22を通過した時点で、
その駆動ロール22をそれぞれの方向に傾動させた分に
見合うだけ中間転写ベルト21の全体がそのロール軸2
2b方向に完全に移動して走行するようになる。したが
って、ステアリング機構50によるベルトの走行状態の
調整にはベルト1回転分の時間が必要となる。
【0034】ここで、ステアリング機構50により駆動
ロール22がステアリング角度αに応じて傾動させられ
た場合には、従来技術のところで述べたように、駆動ロ
ール22が上方向である調整方向Jに変位すると、中間
転写ベルト21はその駆動ロール22が傾動した部分の
張力が平常時よりも強くなり、その結果、ベルト全体の
張力バランスがくずれてベルト21がねじれることがあ
る。また、駆動ロール22が下方向である調整方向Kに
変位すると、中間転写ベルト21はその駆動ロール22
が傾動した部分の張力が平常時よりも弱くなり、その結
果、ベルト全体の張力バランスがくずれてベルト21が
ねじれることがある。
ロール22がステアリング角度αに応じて傾動させられ
た場合には、従来技術のところで述べたように、駆動ロ
ール22が上方向である調整方向Jに変位すると、中間
転写ベルト21はその駆動ロール22が傾動した部分の
張力が平常時よりも強くなり、その結果、ベルト全体の
張力バランスがくずれてベルト21がねじれることがあ
る。また、駆動ロール22が下方向である調整方向Kに
変位すると、中間転写ベルト21はその駆動ロール22
が傾動した部分の張力が平常時よりも弱くなり、その結
果、ベルト全体の張力バランスがくずれてベルト21が
ねじれることがある。
【0035】そこで、この画像形成装置では、ステアリ
ング機構50による駆動ロール22の変位動作と連動し
て張力補正機構60が作動してテンションロール25を
所定の補正方向L,Mに変位させ、もって上述したベル
ト張力変化が補正されるようになっている。
ング機構50による駆動ロール22の変位動作と連動し
て張力補正機構60が作動してテンションロール25を
所定の補正方向L,Mに変位させ、もって上述したベル
ト張力変化が補正されるようになっている。
【0036】図8、9は、張力補正機構60によりテン
ションロール25が補正角度βに応じて傾動させられた
場合(ただし、ステアリング機構50による駆動ロール
22の変位動作と連動させて行う場合)における中間転
写ベルト21の挙動状態を示すものである。
ションロール25が補正角度βに応じて傾動させられた
場合(ただし、ステアリング機構50による駆動ロール
22の変位動作と連動させて行う場合)における中間転
写ベルト21の挙動状態を示すものである。
【0037】すなわち、図8に示すように駆動ロール2
2が調整方向Jに変位する際には、テンションロール2
5が補正角度+βだけ傾動させられて補正方向Lに変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、図中の二点
鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向Jに変位
した駆動ロール22の端部側にむけて変位しながら走行
し始めると同時に、中心基準位置Oから補正方向Lに変
位してベルト張力が弱められたテンションロール25の
端側に変位しながら走行するようにもなる。この結果、
駆動ロール22の調整方向Jへの変位動作により、中間
転写ベルト21の変位した駆動ロール22側となる部分
の張力が増加するが、テンションロール25の張力減少
方向である補正方向Lへの変位動作により、その張力変
化が打ち消されて補正されるため、中間転写ベルト21
がねじれることはない。
2が調整方向Jに変位する際には、テンションロール2
5が補正角度+βだけ傾動させられて補正方向Lに変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、図中の二点
鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向Jに変位
した駆動ロール22の端部側にむけて変位しながら走行
し始めると同時に、中心基準位置Oから補正方向Lに変
位してベルト張力が弱められたテンションロール25の
端側に変位しながら走行するようにもなる。この結果、
駆動ロール22の調整方向Jへの変位動作により、中間
転写ベルト21の変位した駆動ロール22側となる部分
の張力が増加するが、テンションロール25の張力減少
方向である補正方向Lへの変位動作により、その張力変
化が打ち消されて補正されるため、中間転写ベルト21
がねじれることはない。
【0038】一方、図9に示すように駆動ロール22が
調整方向Kに変位する際には、テンションロール25が
補正角度−βだけ傾動させられて補正方向M方向に変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、図中の二点
鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向Kに変位
した駆動ロール22の端部側とは反対側の端部側にむけ
て変位しながら走行し始めると同時に、中心基準位置O
から補正方向Mに変位してベルト張力が強められたテン
ションロール25の端部側に変位しながら走行するよう
にもなる。この結果、駆動ロール22の調整方向Kへの
変位動作により、中間転写ベルト21の変位した駆動ロ
ール22側となる部分の張力が弱まるが、テンションロ
ール25の張力増加方向である補正方向Mへの変位動作
により、その張力変化が打ち消されて補正されるため、
中間転写ベルト21がねじれることはない。
調整方向Kに変位する際には、テンションロール25が
補正角度−βだけ傾動させられて補正方向M方向に変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、図中の二点
鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向Kに変位
した駆動ロール22の端部側とは反対側の端部側にむけ
て変位しながら走行し始めると同時に、中心基準位置O
から補正方向Mに変位してベルト張力が強められたテン
ションロール25の端部側に変位しながら走行するよう
にもなる。この結果、駆動ロール22の調整方向Kへの
変位動作により、中間転写ベルト21の変位した駆動ロ
ール22側となる部分の張力が弱まるが、テンションロ
ール25の張力増加方向である補正方向Mへの変位動作
により、その張力変化が打ち消されて補正されるため、
中間転写ベルト21がねじれることはない。
【0039】また、本発明者らの研究によれば、この画
像形成装置は、ステアリング機構50による駆動ロール
22の変位動作と連動して張力補正機構60が作動させ
ることにより、図10に示すように、中間転写ベルト2
1のロール軸方向に対して変位(移動)する変位量Y
が、ステアリング機構50により駆動ロール22のみを
ステアリング角度α分だけ変位させる場合(図中の二点
鎖線)に比べて、多くなる(図中の実線)。すなわち、
同じステアリング角度αに対するステアリング機構50
によるベルト走行状態の調整範囲を向上させることがで
きるようになる。これは、張力補正機構60により変位
させられるテンションロール25が、ステアリング機構
50の動作による中間転写ベルト21の変位動作を促進
するように作用するためであると推察される。
像形成装置は、ステアリング機構50による駆動ロール
22の変位動作と連動して張力補正機構60が作動させ
ることにより、図10に示すように、中間転写ベルト2
1のロール軸方向に対して変位(移動)する変位量Y
が、ステアリング機構50により駆動ロール22のみを
ステアリング角度α分だけ変位させる場合(図中の二点
鎖線)に比べて、多くなる(図中の実線)。すなわち、
同じステアリング角度αに対するステアリング機構50
によるベルト走行状態の調整範囲を向上させることがで
きるようになる。これは、張力補正機構60により変位
させられるテンションロール25が、ステアリング機構
50の動作による中間転写ベルト21の変位動作を促進
するように作用するためであると推察される。
【0040】さらに、この画像形成装置は、図11に示
すように、中間転写ベルト21のロール軸方向に対して
変位する変位量Yが、ベルト回転量に対する変位状態か
ら見ると、ステアリング機構50により駆動ロール22
のみをステアリング角度α分だけ変位させる場合(図中
の二点鎖線)に比べて、短時間で達成される(図中の実
線)。すなわち、ステアリング機構50のみの場合には
ベルトの変位にベルト1回転分だけ必要となるが、張力
補正機構60をステアリング機構50と連動させた場合
