JP2001131231A - ヒドロシリル化を利用したシリル化物の製造方法及び該シリル化物 - Google Patents
ヒドロシリル化を利用したシリル化物の製造方法及び該シリル化物Info
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製品の品質に影響を与えることなく、安全な
手段でヒドロシリル化反応を促進すること。 【解決手段】 水素化珪素化合物(A)とアルケニル基
を含有する化合物(B)とのヒドロシリル化反応を行う
ことにより、加水分解性シリル基含有化合物を製造する
方法において、第8族金属を含む塩又は錯体(C)と水
素化珪素化合物(D)とを予め混合したものを触媒とし
て使用する。
手段でヒドロシリル化反応を促進すること。 【解決手段】 水素化珪素化合物(A)とアルケニル基
を含有する化合物(B)とのヒドロシリル化反応を行う
ことにより、加水分解性シリル基含有化合物を製造する
方法において、第8族金属を含む塩又は錯体(C)と水
素化珪素化合物(D)とを予め混合したものを触媒とし
て使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加水分解性シリル
基含有化合物の製造方法に関する。更に詳しくは、特定
の水素化珪素化合物(加水分解性シラン化合物)とアル
ケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する化合物との
ヒドロシリル化反応を利用する当該製造方法に関するも
のである。
基含有化合物の製造方法に関する。更に詳しくは、特定
の水素化珪素化合物(加水分解性シラン化合物)とアル
ケニル基(炭素−炭素不飽和結合)を有する化合物との
ヒドロシリル化反応を利用する当該製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】Si−H基を有する化合物すなわち水素
化珪素化合物をアルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)
に付加させる反応は、一般にヒドロシリル化反応とよば
れている。このようなヒドロシリル化反応を利用する
と、アルケニル基を有する化合物と、加水分解性シリル
基を有する水素化珪素化合物とから、加水分解性シリル
基を有する化合物を得ることができる。例えばメチルジ
メトキシシランと、末端にアルケニル基を有する高分子
化合物とのヒドロシリル化を行った場合には、末端にジ
メトキシシリル基(加水分解性シリル基の一種)を有す
る高分子化合物を得ることができる。
化珪素化合物をアルケニル基(炭素−炭素不飽和結合)
に付加させる反応は、一般にヒドロシリル化反応とよば
れている。このようなヒドロシリル化反応を利用する
と、アルケニル基を有する化合物と、加水分解性シリル
基を有する水素化珪素化合物とから、加水分解性シリル
基を有する化合物を得ることができる。例えばメチルジ
メトキシシランと、末端にアルケニル基を有する高分子
化合物とのヒドロシリル化を行った場合には、末端にジ
メトキシシリル基(加水分解性シリル基の一種)を有す
る高分子化合物を得ることができる。
【0003】ここで、加水分解性シリル基(Si−X)
とは、加水分解反応によりシラノール基(Si−OH)
を与えるものである。また、加水分解性シリル基(Si
−X)はシラノール基(Si−OH)との縮合反応(シ
ラノール縮合)により、シロキサン結合(Si−O−S
i)を与えることができる。
とは、加水分解反応によりシラノール基(Si−OH)
を与えるものである。また、加水分解性シリル基(Si
−X)はシラノール基(Si−OH)との縮合反応(シ
ラノール縮合)により、シロキサン結合(Si−O−S
i)を与えることができる。
【0004】加水分解性シリル基を末端に有する高分子
化合物は、空気中の湿分等によるシリル基の加水分解反
応、及びそれに続く他の化合物分子とのシラノール縮合
反応により架橋体を与える(特開昭63−6041号公
報)。加水分解性シリル基又はシラノール基を有する化
合物は、例えば接着剤、粘着剤、塗料、シーリング材、
防水材など、耐候性、耐熱性、耐透湿性を要求される用
途に利用される。
化合物は、空気中の湿分等によるシリル基の加水分解反
応、及びそれに続く他の化合物分子とのシラノール縮合
反応により架橋体を与える(特開昭63−6041号公
報)。加水分解性シリル基又はシラノール基を有する化
合物は、例えば接着剤、粘着剤、塗料、シーリング材、
防水材など、耐候性、耐熱性、耐透湿性を要求される用
途に利用される。
【0005】このヒドロシリル化反応を利用する技術分
野で知られている主要な問題点として、それぞれの反応
条件下において、反応中に触媒の活性が低下する等の理
由により、反応途中でヒドロシリル化反応の速度が低下
したりあるいは反応が停止することが挙げられる。反応
速度の低下により、反応に要する時間が長くなるばかり
でなく、副反応の割合が相対的に増大して所望のヒドロ
シリル化反応の選択性が低下することがある。高価な金
属触媒の添加量を増やすことにより反応を加速すること
は可能であるが、反応生成物中に残留する触媒量が増え
るためその後の利用にとって好ましくない場合もある。
特に高分子化合物のヒドロシリル化反応の場合は、触媒
由来の黒色粉末を除去することが困難であるため、製品
が黒く濁ってしまうという問題がある。
野で知られている主要な問題点として、それぞれの反応
条件下において、反応中に触媒の活性が低下する等の理
由により、反応途中でヒドロシリル化反応の速度が低下
したりあるいは反応が停止することが挙げられる。反応
速度の低下により、反応に要する時間が長くなるばかり
でなく、副反応の割合が相対的に増大して所望のヒドロ
シリル化反応の選択性が低下することがある。高価な金
属触媒の添加量を増やすことにより反応を加速すること
は可能であるが、反応生成物中に残留する触媒量が増え
るためその後の利用にとって好ましくない場合もある。
特に高分子化合物のヒドロシリル化反応の場合は、触媒
由来の黒色粉末を除去することが困難であるため、製品
が黒く濁ってしまうという問題がある。
【0006】ヒドロシリル化反応を促進する方法として
は種々のものが知られている。例えばOnopchen
ko.A.ら(J.Org.Chem.、52、411
8、(1987))やLewis.L.N.ら(J.A
m.Chem.Soc.、112、5998、(199
0))、あるいは、特開平5−213972号公報や特
開平8−283339号公報で報告されているように、
白金触媒が失活した場合、触媒を再活性化する為に酸素
を使用する方法が知られている。
は種々のものが知られている。例えばOnopchen
ko.A.ら(J.Org.Chem.、52、411
8、(1987))やLewis.L.N.ら(J.A
m.Chem.Soc.、112、5998、(199
0))、あるいは、特開平5−213972号公報や特
開平8−283339号公報で報告されているように、
白金触媒が失活した場合、触媒を再活性化する為に酸素
を使用する方法が知られている。
【0007】また、反応を促進するための有効な添加物
質としても、アセチレンアルコール類(特開平8−23
1563号公報)、不飽和の第二及び第三アルコール類
(特開平8−291181号公報)、第三アルコール類
(特開平8−333373号公報)、不飽和ケトン類
(特開平8−208838号公報)、エン−イン不飽和
化合物(特開平9−25281号公報)、硫黄化合物
(特開平11−080167号公報)等が知られてい
る。
質としても、アセチレンアルコール類(特開平8−23
1563号公報)、不飽和の第二及び第三アルコール類
(特開平8−291181号公報)、第三アルコール類
(特開平8−333373号公報)、不飽和ケトン類
(特開平8−208838号公報)、エン−イン不飽和
化合物(特開平9−25281号公報)、硫黄化合物
(特開平11−080167号公報)等が知られてい
る。
【0008】更に、ヒドロシリル化の触媒毒とされる
N、P、S、Sn又はAs元素が含有された系におい
て、有機鉄化合物及び/又は有機アルミニウム化合物を
添加する方法(特開平6−179821号公報)も公知
である。また、白金族金属の錯体や塩化物にエトキシシ
ランを添加して調製した白金族コロイドを、オクテンや
トリメチルビニルシラン等の低分子ビニル化合物と、ト
リエトキシシランやトリヘキシルシランとのヒドロシリ
ル化反応に使用すること(特公平5−3343号公報及
びL.N.Lewis:Organometallic
s、9、621、(1990)、L.N.Lewis:
J.Am.Chem.Soc.、108、7228(1
986))も公知である。
N、P、S、Sn又はAs元素が含有された系におい
て、有機鉄化合物及び/又は有機アルミニウム化合物を
添加する方法(特開平6−179821号公報)も公知
である。また、白金族金属の錯体や塩化物にエトキシシ
ランを添加して調製した白金族コロイドを、オクテンや
トリメチルビニルシラン等の低分子ビニル化合物と、ト
リエトキシシランやトリヘキシルシランとのヒドロシリ
ル化反応に使用すること(特公平5−3343号公報及
びL.N.Lewis:Organometallic
s、9、621、(1990)、L.N.Lewis:
J.Am.Chem.Soc.、108、7228(1
986))も公知である。
【0009】当然、ヒドロシリル化の反応速度は反応物
質や反応条件に影響されるものであるが、特に、アルケ
