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JP2001119702A - 映像信号受信装置 - Google Patents

映像信号受信装置

Info

Publication number
JP2001119702A
JP2001119702A JP30012999A JP30012999A JP2001119702A JP 2001119702 A JP2001119702 A JP 2001119702A JP 30012999 A JP30012999 A JP 30012999A JP 30012999 A JP30012999 A JP 30012999A JP 2001119702 A JP2001119702 A JP 2001119702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
signal
decoding
synchronization
encoded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30012999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Inoue
秀士 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30012999A priority Critical patent/JP2001119702A/ja
Publication of JP2001119702A publication Critical patent/JP2001119702A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度映像信号を、低解像度映像信号(第
1映像信号)と高解像度成分信号(第2映像信号)とに
分割して、別々に符号化して伝送するような映像信号伝
送システムの受信側に設けられ、第1映像信号および第
2映像信号を互いに独立して復号し、かつ復号後の第1
映像信号および復号後の第2映像信号から元の高解像度
映像信号を合成することができる映像信号受信装置を提
供する。 【解決手段】 第2復号器104へは、第1復号器10
3において発生された垂直同期信号が渡され、第2復号
器104は、その垂直同期信号に基づいて、第2映像信
号の復号タイミングおよび出力タイミングを調節する。
第1復号器103から第2復号器104へと渡される垂
直同期信号は画素精度を持っており、そのため、復号後
の第1映像信号と復号後の第2映像信号とを、フレーム
内の画素を単位として互いに同期(すなわちフレーム内
同期)させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号受信装置
に関し、より特定的には、映像信号を高能率符号化して
伝送する映像信号伝送システムの受信側に設けられ、高
能率符号化された映像信号を受信して、元の映像信号に
復号する映像信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、TV信号の標準高能率符号化圧縮
方式として、MPEG2が規格化されている。MPEG
2を用いれば、比較的低いデータレートで高画質映像の
記録または伝送が可能であることや、様々なデータレー
トに圧縮可能であることから、このMPEG2を映像信
号伝送の標準フォーマットとして使用することも検討さ
れている。MEPG2の中には、映像信号(高解像度映
像信号)を伝送する際、その映像信号の高解像度成分か
らなる高解像度成分信号と、その映像信号から高解像度
成分を除外したような低解像度映像信号とを別々に伝送
し、受信側で、それら低解像度映像信号および高解像度
成分映像信号から、元の映像信号(高解像度映像信号)
を復号する方法が規定されている。しかし、この方法で
は、高解像度成分信号の復号に、低解像度映像信号の復
号過程で得られる情報を用いるため、高解像度成分信号
の復号が複雑になるという問題点があった。従来、この
問題点を解決するために、低解像度映像信号と高解像度
成分信号とを独立して復号できるような映像信号伝送装
置が提案されている(例えば、特開平10−33664
5号公報)。
【0003】図11は、上記従来の映像信号伝送装置の
(送信側の)構成の一例を示すブロック図である。図1
1において、従来の映像信号伝送装置は、映像信号を入
力する入力端子1101と、入力された信号を2種類の
映像信号に分割する分割器1102と、2種類の映像信
号を符号化する第1符号化器1103および第2符号化
器1104と、2種類の映像信号間のフレーム同期を取
るための同期情報を付加する同期情報付加器1105
と、符号化された2種類の映像信号をそれぞれ別の伝送
チャネルに出力するための第1出力端子1106および
第2出力端子1107とを備えている。上記のように構
成された従来の映像信号伝送装置の動作を、以下に説明
する。
【0004】入力端子1101から入力された映像信号
(高解像度映像信号)は、分割器1102に入力され、
第1映像信号と、第2映像信号とに分割される。ここ
で、高解像度映像信号は、例えば水平1280画素、垂
直720ライン、フレーム周波数60Hzの信号であ
り、第1映像信号は、高解像度映像信号を帯域制限フィ
ルタ等によりダウンコンバートして得られるような低解
像度の映像信号(以下、低解像度映像信号;例えば水平
720画素、垂直480ライン、フレーム周波数60H
zの信号)であり、第2映像信号は、入力端子1101
から入力された高解像度映像信号と、第1映像信号を補
間回路等によりアップコンバートして得られる映像信号
との差分に相当する高解像度成分を持つ信号(以下、高
解像度成分信号)である。
【0005】分割器1102から出力される第1映像信
号は、第1符号化器1103で符号化され、第2映像信
号は、第2符号化器1104で符号化される。第1符号
化器1103で符号化された第1映像信号と、第2符号
化器1104で符号化された第2映像信号とは、同期情
報付加器1105に入力され、受信側で第1映像信号と
第2映像信号とのフレーム同期を取ることを可能にする
ための同期情報が付加される。こうして、同期情報付加
器1105からは、同期情報を付加された第1映像信号
