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JP2001128181A - デジタル放送における広告放送挿入のための方法および装置 - Google Patents

デジタル放送における広告放送挿入のための方法および装置

Info

Publication number
JP2001128181A
JP2001128181A JP30355699A JP30355699A JP2001128181A JP 2001128181 A JP2001128181 A JP 2001128181A JP 30355699 A JP30355699 A JP 30355699A JP 30355699 A JP30355699 A JP 30355699A JP 2001128181 A JP2001128181 A JP 2001128181A
Authority
JP
Japan
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advertisement
broadcast
bit stream
video signal
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30355699A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takeuchi
誠一 竹内
Yoshiki Yamada
善樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30355699A priority Critical patent/JP2001128181A/ja
Publication of JP2001128181A publication Critical patent/JP2001128181A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送において番組本編の映像に挿入
される広告放送用の映像の品質を一定に保持する。 【解決手段】 広告放送用符号化器162は、MPEG
規格に規定のVBVバッファの占有量が所定値C以下と
なるように発生符号量を制御しつつ広告映像信号S1を
圧縮符号化して広告ビットストリームSc1を生成する。
このビットストリームSc1は、ビットストリーム記憶部
164に保存された後、広告選択制御信号Ccmに基づき
広告放送期間に読み出される。本編放送用符号化器12
2は、上記VBVバッファの占有量が所定値B=A−C
以下(AはVBVバッファのサイズ)となるように発生
符号量を制御しつつ本編映像信号S1を圧縮符号化して
本編ビットストリームSc2を生成する。信号切換器15
0は、上記2種類のビットストリームSc1とSc2とを広
告選択制御信号に応じて選択して出力することで、デジ
タル放送用ビットストリームScaを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送にお
いて番組本編の映像信号に広告放送用の映像信号を挿入
するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、アナログ方式によるテレビ放
送(以下「アナログ放送」という)において番組本編の
映像信号に広告放送用の映像信号を挿入するための従来
の構成の一例を示すブロック図である。アナログ放送で
は、アナログ方式の番組本編放送用ビデオテープレコー
ダ(以下「本編放送用VTR」という)12から出力さ
れる番組本編放送用のアナログ映像信号Sa2と、アナロ
グ方式の広告放送用ビデオテープレコーダ(以下「広告
放送用VTR」という)11から出力される広告放送用
のアナログ映像信号Sa1とが、信号切換器14により所
定のタイミングで切り換えられる。すなわち、番組本編
の放送の際には、番組本編用のアナログ映像信号Sa2が
信号切換器14から映像信号Sa3として出力され、この
映像信号Sa3が放送される。一方、広告の放送の時点に
なると、信号切換器14の出力Sa3が番組本編放送用映
像信号Sa2から広告放送用映像信号Sa1へと切り換えら
れ、この映像信号Sa1が放送される。
【0003】図24は、デジタル方式によるテレビ放送
(以下「デジタル放送」という)において番組本編の映
像信号に広告放送用の映像信号を挿入するための従来の
構成の一例を示すブロック図である。この例では、デジ
タル方式の本編放送用VTR22から出力されるデジタ
ル映像信号Sd2と、デジタル方式の広告放送用VTR2
1から出力されるデジタル映像信号Sd1とが、信号切換
器24により所定のタイミングで切り換えられる。これ
により、アナログ放送の場合と同様、番組本編の映像信
号に広告放送用の映像信号が所定のタイミングで挿入さ
れる。しかし、デジタル放送の場合には、信号切換器2
4から出力される映像信号Sd3は、高能率符号化器26
により圧縮符号化されて圧縮映像信号Sd4が生成され、
この圧縮映像信号Sd4が放送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにデジタル
放送では、アナログ放送とは異なり、信号切換器24に
おいて番組本編用の映像信号に広告放送用の映像信号が
挿入された後に、信号切換器24から出力される映像信
号Sd3に対し圧縮符号化が行われる。この圧縮符号化の
方式としては、通常、MPEG2(Moving Picture Expe
rt Group 2 )などのフレーム間符号化を伴う方式が使用
される。このような圧縮符号化では、シーンチェンジが
生じると、シーンチェンジ後の映像に歪みが生じうる。
したがって、デジタル放送では、高能率符号化器26に
入力される映像信号Sd3が信号切換器24により番組本
編用の映像信号Sd2から広告放送用の映像信号Sd1へと
切り換わるというシーンチェンジにより、圧縮映像信号
Sd4に基づく広告放送用の映像に歪みが生じ、広告放送
における映像の品質を一定に保持することができない、
という問題がある。
【0005】そこで本発明は、デジタル放送において、
番組のスポンサーのための広告放送の映像における上記
のような画質劣化を防止し、広告放送における映像の品
質を一定に保持できる広告放送挿入のための方法および
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、番組本編放送と広告放送の間での切り換えタイ
ミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編放送用
映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映像信号
の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放送用ビ
ットストリームを、所定のビットレートで出力可能に生
成する広告放送挿入方法であって、前記広告放送用映像
信号をフレーム内符号化方式により前記所定のビットレ
ートで出力可能に圧縮符号化する第1符号化ステップ
と、前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレ
ートで出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビ
ットストリームを生成する第2符号化ステップと、前記
第1符号化ステップにおける圧縮符号化により得られる
圧縮ビットストリームを広告ビットストリームとして所
定の記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記広告選択
制御信号に応じて前記広告ビットストリームを前記記憶
手段に出力させる出力ステップと、前記広告ビットスト
リームと前記番組本編ビットストリームとを受け取り、
受け取った両ビットストリームのうちのいずれかを前記
広告選択制御信号に応じて選択することにより、前記デ
ジタル放送用ビットストリームを生成する信号切換ステ
ップと、を備える。
【0007】上記第1の発明によれば、広告放送用映像
信号は全てフレーム内符号化方式により予め符号化さ
れ、広告ビットストリームとして保存されており、広告
放送期間にこの広告ビットストリームが本編ビットスト
リームに挿入される。このため、番組本編放送から広告
放送への切り換えによるシーンチェンジによって画質が
劣化することはなく、広告放送において常に一定の画質
が保証される。また、広告放送用の映像信号は、予め圧
縮符号化されて保存されることから、広告放送用映像信
号の圧縮符号化の処理時間に対し特に制約を受けないの
で、広告放送用映像信号の圧縮符号化をソフトウェアに
より行うことも可能である。
【0008】第2の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートで出
力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
ムを生成する第1符号化ステップと、前記番組本編放送
用映像信号を前記所定のビットレートで出力可能に圧縮
符号化することにより番組本編ビットストリームを生成
する第2符号化ステップと、前記広告ビットストリーム
を所定の記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記広告
選択制御信号に応じて前記広告ビットストリームを前記
記憶手段に出力させる出力ステップと、前記出力ステッ
プで出力される前記広告ビットストリームと前記第2符
号化ステップで生成される前記番組本編ビットストリー
ムとを受け取り、受け取った両ビットストリームのうち
のいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択するこ
とにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生成
する信号切換ステップとを備え、前記第1符号化ステッ
プは、前記デジタル放送用ビットストリームが前記所定
のビットレートで出力される場合において復号化時に使
用されるバッファにおける占有量が当該バッファのサイ
ズよりも小さい所定値である第1の値以下となるよう
に、前記第1符号化ステップでの圧縮符号化による発生
符号量を制御する第1符号量制御ステップを含み、前記
第2符号化ステップは、少なくとも前記信号切換ステッ
プで前記広告ビットストリームが選択される直前に、前
記デジタル放送用ビットストリームが前記所定のビット
レートで出力される場合において前記バッファにおける
占有量が前記バッファのサイズから前記第1の値を減じ
た値である第2の値以下となるように、前記第2符号化
ステップでの圧縮符号化による発生符号量を制御する第
2符号量制御ステップを含んでいる。
【0009】上記第2の発明によれば、広告放送用映像
信号は、デジタル放送用ビットストリームが所定のビッ
トレートで出力される場合において復号化時に使用され
るバッファ(例えばMPEG2規格で規定されるVBV
バッファ)における占有量が第1の値以下となるように
発生符号量を制御しつつ予め圧縮符号化され、広告ビッ
トストリームとして保存されている。また、少なくとも
広告放送の挿入の直前の番組本編放送期間では、上記バ
ッファの占有量が第2の値以下、すなわちバッファサイ
ズから第1の値を減じた値以下となるように本編ビット
ストリームの符号量が制御されている。したがって、番
組本編放送から広告用放送に切り替わったときに、上記
バッファにおいてオーバーフローが生じることはなく、
シーンチェンジによって画質が劣化することもない。こ
のため、広告放送における映像の品質を一定に保持する
ことができる。なお、広告放送用映像信号は、予め圧縮
符号化されて保存されることから、広告放送用映像信号
の圧縮符号化をソフトウェアにより行うことも可能であ
る。
【0010】第3の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートで出
力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
ムを生成する第1符号化ステップと、前記番組本編放送
用映像信号を前記所定のビットレートで出力可能に圧縮
符号化することにより番組本編ビットストリームを生成
する第2符号化ステップと、前記番組本編ビットストリ
ームと前記広告ビットストリームとを受け取り、受け取
った両ビットストリームのうちのいずれかを前記広告選
択制御信号に応じて選択することにより、前記デジタル
放送用ビットストリームを生成する信号切換ステップと
を備え、前記第1符号化ステップは、前記デジタル放送
用ビットストリームが前記所定のビットレートで出力さ
れる場合において復号化時に使用されるバッファにおけ
る占有量が当該バッファのサイズよりも小さい所定値で
ある第1の値以下となるように、前記第1符号化ステッ
プでの圧縮符号化による発生符号量を制御する第1符号
量制御ステップを含み、前記第2符号化ステップは、少
なくとも前記信号切換ステップで前記広告ビットストリ
ームが選択される直前に、前記デジタル放送用ビットス
トリームが前記所定のビットレートで出力される場合に
おいて前記バッファにおける占有量が前記バッファのサ
イズから前記第1の値を減じた値である第2の値以下と
なるように、前記第2符号化ステップでの圧縮符号化に
よる発生符号量を制御する第2符号量制御ステップを含
んでいる。
【0011】上記第3の発明によれば、広告放送用映像
信号は、デジタル放送用ビットストリームが所定のビッ
トレートで出力される場合において復号化時に使用され
るバッファ(例えばMPEG2規格で規定されるVBV
バッファ)における占有量が第1の値以下となるように
発生符号量を制御しつつ圧縮符号化される。また、少な
くとも広告放送の挿入の直前の番組本編放送期間では、
上記バッファの占有量が第2の値以下、すなわちバッフ
ァサイズから第1の値を減じた値以下となるように、本
編ビットストリームの符号量が制御されている。したが
って、番組本編放送から広告用放送に切り替わったとき
に、上記バッファにおいてオーバーフローが生じること
はなく、シーンチェンジによって画質が劣化することも
ない。このため、広告放送における映像の品質を一定に
保持することができる。
【0012】第4の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取り、
受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告選択
制御信号に応じて選択することにより、前記番組本編放
送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入された映
像信号を放送映像信号として生成する信号切換ステップ
と、前記広告選択制御信号に基づき、前記放送映像信号
に含まれる前記前記番組本編放送用および前記広告放送
用映像信号を圧縮符号化することにより前記デジタル放
送用ビットストリームを生成する符号化ステップとを備
え、前記符号化ステップは、前記広告放送用映像信号の
圧縮符号化の際には、前記デジタル放送用ビットストリ
ームが前記所定のビットレートで出力される場合におい
て復号化時に使用されるバッファにおける占有量が当該
バッファのサイズよりも所定量だけ小さい第1の値以下
となるように、当該圧縮符号化による発生符号量を制御
し、前記番組本編放送用映像信号の圧縮符号化の際に
は、少なくとも前記信号切換ステップで前記広告放送用
映像信号が選択される直前に、前記デジタル放送用ビッ
トストリームが前記所定のビットレートで出力される場
合において前記バッファにおける占有量が前記バッファ
のサイズ以下となるように、当該圧縮符号化による発生
符号量を制御する符号量制御ステップを含んでいる。
【0013】上記第4の発明によれば、広告放送期間に
おいて許容されるバッファの占有量(バッファサイズ)
が番組本編放送期間において許容されるバッファの占有
量である第1の値よりも所定量だけ大きいため、番組本
編放送から広告用放送への切り替わりによるシーンチェ
ンジに起因する画質の劣化を防止し、広告放送における
映像の品質を向上させることができる。
【0014】第5の発明は、第2ないし第4の発明のい
ずれかにおいて、前記符号量制御ステップにおいて占有
量が参照される前記バッファは、MPEG規格に規定の
VBVバッファであることを特徴とする。
【0015】第6の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム数の静止
画の映像信号を付加する付加ステップと、前記静止画の
映像信号が付加された前記広告放送用映像信号を前記所
定のビットレートで出力可能に圧縮符号化することによ
り広告ビットストリームを生成する第1符号化ステップ
と、前記広告ビットストリームを所定の記憶手段に記憶
する記憶ステップと、前記広告選択制御信号に応じて前
記広告ビットストリームを前記記憶手段に出力させる出
力ステップと、前記出力ステップで出力される前記広告
ビットストリームと前記番組本編放送用映像信号の圧縮
ビットストリームとを受け取り、受け取った両ビットス
トリームのうちのいずれかを前記広告選択制御信号に応
じて選択することにより、前記デジタル放送用ビットス
トリームを生成する信号切換ステップと、を備える。
【0016】上記第6の発明によれば、デジタル放送用
ビットストリームにおいて、広告放送用映像信号に相当
する圧縮ビットストリームの直前には静止画信号の圧縮
符号化によって得られるビットストリーム(静止画ビッ
トストリーム)が付加されているため、番組本編放送期
間から広告放送期間に切り換わったときに、バッファに
おける占有量が十分に低い値まで低下し、その静止画ビ
ットストリームの後に広告放送用映像信号の圧縮ビット
ストリームが現れる。したがって、広告放送用映像信号
の符号化の際に特に量子化ステップサイズを粗くしなく
とも、広告放送期間においてバッファのオーバーフロー
は生じない。すなわち、本発明によれば、デジタル放送
用ビットストリームを所定のビットレートで伝送して確
実に復号化できるようにしつつ、広告放送における映像
