JP2001134945A - 光ディスク情報再生装置と方法 - Google Patents
光ディスク情報再生装置と方法Info
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- JP2001134945A JP2001134945A JP2000206597A JP2000206597A JP2001134945A JP 2001134945 A JP2001134945 A JP 2001134945A JP 2000206597 A JP2000206597 A JP 2000206597A JP 2000206597 A JP2000206597 A JP 2000206597A JP 2001134945 A JP2001134945 A JP 2001134945A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で2種の光ディスクを互換再生で
きる光情報再生装置および方法を提供する。 【解決手段】 第1の記録密度の光ディスクと第1の記
録密度より低い第2の記録密度の光ディスクを再生する
情報再生装置において、光源は、光ディスクに形成され
た複数の互いに隣接するトラックに主ビームと副ビーム
とを照射する。ここで、主ビームは、第1の記録密度の
光ディスクの解像度に対応するトラック接線方向の寸法
を有し、かつ、光ディスクのトラック垂線方向に長い形
状を有する。光検出素子は、光ディスク面からの主ビー
ムと副ビームの反射光をそれぞれ検出し、検出信号を基
に光ディスクの情報を再生する。ここで、主ビームの反
射光から再生される信号に含まれる隣接トラックからの
クロストーク成分を副ビームの反射光から再生される信
号を用いて相殺する。
きる光情報再生装置および方法を提供する。 【解決手段】 第1の記録密度の光ディスクと第1の記
録密度より低い第2の記録密度の光ディスクを再生する
情報再生装置において、光源は、光ディスクに形成され
た複数の互いに隣接するトラックに主ビームと副ビーム
とを照射する。ここで、主ビームは、第1の記録密度の
光ディスクの解像度に対応するトラック接線方向の寸法
を有し、かつ、光ディスクのトラック垂線方向に長い形
状を有する。光検出素子は、光ディスク面からの主ビー
ムと副ビームの反射光をそれぞれ検出し、検出信号を基
に光ディスクの情報を再生する。ここで、主ビームの反
射光から再生される信号に含まれる隣接トラックからの
クロストーク成分を副ビームの反射光から再生される信
号を用いて相殺する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に高密
度で記録された情報の再生が可能で、しかも低密度で記
録された情報に対しても互換機能を有する光情報再生に
関するものである。
度で記録された情報の再生が可能で、しかも低密度で記
録された情報に対しても互換機能を有する光情報再生に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高品質のデジタル映像・音響を提
供するDVD(デジタルビデオディスク)並びにこれを
再生する光ディスク装置いわゆるプレーヤの普及はめざ
ましい。もっとも近年のDVDプレーヤの普及は単にD
VDの高品質にのみよるものでは無く、その多くが従来
のメディアとの互換つまりCD(コンパクトディスク)
の再生を保証しているところが大きい。高密度で記録さ
れた光ディスク(例えばDVD)に対応した上位の光デ
ィスク装置を用いて低密度の光ディスク(例えばCD)
を再生することは一見簡単なようである。しかし、光デ
ィスク上に形成されるピットマークはその上に照射され
るレーザービームスポットの形状に最適になるように設
計されているため、低密度といえども、その最適条件か
ら外れるものを再生するにあたってさまざまな課題が生
じる。
供するDVD(デジタルビデオディスク)並びにこれを
再生する光ディスク装置いわゆるプレーヤの普及はめざ
ましい。もっとも近年のDVDプレーヤの普及は単にD
VDの高品質にのみよるものでは無く、その多くが従来
のメディアとの互換つまりCD(コンパクトディスク)
の再生を保証しているところが大きい。高密度で記録さ
れた光ディスク(例えばDVD)に対応した上位の光デ
ィスク装置を用いて低密度の光ディスク(例えばCD)
を再生することは一見簡単なようである。しかし、光デ
ィスク上に形成されるピットマークはその上に照射され
るレーザービームスポットの形状に最適になるように設
計されているため、低密度といえども、その最適条件か
ら外れるものを再生するにあたってさまざまな課題が生
じる。
【0003】最も典型的な例として、高解像度のピック
アップから出射された微小レーザービームスポットで低
密度記録ピットを再生したときに発生する、いわゆる折
り返し現象が挙げられる。光ディスク上にはデジタル映
像・音響情報が凹凸状のピットで予め形成されている
が、光ディスク(例えばCD)全面にはピット部分か否
かにかかわらず、同一反射率の膜(アルミ、金、など)
が蒸着されている。反射率が同じでも情報が識別できる
のは、ピットエッジによる回折効果を利用しているから
である。すなわち、照射されるレーザービームの一部が
上記ピットのエッジによって回折散乱を受け、光ヘッド
のフォトディテクタに入射しないように、ピットの幅
は、レーザービームスポット径の約半分になるように形
成されている。ところが、この光ディスクよりもさらに
高密度の光ディスク(例えばDVD)に対応した高解像
度ピックアップを用いて上記ピットを再生しようとした
場合、レーザービームスポットが微小なためレーザービ
ームスポットのほとんどが凹凸ピットの内部を照射して
しまう。このため、エッジによる十分な回折散乱がなさ
れず、その結果、ピット再生時に反射光が増える。これ
が、いわゆる折り返し現象である。なお、ここでは両デ
ィスク(例えばCDとDVD)の基材厚の差による球面
収差は何らかの手段を用いて解決されていることにす
る。
アップから出射された微小レーザービームスポットで低
密度記録ピットを再生したときに発生する、いわゆる折
り返し現象が挙げられる。光ディスク上にはデジタル映
像・音響情報が凹凸状のピットで予め形成されている
が、光ディスク(例えばCD)全面にはピット部分か否
かにかかわらず、同一反射率の膜(アルミ、金、など)
が蒸着されている。反射率が同じでも情報が識別できる
のは、ピットエッジによる回折効果を利用しているから
である。すなわち、照射されるレーザービームの一部が
上記ピットのエッジによって回折散乱を受け、光ヘッド
のフォトディテクタに入射しないように、ピットの幅
は、レーザービームスポット径の約半分になるように形
成されている。ところが、この光ディスクよりもさらに
高密度の光ディスク(例えばDVD)に対応した高解像
度ピックアップを用いて上記ピットを再生しようとした
場合、レーザービームスポットが微小なためレーザービ
ームスポットのほとんどが凹凸ピットの内部を照射して
しまう。このため、エッジによる十分な回折散乱がなさ
れず、その結果、ピット再生時に反射光が増える。これ
が、いわゆる折り返し現象である。なお、ここでは両デ
ィスク(例えばCDとDVD)の基材厚の差による球面
収差は何らかの手段を用いて解決されていることにす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、2種の光ディ
スクを再生するため、例えば特開平8−102079号
公報のように、低密度再生時には絞りを設けてレーザー
ビームスポットを拡大する方法が提案されている。しか
し、この方法では非線形光学フィルターなどといった高
価な光学素子を必要とする。また、特開平9−1858
33号公報または特開平10−208276号公報のよ
うに、NAの異なるレンズを切り替える方法が提案され
ている。しかし、レンズを切り替える場合にはピックア
ップの構造が複雑になる。また、ホログラムなどを用い
て開口制限をしてレーザービームスポットを拡大する方
法が提案されている。ホログラムによる回折損失のため
にレーザービームの利用効率が悪くなる。
スクを再生するため、例えば特開平8−102079号
公報のように、低密度再生時には絞りを設けてレーザー
ビームスポットを拡大する方法が提案されている。しか
し、この方法では非線形光学フィルターなどといった高
価な光学素子を必要とする。また、特開平9−1858
33号公報または特開平10−208276号公報のよ
うに、NAの異なるレンズを切り替える方法が提案され
ている。しかし、レンズを切り替える場合にはピックア
ップの構造が複雑になる。また、ホログラムなどを用い
て開口制限をしてレーザービームスポットを拡大する方
法が提案されている。ホログラムによる回折損失のため
にレーザービームの利用効率が悪くなる。
【0005】本発明の目的は、簡易な構成で2種の光デ
ィスクを互換再生できる光情報再生装置および方法を提
供することである。
ィスクを互換再生できる光情報再生装置および方法を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光情報再生
装置は、第1の記録密度の光ディスクと第1の記録密度
より低い第2の記録密度の光ディスクを再生する情報再
生装置であって、光ディスクに形成された複数の互いに
隣接するトラックに主ビームと副ビームとを照射する光
源と、光源により照射された光ディスク面からの主ビー
ムと副ビームの反射光をそれぞれ検出する光検出素子
と、光検出素子からの信号を基に光ディスクの情報を再
生する再生部とからなる。ここで、前記の光源が発生す
る主ビームは、第1の記録密度の光ディスクの解像度に
対応するトラック接線方向の寸法を有し、かつ、光ディ
スクのトラック垂線方向に長い形状を有する。また、前
記の再生部は、主ビームの反射光から再生される信号に
含まれる隣接トラックからのクロストーク成分を副ビー
ムの反射光から再生される信号を用いて相殺する第1相
殺手段を備える。この光情報再生装置において、たとえ
ば、前記の主ビームは長軸と短軸との比が1.2以上で
2.0以下である。この光情報再生装置において、たと
えば、前記の再生部は、第1の記録密度の光ディスクに
記録された情報は主ビームと副ビームとを用いて前記の
第1相殺手段を使用して再生し、第2の記録密度の光デ
ィスクに記録された情報は主ビームのみを用いて再生す
る。この光情報再生装置において、たとえば、第1の記
録密度の光ディスクにおいて情報を形成するピットの幅
と第2の記録密度の光ディスクにおいて情報を形成する
ピットの幅の比は1.5から2.0である。
