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JP2001111913A - 多画面合成における走査変換方法および多画面合成における走査変換装置 - Google Patents

多画面合成における走査変換方法および多画面合成における走査変換装置

Info

Publication number
JP2001111913A
JP2001111913A JP28671399A JP28671399A JP2001111913A JP 2001111913 A JP2001111913 A JP 2001111913A JP 28671399 A JP28671399 A JP 28671399A JP 28671399 A JP28671399 A JP 28671399A JP 2001111913 A JP2001111913 A JP 2001111913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video signal
screen video
sub
double
scan conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28671399A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruko Ishigami
晴子 石神
Mitsuaki Shinba
充明 榛葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28671399A priority Critical patent/JP2001111913A/ja
Publication of JP2001111913A publication Critical patent/JP2001111913A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる複数の映像信号が入力、合成されるテ
レビジョン受像機において倍速順次走査変換を行う場
合、順次走査の非標準NTSC方式信号が入力されると
が2度書きやフリッカー(垂直ダンシング)の画質劣化
が発生する。 【解決手段】 入力される主画面映像信号、副画面用映
像信号の走査方式を同期カウンタ回路23,24と走査
方式判別回路26,27により検出する。映像合成回路
16によって主画面映像信号と副画面映像信号を合成し
た後に、動き適応型倍速順次走査変換回路17において
主画面、副画面それぞれの走査方式に適した方法を選択
して別々に走査変換する。〔(i)−(p)〕の組み合
わせのときは合成後の副画面映像信号の奇数フィールド
に対してライン遅延回路25により倍速同期での1ライ
ン分遅延を行う。〔(p)−(i)〕の組み合わせのと
きは合成後の副画面映像信号の偶数フィールド(F2)
に対して1ライン分遅延を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機において1つの表示器に複数の合成された映像を表示
する際の多画面合成における走査変換方法にかかわり、
詳しくは、走査方式として主画面映像信号、副画面映像
信号ともに飛び越し走査方式と順次走査方式の一方をと
りうる状態で主画面と副画面とを合成表示する多画面合
成における走査変換方法にかかわり、特には、主画面映
像信号の走査方式と副画面映像信号の走査方式とが異な
る場合における映像品質劣化(静止画の円や斜め線が階
段状に見えてしまうなどの2度書きの問題やフリッカー
(垂直ダンシング))を抑制するための技術に関し、ま
た、その方法を実現する多画面合成における走査変換装
置に関する。
【0002】主画面映像信号とは、表示を司ることとな
る倍速同期信号を生成するもとの同期信号を取り出す側
の映像信号のことであり、副画面映像信号とはそうでな
い映像信号のことである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のテレビジョン受信機にお
いて、複数の映像信号を合成したNTSC方式信号の倍
速順次走査変換は、主画面映像信号と副画面映像信号が
合成された後に行われていた。
【0004】従来のNTSC信号を倍速順次走査に変換
する装置として本願出願人は図14に示すものを考えて
おり、図14の動き適応型倍速順次走査変換回路17で
の処理は図13の第3型の動き適応型倍速順次走査変換
方法〔C〕を考えている。
【0005】図14において、符号の1は主画面映像信
号処理回路、2は副画面映像信号処理回路である。主画
面映像信号は、主画面映像信号処理回路1に入力され
る。入力された主画面映像信号である放送信号(地上放
送、衛星放送といったNTSC方式標準信号)、EDT
V信号はチューナー3によって選局される。ビデオ入力
端子4から入力されたゲーム機や各種記憶媒体からのN
TSC方式信号と上記のチューナー3からの信号とが切
換回路5によって選択されて主画面映像信号として出力
される。選択された主画面映像信号はY/C分離回路6
により輝度信号とクロマ信号に分離され、クロマ信号は
色差信号に復調され、さらにアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換回路8によりデジタル信号に変
換される。また、主画面映像信号の同期信号は偏向処理
に関する制御信号を発生する同期処理回路7に入力さ
れ、その入力された同期信号に基づいて映像合成用のフ
ィールドメモリ15の出力制御信号、倍速順次走査変換
用のフィールドメモリ18の制御信号を発生する。ま
た、同期処理回路7からは偏向処理に関する同期信号も
出力され、同期倍速処理回路20で2分周された後、偏
向処理回路21に出力される。
【0006】副画面映像信号は、副画面映像信号処理回
路2に入力される。入力された副画面映像信号である放
送信号(地上放送、衛星放送といったNTSC方式標準
信号)、EDTV信号はチューナー9によって選局され
る。また、ビデオ入力端子10から入力されたゲーム機
や各種記憶媒体からのNTSC方式信号と上記チューナ
ー9からの放送信号とが切換回路11によって選択され
て副画面映像信号として出力される。選択された副画面
映像信号はY/C分離回路12により輝度信号とクロマ
信号に分離され、クロマ信号は色差信号に復調され、さ
らにアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路14によりデジタル信号に変換される。また、副画
面映像信号の同期信号はメモリの入力に関する制御信号
を発生する同期処理回路13に入力され、その同期信号
に基づいて映像合成用のフィールドメモリ15の入力制
御信号を発生する。
【0007】副画面映像信号は副画面同期制御により映
像合成用のフィールドメモリ15に書き込まれた後、主
画面同期制御によって読み出され、映像合成回路16に
より合成される。合成された映像信号は動き適応型倍速
順次走査変換回路17および倍速順次走査変換用のフィ
ールドメモリ18によって走査線補間が行われ、デジタ
ル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路19に
よってアナログ信号に変換される。偏向処理回路21は
表示器22の走査偏向パルスを発生し、D/A変換回路
19から出力された映像信号は偏向処理回路21から発
生した走査偏向パルスにより表示器22において表示さ
れる。
【0008】偏向処理回路21のタイミングの基準信号
として同期処理回路7からの制御信号を利用しているの
で、この同期処理回路7が属している映像信号処理回路
1で取り扱う映像信号を主画面映像信号と呼んでいるの
である。
【0009】図14の動き適応型倍速順次走査変換回路
17における走査線補間の方法を図13に示す。
【0010】図13の(A)に示す第1型のフィールド
補間方法〔A〕は、現信号に倍速順次走査変換用のフィ
ールドメモリ18に蓄えた現信号に前フィールドの画素
を挿入して補間ラインの画素を作り出す走査変換方法で
ある。この処理は映像信号が静止画であるときに行われ
る。入力信号がNTSC方式標準信号の場合、第1フィ
ールドを奇数フィールド、第2フィールドを偶数フィー
ルドとすると、奇数フィールドには偶数フィールドの映
像信号をライン挿入し、奇数フィールドの同期信号で出
力する。また偶数フィールドには奇数フィールドの映像
信号をライン挿入し、偶数フィールドの同期信号によっ
て出力する。
【0011】図13の(B)に示す第2型のライン間補
間方法〔B〕は、現信号の垂直方向上下の画素から補間
ラインの画素を作り出す走査変換方法である。この処理
は映像信号が動画であるときに行われる。図13の
(A)と同様に奇数フィールドは奇数フィールドの同期
信号によって、偶数フィールドは偶数フィールドの同期
信号によって出力する。一例をあげると、例えば奇数フ
ィールドにおける第7ライン目の1画素の映像信号と
それの垂直下方に隣接する第9ライン目の1画素の映像
信号とから第8ライン目の新たな1画素の映像信号
を、 =k*+(1−k)* によって生成している。ただし、重み付けの係数kは、
0<k<1である。
【0012】図13の(C)に示すのは、図13の
(A),(B)の走査変換方法を映像の動きによって画
素毎に選択し、合成して補間信号を作り出す第3型の動
き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕である。
【0013】図13の(C)においては、映像の動きに
適応して図13の(A),(B)の処理を以下のように
混合させることができる。例えば奇数フィールドにおけ
る第5ライン目の1画素の映像信号とそれの垂直下方
に隣接する第7ライン目の1画素の映像信号と、偶数
フィールドの第6ライン目の対応する1画素の映像信号
とから、奇数フィールドの第6ライン目の新たな1画
素の映像信号(奇数)を、 奇数={k*+(1−k)}*x+(偶数)*
x によって生成している。ただし、重み付けの係数xは、
0<x<1である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て、主画面映像信号は飛び越し走査方式と順次走査方式
のいずれか一方をとり得るし、副画面映像信号も飛び越
し走査方式と順次走査方式のいずれか一方をとり得る
が、主画面映像信号と副画面映像信号とで走査方式が異
なる場合には、映像品質の劣化の問題が発生する。走査
方式の食い違いとは、主画面映像信号が飛び越し走査方
式で副画面映像信号が順次走査方式の場合と、主画面映
像信号が順次走査方式で副画面映像信号が飛び越し走査
方式の場合とである。
【0015】主画面映像信号と副画面映像信号を合成し
た映像信号を倍速順次走査変換する場合には、主画面映
像信号としてNTSC方式標準信号(飛び越し走査)を
入力している状態で、副画面映像信号としてゲーム機や
各種記憶媒体から出力されるNTSC方式非標準信号
(順次走査)を入力したときに、例えば図15に示すよ
うに、副画面映像信号については、第1型の走査線補間
方法である図13(A)のフィールド補間方法〔A〕に
よって倍速順次走査変換が行われると「2度書き」とい
う不都合な現象が発生する。この「2度書き」というの
は次のようなものである。順次走査方式では、奇数フィ
ールドでの第jライン目の映像信号の走査ラインと偶数
フィールドでの同じ第jライン目の映像信号の走査ライ
