JP2001128402A - 電動機 - Google Patents
電動機Info
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Abstract
出力、寿命を伸ばした小型高出力高効率なモータ、発電
機に用いることができる集中巻固定子を実現すること。 【解決手段】 スロット部を備えるコアセグメント11
と、このコアセグメント11を覆うインシュレータ部1
2と、このインシュレータ部12を介して前記コアセグ
メント11のティース部に巻線を施したコイル部14と
からなる固定子構成部材を環状に組み合わせた固定子を
備える電動機であり、前記コイル部14と接する前記イ
ンシュレータ部12の少なくとも一部は、高熱伝導性絶
縁樹脂である固定子構成部材を備える電動機。
Description
ュレータを備える電動機に関する。
施した固定子は大別して、固定子極歯間に構成される複
数のスロットに複数の相の巻線を配した分布巻固定子
と、一つの固定子極歯に一つの相の巻線を巻いた集中巻
固定子がある。集中巻固定子では、特に巻線端部(コイ
ルエンド部)を短くできるという長所があり、モータの
小型化が図れ、また巻線抵抗も小さくなるので巻線電流
と巻線抵抗によって生じる銅損も小さく高効率であると
いう長所が得られる。
タと違って同期モータでは、固定子巻線の発熱を効率良
く放熱することで、定格出力の向上、発熱による寿命の
低下もなく長寿命で、高効率なモータを実現することが
できる。
放熱フィンにて表面積を大きくすることや、ファン等に
よる強制空冷や、フレームに設けた冷却液路を利用し液
冷を行っているものが一般的であった。また、モータ内
部のコア巻線を直接油冷するものや、ヒートパイプによ
り内部の発熱を外部に逃がすようにしたものも存在する
が、モータ内部を直接冷却するために部品点数の増加を
もたらし、構造が複雑になり、信頼性の確保等、新たな
課題も発生する。
巻線表面を電気絶縁し、巻線が巻かれている電磁鋼板等
で構成された鉄芯との間にもインシュレータを配し、巻
線時に鉄芯のエッジ等で巻線被覆が剥がれたり、巻線が
断線することのないようにしている。以上が一般的なモ
ータの巻線部の構成である。
うなインシュレータは、電気絶縁体であるが熱に対して
も絶縁体となる。よって、熱を伝えるという点で障害に
なるため、巻線とフレームとの空間に高熱伝導性樹脂を
配しモータの発熱を効率良く放熱しようとした例があ
る。
ることで放熱の効果は高まるが、モータの重量が増大す
るという課題がある。特に小型高出力高効率が求められ
る電気自動車用モータにおいては、重量の増加は大きな
問題である。さらに樹脂を充填するための設備、工程が
必要であること、樹脂充填の圧力、温度によっては、巻
線の絶縁破壊によるショート等が起こらないように信頼
性を十分確保しなければならないといった課題がある。
材料に変えるという点については、以下の課題が存在す
る。コアに巻線を巻く工程において、巻線にある程度の
張力をかけて巻かなければ巻線がたるみ、スロット内に
正確に巻線が行えない。インシュレータは、最低限この
張力に耐えうる強度が必要である。一方、熱伝導性の高
い電気絶縁体は、シリコーンゴムや熱伝導性の良い酸化
アルミを配合した合成樹脂などが一般的に良く知られて
いるが、軟らかい、あるいはもろいため、このままでは
強度が低く巻線の絶縁体として機能をなさない。
鋼板を積層したコアセグメントと、このコアセグメント
を覆う電気絶縁性のインシュレータと、このインシュレ
ータを介して前記コアセグメントのティース部に巻線を
施したコイル部とからなる固定子構成部材を環状に組み
合わせた固定子を備える電動機であり、前記コイル部と
接する前記インシュレータの少なくとも一部は、高熱伝
導性絶縁樹脂であり前記コアセグメントに前記コイル部