装置は、第1の記録密度の光ディスクと第1の記録密度
より低い第2の記録密度の光ディスクを再生する情報再
生装置であって、光ディスクに形成された複数の互いに
隣接するトラックに主ビームと副ビームとを照射する光
源と、光源により照射された光ディスク面からの主ビー
ムと副ビームの反射光をそれぞれ検出する光検出素子
と、光検出素子からの信号を基に光ディスクの情報を再
生する再生部とからなる。ここで、前記の光源が発生す
る主ビームは、第1の記録密度の光ディスクの解像度に
対応するトラック接線方向の寸法を有し、かつ、光ディ
スクのトラック垂線方向に長い形状を有する。また、前
記の再生部は、主ビームの反射光から再生される信号に
含まれる隣接トラックからのクロストーク成分を副ビー
ムの反射光から再生される信号を用いて相殺する第1相
殺手段を備える。この光情報再生装置において、たとえ
ば、前記の主ビームは長軸と短軸との比が1.2以上で
2.0以下である。この光情報再生装置において、たと
えば、前記の再生部は、第1の記録密度の光ディスクに
記録された情報は主ビームと副ビームとを用いて前記の
第1相殺手段を使用して再生し、第2の記録密度の光デ
ィスクに記録された情報は主ビームのみを用いて再生す
る。この光情報再生装置において、たとえば、第1の記
録密度の光ディスクにおいて情報を形成するピットの幅
と第2の記録密度の光ディスクにおいて情報を形成する
ピットの幅の比は1.5から2.0である。
【0007】この光情報再生装置において、さらに、光
検出素子からの出力信号を基に生成したトラッキング誤
差信号により、前記の光源を備える光ヘッドのトラッキ
ングを制御するトラッキング制御部とを備え、前記の光
源は、主ビームと2本の副ビームを光ディスクに照射
し、前記のトラッキング制御部は、第1の記録密度の光
ディスクに記録された情報を再生する場合に前記の主ビ
ームの反射光を分割して光検出素子で受光した信号の相
互の位相差からトラッキング誤差信号を生成し、第2の
記録密度の光ディスクに記録された情報を再生する場合
に副ビームの反射光を光検出素子で受光して得られた信
号からトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤
差信号生成手段を備える。この光情報再生装置におい
て、さらに、光検出素子からの出力信号を基に生成した
トラッキング誤差信号により、前記の光源のトラッキン
グを制御するトラッキング制御部を備える。ここで、前
記の光源は、トラックグルーブを有した光ディスク面上
の複数の互いに隣接するトラックに主ビームと2本の副
ビームとを照射し、前記のトラッキング制御部は、主ビ
ームの反射光からプッシュプルトラッキング誤差信号を
生成するプッシュプルトラッキング誤差信号生成手段
と、プッシュプルトラッキング誤差信号生成手段により
得られたプッシュプルトラッキング誤差信号に含まれる
隣接トラックからのクロストーク成分を上記副ビームの
反射光を用いて相殺する第2相殺手段とを備える。
検出素子からの出力信号を基に生成したトラッキング誤
差信号により、前記の光源を備える光ヘッドのトラッキ
ングを制御するトラッキング制御部とを備え、前記の光
源は、主ビームと2本の副ビームを光ディスクに照射
し、前記のトラッキング制御部は、第1の記録密度の光
ディスクに記録された情報を再生する場合に前記の主ビ
ームの反射光を分割して光検出素子で受光した信号の相
互の位相差からトラッキング誤差信号を生成し、第2の
記録密度の光ディスクに記録された情報を再生する場合
に副ビームの反射光を光検出素子で受光して得られた信
号からトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤
差信号生成手段を備える。この光情報再生装置におい
て、さらに、光検出素子からの出力信号を基に生成した
トラッキング誤差信号により、前記の光源のトラッキン
グを制御するトラッキング制御部を備える。ここで、前
記の光源は、トラックグルーブを有した光ディスク面上
の複数の互いに隣接するトラックに主ビームと2本の副
ビームとを照射し、前記のトラッキング制御部は、主ビ
ームの反射光からプッシュプルトラッキング誤差信号を
生成するプッシュプルトラッキング誤差信号生成手段
と、プッシュプルトラッキング誤差信号生成手段により
得られたプッシュプルトラッキング誤差信号に含まれる
隣接トラックからのクロストーク成分を上記副ビームの
反射光を用いて相殺する第2相殺手段とを備える。
【0008】この光情報再生装置において、好ましく
は、トラックに所定の間隔で識別マークが形成されてい
る光ディスクの光情報再生において、前記の第1相殺手
段は、前記の光源が照射する第1のビームによる再生信
号と第2のビームによる再生信号に相対的時間差を与え
る遅延手段と、任意のトラックにおいて第1のビームに
よって第1の識別マークが検出された後、前記の光源が
照射する第2のビームを上記トラックにジャンプさせ、
第2のビームによって第2の識別マークが検出されるま
での時間を計測する時間計測手段と、上記時間計測値と
上記第1および第2の識別マーク間隔より決定される時
間間隔との差に応じて上記遅延手段の遅延量を決定する
遅延量決定手段とからなる。なお、この遅延量決定は、
一般に3ビームクロストークキャンセラにおいて採用で
きる。この光情報再生装置において、たとえば、前記の
遅延手段はクロック周期を一単位として遅延量を設定す
る。この光情報再生装置において、たとえば、前記の遅
延手段はクロックに応じて順次信号を伝搬させる機能を
有し、しかも、上記クロックは少なくとも上記主ビーム
によって得られる再生信号と同期して生成させる。
は、トラックに所定の間隔で識別マークが形成されてい
る光ディスクの光情報再生において、前記の第1相殺手
段は、前記の光源が照射する第1のビームによる再生信
号と第2のビームによる再生信号に相対的時間差を与え
る遅延手段と、任意のトラックにおいて第1のビームに
よって第1の識別マークが検出された後、前記の光源が
照射する第2のビームを上記トラックにジャンプさせ、
第2のビームによって第2の識別マークが検出されるま
での時間を計測する時間計測手段と、上記時間計測値と
上記第1および第2の識別マーク間隔より決定される時
間間隔との差に応じて上記遅延手段の遅延量を決定する
遅延量決定手段とからなる。なお、この遅延量決定は、
一般に3ビームクロストークキャンセラにおいて採用で
きる。この光情報再生装置において、たとえば、前記の
遅延手段はクロック周期を一単位として遅延量を設定す
る。この光情報再生装置において、たとえば、前記の遅
延手段はクロックに応じて順次信号を伝搬させる機能を
有し、しかも、上記クロックは少なくとも上記主ビーム
によって得られる再生信号と同期して生成させる。
【0009】本発明に係る光情報再生方法は、トラック
に所定の間隔で識別マークが形成されている光ディスク
の光情報再生において、光ディスクに形成された複数の
互いに隣接するトラックに主ビームと副ビームとを照射
し、主ビームによる再生信号と副ビームによる再生信号
の間の時間差を補正して主ビームに混入するトラック間
クロストークを副ビームを用いて相殺して、主ビームに
よる再生信号を求める光情報再生方法である。ここに、
前記のトラック間クロストークは、任意のトラックに形
成された第1の識別マークに第1のビームを照射し、ト
ラックジャンプの後、上記トラックに上記第1の識別マ
ークに対して所定の間隔で設けられた第2のマークに第
2のビームを照射し、それぞれのビームによって上記第
1および第2の識別マークが検出された時間間隔と上記
所定の間隔より決定される時間間隔との差に応じて上記
時間差を補正して相殺する。この光情報再生方法におい
て、たとえば、光ディスクに予め記録された情報群を再
生した信号に同期して生成されるクロックを用いて前記
の時間間隔を計測する。この光情報再生方法において、
たとえば、光ディスクに予め記録された情報群を再生し
た信号に同期して生成されるクロックの一周期を一補正
単位として前記の時間差を補正する。
に所定の間隔で識別マークが形成されている光ディスク
の光情報再生において、光ディスクに形成された複数の
互いに隣接するトラックに主ビームと副ビームとを照射
し、主ビームによる再生信号と副ビームによる再生信号
の間の時間差を補正して主ビームに混入するトラック間
クロストークを副ビームを用いて相殺して、主ビームに
よる再生信号を求める光情報再生方法である。ここに、
前記のトラック間クロストークは、任意のトラックに形
成された第1の識別マークに第1のビームを照射し、ト
ラックジャンプの後、上記トラックに上記第1の識別マ
ークに対して所定の間隔で設けられた第2のマークに第
2のビームを照射し、それぞれのビームによって上記第
1および第2の識別マークが検出された時間間隔と上記
所定の間隔より決定される時間間隔との差に応じて上記
時間差を補正して相殺する。この光情報再生方法におい
て、たとえば、光ディスクに予め記録された情報群を再
生した信号に同期して生成されるクロックを用いて前記
の時間間隔を計測する。この光情報再生方法において、
たとえば、光ディスクに予め記録された情報群を再生し
た信号に同期して生成されるクロックの一周期を一補正
単位として前記の時間差を補正する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施の形態を説明する。なお、図面において、同じ
参照記号は同一または同等のものを示す。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る光ディスク装置のブロック図を示す。この光ディスク
装置は、高密度と低密度の2種の光ディスク(たとえば
DVDとCD)を再生する。図1において、光ディスク
100は、図示しないスピンドルモータにより回転され
ている。レーザー光源1、回折格子2、ハーフミラー
3、対物レンズ4、フォトディテクタ5およびアクチュ
エータ24は、光ディスク100の上をトラッキング制
御部25により移動される光ヘッドを構成する。レーザ
ー光源1が発したレーザービームは、回折格子2で3本
に分割された後、ハーフミラー3を介して対物レンズ4
に入射し、光ディスク100上に3つのビームスポット
L0(主スポット)、L1とL2(以上副スポット)を
生成する。これらのビームの光ディスク100からの反
射光は再び対物レンズ4、ハーフミラー3を経てフォト
ディテクタ5に入射する。主スポットL0はフォトディ
テクタ5におけるフォトエレメント5a、5b、5c、
5dによって4分割され、それぞれ電気信号として出力