ニル基を有する化合物が高分子化合物である場合、不飽
和基濃度が低い場合、反応液の粘性が高い場合、末端オ
レフィンよりも活性が低い内部オレフィンの反応を行う
場合、酸素が反応系内に供給され難い場合、反応原料や
溶媒に反応阻害物質が含まれる場合などに、反応活性の
低下が起こりやすい。アルケニル基含有高分子化合物は
アルケニル基含有低分子体と比較すると、粘度が高く、
全体量に対するアルケニル基の濃度が低いため、ヒドロ
シリル化反応が遅い傾向がある。
質や反応条件に影響されるものであるが、特に、アルケ
ニル基を有する化合物が高分子化合物である場合、不飽
和基濃度が低い場合、反応液の粘性が高い場合、末端オ
レフィンよりも活性が低い内部オレフィンの反応を行う
場合、酸素が反応系内に供給され難い場合、反応原料や
溶媒に反応阻害物質が含まれる場合などに、反応活性の
低下が起こりやすい。アルケニル基含有高分子化合物は
アルケニル基含有低分子体と比較すると、粘度が高く、
全体量に対するアルケニル基の濃度が低いため、ヒドロ
シリル化反応が遅い傾向がある。
【0010】また、ヒドロシリル化反応に用いられる水
素化珪素化合物は爆発性が高いため、反応容器の気相部
を不活性ガスで置換したり、酸素濃度を爆発限界以下に
設定する必要がある。ところが、前述の如くヒドロシリ
ル化反応では、触媒を活性化させるために酸素が必要で
あるので、反応速度の観点からは気相部の不活性ガスで
の置換や酸素濃度の低減は好ましくない。更に、アルケ
ニル基含有高分子化合物をヒドロシリル化する場合に
は、粘度が高いため、攪拌や物質拡散が非効率的であり
酸素が内部まで移動し難い。特に、オルガノシロキサン
と比較すると酸素透過性や酸素溶解性の低いポリイソブ
チレン、ポリアクリル、ポリブテン、水添ポリブテン、
ポリプロピレンオキサイド等の有機重合体を主鎖とする
シリル化物の工業的な生産には困難を伴う。
素化珪素化合物は爆発性が高いため、反応容器の気相部
を不活性ガスで置換したり、酸素濃度を爆発限界以下に
設定する必要がある。ところが、前述の如くヒドロシリ
ル化反応では、触媒を活性化させるために酸素が必要で
あるので、反応速度の観点からは気相部の不活性ガスで
の置換や酸素濃度の低減は好ましくない。更に、アルケ
ニル基含有高分子化合物をヒドロシリル化する場合に
は、粘度が高いため、攪拌や物質拡散が非効率的であり
酸素が内部まで移動し難い。特に、オルガノシロキサン
と比較すると酸素透過性や酸素溶解性の低いポリイソブ
チレン、ポリアクリル、ポリブテン、水添ポリブテン、
ポリプロピレンオキサイド等の有機重合体を主鎖とする
シリル化物の工業的な生産には困難を伴う。
【0011】反応活性が低下する系では、生産性が低下
するのみではなく、反応時間を長くすると、副反応物が
多く生成する傾向がある。化合物に加水分解性シリル基
を導入するヒドロシリル化反応の反応率が低下すれば、
最終的には架橋点密度が低下して、架橋体の強度が低下
してしまう。
するのみではなく、反応時間を長くすると、副反応物が
多く生成する傾向がある。化合物に加水分解性シリル基
を導入するヒドロシリル化反応の反応率が低下すれば、
最終的には架橋点密度が低下して、架橋体の強度が低下
してしまう。
【0012】反応収率を上げるためには高価な貴金属触
媒や加水分解性シラン化合物を多量に用いる方法もある
が、経済的に好ましくない。また、前述の如くヒドロシ
リル化反応を促進する物質を添加する方法もあるが、結
果的には製品中に不純物が混入することになり好ましく
ない。このように、従来から知られているヒドロシリル
化反応の促進方法は完全なものではなく、ヒドロシリル
化に内在する問題を十分に解決できないことがあった。
媒や加水分解性シラン化合物を多量に用いる方法もある
が、経済的に好ましくない。また、前述の如くヒドロシ
リル化反応を促進する物質を添加する方法もあるが、結
果的には製品中に不純物が混入することになり好ましく
ない。このように、従来から知られているヒドロシリル
化反応の促進方法は完全なものではなく、ヒドロシリル
化に内在する問題を十分に解決できないことがあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、ヒドロシリル化反応による加水分解性シリル基含
有化合物の製造方法であって、安全に実施可能であり、
かつ、高い製品純度を達成できる、生産性の向上した製
造方法の提供を目的とするものである。
鑑み、ヒドロシリル化反応による加水分解性シリル基含
有化合物の製造方法であって、安全に実施可能であり、
かつ、高い製品純度を達成できる、生産性の向上した製
造方法の提供を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討を
おこなった結果、第8族金属の触媒と水素化珪素化合物
とを予め混合したものを触媒として用いて、アルケニル
基含有化合物と水素化珪素化合物とのヒドロシリル化を
行うと、反応系中の気相部に酸素が存在しない場合でも
反応が促進されることを見出し、本発明を完成した。
おこなった結果、第8族金属の触媒と水素化珪素化合物
とを予め混合したものを触媒として用いて、アルケニル
基含有化合物と水素化珪素化合物とのヒドロシリル化を
行うと、反応系中の気相部に酸素が存在しない場合でも
反応が促進されることを見出し、本発明を完成した。
【0015】すなわち本発明は、(A)一般式(1): Ra Xb Hc Si (1) (式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、アリール
基又はトリオルガノシロキシ基を表し、aが2以上の場
合Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Xは、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又は水酸基を
表し、bが2以上の場合Xはそれぞれ同じでも異なって
いてもよい。aは0〜3の整数を表す。b及びcは同一
又は異なって1〜3の整数を表す。ただしa+b+c=
4を満たす。)で表される水素化珪素化合物と、(B)
アルケニル基を含有する化合物とのヒドロシリル化反応
を、(C)第8族金属を含む触媒の存在下で行うことに
より、加水分解性シリル基含有化合物を製造する方法で
あって、前記(C)第8族金属を含む触媒は、予め
(D)一般式(2): R′a'X′b'Hc'Si (2) (式中、R′は、炭素数1〜20のアルキル基、アリー
ル基又はトリオルガノシロキシ基を表し、a′が2以上
の場合R′はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。
X′は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又
は水酸基を表し、b′が2以上の場合X′はそれぞれ同
じでも異なっていてもよい。a′及びb′は同一又は異
なって0〜3の整数を表す。c′は1〜3の整数を表
す。ただしa′+b′+c′=4を満たす。)で表され
る水素化珪素化合物との混合物とされて使用され、か
つ、反応器気相部の酸素濃度は、上記(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物及び上記(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度以下である製造方法である。また本発明は、上記製造
方法により得られる加水分解性シリル基含有化合物でも
ある。以下に本発明について詳述する。
基又はトリオルガノシロキシ基を表し、aが2以上の場
合Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Xは、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又は水酸基を
表し、bが2以上の場合Xはそれぞれ同じでも異なって
いてもよい。aは0〜3の整数を表す。b及びcは同一
又は異なって1〜3の整数を表す。ただしa+b+c=
4を満たす。)で表される水素化珪素化合物と、(B)
アルケニル基を含有する化合物とのヒドロシリル化反応
を、(C)第8族金属を含む触媒の存在下で行うことに
より、加水分解性シリル基含有化合物を製造する方法で
あって、前記(C)第8族金属を含む触媒は、予め
(D)一般式(2): R′a'X′b'Hc'Si (2) (式中、R′は、炭素数1〜20のアルキル基、アリー
ル基又はトリオルガノシロキシ基を表し、a′が2以上
の場合R′はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。
X′は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又
は水酸基を表し、b′が2以上の場合X′はそれぞれ同
じでも異なっていてもよい。a′及びb′は同一又は異
なって0〜3の整数を表す。c′は1〜3の整数を表
す。ただしa′+b′+c′=4を満たす。)で表され
る水素化珪素化合物との混合物とされて使用され、か
つ、反応器気相部の酸素濃度は、上記(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物及び上記(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度以下である製造方法である。また本発明は、上記製造
方法により得られる加水分解性シリル基含有化合物でも
