JP2001121510A - 回転工具の緊定構造 - Google Patents
回転工具の緊定構造Info
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- JP2001121510A JP2001121510A JP30723199A JP30723199A JP2001121510A JP 2001121510 A JP2001121510 A JP 2001121510A JP 30723199 A JP30723199 A JP 30723199A JP 30723199 A JP30723199 A JP 30723199A JP 2001121510 A JP2001121510 A JP 2001121510A
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Abstract
した場合でも、該部材を回転軸に対して同心状に緊定す
ることができ、回転軸に対し部材の高い同心性を維持す
ることができる回転工具の緊定構造を提供する。 【解決手段】 回転工具としての木工用鉋胴は、回転軸
1の軸周にブッシュ20を介して固定された円筒形状の
鉋胴本体10を備え、ブッシュ20は鉋胴本体10の両
端に鍔部20aが当接した状態で挿入されている。鉋胴
本体10及びブッシュ20の挿通孔10c,挿通孔20
cには、ブッシュ20を鉋胴本体10に対して相対移動
不能に固定する先細形状のテーパーピン19が隙間なく
挿通(いわゆる締りばめ)されている。テーパーピン1
9は少なくともその一部が図中の境界線n1(−10
°)〜境界線n2(+20°)の範囲に収まる位置に設
けられているため、鉋胴本体10を回転軸1に対して同
心状に緊定することができ、回転軸1に対する鉋胴本体
10の変位を抑えることができる。
Description
り、特には回転工具において回転軸の軸周に配置された
部材を前記回転軸に対して同心状に緊定する技術に関す
る。
び図7に示すような木工用鉋胴が知られている。ここ
で、図6は従来の木工用鉋胴の側面図であり、図7は図
6の正面図である。なお、図6及び図7のいずれも部分
的に断面を示している。図6に示すように、(二点鎖線
で示す)回転軸101の軸周には、ブッシュ120を介
して円筒形状の鉋胴本体110が固定されている。そし
て、鉋胴本体110は回転軸101の回転に伴って図中
の矢印150方向へ回転するように構成されている。鉋
胴本体110の外周の4箇所には刃物溝111a〜11
1dを備え、この刃物溝内にはそれぞれ刃物113と裏
座114とを一体に組み合わせた刃物組体112a〜1
12dが設置されている。また、例えば、刃物組体11
2aは、複数の締付ボルト115の(図中の矢印130
方向の)締付け力によって鉋胴本体110の側壁110
aに締付け固定されている。
0は鉋胴本体110と部分的に重なり合う鍔部120a
を備え、鉋胴本体110の両端に鍔部120aが当接し
た状態で挿入されている。そして、ブッシュ120は、
鍔部120aの位置で各4つの固定ボルト116によっ
て鉋胴本体110へ固定されている。ブッシュ120の
外周面と、鉋胴本体110の内周面110bとの間には
密閉された空間部121が円周方向に形成されており、
圧力媒体(例えば、グリース)をグリースニップル12
3から注入することによって空間部121内は加圧状態
に保持される。これにより、ブッシュ120は図中の矢
印134方向へ押圧され、内径120bが縮小される。
従って、ブッシュ120の内径120bを回転軸101
の外径101bに対応させることができ、回転軸101
に対する鉋胴本体110の同心性を高めることができる
(センタリング機能)。このセンタリング機能を用いる
ことによって、鉋胴本体110の外周に精度よく刃物溝
111a〜111dを形成したり、また、各刃物溝に刃
物組体を設置した場合には、回転軸101に対する刃物
113の刃先位置の同心性を高めることができる。
来の木工用鉋胴において、例えば刃物組体112aが締
付ボルト115によって締付けられた(外力が作用し
た)場合には、この(図6中の矢印130方向の)締付
け力によって刃物溝111aの開口部はさらに開口する
方向へ弾性変形する。そして、刃物113の刃先は側壁
110aの弾性変形に伴って図6中の矢印132方向へ
変位する。従って、1つの刃物組体112aに対して複
数の締付ボルト115を用いた場合には、鉋胴本体11
