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JP2001112574A - 車両用シートにおけるサポート装置 - Google Patents

車両用シートにおけるサポート装置

Info

Publication number
JP2001112574A
JP2001112574A JP29849399A JP29849399A JP2001112574A JP 2001112574 A JP2001112574 A JP 2001112574A JP 29849399 A JP29849399 A JP 29849399A JP 29849399 A JP29849399 A JP 29849399A JP 2001112574 A JP2001112574 A JP 2001112574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ratchet
support device
support
headrest
vehicle seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29849399A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyuki Eguchi
口 森 幸 江
Ryo Fujimoto
本 涼 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP29849399A priority Critical patent/JP2001112574A/ja
Publication of JP2001112574A publication Critical patent/JP2001112574A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートに設けられる可動式ヘッドレス
ト、バックサイドサポート、クッションサイドサポート
等のサポート装置において、簡単な操作でサポート装置
のサポート部の位置(角度)調整を行なう。 【解決手段】 固定側の軸10aに対してロック解除用
カム部材30を回動可能に取付け、ロック解除用カム部
材30におけるカム片31の膨出状コーナー部34をラ
チェット部材21のラチェット歯211と爪部231で
噛合するポール23の後端延長部233に対峙させ、ロ
ック解除用カム部材30の操作により、ラチェット部材
21とポール23とのロック状態を解除して、サポート
装置のサポート部を前後いずれの方向にも微調整可能と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに付
設され、シートに着座する乗員の身体の一部をサポート
部で支持するサポート装置であって、該サポート装置に
内蔵されるラチェット機構にロック解除用カム部材を付
設することにより、サポート部の位置(角度)調整が簡
単に行なえる車両用シートにおけるサポート装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、車両の走行
中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着座状態
にあってもその疲労をできるだけ軽減することが望ま
れ、そのために種々のサポート装置が付設されている。
【0003】図7は本発明に係わる車両用シート1であ
るが、従来の車両用シート1においても、構成は異なる
が、乗員が着座するシートクッション1aに対して背も
たれとなるシートバック1bを所定角度傾倒可能に取付
けて構成されており、シート1に着座する乗員の身体の
一部を最適位置で支持し、快適走行を可能にする種々の
サポート装置が付設されている。
【0004】例えば、シートバック1bの上部に可動式
ヘッドレスト2、シートバック1bの両側に位置するバ
ックサイドサポート3、シートクッション1aの両側に
取付けられるクッションサイドサポート4、乗員の膝部
をサポートできるオットマン5、また、シートバック1
bの上下部に夫々ソーラックスサポート6、ペルビスサ
ポート7等の各種サポート装置が適用されている。
【0005】従来のサポート装置の一例として、ヘッド
レスト2の構成について図8,図9に基づいて説明する
と、ヘッドレストステイ10に対して可動側のサポート
部としてのヘッドレストフレーム11(ヘッドレストの