ある。以下に本発明について詳述する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物としては、一般式
(1)の条件を満たすかぎり、従来知られている化合物
を特に制限なく用いることができる。具体的には、例え
ば、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルクロロシラン、トリメチルシロキシジクロロシランな
どのハロゲン化シラン類;トリメトキシシラン、トリエ
トキシシラン、ジメトキシメチルシラン、メトキシジメ
チルシラン、ジメトキシフェニルシラン、1,3,3,
5,5,7,7−ヘプタメチル−1,1−ジメトキシテ
トラシロキサンなどのアルコキシシラン類;メチルジア
セトキシシラン、トリメチルシロキシメチルアセトキシ
シランなどのアシロキシシラン類;ジメチルシラン、ト
リメチルシロキシメチルシラン、1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、1,3,5−トリメチルシクロ
トリシロキサンなどの分子中にSi−H結合を2個以上
有するハイドロシラン類;メチルジ(イソプロペニルオ
キシ)シランなどのアルケニルオキシシラン類などが挙
げられる。なかでも、メチルジクロロシラン、ジメトキ
シメチルシラン、ジエトキシメチルシラン、トリメトキ
シシラン、トリエトキシシランが好ましい。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(1)で表される水素化珪素化合物としては、一般式
(1)の条件を満たすかぎり、従来知られている化合物
を特に制限なく用いることができる。具体的には、例え
ば、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルクロロシラン、トリメチルシロキシジクロロシランな
どのハロゲン化シラン類;トリメトキシシラン、トリエ
トキシシラン、ジメトキシメチルシラン、メトキシジメ
チルシラン、ジメトキシフェニルシラン、1,3,3,
5,5,7,7−ヘプタメチル−1,1−ジメトキシテ
トラシロキサンなどのアルコキシシラン類;メチルジア
セトキシシラン、トリメチルシロキシメチルアセトキシ
シランなどのアシロキシシラン類;ジメチルシラン、ト
リメチルシロキシメチルシラン、1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、1,3,5−トリメチルシクロ
トリシロキサンなどの分子中にSi−H結合を2個以上
有するハイドロシラン類;メチルジ(イソプロペニルオ
キシ)シランなどのアルケニルオキシシラン類などが挙
げられる。なかでも、メチルジクロロシラン、ジメトキ
シメチルシラン、ジエトキシメチルシラン、トリメトキ
シシラン、トリエトキシシランが好ましい。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0017】(A)一般式(1)で表される水素化珪素
化合物の使用量は、特に制限されるものではないが、通
常、アルケニル基含有化合物(B)中のアルケニル基1
モルに対して0.1〜20モルであるが、0.5〜3モ
ルであることが経済的にも好ましい。
化合物の使用量は、特に制限されるものではないが、通
常、アルケニル基含有化合物(B)中のアルケニル基1
モルに対して0.1〜20モルであるが、0.5〜3モ
ルであることが経済的にも好ましい。
【0018】本発明における(B)アルケニル基(炭素
−炭素不飽和結合)を含有する化合物としては、アルケ
ニル基を有する限り、高分子化合物であってもよいし、
低分子化合物であってもよい。ただし、架橋体の強度が
高くなるため、高分子化合物が好ましい。
−炭素不飽和結合)を含有する化合物としては、アルケ
ニル基を有する限り、高分子化合物であってもよいし、
低分子化合物であってもよい。ただし、架橋体の強度が
高くなるため、高分子化合物が好ましい。
【0019】(B)成分が高分子化合物である場合、主
鎖部は有機重合体の主鎖であることが好ましく、具体的
には例えば、炭化水素系主鎖、ハロゲン化炭化水素系主
鎖、飽和炭化水素系主鎖、ポリエーテル系主鎖、ポリエ
ステル系主鎖、ポリアミド系主鎖、ポリイミド系主鎖、
ポリアクリル酸エステル主鎖、ポリメタクリル酸エステ
ル主鎖、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの
共重合体主鎖、ポリイソブチレン主鎖等を挙げることが
できるが、これらに限定されるものではない。好ましく
は、イソブチレンや炭素数5〜12のオレフィン類、共
役ジエン類、非共役ジエン類、ビニルエーテル類、芳香
族ビニル化合物、ノルボルネン類、シクロペンタジエン
類、ジシクロペンタジエン類、ビニルシラン類などを重
合させてなる主鎖や、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どの主鎖を挙げることができる。なお、ポリオルガノシ
ロキサン主鎖は、本発明における有機重合体の主鎖には
該当しない。
鎖部は有機重合体の主鎖であることが好ましく、具体的
には例えば、炭化水素系主鎖、ハロゲン化炭化水素系主
鎖、飽和炭化水素系主鎖、ポリエーテル系主鎖、ポリエ
ステル系主鎖、ポリアミド系主鎖、ポリイミド系主鎖、
ポリアクリル酸エステル主鎖、ポリメタクリル酸エステ
ル主鎖、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの
共重合体主鎖、ポリイソブチレン主鎖等を挙げることが
できるが、これらに限定されるものではない。好ましく
は、イソブチレンや炭素数5〜12のオレフィン類、共
役ジエン類、非共役ジエン類、ビニルエーテル類、芳香
族ビニル化合物、ノルボルネン類、シクロペンタジエン
類、ジシクロペンタジエン類、ビニルシラン類などを重
合させてなる主鎖や、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どの主鎖を挙げることができる。なお、ポリオルガノシ
ロキサン主鎖は、本発明における有機重合体の主鎖には
該当しない。
【0020】アルケニル基を含有する高分子化合物は、
ポリスチレンゲルカラムを用いたGPC測定により得ら
れる数平均分子量が500以上のものが好ましい。但
し、分子量が大きすぎると粘度が高くなりすぎて、攪拌
などの操作が全くできなくなるし、たとえヒドロシリル
化反応が成功したにしても、得られる物質を縮合反応に
より架橋硬化させる価値が大いに減少する。従って、ア
ルケニル基を含有する高分子化合物の数平均分子量は2
00000以下であることが好ましい。
ポリスチレンゲルカラムを用いたGPC測定により得ら
れる数平均分子量が500以上のものが好ましい。但
し、分子量が大きすぎると粘度が高くなりすぎて、攪拌
などの操作が全くできなくなるし、たとえヒドロシリル
化反応が成功したにしても、得られる物質を縮合反応に
より架橋硬化させる価値が大いに減少する。従って、ア
ルケニル基を含有する高分子化合物の数平均分子量は2
00000以下であることが好ましい。
【0021】アルケニル基を含有する高分子化合物のう
ち特に好ましいものとしては、アリル基を末端に有する
ポリプロピレンオキサイドや、アリル基を末端に有する
ポリイソブチレンを挙げることができる。また、アリル
基を末端に有するポリアクリル、ポリブテン、水添ポリ
ブテン等でもよい。アリル基を末端に有するポリイソブ
チレンは、例えば末端に塩素を有するポリイソブチレン
と、アリルトリメチルシラン(特開昭63−10500
5号公報)またはジエン類(特開平4−288309号
公報)との反応により得ることができる。
ち特に好ましいものとしては、アリル基を末端に有する
ポリプロピレンオキサイドや、アリル基を末端に有する
ポリイソブチレンを挙げることができる。また、アリル
基を末端に有するポリアクリル、ポリブテン、水添ポリ
ブテン等でもよい。アリル基を末端に有するポリイソブ
チレンは、例えば末端に塩素を有するポリイソブチレン
と、アリルトリメチルシラン(特開昭63−10500
5号公報)またはジエン類(特開平4−288309号
公報)との反応により得ることができる。
【0022】また、アルケニル基を含有する低分子化合
物としては特に限定されず、例えば、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、オクテン等のアルフ
ァオレフィン;シクロヘキセン、トランス−2−ヘキセ
ンや、ブタジエン、デカジエン、あるいはアリルトリメ
チルシラン等を挙げることができる。これらの低分子化
合物を用いても、爆発を防止しながら安全にヒドロシリ
ル化の反応速度を促進することは可能である。
物としては特に限定されず、例えば、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、オクテン等のアルフ
ァオレフィン;シクロヘキセン、トランス−2−ヘキセ
ンや、ブタジエン、デカジエン、あるいはアリルトリメ
チルシラン等を挙げることができる。これらの低分子化
合物を用いても、爆発を防止しながら安全にヒドロシリ
ル化の反応速度を促進することは可能である。
【0023】アルケニル基を有する化合物(B)をヒド
ロシリル化して得られる加水分解性シリル基含有化合物
は、1分子中に平均1.0個以上の加水分解性シリル基
を有するものであれば、縮合反応により高強度の架橋体
を形成することができる。従って、本発明で用いるアル
ケニル基を有する化合物(B)も、1分子中に平均1.
