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JP2001119883A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

Info

Publication number
JP2001119883A
JP2001119883A JP29385799A JP29385799A JP2001119883A JP 2001119883 A JP2001119883 A JP 2001119883A JP 29385799 A JP29385799 A JP 29385799A JP 29385799 A JP29385799 A JP 29385799A JP 2001119883 A JP2001119883 A JP 2001119883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
stator
resin
coil end
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29385799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Asao
淑人 浅尾
Katsumi Adachi
克己 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP29385799A priority Critical patent/JP2001119883A/ja
Priority to US09/496,336 priority patent/US6429552B2/en
Priority to DE60021823T priority patent/DE60021823T2/de
Priority to EP00102249A priority patent/EP1093209B1/en
Priority to KR1020000009312A priority patent/KR20010039538A/ko
Publication of JP2001119883A publication Critical patent/JP2001119883A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/38Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation around winding heads, equalising connectors, or connections thereto
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/46Measurement devices associated with golf clubs, bats, rackets or the like for measuring physical parameters relating to sporting activity, e.g. baseball bats with impact indicators or bracelets for measuring the golf swing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B69/00Training appliances or apparatus for special sports
    • A63B69/36Training appliances or apparatus for special sports for golf
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    • HELECTRICITY
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    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto
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    • H02K9/06Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine having means for generating a flow of cooling medium with fans or impellers driven by the machine shaft
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/32Golf
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子コイルエンドの絶縁性を向上させ、ま
た、耐振性を確保するとともに風騒音を低減できる車両
用交流発電機を得る。 【解決手段】 固定子コイル16のコイルエンド16
a,16bに樹脂25が装着され、コイルエンドの16
a,16bのコイル間の隙間を塞ぐように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば乗用車、
トラック等に搭載される車両用交流発電機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種従来の車両用交流発電機として、
特許登録第2927288号公報のものがある。この従
来のものでは、固定子コイルとして複数の略U字状導体
セグメントを使用し、固定子のスロット内においては、
スロットの深さ方向に関して内層および外層として一対
以上の対をなして配列され、かつスロット内に互いに絶
縁して収納されており、スロット外においては、固定子
コアの端面側に延び出して配置されており、回転子のN
S磁極ピッチに対応して離間したスロット内の異なる層
を直列接続する接続パターンを主として繰り返すコイル
エンド群が形成されている。
【0003】さらに、コイルエンドにおける複数の導体
セグメントは、前記フレーム内における冷却風の通風方
向と交差して延びるように配置され、しかも互いに離間
して配列されて、コイルエンドにおける複数の導体セグ
メントを横切って冷却風が流れるように構成したもので
ある。即ち、この従来のものでは、コイルエンドの導体
セグメントが互いに離間されており、そのコイルエンド
内を冷却風が横切るのでコイルエンドの冷却を向上さ
せ、高出力化を狙ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の車両用交
流発電機では、固定子コイルのコイルエンドの導体セグ
メントが互いに空間を介して離間しているため、エンジ
ンからの振動を受けて隣接したコイルエンドのコイル間
またはコイル接合部同志が接触しレアショートして出力
が低下したり、異音を発生するという問題点が生じてい
た。
【0005】また、交流発電機の振動によって、コイル
エンドの接合部が外れたり、クラックによって接続抵抗
が大きくなり温度が過大となる等の問題点が生じてい
た。
【0006】また、固定子コイルのコイルエンドがファ
ンによる冷却風の吐出側に位置しているため、コイルエ
ンドの接合部が溶接等で溶融してエッジとなり、そのエ
ッジにより、回転子の爪状磁極の肩や、ファンとの高次
数の不快な干渉音が発生し、風騒音問題が生じていた。
【0007】更に、固定子のコイルエンドのコイル間隙
間を通風する冷却風のため、高次数の風騒音が発生する
不具合も生じていた。
【0008】更にまた、特開平11ー164505号公
報では、固定子コイルのコイルエンドにおいて、コイル
間に隙間を設けて絶縁性を確保するようにしているが、
このものでは、コイル間に異物がかみ込んだり、コイル
が異物の衝突のために変形した場合に、絶縁性が損なわ
れるという問題点を有していた。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、固定子コイルのコイルエンドの
絶縁性を向上させ、また耐振性を確保するとともに風騒
音を低減できる車両用交流発電機を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用交流発電機では、固定子コイルのコイルエンド
に樹脂が装着され、コイルエンドのコイル間の隙間を塞
ぐようにしたものである。
【0011】この発明の請求項2に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドの内周面に樹脂が
装着され、各コイル間の隙間を塞ぐようにしたものであ
る。
【0012】この発明の請求項3に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドの内周面及び外周
面とも全周に亘って樹脂が装着され、各コイル間の隙間
を塞ぐようにしたものである。
【0013】この発明の請求項4に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドを構成する各コイ
ル表面に樹脂が装着されると共に上記樹脂により各コイ
ル間の隙間を塞ぐようにしたものでる。
【0014】この発明の請求項5に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルエンドに装着された樹脂によって
その表面はコイルによる凹凸が全くない平面に形成され
ている。
【0015】この発明の請求項6に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドにおいて、装着さ