0の各部の剛性の不均一さ、締付け力のばらつき、締付
けの時間的なずれ等によって回転軸101に対する刃物
113の刃先位置の同心性は低下する。なお、回転軸1
01に対する刃物113の刃先位置の同心性の低下は、
刃物組体毎に起こるだけでなく刃物組体間でも起こるこ
とが判明した。木工用鉋胴においてはこの刃物組体間の
同心性低下が刃先の外周振れ精度を悪化させることとな
る。また、刃物組体112aを刃物溝111aから繰り
返し着脱した場合には、この交換毎に固定ボルト116
とボルト取付け穴間には微小の遊び等があるため、鉋胴
本体110とブッシュ120との間に相対的なずれが生
じ、特に径方向のずれが蓄積することで回転軸101に
対する刃物113の刃先位置の同心性はさらに低下する
ことが判明した。
体112a〜112dを締付けた場合でも、回転軸10
1に対する他部材(鉋胴本体110、ブッシュ120
等)の同心性を維持させることができれば、刃物113
の刃先位置の同心性(刃先の外周振れ精度)を維持させ
ることができワークの加工精度を維持することができる
等のメリットが大きいことから、本発明者らは、鉋胴の
構造について鋭意検討した。その結果、本発明者らは、
鉋胴本体110に対するブッシュ120の取付構造を改
良すれば、締付ボルト115を締付けた場合でも、鉋胴
本体110及びブッシュ120を回転軸101に対して
同心状に緊定することができ、回転軸101に対する鉋
胴本体110及びブッシュ120の同心性を維持させる
ことができる事を見出すことに成功した。
材に外力が作用した場合でも、該部材を回転軸に対して
同心状に緊定することができ、回転軸に対し部材の高い
同心性を維持することができる回転工具の緊定構造を提
供することを課題とする。
に、本発明の回転工具の緊定構造は請求項1に記載の通
りに構成されている。ここで、請求項1、また他の請求
項及び発明の詳細な説明に記載した用語については以下
のように解釈する。 (1)「回転工具」には、加工刃が回転することにより
切削加工を行う切削工具(例えば木工用鉋胴)以外に、
加工手段が回転することによって各種の加工(例えば、
研磨、切断等)を行う工具類を含む。
れば、内周部材に対する外周部材の相対位置を固定する
固定部材を内周及び外周部材の特定の位置に設けること
によって、外周部材に外力が作用した場合には回転軸に
対する外周部材の径方向への変位を所定値以内に抑える
ことができる。従って、外周部材を回転軸に対して同心
状に緊定することができ、回転軸に対して高い同心性を
維持することができる。
項2に記載の通りに構成されている。請求項2に記載の
回転工具の緊定構造によれば、内周部材の鍔部と外周部
材とが重なり合った状態で、内周部材の鍔部と外周部材
とに隙間なくピンを挿入して両部材を固定することがで
きるため、固定部材の比較的簡単な構成によって両部材
を強固に固定することができる。
項3に記載の通りに構成されている。請求項3に記載の
回転工具の緊定構造によれば、取付手段の取付け力が外
周部材に作用した場合でも、外周部材の変位を抑えるこ
とができるため、外周部材を回転軸に対して同心状に緊
定することができ、回転軸に対する加工部材の高い同心
性を維持することができる。
項4に記載の通りに構成されている。請求項4に記載の
回転工具の緊定構造によれば、鍔部と外周部材とに隙間
なく挿通されるピンの少なくとも一部が、鍔部上であっ
て、回転軸の軸心と取付け力に対向する取付部の内側端
と結ぶ接線から、前記軸心を中心にして前記取付け力の
作用方向へ20°、反作用方向へ10°の範囲に収まる
ように構成したため、ピンをより効果的な位置に設置す
ることができる。
回転工具を、図1及び図2を用いて説明する。ここで、
図1は、本実施の形態の木工用鉋胴の側面図であり、図
2は図1の正面図である。なお、図1及び図2のいずれ
も部分的に断面を示している。
用鉋胴は、(二点鎖線で示す)回転軸1の軸周にブッシ
ュ20を介して固定された円筒形状の鉋胴本体10を備
えている。そして、鉋胴本体10は回転軸1の回転に伴
って図中の矢印50方向へ回転するように構成されてい
る。鉋胴本体10の外周の4箇所には刃物溝11a〜1
1dが設けられ、この刃物溝内にはそれぞれ刃物組体1
2a〜12dが設置されている。なお、各刃物組体12
a〜12dは、プリセット用皿ビス17、プリセット用
ナット18等を用い、(被加工物を加工する)刃物13