の品質を一定に保持することができる。
【0017】第7の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム数の静止
画の映像信号を付加する付加ステップと、前記静止画の
映像信号が付加された前記広告放送用映像信号と前記番
組本編放送用映像信号とを受け取り、受け取った両映像
信号のうちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて
選択することにより、前記静止画の映像信号を含む前記
広告放送用映像信号が前記番組本編放送用映像信号に挿
入された映像信号を放送映像信号として生成する信号切
換ステップと、前記放送映像信号を前記所定のビットレ
ートで出力可能に圧縮符号化することにより前記デジタ
ル放送用ビットストリームを生成する符号化ステップ
と、を備える。
【0018】上記第7の発明によれば、上記第6の発明
と同様、デジタル放送用ビットストリームにおいて広告
放送用映像信号に相当する圧縮ビットストリームの直前
に静止画ビットストリームが付加されているので、番組
本編放送期間から広告放送期間に切り換わったときに、
バッファにおける占有量が十分に低い値まで低下する。
このため、広告放送用映像信号の符号化の際に特に量子
化ステップサイズを粗くしなくとも、広告放送期間にお
いてバッファのオーバーフローは生じない。すなわち、
本発明によれば、デジタル放送用ビットストリームを所
定のビットレートで伝送して確実に復号化できるように
しつつ、広告放送における映像の品質を一定に保持する
ことができる。
【0019】第8の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
符号化する第1符号化ステップと、前記第1符号化ステ
ップでの圧縮符号化により生成される圧縮ビットストリ
ームの直前に前記所定レート値に相当する量の無効情報
であるスタフィングビットを付加する付加ステップと、
前記スタフィングビットが付加された前記圧縮ビットス
トリームを広告ビットストリームとして所定の記憶手段
に記憶する記憶ステップと、前記広告選択制御信号に応
じて前記広告ビットストリームを前記記憶手段に出力さ
せる出力ステップと、前記出力ステップで出力される前
記広告ビットストリームと前記番組本編放送用映像信号
の圧縮ビットストリームとを受け取り、受け取った両ビ
ットストリームのうちのいずれかを前記広告選択制御信
号に応じて選択することにより、前記デジタル放送用ビ
ットストリームを生成する信号切換ステップと、を備え
る。
【0020】上記第8の発明によれば、デジタル放送用
ビットストリームにおいて、広告放送用映像信号に相当
する圧縮ビットストリームの直前には無効情報であるス
タフィングビットが付加されているため、番組本編放送
期間から広告放送期間に切り換わったときに、バッファ
における占有量が十分に低い値まで低下し、そのスタフ
ィングビットの後に広告放送用映像信号の圧縮ビットス
トリームが現れる。したがって、広告放送用映像信号の
符号化の際に特に量子化ステップサイズを粗くしなくと
も、広告放送期間においてバッファのオーバーフローは
生じない。すなわち、本発明によれば、デジタル放送用
ビットストリームを所定のビットレートで伝送して確実
に復号化できるようにしつつ、広告放送における映像の
品質を一定に保持することができる。
【0021】第9の発明は、番組本編放送と広告放送の
間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に応
じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに
広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入され
たデジタル放送用ビットストリームを、所定のビットレ
ートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であって、
前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
符号化することにより、広告ビットストリームを生成す
る第1符号化ステップと、前記広告ビットストリームを
所定の記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記広告選
択制御信号に応じて前記広告ビットストリームを前記記
憶手段に出力させる出力ステップと、前記広告選択制御
信号に基づき、前記記憶手段から出力された前記広告ビ
ットストリームの直前に前記所定レート値に相当する量
の無効情報であるスタフィングビットを付加する付加ス
テップと、前記付加ステップで前記スタフィングビット
が付加された前記広告ビットストリームと前記番組本編
放送用映像信号の圧縮ビットストリームとを受け取り、
受け取った両ビットストリームのうちのいずれかを前記
広告選択制御信号に応じて選択することにより、前記デ
ジタル放送用ビットストリームを生成する信号切換ステ
ップと、を備える。
【0022】上記第9の発明によれば、上記第8の発明
と同様、デジタル放送用ビットストリームにおいて、広
告放送用映像信号に相当する圧縮ビットストリームの直
前には無効情報であるスタフィングビットストリームが
付加されているため、広告放送用映像信号の符号化の際
に特に量子化ステップサイズを粗くしなくとも、広告放
送期間においてバッファのオーバーフローは生じない。
したがって、デジタル放送用ビットストリームを所定の
ビットレートで伝送して確実に復号化できるようにしつ
つ、広告放送における映像の品質を一定に保持すること
ができる。
【0023】第10の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であっ
て、前記広告放送用映像信号を第1のビットレートで出
力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
ムを生成する第1符号化ステップと、前記番組本編放送
用映像信号を第2のビットレートで出力可能に圧縮符号
化することにより番組本編ビットストリームを生成する
第2符号化ステップと、前記番組本編ビットストリーム
と前記広告ビットストリームとを受け取り、受け取った
両ビットストリームのうちのいずれかを前記広告選択制
御信号に応じて選択することにより、前記デジタル放送
用ビットストリームを生成する信号切換ステップと、前
記第1のビットレートが前記第2のビットレートよりも
所定レート値だけ高くなるように、前記第1および第2
符号化ステップのそれぞれにおける圧縮符号化による発
生符号量を制御する符号量制御ステップと、を備える。
【0024】第11の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入方法であっ
て、前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取
り、受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告
選択制御信号に応じて選択することにより、前記番組本
編放送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入され
た映像信号を放送映像信号として生成する信号切換ステ
ップと、前記放送映像信号を圧縮符号化することにより
前記デジタル放送用ビットストリームを生成する符号化
ステップとを備え、前記符号化ステップは、前記デジタ
ル放送用ビットストリームにおける圧縮ビットストリー
ムのうち前記広告放送用映像信号に相当する圧縮ビット
ストリームのビットレートが前記番組本編放送用映像信
号に相当する圧縮ビットストリームのビットレートより
も所定レート値だけ高くなるように、前記符号化ステッ
プでの圧縮符号化による発生符号量を制御する符号量制
御ステップを含んでいる。
【0025】上記第10または第11の発明によれば、
広告放送期間におけるビットレートが番組本編放送期間
におけるビットレートよりも高くなるように圧縮符号化
による発生符号量が制御されるため、広告放送における
映像の品質を向上させることができる。
【0026】第12の発明は、1つのトランスポンダに
含まれるデジタル放送の複数のチャネルへのビットレー
トの割り当てを制御するチャネル符号量制御方法であっ
て、前記複数のチャネルへのビットレートの割り当てが
時刻に対応付けて記述されたタイムテーブルを示す情報
を外部から受け取って所定の記憶手段に記憶するタイム
テーブル記憶ステップと、前記複数のチャネルに前記タ
イムテーブルに応じてビットレートが割り当てられるよ
うに、前記タイムテーブルに基づき、前記複数のチャネ
ルのそれぞれで放送される圧縮ビットストリームを生成
するための圧縮符号化による発生符号量を制御する符号
量制御ステップとを備え、前記タイムテーブルには、前
記複数のチャネルのうち広告放送されているチャネルに
他のチャネルよりも大きなビットレートが割り当てられ
るように前記ビットレートの割り当てが記述されている
ことを特徴とする。
【0027】第13の発明は、第12の発明において、
前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルについて
広告放送を含む各番組のスケジュールを示す番組表と各
番組に対する優先順位とが、広告放送に最も高い優先順
位が設定されるように記述されており、前記符号量制御
ステップでは、前記優先順位が高いほど大きなビットレ
ートが割り当てられるように前記発生符号量が制御され
ることを特徴とする。
【0028】第14の発明は、第13の発明において、
前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルのうち広
告放送されているチャネルは各時刻において高々1つで
ある番組表が記述されていることを特徴とする。
【0029】上記第12ないし第14の発明によれば、
1つのトランスポンダにおける複数のチャネルのうち広
告放送が行われているチャネルには他のチャネルよりも
大きなビットレートが割り当てられるため、広告放送に
おける映像の品質を向上させ、広告放送の画質を一定以
上に保持することができる。なお、第14の発明によれ
ば、1つのトランスポンダにおける各チャネルのうち広
告放送されているチャネルは高々1チャネルであるた
め、ビットレートが増大するチャネルは各時刻において
1チャネルのみである。したがって、或るチャネルにつ
いての広告放送期間にビットレートが増大したとき、他
のチャネルにおけるビットレートの低下量は比較的少な
い。
【0030】第15の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記広告放送用映像信号をフレーム内符号化方
式により前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号
化することにより得られた圧縮ビットストリームを、前
記広告ビットストリームとして予め記憶している記憶手
段と、前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットス
トリームを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段と、
を備える。上記第15の発明に係る広告ビットストリー
ム出力装置は、上記第1の発明に係る広告放送挿入方法
の実施に使用することができる。
【0031】第16の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記広告放送用映像信号を圧縮符号化すること
により得られる圧縮ビットストリームを、前記広告ビッ
トストリームとして予め記憶している記憶手段と、前記
広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリームを
前記記憶手段に出力させる記憶制御手段とを備え、前記
広告ビットストリームは、前記広告ビットストリームが
前記所定のビットレートで出力される場合において復号
化時に使用されるバッファにおける占有量が当該バッフ
ァのサイズよりも小さい所定値以下となるように発生符
号量を制御しつつ前記広告放送用映像信号を圧縮符号化
することにより得られたことを特徴とする。
【0032】第17の発明は、第16の発明において、
前記広告放送用映像信号を圧縮符号化することにより前
記広告ビットストリームを生成する符号化手段を更に備
え、前記符号化手段は、前記広告ビットストリームが前
記所定のビットレートで出力される場合において復号化
時に使用されるバッファにおける占有量が当該バッファ
のサイズよりも小さい所定値以下となるように、前記符
号化手段の圧縮符号化による発生符号量を制御する符号
量制御手段を含むことを特徴とする。
【0033】上記第16および第17の発明に係る広告
ビットストリーム出力装置は、上記第2の発明に係る広
告放送挿入方法の実施に使用することができる。
【0034】第18の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレ
ートに出力可能に圧縮符号化することにより前記広告ビ
ットストリームを生成する符号化手段と、前記広告ビッ
トストリームが前記所定のビットレートで出力される場
合において復号化時に使用されるバッファにおける占有
量が当該バッファのサイズよりも小さい所定値以下とな
るように、前記符号化手段の圧縮符号化による発生符号
量を制御する符号量制御手段と、を備える。上記第18
の発明に係る広告ビットストリーム出力装置は、上記第
3の発明に係る広告放送挿入方法の実施に使用すること
ができる。
【0035】第19の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム
数の静止画の映像信号が付加された映像信号を前記所定
のビットレートで出力可能に圧縮符号化することにより
得られる圧縮ビットストリームを、前記広告ビットスト
リームとして予め記憶している記憶手段と、前記広告選
択制御信号に応じて前記広告ビットストリームを前記記
憶手段に出力させる記憶制御手段と、を備える。
【0036】第20の発明は、第19の発明において、
前記広告放送用映像信号の直前に前記静止画の映像信号
を付加する付加手段と、前記静止画の映像信号が付加さ
れた前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレート
で出力可能に圧縮符号化することにより前記広告ビット
ストリームを生成する符号化手段と、を更に備えること
を特徴とする。
【0037】上記第19および第20の発明に係る広告
ビットストリーム出力装置は、上記第6の発明に係る広
告放送挿入方法の実施に使用することができる。
【0038】第21の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレ
ートよりも所定レート値だけ低いビットレートで出力可
能に圧縮符号化することにより得られる圧縮ビットスト
リームの直前に前記所定レート値に相当する量の無効情
報であるスタフィングビットが付加された圧縮ビットス
トリームを、広告ビットストリームとして予め記憶して
いる記憶手段と、前記広告選択制御信号に応じて前記広
告ビットストリームを前記記憶手段に出力させる記憶制
御手段と、を備える。
【0039】第22の発明は、第21の発明において、
前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
符号化する符号化手段と、前記符号化手段の圧縮符号化
により生成される圧縮ビットストリームの直前に前記ス
タフィングビットを付加することにより、前記広告ビッ
トストリームを生成する付加手段と、を更に備えること
を特徴とする。
【0040】上記第21および第22の発明に係る広告
ビットストリーム出力装置は、上記第8の発明に係る広
告放送挿入方法の実施に使用することができる。
【0041】第23の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを所定のビットレ
ートで出力可能に生成するために使用され、前記広告放
送用映像信号の圧縮ビットストリームである広告ビット
ストリームを出力する広告ビットストリーム出力装置で
あって、前記所定のビットレートよりも所定レート値だ
け低いビットレートで出力可能に圧縮符号化することに
より得られる圧縮ビットストリームを予め記憶している
記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記圧縮ビ
ットストリームを前記広告選択制御信号に応じて前記記
憶手段に出力させる記憶制御手段と、前記広告選択制御
信号に基づき、前記記憶手段から出力された前記圧縮ビ
ットストリームの直前に前記所定レート値に相当する量
の無効情報であるスタフィングビットを付加することに
より、前記広告ビットストリームを生成する無効情報付
加手段と、を備える。上記第23の発明に係る広告ビッ
トストリーム出力装置は、上記第9の発明に係る広告放
送挿入方法の実施に使用することができる。
【0042】第24の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入装置であっ
て、前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレ
ートで出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビ
ットストリームを生成する符号化手段と、前記広告放送
用映像信号を圧縮符号化することにより得られる圧縮ビ
ットストリームを広告ビットストリームとして予め記憶
している記憶手段と、前記広告選択制御信号に応じて前
記広告ビットストリームを前記記憶手段に出力させる記
憶制御手段と、前記符号化手段により生成された前記番
組本編ビットストリームと前記記憶手段から出力された
前記広告ビットストリームとを受け取り、受け取った両
ビットストリームのうちのいずれかを前記広告選択制御
