JP2001129762A - 粉粒体噴射加工方法および加工装置 - Google Patents
粉粒体噴射加工方法および加工装置Info
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- JP2001129762A JP2001129762A JP31238699A JP31238699A JP2001129762A JP 2001129762 A JP2001129762 A JP 2001129762A JP 31238699 A JP31238699 A JP 31238699A JP 31238699 A JP31238699 A JP 31238699A JP 2001129762 A JP2001129762 A JP 2001129762A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】被加工物の表面に断面が矩形の溝加工を施すよ
うにした噴射加工方法を提供することを目的とする。 【解決手段】ノズル12の研磨材加速室56を2分割す
るとともに互いに傾斜させ、被加工物11の加工面に垂
直な方向に対して傾斜しかつ互いに遠ざかる方向に固気
2相流を噴射するとともに、レジストマスク60の長さ
方向と直交する方向に噴射するようにした粉粒体噴射加
工方法に関する。
うにした噴射加工方法を提供することを目的とする。 【解決手段】ノズル12の研磨材加速室56を2分割す
るとともに互いに傾斜させ、被加工物11の加工面に垂
直な方向に対して傾斜しかつ互いに遠ざかる方向に固気
2相流を噴射するとともに、レジストマスク60の長さ
方向と直交する方向に噴射するようにした粉粒体噴射加
工方法に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉粒体噴射加工方法
および加工装置に係り、とくに粉粒体を気体とともに固
気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して被
加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法お
よび加工装置に関する。
および加工装置に係り、とくに粉粒体を気体とともに固
気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して被
加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法お
よび加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】研磨材を含んだ高圧空気の固気2相流を
ノズルから被加工物の表面に噴射し、高精度の溝状ある
いは円筒状等の各種の形状の盲穴あるいは貫通穴等の穴
部を研削加工する方法および装置が知られている。
ノズルから被加工物の表面に噴射し、高精度の溝状ある
いは円筒状等の各種の形状の盲穴あるいは貫通穴等の穴
部を研削加工する方法および装置が知られている。
【0003】このような加工においては、高圧空気の流
れに研磨材を吸込み、図15に示すような丸形のノズル
1の噴射口からワーク2に噴射するようにしたものであ
る。ここでワーク2の表面には例えばレジスト3を縞状
に形成しておき、レジスト3が形成されていない部分に
加工溝4を形成する。ここでワーク2をレジスト3の縞
の方向と直交する方向にゆっくり移動させるとともに、
ノズル1をレジスト3の縞の方向に往復運動させるよう
にしている。
れに研磨材を吸込み、図15に示すような丸形のノズル
1の噴射口からワーク2に噴射するようにしたものであ
る。ここでワーク2の表面には例えばレジスト3を縞状
に形成しておき、レジスト3が形成されていない部分に
加工溝4を形成する。ここでワーク2をレジスト3の縞
の方向と直交する方向にゆっくり移動させるとともに、
ノズル1をレジスト3の縞の方向に往復運動させるよう
にしている。
【0004】従来の別の加工方法は、図19に示すよう
な矩形のノズル1を用いるものである。ここでは研磨材
が噴射される出口が細長いスリット状をしたノズル1が
用いられる。ここでノズル1内に供給される研磨材は、
その内部で広がった後に集束され、先端側の長方形ある
いはスリット状の噴射口から加速されて噴射される。こ
のために噴射される研磨材は横方向の広がりが少なくな
る。ノズル1はその噴射口の長さ方向がレジストパター
ン3に直交する向きで配され、レジストパターン3に平
行な方向にノズル1がスキャンされるようになってい
る。
な矩形のノズル1を用いるものである。ここでは研磨材
が噴射される出口が細長いスリット状をしたノズル1が
用いられる。ここでノズル1内に供給される研磨材は、
その内部で広がった後に集束され、先端側の長方形ある
いはスリット状の噴射口から加速されて噴射される。こ
のために噴射される研磨材は横方向の広がりが少なくな
る。ノズル1はその噴射口の長さ方向がレジストパター
ン3に直交する向きで配され、レジストパターン3に平
行な方向にノズル1がスキャンされるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すような円
形のノズル1による加工の場合は、図16に示すように
ノズル1から出た研磨材がノズル1の軸線に対して36
0度広がってワーク2の表面に衝突する。そしてレジス
ト3の側面や加工溝4の側面に図17に示すように斜め
の方向から広がりながら衝突することになり、このよう
にして研磨材は加工溝4の側面を研磨した後に跳返って
加工溝4の中心に当り、この部分をも研削した後に加工
溝4に沿ってその長さ方向に流れることになる。このた
めにガラスやセラミックの場合には、加工溝4が図17
に示すようにその断面が曲面状に加工される欠点があっ
た。このような欠点によって、プリンタ用ヘッドのイン
クの流路のように、溝の断面形状が矩形を必要とする場
合には不適当であるという問題があった。
形のノズル1による加工の場合は、図16に示すように
ノズル1から出た研磨材がノズル1の軸線に対して36
0度広がってワーク2の表面に衝突する。そしてレジス
ト3の側面や加工溝4の側面に図17に示すように斜め
の方向から広がりながら衝突することになり、このよう
にして研磨材は加工溝4の側面を研磨した後に跳返って
加工溝4の中心に当り、この部分をも研削した後に加工
溝4に沿ってその長さ方向に流れることになる。このた
めにガラスやセラミックの場合には、加工溝4が図17
に示すようにその断面が曲面状に加工される欠点があっ
た。このような欠点によって、プリンタ用ヘッドのイン
クの流路のように、溝の断面形状が矩形を必要とする場
合には不適当であるという問題があった。
【0006】プラズマディスプレイパネル(PDP)の
リブを高精度に加工する場合には、図18に示すように
ガラス等から成る基盤5の表面にスクリーン印刷された
低融点ガラス6から成る被加工物の表面にストライプ状
のレジストパターン3を形成する。このレジスト層3側
の表面に研磨材を噴射し、レジスト層3以外の低融点ガ
ラス6の部分を放電用空間となる溝状に形成し、レジス
ト層3の部分でリブを形成する。
リブを高精度に加工する場合には、図18に示すように
ガラス等から成る基盤5の表面にスクリーン印刷された
低融点ガラス6から成る被加工物の表面にストライプ状
のレジストパターン3を形成する。このレジスト層3側
の表面に研磨材を噴射し、レジスト層3以外の低融点ガ
ラス6の部分を放電用空間となる溝状に形成し、レジス
ト層3の部分でリブを形成する。
【0007】ここで丸いノズル1によって360度広が
って噴射される研磨材は、低融点ガラスペースト6の加
工溝4の側面に衝突して研磨し、跳返って溝4の底に当
って溝4に沿って流動する。硬度が高い基盤5は加工さ
れないために、溝4の底部に基盤5が露出するとそれ以
上深くならない。この結果加工溝4の側面がえぐられて
リブ形状になり、リブ強度の低下をもたらす。またプラ
ズマディスプレイパネルに用いた場合には、その輝度の
低下を招来する問題がある。
って噴射される研磨材は、低融点ガラスペースト6の加
工溝4の側面に衝突して研磨し、跳返って溝4の底に当
って溝4に沿って流動する。硬度が高い基盤5は加工さ
れないために、溝4の底部に基盤5が露出するとそれ以
上深くならない。この結果加工溝4の側面がえぐられて
リブ形状になり、リブ強度の低下をもたらす。またプラ
ズマディスプレイパネルに用いた場合には、その輝度の