ンとが全く同じものである。したがって、第1型のフィ
ールド補間方法〔A〕を適用すると、前記の全く同じ走
査ラインの映像信号が垂直方向で隣接した2つの走査ラ
インに対して出力されることになる。換言すれば、もと
もとは同じ走査ライン上に表示されるべき映像信号が異
なる隣接2走査ラインに表示されてしまうことである。
この現象を「2度書き」と定義することとする。このよ
うな2度書きが行われると、特に静止画の場合に、円や
斜め線が階段状に見えてしまうなど不自然さが目立って
しまう。
【0016】また逆に、主画面映像信号としてNTSC
方式非標準信号(順次走査)が入力されたときにおいて
も、第1型のフィールド補間方法〔A〕で主画面映像信
号を走査線補間すると、やはり静止画の円や斜め線が階
段状に見えてしまうなどの2度書きの問題が生じる。
【0017】さらに、例えば図16に示すように、合成
された副画面映像信号が飛び越し走査であれば、順次走
査の主画面映像信号の倍速同期信号において、飛び越し
走査方式の副画面映像信号に対して第3型の走査線補間
方法である図13(C)の動き適応型倍速順次走査変換
方法〔C〕を適用すると、奇数フィールドの第kライン
目の映像信号と次の偶数フィールドの第(k+1)ライ
ン目の映像信号とはもともとずれていたものであって、
そのずれていた映像信号を順次走査の倍速同期信号を基
準として同じタイミングで同じラインに表示することに
なる。換言すれば、もともとは異なる隣接2走査ライン
上に表示されるべき映像信号が同一走査ラインに表示さ
れてしまうのであり、映像がちらつくフリッカー(垂直
ダンシング)の問題が生じる。
【0018】
【課題を解決するための手段】この項および次の項の説
明においては、理解を容易にするため後述する実施の形
態にかかわる説明で用いた符号を併記して記載すること
とする。
【0019】本発明による多画面合成における走査変換
方法は、走査方式として主画面映像信号、副画面映像信
号ともに飛び越し走査方式と順次走査方式の一方をとり
うる状態で主画面と副画面とを合成表示する多画面合成
における走査変換方法であって、主画面映像信号および
副画面映像信号のそれぞれの走査方式を求め、両走査方
式の組み合わせに応じた走査線補間方法を選択し、主画
面映像信号の走査方式による倍速同期信号において走査
することとして、主画面映像信号および副画面映像信号
のそれぞれに対してそれぞれに適した走査線補間方法に
て倍速順次走査変換を行うことを特徴としている。
【0020】上記をより具体的に記述すると、本発明に
よる多画面合成における走査変換方法は、すなわち、(1−1) 主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式
(i)でかつ副画面映像信号(S)も飛び越し走査方式
(i)のときは(〔(i)−(i)〕)、主画面映像信
号(M)にも副画面映像信号(S)にも第3型の走査線
補間方法である動き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕
を適用する。(1−2) 主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式
(i)でかつ副画面映像信号(S)が順次走査方式
(p)のときは(〔(i)−(p)〕)、主画面映像信
号(M)については第3型の走査線補間方法である動き
適応型倍速順次走査変換方法〔C〕を適用し、副画面映
像信号(S)については第2型の走査線補間方法である
ライン間補間方法〔B〕を伴う倍速順次走査変換方法を
適用したうえで、奇数フィールド(F1)の倍速順次走
査変換後の副画面映像信号(SS)においては倍速同期
での1ライン分遅延を行う。(2−1) 主画面映像信号(M)が順次走査方式
(p)でかつ副画面映像信号(S)も順次走査方式
(p)のときは(〔(p)−(p)〕)、主画面映像信
号(M)にも副画面映像信号(S)にも第2型の走査線
補間方法であるライン間補間方法〔B〕を伴う倍速順次
走査変換方法を適用する。(2−2) 主画面映像信号(M)が順次走査方式
(p)でかつ副画面映像信号(S)が飛び越し走査方式
(i)のときは(〔(p)−(i)〕)、主画面映像信
号(M)については第2型の走査線補間方法であるライ
ン間補間方法〔B〕を伴う倍速順次走査変換方法を適用
し、副画面映像信号(S)については第3型の走査線補
間方法である動き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕を
適用したうえで、偶数フィールド(F2)の倍速順次走
査変換後の副画面映像信号(SS)においては倍速同期
での1ライン分遅延を行う。
【0021】この発明によれば、主画面映像信号(M)
が飛び越し走査方式(i)でかつ副画面映像信号(S)
が順次走査方式(p)のとき(組み合わせが〔(i)−
(p)〕のとき)、もともと順次走査方式(p)である
副画面映像信号(S)を主画面映像信号(M)の飛び越
し走査方式(i)による倍速同期信号(SYi)のもと
で走査変換するにもかかわらず、変換処理後の副画面映
像信号(SS)はもとの順次走査方式(p)と同じ形態
のもとで表示されるようになる。すなわち、副画面映像
信号(S)について奇数フィールド(F1)と偶数フィ
ールド(F2)との相互関係のなかでもともとは同じ走
査ライン上に表示されるべき映像信号が異なる隣接2走
査ラインに表示されてしまう結果、特に静止画の円や斜
め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きといった不
自然な表示現象の問題が発生することを抑制することが
できる。併せて、副画面映像信号(S)について奇数フ
ィールド(F1)と偶数フィールド(F2)との相互関
係のなかでもともとは異なる隣接2走査ライン上に表示
されるべき映像信号が同一走査ラインに表示されてしま
う結果、表示された映像がちらつくフリッカー(垂直ダ
ンシング)の問題が発生することを抑制することができ
る。
【0022】また、主画面映像信号(M)が順次走査方
式(p)でかつ副画面映像信号(S)が飛び越し走査方
式(i)のとき(組み合わせが〔(p)−(i)〕のと
き)、もともと飛び越し走査方式(i)である副画面映
像信号(S)を主画面映像信号(M)の順次走査方式
(p)による倍速同期信号(SYp)のもとで走査変換
するにもかかわらず、変換処理後の副画面映像信号(S
S)はもとの飛び越し走査方式(i)と同じ形態のもと
で表示されるようになる。すなわち、もともとの飛び越
し走査方式(i)において1ライン分ずれたタイミング
であった奇数フィールド(F1)と偶数フィールド(F
2)とが順次走査方式による倍速同期信号で同一のタイ
ミングで読み出されたとしても、1ライン分遅延によっ
て本来のとおりに1ライン分ずれた隣接2走査ラインに
表示されることになり、これによって、フリッカー(垂
直ダンシング)の問題が発生することを抑制することが
できる。
【0023】以上の結果として、異なる走査方式の主画
面映像信号と副画面映像信号とを多画面合成しても、2
度書きによる映像のぎざぎざ感や副画面のフリッカー
(垂直ダンシング)が解消され、高品位な合成映像信号
を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、総括的・概念的に説明する。
【0025】第1の発明の多画面合成における走査変換
方法は、走査方式として主画面映像信号(M)、副画面
映像信号(S)ともに飛び越し走査方式(i)と順次走
査方式(p)の一方をとりうる状態で主画面と副画面と
を合成表示する多画面合成における走査変換方法であっ
て、主画面映像信号(M)および副画面映像信号(S)
のそれぞれの走査方式を求め、両走査方式の組み合わせ
に応じた走査線補間方法を選択し、主画面映像信号
(M)の走査方式による倍速同期信号において走査する
こととして、主画面映像信号(M)および副画面映像信
号(S)のそれぞれに対してそれぞれに適した走査線補
間方法にて倍速順次走査変換を行うことを特徴とするも
のである。
【0026】第2の発明の多画面合成における走査変換
方法は、上記の第1の発明をより詳しく記述するもので
あって、走査方式として主画面映像信号(M)、副画面
映像信号(S)ともに飛び越し走査方式(i)と順次走
査方式(p)の一方をとりうる状態で主画面と副画面と
を合成表示する多画面合成における走査変換方法であっ
て、主画面映像信号および副画面映像信号のそれぞれの
走査方式を求め、両走査方式の組み合わせに応じた走査
線補間方法を選択し、主画面映像信号(M)の走査方式
による倍速同期信号において走査することとして、主画
面映像信号(M)および副画面映像信号(S)のそれぞ
れに対してそれぞれに適した走査線補間方法にて倍速順
次走査変換を行うに際して、主画面映像信号(M)が飛
び越し走査方式(i)でかつ副画面映像信号(S)も飛
び越し走査方式(i)のときは、主画面映像信号(M)
にも副画面映像信号(S)にも動き適応型倍速順次走査
変換方法〔C〕を適用し、主画面映像信号(M)が飛び
越し走査方式(i)でかつ副画面映像信号(S)が順次
走査方式(p)のときは、主画面映像信号(M)につい
ては動き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕を適用し、
副画面映像信号(S)についてはライン間補間方法を伴
う倍速順次走査変換方法〔B〕を適用したうえで、奇数
フィールド(F1)の倍速順次走査変換後の副画面映像
信号(S)においては倍速同期での1ライン分遅延を行
い、主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)でかつ
副画面映像信号(S)も順次走査方式(p)のときは、
主画面映像信号(M)にも副画面映像信号(S)にもラ
イン間補間方法を伴う倍速順次走査変換方法〔B〕を適
用し、主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)でか
つ副画面映像信号(S)が飛び越し走査方式(i)のと
きは、主画面映像信号(M)についてはライン間補間方
法を伴う倍速順次走査変換方法〔B〕を適用し、副画面
映像信号(S)については動き適応型倍速順次走査変換
方法〔C〕を適用したうえで、偶数フィールド(F2)
の倍速順次走査変換後の副画面映像信号(S)において
は倍速同期での1ライン分遅延を行うという変換方式を
採用することを特徴とするものである。
【0027】第3の発明の多画面合成における走査変換
装置は、主画面映像信号(M)と副画面映像信号(S)
を映像合成する映像合成回路と、主画面映像信号(M)
の走査方式を判別する走査方式判別回路と、副画面映像
信号(S)の走査方式を判別する走査方式判別回路と、
前記両走査方式判別回路による判別結果に基づいて倍速
順次走査変換方式を切り換えるものであって、判別結果
が両走査方式がともに飛び越し走査方式(i)のときは
主画面映像信号(M)にも副画面映像信号(S)にも動
き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕で走査変換を行
い、判別結果が両走査方式ともに順次走査方式(p)の
ときは主画面映像信号(M)にも副画面映像信号(S)
にもライン間補間を伴う倍速順次走査変換方法〔B〕で
走査変換を行い、判別結果が主画面映像信号(M)は飛
び越し走査方式(i)でかつ副画面映像信号(S)は順