と裏座14とを一体にし、刃物13の刃先と裏座14と
の位置関係を一定にして予め組み合わせることによって
形成されている。また、例えば、刃物組体12aは、締
付ボルト15の(図中の矢印30方向の)締付け力によ
って鉋胴本体10の側壁10aに締付け固定されてい
る。なお、矢印30方向が本発明の作用方向に対応して
いる。
鉋胴本体10の端面と重なり合う鍔部20aを備え、本
実施例では2個のブッシュ20が鉋胴本体10の両端に
鍔部20aが当接した状態で挿入されている。そして、
ブッシュ20は、鍔部20aの位置で各2つの固定ボル
ト16によって鉋胴本体10へ固定されている。さら
に、鉋胴本体10及びブッシュ20の各4箇所に設けら
れた挿通孔10c,挿通孔20cには、ブッシュ20を
鉋胴本体10に対して相対移動不能に固定する先細形状
のテーパーピン19が隙間なく挿通(いわゆる締りば
め)されている。なお、この挿通孔10c,20cは、
鉋胴本体10とブッシュ20の鍔部20aとを重ね合わ
せた状態で形成されているため同心性が高い。テーパー
ピン19は、後述する解析結果に基づいて、ブッシュ2
0の鍔部20aの(図2に示す)特定の位置に設置され
ており、この位置にテーパーピン19を設置することに
よって、鉋胴本体10及びブッシュ20は回転軸1に対
して同心状に緊定され、刃先の変位も抑制される。
対応しており、鉋胴本体10、刃物組体12a〜12d
等によって本発明の外周部材が構成されている。また、
テーパーピン19は本発明の固定部材に対応している。
また、締付ボルト15は本発明の取付手段に対応してお
り、締付け力は本発明の取付け力に対応している。ま
た、刃物13は本発明の加工手段に対応しており、刃物
溝11a〜11dは本発明の取付部に対応している。
20dと、鉋胴本体10の内周面10bとの間にはO
(オー)リング22によって密閉された空間部21が円
周方向に形成されており、この空間部21は逆止弁(図
示しない)を介してグリースニップル23と連通してい
る。従って、圧力媒体(例えば、グリース)をグリース
ニップル23から注入することによって空間部21内を
加圧状態に保持することができる。また、空間部21内
はニップル24によって脱圧することができる。圧力媒
体によって空間部21内が加圧されると、ブッシュ20
(O(オー)リング22間)は図中の矢印34方向へ押
圧され内径が縮小される。従って、ブッシュ20の内径
20bを回転軸1の外径1bに対応させることができ、
回転軸1に対する鉋胴本体10の同心性を高めることが
できる(センタリング機能)。
よって締付けられた場合には、回転軸1に対する刃物1
3の同心性が低下するメカニズムが本発明の過程で明ら
かになった。従って、前記したように鉋胴本体10及び
ブッシュ20を回転軸1に対して同心状に固定するテー
パーピン19は、例えば刃物組体12aを締付ボルト1
5によって締付けた場合に、刃物13の変位を最小限に
抑えることができるような特定の位置に設置されるのが
好ましい。テーパーピン19の好適な設置位置は、例え
ば既知の有限要素法解析を用いて決めることができる。
この有限要素法解析を用いて行った検討1及び検討2
を、図3〜図5に基づいて説明する。ここで、図3は、
締付ボルトによる締付けが鉋胴本体各部の変位に与える
影響を説明する説明図である。また、図4は、図1の部
分拡大図であって、テーパーピンの設置位置が鉋胴本体
及びブッシュ各部の変位に与える影響を説明する図であ
る。また、図5は、ブッシュの鍔部を鉋胴本体の側面に
対して固定する点の位置が刃物の径方向への変位に与え
る影響を説明するグラフである。なお、ここでは有限要
素法解析の具体的な解析方法等についての説明は省略す
る。
15に所定の締付け力を与え各刃物組体を締付けた場合
に、鉋胴本体10各部が受ける応力と、その応力によっ
て変位する鉋胴本体10各部の変位量について有限要素
法解析を用いて検討することができる。この結果とし
て、例えば図3に示すように、締付ボルト15の矢印3
0方向の締付け力によって、鉋胴本体10の側壁10a
近傍は図中の矢印40方向へ変位し、この変位は鉋胴本
体10各部のうち側壁10a近傍が最も大きいことを確
認することができる。また、側壁10a近傍の変位の影
響によって、鉋胴本体10の内周面10bの刃物溝11
a近傍は図中の矢印42方向へ変位し、内周面10bの
径が大きくなり、同心性が低下することを確認すること
ができる。従って、締付ボルト15によって刃物組体1