低下を招来する問題がある。
【0008】丸ノズルよりも研磨材の広がりが少ない図
19に示すような矩形ノズルの場合には、図20および
図21に示すようにワーク2がガラスやセラミック等の
単一素材の場合には、このノズル1から出た研磨材の内
の加工溝4の底部に当ったものはこの部分を研削して跳
返り、加工溝4に沿って流動する。加工溝4の側面に当
った研磨材は、この部分を研削して跳返り、加工溝4の
底にもう一度跳返ってこの部分をも研削した後に、加工
溝4に沿って流れる。この結果加工溝4の中央の研削量
が多くなるために、溝4の断面形状は丸ノズルの場合と
同様の曲面形状になり、エッジが直角の矩形状の断面が
得られない。
19に示すような矩形ノズルの場合には、図20および
図21に示すようにワーク2がガラスやセラミック等の
単一素材の場合には、このノズル1から出た研磨材の内
の加工溝4の底部に当ったものはこの部分を研削して跳
返り、加工溝4に沿って流動する。加工溝4の側面に当
った研磨材は、この部分を研削して跳返り、加工溝4の
底にもう一度跳返ってこの部分をも研削した後に、加工
溝4に沿って流れる。この結果加工溝4の中央の研削量
が多くなるために、溝4の断面形状は丸ノズルの場合と
同様の曲面形状になり、エッジが直角の矩形状の断面が
得られない。
【0009】矩形ノズル1によってプラズマディスプレ
イパネルの溝加工を行なった場合の状態が図22に示さ
れている。すなわち矩形ノズル1から噴射された研磨材
は横への広がりがないために、加工溝4の側面を抉るよ
うに直接研削することがない。しかし加工溝4の側面に
当った研磨材は、この部分を研削して跳返り、溝4の底
にもう一度当った後に、溝4に沿って流動する。溝4の
側面は研削力が弱いために、側面のテーパは最後まで残
り、溝4の断面形状が矩形になることがない。
イパネルの溝加工を行なった場合の状態が図22に示さ
れている。すなわち矩形ノズル1から噴射された研磨材
は横への広がりがないために、加工溝4の側面を抉るよ
うに直接研削することがない。しかし加工溝4の側面に
当った研磨材は、この部分を研削して跳返り、溝4の底
にもう一度当った後に、溝4に沿って流動する。溝4の
側面は研削力が弱いために、側面のテーパは最後まで残
り、溝4の断面形状が矩形になることがない。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、ワークに加工溝を形成する際に、その
断面形状がより正確な矩形断面をなすようにした粉粒体
噴射加工方法および加工装置を提供することを目的とす
る。
たものであって、ワークに加工溝を形成する際に、その
断面形状がより正確な矩形断面をなすようにした粉粒体
噴射加工方法および加工装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の一発明は、粉粒体
を気体とともに固気2相流としてノズルから被加工物に
対して噴射して被加工物の加工を行なうようにした粉粒
体噴射加工方法において、前記固気2相流を2分割し、
前記被加工物の加工面に垂直な方向に対して傾斜しかつ
互いに遠ざかる方向に噴射することを特徴とする粉粒体
噴射加工方法に関するものである。
を気体とともに固気2相流としてノズルから被加工物に
対して噴射して被加工物の加工を行なうようにした粉粒
体噴射加工方法において、前記固気2相流を2分割し、
前記被加工物の加工面に垂直な方向に対して傾斜しかつ
互いに遠ざかる方向に噴射することを特徴とする粉粒体
噴射加工方法に関するものである。
【0012】本願の別の発明は、粉粒体を気体とともに
固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して
被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法
において、前記ノズルの粉粒体分散空間に前記粉粒体を
気体とともに供給し、次いで前記粉粒体と気体とをほぼ
直線状に集束し、さらに加速空間において整流加速して
前記ノズルの噴射口から被加工物に固気2相流として噴
射することを特徴とする粉粒体噴射加工方法に関するも
のである。
固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して
被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法
において、前記ノズルの粉粒体分散空間に前記粉粒体を
気体とともに供給し、次いで前記粉粒体と気体とをほぼ
直線状に集束し、さらに加速空間において整流加速して
前記ノズルの噴射口から被加工物に固気2相流として噴
射することを特徴とする粉粒体噴射加工方法に関するも
のである。
【0013】ここでノズルの噴射口がスリット状をな
し、該噴射口の長さ方向または幅方向に固気2相流を2
分割するようにしてよい。またノズルの加速空間の軸線
方向と直角方向の断面形状が矩形状をなし、その長辺が
短辺の10倍以上の長さを有し、しかも前記加速空間の
軸線方向の寸法が前記短辺の20倍以上であってよい。
またノズルの加速空間の軸線方向と直角方向の断面形状
が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmであって、
長辺が10〜1000mmであってよい。
し、該噴射口の長さ方向または幅方向に固気2相流を2
分割するようにしてよい。またノズルの加速空間の軸線
方向と直角方向の断面形状が矩形状をなし、その長辺が
短辺の10倍以上の長さを有し、しかも前記加速空間の
軸線方向の寸法が前記短辺の20倍以上であってよい。
またノズルの加速空間の軸線方向と直角方向の断面形状
が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmであって、
長辺が10〜1000mmであってよい。
【0014】またノズルの加速空間の軸線方向のほぼ全
長の領域において前記固気2相流を2分割し、前記被加
工物の加工面に垂直な方向に対して5〜40度傾斜した
方向に噴射するようにしてよい。また被加工物の表面に
溝加工を行なうとともに、2分割されて噴射される固気
2相流の傾斜方向が加工溝の長さ方向とほぼ直交する方
向であってよい。また粉粒体が#240〜#6000の
大きさの研磨材であってよい。
長の領域において前記固気2相流を2分割し、前記被加
工物の加工面に垂直な方向に対して5〜40度傾斜した
方向に噴射するようにしてよい。また被加工物の表面に
溝加工を行なうとともに、2分割されて噴射される固気
2相流の傾斜方向が加工溝の長さ方向とほぼ直交する方
向であってよい。また粉粒体が#240〜#6000の
大きさの研磨材であってよい。
【0015】また加工装置に関する主要な発明は、粉粒
体を気体とともに固気2相流としてノズルから被加工物
に対して噴射して被加工物の加工を行なうようにした粉
粒体噴射加工装置において、前記ノズルが、前記固気2
相流を分散させる分散室と、前記固気2相流を断面がほ
ぼ直線状に集束させる集束室と、集束された固気2相流
を加速する加速室とを具備し、しかも前記加速室の軸線
方向と直角方向の断面形状が矩形状をなし、その長辺が
短辺の10倍以上の長さを有し、かつ加速室の軸線方向
の寸法が短辺の20倍以上の長さを有し、該加速室の軸
線方向の寸法のほぼ全長において該加速室が2分割され
るとともに、このノズルの軸線方向に対して傾斜してい
ることを特徴とする粉粒体噴射加工装置に関するもので
ある。
体を気体とともに固気2相流としてノズルから被加工物
に対して噴射して被加工物の加工を行なうようにした粉
粒体噴射加工装置において、前記ノズルが、前記固気2
相流を分散させる分散室と、前記固気2相流を断面がほ
ぼ直線状に集束させる集束室と、集束された固気2相流
を加速する加速室とを具備し、しかも前記加速室の軸線
方向と直角方向の断面形状が矩形状をなし、その長辺が
短辺の10倍以上の長さを有し、かつ加速室の軸線方向
の寸法が短辺の20倍以上の長さを有し、該加速室の軸
線方向の寸法のほぼ全長において該加速室が2分割され
るとともに、このノズルの軸線方向に対して傾斜してい
ることを特徴とする粉粒体噴射加工装置に関するもので
ある。
【0016】ここで加速室の軸線方向と直角方向の断面
形状が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmであっ
て、長辺が10〜1000mmであってよい。また加速