にはベルト1回転する前にベルトが移動する。したがっ
て、同じステアリング角度αに対するステアリング機構
50によるベルト走行状態の調整速度を向上させること
ができるようになる。これについても、張力補正機構6
0により変位させられるテンションロール25が、ステ
アリング機構50の動作による中間転写ベルト21の変
位動作を促進するように協働して作用するためであると
推察される。
すように、中間転写ベルト21のロール軸方向に対して
変位する変位量Yが、ベルト回転量に対する変位状態か
ら見ると、ステアリング機構50により駆動ロール22
のみをステアリング角度α分だけ変位させる場合(図中
の二点鎖線)に比べて、短時間で達成される(図中の実
線)。すなわち、ステアリング機構50のみの場合には
ベルトの変位にベルト1回転分だけ必要となるが、張力
補正機構60をステアリング機構50と連動させた場合
にはベルト1回転する前にベルトが移動する。したがっ
て、同じステアリング角度αに対するステアリング機構
50によるベルト走行状態の調整速度を向上させること
ができるようになる。これについても、張力補正機構6
0により変位させられるテンションロール25が、ステ
アリング機構50の動作による中間転写ベルト21の変
位動作を促進するように協働して作用するためであると
推察される。
【0041】この実施形態1の画像形成装置によれば、
中間転写ベルト21が各ロールに対して蛇行したり片寄
って走行することがあっても、ステアリング機構50の
動作によってそのベルトの走行状態が調整され、正常な
走行状態に修正される。しかも、そのステアリング機構
50の動作に連動して張力補正機構60が作動すること
により、ステアリング機構50の動作に伴って発生する
ベルトの張力変化が補正され、その張力変動に起因して
発生するおそれのあるベルトねじれが防止される。この
ため、作像ユニット10で形成されるトナー像は中間転
写ベルト21の正しい転写位置に一次転写されるととも
に、その中間転写ベルト21に転写されたトナー像は次
に記録シートPの正しい転写位置に二次転写される。ま
た、各作像ユニット10から中間転写ベルト21に転写
されるトナー像が歪んでしまうことがなく、また、中間
転写ベルト21から記録シートPに再転写されるトナー
像もスキューが大きいものとなるおそれがない。さら
に、フルカラー画像を形成する場合であっても、中間転
写ベルト21の走行状態の悪さに起因した色ずれや色む
ら等の画質欠陥が発生することもない。
中間転写ベルト21が各ロールに対して蛇行したり片寄
って走行することがあっても、ステアリング機構50の
動作によってそのベルトの走行状態が調整され、正常な
走行状態に修正される。しかも、そのステアリング機構
50の動作に連動して張力補正機構60が作動すること
により、ステアリング機構50の動作に伴って発生する
ベルトの張力変化が補正され、その張力変動に起因して
発生するおそれのあるベルトねじれが防止される。この
ため、作像ユニット10で形成されるトナー像は中間転
写ベルト21の正しい転写位置に一次転写されるととも
に、その中間転写ベルト21に転写されたトナー像は次
に記録シートPの正しい転写位置に二次転写される。ま
た、各作像ユニット10から中間転写ベルト21に転写
されるトナー像が歪んでしまうことがなく、また、中間
転写ベルト21から記録シートPに再転写されるトナー
像もスキューが大きいものとなるおそれがない。さら
に、フルカラー画像を形成する場合であっても、中間転
写ベルト21の走行状態の悪さに起因した色ずれや色む
ら等の画質欠陥が発生することもない。
【0042】[実施の形態2]図12及び図13は、本
発明の第2の実施形態を示すものであり、図12はこの
実施形態2に係る画像形成装置の全体構成を示す概略説
明図、図2はその画像形成装置で採用するシート搬送転
写ベルト機構を示す説明図である。
発明の第2の実施形態を示すものであり、図12はこの
実施形態2に係る画像形成装置の全体構成を示す概略説
明図、図2はその画像形成装置で採用するシート搬送転
写ベルト機構を示す説明図である。
【0043】この実施形態2の画像形成装置は、中間転
写ベルト機構20に代えてシート搬送転写ベルト機構8
0を採用した以外は、実施形態1に係る画像形成装置と
同じ構成からなるものである。すなわち、この画像形成
装置によりフルカラー画像を形成する場合には、4つの
作像ユニット10で個別に形成する4色のトナー像を、
そのシート搬送転写ベルト機構80のシート搬送転写ベ
ルト81の表面に吸着して搬送する記録シートPに対し
て重ね合わせるように順次転写させ、その転写後の記録
シートPを前記シート搬送転写ベルト81から剥離して
転写装置35に送るようになっている。
写ベルト機構20に代えてシート搬送転写ベルト機構8
0を採用した以外は、実施形態1に係る画像形成装置と
同じ構成からなるものである。すなわち、この画像形成
装置によりフルカラー画像を形成する場合には、4つの
作像ユニット10で個別に形成する4色のトナー像を、
そのシート搬送転写ベルト機構80のシート搬送転写ベ
ルト81の表面に吸着して搬送する記録シートPに対し
て重ね合わせるように順次転写させ、その転写後の記録
シートPを前記シート搬送転写ベルト81から剥離して
転写装置35に送るようになっている。
【0044】この実施形態で採用するシート搬送転写ベ
ルト機構80は、概略、無端ベルトとしてのシート搬送
転写ベルト81が、駆動ロール82、従動ロール83お
よびテンションロール85に張架されて前記駆動ロール
82の回転動力によって矢印B方向に回転走行するよう
になっている。各ロールはいずれも軸受によって回転自
在に支持されている。図12中の符号88はシート搬送
転写ベルト81のベルト用クリーナ、89はシート搬送
転写ベルト81の側端部に形成されるベルトホームマー
クの有無やベルトエッジの位置を検出する、センサ部を
含む検知装置である。また、図1中の符号86は、記録
シートPをシート搬送転写ベルト81の表面に静電的に
吸着させるシート吸着装置である。
ルト機構80は、概略、無端ベルトとしてのシート搬送
転写ベルト81が、駆動ロール82、従動ロール83お
よびテンションロール85に張架されて前記駆動ロール
82の回転動力によって矢印B方向に回転走行するよう
になっている。各ロールはいずれも軸受によって回転自
在に支持されている。図12中の符号88はシート搬送
転写ベルト81のベルト用クリーナ、89はシート搬送
転写ベルト81の側端部に形成されるベルトホームマー
クの有無やベルトエッジの位置を検出する、センサ部を
含む検知装置である。また、図1中の符号86は、記録
シートPをシート搬送転写ベルト81の表面に静電的に
吸着させるシート吸着装置である。
【0045】そして、このシート搬送転写ベルト機構8
0には、図13に示すように、実施形態1における中間
転写ベルト機構20とほぼ同様に、その駆動ロール82
の一端部を一定の調整方向J,Kに変位させることによ
りシート搬送転写ベルト81の走行状態を調整するステ
アリング機構50が設けられているとともに、そのテン
ションロール85の一端部を所定の補正方向L,Mに沿
って変位させることにより上記ステアリング機構50に
よる駆動ロール82の変位動作に伴って発生するシート
搬送転写ベルト81の張力変化を補正する張力補正機構
60が設けられている。
0には、図13に示すように、実施形態1における中間
転写ベルト機構20とほぼ同様に、その駆動ロール82
の一端部を一定の調整方向J,Kに変位させることによ
りシート搬送転写ベルト81の走行状態を調整するステ
アリング機構50が設けられているとともに、そのテン
ションロール85の一端部を所定の補正方向L,Mに沿
って変位させることにより上記ステアリング機構50に
よる駆動ロール82の変位動作に伴って発生するシート
搬送転写ベルト81の張力変化を補正する張力補正機構
60が設けられている。
【0046】また、シート搬送転写ベルト機構80にお
ける駆動ロール82、そのステアリング機構50、テン
ションロール85、およびその張力補正手段60につい
てはいずれも、実施形態1における中間転写ベルト機構
20の駆動ロール22、そのステアリング機構50、テ
ンションロール25、およびその張力補正手段60とほ
ぼ同様の構成になっている(図2〜図4参照)。さら
に、このベルト機構80におけるステアリング機構50
と張力補正手段60は、図13に示すように、実施形態
1と同様に、制御部70に接続されており、その制御部
70により各動作が制御されるようになっている。
ける駆動ロール82、そのステアリング機構50、テン
ションロール85、およびその張力補正手段60につい
てはいずれも、実施形態1における中間転写ベルト機構