および第2映像信号が、第1出力端子1106および第
2出力端子1107を通じて、別々の伝送チャネルへと
出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の映像信号伝送装置では、映像信号(高解像度映像信
号)を、低解像度映像信号(第1映像信号)と高解像度
成分信号(第2映像信号)とに分割して別々に符号化し
たうえ、同期情報を付加して送信している。それによっ
て、受信側では、同期情報に基づいて、第1映像信号と
第2映像信号とを互いに独立して復号し、かつ復号後の
第1映像信号および復号後の第2映像信号から、元の映
像信号(高解像度映像信号)を合成できるようになると
期待される。しかしながら、同期情報がどのような情報
かが定かでなく、従ってまた、復号・合成の際、どのよ
うにして第1映像信号と第2映像信号との同期を取るか
もわからないので、期待通りの効果が得られるという確
証がなかった。
【0007】それゆえに、本発明の目的は、高解像度映
像信号を、低解像度映像信号(第1映像信号)と高解像
度成分信号(第2映像信号)とに分割して、別々に符号
化して伝送するような映像信号伝送システムの受信側に
設けられ、第1映像信号および第2映像信号を互いに独
立して復号し、かつ復号後の第1映像信号および復号後
の第2映像信号から元の高解像度映像信号を合成するこ
とができるような映像信号受信装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、高解像度映像信号を、低解像度映像信号(以
下、第1映像信号)と高解像度成分信号(以下、第2映
像信号)とに分割して、別々に符号化して伝送するよう
な映像信号伝送システムの受信側に設けられ、符号化さ
れた第1映像信号および符号化された第2映像信号を互
いに独立して復号し、かつ復号後の第1映像信号および
復号後の第2映像信号から元の高解像度映像信号を合成
する映像信号受信装置であって、符号化された第1映像
信号を復号する第1復号部、符号化された第2映像信号
を復号する第2復号部、および第1復号部から出力され
る復号後の第1映像信号と、第2復号部から出力される
復号後の第2映像信号とを合成する合成部を備え、第1
復号部は、復号タイミング信号と、垂直同期信号および
水平同期信号とを発生する第1タイミング発生部、およ
び第1タイミング発生部が発生した復号タイミング信
号、垂直同期信号および水平同期信号が与えられ、当該
復号タイミング信号に応じて、符号化された第1映像信
号を復号し、かつ当該垂直同期信号および当該水平同期
信号に応じて、復号後の第1映像信号を出力する第1復
号制御部を含み、第2復号部は、第1タイミング発生部
が発生した垂直同期信号が与えられ、当該垂直同期信号
に基づいて、当該第1タイミング発生部が発生する復号
タイミング信号、垂直同期信号および水平同期信号とそ
れぞれ互いに同期した復号タイミング信号、垂直同期信
号および水平同期信号を発生する第2タイミング発生
部、および第2タイミング発生部が発生した復号タイミ
ング信号、直同期信号および水平同期信号が与えられ、
当該復号タイミング信号に応じて、符号化された第2映
像信号を復号し、かつ当該垂直同期信号および当該水平
同期信号に応じて、復号後の第2映像信号を出力する第
2復号制御部を含んでいる。
【0009】上記第1の発明では、第2復号部へは、第
1復号部において発生された垂直同期信号が渡され、第
2復号部は、その垂直同期信号に基づいて、第2映像信
号の復号タイミングおよび出力タイミングを調節する。
第1復号部から第2復号部へと渡される垂直同期信号は
画素精度を持っており、そのため、復号後の第1映像信
号と復号後の第2映像信号とを、フレーム内の画素を単
位として互いに同期(すなわちフレーム内同期)させる
ことができる。従って、第1復号部へと入力される符号
化された第1映像信号と、第2復号部へと入力される符
号化された第2映像信号とがフレーム間同期している場
合、復号後の第1映像信号および復号後の第2映像信号
から、元の高解像度映像信号を合成することができるよ
うになる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、符号
化された第1映像信号を構成する各フレーム、および符
号化された第2映像信号を構成する各フレームには、復
号後の第1映像信号と復号後の第2映像信号とをフレー
ム間同期させるための同期情報が付与されており、第1
復号部へと入力される符号化された第1映像信号および
第2復号部へと入力される符号化された第2映像信号か
ら同期情報をそれぞれ抽出する同期情報抽出部をさらに
備え、同期情報抽出部は、さらに、抽出した2つの同期
情報を相互に比較して、その結果、第1復号部へと入力
される符号化された第1映像信号と第2復号部へと入力
される符号化された第2映像信号とが1フレーム期間以
上ずれている場合に、当該第1復号部から出力される復
号後の第1映像信号と当該第2復号部から出力される復
号後の第2映像信号とのずれを1フレーム期間以内に収
めるためのフレーム間同期制御信号を生成し、第1復号
制御部および/または第2復号制御部は、フレーム間同
期制御信号に応じて、符号化された第1映像信号および
/または符号化された第2映像信号を復号する動作を1
フレーム期間停止またはスキップすることを特徴として
いる。
【0011】上記第2の発明では、復号後の第1映像信
号と復号後の第2映像信号とのずれを1フレーム期間以
内に収めることができる。つまり、復号後の第1映像信
号と復号後の第2映像信号とを、フレームを単位として
互いに同期(すなわちフレーム間同期)させることがで
き、従って、第1復号部へと入力される符号化された第
1映像信号と、第2復号部へと入力される符号化された
第2映像信号とがフレーム間同期していない場合でも、
復号後の第1映像信号および復号後の第2映像信号か
ら、元の高解像度映像信号を合成することができるよう
になる。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、符号
化された第1映像信号を構成する各フレーム、および符
号化された第2映像信号を構成する各フレームには、そ
のフレームの復号タイミングや出力タイミングを映像信
号伝送システムの基準クロックに関連付けて記述した同
期情報が付与されており、第1復号部へと入力される符