室の軸線方向に対する傾斜角度が5〜40度であってよ
い。またノズルが、金属製のハウジングと、金属または
セラミック製のノズルチップとをから成り、シール部材
を介して一体に接合されてよい。
形状が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmであっ
て、長辺が10〜1000mmであってよい。また加速
室の軸線方向に対する傾斜角度が5〜40度であってよ
い。またノズルが、金属製のハウジングと、金属または
セラミック製のノズルチップとをから成り、シール部材
を介して一体に接合されてよい。
【0017】
【作用】加工方法に関する上記一発明および別の発明に
よれば、固気2相流はノズル内の粉粒体分散空間内にお
いてとくに粉粒体がより完全に分散され、次いで粉粒体
集束空間において粉粒体と気体とがほぼ直線状に集束さ
れ、さらに加速空間において整流加速されてノズルの噴
射口から被加工物の加工面に垂直な方向に対して傾斜し
かつ遠ざかる方向に噴射されることになる。
よれば、固気2相流はノズル内の粉粒体分散空間内にお
いてとくに粉粒体がより完全に分散され、次いで粉粒体
集束空間において粉粒体と気体とがほぼ直線状に集束さ
れ、さらに加速空間において整流加速されてノズルの噴
射口から被加工物の加工面に垂直な方向に対して傾斜し
かつ遠ざかる方向に噴射されることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態は、
研磨材が充填されかつ高圧気体が印加されたスクリュタ
ンクから、スクリュの回転によって一定量の研磨材を高
圧気体の流れに押出して分散させ、これによって得られ
た固気2相流を被加工物の表面に噴射するようにし、こ
れによって被加工物の加工面を加工する方法であって、
被加工物に噴射される固気2相流を2分割し、被加工物
の加工面に対して垂直方向であって上記の2分割された
2つの方向が互いに遠ざかるように噴射するようにした
ものである。
研磨材が充填されかつ高圧気体が印加されたスクリュタ
ンクから、スクリュの回転によって一定量の研磨材を高
圧気体の流れに押出して分散させ、これによって得られ
た固気2相流を被加工物の表面に噴射するようにし、こ
れによって被加工物の加工面を加工する方法であって、
被加工物に噴射される固気2相流を2分割し、被加工物
の加工面に対して垂直方向であって上記の2分割された
2つの方向が互いに遠ざかるように噴射するようにした
ものである。
【0019】ここで固気2相流を噴射するノズルは、研
磨材分散空間を有し、その中に固気2相流を供給し、次
いでこの固気2相流を研磨材集束空間で直線状に集束し
て研磨材加速空間で整流および加速した後に、被加工物
の加工面に研磨材を噴射するようにしている。
磨材分散空間を有し、その中に固気2相流を供給し、次
いでこの固気2相流を研磨材集束空間で直線状に集束し
て研磨材加速空間で整流および加速した後に、被加工物
の加工面に研磨材を噴射するようにしている。
【0020】ここで研磨材加工空間の軸線方向と直角方
向の断面形状が矩形状であって、短辺に対して長辺が1
0倍以上の長さを有し、しかも軸線方向の寸法が短辺の
20倍以上の距離で一定の形状に画定されるようにした
ものである。また研磨材加速空間の断面形状が、短辺が
0.3mm以上で長辺が10〜1000mmの狭幅の横
長のスリット形状をなし、研磨材加速空間の軸線方向の
全長において固気2相流を2分割し、被加工物の加工面
に垂直方向から傾きが5〜30度で噴射するようになさ
れる。しかも被加工物の加工面に対して垂直方向から傾
斜して噴射する方向が、加工物の表面に形成されている
凹部ないし溝に対してその長さ方向に対して直交する方
向に傾斜される。またここで研磨材としては、#240
〜#6000の大きさのものが好んで用いられる。
向の断面形状が矩形状であって、短辺に対して長辺が1
0倍以上の長さを有し、しかも軸線方向の寸法が短辺の
20倍以上の距離で一定の形状に画定されるようにした
ものである。また研磨材加速空間の断面形状が、短辺が
0.3mm以上で長辺が10〜1000mmの狭幅の横
長のスリット形状をなし、研磨材加速空間の軸線方向の
全長において固気2相流を2分割し、被加工物の加工面
に垂直方向から傾きが5〜30度で噴射するようになさ
れる。しかも被加工物の加工面に対して垂直方向から傾
斜して噴射する方向が、加工物の表面に形成されている
凹部ないし溝に対してその長さ方向に対して直交する方
向に傾斜される。またここで研磨材としては、#240
〜#6000の大きさのものが好んで用いられる。
【0021】このような加工に用いられる加工装置は、
研磨材が充填されかつ高圧気体が印加されたスクリュタ
ンクを備え、このスクリュタンクのスクリュの回転によ
って一定量の研磨材を高圧気体の流れの中に押出して分
散させる分散室を備え、得られた固気2相流を被加工物
の表面に噴射する噴射ノズルを備える噴射加工装置であ
って、上記ノズルが固気2相流を分散させる分散室と、
直線状に集束させる集束室と、整流して加速させる加速
室とを有し、ここで加速室の軸線方向と直交する方向の
断面形状が短辺に対して10倍以上の長辺から形成さ
れ、かつ短辺に対して20倍以上の軸線方向の寸法で2
分割され、加工対象物の加工面に垂直方向から傾斜して
噴射されるようにした加工装置に関するものである。
研磨材が充填されかつ高圧気体が印加されたスクリュタ
ンクを備え、このスクリュタンクのスクリュの回転によ
って一定量の研磨材を高圧気体の流れの中に押出して分
散させる分散室を備え、得られた固気2相流を被加工物
の表面に噴射する噴射ノズルを備える噴射加工装置であ
って、上記ノズルが固気2相流を分散させる分散室と、
直線状に集束させる集束室と、整流して加速させる加速
室とを有し、ここで加速室の軸線方向と直交する方向の
断面形状が短辺に対して10倍以上の長辺から形成さ
れ、かつ短辺に対して20倍以上の軸線方向の寸法で2
分割され、加工対象物の加工面に垂直方向から傾斜して
噴射されるようにした加工装置に関するものである。
【0022】とくに加速室の軸線方向と直角方向の断面
形状は、短辺が0.3mm以上で長辺が10〜1000
mmの狭幅の横長であって、研磨材加速室が加工対象物
の加工面に垂直方向に対して傾き角度が5〜40度であ
ってよい。またノズルは、金属製のハウジングと、金属
またはセラミックス製のノズルチップとから成り、Oリ
ングシールで一体化されていてよい。
形状は、短辺が0.3mm以上で長辺が10〜1000
mmの狭幅の横長であって、研磨材加速室が加工対象物
の加工面に垂直方向に対して傾き角度が5〜40度であ
ってよい。またノズルは、金属製のハウジングと、金属
またはセラミックス製のノズルチップとから成り、Oリ
ングシールで一体化されていてよい。
【0023】上記のような加工方法および加工装置によ
れば、高圧気体内に研磨材を分散させ、得られた固気2
相流を被加工物の表面に噴射するようにして該被加工物
の加工面を加工する噴射加工において、研磨材と高圧気
体が入ったスクリュタンクと、2分割されかつ出口から
研磨材が斜めに噴射されるノズルによって装置が構成さ
れる。そして被加工物は斜めに噴射された研磨材がレジ
ストのストライプパターンに直交するように位置するこ
とになり、このためにストライプパターンの溝の断面形
状をほぼ正確な矩形の形状に加工することが可能にな
る。
れば、高圧気体内に研磨材を分散させ、得られた固気2
相流を被加工物の表面に噴射するようにして該被加工物
の加工面を加工する噴射加工において、研磨材と高圧気
体が入ったスクリュタンクと、2分割されかつ出口から
研磨材が斜めに噴射されるノズルによって装置が構成さ
れる。そして被加工物は斜めに噴射された研磨材がレジ
ストのストライプパターンに直交するように位置するこ
とになり、このためにストライプパターンの溝の断面形
状をほぼ正確な矩形の形状に加工することが可能にな
る。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る加工を行なう
粉粒体噴射加工装置の全体の構成を示している。この装
置は加工室10を備えている。加工室10内にはワーク
ホルダ50を介してワーク11が保持されており、この
ワークホルダ50と対向するようにノズル12を配する
ようにしている。ノズル12はアーム13を介してアク
チュエータ14によってスキャンされるようになってい
る。なおアーム13が貫通する加工室10の壁面は蛇腹
