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JP2001127521A - ヘリカルアンテナ - Google Patents

ヘリカルアンテナ

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Publication number
JP2001127521A
JP2001127521A JP30877199A JP30877199A JP2001127521A JP 2001127521 A JP2001127521 A JP 2001127521A JP 30877199 A JP30877199 A JP 30877199A JP 30877199 A JP30877199 A JP 30877199A JP 2001127521 A JP2001127521 A JP 2001127521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helical
antenna
bobbin
mounting bracket
groove
Prior art date
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Granted
Application number
JP30877199A
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English (en)
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JP3415519B2 (ja
Inventor
Masataka Shimabara
正隆 嶋原
Yoshitaka Izumi
由隆 泉
Takeshi Nakaya
岳 仲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP30877199A priority Critical patent/JP3415519B2/ja
Priority to US09/697,141 priority patent/US6346926B1/en
Publication of JP2001127521A publication Critical patent/JP2001127521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415519B2 publication Critical patent/JP3415519B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/362Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith for broadside radiating helical antennas

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリカルエレメントと取付金具とを安定した
位置で接触させる。 【解決手段】 ボビン31の周側面にヘリカル状突起部
35を形成して、その間に形成されたヘリカル状の溝部
36にヘリカルエレメントがねじ込まれている。ボビン
31の下端には、上端に第2鍔部15eが形成されてい
ると共に周側面の中途に第1鍔部15bが形成されてい
る取付金具が螺着されている。ヘリカル状の溝部36g
の深さが始端部であるヘリカル状突起部35gに向かっ
て次第に浅く形成されるが、ボビン31の下部に形成さ
れたヘリカル状突起部35h,35gの高さが高く形成
されており、ヘリカルエレメント22f,22gの位置
が安定化する。これにより、ヘリカルエレメント22の
共振点がずれることを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯用の無線機器
に搭載して好適なヘリカルアンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、セルラーシステムや簡易型携帯電
話システム(PHS)における携帯電話機が普及してい
るが、この携帯電話機においては通話や情報を送受信す
るためにアンテナが備えられている。このアンテナは、
一般にホイップアンテナが用いられているが、待ち受け
時には携帯に便利なように、ホイップアンテナを携帯電
話機の筐体に収納できる伸縮自在なホイップエレメント
から構成されている。しかしながら、ホイップエレメン
トを筺体内に収納した時には携帯電話機は送信および受
信がほぼ不可能になることから、ホイップエレメントを
筐体に収納したときにも、筐体外に位置する小型のアン
テナエレメントを設けるようにしている。これにより、
ホイップエレメントを筐体に収納した時には、この小型
のアンテナエレメントを使用して送受信することができ
るようになる。
【0003】ヘリカルアンテナは、アンテナ実効長に比
べてアンテナの物理的な長さを短くできる特徴を有して
いることから、上記小型のアンテナエレメントとしてヘ
リカルアンテナが用いられている。このヘリカルアンテ
ナを携帯電話機の筐体や、伸縮自在とされたホイップエ
レメントの先端に設けることが従来から知られている。
このような従来のヘリカルアンテナの構成を図10に示
す。ただし、図10に示すヘリカルアンテナ100は携
帯電話機等の無線機筐体に取り付けられる形式のヘリカ
ルアンテナ100とされ、その外面を覆うカバーは省略