の熱を伝えやすくすることを特徴とする電動機であり、
インシュレータの一部は熱伝導性を高くでき、他の部分
の材質は自由に選択できるため、インシュレータの強度
を高くしながら、コアセグメントとコイル部との熱伝導
性を高めることができる。
層したコアセグメントと、このコアセグメントを覆う電
気絶縁性のインシュレータと、このインシュレータを介
して前記コアセグメントのティース部に巻線を施したコ
イル部とからなる固定子構成部材を環状に組み合わせた
固定子を備える電動機であり、前記コイル部と接する前
記インシュレータの少なくとも一部は、高熱伝導性絶縁
樹脂であり前記コアセグメントに前記コイル部の熱を伝
えやすくすることを特徴とする電動機であり、インシュ
レータの一部を熱伝導性を高くし他の部分の材質は自由
に選択できるため、インシュレータの強度を高くしなが
ら、コアセグメントとコイル部との熱伝導性を高めるこ
とができる。
メントと、このコアセグメントを覆う電気絶縁性のイン
シュレータと、このインシュレータを介して前記コアセ
グメントのティース部に巻線を施したコイル部とからな
る固定子構成部材を環状に組み合わせた固定子を備える
電動機であり、前記コイル部と接する前記インシュレー
タの少なくとも一部は、高熱伝導性絶縁樹脂であり、こ
の高熱伝導性絶縁樹脂と前記コアセグメントとの間に高
熱伝導性絶縁樹脂よりも熱伝導率の大きい高熱伝導体を
介在したことを特徴とする電動機であり、組み立てが容
易である。なお、高熱伝導体とは、熱伝導率の高い金属
であっても良い。
樹脂と、この高熱伝導性絶縁樹脂を配置する穴部を備え
たインシュレータ本体とを備え、前記高熱伝導性樹脂本
体は前記インシュレータ本体より熱伝導率が高く、高熱
伝導性樹脂体はコイル部とコアセグメントに挟まれモー
タの軸方向を支持し、インシュレータ本体の穴部により
モータ軸に直交した方向を支持される。
一部はインシュレータの外側に露出し、前記高熱伝導性
絶縁樹脂体はインシュレータ本体とコアセグメントによ
り挟持するので、前記高熱伝導性絶縁樹脂は前記インシ
ュレータ本体の穴部付近により前記コアセグメントに押
さえつけることで、コアとの接地を確実にし、また、接
地面積が拡大でき熱の伝導をより大きくすることができ
る。熱伝導性樹脂の端部に斜面部または段差部が形成さ
れ、この斜面部または段差部の上部よりインシュレータ
で押さえることで熱伝導体をコアセグメント上部に支持
することができる。
ース部のエッジ部を硬質絶縁性樹脂で形成すると良い。
なぜならば、巻線時にインシュレータに作用する力は、
ティース部のエッジ部分に集中しやすく、端面には大き
な力が生じないことに着目し、巻線時の張力に対する強
度を十分にもたせたインシュレータを用い、張力に対す
る強度をあまり必要としない端面部には熱伝導性の良い
軟らかな材料を用いることで、巻線との密着性を向上
し、巻線の発熱を固定子鉄芯に効率良く伝達することが
できる。
を高熱伝導性絶縁シートで覆うと、コイル部の熱がコア
セグメントの積層面からも伝わりやすくなる。また、高
熱伝導性絶縁シートは弾力性を有すると、コイル部やコ
アセグメントの密着性に優れる。さらに、高熱伝導性絶
縁シートは、弾力性の高いゴム状高熱伝導層と強度の高
い支持層とからなり、前記ゴム状高熱伝導層がコイル部
側になるようにすると、コイル部に密着しやすく、ある
一定の強度を有するので固定子の組み立てが容易であ
る。また、高熱伝導性絶縁シートをコアセグメントとイ
ンシュレータの端部とで挟持しても良い。
た固定子の外周に、この固定子を覆うフレーム部を備え
た電動機であり、前記固定子と前記フレーム部の間の少
なくとも一部には熱伝導性樹脂を介在すると、コアセグ
メントの熱がフレームに流れやすくなり、コイル部で発
生する熱の放熱が優れる。