15によってシールされるようになっている。
粉粒体噴射加工装置の全体の構成を示している。この装
置は加工室10を備えている。加工室10内にはワーク
ホルダ50を介してワーク11が保持されており、この
ワークホルダ50と対向するようにノズル12を配する
ようにしている。ノズル12はアーム13を介してアク
チュエータ14によってスキャンされるようになってい
る。なおアーム13が貫通する加工室10の壁面は蛇腹
15によってシールされるようになっている。
【0025】加工室10の底部は管路19を介して分離
装置20と接続されている。そしてこの分離装置20が
フィルタ21を備え、このフィルタ21によって空気と
粉粒体とを分離するようにしている。フィルタ21によ
って分離された空気は上部に排出されるとともに、回収
された粉粒体は蓄えておいて繰返して使用されるように
なっている。
装置20と接続されている。そしてこの分離装置20が
フィルタ21を備え、このフィルタ21によって空気と
粉粒体とを分離するようにしている。フィルタ21によ
って分離された空気は上部に排出されるとともに、回収
された粉粒体は蓄えておいて繰返して使用されるように
なっている。
【0026】分離装置20の下部には開閉弁24が設け
られており、この開閉弁24を介して中間タンク25に
接続されている。中間タンク25はその底部にスクリュ
コンベア26を備え、中間タンク25の底部に溜った粉
粒体を図1中右方に押出すようにしている。
られており、この開閉弁24を介して中間タンク25に
接続されている。中間タンク25はその底部にスクリュ
コンベア26を備え、中間タンク25の底部に溜った粉
粒体を図1中右方に押出すようにしている。
【0027】中間タンク25の底部は接続筒30を介し
て供給タンク32に接続されている。そしてこの接続筒
30の底部であって供給タンク32との接続部分に円錐
弁31が配されており、この円錐弁31によって中間タ
ンク25から供給タンク32への粉粒体の供給を制御す
るようにしている。
て供給タンク32に接続されている。そしてこの接続筒
30の底部であって供給タンク32との接続部分に円錐
弁31が配されており、この円錐弁31によって中間タ
ンク25から供給タンク32への粉粒体の供給を制御す
るようにしている。
【0028】供給タンク32内には撹拌棒33とスクリ
ュコンベア34とが上下に配されている。これらの撹拌
棒33とスクリュコンベア34とはそれぞれモータ3
5、36とによって回転駆動されるようになっている。
ュコンベア34とが上下に配されている。これらの撹拌
棒33とスクリュコンベア34とはそれぞれモータ3
5、36とによって回転駆動されるようになっている。
【0029】さらにこの装置は空気圧源40を備えてお
り、この空気圧源40にはドライユニット41、流量セ
ンサ42、流量制御部43、分岐ユニット44が直列に
接続されている。そして分岐ユニット44の一方の分岐
管は混合管45に接続されている。そしてこの混合管4
5の下流側の部分がエゼクタ46に接続されている。エ
ゼクタ46は粉粒体を含む空気流を混合管45から吸引
し、加工室10内のノズル12に供給するようにしてい
る。
り、この空気圧源40にはドライユニット41、流量セ
ンサ42、流量制御部43、分岐ユニット44が直列に
接続されている。そして分岐ユニット44の一方の分岐
管は混合管45に接続されている。そしてこの混合管4
5の下流側の部分がエゼクタ46に接続されている。エ
ゼクタ46は粉粒体を含む空気流を混合管45から吸引
し、加工室10内のノズル12に供給するようにしてい
る。
【0030】次にこのような粉粒体噴射加工装置の動作
の概要を説明する。空気圧源40から供給される高圧の
空気はドライユニット41、流量センサ42、流量制御
部43、分岐ユニット44を通って混合管45の下部に
供給される。そしてこの混合管45内を通る高圧の空気
流によって供給タンク32の底部の供給孔47から押出
される粉粒体を吸引し、エゼクタ46に供給する。この
エゼクタ46において分岐ユニット44から供給される
高圧空気中に粉粒体が混入され、これによって固気2相
流が生成される。このような固気2相流が加工室10内
のノズル12に供給される。
の概要を説明する。空気圧源40から供給される高圧の
空気はドライユニット41、流量センサ42、流量制御
部43、分岐ユニット44を通って混合管45の下部に
供給される。そしてこの混合管45内を通る高圧の空気
流によって供給タンク32の底部の供給孔47から押出
される粉粒体を吸引し、エゼクタ46に供給する。この
エゼクタ46において分岐ユニット44から供給される
高圧空気中に粉粒体が混入され、これによって固気2相
流が生成される。このような固気2相流が加工室10内
のノズル12に供給される。
【0031】ノズル12はその先端側にスリット状の噴
射口を有するとともに、ワークホルダ50上のワーク1
1の表面に沿ってアクチュエータ14によってアーム1
3を介してスキャンしながらワーク11の表面の加工を
行なうようにしている。すなわち高圧の空気と粉粒体と
の固気2相流が勢いよくノズル12の噴射口からワーク
11の表面に吹付けられ、これによって粉粒体噴射加工
が行なわれる。
射口を有するとともに、ワークホルダ50上のワーク1
1の表面に沿ってアクチュエータ14によってアーム1
3を介してスキャンしながらワーク11の表面の加工を
行なうようにしている。すなわち高圧の空気と粉粒体と
の固気2相流が勢いよくノズル12の噴射口からワーク
11の表面に吹付けられ、これによって粉粒体噴射加工
が行なわれる。
【0032】加工を行なった粉粒体と空気との混合体は
管路19を通して分離装置20に導かれる。そしてこの
分離装置20内のフィルタ21によって空気と粉粒体と
の分離が行なわれ、空気は分離装置20の上部から外部
へ排出される。なお一部の空気は加工室10内に供給さ
れ、この加工室10内に空気の整流を発生させ、ノズル
12からの粉粒体と空気との固気2相流の流れを整流す
るようにしている。さらに一部の空気は中間タンク25
に供給され、中間タンク25内の圧力を高めるようにし
ている。
管路19を通して分離装置20に導かれる。そしてこの
分離装置20内のフィルタ21によって空気と粉粒体と
の分離が行なわれ、空気は分離装置20の上部から外部
へ排出される。なお一部の空気は加工室10内に供給さ
れ、この加工室10内に空気の整流を発生させ、ノズル
12からの粉粒体と空気との固気2相流の流れを整流す
るようにしている。さらに一部の空気は中間タンク25
に供給され、中間タンク25内の圧力を高めるようにし
ている。
【0033】分離装置20で分離された粉粒体は開閉弁
24の開放に従って中間タンク25内に落下する。そし
てスクリュコンベア26が駆動されると、中間タンク2
5の底部に溜った粉粒体が接続筒30の円錐弁31を開
くのに同期して供給タンク32内に落下する。供給タン
ク32内の粉粒体は撹拌棒33によって撹拌される。そ
して撹拌棒33の下側においてスクリュコンベア34が
モータ36で駆動されると、この供給タンク32の底部
に溜った粉粒体が供給孔47から混合管45へ順次供給
される。このようにして粉粒体は何回も繰返し利用され
ることになる。
24の開放に従って中間タンク25内に落下する。そし
てスクリュコンベア26が駆動されると、中間タンク2
5の底部に溜った粉粒体が接続筒30の円錐弁31を開
くのに同期して供給タンク32内に落下する。供給タン
ク32内の粉粒体は撹拌棒33によって撹拌される。そ
して撹拌棒33の下側においてスクリュコンベア34が
モータ36で駆動されると、この供給タンク32の底部
に溜った粉粒体が供給孔47から混合管45へ順次供給
される。このようにして粉粒体は何回も繰返し利用され
ることになる。
【0034】次にこのような加工装置において用いられ
るノズル12について図2〜図4により説明する。この
ノズル12は高圧空気によって供給される粉粒体あるい
は研磨材が研磨材入口53から供給される研磨材分散室
54と、研磨材を集束させる研磨材集束室55と、研磨
材を加速させる研磨材加速室56とを備えており、加速
室56の先端側の噴射口57を備え、この噴射口57に
よって研磨材の噴射を行なうようにしている。
るノズル12について図2〜図4により説明する。この
ノズル12は高圧空気によって供給される粉粒体あるい
は研磨材が研磨材入口53から供給される研磨材分散室
54と、研磨材を集束させる研磨材集束室55と、研磨