次走査方式(p)のときは主画面映像信号(M)につい
ては動き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕で走査変換
を行うとともに副画面映像信号(S)についてはライン
間補間を伴う倍速順次走査変換方法〔B〕で走査変換を
行い、判別結果が主画面映像信号(M)は順次走査方式
(p)でかつ副画面映像信号(S)は飛び越し走査方式
(i)のときは主画面映像信号(M)についてはライン
間補間を伴う倍速順次走査変換方法〔B〕で走査変換を
行うとともに副画面映像信号(S)については動き適応
型倍速順次走査変換方法〔C〕で走査変換を行うように
構成された動き適応型倍速順次走査変換回路と、判別結
果が主画面映像信号(M)は飛び越し走査方式(i)で
かつ副画面映像信号(S)は順次走査方式(p)のとき
は奇数フィールド(F1)の倍速順次走査変換後の副画
面映像信号(SS)を選択して、この副画面映像信号
(SS)に対して倍速同期での1ライン分遅延を行い、
判別結果が主画面映像信号(M)は順次走査方式(p)
でかつ副画面映像信号(S)は飛び越し走査方式(i)
のときは偶数フィールド(F2)の倍速順次走査変換後
の副画面映像信号(SS)を選択して、この副画面映像
信号(SS)に対して倍速同期での1ライン分遅延を行
うように構成されたライン遅延回路とを備えていること
を特徴とするものである。
【0028】上記の第1または第2の発明の多画面合成
における走査変換方法または第3の発明の多画面合成に
おける走査変換装置によれば、主画面映像信号(M)が
飛び越し走査方式(i)でかつ副画面映像信号(S)が
順次走査方式(p)のとき(組み合わせが〔(i)−
(p)〕のとき)、もともと順次走査方式(p)である
副画面映像信号(S)を主画面映像信号(M)の飛び越
し走査方式(i)による倍速同期信号(SYi)のもと
で走査変換するにもかかわらず、変換処理後の副画面映
像信号(SS)はもとの順次走査方式(p)と同じ形態
のもとで表示されるようになる。すなわち、もとが順次
走査方式(p)の副画面映像信号(S)について奇数フ
ィールド(F1)と偶数フィールド(F2)との相互関
係のなかでもともとは同じ走査ライン上に表示されるべ
き映像信号が異なる隣接2走査ラインに表示されてしま
う結果、特に静止画の円や斜め線が階段状に見えてしま
うなどの2度書きといった不自然な表示現象の問題が発
生することを抑制することができる。併せて、表示され
た映像がちらつくフリッカー(垂直ダンシング)の問題
が発生することを抑制することができる。
【0029】また、主画面映像信号(M)が順次走査方
式(p)でかつ副画面映像信号(S)が飛び越し走査方
式(i)のとき(組み合わせが〔(p)−(i)〕のと
き)、もともと飛び越し走査方式(i)である副画面映
像信号(S)を主画面映像信号(M)の順次走査方式
(p)による倍速同期信号(SYp)のもとで走査変換
するにもかかわらず、変換処理後の副画面映像信号(S
S)はもとの飛び越し走査方式(i)と同じ形態のもと
で表示されるようになる。すなわち、もとが飛び越し走
査方式(i)の副画面映像信号(S)について奇数フィ
ールド(F1)と偶数フィールド(F2)との相互関係
のなかでもともとは異なる隣接2走査ライン上に表示さ
れるべき映像信号が同一走査ラインに表示されてしまう
結果、表示された映像がちらつくといったフリッカー
(垂直ダンシング)の問題が発生することを抑制するこ
とができる。
【0030】以上の結果として、異なる走査方式の主画
面映像信号と副画面映像信号とを多画面合成しても、2
度書きによる映像のぎざぎざ感や副画面のフリッカー
(垂直ダンシング)が解消され、高品位な合成映像信号
を得ることができる。
【0031】第4の発明の多画面合成における走査変換
方法は、上記の第1、第2の発明の方法において、主画
面映像信号(M)と副画面映像信号(S)とを映像合成
する前にあらかじめ副画面映像信号(S)の走査方式を
主画面映像信号(M)の走査方式に変換させておくこと
を特徴とするものである。
【0032】第5の発明の多画面合成における走査変換
装置は、上記の第3の発明の装置において、前記両走査
方式判別回路による判別結果が両走査方式は異なるとす
るときは副画面映像信号(S)の走査方式を主画面映像
信号(M)の走査方式に変換する副画面走査変換回路を
備え、その代わりに請求項3におけるライン遅延回路は
省略したものである。
【0033】第4の発明の多画面合成における走査変換
方法または第5の発明の多画面合成における走査変換装
置によれば、第1〜第3の発明の場合と同様に、静止画
の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの
問題が発生することを抑制することができ、併せてフリ
ッカー(垂直ダンシング)の問題を抑制することができ
るとともに、副画面映像信号(S)の走査方式を映像合
成前に主画面映像信号(M)の走査方式に合致させるの
で、映像合成を実行する際に、および倍速順次走査変換
する際に、副画面映像信号(S)の入力時の走査方式に
は囚われることなく、主画面映像信号(M)の走査方式
に適合した走査線補間方法のもとで実行することとなっ
て主画面映像信号(M)と副画面映像信号(S)を同時
に倍速順次走査変換することができ、処理速度の向上を
期することができる。なお、第1〜第3の発明で必要と
している倍速同期での1ライン分遅延を行うためのライ
ン遅延回路は必要でなくなる。
【0034】第6の発明の多画面合成における走査変換
方法は、上記の第1、第2の発明の方法において、主画
面映像信号(M)と副画面映像信号(S)とを映像合成
する前に、あらかじめそれぞれ倍速順次走査変換してお
き、映像合成回路により奇数フィールドまたは偶数フィ
ールドの倍速同期での1ライン分遅延の処理を行うこと
を特徴とするものである。
【0035】第7の発明の多画面合成における走査変換
装置は、上記第3の発明の装置において、映像合成回路
の前に主画面映像信号(M)用倍速順次走査変換回路と
副画面映像信号(S)用倍速順次走査変換回路を備え、
さらに前記両走査方式判別回路による判別結果が主画面
映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)でかつ副画面
映像信号(S)が順次走査方式(p)のときは、奇数フ
ィールド(F1)の倍速順次走査変換後の副画面映像信
号(SS)において倍速同期での1ライン分遅延相当の
処理を行い、主画面映像信号(M)が順次走査方式
(p)でかつ副画面映像信号(S)が飛び越し走査方式
(i)のときは、偶数フィールド(F2)の倍速順次走
査変換後の副画面映像信号(SS)において倍速同期で
の1ライン分遅延相当の処理を行う映像合成回路を備え
ており、その代わりに第3の発明におけるライン遅延回
路は省略したものである。
【0036】第6の発明の多画面合成における走査変換
方法または第7の発明の多画面合成における走査変換装
置によれば、第1〜第3の発明の場合と同様に、静止画
の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの
問題が発生することを抑制することができ、併せてフリ
ッカー(垂直ダンシング)の問題を抑制することができ
るとともに、第1〜第3の発明で必要としている倍速同
期での1ライン分遅延を画像合成とともに行うことがで
き、ライン遅延回路を省略することができる。
【0037】以下、本発明にかかわる多画面合成におけ
る走査変換装置(方法)の具体的な実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0038】(実施の形態1)以下に本発明の実施の形
態1の多画面合成における走査変換装置について説明す
る。図1は実施の形態1の多画面合成における走査変換
装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示すブロック
図である。
【0039】図1において、符号の1は主画面映像信号
処理回路、2は副画面映像信号処理回路、3は主画面映
像信号側のチューナー、9は副画面映像信号側のチュー
ナー、4は主画面映像信号側のビデオ入力端子、10は
副画面映像信号側のビデオ入力端子、5は主画面映像信
号側の切換回路、11は副画面映像信号側の切換回路、
6は主画面映像信号側のY/C分離回路、12は副画面
映像信号側のY/C分離回路、7は主画面映像信号側の
同期処理回路、13は副画面映像信号側の同期処理回
路、8は主画面映像信号側のA/D変換回路、14は副
画面映像信号側のA/D変換回路、15は映像合成用の
フィールドメモリ、16は映像合成回路、17は動き適
応型倍速順次走査変換回路、18は倍速順次走査変換用
のフィールドメモリ、19はD/A変換回路、20は同
期倍速処理回路、21は偏向処理回路、22は表示器で
あり、これらはおおむね従来技術と同様の構成となって
いる。
【0040】本実施の形態1においては、以上の構成要
素に加えて、次のような構成要素を備えている。すなわ
ち、符号の23は1フィールド中の水平同期信号数(1
フィールドのライン数)をカウントする主画面映像信号
側の同期カウンタ回路、24は同様の副画面映像信号側
の同期カウンタ回路、26は主画面映像信号側の同期カ
ウンタ回路23から出力される1フィールド中の水平同
期信号数を受けて、入力された映像信号の走査方式が飛
び越し走査方式(i)であるか順次走査方式(p)であ
るかを判別し、その結果を動き適応型倍速順次走査変換
回路17および後述のライン遅延回路25に出力する主
画面映像信号側の走査方式判別回路、27は副画面映像
信号側の同期カウンタ回路24から出力される1フィー
ルド中の水平同期信号数を受けて、入力された映像信号
の走査方式が飛び越し走査方式(i)であるか順次走査
方式(p)であるかを判別し、その結果を動き適応型倍
速順次走査変換回路17および後述のライン遅延回路2
5に出力する副画面映像信号側の走査方式判別回路、2
5は動き適応型倍速順次走査変換回路17から出力され
る倍速順次走査信号の奇数フィールドだけまたは偶数フ
ィールドだけを倍速同期での1ライン分遅延するライン
遅延回路である。動き適応型倍速順次走査変換回路17
およびライン遅延回路25の動作条件については、後述
する動作説明において明らかにする。
【0041】上記のように構成された多画面合成におけ
る走査変換装置の動作を以下に説明する。以下では、理
解を容易にするため、次の各記号を併記する。
【0042】(M)…主画面映像信号 (S)…副画面映像信号 (MM)…倍速順次走査変換された主画面映像信号 (SS)…倍速順次走査変換された副画面映像信号 (i)…飛び越し走査方式 (p)…順次走査方式 (m)…飛び越し走査方式(i)による倍速水平同期信
号のタイミング (n)…順次走査方式(p)による倍速水平同期信号の
タイミング U(j)…順次走査方式(p)での第jライン目の映像
信号 V(j)…飛び越し走査方式(i)での第jライン目の
映像信号 (SYi)…飛び越し走査方式(i)の倍速同期信号
(主画面) (SYp)…順次走査方式(p)の倍速同期信号(主画
面) テレビジョン受信回路に入力された主画面映像信号
(M)である地上放送、衛星放送といったNTSC方式
信号、EDTV信号はチューナー3によって選局され
る。ビデオ入力端子4から入力されたゲーム機や各種記
憶媒体からのNTSC方式信号と上記のチューナー3か
らの信号とが切換回路5によって選択されて主画面映像