号化された第1映像信号および第2復号部へと入力され
る符号化された第2映像信号から同期情報をそれぞれ抽
出する同期情報抽出部をさらに備え、同期情報抽出部
は、さらに、抽出した2つの同期情報をそれぞれ基準ク
ロックと比較して、その結果、第1復号部へと入力され
る符号化された第1映像信号および/または第2復号部
へと入力される符号化された第2映像信号が基準クロッ
クと1フレーム期間以上ずれている場合に、当該第1復
号部から出力される復号後の第1映像信号および/また
は当該第2復号部から出力される復号後の第2映像信号
と当該基準クロックとのずれを1フレーム期間以内に収
めるための基準クロック同期制御信号を生成し、かつ抽
出した2つの同期情報を相互に比較して、その結果、第
1復号部へと入力される符号化された第1映像信号と第
2復号部へと入力される符号化された第2映像信号とが
1フレーム期間以上ずれている場合に、当該第1復号部
から出力される復号後の第1映像信号と当該第2復号部
から出力される復号後の第2映像信号とのずれを1フレ
ーム期間以内に収めるためのフレーム間同期制御信号を
生成し、第1復号制御部および/または第2復号制御部
は、基準クロック同期制御信号およびフレーム間同期制
御信号に応じて、符号化された第1映像信号および/ま
たは符号化された第2映像信号を復号する動作を1フレ
ーム期間停止またはスキップすることを特徴としてい
る。
【0013】上記第3の発明では、復号後の第1映像信
号および復号後の第2映像信号をそれぞれ基準クロック
と同期させつつ、復号後の第1映像信号と復号後の第2
映像信号との相互のずれを1フレーム期間以内に収める
ことができる。つまり、復号後の第1映像信号と復号後
の第2映像信号とを、フレームを単位として互いに同期
(すなわちフレーム間同期)させることができ、従っ
て、第1復号部へと入力される符号化された第1映像信
号と、第2復号部へと入力される符号化された第2映像
信号とがフレーム間同期していない場合にも、復号後の
第1映像信号および復号後の第2映像信号から、元の高
解像度映像信号を合成することができるようになる。ま
た、復号後の第1映像信号および復号後の第2映像信号
を基準クロックと同期させるための同期情報を流用し
て、復号後の第1映像信号と復号後の第2映像信号とを
フレーム間同期させるので、フレーム間同期専用の同期
情報を各フレームに付与する必要がない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に説明
するのに先立ち、理解を容易にする目的で、その概要を
説明する。MPEG2には、同期情報としてPTSやD
TSがあり、また、受信側で、PTS(Present
ation Time Stamp)やDTS(Dec
oding Time Stamp)を用いて映像信号
と音声信号との同期を取る方法が規定されている。それ
は、次のような方法である。MPEG2の場合、映像信
号の各フレーム(ビデオ・フレーム)、および音声信号
の各フレーム(オーディオ・フレーム)には、再生出力
や復号のタイミングを記述したPTSやDTSが付され
ており、受信側では、これらPTSやDTSに基づい
て、ビデオ・フレームとオーディオ・フレームとの同期
を取る。ここでいう同期は、ビデオ・フレームとオーデ
ィオ・フレームと間の、フレームを単位とするような同
期(以下、フレーム間同期)である。つまり、PTSや
DTSに基づいて、あるビデオ・フレームの時間位置
(時間軸上における位置)と、そのビデオ・フレームに
対応するオーディオ・フレームの時間位置とを、両者の
位置ずれが1ビデオ・フレーム期間以内に収まるように
調節する。そうすれば、視聴者が違和感を感じることは
ない。
【0015】本発明の目的を達成するには、上記の、映
像信号と音声信号との同期を取る場合と同様の方法を用
いて、受信側で第1映像信号と第2映像信号との同期を
取ることも考えられる。すなわち、上記従来の映像信号
伝送装置(図11参照)において、PTSやDTSに基
づいて、第1映像信号のビデオ・フレームと、第2ビデ
オ信号のビデオ・フレームとの同期を取りつつ、それら
第1映像信号および第2映像信号を互いに独立して復号
し、かつ復号後の第1映像信号および復号後の第2映像
信号から元の映像信号を合成する。
【0016】しかしながら、第1映像信号と第2映像信
号とを互いに独立に復号して元の映像信号を合成する場
合、PTSやDTSに基づいて第1映像信号と第2映像
信号とのフレーム間同期を取るだけでは十分でない。な
ぜなら、フレーム間同期では、最大1フレーム期間相当
の時間位置のずれが許容されている一方、元の映像信号
を得るには、復号後の第1映像信号と復号後の第2映像
信号とを、フレーム内の画素を単位として互いに同期
(以下、フレーム内同期)させる必要があるからであ
る。そこで、以下の各実施形態では、復号後の第1映像
信号と復号後の第2映像信号とを、互いにフレーム間同
期およびフレーム内同期させることができるような映像
信号受信装置を開示する。
【0017】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態に係る映像信号受信装置は、映像信号(高解像度映像
信号)を、低解像度映像信号(第1映像信号)と高解像
度成分信号(第2映像信号)とに分割して、別々に符号
化して伝送するような映像信号伝送システムの受信側に
設けられ、第1映像信号および第2映像信号を互いに独
立して復号し、かつ復号後の第1映像信号および復号後
の第2映像信号から元の映像信号(高解像度映像信号)
を合成する。このシステムの送信側には、例えば、図1
1と同様の構成を有する映像信号送信装置が設けられる
(第1の実施形態では、第1映像信号および第2映像信
号に必ずしも同期情報を付加する必要はない)。
【0018】第1の実施形態(および第2の実施形態)
でも、高解像度映像信号は、例えば水平1280画素、
垂直720ライン、フレーム周波数60Hzの信号であ
り、第1映像信号は、映像信号(高解像度映像信号)を
帯域制限フィルタ等によりダウンコンバートして得られ
るような低解像度の映像信号(例えば水平720画素、
垂直480ライン、フレーム周波数60Hzの信号)で
あり、第2映像信号は、映像信号(高解像度映像信号)
と、第1映像信号を補間回路等によりアップコンバート
して得られる信号との差分に相当する高解像度成分を持
