JP2001117528A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路規模を増大させることなく、極めて簡単
な方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理を施さな
い状態を得ることができる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 逆ガンマ補正回路2は、誤差拡散処理回
路3によって多階調化処理を施す場合と施さない場合と
に最適な2つの逆ガンマ補正特性を有し、入力された
R,G,B信号を逆ガンマ補正処理する。誤差拡散処理
回路3によって多階調化処理を施すか否かによって、逆
ガンマ補正特性を切り換える。誤差拡散処理回路3によ
って多階調化処理を施さない場合は、誤差拡散処理回路
3に映像信号を入力する前に予め誤差拡散に用いる下位
ビットを全て0とすることにより、誤差拡散処理回路3
を実質的に不動作とする。
な方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理を施さな
い状態を得ることができる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 逆ガンマ補正回路2は、誤差拡散処理回
路3によって多階調化処理を施す場合と施さない場合と
に最適な2つの逆ガンマ補正特性を有し、入力された
R,G,B信号を逆ガンマ補正処理する。誤差拡散処理
回路3によって多階調化処理を施すか否かによって、逆
ガンマ補正特性を切り換える。誤差拡散処理回路3によ
って多階調化処理を施さない場合は、誤差拡散処理回路
3に映像信号を入力する前に予め誤差拡散に用いる下位
ビットを全て0とすることにより、誤差拡散処理回路3
を実質的に不動作とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル表示装置(PDP),フィールドエミッショ
ンディスプレイ装置(FED),デジタルマイクロミラ
ーデバイス(DMD),エレクトロルミネッセンスディ
スプレイ(EL)等のように、誤差拡散法を用いて多階
調化処理を施すことにより視覚的な階調数を増加させる
ようにした画像表示装置に関する。
レイパネル表示装置(PDP),フィールドエミッショ
ンディスプレイ装置(FED),デジタルマイクロミラ
ーデバイス(DMD),エレクトロルミネッセンスディ
スプレイ(EL)等のように、誤差拡散法を用いて多階
調化処理を施すことにより視覚的な階調数を増加させる
ようにした画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を表示する画像表示装置の内、
例えば、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し
て階調表示するPDPや、パルス幅変調(PWM)によ
って階調表示するFED、さらにはDMD等のマトリク
ス型表示装置においては、駆動方法によってはデジタル
的に制限された階調数でしか映像を表現することができ
ない。
例えば、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し
て階調表示するPDPや、パルス幅変調(PWM)によ
って階調表示するFED、さらにはDMD等のマトリク
ス型表示装置においては、駆動方法によってはデジタル
的に制限された階調数でしか映像を表現することができ
ない。
【0003】通常、受像機を陰極線管(CRT)と想定
しているテレビジョン放送等では、予め、送信機側でガ
ンマ特性を施しており、受像機側のCRTが有する逆ガ
ンマ特性と合わせてリニアな階調特性となるようにして
いる。しかしながら、デジタル的に制限された階調数で
画像表示する上記のような表示装置においては、CRT
とは異なり、表示装置自体はリニアな階調特性である。
従って、普段見慣れているCRTによる表示装置と同様
な階調特性で画像表示するには、表示装置の入力映像信
号に2.2乗の逆ガンマ補正処理を施し、リニアな階調
特性に戻して画像表示することが必要である。
しているテレビジョン放送等では、予め、送信機側でガ
ンマ特性を施しており、受像機側のCRTが有する逆ガ
ンマ特性と合わせてリニアな階調特性となるようにして
いる。しかしながら、デジタル的に制限された階調数で
画像表示する上記のような表示装置においては、CRT
とは異なり、表示装置自体はリニアな階調特性である。
従って、普段見慣れているCRTによる表示装置と同様
な階調特性で画像表示するには、表示装置の入力映像信
号に2.2乗の逆ガンマ補正処理を施し、リニアな階調
特性に戻して画像表示することが必要である。
【0004】一方、これらの表示装置においては、入力
信号の階調数(ビット数)が表示装置で表現できる階調
数(ビット数)よりも大きい場合がある。また、表示装
置で表現する階調数(ビット数)を意図的に入力信号の
階調数(ビット数)よりも減らす場合がある。
信号の階調数(ビット数)が表示装置で表現できる階調
数(ビット数)よりも大きい場合がある。また、表示装
置で表現する階調数(ビット数)を意図的に入力信号の
階調数(ビット数)よりも減らす場合がある。
【0005】さらに、逆ガンマ補正回路によって逆ガン
マ補正処理を施してリニアな階調に戻す際、表示装置で
表現できるビット数よりも一旦ビット数を上げる場合が
ある。これは、次のような理由による。逆ガンマ補正処
理を施してリニアな階調に戻す際、低輝度レベルの階調
数が損なわれ、しばしば階調の連続性がなくなることに
起因する画質妨害をもたらすことがある。特に、PDP
の場合では、1フィールドを発光量の重み付けの異なる
複数のサブフィールドによって構成し、そのサブフィー
ルドを複数選択することによって階調を表現する。従っ
て、サブフィールドの選択状況によっては、隣接階調に
対する視覚的な輝度差が大きくなり、その結果、疑似輪
郭状の画質妨害が発生してしまうことがある。そこで、
極力階調が損なわれないようにするため、原信号のビッ
ト数よりも高いビット数で逆ガンマ補正処理を施し、ビ
ット数を上げて出力することがある。
マ補正処理を施してリニアな階調に戻す際、表示装置で
表現できるビット数よりも一旦ビット数を上げる場合が
ある。これは、次のような理由による。逆ガンマ補正処
理を施してリニアな階調に戻す際、低輝度レベルの階調
数が損なわれ、しばしば階調の連続性がなくなることに
起因する画質妨害をもたらすことがある。特に、PDP
の場合では、1フィールドを発光量の重み付けの異なる
複数のサブフィールドによって構成し、そのサブフィー
ルドを複数選択することによって階調を表現する。従っ
て、サブフィールドの選択状況によっては、隣接階調に
対する視覚的な輝度差が大きくなり、その結果、疑似輪
郭状の画質妨害が発生してしまうことがある。そこで、
極力階調が損なわれないようにするため、原信号のビッ
ト数よりも高いビット数で逆ガンマ補正処理を施し、ビ
ット数を上げて出力することがある。
【0006】このように、入力された映像信号のビット
数もしくは逆ガンマ補正回路より出力された映像信号の
ビット数(第1の階調数)が、表示装置によって表現す
るビット数(第2の階調数)よりも大きい場合には、ビ
ット数(階調数)を削減する必要が生じることとなる。
ビット数を削減すれば、階調が損なわれるので、誤差拡
散法を用いて多階調化処理を行うようにしている。
数もしくは逆ガンマ補正回路より出力された映像信号の
ビット数(第1の階調数)が、表示装置によって表現す
るビット数(第2の階調数)よりも大きい場合には、ビ
ット数(階調数)を削減する必要が生じることとなる。
ビット数を削減すれば、階調が損なわれるので、誤差拡
散法を用いて多階調化処理を行うようにしている。
【0007】図6は、逆ガンマ補正回路と誤差拡散処理
回路とを備えた画像表示装置の構成例を示すブロック図
であり、ここでは、デジタル的に制限された階調数でし
か映像を表現することができないマトリクス型表示装置
として、PDPを用いた場合について示している。図6
において、R,G,B信号よりなる3系統の映像信号
は、映像信号処理回路1に入力される。映像信号処理回
路1は、これらの映像信号に各種の映像信号処理を施
し、逆ガンマ補正回路2に入力する。R,G,B信号は
一例として8ビットのデジタル信号、即ち、256階調
の信号である。
回路とを備えた画像表示装置の構成例を示すブロック図
であり、ここでは、デジタル的に制限された階調数でし
か映像を表現することができないマトリクス型表示装置
として、PDPを用いた場合について示している。図6
において、R,G,B信号よりなる3系統の映像信号
は、映像信号処理回路1に入力される。映像信号処理回
路1は、これらの映像信号に各種の映像信号処理を施
し、逆ガンマ補正回路2に入力する。R,G,B信号は
一例として8ビットのデジタル信号、即ち、256階調
の信号である。
【0008】逆ガンマ補正回路2は、R用逆ガンマ補正
回路2R,G用逆ガンマ補正回路2G,B用逆ガンマ補
正回路2Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの
逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに入力される。逆ガ
ンマ補正回路2R,2G,2Bは、入力されたR,G,
B信号それぞれに対し、逆ガンマ補正処理を施し、一例
として12ビットのデジタル信号、即ち、4096階調
の信号として出力する。このとき、R,G,B信号に対
する逆ガンマ補正処理は、全て同じ特性であってもよ
く、別々の特性であってもよい。8ビットのデジタル信
号を12ビットのデジタル信号として出力するのは、前