して示している。図10(a)はヘリカルアンテナ10
0の正面図であり、図10(b)はその断面図である。
これらの図に示すように樹脂成形により形成された絶縁
性のボビン101には、その軸に沿って上端から下端ま
で貫通している貫通孔101aが形成されている。この
貫通孔101aはホイップアンテナを摺動可能に挿通す
るための貫通孔101aとされている。
【0004】さらに、ボビン101の周側面には一条の
ヘリカル状突起部105が形成されている。ヘリカル状
突起部105は一条であるが、説明のために図10にお
いてはヘリカル状突起部に符号105aないし符号10
5gを付して示している。なお、符号105gを付した
ヘリカル状突起部がヘリカル状突起部105の始端部と
されている。このヘリカル状突起部105a〜105g
により、その間にヘリカル状の溝部が形成され、このヘ
リカル状の溝部内にヘリカルエレメント122が配置さ
れている。ヘリカルエレメント122は、リン青銅等の
線材により予めヘリカル状に形成されており、ボビン1
01の上端からヘリカルエレメント122をヘリカル状
の溝部内にねじ込むことにより図10に示す状態とされ
ている。
【0005】ボビン101の下端にはネジ部が形成され
ており、このボビン101のネジ部が取付金具115の
上端の内周面に形成されたネジ部に螺着されている。こ
れにより、ボビン101の下端に取付金具115が固着
される。ボビン101にねじ込まれているヘリカルエレ
メント122の下部は取付金具115の上部に形成され
ている上部円筒状部115dの周囲にも巻回されるよう
になり、ヘリカルエレメント122はこの上部円筒状部
115dに電気的に接触するようにされている。また、
取付金具115にも、貫通孔101aに連通する貫通孔
115aが形成されている。取付金具115の周側面の
中途には鍔部115bが形成されており、周側面の下部
にはネジ部115cが形成されている。この鍔部115
bの下面が無線機筐体に当接するまでネジ部115cが
無線機筐体に螺着されることにより、ヘリカルアンテナ
100が無線機筐体に取り付けられるようになる。これ
により、無線機筐体内に設けられている送受信部とヘリ
カルエレメント122とが取付金具115を介して接続
されるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図1
0に示すような構成のヘリカルアンテナ100は、ヘリ
カルアンテナ100の外径が数mmと小型とされている
ため、ヘリカルエレメント122の線径は約0.6mm
前後とされている。このヘリカル状に形成されたヘリカ
ルエレメント122をボビン101の上端からねじ込む
と、始端部とされたヘリカル状突起部105gを越えて
上部円筒状部115dに巻回されるようになる。このと
きに、ヘリカルエレメント122の内周面が上部円筒状
部115dに接触するようになる。ところが、上記した
ようにヘリカルエレメント122の線径が細いことと、
手動でねじ込まれるため、ねじ込み力の多少の違いによ
りヘリカルエレメント122における上部円筒状部11
5dに接触するヘリカルエレメント122の位置が上下
に動いてしまうようになる。このように、上部円筒状部
115dに接触するヘリカルエレメント122の位置が
上下に動いてしまうと、ヘリカルエレメント122の有
効巻数が変化することになり、ヘリカルアンテナ100
の共振周波数が移動してしまうという問題が生じる。
【0007】このことを図11を参照しながら説明する
と、図11(a)に示すように上部円筒状部115dに
接触するヘリカルエレメントを符号122gを付して示
したときに、ヘリカルエレメント122gと上部円筒状
部115dとは図示するように右側に位置する接触点1
23において接触するようになる。また、図11(b)
に示すようにヘリカルエレメント122gの位置が若干
上に変動してしまうと、ヘリカルエレメント122gと
上部円筒状部115dとは図示するようにほぼ中央に位
置する接触点123において接触するようになる。さら
に、図11(c)に示すようにヘリカルエレメント12
2gの位置がさらに上に変動してしまうと、ヘリカルエ
レメント122gと上部円筒状部115dとは図示する
ように左側に位置する接触点123において接触するよ
うになる。このように接触点123が移動することによ
り、ヘリカルアンテナ100を、例えば900MHz帯
に使用した際には、図11(b)に示すように移動した
時に約20MHz共振点がずれ、図11(c)に示すよ
うに移動した時に約40MHz共振点がずれてしまうと
いう問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、ヘリカルエレメントと
取付金具とが安定した位置で接触するようにしたヘリカ
ルアンテナを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のヘリカルアンテナは、周側面にヘリカル状
突起部が形成されることにより、該ヘリカル状突起部間
にヘリカル状の溝部が形成されているボビンと、先端に
第2鍔部が形成されていると共に周側面の中途に第1鍔
部が形成されている前記ボビンの下端に固着された取付
金具と、下面が前記第1鍔部に接するように前記ヘリカ
ル状の溝部内にねじ込まれているヘリカルエレメントを
少なくとも備え、前記ボビンの下端部に形成された前記
ヘリカル状突起部における始端部の外径と、該始端部に
連なる前記第2鍔部の外径とが略等しくされていると共
に、前記ヘリカル状の溝部の深さが前記ヘリカル状突起
部における始端部に向かって次第に浅く形成されてお