される。これら出力信号は加算器10で合成され、スイ
ッチ15を経て再生信号HFとなり、光情報を再生する
再生部28に供給される。
明の実施の形態を説明する。なお、図面において、同じ
参照記号は同一または同等のものを示す。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る光ディスク装置のブロック図を示す。この光ディスク
装置は、高密度と低密度の2種の光ディスク(たとえば
DVDとCD)を再生する。図1において、光ディスク
100は、図示しないスピンドルモータにより回転され
ている。レーザー光源1、回折格子2、ハーフミラー
3、対物レンズ4、フォトディテクタ5およびアクチュ
エータ24は、光ディスク100の上をトラッキング制
御部25により移動される光ヘッドを構成する。レーザ
ー光源1が発したレーザービームは、回折格子2で3本
に分割された後、ハーフミラー3を介して対物レンズ4
に入射し、光ディスク100上に3つのビームスポット
L0(主スポット)、L1とL2(以上副スポット)を
生成する。これらのビームの光ディスク100からの反
射光は再び対物レンズ4、ハーフミラー3を経てフォト
ディテクタ5に入射する。主スポットL0はフォトディ
テクタ5におけるフォトエレメント5a、5b、5c、
5dによって4分割され、それぞれ電気信号として出力
される。これら出力信号は加算器10で合成され、スイ
ッチ15を経て再生信号HFとなり、光情報を再生する
再生部28に供給される。
【0011】ここで特徴的なことは、光ディスク100
に照射されるビームスポットはトラック垂線方向に長い
楕円形状を成していることである。ビームスポットのト
ラック接線方向寸法は、高密度の光ディスクの解像度に
対応して設定される。この形状の理由を図2により説明
する。一般に光ディスクに照射されるビームスポット形
状は、図2の(A)に示されるようにほぼ円形である。
このビームの両サイドがピットP1のエッジで回折散乱
された結果、反射光の一部がフォトディテクタに到達し
ないため、図示されるような再生信号HFAが得られ
る。しかし、これを用いて低密度で記録されたピットマ
ークP2を再生しようとした場合、図2の(B)に示さ
れるようにビームスポットがピットP2の内部を照射す
るために、十分な回折散乱効果が得られず、再生信号H
FBには、図示のような、いわゆる折り返しが発生す
る。そこで、図2の(C)のように、ビームスポット形
状をトラック垂線方向に長い楕円形状にしておけば低密
度ピットP2のエッジでも十分回折することができ、し
たがって再生信号HFの折り返しは改善される。
に照射されるビームスポットはトラック垂線方向に長い
楕円形状を成していることである。ビームスポットのト
ラック接線方向寸法は、高密度の光ディスクの解像度に
対応して設定される。この形状の理由を図2により説明
する。一般に光ディスクに照射されるビームスポット形
状は、図2の(A)に示されるようにほぼ円形である。
このビームの両サイドがピットP1のエッジで回折散乱
された結果、反射光の一部がフォトディテクタに到達し
ないため、図示されるような再生信号HFAが得られ
る。しかし、これを用いて低密度で記録されたピットマ
ークP2を再生しようとした場合、図2の(B)に示さ
れるようにビームスポットがピットP2の内部を照射す
るために、十分な回折散乱効果が得られず、再生信号H
FBには、図示のような、いわゆる折り返しが発生す
る。そこで、図2の(C)のように、ビームスポット形
状をトラック垂線方向に長い楕円形状にしておけば低密
度ピットP2のエッジでも十分回折することができ、し
たがって再生信号HFの折り返しは改善される。
【0012】ビームを楕円形状にする手段としては、例
えば図3に示すように、レーザー発光源1にレーザーダ
イオードを用いるとして、その楕円形状のビームをその
まま用いる方法や、または、特に図示していないが、楕
円率を多少弱める程度の弱い角倍率の楕円補正光学系を
用いる方法がある。高密度ピットP1の幅と低密度ピッ
トP2の幅の比が1.5〜2.0程度を想定した場合、
光ディスク100の記録面におけるビームスポットのト
ラック垂線方向の長さ(Lrad)と接線方向の長さ
(Ltan)の比率は 1.2≦Lrad/Ltan≦1.5 (1) であることが望ましい。式(1)における下限1.2の
根拠は顕著な折り返しが生じない程度の最小限の回折光
が得られるビーム幅であり、上限1.5の根拠は隣接ト
ラックからのクロストークの影響が許容できる最大限の
ビーム幅である。
えば図3に示すように、レーザー発光源1にレーザーダ
イオードを用いるとして、その楕円形状のビームをその
まま用いる方法や、または、特に図示していないが、楕
円率を多少弱める程度の弱い角倍率の楕円補正光学系を
用いる方法がある。高密度ピットP1の幅と低密度ピッ
トP2の幅の比が1.5〜2.0程度を想定した場合、
光ディスク100の記録面におけるビームスポットのト
ラック垂線方向の長さ(Lrad)と接線方向の長さ
(Ltan)の比率は 1.2≦Lrad/Ltan≦1.5 (1) であることが望ましい。式(1)における下限1.2の
根拠は顕著な折り返しが生じない程度の最小限の回折光
が得られるビーム幅であり、上限1.5の根拠は隣接ト
ラックからのクロストークの影響が許容できる最大限の
ビーム幅である。
【0013】トラック垂線方向のみ長い楕円形状にした
理由は、言うまでもなく、トラック接線方向の解像度を
低下させないためである。したがって、楕円状のビーム
で高密度で記録された情報を再生しても、隣接ピットマ
ークからの符号干渉による再生信号劣化の程度は従来と
同程度である。しかし、楕円形状が式(1)の範囲以内
であっても、隣接トラックからのクロストークの影響で
若干再生信号の劣化が生じることがある。そこで本実施
の形態では、このクロストークによる影響を皆無にする
ために、副ビームLL、L2を用いたクロストークキャ
ンセル処理を行っている。すなわち、副ビームL1、L
2はそれぞれ両隣のトラック上に位置しているとして、
それぞれの副ビーム反射光が入射するフォトエレメント
5e、5fの出力信号は可変ゲインアンプ11、12に
よって適当な定数K1、K2が掛けられた後、加算器1
3によって互いに加算され、最後に減算器14によって
主ビームによる信号から差し引かれ、スイッチ15を経
て再生信号HFとして再生部28に出力される。定数K
L、K2を適当に選べば両隣のトラックからのクロスト
ーク成分を完全に除去できる。
理由は、言うまでもなく、トラック接線方向の解像度を
低下させないためである。したがって、楕円状のビーム
で高密度で記録された情報を再生しても、隣接ピットマ
ークからの符号干渉による再生信号劣化の程度は従来と
同程度である。しかし、楕円形状が式(1)の範囲以内
であっても、隣接トラックからのクロストークの影響で
若干再生信号の劣化が生じることがある。そこで本実施
の形態では、このクロストークによる影響を皆無にする
ために、副ビームLL、L2を用いたクロストークキャ
ンセル処理を行っている。すなわち、副ビームL1、L
2はそれぞれ両隣のトラック上に位置しているとして、
それぞれの副ビーム反射光が入射するフォトエレメント
5e、5fの出力信号は可変ゲインアンプ11、12に
よって適当な定数K1、K2が掛けられた後、加算器1
3によって互いに加算され、最後に減算器14によって
主ビームによる信号から差し引かれ、スイッチ15を経
て再生信号HFとして再生部28に出力される。定数K
L、K2を適当に選べば両隣のトラックからのクロスト
ーク成分を完全に除去できる。
【0014】スイッチ15は、上記クロストークキャン
セル処理を実行した信号を出力するか否かを信号K3に
より選択するものであり、低密度の記録媒体の情報を再
生する場合は、加算器10の出力をそのまま出力するよ
うにしておけばよい。図示しない光ディスク識別部によ
り光ディスク100の種類が識別され、その結果が信号
K3としてスイッチ15に送られる。
セル処理を実行した信号を出力するか否かを信号K3に
より選択するものであり、低密度の記録媒体の情報を再
生する場合は、加算器10の出力をそのまま出力するよ
うにしておけばよい。図示しない光ディスク識別部によ
り光ディスク100の種類が識別され、その結果が信号
K3としてスイッチ15に送られる。
【0015】なお、図1において、副ビームL1、L2
の反射光を用いてクロストークキャンセル処理するにあ
たって、フォトエレメント5e、5fの出力信号をその
まま乗算および加減算処理するように示されている。し
かし、光学系の設計上、主ビームL0および副ビームL
1、L2をそれぞれトラック接線方向に離して照射しな
ければならない場合がある。こういった場合、加減算処
理の前に上記ビーム相互の遅延を補正するための遅延調
整(時間差補正)が必要となる。この遅延調整の具体的
手法については、後で第3の実施の形態として説明す
る。
の反射光を用いてクロストークキャンセル処理するにあ
たって、フォトエレメント5e、5fの出力信号をその
まま乗算および加減算処理するように示されている。し
かし、光学系の設計上、主ビームL0および副ビームL
1、L2をそれぞれトラック接線方向に離して照射しな
ければならない場合がある。こういった場合、加減算処
理の前に上記ビーム相互の遅延を補正するための遅延調
整(時間差補正)が必要となる。この遅延調整の具体的
手法については、後で第3の実施の形態として説明す
る。
【0016】次にトラッキング誤差検出について述べ
る。本実施の形態の光ディスク装置においては、高密度
の信号を再生する場合には高密度媒体に適した位相差検
出方式を用いる。すなわち、主ビーム反射光はフォトエ
レメント5a、5b、5c、5dによって4分割され、
それぞれ電気信号として出力される。それぞれ対角方向
に配置されている工レメント対(フォトエレメント5a
および5cならびにフォトエレメント5bおよび5d)
からの出力信号はそれぞれコンパレータ16、17によ
って二値化された後、位相比較器6によって相互の位相
が検出され、ローパスフィルター7で平滑化された後、
スイッチ9を経て、トラッキング誤差信号TEとして出
力される。トラッキング制御部25は、光ヘッドを半径
方向に移動し、またトラッキング誤差信号TEによりビ
ームのトラッキングを制御する。またトラックジャンプ
駆動手段26は、対物レンズ4の位置を移動するアクチ
ュエータ24を制御して、トラックジャンプを行う。
る。本実施の形態の光ディスク装置においては、高密度
の信号を再生する場合には高密度媒体に適した位相差検
出方式を用いる。すなわち、主ビーム反射光はフォトエ