0個以上のアルケニル基を有することが好ましく、1.
2個以上のアルケニル基を含有することがより好まし
く、1.4個以上のアルケニル基を含有することが更に
好ましい。
ロシリル化して得られる加水分解性シリル基含有化合物
は、1分子中に平均1.0個以上の加水分解性シリル基
を有するものであれば、縮合反応により高強度の架橋体
を形成することができる。従って、本発明で用いるアル
ケニル基を有する化合物(B)も、1分子中に平均1.
0個以上のアルケニル基を有することが好ましく、1.
2個以上のアルケニル基を含有することがより好まし
く、1.4個以上のアルケニル基を含有することが更に
好ましい。
【0024】本発明で使用される(C)第8族金属を含
む触媒は、従来のヒドロシリル化反応において使用され
ているものである。用いられる第8族金属としては、通
常、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、イリジウム、プラチナ(白金)を挙げることが
できる。(C)成分は、これら第8族金属の金属塩、又
は、これらと有機化合物との錯体である。
む触媒は、従来のヒドロシリル化反応において使用され
ているものである。用いられる第8族金属としては、通
常、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、イリジウム、プラチナ(白金)を挙げることが
できる。(C)成分は、これら第8族金属の金属塩、又
は、これらと有機化合物との錯体である。
【0025】(C)第8族金属を含む触媒としては特に
限定されないが、好ましくは、塩化白金酸、塩化白金酸
とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−
オレフィン錯体[例えば、Pt(CH2 =CH2 )2
(PPh3 )、Pt(CH2 =CH2 )2 Cl2 ]、白
金−ビニルシロキサン錯体[例えば、Pt{(viny
l)Me2 SiOSiMe2 (vinyl)}、Pt
{Me(vinyl)SiO}4 ]、白金−ホスフィン
錯体[例えば、Ph(PPh3 )4 、Pt(PBu3)4
]、白金−ホスファイト錯体[例えば、Pt{P(O
Ph)3 }4 ]などが挙げられる。また、ジカルボニル
ジクロロ白金、Ashbyの米国特許第3159601
及び3159662号明細書中に記載された白金−炭化
水素複合体、並びに、Lamoreauxの米国特許第
3220972号明細書中に記載された白金−アルコラ
ート触媒も好ましい。さらに、Modicの米国特許第
3516946号明細書中に記載された塩化白金−オレ
フィン複合体も有効である。
限定されないが、好ましくは、塩化白金酸、塩化白金酸
とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−
オレフィン錯体[例えば、Pt(CH2 =CH2 )2
(PPh3 )、Pt(CH2 =CH2 )2 Cl2 ]、白
金−ビニルシロキサン錯体[例えば、Pt{(viny
l)Me2 SiOSiMe2 (vinyl)}、Pt
{Me(vinyl)SiO}4 ]、白金−ホスフィン
錯体[例えば、Ph(PPh3 )4 、Pt(PBu3)4
]、白金−ホスファイト錯体[例えば、Pt{P(O
Ph)3 }4 ]などが挙げられる。また、ジカルボニル
ジクロロ白金、Ashbyの米国特許第3159601
及び3159662号明細書中に記載された白金−炭化
水素複合体、並びに、Lamoreauxの米国特許第
3220972号明細書中に記載された白金−アルコラ
ート触媒も好ましい。さらに、Modicの米国特許第
3516946号明細書中に記載された塩化白金−オレ
フィン複合体も有効である。
【0026】これらの触媒は単独で使用してもよいし、
2種以上を併用してもよい。塩化白金酸、白金−オレフ
ィン錯体、白金−アセチルアセトナート錯体、白金−ビ
ニルシロキサン錯体は、比較的反応活性が高いため好ま
しい。
2種以上を併用してもよい。塩化白金酸、白金−オレフ
ィン錯体、白金−アセチルアセトナート錯体、白金−ビ
ニルシロキサン錯体は、比較的反応活性が高いため好ま
しい。
【0027】(C)第8族金属を含む触媒の使用量には
特に制限はないが、通常、(B)成分中のアルケニル基
1モルに対して、第8族金属が10-9モルから10-1モ
ルとなるような量であり、好ましくは10-7モルから1
0-3モルとなるような量である。上記触媒の使用量が1
0-9モルより少ない場合は、ヒドロシリル化反応が十分
に進行しないことがある。また使用量が多すぎると、原
料コストの増大や、触媒残滓の混入により製品の着色や
透明度の低下などの問題が発生する。
特に制限はないが、通常、(B)成分中のアルケニル基
1モルに対して、第8族金属が10-9モルから10-1モ
ルとなるような量であり、好ましくは10-7モルから1
0-3モルとなるような量である。上記触媒の使用量が1
0-9モルより少ない場合は、ヒドロシリル化反応が十分
に進行しないことがある。また使用量が多すぎると、原
料コストの増大や、触媒残滓の混入により製品の着色や
透明度の低下などの問題が発生する。
【0028】上記触媒(C)は種々の有機溶媒に溶解さ
せて希釈することにより、上記触媒を安定化し、その取
扱を容易にすることが好ましい。好ましい溶媒として、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、あるいは、ハロゲン化炭化水素、アルコール、グリ
コール類、エーテル類、エステル類等を挙げることがで
きる。より好ましくは炭化水素系溶媒である。
せて希釈することにより、上記触媒を安定化し、その取
扱を容易にすることが好ましい。好ましい溶媒として、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、あるいは、ハロゲン化炭化水素、アルコール、グリ
コール類、エーテル類、エステル類等を挙げることがで
きる。より好ましくは炭化水素系溶媒である。
【0029】本発明における(D)一般式(2)で表さ
れる水素化珪素化合物としては、一般式(2)の条件を
満たすかぎり特に制限されないが、具体的には、(A)
一般式(1)で表される水素化珪素化合物として既に例
示したものを挙げることができる。なかでも、メチルジ
クロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメ
チルシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン
か好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
れる水素化珪素化合物としては、一般式(2)の条件を
満たすかぎり特に制限されないが、具体的には、(A)
一般式(1)で表される水素化珪素化合物として既に例
示したものを挙げることができる。なかでも、メチルジ
クロロシラン、ジメトキシメチルシラン、ジエトキシメ
チルシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン
か好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0030】本発明において、一般式(1)で表される
水素化珪素化合物(A)と、一般式(2)で表される水
素化珪素化合物(D)は、それぞれ異なるものを用いて
も良いし、同一の物質を使用しても良い。異なる水素化
珪素化合物を使用することにより、シリル化反応後の物
性の改善等の特別な効果が得られる場合には、その目的
に合わせた水素化珪素化合物を使用すればよい。特にそ
のような効果が期待されない場合には、両者に同一の化
合物を用いた方が工業的な生産性を考えると有利であ
る。
水素化珪素化合物(A)と、一般式(2)で表される水
素化珪素化合物(D)は、それぞれ異なるものを用いて
も良いし、同一の物質を使用しても良い。異なる水素化
珪素化合物を使用することにより、シリル化反応後の物
性の改善等の特別な効果が得られる場合には、その目的
に合わせた水素化珪素化合物を使用すればよい。特にそ
のような効果が期待されない場合には、両者に同一の化
合物を用いた方が工業的な生産性を考えると有利であ
る。
【0031】同一の化合物を用いる場合には、水素化珪
素化合物(D)に触媒(C)を混合したものを、反応基
質である水素化珪素化合物(A)とは別に調製してもよ
いし、水素化珪素化合物(A)と水素化珪素化合物
(D)を一成分として、そこに触媒(C)を混合したも
のを、触媒兼反応基質として用いてヒドロシリル化を実
施してもよい。
素化合物(D)に触媒(C)を混合したものを、反応基
質である水素化珪素化合物(A)とは別に調製してもよ
いし、水素化珪素化合物(A)と水素化珪素化合物
(D)を一成分として、そこに触媒(C)を混合したも
のを、触媒兼反応基質として用いてヒドロシリル化を実
施してもよい。
【0032】本発明の製造方法においては、第8族金属
を含む触媒(C)は、水素化珪素化合物(A)とアルケ
ニル基含有化合物(B)との反応に先立って、予め水素
化珪素化合物(D)と混合して使用する。触媒(C)と
水素化珪素化合物(D)を混合すると、金属がコロイド
状に析出することが多く、このコロイド状の金属が触媒
としての活性を有していると思われる。ところが、混合
後の溶液は不安定であり、長期間保存すると金属コロイ
ドが凝集して触媒活性が低下する。従って、混合液は混
合後48時間以内に使用することが好ましく、24時間
以内に使用することがより好ましい。
を含む触媒(C)は、水素化珪素化合物(A)とアルケ
ニル基含有化合物(B)との反応に先立って、予め水素
化珪素化合物(D)と混合して使用する。触媒(C)と
水素化珪素化合物(D)を混合すると、金属がコロイド
状に析出することが多く、このコロイド状の金属が触媒
としての活性を有していると思われる。ところが、混合
後の溶液は不安定であり、長期間保存すると金属コロイ