芯部を構成する)が回動可能に支持されている。
【0006】ヘッドレストフレーム11を所定位置でロ
ック保持するラチェット機構12は、ヘッドレストステ
イ10に固着される支持ブラケット13、これに回動可
能に支持されるポール14、ポール14の爪部14aと
係合するラチェット歯15aを備え、ヘッドレストステ
イ10に回動可能に支持されるラチェット部材15と、
ラチェット部材15と支持ブラケット13との間に接続
されてロックオフで最後方位置(初期位置)にヘッドレ
スト本体を付勢するテンションスプリング16とを備え
ている。尚、符号17はリベット、18はブッシュ、1
9は捩じりコイルバネを示す。
【0007】そして、従来の可動式ヘッドレスト2の動
作状態について説明すると、図10(a)に示すよう
に、ヘッドレスト2のロックオン状態では、ラチェット
部材15のラチェット歯15aに対してポール14の爪
部14aが噛み合っており、テンションスプリング16
並びに捩じりコイルバネ19によりラチェット部材15
に対してポール14はロック方向にバネ付勢された状態
であり、ヘッドレスト2はロック状態にある。
【0008】そして、このロック状態を解除して適切な
位置にヘッドレスト2の位置を可変する場合には、可動
式ヘッドレスト2の全体を前方へ押し込めば、ラチェッ
ト部材15のラチェット歯15aとポール14の爪部1
4aとの係合が解除され、図10(b)に示すロックオ
フ状態となり、更に前傾操作を継続すれば、ラチェット
部材15のラチェット歯15aとポール14の爪部14
aのロックオン、ロックオフが交互に繰り返される。
【0009】ヘッドレスト2の最前傾位置においては、
ラチェット部材15の後端凸部15bによりポール14
が図中反時計回り方向に回動し、図10(c)に示すよ
うに、ポール14の下端14bが捩じりコイルバネ19
の付勢部19aに嵌まり込む。このロックオフ保持状態
でポール14は捩じりコイルバネ19により保持されて
いる。
【0010】そして、このロックオフ保持状態では、ラ
チェット部材15とポール14とは係合していないた
め、テンションスプリング16のバネ圧により、ヘッド
レスト2は最後方位置(初期位置)まで戻され、ポール
14の爪部14aがラチェット部材15の前端突部15
cにぶつかり、ポール14が図中時計回り方向に回動
し、図10(d)に示すように、ラチェット部材15と
ポール14とが噛合可能な状態となり、ヘッドレスト2
を前傾操作して行き、所望のロック位置で外力を解除す
れば、所望位置でヘッドレスト2はロックオンとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の可
動式ヘッドレスト2は、ロック位置を変更するには、ヘ
ッドレスト2を最前傾位置まで前方に倒し込み、テンシ
ョンスプリング16のバネ力により最後傾位置(初期位
置)まで戻した後、ヘッドレスト2を徐々に前傾操作し
て、所定位置でロックさせる必要があり、一方向の調整
しかできない、いわゆるワンウエイ式ラチェット機構が
採用されていた。
【0012】従って、このワンウエイ式ラチェット機構
による位置調整は、一方向の位置調整しかできないとい
う欠点があると共に、現在のロック位置から微小調整す
る際でも、一旦初期位置にもどした後行なわなければな
らず、操作が非常に面倒なものになるという欠点があっ
た。
【0013】同様に、ヘッドレスト2の他にもバックサ
イドサポート3やクッションサイドサポート4等のサポ
ート装置においても同様のことが言え、ワンウエイ式ラ
チェット機構を内蔵したサポート装置においては、ロッ
ク位置を可変させる操作が前述したように非常に面倒で
あるという改善されるべき問題点があった。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、可動式ヘッドレスト等、車両用シートにおけ
るサポート装置において、サポート装置の位置(角度)
を可変させる操作を簡単に行なえるようにして使い勝手
を高めた車両用シートを提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係わる車両用シートにおけるサ
ポート装置は、車両用シートに付設され、シートに着座
する乗員の身体の一部を支持するサポート部を有するサ
ポート装置であって、該サポート装置のサポート部は、
内蔵されるラチェット機構のテンションスプリングによ