20の駆動ロール22、そのステアリング機構50、テ
ンションロール25、およびその張力補正手段60とほ
ぼ同様の構成になっている(図2〜図4参照)。さら
に、このベルト機構80におけるステアリング機構50
と張力補正手段60は、図13に示すように、実施形態
1と同様に、制御部70に接続されており、その制御部
70により各動作が制御されるようになっている。
【0047】次に、このシート搬送転写ベルト機構80
におけるステアリング機構50と張力補正手段60の動
作について説明する。
におけるステアリング機構50と張力補正手段60の動
作について説明する。
【0048】この画像形成装置では、ステアリング機構
50による駆動ロール82の変位動作と連動して張力補
正機構60が作動してテンションロール85を所定の補
正方向L,Mに変位させ、もってステアリング機構50
による駆動ロール82の変位動作に伴ない発生するシー
ト搬送転写ベルト81の張力変化が補正されるようにな
っている。このときの各機構50、60による動作内容
は実施形態1と基本的に同じである。
50による駆動ロール82の変位動作と連動して張力補
正機構60が作動してテンションロール85を所定の補
正方向L,Mに変位させ、もってステアリング機構50
による駆動ロール82の変位動作に伴ない発生するシー
ト搬送転写ベルト81の張力変化が補正されるようにな
っている。このときの各機構50、60による動作内容
は実施形態1と基本的に同じである。
【0049】図14、15は、張力補正機構60により
テンションロール85が補正角度βに応じて傾動させら
れた場合(ただし、ステアリング機構50による駆動ロ
ール22の変位動作と連動させて行う場合)におけるシ
ート搬送転写ベルト81の挙動状態を示すものである。
テンションロール85が補正角度βに応じて傾動させら
れた場合(ただし、ステアリング機構50による駆動ロ
ール22の変位動作と連動させて行う場合)におけるシ
ート搬送転写ベルト81の挙動状態を示すものである。
【0050】すなわち、図14に示すように駆動ロール
82がテンション角度+αだけ調整方向Jに変位する際
には、テンションロール85が補正角度+βだけ傾動さ
せられて補正方向Lに変位する。これにより、シート搬
送転写ベルト81は、図中の二点鎖線で示すように水平
基準位置Hから調整方向Jに変位した駆動ロール22の
端部側にむけて変位しながら走行し始めると同時に、中
心基準位置Oから補正方向Lに変位してベルト張力が弱
められたテンションロール85の端側に変位しながら走
行するようにもなる。この結果、駆動ロール82の調整
方向Jへの変位動作により、シート搬送転写ベルト81
の変位した駆動ロール82側となる部分の張力が増加す
るが、テンションロール85の張力減少方向である補正
方向Lへの変位動作により、その張力変化が打ち消され
て補正されるため、ベルト81がねじれることはない。
82がテンション角度+αだけ調整方向Jに変位する際
には、テンションロール85が補正角度+βだけ傾動さ
せられて補正方向Lに変位する。これにより、シート搬
送転写ベルト81は、図中の二点鎖線で示すように水平
基準位置Hから調整方向Jに変位した駆動ロール22の
端部側にむけて変位しながら走行し始めると同時に、中
心基準位置Oから補正方向Lに変位してベルト張力が弱
められたテンションロール85の端側に変位しながら走
行するようにもなる。この結果、駆動ロール82の調整
方向Jへの変位動作により、シート搬送転写ベルト81
の変位した駆動ロール82側となる部分の張力が増加す
るが、テンションロール85の張力減少方向である補正
方向Lへの変位動作により、その張力変化が打ち消され
て補正されるため、ベルト81がねじれることはない。
【0051】一方、図15に示すように駆動ロール82
がテンション角度−αだけ調整方向Kに変位する際に
は、テンションロール25が補正角度−βだけ傾動させ
られて補正方向M方向に変位する。これにより、シート
搬送転写ベルト81は、図中の二点鎖線で示すように水
平基準位置Hから調整方向kに変位した駆動ロール82
の端部側とは反対側の端部側にむけて変位しながら走行
し始めると同時に、中心基準位置Oから補正方向Mに変
位してベルト張力が強められたテンションロール85の
端部側に変位しながら走行するようにもなる。この結
果、駆動ロール82の調整方向Kへの変位動作により、
ベルト81の変位した駆動ロール82側となる部分の張
力が弱まるが、テンションロール85の張力増加方向で
ある補正方向Mへの変位動作により、その張力変化が打
ち消されて補正されるため、ベルト81がねじれること
はない。
がテンション角度−αだけ調整方向Kに変位する際に
は、テンションロール25が補正角度−βだけ傾動させ
られて補正方向M方向に変位する。これにより、シート
搬送転写ベルト81は、図中の二点鎖線で示すように水
平基準位置Hから調整方向kに変位した駆動ロール82
の端部側とは反対側の端部側にむけて変位しながら走行
し始めると同時に、中心基準位置Oから補正方向Mに変
位してベルト張力が強められたテンションロール85の
端部側に変位しながら走行するようにもなる。この結
果、駆動ロール82の調整方向Kへの変位動作により、
ベルト81の変位した駆動ロール82側となる部分の張
力が弱まるが、テンションロール85の張力増加方向で
ある補正方向Mへの変位動作により、その張力変化が打
ち消されて補正されるため、ベルト81がねじれること
はない。
【0052】この実施形態2の画像形成装置によれば、
シート搬送転写ベルト81が各ロールに対して蛇行した
り片寄って走行することがあっても、ステアリング機構
50の動作によってそのベルトの走行状態が調整され、
正常な走行状態に修正される。しかも、そのステアリン
グ機構50の動作に連動して張力補正機構60が作動す
ることにより、ステアリング機構50の動作に伴って発
生するベルトの張力変化が補正され、その張力変動に起
因して発生するおそれのあるベルトねじれが防止され
る。このため、作像ユニット10で形成されるトナー像
は、歪んだりスキューが発生することがなく、シート搬
送転写ベルト81に吸着されて搬送される記録シートP
の正しい転写位置に良好に転写される。さらに、フルカ
ラー画像を形成する場合であっても、ベルト81の走行
状態の悪さに起因した色ずれや色むら等の画質欠陥が発
生することがない。
シート搬送転写ベルト81が各ロールに対して蛇行した
り片寄って走行することがあっても、ステアリング機構
50の動作によってそのベルトの走行状態が調整され、
正常な走行状態に修正される。しかも、そのステアリン
グ機構50の動作に連動して張力補正機構60が作動す
ることにより、ステアリング機構50の動作に伴って発
生するベルトの張力変化が補正され、その張力変動に起
因して発生するおそれのあるベルトねじれが防止され
る。このため、作像ユニット10で形成されるトナー像
は、歪んだりスキューが発生することがなく、シート搬
送転写ベルト81に吸着されて搬送される記録シートP
の正しい転写位置に良好に転写される。さらに、フルカ
ラー画像を形成する場合であっても、ベルト81の走行
状態の悪さに起因した色ずれや色むら等の画質欠陥が発
生することがない。
【0053】[実施の形態3]図16は、本発明の第3
の実施形態を示すものであり、この実施形態3に係る画
像形成装置で採用するベルト走行機構を示す説明図であ
る。この実施形態3の画像形成装置は、例えば、実施形
態2におけるシート搬送転写ベルト機構80に代えて異
なる構成のシート搬送転写ベルト機構90を採用した以
外は、実施形態2に係る画像形成装置と同じ構成からな
るものである。
の実施形態を示すものであり、この実施形態3に係る画
像形成装置で採用するベルト走行機構を示す説明図であ
る。この実施形態3の画像形成装置は、例えば、実施形
態2におけるシート搬送転写ベルト機構80に代えて異
なる構成のシート搬送転写ベルト機構90を採用した以
外は、実施形態2に係る画像形成装置と同じ構成からな
るものである。
【0054】この実施形態3におけるシート搬送転写ベ
ルト機構90は、概略、無端ベルトとしてのシート搬送
転写ベルト91が、駆動ロール92、従動ロール93、
94およびテンションロール95に張架されて前記駆動
ロール92の回転動力によって矢印B方向に回転走行す
るようになっている。各ロールはいずれも軸受によって
回転自在に支持されている。図16中の符号98はシー
ト搬送転写ベルト81に当接するように配置されたクリ
ーニングブレード98aを備えたベルト用クリーナ、9
9はシート搬送転写ベルト91の側端部に形成されるベ
ルトホームマークの有無やベルトエッジの位置を検出す