り、該始端部を乗り越えた前記ヘリカルエレメントの内
周面が該第2鍔部の側面に接触するようにしている。
【0010】また、上記本発明のヘリカルアンテナにお
いて、前記次第に浅く形成されている前記ヘリカル状の
溝部の両側に位置する前記ヘリカル状突起部の高さを、
高く形成するようにしてもよい。さらに、上記本発明の
ヘリカルアンテナにおいて、前記ヘリカル状の溝部が前
記ボビンの上部において途切れて突き当て部が形成され
ており、該突き当て部に前記ヘリカルエレメントの上端
面が当接されていてもよい。さらにまた、上記本発明の
ヘリカルアンテナにおいて、前記ボビンおよび前記取付
金具の軸に沿って貫通孔が形成されており、ホイップア
ンテナ部と、該ホイップアンテナ部の上端に一体に設け
られた絶縁性のジョイント部とが前記貫通孔内に摺動可
能に配置されていてもよい。
【0011】このような本発明によれば、ボビンの下端
部に形成されたヘリカル状突起部における始端部の外径
と、該始端部に連なる取付金具の第2鍔部の外径とが略
等しくされていると共に、ヘリカル状の溝部の深さが該
始端部に向かって次第に浅くされているので、ヘリカル
エレメントは始端部を容易に乗り越えて第2鍔部の側面
に位置するようになる。そして、この第2鍔部の外径と
始端部の外径とがほぼ等しくされて段差がないようにさ
れていることから、ヘリカルエレメントが上下に移動し
にくくなり、ヘリカルエレメントは安定した位置で取付
金具の第2鍔部の側面に接触するようになる。このた
め、共振点のバラツキを防止することができるようにな
る。
【0012】また、浅くされているヘリカル状の溝部を
形成している始端部を含むヘリカル状突起部の高さを高
く形成すると、そのヘリカル状の溝部の深さが深くなっ
て、当該溝内のヘリカルエレメントの位置が安定化する
ことから、ボビンと取付金具との境界部分に位置するヘ
リカルエレメントの位置が安定化されるようになり、よ
りヘリカルエレメントは安定した位置で取付金具に接触
するようになる。さらに、ボビンの上部においてヘリカ
ル状の溝部が途切れるように形成すると、ヘリカル状の
溝部が途切れた突き当て部にヘリカルエレメントの上端
面が当接するまでヘリカルエレメントをボビンの下から
ねじ込んだ状態において、ボビンを取付金具に螺着する
ことができるようになる。すると、螺着した際に、ヘリ
カルエレメントの上端面が突き当て部に当接されて固定
されているため、よりヘリカルエレメントは安定した位
置で取付金具に接触するようになり、よりヘリカルアン
テナの共振点のバラツキを防止することができるように
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にかかるヘリカルアンテナ
をヘリカルアンテナ部として無線機筐体に取り付けた一
例の構成を図1に示す。この無線機筐体は、例えば携帯
電話機の筐体とされる。図1に示すアンテナ1は、ホイ
ップアンテナ部10と本発明にかかるヘリカルアンテナ
部11からなり、ホイップアンテナ部10はヘリカルア
ンテナ部11内を貫通して無線機筐体2に対して伸縮自
在とされている。図1(a)はホイップアンテナ部10
を無線機筐体2に対して伸張した状態を示しており、図
1(b)はホイップアンテナ部10を無線機筐体2に対
して収納した状態を示している。ホイップアンテナ部1
0は、その先端に絶縁性の細長いジョイント部12が一
体に形成されており、ジョイント部12の先端にはホイ
ップアンテナ部10を伸縮する際に保持されるアンテナ
トップ13が形成されている。
【0014】図1(a)に示すようにホイップアンテナ
部10が伸張された状態においては、ヘリカルアンテナ
部11内にホイップアンテナ部10が位置することか
ら、ヘリカルアンテナ部11はアンテナとして動作せ
ず、ホイップアンテナ部10がアンテナとして動作する
ようになる。また、図1(b)に示すようにホイップア
ンテナ部10が収納された状態では、ヘリカルアンテナ
部11の上端にアンテナトップ13が当接するようにな
ると共に、ヘリカルアンテナ部11内に絶縁性のジョイ
ント部12が位置するようになる。このため、ヘリカル
アンテナ部11がアンテナとして動作するようになる。
またホイップアンテナ部10は、給電部との接続が絶た
れるのでアンテナとして動作しないようになる。これに
より、ホイップアンテナ部10を伸張した際にはホイッ
プアンテナ部10を用いて送受信することができ、ホイ
ップアンテナ部10を収納した際には、ヘリカルアンテ
ナ部11を用いて送受信することができるようになる。
【0015】このようなアンテナ1の詳細な構成を図2
に示す。ただし、図2(a)はアンテナ1の全体の構成
であり、図2(b)は本発明にかかるヘリカルアンテナ
であるヘリカルアンテナ部11の構成の一例を断面図で
示している。図2(a)はホイップアンテナ部10を収
納した状態を示しており、ホイップアンテナ部10の下
端には導電性のストッパー部14が嵌着されている。こ
のストッパー部14は、ホイップアンテナ部10が伸張
された際に、取付金具15に下から嵌入されてホイップ
アンテナ部10を電気的に取付金具15に接続してい
る。ホイップアンテナ部10を収納した状態において
は、ジョイント部12がヘリカルアンテナ部11内に嵌
挿され、ヘリカルアンテナ部11はホイップアンテナ部
10の影響を受けないようになる。この際に、ヘリカル
アンテナ部11内に内蔵された取付金具15に接続され
ているヘリカルエレメント22が取付金具15を介して
無線機筐体2に内蔵された送受信部に接続され、送受信
部はヘリカルエレメント22を介して送受信可能とな