レメント5a、5b、5c、5dによって4分割され、
それぞれ電気信号として出力される。それぞれ対角方向
に配置されている工レメント対(フォトエレメント5a
および5cならびにフォトエレメント5bおよび5d)
からの出力信号はそれぞれコンパレータ16、17によ
って二値化された後、位相比較器6によって相互の位相
が検出され、ローパスフィルター7で平滑化された後、
スイッチ9を経て、トラッキング誤差信号TEとして出
力される。トラッキング制御部25は、光ヘッドを半径
方向に移動し、またトラッキング誤差信号TEによりビ
ームのトラッキングを制御する。またトラックジャンプ
駆動手段26は、対物レンズ4の位置を移動するアクチ
ュエータ24を制御して、トラックジャンプを行う。
【0017】低密度の信号を再生する場合においても、
この位相差検出方式を用いることが可能である。しか
し、楕円化したビームに対してもなお、トラックピッチ
の方が広いような場合は、トラックと隣接トラックとの
間に無信号領域ができ、位相差トラッキング誤差信号に
ノイズが乗る場合がある。つまり、コンパレータ16、
17が無信号領域におけるノイズレベルの信号で動作
し、ノイズパルス同士の位相差が偽のトラッキング誤差
信号として出力される場合がある。そこで本実施の形態
では、高密度信号再生時には副ビームL1、L2をクロ
ストークキャンセル用の副ビームとして、低密度信号再
生時には副ビームL1、L2をいわゆる3ビームトラッ
キング誤差信号検出用の副ビームとして使えるようにし
ている(図4)。すなわち、フォトエレメント5e、5
fの出力信号は、差演算器8によって差信号となり、3
ビームトラッキング誤差信号として出力される。スイッ
チ9は位相差トラッキング誤差信号とこの3ビームトラ
ッキング誤差信号とを切り替えるものである。
この位相差検出方式を用いることが可能である。しか
し、楕円化したビームに対してもなお、トラックピッチ
の方が広いような場合は、トラックと隣接トラックとの
間に無信号領域ができ、位相差トラッキング誤差信号に
ノイズが乗る場合がある。つまり、コンパレータ16、
17が無信号領域におけるノイズレベルの信号で動作
し、ノイズパルス同士の位相差が偽のトラッキング誤差
信号として出力される場合がある。そこで本実施の形態
では、高密度信号再生時には副ビームL1、L2をクロ
ストークキャンセル用の副ビームとして、低密度信号再
生時には副ビームL1、L2をいわゆる3ビームトラッ
キング誤差信号検出用の副ビームとして使えるようにし
ている(図4)。すなわち、フォトエレメント5e、5
fの出力信号は、差演算器8によって差信号となり、3
ビームトラッキング誤差信号として出力される。スイッ
チ9は位相差トラッキング誤差信号とこの3ビームトラ
ッキング誤差信号とを切り替えるものである。
【0018】なお、本実施の形態における副ビームの強
度であるが、隣接トラックからの微弱なクロストークを
除去するに十分なSN比が確保できればよいことから、
それぞれ主ビームの10%程度あればよい。言い換えれ
ば、レーザー光源1からのビームから回折格子2によっ
て副ビームに分かれるが、これによる主ビームの光量ロ
スは20%程度であり、従来のホログラムを使う場合
(光量ロスは40〜50%程度)に比べて少なくてす
む。さらに本実施の形態によれば、図3に示されるよう
に、楕円ビームを得るために、もともと楕円形状のレー
ザービームがほぼそのままの形で対物レンズ4を透過す
るため、対物レンズ開口による、いわゆる「けられ」が
少なく、レーザー光源1から光ディスク100へ到達す
るまでの伝送効率が向上する。
度であるが、隣接トラックからの微弱なクロストークを
除去するに十分なSN比が確保できればよいことから、
それぞれ主ビームの10%程度あればよい。言い換えれ
ば、レーザー光源1からのビームから回折格子2によっ
て副ビームに分かれるが、これによる主ビームの光量ロ
スは20%程度であり、従来のホログラムを使う場合
(光量ロスは40〜50%程度)に比べて少なくてす
む。さらに本実施の形態によれば、図3に示されるよう
に、楕円ビームを得るために、もともと楕円形状のレー
ザービームがほぼそのままの形で対物レンズ4を透過す
るため、対物レンズ開口による、いわゆる「けられ」が
少なく、レーザー光源1から光ディスク100へ到達す
るまでの伝送効率が向上する。
【0019】(実施の形態2)以下、発明の実施の形態
2の光ディスク装置について説明する。図5はこの光デ
ィスク装置のブロック図である。図5においてレーザー
光源1、回折格子2、ハーフミラー3、フォトディテク
タ5、可変ゲインアンプ11、12、加算器10、加算
器13、減算器14、スイッチ15は図1に示されたも
のと同等な機能を有する。
2の光ディスク装置について説明する。図5はこの光デ
ィスク装置のブロック図である。図5においてレーザー
光源1、回折格子2、ハーフミラー3、フォトディテク
タ5、可変ゲインアンプ11、12、加算器10、加算
器13、減算器14、スイッチ15は図1に示されたも
のと同等な機能を有する。
【0020】この光ディスク装置の特徴は、まず、変調
器201によってレーザー光源1をパルス発光させ、こ
のときのレーザーパルスによって光ディスク200に情
報を記録することにある。また、フォトエレメント5a
および5bの出力とフォトエレメント5cおよび5dの
出力から、差演算器19を用いていわゆるプッシュプル
トラッキング誤差信号PTEを生成する。さらに、副ビ
ームの受光信号(フォトエレメント5eおよび5fの出
力)から差演算器18を用いて差信号を生成し、これに
より、減算器20を用いてプッシュプルトラッキング誤
差信号PTEを補正する。
器201によってレーザー光源1をパルス発光させ、こ
のときのレーザーパルスによって光ディスク200に情
報を記録することにある。また、フォトエレメント5a
および5bの出力とフォトエレメント5cおよび5dの
出力から、差演算器19を用いていわゆるプッシュプル
トラッキング誤差信号PTEを生成する。さらに、副ビ
ームの受光信号(フォトエレメント5eおよび5fの出
力)から差演算器18を用いて差信号を生成し、これに
より、減算器20を用いてプッシュプルトラッキング誤
差信号PTEを補正する。
【0021】光ディスク200には、図6に示されるよ
うな溝(グルーブ)が予め形成されていて、レーザービ
ームは、その上をトラッキングしながら、情報の記録を
行う。この場合、トラッキング誤差信号は、グルーブの
トラック垂線方向のエッジによって回折散乱した光の強
度の差を検出する、いわゆるプッシュプル方式を用いて
検出する。ところが、プッシュプル方式の場合、光量の
アンバランスによるオフセットが出やすく、これによる
オフトラックが発生すると、トラックセンターに情報が
記録されないといった問題が生じる。たとえば、図6の
ように、主ビームL0を用いてグルーブG0に情報を記
録する場合において、隣接グルーブG1には情報が記録
されていてしかも反対側のグルーブG2には情報が未記
録である場合、双方からのクロストークにより反射光量
のアンバランスを生じる。すなわち、グルーブG1側が
暗く反射され、その結果、トラッキング位置はトラック
センターからグルーブG2側ヘ移動する。当然情報はト
ラックセンターからずれたところに記録される。
うな溝(グルーブ)が予め形成されていて、レーザービ
ームは、その上をトラッキングしながら、情報の記録を
行う。この場合、トラッキング誤差信号は、グルーブの
トラック垂線方向のエッジによって回折散乱した光の強
度の差を検出する、いわゆるプッシュプル方式を用いて
検出する。ところが、プッシュプル方式の場合、光量の
アンバランスによるオフセットが出やすく、これによる
オフトラックが発生すると、トラックセンターに情報が
記録されないといった問題が生じる。たとえば、図6の
ように、主ビームL0を用いてグルーブG0に情報を記
録する場合において、隣接グルーブG1には情報が記録
されていてしかも反対側のグルーブG2には情報が未記
録である場合、双方からのクロストークにより反射光量
のアンバランスを生じる。すなわち、グルーブG1側が
暗く反射され、その結果、トラッキング位置はトラック
センターからグルーブG2側ヘ移動する。当然情報はト
ラックセンターからずれたところに記録される。
【0022】そこで本実施の形態では、グルーブG1、
G2にそれぞれ照射された副ビームL1、L2を用い
て、光量アンバランスを補正している。すなわち、情報
が記録されているグルーブG1を走査する副ビームL1
より得られる反射光は、情報未記録のグルーブG2を走
査する副ビームL2より得られる反射光にくらべて弱い
から、差演算器18の出力にアンバランス量が発生す
る。そこで減算器20を用いてプッシュプルトラッキン
グ誤差信号PTEからこのアンバランス量を除去する。
これにより、隣接トラックの記録・未記録にかかわら
ず、クロストーク量がキャンセルされ、オフセットの無
いトラッキング誤差信号を検出できる。
G2にそれぞれ照射された副ビームL1、L2を用い
て、光量アンバランスを補正している。すなわち、情報
が記録されているグルーブG1を走査する副ビームL1
より得られる反射光は、情報未記録のグルーブG2を走
査する副ビームL2より得られる反射光にくらべて弱い
から、差演算器18の出力にアンバランス量が発生す
る。そこで減算器20を用いてプッシュプルトラッキン
グ誤差信号PTEからこのアンバランス量を除去する。
これにより、隣接トラックの記録・未記録にかかわら
ず、クロストーク量がキャンセルされ、オフセットの無
いトラッキング誤差信号を検出できる。
【0023】(実施の形態3)次に、ビーム相互の遅延
を補正するための上述の時間差補正についての第3の実
施の形態について説明する。先に説明した副ビームL
1、L2を用いたクロストークキャンセル機能を実際に
構成しようとした場合、実用上、次のような課題が生じ
る。つまり、主ビームL0と副ビームL1、L2をトラ
ックと直交する直線上に配置できれば、図1に示した構
成で特に問題は無いが、実際はこういった構成はとれな
い。つまり、主ビームと副ビームをトラック直交方向に
配置しようとすれば、各ビーム間隔はほぼトラックピッ
チとなって受光部でこれらを分離するのが困難になる。
よって、各副ビームは主ビームからトラック接線方向に
十分離して、言い換えれば、トラックと斜交する直線上
に配置せざるを得ない。このとき各ビームによる再生信
号にはその接線方向の距離に相当する時間差が生じる。
を補正するための上述の時間差補正についての第3の実
施の形態について説明する。先に説明した副ビームL