る、センサ部99aを含む検知装置である。
ルト機構90は、概略、無端ベルトとしてのシート搬送
転写ベルト91が、駆動ロール92、従動ロール93、
94およびテンションロール95に張架されて前記駆動
ロール92の回転動力によって矢印B方向に回転走行す
るようになっている。各ロールはいずれも軸受によって
回転自在に支持されている。図16中の符号98はシー
ト搬送転写ベルト81に当接するように配置されたクリ
ーニングブレード98aを備えたベルト用クリーナ、9
9はシート搬送転写ベルト91の側端部に形成されるベ
ルトホームマークの有無やベルトエッジの位置を検出す
る、センサ部99aを含む検知装置である。
【0055】そして、このシート搬送転写ベルト機構9
0には、実施形態2におけるベルト機構80とほぼ同様
に、その駆動ロール92の一端部を一定の調整方向J,
Kに変位させることによりシート搬送転写ベルト91の
走行状態を調整するステアリング機構50が設けられて
いるとともに、そのベルト用クリーナのクリーニングベ
ルト98aのいずれかの一端部を所定の補正方向L,M
に沿って変位させることにより上記ステアリング機構5
0による駆動ロール92の変位動作に伴って発生するシ
ート搬送転写ベルト91の張力変化を補正する張力補正
機構60が設けられている。
0には、実施形態2におけるベルト機構80とほぼ同様
に、その駆動ロール92の一端部を一定の調整方向J,
Kに変位させることによりシート搬送転写ベルト91の
走行状態を調整するステアリング機構50が設けられて
いるとともに、そのベルト用クリーナのクリーニングベ
ルト98aのいずれかの一端部を所定の補正方向L,M
に沿って変位させることにより上記ステアリング機構5
0による駆動ロール92の変位動作に伴って発生するシ
ート搬送転写ベルト91の張力変化を補正する張力補正
機構60が設けられている。
【0056】また、このベルト機構90における駆動ロ
ール92とそのステアリング機構50についてはいずれ
も、実施形態2におけるベルト機構80の駆動ロール8
2、そのステアリング機構50とほぼ同様の構成になっ
ている(図2〜図4参照)。そして、張力補正機構60
は、図17に示すように、シート搬送転写ベルト91に
当接するクリーニングブレード98aのいずれか一方の
端部をそのベルト81に平常時よりも強く押し当てるか
あるいは平常時よりも弱く押し当てるかによって、その
当接圧を増減させるものである。すなわち、クリーニン
グブレード89aをベルト91から離れる方向に相当す
る補正方向Mに変位させて平常時における当接圧(図中
の点線矢印)E0よりも小さい当接圧E1を発揮させる
ようにするか、あるいは、そのブレード89aをベルト
91に食いこませる方向に相当する補正方向Mに変位さ
せて平常時の当接圧E0よりも大きい当接圧E2を発揮
させるようにするようになっている。また、このベルト
機構90におけるステアリング機構50と張力補正手段
60は、実施形態2と同様に、制御部70に接続されて
おり、その制御部70により各動作が制御されるように
なっている。
ール92とそのステアリング機構50についてはいずれ
も、実施形態2におけるベルト機構80の駆動ロール8
2、そのステアリング機構50とほぼ同様の構成になっ
ている(図2〜図4参照)。そして、張力補正機構60
は、図17に示すように、シート搬送転写ベルト91に
当接するクリーニングブレード98aのいずれか一方の
端部をそのベルト81に平常時よりも強く押し当てるか
あるいは平常時よりも弱く押し当てるかによって、その
当接圧を増減させるものである。すなわち、クリーニン
グブレード89aをベルト91から離れる方向に相当す
る補正方向Mに変位させて平常時における当接圧(図中
の点線矢印)E0よりも小さい当接圧E1を発揮させる
ようにするか、あるいは、そのブレード89aをベルト
91に食いこませる方向に相当する補正方向Mに変位さ
せて平常時の当接圧E0よりも大きい当接圧E2を発揮
させるようにするようになっている。また、このベルト
機構90におけるステアリング機構50と張力補正手段
60は、実施形態2と同様に、制御部70に接続されて
おり、その制御部70により各動作が制御されるように
なっている。
【0057】次に、このシート搬送転写ベルト機構90
におけるステアリング機構50と張力補正手段60の動
作について説明する。
におけるステアリング機構50と張力補正手段60の動
作について説明する。
【0058】この画像形成装置では、ステアリング機構
50による駆動ロール92の変位動作と連動して張力補
正機構60が作動してクリーニングブレード98aを所
定の補正方向L,Mに変位させ、もってステアリング機
構50による駆動ロール92の変位動作に伴ない発生す
るシート搬送転写ベルト91の張力変化が補正されるよ
うになっている。このときの各機構50、60による動
作内容は実施形態2と基本的に同じである。
50による駆動ロール92の変位動作と連動して張力補
正機構60が作動してクリーニングブレード98aを所
定の補正方向L,Mに変位させ、もってステアリング機
構50による駆動ロール92の変位動作に伴ない発生す
るシート搬送転写ベルト91の張力変化が補正されるよ
うになっている。このときの各機構50、60による動
作内容は実施形態2と基本的に同じである。
【0059】すなわち、図17aに示すように、ステア
リング機構50により駆動ロール92がテンション角度
+αだけ調整方向Jに変位する際には、張力補正機構6
0によりクリーニングブレード98aが補正方向Lに変
位させられる。これにより、シート搬送転写ベルト91
は、図中の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調
整方向Jに変位した駆動ロール22の端部側にむけて変
位しながら走行し始めると同時に、補正方向Lに変位し
てベルト張力が弱められたクリーニングブレード98a
の端部側に変位しながら走行するようにもなる。この結
果、駆動ロール92の調整方向Jへの変位動作により、
シート搬送転写ベルト91の変位した駆動ロール92側
となる部分の張力が増加するが、クリーニングブレード
98aの張力減少方向である補正方向Lへの変位動作に
より、その張力変化が打ち消されて補正されるため、ベ
ルト91がねじれることはない。
リング機構50により駆動ロール92がテンション角度
+αだけ調整方向Jに変位する際には、張力補正機構6
0によりクリーニングブレード98aが補正方向Lに変
位させられる。これにより、シート搬送転写ベルト91
は、図中の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調
整方向Jに変位した駆動ロール22の端部側にむけて変
位しながら走行し始めると同時に、補正方向Lに変位し
てベルト張力が弱められたクリーニングブレード98a
の端部側に変位しながら走行するようにもなる。この結
果、駆動ロール92の調整方向Jへの変位動作により、
シート搬送転写ベルト91の変位した駆動ロール92側
となる部分の張力が増加するが、クリーニングブレード
98aの張力減少方向である補正方向Lへの変位動作に
より、その張力変化が打ち消されて補正されるため、ベ
ルト91がねじれることはない。
【0060】一方、図17bに示すように、ステアリン
グ機構50により駆動ロール82がテンション角度−α
だけ調整方向Kに変位する際には、張力補正機構60に
よりクリーニングブレード98aが補正方向M方向に変
位する。これにより、シート搬送転写ベルト91は、図
中の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向
Kに変位した駆動ロール92の端部側とは反対側の端部
側にむけて変位しながら走行し始めると同時に、補正方
向Mに変位してベルト張力が強められたクリーニングブ
レード98aの端部側に変位しながら走行するようにも
なる。この結果、駆動ロール92の調整方向Kへの変位
動作により、ベルト91の変位した駆動ロール92側と
なる部分の張力が弱まるが、クリーニングブレード98
aの張力増加方向である補正方向Mへの変位動作によ
り、その張力変化が打ち消されて補正されるため、ベル
ト91がねじれることはない。
グ機構50により駆動ロール82がテンション角度−α
だけ調整方向Kに変位する際には、張力補正機構60に
よりクリーニングブレード98aが補正方向M方向に変
位する。これにより、シート搬送転写ベルト91は、図
中の二点鎖線で示すように水平基準位置Hから調整方向
Kに変位した駆動ロール92の端部側とは反対側の端部
側にむけて変位しながら走行し始めると同時に、補正方
向Mに変位してベルト張力が強められたクリーニングブ