れた樹脂によって、その表面に凸部が設けられている。
【0016】この発明の請求項7に係る車両用交流発電
機では、樹脂が固定子コイルの軸方向両側のコイルエン
ドに装着されるようにしたものである。
【0017】この発明の請求項8に係る車両用交流発電
機では、導体セグメントは略U字状セグメントからなり
固定子コイルが略U字状セグメントの接続側からなる一
方のコイルエンドと、略U字状セグメントのターン側よ
りなる他方のコイルエンドとを有してなる。
【0018】この発明の請求項9に係る車両用交流発電
機では、送風手段は回転子端部に設けられたファンであ
る。
【0019】この発明の請求項10に係る車両用交流発
電機では、ファンは、固定子コイルのコイルエンドと径
方向にラップされている。
【0020】この発明の請求項11に係る車両用交流発
電機では、ファンは、固定子コイルのコイルエンドの接
続側およびターン側と各々対向する回転子端部の両側に
設けられており、ターン側に整流器が設けられている。
【0021】この発明の請求項12に係る車両用交流発
電機では、固定子コイルの接続側コイルエンドの受ける
風量がターン側コイルの受ける風量より大きくしたもの
である。
【0022】この発明の請求項13に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンドと対向するファンのブ
レード枚数は、プーリ側コイルエンドと対向するファン
のブレード枚数より多いようにしたものである。
【0023】この発明の請求項14に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンド側のファンの最大ブレ
ード高さは、接続側コイルエンド側のファンの最大ブレ
ード高さより大きくなるようにしたものである。
【0024】この発明の請求項15に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンド側ファンの底板部間に
形成される空間は、回転子の磁極端面によって略塞がれ
ている。
【0025】この発明の請求項16に係る車両用交流発
電機では、回転子における整流器側の磁極谷部とファン
の底部との間には、隔絶板が設けられている。
【0026】この発明の請求項17に係る車両用交流発
電機では、導体セグメントは平角コイルから構成されて
いる。
【0027】この発明の請求項18に係る車両用交流発
電機では、固定子のスロット内において、固定子コアと
固定子コイルおよび固定子コイル間を絶縁する絶縁紙を
設け、固定子コイルを裸線とした。
【0028】この発明の請求項19に係る車両用交流発
電機では、樹脂はエポキシ樹脂を主成分とする。
【0029】この発明の請求項20に係る車両用交流発
電機では、樹脂には、該樹脂よりも大きな熱伝導率を有
する添加物が混合されている。
【0030】この発明の請求項21に係る車両用交流発
電機では、樹脂はパウダーコーティングにより、コイル
エンドに装着されている。
【0031】この発明の請求項22に係る車両用交流発
電機では、樹脂は流動浸積にてコイルエンドに装着され
ている。
【0032】この発明の請求項23に係る車両用交流発
電機では、樹脂は常温乾燥タイプで1液である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の車両用交流発電機の断面図、図2は図1
の回転子の斜視図、図3は図1の回転子の断面図、図4
は図1の固定子コイルの組立工程を示す斜視図、図5
は、図1の固定子を示す断面図、図6は図1の固定子を
示す斜視図である。この車両用交流発電機は、アルミニ
ウム製のフロントブラケット1及びリヤブラケット2か
ら構成されたフレームであるケース3と、このケース3
内に設けられ一端部にプーリ4が固定されたシャフト6
と、このシャフト6に固定されたランドル型の回転子7
と、回転子7の両側面に固定されたファン5と、ケース
3内の内壁面に固定された固定子8と、シャフト6の他
端部に固定され回転子7に電流を供給するスリップリン
グ9と、スリップリング9に摺動する一対のブラシ10
と、このブラシ10を収納したブラシホルダ11と、固
定子8に電気的に接続され固定子8で生じた交流を直流
に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着さ
れ、固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギ
ュレータ18とを備えている。ケース3にはファン5の
回転により冷却風をケース3内に吸入する吸入孔3a及
び外部に排出する排出孔3bが形成されている。
【0034】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設
けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア1
4とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み
合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体
22とから構成されている。第1のポールコア体21及
び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状
磁極23、24をそれぞれ有している。
【0035】回転子7の両側部にはファン5が固着され
ており、プーリ側であるフロント側のファン5が例えば
10枚のブレード5a、整流器12側であるリヤ側のフ
ァン5が例えば12枚のブレード5bにより構成されて
いる。また、これらの各ファン5のブレードの高さは、
リヤ側のブレード5bの軸方向高さbが、フロント側の
軸方向高さaより大に形成されている。
【0036】固定子8は、固定子コア15と固定子コイ
ル16とから構成されている。固定子コア15は円筒状
に成形され、略長方形の断面形状を有するティースが径
方向内方に突出するように周方向に等角ピッチで複数設
けられ、コイル16を収納するスロット15aがティー
ス間に形成されている。各スロット15aは溝方向が軸
方向と平行で、かつ、内周側に開口している。
【0037】固定子コイル16は、多数の導体セグメン
ト30を所定の巻線をなすように、接続して構成されて
いる。この導体セグメント30は、絶縁被膜が被覆され
た断面矩形の平角銅線を用い、一対の脚部30aを略V
字状のターン部30bで連結されてなる略U字状に成形
されている。また、導体セグメント30は、予め一対の
脚部30a間のピッチを、6スロット分のピッチに合わ
せて作製されている。そして、この導体セグメント30
の一対の脚部30aを、それぞれ6スロット数だけ離れ
た対をなす各組のスロット15aにリヤ側から挿入し、
ついでフロント側に延出した各脚部30aの延出部を折
り曲げ、その後開口端部同士を溶接等により接合して、
全体で巻線をなすようにしている。
【0038】この固定子コイル16は1スロット当り、
長手方向が径方向となる如く4層を成すように4本配列
されており。1磁極ピッチ離れたスロット15a間に、
導体セグメント30のターン側は最内層(第1層)と最
外層(第4層)とが対、第2層と第3層とが対となって
各々挿入され、導体セグメント30の接続側は最外層と
第3層、最内層と第2層とが各々溶融されている。その
導体セグメント30のターン側において、第2層と第3
層との外周を囲うように最内層と最外層とが装着されて
いる。そして、固定子コイル16は、フロント側コイル
エンド16aとリヤ側コイルエンド16bを有してい
る。
【0039】固定子コイル16の各コイルエンド16
a,16bは各ファン5と各々径方向にラップするよう
に設けられている。また、ファン5の回転による固定子
コイル16のコイルエンド16a,16bの受ける風量
は、リヤ側に整流器12、ブラシホルダ11、レギュレ
ータ18等が配置され、冷却風の流通抵抗が大となって
いるため、リヤ側よりフロント側の方が風量が大となっ
ている。また、この車両用交流発電機は、固定子コイル
16の相数が3、回転子7の極数が16であり、固定子
コア15のスロット15a数は全部で96である。
【0040】このように構成された固定子8を加熱し、
エポキシパウダーが浮遊した流動浸漬槽内に浸漬し、固
定子コイル16の内周面、および外周面に所定の厚さ
0.1mmの樹脂25を全面に塗布させる。なお、樹脂は
エポキシを主成分とし、1液で成り、常温乾燥タイプの
ものが採用されている。
【0041】上記樹脂25が塗布された固定子コイル1
6のコイルエンド16a、16bにおいて、コイルの存
在する部分と隙間の部分とで各コイルエンド16a,1
6b表面は凹凸形状を形成しており、特にターン部と接
続部とは凹凸が激しくなっている。この樹脂25の塗布
状態を図5と図6に示す。このように固定子コイル16
の各コイルエンド16a,16b間の隙間は樹脂25に
よって完全に塞がれており、ファン5の回転による冷却
風は径方向へ通風されることがない。
【0042】この発明の実施形態1のものでは、固定子
コイル16のコイルエンド16a,16bの各コイル間
の隙間が樹脂25によって塞がれ、互いのコイルは樹脂
25を介して連結されているので、エンジンからの振動
を受けてコイルエンド16a,16bのコイル間または
コイル接合部同志が接触することが全くないので、コイ
ルのレアショート並びに異音の発生を防止できる。
【0043】また、交流発電機の振動によって、コイル
エンド16a,16bの接合部が外れることもなく、ま
た接合部のクラックも発生しないので、接触抵抗の増
大、温度上昇の問題点を解消できる。
【0044】また、コイルエンドの16a,16bの接
合部が溶接で溶融してエッジとなったとしても、そのエ
ッジは樹脂25の塗布により丸く曲面状となり、回転子