ドが凝集して触媒活性が低下する。従って、混合液は混
合後48時間以内に使用することが好ましく、24時間
以内に使用することがより好ましい。
【0033】触媒(C)と水素化珪素化合物(D)を混
合する方法としては特に限定されず、任意の方法で実施
することができる。一般式(2)で表される水素化珪素
化合物は通常は室温で液体であることから、例えば、粉
体状又は固体状の触媒(C)を水素化珪素化合物(D)
に直接添加して攪拌することにより混合することができ
る。
合する方法としては特に限定されず、任意の方法で実施
することができる。一般式(2)で表される水素化珪素
化合物は通常は室温で液体であることから、例えば、粉
体状又は固体状の触媒(C)を水素化珪素化合物(D)
に直接添加して攪拌することにより混合することができ
る。
【0034】しかしながら、この手法を工業的に適用す
る場合には、加水分解性シリル基含有化合物の合成直前
に、粉体状の触媒(C)を水素化珪素化合物(D)に混
合することは効率的ではない。また、前述の如く混合液
を長時間保存することも好ましくないため、多量の混合
液を作り置きすることもできない。一方、第8族金属を
含む塩又は錯体を溶媒に溶解したものは比較的安定であ
る。従って、第8族金属を含む触媒(C)を上記溶媒に
溶解しておき、ヒドロシリル化反応の24時間以内に、
第8族金属を含む触媒(C)の溶液を液状の水素化珪素
化合物(D)に混合する手法がより好ましい。
る場合には、加水分解性シリル基含有化合物の合成直前
に、粉体状の触媒(C)を水素化珪素化合物(D)に混
合することは効率的ではない。また、前述の如く混合液
を長時間保存することも好ましくないため、多量の混合
液を作り置きすることもできない。一方、第8族金属を
含む塩又は錯体を溶媒に溶解したものは比較的安定であ
る。従って、第8族金属を含む触媒(C)を上記溶媒に
溶解しておき、ヒドロシリル化反応の24時間以内に、
第8族金属を含む触媒(C)の溶液を液状の水素化珪素
化合物(D)に混合する手法がより好ましい。
【0035】別の混合手段としては、第8族の金属を含
む触媒(C)と水素化珪素化合物(D)を混合した際に
析出する金属コロイドをシリカ、アルミナ、シリカアル
ミナ、カーボンなどの担体に担持させたものを、ヒドロ
シリル化触媒として使用することもできる。この場合、
金属コロイド溶液に担体を投入して得られた担体を乾燥
させる手法が最も簡便である。また、第8族の金属を含
む触媒(C)の希釈液を担体に染み込ませたものに、水
素化珪素化合物(D)を混合して金属コロイドを析出さ
せたものを乾燥させてもよい。更には、水素化珪素化合
物(D)を担体に染み込ませたものに第8族金属を含む
触媒を投入して金属コロイドを析出させて乾燥させても
よい。
む触媒(C)と水素化珪素化合物(D)を混合した際に
析出する金属コロイドをシリカ、アルミナ、シリカアル
ミナ、カーボンなどの担体に担持させたものを、ヒドロ
シリル化触媒として使用することもできる。この場合、
金属コロイド溶液に担体を投入して得られた担体を乾燥
させる手法が最も簡便である。また、第8族の金属を含
む触媒(C)の希釈液を担体に染み込ませたものに、水
素化珪素化合物(D)を混合して金属コロイドを析出さ
せたものを乾燥させてもよい。更には、水素化珪素化合
物(D)を担体に染み込ませたものに第8族金属を含む
触媒を投入して金属コロイドを析出させて乾燥させても
よい。
【0036】第8族金属を含む触媒(C)と一般式
(2)で表される水素化珪素化合物(D)の混合比は、
任意で構わないが、全ての金属塩又は錯体を活性化させ
るためには、第8族金属1モルに対して、水素化珪素化
合物(D)が1モル以上となるような比が好ましい。よ
り完全に金属塩又は錯体を活性化させるためには、第8
族金属1モルに対して、水素化珪素化合物(D)が10
モル以上となるような比がより好ましく、更に好ましく
は50モル以上である。また、水素化珪素化合物(D)
を多くしすぎると、無駄な原料を使用することになる
し、巨大な混合用の容器が必要となるため、第8族金属
1モルに対して、水素化珪素化合物(D)500モル以
下の使用が好ましい。ただし、一般式(1)で表される
水素化珪素化合物(A)及び一般式(2)で表される水
素化珪素化合物(D)が同一の化合物であり、かつ、水
素化珪素化合物(A)と水素化珪素化合物(D)を一つ
の成分として、そこに金属塩又は錯体を混合したものを
触媒兼反応基質として用いる場合は、この限りではな
い。
(2)で表される水素化珪素化合物(D)の混合比は、
任意で構わないが、全ての金属塩又は錯体を活性化させ
るためには、第8族金属1モルに対して、水素化珪素化
合物(D)が1モル以上となるような比が好ましい。よ
り完全に金属塩又は錯体を活性化させるためには、第8
族金属1モルに対して、水素化珪素化合物(D)が10
モル以上となるような比がより好ましく、更に好ましく
は50モル以上である。また、水素化珪素化合物(D)
を多くしすぎると、無駄な原料を使用することになる
し、巨大な混合用の容器が必要となるため、第8族金属
1モルに対して、水素化珪素化合物(D)500モル以
下の使用が好ましい。ただし、一般式(1)で表される
水素化珪素化合物(A)及び一般式(2)で表される水
素化珪素化合物(D)が同一の化合物であり、かつ、水
素化珪素化合物(A)と水素化珪素化合物(D)を一つ
の成分として、そこに金属塩又は錯体を混合したものを
触媒兼反応基質として用いる場合は、この限りではな
い。
【0037】本発明の製造方法におけるヒドロシリル化
反応は、無溶媒系で行うこともできるし、溶媒存在下で
も行うこともできる。特にアルケニル基を含有する化合
物(B)が高分子化合物である場合には、高分子化合物
が固体又は高粘度の液体であることが多いので、反応系
の粘度を低下させるために溶媒を用いることが好まし
い。ヒドロシリル化反応の溶媒としては、通常、炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類を用
いることができるが、ヘプタン、ヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン等を用いることが好ましい。
反応は、無溶媒系で行うこともできるし、溶媒存在下で
も行うこともできる。特にアルケニル基を含有する化合
物(B)が高分子化合物である場合には、高分子化合物
が固体又は高粘度の液体であることが多いので、反応系
の粘度を低下させるために溶媒を用いることが好まし
い。ヒドロシリル化反応の溶媒としては、通常、炭化水
素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類を用
いることができるが、ヘプタン、ヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン等を用いることが好ましい。
【0038】本発明の製造方法においては、高分子化合
物のヒドロシリル化反応の際の反応溶媒として、可塑剤
を用いることもできる(可塑剤とは、高分子製品中に添
加される液状の物質である)。アルケニル基を含有する
高分子化合物の数平均分子量が500〜200000で
ある場合には、たとえば分子量200〜800のパラフ
ィン系可塑剤を反応溶媒に用いることが好ましい。この
ような可塑剤として、例えば、パラフィン50〜90
%、ナフテン10〜50%、アロマ約1%の組成比の混
合物などを挙げることができる。
物のヒドロシリル化反応の際の反応溶媒として、可塑剤
を用いることもできる(可塑剤とは、高分子製品中に添
加される液状の物質である)。アルケニル基を含有する
高分子化合物の数平均分子量が500〜200000で
ある場合には、たとえば分子量200〜800のパラフ
ィン系可塑剤を反応溶媒に用いることが好ましい。この
ような可塑剤として、例えば、パラフィン50〜90
%、ナフテン10〜50%、アロマ約1%の組成比の混
合物などを挙げることができる。
【0039】このような可塑剤としては、具体的には、
ポリブテン、水添ポリブテン、α−メチルスチレンオリ
ゴマー、ビフェニル、トリフェニル、トリアリールジメ
タン、アルキレントリフェニル、液状ポリブタジエン、
水添液状ポリブタジエン、アルキルジフェニル等の炭化
水素系化合物;BAA−15(大八化学)、P−10
3、W320(大日本インキ)、PN−150(アデカ
アーガス)などのアジピン酸エステル化合物;TOT
M、TITM(新日本理化)、W−700(大日本イン
キ)などのトリメリット酸エステル系化合物;NS−1
00、NM−26、NP−24、PS−32、PW−3
2、PX−32(出光興産)などの石油系プロセスオイ
ル類、アルケン−68(日石油洗剤)、BF−1000
(アデカアーガス)、KE−828(荒川化学)、DO
TP(新日本理化)などが好ましく、加熱減量が小さい
といった点で、アルケン−68、PS−32、PW−3
2、PX−32、DOTP、NS−100、TOTMな
どが特に好ましいが必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
ポリブテン、水添ポリブテン、α−メチルスチレンオリ
ゴマー、ビフェニル、トリフェニル、トリアリールジメ
タン、アルキレントリフェニル、液状ポリブタジエン、
水添液状ポリブタジエン、アルキルジフェニル等の炭化
水素系化合物;BAA−15(大八化学)、P−10
3、W320(大日本インキ)、PN−150(アデカ
アーガス)などのアジピン酸エステル化合物;TOT
M、TITM(新日本理化)、W−700(大日本イン
キ)などのトリメリット酸エステル系化合物;NS−1
00、NM−26、NP−24、PS−32、PW−3
2、PX−32(出光興産)などの石油系プロセスオイ
ル類、アルケン−68(日石油洗剤)、BF−1000
(アデカアーガス)、KE−828(荒川化学)、DO
TP(新日本理化)などが好ましく、加熱減量が小さい
といった点で、アルケン−68、PS−32、PW−3