信号に応じて選択することにより、前記デジタル放送用
ビットストリームを生成する信号切換手段とを備え、前
記広告ビットストリームは、前記広告ビットストリーム
が前記所定のビットレートで出力される場合において復
号化時に使用されるバッファにおける占有量が当該バッ
ファのサイズよりも小さい所定値である第1の値以下と
なるように発生符号量を制御しつつ圧縮符号化されてお
り、前記符号化手段は、前記広告選択制御信号に基づ
き、少なくとも前記信号切換手段により前記広告ビット
ストリームが選択される直前には、前記番組本編ビット
ストリームが前記所定のビットレートで出力される場合
において前記バッファにおける占有量が前記バッファの
サイズから前記第1の値を減じた値である第2の値以下
となるように、前記符号化手段の圧縮符号化による発生
符号量を制御する符号量制御手段を含んでいる。
【0043】第25の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入装置であっ
て、前記広告放送用映像信号の直前に前記静止画の映像
信号を付加する付加手段と、前記静止画の映像信号が付
加された前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレ
ートで出力可能に圧縮符号化することにより、前記デジ
タル放送用ビットストリームを構成する前記広告放送用
映像信号の圧縮ビットストリームを生成する符号化手段
と、を備える。
【0044】第26の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入装置であっ
て、前記広告放送用映像信号を第1のビットレートで出
力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
ムを生成する第1符号化手段と、前記番組本編放送用映
像信号を第2のビットレートで出力可能に圧縮符号化す
ることにより番組本編ビットストリームを生成する第2
符号化手段と、前記番組本編ビットストリームと前記広
告ビットストリームとを受け取り、受け取った両ビット
ストリームのうちのいずれかを前記広告選択制御信号に
応じて選択することにより、前記デジタル放送用ビット
ストリームを生成する信号切換手段と、前記第1のビッ
トレートが前記第2のビットレートよりも所定レート値
だけ高くなるように、前記第1および第2符号化手段の
それぞれによる圧縮符号化によって発生する符号量を制
御する符号量制御手段と、を備える。
【0045】第27の発明は、番組本編放送と広告放送
の間での切り換えタイミングを示す広告選択制御信号に
応じて番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
に広告放送用映像信号の圧縮ビットストリームが挿入さ
れたデジタル放送用ビットストリームを、所定のビット
レートで出力可能に生成する広告放送挿入装置であっ
て、前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取
り、受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告
選択制御信号に応じて選択することにより、前記番組本
編放送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入され
た映像信号を放送映像信号として生成する信号切換手段
と、前記放送映像信号を圧縮符号化することにより前記
デジタル放送用ビットストリームを生成する符号化手段
とを備え、前記符号化手段は、前記デジタル放送用ビッ
トストリームにおける圧縮ビットストリームのうち前記
広告放送用映像信号に相当する圧縮ビットストリームの
ビットレートが前記番組本編放送用映像信号に相当する
圧縮ビットストリームのビットレートよりも所定レート
値だけ高くなるように、前記符号化手段による圧縮符号
化によって発生する符号量を制御する符号量制御手段を
含んでいる。
【0046】第28の発明は、1つのトランスポンダに
含まれるデジタル放送の複数のチャネルへのビットレー
トの割り当てを制御するチャネル符号量制御装置であっ
て、前記複数のチャネルへのビットレートの割り当てが
時刻に対応付けて記述されたタイムテーブルを記憶して
いるタイムテーブル記憶手段と、前記タイムテーブルに
応じて前記複数のチャネルにビットレートが割り当てら
れるように、前記タイムテーブルに基づき、前記複数の
チャネルのそれぞれで放送される圧縮ビットストリーム
を生成するための圧縮符号化による発生符号量を制御す
る符号量制御手段と、を備え、前記タイムテーブルに
は、前記複数のチャネルのうち広告放送されているチャ
ネルに他のチャネルよりも大きなビットレートが割り当
てられるように前記ビットレートの割り当てが記述され
ていることを特徴とする。
【0047】第29の発明は、第28の発明において、
前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルについて
広告放送のスケジュールを含む番組表と各番組に対する
優先順位とが、広告放送に最も高い優先順位が設定され
るように記述されており、前記符号量制御手段は、前記
優先順位が高いほど大きなビットレートが割り当てられ
るように前記発生符号量を制御することを特徴とする。
【0048】第30の発明は、第29の発明において、
前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルのうち広
告放送されているチャネルは各時刻において高々1つで
ある番組表が記述されていることを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の各実施形態について説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明の第1の実施形態に
係る広告放送挿入装置の構成を示すブロック図である。
この広告放送挿入装置は、本編放送用VTR120と、
本編放送用符号化器122と、広告放送用VTR110
と、広告放送用サーバ160と、信号切換器150と、
広告挿入制御部152とを備え、下記に説明するよう
に、番組本編の映像信号に広告放送用映像信号が挿入さ
れた映像信号の圧縮ビットストリームであるデジタル放
送用ビットストリームScaを生成する。
【0050】上記の広告放送挿入装置において、広告制
御挿入部152は、放送対象の各番組のスケジュール
(広告放送のスケジュールを含む)を示す所定の番組表
に基づき、番組本編放送と広告放送との間での切り換え
タイミングを示す広告選択制御信号Ccmを生成し、これ
を信号切換器150などに供給する。
【0051】本編放送用VTR120は、上記の番組表
に基づくタイミングで、その内部に装着されたビデオテ
ープに記録されている番組本編放送のデジタル映像信号
を再生し、本編映像信号S2として出力する。この本編
映像信号S2は本編放送用符号化器122に入力され
る。本編放送用符号化器122は、図1に示すように、
符号量制御部142と符号化部144とを含んでいる。
符号化部144は、本編放送用VTR120から入力さ
れた本編映像信号S2を圧縮符号化し、番組本編放送用
の圧縮ビットストリーム(以下「本編ビットストリー
ム」という)Sc2として出力する。この符号化によって
発生する符号量は、符号量制御部142から出力される
量子化制御信号C2によって制御される。
【0052】一方、広告放送用VTR110は、その内
部に装着されたビデオテープに記録されている広告放送
用のデジタル映像信号を再生し、広告映像信号S1とし
て出力する。この広告映像信号S1は広告放送用サーバ
160に入力される。広告放送用サーバ160は、図1
に示すように、広告放送用符号化器162と、ビットス
トリーム記憶部164と、記憶制御部166とを含んで
いる。広告放送用符号化器162は、広告放送用VTR
110から入力された広告映像信号S1を圧縮符号化す
る。このとき本実施形態では、広告映像信号S1を全て
フレーム内符号化方式により圧縮符号化し、広告放送用
の圧縮ビットストリーム(以下「広告ビットストリー
ム」という)Sc1として出力する。この広告ビットスト
リームSc1は、記憶制御部166による制御の下、ビッ
トストリーム記憶部164に保存される。このようにし
てビットストリーム記憶部164に保存された広告ビッ
トストリームSc1は、記憶制御部166から供給される
記憶制御信号Cmに基づき広告放送用サーバ160から
出力される。このとき記憶制御部166は、広告挿入制
御部152から供給される広告選択制御信号Ccmに基づ
き記憶制御信号Cmを生成し、広告放送期間に広告ビッ
トストリームSc1をビットストリーム記憶部164から
読み出す。
【0053】上記のようにして本編放送用符号化器12
2から出力された本編ビットストリームSc2と広告放送
用サーバ160から出力された広告ビットストリームS
c1とは、信号切換器150に入力される。信号切換器1
50は、広告挿入制御部152から供給される広告選択
制御信号Ccmに応じて、本編ビットストリームSc2と広
告ビットストリームSc1のうちのいずれかの圧縮ビット
ストリームを選択し、選択した圧縮ビットストリームを
デジタル放送用ビットストリームScaとして出力する。
すなわち、広告選択制御信号Ccmがローレベル(Lレベ
ル)のときは本編ビットストリームSc2が、広告選択制
御信号Ccmがハイレベル(Hレベル)のときは広告ビッ
トストリームSc1が、それぞれデジタル放送用ビットス
トリームScaとして出力される。このようにして番組本
編放送用の映像信号に広告放送用の映像信号が挿入され
たデジタル放送用ビットストリームScaは、多重化やデ
ジタル変調などの処理(図示せず)を経て電波として伝
送される。
【0054】なお、上記のようにして広告放送用の映像
信号が挿入されたデジタル放送用ビットストリームSca
を所定のビットレートで伝送して確実に復号化できるよ
うに、符号化による発生符号量を制御する必要がある。
このために、符号化によって発生した符号量を蓄えるバ
ッファにおいてアンダーフローおよびオーバーフローが
生じないように、量子化等の制御により発生符号量が制
御される。具体的には、フレーム内符号化されている上
記の広告ビットストリームの符号量を考慮して、そのバ
ッファにおける占有量が少なくとも広告放送の挿入の直
前には所定値以下となるように、符号量制御部142
が、本編映像信号S2の符号化による発生符号量を制御
する。この制御動作の詳細とそのための構成は、後述の
第2の実施形態の場合と同様である(図2〜図5参
照)。
【0055】上記の本実施形態によれば、広告放送用映
像信号は全てフレーム内符号化方式により予め符号化さ
れ、広告ビットストリームSc1として保存されており、
広告放送期間にこの広告ビットストリームSc1が本編ビ
ットストリームに挿入される。このため、番組本編放送
から広告放送への切り換えによるシーンチェンジによっ
て画質が劣化することはなく、広告放送において常に一
定の画質が保証される。また、上記のように広告放送用
の映像信号は、予め圧縮符号化されて保存されるので、
広告放送用映像信号の圧縮符号化については、特定のハ
ードウェアを用意せずにソフトウェアによりこれを行っ
てもよい。
【0056】<第2の実施形態>次に、本発明の第2の
実施形態に係る広告放送挿入装置について説明する。本
実施形態の広告放送挿入装置の構成は、基本的には、図
1に示した第1の実施形態の広告放送挿入装置の構成と
同様である。しかし、本実施形態では、広告放送用サー
バ160における広告放送用符号化器162は、フレー
ム間符号化を伴う符号化方式により広告映像信号S1を
圧縮符号化し、この点で、広告映像信号S1を全てフレ
ーム内符号化方式により符号化する第1の実施形態と相
違する。以下では、本実施形態における各構成要素のう
ち、第1の実施形態において対応する構成要素があるも
のについては同一の参照番号を付し、対応する構成要素
と同一の動作を行うものについては詳しい説明を省略す
る。なお、本実施形態における広告挿入制御部152
は、第1の実施形態の場合と同様、所定の番組表に基づ
いて広告選択制御信号Ccmを生成し、符号量制御部14
2が図2(b)に示す構成の場合には、更に、図5
(b)に示すような符号量制御切換信号Ccm2 を広告選
択制御信号Ccmに応じて生成する(詳細は後述)。
【0057】デジタル放送における映像信号の圧縮符号
化において、既述のように、デジタル放送用ビットスト
リームを所定のビットレートで伝送して確実に復号化で
きるようにするために、その符号化による発生符号量が
制御される。すなわち、符号化によって発生した符号量
を蓄えるバッファにおいてアンダーフローおよびオーバ
ーフローが生じないように、量子化等の制御により発生
符号量が制御される。ところで、デジタル放送における
映像信号の圧縮符号化には、通常、MPEG1やMPE
G2などのMPEG規格で規定される符号化方式(フレ
ーム間符号化を伴う符号化方式)が使用される。例えば
MPEG2規格では、符号化器の出力に概念的に接続さ
れた仮想的な復号化器としての仮想バッファ検証器(V
BV:Video Buffering Verfier )の概念が導入されて
いて、その入力バッファ(「VBVバッファ」と呼ばれ
る)すなわち復号化器側で使用されるバッファがアンダ
ーフローもオーバーフローも起こさないように符号化器
はビットストリームを出力しなければならない旨規定さ
れている。以下、本実施形態にける圧縮符号化はMPE
G2規格で規定される符号化方式に基づくものとして、
上記の広告放送挿入装置における広告放送用映像信号の
挿入のための動作につき詳しく説明する。
【0058】本実施形態における広告放送用符号化器1
62および本編放送用符号化器122は、MPEG2の
規格であるISO/IEC13818−2のAnnex
Cにおける規定を満たすように符号化による発生符号量
を制御できる構成となっている。すなわち、これらの符
号化器では、それによって発生する符号による上記のV
BVバッファの占有量(許容値)が予め設定されてお
り、その発生符号量がその占有量(許容値)の範囲内と
なるように、量子化ステップサイズが制御される。具体
的には、VBVバッファのサイズをAとしたとき、A=
B+Cを満たすVBVバッファの占有量BおよびCを予
め決定しておき、占有量Bを本編放送用符号化器122
に、占有量Cを広告放送用符号化器162にそれぞれ割
り当てる。この割り当てに基づき、広告放送用符号化器
162は、図3に示すように、VBVバッファにおける
占有量が0〜Cの範囲となるように、符号化による発生
符号量を制御する。その結果、ビットストリーム記憶部
164には、このような符号量制御の下での符号化によ
り得られた広告ビットストリームSc1が保存される。一
方、本編放送用符号化器122は、VBVバッファにお
ける占有量が0〜Bの範囲となるように、符号化による
発生符号量を制御する。
【0059】上記のような符号量制御により、広告選択
制御信号CcmがLレベルであって信号切換器150から
デジタル放送用ビットストリームScaとして本編ビット
ストリームSc2が出力されている期間すなわち番組本編
放送期間では、図4に示すように、VBVバッファにお
ける占有量は0〜Bの範囲となる。その後、時刻tcに
おいて広告選択制御信号CcmがLレベルからHレベルへ
と変化すると、記憶制御部166により、ビットストリ
ーム記憶部164から広告ビットストリームSc1が読み
出され、この広告ビットストリームSc1がデジタル放送
用ビットストリームScaとして信号切換器150から出
力される。前述のように、この広告ビットストリームS
c1は、VBVバッファの占有量が0〜Cの範囲となるよ
うに発生符号量を制御しつつ符号化されたものである。
このため、広告選択制御信号CcmがHレベルの期間すな
わち広告放送期間ではVBVバッファの占有量が増える
傾向にあるが、VBVバッファのサイズであるA=B+
Cを越えることはない。
【0060】図2(a)は、上記のように符号化による
発生符号量を制御する場合における本編放送用符号化器
122内の符号量制御部142の要部の構成を示すブロ
ック図である。符号量制御部142は、バッファ占有量
設定レジスタ180と量子化制御部186を有してお
り、レジスタ180にはVBVバッファにおける占有量
を示す値としてBが設定されている。量子化制御部18
6は、レジスタ180に設定されている値Bに応じて量
子化ステップサイズを制御するための量子化制御信号C
2を生成し、これを符号化部144に供給することによ
り、VBVバッファの占有量が0〜Bの範囲となるよう
に符号化による発生符号量を制御する。広告放送用符号
化器162における符号量制御も同様であって、広告放
送用符号化器162内にバッファ占有量設定レジスタが
設けられ、そのレジスタにはVBVバッファにおける占
有量を示す値としてCが設定されており、この値Cに基
づいて量子化ステップサイズを制御することにより発生
符号量が制御される。
【0061】このような符号量制御により、番組本編放
送期間(Ccm=“L”の期間)でのVBVバッファにお
ける占有量は0〜Bの範囲となり、広告放送期間(Ccm
=“H”の期間)でのVBVバッファにおける占有量
は、0〜B+Cの範囲となってVBVバッファのサイズ
A=B+Cを越えることはない。
【0062】上述の符号量制御では、番組本編放送期間
において常にVBVバッファにおける占有量が0〜Bの
範囲となるように発生符号量が制御される。しかし、番
組本編放送期間においてVBVバッファにおける占有量
が常に0〜Bの範囲である必要はなく、少なくとも広告
放送期間の直前すなわち広告切換点である時刻tcの直
前に、VBVバッファにおける占有量が0〜Bの範囲と
なるように符号量が制御されていればよい。図2(b)
は、このような符号量制御を行う場合における本編放送
用符号化器122内の符号量制御部142の要部の構成
を示すブロック図である。この構成の場合、符号量制御
部142は、第1レジスタ181および第2レジスタ1
82という2個のバッファ占有量設定レジスタと、切換