7の爪状磁極23、24の肩や、ファン5との高次数の
不快な干渉音の発生や風騒音の問題点を解消できる。
【0045】さらに、固定子コイル16のコイルエンド
16a,16bの各コイル間の隙間は樹脂25によって
塞がれているので、従来の如くコイル間隙間を通風する
冷却風のため、高次数の風騒音が発生する不具合も解消
できる。
【0046】さらにまた、固定子コイル16のコイルエ
ンド16a,16bの各コイル間に異物がかみ込んだ
り、コイルに直接異物が衝突してコイルに変形が生じて
絶縁性が損なわれる不具合も解消できる。
【0047】しかも、固定子コイル16のコイルエンド
16a,16bの各コイルは、その全周に亘って全面的
に樹脂25によって覆われているのでコイルの絶縁性を
著しく向上し得る。
【0048】実施の形態2.上記の実施の形態1では、
固定子コイル16の各コイルエンド16a,16bの内
周面、外周面に塗布された樹脂26は、そのコイルの存
在する部分と隙間の部分とでは、その表面が凹凸形状と
なっていたが、図7、図8に示すように、樹脂26によ
ってその表面はコイルによる凹凸を有しない平面状にし
たものである。
【0049】このように構成された実施の形態2のもの
では固定子コイル16のコイルエンド16a,16bの
全てのコイルの絶縁性が向上し、また、コイルエンド1
6aの接合部の絶縁性も向上し、さらに、内周および外
周部の各コイル表面で生じる風騒音を著しく低減でき
る。
【0050】実施の形態3.図9、図10に示すように
固定子コイル16のコイルエンド16a,16bの内周
面のみに、そのコイル間の隙間を塞ぐように樹脂25を
塗布するようにしてもよい。この場合は、コイルエンド
16a,16bの内周面のみに樹脂25を塗布している
ため、樹脂25の塗布作業が簡単となり、また、樹脂2
5の量も少量で良いので安価となる。さらに、内周側コ
イルの絶縁性が向上するとともに、内周部のコイル間で
生じる風騒音も低減できる。
【0051】実施の形態4.図11に示すように、固定
子コイル16のコイルエンド16a,16bにその内外
周全面に樹脂27を塗付すると共に、その内周面にコイ
ルエンド16a,16bの傾斜に略沿った凸状部27a
を形成してもよい。このように構成することにより、コ
イルエンド16a,16bの接合部および各コイルの絶
縁性が向上すると共に内周のコイル表面で生じる冷却風
を凸状部27aが整流し、風騒音を低減し、温度上昇を
抑制する。また、凸状部27aは、コイルエンド16
a,16bの傾斜方向に沿って設ける方が形成が簡単と
なるが、コイルの傾斜方向と逆方向に傾斜させることも
可能である。また、各コイルエンド16a,16bの外
周面に、凸状部27aを形成すれば、コイル外周面に生
じる冷却風を凸状部27aにて整流でき風騒音の低減、
温度上昇抑制効果を期待できる。
【0052】実施の形態5.上記の実施の形態では、リ
ヤ側のコイルエンド16bにおいて、内側コイルエンド
16bを外側コイルエンド16bで囲うように形成した
ものを例示したが、図12に示す如く略同一軸方向高さ
のコイルエンド16cの2つを径方向に並置するタイプ
にも応用でき、同様の作用効果を奏することができる。
このものでは、1磁極ピッチ離れたスロット15a間
に、導体セグメント30のターン側が最内層(第1層)
と第2層とが対、第3層と最外層(第4層)とが対とな
って各々挿入されており、接続側も、同様に最内層(第
1層)と第2層、第3層と最外層(第4層)とが各々溶
接されている。
【0053】実施の形態6.図13に示すようにリヤ側
のファン5のブレード5bの底板51bを拡大形状に形
成し、リヤ側ファン5は、拡大形状のブレード底板51
bで隣り合う爪状磁極24間の谷部を覆うようにポール
コア22に固着されている。この実施の形態6では、爪
状磁極24間の谷部が軸方向から見てブレード5bの底
板51bにより遮蔽されているので、フロント側からリ
ヤ側に流れる風量が少なくなる。従って、フロント側の
吸入風量が少ないロスでフロント側コイルエンド16a
の冷却に供せられるので、固定子コイル16の温度上昇
をより抑えることができる。また、ブレード5bの底板
51b間に形成される空間が爪状磁極24の端面により
略塞がれるので、リヤ側ファン5bの能力がさらに高め
られ、リヤ側の吸入風量が大きくなり、整流器12およ
びレギュレータ18の温度上昇をより抑えることができ
る。なお、この実施の形態6では、リヤ側のファン5の
ブレード5bの枚数を8枚に設定している。
【0054】実施の形態7.この実施の形態7では、図
14に示されるように、隔絶板28がリヤ側ファン5と
ポールコア22との間に介装され、爪状磁極24の谷部
とブレード5bの底板とで構成される空隙が遮断されて
いる。
【0055】このように構成された実施の形態7のもの
では、フロント側からリヤ側に流れる冷却風の通風経路
が隔絶板28により遮断されているので、フロント側か
らリヤ側に流れる流量がなくなる。よって、フロント側
の吸入風量がロスすることなくフロント側コイルエンド
16aの冷却に供せられるので、固定子コイル16の温
度上昇を確実に抑えることができる。また、ブレード5
bの底板間に形成される空間が隔絶板28により塞がれ
るので、リヤ側ファン5bの能力がさらに高められ、リ
ヤ側の吸入風量が大きくなり、整流器12およびレギュ
レータ18の温度上昇を確実に抑えることができる。
【0056】実施の形態8.固定子コイル16に絶縁被
膜を有しない裸線を用い、固定子コア15のスロット1
5a内においては、固定子コア15と固定子コイル16
間、および固定子コイル16間は、各々絶縁紙を挿入し
て絶縁し、固定子コイル16のコイルエンド16a,1
6bは、樹脂25を塗布することにより各コイルエンド
16a,16bのコイル自身並びにコイル間を絶縁する
ことも可能である。この場合、スロット15a内にも樹
脂25を含浸すれば、より一層絶縁性が向上し、しかも
コイルの固着も確実となる。
【0057】実施の形態9.固定子 コイル16 のコイ
ルエンド16a,16bに塗布する樹脂25、26、2
7にこの樹脂よりも大きな熱伝導率を有する添加物を混
合しておけば樹脂の熱伝導性が向上し、より一層温度を
低減できる。
【0058】実施の形態10.上述の実施の形態では、
樹脂25、26、27の塗布の方法として流動浸積によ
るものを例示したが、これに限定されるものでなく、例
えば、加熱した固定子コイル16にエポキシパウダーを
吹き付け、所定の塗膜を形成してなる、パウダーコーテ
ィングにて塗布すれば処理工程を簡単にし得るものであ
る。
【0059】
【発明の効果】請求項1の車両用交流電機においては、
ランデル型磁極を有する回転子と、この回転子の外周に
対向配置した固定子と、上記回転子を支持する フレー
ムと、この一方のフレーム側に設けられた整流器と、上
記他方のフレーム側に設けられ上記回転子を駆動するプ
ーリとを有する車両用交流発電機において、上記固定子
は、複数のスロットが形成された固定子コアと、この固
定子コアのスロットに装着された固定子コイルとを備
え、上記固定子コイルは複数の導体セグメントを接合し
て構成され、軸方向へ延出されたコイルエンドを備え、
前記回転子は、その回転駆動により上記コイルエンドに
冷却空気を送風する送風手順を備えており、上記固定子
コイルのコイルエンドに装着され、上記コイルエンドの
コイル間の隙間を塞いでなる樹脂を設けるようにしたの
で、各コイルエンドのコイルは樹脂を介して連結されて
いるので、振動を受けることによって、コイル間または
コイル接合部同志が接触することがないので、コイルの
レアショート並びに異音の発生を防止でき、また、コイ
ルエンドの接合部が外れることがなく、接合部のクラッ
クも発生しないので接触抵抗の増大、温度上昇の問題点
を解消できる。また、コイルエンドの接合部が溶接等で
溶融してエッジとなったとしても、そのエッジは樹脂の
付着により、曲面状とし得るので、ファン等との高次数
の不快な干渉音の発生や風騒音の問題点を解消できる。
さらに、コイルエンドの各コイル間の隙間は樹脂によっ
て塞がれているので、従来の如くコイル間の隙間を通る
冷却風のため、高次数の風騒音が発生する不具合を解消
できる。さらにまた、コイルエンドのコイル間に異物が
かみ込んだり、コイルに直接異物が衝突してコイルに変
形が生じて絶縁性が損なわれる不具合も解消できる。
【0060】請求項2の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドの内周面に樹脂が装着さ
れ、各コイル間の隙間を塞いでいるので、コイルエンド
の内周側コイルの絶縁性が向上すると共に、内周部のコ
イル間で生じる風騒音を低減できる。
【0061】請求項3の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドの内周面及び外周面とも全
周に亘って樹脂が装着され、各コイル間の隙間を塞ぐよ
うにしているので、コイルエンドの接合部および全ての
コイルの絶縁性が向上すると共に、コイルエンドの内周
および外周で生じる風騒音を低減できる。
【0062】請求項4の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドを構成する各コイル表面に
樹脂が装着されると共に、該樹脂により各コイル間の隙
間を塞ぐようにしているので、各コイル自身の絶縁性を
向上できると共にコイルエンドのコイル間の隙間で生じ
る風騒音を低減できる。
【0063】請求項5の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドに装着された樹脂によって
その表面はコイルによる凹凸を有しない平面状とするこ
とにより、コイルエンドの接合部および全てのコイルの
絶縁性が向上すると共に、コイルエンドの内周および外