材を加速させる研磨材加速室56とを備えており、加速
室56の先端側の噴射口57を備え、この噴射口57に
よって研磨材の噴射を行なうようにしている。
【0035】従って高圧エアによって運ばれてノズル1
2内に研磨材入口53を通して供給された研磨材は、研
磨材分散室54によってノズル12の内部空間全体に広
がるようになり、次いで集束室55によって線状に集め
られ、次いで2分割されて一対の加速室56に供給され
る。加速室56においては固気2相流の流速が最大にな
り、研磨材は加速と同時に向きを斜めに変えられる。す
なわち研磨材は同じ角度でノズル12の外側に向って噴
射される。
2内に研磨材入口53を通して供給された研磨材は、研
磨材分散室54によってノズル12の内部空間全体に広
がるようになり、次いで集束室55によって線状に集め
られ、次いで2分割されて一対の加速室56に供給され
る。加速室56においては固気2相流の流速が最大にな
り、研磨材は加速と同時に向きを斜めに変えられる。す
なわち研磨材は同じ角度でノズル12の外側に向って噴
射される。
【0036】ガラス、セラミックス、プラスチック、金
属等の被加工物の表面には、例えば東京応化工業のBF
レジスト等のレジストマスク60を図2に示すように形
成しておく。そしてノズル12はレジストマスク60の
ストライプの方向に往復してスキャンされる。これに対
してワークを構成する被加工物11はスキャンするノズ
ル12に対してそのスキャン方向と直角方向であってマ
スク60の形成方向と直角方向にスキャンされる。
属等の被加工物の表面には、例えば東京応化工業のBF
レジスト等のレジストマスク60を図2に示すように形
成しておく。そしてノズル12はレジストマスク60の
ストライプの方向に往復してスキャンされる。これに対
してワークを構成する被加工物11はスキャンするノズ
ル12に対してそのスキャン方向と直角方向であってマ
スク60の形成方向と直角方向にスキャンされる。
【0037】図3および図4に示すように、ノズル12
は金属製のハウジング51と、金属またはセラミック製
のノズルチップ52とから構成され、ハウジング51内
に研磨材分散室54が形成され、ノズルチップ52内に
集束室55と加速室56とが形成されている。そしてハ
ウジング51とノズルチップ52とはOリング58を介
して互いにシールされた状態で結合されている。すなわ
ちノズルチップ52はハウジング51にねじ止めされて
固定されている。
は金属製のハウジング51と、金属またはセラミック製
のノズルチップ52とから構成され、ハウジング51内
に研磨材分散室54が形成され、ノズルチップ52内に
集束室55と加速室56とが形成されている。そしてハ
ウジング51とノズルチップ52とはOリング58を介
して互いにシールされた状態で結合されている。すなわ
ちノズルチップ52はハウジング51にねじ止めされて
固定されている。
【0038】ノズルチップ52の加速室56の図4に示
す隙間tは、研磨材によって摩耗して広がる。従ってノ
ズルチップ52の交換の目安は、隙間tが当初の値の
1.5倍の1.5tになったときで、これ以上使用する
と加工深さの均一性の悪化が顕著になる。消耗品のノズ
ルチップ52のみを交換することによって、ノズル12
のメインテナンスコストを下げることが可能になる。
す隙間tは、研磨材によって摩耗して広がる。従ってノ
ズルチップ52の交換の目安は、隙間tが当初の値の
1.5倍の1.5tになったときで、これ以上使用する
と加工深さの均一性の悪化が顕著になる。消耗品のノズ
ルチップ52のみを交換することによって、ノズル12
のメインテナンスコストを下げることが可能になる。
【0039】図5〜図7によってこのようなノズル12
による加工の動作を説明する。ノズル12の噴射口57
から出た研磨材は、図3に示す角度θでガラス、セラミ
ック、プラスチック、金属等の被加工物の表面に斜めに
衝突する。加工溝63の底部に当った研磨材はこの部分
を研削して跳返り、加工溝63の隅に当ってこの部分を
も研削した後に溝63に沿ってその長さ方向に流動す
る。加工溝63の側面に当った研磨材は、この側面を研
磨し、溝63の隅に再度当ってこの隅を研磨した後溝に
沿って流動することになる。
による加工の動作を説明する。ノズル12の噴射口57
から出た研磨材は、図3に示す角度θでガラス、セラミ
ック、プラスチック、金属等の被加工物の表面に斜めに
衝突する。加工溝63の底部に当った研磨材はこの部分
を研削して跳返り、加工溝63の隅に当ってこの部分を
も研削した後に溝63に沿ってその長さ方向に流動す
る。加工溝63の側面に当った研磨材は、この側面を研
磨し、溝63の隅に再度当ってこの隅を研磨した後溝に
沿って流動することになる。
【0040】とくに図7はプラズマディスプレイパネル
(PDP)のリブ加工の例を示している。この場合にも
ガラスの溝加工の場合と同じ原理で、断面が矩形の溝6
3を形成することができる。溝63の底の低融点ガラス
ペースト61がなくなって基盤62が露出すると、溝6
3の隅のガラスペーストが集中的に研削され、加工溝6
3の形状が矩形になる。すなわちこのノズル12を用い
ることによって、加工溝63の側面と隅の加工能力が増
加するために、側面にテーパを有しないほぼ正確な矩形
断面の加工溝63を形成することが可能になる。
(PDP)のリブ加工の例を示している。この場合にも
ガラスの溝加工の場合と同じ原理で、断面が矩形の溝6
3を形成することができる。溝63の底の低融点ガラス
ペースト61がなくなって基盤62が露出すると、溝6
3の隅のガラスペーストが集中的に研削され、加工溝6
3の形状が矩形になる。すなわちこのノズル12を用い
ることによって、加工溝63の側面と隅の加工能力が増
加するために、側面にテーパを有しないほぼ正確な矩形
断面の加工溝63を形成することが可能になる。
【0041】ノズル12の噴射口57の長さw(図3参
照)は、被加工物11の大きさや加工し易さによって変
ってくる。例えば加工され難いガラスやセラミックから
成る小物電子部品を加工する場合や、部品の一部を加工
する場合等においては、ノズル12の噴射口57の長さ
wは、加工範囲が狭いと加工の威力を大きくできる点
で、長さの短いノズルの方が適しており、例えば10〜
20mm程度が適当である。これに対してプラズマディ
スプレイパネル(PDP)のように被加工物が軟らか
く、幅が1m前後の大型のワーク11の場合には、噴射
口57の長さwは大きい方が加工能率がよくなる。従っ
てこの場合にはwが500〜1000mm程度が適当で
ある。
照)は、被加工物11の大きさや加工し易さによって変
ってくる。例えば加工され難いガラスやセラミックから
成る小物電子部品を加工する場合や、部品の一部を加工
する場合等においては、ノズル12の噴射口57の長さ
wは、加工範囲が狭いと加工の威力を大きくできる点
で、長さの短いノズルの方が適しており、例えば10〜
20mm程度が適当である。これに対してプラズマディ
スプレイパネル(PDP)のように被加工物が軟らか
く、幅が1m前後の大型のワーク11の場合には、噴射
口57の長さwは大きい方が加工能率がよくなる。従っ
てこの場合にはwが500〜1000mm程度が適当で
ある。
【0042】ここでノズル12の加速室56の軸線方向
の長さhと幅tとの比h/tに対する加工速度の関係を
調べた結果を図8に示す。図8に示すように、ノズル1
2の加速室56の軸線方向の寸法hと隙間tとの比h/
tに対する加工速度の値は、加速室56の隙間tを一定
にすると、高さhが大きくなるほど加工速度が増加し、
h/tが20でほぼ一定になって飽和する。
の長さhと幅tとの比h/tに対する加工速度の関係を
調べた結果を図8に示す。図8に示すように、ノズル1
2の加速室56の軸線方向の寸法hと隙間tとの比h/
tに対する加工速度の値は、加速室56の隙間tを一定
にすると、高さhが大きくなるほど加工速度が増加し、
h/tが20でほぼ一定になって飽和する。
【0043】図9は市販の研磨材の内で、最も平均粒径
が大きな#240の研磨材の粒度分布を、GCを例にと
って示したものである。すなわち横軸に粒子径を、縦軸
左にその粒子径で頻度を、縦軸右に頻度の累積を示して
いる。横軸の粒子径が200μm以上は30μm単位に
なり、最大の粒子径は260μmになっている。
が大きな#240の研磨材の粒度分布を、GCを例にと
って示したものである。すなわち横軸に粒子径を、縦軸
左にその粒子径で頻度を、縦軸右に頻度の累積を示して