信号(M)として出力される。選択された主画面映像信
号(M)はY/C分離回路6により輝度信号とクロマ信
号に分離され、クロマ信号は色差信号に復調され、さら
にアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回
路8によりデジタル信号に変換される。また、主画面映
像信号(M)の同期信号は偏向処理に関する制御信号を
発生する同期処理回路7に入力され、その入力された同
期信号に基づいて映像合成用のフィールドメモリ15の
出力制御信号、倍速順次走査変換用のフィールドメモリ
18の制御信号や同期倍速処理回路20の制御信号を発
生する。
【0043】主画面映像信号(M)側の同期カウンタ回
路23は同期処理回路7から出力される1フィールド中
の出力制御用水平同期信号数をカウントした結果を走査
方式判別回路26に出力する。走査方式判別回路26は
同期カウンタ回路23から出力された1フィールド中の
水平同期信号数が毎フィールド262.5(NTSC方
式標準信号)といった整数値以外の値であれば判別結果
を飛び越し走査方式(i)とし、また毎フィールド26
2や263(NTSC方式非標準信号)といった整数値
であれば判別結果を順次走査方式(p)とするというよ
うに走査方式を判別して結果を出力する。
【0044】同期処理回路7から出力された主画面映像
信号(M)についての水平同期信号は同期倍速処理回路
20によって2分周され倍速同期信号として偏向処理回
路21に入力され、この主画面映像信号(M)について
の倍速同期信号を基準信号として偏向処理回路21では
偏向制御パルスを表示器22に出力する。したがって、
後述の動き適応型倍速順次走査変換回路17の動作も主
画面映像信号(M)についての倍速同期信号を基準とす
ることになる。
【0045】副画面映像信号(S)は副画面映像信号処
理回路2に入力される。入力された副画面映像信号
(S)である地上放送、衛星放送といったNTSC方式
信号、EDTV信号はチューナー9によって選局され
る。ビデオ入力端子10から入力されたゲーム機や各種
記憶媒体からのNTSC方式信号と上記チューナー9か
らの放送信号とが切換回路11によって選択されて副画
面映像信号(S)として出力される。選択された副画面
映像信号(S)はY/C分離回路12により輝度信号と
クロマ信号に分離され、クロマ信号は色差信号に復調さ
れ、さらにアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換回路14によりデジタル信号に変換される。ま
た、副画面映像信号(S)の同期信号は同期処理回路1
3に入力され、その入力された同期信号に基づいて映像
合成用のフィールドメモリ15の入力制御信号を発生す
る。
【0046】副画面映像信号(S)側の同期カウンタ回
路24は同期処理回路13から出力される1フィールド
中の出力制御用水平同期信号数をカウントした結果を走
査方式判別回路27に出力する。走査方式判別回路27
は同期カウンタ回路24から出力された1フィールド中
の水平同期信号数が毎フィールド262.5(NTSC
方式標準信号)といった整数値以外の値であれば判別結
果を飛び越し走査方式(i)とし、また毎フィールド2
62や263(NTSC方式非標準信号)といった整数
値であれば判別結果を順次走査方式(p)とするという
ように走査方式を判別して結果を出力する。
【0047】A/D変換回路8,14から出力された主
画面側および副画面側のデジタル映像信号は映像合成回
路16に入力され、副画面映像信号(S)は副画面映像
信号の同期信号によって映像合成用のフィールドメモリ
15に書き込まれ、主画面映像信号(M)の同期信号に
よって読み出される。この映像合成用のフィールドメモ
リ15に対する書き込み、読み出しをそれぞれ副画面映
像信号(S)の同期信号、主画面映像信号(M)の同期
信号で行う一連の動作は、副画面映像信号(S)を主画
面同期信号に同期させて主画面映像信号(M)と合成す
るために行う。こうして合成された映像信号は動き適応
型倍速順次走査変換回路17に入力され、順次走査に変
換された倍速信号が出力される。
【0048】次に、動き適応型倍速順次走査変換回路1
7の動作についてその詳細を以下に説明する。図6のフ
ローチャートは動き適応型倍速順次走査変換回路17お
よびライン遅延回路25の動作を示す。
【0049】以下では、主画面映像信号(M)が飛び越
し走査方式(i)となっている(1)の場合と、主画面
映像信号(M)が順次走査方式(p)となっている
(2)の場合とに大きく分けて順次に説明する。(1)主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)
のとき この(1)のときの動作を、以下の(1−1)と(1−
2)とに場合分けして説明する。(1−1)副画面映像信号(S)が飛び越し走査のとき
〔(i)−(i)〕 主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)である
とともに副画面映像信号(S)も飛び越し走査方式
(i)となっている場合である。すなわち、動き適応型
倍速順次走査変換回路17およびライン遅延回路25に
おいて主画面映像信号側の走査方式判別回路26から受
け取った判別結果が飛び越し走査方式(i)となってい
ると同時に、副画面映像信号側の走査方式判別回路27
から受け取った判別結果も飛び越し走査方式(i)とな
っている場合である。
【0050】この(1−1)のときの動作を、以下の
(1−1−1)と(1−1−2)とに場合分けして説明
する。走査方式の組み合わせは、いずれも〔(i)−
(i)〕である。(1−1−1)合成後の主画面映像信号(M)の倍速順
次走査変換 合成後の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変
換は、第3型の走査線補間方法である図13(C)の動
き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕をもって行う。こ
の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変換は、
主画面映像信号(M)についての飛び越し走査方式
(i)の倍速同期信号(SYi)を基準として実行す
る。
【0051】合成後の主画面映像信号(M)について、
奇数フィールド(F1)の主画面映像信号(M1)と偶
数フィールド(F2)の主画面映像信号(M2)とは、
ともに飛び越し走査方式(i)方式のものであるから、
飛び越し走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基
準とする第3型の動き適応型倍速順次走査変換方法
〔C〕によって、奇・偶両フィールド(F1),(F
2)の主画面映像信号(M1),(M2)の倍速順次走査
変換を支障なくすなわち静止画の円や斜め線が階段状に
見えてしまうなどの2度書きの問題やフリッカー(垂直
ダンシング)を生じることなく良好に実行することがで
きる。(1−1−2)合成後の副画面映像信号(S)の倍速順
次走査変換 同様に、合成後の副画面映像信号(S)について、奇数
フィールド(F1)の副画面映像信号(S1)と偶数フ
ィールド(F2)の副画面映像信号(S2)とは、とも
に飛び越し走査方式(i)方式のものであるから、飛び
越し走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基準と
する第3型の動き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕に
よって、奇・偶両フィールド(F1),(F2)の副画
面映像信号(S1),(S2)の倍速順次走査変換を支障
なくすなわち静止画の円や斜め線が階段状に見えてしま
うなどの2度書きの問題やフリッカー(垂直ダンシン
グ)を生じることなく良好に実行することができる。
【0052】なお、条件が上記の〔(i)−(i)〕で
あるときは、ライン遅延回路25においては遅延処理は
行わず、奇数フィールド(F1)の倍速順次走査変換さ
れた映像信号も偶数フィールド(F2)の倍速順次走査
変換された映像信号もともにそのままスルーさせる。(1−2)副画面映像信号(S)が順次走査のとき
〔(i)−(p)〕 主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)であ
り、副画面映像信号(S)が順次走査方式(p)となっ
ている場合である。すなわち、動き適応型倍速順次走査
変換回路17およびライン遅延回路25において主画面
映像信号側の走査方式判別回路26から受け取った判別
結果が飛び越し走査方式(i)となっていると同時に、
副画面映像信号側の走査方式判別回路27から受け取っ
た判別結果が順次走査方式(p)となっている場合であ
る。
【0053】この(1−2)のときの動作を、以下の
(1−2−1)と(1−2−2)とに場合分けして説明
する。走査方式の組み合わせは、いずれも〔(i)−
(p)〕である。(1−2−1)合成後の主画面映像信号(M)の倍速順
次走査変換 合成後の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変
換は、第3型の走査線補間方法である図13(C)の動
き適応型倍速順次走査変換方法〔C〕をもって行う。合
成後の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変換
は、主画面映像信号(M)についての飛び越し走査方式
(i)の倍速同期信号(SYi)を基準として実行す
る。
【0054】合成後の主画面映像信号(M)について、
奇数フィールド(F1)の主画面映像信号(M1)と偶
数フィールド(F2)の主画面映像信号(M2)とは、
ともに飛び越し走査方式(i)方式のものであるから、
飛び越し走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基
準とする第3型の動き適応型倍速順次走査変換方法
〔C〕によって、奇・偶両フィールド(F1),(F
2)の主画面映像信号(M1),(M2)の倍速順次走査
変換を支障なくすなわち静止画の円や斜め線が階段状に
見えてしまうなどの2度書きの問題やフリッカー(垂直
ダンシング)を生じることなく良好に実行することがで
きる。
【0055】なお、条件が上記の〔(i)−(p)〕で
あるときは、ライン遅延回路25においては、倍速順次
走査変換された主画面映像信号(MM)については遅延
処理を行わず、そのままスルーさせる。(1−2−2)合成後の副画面映像信号(S)の倍速順
次走査変換 この(1−2−2)について、(従来技術の再説)と
(本論)とに分けて説明する。(従来技術の再説)図15参照 合成後の副画面映像信号(S)について、奇数フィール
ド(F1)の副画面映像信号(S1)と偶数フィールド
(F2)の副画面映像信号(S2)とは、ともに順次走
査方式(p)方式のものである。したがって、従来技術
のところで図15を用いて説明したように、第1型の走
査線補間方法である図13(A)のフィールド補間方法
〔A〕によって奇・偶両フィールド(F1),(F2)
の副画面映像信号(S1),(S2)の倍速順次走査変換
を行うと、順次走査方式(p)の場合は、奇数フィール
ド(F1)の第jライン目の映像信号U1(j)と次の
偶数フィールド(F2)の第jライン目の映像信号U2