周で生じる風騒音を著しく低減できる。
【0064】請求項6の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドに装着された樹脂によっ
て、その表面に凸部を設けることにより、コイルエンド
の接合部およびコイルの絶縁性を向上できると共に、コ
イルエンドの内周および外周のコイル表面に生じる冷却
風を整流し、風騒音を低減でき、温度上昇を抑制でき
る。
【0065】請求項7の車両用交流発電機においては、
樹脂を固定子コイルの軸方向両側のコイルエンドに装着
することにより、固定子コイルのコイルエンドの全てに
亘って樹脂により絶縁できるので、より一層絶縁性を向
上できる。
【0066】請求項8の車両用交流発電機においては、
導体セグメントが略U字状セグメントからなり、固定子
コイルが略U字状セグメントの接続側からなる一方のコ
イルエンドと、略U字状セグメントのターン側よりなる
他方のコイルエンドとを有してなることにより、各コイ
ルエンドのコイル間に隙間が生じやすいので、コイルエ
ンドに樹脂を装着することにより、容易に絶縁性の向上
並びに風騒音を低減できる。
【0067】請求項9の車両用交流発電機においては、
送風手段が回転子端部に設けられたファンであることに
より、コイルエンドとの干渉音の低減効果をより一層増
大することができる。
【0068】請求項10の車両用交流発電機において
は、ファンを固定子コイルのコイルエンドと径方向にラ
ップさせることにより、コイルエンドとの干渉音は更に
大きくなるが、樹脂を装着することにより、効果的に低
減できる。
【0069】請求項11の車両用交流発電機において
は、ファンを、固定子コイルのコイルエンドの接続側お
よびターン側と各々対向する回転子端部の両側に設け、
ターン側に整流器を設けることにより、ファンが回転子
両端に設けられたコイルエンドの両端を確実に冷却でき
ると共に、固定子コイルエンドの軸長の短いターン側に
整流器を設けたので、ファンの吐出側の通風抵抗を小さ
くでき、整流器を通風する風量が増して整流器温度を低
減できる。
【0070】請求項12の車両用交流発電機において
は、固定子コイルの接続側コイルエンドの受ける風量が
ターン側コイルエンドの受ける風量より大きくすること
により、軸長が長く冷却面積が大きい接続側コイルエン
ド側の風量を大きくして、固定子コイルの温度上昇を低
減でき、発電機出力を向上できる。
【0071】請求項13の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンドと対向するファンのブレード
枚数を、プーリ側コイルエンドと対向するファンのブレ
ード枚数より多くすることにより、ターン側コイルエン
ドのファン能力を上げることができるので、ターン側コ
イルエンド側に装着される整流器等を効率的に冷却でき
る。
【0072】請求項14の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンド側のファンの最大ブレード高
さを、接続側コイルエンド側の最大ブレード高さより大
きくすることにより、ターン側コイルエンドのファン能
力を簡単な構成により上げることができるので、ターン
側コイルエンド側に装着される整流器等を効果的に冷却
できる。
【0073】請求項15の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンド側のファンの底板部間に形成
される空間が、回転子の磁極端面によって略塞がれるこ
とにより、ファンの底板部にできる切り欠きが回転子の
磁極の谷部に重なると、ファンの底板部に空間ができ、
ファン能力を低下することになるが、回転子の磁極端面
によって空間を塞いでいるので、ターン側コイルエンド
側のファン能力を上げることが容易となり整流器等を効
率的に冷却でき、また、プーリ側フレームより流入する
冷却空気が整流器側へ流れるのを確実に遮断することが
できる。
【0074】請求項16の車両用交流発電機においては、
回転子における整流器側の磁極谷部とファンの底板との
間に、隔絶板を設けることにより、整流器側のファンの
能力を確実に上げることができ、また、プーリ側のフレ
ームより流入する冷却空気が整流器側へ流れるのを確実
に遮断することができる。
【0075】請求項17の車両用交流発電機において
は、導体セグメントを平角コイルから構成したので、コ
イルエンドに形成される凹凸が大きくなるが、樹脂を装
着することで効果的にその凹凸をなくすることができ、
絶縁性並びに風騒音低減効果が大きい。
【0076】請求項18の車両用交流発電機において
は、固定子のスロット内において、固定子コアと固定子
コイルおよび固定子コイル間を絶縁する絶縁紙を設け、
固定子コイルを裸線とすることにより、スロット内にお
いては絶縁紙にて、スロット外のコイルエンドは樹脂に
より、各々絶縁できるので、絶縁性を損なうことなく、
コイルの絶縁被膜を廃止し、安価にできる。
【0077】請求項19の車両用交流発電機において
は、樹脂はエポキシ樹脂を主成分としているので、耐熱
性に優れ、確実に絶縁できる。
【0078】請求項20の車両用交流発電機において
は、樹脂には、該樹脂よりも大きな熱伝導率を有する添
加物が混合されているので、コイルエンドの各コイルに
装着された樹脂の熱伝導性が向上し、温度低減効果が良
好となる。
【0079】請求項21の車両用交流発電機において
は、樹脂は、パウダーコーティングによりコイルエンド
に装着されているので、余分な部分を容易に除去できる
ので、作業性が良い。
【0080】請求項22の車両用交流発電機において
は、樹脂は、流動浸積にてコイルエンドに装着されてい
るので、界面のコントロールが容易であり、作業性が良
い。
【0081】請求項23の車両用交流発電機において
は、樹脂は、常温乾燥で、1液であるので、特別な乾燥
炉が不要であり、複雑な処理も要らず、作業性が極めて
良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される回転子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される回転子を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される導体セグメントを組み込んだ固定子を
示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機に適用される回転子を示す側面図である。
【図14】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流
発電機に適用される回転子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フロントブラケット 2 リヤブラケ
ット 3 ケース 4 プーリ 5 ファン 5a ブレード 5b ブレード 6 シャフト 7 回転子 8 固定子 12 整流器 13 回転子コ
イル 14 ポールコア 15 固定子コ
ア 15a スロット 16 固定子コ
イル 16a コイルエンド 16b コイル
エンド 16c コイルエンド 18 レギュレ
ータ 21 第1のポールコア体 22 第2のポ
ールコア体 23、24:爪状磁極 25、26、2
7 樹脂 27a 凸状部 28 隔絶板 30 導体セグメント 30a 脚部 30b ターン部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月27日(2000.4.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用交流発電機では、複数の導体セグメントを接合
して構成された固定子コイルのコイルエンドに、コイル
エンドの接合部を含んで樹脂が装着され、コイルエンド
のコイル間の隙間を塞ぐようにしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】
【発明の効果】請求項1の車両用交流電機においては、
ランデル型磁極を有する回転子と、この回転子の外周に
対向配置した固定子と、上記回転子を支持するフレーム
と、この一方のフレーム側に設けられた整流器と、上記
他方のフレーム側に設けられ上記回転子を駆動するプー
リとを有する車両用交流発電機において、上記固定子
は、複数のスロットが形成された固定子コアと、この固
定子コアのスロットに装着された固定子コイルとを備
え、上記固定子コイルは複数の導体セグメントを接合し
て構成され、軸方向へ延出されたコイルエンドを備え、
前記回転子は、その回転駆動により上記コイルエンドに
冷却空気を送風する送風手順を備えており、上記固定子
コイルのコイルエンドに装着され、上記コイルエンドの
上記接合部を含んで上記コイルエンドのコイル間の隙間
を塞いでなる樹脂を設けるようにしたので、各コイルエ
ンドのコイルは樹脂を介して連結されているので、振動
を受けることによって、コイル間またはコイル接合部同
志が接触することがないので、コイルのレアショート並
びに異音の発生を防止でき、また、コイルエンドの接合
部が外れることがなく、接合部のクラックも発生しない
ので接触抵抗の増大、温度上昇の問題点を解消できる。
また、コイルエンドの接合部が溶接等で溶融してエッジ
となったとしても、そのエッジは樹脂の付着により、曲
面状とし得るので、ファン等との高次数の不快な干渉音
の発生や風騒音の問題点を解消できる。さらに、コイル
エンドの各コイル間の隙間は樹脂によって塞がれている
ので、従来の如くコイル間の隙間を通る冷却風のため、
高次数の風騒音が発生する不具合を解消できる。さらに
また、コイルエンドのコイル間に異物がかみ込んだり、
コイルに直接異物が衝突してコイルに変形が生じて絶縁