1、L2を用いたクロストークキャンセル機能を実際に
構成しようとした場合、実用上、次のような課題が生じ
る。つまり、主ビームL0と副ビームL1、L2をトラ
ックと直交する直線上に配置できれば、図1に示した構
成で特に問題は無いが、実際はこういった構成はとれな
い。つまり、主ビームと副ビームをトラック直交方向に
配置しようとすれば、各ビーム間隔はほぼトラックピッ
チとなって受光部でこれらを分離するのが困難になる。
よって、各副ビームは主ビームからトラック接線方向に
十分離して、言い換えれば、トラックと斜交する直線上
に配置せざるを得ない。このとき各ビームによる再生信
号にはその接線方向の距離に相当する時間差が生じる。
【0024】こういった問題は従来から指摘されてい
て、その解決手段もいくつか提案されてきている。たと
えば、特開平7―176052号公報では、各ビームの
再生系に可変遅延手段を入れておいて、それぞれの再生
信号間のクロストーク相関を演算し、相関が最大になる
ように遅延量を決定する。また、特開平5−11510
6号公報では、予め光ディスク上の複数トラックにまた
がってトラック直交方向に一列に並んだ識別マークを形
成しておき、それぞれのビームが各トラックにおける識
別マークを走査したタイミングから補正遅延量を決定す
る。しかし、相関演算による方法では十分な検出感度が
得られないため、時間差を精度よく検出・補正すること
が困難であり、また予めトラック直交方向に識別マーク
を形成する方法にしても光ディスクのフォーマット上の
制約を受けるといった問題がある。そこで、本実施形態
では、3ビームクロストークキャンセラの実用上の問題
点である時間差補正について、以下に説明するように、
CDやDVDなどといった一般的なフォーマットを有す
る光ディスクに対して精度良くビーム間の時間差を検出
し、ビーム間の時間差補正を正確に実行する。
て、その解決手段もいくつか提案されてきている。たと
えば、特開平7―176052号公報では、各ビームの
再生系に可変遅延手段を入れておいて、それぞれの再生
信号間のクロストーク相関を演算し、相関が最大になる
ように遅延量を決定する。また、特開平5−11510
6号公報では、予め光ディスク上の複数トラックにまた
がってトラック直交方向に一列に並んだ識別マークを形
成しておき、それぞれのビームが各トラックにおける識
別マークを走査したタイミングから補正遅延量を決定す
る。しかし、相関演算による方法では十分な検出感度が
得られないため、時間差を精度よく検出・補正すること
が困難であり、また予めトラック直交方向に識別マーク
を形成する方法にしても光ディスクのフォーマット上の
制約を受けるといった問題がある。そこで、本実施形態
では、3ビームクロストークキャンセラの実用上の問題
点である時間差補正について、以下に説明するように、
CDやDVDなどといった一般的なフォーマットを有す
る光ディスクに対して精度良くビーム間の時間差を検出
し、ビーム間の時間差補正を正確に実行する。
【0025】図7は、本実施の形態における光ディスク
装置のブロック図を示す。光ディスク100に形成され
たトラック上には主ビームL0と副ビームL1、L2の
計3本のビームは照射され、その反射光は光ヘッド20
0の受光素子のそれぞれのフォトエレメント5g、5
e、5fによって竃気信号に変換される。これら3本の
ビームによる検出信号は、遅延素子300、301で適
当に時間補正された後、加減算手段33(図1では加算
器13と減算器14に相当する)でいわゆるクロストー
ク演算処理がなされ、隣接トラックからの漏れ込み成分
が除去される。
装置のブロック図を示す。光ディスク100に形成され
たトラック上には主ビームL0と副ビームL1、L2の
計3本のビームは照射され、その反射光は光ヘッド20
0の受光素子のそれぞれのフォトエレメント5g、5
e、5fによって竃気信号に変換される。これら3本の
ビームによる検出信号は、遅延素子300、301で適
当に時間補正された後、加減算手段33(図1では加算
器13と減算器14に相当する)でいわゆるクロストー
ク演算処理がなされ、隣接トラックからの漏れ込み成分
が除去される。
【0026】このとき、上記遅延素子300、301に
よる時間差が完全に補正できていないと、クロストーク
除去が十分に行われないばかりか、その時間誤差が大き
いと、隣接トラック成分がアドオンされ、かえって再生
信号のSN比を劣化させることになる。本実施の形態で
は、その時間誤差補正を、予め光ディスクの情報トラッ
ク上に等間隔で設けられたフレームマークを利用して実
行する。フレームとは光ディスク記録情報の1単位であ
り、フレームマークはその先頭に、しかも他の情報マー
ク群から容易に識別できるように形成されたものであ
る。例えば、DVDの場合、フレームマークは1456
ビットごとに設けられ、しかも、他の情報群が3T〜1
1T(Tはチャネルビット長)の長さのマークから成る
のに対し、14Tという長さのマークを有す。したがっ
て、各ビームでこのフレームマークを検出できれば、フ
レームマークが検出されるタイミングの誤差から各ビー
ムの時間誤差を正確に検出できる。しかし、フレームマ
ークは等ビット間隔で形成されているが、これらがトラ
ック直交方向に整列している必然性は無い。言い換えれ
ば、フレームマークが直交方向に整列するためにはすべ
てのトラックにおいてトラック1周あたり同数の情報ピ
ットが形成されていなければならない(いわゆるCAV
記録)が、DVDあるいはCDの場合、情報はCLV記
録されているためトラック1周分のビット数が半径位置
ごとに異なる。
よる時間差が完全に補正できていないと、クロストーク
除去が十分に行われないばかりか、その時間誤差が大き
いと、隣接トラック成分がアドオンされ、かえって再生
信号のSN比を劣化させることになる。本実施の形態で
は、その時間誤差補正を、予め光ディスクの情報トラッ
ク上に等間隔で設けられたフレームマークを利用して実
行する。フレームとは光ディスク記録情報の1単位であ
り、フレームマークはその先頭に、しかも他の情報マー
ク群から容易に識別できるように形成されたものであ
る。例えば、DVDの場合、フレームマークは1456
ビットごとに設けられ、しかも、他の情報群が3T〜1
1T(Tはチャネルビット長)の長さのマークから成る
のに対し、14Tという長さのマークを有す。したがっ
て、各ビームでこのフレームマークを検出できれば、フ
レームマークが検出されるタイミングの誤差から各ビー
ムの時間誤差を正確に検出できる。しかし、フレームマ
ークは等ビット間隔で形成されているが、これらがトラ
ック直交方向に整列している必然性は無い。言い換えれ
ば、フレームマークが直交方向に整列するためにはすべ
てのトラックにおいてトラック1周あたり同数の情報ピ
ットが形成されていなければならない(いわゆるCAV
記録)が、DVDあるいはCDの場合、情報はCLV記
録されているためトラック1周分のビット数が半径位置
ごとに異なる。
【0027】次に、図7と図8を用いてフレームマーク
を用いた時間補正について説明する。図8において、ま
ず主ビームL0はトラックT2にトラッキングしてお
り、副ビームL1はトラックT0上を走査している。ト
ラックT0上には情報マーク群103、フレームマーク
101、情報マーク群104およびフレームマーク10
2が形成されている。例えばDVDの場合、情報マーク
群103、104はマーク長3T〜11Tまでのランダ
ムデータで構成されている。一方フレームマーク10
1、102には上記情報マーク群には含まれていない1
4Tという長さのマークが含まれている。図7において
信号セレクタ40は各ビームに対応した受光素子からの
再生信号S0、S1、S2を切り替えて二値化回路50
を介してフレームマーク検出手段60に供給するもので
ある。フレームマーク検出手段60はフレームマークを
検知するものであり、例えば、入力するすべての信号列
のマーク長を逐次カウントし、14Tが検出されたと
き、パルス信号を出力するものであればよい。主ビーム
L0がトラックT2にトラッキングしているとき、すな
わち副ビームL1がトラックT0上を走査していると
き、図8に示したように、信号セレクタ40は副ビーム
L1による再生信号を選択する。したがって、副ビーム
L1がフレームマーク101を走査したとき、フレーム
マーク検出手段60はこれを検知し、フレームマーク検
出パルスFPを出力する。なお説明を簡略化するため、
図8においては、副ビームL2による再生信号S2を選
択する機能については省略してある。
を用いた時間補正について説明する。図8において、ま
ず主ビームL0はトラックT2にトラッキングしてお
り、副ビームL1はトラックT0上を走査している。ト
ラックT0上には情報マーク群103、フレームマーク
101、情報マーク群104およびフレームマーク10
2が形成されている。例えばDVDの場合、情報マーク
群103、104はマーク長3T〜11Tまでのランダ
ムデータで構成されている。一方フレームマーク10
1、102には上記情報マーク群には含まれていない1
4Tという長さのマークが含まれている。図7において
信号セレクタ40は各ビームに対応した受光素子からの
再生信号S0、S1、S2を切り替えて二値化回路50
を介してフレームマーク検出手段60に供給するもので
ある。フレームマーク検出手段60はフレームマークを
検知するものであり、例えば、入力するすべての信号列
のマーク長を逐次カウントし、14Tが検出されたと
き、パルス信号を出力するものであればよい。主ビーム
L0がトラックT2にトラッキングしているとき、すな
わち副ビームL1がトラックT0上を走査していると
き、図8に示したように、信号セレクタ40は副ビーム
L1による再生信号を選択する。したがって、副ビーム
L1がフレームマーク101を走査したとき、フレーム
マーク検出手段60はこれを検知し、フレームマーク検
出パルスFPを出力する。なお説明を簡略化するため、
図8においては、副ビームL2による再生信号S2を選
択する機能については省略してある。
【0028】一旦フレームマークによる再生信号(D1
01)が検出されるとマーク間隔計測手段70が起動
し、次にフレームマークによる再生信号(D102)が
検出されるまでの時間をカウントする。マーク間隔計測
手段70は、例えば図1に示されるように、フリップフ
ロップ700、701、ゲート702、703、カウン
タ704によって構成される。まず、最初のフレームマ
ーク検出パルスFP(D101)を受け取るとフリップ
フロップ700、701の出力はそれぞれHレベル、L
レベルとなって、上記フレームマーク検出パルスはゲー