述のように、逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわ
れるのを防ぐためである。
回路2R,G用逆ガンマ補正回路2G,B用逆ガンマ補
正回路2Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの
逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに入力される。逆ガ
ンマ補正回路2R,2G,2Bは、入力されたR,G,
B信号それぞれに対し、逆ガンマ補正処理を施し、一例
として12ビットのデジタル信号、即ち、4096階調
の信号として出力する。このとき、R,G,B信号に対
する逆ガンマ補正処理は、全て同じ特性であってもよ
く、別々の特性であってもよい。8ビットのデジタル信
号を12ビットのデジタル信号として出力するのは、前
述のように、逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわ
れるのを防ぐためである。
【0009】逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bより出
力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路3に入力
される。誤差拡散処理回路3は、R用誤差拡散処理回路
3R,G用誤差拡散処理回路3G,B用誤差拡散処理回
路3BとR用遅延回路5R,G用遅延回路5G,B用遅
延回路5Bより構成される。逆ガンマ補正回路2R,2
G,2Bより出力されたR,G,B信号はそれぞれの誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bと遅延回路5R,5
G,5Bに入力される。誤差拡散処理回路3R,3G,
3B及び遅延回路5R,5G,5Bには切換信号が入力
される。この切換信号は、誤差拡散処理回路3R,3
G,3Bにおいて誤差拡散処理を施すか否かを切り換え
るためのものである。誤差拡散処理を施す場合には、誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bの出力を有効にし、誤
差拡散処理を施さない場合には、遅延回路5R,5G,
5Bの出力を有効にする。
力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路3に入力
される。誤差拡散処理回路3は、R用誤差拡散処理回路
3R,G用誤差拡散処理回路3G,B用誤差拡散処理回
路3BとR用遅延回路5R,G用遅延回路5G,B用遅
延回路5Bより構成される。逆ガンマ補正回路2R,2
G,2Bより出力されたR,G,B信号はそれぞれの誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bと遅延回路5R,5
G,5Bに入力される。誤差拡散処理回路3R,3G,
3B及び遅延回路5R,5G,5Bには切換信号が入力
される。この切換信号は、誤差拡散処理回路3R,3
G,3Bにおいて誤差拡散処理を施すか否かを切り換え
るためのものである。誤差拡散処理を施す場合には、誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bの出力を有効にし、誤
差拡散処理を施さない場合には、遅延回路5R,5G,
5Bの出力を有効にする。
【0010】誤差拡散処理回路3R,3G,3Bにおい
て誤差拡散処理を施すか否かを切り換えるようにしてい
るのは、次の理由による。画像表示装置をパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)の表示モニタとして使用する場
合や固定パターン等の画像表示のために使用する場合、
誤差拡散処理を施すことにより誤差拡散処理特有の周期
的なパターンノイズ等の画質妨害が生じて、著しく画質
を損なってしまうことがある。そこで、PDP4にパソ
コン信号や固定パターン等を表示する際には、誤差拡散
処理を施すことなく画像表示する場合がある。
て誤差拡散処理を施すか否かを切り換えるようにしてい
るのは、次の理由による。画像表示装置をパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)の表示モニタとして使用する場
合や固定パターン等の画像表示のために使用する場合、
誤差拡散処理を施すことにより誤差拡散処理特有の周期
的なパターンノイズ等の画質妨害が生じて、著しく画質
を損なってしまうことがある。そこで、PDP4にパソ
コン信号や固定パターン等を表示する際には、誤差拡散
処理を施すことなく画像表示する場合がある。
【0011】そこで、誤差拡散処理を施す場合には、誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bの出力をPDP4に入
力し、誤差拡散処理を施さない場合には、遅延回路5
R,5G,5Bの出力をPDP4に入力する。誤差拡散
処理を施さない場合に、逆ガンマ補正回路2R,2G,
2Bより出力されたR,G,B信号を遅延回路5R,5
G,5Bによって遅延させるのは、R,G,B信号を誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力して誤差拡散処
理を施した場合の遅延分だけ遅延させるためである。即
ち、R,G,B信号を、誤差拡散処理回路3R,3G,
3Bを経由させてPDP4に入力する場合でも、誤差拡
散処理回路3R,3G,3Bを経由させずに(スルーさ
せて)PDP4に入力する場合でも、R,G,B信号を
PDP4に対して同じタイミングで供給するためであ
る。なお、遅延回路5R,5G,5Bを誤差拡散処理回
路3の内部ではなく、誤差拡散処理回路3の外部に設け
る場合もある。
差拡散処理回路3R,3G,3Bの出力をPDP4に入
力し、誤差拡散処理を施さない場合には、遅延回路5
R,5G,5Bの出力をPDP4に入力する。誤差拡散
処理を施さない場合に、逆ガンマ補正回路2R,2G,
2Bより出力されたR,G,B信号を遅延回路5R,5
G,5Bによって遅延させるのは、R,G,B信号を誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力して誤差拡散処
理を施した場合の遅延分だけ遅延させるためである。即
ち、R,G,B信号を、誤差拡散処理回路3R,3G,
3Bを経由させてPDP4に入力する場合でも、誤差拡
散処理回路3R,3G,3Bを経由させずに(スルーさ
せて)PDP4に入力する場合でも、R,G,B信号を
PDP4に対して同じタイミングで供給するためであ
る。なお、遅延回路5R,5G,5Bを誤差拡散処理回
路3の内部ではなく、誤差拡散処理回路3の外部に設け
る場合もある。
【0012】誤差拡散処理回路3R,3G,3Bの動作
について説明する。誤差拡散処理回路3R,3G,3B
は、逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bより出力された
R,G,B信号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して
出力する。誤差拡散法による多階調化処理は、上記のデ
ジタル的に制限された第2の階調数を超える第1の階調
数に相当する映像を得るために、一例として次のように
行う。図7において、Pは注目画素を構成する3つのド
ットの内の1つであり、第2の階調数ではそのまま表現
できない階調を有するドットである。Aは右隣のドッ
ト、Bは左下のドット、Cは真下のドット、Dは右下の
ドットである。図7に示すように、注目ドットPにおい
て表現することができない第1の階調数と第2の階調数
との差分(第1の階調数−第2の階調数)を複数の周辺
ドットA〜Dに一定の重みを付けて拡散することによっ
て、見かけ上、第1の階調数に相当する映像となるよう
に多階調化処理する。
について説明する。誤差拡散処理回路3R,3G,3B
は、逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bより出力された
R,G,B信号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して
出力する。誤差拡散法による多階調化処理は、上記のデ
ジタル的に制限された第2の階調数を超える第1の階調
数に相当する映像を得るために、一例として次のように
行う。図7において、Pは注目画素を構成する3つのド
ットの内の1つであり、第2の階調数ではそのまま表現
できない階調を有するドットである。Aは右隣のドッ
ト、Bは左下のドット、Cは真下のドット、Dは右下の
ドットである。図7に示すように、注目ドットPにおい
て表現することができない第1の階調数と第2の階調数
との差分(第1の階調数−第2の階調数)を複数の周辺
ドットA〜Dに一定の重みを付けて拡散することによっ
て、見かけ上、第1の階調数に相当する映像となるよう
に多階調化処理する。
【0013】例えば、PDP4が8ビットの階調能力し
かなく、12ビットのドットデータの上位8ビットによ
り階調表示する場合は、残りの下位4ビット分のドット
データに一定の重みを付けて、周辺ドットA〜Dに拡散
することによって、視覚的な積分効果を利用して12ビ
ット相当の階調表示を行う。図7において、周辺ドット
A〜Dに添えた7/16,3/16,5/16,1/1
6は、重み付けの程度を表す誤差拡散係数の一例であ
る。なお、R,G,Bの3原色信号に対して、共通の誤
差拡散係数を用いる。
かなく、12ビットのドットデータの上位8ビットによ
り階調表示する場合は、残りの下位4ビット分のドット
データに一定の重みを付けて、周辺ドットA〜Dに拡散