性が損なわれる不具合も解消できる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月20日(2000.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両用交流発電機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば乗用車、
トラック等に搭載される車両用交流発電機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種従来の車両用交流発電機として、
特許登録第2927288号公報のものがある。この従
来のものでは、固定子コイルとして複数の略U字状導体
セグメントを使用し、固定子のスロット内においては、
スロットの深さ方向に関して内層および外層として一対
以上の対をなして配列され、かつスロット内に互いに絶
縁して収納されており、スロット外においては、固定子
コアの端面側に延び出して配置されており、回転子のN
S磁極ピッチに対応して離間したスロット内の異なる層
を直列接続する接続パターンを主として繰り返すコイル
エンド群が形成されている。
【0003】さらに、コイルエンドにおける複数の導体
セグメントは、前記フレーム内における冷却風の通風方
向と交差して延びるように配置され、しかも互いに離間
して配列されて、コイルエンドにおける複数の導体セグ
メントを横切って冷却風が流れるように構成したもので
ある。即ち、この従来のものでは、コイルエンドの導体
セグメントが互いに離間されており、そのコイルエンド
内を冷却風が横切るのでコイルエンドの冷却を向上さ
せ、高出力化を狙ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の車両用交
流発電機では、固定子コイルのコイルエンドの導体セグ
メントが互いに空間を介して離間しているため、エンジ
ンからの振動を受けて隣接したコイルエンドのコイル間
またはコイル接合部同志が接触しレアショートして出力
が低下したり、異音を発生するという問題点が生じてい
た。
【0005】また、交流発電機の振動によって、コイル
エンドの接合部が外れたり、クラックによって接続抵抗
が大きくなり温度が過大となる等の問題点が生じてい
た。
【0006】また、固定子コイルのコイルエンドがファ
ンによる冷却風の吐出側に位置しているため、コイルエ
ンドの接合部が溶接等で溶融してエッジとなり、そのエ
ッジにより、回転子の爪状磁極の肩や、ファンとの高次
数の不快な干渉音が発生し、風騒音問題が生じていた。
【0007】更に、固定子のコイルエンドのコイル間隙
間を通風する冷却風のため、高次数の風騒音が発生する
不具合も生じていた。
【0008】更にまた、特開平11ー164505号公
報では、固定子コイルのコイルエンドにおいて、コイル
間に隙間を設けて絶縁性を確保するようにしているが、
このものでは、コイル間に異物がかみ込んだり、コイル
が異物の衝突のために変形した場合に、絶縁性が損なわ
れるという問題点を有していた。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、固定子コイルのコイルエンドの
絶縁性を向上させ、また耐振性を確保するとともに風騒
音を低減できる車両用交流発電機を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両用交流発電機では、複数の導体セグメントを接合
して構成された固定子コイルのコイルエンドの内周面に
全周にわたって、コイルエンドの接合部を含んで樹脂が
装着され、コイルエンドのコイル間の隙間を塞ぐように
したものである。
【0011】
【0012】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドの内周面及び外周
面とも全周に亘って樹脂が装着され、各コイル間の隙間
を塞ぐようにしたものである。
【0013】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドを構成する各コイ
ル表面に樹脂が装着されると共に上記樹脂により各コイ
ル間の隙間を塞ぐようにしたものでる。
【0014】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルエンドに装着された樹脂によって
その表面はコイルによる凹凸が全くない平面に形成され
ている。
【0015】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、固定子コイルのコイルエンドにおいて、装着さ
れた樹脂によって、その表面に凸部が設けられている。
【0016】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、樹脂が固定子コイルの軸方向両側のコイルエン
ドに装着されるようにしたものである。
【0017】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、導体セグメントは略U字状セグメントからなり
固定子コイルが略U字状セグメントの接続側からなる一
方のコイルエンドと、略U字状セグメントのターン側よ
りなる他方のコイルエンドとを有してなる。
【0018】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、送風手段は回転子端部に設けられたファンであ
る。
【0019】この発明の請求項に係る車両用交流発電
機では、ファンは、固定子コイルのコイルエンドと径方
向にラップされている。
【0020】この発明の請求項10に係る車両用交流発
電機では、ファンは、固定子コイルのコイルエンドの接
続側およびターン側と各々対向する回転子端部の両側に
設けられており、ターン側に整流器が設けられている。
【0021】この発明の請求項11に係る車両用交流発
電機では、固定子コイルの接続側コイルエンドの受ける
風量がターン側コイルの受ける風量より大きくしたもの
である。
【0022】この発明の請求項12に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンドと対向するファンのブ
レード枚数は、プーリ側コイルエンドと対向するファン
のブレード枚数より多いようにしたものである。
【0023】この発明の請求項13に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンド側のファンの最大ブレ
ード高さは、接続側コイルエンド側のファンの最大ブレ
ード高さより大きくなるようにしたものである。
【0024】この発明の請求項14に係る車両用交流発
電機では、ターン側コイルエンド側ファンの底板部間に
形成される空間は、回転子の磁極端面によって略塞がれ
ている。
【0025】この発明の請求項15に係る車両用交流発
電機では、回転子における整流器側の磁極谷部とファン
の底部との間には、隔絶板が設けられている。
【0026】この発明の請求項16に係る車両用交流発
電機では、導体セグメントは平角コイルから構成されて
いる。
【0027】この発明の請求項17に係る車両用交流発
電機では、固定子のスロット内において、固定子コアと
固定子コイルおよび固定子コイル間を絶縁する絶縁紙を
設け、固定子コイルを裸線とした。
【0028】この発明の請求項18に係る車両用交流発
電機では、樹脂はエポキシ樹脂を主成分とする。
【0029】この発明の請求項19に係る車両用交流発
電機では、樹脂には、該樹脂よりも大きな熱伝導率を有
する添加物が混合されている。
【0030】この発明の請求項20に係る車両用交流発
電機では、樹脂はパウダーコーティングにより、コイル
エンドに装着されている。
【0031】この発明の請求項21に係る車両用交流発
電機では、樹脂は流動浸積にてコイルエンドに装着され
ている。
【0032】この発明の請求項22に係る車両用交流発
電機では、樹脂は常温乾燥タイプで1液である。
【0033】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の車両用交流発電機の断面図、図2は図1
の回転子の斜視図、図3は図1の回転子の断面図、図4
は図1の固定子コイルの組立工程を示す斜視図、図5
は、図1の固定子を示す断面図、図6は図1の固定子を
示す斜視図である。この車両用交流発電機は、アルミニ
ウム製のフロントブラケット1及びリヤブラケット2か
ら構成されたフレームであるケース3と、このケース3
内に設けられ一端部にプーリ4が固定されたシャフト6
と、このシャフト6に固定されたランドル型の回転子7
と、回転子7の両側面に固定されたファン5と、ケース
3内の内壁面に固定された固定子8と、シャフト6の他
端部に固定され回転子7に電流を供給するスリップリン
グ9と、スリップリング9に摺動する一対のブラシ10
と、このブラシ10を収納したブラシホルダ11と、固
定子8に電気的に接続され固定子8で生じた交流を直流
に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着さ
れ、固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギ
ュレータ18とを備えている。ケース3にはファン5の
回転により冷却風をケース3内に吸入する吸入孔3a及
び外部に排出する排出孔3bが形成されている。
【0034】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設
けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア1
4とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み