いる。横軸の粒子径が200μm以上は30μm単位に
なり、最大の粒子径は260μmになっている。
【0044】研磨材は一般に市販のものが用いられるた
めに、加速室56の隙間tは最大の粒子径260μmか
ら少し余裕をみて300μmを最小とし、これより隙間
tを大きな値に設定する必要がある。市販の研磨材の内
で、最も平均粒径が小さいのは#10000である。た
だしこの粉体の場合には小さすぎて加工ができない。本
実施例の加工装置で加工可能な最小の粉体は、#600
0である。このために本実施例で一般的に使用する粉体
は、#240〜#6000の範囲内のものになる。
めに、加速室56の隙間tは最大の粒子径260μmか
ら少し余裕をみて300μmを最小とし、これより隙間
tを大きな値に設定する必要がある。市販の研磨材の内
で、最も平均粒径が小さいのは#10000である。た
だしこの粉体の場合には小さすぎて加工ができない。本
実施例の加工装置で加工可能な最小の粉体は、#600
0である。このために本実施例で一般的に使用する粉体
は、#240〜#6000の範囲内のものになる。
【0045】図10はノズル12の出口の噴射口57の
隙間tと長さwの比w/tと、幅方向の流量Fwと隙間
方向の流量Ftとの比Fw/Ftの関係を示したもので
ある。ノズル12の長さwに比べて隙間tを小さくする
と、当然のことながら隙間t方向の空気の流れが少なく
なることを示している。w/tが10倍以上でFw/F
tが一定になることがこのグラフから理解される。隙間
t方向の空気の流れを最小にするには、ノズル12の出
口の噴射口57の部分のw/tが10倍以上であること
が必要である。
隙間tと長さwの比w/tと、幅方向の流量Fwと隙間
方向の流量Ftとの比Fw/Ftの関係を示したもので
ある。ノズル12の長さwに比べて隙間tを小さくする
と、当然のことながら隙間t方向の空気の流れが少なく
なることを示している。w/tが10倍以上でFw/F
tが一定になることがこのグラフから理解される。隙間
t方向の空気の流れを最小にするには、ノズル12の出
口の噴射口57の部分のw/tが10倍以上であること
が必要である。
【0046】図11はノズル12の研磨材加速室56の
傾きθ(図3参照)と等しい研磨材の噴射角度θと被加
工物11の加工溝63のテーパ角度βとの関係を示した
ものである。被加工物11の加工溝63のテーパ角度β
が0になるのは、ソーダガラスの場合で噴射角度θが3
0度のときで、PZTセラミックスの場合で噴射角度θ
が10度で、PDPリブ加工の場合で噴射角度θが5度
である。PZTセラミックスはソーダガラスに比べて加
工速度が約3倍速い。加工され易い材料は、小さい噴射
角度θで被加工物の溝63のテーパ角度βをほぼ0にす
ることができる。このためにノズル加工室の傾きθは5
〜30度の範囲が適当と言える。
傾きθ(図3参照)と等しい研磨材の噴射角度θと被加
工物11の加工溝63のテーパ角度βとの関係を示した
ものである。被加工物11の加工溝63のテーパ角度β
が0になるのは、ソーダガラスの場合で噴射角度θが3
0度のときで、PZTセラミックスの場合で噴射角度θ
が10度で、PDPリブ加工の場合で噴射角度θが5度
である。PZTセラミックスはソーダガラスに比べて加
工速度が約3倍速い。加工され易い材料は、小さい噴射
角度θで被加工物の溝63のテーパ角度βをほぼ0にす
ることができる。このためにノズル加工室の傾きθは5
〜30度の範囲が適当と言える。
【0047】次に第2の実施例のノズル12について図
12〜図14により説明する。この実施例のノズル12
は研磨材を分散させる分散室54と、研磨材を直線状に
集束する集束室55と、固気2相流を2分割して加速す
るための加速室56とを備えている。
12〜図14により説明する。この実施例のノズル12
は研磨材を分散させる分散室54と、研磨材を直線状に
集束する集束室55と、固気2相流を2分割して加速す
るための加速室56とを備えている。
【0048】とくにこの実施例の特徴は、図12および
図14に示すように、ノズル12の噴射口57の幅方向
に2分割して一対の噴射口57からそれぞれ固気2相流
を噴射することを特徴としている。なおここで加速室5
6は固気2相流の流速が最大で、研磨材は加速と同時に
向きを変更される。そして研磨材の噴射方向は図4にお
いてその軸線に対して対称な角度であって、ノズル12
の軸線に対して傾斜した角度θで噴射するようにしてい
る。
図14に示すように、ノズル12の噴射口57の幅方向
に2分割して一対の噴射口57からそれぞれ固気2相流
を噴射することを特徴としている。なおここで加速室5
6は固気2相流の流速が最大で、研磨材は加速と同時に
向きを変更される。そして研磨材の噴射方向は図4にお
いてその軸線に対して対称な角度であって、ノズル12
の軸線に対して傾斜した角度θで噴射するようにしてい
る。
【0049】図12に示すように、ワーク11を構成す
るガラス、セラミックス、プラスチック、金属等の被加
工物の表面には、予めストライプ状のレジストマスク6
0、例えば東京応化工業のBFレジスト60を形成して
おく。そしてノズル12から噴射された研磨材の方向
が、被加工物11のレジスト60のストライプパターン
に直交するように被加工物11を置く。ノズル12はレ
ジストマスク60のストライプと直交するように往復し
てスキャンさせる。被加工物11はスキャンしているノ
ズル12の下を一方向に移動させるようにしている。
るガラス、セラミックス、プラスチック、金属等の被加
工物の表面には、予めストライプ状のレジストマスク6
0、例えば東京応化工業のBFレジスト60を形成して
おく。そしてノズル12から噴射された研磨材の方向
が、被加工物11のレジスト60のストライプパターン
に直交するように被加工物11を置く。ノズル12はレ
ジストマスク60のストライプと直交するように往復し
てスキャンさせる。被加工物11はスキャンしているノ
ズル12の下を一方向に移動させるようにしている。
【0050】図13および図14に示すように、このノ
ズル12は金属製のハウジング51と、金属またばセラ
ミックスス製のノズルチップ52とから構成され、両者
はその接合部においてOリング58によって一体化され
ている。ノズルチップ52の加速室56の隙間tは摩耗
して広がる。交換の目安は隙間が当初の隙間tの1.5
倍の1.5tになったときで、これ以上使用すると加工
深さの均一性が悪化するとともにそれが目立つようにな
る。ここでノズルチップ52のみを交換することによっ
て、ノズル12のメインテナンスコストを低下させるこ
とが可能になる。
ズル12は金属製のハウジング51と、金属またばセラ
ミックスス製のノズルチップ52とから構成され、両者
はその接合部においてOリング58によって一体化され
ている。ノズルチップ52の加速室56の隙間tは摩耗
して広がる。交換の目安は隙間が当初の隙間tの1.5
倍の1.5tになったときで、これ以上使用すると加工
深さの均一性が悪化するとともにそれが目立つようにな
る。ここでノズルチップ52のみを交換することによっ
て、ノズル12のメインテナンスコストを低下させるこ
とが可能になる。
【0051】なお図12に示すように、スリット状の噴
射口57の幅方向に2分割して研磨材を斜めに噴射する
ようにしているために、この実施例のノズル12におい
ては、そのスキャンの方向が図2に示す第1の実施例の
ノズルとは直交する方向になる。すなわち図12に示す
ノズル12はワーク11の表面のマスク60の長さ方向
と直交する方向にスキャンするようにしている。従って
2分割されて噴射される研磨材を含む固気2相流の傾斜
方向が加工溝63の長さ方向とほぼ直交する方向にな
り、このような構成によって第1の実施例と同様にほぼ
正確な矩形の加工溝63を形成することが可能になる。
射口57の幅方向に2分割して研磨材を斜めに噴射する
ようにしているために、この実施例のノズル12におい
ては、そのスキャンの方向が図2に示す第1の実施例の
ノズルとは直交する方向になる。すなわち図12に示す
ノズル12はワーク11の表面のマスク60の長さ方向
と直交する方向にスキャンするようにしている。従って
2分割されて噴射される研磨材を含む固気2相流の傾斜
方向が加工溝63の長さ方向とほぼ直交する方向にな
り、このような構成によって第1の実施例と同様にほぼ
正確な矩形の加工溝63を形成することが可能になる。
【0052】
【発明の効果】本願の一発明は、粉粒体を気体とともに