することによって、視覚的な積分効果を利用して12ビ
ット相当の階調表示を行う。図7において、周辺ドット
A〜Dに添えた7/16,3/16,5/16,1/1
6は、重み付けの程度を表す誤差拡散係数の一例であ
る。なお、R,G,Bの3原色信号に対して、共通の誤
差拡散係数を用いる。
【0014】以上のようにして、誤差拡散処理回路3
R,3G,3Bによって誤差拡散処理されたR,G,B
信号、もしくは、誤差拡散処理されることなく遅延回路
5R,5G,5Bにより遅延されたR,G,B信号は、
PDP4に入力される。PDP4は、サブフィールド処
理等の駆動回路処理を施した上で、画面上にR,G,B
信号を画像表示する。
R,3G,3Bによって誤差拡散処理されたR,G,B
信号、もしくは、誤差拡散処理されることなく遅延回路
5R,5G,5Bにより遅延されたR,G,B信号は、
PDP4に入力される。PDP4は、サブフィールド処
理等の駆動回路処理を施した上で、画面上にR,G,B
信号を画像表示する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の画
像表示装置においては、誤差拡散処理を施さない状態を
選択するため、誤差拡散処理回路3内に遅延回路5R,
5G,5Bを誤差拡散処理回路3R,3G,3Bとは別
回路として備えなければならず、回路規模を増大させて
しまうという問題点があった。遅延回路5R,5G,5
Bの回路規模は誤差拡散処理回路3R,3G,3Bの回
路規模が大きくなればなるほど大きくなるので、より小
さな回路規模を提供しようとする場合に大きな問題点で
あり、改良が望まれていた。
像表示装置においては、誤差拡散処理を施さない状態を
選択するため、誤差拡散処理回路3内に遅延回路5R,
5G,5Bを誤差拡散処理回路3R,3G,3Bとは別
回路として備えなければならず、回路規模を増大させて
しまうという問題点があった。遅延回路5R,5G,5
Bの回路規模は誤差拡散処理回路3R,3G,3Bの回
路規模が大きくなればなるほど大きくなるので、より小
さな回路規模を提供しようとする場合に大きな問題点で
あり、改良が望まれていた。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、誤差拡散処理回路を備えた画像表示装置に
おいて、回路規模を増大させることなく、極めて簡単な
方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理を施さない
状態を得ることができる画像表示装置を提供することを
目的とする。
ものであり、誤差拡散処理回路を備えた画像表示装置に
おいて、回路規模を増大させることなく、極めて簡単な
方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理を施さない
状態を得ることができる画像表示装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(a)第1のビット数を
有する映像信号を前記第1のビット数よりもビット数の
小さい第2のビット数に削減するに際し、それぞれの注
目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット
数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所
定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを前記注目画素の
複数の周辺画素に拡散することにより多階調化処理を施
す誤差拡散処理回路(3)を備えた画像表示装置におい
て、前記誤差拡散処理回路に前記映像信号を入力する前
に予め前記映像信号の前記下位ビットを全て0とするこ
とにより、前記誤差拡散処理回路を実質的に不動作とす
る手段(23)を設けて構成したことを特徴とする画像
表示装置を提供し、(b)第1のビット数を有する映像
信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2
のビット数に削減するに際し、それぞれの注目画素にお
ける前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分
である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡
散係数を乗じた誤差データを発生する誤差検出回路(3
3)を有し、前記注目画素の複数の周辺画素に前記誤差
データを拡散することにより多階調化処理を施す誤差拡
散処理回路(3)を備えた画像表示装置において、前記
誤差検出回路に、前記映像信号の前記下位ビットの状態
にかかわらず強制的に前記誤差データを0として発生さ
せる手段を設けることにより、前記誤差拡散処理回路を
実質的に不動作とする手段を設けて構成したことを特徴
とする画像表示装置を提供し、(c)入力された映像信
号に逆ガンマ補正処理を施して第1のビット数を有する
映像信号を出力する逆ガンマ補正回路(2)と、前記逆
ガンマ補正回路より出力された映像信号を前記第1のビ
ット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減す
るに際し、それぞれの注目画素における前記第1のビッ
ト数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビ
ット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差
データを前記注目画素の複数の周辺画素に拡散すること
により多階調化処理を施す誤差拡散処理回路(3)とを
備えた画像表示装置において、前記誤差拡散処理回路に
よって多階調化処理を施すか否かを切り換える第1の切
換手段(23)と、前記誤差拡散処理回路によって多階
調化処理を施す第1の状態と多階調化処理を施さない第
2の状態とで、前記逆ガンマ補正回路における逆ガンマ
補正特性を切り換える第2の切換手段(23)とを設
け、前記第1の切換手段は、前記逆ガンマ補正回路より
出力されて前記誤差拡散処理回路に入力する前記映像信
号の前記下位ビットを全て0とすることにより、前記誤
差拡散処理回路を実質的に不動作とさせて前記第2の状
態を得ることを特徴とする画像表示装置を提供し、
(d)入力された映像信号に逆ガンマ補正処理を施して
第1のビット数を有する映像信号を出力する逆ガンマ補
正回路(2)と、前記逆ガンマ補正回路より出力された
映像信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい
第2のビット数に削減するに際し、それぞれの注目画素
における前記第1のビット数と前記第2のビット数との
差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤
差拡散係数を乗じた誤差データを発生する誤差検出回路
(33)を有し、前記注目画素の複数の周辺画素に前記
誤差データを拡散することにより多階調化処理を施す誤
差拡散処理回路(3)とを備えた画像表示装置におい
て、前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施す
か否かを切り換える第1の切換手段(23)と、前記誤
差拡散処理回路によって多階調化処理を施す第1の状態
と多階調化処理を施さない第2の状態とで、前記逆ガン
マ補正回路における逆ガンマ補正特性を切り換える第2
の切換手段(23)とを設け、前記第1の切換手段は、
前記誤差検出回路に、前記映像信号の前記下位ビットの
状態にかかわらず強制的に前記誤差データを0として発
生させる手段を設けることにより、前記誤差拡散処理回
路を実質的に不動作とさせて前記第2の状態を得ること
を特徴とする画像表示装置を提供するものである。
の技術の課題を解決するため、(a)第1のビット数を
有する映像信号を前記第1のビット数よりもビット数の
小さい第2のビット数に削減するに際し、それぞれの注
目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット
数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所
定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを前記注目画素の
複数の周辺画素に拡散することにより多階調化処理を施
す誤差拡散処理回路(3)を備えた画像表示装置におい
て、前記誤差拡散処理回路に前記映像信号を入力する前
に予め前記映像信号の前記下位ビットを全て0とするこ
とにより、前記誤差拡散処理回路を実質的に不動作とす
る手段(23)を設けて構成したことを特徴とする画像
表示装置を提供し、(b)第1のビット数を有する映像
信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2
のビット数に削減するに際し、それぞれの注目画素にお
ける前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分
である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡
散係数を乗じた誤差データを発生する誤差検出回路(3
3)を有し、前記注目画素の複数の周辺画素に前記誤差
データを拡散することにより多階調化処理を施す誤差拡
散処理回路(3)を備えた画像表示装置において、前記
誤差検出回路に、前記映像信号の前記下位ビットの状態
にかかわらず強制的に前記誤差データを0として発生さ
せる手段を設けることにより、前記誤差拡散処理回路を
実質的に不動作とする手段を設けて構成したことを特徴