る。
【0016】ヘリカルアンテナ部11は図2(b)に示
すように、樹脂成形されたボビン21と、ボビン21に
巻回されているヘリカルエレメント22と、ボビン21
の下端に固着された導電性の取付金具15と、上面およ
び外周面に成形されたカバー23から構成されている。
ボビン21および取付金具15のほぼ中央部にはその軸
に沿って貫通孔が形成されており、図示する収納状態で
はこの貫通孔内にジョイント部12が挿通されている。
ボビン21に巻回されているヘリカルエレメント22は
ボビン21を越えて取付金具15の上部まで巻回されて
おり、その下端は取付金具15に形成された第1鍔部1
5bの上面に当接している。第1鍔部15bは、取付金
具15の中途に形成されており、その下部にはネジ部1
5cが形成されている。このネジ部15cを無線機筐体
2に螺着することによりアンテナ1を無線機筐体2に取
り付けることができ、この際に第1鍔部15bの下面が
無線機筐体2に当接するようになる。さらに、取付金具
15と送受信部との接続も行われる。
【0017】図2(b)に示す本発明にかかるヘリカル
アンテナ部11の構成のみを斜視図で図3に示す。ただ
し、図3ではカバー23を除去した構成を示している。
図3に示すようにボビン21のほぼ中央部にはその軸に
沿って貫通孔21aが形成されており、ボビン21の周
側面にはヘリカルエレメント22が巻回されている。こ
のヘリカルエレメント22の下端は取付金具15に形成
された第1鍔部15bの上面に当接するようにされてお
り、ヘリカルエレメント22は、ボビン21と取付金具
15との境界部分において取付金具15に接触して電気
的に接続されるようになされている。取付金具15にお
いて第1鍔部15bの下にはアンテナ1を固着するため
のネジ部15cが形成されている。
【0018】次に、本発明にかかるヘリカルアンテナの
第1の実施の形態の構成を図4に示す。ただし、図4
(a)は本発明の第1の実施の形態のヘリカルアンテナ
の平面図であり、同図(b)はその断面図である。これ
らの図に示すように樹脂成形により形成された絶縁性の
ボビン21には、その軸に沿って上端から下端まで貫通
している貫通孔21aが形成されている。この貫通孔2
1aはホイップアンテナ部を伸縮自在に挿通するための
貫通孔21aとされている。さらに、ボビン21の周側
面には一条のヘリカル状突起部25が形成されている。
ヘリカル状突起部25は一条であるが、説明のために図
4においてはヘリカル状突起部に符号25aないし符号
25gを付して示している。なお、符号25gを付した
ヘリカル状突起部25gがヘリカル状突起部25の始端
部とされている。
【0019】このヘリカル状突起部25a〜25gによ
り、その間にヘリカル状の溝部26が形成され、このヘ
リカル状の溝部26内にヘリカルエレメント22が配置
されている。ヘリカルエレメント22は、リン青銅等の
線材により予めヘリカル状に形成されており、ボビン2
1の上端からヘリカルエレメント22をヘリカル状の溝
部26内にねじ込むことにより図4に示す状態とされて
いる。ボビン21の下端にはネジ部が形成されており、
このボビン21のネジ部が取付金具15に形成された貫
通孔15aの上端の内周面に形成されたネジ部に螺着さ
れている。これにより、ボビン21の下端に取付金具1
5が固着される。ボビン21にねじ込まれているヘリカ
ルエレメント22の下部は取付金具15の上部に形成さ
れている上部円筒状部15dの周囲にも巻回されるよう
になり、ヘリカルエレメント22はこの上部円筒状部1
5dの先端に形成されている第2鍔部15eに電気的に
接触するようにされている。また、取付金具15に形成
されている貫通孔15aは、貫通孔21aに連通してい
る。
【0020】取付金具15の周側面の中途には第1鍔部
15bが形成されており、周側面の下部にはネジ部15
cが形成されている。この第1鍔部15bの下面が無線
機筐体に当接するまでネジ部15cが無線機筐体に螺着
されることにより、ヘリカルアンテナが無線機筐体に取
り付けられるようになる。これにより、無線機筐体内に
設けられている送受信部とヘリカルエレメント22とが
取付金具15を介して接続されるようになる。
【0021】図4に示す第1の実施の形態のヘリカルア
ンテナにおいては、ボビン21の下端の外径と、取付金
具15の先端に形成された第2鍔部15eの外径とがほ
ぼ等しくされている。さらに、ヘリカル状突起部25f
とヘリカル状突起部25gとの間に形成されているヘリ
カル状の溝部26gの深さは、図4(b)に示されてい
るように他のヘリカル状の溝部26より浅く形成されて
いる。すなわち、始端部であるヘリカル状突起部25g
の高さに向かってヘリカル状の溝部26の底面は次第に
高く形成されている。これにより、ヘリカル状の溝部2
6にねじ込まれたヘリカルエレメント22はスムースに
ヘリカル状突起部25gを乗り越えて取付金具15の上
部円筒状部15dに巻回されるようになる。この場合、
上記したようにボビン21と取付金具15との境界には
段差がほとんどないので、ヘリカルエレメント22をヘ
リカル状の溝部26内にねじ込んだ際に第2鍔部15e
の近傍に位置するヘリカルエレメント22gの位置が安
定し、上下に変動しにくくなる。このため、安定した位
置でヘリカルエレメント22gの内周面と、取付金具1
5の第2鍔部15eの周側面とが接触するようになる。
従って、ヘリカルエレメント22の有効巻数が安定化
し、その共振周波数がずれることを防止することができ
る。なお、ヘリカルエレメント22は上記したようにリ