レード98aの端部側に変位しながら走行するようにも
なる。この結果、駆動ロール92の調整方向Kへの変位
動作により、ベルト91の変位した駆動ロール92側と
なる部分の張力が弱まるが、クリーニングブレード98
aの張力増加方向である補正方向Mへの変位動作によ
り、その張力変化が打ち消されて補正されるため、ベル
ト91がねじれることはない。
【0061】[実施の形態4]図17は、本発明の第4
の実施形態を示すものであり、この実施形態4に係る画
像形成装置で採用するベルト走行機構を示す説明図であ
る。この実施形態4の画像形成装置は、例えば、中間転
写ベルト機構20の一部を変更した以外は実施形態1に
係る画像形成装置と同じ構成からなるものである。
の実施形態を示すものであり、この実施形態4に係る画
像形成装置で採用するベルト走行機構を示す説明図であ
る。この実施形態4の画像形成装置は、例えば、中間転
写ベルト機構20の一部を変更した以外は実施形態1に
係る画像形成装置と同じ構成からなるものである。
【0062】すなわち、この実施形態4における中間転
写ベルト機構20は、まず、そのステアリング機構50
が、かかる機構により変位させる駆動ロール22を所定
の調整方向J,Kに変位させるように構成されている。
このときの駆動ロール22の調整方向J,Kは、図19
に示すように、その各方向J,Kに駆動ロール22の一
端部をそれぞれ傾動させた場合、中間転写ベルト21の
駆動ロール22とそのロール22のベルト走行方向Bの
前後に位置する各ロール27、23の間におけるベルト
周長L1(ベルト全周長はLとする)が駆動ロール22
の他端部側(傾動時の支点となる側)の当該ベルト周長
と比べて変化する方向である。この実施形態の場合、駆
動ロール22の一端部を上方向である調整方向J側に傾
動させたときはそのベルト周長L1が短くなり、反対に
下方向である調整方向K側に傾動させたときはそのベル
ト周長L1が長くなるようになっている。
写ベルト機構20は、まず、そのステアリング機構50
が、かかる機構により変位させる駆動ロール22を所定
の調整方向J,Kに変位させるように構成されている。
このときの駆動ロール22の調整方向J,Kは、図19
に示すように、その各方向J,Kに駆動ロール22の一
端部をそれぞれ傾動させた場合、中間転写ベルト21の
駆動ロール22とそのロール22のベルト走行方向Bの
前後に位置する各ロール27、23の間におけるベルト
周長L1(ベルト全周長はLとする)が駆動ロール22
の他端部側(傾動時の支点となる側)の当該ベルト周長
と比べて変化する方向である。この実施形態の場合、駆
動ロール22の一端部を上方向である調整方向J側に傾
動させたときはそのベルト周長L1が短くなり、反対に
下方向である調整方向K側に傾動させたときはそのベル
ト周長L1が長くなるようになっている。
【0063】また、この中間転写ベルト機構20は、張
力補正機構60が、テンションロール(張力付与ロー
ル)25をステアリング機構50による駆動ロール22
の上記調整方向J,Kに関連させた所定の補正方向L,
Mに変位させるように構成されている。このときのテン
ションロール25の補正方向L,Mは、図22及び図2
3に例示するように、そのテンションロール25に中間
転写ベルト21の側端部21aが走行時に最初に接触す
る入射位置25aに対してそのベルトの側端部21aが
テンションロール25から離れる出射位置25bが、前
記ステアリング機構50の変位動作により調整する中間
転写ベルト21の変位方向(D,E)と同じ方向にずれ
た位置関係となる方向に変位させるように構成されてい
る。
力補正機構60が、テンションロール(張力付与ロー
ル)25をステアリング機構50による駆動ロール22
の上記調整方向J,Kに関連させた所定の補正方向L,
Mに変位させるように構成されている。このときのテン
ションロール25の補正方向L,Mは、図22及び図2
3に例示するように、そのテンションロール25に中間
転写ベルト21の側端部21aが走行時に最初に接触す
る入射位置25aに対してそのベルトの側端部21aが
テンションロール25から離れる出射位置25bが、前
記ステアリング機構50の変位動作により調整する中間
転写ベルト21の変位方向(D,E)と同じ方向にずれ
た位置関係となる方向に変位させるように構成されてい
る。
【0064】この調整補正機構60においては、図20
に示すように、前記テンションロール25の補正方向
L,Mを図示しないテンション付与機構による付勢方向
F(中間転写ベルト21をほぼ垂直方向に押す方向)に
沿った方向に設定しており、しかも、この補正方向L,
Mを確保するためにテンションロール25のロール軸2
5bの軸受41aを変位可能に支持する支持フレーム4
6aに開設された長孔46bを、その長手方向に沿う中
心線が上記補正方向L,Mと平行する関係となるように
形成している。そして、この調整補正機構60は、実施
形態1のようにカム機構等によりテンションロール25
を補正方向L,Mに傾動させる構成を採用しておらず、
このため実施形態1の場合と異なり制御部(図2参照)
とも接続されていない。したがって、制御部70の制御
に基づくステアリング機構50の作動により駆動ロール
22が上記所定の調整方向J,Kに傾動すると、その動
作に追従するようにしてテンションロール25が長孔4
6bにガイド規制されて上記所定の補正方向L,Mに変
位する仕組みになっている。なお、このテンションロー
ル25の補正方向L,Mについては、前述したステアリ
ング機構50の変位動作に伴う中間転写ベルト21に関
する入射位置及び出射位置との関係が満たされるもので
あれば、上記テンション付与機構による付勢方向Fに沿
った方向でなくても構わない。
に示すように、前記テンションロール25の補正方向
L,Mを図示しないテンション付与機構による付勢方向
F(中間転写ベルト21をほぼ垂直方向に押す方向)に
沿った方向に設定しており、しかも、この補正方向L,
Mを確保するためにテンションロール25のロール軸2
5bの軸受41aを変位可能に支持する支持フレーム4
6aに開設された長孔46bを、その長手方向に沿う中
心線が上記補正方向L,Mと平行する関係となるように
形成している。そして、この調整補正機構60は、実施
形態1のようにカム機構等によりテンションロール25
を補正方向L,Mに傾動させる構成を採用しておらず、
このため実施形態1の場合と異なり制御部(図2参照)
とも接続されていない。したがって、制御部70の制御
に基づくステアリング機構50の作動により駆動ロール
22が上記所定の調整方向J,Kに傾動すると、その動
作に追従するようにしてテンションロール25が長孔4
6bにガイド規制されて上記所定の補正方向L,Mに変
位する仕組みになっている。なお、このテンションロー
ル25の補正方向L,Mについては、前述したステアリ
ング機構50の変位動作に伴う中間転写ベルト21に関
する入射位置及び出射位置との関係が満たされるもので
あれば、上記テンション付与機構による付勢方向Fに沿
った方向でなくても構わない。
【0065】ちなみに、この中間転写ベルト機構20
は、換言すると、ステアリング機構50により変位させ
る駆動ロール22を、図26aに例示するようにそのロ
ール22の変位によっても中間転写ベルト21の前記し
たベルト周長L1が変化しない特殊な調整方向Q,Rに
変位させることが可能な構成となることを少なくとも避
けたものでもある。
は、換言すると、ステアリング機構50により変位させ
る駆動ロール22を、図26aに例示するようにそのロ
ール22の変位によっても中間転写ベルト21の前記し
たベルト周長L1が変化しない特殊な調整方向Q,Rに
変位させることが可能な構成となることを少なくとも避
けたものでもある。
【0066】すなわち、この特殊な調整方向Q,Rと
は、図26bに示すように、駆動ロール22の移動方向
(Q,R)が、そのベルト走行方向前後に当たる位置に
配置されるロール27、23の各中心部を楕円(点線で
示す楕円)の焦点とする軌跡を描くような方向をいう。
これは、同図bに示すように、駆動ロール22及びロー
ル27、23のロール径を互いに同一にするとともに、
その駆動ロール22の中心をf1、そのロール27、2
3の各中心をf2,f3としたうえで、駆動ロール22の
軌跡を上記中心f2,f3を焦点とする楕円の一部とした
場合、数学的定義から一般に中心f1,f2間の距離l1
と中心f1,f3間の距離l2との和が一定となることが
知られている。そして、その2つの距離l1,l2の和の
変化量は、駆動ロール22が上記軌跡に沿う方向(Q,
R)に変位した場合にも「零」となる。したがって、こ
の特殊な調整方向Q,Rに駆動ロール22を変位させる