スイッチ184と、量子化制御部186とを有してお
り、第1および第2レジスタ181,182には、VB
Vバッファにおける占有量を示す値としてAとCがそれ
ぞれ設定されている。また、この構成の場合、広告挿入
制御部152は、図5(b)に示すように、広告放送切
換点の時刻tcよりも所定期間前にLレベルからHレベ
ルへと変化する符号量制御切換信号Ccm2 を生成し、こ
れを上記の符号量制御部142内の切換スイッチ184
に供給する。切換スイッチ184は、符号量制御切換信
号Ccm2 がLレベルのときには第1レジスタ181に設
定されている値Aを、符号量制御切換信号Ccm2 がHレ
ベルのときには第2レジスタ182に設定されている値
Bを、それぞれ量子化制御部186に入力する。量子化
制御部186は、切換スイッチ184から入力される値
に応じて量子化ステップサイズを制御するための量子化
制御信号C2を生成し、これを符号化部144に供給す
る。図5(a)に示すように、符号量制御切換信号Ccm
2 がLレベルのときはVBVバッファにおける占有量が
0〜Aの範囲となるように発生符号量が制御されるが、
符号量制御切換信号Ccm2 がLレベルからHレベルに変
化すると、VBVバッファにおける占有量が0〜Bの範
囲となるように発生符号量が制御され、広告放送の挿入
の直前にはVBVバッファにおける占有量がB以下とな
る。
【0063】このようにして、図2(b)に示す構成に
よる符号量制御によっても、広告放送期間(Ccm=
“H”の期間)でのVBVバッファにおける占有量は、
0〜B+Cの範囲となってVBVバッファのサイズA=
B+Cを越えることはない。
【0064】上記のような本実施形態によれば、広告放
送用映像信号は、MPEG2規格で規定されるVBVバ
ッファにおける占有量が0〜Cの範囲となるように量子
化ステップサイズを制御しつつ予め圧縮符号化され、広
告ビットストリームSc1として保存されている。また、
少なくとも広告放送の挿入の直前の番組本編放送期間で
はVBVバッファの占有量が0〜Bの範囲となるように
本編ビットストリームSc2の符号量が制御される(図4
(a)および図5(a)参照)。したがって、番組本編
放送から広告用放送に切り替わったときに、VBVバッ
ファにおいてオーバーフローが生じることはなく、シー
ンチェンジによって画質が劣化することもない。このた
め、広告放送における映像の品質を一定に保持すること
ができる。
【0065】なお、上記実施形態では、広告放送用映像
信号は予め圧縮符号化され、一旦広告ビットストリーム
Sc1としてビットストリーム記憶部164に保存された
後、その広告ビットストリームSc1が広告放送の挿入時
にビットストリーム記憶部164から読み出される。し
たがって、広告放送用映像信号の圧縮符号化の処理時間
については特に制約を受けないので、広告放送用映像信
号の圧縮符号化を、特定のハードウェアを用意せずにソ
フトウェアにより行ってもよい。
【0066】<第3の実施形態>図6は、本発明の第3
の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロッ
ク図である。この広告放送挿入装置は、第2の実施形態
に係る広告放送挿入装置における広告放送用サーバ16
0に代えて、広告放送用符号化器112を備えており、
その他の構成については第2の実施形態と同様であっ
て、同一部分には同一の参照番号を付すものとする。本
実施形態における広告放送用VTR110は、前述の番
組表(広告放送を含む各番組のスケジュール)に基づき
広告放送期間に、その内部に装着されたビデオテープに
記録されている広告放送用のデジタル映像信号を再生
し、広告映像信号S1として出力する。本実施形態にお
ける広告放送用符号化器112は、符号量制御部132
と符号化器134を含んでいる。符号化部134は、広
告放送期間に、広告放送用VTR110により再生され
た広告映像信号S1を圧縮符号化し、広告ビットストリ
ームSc1として信号切換器150に入力する。すなわ
ち、広告ビットストリームSc1は、第2の実施形態の場
合とは異なり、保存されることなく、広告放送期間にリ
アルタイムでの圧縮符号化により生成されて信号切換器
150に入力される。一方、本編ビットストリームSc2
は、第2の実施形態と同様にして生成されて信号切換器
150に入力される。信号切換器150は、第2の実施
形態と同様、広告選択制御信号Ccmに応じて、本編ビッ
トストリームSc2と広告ビットストリームSc1のうちの
いずれかの圧縮ビットストリームを選択し、選択した圧
縮ビットストリームをデジタル放送用ビットストリーム
Scbとして出力する。このデジタル放送用ビットストリ
ームScbは、多重化やデジタル変調などの処理(図示せ
ず)を経て電波として伝送される。
【0067】本実施形態においても、広告放送用の映像
信号が挿入されたデジタル放送用ビットストリームScb
を所定のビットレートで伝送して確実に復号化できるよ
うにするために、符号化による発生符号量が下記のよう
に制御される。すなわち、広告放送用符号化器112に
おける符号量制御部132は、図7(a)に示すよう
に、バッファ占有量設定レジスタ171と量子化制御部
176を有しており、レジスタ171にはVBVバッフ
ァにおける占有量を示す値としてCが設定されている。
量子化制御部176は、レジスタ171に設定されてい
る値Cに応じて量子化ステップサイズを制御するための
量子化制御信号C1を生成し、これを符号化部134に
供給することにより、VBVバッファの占有量が0〜C
の範囲となるように符号化による発生符号量を制御す
る。一方、本編放送用符号化器122における符号量制
御部142は、第2の実施形態の場合と同様、図7
(b)に示すような構成を有し、量子化制御信号C2を
符号化部134に供給することにより、広告放送の挿入
の直前にはVBVバッファにおける占有量が0〜Bの範
囲となるように符号化による発生符号量を制御する(図
5参照)。広告映像信号S1の符号化および本編映像信
号S2の符号化による発生符号量を上記のように制御す
ることにより、広告放送期間(Ccm=“H”の期間)で
のVBVバッファにおける占有量は、0〜B+Cの範囲
となってVBVバッファのサイズA=B+Cを越えるこ
とはない。
【0068】上記のような本実施形態によれば、広告映
像信号S1は、MPEG2規格で規定されるVBVバッ
ファにおける占有量が0〜Cの範囲となるように量子化
ステップサイズを制御しつつ広告放送用符号化器112
において符号化される。また、本編映像信号S2は、少
なくとも広告放送の挿入の直前の番組本編放送期間では
VBVバッファの占有量が0〜Bの範囲となるように量
子化ステップサイズを制御しつつ、本編放送用符号化器
122において符号化される。したがって、番組本編放
送から広告用放送に切り替わったときに、VBVバッフ
ァにおいてオーバーフローが生じることはなく、シーン
チェンジによって画質が劣化することもない。このた
め、広告放送における映像の品質を一定に保持すること
ができる。
【0069】<第4の実施形態>図8は、本発明の第4
の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロッ
ク図である。この広告放送挿入装置は、本編放送用VT
R120と、広告放送用VTR110と、信号切換器1
50と、広告挿入制御部152bと、放送用符号化器1
90とを備え、下記に説明するように、番組本編の映像
信号に広告放送用映像信号が挿入された映像信号の圧縮
ビットストリームであるデジタル放送用ビットストリー
ムSccを生成する。なお、本実施形態における構成要素
のうち第3の実施形態における構成要素と同一のものに
は同一の参照番号が付されている。
【0070】上記の広告放送挿入装置において、信号切
換器150には、前述の番組表に基づき番組本編放送期
間に本編放送用VTR120により再生された番組本編
放送用のデジタル映像信号である本編映像信号S2と、
前述の番組表に基づき広告放送期間に広告放送用VTR
110により再生された広告放送用のデジタル映像信号
である広告映像信号S1とが入力される。信号切換器1
50は、広告挿入制御部152bから供給される広告選
択制御信号Ccmに応じて、本編映像信号S2と広告映像
信号S1のうちのいずれかを選択し、選択した映像信号
をデジタル放送用映像信号Sとして出力する。すなわ
ち、広告選択制御信号CcmがLレベルのときは本編映像
信号S2が、広告選択制御信号CcmがHレベルのときは
広告映像信号S1が、デジタル放送用映像信号Sとして
出力される。このデジタル放送用映像信号Sは放送用符
号化器190に入力される。放送用符号化器190は、
図8に示すように、符号量制御部192と符号化部19
4とを含んでいる。符号化部194は、信号切換器15
0から出力されるデジタル放送用映像信号Sを圧縮符号
化し、放送用ビットストリームSccとして出力する。こ
の圧縮符号化によって発生する符号量は、符号量制御部
192から出力される量子化制御信号Cによって制御さ
れる。
【0071】図9(a)は、符号量制御部192の要部
の構成を示すブロック図である。符号量制御部192
は、第1レジスタ201と第2レジスタ202という2
個のバッファ占有量設定レジスタと、切換スイッチ20
4と、量子化制御部206とを有しており、第1および
第2レジスタ201,202には、VBVバッファにお
ける占有量を示す値としてBとA=B+Cとがそれぞれ
設定されている。切換スイッチ204は、広告挿入制御
部152bによって生成された図9(b)に示すような
広告選択制御信号Ccmを受け取り、図9(c)に示すよ
うに、広告選択制御信号CcmがLレベルのときには第1
レジスタ201に設定されている値Bを、広告選択制御
信号CcmがHレベルのときには第2レジスタ202に設
定されている値Aを、それぞれ量子化制御部206に入
力する。量子化制御部206は、切換スイッチ204か
ら入力される値に応じて量子化ステップサイズを制御す
るための量子化制御信号Cを生成し、これを符号化部1
94に供給する。これにより、番組本編放送期間ではV
BVバッファにおける占有量が0〜Bの範囲となるよう
に発生符号量が制御され、広告放送期間ではVBVバッ
ファにおける占有量が0〜Aの範囲となるように発生符
号量が制御される。
【0072】上記のような本実施形態によれば、広告放
送期間において許容されるVBVバッファの占有量Aが
番組本編放送期間において許容されるVBVバッファの
占有量Bよりも所定値Cだけ大きいため、値B(または
C)を適切に設定することにより、番組本編放送から広
告用放送への切り替わりによるシーンチェンジに起因す
る画質の劣化を防止し、広告放送における映像の品質を
向上させることができる。
【0073】<第5の実施形態>図10は、本発明の第
5の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロ
ックである。この広告放送挿入装置は、本編放送用VT
R120と、本編放送用符号化器122と、広告放送用
VTR110と、広告放送用サーバ210と、信号切換
器150と、広告挿入制御部152とを備えており、こ
の広告放送挿入装置における構成要素のうち第2の実施
形態(図1)における構成要素と同一のものには同一の
参照番号が付されている。
【0074】本実施形態における広告挿入制御部152
は、第2の実施形態と同様、広告選択制御信号Ccmを生
成し、これを信号切換器150に供給する。この広告選
択制御Ccmは、図11(a)に示すような信号であっ
て、番組本編放送期間でLレベルとなり、広告放送期間
でHレベルとなる。本実施形態の広告放送挿入装置で
は、この広告選択制御信号Ccmに基づいて各部が下記に
説明するように動作することにより、番組本編の映像信
号に広告放送用の映像信号が挿入された映像信号の圧縮
ビットストリームであるデジタル放送用ビットストリー
ムScdが生成される。
【0075】上記の広告放送挿入装置では、前述の番組
表に基づき番組本編放送期間に本編放送用VTR120
により再生された本編映像信号S2は、本編放送用符号
化器122に入力される。本編放送用符号化器122
は、第2の実施形態の場合と同様、符号量制御部142
と符号化部144とを含んでおり、符号化部144は、
本編放送用VTR120から入力された本編映像信号S
2を圧縮符号化し、本編ビットストリームSc2として出
力する。ただし、本実施形態では、量子化制御部142
は、VBVバッファにおける占有量が0〜Bとなるよう
に発生符号量を制御する第2の実施形態における量子化
制御部とは異なり、VBVバッファにおける占有量が0
〜A(AはVBVバッファのサイズ)の範囲となるよう
に発生符号量を制御する。
【0076】一方、上記の広告放送挿入装置において、
広告放送用VTR110により再生された広告映像信号
S1は、広告放送用サーバ210に入力される。広告放
送用サーバ210は、図10に示すように、静止画記憶
部214と、切換スイッチ216と、広告放送用符号化
器212と、ビットストリーム記憶部164と、記憶制
御部166とを含んでいる。広告放送用VTR110に
より再生された広告映像信号S1は切換スイッチ216
に入力される。静止画記憶部214は予め決められたフ
レーム数の静止画を示す静止画データを記憶しており、
この静止画データも静止画信号Ssとして切換スイッチ
216に入力される。切換スイッチ216は、広告放送
用VTR110から広告映像信号S1が入力される期間
には、その広告映像信号S1を選択し、広告放送用VT
R110から1つの広告放送期間に対応する広告映像信
号S1が出力される直前の所定期間、および、その広告
映像信号S1が出力された直後の所定期間には、静止画
記憶部214から入力される静止画信号Ssを選択す
る。このようにして選択された信号は広告放送用符号化
器212に入力される。したがって、広告放送用符号化
器212には、各広告放送映像信号S1の前後に所定フ
レーム数に相当する静止画信号Ssが付加された映像信
号(以下「静止画付き広告映像信号」という)S1sが入
力される。広告放送用符号化器212は、この静止画付
き広告映像信号S1sをMPEG2規格で規定する符号化
方式によって圧縮符号化し、静止画付き広告ビットスト
リームSc1s として出力する。ただし、本実施形態で
は、広告放送用符号化器212は、VBVバッファにお
ける占有量が0〜Cとなるように量子化を制御しつつ符
号化を行う第2の実施形態における広告放送用符号化器
とは異なり、VBVバッファにおける占有量が0〜A
(AはVBVバッファのサイズ)の範囲となるように量
子化を制御しつつ符号化を行う。このような符号化によ
り得られる静止画付き広告ビットストリームSc1s は、
ビットストリーム記憶部164に保存される。その後、
この静止画付き広告ビットストリームSc1s は、記憶制
御部166から供給される記憶制御信号Cmに基づき広
告放送用サーバ210から出力される。このとき記憶制
御部166は、広告挿入制御部152から供給される広
告選択制御信号Ccmに基づき記憶制御信号Cmを生成
し、広告放送期間に静止画付きビットストリームSc1s
をビットストリーム記憶部164から読み出す。
【0077】上記のようにして本編放送用符号化器12
2から出力された本編ビットストリームSc2と広告放送
用サーバ210から出力された静止画付き広告ビットス
トリームSc1s とは、信号切換器150に入力される。
信号切換器150は、広告挿入制御部152から供給さ
れる広告選択制御信号Ccmに応じて、本編ビットストリ
ームSc2と静止画付き広告ビットストリームSc1s のう
ちのいずれかを選択し、選択したビットストリームをデ
ジタル放送用ビットストリームScdとして出力する。す
なわち、図11(b)に示すように、広告選択制御信号
CcmがLレベルのときは本編ビットストリームSc2が、
広告選択制御信号CcmがHレベルのときは静止画付き広
告ビットストリームSc1s が、デジタル放送用ビットス
トリームScdとして出力される。このデジタル放送用ビ
ットストリームScdは、多重化やデジタル変調などの処
理(図示せず)を経て電波として伝送される。
【0078】上記のような本実施形態によれば、デジタ
ル放送用ビットストリームScdにおいて、広告ビットス
トリームの直前には静止画信号Ssの圧縮符号化によっ
て得られるビットストリーム(以下「静止画ビットスト
リーム」という)が付加されているため、番組本編放送
期間から広告放送期間に切り換わったときに、VBVバ
ッファにおける占有量が十分に低い値まで低下し、その
静止画ビットストリームの後に、広告放送用映像信号に
相当する広告ビットストリームが現れる。したがって、
広告ビットストリームの符号化の際に特に量子化ステッ
プサイズを粗くしなくとも、広告放送期間においてVB
Vバッファのオーバーフローは生じない。すなわち、本
実施形態によれば、デジタル放送用ビットストリームを
所定のビットレートで伝送して確実に復号化できるよう
にしつつ、広告放送における映像の品質を一定に保持す
ることができる。また本実施形態では、デジタル放送用
ビットストリームScdにおいて、広告ビットストリーム
の直後にも静止画ビットストリームが付加されているた
め、広告放送期間から番組本編放送期間に切り換わった
ときにもVBVバッファにおける占有量が十分に低い値
まで低下する。これにより、広告放送期間から番組本編
放送期間に切り替わった直後における番組本編放送にお
ける画質の低下も防止することができる。
【0079】なお、上記実施形態では、デジタル放送用
ビットストリームScdにおいて広告ビットストリームの
前後に静止画ビットストリームが付加されているが、広
告放送における映像の品質低下の防止のみを考慮すれば
よい場合には、広告ビットストリームの直前にのみ静止
画ビットストリームを付加するようにしてもよい。
【0080】<第6の実施形態>図12は、本発明の第
6の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロ
ック図である。この広告放送挿入装置は、本編放送用V
TR120と、広告放送用VTR110と、静止画記憶
部214と、切換スイッチ216と、信号切換器150