り初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能とした車
両用シートにおけるサポート装置において、前記ラチェ
ット機構にラチェット部材のラチェット歯と係止部材の
爪部とのロック状態を解除できるロック解除用カム部材
が付設され、前記ラチェット機構が任意位置でロック解
除が可能であり、ロック解除位置から両方向にサポート
装置のサポート部の位置調整が行なえることを特徴とす
る。
【0016】本発明の請求項2に係わる車両用シートに
おけるサポート装置は、車両用シートに付設され、シー
トに着座する乗員の身体の一部を支持するサポート部を
有するサポート装置であって、該サポート装置のサポー
ト部は、内蔵されるラチェット機構のテンションスプリ
ングにより初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能
とした車両用シートにおけるサポート装置において、前
記ラチェット機構はサポート部に設けられたラチェット
部材と、固定側に設けられた支持ブラケットと、前記ラ
チェット部材と支持ブラケット間に設けられ、前記ラチ
ェット部材のラチェット歯と係合するた爪部を有する係
止部材とを備え、前記ラチェット部材のラチェット歯と
係止部材の爪部とのロック状態を解除するロック解除用
カム部材が固定側に回動可能に設けられ、前記ラチェッ
ト機構が任意位置でロック解除が可能であり、ロック解
除位置から両方向にサポート装置のサポート部の位置調
整が行なえることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項3に係わる車両用シートに
おけるサポート装置は、車両用シートに付設され、シー
トに着座する乗員の身体の一部を支持するサポート部を
有するサポート装置であって、該サポート装置のサポー
ト部は、内蔵されるラチェット機構のテンションスプリ
ングにより初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能
とした車両用シートにおけるサポート装置において、前
記ラチェット機構はサポート部に設けられたラチェット
部材と、固定側に設けられた支持ブラケットと、前記ラ
チェット部材と支持ブラケット間に設けられ、前記ラチ
ェット部材のラチェット歯と係合するた爪部を有する係
止部材とを備え、前記ラチェット部材のラチェット歯と
係止部材の爪部とのロック状態を解除するロック解除用
カム部材が固定側に回動可能に設けられ、前記ロック解
除用カム部材はカム片と操作片を有し、操作片を回動操
作することによりカム片が係止部材をロック解除方向に
押圧し、前記ラチェット機構のロック解除がなされ、ロ
ック解除位置から両方向にサポート装置のサポート部の
位置調整が行なえることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項4に係わる車両用シートに
おけるサポート装置は、前記サポート部が可動式ヘッド
レストであって、シートバック上部に設けられるヘッド
レストステイにより、ヘッドレストフレームが回動可能
に支持されると共に、ヘッドレストフレームに内蔵され
るラチェット機構に付設されるロック解除用カムは、ヘ
ッドレストフレームに回動可能に支持されていることを
特徴とする。
【0019】ここで、サポート装置のサポート部として
は、シートバックの上部に取付けられ、乗員の頭部を適
切に支持できるように、前後方向に傾倒可能な可動式ヘ
ッドレスト、シートバックの両側に取付けられ、乗員の
背中の両側を支持するバックサイドサポート、シートク
ッションの両側に設けられ、乗員の腰部の両側を適切に
支持するクッションサイドサポート等に適用可能であ
り、また、この他にシートクッションのフロント側縁部
に取付けられるオットマン、シートバックの中央の上部
側に取付けられるソーラックスサポート、シートバック
の下部側に取付けられるランバーサポート(ペルビスサ
ポート)等に適用できる。
【0020】そして、本発明によれば、サポート装置は
ワンウエイ式ラチェット機構を内蔵しているため、サポ
ート部を前方に倒し込むことにより、テンションスプリ
ングのバネ力により最後傾位置(初期位置)まで戻し、
一方向の可動操作で適宜ロック位置でロックできる通常
の使用方法が採用できることは勿論、ロック解除用カム
部材を操作することにより、ラチェット部材と係止部材
との間のロック状態を解除することができ、サポート装