2aを締付けた場合には、刃物13の刃先位置は図中の
矢印32方向へ変位し、各刃物毎の刃先位置の変位量が
異なれば回転軸1に対する刃物13の刃先位置の同心性
は低下することになる。また、内周面10bの径が大き
くなる度に、すなわち刃物組体12aの着脱を繰り返し
た場合には、微小の遊びを有する固定ボルト16で固定
された鉋胴本体10とブッシュ20との相対位置がず
れ、このずれが蓄積することで同心性が低下することに
なる。なお、これら各部材の変位等については実測によ
って確認することができる。
ン19によってブッシュ20が固定された鉋胴本体10
において、外周4箇所のすべての締付ボルト15に所定
の締付け力を与え各刃物組体を締付けた場合に、鉋胴本
体10各部が受ける応力と、その応力によって変位する
鉋胴本体10各部の変位量について有限要素法解析を用
いて検討することができる。鉋胴本体10とブッシュ2
0の間をテーパーピン19で固定すればそれらの同心性
は保たれるが、それでも鉋胴本体10の剛性のばらつ
き、締付ボルト15の締付け力の変動等によって各刃物
の刃先の径方向の位置はばらつく。そこで、テーパーピ
ン19を適切な位置に設けることによって刃先の変位を
少なくし、上記のばらつきの影響を少なくすることを以
下検討した。この検討にあたっては、図4に示すよう
に、締付ボルト15を締付けた場合でも比較的変位の小
さい基準点Pと、この基準点Pと回転軸1の軸心1aと
を結ぶ基準線n0(0°)を設定することができる。基
準点Pは、側壁10a(締付ボルト15の締付け力を受
ける側)の回転軸1側の内側端(本発明でいう取付部の
内側端)であって、例えば軸心1aと刃物溝11aとの
接線上に設けられている。そして、この基準点P、基準
線n0に対するテーパーピン19の設置位置を変化させ
た場合における刃物13の刃先位置の径方向の変位量W
c(μm)について検討することができる。なお、テー
パーピン19の設置位置は、径方向にはPCD(pitch
circle diameter)を変化させ、周方向には基準線n0
に対する角度Θ(deg)を変化させることによって特定
することができる。
に、有限要素法解析によれば、変位量Wcが小さくなる
(本実施例では18μm以内)鉋胴本体10の端面に対
する鍔部の固定点の設置位置は、径方向に無関係で、か
つ周方向は基準線n0を基準にして締付ボルト15の締
付け力の作用方向(図4中の矢印30方向)へ20°、
反作用方向へ10°の範囲の位置である。従って、テー
パーピン19の好適な設置位置(特定の位置)は、例え
ば、少なくともその一部が、図4中の境界線n1(−1
0°)〜境界線n2(+20°)の範囲に収まるような
位置とすることができる。なお、テーパーピン19を好
適な位置に設けた場合の各部材の変位等については実測
によって確認することができる。
構造によれば、ブッシュ20に対する鉋胴本体10の相
対位置を固定するテーパーピン19を有限要素法解析の
結果に基づいて特定の位置(テーパーピン19の少なく
とも一部が、境界線n1〜境界線n2の範囲に収まるよ
うな位置)に設けたため、鉋胴本体10を回転軸1に対
して同心状に緊定することができ、回転軸1に対する鉋
胴本体10の変位を抑えることができるとともに、刃物
13の刃先の径方向の変位は小さく、鉋胴本体10の剛
性の不均一さ、締付ボルト15の締付け力のばらつき等
による刃先の径方向の位置のばらつきを小さくすること
ができる。従って、刃物13の刃先位置の変位に伴なう
外周振れ精度を所定値(例えば、20μm)以内に抑え
ることができる。また、ブッシュ20の鍔部20aと鉋
胴本体10の端面が重なり合った状態で、鍔部20a及
び鉋胴本体10の各挿通孔20c,10cにテーパーピ
ン19を挿通(締りばめ)することによって、ブッシュ
20と鉋胴本体10とを強固に固定することができる。
また、本実施の形態では、鉋胴本体10及びブッシュ2
0に作用する外力は、刃物組体12を締付ボルト15に
よって締付けた場合の締付け力であったが、その他の外
力(例えば、加工時に被加工物から受ける押圧力)が作
用した場合であっても、鉋胴本体10はブッシュ20に
対してずれることなく鉋胴本体10を回転軸1に対して
同心状に緊定することができ、各刃物13の刃先位置の
外周振れ精度を所定の精度に維持することができる。
実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用