つ信号(以下、高解像度成分信号)である。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態に係る映
像信号受信装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、第1の実施形態に係る映像信号受信装置は、第
1入力端子101と、第2入力端子102と、第1復号
器103と、第2復号器104と、合成器105と、出
力端子106とを備えている。
【0020】最初、第1の実施形態に係る映像信号受信
装置の基本的な動作を説明する。第1復号器103へ
は、第1入力端子101を通じて入力される(符号化さ
れた)第1映像信号が与えられる。第2復号器104へ
は、第2入力端子102を通じて入力される(符号化さ
れた)第2映像信号が与えられる。本実施形態では、こ
れら第1映像信号および第2映像信号は、互いにフレー
ム間同期しているものと仮定する。つまり、第1映像信
号および第2映像信号では、互いに対応するフレーム同
士の時間位置のずれは、1フレーム期間相当の時間以内
に収まっているとする。
【0021】第1復号器103は、与えられる第1映像
信号を復号する。第2復号器104は、与えられる第2
映像信号を復号する。その際、第1復号器103側で発
生された垂直同期信号が第2復号器104へと与えら
れ、第2復号器104は、与えられた垂直同期信号に基
づいて、第2映像信号の復号タイミングおよび出力タイ
ミングを調節する。第1復号器103から出力される第
1映像信号、および第2復号器104から出力される第
2映像信号は、合成器105に入力される。
【0022】合成器105は、最初、入力される第1映
像信号(低解像度映像信号)を、元の映像信号(高解像
度映像信号)と同じ映像フォーマットとなるようにアッ
プコンバートする。次に、アップコンバートされた第1
映像信号と、入力される第2映像信号(高解像度成分信
号)とを合成する。そして、合成して得られる元の映像
信号(高解像度映像信号)を、出力端子106を通じて
出力する。
【0023】次に、上記一連の基本動作のうち、第1復
号器103が第1映像信号を復号する動作、および第2
復号器104が第2映像信号を復号する動作を具体的に
説明する。図2は、図1の第1復号器103の内部の構
成を示すブロック図である。図2において、第1復号器
103は、ビットストリーム復号器201と、タイミン
グ発生器202とを含む。タイミング発生器202は、
ビットストリーム復号器201が符号化された第1映像
信号(ビットストリーム)を復号するタイミングを示す
復号タイミング信号と、ビットストリーム復号器201
が復号後の第1映像信号を出力するタイミングを示す水
平同期信号および垂直同期信号とを発生する。ここで、
第1映像信号が前述のような信号であれば、垂直同期信
号は、1/60秒毎に発生される。一方、水平同期信号
は、31.5kHzの周波数を持つ。
【0024】ビットストリーム復号器201へは、符号
化された第1映像信号(ビットストリーム)が入力され
ると共に、タイミング発生器202が発生した復号タイ
ミング信号および垂直同期信号が与えられる。ビットス
トリーム復号器201は、与えられた復号タイミング信
号に応じて、入力されるビットストリームを復号し、か
つ、与えられた垂直同期信号に応じて、復号して得られ
た第1映像信号を出力する。
【0025】図3は、図1の第2復号器104の内部の
構成を示すブロック図である。図3において、第2復号
器104は、ビットストリーム復号器301と、タイミ
ング発生器302とを含む。タイミング発生器302
は、ビットストリーム復号器301が符号化された第2
映像信号(ビットストリーム)を復号するタイミングを
示す復号タイミング信号と、ビットストリーム復号器3
01が復号後の第2映像信号を出力するタイミングを示
す水平同期信号および垂直同期信号とを発生する。第2
映像信号が前述のような信号であれば、垂直同期信号
は、1/60秒毎に発生される。一方、水平同期信号
は、45kHzの周波数を持つ。
【0026】その際、タイミング発生器302へは、図
4に示すように、第1復号器103側のタイミング発生
器202が発生した垂直同期信号が与えられ、タイミン
グ発生器302は、与えられた垂直同期信号に基づい
て、タイミング発生器202が発生する垂直同期信号、
水平同期信号および復号タイミング信号と互いに同期し
た垂直同期信号、水平同期信号および復号タイミング信
号を発生する。ここで重要なのは、第1復号器103か
ら第2復号器104へと渡される垂直同期信号が画素精
度を持っているので、タイミング発生器202が発生す
る垂直同期信号、水平同期信号および復号タイミング信
号と、タイミング発生器302が発生する垂直同期信
号、水平同期信号および復号タイミング信号とを画素精
度で同期させることができる点である。
【0027】ビットストリーム復号器301へは、符号
化された第2映像信号(ビットストリーム)が入力され
ると共に、タイミング発生器302が発生した復号タイ
ミング信号、水平同期信号および垂直同期信号が与えら
れる。ビットストリーム復号器301は、与えられた復
号タイミング信号に応じて、入力されるビットストリー
ムを復号し、かつ、与えられた水平同期信号および垂直
同期信号に応じて、復号して得られた第2映像信号を出
力する。
【0028】これによって、第1映像信号の復号タイミ
ングおよび出力タイミングと、第2映像信号の復号タイ
ミングおよび出力タイミングとを、画素精度で互いに一
致させることができ、その結果、図1の映像信号受信装
置では、フレーム内の画素を単位として互いに同期(つ
まりフレーム内同期)した第1映像信号および第2映像
信号が得られる。そのイメージを、図5および6に示
す。すなわち、図5は、第1復号器103および第2復
号器104から出力される第1映像信号および第2映像
信号についての、フレーム間同期しているがフレーム内
同期していない場合の位相関係を視覚的に示した図、図
6は、フレーム間同期し、かつフレーム内同期している
場合の位相関係を視覚的に示した図である。
【0029】以上のように、本実施形態では、第1復号
器103側のタイミング発生器202が発生した、復号
後の第1映像信号の出力タイミングを画素精度で示す垂
直同期信号が第2復号器104側のタイミング発生器3