2、PX−32、DOTP、NS−100、TOTMな
どが特に好ましいが必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
【0040】本発明において、ヒドロシリル化反応を行
う際の反応器気相部の酸素濃度は、上記(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物及び上記(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度以下である。反応器気相部は、酸素が存在してもよい
し、窒素やヘリウムなどの不活性ガスのみからなっても
よい。酸素が存在する場合には、反応器気相部の酸素濃
度を、爆発性混合組成を与えない範囲(爆発限界酸素濃
度未満)に設定することにより、安全にヒドロシリル化
反応を行うことができる。本発明の製造方法は反応を促
進するために酸素の存在を必ずしも必要とするものでは
なく、上記のような気相条件(酸素が存在しないか、又
は、存在していても低濃度)下でも好適に反応が進行す
る。
う際の反応器気相部の酸素濃度は、上記(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物及び上記(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度以下である。反応器気相部は、酸素が存在してもよい
し、窒素やヘリウムなどの不活性ガスのみからなっても
よい。酸素が存在する場合には、反応器気相部の酸素濃
度を、爆発性混合組成を与えない範囲(爆発限界酸素濃
度未満)に設定することにより、安全にヒドロシリル化
反応を行うことができる。本発明の製造方法は反応を促
進するために酸素の存在を必ずしも必要とするものでは
なく、上記のような気相条件(酸素が存在しないか、又
は、存在していても低濃度)下でも好適に反応が進行す
る。
【0041】反応に利用する酸素量については、反応器
気相部の酸素濃度の上限はヒドロシリル化反応に使用す
る水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃度を測定すること
により決定し得る。ここで、爆発限界酸素濃度は、一般
的に、酸素/不活性ガス/水素化珪素化合物の成分組成
を変化させた場合において爆発するか否かの実験結果か
ら決定される。
気相部の酸素濃度の上限はヒドロシリル化反応に使用す
る水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃度を測定すること
により決定し得る。ここで、爆発限界酸素濃度は、一般
的に、酸素/不活性ガス/水素化珪素化合物の成分組成
を変化させた場合において爆発するか否かの実験結果か
ら決定される。
【0042】図1には、水素化珪素化合物の1例とし
て、爆発限界酸素濃度のデータの提示されていないジメ
トキシメチルシランについて、爆発実験を実施して得た
結果を示している。本発明でいう爆発限界酸素濃度未満
とは、例えば図1に示される斜線部分が爆発限界酸素濃
度未満の範囲を示している。この図において、○印は酸
素濃度を変えた窒素とジメトキシメチルシランを所望の
混合割合に変化させた際に、着火源を与えた場合におい
て爆発した結果を示し、×印は爆発を起こさない場合の
結果を示している。従って、ジメトキシメチルシランの
場合においては、図1より爆発限界酸素濃度はA点の
9.5%であることが分かり、本発明でいう反応条件と
して採用可能な酸素濃度範囲は9.5%未満ということ
になる。
て、爆発限界酸素濃度のデータの提示されていないジメ
トキシメチルシランについて、爆発実験を実施して得た
結果を示している。本発明でいう爆発限界酸素濃度未満
とは、例えば図1に示される斜線部分が爆発限界酸素濃
度未満の範囲を示している。この図において、○印は酸
素濃度を変えた窒素とジメトキシメチルシランを所望の
混合割合に変化させた際に、着火源を与えた場合におい
て爆発した結果を示し、×印は爆発を起こさない場合の
結果を示している。従って、ジメトキシメチルシランの
場合においては、図1より爆発限界酸素濃度はA点の
9.5%であることが分かり、本発明でいう反応条件と
して採用可能な酸素濃度範囲は9.5%未満ということ
になる。
【0043】このような爆発限界酸素濃度に関する実験
データを取得することにより、あらゆる水素化珪素化合
物を使用する場合に対しても反応器気相部の酸素濃度の
上限を決定することができる。この爆発限界酸素濃度は
水素化珪素化合物の種類や温度により異なるが、一般的
な水素化珪素化合物及びヒドロシリル化反応条件では6
%以下であれば安全と考えられる。反応速度の観点から
のみ考えれば、この範囲よりも高い酸素濃度条件下でヒ
ドロシリル化反応を実施する場合には、何等かの着火源
が存在するときには重大事故が発生する恐れが生じ、工
業的規模での操作条件として採用することは好ましくな
い。
データを取得することにより、あらゆる水素化珪素化合
物を使用する場合に対しても反応器気相部の酸素濃度の
上限を決定することができる。この爆発限界酸素濃度は
水素化珪素化合物の種類や温度により異なるが、一般的
な水素化珪素化合物及びヒドロシリル化反応条件では6
%以下であれば安全と考えられる。反応速度の観点から
のみ考えれば、この範囲よりも高い酸素濃度条件下でヒ
ドロシリル化反応を実施する場合には、何等かの着火源
が存在するときには重大事故が発生する恐れが生じ、工
業的規模での操作条件として採用することは好ましくな
い。
【0044】一方、反応器気相部の酸素濃度の下限とし
ては特に制限されるものではないが、酸素濃度が極端に
低い場合には反応速度が低下するため、反応時間が増加
し、生産性の低下や設備の増大を招くことなどを考慮す
ると、少なくとも0.1%以上であることが好ましく、
より好ましくは1%以上である。
ては特に制限されるものではないが、酸素濃度が極端に
低い場合には反応速度が低下するため、反応時間が増加
し、生産性の低下や設備の増大を招くことなどを考慮す
ると、少なくとも0.1%以上であることが好ましく、
より好ましくは1%以上である。
【0045】更に、本発明の製造方法において気相部に
酸素を導入する場合には、反応溶媒や可塑剤が酸素によ
り酸化されることを防止するために、酸化防止剤の存在
下でヒドロシリル化反応を行うことができる。酸化防止
剤としては、ラジカル連鎖禁止剤の機能を有するフェノ
ール系酸化防止剤、例えば、2,6−ジ−tert−ブ
チル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル
フェノール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、テトラキス{メチレン−3
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート}メタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)ブタンなどを用いることができる。
酸素を導入する場合には、反応溶媒や可塑剤が酸素によ
り酸化されることを防止するために、酸化防止剤の存在
下でヒドロシリル化反応を行うことができる。酸化防止
剤としては、ラジカル連鎖禁止剤の機能を有するフェノ
ール系酸化防止剤、例えば、2,6−ジ−tert−ブ
チル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル
フェノール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、テトラキス{メチレン−3
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート}メタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)ブタンなどを用いることができる。
【0046】同様のラジカル連鎖禁止剤としてアミン系
酸化防止剤、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、
α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−sec−ブチル−
p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N′−
ジフェニル−p−フェニレンジアミンなどを用いること
もできるがこれらに限定されるものではない。ヒドロシ
リル化反応温度は、通常、30℃以上200℃以下であ
り、好ましくは、50℃以上120℃以下に設定するこ
とができる。
酸化防止剤、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、
α−ナフチルアミン、N,N′−ジ−sec−ブチル−
p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N′−
ジフェニル−p−フェニレンジアミンなどを用いること
もできるがこれらに限定されるものではない。ヒドロシ
リル化反応温度は、通常、30℃以上200℃以下であ
り、好ましくは、50℃以上120℃以下に設定するこ
とができる。
【0047】
【実施例】次に本発明の方法の実施例をあげて具体的に
説明する。但し、本実施例は本発明を限定するものでは
ない。 (実施例1)20mlの硝子容器にジメトキシメチルシ
ラン0.12gを入れ、白金ビニルシロキサン錯体のキ
シレン溶液(白金濃度が0.6wt%)0.43gを添
加した後に軽く振とうして密閉して、20時間放置した
ものをヒドロシリル化反応触媒1とした。この場合のジ
メトキシメチルシランと白金の混合比はモル比で85対
1である。
説明する。但し、本実施例は本発明を限定するものでは
ない。 (実施例1)20mlの硝子容器にジメトキシメチルシ
ラン0.12gを入れ、白金ビニルシロキサン錯体のキ