や変形が考えられる。 (A)上述した本実施の形態では、テーパーピン19及
び固定ボルト16を鍔部20a側に設けたが、テーパー
ピン19や固定ボルト16の設置位置は限定されず、必
要に応じて種々変更可能である。例えば、テーパーピン
19や固定ボルト16を鉋胴本体10の外周面からブッ
シュ20に向けて設けることもできる。
挿通孔10c及び20cに、先細のテーパーピン19を
隙間なく挿通(締りばめ)することによって、ブッシュ
20を鉋胴本体10に対して固定したが、ブッシュ20
と鉋胴本体10とが相対的にずれない固定方法であれ
ば、必要に応じて種々の固定方法を用いることができ
る。例えば、両部材に形成された挿通孔よりも若干径の
大きい棒状ピンを予め冷却し、このピンを挿通孔に挿通
し常温になると両部材が強固に固定される、いわゆる冷
やしばめや、凹部と凸部とを嵌合させることによって固
定するような固定方法であってもよい。また、テーパー
ピン19は4箇所に設けたが、テーパーピン19を設置
する数等は限定されず、必要に応じて種々変更可能であ
る。
各刃物組体12a〜12dを締付ボルト15によって鉋
胴本体10の刃物溝11a〜11dに固定する構成につ
いて記載したが、刃物を本体に固定する固定方法は限定
されない。例えば、実公平2−28014号公報に記載
されているような遠心力を用いて刃物を固定する鉋胴に
本発明を適用することもできる。
回転工具として木工用鉋胴における緊定構造について記
載したが、木工用鉋胴以外に加工手段が回転することに
よって各種の加工(例えば、研磨、切断等)を行う工具
類に本発明の緊定構造を適用することができる。
テーパーピン19の設置位置を有限要素法解析の結果に
基づいて設定したが、有限要素法解析以外の各種の応力
解析を用いて設定することもできる。
鉋胴本体10の両端の2箇所にブッシュ20を設けた
が、軸方向の長さが短く片側1箇所にブッシュを設けた
回転工具に本発明を適用することもできる。
回転軸の軸周に設置された部材に外力が作用した場合で
も、該部材を回転軸に対して同心状に緊定することがで
き、回転軸に対し部材の高い同心性を維持することがで
きる回転工具の緊定構造を実現することができる。
ある。
に与える影響を説明する説明図である。
置位置が鉋胴本体及びブッシュ各部の変位に与える影響
を説明する図である。
する点の位置が刃物の径方向への変位に与える影響を説
明するグラフである。
8)
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸の軸周に内周部材を介して外周部
材が配置され、前記内周及び外周部材は前記回転軸と同
心で回転する回転工具において、 前記内周及び外周部材の特定の位置には、該内周部材に
対する前記外周部材の相対位置を固定する固定部材が設
けられ、前記外周部材に外力が作用した場合には、前記
固定部材によって前記回転軸に対する前記外周部材の径
方向への変位を所定値以内に抑えるように構成されてい
る回転工具の緊定構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回転工具の緊定構造で
あって、 前記内周部材は前記外周部材の端面と重なり合う鍔部を
備え、前記固定部材は、重なり合った前記鍔部と前記外
周部材とに隙間なく挿通されるピンであることを特徴と
する回転工具の緊定構造。 - 【請求項3】 請求項2に記載の回転工具の緊定構造で
あって、 前記外周部材は、被加工物を加工する加工手段と、該加
工手段を取付部に取付ける取付手段とを備え、該取付手
段による取付け力が前記外力である回転工具の緊定構
造。 - 【請求項4】 請求項3に記載の回転工具における緊定
構造であって、 前記ピンの少なくとも一部が、前記鍔部上であって、前
記回転軸の軸心と前記取付け力に対向する前記取付部の
内側端とを結ぶ接線から、前記軸心を中心にして前記取
付け力の作用方向へ20°、反作用方向へ10°の範囲
に収まることを特徴とする回転工具の緊定構造。
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2000
- 2000-10-26 WO PCT/JP2000/007523 patent/WO2001030549A1/ja active Application Filing
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