と、広告挿入制御部152cと、放送用符号化器190
とを備えている。以下では、この広告放送挿入装置にお
ける各構成要素のうち、第5の実施形態(図10)にお
いて対応する構成要素があるものについては同一の参照
番号を付し、対応する構成要素と同一の動作を行うもの
については詳しい説明を省略する。
【0081】本実施形態における広告挿入制御部152
cは、広告選択制御信号Ccmに加えて静止画付加制御信
号Csiを生成し、広告選択制御信号Ccmを信号切換器1
50に、静止画付加制御信号Csiを切換スイッチ216
に、それぞれ供給する。ここで、広告選択制御Ccmは、
図13(a)に示すような信号であって、番組本編放送
期間でLレベルとなり、広告放送期間でHレベルとな
る。静止画付加制御信号Csiは、図13(b)に示すよ
うな信号であって、番組本編放送期間から広告放送期間
への切り換えの直後の所定期間と広告放送期間から番組
本編放送期間への切り換えの直前の所定期間においての
みHレベルとなり、その他の期間でLレベルとなる。本
実施形態の広告放送挿入装置では、このような制御信号
CcmおよびCsiに基づいて各部が下記に説明するように
動作することにより、番組本編の映像信号に広告放送用
映像信号が挿入された放送用映像信号Sdが生成され、
これが圧縮符号化されてデジタル放送用ビットストリー
ムScdが生成される。
【0082】上記の広告放送挿入装置において、前述の
番組表に基づき番組本編放送期間に本編放送用VTR1
20により再生された本編映像信号S2は、信号切換器
150に入力される。一方、前述の番組表に基づき広告
放送期間に広告放送用VTR110により再生された広
告映像信号S1は、切換スイッチ216に入力される。
この切換スイッチ216には、更に、静止画記憶部21
4に記憶されている所定フレーム数に相当する静止画デ
ータが静止画信号Ssとして入力される。切換スイッチ
216は、入力された広告映像信号S1と静止画信号S
sのうちのいずれかを静止画付加制御信号Csiに応じて
選択し出力する。すなわち切換スイッチ216は、静止
画付加制御信号CsiがLレベルであって広告映像信号S
1が広告放送用VTR110から出力されるときにはそ
の広告映像信号S1を選択し(図13(c)参照)、静
止画付加制御信号CsiがHレベルのときには静止画信号
Ssを選択し、選択した信号を出力する。これにより、
各放送用映像信号S1の前後に所定フレーム数に相当す
る静止画信号Ssの付加された信号が、静止画付き広告
映像信号S1sとして切換スイッチ216から出力され、
信号切換器150に入力される。
【0083】信号切換器150は、広告選択制御信号C
cmに応じて、本編映像信号S2と静止画付き広告映像信
号S1sのうちのいずれかの映像信号を選択し、選択した
映像信号をデジタル放送用映像信号Sdとして出力す
る。すなわち、図13(d)に示すように、広告選択制
御信号CcmがLレベルのときは本編映像信号S2が、広
告選択制御信号CcmがHレベルのときは静止画付き広告
映像信号S1sが、デジタル放送用映像信号Sdとして出
力される。このデジタル放送用映像信号Sdは放送用符
号化器190に入力される。
【0084】放送用符号化器190は、図12に示すよ
うに、符号量制御部192と符号化部194とを含んで
いる。符号化部194は、信号切換器150から出力さ
れるデジタル放送用映像信号Sdを圧縮符号化し、デジ
タル放送用ビットストリームScdとして出力する。デジ
タル放送用映像信号Sdは図13(d)に示すように構
成されているので、デジタル放送用ビットストリームS
cdでは、本編映像信号S2の圧縮符号化によって得られ
る本編ビットストリームに広告映像信号S1の圧縮符号
化によって得られる広告ビットストリームが挿入され、
かつ、広告ビットストリームの前後には静止画信号Ss
の圧縮符号化によって得られる静止画ビットストリーム
が付加されている。このようなデジタル放送用ビットス
トリームScdを生成するための圧縮符号化によって発生
する符号量は、符号量制御部192から出力される量子
化制御信号Cによって制御される。すなわち、デジタル
放送用ビットストリームScdを所定のビットレートで伝
送して確実に復号化できるようにするために、MPEG
2規格で規定される復号化器側のVBVバッファにおけ
る占有量が0〜A(AはVBVバッファのサイズ)の範
囲となるように発生符号量が制御される。
【0085】上記のような本実施形態によれば、第5の
実施形態の場合と同様、デジタル放送用ビットストリー
ムScdにおいて広告映像信号に相当する広告ビットスト
リームの直前に静止画ビットストリームが付加されてい
るため、番組本編放送期間から広告放送期間に切り換わ
ったときに、VBVバッファにおける占有量が十分に低
い値まで低下し、その静止画ビットストリームの後に広
告ビットストリームが現れる。したがって、広告ビット
ストリームの符号化の際に特に量子化ステップサイズを
粗くしなくとも、広告放送期間においてVBVバッファ
のオーバーフローは生じない。すなわち、本実施形態に
よれば、デジタル放送用ビットストリームを所定のビッ
トレートで伝送して確実に復号化できるようにしつつ、
広告放送における映像の品質を一定に保持することがで
きる。また本実施形態では、デジタル放送用ビットスト
リームScdにおいて、広告ビットストリームの直後にも
静止画ビットストリームが付加されているため、広告放
送期間から番組本編放送期間に切り換わったときにもV
BVバッファにおける占有量が十分に低い値まで低下す
る。これにより、広告放送期間から番組本編放送期間に
切り替わった直後における番組本編放送における画質の
低下も防止することができる。
【0086】なお、上記実施形態では、デジタル放送用
ビットストリームScdにおいて広告ビットストリームの
前後に静止画ビットストリームが付加されているが、広
告放送における映像の品質低下の防止のみを考慮すれば
よい場合には、広告ビットストリームの直前にのみ静止
画ビットストリームを付加するようにしてもよい。
【0087】<第7の実施形態>図14は、本発明の第
7の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロ
ックである。この広告放送挿入装置は、広告放送用サー
バ220を除き、第5の実施形態に係る広告挿入装置
(図10)と同様の構成を有しており、同一部分には同
一の参照番号を付して詳しい説明を省略する。
【0088】本実施形態における広告放送用サーバ22
0は、図14に示すように、広告放送用符号化器212
と、スタフィングビット生成部224と、切換スイッチ
216と、ビットストリーム記憶部164と、記憶制御
部166とを含んでいる。広告放送用VTR110によ
り再生された広告映像信号S1は、広告放送用符号化器
212に入力される。広告放送用符号化器212は、こ
の広告映像信号S1をMPEG2規格で規定する符号化
方式によって圧縮符号化し、広告ビットストリームSc1
として出力する。このとき広告放送用符号化器212
は、後述のようにスタフィングビットを付加するため
に、デジタル放送用ビットストリームSceのビットレー
トとして予め決められた値よりも所定レート値だけ小さ
いビットレートで出力可能なように発生符号量を制御し
つつ広告映像信号S1を圧縮符号化する。この広告ビッ
トストリームSc1は切換スイッチ216に入力される。
スタフィングビット生成部224は、スタフィングビッ
ト(stuffing bits)と呼ばれる無効情報を予め決められ
たビット数ずつ生成する。このスタフィングビットは、
上記の所定レート値に相当するスタフィングビットスト
リームとして切換スイッチ216に入力される。切換ス
イッチ216は、広告放送用符号化器212から広告ビ
ットストリームSc1が入力される期間には、その広告ビ
ットストリームSc1を選択し、広告放送用符号化器21
2から1つの広告放送期間に対応する広告ビットストリ
ームSc1が出力される直前の所定期間、および、その広
告ビットストリームが出力された直後の所定期間には、
スタフィングビット生成部224から入力される上記所
定レート値に相当するスタフィングビットストリームを
選択する。このようにして選択されたビットストリーム
はビットストリーム記憶部164に入力される。したが
って、ビットストリーム記憶部164には、各広告ビッ
トストリームSc1の前後に所定ビット数に相当するスタ
フィングビットストリームの付加されたビットストリー
ム(以下「スタフィングビット付き広告ビットストリー
ム」という)Sc10 が入力され、保存される。その後、
このスタフィングビット付き広告ビットストリームSc1
0 は、記憶制御部166から供給される記憶制御信号C
mに基づき広告放送用サーバ220から出力される。こ
のとき記憶制御部166は、広告挿入制御部152から
供給される広告選択制御信号Ccmに基づき記憶制御信号
Cmを生成し、広告放送期間にスタフィングビット付き
広告ビットストリームSc10 をビットストリーム記憶部
164から読み出す。
【0089】一方、前述の番組表に基づき番組本編放送
期間に本編放送用VTR120によって再生される本編
映像信号S2は、第5の実施形態の場合と同様、本編放
送用符号化器122により圧縮符号化され、本編ビット
ストリームSc2として出力される。
【0090】上記のようにして本編放送用符号化器12
2から出力された本編ビットストリームSc2と広告放送
用サーバ220から出力されたスタフィングビット付き
広告ビットストリームSc10 とは、信号切換器150に
入力される。信号切換器150は、広告挿入制御部15
2から供給される図15(a)に示す広告選択制御信号
Ccmに応じて、本編ビットストリームSc2とスタフィン
グビット付き広告ビットストリームSc10 のうちのいず
れかを選択し、選択したビットストリームをデジタル放
送用ビットストリームSceとして出力する。すなわち、
図15(b)に示すように、広告選択制御信号CcmがL
レベルのときは本編ビットストリームSc2が、広告選択
制御信号CcmがHレベルのときはスタフィングビット付
き広告ビットストリームSc10 が、デジタル放送用ビッ
トストリームSceとして出力される。このデジタル放送
用ビットストリームSceは、多重化やデジタル変調など
の処理(図示せず)を経て電波として伝送される。
【0091】上記のような本実施形態によれば、デジタ
ル放送用ビットストリームSceにおいて、広告映像信号
に相当する広告ビットストリームの直前には無効情報で
あるスタフィングビットストリームが付加されているた
め(図15(b)参照)、番組本編放送期間から広告放
送期間に切り換わったときに、VBVバッファにおける
占有量が十分に低い値まで低下し、そのスタフィングビ
ットストリームの後に広告ビットストリームが現れる。
したがって、広告ビットストリームの符号化の際に特に
量子化ステップサイズを粗くしなくとも、広告放送期間
においてVBVバッファのオーバーフローは生じない。
すなわち、本実施形態によれば、デジタル放送用ビット
ストリームを所定のビットレートで伝送して確実に復号
化できるようにしつつ、広告放送における映像の品質を
一定に保持することができる。また本実施形態では、デ
ジタル放送用ビットストリームSceにおいて、広告ビッ
トストリームの直後にもスタフィングビットストリーム
が付加されているため、広告放送期間から番組本編放送
期間に切り換わったときにもVBVバッファにおける占
有量が十分に低い値まで低下する。これにより、広告放
送期間から番組本編放送期間に切り替わった直後におけ
る番組本編放送における画質の低下も防止することがで
きる。
【0092】なお、上記実施形態では、デジタル放送用
ビットストリームSceにおいて広告ビットストリームの
前後にスタフィングビットストリームが付加されている
が、広告放送における映像の品質低下の防止のみを考慮
すればよい場合には、広告ビットストリームの直前にの
みスタフィングビットストリームを付加するようにして
もよい。
【0093】<第8の実施形態>図16は、本発明の第
8の実施形態に係る広告放送挿入装置の構成を示すブロ
ックである。この広告放送挿入装置は、広告挿入制御部
152dおよび広告放送用サーバ230を除き、第7の
実施形態に係る広告挿入装置(図14)と同様の構成を
有しており、同一部分には同一の参照番号を付して詳し
い説明を省略する。
【0094】本実施形態における広告挿入制御部152
dは、広告選択制御信号Ccmに加えてスタフィングビッ
ト付加制御信号Csbおよび広告映像挿入制御信号Ccm1
を生成し、広告選択制御信号Ccmを信号切換器150
に、スタフィングビット付加制御信号Csbを切換スイッ
チ216に、広告映像挿入制御信号Ccm1 を記憶制御部
166に、それぞれ供給する。ここで、広告選択制御C
cmは、図17(a)に示すような信号であって、番組本
編放送期間でLレベルとなり、広告放送期間でHレベル
となる。スタフィングビット付加制御信号Csbは、図1
7(b)に示すような信号であって、番組本編放送期間
から広告放送期間への切り換えの直後の所定期間と広告
放送期間から番組本編放送期間への切り換えの直前の所
定期間においてのみHレベルとなり、その他の期間でL
レベルとなる。広告映像挿入制御信号Ccm1 は、図17
(c)に示すような信号であって、広告放送期間(Ccm
=“H”の期間)のうちスタフィングビット付加制御信
号CsbがLレベルとなる期間においてのみHレベルとな
り、その他の期間でLレベルとなる。本実施形態の広告
放送挿入装置では、このような制御信号Ccm、Csbおよ
びCcm1 に基づいて各部が下記に説明するように動作す
ることにより、番組本編の映像信号に広告放送用映像信
号が挿入された放送用映像信号の圧縮ビットストリーム
であるデジタル放送用ビットストリームSceが生成され
る。
【0095】本実施形態における広告放送用サーバ23
0は、図16に示す如く、第7の実施形態の場合と同
様、広告放送用符号化器212と、スタフィングビット
生成部224と、切換スイッチ216と、ビットストリ
ーム記憶部164と、記憶制御部166とを含んでい
る。しかし、この広告放送用サーバ230では、広告映
像信号S1が圧縮符号化され広告ビットストリームとし
て保存されているものを読み出した後に無効情報である
スタフィングビットが付加される点で、スタフィングビ
ットの付加された広告ビットストリームが保存される第
7の実施形態における広告放送用サーバ220と相違す
る。すなわち本実施形態では、広告放送用VTR110
により再生された広告映像信号S1は、広告放送用符号
化器212によって圧縮符号化さされ、この圧縮符号化
では、後でスタフィングビットを付加するために、デジ
タル放送用ビットストリームSceのビットレートとして
予め決められた値よりも所定レート値だけ小さいビット
レートで出力可能なように発生符号量が制御される。こ
のような圧縮符号化によって広告ビットストリームSc1
が生成され、これはビットストリーム記憶部164に記
憶される。その後、記憶制御信号Cmに基づき、広告映
像挿入制御信号Ccm1 がHレベルの期間にビットストリ
ーム記憶部164から広告ビットストリームSc1が読み
出される。読み出された広告ビットストリームSc1は切
換スイッチ216に入力される。この切換スイッチ21
6には、更に、スタフィングビット生成部224によっ
て生成された所定ビット数の無効情報であるスタフィン
グビットが、上記所定レート値に相当するスタフィング
ビットストリームとして入力される。切換スイッチ21
6は、広告ビットストリームSc1とスタフィングビット
ストリームのうちのいずれかをスタフィングビット付加
制御信号Csbに応じて選択し出力する。すなわち切換ス
イッチ216は、スタフィングビット付加制御信号Csb
がLレベルであって広告ビットストリームSc1がビット
ストリーム記憶部164から読み出されるとき(広告映
像挿入制御信号Ccm1 =“H”のとき)にはその広告ビ
ットストリームSc1を選択し(図17(c)参照)、ス
タフィングビット付加制御信号CsbがHレベルのときに
はスタフィングビットストリームを選択し、選択したビ
ットストリームをスタフィングビット付きビットストリ
ームSc10 として出力する。これにより、各広告ビット
ストリームSc1の前後に所定ビット数に相当するスタフ
ィングビットストリームの付加されたビットストリーム
が、スタフィングビット付きビットストリームSc10 と
して広告放送用サーバ230から出力される。
【0096】一方、前述の番組表に基づき番組本編放送
期間に本編放送用VTR120によって再生される本編
映像信号S2は、第7の実施形態の場合と同様、本編放
送用符号化器122により圧縮符号化され、本編ビット
ストリームSc2として出力される。
【0097】上記のようにして本編放送用符号化器12
2から出力された本編ビットストリームSc2と広告放送
用サーバ230から出力されたスタフィングビット付き
広告ビットストリームSc10 とは、信号切換器150に
入力される。信号切換器150は、第7の実施形態の場
合と同様、広告選択制御信号Ccmに応じて、本編ビット
ストリームSc2とスタフィングビット付き広告ビットス
トリームSc10 のうちのいずれかを選択し、選択したビ
ットストリームを図17(d)に示すようなデジタル放
送用ビットストリームSceとして出力する。このデジタ
ル放送用ビットストリームSceは、多重化やデジタル変
調などの処理(図示せず)を経て電波として伝送され
る。
【0098】上記のような本実施形態によれば、第7の
実施形態と同様、デジタル放送用ビットストリームSce
において、広告映像信号に相当する広告ビットストリー
ムの直前には無効情報であるスタフィングビットストリ
ームが付加されているため(図17(d)参照)、広告
ビットストリームの符号化の際に特に量子化ステップサ
イズを粗くしなくとも、広告放送期間においてVBVバ
ッファのオーバーフローは生じない。すなわち、本実施
形態によれば、デジタル放送用ビットストリームを所定
のビットレートで伝送して確実に復号化できるようにし
つつ、広告放送における映像の品質を一定に保持するこ