(j)とは実質的に同じものであって(静止画の場
合)、その実質的に同じ映像信号を飛び越し走査方式
(i)の倍速同期信号(SYi)を基準として第jライ
ンと第(j+1)ラインとに表示することになるので、
静止画の円や斜め線が階段状に見えてしまういわゆる2
度書きの問題が生じる。(本論) この従来技術に対して、本実施の形態1の多画
面合成における走査変換装置の動作を図2および図3に
基づいて以下に説明する。図2は図1のテレビジョン受
信機に入力される主画面映像信号(M)および副画面映
像信号(S)のそれぞれに対する走査方式別の倍速順次
走査変換方法を示したものであり、図3は副画面映像信
号(S)における倍速同期での1ライン分遅延の意義を
より詳しく示したものである。
【0056】主画面映像信号側の走査方式判別回路26
からの判別結果が飛び越し走査方式(i)であり、副画
面映像信号(S)側の走査方式判別回路27からの判別
結果が順次走査方式(p)となっているときは、合成後
の副画面映像信号(S)に対する倍速順次走査変換は、
第2型の走査線補間方法である図13(B)のライン間
補間方法〔B〕によって、奇・偶両フィールド(F
1),(F2)の副画面映像信号(S1),(S2)の倍
速順次走査変換を実行する。すなわち、奇数フィールド
(F1)において第jライン目の映像信号U1(j)と
第(j+2)ライン目の映像信号U1(j+2)とか
ら、その中間の第(j+1)ライン目に表示されるべき
映像信号U′1をライン間補間で作成する。
【0057】また、偶数フィールド(F2)においても
同様に、第jライン目の映像信号U 2(j)と第(j+
2)ライン目の映像信号U2(j+2)とから、その中
間の第(j+1)ライン目に表示されるべき映像信号
U′2をライン間補間で作成する。
【0058】ここまでにおいて、飛び越し走査方式
(i)による倍速同期信号(SYi)のタイミング
(m)に奇数フィールド(F1)の第jライン目の映像
信号U1(j)が対応し、タイミング(m+2)に奇数
フィールド(F1)の第(j+2)ライン目の映像信号
1(j+2)が対応し、両者の中間のタイミング(m
+1)に第(j+1)ライン目の映像信号U′1が対応
しているとする。また、飛び越し走査方式(i)による
倍速同期信号(SYi)のタイミング(m+1)に偶数
フィールド(F2)の第jライン目の映像信号U
2(j)が対応し、タイミング(m+3)に偶数フィー
ルド(F2)の第(j+2)ライン目の映像信号U
2(j+2)が対応し、両者の中間のタイミング(m+
2)に第(j+1)ライン目の映像信号U′2が対応し
ているとする。副画面映像信号(S)はもともと順次走
査方式(p)のものであり、奇数フィールド(F1)と
偶数フィールド(F2)とでタイミングが同じである
が、主画面映像信号(M)の飛び越し走査方式(i)の
倍速同期信号(SYi)に基づいて変換処理するので、
ずれたタイミングとなっている。
【0059】ライン遅延回路25においては、奇数フィ
ールド(F1)の倍速順次走査変換された副画面映像信
号(SS1)に対して倍速同期での1ライン分遅延を実
行する。偶数フィールド(F2)の倍速順次走査変換さ
れた副画面映像信号(SS2)に対しては遅延処理は行
わず、そのままスルーさせる。
【0060】奇数フィールド(F1)での副画面映像信
号(SS1)に対する倍速同期での1ライン分遅延の結
果、奇数フィールド(F1)の映像信号U1(j)は飛
び越し走査方式(i)による倍速同期信号(SYi)の
タイミング(m)から(m+1)に1ライン分遅延し、
映像信号U1(j+2)はタイミング(m+2)から
(m+3)に1ライン分遅延し、両者の中間の映像信号
U′1はタイミング(m+1)から(m+2)に1ライ
ン分遅延する。
【0061】このような1ライン分遅延された奇数フィ
ールド(F1)の副画面映像信号(SS1)とそのまま
スルーした偶数フィールド(F2)の副画面映像信号
(SS2)とを対照してみると、もともとの順次走査方
式(p)において同一タイミングであった奇数フィール
ド(F1)の映像信号U1(j)と偶数フィールド(F
2)の映像信号U2(j)とが変換処理後においても同
一のタイミング(m+1)となり、同様に、もともとの
順次走査方式(p)において同一タイミングであった奇
数フィールド(F1)の映像信号U1(j+2)と偶数
フィールド(F2)の映像信号U2(j+2)とが変換
処理後においても同一のタイミング(m+3)となり、
また、変換処理によってライン間補間された奇数フィー
ルド(F1)の映像信号U′1と偶数フィールド(F
2)の映像信号U′2とが同一のタイミング(m+2)
となっている。
【0062】すなわち、もともと順次走査方式(p)で
ある副画面映像信号(S)を主画面映像信号(M)の飛
び越し走査方式(i)による倍速同期信号(SYi)の
もとで走査変換するにもかかわらず、変換処理後の副画
面映像信号(SS)はもとの順次走査方式(p)と同じ
形態のもとで表示されるようになる。これによって、静
止画の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書
きの問題が発生することを抑制することができ、併せて
フリッカー(垂直ダンシング)の問題を抑制することが
できる。
【0063】なお、図3に対応する図2の副画面映像信
号(S)についての下側図示部分においては、倍速順次
走査変換後の副画面映像信号(SS)について奇数フィ
ールド(F1)が偶数フィールド(F2)より倍速同期
での1ライン分遅延している様子が示されている。(2)主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)のと
この(2)のときの動作を、以下の(2−1)と(2−
2)とに場合分けして説明する。(2−1)副画面映像信号(S)が順次走査のとき
〔(p)−(p)〕 主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)であるとと
もに副画面映像信号(S)も順次走査方式(p)となっ
ている場合である。すなわち、動き適応型倍速順次走査
変換回路17およびライン遅延回路25において主画面
映像信号側の走査方式判別回路26から受け取った判別
結果が順次走査方式(p)となっていると同時に、副画
面映像信号側の走査方式判別回路27から受け取った判
別結果も順次走査方式(p)となっている場合である。
【0064】この(2−1)のときの動作を、以下の
(2−1−1)と(2−1−2)とに場合分けして説明
する。走査方式の組み合わせは、いずれも〔(p)−
(p)〕である。(2−1−1)合成後の主画面映像信号(M)の倍速順
次走査変換 合成後の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変
換は、第2型の走査線補間方法である図13(B)のラ
イン間補間方法〔B〕をもって行う。この主画面映像信
号(M)に対する倍速順次走査変換は、主画面映像信号
(M)についての順次走査方式(p)の倍速同期信号
(SYp)を基準として実行する。
【0065】合成後の主画面映像信号(M)について、
奇数フィールド(F1)の主画面映像信号(M1)と偶
数フィールド(F2)の主画面映像信号(M2)とは、
ともに順次走査方式(p)方式のものであるから、順次
走査方式(p)の倍速同期信号(SYp)を基準とする
第2型のライン間補間方法〔B〕によって、奇・偶両フ
ィールド(F1),(F2)の主画面映像信号
(M1),(M2)の倍速順次走査変換を支障なくすなわ
ち静止画の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2
度書きの問題やフリッカー(垂直ダンシング)を生じる
ことなく良好に実行することができる。(2−1−2)合成後の副画面映像信号(S)の倍速順
次走査変換 同様に、合成後の副画面映像信号(S)について、奇数
フィールド(F1)の副画面映像信号(S1)と偶数フ
ィールド(F2)の副画面映像信号(S2)とは、とも
に順次走査方式(p)方式のものであるから、順次走査
方式(p)の倍速同期信号(SYp)を基準とする第2
型のライン間補間方法〔B〕によって、奇・偶両フィー
ルド(F1),(F2)の副画面映像信号(S1),
(S2)の倍速順次走査変換を支障なくすなわち静止画
の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの
問題やフリッカー(垂直ダンシング)を生じることなく
良好に実行することができる。
【0066】なお、条件が上記の〔(p)−(p)〕で
あるときは、ライン遅延回路25においては遅延処理は
行わず、奇数フィールド(F1)の倍速順次走査変換さ
れた映像信号も偶数フィールド(F2)の倍速順次走査
変換された映像信号もともにそのままスルーさせる。(2−2)副画面映像信号(S)が飛び越し走査のとき
〔(p)−(i)〕 主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)であり、副
画面映像信号(S)が飛び越し走査方式(i)となって
いる場合である。すなわち、動き適応型倍速順次走査変
換回路17およびライン遅延回路25において主画面映
像信号側の走査方式判別回路26から受け取った判別結
果が順次走査方式(p)となっていると同時に、副画面
映像信号側の走査方式判別回路27から受け取った判別
結果が飛び越し走査方式(i)となっている場合であ
る。
【0067】この(2−2)のときの動作を、以下の
(2−2−1)と(2−2−2)とに場合分けして説明
する。走査方式の組み合わせは、いずれも〔(p)−
(i)〕である。(2−2−1)合成後の主画面映像信号(M)の倍速順
次走査変換 合成後の主画面映像信号(M)に対する倍速順次走査変
換は、第2型の走査線補間方法である図13(B)のラ
イン間補間方法〔B〕をもって行う。合成後の主画面映
像信号(M)に対する倍速順次走査変換は、主画面映像
信号(M)についての順次走査方式(p)の倍速同期信
号(SYp)を基準として実行する。
【0068】合成後の主画面映像信号(M)について、
奇数フィールド(F1)の主画面映像信号(M1)と偶
数フィールド(F2)の主画面映像信号(M2)とは、
ともに順次走査方式(p)方式のものであるから、順次
走査方式(p)の倍速同期信号(SYp)を基準とする
第2型のライン間補間方法〔B〕によって、奇・偶両フ
ィールド(F1),(F2)の主画面映像信号
(M1),(M2)の倍速順次走査変換を支障なくすなわ
ち静止画の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2
度書きの問題やフリッカー(垂直ダンシング)を生じる
ことなく良好に実行することができる。
【0069】なお、条件が上記の〔(p)−(i)〕で
あるときは、ライン遅延回路25においては、倍速順次
走査変換された主画面映像信号(MM)については遅延
処理を行わず、そのままスルーさせる。(2−2−2)合成後の副画面映像信号(S)の倍速順
次走査変換 この(2−2−2)について、(従来技術の再説)と
(本論)とに分けて説明する。(従来技術の再説)図16参照 合成後の副画面映像信号(S)について、奇数フィール
ド(F1)の副画面映像信号(S1)と偶数フィールド
(F2)の副画面映像信号(S2)とは、ともに飛び越
し走査方式(i)方式のものである。したがって、従来
技術のところで図14を用いて説明したように、第3型