02へと与えられ、タイミング発生器302は、与えら
れた垂直同期信号に基づいて、タイミング発生器202
が発生する垂直同期信号、水平同期信号および復号タイ
ミング信号と互いに同期した垂直同期信号、水平同期信
号および復号タイミング信号を発生する。これによっ
て、第1映像信号の復号タイミングおよび出力タイミン
グと、第2映像信号の復号タイミングおよび出力タイミ
ングとを画素精度で互いに一致させることができるよう
になる。その結果、復号後の第1映像信号と復号後の第
2映像信号との間のフレーム内同期が取れるので、受信
側で元の映像信号が得られるようになる。
【0030】なお、タイミング発生器202が発生した
垂直同期信号をタイミング発生器302へと与える代わ
りに、タイミング発生器202が発生した水平同期信号
をタイミング発生器302へと与えても、タイミング発
生器202が発生した復号タイミング信号をタイミング
発生器302へと与えてもよい。あるいは、タイミング
発生器202が発生した垂直同期信号、水平同期信号お
よび復号タイミング信号を全てタイミング発生器302
へと与えても、いずれか2つをタイミング発生器302
へと与えてもよい。水平同期信号や復号タイミング信号
も、垂直同期信号と同様、画素精度を持っているので、
タイミング発生器202が発生する垂直同期信号、水平
同期信号および復号タイミング信号と、タイミング発生
器302が発生する垂直同期信号、水平同期信号および
復号タイミング信号とを画素精度で同期させることがで
きる。ただし、現実的には、垂直同期信号と比べて極め
て高い周波数を有する水平同期信号や復号タイミング信
号を用いる必要はない。
【0031】さて、第1の実施形態は、第1復号器10
3へ入力される第1映像信号と第2復号器104へ入力
される第2映像信号とがフレーム間同期していることを
前提としていた。つまり、復号前の第1映像信号と復号
前の第2映像信号とがフレーム間同期している場合に
は、復号後の第1映像信号と復号後の第2映像信号との
フレーム内同期を取ることによって、受信側で元の映像
信号が得られる。しかし、復号前の第1映像信号と復号
前の第2映像信号とがフレーム間同期していない場合に
は、図7に示すように、復号後の第1映像信号と復号後
の第2映像信号とのフレーム内同期を取るだけでは、復
号後の第1映像信号および復号後の第2映像信号におい
て、互いに対応するフレーム同士の時間位置のずれが1
フレーム期間相当、またはその整数倍となり、元の映像
信号が得られない。
【0032】すなわち、図7は、第1復号器103およ
び第2復号器104から出力される第1映像信号および
第2映像信号についての、フレーム内同期しているがフ
レーム間同期していない場合の位相関係を視覚的に示し
た図である。図7には、第1映像信号および第2映像信
号の、互いに対応するフレーム同士の時間位置が、ちょ
うど1フレーム期間相当ずれている場合が示されてい
る。そこで、第2の実施形態では、復号前の第1映像信
号と復号前の第2映像信号とがフレーム間同期していな
い場合でも、受信側で元の映像信号が得られるような映
像信号受信装置を開示する。
【0033】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る映像信号受信装置は、第1の実施形態同様、映
像信号(高解像度映像信号)を、低解像度映像信号(第
1映像信号)と高解像度成分信号(第2映像信号)とに
分割して、別々に符号化して伝送するような映像信号伝
送システムの受信側に設けられ、第1映像信号および第
2映像信号を互いに独立して復号し、かつ復号後の第1
映像信号および復号後の第2映像信号から元の映像信号
(高解像度映像信号)を合成する。このシステムの送信
側には、例えば、図11と同様の構成を有する映像信号
送信装置が設けられる(第2の実施形態では、第1の実
施形態と異なり、第1映像信号および第2映像信号に同
期情報を付加する必要がある)。
【0034】図8は、本発明の第2の実施形態に係る映
像信号受信装置の構成を示すブロック図である。図8に
おいて、第2の実施形態に係る映像信号受信装置は、第
1入力端子101と、第2入力端子102と、同期情報
抽出器801と、第1復号器802と、第2復号器80
3と、合成器105と、出力端子106とを備えてい
る。
【0035】すなわち、第2の実施形態に係る映像信号
受信装置は、第1の実施形態に係る映像信号受信装置
(図1参照)において、第1復号器103および第2復
号器104に代えて、第1復号器802および第2復号
器803を備え、かつ、同期情報抽出器801をさらに
備えている。
【0036】最初、第2の実施形態に係る映像信号受信
装置の基本的な動作を説明する。第1入力端子101を
通じて入力される(符号化された)第1映像信号と、第
2入力端子102を通じて入力される(符号化された)
第2映像信号とは、同期情報抽出器801を経て、それ
ぞれ第1復号器802と、第2復号器803とに与えら
れる。
【0037】同期情報抽出器801は、第1復号器80
2に与えられる第1映像信号、および第2復号器803
に与えられる第2映像信号から同期情報(例えばPTS
やDTS)をそれぞれ抽出する。そして、抽出した同期
情報に基づいて、復号後の第1映像信号と復号後の第2
映像信号とのフレーム間同期を取るためのフレーム間同
期制御信号を生成する。
【0038】第1復号器802は、与えられる第1映像
信号を復号する。第2復号器803は、与えられる第2
映像信号を復号する。その際、第2復号器803へは、
同期情報抽出器801が生成したフレーム間同期制御信
号と、第1復号器802側で発生された垂直同期信号と
が与えられ、第2復号器803は、これらフレーム間同
期制御信号および垂直同期信号に基づいて、第2映像信
号の復号を1フレーム分停止またはスキップし、また、
第2映像信号の復号タイミングおよび出力タイミングを
調節する。第1復号器802から出力される第1映像信
号、および第2復号器803から出力される第2映像信
号は、合成器105に入力される。
【0039】合成器105は、最初、入力される第1映
像信号(低解像度映像信号)を、元の映像信号(高解像
度映像信号)と同じ映像フォーマットとなるようにアッ
プコンバートする。次に、アップコンバートされた第1
映像信号と、入力される第2映像信号(高解像度成分信