ト702をそのまま通過してスタートパルスCSTRT
となってカウンタ701をスタートさせる。スタートパ
ルスCSTRTはトラックジャンプ駆動手段111にも
送られ、トラックジャンプ駆動手段111は光ヘッド2
00のトラッキングアクチュエータ204をしてトラッ
クジャンプを実行させる。その結果、図8に示すよう
に、主ビームL0はトラックT2からトラックT0にト
ラックジャンプする。また、スタートパルスCSTRT
は切替制御手段120にも送られ、切り替え制御手段1
20は信号セレクタ40を制御して、その出力を副ビー
ムL1による再生信号S1から主ビームL0による再生
信号S0に切り替える。
01)が検出されるとマーク間隔計測手段70が起動
し、次にフレームマークによる再生信号(D102)が
検出されるまでの時間をカウントする。マーク間隔計測
手段70は、例えば図1に示されるように、フリップフ
ロップ700、701、ゲート702、703、カウン
タ704によって構成される。まず、最初のフレームマ
ーク検出パルスFP(D101)を受け取るとフリップ
フロップ700、701の出力はそれぞれHレベル、L
レベルとなって、上記フレームマーク検出パルスはゲー
ト702をそのまま通過してスタートパルスCSTRT
となってカウンタ701をスタートさせる。スタートパ
ルスCSTRTはトラックジャンプ駆動手段111にも
送られ、トラックジャンプ駆動手段111は光ヘッド2
00のトラッキングアクチュエータ204をしてトラッ
クジャンプを実行させる。その結果、図8に示すよう
に、主ビームL0はトラックT2からトラックT0にト
ラックジャンプする。また、スタートパルスCSTRT
は切替制御手段120にも送られ、切り替え制御手段1
20は信号セレクタ40を制御して、その出力を副ビー
ムL1による再生信号S1から主ビームL0による再生
信号S0に切り替える。
【0029】次に(主ビームL0による)フレームマー
クFP(102)が検出されると、フリップフロップ7
00、701の出力はそれぞれHレベル、Hレベルとな
って、今度はゲート703が開いて、フレームマーク検
出パルスはストップパルスCSTOPとなって、カウン
タ701を停止させる。そのときのカウント値をNとす
る。ここで、フレームマーク101とフレームマーク1
02とは所定の間隔で設けられていて、仮に同じビーム
で、しかもトラックジャンプさせずに続けて再生した場
合、必ず所定のカウント値が得られる。この値をMとす
る。例えば、DVDの場合、チャネルクロックで上記間
隔を計測した場合、必ずM=1456となる。
クFP(102)が検出されると、フリップフロップ7
00、701の出力はそれぞれHレベル、Hレベルとな
って、今度はゲート703が開いて、フレームマーク検
出パルスはストップパルスCSTOPとなって、カウン
タ701を停止させる。そのときのカウント値をNとす
る。ここで、フレームマーク101とフレームマーク1
02とは所定の間隔で設けられていて、仮に同じビーム
で、しかもトラックジャンプさせずに続けて再生した場
合、必ず所定のカウント値が得られる。この値をMとす
る。例えば、DVDの場合、チャネルクロックで上記間
隔を計測した場合、必ずM=1456となる。
【0030】したがって、上記手段によって得られたカ
ウント値Nと所定のカウント値Mとを比較すれば、それ
ぞれのビームによる再生信号の時間差を知ることができ
る。つまり、再生信号S0とS1には遅延手段300、
301によって予め時間遅延が与えられているが、これ
らが適量、すなわち、主ビームS0と副ビームS1との
トラック接線方向の距離に応じた時間差が完全に補正で
きているとすれば、カウント値(N)=所定値(M)と
なるはずである。言い換えれば、カウント値と所定値と
の誤差(N−M)は各ビーム間の時間補正における補正
誤差を表しているに他ならない。所定値Mはレジスタ9
0に格納されている。
ウント値Nと所定のカウント値Mとを比較すれば、それ
ぞれのビームによる再生信号の時間差を知ることができ
る。つまり、再生信号S0とS1には遅延手段300、
301によって予め時間遅延が与えられているが、これ
らが適量、すなわち、主ビームS0と副ビームS1との
トラック接線方向の距離に応じた時間差が完全に補正で
きているとすれば、カウント値(N)=所定値(M)と
なるはずである。言い換えれば、カウント値と所定値と
の誤差(N−M)は各ビーム間の時間補正における補正
誤差を表しているに他ならない。所定値Mはレジスタ9
0に格納されている。
【0031】遅延量補正手段110は、差演算手段80
によって得られる上記誤差(N−M)が0になるよう
に、遅延手段300、301のそれぞれの遅延量を設定
する。図9に遅延量補正手段110の具体的な構成例を
示す。フォトエレメント5gの出力信号は、まずAD変
換器300aによってデジタル信号に変換されたあと、
シフトレジスタ300bによってクロックCLKの立ち
上がりエッジごとに順次1クロック周期ごとの遅延が与
えられる。セレクタ300cは、遅延量補正手段110
に従ってシフトレジスタ300bを構成するレジスタ群
のうち1出力を選択し、DA変換器300dはこれを再
度アナログの信号に変換して再生信号S0として出力す
る。上記構成により、1クロック周期精度で遅延量を切
り替えることができる。なお、遅延手段301も同様な
手段で構成できる。
によって得られる上記誤差(N−M)が0になるよう
に、遅延手段300、301のそれぞれの遅延量を設定
する。図9に遅延量補正手段110の具体的な構成例を
示す。フォトエレメント5gの出力信号は、まずAD変
換器300aによってデジタル信号に変換されたあと、
シフトレジスタ300bによってクロックCLKの立ち
上がりエッジごとに順次1クロック周期ごとの遅延が与
えられる。セレクタ300cは、遅延量補正手段110
に従ってシフトレジスタ300bを構成するレジスタ群
のうち1出力を選択し、DA変換器300dはこれを再
度アナログの信号に変換して再生信号S0として出力す
る。上記構成により、1クロック周期精度で遅延量を切
り替えることができる。なお、遅延手段301も同様な
手段で構成できる。
【0032】以上、主ビームL0と副ビームL1との時
間補正を実行する方法について説明したが、同様に主ビ
ームL0と副ビームL2との時間補正を実行することが
できる。例えば、上記処理が終了した後にマーク間隔計
測手段70のフリップフロップおよびカウンタを一旦リ
セットし、まず、副ビームL2でフレームマーク101
を再生した後トラックジャンプを実行して主ビームL0
でフレームマーク102を再生し、そのときのフレーム
マーク間のカウント値Mと所定値Nとの差が0になるよ
うに、遅延手段300、301の遅延量を設定すればよ
い。遅延素子301の遅延量を再度設定するのは、先述
の処理によって前もって設定されている遅延手段30
0、301の相対的な遅延量を保持しておかなければな
らないからである。
間補正を実行する方法について説明したが、同様に主ビ
ームL0と副ビームL2との時間補正を実行することが
できる。例えば、上記処理が終了した後にマーク間隔計
測手段70のフリップフロップおよびカウンタを一旦リ
セットし、まず、副ビームL2でフレームマーク101
を再生した後トラックジャンプを実行して主ビームL0
でフレームマーク102を再生し、そのときのフレーム
マーク間のカウント値Mと所定値Nとの差が0になるよ
うに、遅延手段300、301の遅延量を設定すればよ
い。遅延素子301の遅延量を再度設定するのは、先述
の処理によって前もって設定されている遅延手段30
0、301の相対的な遅延量を保持しておかなければな
らないからである。
【0033】主ビームL0および副ビームL1、L2に
ついて遅延手段300、301それぞれの遅延量が適量
に設定されれば、加減算手段33により適切なクロスト
ーク除去が行われる。クロストークが除去された信号
は、二値化回路21を経てPLL回路22に供給され、
これによってデータ成分DATAとクロックCLKが分
離され、例えばデジタルビデオデコーダなどの後段の処
理回路へ伝送される。PLLクロックは、後段の処理回
路のみならずカウンタ704へも供給される。先ほどD
VDの場合、所定値M=1456と述べたが、これは再
生信号のもとになるチャネルクロックでフレームマーク
間をカウントした場合の値である。PLL回路22が動
作しているとき、これによって生成されているクロック
CLKがこのチャネルクロックに相当する。
ついて遅延手段300、301それぞれの遅延量が適量
に設定されれば、加減算手段33により適切なクロスト
ーク除去が行われる。クロストークが除去された信号
は、二値化回路21を経てPLL回路22に供給され、
これによってデータ成分DATAとクロックCLKが分
離され、例えばデジタルビデオデコーダなどの後段の処
理回路へ伝送される。PLLクロックは、後段の処理回
路のみならずカウンタ704へも供給される。先ほどD
VDの場合、所定値M=1456と述べたが、これは再
生信号のもとになるチャネルクロックでフレームマーク
間をカウントした場合の値である。PLL回路22が動
作しているとき、これによって生成されているクロック
CLKがこのチャネルクロックに相当する。
【0034】PLLクロックはさらに遅延手段300、
301にも供給される。その理由を以下述べる。この光
ディスク装置は主ビームL0と副ビームL1、L2それ
ぞれのトラック接線方向の位置誤差を時間軸上で補正し
ようとするものであるが、遅延手段300、301によ
る遅延量が最適に求められたとしても、その量は信号の
再生速度がある一定値であることが条件となる。光ディ
スク100の回転速度が変わるなどして再生信号の速度
が変化した場合、それに応じて最適な遅延量を設定し直
さなければならない。上述した時間差補正をその都度実
行してもよいが、補正処理の間は情報の再生が実行でき
ないので、その間は無駄時間となって、システム全体の
パフォーマンスを著しく損なうこととなる。そこでこの
光ディスク装置では遅延手段300、301の遅延量が
再生信号の速度に比例して変わる手段を用いている。も
ともとPLL回路22は再生信号と周波数同期したクロ
ック信号を生成するものである。また先述のように遅延
手段300(301)は例えば図9のように構成され、
クロック周期で時間間隔が計測され、クロック周期の整
数倍の遅延を与えるものであるから、PLL回路22が
動作している限り、再生信号の速度に応じて遅延量が変
化する。言い換えれば、一旦ある所定の再生速度におい
て(PLL動作状態で)時間差補正処理を行えば、後は
再生速度が変化しても常に最適な状態でクロストークキ