ようにした場合に限り、その駆動ロール22の変位にか
かわらず前記したベルト周長L1が一定で変化しないの
である。このことから、ステアリング機構50による駆
動ロール22の調整方向は、少なくともこの特殊な調整
方向Q,R以外の方向となるように設定すればよい。
は、図26bに示すように、駆動ロール22の移動方向
(Q,R)が、そのベルト走行方向前後に当たる位置に
配置されるロール27、23の各中心部を楕円(点線で
示す楕円)の焦点とする軌跡を描くような方向をいう。
これは、同図bに示すように、駆動ロール22及びロー
ル27、23のロール径を互いに同一にするとともに、
その駆動ロール22の中心をf1、そのロール27、2
3の各中心をf2,f3としたうえで、駆動ロール22の
軌跡を上記中心f2,f3を焦点とする楕円の一部とした
場合、数学的定義から一般に中心f1,f2間の距離l1
と中心f1,f3間の距離l2との和が一定となることが
知られている。そして、その2つの距離l1,l2の和の
変化量は、駆動ロール22が上記軌跡に沿う方向(Q,
R)に変位した場合にも「零」となる。したがって、こ
の特殊な調整方向Q,Rに駆動ロール22を変位させる
ようにした場合に限り、その駆動ロール22の変位にか
かわらず前記したベルト周長L1が一定で変化しないの
である。このことから、ステアリング機構50による駆
動ロール22の調整方向は、少なくともこの特殊な調整
方向Q,R以外の方向となるように設定すればよい。
【0067】そして、ステアリング機構50及びテンシ
ョンロール25を備えた中間転写ベルト機構20にあっ
ては、そのステアリング機構50により駆動ロール22
が調整方向J,K方向に傾動した際に、テンションロー
ル25(の一端部)が任意に変位すると、ステアリンン
グ機構50による無端ベルト21の走行調整作用が妨げ
られてしまうことがある。図27は、ステアリンング機
構50により駆動ロール22が傾動した場合におけるベ
ルト21の片寄り(変位)の状態を示すものである。こ
の図27では、特に駆動ロール22を下方向に傾動させ
た場合にテンションロール25の挙動によりベルト21
が予定通りの量だけ変位しない状態を示している。図中
の点線は予定通りに変位する場合の状態を示すものであ
る。この実施形態では、このような不具合も後述するよ
うに解消される。
ョンロール25を備えた中間転写ベルト機構20にあっ
ては、そのステアリング機構50により駆動ロール22
が調整方向J,K方向に傾動した際に、テンションロー
ル25(の一端部)が任意に変位すると、ステアリンン
グ機構50による無端ベルト21の走行調整作用が妨げ
られてしまうことがある。図27は、ステアリンング機
構50により駆動ロール22が傾動した場合におけるベ
ルト21の片寄り(変位)の状態を示すものである。こ
の図27では、特に駆動ロール22を下方向に傾動させ
た場合にテンションロール25の挙動によりベルト21
が予定通りの量だけ変位しない状態を示している。図中
の点線は予定通りに変位する場合の状態を示すものであ
る。この実施形態では、このような不具合も後述するよ
うに解消される。
【0068】次に、この中間転写ベルト機構20におけ
るステアリング機構50と張力補正手段60の動作につ
いて説明する。
るステアリング機構50と張力補正手段60の動作につ
いて説明する。
【0069】この画像形成装置では、ステアリング機構
50による駆動ロール22の変位動作に追従して張力補
正機構60によるテンションロール25を所定の補正方
向L,Mに変位させ、もってステアリング機構50によ
る駆動ロール22の変位動作に伴ない発生する中間転写
ベルト21の張力変化がほぼ補正されるようになってい
る。このときのステアリング機構50による動作内容は
実施形態1の場合と基本的に同じである。
50による駆動ロール22の変位動作に追従して張力補
正機構60によるテンションロール25を所定の補正方
向L,Mに変位させ、もってステアリング機構50によ
る駆動ロール22の変位動作に伴ない発生する中間転写
ベルト21の張力変化がほぼ補正されるようになってい
る。このときのステアリング機構50による動作内容は
実施形態1の場合と基本的に同じである。
【0070】まず、図22に示すようにステアリング機
構50により駆動ロール22が上方向である調整方向J
にステアリング角度+αだけ変位する際には、中間転写
ベルト21の前記周長L1が増える方向に変化するた
め、その周長L1の増加分を吸収するようにテンション
ロール85がテンション付与機構による付勢力Fに抗し
て補正方向Lに前記長孔46bに規制されながら変位す
る。これにより、中間転写ベルト21は、駆動ロール2
2の調整方向Jへの変位により図中の点線矢印Dで示す
方向に変位しながら走行し始めると同時に、テンション
ロール25の補正方向Lへの変位によりベルト張力があ
る程度緩和された状態で走行するようになる。この結
果、駆動ロール22の調整方向Jへの変位動作により中
間転写ベルト21の変位した駆動ロール22の一端部側
となる部分の張力が増加するが、テンションロール25
が張力減少方向にも相当する補正方向Lへ変位するた
め、その張力変化がほぼ打ち消されて補正されるためベ
ルト21がねじれることはない。しかも、テンションロ
ール25の補正方向Lへの変位により、そのロール25
における中間転写ベルト21の入射位置25aに対する
出射位置25bがステアリング機構50の変位動作によ
り調整される中間転写ベルト21の変位方向(D)と同
じ方向にずれた位置関係となるため、中間転写ベルト2
1はテンションロール25によっても上記変位方向
(D)への変位が促進されるようになり、ステアリング
機構50による調整作用が予定通り適確に発揮される。
構50により駆動ロール22が上方向である調整方向J
にステアリング角度+αだけ変位する際には、中間転写
ベルト21の前記周長L1が増える方向に変化するた
め、その周長L1の増加分を吸収するようにテンション
ロール85がテンション付与機構による付勢力Fに抗し
て補正方向Lに前記長孔46bに規制されながら変位す
る。これにより、中間転写ベルト21は、駆動ロール2
2の調整方向Jへの変位により図中の点線矢印Dで示す
方向に変位しながら走行し始めると同時に、テンション
ロール25の補正方向Lへの変位によりベルト張力があ
る程度緩和された状態で走行するようになる。この結
果、駆動ロール22の調整方向Jへの変位動作により中
間転写ベルト21の変位した駆動ロール22の一端部側
となる部分の張力が増加するが、テンションロール25
が張力減少方向にも相当する補正方向Lへ変位するた
め、その張力変化がほぼ打ち消されて補正されるためベ
ルト21がねじれることはない。しかも、テンションロ
ール25の補正方向Lへの変位により、そのロール25
における中間転写ベルト21の入射位置25aに対する
出射位置25bがステアリング機構50の変位動作によ
り調整される中間転写ベルト21の変位方向(D)と同
じ方向にずれた位置関係となるため、中間転写ベルト2
1はテンションロール25によっても上記変位方向
(D)への変位が促進されるようになり、ステアリング
機構50による調整作用が予定通り適確に発揮される。
【0071】一方、図23に示すようにステアリング機
構50により駆動ロール22が下方向である調整方向K
にテンション角度−αだけ変位する際には、中間転写ベ
ルト21の前記周長L1が減る(短くなる)方向に変化
するため、その周長L1の減少分を補うようにテンショ
ンロール85がテンション付与機構による付勢力Fに基
づき補正方向Mに前記長孔46bに規制されながら変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、駆動ロール
22の調整方向Kへの変位により図中の点線矢印Eで示
す方向に変位しながら走行し始めると同時に、テンショ
ンロール25の補正方向Mへの変位によりベルト張力が
ある程度補強された状態で走行するようになる。この結
果、駆動ロール22の調整方向Kへの変位動作により中
間転写ベルト21の変位した駆動ロール22の一端部側
となる部分の張力が低減するが、テンションロール25
が張力増加方向にも相当する補正方向Mへ変位するた
め、その張力変化がほぼ打ち消されて補正されるためベ
ルト21がねじれることはない。しかも、テンションロ
ール25の補正方向Mへの変位により、そのロール25
における中間転写ベルト21の入射位置25aに対する
出射位置25bがステアリング機構50の変位動作によ
り調整される中間転写ベルト21の変位方向(E)と同
じ方向にずれた位置関係となるため、中間転写ベルト2
1はテンションロール25によっても上記変位方向