とができる。また本実施形態では、デジタル放送用ビッ
トストリームSceにおいて、広告ビットストリームの直
後にもスタフィングビットストリームが付加されている
ため、広告放送期間から番組本編放送期間に切り替わっ
た直後における番組本編放送における画質の低下も防止
することができる。
【0099】なお、上記実施形態では、デジタル放送用
ビットストリームSceにおいて広告ビットストリームの
前後にスタフィングビットストリームが付加されている
が、広告放送における映像の品質低下の防止のみを考慮
すればよい場合には、広告ビットストリームの直前にの
みスタフィングビットストリームを付加するようにして
もよい。
【0100】<第9の実施形態>デジタル放送では、ア
ナログ放送とは異なり、放送業者などが番組を伝送する
際の単位である1つのトランスポンダには、複数チャネ
ルの番組が多重化される。この場合、その複数チャネル
のそれぞれに対し、上記の各実施形態のように番組本編
の映像信号に広告放送用映像信号を挿入した映像信号の
圧縮ビットストリームをデジタル放送用ビットストリー
ムとして生成する装置が必要となる(これらの装置は上
記各実施形態の広告放送挿入装置に相当するものであ
り、以下では「放送ビットストリーム生成装置」と呼
ぶ)。
【0101】図18は、1つのトランスポンダに3チャ
ネルの番組を多重化して放送する場合のデジタル放送シ
ステムの要部の構成を示すブロック図である。このデジ
タル放送システムは、上記各実施形態の広告放送挿入装
置に相当する放送ビットストリーム生成装置を第1〜第
3チャネルのそれぞれつき備えている。このデジタル放
送システムは、更に、チャネル符号量制御装置350と
多重化装置362とを備えている。チャネル符号量制御
装置350は、第1〜第3チャネル用符号量制御信号C
ch1〜Cch3を生成し、これらを第1〜第3チャネル用放
送ビットストリーム生成装置301〜303にそれぞれ
供給することにより、第1〜第3チャネル用放送ビット
ストリーム生成装置301〜303が放送用ビットスト
リームSch1 〜Sch3 をそれぞれ生成する際の圧縮符号
化によって発生する符号量を制御する。ここで、各チャ
ネル用符号量制御信号Cchi (i=1,2,3)は、後
述のように第1制御信号Cchiaと第2制御信号Cchibと
を含んでいる。チャネル符号量制御装置350による制
御の下、第1〜第3チャネル用放送ビットストリーム生
成装置301〜303によって生成される第1〜第3チ
ャネル用放送ビットストリームSch1 〜Sch3 は、多重
化装置362によって時分割多重され、多重化ビットス
トリームStとして多重化装置362から出力される。
この多重化ビットストリームStは、デジタル変調など
の処理(図示せず)を経て電波として伝送される。
【0102】以下では、このようなデジタル放送システ
ムにおける放送ビットストリーム生成装置301〜30
3およびチャネル符号量制御装置350を本発明の第9
の実施形態として説明する。
【0103】図19は、第iチャネル用放送ビットスト
リーム生成装置(i=1,2,3)の第1の構成例を示
すブロック図である。この放送ビットストリーム生成装
置は、本編放送用VTR120と、本編放送用符号化器
322と、広告放送用VTR110と、広告放送用符号
化器312と、信号切換器150とを備え、番組本編の
映像信号に広告放送用の映像信号が挿入された映像信号
の圧縮ビットストリームである第iチャネル用放送ビッ
トストリームSchi を生成する。
【0104】上記の放送ビットストリーム生成装置にお
いて、広告放送用VTR110は、後述の番組表に基づ
き広告放送期間に広告放送のデジタル映像信号を再生
し、広告映像信号S1として出力する。この広告映像信
号S1は広告放送用符号化器312に入力される。広告
放送用符号化器312は、図19に示すように、符号量
制御部322と符号化部134とを含んでいる。符号化
部134は、広告映像信号S1を圧縮符号化し、広告ビ
ットストリームSc1として出力する。このとき量子化制
御部332は、量子化制御信号C1を符号化部134に
供給することにより、予め決められた第1のビットレー
トで広告ビットストリームSc1を出力可能なように広告
映像信号S1の圧縮符号化による発生符号量を制御す
る。
【0105】一方、本編放送用VTR120は、後述の
番組表に基づき番組本編放送期間に番組本編放送のデジ
タル映像信号を再生し、本編映像信号S2として出力す
る。この本編映像信号S2は本編放送用符号化器322
に入力される。本編放送用符号化器322は、図19に
示すように、符号量制御部342と符号化部144とを
含んでいる。符号化部144は、本編映像信号S2を圧
縮符号化し、本編ビットストリームSc2として出力す
る。このとき量子化制御部342は、第iチャネル用符
号量制御信号Cchi を構成する第2制御信号Cchibに基
づいて量子化制御信号C2を生成し、これを符号化部1
44に供給することにより、本編映像信号S2の圧縮符
号化による発生符号量を制御する。具体的には、符号量
制御装置342は、第2制御信号Cchibに応じた所定値
だけ上記の第1のビットレートよりも低い第2のビット
レートで本編ビットストリームを出力可能なように、本
編映像信号S2の圧縮符号化による発生符号量を制御す
る。
【0106】このような符号量制御の下に生成された広
告ビットストリームSc1および本編ビットストリームS
c2は、共に信号切換器150に入力される。信号切換器
150は、第iチャネル用符号量制御信号Cchi を構成
する第1制御信号Cchiaに応じて、広告ビットストリー
ムSc1と本編ビットストリームSc2のうちのいずれかを
選択し、選択したビットストリームを第iチャネル用放
送ビットストリームSchi として出力する。この放送ビ
ットストリームSchi は多重化装置362に入力され
る。なお、この放送ビットストリームSchi は、本編ビ
ットストリームに広告ビットストリームが挿入されたビ
ットストリームであって、広告ビットストリームのビッ
トレート(すなわち広告放送期間のビットレート)が本
編ビットストリームのビットレート(すなわち番組本編
放送期間のビットレート)よりも高くなるように圧縮符
号化されている。
【0107】図20は、第iチャネル用放送ビットスト
リーム生成装置(i=1,2,3)の第2の構成例を示
すブロック図である。この放送ビットストリーム生成装
置は、本編放送用VTR120と、広告放送用VTR1
10と、信号切換器150と、放送用符号化器390と
を備え、番組本編の映像信号に広告放送用映像信号が挿
入された映像信号の圧縮ビットストリームである第iチ
ャネル用放送ビットストリームSchi を生成する。
【0108】上記の放送ビットストリーム生成装置にお
いて、広告放送用VTR110は、後述の番組表に基づ
き広告放送期間に広告放送のデジタル映像信号を再生
し、広告映像信号S1として出力する。一方、本編放送
用VTR120は、後述の番組表に基づき番組本編放送
期間に番組本編放送のデジタル映像信号を再生し、本編
映像信号S2として出力する。これら広告映像信号S1
と本編映像信号S2は共に信号切換器150に入力され
る。信号切換器150は、第iチャネル用符号量制御信
号Cchi を構成する第1制御信号Cchiaに応じて、広告
映像信号S1と本編映像信号S2のうちのいずれかを選
択し、選択した映像信号をデジタル放送用映像信号Sと
して出力する。このデジタル放送用映像信号Sは、本編
映像信号S2に広告映像信号S1が挿入された映像信号
であり、放送用符号化器390に入力される。
【0109】放送用符号化器390は、図20に示すよ
うに、符号量制御部392と符号化部394とを含んで
いる。符号化部394は、信号切換器150から出力さ
れるデジタル放送用映像信号Sを圧縮符号化し、第iチ
ャネル用放送ビットストリームSchi として出力する。
この圧縮符号化によって発生する符号量は、符号量制御
部392から出力される量子化制御信号Cによって制御
される。すなわち、符号量制御部392は、第iチャネ
ル用符号量制御信号Cchi に基づき、広告放送期間のビ
ットレートが番組本編放送期間のビットレートよりも所
定値だけ高くなるように符号化部144での圧縮符号化
による発生符号量を制御する。さらに、番組本編放送期
間のビットレートは、第iチャネル用符号量制御信号C
chi を構成する第2制御信号Cchibに応じて、予め設定
された2種のビットレートのうちのいずれかとなるよう
に発生符号量が制御される。このような符号量制御の下
に生成された第iチャネル用放送ビットストリームSch
i は、多重化装置362に入力される。この第iチャネ
ル用放送ビットストリームSchi は、第1の構成例によ
り得られる放送ビットストリームと同等である。
【0110】次に、チャネル符号量制御装置350の構
成および動作を説明する。チャネル符号量制御装置35
0は、図18に示すように、タイムテーブル記憶部35
2と、時計354と、符号量制御部356とを備え、外
部から番組情報Dpgおよび優先順位情報Dprを受け取っ
て、第1〜第3チャネル用符号量制御信号Cch1〜Cch3
を生成し、これらの制御信号Cch1〜Cch3を、図19ま
たは図20に示すように構成された第1〜第3チャネル
用放送ビットストリーム生成装置301〜303に供給
する。
【0111】外部から入力される番組情報Dpgは、第1
〜第3チャネルにつき各番組(広告放送を含む)のスケ
ジュールを示す番組表に相当する情報である。また、同
じく外部から入力される優先順位情報Dprは、その番組
情報Dpgによって示される各番組に設定される優先順位
を示す情報であり、優先順位が高いほど高いビットレー
トが割り当てられることを意味する。このような番組情
報Dpgと優先順位情報Dprとは、1つのトランスポンダ
における第1〜第3チャネルに対するビットレートの割
り当てを番組単位で時刻に対応付けて示すタイムテーブ
ル(以下「チャネル符号量タイムテーブル」という)を
構成する。本実施形態におけるチャネル符号量タイムテ
ーブルでは、優先順位として第1および第2の順位とい
う2種類の優先順位が設けられており、スケジュールさ
れている各番組のうち各広告放送には第1の順位が、広
告放送以外の全ての番組すなわち番組本編放送には第2
の順位が設定される。ここで、第1の順位は第2の順位
よりも優先順位が高いものとする。また、チャネル符号
量タイムテーブルにおいて各番組は、図21に示す如
く、同一時刻に複数のチャネルで広告用の映像が放送さ
れないようにスケジュールされているものとする。した
がって、1つのトランスポンダにおける各チャネルのう
ち広告放送が行われているチャネルは高々1チャネルで
ある。
【0112】チャネル符号量制御装置350において、
タイムテーブル記憶部352は、外部から入力された番
組情報Dpgと優先順位情報Dprとによって構成される上
記のチャネル符号量タイムテーブルを記憶している。時
計354は現在時刻を示す時刻信号を出力する。符号量
制御部356は、時計354からの時刻信号とタイムテ
ーブル記憶部352に記憶されているチャネル符号量タ
イムテーブルとに基づき、第1〜第3チャネル符号量制
御信号Cch1〜Cch3を生成する。ここで、各チャネル符
号量制御信号Cchi は、第1制御信号Cchiaと第2制御
信号Cchibとから構成されている(i=1,2,3)。
そして、第1制御信号Cchiaは、当該第iチャネルにお
ける広告放送期間でHレベルとなり、それ以外の期間で
Lレベルとなる。また、第2制御信号Cchibは、当該第
iチャネル以外のいずれかのチャネルで広告放送が行わ
れているときにHレベルとなり、それ以外の期間でLレ
ベルとなる。各チャネル用放送ビットストリーム生成装
置では、このような第1および第2制御信号Cchia,C
chibに基づき、予め設定された3種類のうちのいずれか
のビットレートで放送ビットストリームSchi が出力可
能なように圧縮符号化による発生符号量が制御される。
すなわち、Cchia=“H”、Cchib=“L”のときには
その3種類のビットレートのうち最も高いビットレート
で出力可能なように制御され、Cchia=“L”、Cchib
=“L”のときにはその3種類のビットレートのうち2
番目に高いビットレートで出力可能なように制御され、
Cchia=“L”、Cchib=“H”のときにはその3種類
のビットレートのうち最も低いビットレートで出力可能
なように制御される。これは、当該チャネルにおいて広
告放送されているときには当該チャネルのビットレート
が上記3種類のうちの最も高いビットレートとなり、当
該チャネルにおいて広告放送されていないが他のチャネ
ルにおいて広告放送されているときには当該チャネルの
ビットレートが上記3種類のうちの最も低いビットレー
トとなることを意味する。
【0113】図21に示すように広告放送がスケジュー
ルされている場合、例えば9時54分から10時0分ま
での期間は第2チャネルCH2における広告放送期間T
cmである。したがって、この期間Tcmにおいて、第2チ
ャネル符号量制御信号Cch2は、図22(a)(b)に
示すように、Cch2a=“H”、Cch2b=“L”となる。
よって、この第2チャネルの広告放送期間Tcmにおいて
第2チャネル用ビットストリーム生成装置302は、番
組本編放送期間(第1制御信号Cch2a=“L”である期
間)におけるビットレートよりも高い所定のビットレー
トで出力可能なように広告映像信号S1を圧縮符号化し
(図22(c)参照)、第2チャネル用放送ビットスト
リームSch2 として出力する。一方、第1および第3チ
ャネル符号量制御信号Cch1,Cch3は、上記の第2チャ
ネルの広告放送期間Tcmでは、Cch1a=“L”、Cch2b
=“H”、Cch3a=“L”、Cch3b=“H”となる。し
たがって、この第2チャネルの広告放送期間Tcmにおい
て、第1チャネル用放送ビットストリーム生成装置30
1は、第2制御信号Cch1bに基づき、他のいずれのチャ
ネルにおいても広告放送が行われていない期間(第2制
御信号Cch1b=“L”である期間)よりも低いビットレ
ートで出力可能なように本編映像信号S2を圧縮符号化
し、第1チャネル用放送ビットストリームSch1 として
出力する。また、この第2チャネルの広告放送期間Tcm
において、第3チャネル用放送ビットストリーム生成装
置303は、第2制御信号Cch3bに基づき、他のいずれ
のチャネルにおいても広告放送が行われていない期間
(第2制御信号Cch3b=“L”である期間)よりも低い
ビットレートで出力可能なように本編映像信号S2を圧
縮符号化し、第3チャネル用放送ビットストリームSch
3 として出力する。このとき、各放送ビットストリーム
生成装置301〜303における符号量制御部332お
よび342または符号量制御部392は、図22(d)
に示す如く、第2チャネルの広告放送期間Tcmにおいて
第1および第3チャネル用放送用ビットストリームSch
1 ,Sch3 のビットレートの低下量の和が第2チャネル
用放送ビットストリームSch2 のビットレートの増大量
に等しくなるように、圧縮符号化による発生符号量を制
御する。したがって、1つのトランスポンダにおけるい
ずれかのチャネルで広告放送が行われているときには、
そのトランスポンダ全体についてのビットレートは一定
のままで各チャネルに対するビットレートの割り当てが
変更され、広告放送が行われているチャネルに対するビ
ットレートが増大する。図22(d)に示した例では、
1つのトランスポンダで伝送可能なビットレートが18
Mbpsであり、第1〜第3チャネルCH1〜CH3の
いずれにおいても広告放送が行われていない期間では、
第1〜第3チャネルCH1〜CH3に割り当てられるビ
ットレートは全て等しく6Mpsであるが、第2チャネ
ルの広告放送期間Tcmでは、第2チャネルCH2に割り
当てられるビットレートは8Mbpsへと増大し、第1
および第3チャネルCH1,CH3に割り当てられるビ
ットレートは共に5Mbpsへと低下する。
【0114】このように本実施形態によれば、1つのト
ランスポンダにおける複数のチャネルのうち広告放送が
行われているチャネルに割り当てられるビットレートが
増大するため、広告放送における映像の品質を向上さ
せ、広告放送の画質を一定以上に保持することができ
る。なお、本実施形態では、図21に示したように、1
つのトランスポンダにおける各チャネルのうち広告放送
されているチャネルは高々1チャネルであるため、ビッ
トレートが増大するチャネルは各時刻において1チャネ
ルのみである。したがって、或るチャネルについての広
告放送期間にビットレートが増大したとき、他のチャネ
ルにおけるビットレートの低下量は比較的少ない。
【0115】上記実施形態では、各番組に対して設定さ
れる優先順位は2種類のみであったが、優先順位を3種
類以上設けてもよい。この場合、広告放送における映像
の品質を一定以上に保持すべく、広告放送に最も高い優
先順位を設定するのが好ましい。また、この場合、番組
本編に対して複数種類の優先順位が設定されるため、そ
の優先順位に応じて本編映像信号S1の圧縮符号化によ
る発生符号量を制御する必要がある。これには、その優
先順位を指定できるように各チャネル符号量制御信号C
chi を構成し、各放送ビットストリーム生成装置301
〜303における符号量制御部342または392が各
チャネル符号量制御信号Cchi によって指定された優先
順位に応じて発生符号量を制御するようにすればよい。
【0116】なお、上記実施形態では、1つのトランス
ポンダにおけるチャネル数は3であったが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態に係る広告
方法挿入装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態における本編放送用符
号化器内の符号量制御部の要部の構成を示すブロック
図。
【図3】上記第2の実施形態において広告放送用符号化
器が広告放送用映像信号を符号化する際のVBVバッフ
ァの占有量の変化を示す図。
【図4】上記第2の実施形態において符号量制御に関し
て図2(a)の構成を採用した場合における、広告放送