ャンセル処理を実行できることになる。
301にも供給される。その理由を以下述べる。この光
ディスク装置は主ビームL0と副ビームL1、L2それ
ぞれのトラック接線方向の位置誤差を時間軸上で補正し
ようとするものであるが、遅延手段300、301によ
る遅延量が最適に求められたとしても、その量は信号の
再生速度がある一定値であることが条件となる。光ディ
スク100の回転速度が変わるなどして再生信号の速度
が変化した場合、それに応じて最適な遅延量を設定し直
さなければならない。上述した時間差補正をその都度実
行してもよいが、補正処理の間は情報の再生が実行でき
ないので、その間は無駄時間となって、システム全体の
パフォーマンスを著しく損なうこととなる。そこでこの
光ディスク装置では遅延手段300、301の遅延量が
再生信号の速度に比例して変わる手段を用いている。も
ともとPLL回路22は再生信号と周波数同期したクロ
ック信号を生成するものである。また先述のように遅延
手段300(301)は例えば図9のように構成され、
クロック周期で時間間隔が計測され、クロック周期の整
数倍の遅延を与えるものであるから、PLL回路22が
動作している限り、再生信号の速度に応じて遅延量が変
化する。言い換えれば、一旦ある所定の再生速度におい
て(PLL動作状態で)時間差補正処理を行えば、後は
再生速度が変化しても常に最適な状態でクロストークキ
ャンセル処理を実行できることになる。
【0035】もっともPLL動作状態で時間差補正処理
を実行しようとした場合、時間補正が完了する過渡期に
おいては当然主ビーム、副ビームの再生信号間で時間誤
差が発生し、こういった状況でクロストークキャンセル
処理を実行すると、先述のようにかえって再生信号の劣
化を招き、その結果PLL回路22のロックが外れやす
くなるといった問題が生じる。そこで本実施の形態では
副ビームによる再生信号S1、S2の経路にそれぞれス
イッチ31、32を挿入し、クロストーク処理を行わな
いようにすることができる。スイッチ31、32の開閉
のシーケンスについては特に図示していないが、たとえ
ば、時間差補正処理の実行時に両スイッチを開き、処理
の終了後に両スイッチを閉じるようにコントロール信号
CTCONを供給するようにすればよい。
を実行しようとした場合、時間補正が完了する過渡期に
おいては当然主ビーム、副ビームの再生信号間で時間誤
差が発生し、こういった状況でクロストークキャンセル
処理を実行すると、先述のようにかえって再生信号の劣
化を招き、その結果PLL回路22のロックが外れやす
くなるといった問題が生じる。そこで本実施の形態では
副ビームによる再生信号S1、S2の経路にそれぞれス
イッチ31、32を挿入し、クロストーク処理を行わな
いようにすることができる。スイッチ31、32の開閉
のシーケンスについては特に図示していないが、たとえ
ば、時間差補正処理の実行時に両スイッチを開き、処理
の終了後に両スイッチを閉じるようにコントロール信号
CTCONを供給するようにすればよい。
【0036】また、トラックジャンプ中は情報の記録さ
れたトラックとトラックの間の無情報区間を通過するた
め、ノイズによるPLL擾乱が発生しやすく、さらに、
フレームマークとよく似た波形のノイズも出現するおそ
れがある。したがって、トラックジャンプ期間中はトラ
ックジャンプ駆動回路111からホールドパルス(HO
LD)を発し、PLL回路22およびフレームマーク検
出手段60の回路を一時停止させておいたほうがよい。
れたトラックとトラックの間の無情報区間を通過するた
め、ノイズによるPLL擾乱が発生しやすく、さらに、
フレームマークとよく似た波形のノイズも出現するおそ
れがある。したがって、トラックジャンプ期間中はトラ
ックジャンプ駆動回路111からホールドパルス(HO
LD)を発し、PLL回路22およびフレームマーク検
出手段60の回路を一時停止させておいたほうがよい。
【0037】以上のように本実施の形態によれば、同一
トラック上に等間隔で設けられたフレームマークを順次
トラックジャンプしながら再生することによって、精度
良くビーム間の時間差補正を行うことができ、常に最適
なクロストークキャンセル処理を実行できる。
トラック上に等間隔で設けられたフレームマークを順次
トラックジャンプしながら再生することによって、精度
良くビーム間の時間差補正を行うことができ、常に最適
なクロストークキャンセル処理を実行できる。
【0038】なお、本実施の形態において、トラッキン
グは常に主ビームに対してのみ行うようにしたが、適宜
副ビームに対して行うものであってもよい。たとえば、
主、副に拘わらず、トラックT0を再生しているビーム
に対して行うものであってもよい。副ビームが隣接トラ
ック上にない配置になっている(たとえば多少主ビーム
寄り)ときなど有効である。
グは常に主ビームに対してのみ行うようにしたが、適宜
副ビームに対して行うものであってもよい。たとえば、
主、副に拘わらず、トラックT0を再生しているビーム
に対して行うものであってもよい。副ビームが隣接トラ
ック上にない配置になっている(たとえば多少主ビーム
寄り)ときなど有効である。
【0039】なお、本実施の形態において、カウンタ7
03をPLLクロックによって動作させる旨を述べた
が、フレームマーク間隔を一義的に表すものであれば再
生信号と同期したものでなくともよい。たとえば、時間
差補正処理に入る前に予め同一トラックにおいて同一ビ
ームを用いてフレームマーク間隔を計測し、そのときの
値を所定値Mとしてレジスタ9に格納しておいてもよ
い。また、遅延手段300は、一例として図9に示した
が、加減算手段33、PLL回路22をデジタル構成に
しておけば、AD変換の後、再度DA変換を行わずとも
よい。
03をPLLクロックによって動作させる旨を述べた
が、フレームマーク間隔を一義的に表すものであれば再
生信号と同期したものでなくともよい。たとえば、時間
差補正処理に入る前に予め同一トラックにおいて同一ビ
ームを用いてフレームマーク間隔を計測し、そのときの
値を所定値Mとしてレジスタ9に格納しておいてもよ
い。また、遅延手段300は、一例として図9に示した
が、加減算手段33、PLL回路22をデジタル構成に
しておけば、AD変換の後、再度DA変換を行わずとも
よい。
【0040】また、本実施の形態では、まず副ビームL
1でフレームマーク101を検出した後にトラックジャ
ンプを行い主ビームL0でフレームマーク102を検出
した。しかし、主ビームL0から処理を開始するもので
あっても本実施形態の時間差補正の趣旨は失われない。
なお、本実施の形態の3ビームクロストークキャンセル
処理は、先に述べたように、トラック垂線方向に長い楕
円形状を有するビームスポットで再生を行う場合に適し
ているが、いうまでもなく、通常の円形のビームスポッ
トを用いる再生においても有用である。
1でフレームマーク101を検出した後にトラックジャ
ンプを行い主ビームL0でフレームマーク102を検出
した。しかし、主ビームL0から処理を開始するもので
あっても本実施形態の時間差補正の趣旨は失われない。
なお、本実施の形態の3ビームクロストークキャンセル
処理は、先に述べたように、トラック垂線方向に長い楕
円形状を有するビームスポットで再生を行う場合に適し
ているが、いうまでもなく、通常の円形のビームスポッ
トを用いる再生においても有用である。
【0041】
【発明の効果】トラック垂線方向に長い形状のビームを
用いるので、低密度の光ディスクも高密度の光ディスク
が簡単な構成で互換性よく再生できる。3本の楕円ビー
ムを隣接する3本のトラックに照射し、しかも適宜クロ
ストークキャンセル処理を実行することによって、記録
密度の異なる情報に対して互換性を確保できる。また、
主ビームから得られるプッシュプルトラッキング誤差信
号に混入する隣接トラックからのクロストークオフセッ
トを、隣接トラックに照射された副ビーム反射光で補正
することにより、隣接トラックの記録・未記録にかかわ
らずオフセットの無いトラッキング誤差信号を検出でき
る。また、順次トラックジャンプを繰り返しながら主ビ
ームと副ビームで同一トラックにおけるフレームマーク
を再生し、そのときのフレームマーク間隔計測値とフォ
ーマット上のフレームマーク間隔との差に応じて遅延量
を補正することにより、精度よくビーム間の時間差を検
出できる。また、遅延手段をPLLクロックに同期した
シフトレジスタ構成にしたことにより、再生速度の変化
があっても、常に適切な補正量で上記時間差を与えるこ
とができ、高精度でしかも安定したクロストークキャン
セル処理を実現できる。
用いるので、低密度の光ディスクも高密度の光ディスク
が簡単な構成で互換性よく再生できる。3本の楕円ビー
ムを隣接する3本のトラックに照射し、しかも適宜クロ
ストークキャンセル処理を実行することによって、記録
密度の異なる情報に対して互換性を確保できる。また、
主ビームから得られるプッシュプルトラッキング誤差信
号に混入する隣接トラックからのクロストークオフセッ
トを、隣接トラックに照射された副ビーム反射光で補正
することにより、隣接トラックの記録・未記録にかかわ
らずオフセットの無いトラッキング誤差信号を検出でき
る。また、順次トラックジャンプを繰り返しながら主ビ
ームと副ビームで同一トラックにおけるフレームマーク
を再生し、そのときのフレームマーク間隔計測値とフォ
ーマット上のフレームマーク間隔との差に応じて遅延量
を補正することにより、精度よくビーム間の時間差を検
出できる。また、遅延手段をPLLクロックに同期した
シフトレジスタ構成にしたことにより、再生速度の変化
があっても、常に適切な補正量で上記時間差を与えるこ
とができ、高精度でしかも安定したクロストークキャン
セル処理を実現できる。
【図1】 本発明の実施の形態1における光ディスク装
置のブロック図
置のブロック図
【図2】 この実施の形態における動作説明図
【図3】 この実施の形態における動作説明のための要
部構成図
部構成図
【図4】 この実施の形態における動作説明のための要
部構成図
部構成図
【図5】 本発明の実施の形態2における光ディスク装
置のブロック図
置のブロック図
【図6】 この実施の形態における動作説明図
【図7】 本発明の実施の形態3における光ディスク装
置のブロック図
置のブロック図
【図8】 この実施の形態における時間差補正の動作説
明のためのタイミングチャート
明のためのタイミングチャート
【図9】 遅延手段の一例を示すブロック図