(E)への変位が促進されるようになり、ステアリング
機構50による調整作用が予定通り適確に発揮される。
構50により駆動ロール22が下方向である調整方向K
にテンション角度−αだけ変位する際には、中間転写ベ
ルト21の前記周長L1が減る(短くなる)方向に変化
するため、その周長L1の減少分を補うようにテンショ
ンロール85がテンション付与機構による付勢力Fに基
づき補正方向Mに前記長孔46bに規制されながら変位
する。これにより、中間転写ベルト21は、駆動ロール
22の調整方向Kへの変位により図中の点線矢印Eで示
す方向に変位しながら走行し始めると同時に、テンショ
ンロール25の補正方向Mへの変位によりベルト張力が
ある程度補強された状態で走行するようになる。この結
果、駆動ロール22の調整方向Kへの変位動作により中
間転写ベルト21の変位した駆動ロール22の一端部側
となる部分の張力が低減するが、テンションロール25
が張力増加方向にも相当する補正方向Mへ変位するた
め、その張力変化がほぼ打ち消されて補正されるためベ
ルト21がねじれることはない。しかも、テンションロ
ール25の補正方向Mへの変位により、そのロール25
における中間転写ベルト21の入射位置25aに対する
出射位置25bがステアリング機構50の変位動作によ
り調整される中間転写ベルト21の変位方向(E)と同
じ方向にずれた位置関係となるため、中間転写ベルト2
1はテンションロール25によっても上記変位方向
(E)への変位が促進されるようになり、ステアリング
機構50による調整作用が予定通り適確に発揮される。
【0072】この実施形態4の画像形成装置によれば、
中間転写ベルト21が各ロールに対して蛇行したり片寄
って走行することがあっても、ステアリング機構50の
動作によってそのベルトの走行状態が調整され、正常な
走行状態に修正される。しかも、そのステアリング機構
50の駆動ロール22の調整動作に追従して張力補正機
構60によるテンションロール25が所定の補正方向に
変位することにより、ステアリング機構50の動作に伴
って発生するベルトの張力変化がほぼ補正され、その張
力変動に起因して発生するおそれのあるベルトねじれが
防止され、しかも、ステアリング機構50による中間転
写ベルト21の走行状態の調整も予定通り適確に行われ
る。図21は、ステアリンング機構50により駆動ロー
ル22が傾動した場合における中間転写ベルト21の片
寄り(変位)の状態を示すものであり、ステアリング機
構による調整作用が予定通り適確に作用していることが
わかる(図27参照)。このため、作像ユニット10で
形成されるトナー像は、歪んだりスキューが発生するこ
とがなく、シート搬送転写ベルト81に吸着されて搬送
される記録シートPの正しい転写位置に良好に転写され
る。さらに、フルカラー画像を形成する場合であって
も、ベルト81の走行状態の悪さに起因した色ずれや色
むら等の画質欠陥が発生することがない。
中間転写ベルト21が各ロールに対して蛇行したり片寄
って走行することがあっても、ステアリング機構50の
動作によってそのベルトの走行状態が調整され、正常な
走行状態に修正される。しかも、そのステアリング機構
50の駆動ロール22の調整動作に追従して張力補正機
構60によるテンションロール25が所定の補正方向に
変位することにより、ステアリング機構50の動作に伴
って発生するベルトの張力変化がほぼ補正され、その張
力変動に起因して発生するおそれのあるベルトねじれが
防止され、しかも、ステアリング機構50による中間転
写ベルト21の走行状態の調整も予定通り適確に行われ
る。図21は、ステアリンング機構50により駆動ロー
ル22が傾動した場合における中間転写ベルト21の片
寄り(変位)の状態を示すものであり、ステアリング機
構による調整作用が予定通り適確に作用していることが
わかる(図27参照)。このため、作像ユニット10で
形成されるトナー像は、歪んだりスキューが発生するこ
とがなく、シート搬送転写ベルト81に吸着されて搬送
される記録シートPの正しい転写位置に良好に転写され
る。さらに、フルカラー画像を形成する場合であって
も、ベルト81の走行状態の悪さに起因した色ずれや色
むら等の画質欠陥が発生することがない。
【0073】[他の実施の形態]実施の形態1〜2で
は、作像ユニット10が複数ある場合について例示した
が、1つの場合であってもよい。また、実施の形態1〜
4では、無端ベルトとして中間転写ベルトやシート搬送
転写ベルトである場合について例示したが、その無端ベ
ルトは感光ベルトであってもよい。
は、作像ユニット10が複数ある場合について例示した
が、1つの場合であってもよい。また、実施の形態1〜
4では、無端ベルトとして中間転写ベルトやシート搬送
転写ベルトである場合について例示したが、その無端ベ
ルトは感光ベルトであってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、無端ベルトを支持するロールの1つを変
位させてそのベルトの走行状態を調整する場合、そのロ
ールの変位動作により発生する無端ベルトの張力変化に
よって起こるベルトねじれを確実かつ容易に防止するこ
とができる。したがって、この画像形成装置を使用して
の画像形成を行った場合には、無端ベルトの蛇行やねじ
れに起因した画質欠陥が発生することのない良好な画像
形成が可能となる。
装置によれば、無端ベルトを支持するロールの1つを変
位させてそのベルトの走行状態を調整する場合、そのロ
ールの変位動作により発生する無端ベルトの張力変化に
よって起こるベルトねじれを確実かつ容易に防止するこ
とができる。したがって、この画像形成装置を使用して
の画像形成を行った場合には、無端ベルトの蛇行やねじ
れに起因した画質欠陥が発生することのない良好な画像
形成が可能となる。
【図1】 実施形態1に係る画像形成装置の要部を示す
概要説明図。
概要説明図。
【図2】 実施形態1における中間転写ベルト機構の構
成を示す説明図。
成を示す説明図。
【図3】 (a)は駆動ロールとステアリング機構など
の構成を示す一部断面説明図、(b)はテンションロー
ルと張力補正機構などの構成を示す一部断面説明図、
(c)はステアリング機構および張力補正機構の要部を
示す説明図。
の構成を示す一部断面説明図、(b)はテンションロー
ルと張力補正機構などの構成を示す一部断面説明図、
(c)はステアリング機構および張力補正機構の要部を
示す説明図。
【図4】 ステアリング機構および張力補正機構におけ
る偏心カムの回転角とその変位量との関係を示す相関
図。
る偏心カムの回転角とその変位量との関係を示す相関
図。
【図5】 ステアリング機構および張力補正機構の動作
手順を示すフローチャート。
手順を示すフローチャート。
【図6】 平常時における中間転写ベルト機構の状態を
示す説明図。
示す説明図。
【図7】 ステアリング機構の動作時における中間転写
ベルト機構の状態を示す説明図。
ベルト機構の状態を示す説明図。
【図8】 ステアリング機構(張力が増加する場合)及
び張力補正機構の動作時における中間転写ベルト機構の
状態を示す説明図。
び張力補正機構の動作時における中間転写ベルト機構の
状態を示す説明図。
【図9】 ステアリング機構(張力が減少する場合)及
び張力補正機構の動作時における中間転写ベルト機構の
状態を示す説明図。
び張力補正機構の動作時における中間転写ベルト機構の
状態を示す説明図。
【図10】 ステアリング角度とベルト変位量との関係
を示す相関図。
を示す相関図。
【図11】 同じステアリング角度の変位時に対するベ
ルト回転量とベルト変位量との関係を示す相関図。
ルト回転量とベルト変位量との関係を示す相関図。
【図12】 実施形態2に係る画像形成装置の要部を示
す概要説明図。
す概要説明図。
【図13】 実施形態2におけるシート搬送転写ベルト
機構の構成を示す説明図。
機構の構成を示す説明図。
【図14】 ステアリング機構(張力が増加する場合)
及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送転写ベル
ト機構の状態を示す説明図。
及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送転写ベル
ト機構の状態を示す説明図。
【図15】 ステアリング機構(張力が減少する場合)
及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送転写ベル
ト機構の状態を示す説明図。
及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送転写ベル
ト機構の状態を示す説明図。
【図16】 実施形態3におけるシート搬送転写ベルト