の挿入時点の前後におけるVBVバッファの占有量の変
化を説明するための図。
【図5】上記第2の実施形態において符号量制御に関し
て図2(b)の構成を採用した場合における、広告放送
の挿入時点の前後におけるVBVバッファの占有量の変
化を説明するための図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る広告方法挿入装
置の構成を示すブロック図。
【図7】上記第3の実施形態における広告送用符号化器
内の符号量制御部の要部の構成を示すブロック図
(a)、および本編放送用符号化器内の符号量制御部の
要部の構成を示すブロック図(b)。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る広告方法挿入装
置の構成を示すブロック図。
【図9】上記第4の実施形態における符号量制御を説明
するための図。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る広告放送挿入
装置の構成を示すブロック図。
【図11】上記第5の実施形態に係る広告方法挿入装置
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図12】本発明の第6の実施形態に係る広告放送挿入
装置の構成を示すブロック図。
【図13】上記第6の実施形態に係る広告方法挿入装置
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図14】本発明の第7の実施形態に係る広告放送挿入
装置の構成を示すブロック図。
【図15】上記第7の実施形態に係る広告方法挿入装置
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図16】本発明の第8の実施形態に係る広告放送挿入
装置の構成を示すブロック図。
【図17】上記第8の実施形態に係る広告方法挿入装置
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図18】1つのトランスポンダに3チャネルの番組を
多重化して放送する場合のデジタル放送システムの要部
の構成を示すブロック図。
【図19】図18に示したデジタル放送システムにおけ
る各チャネルに対する放送ビットストリーム生成装置の
第1の構成例を示すブロック図。
【図20】図18に示したデジタル放送システムにおけ
る各チャネルに対する放送ビットストリーム生成装置の
第2の構成例を示すブロック図。
【図21】本発明の第9の実施形態に係るチャネル符号
量制御装置に入力される番組情報が表す広告放送のスケ
ジュールを示す図。
【図22】上記第9の実施形態に係るチャネル符号量制
御装置による制御動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【図23】アナログ放送における広告放送挿入装置の従
来の構成を示すブロック図。
【図24】デジタル放送における広告放送挿入装置の従
来の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
110…広告放送用VTR 112,212…広告放送用符号化器 120…本編放送用VTR 122…本編放送用符号化器 132,142…符号量制御部 134,144…符号化部 150…信号切換器 152,152b,152c,152d…広告挿入制御
部 160,210,220,230 …広告放送用サ
ーバ 162…広告放送用符号化器 164…ビットストリーム記憶部 166…記憶制御部 171,180,181,182…バッファ占有量設定
レジスタ 176,186…量子化制御部 184…切換スイッチ 190…放送用符号化器 192…符号量制御部 194…符号化部 201,202…バッファ占有量設定レジスタ 214…静止画記憶部 216…切換スイッチ 224…スタフィングビット生成部 301〜303…放送ビットストリーム生成装置 312…広告放送用符号化器 322…本編放送用符号化器 332,342…符号量制御部 350…チャネル符号量制御装置 352…タイムテーブル記憶部 354…時計 356…符号量制御部 S1 …広告映像信号 S2 …本編映像信号 Sc1 …広告ビットストリーム Sc2 …本編ビットストリーム Sc1s …静止画付き広告ビットストリーム Sc10 …スタフィングビット付き広告ビットストリーム Sca,Scb,Scc,Scd,Sce…デジタル放送用ビット
ストリーム S,Sd…デジタル放送用映像信号 Ss…静止画信号 C1,C2,C…量子化制御信号 Ccm …広告選択制御信号 Ccm1 …広告映像挿入制御信号 Ccm2 …符号量制御切換信号 Csi …静止画付加制御信号 Csb …スタフィングビット付加制御信号 Sch1〜Sch3…放送ビットストリーム Cch1〜Cch3…チャネル符号量制御信号 Dpg …番組情報 Dpr …優先順位情報

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号をフレーム内符号化方式により
    前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号化する第
    1符号化ステップと、 前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレート
    で出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビット
    ストリームを生成する第2符号化ステップと、 前記第1符号化ステップにおける圧縮符号化により得ら
    れる圧縮ビットストリームを広告ビットストリームとし
    て所定の記憶手段に記憶する記憶ステップと、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる出力ステップと、 前記広告ビットストリームと前記番組本編ビットストリ
    ームとを受け取り、受け取った両ビットストリームのう
    ちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択する
    ことにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生
    成する信号切換ステップと、を備える広告放送挿入方
    法。
  2. 【請求項2】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートで出
    力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
    ムを生成する第1符号化ステップと、 前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレート
    で出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビット
    ストリームを生成する第2符号化ステップと、 前記広告ビットストリームを所定の記憶手段に記憶する
    記憶ステップと、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる出力ステップと、 前記出力ステップで出力される前記広告ビットストリー
    ムと前記第2符号化ステップで生成される前記番組本編
    ビットストリームとを受け取り、受け取った両ビットス
    トリームのうちのいずれかを前記広告選択制御信号に応
    じて選択することにより、前記デジタル放送用ビットス
    トリームを生成する信号切換ステップとを備え、 前記第1符号化ステップは、前記デジタル放送用ビット
    ストリームが前記所定のビットレートで出力される場合
    において復号化時に使用されるバッファにおける占有量
    が当該バッファのサイズよりも小さい所定値である第1
    の値以下となるように、前記第1符号化ステップでの圧
    縮符号化による発生符号量を制御する第1符号量制御ス
    テップを含み、 前記第2符号化ステップは、少なくとも前記信号切換ス
    テップで前記広告ビットストリームが選択される直前
    に、前記デジタル放送用ビットストリームが前記所定の
    ビットレートで出力される場合において前記バッファに
    おける占有量が前記バッファのサイズから前記第1の値
    を減じた値である第2の値以下となるように、前記第2
    符号化ステップでの圧縮符号化による発生符号量を制御
    する第2符号量制御ステップを含む、広告放送挿入方
    法。
  3. 【請求項3】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートで出
    力可能に圧縮符号化することにより広告ビットストリー
    ムを生成する第1符号化ステップと、 前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレート
    で出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビット
    ストリームを生成する第2符号化ステップと、 前記番組本編ビットストリームと前記広告ビットストリ
    ームとを受け取り、受け取った両ビットストリームのう
    ちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択する
    ことにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生
    成する信号切換ステップとを備え、 前記第1符号化ステップは、前記デジタル放送用ビット
    ストリームが前記所定のビットレートで出力される場合
    において復号化時に使用されるバッファにおける占有量
    が当該バッファのサイズよりも小さい所定値である第1
    の値以下となるように、前記第1符号化ステップでの圧
    縮符号化による発生符号量を制御する第1符号量制御ス
    テップを含み、 前記第2符号化ステップは、少なくとも前記信号切換ス
    テップで前記広告ビットストリームが選択される直前
    に、前記デジタル放送用ビットストリームが前記所定の
    ビットレートで出力される場合において前記バッファに
    おける占有量が前記バッファのサイズから前記第1の値
    を減じた値である第2の値以下となるように、前記第2
    符号化ステップでの圧縮符号化による発生符号量を制御
    する第2符号量制御ステップを含む、広告放送挿入方
    法。
  4. 【請求項4】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取り、
    受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告選択
    制御信号に応じて選択することにより、前記番組本編放
    送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入された映
    像信号を放送映像信号として生成する信号切換ステップ
    と、 前記広告選択制御信号に基づき、前記放送映像信号に含
    まれる前記前記番組本編放送用および前記広告放送用映
    像信号を圧縮符号化することにより前記デジタル放送用
    ビットストリームを生成する符号化ステップとを備え、 前記符号化ステップは、 前記広告放送用映像信号の圧縮符号化の際には、前記デ
    ジタル放送用ビットストリームが前記所定のビットレー
    トで出力される場合において復号化時に使用されるバッ
    ファにおける占有量が当該バッファのサイズよりも所定
    量だけ小さい第1の値以下となるように、当該圧縮符号
    化による発生符号量を制御し、 前記番組本編放送用映像信号の圧縮符号化の際には、少
    なくとも前記信号切換ステップで前記広告放送用映像信
    号が選択される直前に、前記デジタル放送用ビットスト
    リームが前記所定のビットレートで出力される場合にお
    いて前記バッファにおける占有量が前記バッファのサイ
    ズ以下となるように、当該圧縮符号化による発生符号量
    を制御する符号量制御ステップを含む、広告放送挿入方
    法。
  5. 【請求項5】 前記符号量制御ステップにおいて占有量
    が参照される前記バッファは、MPEG規格に規定のV
    BVバッファであることを特徴とする、請求項2ないし
    4のいずれか1項に記載の広告放送挿入方法。
  6. 【請求項6】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム数の静止
    画の映像信号を付加する付加ステップと、 前記静止画の映像信号が付加された前記広告放送用映像
    信号を前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号化
    することにより広告ビットストリームを生成する第1符
    号化ステップと、 前記広告ビットストリームを所定の記憶手段に記憶する
    記憶ステップと、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる出力ステップと、 前記出力ステップで出力される前記広告ビットストリー
    ムと前記番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリー
    ムとを受け取り、受け取った両ビットストリームのうち
    のいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択するこ
    とにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生成
    する信号切換ステップと、を備える広告放送挿入方法。
  7. 【請求項7】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム数の静止
    画の映像信号を付加する付加ステップと、 前記静止画の映像信号が付加された前記広告放送用映像
    信号と前記番組本編放送用映像信号とを受け取り、受け
    取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告選択制御
    信号に応じて選択することにより、前記静止画の映像信
    号を含む前記広告放送用映像信号が前記番組本編放送用
    映像信号に挿入された映像信号を放送映像信号として生
    成する信号切換ステップと、 前記放送映像信号を前記所定のビットレートで出力可能
    に圧縮符号化することにより前記デジタル放送用ビット
    ストリームを生成する符号化ステップと、を備える広告
    放送挿入方法。
  8. 【請求項8】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
    も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
    符号化する第1符号化ステップと、 前記第1符号化ステップでの圧縮符号化により生成され
    る圧縮ビットストリームの直前に前記所定レート値に相
    当する量の無効情報であるスタフィングビットを付加す
    る付加ステップと、 前記スタフィングビットが付加された前記圧縮ビットス
    トリームを広告ビットストリームとして所定の記憶手段
    に記憶する記憶ステップと、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる出力ステップと、 前記出力ステップで出力される前記広告ビットストリー
    ムと前記番組本編放送用映像信号の圧縮ビットストリー
    ムとを受け取り、受け取った両ビットストリームのうち
    のいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択するこ
    とにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生成
    する信号切換ステップと、を備える広告放送挿入方法。
  9. 【請求項9】 番組本編放送と広告放送の間での切り換
    えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本編
    放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用映
    像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル放
    送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力可
    能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
    も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
    符号化することにより、広告ビットストリームを生成す
    る第1符号化ステップと、 前記広告ビットストリームを所定の記憶手段に記憶する
    記憶ステップと、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる出力ステップと、 前記広告選択制御信号に基づき、前記記憶手段から出力
    された前記広告ビットストリームの直前に前記所定レー
    ト値に相当する量の無効情報であるスタフィングビット
    を付加する付加ステップと、 前記付加ステップで前記スタフィングビットが付加され
    た前記広告ビットストリームと前記番組本編放送用映像
    信号の圧縮ビットストリームとを受け取り、受け取った
    両ビットストリームのうちのいずれかを前記広告選択制