ン青銅等の線材により形成されているので、その弾性力
により第2鍔部15eに弾性接触するようになる。
【0022】ところで、図4に示す本発明の第1の実施
の形態のヘリカルアンテナでは、ヘリカル状突起部25
の始端部であるヘリカル状突起部25gに向かってヘリ
カル状の溝部26の底面は次第に高く形成されているた
め、この浅く形成された溝部26g内に位置するヘリカ
ルエレメント22の位置がずれるおそれがある。そこ
で、始端部とされているヘリカル状突起部25gに向か
ってヘリカル状の溝部26の底面が次第に高く形成され
ていても、溝部26内からヘリカルエレメント22がず
れないようにした本発明の第2の実施の形態のヘリカル
アンテナの構成を図5に示す。ただし、図5(a)は本
発明の第2の実施の形態のヘリカルアンテナの平面図で
あり、同図(b)はその断面図である。
【0023】本発明の第2の実施の形態のヘリカルアン
テナは、第1の実施の形態のヘリカルアンテナにおける
ボビンの周側面に形成されたヘリカル状突起部の構成を
除いて同様の構成とされているので、当該構成について
主に説明するものとする。図5(a)(b)に示すよう
に樹脂成形により形成された絶縁性のボビン31の周側
面には一条のヘリカル状突起部35が形成されている。
ヘリカル状突起部35は一条であるが、説明のために図
5においてはヘリカル状突起部に符号35aないし符号
35gを付して示している。なお、符号35gを付した
ヘリカル状突起部35gがヘリカル状突起部35の始端
部とされている。
【0024】このヘリカル状突起部35a〜35gによ
り、その間にヘリカル状の溝部36が形成され、ヘリカ
ル状突起部35fとヘリカル状突起部35gとの間に形
成されたヘリカル状の溝部36に符号36gが付されて
示され、ヘリカル状突起部35gの下側に形成されたヘ
リカル状の溝部に符号36hが付されて示されている。
このヘリカル状の溝部36内にヘリカルエレメント22
が配置されている。ヘリカルエレメント22は、リン青
銅等の線材により予めヘリカル状に形成されており、ボ
ビン31の上端からヘリカルエレメント22をヘリカル
状の溝部36内にねじ込むことにより図5に示す状態と
されている。ボビン31にねじ込まれているヘリカルエ
レメント22の下部は取付金具15の上部に形成されて
いる上部円筒状部15dの周囲にも巻回されるようにな
り、ヘリカルエレメント22はこの上部円筒状部15d
の先端に形成されている第2鍔部15eに電気的に接触
するようにされている。
【0025】図5に示す第2の実施の形態のヘリカルア
ンテナにおいては、第1の実施の形態のヘリカルアンテ
ナと同様に、始端部であるヘリカル状突起部35gの高
さに向かってヘリカル状の溝部36の底面が次第に高く
なるよう形成されている。すなわち、ヘリカル状の溝部
36gの底面の位置は他のヘリカル状の溝部36の底面
の位置より高い位置に形成されている。第2の実施の形
態のヘリカルアンテナにおいて特徴的な構成は、このヘ
リカル状の溝部36gを形成しているヘリカル状突起部
35fとヘリカル状突起部35gの高さが、図示するよ
うに他のヘリカル状突起部35より高く形成されている
ことである。この構成により、ヘリカル状突起部35g
からヘリカル状の溝部36gの底面までの深さが深くな
り、確実にヘリカルエレメント22fがヘリカル状の溝
部36g内に収納されるようになる。これにより、ヘリ
カルエレメント22をヘリカル状の溝部36内にねじ込
んだ際にヘリカルエレメント22の位置が安定化され、
ヘリカルエレメント22の有効巻数が安定化するように
なる。
【0026】さらに、図5に示す第2の実施の形態のヘ
リカルアンテナにおいては、ヘリカル状突起部35gの
下側に形成されたヘリカル状の溝部36hにより、ボビ
ン31の下端の外径と、取付金具15の先端に形成され
た第2鍔部15eの外径とがほぼ等しくされている。さ
らに、ヘリカル状突起部35fとヘリカル状突起部35
gとの間に形成されているヘリカル状の溝部36gの底
面は、図5(b)に示されているように高く形成されて
いる。すなわち、始端部であるヘリカル状突起部35g
の高さに向かってヘリカル状の溝部36の底面は次第に
高く形成されている。これにより、ヘリカル状の溝部3
6にねじ込まれたヘリカルエレメント22fはスムース
にヘリカル状突起部35gを乗り越えて取付金具15の
上部円筒状部15dに巻回されるようになる。
【0027】この場合、上記したようにボビン21と取
付金具15との境界には段差がほとんどないので、ヘリ
カルエレメント22をヘリカル状の溝部36内にねじ込
んだ際に第2鍔部15eの近傍に位置するヘリカルエレ
メント22gの位置が安定し、上下に変動しにくくな
る。このため、安定した位置でヘリカルエレメント22
gの内周面と、取付金具15の第2鍔部15eの周側面
とが接触するようになる。従って、ヘリカルエレメント
22の有効巻数が安定化し、その共振周波数がずれるこ
とを防止することができる。なお、ヘリカルエレメント
22は上記したようにリン青銅等の線材により形成され
ているので、その弾性力により第2鍔部15eに弾性接
触するようになる。
【0028】次に、図5に示す本発明の第2の実施の形
態のヘリカルアンテナにおいて、ヘリカルエレメント2
2を、取付金具15を下端に螺着したボビン31にねじ
込む態様を図6に示す。図6に示すように、ヘリカルエ
レメント22はリン青銅等の線材により予めヘリカル状
に形成されている。このヘリカルエレメント22をボビ
ン31の上端から手動でヘリカル状の溝部36内にねじ
込んでいく。ヘリカルエレメント22の下部は、ヘリカ