MPa以上の硬質絶縁性樹脂により形成することが適す
る。また、高熱伝導性絶縁樹脂の熱伝導率は1W/mK
以上であることが適する。
動機の固定子を示す平面図である。固定子1は、複数の
固定子構成部材2を環状に組み合わせる。固定子構成部
材2を環状に組み合わせた後、リング支持部3で外側か
ら覆い補強することで集中巻方式の固定子1を完成す
る。この固定子1の内部に永久磁石を有するロータを配
置し、永久磁石同期電動機とする。なお、図面には巻線
13の下にあるインシュレータ部12の端面部がわかる
ように、巻線13は透視して描いている。
詳細に説明すると、固定子構成部材2は、複数の電磁鋼
板を積層したコアセグメント11にインシュレータ部1
2を被せ、インシュレータ部12の穴部31に高熱伝導
性絶縁樹脂32を配置し、インシュレータ部12、高熱
伝導性絶縁樹脂32の上から絶縁被覆した巻線を巻回し
コイル部14を形成している。
ト11は、図3に示すようにヨーク部21とティース部
22とを備える。ヨーク部21の幅(外周側面の長さ)
が、ティース部22の幅より大きいために形成される空
間をスロット部23とする。ヨーク部21の端面には、
凸部24と凹部25を備えており、異なるコアセグメン
トの凸部、凹部とを嵌合させ、コアセグメント11を環
状となる連結体とする。
は、コアセグメント11のティース部22に巻線を施す
時、コイル部14とコアセグメント11とが電気的に接
続しないように絶縁樹脂でできており、ティース部22
にガイド部(インシュレータ部12のコアセグメント側
に突き出した突出部)を挿入し、位置決めする。巻線支
持部26、27は電磁鋼板の積層方向に突出しており、
巻線がティース部22の周りを巻回されやすいようガイ
ドの役目を果たす。インシュレータ部12には穴部31
を備えている。この穴部31を設けることで、インシュ
レータ部12をコアセグメントに取り付けると、穴部3
1には、ティース部22の一部が露出する。なお、イン
シュレータ部12はコアセグメントのエッジ部15は必
ず覆うような構成とし、穴部31はコアセグメントのエ
ッジ部15に位置しないコアセグメントの中央部に位置
する構成が良い。インシュレータ部12は、コアセグメ
ントに直接巻線を巻回するとコアセグメントのエッジ部
15で巻線の皮膜が剥がれてしまう可能性があるため、
コアセグメントの周りを電気絶縁体樹脂よりなるインシ
ュレータ部12により、保護しているわけである。とこ
ろで、コアセグメント11のエッジ部15に高熱伝導性
絶縁樹脂32により保護する場合、高熱伝導性絶縁樹脂
32は軟らかく、コアセグメントのエッジ部15により
巻線を傷つけてしまう可能性がある。よって、エッジ部
15は高熱伝導性樹脂より硬い硬質絶縁性樹脂で形成す
るのが適している。
あり、インシュレータ部12および高熱伝導性絶縁樹脂
32の上から巻線支持部27、28間を、巻線により巻
回することで巻線より、高熱伝導性絶縁樹脂32はコア
セグメント11に押さえつけられて密着する。つまり、
巻線の一部分とコアセグメント11は高熱伝導性絶縁樹
脂を介して密着しており、巻線の熱がコアセグメントに
伝わりやすくなっている。
樹脂より硬度の高い硬質絶縁性樹脂で形成されているた
め、巻線をインシュレータの上から巻回しても、コアセ
グメント11のエッジ部15により巻線を傷つけること
はない。
材2を環状に連結する。そして、隣り合う固定子構成部
材2の外周の少なくとも一部を溶接により、連結を強固
にする。さらに、この環状に連結した固定子構成部材2
にリング支持部3を焼きばめ、あるいは挿入することで
外側から覆い、電動機の固定子として強固な一体構造を
実現する。
明すると、本実施例のインシュレータは、固定子のエッ
ジ部15では、硬度のある硬質絶縁性樹脂で保護し、あ
る部分では硬度が硬質絶縁性樹脂より低い高熱伝導性絶