とする画像表示装置を提供し、(c)入力された映像信
号に逆ガンマ補正処理を施して第1のビット数を有する
映像信号を出力する逆ガンマ補正回路(2)と、前記逆
ガンマ補正回路より出力された映像信号を前記第1のビ
ット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減す
るに際し、それぞれの注目画素における前記第1のビッ
ト数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビ
ット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差
データを前記注目画素の複数の周辺画素に拡散すること
により多階調化処理を施す誤差拡散処理回路(3)とを
備えた画像表示装置において、前記誤差拡散処理回路に
よって多階調化処理を施すか否かを切り換える第1の切
換手段(23)と、前記誤差拡散処理回路によって多階
調化処理を施す第1の状態と多階調化処理を施さない第
2の状態とで、前記逆ガンマ補正回路における逆ガンマ
補正特性を切り換える第2の切換手段(23)とを設
け、前記第1の切換手段は、前記逆ガンマ補正回路より
出力されて前記誤差拡散処理回路に入力する前記映像信
号の前記下位ビットを全て0とすることにより、前記誤
差拡散処理回路を実質的に不動作とさせて前記第2の状
態を得ることを特徴とする画像表示装置を提供し、
(d)入力された映像信号に逆ガンマ補正処理を施して
第1のビット数を有する映像信号を出力する逆ガンマ補
正回路(2)と、前記逆ガンマ補正回路より出力された
映像信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい
第2のビット数に削減するに際し、それぞれの注目画素
における前記第1のビット数と前記第2のビット数との
差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤
差拡散係数を乗じた誤差データを発生する誤差検出回路
(33)を有し、前記注目画素の複数の周辺画素に前記
誤差データを拡散することにより多階調化処理を施す誤
差拡散処理回路(3)とを備えた画像表示装置におい
て、前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施す
か否かを切り換える第1の切換手段(23)と、前記誤
差拡散処理回路によって多階調化処理を施す第1の状態
と多階調化処理を施さない第2の状態とで、前記逆ガン
マ補正回路における逆ガンマ補正特性を切り換える第2
の切換手段(23)とを設け、前記第1の切換手段は、
前記誤差検出回路に、前記映像信号の前記下位ビットの
状態にかかわらず強制的に前記誤差データを0として発
生させる手段を設けることにより、前記誤差拡散処理回
路を実質的に不動作とさせて前記第2の状態を得ること
を特徴とする画像表示装置を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像表示装置につ
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の画
像表示装置の一実施例を示すブロック図、図2は図1中
の逆ガンマ補正回路2の具体的構成例を示すブロック
図、図3は図1中の逆ガンマ補正回路2が備える逆ガン
マ補正特性を説明するための特性図、図4は図1中の誤
差拡散処理回路3の具体的構成例を示すブロック図、図
5は図1中の誤差拡散処理回路3による誤差拡散処理の
動作を説明するための図である。
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の画
像表示装置の一実施例を示すブロック図、図2は図1中
の逆ガンマ補正回路2の具体的構成例を示すブロック
図、図3は図1中の逆ガンマ補正回路2が備える逆ガン
マ補正特性を説明するための特性図、図4は図1中の誤
差拡散処理回路3の具体的構成例を示すブロック図、図
5は図1中の誤差拡散処理回路3による誤差拡散処理の
動作を説明するための図である。
【0019】図1に示す本実施例では、デジタル的に制
限された階調数でしか映像を表現することができないマ
トリクス型表示装置として、PDPを用いた場合につい
て示している。勿論、本発明の表示装置としては、PD
Pに限定されるものではない。図1において、R,G,
B信号よりなる3系統の映像信号は、映像信号処理回路
1に入力される。映像信号処理回路1は、これらの映像
信号に各種の映像信号処理を施し、逆ガンマ補正回路2
に入力する。R,G,B信号は一例として8ビットのデ
ジタル信号、即ち、256階調の信号である。
限された階調数でしか映像を表現することができないマ
トリクス型表示装置として、PDPを用いた場合につい
て示している。勿論、本発明の表示装置としては、PD
Pに限定されるものではない。図1において、R,G,
B信号よりなる3系統の映像信号は、映像信号処理回路
1に入力される。映像信号処理回路1は、これらの映像
信号に各種の映像信号処理を施し、逆ガンマ補正回路2
に入力する。R,G,B信号は一例として8ビットのデ
ジタル信号、即ち、256階調の信号である。
【0020】逆ガンマ補正回路2は、R用逆ガンマ補正
回路2R,G用逆ガンマ補正回路2G,B用逆ガンマ補
正回路2Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの
逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに入力される。逆ガ
ンマ補正回路2R,2G,2Bは、入力されたR,G,
B信号それぞれに対し、逆ガンマ補正処理を施し、一例
として12ビットのデジタル信号、即ち、4096階調
の信号として出力する。このとき、R,G,B信号に対
する逆ガンマ補正処理は、全て同じ特性であってもよ
く、別々の特性であってもよい。8ビットのデジタル信
号を12ビットのデジタル信号として出力するのは、前
述のように、逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわ
れるのを防ぐためである。
回路2R,G用逆ガンマ補正回路2G,B用逆ガンマ補
正回路2Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの
逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに入力される。逆ガ
ンマ補正回路2R,2G,2Bは、入力されたR,G,
B信号それぞれに対し、逆ガンマ補正処理を施し、一例
として12ビットのデジタル信号、即ち、4096階調
の信号として出力する。このとき、R,G,B信号に対
する逆ガンマ補正処理は、全て同じ特性であってもよ
く、別々の特性であってもよい。8ビットのデジタル信
号を12ビットのデジタル信号として出力するのは、前
述のように、逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわ
れるのを防ぐためである。
【0021】逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bより出
力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路3に入力
される。誤差拡散処理回路3は、R用誤差拡散処理回路
3R,G用誤差拡散処理回路3G,B用誤差拡散処理回
路3Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bに入力される。誤差拡散
処理回路3R,3G,3Bは、入力されたR,G,B信
号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して出力する。即
ち、12ビットのデジタル信号の内の例えば下位4ビッ
トに一定の重みを付けた上で上位8ビットに拡散して、
8ビットのデジタル信号として出力する。
力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路3に入力
される。誤差拡散処理回路3は、R用誤差拡散処理回路
3R,G用誤差拡散処理回路3G,B用誤差拡散処理回
路3Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bに入力される。誤差拡散
処理回路3R,3G,3Bは、入力されたR,G,B信
号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して出力する。即
ち、12ビットのデジタル信号の内の例えば下位4ビッ
トに一定の重みを付けた上で上位8ビットに拡散して、
8ビットのデジタル信号として出力する。
【0022】逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bには切
換信号が入力される。この切換信号は、誤差拡散処理回
路3R,3G,3Bにおいて誤差拡散処理を施すか否か
を切り換えるためのものであり、また、逆ガンマ補正回
路2R,2G,2Bにおいて、誤差拡散処理を施すか否
かに応じて逆ガンマ補正処理の特性を異ならせるための
ものである。本発明では、後述のように、逆ガンマ補正
回路2R,2G,2Bにおける逆ガンマ補正処理に工夫
を持たせることにより、実質的に誤差拡散処理回路3
R,3G,3Bが動作しない状態を選択することができ
るようになっている。誤差拡散処理回路3R,3G,3
B自体を制御して誤差拡散処理を施さないようにする場
合には、破線で示すように、切換信号を誤差拡散処理回
路3R,3G,3Bにも入力する。
換信号が入力される。この切換信号は、誤差拡散処理回