1 レーザー光源 2 回折格子 4 対物レンズ 5 フォトディテクタ 6 位相比較器 9,15 スイッチ 11,12 可変ゲインアンブ 20 変調器 22 PLL回路 100 光ディスク 200 光ヘッド 300,301 遅延手段 40 信号セレクタ 60 フレームマーク検出手段 70 マーク間隔計測手段 90 レジスタ 110 遅延量補正手段 111 トラックジャンプ駆動手段
Claims (15)
- 【請求項1】 第1の記録密度の光ディスクと第1の記
録密度より低い第2の記録密度の光ディスクを再生する
情報再生装置において、 光ディスクに形成された複数の互いに隣接するトラック
に主ビームと副ビームとを照射する光源と、光 ディスク面からの主ビームと副ビームの反射光をそれ
ぞれ検出する光検出素子と、 光検出素子からの信号を基に光ディスクの情報を再生す
る再生部とからなり、 前記の光源が発生する主ビームは、第1の記録密度の光
ディスクの解像度に対応するトラック接線方向の寸法を
有し、かつ、光ディスクのトラック垂線方向に長い形状
を有し、 前記の再生部は、主ビームの反射光から再生される信号
に含まれる隣接トラックからのクロストーク成分を副ビ
ームの反射光から再生される信号を用いて相殺する第1
相殺手段を備えることを特徴とする2種ディスク光情報
再生装置。 - 【請求項2】 前記の主ビームは長軸と短軸との比が
1.2以上で2.0以下であることを特徴とする請求項
1に記載された光情報再生装置。 - 【請求項3】 前記の再生部は、第1の記録密度の光デ
ィスクに記録された情報は主ビームと副ビームとを用い
て前記の第1相殺手段を使用して再生し、第2の記録密
度の光ディスクに記録された情報は主ビームのみを用い
て再生することを特徴とする請求項1に記載された光情
報再生装置。 - 【請求項4】 第1の記録密度の光ディスクにおいて情
報を形成するピットの幅と第2の記録密度の光ディスク
において情報を形成するピットの幅の比は1.5から
2.0であることを特徴とする請求項1に記載された光
情報再生装置。 - 【請求項5】 さらに、光検出素子からの出力信号を基
に生成したトラッキング誤差信号により、前記の光源を
備える光ヘッドのトラッキングを制御するトラッキング
制御部を備え、 前記の光源は、主ビームと2本の副ビームを光ディスク
に照射し、 前記のトラッキング制御部は、第1の記録密度の光ディ
スクに記録された情報を再生する場合に前記の主ビーム
の反射光を分割して光検出素子で受光した信号の相互の
位相差からトラッキング誤差信号を生成し、第2の記録
密度の光ディスクに記録された情報を再生する場合に副
ビームの反射光を光検出素子で受光して得られた信号か
らトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信
号生成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載さ
れた光情報再生装置。 - 【請求項6】 さらに、光検出素子からの出力信号を基
に生成したトラッキング誤差信号により、前記の光源の
トラッキングを制御するトラッキング制御部を備え、 前記の光源は、トラックグルーブを有した光ディスク面
上の複数の互いに隣接するトラックに主ビームと2本の
副ビームとを照射し、 前記のトラッキング制御部は、主ビームの反射光からプ
ッシュプルトラッキング誤差信号を生成するプッシュプ
ルトラッキング誤差信号生成手段と、プッシュプルトラ
ッキング誤差信号生成手段により得られたプッシュプル
トラッキング誤差信号に含まれる隣接トラックからのク
ロストーク成分を上記副ビームの反射光を用いて相殺す
る第2相殺手段とを備えることを特徴とする請求項1に
記載された光情報再生装置。 - 【請求項7】 トラックに所定の間隔で識別マークが形
成されている光ディスクの光情報再生において、前記の
第1相殺手段は、前記の光源が照射する第1のビームに
よる再生信号と第2のビームによる再生信号に相対的時
間差を与える遅延手段と、任意のトラックにおいて第1
のビームによって第1の識別マークが検出された後、前
記の光源が照射する第2のビームを上記トラックにジャ
ンプさせ、第2のビームによって第2の識別マークが検
出されるまでの時間を計測する時間計測手段と、上記時
間計測値と上記第1および第2の識別マーク間隔より決
定される時間間隔との差に応じて上記遅延手段の遅延量
を決定する遅延量決定手段とからなることを特徴とする
請求項1に記載された光情報再生装置。 - 【請求項8】 前記の遅延手段はクロック周期を一単位
として遅延量を設定することを特徴とする請求項7記載
の光情報再生装置。 - 【請求項9】 前記の遅延手段はクロックに応じて順次
再生信号を伝搬させる機能を有し、しかも、上記クロッ
クは少なくとも再生信号と同期して生成させることを特
徴とする請求項7記載の光情報再生装置。 - 【請求項10】 トラックに所定の間隔で識別マークが
形成されている光ディスクに形成された複数の互いに隣
接するトラックに主ビームと副ビームとを照射する光源
と、 光源により照射された光ディスク面からの主ビームと副
ビームの反射光をそれぞれ検出する光検出素子と、 主ビームによる再生信号と副ビームによる再生信号の間
の時間差を補正して主ビームに混入するトラック間クロ
ストークを副ビームを用いて相殺して、主ビームによる
再生信号を求める再生部とからなり、 前記の再生部は、任意のトラックに形成された第1の識
別マークに第1のビームを照射し、トラックジャンプの
後、上記トラックに上記第1の識別マークに対して所定
の間隔で設けられた第2のマークに第2のビームを照射
して、それぞれのビームによって上記第1および第2の
識別マークが検出された時間間隔と上記所定の間隔より
決定される時間間隔との差に応じて上記時間差を補正し
て前記のトラック間クロストークを相殺することを特徴
とする光ディスク情報再生装置。 - 【請求項11】 前記の再生部は光ディスクから再生し
た信号に同期して生成されるクロックを用いて前記の時
間間隔を計測することを特徴とする請求項10記載の光
ディスク情報再生装置。 - 【請求項12】 前記の再生部は光ディスクから再生し
た信号に同期して生成されるクロックの一周期を一補正
単位として前記の時間差を補正することを特徴とする請
求項10記載の光ディスク情報再生装置。 - 【請求項13】 トラックに所定の間隔で識別マークが
形成されている光ディスクの光情報再生において、 光ディスクに形成された複数の互いに隣接するトラック
に主ビームと副ビームとを照射し、 主ビームによる再生信号と副ビームによる再生信号の間
の時間差を補正して主ビームに混入するトラック間クロ
ストークを副ビームを用いて相殺して、主ビームによる
再生信号を求める光情報再生方法であって、 前記のトラック間クロストークは、任意のトラックに形
成された第1の識別マークに第1のビームを照射し、ト
ラックジャンプの後、上記トラックに上記第1の識別マ
ークに対して所定の間隔で設けられた第2のマークに第
2のビームを照射し、それぞれのビームによって上記第
1および第2の識別マークが検出された時間間隔と上記
所定の間隔より決定される時間間隔との差に応じて上記
時間差を補正して相殺することを特徴とする光ディスク
情報再生方法。 - 【請求項14】 前記の時間間隔は、光ディスクから再
生した信号に同期して生成されるクロックを用いて計測
することを特徴とする請求項13記載の光ディスク情報
再生方法。 - 【請求項15】 前記の時間差は、光ディスクから再生
した信号に同期して生成されるクロックの一周期を一補
正単位として補正することを特徴とする請求項13記載
の光ディスク情報再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000206597A JP2001134945A (ja) | 1999-07-07 | 2000-07-07 | 光ディスク情報再生装置と方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19275999 | 1999-07-07 | ||
JP11-192759 | 1999-07-07 | ||
JP11-233816 | 1999-08-20 | ||
JP23381699 | 1999-08-20 | ||
JP2000206597A JP2001134945A (ja) | 1999-07-07 | 2000-07-07 | 光ディスク情報再生装置と方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001134945A true JP2001134945A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=27326657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000206597A Pending JP2001134945A (ja) | 1999-07-07 | 2000-07-07 | 光ディスク情報再生装置と方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001134945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008524763A (ja) * | 2004-12-20 | 2008-07-10 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 多層記録担体のためのマルチスポット検出装置 |
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2000
- 2000-07-07 JP JP2000206597A patent/JP2001134945A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008524763A (ja) * | 2004-12-20 | 2008-07-10 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 多層記録担体のためのマルチスポット検出装置 |
JP4754577B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2011-08-24 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 多層記録担体のためのマルチスポット検出装置 |
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