の走査線補間方法である図13(C)の動き適応型倍速
順次走査変換方法〔C〕によって奇・偶両フィールド
(F1),(F2)の副画面映像信号(S1),(S2
の倍速順次走査変換を行うと、飛び越し走査方式(i)
の場合は、奇数フィールド(F1)の第kライン目の映
像信号V1(k)と次の偶数フィールド(F2)の第
(k+1)ライン目の映像信号V2(k+1)とはもと
もとずれていたものであって、そのずれていた映像信号
を順次走査方式(p)の倍速同期信号(SYp)を基準
として同じタイミング(n)で同じラインに表示するこ
とになるので、フリッカー(垂直ダンシング)の問題が
生じる。(本論) この従来技術に対して、本実施の形態1の多画
面合成における走査変換装置の動作を図4および図5に
基づいて以下に説明する。図4は図1のテレビジョン受
信機に入力される主画面映像信号(M)および副画面映
像信号(S)のそれぞれに対する走査方式別の倍速順次
走査変換方法を示したものであり、図5は副画面映像信
号(S)における倍速同期での1ライン分遅延の意義を
より詳しく示したものである。
【0070】主画面映像信号側の走査方式判別回路26
からの判別結果が順次走査方式(p)であり、副画面映
像信号(S)側の走査方式判別回路27からの判別結果
が飛び越し走査方式(i)となっているときは、合成後
の副画面映像信号(S)に対する倍速順次走査変換は、
第3型の走査線補間方法である図13(C)の動き適応
型倍速順次走査変換方法〔C〕によって、奇・偶両フィ
ールド(F1),(F2)の副画面映像信号(S1),
(S2)の倍速順次走査変換を実行する。すなわち、奇
数フィールド(F1)において第kライン目の映像信号
1(k)と第(k+2)ライン目の映像信号V1(k+
2)とから、その中間の第(k+1)ライン目に表示さ
れるべき映像信号V′1をライン間補間で作成する。
【0071】また、偶数フィールド(F2)においても
同様に、第(k+1)ライン目の映像信号V2(k+
1)と第(k+3)ライン目の映像信号V2(k+3)
とから、その中間の第(k+2)ライン目に表示される
べき映像信号V′2をライン間補間で作成する。
【0072】ここまでにおいて、順次走査方式(p)に
よる倍速同期信号(SYp)のタイミング(n)に奇数
フィールド(F1)の第kライン目の映像信号V
1(k)が対応し、タイミング(n+2)に奇数フィー
ルド(F1)の第(k+2)ライン目の映像信号V
1(k+2)が対応し、両者の中間のタイミング(n+
1)に第(k+1)ライン目の映像信号V′1が対応し
ているとする。また、順次走査方式(p)による倍速同
期信号(SYp)のタイミング(n)に偶数フィールド
(F2)の第(k+1)ライン目の映像信号V2(k+
1)が対応し、タイミング(n+2)に偶数フィールド
(F2)の第(k+3)ライン目の映像信号V2(k+
3)が対応し、両者の中間のタイミング(n+1)に第
(k+2)ライン目の映像信号V′2が対応していると
する。副画面映像信号(S)はもともと飛び越し走査方
式(i)のものであり、奇数フィールド(F1)と偶数
フィールド(F2)とではタイミングがずれているので
あるが、主画面映像信号(M)の順次走査方式(p)の
倍速同期信号(SYp)に基づいて変換処理するので、
同じタイミングとなっている。
【0073】ライン遅延回路25においては、偶数フィ
ールド(F2)の倍速順次走査変換された副画面映像信
号(SS2)に対して倍速同期での1ライン分遅延を実
行する。奇数フィールド(F1)の倍速順次走査変換さ
れた副画面映像信号(SS1)に対しては遅延処理は行
わず、そのままスルーさせる。
【0074】偶数フィールド(F2)での副画面映像信
号(SS2)に対する倍速同期での1ライン分遅延の結
果、偶数フィールド(F2)の映像信号V2(k+1)
は順次走査方式(p)による倍速同期信号(SYp)の
タイミング(n)から(n+1)に1ライン分遅延し、
映像信号V2(k+3)はタイミング(n+2)から
(n+3)に1ライン分遅延し、両者の中間の映像信号
V′2はタイミング(n+1)から(n+2)に1ライ
ン分遅延する。
【0075】そのままスルーした奇数フィールド(F
1)の副画面映像信号(SS1)と上記のような1ライ
ン分遅延された偶数フィールド(F2)の副画面映像信
号(SS2)とを対照してみると、もともとの飛び越し
走査方式(i)においてずれたタイミングであった奇数
フィールド(F1)の映像信号V1(k)と偶数フィー
ルド(F2)の映像信号V2(k+1)とが変換処理後
においてもずれたタイミング(n)と(n+1)とな
り、同様に、もともとの飛び越し走査方式(i)におい
てずれたタイミングであった奇数フィールド(F1)の
映像信号V1(k+2)と偶数フィールド(F2)の映
像信号V2(k+3)とが変換処理後においてもずれた
タイミング(n+2),(n+3)となり、また、変換
処理によってライン間補間された奇数フィールド(F
1)の映像信号V′1と偶数フィールド(F2)の映像
信号V′2とがずれたタイミング(n+1),(n+
2)となっている。
【0076】すなわち、もともと飛び越し走査方式
(i)である副画面映像信号(S)を主画面映像信号
(M)の順次走査方式(p)による倍速同期信号(SY
p)のもとで走査変換するにもかかわらず、変換処理後
の副画面映像信号(SS)はもとの飛び越し走査方式
(i)と同じ形態のもとで表示されるようになる。これ
によって、フリッカー(垂直ダンシング)の問題が発生
することを抑制することができる。
【0077】なお、図5に対応する図4の副画面映像信
号(S)についての下側図示部分においては、倍速順次
走査変換の副画面映像信号(SS)について偶数フィー
ルド(F2)が奇数フィールド(F1)より倍速同期で
の1ライン分遅延している様子が示されている。
【0078】以上のようにして映像信号の走査方式に応
じて適した倍速順次走査変換が行われたデジタル映像信
号は、D/A変換回路19によりアナログ変換されて表
示器22に出力される。そして表示器22では偏向処理
回路21からの偏向処理パルスによって映像を表示す
る。
【0079】従来において動き適応型倍速順次走査変換
によって一律に処理されていた飛び越し走査方式(i)
のNTSC方式標準信号および順次走査方式(p)のN
TSC方式非標準信号に対して、本実施の形態1におい
ては、入力走査方式と主画面映像信号の走査方式に応じ
て信号処理を行うことによって、倍密度で、しかも静止
画の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書き
の問題やフリッカー(垂直ダンシング)を抑制した高品
位な映像信号表示を得ることができる。
【0080】なお、解像度の劣化を抑制する観点から上
記(1−2−2)、(2−2−2)の副画面映像信号
(S)のライン遅延は有効であるが、副画面映像信号
(S)を奇数フィールド(F1)、偶数フィールド(F
2)共に主画面映像信号(M)の走査線位置に演算処理
により作り出して表示する方式によってもラインフリッ
カー(垂直ダンシング)を防ぐことができる。
【0081】(実施の形態2)実施の形態2は、走査方
式が主画面映像信号(M)と副画面映像信号(S)とで
異なっているときに、映像合成回路16において主画面
映像信号(M)と副画面映像信号(S)とを合成する前
に、あらかじめ副画面映像信号(S)の走査方式を主画
面映像信号(M)の走査方式に変換しておくように構成
したものである。図7は実施の形態2の多画面合成にお
ける走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を
示すブロック図である。
【0082】実施の形態1の図1におけるのと同じ符号
については実施の形態2の図7においても同一構成要素
を指示しており、既述のとおりであるので、ここでは説
明を省略する。また、実施の形態1において説明した事
項であって本実施の形態2において改めて説明しない事
項についてはそのまま本実施の形態2にも該当するもの
とし、詳しい説明は省略する。本実施の形態2における
構成が実施の形態1と相違する点は以下のとおりであ
る。
【0083】副画面映像信号側のA/D変換回路14と
映像合成回路16との間に副画面走査変換回路28を介
挿してある。この副画面走査変換回路28は、主画面映
像信号(M)の走査方式と副画面映像信号(S)の走査
方式とが異なっているときに、副画面映像信号(S)の
走査方式を主画面映像信号(M)の走査方式に変換する
機能を有している。本実施の形態2においては、実施の
形態1の場合のライン遅延回路25は用いない。その他
の構成は実施の形態1の図1と同様である。換言すれ
ば、本実施の形態2の多画面合成における走査変換装置
の構成は、図1において、副画面映像信号側のA/D変
換回路14と映像合成回路16との間に副画面走査変換
回路28を介挿する一方、ライン遅延回路25を除去し
た構成となっている。(1)主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式
(i)、副画面映像信号(S)が順次走査のとき
〔(i)−(p)〕 図8を用いて説明する。主画面映像信号(M)が飛び越
し走査方式(i)であり、副画面映像信号(S)が順次
走査方式(p)となっている場合である。すなわち、副
画面走査変換回路28において主画面映像信号側の走査
方式判別回路26から受け取った判別結果が飛び越し走
査方式(i)となっていると同時に、副画面映像信号側
の走査方式判別回路27から受け取った判別結果が順次
走査方式(p)となっている場合である。
【0084】この〔(i)−(p)〕の条件の場合は、
実施の形態1においては、図3で説明したように、奇数
フィールド(F1)において倍速順次走査変換後された
副画面映像信号(SS1)に対して倍速同期での1ライ
ン分遅延を実行したが、このような処理は、映像合成前
の偶数フィールド(F2)において各ラインの映像信号
2(j)を倍速同期相当の1ライン分進めることに相
当している。ただし、1ライン分進めても、元と同じ映
像信号を用いるとなると、奇数フィールド(F1)との
関係で上下で隣接するラインでは奇数フィールド(F
1)の映像信号と偶数フィールド(F2)の映像信号が
相違するという飛び越し走査方式(i)の原則に反する
ことになる。そこで、図8に示すように、偶数フィール
ド(F2)において、現在の第jライン目の映像信号U
2(j)を、1つ前の第(j−2)ライン目の映像信号
2(j−2)を用いて、 U2(j) → U″2(j)≡{U2(j)+U2(j−
2)}/2 と変換する。上式において、映像信号U2(j)はもと
の順次走査方式(p)におけるタイミング(m)でのも
のであるが、映像信号{U2(j)+U2(j−2)}/
2は走査方式変換後における飛び越し走査方式(i)で
のタイミング(m−1)に対応したものとなる。
【0085】図8においては、上記のようにして、副画
面走査変換回路28に入力されてくる奇数フィールド
(F1)および偶数フィールド(F2)の映像信号と副
画面走査変換回路28から出力されていく奇数フィール
ド(F1)および偶数フィールド(F2)の映像信号が
図示されている。入力の映像信号について、奇数フィー
ルド(F1)のタイミング(m)に対して偶数フィール
ド(F2)でも同じタイミングの(m)を示しているの
は、これがもともと順次走査方式(p)によるものであ
るためである。奇数フィールド(F1)の副画面映像信