ル状の溝部36gを通過して、さらに始端部であるヘリ
カル状突起部35gを乗り越えて、取付金具15の上部
円筒状部15dに巻回されるようになる。そして、ヘリ
カルエレメント22の下端面が取付金具15の第1鍔部
15bの上面に圧接されることにより、ヘリカルエレメ
ント22のねじ込みは終了する。この際に、上記したよ
うに第2鍔部15eの近傍に位置するヘリカルエレメン
ト22の位置が安定し、そのヘリカルエレメント22の
位置は上下に変動しにくくなる。従って、ヘリカルエレ
メント22の有効巻数が安定化し、その共振周波数がず
れることを防止することができるようになる。
【0029】ところで、図5に示す本発明の第2の実施
の形態のヘリカルアンテナでは、ヘリカルエレメント2
2はヘリカル状の溝部36に対して位置決めされていな
いため、ヘリカルエレメント22の巻始め端がヘリカル
状の溝部36内において変動するおそれがある。そこ
で、ヘリカルエレメント22の巻始め端がヘリカル状の
溝部36内において変動しないようにした本発明の第3
の実施の形態のヘリカルアンテナの構成を図7に示す。
ただし、図7(a)は本発明の第3の実施の形態のヘリ
カルアンテナの平面図であり、同図(b)はその断面図
である。
【0030】本発明の第3の実施の形態のヘリカルアン
テナは、第2の実施の形態のヘリカルアンテナにおける
ボビンの周側面に形成されたヘリカル状突起部の構成を
除いて同様の構成とされているので、当該構成について
主に説明するものとする。図6(a)(b)に示すよう
に樹脂成形により形成された絶縁性のボビン40の周側
面には一条のヘリカル状突起部41が形成されている。
ヘリカル状突起部41は一条であるが、説明のために図
7においてはヘリカル状突起部に符号41cないし符号
41gを付して示している。なお、符号41gを付した
ヘリカル状突起部41gがヘリカル状突起部41の始端
部とされている。また、ボビン40の上部41aにはヘ
リカル状突起部41は形成されておらず、ヘリカル状突
起部41が途切れた終端面が41bとして示されてい
る。
【0031】このヘリカル状突起部41c〜41gによ
り、その間にヘリカル状の溝部42が形成されている。
このヘリカル状の溝部42内にヘリカルエレメント22
が配置されている。ヘリカルエレメント22は、リン青
銅等の線材により予めヘリカル状に形成されており、取
付金具15が螺着される前にボビン40の下端からヘリ
カルエレメント22をヘリカル状の溝部42内にねじ込
むようにされている。次いで、ヘリカルエレメント22
がねじ込まれたボビン40が取付金具15に螺着される
ことにより図7に示す状態とされている。ボビン40が
取付金具15に螺着される際に、ヘリカルエレメント2
2の下部は取付金具15の上部に形成されている上部円
筒状部15dの周囲にも巻回されるようになり、ヘリカ
ルエレメント22はこの上部円筒状部15dの先端に形
成されている第2鍔部15eに電気的に接触するように
されている。
【0032】図7に示す第3の実施の形態のヘリカルア
ンテナにおいて特徴的な構成は、ボビン40の上部41
aにヘリカル状突起部41が形成されておらず、ヘリカ
ル状突起部41の終端面41bが形成されていることで
ある。すると、ヘリカルエレメント22をボビン40の
下端からねじ込むと、ヘリカルエレメント22の巻始め
端22aが終端面41bに当接した時にねじ込みが終了
する。これにより、ヘリカルエレメント22をヘリカル
状の溝部42に対して位置決めすることができるように
なる。すなわち、ヘリカルエレメント22の巻始め端2
2aがヘリカル状の溝部42内において変動しないよう
になり、ヘリカルエレメント22の有効巻数を安定化す
ることができる。
【0033】さらに、図7に示す第3の実施の形態のヘ
リカルアンテナにおいては、第2の実施の形態のヘリカ
ルアンテナと同様にボビン40と取付金具15との境界
には段差がほとんどなく、ボビン40を取付金具15に
螺着した際に第2鍔部15eの近傍に位置するヘリカル
エレメント22gの位置が安定し、上下に変動しにくく
なる。このため、安定した位置でヘリカルエレメント2
2gの内周面と、取付金具15の第2鍔部15eの周側
面とが接触するようになる。従って、ヘリカルエレメン
ト22の有効巻数がより安定化し、その共振周波数がず
れることを防止することができる。なお、ヘリカルエレ
メント22は上記したようにリン青銅等の線材により形
成されているので、その弾性力により第2鍔部15eに
弾性接触するようになる。
【0034】次に、図7に示す本発明の第3の実施の形
態において、ヘリカルエレメント22をねじ込んだボビ
ン40を、取付金具15の上端に螺着する態様を図8に
示す。図8に示すように、ヘリカルエレメント22はリ
ン青銅等の線材により予めヘリカル状に形成されて、ボ
ビン40の下端からヘリカル状の溝部42にねじ込まれ
ている。このボビン40を取付金具15に上端から手動
で螺着していく。この際に、ヘリカルエレメント22の
下部は、取付金具15の第2鍔部15eを通過して、取
付金具15の上部円筒状部15dに巻回されるようにな
る。そして、ボビン40を取付金具15に螺着し終わっ
た際に、ヘリカルエレメント22の下端面が取付金具1
5の第1鍔部15bの上面に圧接されるようになる。こ
の時、上記したようにヘリカルエレメント22の巻始め
端22aは、ヘリカル状突起部41の終端面41bに当
接すると共に、第2鍔部15eの近傍に位置するヘリカ
ルエレメント22の位置が安定化する。従って、ヘリカ
ルエレメント22の有効巻数が安定化し、その共振周波