合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体
22とから構成されている。第1のポールコア体21及
び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状
磁極23、24をそれぞれ有している。
【0035】回転子7の両側部にはファン5が固着され
ており、プーリ側であるフロント側のファン5が例えば
10枚のブレード5a、整流器12側であるリヤ側のフ
ァン5が例えば12枚のブレード5bにより構成されて
いる。また、これらの各ファン5のブレードの高さは、
リヤ側のブレード5bの軸方向高さbが、フロント側の
軸方向高さaより大に形成されている。
【0036】固定子8は、固定子コア15と固定子コイ
ル16とから構成されている。固定子コア15は円筒状
に成形され、略長方形の断面形状を有するティースが径
方向内方に突出するように周方向に等角ピッチで複数設
けられ、コイル16を収納するスロット15aがティー
ス間に形成されている。各スロット15aは溝方向が軸
方向と平行で、かつ、内周側に開口している。
【0037】固定子コイル16は、多数の導体セグメン
ト30を所定の巻線をなすように、接続して構成されて
いる。この導体セグメント30は、絶縁被膜が被覆され
た断面矩形の平角銅線を用い、一対の脚部30aを略V
字状のターン部30bで連結されてなる略U字状に成形
されている。また、導体セグメント30は、予め一対の
脚部30a間のピッチを、6スロット分のピッチに合わ
せて作製されている。そして、この導体セグメント30
の一対の脚部30aを、それぞれ6スロット数だけ離れ
た対をなす各組のスロット15aにリヤ側から挿入し、
ついでフロント側に延出した各脚部30aの延出部を折
り曲げ、その後開口端部同士を溶接等により接合して、
全体で巻線をなすようにしている。
【0038】この固定子コイル16は1スロット当り、
長手方向が径方向となる如く4層を成すように4本配列
されており。1磁極ピッチ離れたスロット15a間に、
導体セグメント30のターン側は最内層(第1層)と最
外層(第4層)とが対、第2層と第3層とが対となって
各々挿入され、導体セグメント30の接続側は最外層と
第3層、最内層と第2層とが各々溶融されている。その
導体セグメント30のターン側において、第2層と第3
層との外周を囲うように最内層と最外層とが装着されて
いる。そして、固定子コイル16は、フロント側コイル
エンド16aとリヤ側コイルエンド16bを有してい
る。
【0039】固定子コイル16の各コイルエンド16
a,16bは各ファン5と各々径方向にラップするよう
に設けられている。また、ファン5の回転による固定子
コイル16のコイルエンド16a,16bの受ける風量
は、リヤ側に整流器12、ブラシホルダ11、レギュレ
ータ18等が配置され、冷却風の流通抵抗が大となって
いるため、リヤ側よりフロント側の方が風量が大となっ
ている。また、この車両用交流発電機は、固定子コイル
16の相数が3、回転子7の極数が16であり、固定子
コア15のスロット15a数は全部で96である。
【0040】このように構成された固定子8を加熱し、
エポキシパウダーが浮遊した流動浸漬槽内に浸漬し、固
定子コイル16の内周面、および外周面に所定の厚さ
0.1mmの樹脂25を全面に塗布させる。なお、樹脂は
エポキシを主成分とし、1液で成り、常温乾燥タイプの
ものが採用されている。
【0041】上記樹脂25が塗布された固定子コイル1
6のコイルエンド16a、16bにおいて、コイルの存
在する部分と隙間の部分とで各コイルエンド16a,1
6b表面は凹凸形状を形成しており、特にターン部と接
続部とは凹凸が激しくなっている。この樹脂25の塗布
状態を図5と図6に示す。このように固定子コイル16
の各コイルエンド16a,16b間の隙間は樹脂25に
よって完全に塞がれており、ファン5の回転による冷却
風は径方向へ通風されることがない。
【0042】この発明の実施形態1のものでは、固定子
コイル16のコイルエンド16a,16bの各コイル間
の隙間が樹脂25によって塞がれ、互いのコイルは樹脂
25を介して連結されているので、エンジンからの振動
を受けてコイルエンド16a,16bのコイル間または
コイル接合部同志が接触することが全くないので、コイ
ルのレアショート並びに異音の発生を防止できる。
【0043】また、交流発電機の振動によって、コイル
エンド16a,16bの接合部が外れることもなく、ま
た接合部のクラックも発生しないので、接触抵抗の増
大、温度上昇の問題点を解消できる。
【0044】また、コイルエンドの16a,16bの接
合部が溶接で溶融してエッジとなったとしても、そのエ
ッジは樹脂25の塗布により丸く曲面状となり、回転子
7の爪状磁極23、24の肩や、ファン5との高次数の
不快な干渉音の発生や風騒音の問題点を解消できる。
【0045】さらに、固定子コイル16のコイルエンド
16a,16bの各コイル間の隙間は樹脂25によって
塞がれているので、従来の如くコイル間隙間を通風する
冷却風のため、高次数の風騒音が発生する不具合も解消
できる。
【0046】さらにまた、固定子コイル16のコイルエ
ンド16a,16bの各コイル間に異物がかみ込んだ
り、コイルに直接異物が衝突してコイルに変形が生じて
絶縁性が損なわれる不具合も解消できる。
【0047】しかも、固定子コイル16のコイルエンド
16a,16bの各コイルは、その全周に亘って全面的
に樹脂25によって覆われているのでコイルの絶縁性を
著しく向上し得る。
【0048】実施の形態2.上記の実施の形態1では、
固定子コイル16の各コイルエンド16a,16bの内
周面、外周面に塗布された樹脂26は、そのコイルの存
在する部分と隙間の部分とでは、その表面が凹凸形状と
なっていたが、図7、図8に示すように、樹脂26によ
ってその表面はコイルによる凹凸を有しない平面状にし
たものである。
【0049】このように構成された実施の形態2のもの
では固定子コイル16のコイルエンド16a,16bの
全てのコイルの絶縁性が向上し、また、コイルエンド1
6aの接合部の絶縁性も向上し、さらに、内周および外
周部の各コイル表面で生じる風騒音を著しく低減でき
る。
【0050】実施の形態3.図9、図10に示すように
固定子コイル16のコイルエンド16a,16bの内周
面のみに、そのコイル間の隙間を塞ぐように樹脂25を
塗布するようにしてもよい。この場合は、コイルエンド
16a,16bの内周面のみに樹脂25を塗布している
ため、樹脂25の塗布作業が簡単となり、また、樹脂2
5の量も少量で良いので安価となる。さらに、内周側コ
イルの絶縁性が向上するとともに、内周部のコイル間で
生じる風騒音も低減できる。
【0051】実施の形態4.図11に示すように、固定
子コイル16のコイルエンド16a,16bにその内外
周全面に樹脂27を塗付すると共に、その内周面にコイ
ルエンド16a,16bの傾斜に略沿った凸状部27a
を形成してもよい。このように構成することにより、コ
イルエンド16a,16bの接合部および各コイルの絶
縁性が向上すると共に内周のコイル表面で生じる冷却風
を凸状部27aが整流し、風騒音を低減し、温度上昇を
抑制する。また、凸状部27aは、コイルエンド16
a,16bの傾斜方向に沿って設ける方が形成が簡単と
なるが、コイルの傾斜方向と逆方向に傾斜させることも
可能である。また、各コイルエンド16a,16bの外
周面に、凸状部27aを形成すれば、コイル外周面に生
じる冷却風を凸状部27aにて整流でき風騒音の低減、
温度上昇抑制効果を期待できる。
【0052】実施の形態5.上記の実施の形態では、リ
ヤ側のコイルエンド16bにおいて、内側コイルエンド
16bを外側コイルエンド16bで囲うように形成した
ものを例示したが、図12に示す如く略同一軸方向高さ
のコイルエンド16cの2つを径方向に並置するタイプ
にも応用でき、同様の作用効果を奏することができる。
このものでは、1磁極ピッチ離れたスロット15a間
に、導体セグメント30のターン側が最内層(第1層)
と第2層とが対、第3層と最外層(第4層)とが対とな
って各々挿入されており、接続側も、同様に最内層(第
1層)と第2層、第3層と最外層(第4層)とが各々溶
接されている。
【0053】実施の形態6.図13に示すようにリヤ側
のファン5のブレード5bの底板51bを拡大形状に形
成し、リヤ側ファン5は、拡大形状のブレード底板51
bで隣り合う爪状磁極24間の谷部を覆うようにポール
コア22に固着されている。この実施の形態6では、爪
状磁極24間の谷部が軸方向から見てブレード5bの底
板51bにより遮蔽されているので、フロント側からリ
ヤ側に流れる風量が少なくなる。従って、フロント側の
吸入風量が少ないロスでフロント側コイルエンド16a
の冷却に供せられるので、固定子コイル16の温度上昇
をより抑えることができる。また、ブレード5bの底板
51b間に形成される空間が爪状磁極24の端面により
略塞がれるので、リヤ側ファン5bの能力がさらに高め
られ、リヤ側の吸入風量が大きくなり、整流器12およ
びレギュレータ18の温度上昇をより抑えることができ
る。なお、この実施の形態6では、リヤ側のファン5の
ブレード5bの枚数を8枚に設定している。
【0054】実施の形態7.この実施の形態7では、図
14に示されるように、隔絶板28がリヤ側ファン5と
ポールコア22との間に介装され、爪状磁極24の谷部
とブレード5bの底板とで構成される空隙が遮断されて
いる。
【0055】このように構成された実施の形態7のもの
では、フロント側からリヤ側に流れる冷却風の通風経路
が隔絶板28により遮断されているので、フロント側か
らリヤ側に流れる流量がなくなる。よって、フロント側