置のサポート部がどのような位置にあっても、サポート
装置のサポート部のロックを解除できる。
【0021】そして、このロック解除状態でサポート装
置のサポート部は両方向に調整でき、適宜位置に可動さ
せた後、サポート装置のサポート部を車両用シートに対
して再びロックすることができるため、サポート装置の
サポート部を現在位置から微調整するのに好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
におけるサポート装置の実施の形態について、添付図面
を参照して詳細に説明する。尚、本実施の形態では、サ
ポート部として、車両用シートのシートバック上部に取
付けられる可動式ヘッドレストの構成について説明する
が、これに限定されるものではない。
【0023】図1は可動式ヘッドレストに内蔵されるラ
チェット機構の各構成部材を示す分解斜視図、図2は同
ラチェット機構の構成を示す断面図、図3はラチェット
機構を内蔵したヘッドレストのロックオン状態を示す説
明図、図4は同ロックオフ状態を示す説明図、図5,図
6は同ロックオン状態を示す説明図、図7は車両用シー
トの斜視図である。
【0024】図1及び図7において、ヘッドレストステ
イ10は、シートバック1bの上部に抜き差し自在に挿
入されており、このヘッドレストステイ10にヘッドレ
ストの芯部を構成するヘッドレストフレーム11が中央
の水平支持部10aにヘッドレストフレーム11の軸受
部11aが軸受され、ヘッドレストフレーム11はヘッ
ドレストステイ10に回動可能に支持される。
【0025】尚、図示はしないが、ヘッドレストフレー
ム11の外表面にはヘッドレストパッド、ヘッドレスト
表皮等が被包されて、クッション性、感触性の良好な可
動式ヘッドレスト2が提供される。本発明では、ヘッド
レスト2のラチェット機構20に特徴があるため、図1
ではラチェット機構20の各構成部材の分解斜視図を示
し、図2,図3では、夫々ヘッドレストステイ10にラ
チェット機構部品を組み付けた状態を示す。
【0026】ラチェット機構20は、略扇形状のラチェ
ット部材21と、ヘッドレストステイ10の水平支持部
10aに取付けられる支持ブラケット22と、支持ブラ
ケット22とラチェット部材21との間に介挿され、ラ
チェット部材21のラチェット歯211と係合する係止
部材(以下ポールという)23と、ラチェット部材21
に取付けられ、ヘッドレスト2を初期位置に戻すテンシ
ョンスプリング24と、ポール23に反発力をバネ付勢
する捩じりコイルバネ25と、支持ブラケット22とラ
チェット部材21とを結合させるリベット26並びにヘ
ッドレストステイ10の水平支持部10aに嵌め込まれ
るブッシュ27とポール23とラチェット部材21との
係合状態をヘッドレストの任意のどのような位置にあっ
てもロック状態を解除できるロック解除用カム部材30
とから構成されている。
【0027】更に詳しくは、ラチェット部材21は、下
部側に設けられたブッシュ孔212にブッシュ27を嵌
め込み、ヘッドレストステイ10の水平支持部10aに
前記ブッシュ27を介して取付けられ、このブッシュ2
7は支持ブラケット22の取付部221にもあてがわれ
固着されており、支持ブラケット22はヘッドレストス
テイ10の水平支持部10aに固定されるが、ラチェッ
ト部材21はヘッドレストフレーム11と一体にヘッド
レストステイ10の水平支持部10aを基に回動動作を
行なう。
【0028】また、ラチェット部材21のラチェット歯
211とポール23の爪部231とが係止し、ラチェッ
ト部材21に設けられている円弧状のガイド孔213に
差し込まれているリベット26の軸部261がポール2
3の孔部232に入り込み、ポール23が回動自在に支
持され、リベット26の小径軸262が支持ブラケット
22の取付孔222に挿通されていることから、支持ブ
ラケット22とラチェット部材21との間にポール23
が支持され、捩じりコイルバネ25のバネ力により、ポ
ール23の爪部231がラチェット部材21のラチェッ
ト歯211に対して噛合する方向にバネ付勢されてい
る。
【0029】更に、ラチェット部材21のバネ取付部2
14にテンションスプリング24の一端241が取付け
られると共に、テンションスプリング24の他端242
は、支持ブラケット22のバネ取付部223に固定さ
れ、ラチェット部材21はそのロック方向にテンション
スプリング24によりバネ付勢されている。更にラチェ