号)とを合成する。そして、合成して得られる元の映像
信号(高解像度映像信号)を、出力端子106を通じて
出力する。
【0040】次に、上記一連の基本動作のうち、同期情
報抽出器801がフレーム間同期制御信号を生成する動
作、第1復号器802が第1映像信号を復号する動作、
および第2復号器803が第2映像信号を復号する動作
を具体的に説明する。同期信号抽出器801は、最初、
第1復号器802に与えられる第1映像信号、および第
2復号器803に与えられる第2映像信号から、同期情
報をそれぞれ抽出する。次に、抽出した2つの同期信号
を相互に比較して、第1映像信号および第2映像信号が
1フレーム期間以上ずれているか否かを判定する。そし
て、その判定結果が肯定であれば、相互のずれが1フレ
ーム期間内となるように、第2映像信号の復号を1フレ
ーム分停止するかスキップするかを決定する。そして、
その決定結果を示すフレーム間同期制御信号を生成し、
第2復号器803へと出力する。
【0041】図9は、図8の第1復号器802の内部の
構成を示すブロック図である。図9において、第1復号
器802は、ビットストリーム復号器901と、タイミ
ング発生器902とを含む。タイミング発生器902
は、ビットストリーム復号器901が符号化された第1
映像信号(ビットストリーム)を復号するタイミングを
示す復号タイミング信号と、ビットストリーム復号器9
01が復号後の第1映像信号を出力するタイミングを示
す水平同期信号および垂直同期信号とを発生する。ここ
で、第1映像信号が前述のような信号であれば、垂直同
期信号は、1/60秒毎に発生される。一方、水平同期
信号は、31.5kHzの周波数を持つ。
【0042】ビットストリーム復号器901へは、符号
化された第1映像信号(ビットストリーム)が入力され
ると共に、タイミング発生器902が発生した復号タイ
ミング信号、水平同期信号および垂直同期信号が与えら
れる。ビットストリーム復号器901は、与えられた復
号タイミング信号に応じて、入力されるビットストリー
ムを復号し、かつ、与えられた水平同期信号および垂直
同期信号に応じて、復号して得られた第1映像信号を出
力する。
【0043】図10は、図8の第2復号器803の内部
の構成を示すブロック図である。図10において、第2
復号器803は、ビットストリーム復号器1001と、
タイミング発生器1002とを含む。タイミング発生器
1002は、ビットストリーム復号器1001が符号化
された第2映像信号(ビットストリーム)を復号するタ
イミングを示す復号タイミング信号と、ビットストリー
ム復号器1001が復号後の第2映像信号を出力するタ
イミングを示す水平同期信号および垂直同期信号とを発
生する。ここで、第2映像信号が前述のような信号であ
れば、垂直同期信号は、1/60秒毎に発生される。一
方、水平同期信号は、45kHzの周波数を持つ。
【0044】その際、タイミング発生器1002へは、
図4に示すように、第1復号器802側のタイミング発
生器902が発生した垂直同期信号が与えられ、タイミ
ング発生器1002は、与えられた垂直同期信号に基づ
いて、タイミング発生器902が発生する垂直同期信
号、水平同期信号および復号タイミング信号と互いに同
期した垂直同期信号、水平同期信号および復号タイミン
グ信号を発生する。ここで重要なのは、第1復号器80
2から第2復号器803へと渡される垂直同期信号が画
素精度を持っているので、タイミング発生器902が発
生する垂直同期信号、水平同期信号および復号タイミン
グ信号と、タイミング発生器1002が発生する垂直同
期信号、水平同期信号および復号タイミング信号とを画
素精度で同期させることができる点である。
【0045】ビットストリーム復号器1001へは、符
号化された第2映像信号(ビットストリーム)が入力さ
れると共に、タイミング発生器1002が発生した復号
タイミング信号、水平同期信号および垂直同期信号と、
同期情報抽出器801が発生したフレーム間同期制御信
号とが与えられる。ビットストリーム復号器1001
は、与えられた復号タイミング信号に応じて、入力され
るビットストリームを復号し、かつ、与えられた水平同
期信号および垂直同期信号に応じて、復号して得られた
第2映像信号を出力する。ビットストリーム復号器10
01は、さらに、与えられたフレーム間同期制御信号に
応じて、ビットストリームを復号する動作を1フレーム
分停止またはスキップする処理をも実行する。
【0046】これによって、第1映像信号および第2映
像信号のフレーム間同期を取りつつ、第1映像信号の復
号タイミングおよび出力タイミングと、第2映像信号の
復号タイミングおよび出力タイミングとを、画素精度で
互いに一致させることができ、その結果、図8の映像信
号受信装置では、互いにフレーム間同期し、かつフレー
ム内同期した第1映像信号および第2映像信号が得られ
る(図6参照)。
【0047】以上のように、本実施形態では、同期情報
抽出器801が、第1復号器802に与えられる第1映
像信号、および第2復号器803に与えられる第2映像
信号から同期情報(例えばPTSやDTS)をそれぞれ
抽出する。そして、抽出した同期情報に基づいて、第2
映像信号を復号する動作を制御することによって復号後
の第1映像信号および復号後の第2映像信号のフレーム
間同期を取るためのフレーム間同期制御信号を生成し、
第2復号器803へと与える。第2復号器803は、与
えられたフレーム間同期制御信号に応じて、第2映像信
号を復号する動作を1フレーム分停止またはスキップす
る。それによって、第1映像信号と第2映像信号とをフ
レーム間同期させることができる。
【0048】また、第1復号器802側のタイミング発
生器902が発生した垂直同期信号がタイミング発生器
1002へと与えられ、タイミング発生器1002は、
与えられた垂直同期信号に基づいて、タイミング発生器
902が発生する垂直同期信号、水平同期信号および復
号タイミング信号と互いに同期した垂直同期信号、水平
同期信号および復号タイミング信号を発生する。これに
よって、第1映像信号の復号タイミングおよび出力タイ
ミングと、第2映像信号の復号タイミングおよび出力タ
イミングとを画素精度で互いに一致させることができる
ようになる。その結果、復号後の第1映像信号と復号後
の第2映像信号との間でフレーム間同期およびフレーム
内同期が共に取れるので、受信側で元の映像信号が得ら