固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して
被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法
において、固気2相流を2分割し、被加工物の加工面に
垂直な方向に対して傾斜しかつ互いに遠ざかる方向に噴
射するようにしたものである。
固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴射して
被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法
において、固気2相流を2分割し、被加工物の加工面に
垂直な方向に対して傾斜しかつ互いに遠ざかる方向に噴
射するようにしたものである。
【0053】従ってこのような噴射加工方法によれば、
とくにストライプ状にマスクを形成したワークに対して
ノズルをストライプ状マスクの長さ方向とほぼ直交する
方向に傾斜させることによって、断面が矩形の溝加工を
行なうことが可能になる。
とくにストライプ状にマスクを形成したワークに対して
ノズルをストライプ状マスクの長さ方向とほぼ直交する
方向に傾斜させることによって、断面が矩形の溝加工を
行なうことが可能になる。
【0054】別の発明は、粉粒体を気体とともに固気2
相流としてノズルから被加工物に対して噴射して被加工
物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法におい
て、ノズルの粉粒体分散空間に前記粉粒体を気体ととも
に供給し、次いで粉粒体集束空間で粉粒体と気体とをほ
ぼ直線状に集束し、さらに加速空間において整流加速し
てノズルの噴射口から被加工物に固気2相流として噴射
するようにしたものである。
相流としてノズルから被加工物に対して噴射して被加工
物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加工方法におい
て、ノズルの粉粒体分散空間に前記粉粒体を気体ととも
に供給し、次いで粉粒体集束空間で粉粒体と気体とをほ
ぼ直線状に集束し、さらに加速空間において整流加速し
てノズルの噴射口から被加工物に固気2相流として噴射
するようにしたものである。
【0055】従ってこのような粉粒体噴射加工方法によ
れば、気体中に粉粒体が均一に分散された固気2相流を
ノズルの噴射口から被加工物に対して高速で噴射してこ
の被加工物の表面を加工することが可能になる。
れば、気体中に粉粒体が均一に分散された固気2相流を
ノズルの噴射口から被加工物に対して高速で噴射してこ
の被加工物の表面を加工することが可能になる。
【0056】加工装置に関する発明は、粉粒体を気体と
ともに固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴
射して被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加
工装置において、ノズルが、固気2相流を分散させる分
散室と、固気2相流を断面がほぼ直線状に集束させる集
束室と、集束された固気2相流を加速する加速室とを具
備し、しかも加速室の軸線方向と直角方向の断面形状が
矩形状をなし、その長辺が短辺の10倍以上の長さを有
し、かつ加速室の軸線方向の寸法が短辺の20倍以上の
長さを有し、該加速室の軸線方向の寸法のほぼ全長にお
いて該加速室が2分割されるとともに、このノズルの軸
線方向に対して傾斜させるようにしたものである。
ともに固気2相流としてノズルから被加工物に対して噴
射して被加工物の加工を行なうようにした粉粒体噴射加
工装置において、ノズルが、固気2相流を分散させる分
散室と、固気2相流を断面がほぼ直線状に集束させる集
束室と、集束された固気2相流を加速する加速室とを具
備し、しかも加速室の軸線方向と直角方向の断面形状が
矩形状をなし、その長辺が短辺の10倍以上の長さを有
し、かつ加速室の軸線方向の寸法が短辺の20倍以上の
長さを有し、該加速室の軸線方向の寸法のほぼ全長にお
いて該加速室が2分割されるとともに、このノズルの軸
線方向に対して傾斜させるようにしたものである。
【0057】従ってこのような加工装置によれば、被加
工物の表面に対して垂直な方向と傾斜する方向に高速で
固気2相流を噴射して被加工物の表面の加工を行なうこ
とが可能になる。しかも被加工物の表面に予めストライ
プ状のマスクを施し、固気2相流の傾斜方向をストライ
プの長さ方向とほぼ直交する方向とすることによって、
被加工物に断面がほぼ正確な矩形の形状の溝加工を施す
ことが可能になる。
工物の表面に対して垂直な方向と傾斜する方向に高速で
固気2相流を噴射して被加工物の表面の加工を行なうこ
とが可能になる。しかも被加工物の表面に予めストライ
プ状のマスクを施し、固気2相流の傾斜方向をストライ
プの長さ方向とほぼ直交する方向とすることによって、
被加工物に断面がほぼ正確な矩形の形状の溝加工を施す
ことが可能になる。
【図1】噴射加工装置の全体の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】第1の実施例のノズルの外観斜視図である。
【図3】同ノズルの縦断面図である。
【図4】図3と直角な角度におけるノズルの縦断面図で
ある。
ある。
【図5】ノズルによる噴射加工の状態を示す要部平面図
である。
である。
【図6】噴射加工の状態を示す拡大正面図である。
【図7】プラズマディスプレイパネルの加工を行なう状
態を示す拡大正面図である。
態を示す拡大正面図である。
【図8】ノズルの加工速度を示すグラフである。
【図9】粒子径の分布を示すグラフである。
【図10】空気の流量比を示すグラフである。
【図11】加工溝の側面のテーパ角度を示すグラフであ
る。
る。
【図12】第2の実施例のノズルの外観斜視図である。
【図13】同ノズルの縦断面図である。
【図14】図13とは直角な方向の同ノズルの縦断面図
である。
である。
【図15】丸ノズルによる噴射加工を示す外観斜視図で
ある。
ある。
【図16】同平面図である。
【図17】同ノズルによる加工状態を示す正面図であ
る。
る。
【図18】同ノズルによるプラズマディスプレイパネル
の加工状態を示す正面図である。
の加工状態を示す正面図である。
【図19】矩形のノズルによる溝加工状態を示す外観斜
視図である。
視図である。
【図20】同加工状態を示す要部平面図である。
【図21】同加工状態の正面図である。
【図22】同ノズルによるプラズマディスプレイパネル
の加工を示す要部正面図である。
の加工を示す要部正面図である。
1‥‥ノズル、2‥‥ワーク、3‥‥レジスト、4‥‥
加工溝、5‥‥基盤、6‥‥低融点ガラス、10‥‥加
工室、11‥‥ワーク(被加工物)、12‥‥ノズル、
13‥‥アーム、14‥‥アクチュエータ、15‥‥蛇
腹、19‥‥管路、20‥‥分離装置、21‥‥フィル
タ、24‥‥開閉弁、25‥‥中間タンク、26‥‥ス
クリュコンベア、30‥‥接続筒、31‥‥円錐弁、3
2‥‥供給タンク、33‥‥撹拌棒、34‥‥スクリュ
コンベア、35、36‥‥モータ、40‥‥空気圧源、
41‥‥ドライユニット、42‥‥流量センサ、43‥
‥流量制御部、44‥‥分岐ユニット、45‥‥混合
管、46‥‥エゼクタ、47‥‥供給孔、51‥‥ハウ
ジング、52‥‥ノズルチップ、53‥‥研磨材入口、
54‥‥研磨材分散室、55‥‥研磨材集束室、56‥
‥研磨材加速室、57‥‥噴射口、58‥‥Oリング、
60‥‥レジストマスク、61‥‥低融点ガラスペース
ト、62‥‥基盤、63‥‥加工溝
加工溝、5‥‥基盤、6‥‥低融点ガラス、10‥‥加
工室、11‥‥ワーク(被加工物)、12‥‥ノズル、
13‥‥アーム、14‥‥アクチュエータ、15‥‥蛇
腹、19‥‥管路、20‥‥分離装置、21‥‥フィル
タ、24‥‥開閉弁、25‥‥中間タンク、26‥‥ス
クリュコンベア、30‥‥接続筒、31‥‥円錐弁、3
2‥‥供給タンク、33‥‥撹拌棒、34‥‥スクリュ
コンベア、35、36‥‥モータ、40‥‥空気圧源、
41‥‥ドライユニット、42‥‥流量センサ、43‥
‥流量制御部、44‥‥分岐ユニット、45‥‥混合
管、46‥‥エゼクタ、47‥‥供給孔、51‥‥ハウ
ジング、52‥‥ノズルチップ、53‥‥研磨材入口、
54‥‥研磨材分散室、55‥‥研磨材集束室、56‥
‥研磨材加速室、57‥‥噴射口、58‥‥Oリング、
60‥‥レジストマスク、61‥‥低融点ガラスペース
ト、62‥‥基盤、63‥‥加工溝