ット部材21とポール23との係合が解除された時に
は、テンションスプリング24によりヘッドレストフレ
ーム11は後方側へバネ付勢される。
【0030】前述した構成は、既存のワンウエイ式ラチ
ェット機構であり、本発明に係るラチェット機構20
は、ヘッドレスト2がどのような前後傾角度においても
ラチェット部材21のラチェット歯211とポール23
の爪部231とのロック状態を解除できるようにしたも
ので、たとえ現在位置から傾倒角度を微調整する時で
も、簡単な操作で行なえるようにして、ヘッドレスト2
の角度調整を円滑に行なえるようにしたものである。
【0031】即ち、ロック解除用カム部材30は、カム
片31とカム片31から直交する方向に延びる操作片3
2とからなり、カム片31には中央に軸孔33が設けら
れていると共に、カム片31には、ポール23を押圧す
る膨出状コーナー部34が形成され、操作片32には、
操作ワイヤ等を取付けるための取付孔35が開設されて
いる。
【0032】そして、このロック解除用カム部材30
は、カム片31の軸孔33内にブッシュ27を嵌め込む
ことにより、ブッシュ27を介してヘッドレストステイ
10の水平支持部10aに回動可能に支持されることに
なり、図2,図3に示すように、カム片31の膨出状コ
ーナー部34がポール23の後端延長部233に対峙す
るように組み付けられている。
【0033】次いで、図3乃至図6に基づいて、本発明
に使用するラチェット機構20の動作について説明す
る。まず、図3ではヘッドレスト2がロックオン状態で
あり、この位置でヘッドレスト2はヘッドレストステイ
10に対して堅固に支持されている。この状態の時に、
ヘッドレスト2自体を前方に傾倒させれば、テンション
スプリング24のバネ力により、ヘッドレスト2は最後
傾位置(初期位置)まで戻り、その位置からロック位置
を選択するという従来の方法(ワンウエイ式)でロック
位置を変更することもできるが、本発明においては、そ
れよりも簡単な操作での位置調整が可能である。
【0034】即ち、図3に示すロックオン状態の時に、
ロック解除用カム部材30の操作片32を図3中矢印方
向に引き寄せれば、ヘッドレストステイ10の水平支持
部10aに支持されているロック解除用カム部材30の
カム片31は図3中時計回り方向に回動するため、図4
に示すように、カム片31の膨出状コーナー部34がポ
ール23の後端延長部233を矢印方向に押しやり、リ
ベット26の軸部261に回動自在に支持されているポ
ール23は、図4中反時計回り方向に回動して、ポール
23の爪部231は、ラチェット部材21のラチェット
歯211から外れ、ロックオフ状態となる。
【0035】このように、ロック解除用カム部材30の
操作片32を操作するだけで、ヘッドレストのロック状
態をロックオフ状態に簡単に変更できる。そして、図4
で示すロックオフ状態から図4中A方向にヘッドレスト
を前傾させた後、ロック解除用カム部材30の操作片3
2から手を離せば、その位置でラチェット部材21のラ
チェット歯211とポール23の爪部231が係止する
ため、図5に示す位置でヘッドレスト2をヘッドレスト
ステイ10に対して確実に固定でき、ロックオン状態と
なる。
【0036】また、ロック解除状態を維持した状態で図
4中B方向にヘッドレスト2を後傾させた後、操作片3
2から手を離せば、その位置でラチェット部材21のラ
チェット歯211とポール23の爪部231が係止する
ため、図6に示すように、ヘッドレスト2は後傾状態で
ロックオンとなり、このロックオン状態でヘッドレスト
2を確実にロックできる。
【0037】このように、従来のラチェット機構におい
ては、ヘッドレスト2を初期状態に戻し、一方向(前傾
方向)のみの調整しかできず、特に角度の微調整につい
ては非常に面倒なものとなっていたが、前述した通り、
ロック解除用カム部材30を設定することにより、ロッ
ク解除用カム部材30を操作することにより、任意位置
でロックオフ状態に規制でき、このロックオフ状態から
前傾方向はもとより、後傾方向についても微小角度の調
整を行なうことができ、所定位置でロック解除用カム部
材30から手を離せば、その位置でヘッ1レスト2をヘ
ッドレストステイ10に堅固且つ確実に固定できる。
【0038】以上説明した実施形態は、図8に示す車両
用シート1における可動式ヘッドレスト2の内部ラチェ
ット機構に本発明を適用したものであるが、例えば、本
発明を車両用シート1におけるバックサイドサポート3