れるようになる。
【0049】なお、本実施形態では、フレーム間同期御
信号を第2復号器803に与えた(つまり、第2映像信
号を復号する動作を制御することによって、第1映像信
号と第2映像信号とをフレーム間同期させた)が、代わ
りに、第1復号器802に与えてもよい(つまり、第1
映像信号を復号する動作を制御することによって、第1
映像信号と第2映像信号とをフレーム間同期させてもよ
い)。この場合、同期情報抽出器801は、第1映像信
号および第2映像信号から同期情報をそれぞれ抽出し、
抽出した同期情報に基づいて、第1映像信号を復号する
動作を制御することによって第1映像信号および第2映
像信号のフレーム間同期を取るためのフレーム間同期制
御信号を生成し、第1復号器802へと与える。第1復
号器802は、与えられたフレーム間同期制御信号に応
じて、第1映像信号を復号する動作を1フレーム分停止
またはスキップする。
【0050】あるいは、フレーム間同期御信号を第1復
号器802および第2復号器803の両方に与えてもよ
い(つまり、第1映像信号を復号する動作と、第2映像
信号を復号する動作とをそれぞれ制御することによっ
て、第1映像信号と第2映像信号とをフレーム間同期さ
せる)。ここで補足すれば、一般に、第1復号器802
および第2復号器803のいずれか一方にフレーム間同
期御信号を与えることによって、第1映像信号と第2映
像信号とをフレーム間同期させることができるが、MP
EG2の場合、さらに、第1映像信号および第2映像信
号をそれぞれSTC(System TimeCloc
k)に対して同期させる必要があるので、第1復号器8
02および第2復号器803の両方に同期制御信号(S
TC同期・フレーム間同期制御信号)が与えられる。
【0051】この場合、同期情報抽出器801は、第1
映像信号および第2映像信号から同期情報をそれぞれ抽
出し、抽出した同期情報と、STCとに基づいて、第1
映像信号を復号する動作および第2映像信号を復号する
動作をそれぞれ制御することによって第1映像信号およ
び第2映像信号をそれぞれSTCに対して同期させ、か
つ第1映像信号および第2映像信号のフレーム間同期を
取るためのSTC同期・フレーム間同期制御信号を生成
し、第1復号器802および第2復号器803へと与え
る。第1復号器802は、与えられたSTC同期・フレ
ーム間同期制御信号に応じて、第1映像信号を復号する
動作を1フレーム分停止またはスキップし、第2復号器
803は、与えられたSTC同期・フレーム間同期制御
信号に応じて、第2映像信号を復号する動作を1フレー
ム分停止またはスキップする。
【0052】具体的には、同期信号抽出器801は、最
初、第1復号器802に与えられる第1映像信号、およ
び第2復号器803に与えられる第2映像信号から、同
期情報をそれぞれ抽出する。次に、第1映像信号から抽
出した同期信号をSTCと比較して、第1映像信号がS
TCに対して1フレーム期間以上ずれているか否かを判
定し、その判定結果が肯定であれば、STCに対するず
れが1フレーム期間内となるように、第1映像信号の復
号を1フレーム分停止するかスキップするかを決定す
る。そして、その決定結果を示すSTC同期・フレーム
間同期制御信号を生成して、第1復号器802へと出力
する。
【0053】次に、第2映像信号から抽出した同期信号
をSTCと比較して、第2映像信号がSTCに対して1
フレーム期間以上ずれているか否かを判定し、その判定
結果が肯定であれば、STCに対するずれが1フレーム
期間内となるように、第2映像信号の復号を1フレーム
分停止するかスキップするかを決定する。そして、その
決定結果を示すSTC同期・フレーム間同期制御信号を
生成して、第2復号器803へと出力する。
【0054】次に、第1映像信号から抽出した同期信号
と、第2映像信号から抽出した同期信号とを相互に比較
して、第1映像信号と第2映像信号とが1フレーム期間
以上ずれているか否かを判定し、その判定結果が肯定で
あれば、相互のずれが1フレーム期間内となるように、
第2映像信号の復号を1フレーム分停止するかスキップ
するかを決定する。そして、その決定結果を示すSTC
同期・フレーム間同期制御信号を生成して、第2復号器
803へと出力する(あるいは、第1映像信号の復号を
1フレーム分停止するかスキップするかを決定して、そ
の決定結果を示すSTC同期・フレーム間同期制御信号
を生成し、第1復号器802へと出力してもよい)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る映像信号受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の第1復号器103の内部の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1の第2復号器104の内部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】第2復号器104側のタイミング発生器302
が、第1復号器103側から与えられる垂直同期信号に
基づいて発生する垂直同期信号、水平同期信号および復
号タイミング信号を示す図である。
【図5】第1復号器103および第2復号器104から
出力される第1映像信号および第2映像信号について
の、フレーム間同期しているがフレーム内同期していな
い場合の位相関係を視覚的に示した図である。
【図6】第1復号器103および第2復号器104から
出力される第1映像信号および第2映像信号について
の、フレーム間同期し、かつフレーム内同期している場
合の位相関係を視覚的に示した図である。
【図7】第1復号器103および第2復号器104から
出力される第1映像信号および第2映像信号について
の、フレーム内同期しているがフレーム間同期していな
い場合の位相関係を視覚的に示した図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る映像信号受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の第1復号器802の内部の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】図8の第2復号器803の内部の構成を示す
ブロック図である。