路3R,3G,3Bにおいて誤差拡散処理を施すか否か
を切り換えるためのものであり、また、逆ガンマ補正回
路2R,2G,2Bにおいて、誤差拡散処理を施すか否
かに応じて逆ガンマ補正処理の特性を異ならせるための
ものである。本発明では、後述のように、逆ガンマ補正
回路2R,2G,2Bにおける逆ガンマ補正処理に工夫
を持たせることにより、実質的に誤差拡散処理回路3
R,3G,3Bが動作しない状態を選択することができ
るようになっている。誤差拡散処理回路3R,3G,3
B自体を制御して誤差拡散処理を施さないようにする場
合には、破線で示すように、切換信号を誤差拡散処理回
路3R,3G,3Bにも入力する。
【0023】誤差拡散処理回路3R,3G,3Bによっ
て誤差拡散処理されたR,G,B信号、もしくは、誤差
拡散処理されることなく誤差拡散処理回路3R,3G,
3Bを通過したR,G,B信号は、PDP4に入力され
る。PDP4は、サブフィールド処理等の駆動回路処理
を施した上で、画面上にR,G,B信号を画像表示す
る。
て誤差拡散処理されたR,G,B信号、もしくは、誤差
拡散処理されることなく誤差拡散処理回路3R,3G,
3Bを通過したR,G,B信号は、PDP4に入力され
る。PDP4は、サブフィールド処理等の駆動回路処理
を施した上で、画面上にR,G,B信号を画像表示す
る。
【0024】ここで、図2を用いて逆ガンマ補正回路2
の具体的構成について説明する。逆ガンマ補正回路2
R,2G,2Bは全て同一の構成である。なお、図2に
おいては、便宜上、入出力信号をR,G,B信号として
いるが、これは、R,G,B信号のいずれか1つの信号
が入出力されることを意味する。図2において、映像信
号処理回路1より出力された8ビットのR,G,B信号
は、逆ガンマ補正部21及び22に入力される。逆ガン
マ補正部21,22はR,G,B信号に実際に逆ガンマ
補正を施して出力する部分であり、逆ガンマ変換テーブ
ルを有するROMやソフトウェア処理を実行するマイク
ロコンピュータによって構成される。
の具体的構成について説明する。逆ガンマ補正回路2
R,2G,2Bは全て同一の構成である。なお、図2に
おいては、便宜上、入出力信号をR,G,B信号として
いるが、これは、R,G,B信号のいずれか1つの信号
が入出力されることを意味する。図2において、映像信
号処理回路1より出力された8ビットのR,G,B信号
は、逆ガンマ補正部21及び22に入力される。逆ガン
マ補正部21,22はR,G,B信号に実際に逆ガンマ
補正を施して出力する部分であり、逆ガンマ変換テーブ
ルを有するROMやソフトウェア処理を実行するマイク
ロコンピュータによって構成される。
【0025】逆ガンマ補正部21は、8ビットのR,
G,B信号を12ビットで逆ガンマ補正して12ビット
のR,G,B信号を出力する。このR,G,B信号はセ
レクタ23の端子aに入力される。逆ガンマ補正部22
は、8ビットのR,G,B信号を8ビットで逆ガンマ補
正して8ビットのR,G,B信号を出力する。この8ビ
ットのR,G,B信号には、全て0とされた4ビットが
下位ビットとして付加され、12ビットのR,G,B信
号とされる。このR,G,B信号はセレクタ23の端子
bに入力される。逆ガンマ補正部21は、誤差拡散処理
回路3によって誤差拡散処理を施す場合に最適な特性に
て逆ガンマ補正を施すものであり、逆ガンマ補正部22
は、誤差拡散処理回路3によって誤差拡散処理を施さな
い場合に最適な特性にて逆ガンマ補正を施すものであ
る。
G,B信号を12ビットで逆ガンマ補正して12ビット
のR,G,B信号を出力する。このR,G,B信号はセ
レクタ23の端子aに入力される。逆ガンマ補正部22
は、8ビットのR,G,B信号を8ビットで逆ガンマ補
正して8ビットのR,G,B信号を出力する。この8ビ
ットのR,G,B信号には、全て0とされた4ビットが
下位ビットとして付加され、12ビットのR,G,B信
号とされる。このR,G,B信号はセレクタ23の端子
bに入力される。逆ガンマ補正部21は、誤差拡散処理
回路3によって誤差拡散処理を施す場合に最適な特性に
て逆ガンマ補正を施すものであり、逆ガンマ補正部22
は、誤差拡散処理回路3によって誤差拡散処理を施さな
い場合に最適な特性にて逆ガンマ補正を施すものであ
る。
【0026】逆ガンマ補正部21による逆ガンマ補正の
特性と逆ガンマ補正部22による逆ガンマ補正の特性と
は、次のように異ならせる。図3は、逆ガンマ補正部2
1,22における逆ガンマ補正特性を示しており、横軸
Vは入力階調、縦軸Lは出力階調である。図3におい
て、特性は、誤差拡散処理回路3によって誤差拡散処
理を施す場合に最適な特性、即ち、逆ガンマ補正部21
に設定する特性である。特性は、誤差拡散処理回路3
によって誤差拡散処理を施さない場合に最適な特性、即
ち、逆ガンマ補正部22に設定する特性である。
特性と逆ガンマ補正部22による逆ガンマ補正の特性と
は、次のように異ならせる。図3は、逆ガンマ補正部2
1,22における逆ガンマ補正特性を示しており、横軸
Vは入力階調、縦軸Lは出力階調である。図3におい
て、特性は、誤差拡散処理回路3によって誤差拡散処
理を施す場合に最適な特性、即ち、逆ガンマ補正部21
に設定する特性である。特性は、誤差拡散処理回路3
によって誤差拡散処理を施さない場合に最適な特性、即
ち、逆ガンマ補正部22に設定する特性である。
【0027】特性と特性とを比較すると、少なくと
も、階調0(黒レベル)から所定の階調までの低階調領
域Vlowにおいて、特性の方が、入力階調に対する出
力階調の変化割合を大としている。ここでは、特性,
を単純な放物線状にて図示しているが、逆ガンマ補正
特性のカーブを階調0(黒レベル)から所定の階調まで
は直線にて近似し、その直線に連続して放物線状の曲線
をつなげるようにする場合がある。このような場合に
は、低階調領域Vlowの変化割合とは、階調0から、そ
の直線と放物線状の曲線との変曲点までの傾きというこ
とができる。
も、階調0(黒レベル)から所定の階調までの低階調領
域Vlowにおいて、特性の方が、入力階調に対する出
力階調の変化割合を大としている。ここでは、特性,
を単純な放物線状にて図示しているが、逆ガンマ補正
特性のカーブを階調0(黒レベル)から所定の階調まで
は直線にて近似し、その直線に連続して放物線状の曲線
をつなげるようにする場合がある。このような場合に
は、低階調領域Vlowの変化割合とは、階調0から、そ
の直線と放物線状の曲線との変曲点までの傾きというこ
とができる。
【0028】このように設定すると、誤差拡散処理を施
さず画像表示する場合に、低階調領域Vlowにおいて階
調数が大きく損なわれないので、階調の連続性が著しく
損なわれたデジタルのビット落ちのような画像となるこ
とがなく、誤差拡散処理を施す場合と施さない場合のい
ずれでも、高画質な画像表示を実現することができる。
逆に、誤差拡散処理を施す場合も特性とすることは回
路の性能上無駄である。これらの点から、誤差拡散処理
回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理を施す場合
と施さない場合とで、逆ガンマ補正回路2R,2G,2
Bにおける逆ガンマ補正処理の特性を異ならせること
は、極めて重要な意味を持つ。
さず画像表示する場合に、低階調領域Vlowにおいて階
調数が大きく損なわれないので、階調の連続性が著しく
損なわれたデジタルのビット落ちのような画像となるこ
とがなく、誤差拡散処理を施す場合と施さない場合のい
ずれでも、高画質な画像表示を実現することができる。
逆に、誤差拡散処理を施す場合も特性とすることは回
路の性能上無駄である。これらの点から、誤差拡散処理
回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理を施す場合
と施さない場合とで、逆ガンマ補正回路2R,2G,2
Bにおける逆ガンマ補正処理の特性を異ならせること
は、極めて重要な意味を持つ。
【0029】再び図2に戻り、セレクタ23には、上記
の切換信号が入力される。セレクタ23は、切換信号が
誤差拡散処理を施すことを示す例えば1のとき、端子a
を選択し、誤差拡散処理を施さないことを示す例えば0
のとき、端子bを選択する。誤差拡散処理を施す場合と
は、通常の映像信号(テレビジョン信号等)を表示する
場合であり、誤差拡散処理を施さない場合とは、パソコ
ン信号や固定パターン等を表示する場合である。セレク
タ23より出力されたR,G,B信号は、それぞれ、後
段の誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力される。
セレクタ23は、逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに
おける逆ガンマ補正特性を、誤差拡散処理を施すか否か
によって切り換える切換手段として動作している。
の切換信号が入力される。セレクタ23は、切換信号が
誤差拡散処理を施すことを示す例えば1のとき、端子a
を選択し、誤差拡散処理を施さないことを示す例えば0
のとき、端子bを選択する。誤差拡散処理を施す場合と
は、通常の映像信号(テレビジョン信号等)を表示する
場合であり、誤差拡散処理を施さない場合とは、パソコ
ン信号や固定パターン等を表示する場合である。セレク
タ23より出力されたR,G,B信号は、それぞれ、後
段の誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力される。
セレクタ23は、逆ガンマ補正回路2R,2G,2Bに
おける逆ガンマ補正特性を、誤差拡散処理を施すか否か
によって切り換える切換手段として動作している。
【0030】次に、図4を用いて誤差拡散処理回路3の
具体的構成について説明する。誤差拡散処理回路3R,