の吸入風量がロスすることなくフロント側コイルエンド
16aの冷却に供せられるので、固定子コイル16の温
度上昇を確実に抑えることができる。また、ブレード5
bの底板間に形成される空間が隔絶板28により塞がれ
るので、リヤ側ファン5bの能力がさらに高められ、リ
ヤ側の吸入風量が大きくなり、整流器12およびレギュ
レータ18の温度上昇を確実に抑えることができる。
【0056】実施の形態8.固定子コイル16に絶縁被
膜を有しない裸線を用い、固定子コア15のスロット1
5a内においては、固定子コア15と固定子コイル16
間、および固定子コイル16間は、各々絶縁紙を挿入し
て絶縁し、固定子コイル16のコイルエンド16a,1
6bは、樹脂25を塗布することにより各コイルエンド
16a,16bのコイル自身並びにコイル間を絶縁する
ことも可能である。この場合、スロット15a内にも樹
脂25を含浸すれば、より一層絶縁性が向上し、しかも
コイルの固着も確実となる。
【0057】実施の形態9.固定子 コイル16 のコイ
ルエンド16a,16bに塗布する樹脂25、26、2
7にこの樹脂よりも大きな熱伝導率を有する添加物を混
合しておけば樹脂の熱伝導性が向上し、より一層温度を
低減できる。
【0058】実施の形態10.上述の実施の形態では、
樹脂25、26、27の塗布の方法として流動浸積によ
るものを例示したが、これに限定されるものでなく、例
えば、加熱した固定子コイル16にエポキシパウダーを
吹き付け、所定の塗膜を形成してなる、パウダーコーテ
ィングにて塗布すれば処理工程を簡単にし得るものであ
る。
【0059】
【発明の効果】請求項1の車両用交流電機においては、
ランデル型磁極を有する回転子と、この回転子の外周に
対向配置した固定子と、上記回転子を支持する フレー
ムと、この一方のフレーム側に設けられた整流器と、上
記他方のフレーム側に設けられ上記回転子を駆動するプ
ーリとを有する車両用交流発電機において、上記固定子
は、複数のスロットが形成された固定子コアと、この固
定子コアのスロットに装着された固定子コイルとを備
え、上記固定子コイルは複数の導体セグメントを接合し
て構成され、軸方向へ延出されたコイルエンドを備え、
前記回転子は、その回転駆動により上記コイルエンドに
冷却空気を送風する送風手順を備えており、上記固定子
コイルのコイルエンド内周面に全周にわたって樹脂が装
着され、上記コイルエンドの接合部を含んでコイル間の
隙間を塞いでなる樹脂を設けるようにしたので、各コイ
ルエンドのコイルは樹脂を介して連結され、振動を受け
ることによって、コイル間またはコイル接合部同志が接
触することがないので、コイルのレアショート並びに異
音の発生を防止でき、また、コイルエンドの接合部が外
れることがなく、接合部のクラックも発生しないので接
触抵抗の増大、温度上昇の問題点を解消できる。また、
コイルエンドの接合部が溶接等で溶融してエッジとなっ
たとしても、そのエッジは樹脂の付着により、曲面状と
し得るので、ファン等との高次数の不快な干渉音の発生
や風騒音の問題点を解消できる。さらに、コイルエンド
の各コイル間の隙間は樹脂によって塞がれているので、
従来の如くコイル間の隙間を通る冷却風のため、高次数
の風騒音が発生する不具合を解消できる。さらにまた、
コイルエンドのコイル間に異物がかみ込んだり、コイル
に直接異物が衝突してコイルに変形が生じて絶縁性が損
なわれる不具合も解消できる。また、固定子コイルのコ
イルエンドの内周面に全周にわたって樹脂が装着され、
各コイル間の隙間を塞いでいるので、コイルエンドの内
周側コイルの絶縁性が向上すると共に、内周部のコイル
間で生じる風騒音を低減できる。
【0060】
【0061】請求項の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドの内周面及び外周面とも全
周に亘って樹脂が装着され、各コイル間の隙間を塞ぐよ
うにしているので、コイルエンドの接合部および全ての
コイルの絶縁性が向上すると共に、コイルエンドの内周
および外周で生じる風騒音を低減できる。
【0062】請求項の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドを構成する各コイル表面に
樹脂が装着されると共に、該樹脂により各コイル間の隙
間を塞ぐようにしているので、各コイル自身の絶縁性を
向上できると共にコイルエンドのコイル間の隙間で生じ
る風騒音を低減できる。
【0063】請求項の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドに装着された樹脂によって
その表面はコイルによる凹凸を有しない平面状とするこ
とにより、コイルエンドの接合部および全てのコイルの
絶縁性が向上すると共に、コイルエンドの内周および外
周で生じる風騒音を著しく低減できる。
【0064】請求項の車両用交流発電機においては、
固定子コイルのコイルエンドに装着された樹脂によっ
て、その表面に凸部を設けることにより、コイルエンド
の接合部およびコイルの絶縁性を向上できると共に、コ
イルエンドの内周および外周のコイル表面に生じる冷却
風を整流し、風騒音を低減でき、温度上昇を抑制でき
る。
【0065】請求項の車両用交流発電機においては、
樹脂を固定子コイルの軸方向両側のコイルエンドに装着
することにより、固定子コイルのコイルエンドの全てに
亘って樹脂により絶縁できるので、より一層絶縁性を向
上できる。
【0066】請求項の車両用交流発電機においては、
導体セグメントが略U字状セグメントからなり、固定子
コイルが略U字状セグメントの接続側からなる一方のコ
イルエンドと、略U字状セグメントのターン側よりなる
他方のコイルエンドとを有してなることにより、各コイ
ルエンドのコイル間に隙間が生じやすいので、コイルエ
ンドに樹脂を装着することにより、容易に絶縁性の向上
並びに風騒音を低減できる。
【0067】請求項の車両用交流発電機においては、
送風手段が回転子端部に設けられたファンであることに
より、コイルエンドとの干渉音の低減効果をより一層増
大することができる。
【0068】請求項の車両用交流発電機においては、
ファンを固定子コイルのコイルエンドと径方向にラップ
させることにより、コイルエンドとの干渉音は更に大き
くなるが、樹脂を装着することにより、効果的に低減で
きる。
【0069】請求項10の車両用交流発電機において
は、ファンを、固定子コイルのコイルエンドの接続側お
よびターン側と各々対向する回転子端部の両側に設け、
ターン側に整流器を設けることにより、ファンが回転子
両端に設けられたコイルエンドの両端を確実に冷却でき
ると共に、固定子コイルエンドの軸長の短いターン側に
整流器を設けたので、ファンの吐出側の通風抵抗を小さ
くでき、整流器を通風する風量が増して整流器温度を低
減できる。
【0070】請求項11の車両用交流発電機において
は、固定子コイルの接続側コイルエンドの受ける風量が
ターン側コイルエンドの受ける風量より大きくすること
により、軸長が長く冷却面積が大きい接続側コイルエン
ド側の風量を大きくして、固定子コイルの温度上昇を低
減でき、発電機出力を向上できる。
【0071】請求項12の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンドと対向するファンのブレード
枚数を、プーリ側コイルエンドと対向するファンのブレ
ード枚数より多くすることにより、ターン側コイルエン
ドのファン能力を上げることができるので、ターン側コ
イルエンド側に装着される整流器等を効率的に冷却でき
る。
【0072】請求項13の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンド側のファンの最大ブレード高
さを、接続側コイルエンド側の最大ブレード高さより大
きくすることにより、ターン側コイルエンドのファン能
力を簡単な構成により上げることができるので、ターン
側コイルエンド側に装着される整流器等を効果的に冷却
できる。
【0073】請求項14の車両用交流発電機において
は、ターン側コイルエンド側のファンの底板部間に形成
される空間が、回転子の磁極端面によって略塞がれるこ
とにより、ファンの底板部にできる切り欠きが回転子の
磁極の谷部に重なると、ファンの底板部に空間ができ、
ファン能力を低下することになるが、回転子の磁極端面
によって空間を塞いでいるので、ターン側コイルエンド
側のファン能力を上げることが容易となり整流器等を効
率的に冷却でき、また、プーリ側フレームより流入する
冷却空気が整流器側へ流れるのを確実に遮断することが
できる。
【0074】請求項15の車両用交流発電機において
は、回転子における整流器側の磁極谷部とファンの底板
との間に、隔絶板を設けることにより、整流器側のファ
ンの能力を確実に上げることができ、また、プーリ側の
フレームより流入する冷却空気が整流器側へ流れるのを
確実に遮断することができる。
【0075】請求項16の車両用交流発電機において
は、導体セグメントを平角コイルから構成したので、コ
イルエンドに形成される凹凸が大きくなるが、樹脂を装
着することで効果的にその凹凸をなくすることができ、
絶縁性並びに風騒音低減効果が大きい。
【0076】請求項17の車両用交流発電機において
は、固定子のスロット内において、固定子コアと固定子
コイルおよび固定子コイル間を絶縁する絶縁紙を設け、
固定子コイルを裸線とすることにより、スロット内にお
いては絶縁紙にて、スロット外のコイルエンドは樹脂に
より、各々絶縁できるので、絶縁性を損なうことなく、
コイルの絶縁被膜を廃止し、安価にできる。
【0077】請求項18の車両用交流発電機において
は、樹脂はエポキシ樹脂を主成分としているので、耐熱
性に優れ、確実に絶縁できる。
【0078】請求項19の車両用交流発電機において