縁樹脂32で保護しているので、コイル部14の熱がコ
アセグメント11に伝わり放熱性の高く、かつエッジ部
15は硬度の高い硬質絶縁性樹脂で保護するので、巻線
時の張力でインシュレータが割れることなく固定子エッ
ジ部でコイル部を傷つけない固定子である。
は、引張り強さ165MPa、熱伝導率0.3W/mK
のポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成さ
れ、高熱伝導性絶縁樹脂32は引張り強さ3.7MP
a、熱伝導率5W/mKのシリコーンゴムシートにより
形成されている。インシュレータの硬質絶縁性樹脂とし
て、PPS以外のもので形成しても良いが、引張り強さ
は40MPa以上のものが適する。実験にて、40MP
a以下の硬質絶縁性樹脂に、50Nの力が係る巻線機に
て巻線を巻回すると、巻線時の張力により絶縁樹脂がく
だけてしまう。よって、硬質絶縁性樹脂の強度は40M
Pa以上必要である。また、高熱伝導性絶縁樹脂32
は、熱伝導の良い電気絶縁物である酸化アルミニウムを
含んだ樹脂であっても良い。
も、環状に連結した固定子構成部材を外周から補強する
ようなものであれば、いずれの形状のフレームでも良
い。また、モータ内部を直接冷却することなく、モータ
外側のフレームを空冷または、液冷する構成とすると、
重量の増加もほとんどなく、簡易な構造でモータの発熱
を効率良く放熱することができ、定格出力を向上し、発
熱による寿命の低下もなく長寿命で、高性能なモータを
実現することができる集中巻固定子を提供するものであ
る。
固定子構成部材41の断面図である。なお、実施例1で
説明した同一部分は実施例1と同一の符号を使い、説明
を省略する。
部42は穴部を設けている。この穴部の形状は、実施例
1の穴部と似ているが、図6で見るように、電動機軸方
向の穴部の形状が、段差を有している点で異なる。この
ように、穴部の形状が段差を有しており、かつこの穴部
の形状とほぼ同様に段差を備える高熱伝導性絶縁樹脂4
3を用いることで、熱伝導体樹脂をコアセグメント11
に巻線のみならずインシュレータ部42にて押さえつけ
る。このような構成とすることで、熱伝導性樹脂をコア
セグメント11に強固に支持することができる。この段
差がなく穴が巻線よりも大きいと巻線の張力によって高
熱伝導性絶縁樹脂43がコアセグメントと密着しようと
しても、巻線のないところから外部へ逃げてしまいうま
く密着がはかれない可能性がある。また、高熱伝導性絶
縁樹脂のコイル部側の面積よりコアセグメント側の面積
が大きいことにより、コイル部で発生した熱をコアセグ
メント11側で吸収しやすくなり、熱伝導の効率も良く
なる。
固定子構成部材51の断面図である。なお、実施例1、
2で説明した同一部分は図1と同一の符号を使い、説明
を省略する。
部42は穴部を設けている。この穴部の形状は、実施例
1の穴部と同じであり、この穴の中に、高熱伝導性絶縁
樹脂52と高熱伝導体53(高熱伝導体53はインシュ
レータ部42の硬質絶縁性樹脂より熱伝導性は良い。電
気絶縁性は問わないので金属等で可能。)の2種類を配
している点で異なる。インシュレータ部42の穴部のコ
アセグメント11に接する部分には、電磁鋼板等の金属
に代表される高熱伝導体を配し、この高熱伝導体53と
コイルの間には、電気絶縁性を有する高熱伝導性絶縁樹
脂52を用いることで、高熱伝導性絶縁樹脂52を高熱
伝導体53に巻線にて押さえつける。このような構成と
することで、高熱伝導性絶縁樹脂52を高熱伝導体53
に強固に支持することができる。
に、樹脂に対して1桁以上熱伝導率の高い金属を配する
ことで、放熱効率がさらに良くなる。特に、インシュレ
ータの厚みが2mm以上と厚い場合は、効果的である。
ーステナイト系ステンレス等の非磁性の金属で電気抵抗