3G,3Bは、全て同一の構成である。図4において
も、便宜上、入出力信号をR,G,B信号としている
が、これは、R,G,B信号のいずれか1つの信号が入
出力されることを意味する。
具体的構成について説明する。誤差拡散処理回路3R,
3G,3Bは、全て同一の構成である。図4において
も、便宜上、入出力信号をR,G,B信号としている
が、これは、R,G,B信号のいずれか1つの信号が入
出力されることを意味する。
【0031】図4において、逆ガンマ補正回路2R,2
G,2Bより入力された12ビットのR,G,B信号
は、後述する加算器31,32を経て出力され、加算器
32より出力された12ビットのデータの内、下位4ビ
ットが誤差検出回路33に入力される。この下位4ビッ
トは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8
ビットのデジタル信号(256階調)に削減することに
より失われる階調の差分に相当するものである。誤差検
出回路33は、入力された下位4ビットのデータに対
し、図5(A)に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤
差拡散係数を乗じて誤差データを発生するものである。
G,2Bより入力された12ビットのR,G,B信号
は、後述する加算器31,32を経て出力され、加算器
32より出力された12ビットのデータの内、下位4ビ
ットが誤差検出回路33に入力される。この下位4ビッ
トは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8
ビットのデジタル信号(256階調)に削減することに
より失われる階調の差分に相当するものである。誤差検
出回路33は、入力された下位4ビットのデータに対
し、図5(A)に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤
差拡散係数を乗じて誤差データを発生するものである。
【0032】誤差検出回路33に示す端子a〜dから
は、それぞれ、下位4ビットのデータに周辺ドットA′
〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データが出力
されることになる。図5(A)の場合で説明すれば、端
子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに7
/16,3/16,5/16,1/16を乗じた誤差デ
ータが出力される。図5(A)に示す周辺ドットA′〜
D′と図5(B)に示す周辺ドットA〜Dとの関係につ
いては後述する。
は、それぞれ、下位4ビットのデータに周辺ドットA′
〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データが出力
されることになる。図5(A)の場合で説明すれば、端
子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに7
/16,3/16,5/16,1/16を乗じた誤差デ
ータが出力される。図5(A)に示す周辺ドットA′〜
D′と図5(B)に示す周辺ドットA〜Dとの関係につ
いては後述する。
【0033】端子aより出力された誤差データは加算器
32に入力され、端子bより出力された誤差データは加
算器35に入力され、端子c及びdより出力された誤差
データは加算器34に入力される。加算器34は、入力
された端子c及びdからの誤差データを加算して加算器
35に入力する。加算器35は、端子bより出力された
誤差データと加算器34の出力とを加算してラインメモ
リ36に入力する。ラインメモリ36は、加算器35の
出力を1ライン分より若干短い時間だけ遅延して加算器
31に入力する。
32に入力され、端子bより出力された誤差データは加
算器35に入力され、端子c及びdより出力された誤差
データは加算器34に入力される。加算器34は、入力
された端子c及びdからの誤差データを加算して加算器
35に入力する。加算器35は、端子bより出力された
誤差データと加算器34の出力とを加算してラインメモ
リ36に入力する。ラインメモリ36は、加算器35の
出力を1ライン分より若干短い時間だけ遅延して加算器
31に入力する。
【0034】加算器31は、入力されたR,G,B信号
とラインメモリ36の出力とを加算して加算器32に入
力する。入力されたR,G,B信号を図5(A)に示す
注目ドットP′とすると、加算器31は、注目ドット
P′に対し、略1ライン分過去に生じた誤差データであ
るラインメモリ36の出力、即ち、B′×3/16+
C′×5/16+D′×1/16を加算する動作を行う
ことになる。
とラインメモリ36の出力とを加算して加算器32に入
力する。入力されたR,G,B信号を図5(A)に示す
注目ドットP′とすると、加算器31は、注目ドット
P′に対し、略1ライン分過去に生じた誤差データであ
るラインメモリ36の出力、即ち、B′×3/16+
C′×5/16+D′×1/16を加算する動作を行う
ことになる。
【0035】加算器32は、加算器31の出力と誤差検
出回路33の端子aより出力された誤差データとを加算
する。即ち、加算器32は、注目ドットP′に対して略
1ライン分過去に生じた誤差データを加算した加算器3
1の出力に対し、さらに、1ドット過去に生じた誤差デ
ータであるA′×7/16を加算する動作を行うことに
なる。以上により、図5(A)に示す注目ドットP′に
対し、周辺ドットA′〜D′にそれぞれの誤差拡散係数
を乗じた誤差データを加算する。加算器32より出力さ
れた12ビットのデータの内、さらに、下位4ビットが
誤差検出回路33に入力され、以上の動作が繰り返され
る。
出回路33の端子aより出力された誤差データとを加算
する。即ち、加算器32は、注目ドットP′に対して略
1ライン分過去に生じた誤差データを加算した加算器3
1の出力に対し、さらに、1ドット過去に生じた誤差デ
ータであるA′×7/16を加算する動作を行うことに
なる。以上により、図5(A)に示す注目ドットP′に
対し、周辺ドットA′〜D′にそれぞれの誤差拡散係数
を乗じた誤差データを加算する。加算器32より出力さ
れた12ビットのデータの内、さらに、下位4ビットが
誤差検出回路33に入力され、以上の動作が繰り返され
る。
【0036】加算器32より出力された12ビットのデ
ータの内の上位8ビットは、リミッタ37に入力され
る。リミッタ37は、注目ドットP′に対する誤差デー
タの加算処理によって得たデータの値が8ビットを超え
た分(オーバーフロー)を制限して出力する。
ータの内の上位8ビットは、リミッタ37に入力され
る。リミッタ37は、注目ドットP′に対する誤差デー
タの加算処理によって得たデータの値が8ビットを超え
た分(オーバーフロー)を制限して出力する。
【0037】以上のように、注目ドットP′に対する誤
差データの加算処理をドット毎に順次行うことは、結果
として、図5(B)に示すように、注目ドットPにおけ
る下位4ビット分のデータに7/16,3/16,5/
16,1/16なる誤差拡散係数を乗じて周辺ドットA
〜Dに拡散することを意味する。このようにして、誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bは、R,G,B信号の3
つのドットで構成する注目画素において、R,G,B信
号に誤差拡散処理を施すことにより、12ビットのデー
タを8ビットのデータとして出力する。
差データの加算処理をドット毎に順次行うことは、結果
として、図5(B)に示すように、注目ドットPにおけ
る下位4ビット分のデータに7/16,3/16,5/
16,1/16なる誤差拡散係数を乗じて周辺ドットA
〜Dに拡散することを意味する。このようにして、誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bは、R,G,B信号の3
つのドットで構成する注目画素において、R,G,B信
号に誤差拡散処理を施すことにより、12ビットのデー
タを8ビットのデータとして出力する。
【0038】このような構成及び動作において、図2に
示すセレクタ23が逆ガンマ補正部22の出力を選択し
た場合には、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力
される12ビットのR,G,B信号における下位4ビッ
トは全て0であるので、誤差検出回路33より出力され
る誤差データは0となることが分かる。即ち、これは、
誤差拡散処理回路3R,3G,3Bが実質的に不動作に
なったことに相当する。
示すセレクタ23が逆ガンマ補正部22の出力を選択し
た場合には、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入力
される12ビットのR,G,B信号における下位4ビッ
トは全て0であるので、誤差検出回路33より出力され
る誤差データは0となることが分かる。即ち、これは、
誤差拡散処理回路3R,3G,3Bが実質的に不動作に
なったことに相当する。
【0039】本実施例では、逆ガンマ補正回路2R,2
G,2Bを構成する逆ガンマ補正部22を8ビットによ
る逆ガンマ補正とし、その出力に全て0の下位4ビット
を加算して12ビットの信号とし、セレクタ23で逆ガ
ンマ補正部22の出力を選択することによって、誤差拡
散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理を施
さない状態を作り出している。従って、本実施例の場合
には、セレクタ23が逆ガンマ補正部21の出力を選択
した場合には誤差拡散処理回路3R,3G,3Bが動作