号(S1)はそのまま通過し、偶数フィールド(F2)
の副画面映像信号(S2)は上記の走査方式変換の処理
を受けている。その結果として、タイミングの(m)は
(m−1)に前シフトし、タイミングの(m+2)は
(m+1)に前シフトしている。その結果、奇数フィー
ルド(F1)の副画面映像信号(S1)と偶数フィール
ド(F2)の副画面映像信号(S2)とは、主画面映像
信号(M)の走査方式である飛び越し走査方式(i)に
準拠したものへと変換されたことになる。したがって、
後段の動き適応型倍速順次走査変換回路17において
は、主画面映像信号(M)についても走査方式変換後の
副画面映像信号(S)についてもまったく同じ飛び越し
走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基準として
倍速順次走査変換を実行すればそれですみ、実施の形態
1の場合のような1ライン分遅延の処理は不要となる。
【0086】なお、上記の変換式 U2(j) → U″2(j)≡{U2(j)+U2(j−
2)}/2 は、現在の第jライン目の映像信号U2(j)をタイミ
ング(m)から(m−1)へ前シフトさせるに際して、
1つ前の第(j−2)ライン目の映像信号U2(j−
2)との平均値をとるようにしたものであるが、必ずし
も平均値ににとらわれる必要性はなく、U2(j)の要
素とU2(j−2)の要素を組み込んでミックスすれば
よいのである。したがって、k=1/2が上記の U2(j) → U″2(j)≡{U2(j)+U2(j−
2)}/2=1/2×U2(j)+1/2×U2(j−
2) であるが、一般的に、kを、0<k<1を満たす任意の
実数として、 U2(j) →U″2(j)≡(1−k)×U2(j)+
k×U2(j−2) のような変換でもよい。
【0087】なお、これは同じことではあるが、δを、
0<δ<1/2として、 U2(j)→ U″2(j)≡(1/2 +δ)×U2(j)
+(1/2 −δ)×U2(j−2) としてもよい。(2)主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)、副
画面映像信号(S)が飛び越し走査方式(i)のとき
〔(p)−(i)〕 図9を用いて説明する。主画面映像信号(M)が順次走
査方式(p)であり、副画面映像信号(S)が飛び越し
走査方式(i)となっている場合である。すなわち、副
画面走査変換回路28において主画面映像信号側の走査
方式判別回路26から受け取った判別結果が順次走査方
式(p)となっていると同時に、副画面映像信号側の走
査方式判別回路27から受け取った判別結果が飛び越し
走査方式(i)となっている場合である。
【0088】この〔(p)−(i)〕の条件の場合は、
実施の形態1においては、図5で説明したように、偶数
フィールド(F2)において倍速順次走査変換後された
副画面映像信号(SS2)に対して倍速同期での1ライ
ン分遅延を実行したが、このような処理は、映像合成前
の奇数フィールド(F1)において各ラインの映像信号
1(k)を倍速同期相当の1ライン分進めることに相
当している。
【0089】図9に示すように、奇数フィールド(F
1)において、現在の第kライン目の映像信号V
1(k)を、1つ前の第(k−2)ライン目の映像信号
1(k−2)を用いて、 V1(k) → V″1(k)≡{V1(k)+V1(k−
2)}/2 と変換する。上式において、映像信号V1(k)はもと
の飛び越し走査方式(i)におけるタイミング(n−
1)でのものであるが、映像信号{V1(k)+V1(k
−2)}/2は走査方式変換後における順次走査方式
(p)でのタイミング(n−2)に対応したものとな
る。
【0090】図9においては、上記のようにして、副画
面走査変換回路28に入力されてくる奇数フィールド
(F1)および偶数フィールド(F2)の映像信号と副
画面走査変換回路28から出力されていく奇数フィール
ド(F1)および偶数フィールド(F2)の映像信号が
図示されている。入力の映像信号について、奇数フィー
ルド(F1)のタイミング(n−1)と(n+1)との
中間に相当する箇所として偶数フィールド(F2)のタ
イミング(n)を示しているのは、これがもともと飛び
越し走査方式(i)によるものであるためである。奇数
フィールド(F1)の副画面映像信号(S1)は上記の
前シフトの走査方式変換の処理を受け、偶数フィールド
(F2)の副画面映像信号(S2)はそのまま通過して
いる。その結果として、奇数フィールド(F1)ではタ
イミングの(n−1)は(n−2)に前シフトし、タイ
ミングの(n+1)は(n)に前シフトしている。その
結果、奇数フィールド(F1)の副画面映像信号
(S1)と偶数フィールド(F2)の副画面映像信号
(S2)とは、主画面映像信号(M)の走査方式である
順次走査方式(p)に準拠したものへと変換されたこと
になる。したがって、後段の動き適応型倍速順次走査変
換回路17においては、主画面映像信号(M)について
も走査方式変換後の副画面映像信号(S)についてもま
ったく同じ順次走査方式(p)の倍速同期信号(SY
p)を基準として倍速順次走査変換を実行すればそれで
すみ、実施の形態1の場合のような1ライン分遅延の処
理は不要となる。
【0091】なお、上記の変換式 V1(k) → V″1(k)≡{V1(k)+V1(k−
2)}/2 は、現在の第kライン目の映像信号V1(k)をタイミ
ング(n−1)から(n−2)へ前シフトさせるに際し
て、1つ前の第(k−2)ライン目の映像信号V 1(k
−2)との平均値をとるようにしたものであるが、必ず
しも平均値ににとらわれる必要性はなく、V1(k)の
要素とV1(k−2)の要素を組み込んでミックスすれ
ばよいのである。したがって、一般的に、kを、0<k
<1を満たす任意の実数として、 V1(k) → V″1(k)≡(1−k)×V
1(k)+k×V1(k−2) のような変換でもよい。
【0092】なお、これは同じことではあるが、δを、
0<δ<1/2として、 V1(k)→ V″1(k)≡(1/2 +δ)×V1(k)
+(1/2 −δ)×V1(k−2) としてもよい。
【0093】以上のようにして、本実施の形態2によれ
ば、実施の形態1の場合と同様に、静止画の円や斜め線
が階段状に見えてしまうなどの2度書きの問題が発生す
ることを抑制することができ、併せてフリッカー(垂直
ダンシング)の問題を抑制することができる。加えて、
映像合成を実行する際に、および倍速順次走査変換する
際に、副画面映像信号(S)の入力時の走査方式には囚
われることなく、主画面映像信号(M)の走査方式に適
合したライン間補間方法のもとで倍速順次走査変換を実
行することができ、処理速度の向上を期することができ
る。
【0094】(実施の形態3)実施の形態3は、主画面
映像信号(M)と副画面映像信号(S)を合成する前に
あらかじめそれぞれ倍速順次走査変換するように構成し
たものである。
【0095】図10は実施の形態3の多画面合成におけ
る走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示
すブロック図である。
【0096】実施の形態1の図1におけるものと同じ符
号については実施の形態3の図10においても同一構成
要素を指示しており、記述のとおりであるのでここでは
説明を省略する。また、実施の形態1において説明した
事項であって本実施の形態3において改めて説明しない
事項についてはそのまま本実施の形態3にも該当するも
のとし、詳しい説明は省略する。本実施の形態3におけ
る構成が実施の形態1と相違する点は以下のとおりであ
る。
【0097】主画面映像信号(M)側のA/D変換回路
8と映像合成回路35との間に主画面用動き適応型倍速
順次走査変換回路29とフィールドメモリ30を介挿し
てある。主画面用動き適応型倍速順次走査変換回路29
は、主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)の
場合と順次走査方式(p)の場合で以下の(1),
(2)に説明する倍速順次走査変換方式を切り換えるこ
とができるように構成されている。(1)主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式(i)
の場合 飛び越し走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基
準とする第3型の動き適応型倍速順次走査変換方法
〔C〕によって奇・偶両フィールド(F1),(F2)
の倍速順次走査変換を支障なく、つまり静止画の円や斜
め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの問題を生
じることなく良好に実行することができる。 (2)主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)の場
主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)の場合の主
画面に対する倍速順次走査変換は、第2型の走査線補間
方法である図10(B)のライン補間方法〔B〕によっ
て奇・偶両フィールド(F1),(F2)の倍速順次走
査変換を支障なく、つまり静止画の円や斜め線が階段状
に見えてしまうなどの2度書きの問題を生じることなく
良好に実行することができる。
【0098】また、副画面映像信号(S)側のA/D変
換回路14と映像合成回路35との間に副画面用動き適
応型倍速順次走査変換回路31とフィールドメモリ32
を介挿してある。また、同期処理回路13から出力され
た副画面水平同期信号を2分周する同期倍速処理回路3
3を備え、同期倍速処理回路33から出力された倍速同
期信号は副画面用動き適応型倍速順次走査変換回路31
と映像合成回路35に入力され、副画面の倍速順次走査
変換と映像合成に対する制御信号が発生される。副画面
用動き適応型倍速順次走査変換回路31は、副画面映像
信号(S)が飛び越し走査方式(i)の場合と順次走査
方式(p)の場合で以下の(3),(4)に説明する倍
速順次走査変換方式を切り換えることができるように構
成されている。(3)副画面映像信号(S)が飛び越し走査方式(i)
の場合 飛び越し走査方式(i)の倍速同期信号(SYi)を基
準とする第3型の動き適応型倍速順次走査変換方法
〔C〕によって奇・偶両フィールド(F1),(F2)
の倍速順次走査変換を支障なく、つまり静止画の円や斜
め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの問題を生
じることなく良好に実行することができる。 (4)副画面映像信号(S)が順次走査方式(p)の場
副画面映像信号(S)が順次走査方式(p)の場合の副
画面に対する倍速順次走査変換は、第2型の走査線補間
方法である図10(B)のライン補間方法〔B〕によっ
て奇・偶両フィールド(F1),(F2)の倍速順次走
査変換を支障なく、つまり静止画の円や斜め線が階段状
に見えてしまうなどの2度書きの問題を生じることなく
良好に実行することができる。
【0099】すなわち、副画面用動き適応型倍速順次走
査変換回路31においては、実施の形態1,2で述べた
ような主画面映像信号(M)側の走査方式判別回路26
の結果にとらわれて倍速順次走査変換方式を選択するこ
となく、副画面映像信号(S)側の走査方式判別回路2
7の判定結果のみに基づいた倍速順次走査変換を行うこ
とができる。
【0100】次に、倍速順次走査変換が行われた主画面