が高いこと、あるいは、電磁鋼板のように電気絶縁され
ている薄板を積層していることが好ましい。断面積が大
きな一体の金属では、巻線に流した電流によって、渦電
流が生じ、かえって発熱するおそれがある。また、イン
シュレータに高熱伝導体53をインサート成型すること
で、部品点数の削減、組み立て性の向上が図れる。さら
に、高熱伝導性絶縁樹脂52も一体成型することで、部
品点数の削減、組み立て性の向上が図れる。このこと
は、実施例1ないし3に有効であることはいうまでもな
い。
3の密度性を高めるために、ペース状の液状ゴムである
熱伝導性樹脂をコアセグメント11に塗布し、コアセグ
メント11と高熱伝導体53の間に熱伝導性樹脂を介在
すると良い。さらに、高熱伝導性絶縁樹脂52とコアセ
グメント11の間にも熱伝導性樹脂を介在しても良い。
固定子の平面図である。なお、実施例1で説明した同一
部分は実施例1の同一符号を使い、説明を省略する。
組み合わせた後、モータフレーム63で外側から覆い補
強している。この時、モータフレーム63と固定子構成
部材2との間には、熱伝導性樹脂62(絶縁性が好まし
いが、通電性であっても良い)を介在している。熱伝導
性樹脂62は、室温で効果するグリース状のゴムであ
り、固定子構成部材2を環状に連結した後、固定子構成
部材2の外周側面に塗布して、モータフレーム3をはめ
合わせる。このように、固定子構成部材2とモータフレ
ーム63との間に、熱伝導性樹脂62を介在させること
で、固定子構成部材2の熱が、モータフレーム63に伝
わりやすくなり、固定子の放熱が優れる。モータフレー
ム63には、冷却液、冷却ガスを流す循環通路65を備
えており、モータ内部を直接冷却することなく、モータ
外側のフレームを空冷または、液冷する構成とすると、
重量の増加もほとんどなく、簡易な構造でモータの発熱
を効率良く放熱することができ、定格出力を向上し、発
熱による寿命の低下もなく長寿命で、高性能なモータを
実現することができる集中巻固定子を提供するものであ
る。
図10、図11に示すように、コアセグメント11のス
ロット部積層面63を熱伝導性絶縁シート64で覆って
いる。熱伝導性絶縁シート64は、コアセグメント11
のスロット部積層面63に配置し、インシュレータ部1
2をコアセグメント11に被せた時、コアセグメント1
1とインシュレータ部12のガイド部66との間に熱伝
導性シートが介在するようにする。そして、インシュレ
ータ部12の上から巻線を巻回しコイル部14を形成す
る。コイル部14は、高熱伝導性絶縁樹脂32と、熱伝
導性絶縁シート64を介してコアセグメントに接してお
り、コイル部14で発生した熱は、コアセグメント11
に伝わりやすい。
ト11とモータフレーム63との間も熱伝導性樹脂62
を介在している。よって、コイル部14で発生した熱
は、コアセグメント11に流れやすく、かつコアセグメ
ント11の熱もモータフレーム63に流れやすいので、
コイル部14で発生した熱は、モータフレーム63へ流
れやすく固定子の放熱性が優れる。なお、図12のよう
にコアセグメント65の外周端部に凹み部66を設け、
コアセグメントの外周側面に熱伝導性樹脂62を塗布す
ると、熱伝導性樹脂がコアセグメント外周に付着しやす
くなる。また、図13(a)、(b)に示すような電磁
鋼板67、68を、十層程度交互に積層してコアセグメ
ントを構成すると、コアセグメントの外周側面は図14
に示すような積層方向に不連続な溝を有する形状とな
り、熱伝導性樹脂を塗布しやすくなり、また固定子コア
外周にフレームを圧入、あるいは焼きばめ、挿入する際
に熱伝導性樹脂62がこすれ落ちることを防ぎ、少なく
とも溝部に留まり、熱伝導性の向上に寄与する。
との間を高熱伝導性絶縁樹脂により介在しているため、
コイル部の熱がコアセグメントに伝わりやすく、電動機