に適用するには、ヘッドレスト2におけるヘッドレスト
ステイ10に代えて、シートバック1bのサイドフレー
ムに置き換え、ヘッドレストフレーム11に代えてバッ
クサイドサポートフレームに代替すれば、前述したラチ
ェット機構20を適用するだけで、車両用シート1に着
座する乗員の体型に応じてバックサイドサポート4の角
度調整を簡単に行なうことができる。
【0039】また、クッションサイドサポート4やオッ
トマン5、ソーラックスサポート6、ランバーサポート
(ペルビスサポート)7など、車両用シート1に設けら
れる各種サポート装置に適用することにより、簡単な操
作で乗員はシートの着座感を常に最適に維持でき、走行
時の快適性を高めることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1に
記載の車両用シートにおけるサポート装置によれば、ラ
チェット機構にラチェット部材のラチェット歯と係止部
材の爪部とのロック状態を解除できるロック解除用カム
部材が付設され、前記ラチェット機構が任意位置でロッ
ク解除が可能であり、ロック解除位置から両方向にサポ
ート装置のサポート部の位置調整が行なえるので、サポ
ート装置はワンウエイ式ラチェット機構を内蔵している
ため、前方に倒し込むことにより、テンションスプリン
グのバネ力により最後傾位置(初期位置)まで戻し、一
方向の可動操作で適宜ロック位置でロックできる通常の
使用方法が採用できることは勿論、ロック解除用カム部
材を操作することにより、ラチェット部材と係止部材と
の間のロック状態を解除することができ、その後、サポ
ート装置のサポート部を所定位置に可動させてロックす
ればよく、サポート装置のサポート部の位置(角度)調
整を簡単に行なえるという効果を有する。
【0041】更に、本発明によれば、ロック解除状態で
サポート装置のサポート部は両方向に調整できるため、
いずれの方向においても適宜位置に可動させた後、サポ
ート装置のサポート部を車両用シートに対して再びロッ
クすればよく、サポート装置のサポート部を現在位置か
ら微調整するのに特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートにおけるサポート装
置を可動式ヘッドレストに適用した実施の形態を示すヘ
ッドレストステイとラチェット機構との構成を示す分解
斜視図である。
【図2】図1に示すラチェット機構を組み付けた状態を
示す断面図である。
【図3】図1に示すラチェット機構を内蔵したヘッドレ
ストにおけるたロックオン状態を示す説明図である。
【図4】図1に示すラチェット機構を内蔵したヘッドレ
ストのロックオフ状態を示す説明図である。
【図5】図4に示すヘッドレストのロックオン状態を示
す説明図である。
【図6】図4に示すヘッドレストのロックオン状態を示
す説明図である。
【図7】本発明に係る車両用シートにおけるサポート装
置の各種サポート装置を設けた車両用シートを示す斜視
図である。
【図8】従来のヘッドレストにおけるヘッドレストステ
イとヘッドレストフレーム、ラチェット機構を示す分解
斜視図である。
【図9】従来のヘッドレストにおけるラチェット機構の
構成を示す断面図である。
【図10】従来のヘッドレストにおけるロックオン・オ
フ状態を示すもので、(a)はロックオン状態、(b)
はロックオフ状態、(c)はロックオフ保持状態、
(d)はロック直前状態を夫々示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両用シート 1a シートクッション 1b シートバック 2 可動式ヘッドレスト 3 バックサイドサポート 4 クッションサイドサポート 5 オットマン 6 ソーラックスサポート 7 ペルビスサポート(ランバーサポート) 10 ヘッドレストステイ 10a 水平支持部 11 ヘッドレストフレーム 20 ラチェット機構 21 ラチェット部材 211 ラチェット歯 22 支持ブラケット 23 ポール 231 爪部 233 後端延長部 24 テンションスプリング 25 捩じりコイルバネ 26 リベット 27 ブッシュ 30 ロック解除用カム部材 31 カム片 32 操作片 34 膨出状コーナー部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用シートに付設され、シートに着座
    する乗員の身体の一部を支持するサポート部を有するサ
    ポート装置であって、該サポート装置のサポート部は、