機構の構成を示す説明図。
機構の構成を示す説明図。
【図17】 ステアリング機構(張力が増加又は減少す
る場合)及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送
転写ベルト機構の状態を示す説明図。
る場合)及び張力補正機構の動作時におけるシート搬送
転写ベルト機構の状態を示す説明図。
【図18】 実施形態4における中間転写ベルト機構の
構成を示す説明図。
構成を示す説明図。
【図19】 ステアリング機構による駆動ロールの変位
動作に伴う中間転写ベルトの状態変化を示す説明図。
動作に伴う中間転写ベルトの状態変化を示す説明図。
【図20】 (a)はテンションロールと張力補正機構
などの構成を示す一部断面説明図、(b)は張力補正機
構の要部を示す説明図。
などの構成を示す一部断面説明図、(b)は張力補正機
構の要部を示す説明図。
【図21】 実施形態4における、ステアリンング機構
により駆動ロールが傾動した場合の中間転写ベルトの片
寄り(変位)状態を示す相関図。
により駆動ロールが傾動した場合の中間転写ベルトの片
寄り(変位)状態を示す相関図。
【図22】 ステアリング機構(張力が増加する場合)
及び張力補正機構の動作に伴う中間転写ベルト機構の状
態を示す説明図。
及び張力補正機構の動作に伴う中間転写ベルト機構の状
態を示す説明図。
【図23】 ステアリング機構(張力が減少する場合)
及び張力補正機構の動作に伴う中間転写ベルト機構の状
態を示す説明図。
及び張力補正機構の動作に伴う中間転写ベルト機構の状
態を示す説明図。
【図24】 従来のベルト走行機構の構成を示す概略説
明図。
明図。
【図25】 従来のベルト走行機構におけるベルトねじ
れ現象を示す概略説明図。
れ現象を示す概略説明図。
【図26】 実施形態4では採用しない、ステアリング
機構による駆動ロールの調整方向に関する構成を示す説
明図。
機構による駆動ロールの調整方向に関する構成を示す説
明図。
【図27】 ステアリンング機構により駆動ロールが傾
動した場合の中間転写ベルトの片寄り状態(予定通りに
ならない例)を示す相関図。
動した場合の中間転写ベルトの片寄り状態(予定通りに
ならない例)を示す相関図。
21…中間転写ベルト(無端ベルト)、22〜27…複
数のロール、25、85…テンションロール(接触
体)、50…ステアリング機構(ベルト走行調整機
構)、60…張力補正機構、81,91…シート搬送転
写ベルト(無端ベルト)、98a…クリーニングブレー
ド(接触体)、J,K…ステアリング機構の調整方向
(ロールの変位方向)、L,M…張力補正機構の補正方
向(接触体の変位方向)。
数のロール、25、85…テンションロール(接触
体)、50…ステアリング機構(ベルト走行調整機
構)、60…張力補正機構、81,91…シート搬送転
写ベルト(無端ベルト)、98a…クリーニングブレー
ド(接触体)、J,K…ステアリング機構の調整方向
(ロールの変位方向)、L,M…張力補正機構の補正方
向(接触体の変位方向)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 光昭 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 重森 幸友 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高野 一男 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高山 誠一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西 直人 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 保苅 則雄 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 星野 高志 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 田川 浩三 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西川 聰 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 三田村 欣彦 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】画像情報に応じた画像を形成する装置であ
って、 回転自在に支持される複数のロールと、 この複数のロールに張架されて走行する無端ベルトと、 前記1つのロールの少なくとも一端部を変位させて前記
無端ベルトの走行状態を調整するベルト走行調整機構
と、 このベルト走行調整機構によるロールの変位動作に伴っ
て発生する前記無端ベルトの張力変化を、そのベルトの
幅方向に沿って当接している接触体を変位させて補正す
る張力補正機構とを備えていることを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記張力
補正機構の接触体が、前記ロールのうちで前記ベルト走
行調整機構により変位させられるロール以外の少なくと
も1つのロールであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、前記張力
補正機構の接触体が、無端ベルトに圧接されるブレード
であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、前記張力
補正機構が、前記ベルト走行調整機構の変位動作と連動
して作動するように制御されることを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の装置において、前記ベル
ト走行調整機構が、前記変位させるロールを前記無端ベ
ルトの当該ロールと当該ロールのベルト走行方向の前後
に位置する各ロールとの間におけるベルト周長が変化す
る方向に変位させるように構成され、 かつ、前記張力補正機構が、前記接触体として前記無端
ベルトに張力を付与する張力付与ロールを使用するとと
もに、その張力付与ロールを当該ロールに前記無端ベル
トの側端部が走行時に最初に接触する入射位置に対して
当該無端ベルトの側端部が当該ロールから離れる出射位
置が前記ベルト走行調整機構の変位動作により調整する
当該無端ベルトの変位方向と同じ方向にずれた位置関係
となる方向に変位させるように構成されていることを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の装置に
おいて、前記無端ベルトが、感光ベルト、シート搬送転
写ベルト又は中間転写ベルトの少なくとも1つであるこ
とを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000267512A JP2001147601A (ja) | 1999-09-08 | 2000-09-04 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-253880 | 1999-09-08 | ||
JP25388099 | 1999-09-08 | ||
JP2000267512A JP2001147601A (ja) | 1999-09-08 | 2000-09-04 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001147601A true JP2001147601A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=26541448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000267512A Pending JP2001147601A (ja) | 1999-09-08 | 2000-09-04 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001147601A (ja) |
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-
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- 2000-09-04 JP JP2000267512A patent/JP2001147601A/ja active Pending
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