数がずれることを防止することができるようになる。
【0035】以上説明した本発明の第1の実施の形態の
ヘリカルアンテナないし第3の実施の形態のヘリカルア
ンテナは、前記した図1、図2に示すアンテナ1におけ
るヘリカルアンテナ部11として適用することができ
る。さらに、変形することにより他の構成のアンテナに
も適用することができる。変形することにより適用した
アンテナの構成例を図9(a)(b)(c)に示す。図
9(a)に示すアンテナ50は、伸縮自在とされた携帯
電話機用のアンテナとして用いられるものである。アン
テナ50は、図9(a)に示すようにヘリカルアンテナ
部51とホイップアンテナ部54からなるアンテナエレ
メントを備えており、ホイップアンテナ部54は取付金
具55内を摺動可能とされている。すなわち、図9
(a)に示すようにホイップアンテナ部54を取付金具
55に対して引き出すようにすると、ホイップアンテナ
部54の下端に設けたストッパー部56が取付金具55
の下端に係合すると共に、取付金具55内に保持される
ようになる。これにより、ホイップアンテナ部54と取
付金具55とがストッパー部56を介して電気的に接続
され、ホイップアンテナ部54がアンテナとして動作す
るようになる。
【0036】また、ホイップアンテナ部54を取付金具
55に対して収納すると、ホイップアンテナ部54の上
端に設けた絶縁性のジョイント部53とジョイント部5
3の上部が挿入されているパイプ状のスリーブ金具52
が、取付金具55内に保持されるようになる。これによ
り、ヘリカルアンテナ部51と取付金具55とがスリー
ブ金具52を介して電気的に接続され、ヘリカルアンテ
ナ部51がアンテナとして動作するようになる。なお、
ホイップアンテナ部54とヘリカルアンテナ部51とは
ジョイント部53により絶縁されている。ヘリカルアン
テナ部51には、上記した本発明の第3の実施の形態の
ヘリカルアンテナが適用されており、ボビン40に巻回
されているヘリカルエレメント22は、スリーブ金具5
2に電気的に接続されている。さらに、ボビン40とヘ
リカルエレメント22を覆うようにカバー部51aが成
形されて、ヘリカルアンテナ部51とされている。この
ヘリカルアンテナ部51においては、ボビン40に貫通
孔を形成する必要はない。
【0037】また、図9(b)に示すアンテナ60は、
ヘリカルアンテナ部のみからなるアンテナ60とされて
いる。このアンテナ60にも、上記した本発明の第3の
実施の形態のヘリカルアンテナが適用されており、ボビ
ン40に巻回されているヘリカルエレメント22は、取
付金具61に電気的に接続されている。さらに、ボビン
40とヘリカルエレメント22を覆うようにカバー部6
0aが成形されて、アンテナ60とされている。なお、
ボビン40および取付金具61には貫通孔を形成する必
要はない。
【0038】さらに、図9(c)に示すアンテナ70
も、ヘリカルアンテナ部のみからなるアンテナ70とさ
れている。このアンテナ70は図9(b)に示すアンテ
ナ60より使用周波数帯域が低くされており、上記した
本発明の第3の実施の形態のヘリカルアンテナが適用さ
れている。このため、ボビン40’が長尺に形成されて
巻回されているヘリカルエレメント22’の有効巻数も
多くされている。また、ヘリカルエレメント22が電気
的に接続されている取付金具71の下部には、ネジ部に
代えて平板部が形成されており、この平板部に形成され
た取付孔に取付ネジを挿通することによりアンテナ70
を取り付けるようにしている。さらに、ボビン40’と
ヘリカルエレメント22’を覆うようにカバー部60a
が成形されて、アンテナ70とされている。なお、ボビ
ン40’および取付金具71には貫通孔を形成する必要
はない。
【0039】なお、図9(a)〜(c)に示すアンテナ
50,60,70に第1の実施の形態のヘリカルアンテ
ナあるいは第2の実施の形態のヘリカルアンテナを適用
してもよい。また、第1の実施の形態のヘリカルアンテ
ナないし第3の実施の形態のヘリカルアンテナにおい
て、ボビンの樹脂材は、例えばABS樹脂とされてお
り、取付金具は、例えば真鍮製とされている。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ボビンの
下端部に形成されたヘリカル状突起部における始端部の
外径と、該始端部に連なる取付金具の第2鍔部の外径と
が略等しくされていると共に、ヘリカル状の溝部の深さ
が該始端部に向かって次第に浅くされているので、ヘリ
カルエレメントは始端部を容易に乗り越えて第2鍔部の
側面に位置するようになる。そして、この第2鍔部の外
径と始端部の外径とがほぼ等しくされて段差がないよう
にされていることから、ヘリカルエレメントが上下に移
動しにくくなり、ヘリカルエレメントは安定した位置で
取付金具の第2鍔部の側面に接触するようになる。この
ため、共振点のバラツキを防止することができるように
なる。
【0041】また、浅くされているヘリカル状の溝部を
形成している始端部を含むヘリカル状突起部の高さを高
く形成すると、そのヘリカル状の溝部の深さが深くなっ
て、当該溝内のヘリカルエレメントの位置が安定化する
ことから、ボビンと取付金具との境界部分に位置するヘ
リカルエレメントの位置が安定化されるようになり、よ
りヘリカルエレメントは安定した位置で取付金具に接触
するようになる。さらに、ボビンの上部においてヘリカ
ル状の溝部が途切れるように形成すると、ヘリカル状の
溝部が途切れた突き当て部にヘリカルエレメントの上端
面が当接するまでヘリカルエレメントをボビンの下から