シレン溶液(白金濃度が0.6wt%)0.43gを添
加した後に軽く振とうして密閉して、20時間放置した
ものをヒドロシリル化反応触媒1とした。この場合のジ
メトキシメチルシランと白金の混合比はモル比で85対
1である。
【0048】主鎖がポリプロピレンオキサイドであり、
主鎖の両末端にアルケニル基を有する数平均分子量が2
5000の高分子化合物70gを500mlの硝子製反
応容器に入れ、90℃に加熱した後、25rmpで攪拌
しながら真空ポンプで脱揮した。このとき、高分子化合
物中に含有される酸素や有機物が蒸発し、高分子化合物
が発泡する。脱揮を30分間継続すると発泡が完全に収
まる。反応容器内に窒素を導入し、窒素置換をしながら
ヒドロシリル化反応触媒1を51μL(白金量換算で
0.206mg)を添加して密閉する。300rpmで
10分間攪拌した後に、密閉状態を保ったまま、ジメト
キシメチルシランを1.35g添加する。攪拌を継続し
ながら、2時間、4時間、6時間経過後に密閉状態を保
ちながら反応物をサンプリングした。各サンプルのシリ
ル化率を評価するために、NMRを用いて高分子化合物
中のアルケニル基の残存率を測定した。結果を表1にま
とめる。
主鎖の両末端にアルケニル基を有する数平均分子量が2
5000の高分子化合物70gを500mlの硝子製反
応容器に入れ、90℃に加熱した後、25rmpで攪拌
しながら真空ポンプで脱揮した。このとき、高分子化合
物中に含有される酸素や有機物が蒸発し、高分子化合物
が発泡する。脱揮を30分間継続すると発泡が完全に収
まる。反応容器内に窒素を導入し、窒素置換をしながら
ヒドロシリル化反応触媒1を51μL(白金量換算で
0.206mg)を添加して密閉する。300rpmで
10分間攪拌した後に、密閉状態を保ったまま、ジメト
キシメチルシランを1.35g添加する。攪拌を継続し
ながら、2時間、4時間、6時間経過後に密閉状態を保
ちながら反応物をサンプリングした。各サンプルのシリ
ル化率を評価するために、NMRを用いて高分子化合物
中のアルケニル基の残存率を測定した。結果を表1にま
とめる。
【0049】(比較例1)白金ビニルシロキサン錯体の
キシレン溶液(白金濃度が0.6wt%)をヒドロシリ
ル化反応触媒2とした。主鎖がポリプロピレンオキシド
であり、主鎖の両末端にアルケニル基を有する数平均分
子量が25000の高分子化合物70gを500mlの
硝子製反応容器に入れ、90℃に加熱した後、25rm
pで攪拌しながら真空ポンプで脱揮した。このとき、高
分子化合物中に含有される酸素や有機物が蒸発し、高分
子化合物が発泡する。脱揮を30分間継続すると発泡が
完全に収まる。反応容器内に窒素を導入し、窒素置換を
しながらヒドロシリル化反応触媒2を40μL(白金量
換算で0.206mg)を添加して密閉する。300r
pmで10分間攪拌した後に、密閉状態を保ったまま、
ジメトキシメチルシランを1.35g添加する。攪拌を
継続しながら、4時間、6時間経過後に密閉状態を保ち
ながら反応物をサンプリングした。各サンプルのシリル
化率を評価するために、NMRを用いて高分子化合物中
のアルケニル基の残存率を測定した。ヒドロシリル化反
応を行った際のアルケニル基の残存率の経時変化を表1
にまとめる。
キシレン溶液(白金濃度が0.6wt%)をヒドロシリ
ル化反応触媒2とした。主鎖がポリプロピレンオキシド
であり、主鎖の両末端にアルケニル基を有する数平均分
子量が25000の高分子化合物70gを500mlの
硝子製反応容器に入れ、90℃に加熱した後、25rm
pで攪拌しながら真空ポンプで脱揮した。このとき、高
分子化合物中に含有される酸素や有機物が蒸発し、高分
子化合物が発泡する。脱揮を30分間継続すると発泡が
完全に収まる。反応容器内に窒素を導入し、窒素置換を
しながらヒドロシリル化反応触媒2を40μL(白金量
換算で0.206mg)を添加して密閉する。300r
pmで10分間攪拌した後に、密閉状態を保ったまま、
ジメトキシメチルシランを1.35g添加する。攪拌を
継続しながら、4時間、6時間経過後に密閉状態を保ち
ながら反応物をサンプリングした。各サンプルのシリル
化率を評価するために、NMRを用いて高分子化合物中
のアルケニル基の残存率を測定した。ヒドロシリル化反
応を行った際のアルケニル基の残存率の経時変化を表1
にまとめる。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果より、窒素置換系の反応の場合
には、比較例1では6時間経過しても反応が全く進行し
ないことに対して、実施例2では6時間経過後にはアル
ケニル基の残存率が47%まで低下している。すなわ
ち、系内に全く酸素が無い場合には、通常の白金触媒で
はアルケニル基含有の高分子化合物のヒドロシリル化反
応は全く進行しないことが示され、本発明の如く白金触
媒を予め特定の水素化珪素化合物と混合することによ
り、無酸素の状態でもアルケニル基含有の高分子化合物
のヒドロシリル化反応を進行させることが可能であるこ
とが示された。
には、比較例1では6時間経過しても反応が全く進行し
ないことに対して、実施例2では6時間経過後にはアル
ケニル基の残存率が47%まで低下している。すなわ
ち、系内に全く酸素が無い場合には、通常の白金触媒で
はアルケニル基含有の高分子化合物のヒドロシリル化反
応は全く進行しないことが示され、本発明の如く白金触
媒を予め特定の水素化珪素化合物と混合することによ
り、無酸素の状態でもアルケニル基含有の高分子化合物
のヒドロシリル化反応を進行させることが可能であるこ
とが示された。
【0052】
【発明の効果】本発明の製造方法は、上述の構成よりな
るので、十分な反応速度の促進が可能になり、触媒消費
量を最少化して費用低減が達成できるとともに製品中の
残留触媒量が減少するため、製品純度を上げることがで
きる。また、ヒドロシリル化反応を水素化ケイ素化合物
の爆発限界酸素濃度以下、更には不活性ガス置換系で実
施することが可能となる。
るので、十分な反応速度の促進が可能になり、触媒消費
量を最少化して費用低減が達成できるとともに製品中の
残留触媒量が減少するため、製品純度を上げることがで
きる。また、ヒドロシリル化反応を水素化ケイ素化合物
の爆発限界酸素濃度以下、更には不活性ガス置換系で実
施することが可能となる。
【図1】ジメトキシメチルシランの爆発限界酸素濃度を
示した図である。
示した図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 (A)一般式(1): Ra Xb Hc Si (1) (式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、アリール
基又はトリオルガノシロキシ基を表し、aが2以上の場
合Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよい。Xは、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又は水酸基を
表し、bが2以上の場合Xはそれぞれ同じでも異なって
いてもよい。aは0〜3の整数を表す。b及びcは同一
又は異なって1〜3の整数を表す。ただしa+b+c=
4を満たす。)で表される水素化珪素化合物と、(B)
アルケニル基を含有する化合物とのヒドロシリル化反応
を、(C)第8族金属を含む触媒の存在下で行うことに
より、加水分解性シリル基含有化合物を製造する方法で
あって、前記(C)第8族金属を含む触媒は、予め
(D)一般式(2): R′a'X′b'Hc'Si (2) (式中、R′は、炭素数1〜20のアルキル基、アリー
ル基又はトリオルガノシロキシ基を表し、a′が2以上
の場合R′はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。
X′は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシロキシ基又
は水酸基を表し、b′が2以上の場合X′はそれぞれ同
じでも異なっていてもよい。a′及びb′は同一又は異
なって0〜3の整数を表す。c′は1〜3の整数を表
す。ただしa′+b′+c′=4を満たす。)で表され
る水素化珪素化合物との混合物とされて使用され、か
つ、反応器気相部の酸素濃度は、前記(A)一般式
(1)で表される水素化珪素化合物及び前記(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度以下であることを特徴とする製造方法。 - 【請求項2】 (C)第8族金属を含む触媒と(D)一
般式(2)で表される水素化珪素化合物との混合比が、
第8族金属1モルに対して(D)一般式(2)で表され
る水素化珪素化合物が1モル以上となるような比である
請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 (C)第8族金属を含む触媒と(D)一
般式(2)で表される水素化珪素化合物との混合比が、
第8族金属1モルに対して(D)一般式(2)で表され
る水素化珪素化合物が10モル以上、500モル以下と
なるような比である請求項2に記載の製造方法。 - 【請求項4】 (C)第8族金属を含む触媒の添加量
が、(B)アルケニル基を含有する化合物中のアルケニ
ル基1モルに対して、第8族金属が10-7モル以上、1
0-3モル以下となるような量である請求項1〜3に記載
の製造方法。 - 【請求項5】 (B)アルケニル基を含有する化合物
は、有機重合体の主鎖を持つ数平均分子量500〜20
0000の高分子化合物である請求項1〜4に記載の製
造方法。 - 【請求項6】 (B)アルケニル基を含有する化合物
は、一分子中に平均1.2個以上のアルケニル基を含有
するものである請求項1〜5に記載の製造方法。 - 【請求項7】 (A)一般式(1)で表される水素化珪
素化合物及び(D)一般式(2)で表される水素化珪素
化合物は、メチルジクロロシラン、ジメトキシメチルシ
ラン、ジエトキシメチルシラン、トリメトキシシラン及