Claims (13)
- 【請求項1】粉粒体を気体とともに固気2相流としてノ
ズルから被加工物に対して噴射して被加工物の加工を行
なうようにした粉粒体噴射加工方法において、 前記固気2相流を2分割し、前記被加工物の加工面に垂
直な方向に対して傾斜しかつ互いに遠ざかる方向に噴射
することを特徴とする粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項2】粉粒体を気体とともに固気2相流としてノ
ズルから被加工物に対して噴射して被加工物の加工を行
なうようにした粉粒体噴射加工方法において、 前記ノズルの粉粒体分散空間に前記粉粒体を気体ととも
に供給し、次いで前記粉粒体と気体とをほぼ直線状に集
束し、さらに加速空間において整流加速して前記ノズル
の噴射口から被加工物に固気2相流として噴射すること
を特徴とする粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項3】ノズルの噴射口がスリット状をなし、該噴
射口の長さ方向に固気2相流を2分割することを特徴と
する請求項1または請求項2に記載の粉粒体噴射加工方
法。 - 【請求項4】ノズルの噴射口がスリット状をなし、該噴
射口の幅方向に前記固気2相流を2分割することを特徴
とする請求項1または請求項2に記載の粉粒体噴射加工
方法。 - 【請求項5】ノズルの加速空間の軸線方向と直角方向の
断面形状が矩形状をなし、その長辺が短辺の10倍以上
の長さを有し、しかも前記加速空間の軸線方向の寸法が
前記短辺の20倍以上であることを特徴とする請求項2
に記載の粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項6】ノズルの加速空間の軸線方向と直角方向の
断面形状が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmで
あって、長辺が10〜1000mmであることを特徴と
する請求項5に記載の粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項7】ノズルの加速空間の軸線方向のほぼ全長の
領域において前記固気2相流を2分割し、前記被加工物
の加工面に垂直な方向に対して5〜40度傾斜した方向
に噴射することを特徴とする請求項2に記載の粉粒体噴
射加工方法。 - 【請求項8】被加工物の表面に溝加工を行なうととも
に、2分割されて噴射される固気2相流の傾斜方向が加
工溝の長さ方向とほぼ直交する方向であることを特徴と
する請求項1に記載の粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項9】粉粒体が#240〜#6000の大きさの
研磨材であることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の粉粒体噴射加工方法。 - 【請求項10】粉粒体を気体とともに固気2相流として
ノズルから被加工物に対して噴射して被加工物の加工を
行なうようにした粉粒体噴射加工装置において、 前記ノズルが、前記固気2相流を分散させる分散室と、
前記固気2相流を断面がほぼ直線状に集束させる集束室
と、集束された固気2相流を加速する加速室とを具備
し、 しかも前記加速室の軸線方向と直角方向の断面形状が矩
形状をなし、その長辺が短辺の10倍以上の長さを有
し、かつ加速室の軸線方向の寸法が短辺の20倍以上の
長さを有し、 該加速室の軸線方向の寸法のほぼ全長において該加速室
が2分割されるとともに、このノズルの軸線方向に対し
て傾斜していることを特徴とする粉粒体噴射加工装置。 - 【請求項11】加速室の軸線方向と直角方向の断面形状
が矩形状をなし、その短辺が0.3〜5mmであって、
長辺が10〜1000mmであることを特徴とする請求
項10に記載の粉粒体噴射加工装置。 - 【請求項12】加速室の軸線方向に対する傾斜角度が5
〜40度であることを特徴とする請求項10に記載の粉
粒体噴射加工装置。 - 【請求項13】ノズルが、金属製のハウジングと、金属
またはセラミック製のノズルチップとから成り、シール
部材を介して一体に接合されることを特徴とする請求項
10に記載の粉粒体噴射加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31238699A JP2001129762A (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 粉粒体噴射加工方法および加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31238699A JP2001129762A (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 粉粒体噴射加工方法および加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001129762A true JP2001129762A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18028636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31238699A Pending JP2001129762A (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 粉粒体噴射加工方法および加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001129762A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279751A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-12-03 | Sintokogio Ltd | ノズル、ノズルユニット及びブラスト加工装置 |
JP2014154475A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-25 | Panasonic Corp | 燃料電池セパレータ及びその製造方法 |
WO2020162078A1 (ja) * | 2019-02-08 | 2020-08-13 | マコー株式会社 | ワーク表面処理装置及びワーク表面処理方法 |
CN111660210A (zh) * | 2019-03-07 | 2020-09-15 | 新东工业株式会社 | 喷嘴、喷丸加工装置以及喷丸加工方法 |
-
1999
- 1999-11-02 JP JP31238699A patent/JP2001129762A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009279751A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-12-03 | Sintokogio Ltd | ノズル、ノズルユニット及びブラスト加工装置 |
JP2014154475A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-25 | Panasonic Corp | 燃料電池セパレータ及びその製造方法 |
WO2020162078A1 (ja) * | 2019-02-08 | 2020-08-13 | マコー株式会社 | ワーク表面処理装置及びワーク表面処理方法 |
CN112437711A (zh) * | 2019-02-08 | 2021-03-02 | 玛皓株式会社 | 工件表面处理装置以及工件表面处理方法 |
CN111660210A (zh) * | 2019-03-07 | 2020-09-15 | 新东工业株式会社 | 喷嘴、喷丸加工装置以及喷丸加工方法 |
KR20200107806A (ko) | 2019-03-07 | 2020-09-16 | 신토고교 가부시키가이샤 | 노즐, 블라스트 가공 장치 및 블라스트 가공 방법 |
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Legal Events
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