ねじ込んだ状態において、ボビンを取付金具に螺着する
ことができるようになる。すると、螺着した際に、ヘリ
カルエレメントの上端面が突き当て部に当接されて固定
されているため、よりヘリカルエレメントは安定した位
置で取付金具に接触するようになり、よりヘリカルアン
テナの共振点のバラツキを防止することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヘリカルアンテナをヘリカルア
ンテナ部として無線機筐体に取り付けた一例の構成を示
す図である。
【図2】図1に示すアンテナの詳細な構成を示す平面
図、および、一部拡大した図である。
【図3】本発明のヘリカルアンテナの構成を示す斜視図
である。
【図4】本発明にかかるヘリカルアンテナの第1の実施
の形態の構成を示す図である。
【図5】本発明にかかるヘリカルアンテナの第2の実施
の形態の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のヘリカルアンテナ
において、ヘリカルエレメントを、取付金具を下端に螺
着したボビンにねじ込む態様を示す図である。
【図7】本発明にかかるヘリカルアンテナの第3の実施
の形態の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のヘリカルアンテナ
において、ヘリカルエレメントをねじ込んだボビンを、
取付金具の上端に螺着する態様を示す図である。
【図9】本発明にかかるヘリカルアンテナの他の適用例
を示す図である。
【図10】従来のヘリカルアンテナの構成を示す図であ
る。
【図11】従来のヘリカルアンテナの問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 無線機筐体 10 ホイップアンテナ部 11 ヘリカルアンテナ部 12 ジョイント部 13 アンテナトップ 14 ストッパー部 15 取付金具 15a 貫通孔 15b 第1鍔部 15c ネジ部 15d 上部円筒状部 15e 第2鍔部 21,31,40 ボビン 21a 貫通孔 22,22f,22g ヘリカルエレメント 22a 巻始め端 23 カバー 25,25a〜25g,35,35a〜35g,41,
41c〜41g ヘリカル状突起部 26,26g,36,36g,36h,42 ヘリカル
状の溝部 41a 上部円筒状部 41b 終端面 50,60,70 アンテナ 51a,60a,70a カバー部 51 ヘリカルアンテナ部 52 スリーブ金具 53 ジョイント部 54 ホイップアンテナ部 55,61,71 取付金具 56 ストッパー部 100 ヘリカルアンテナ 101 ボビン 101a 貫通孔 105,105f,105g ヘリカル状突起部 115 取付金具 115a 貫通孔 115b 鍔部 115c ネジ部 115d 上部円筒状部 122,122g ヘリカルエレメント 123 接触点
フロントページの続き (72)発明者 仲谷 岳 埼玉県蕨市北町4丁目7番4号 日本アン テナ株式会社蕨工場内 Fターム(参考) 5J046 AA05 AB06 AB12 BA07 5J047 AB06 AB12 FD01 FD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周側面にヘリカル状突起部が形成される
    ことにより、該ヘリカル状突起部間にヘリカル状の溝部
    が形成されているボビンと、 先端に第2鍔部が形成されていると共に周側面の中途に
    第1鍔部が形成されている前記ボビンの下端に固着され
    た取付金具と、 下面が前記第1鍔部に接するように前記ヘリカル状の溝
    部内にねじ込まれているヘリカルエレメントを少なくと
    も備え、 前記ボビンの下端部に形成された前記ヘリカル状突起部
    における始端部の外径と、該始端部に連なる前記第2鍔
    部の外径とが略等しくされていると共に、前記ヘリカル
    状の溝部の深さが前記ヘリカル状突起部における始端部
    に向かって次第に浅く形成されており、該始端部を乗り
    越えた前記ヘリカルエレメントの内周面が該第2鍔部の
    側面に接触していることを特徴とするヘリカルアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記次第に浅く形成されている前記ヘリ
    カル状の溝部の両側に位置する前記ヘリカル状突起部の
    高さを、高く形成するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載のヘリカルアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記ヘリカル状の溝部が前記ボビンの上
    部において途切れて突き当て部が形成されており、該突
    き当て部に前記ヘリカルエレメントの上端面が当接され
    ていることを特徴とする請求項1記載のヘリカルアンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 前記ボビンおよび前記取付金具の軸に沿
    って貫通孔が形成されており、ホイップアンテナ部と、
    該ホイップアンテナ部の上端に一体に設けられた絶縁性
    のジョイント部とが前記貫通孔内に摺動可能に配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載のヘリカルアンテ
    ナ。
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