外周を冷却することで、電動機内部の巻線を効率良く冷
却することができ、連続定格出力が向上でき、発熱によ
る寿命低下もなく、長寿命で高効率電動機を実現でき
る。電動機のみに限らず、集中巻線方式である発電機に
も有効であることは言うまでもない。
た図
電磁鋼板の一例を示す図
Claims (13)
- 【請求項1】 複数の電磁鋼板を積層したコアセグメン
トと、このコアセグメントを覆う電気絶縁性のインシュ
レータと、このインシュレータを介して前記コアセグメ
ントのティース部に巻線を施したコイル部とからなる固
定子構成部材を環状に組み合わせた固定子を備える電動
機であり、前記コイル部と接する前記インシュレータの
少なくとも一部は、高熱伝導性絶縁樹脂であり前記コア
セグメントに前記コイル部の熱を伝えやすくすることを
特徴とする電動機。 - 【請求項2】 複数の電磁鋼板を積層したコアセグメン
トと、このコアセグメントを覆う電気絶縁性のインシュ
レータと、このインシュレータを介して前記コアセグメ
ントのティース部に巻線を施したコイル部とからなる固
定子構成部材を環状に組み合わせた固定子を備える電動
機であり、前記コイル部と接する前記インシュレータの
少なくとも一部は、高熱伝導性絶縁樹脂であり、この高
熱伝導性絶縁樹脂と前記コアセグメントとの間に高熱伝
導性絶縁樹脂よりも熱伝導率の大きい高熱伝導体を介在
したことを特徴とする請求項1記載の電動機。 - 【請求項3】 高熱伝導体とは、熱伝導率の高い金属で
ある請求項2記載の電動機。 - 【請求項4】 インシュレータは、高熱伝導性絶縁樹脂
と、この高熱伝導性絶縁樹脂を配置する穴部を備えたイ
ンシュレータ本体とを備え、前記高熱伝導性樹脂本体は
前記インシュレータ本体より熱伝導率が高い請求項1ま
たは請求項2記載の電動機。 - 【請求項5】 高熱伝導性絶縁樹脂の少なくとも一部は
インシュレータの外側に露出し、前記高熱伝導性絶縁樹
脂体はインシュレータ本体とコアセグメントにより挟持
する請求項4記載の電動機。 - 【請求項6】 インシュレータは、少なくともティース
部のエッジ部を高熱伝導性絶縁樹脂より強度が高い硬質
絶縁性樹脂で形成した請求項1記載の電動機。 - 【請求項7】 コアセグメントのスロット部積層面を高
熱伝導性絶縁シートで覆った請求項1記載の電動機。 - 【請求項8】 高熱伝導性絶縁シートは弾力性を有する
請求項7記載の電動機。 - 【請求項9】 高熱伝導性絶縁シートは、弾力性の高い
ゴム状高熱伝導層と強度の高い支持層とからなり、前記
ゴム状高熱伝導層がコイル部側になるように構成した請
求項8記載の電動機。 - 【請求項10】 高熱伝導性絶縁シートをコアセグメン
トとインシュレータのガイド部とで挟持する請求項7記
載の電動機。 - 【請求項11】 固定子構成部材を環状に組み合わせた
固定子の外周に、この固定子を覆うフレーム部を備えた
電動機であり、前記固定子と前記フレーム部の間の少な
くとも一部には高熱伝導性絶縁樹脂を介在した請求項7
記載の電動機。 - 【請求項12】 インシュレータは、引張り強さ40M
Pa以上の硬質絶縁性樹脂により形成された請求項1記
載の電動機。 - 【請求項13】 高熱伝導性絶縁樹脂の熱伝導率は1W
/mK以上である請求項1記載の電動機。
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DE10052913A DE10052913C2 (de) | 1999-10-25 | 2000-10-25 | Motor mit einem Ständer, der einen Isolator mit hoher Wärmeleitfähigkeit umfasst |
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