びトリエトキシシランからなる群より選択される少なく
とも1種である請求項1〜6に記載の製造方法。 - 【請求項8】 (A)一般式(1)で表される水素化珪
素化合物と(D)一般式(2)で表される水素化珪素化
合物は同一の化合物である請求項1〜7に記載の製造方
法。 - 【請求項9】 (C)第8族金属を含む触媒は、塩化白
金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド又はケトン
との錯体、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキ
サン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト
錯体、及び、これらを有機溶媒に希釈したもの、からな
る群より選択される1種又は2種以上の混合物である請
求項1〜8に記載の製造方法。 - 【請求項10】 (C)第8族金属を含む触媒と(D)
一般式(2)で表される水素化珪素化合物を混合してか
ら48時間以内に、この混合物をヒドロシリル化反応に
用いる請求項1〜9記載の製造方法。 - 【請求項11】 反応器気相部の酸素濃度を、(A)一
般式(1)で表される水素化珪素化合物及び(D)一般
式(2)で表される水素化珪素化合物の爆発限界酸素濃
度未満に設定する請求項1〜10記載の製造方法。 - 【請求項12】 反応器気相部に不活性ガスを充填する
請求項1〜10記載の製造方法。 - 【請求項13】 請求項1〜12の記載の製造方法によ
り得られる加水分解性シリル基含有化合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31799899A JP2001131231A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ヒドロシリル化を利用したシリル化物の製造方法及び該シリル化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31799899A JP2001131231A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ヒドロシリル化を利用したシリル化物の製造方法及び該シリル化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131231A true JP2001131231A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18094354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31799899A Pending JP2001131231A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ヒドロシリル化を利用したシリル化物の製造方法及び該シリル化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001131231A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010520249A (ja) * | 2007-03-07 | 2010-06-10 | ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト | 有機ケイ素化合物のためのイリジウム触媒による製造法 |
KR20170042319A (ko) | 2014-08-12 | 2017-04-18 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 반응 촉매 |
KR20170042681A (ko) | 2014-08-19 | 2017-04-19 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 철 촉매 |
KR20180030080A (ko) | 2015-07-14 | 2018-03-21 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 반응 촉매 |
US10000515B2 (en) | 2014-08-12 | 2018-06-19 | Kyushu University, National University Corporation | Hydrosilylation reaction catalyst |
WO2018159595A1 (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 国立大学法人九州大学 | ヒドロシリル化反応、水素化反応およびヒドロシラン還元反応用触媒 |
KR20180108656A (ko) | 2016-01-22 | 2018-10-04 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 신규 아이소사이아나이드 화합물 및 하이드로실릴화 반응 촉매 |
WO2019065448A1 (ja) | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 国立大学法人九州大学 | コバルト錯体、その製造方法およびヒドロシリル化反応用触媒 |
-
1999
- 1999-11-09 JP JP31799899A patent/JP2001131231A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010520249A (ja) * | 2007-03-07 | 2010-06-10 | ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト | 有機ケイ素化合物のためのイリジウム触媒による製造法 |
KR20170042319A (ko) | 2014-08-12 | 2017-04-18 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 반응 촉매 |
US10000515B2 (en) | 2014-08-12 | 2018-06-19 | Kyushu University, National University Corporation | Hydrosilylation reaction catalyst |
US10005797B2 (en) | 2014-08-12 | 2018-06-26 | Kyushu University, National University Corporation | Hydrosilylation reaction catalyst |
KR20170042681A (ko) | 2014-08-19 | 2017-04-19 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 철 촉매 |
US10239896B2 (en) | 2014-08-19 | 2019-03-26 | Kyushu University, National University Corporation | Hydrosilylation iron catalyst |
KR20180030080A (ko) | 2015-07-14 | 2018-03-21 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 하이드로실릴화 반응 촉매 |
US10829504B2 (en) | 2016-01-22 | 2020-11-10 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Isocyanide compound and hydrosilylation reaction catalyst |
KR20180108656A (ko) | 2016-01-22 | 2018-10-04 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 신규 아이소사이아나이드 화합물 및 하이드로실릴화 반응 촉매 |
WO2018159595A1 (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 国立大学法人九州大学 | ヒドロシリル化反応、水素化反応およびヒドロシラン還元反応用触媒 |
KR20190125374A (ko) | 2017-02-28 | 2019-11-06 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 히드로실릴화 반응, 수소화 반응 및 히드로실란 환원 반응용 촉매 |
US12296325B2 (en) | 2017-02-28 | 2025-05-13 | Kyushu University, National University Corporation | Catalyst for hydrosilylation reaction, hydrogenation reaction, and hydrosilane reduction reaction |
KR20200058463A (ko) | 2017-09-29 | 2020-05-27 | 고쿠리쓰다이가쿠호진 규슈다이가쿠 | 코발트 착체, 그 제조 방법 및 히드로실릴화 반응용 촉매 |
WO2019065448A1 (ja) | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 国立大学法人九州大学 | コバルト錯体、その製造方法およびヒドロシリル化反応用触媒 |
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