【図11】従来の映像信号伝送装置の(送信側の)構成
の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101…第1入力端子 102…第2入力端子 103,802…第1復号器 104,803…第2復号器 105…合成器 106…出力端子 201,301,901,1001…ビットストリーム
復号器 202,302,902,1002…タイミング発生器 801…同期情報抽出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高解像度映像信号を、低解像度映像信号
    (以下、第1映像信号)と高解像度成分信号(以下、第
    2映像信号)とに分割して、別々に符号化して伝送する
    ような映像信号伝送システムの受信側に設けられ、符号
    化された第1映像信号および符号化された第2映像信号
    を互いに独立して復号し、かつ復号後の第1映像信号お
    よび復号後の第2映像信号から元の高解像度映像信号を
    合成する映像信号受信装置であって、 符号化された第1映像信号を復号する第1復号部、 符号化された第2映像信号を復号する第2復号部、およ
    び前記第1復号部から出力される復号後の第1映像信号
    と、前記第2復号部から出力される復号後の第2映像信
    号とを合成する合成部を備え、 前記第1復号部は、 復号タイミング信号と、垂直同期信号および水平同期信
    号とを発生する第1タイミング発生部、および前記第1
    タイミング発生部が発生した復号タイミング信号、垂直
    同期信号および水平同期信号が与えられ、当該復号タイ
    ミング信号に応じて、符号化された第1映像信号を復号
    し、かつ当該垂直同期信号および当該水平同期信号に応
    じて、復号後の第1映像信号を出力する第1復号制御部
    を含み、 前記第2復号部は、 前記第1タイミング発生部が発生した垂直同期信号が与
    えられ、当該垂直同期信号に基づいて、当該第1タイミ
    ング発生部が発生する復号タイミング信号、垂直同期信
    号および水平同期信号とそれぞれ互いに同期した復号タ
    イミング信号、垂直同期信号および水平同期信号を発生
    する第2タイミング発生部、および前記第2タイミング
    発生部が発生した復号タイミング信号、直同期信号およ
    び水平同期信号が与えられ、当該復号タイミング信号に
    応じて、符号化された第2映像信号を復号し、かつ当該
    垂直同期信号および当該水平同期信号に応じて、復号後
    の第2映像信号を出力する第2復号制御部を含む、映像
    信号受信装置。
  2. 【請求項2】 符号化された第1映像信号を構成する各
    フレーム、および符号化された第2映像信号を構成する
    各フレームには、復号後の第1映像信号と復号後の第2
    映像信号とをフレーム間同期させるための同期情報が付
    されており、 前記第1復号部へと入力される符号化された第1映像信
    号および前記第2復号部へと入力される符号化された第
    2映像信号から前記同期情報をそれぞれ抽出する同期情
    報抽出部をさらに備え、 前記同期情報抽出部は、さらに、抽出した2つの前記同
    期情報を相互に比較して、その結果、前記第1復号部へ
    と入力される符号化された第1映像信号と前記第2復号
    部へと入力される符号化された第2映像信号とが1フレ
    ーム期間以上ずれている場合に、当該第1復号部から出
    力される復号後の第1映像信号と当該第2復号部から出
    力される復号後の第2映像信号とのずれを1フレーム期
    間以内に収めるためのフレーム間同期制御信号を生成
    し、 前記第1復号制御部および/または前記第2復号制御部
    は、前記フレーム間同期制御信号に応じて、符号化され
    た第1映像信号および/または符号化された第2映像信
    号を復号する動作を1フレーム期間停止またはスキップ
    することを特徴とする、請求項1に記載の映像信号受信
    装置。
  3. 【請求項3】 符号化された第1映像信号を構成する各
    フレーム、および符号化された第2映像信号を構成する
    各フレームには、そのフレームの復号タイミングや出力
    タイミングを前記映像信号伝送システムの基準クロック
    に関連付けて記述した同期情報が付されており、 前記第1復号部へと入力される符号化された第1映像信
    号および前記第2復号部へと入力される符号化された第
    2映像信号から前記同期情報をそれぞれ抽出する同期情
    報抽出部をさらに備え、 前記同期情報抽出部は、さらに、 抽出した2つの前記同期情報をそれぞれ前記基準クロッ
    クと比較して、その結果、前記第1復号部へと入力され
    る符号化された第1映像信号および/または前記第2復
    号部へと入力される符号化された第2映像信号が前記基
    準クロックと1フレーム期間以上ずれている場合に、当
    該第1復号部から出力される復号後の第1映像信号およ
    び/または当該第2復号部から出力される復号後の第2
    映像信号と当該基準クロックとのずれを1フレーム期間
    以内に収めるための基準クロック同期制御信号を生成
    し、かつ抽出した2つの前記同期情報を相互に比較し
    て、その結果、前記第1復号部へと入力される符号化さ
    れた第1映像信号と前記第2復号部へと入力される符号
    化された第2映像信号とが1フレーム期間以上ずれてい
    る場合に、当該第1復号部から出力される復号後の第1
    映像信号と当該第2復号部から出力される復号後の第2
    映像信号とのずれを1フレーム期間以内に収めるための
    フレーム間同期制御信号を生成し、 前記第1復号制御部および/または前記第2復号制御部
    は、前記基準クロック同期制御信号および前記フレーム
    間同期制御信号に応じて、符号化された第1映像信号お
    よび/または符号化された第2映像信号を復号する動作
    を1フレーム期間停止またはスキップすることを特徴と
    する、請求項1に記載の映像信号受信装置。
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