は、樹脂には、該樹脂よりも大きな熱伝導率を有する添
加物が混合されているので、コイルエンドの各コイルに
装着された樹脂の熱伝導性が向上し、温度低減効果が良
好となる。
【0079】請求項20の車両用交流発電機において
は、樹脂は、パウダーコーティングによりコイルエンド
に装着されているので、余分な部分を容易に除去できる
ので、作業性が良い。
【0080】請求項21の車両用交流発電機において
は、樹脂は、流動浸積にてコイルエンドに装着されてい
るので、界面のコントロールが容易であり、作業性が良
い。
【0081】請求項22車両用交流発電機においては、
樹脂は、常温乾燥で、1液であるので、特別な乾燥炉が
不要であり、複雑な処理も要らず、作業性が極めて良好
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される回転子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される回転子を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される導体セグメントを組み込んだ固定子を
示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機に適用される固定子を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機に適用される回転子を示す側面図である。
【図14】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流
発電機に適用される回転子を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 フロントブラケット、2 リヤブラケット、3 ケ
ース、4 プーリ、5ファン、5a ブレード、5b
ブレード、6 シャフト、7 回転子、8固定子、12
整流器、13 回転子コイル、14 ポールコア、1
5 固定子コア、15a スロット、16 固定子コイ
ル、16a コイルエンド、16bコイルエンド、16
c コイルエンド18 レギュレータ、21 第1のポ
ールコア体、22 第2のポールコア体、23、24:
爪状磁極、25、26、27 樹脂、27a 凸状部、
28 隔絶板、30 導体セグメント、30a 脚部、
30b ターン部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA03 AA05 BB03 BB08 BB14 CC01 CC05 CC15 CC16 PB03 PB04 5H609 BB05 BB13 BB18 PP02 PP06 PP09 QQ02 QQ12 RR02 RR16 RR20 RR27

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランデル型磁極を有する回転子と、この
    回転子の外周に対向配置した固定子と、上記回転子を支
    持するフレームと、この一方のフレーム側に設けられた
    整流器と、上記他方のフレーム側に設けられ上記回転子
    を駆動するプーリとを有する車両用交流発電機におい
    て、上記固定子は、複数のスロットが形成された固定子
    コアと、この固定子コアのスロットに装着された固定子
    コイルとを備え、上記固定子コイルは複数の導体セグメ
    ントを接合して構成され、軸方向へ延出されたコイルエ
    ンドを備え、前記回転子は、その回転駆動により上記コ
    イルエンドに冷却空気を送風する送風手段を備えてお
    り、上記固定子コイルのコイルエンドに装着され、上記
    コイルエンドのコイル間の隙間を塞いでなる樹脂を設け
    たことを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 固定子コイルのコイルエンドの内周面に
    樹脂が装着され、各コイル間の隙間を塞いでいることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 固定子コイルのコイルエンドの内周面及
    び外周面とも全周に亘って樹脂が装着され、各コイル間
    の隙間を塞いでいることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 固定子コイルのコイルエンドを構成する
    各コイル表面に樹脂が装着されると共に上記樹脂により
    各コイル間の隙間を塞いでいることを特徴とする請求項
    1ないし3の何れかに記載の車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 固定子コイルのコイルエンドに装着され
    た樹脂によってその表面はコイルによる凹凸を有しない
    平面状とすることを特徴とする請求項1ないし4の何れ
    かに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 固定子コイルのコイルエンドにおいて、
    装着された樹脂によって、その表面に凸部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載
    の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 樹脂は固定子コイルの軸方向両側のコイ
    ルエンドに装着されていることを特徴とする請求項1な
    いし6の何れかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 導体セグメントは略U字状セグメントか
    らなり、上記固定子コイルは、上記略U字状セグメント
    の接続側からなる一方のコイルエンドと、上記略U字状
    セグメントのターン側よりなる他方のコイルエンドとを
    有してなることを特徴とする請求項1ないし7の何れか
    に記載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 送風手段は上記回転子端部に設けられた
    ファンであることを特徴とする請求項1ないし8の何れ
    かに記載の車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】 ファンは、上記固定子コイルのコイル
    エンドと径方向にラップしていることを特徴とする請求
    項9に記載の車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】 ファンは、上記固定子コイルのコイル
    エンドの接続側およびターン側と各々対向する上記回転
    子端部の両側に設けられており、上記ターン側に上記整
    流器を設けてなることを特徴とする請求項9または10
    に記載の車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】 固定子コイルの接続側コイルエンドの
    受ける風量がターン側コイルエンドの受ける風量より大
    なることを特徴とする請求項11に記載の車両用交流発
    電機。
  13. 【請求項13】 ターン側コイルエンドと対向する上記
    ファンのブレード枚数は、プーリ側コイルエンドと対向
    する上記ファンのブレード枚数より多いことを特徴とす
    る請求項11または12に記載の車両用交流発電機。
  14. 【請求項14】 ターン側コイルエンド側のファンの最
    大ブレード高さは、接続側コイルエンド側のファンの最
    大ブレード高さより大なることを特徴とする請求項11
    ないし13の何れかに記載の車両用交流発電機。
  15. 【請求項15】 ターン側コイルエンド側ファンの底板
    部間に形成される空間は、回転子の磁極端面によって略
    塞がれていることを特徴とする請求項11ないし14の
    何れかに記載の車両用交流発電機。
  16. 【請求項16】 回転子における整流器側の磁極谷部と
    ファンの底板との間には、隔絶板が設けられていること
    を特徴とする請求項11ないし15の何れかに記載の車
    両用交流発電機。
  17. 【請求項17】 導体セグメントは平角コイルからなる
    ことを特徴とする請求項1ないし16の何れかに記載の
    車両用交流発電機。
  18. 【請求項18】 固定子のスロット内において、固定子
    コアと固定子コイルおよび固定子コイル間を絶縁する絶
    縁紙を設け、上記固定子コイルは裸線であることを特徴
    とする請求項1ないし17の何れかに記載の車両用交流
    発電機。
  19. 【請求項19】 樹脂はエポキシ樹脂を主成分とするこ
    とを特徴とする請求項1ないし18の何れかに記載の車
    両用交流発電機。
  20. 【請求項20】 樹脂には、該樹脂よりも大きな熱伝導
    率を有する添加物が混合されていることを特徴とする請
    求項1ないし19の何れかに記載の車両用交流発電機。
  21. 【請求項21】 樹脂は、パウダーコーティングにより
    上記コイルエンドに装着されてなる請求項1ないし20
    の何れかに記載の車両用交流発電機。
  22. 【請求項22】 樹脂は、流動浸積にて上記コイルエン
    ドに装着されてなる請求項1ないし21の何れかに記載
    の車両用交流発電機。
  23. 【請求項23】 樹脂は、常温乾燥で1液であることを
    特徴とする請求項1ないし22の何れかに記載の車両用
    交流発電機。
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