    内蔵されるラチェット機構のテンションスプリングによ
    り初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能とした車
    両用シートにおけるサポート装置において、 前記ラチェット機構にラチェット部材のラチェット歯と
    係止部材の爪部とのロック状態を解除できるロック解除
    用カム部材が付設され、前記ラチェット機構が任意位置
    でロック解除が可能であり、ロック解除位置から両方向
    にサポート装置のサポート部の位置調整が行なえること
    を特徴とする車両用シートにおけるサポート装置。
  2. 【請求項2】 車両用シートに付設され、シートに着座
    する乗員の身体の一部を支持するサポート部を有するサ
    ポート装置であって、該サポート装置のサポート部は、
    内蔵されるラチェット機構のテンションスプリングによ
    り初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能とした車
    両用シートにおけるサポート装置において、 前記ラチェット機構はサポート部に設けられたラチェッ
    ト部材と、固定側に設けられた支持ブラケットと、前記
    ラチェット部材と支持ブラケット間に設けられ、前記ラ
    チェット部材のラチェット歯と係合するた爪部を有する
    係止部材とを備え、前記ラチェット部材のラチェット歯
    と係止部材の爪部とのロック状態を解除するロック解除
    用カム部材が固定側に回動可能に設けられ、前記ラチェ
    ット機構が任意位置でロック解除が可能であり、ロック
    解除位置から両方向にサポート装置のサポート部の位置
    調整が行なえることを特徴とする車両用シートにおける
    サポート装置。
  3. 【請求項3】 車両用シートに付設され、シートに着座
    する乗員の身体の一部を支持するサポート部を有するサ
    ポート装置であって、該サポート装置のサポート部は、
    内蔵されるラチェット機構のテンションスプリングによ
    り初期状態に戻され、一方向の位置調整を可能とした車
    両用シートにおけるサポート装置において、 前記ラチェット機構はサポート部に設けられたラチェッ
    ト部材と、固定側に設けられた支持ブラケットと、前記
    ラチェット部材と支持ブラケット間に設けられ、前記ラ
    チェット部材のラチェット歯と係合するた爪部を有する
    係止部材とを備え、前記ラチェット部材のラチェット歯
    と係止部材の爪部とのロック状態を解除するロック解除
    用カム部材が固定側に回動可能に設けられ、前記ロック
    解除用カム部材はカム片と操作片を有し、操作片を回動
    操作することによりカム片が係止部材をロック解除方向
    に押圧し、前記ラチェット機構のロック解除がなされ、
    ロック解除位置から両方向にサポート装置のサポート部
    の位置調整が行なえることを特徴とする車両用シートに
    おけるサポート装置。
  4. 【請求項4】 前記サポート部が可動式ヘッドレストで
    あって、シートバック上部に設けられるヘッドレストス
    テイにより、ヘッドレストフレームが回動可能に支持さ
    れると共に、ヘッドレストフレームに内蔵されるラチェ
    ット機構に付設されるロック解除用カムは、ヘッドレス
    トフレームに回動可能に支持されていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載の車両用シートにおけ
    るサポート装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005022575A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Toyota Motor Corp シートクッション前後方向長可変シート
KR100943327B1 (ko) 2008-04-24 2010-02-19 우성테크(주) 차량 좌석의 헤드레스트 접힘구조
CN109733614A (zh) * 2019-01-16 2019-05-10 苏州工业职业技术学院 一种适用于航空商务座椅的手机支架

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