    御信号に応じて選択することにより、前記デジタル放送
    用ビットストリームを生成する信号切換ステップと、を
    備える広告放送挿入方法。
  10. 【請求項10】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記広告放送用映像信号を第1のビットレートで出力可
    能に圧縮符号化することにより広告ビットストリームを
    生成する第1符号化ステップと、 前記番組本編放送用映像信号を第2のビットレートで出
    力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビットスト
    リームを生成する第2符号化ステップと、 前記番組本編ビットストリームと前記広告ビットストリ
    ームとを受け取り、受け取った両ビットストリームのう
    ちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択する
    ことにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生
    成する信号切換ステップと、 前記第1のビットレートが前記第2のビットレートより
    も所定レート値だけ高くなるように、前記第1および第
    2符号化ステップのそれぞれにおける圧縮符号化による
    発生符号量を制御する符号量制御ステップと、を備える
    広告放送挿入方法。
  11. 【請求項11】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入方法であって、 前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取り、
    受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告選択
    制御信号に応じて選択することにより、前記番組本編放
    送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入された映
    像信号を放送映像信号として生成する信号切換ステップ
    と、 前記放送映像信号を圧縮符号化することにより前記デジ
    タル放送用ビットストリームを生成する符号化ステップ
    とを備え、 前記符号化ステップは、前記デジタル放送用ビットスト
    リームにおける圧縮ビットストリームのうち前記広告放
    送用映像信号に相当する圧縮ビットストリームのビット
    レートが前記番組本編放送用映像信号に相当する圧縮ビ
    ットストリームのビットレートよりも所定レート値だけ
    高くなるように、前記符号化ステップでの圧縮符号化に
    よる発生符号量を制御する符号量制御ステップを含む、
    広告放送挿入方法。
  12. 【請求項12】 1つのトランスポンダに含まれるデジ
    タル放送の複数のチャネルへのビットレートの割り当て
    を制御するチャネル符号量制御方法であって、 前記複数のチャネルへのビットレートの割り当てが時刻
    に対応付けて記述されたタイムテーブルを示す情報を外
    部から受け取って所定の記憶手段に記憶するタイムテー
    ブル記憶ステップと、 前記複数のチャネルに前記タイムテーブルに応じてビッ
    トレートが割り当てられるように、前記タイムテーブル
    に基づき、前記複数のチャネルのそれぞれで放送される
    圧縮ビットストリームを生成するための圧縮符号化によ
    る発生符号量を制御する符号量制御ステップとを備え、 前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルのうち広
    告放送されているチャネルに他のチャネルよりも大きな
    ビットレートが割り当てられるように前記ビットレート
    の割り当てが記述されていることを特徴とする、チャネ
    ル符号量制御方法。
  13. 【請求項13】 前記タイムテーブルには、前記複数の
    チャネルについて広告放送を含む各番組のスケジュール
    を示す番組表と各番組に対する優先順位とが、広告放送
    に最も高い優先順位が設定されるように記述されてお
    り、 前記符号量制御ステップでは、前記優先順位が高いほど
    大きなビットレートが割り当てられるように前記発生符
    号量が制御されることを特徴とする、請求項12に記載
    のチャネル符号量制御方法。
  14. 【請求項14】 前記タイムテーブルには、前記複数の
    チャネルのうち広告放送されているチャネルは各時刻に
    おいて高々1つである番組表が記述されていることを特
    徴とする、請求項13に記載のチャネル符号量制御方
    法。
  15. 【請求項15】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記広告放送用映像信号をフレーム内符号化方式により
    前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号化するこ
    とにより得られた圧縮ビットストリームを、前記広告ビ
    ットストリームとして予め記憶している記憶手段と、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段と、を備え
    る広告ビットストリーム出力装置。
  16. 【請求項16】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記広告放送用映像信号を圧縮符号化することにより得
    られる圧縮ビットストリームを、前記広告ビットストリ
    ームとして予め記憶している記憶手段と、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段とを備え、 前記広告ビットストリームは、前記広告ビットストリー
    ムが前記所定のビットレートで出力される場合において
    復号化時に使用されるバッファにおける占有量が当該バ
    ッファのサイズよりも小さい所定値以下となるように発
    生符号量を制御しつつ前記広告放送用映像信号を圧縮符
    号化することにより得られたことを特徴とする、広告ビ
    ットストリーム出力装置。
  17. 【請求項17】 前記広告放送用映像信号を圧縮符号化
    することにより前記広告ビットストリームを生成する符
    号化手段を更に備え、 前記符号化手段は、前記広告ビットストリームが前記所
    定のビットレートで出力される場合において復号化時に
    使用されるバッファにおける占有量が当該バッファのサ
    イズよりも小さい所定値以下となるように、前記符号化
    手段の圧縮符号化による発生符号量を制御する符号量制
    御手段を含むことを特徴とする、請求項16に記載の広
    告ビットストリーム出力装置。
  18. 【請求項18】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートで出
    力可能に圧縮符号化することにより前記広告ビットスト
    リームを生成する符号化手段と、 前記広告ビットストリームが前記所定のビットレートで
    出力される場合において復号化時に使用されるバッファ
    における占有量が当該バッファのサイズよりも小さい所
    定値以下となるように、前記符号化手段の圧縮符号化に
    よる発生符号量を制御する符号量制御手段と、を備える
    広告ビットストリーム出力装置。
  19. 【請求項19】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記広告放送用映像信号の直前に所定フレーム数の静止
    画の映像信号が付加された映像信号を前記所定のビット
    レートで出力可能に圧縮符号化することにより得られる
    圧縮ビットストリームを、前記広告ビットストリームと
    して予め記憶している記憶手段と、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段と、を備え
    る広告ビットストリーム出力装置。
  20. 【請求項20】 前記広告放送用映像信号の直前に前記
    静止画の映像信号を付加する付加手段と、 前記静止画の映像信号が付加された前記広告放送用映像
    信号を前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号化
    することにより前記広告ビットストリームを生成する符
    号化手段と、を更に備えることを特徴とする、請求項1
    9に記載の広告ビットストリーム出力装置。
  21. 【請求項21】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記広告放送用映像信号を前記所定のビットレートより
    も所定レート値だけ低いビットレートで出力可能に圧縮
    符号化することにより得られる圧縮ビットストリームの
    直前に前記所定レート値に相当する量の無効情報である
    スタフィングビットが付加された圧縮ビットストリーム
    を、広告ビットストリームとして予め記憶している記憶
    手段と、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段と、を備え
    る広告ビットストリーム出力装置。
  22. 【請求項22】 前記広告放送用映像信号を前記所定の
    ビットレートよりも所定レート値だけ低いビットレート
    で出力可能に圧縮符号化する符号化手段と、 前記符号化手段の圧縮符号化により生成される圧縮ビッ
    トストリームの直前に前記スタフィングビットを付加す
    ることにより、前記広告ビットストリームを生成する付
    加手段と、を更に備えることを特徴とする、請求項21
    に記載の広告ビットストリーム出力装置。
  23. 【請求項23】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを所定のビットレートで出力可
    能に生成するために使用され、前記広告放送用映像信号
    の圧縮ビットストリームである広告ビットストリームを
    出力する広告ビットストリーム出力装置であって、 前記所定のビットレートよりも所定レート値だけ低いビ
    ットレートで出力可能に圧縮符号化することにより得ら
    れる圧縮ビットストリームを予め記憶している記憶手段
    と、 前記記憶手段に記憶されている前記圧縮ビットストリー
    ムを前記広告選択制御信号に応じて前記記憶手段に出力
    させる記憶制御手段と、 前記広告選択制御信号に基づき、前記記憶手段から出力
    された前記圧縮ビットストリームの直前に前記所定レー
    ト値に相当する量の無効情報であるスタフィングビット
    を付加することにより、前記広告ビットストリームを生
    成する無効情報付加手段と、を備える広告ビットストリ
    ーム出力装置。
  24. 【請求項24】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入装置であって、 前記番組本編放送用映像信号を前記所定のビットレート
    で出力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビット
    ストリームを生成する符号化手段と、 前記広告放送用映像信号を圧縮符号化することにより得
    られる圧縮ビットストリームを広告ビットストリームと
    して予め記憶している記憶手段と、 前記広告選択制御信号に応じて前記広告ビットストリー
    ムを前記記憶手段に出力させる記憶制御手段と、 前記符号化手段により生成された前記番組本編ビットス
    トリームと前記記憶手段から出力された前記広告ビット
    ストリームとを受け取り、受け取った両ビットストリー
    ムのうちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選
    択することにより、前記デジタル放送用ビットストリー
    ムを生成する信号切換手段とを備え、 前記広告ビットストリームは、前記広告ビットストリー
    ムが前記所定のビットレートで出力される場合において
    復号化時に使用されるバッファにおける占有量が当該バ
    ッファのサイズよりも小さい所定値である第1の値以下
    となるように発生符号量を制御しつつ圧縮符号化されて
    おり、 前記符号化手段は、前記広告選択制御信号に基づき、少
    なくとも前記信号切換手段により前記広告ビットストリ
    ームが選択される直前には、前記番組本編ビットストリ
    ームが前記所定のビットレートで出力される場合におい
    て前記バッファにおける占有量が前記バッファのサイズ
    から前記第1の値を減じた値である第2の値以下となる
    ように、前記符号化手段の圧縮符号化による発生符号量
    を制御する符号量制御手段を含む、広告放送挿入装置。
  25. 【請求項25】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入装置であって、 前記広告放送用映像信号の直前に前記静止画の映像信号
    を付加する付加手段と、 前記静止画の映像信号が付加された前記広告放送用映像
    信号を前記所定のビットレートで出力可能に圧縮符号化
    することにより、前記デジタル放送用ビットストリーム
    を構成する前記広告放送用映像信号の圧縮ビットストリ
    ームを生成する符号化手段と、を備える広告放送挿入装
    置。
  26. 【請求項26】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入装置であって、 前記広告放送用映像信号を第1のビットレートで出力可
    能に圧縮符号化することにより広告ビットストリームを
    生成する第1符号化手段と、 前記番組本編放送用映像信号を第2のビットレートで出
    力可能に圧縮符号化することにより番組本編ビットスト
    リームを生成する第2符号化手段と、 前記番組本編ビットストリームと前記広告ビットストリ
    ームとを受け取り、受け取った両ビットストリームのう
    ちのいずれかを前記広告選択制御信号に応じて選択する
    ことにより、前記デジタル放送用ビットストリームを生
    成する信号切換手段と、 前記第1のビットレートが前記第2のビットレートより
    も所定レート値だけ高くなるように、前記第1および第
    2符号化手段のそれぞれによる圧縮符号化によって発生
    する符号量を制御する符号量制御手段と、を備える広告
    放送挿入装置。
  27. 【請求項27】 番組本編放送と広告放送の間での切り
    換えタイミングを示す広告選択制御信号に応じて番組本
    編放送用映像信号の圧縮ビットストリームに広告放送用
    映像信号の圧縮ビットストリームが挿入されたデジタル
    放送用ビットストリームを、所定のビットレートで出力
    可能に生成する広告放送挿入装置であって、 前記番組本編用および広告放送用映像信号を受け取り、
    受け取った両映像信号のうちのいずれかを前記広告選択
    制御信号に応じて選択することにより、前記番組本編放
    送用映像信号に前記広告放送用映像信号が挿入された映
    像信号を放送映像信号として生成する信号切換手段と、 前記放送映像信号を圧縮符号化することにより前記デジ
    タル放送用ビットストリームを生成する符号化手段とを
    備え、 前記符号化手段は、前記デジタル放送用ビットストリー
    ムにおける圧縮ビットストリームのうち前記広告放送用
    映像信号に相当する圧縮ビットストリームのビットレー
    トが前記番組本編放送用映像信号に相当する圧縮ビット
    ストリームのビットレートよりも所定レート値だけ高く
    なるように、前記符号化手段による圧縮符号化によって
    発生する符号量を制御する符号量制御手段を含む、広告
    放送挿入装置。
  28. 【請求項28】 1つのトランスポンダに含まれるデジ
    タル放送の複数のチャネルへのビットレートの割り当て
    を制御するチャネル符号量制御装置であって、 前記複数のチャネルへのビットレートの割り当てが時刻
    に対応付けて記述されたタイムテーブルを記憶している
    タイムテーブル記憶手段と、 前記タイムテーブルに応じて前記複数のチャネルにビッ
    トレートが割り当てられるように、前記タイムテーブル
    に基づき、前記複数のチャネルのそれぞれで放送される
    圧縮ビットストリームを生成するための圧縮符号化によ
    る発生符号量を制御する符号量制御手段と、を備え、 前記タイムテーブルには、前記複数のチャネルのうち広
    告放送されているチャネルに他のチャネルよりも大きな
    ビットレートが割り当てられるように前記ビットレート
    の割り当てが記述されていることを特徴とする、チャネ
    ル符号量制御装置。
  29. 【請求項29】 前記タイムテーブルには、前記複数の
    チャネルについて広告放送のスケジュールを含む番組表
    と各番組に対する優先順位とが、広告放送に最も高い優
    先順位が設定されるように記述されており、 前記符号量制御手段は、前記優先順位が高いほど大きな
    ビットレートが割り当てられるように前記発生符号量を
    制御することを特徴とする、請求項28に記載のチャネ
    ル符号量制御装置。
  30. 【請求項30】 前記タイムテーブルには、前記複数の
    チャネルのうち広告放送されているチャネルは各時刻に
    おいて高々1つである番組表が記述されていることを特
    徴とする請求項29に記載のチャネル符号量制御装置。
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