し、逆ガンマ補正部22の出力を選択した場合には誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bが不動作となることか
ら、セレクタ23は、誤差拡散処理回路3R,3G,3
Bによって誤差拡散処理を施すか否かを切り換える切換
手段としても動作していることが分かる。
G,2Bを構成する逆ガンマ補正部22を8ビットによ
る逆ガンマ補正とし、その出力に全て0の下位4ビット
を加算して12ビットの信号とし、セレクタ23で逆ガ
ンマ補正部22の出力を選択することによって、誤差拡
散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理を施
さない状態を作り出している。従って、本実施例の場合
には、セレクタ23が逆ガンマ補正部21の出力を選択
した場合には誤差拡散処理回路3R,3G,3Bが動作
し、逆ガンマ補正部22の出力を選択した場合には誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bが不動作となることか
ら、セレクタ23は、誤差拡散処理回路3R,3G,3
Bによって誤差拡散処理を施すか否かを切り換える切換
手段としても動作していることが分かる。
【0040】このように本実施例では、セレクタ23
は、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡
散処理(多階調化処理)を施すか否かを切り換える第1
の切換手段となっている。また、セレクタ23は、誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理
(多階調化処理)を施す第1の状態と誤差拡散処理(多
階調化処理)を施さない第2の状態とで、逆ガンマ補正
回路2R,2G,2Bにおける逆ガンマ補正特性を切り
換える第2の切換手段となっている。即ち、セレクタ2
3は、第1の切換手段と第2の切換手段とを兼用してい
る。勿論、第1の切換手段と第2の切換手段とを別々に
設けることも可能である。
は、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡
散処理(多階調化処理)を施すか否かを切り換える第1
の切換手段となっている。また、セレクタ23は、誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bによって誤差拡散処理
(多階調化処理)を施す第1の状態と誤差拡散処理(多
階調化処理)を施さない第2の状態とで、逆ガンマ補正
回路2R,2G,2Bにおける逆ガンマ補正特性を切り
換える第2の切換手段となっている。即ち、セレクタ2
3は、第1の切換手段と第2の切換手段とを兼用してい
る。勿論、第1の切換手段と第2の切換手段とを別々に
設けることも可能である。
【0041】図2の例では、逆ガンマ補正部22を8ビ
ットによる逆ガンマ補正とし、その出力に全て0の下位
4ビットを加算して12ビットの信号とする構成とした
が、これに限定されるものではない。逆ガンマ補正部2
2を逆ガンマ補正部21と同様、12ビットによる逆ガ
ンマ補正とし、逆ガンマ補正部22内もしくは他の回路
部分にて、下位4ビットを0にすげ替えるような構成と
してもよい。いずれにしても、誤差拡散処理回路3R,
3G,3Bに入力する段階にて、12ビットの内の下位
4ビットを0とすることは、誤差拡散処理回路3R,3
G,3Bを不動作とする極めて簡単な手段である。
ットによる逆ガンマ補正とし、その出力に全て0の下位
4ビットを加算して12ビットの信号とする構成とした
が、これに限定されるものではない。逆ガンマ補正部2
2を逆ガンマ補正部21と同様、12ビットによる逆ガ
ンマ補正とし、逆ガンマ補正部22内もしくは他の回路
部分にて、下位4ビットを0にすげ替えるような構成と
してもよい。いずれにしても、誤差拡散処理回路3R,
3G,3Bに入力する段階にて、12ビットの内の下位
4ビットを0とすることは、誤差拡散処理回路3R,3
G,3Bを不動作とする極めて簡単な手段である。
【0042】他の構成として、逆ガンマ補正部22より
出力された12ビットの信号の内の下位4ビットを0と
せず、そのまま誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入
力してもよい。この場合には、図4に破線で示すよう
に、上記の切換信号を誤差検出回路33に入力し、誤差
拡散処理を施さないことを示す例えば0のとき、誤差検
出回路33は入力信号(下位ビットの状態)にかかわら
ず強制的に0を出力するような構成とすればよい。この
場合、誤差検出回路33に設けたR,G,B信号の下位
ビットの状態にかかわらず強制的に誤差データ0を出力
する手段が、誤差拡散処理を施すか否かを切り換える第
1の切換手段となる。
出力された12ビットの信号の内の下位4ビットを0と
せず、そのまま誤差拡散処理回路3R,3G,3Bに入
力してもよい。この場合には、図4に破線で示すよう
に、上記の切換信号を誤差検出回路33に入力し、誤差
拡散処理を施さないことを示す例えば0のとき、誤差検
出回路33は入力信号(下位ビットの状態)にかかわら
ず強制的に0を出力するような構成とすればよい。この
場合、誤差検出回路33に設けたR,G,B信号の下位
ビットの状態にかかわらず強制的に誤差データ0を出力
する手段が、誤差拡散処理を施すか否かを切り換える第
1の切換手段となる。
【0043】以上のようにして本発明においては、誤差
拡散処理回路3R,3G,3Bに入力するR,G,B信
号における誤差拡散に用いる下位ビットを、誤差拡散処
理回路3R,3G,3Bに入力する前に予め全て0とす
ることにより、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bを不
動作とする状態を選択することができる。あるいは、誤
差拡散処理回路3R,3G,3B中の誤差検出回路33
に、下位ビットの状態にかかわらず強制的に誤差データ
0を発生させる手段を設けた構成とすることにより、誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bを不動作とする状態を
選択することができる。従って、従来のように、誤差拡
散処理回路3の内部もしくは外部に、別回路の遅延回路
5R,5G,5Bを設ける必要がない。よって、上述し
た従来の問題点は良好に解決される。
拡散処理回路3R,3G,3Bに入力するR,G,B信
号における誤差拡散に用いる下位ビットを、誤差拡散処
理回路3R,3G,3Bに入力する前に予め全て0とす
ることにより、誤差拡散処理回路3R,3G,3Bを不
動作とする状態を選択することができる。あるいは、誤
差拡散処理回路3R,3G,3B中の誤差検出回路33
に、下位ビットの状態にかかわらず強制的に誤差データ
0を発生させる手段を設けた構成とすることにより、誤
差拡散処理回路3R,3G,3Bを不動作とする状態を
選択することができる。従って、従来のように、誤差拡
散処理回路3の内部もしくは外部に、別回路の遅延回路
5R,5G,5Bを設ける必要がない。よって、上述し
た従来の問題点は良好に解決される。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像表示装置は、誤差拡散処理回路に映像信号を入力する
前に予め映像信号の下位ビットを全て0とすることによ
り、誤差拡散処理回路を実質的に不動作としたり、誤差
検出回路に、映像信号の下位ビットの状態にかかわらず
強制的に誤差データを0として発生させる手段を設ける
ことにより、誤差拡散処理回路を実質的に不動作とする
よう構成したので、回路規模を増大させることなく、極
めて簡単な方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理
を施さない状態を得ることができる。
像表示装置は、誤差拡散処理回路に映像信号を入力する
前に予め映像信号の下位ビットを全て0とすることによ
り、誤差拡散処理回路を実質的に不動作としたり、誤差
検出回路に、映像信号の下位ビットの状態にかかわらず
強制的に誤差データを0として発生させる手段を設ける
ことにより、誤差拡散処理回路を実質的に不動作とする
よう構成したので、回路規模を増大させることなく、極
めて簡単な方法で誤差拡散処理回路による誤差拡散処理
を施さない状態を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中の逆ガンマ補正回路2の具体的構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】図1中の逆ガンマ補正回路2が備える逆ガンマ
補正特性を説明するための特性図である。
補正特性を説明するための特性図である。
【図4】図1中の誤差拡散処理回路3の具体的構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】図1中の誤差拡散処理回路3による誤差拡散処
理の動作を説明するための図である。
理の動作を説明するための図である。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【図7】誤差拡散法による多階調化処理を説明するため
の図である。
の図である。
1 映像信号処理回路 2 逆ガンマ補正回路 2R R用逆ガンマ補正回路 2G G用逆ガンマ補正回路 2B B用逆ガンマ補正回路 3 誤差拡散処理回路 3R R用誤差拡散処理回路 3G G用誤差拡散処理回路 3B B用誤差拡散処理回路 4 プラズマディスプレイパネル表示装置(PDP) 21,22 逆ガンマ補正部 23 セレクタ(切換手段) 33 誤差検出回路
Claims (4)
- 【請求項1】第1のビット数を有する映像信号を前記第
1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に
削減するに際し、それぞれの注目画素における前記第1
のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第
1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じ
た誤差データを前記注目画素の複数の周辺画素に拡散す
ることにより多階調化処理を施す誤差拡散処理回路を備
えた画像表示装置において、 前記誤差拡散処理回路に前記映像信号を入力する前に予
め前記映像信号の前記下位ビットを全て0とすることに
より、前記誤差拡散処理回路を実質的に不動作とする手
段を設けて構成したことを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項2】第1のビット数を有する映像信号を前記第
1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に
削減するに際し、それぞれの注目画素における前記第1
のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第
1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じ
た誤差データを発生する誤差検出回路を有し、前記注目
画素の複数の周辺画素に前記誤差データを拡散すること
により多階調化処理を施す誤差拡散処理回路を備えた画
像表示装置において、 前記誤差検出回路に、前記映像信号の前記下位ビットの
状態にかかわらず強制的に前記誤差データを0として発
生させる手段を設けることにより、前記誤差拡散処理回
路を実質的に不動作とする手段を設けて構成したことを
特徴とする画像表示装置。 - 【請求項3】入力された映像信号に逆ガンマ補正処理を
施して第1のビット数を有する映像信号を出力する逆ガ
ンマ補正回路と、 前記逆ガンマ補正回路より出力された映像信号を前記第
1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に
削減するに際し、それぞれの注目画素における前記第1
のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第
1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じ
た誤差データを前記注目画素の複数の周辺画素に拡散す
ることにより多階調化処理を施す誤差拡散処理回路とを
備えた画像表示装置において、 前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施すか否
かを切り換える第1の切換手段と、 前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施す第1
の状態と多階調化処理を施さない第2の状態とで、前記
逆ガンマ補正回路における逆ガンマ補正特性を切り換え
る第2の切換手段とを設け、 前記第1の切換手段は、前記逆ガンマ補正回路より出力
されて前記誤差拡散処理回路に入力する前記映像信号の
前記下位ビットを全て0とすることにより、前記誤差拡
散処理回路を実質的に不動作とさせて前記第2の状態を
得ることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項4】入力された映像信号に逆ガンマ補正処理を
施して第1のビット数を有する映像信号を出力する逆ガ
ンマ補正回路と、 前記逆ガンマ補正回路より出力された映像信号を前記第
1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に
削減するに際し、それぞれの注目画素における前記第1
のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第
1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じ
た誤差データを発生する誤差検出回路を有し、前記注目
画素の複数の周辺画素に前記誤差データを拡散すること
により多階調化処理を施す誤差拡散処理回路とを備えた
画像表示装置において、 前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施すか否
かを切り換える第1の切換手段と、 前記誤差拡散処理回路によって多階調化処理を施す第1
の状態と多階調化処理を施さない第2の状態とで、前記
逆ガンマ補正回路における逆ガンマ補正特性を切り換え
る第2の切換手段とを設け、 前記第1の切換手段は、前記誤差検出回路に、前記映像
信号の前記下位ビットの状態にかかわらず強制的に前記
誤差データを0として発生させる手段を設けることによ
り、前記誤差拡散処理回路を実質的に不動作とさせて前
記第2の状態を得ることを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29792199A JP2001117528A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29792199A JP2001117528A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001117528A true JP2001117528A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17852824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29792199A Pending JP2001117528A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001117528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100441528B1 (ko) * | 2002-07-08 | 2004-07-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 계조 및 색 표현력 향상을 위한 플라즈마 디스플레이패널의 구동 장치 및 그 방법 |
JP2005242026A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Sharp Corp | 表示装置の駆動システム |
CN100395801C (zh) * | 2003-08-12 | 2008-06-18 | 三星Sdi株式会社 | 执行高速误差扩散的方法及其等离子体显示板驱动装置 |
US7450091B2 (en) | 2004-05-07 | 2008-11-11 | Quanta Computer Inc. | Apparatus and method for adjusting gray levels in display device |
US9299284B2 (en) | 2004-11-10 | 2016-03-29 | Thomson Licensing | System and method for dark noise reduction in pulse width modulated (PWM) displays |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29792199A patent/JP2001117528A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100441528B1 (ko) * | 2002-07-08 | 2004-07-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 계조 및 색 표현력 향상을 위한 플라즈마 디스플레이패널의 구동 장치 및 그 방법 |
CN100395801C (zh) * | 2003-08-12 | 2008-06-18 | 三星Sdi株式会社 | 执行高速误差扩散的方法及其等离子体显示板驱动装置 |
US7705802B2 (en) | 2003-08-12 | 2010-04-27 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Method for performing high-speed error diffusion and plasma display panel driving apparatus using the same |
JP2005242026A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Sharp Corp | 表示装置の駆動システム |
US7450091B2 (en) | 2004-05-07 | 2008-11-11 | Quanta Computer Inc. | Apparatus and method for adjusting gray levels in display device |
US9299284B2 (en) | 2004-11-10 | 2016-03-29 | Thomson Licensing | System and method for dark noise reduction in pulse width modulated (PWM) displays |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040319 |