映像信号(MM)と副画面映像信号(SS)は映像合成
回路35に入力される。副画面映像信号(SS)は副画
面倍速同期信号(SYsub)によって映像合成用のフ
ィールドメモリ34に書き込まれ、主画面倍速同期信号
(SY)によって読み出される。映像合成回路35では
主画面側の走査方式判別回路26と副画面側の走査方式
判別回路27の判定結果に基づいて、フィールドメモリ
34において副画面映像信号(SS)の主画面側の倍速
同期での1ライン分遅延を行う。映像合成回路35の制
御によってフィールドメモリ34で行う副画面映像信号
(SS)の倍速同期での1ライン分遅延の動作について
以下に詳しく説明する。(1)主画面映像信号(M)が飛び越し走査方式
(i)、副画面映像信号(S)が順次走査方式(p)の
とき(〔(i)−(p)〕) 図11を用いて説明する。主画面映像信号(M)が飛び
越し走査方式(i)であり、副画面映像信号(SS)が
順次走査方式(p)となっている場合である。すなわ
ち、映像合成回路35において主画面映像信号側の走査
方式判別回路26から受け取った判別結果が飛び越し走
査方式(i)となっていると同時に、副画面映像信号側
の走査方式判別回路27から受け取った判別結果が順次
走査方式(p)となっている場合である。
【0101】この〔(i)−(p)〕の条件の場合は、
実施の形態1において図3で説明したように、奇数フィ
ールド(F1)における倍速順次走査変換された副画面
映像信号(SS1 )に対して主画面側の倍速同期での1
ライン分遅延をライン遅延回路25によって実行した
が、このような処理は倍速順次走査変換後の偶数フィー
ルド(F2)の副画面映像信号(SS2 )において各ラ
インの映像信号U2(j)を倍速同期相当の1ライン前
にシフトすることに相当している。
【0102】そこで、図11においては、映像合成回路
35に入力された奇数フィールド(F1)のタイミング
(m)の副画面映像信号(SS1 )(副画面同期におけ
る映像信号U1(j))を入力開始点として映像合成回
路35の制御信号によりフィールドメモリ34に入力す
るとき、偶数フィールド(F2)はタイミング(m+
1)の信号(副画面同期におけるU2(j+1))から
フィールドメモリ34への入力を開始する。その後、フ
ィールドメモリ34に入力された信号は主画面映像信号
(M)の倍速同期信号(SYi)に基づいた映像合成回
路35の制御信号によって入力された順に出力される。
【0103】つまり、奇数フィールド(F1)の副画面
映像信号(SS1 )のタイミング(m+1)は入力前の
映像信号U1(j+1)が出力され、偶数フィールド
(F2)の副画面映像信号(SS2 )のタイミング
(m)には入力前の映像信号U2(j+1)が出力され
る。主画面映像信号(M)の倍速同期信号(SYi)に
おいて、奇数フィールド(F1)のタイミング(m+
1)は偶数フィールド(F2)のタイミング(m)に相
当し、入力前の副画面映像信号(SS)において奇数フ
ィールド(F1)の映像信号U1(j+1)は偶数フィ
ールド(F2)の映像信号U2(j+1)に相当する副
画面映像信号(SS)であるため、映像合成後の副画面
映像信号(SS)は主画面映像信号(M)の倍速同期の
もとで表示されるにもかかわらず、フリッカー(垂直ダ
ンシング)の問題が発生することを抑制できる。(2)主画面映像信号(M)が順次走査方式(p)、副
画面映像信号(S)が飛び越し走査方式(i)のとき
(〔(p)−(i)〕) 図12を用いて説明する。主画面映像信号(M)が順次
走査方式(p)であり、副画面映像信号(S)が飛び越
し走査方式(i)となっている場合である。すなわち、
映像合成回路35において主画面映像信号(M)側の走
査方式判別回路26から受け取った判別結果が順次走査
方式(p)となっていると同時に、副画面映像信号
(S)側の走査方式判別回路27から受け取った判別結
果が飛び越し走査方式(i)となっている場合である。
【0104】この〔(p)−(i)〕の条件の場合は、
実施の形態1において図5で説明したように、偶数フィ
ールド(F2)において倍速順次走査変換された副画面
映像信号(SS2 )に対して倍速同期での1ライン分遅
延をライン遅延回路25によって実行したが、このよう
な処理は倍速順次走査変換後の奇数フィールド(F1)
の副画面映像信号(SS1 )において各ラインの映像信
号U1(j)を倍速同期相当の1ライン前にシフトする
ことに相当している。
【0105】そこで、図16においては、映像合成回路
35に入力された偶数フィールド(F2)のタイミング
(m)の副画面映像信号(SS2 )(副画面同期におけ
る映像信号U1(j))を入力開始点として映像合成回
路35の制御信号によりフィールドメモリ34に入力す
るとき、奇数フィールド(F1)はタイミング(m+
1)の信号(副画面同期におけるU1 (j))からフィ
ールドメモリ34への入力を開始する。上記の制御によ
ってフィールドメモリ34に入力された信号は主画面映
像信号(M)の倍速同期信号(SYi)に基づいた映像
合成回路35の制御信号によって入力された順に出力さ
れる。
【0106】奇数フィールド(F1)の副画面映像信号
(SS1 )のタイミング(m)は入力前の映像信号U1
(j)が出力され、偶数フィールド(F2)の副画面映
像信号(SS2 )のタイミング(m)には入力前の映像
信号U2(j)が出力される。主画面映像信号(M)の
倍速同期信号(SYi)において、奇数フィールド(F
1)のタイミング(m)は偶数フィールド(F2)のタ
イミング(m)に相当し、入力前の副画面映像信号(S
S)において奇数フィールド(F1)の映像信号U
1(j)は偶数フィールド(F2)の映像信号U2(j)
に相当する副画面映像信号(SS)であるため、映像合
成後の副画面映像信号(SS)は主画面映像信号(M)
の倍速同期のもとで表示されるにもかかわらず、フリッ
カー(垂直ダンシング)の問題が発生することを抑制で
きる。
【0107】以上のようにして、本実施の形態3によれ
ば、実施の形態1,2の場合と同様に、静止画の円や斜
め線が階段状に見えてしまうなどの2度書きの問題が発
生することを抑制することができ、併せてフリッカー
(垂直ダンシング)の問題を抑制することができる。ま
た、実施の形態1の場合に比べて、フィールドメモリの
特性を利用することによって、ライン遅延回路25を用
いずに、上記の性能を得ることができる。
【0108】また、実施の形態3については、倍速順次
走査変換を行った主画面映像信号(MM)および副画面
映像信号(SS)に対してそれぞれの映像信号内容に適
した映像補正処理等を加えて行ないたい場合などは、映
像合成の前段に映像補正処理回路等を挿入することによ
って実現できるため、有効な手段となる。
【0109】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を奏する。
【0110】主画面映像信号と副画面映像信号とで走査
方式が異なっていても、もとが順次走査方式の副画面映
像信号について奇・偶両フィールドの相互関係のなかで
もともとは同じ走査ライン上に表示されるべき映像信号
が異なる隣接2走査ラインに表示されてしまって特に静
止画の円や斜め線が階段状に見えてしまうなどの2度書
きといった不自然な表示現象の問題が発生することを抑
制することができる。また、もとが飛び越し走査方式の
副画面映像信号について奇・偶両フィールドの相互関係
のなかでもともとは異なる隣接2走査ライン上に表示さ
れるべき映像信号が同一走査ラインに表示されてしまう
ために表示された映像がちらつくといったフリッカー
(垂直ダンシング)の問題が発生することを抑制するこ
とができる。その結果として、画質劣化のない高品位な
映像合成を実現することができる。
【0111】また、本発明によれば、倍速順次走査変換
を行う前に、副画面映像信号についてあらかじめその走
査方式を主画面映像信号の走査方式に切り換えておくの
で、副画面映像信号の入力時の走査方式に囚われること
なく、主画面映像信号の走査方式に適合したライン間補
間方法のもとで倍速順次走査変換を実行することがで
き、処理速度の向上を期することができる。
【0112】また、本発明によれば、映像合成を行う前
に倍速順次走査変換を行うことによって、倍速順次走査
変換後の主画面映像信号および副画面映像信号に対して
別々に映像補正処理を行う場合にもそれぞれの走査方式
に適合した走査線補間方法のもとで主画面映像信号およ
び副画面映像信号の倍速順次走査変換と映像合成を実行
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の多画面合成における
走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示す
ブロック図
【図2】 実施の形態1における走査方式の組み合わせ
〔(i)−(p)〕での倍速順次走査変換方法の説明図
【図3】 上記の図2の場合における副画面映像信号に
対する倍速同期での1ライン分遅延の説明図
【図4】 実施の形態1における走査方式の組み合わせ
〔(p)−(i)〕での倍速順次走査変換方法の説明図
【図5】 上記の図4の場合における副画面映像信号に
対する倍速同期での1ライン分遅延の説明図
【図6】 実施の形態1の多画面合成における走査変換
装置における動き適応型倍速順次走査変換回路およびラ
イン遅延回路の動作を示すフローチャート
【図7】 本発明の実施の形態2の多画面合成における
走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示す
ブロック図
【図8】 実施の形態2における走査方式の組み合わせ
〔(i)−(p)〕の場合の前シフト処理の説明図
【図9】 実施の形態2における走査方式の組み合わせ
〔(p)−(i)〕の場合の前シフト処理の説明図
【図10】 本発明の実施の形態3の多画面合成におけ
る走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示
すブロック図
【図11】 実施の形態3における走査方式の組み合わ
せ〔(i)−(p)〕場合の前シフト処理の説明図
【図12】 実施の形態3における走査方式の組み合わ
せ〔(p)−(i)〕の場合の前シフト処理の説明図
【図13】 従来の技術および本発明の実施の形態に共
通の動き適応型倍速順次走査変換回路の動作説明図
【図14】 従来の技術にかかわる多画面合成における
走査変換装置を備えたテレビジョン受信機の構成を示す
ブロック図
【図15】 従来の技術における2度書き現象の説明図
【図16】 従来の技術におけるフリッカー(垂直ダン
シング)現象の説明図
【符号の説明】
1 主画面映像信号処理回路 2 副画面映像信号処理回路 3,9 チューナー 4,10 ビデオ入力端子 5,11 切換回路 6,12 Y/C分離回路 7,13 同期処理回路 8,14 A/D変換回路 15 映像合成用のフィールドメモリ 16 映像合成回路 17 動き適応型倍速順次走査変換回路 18 倍速順次走査変換用のフィールドメモリ 19 D/A変換回路 20 同期倍速処理回路 21 偏向処理回路 22 表示器 23,24 同期カウンタ 25 ライン遅延回路 26,27 走査方式判別回路 28 副画面走査変換回路 29 主画面用動き適応型倍速順次走査変換回路 30 フィールドメモリ 31 副画面用動き適応型倍速順次走査変換回路 32 フィールドメモリ 33 倍速同期処理回路 34 フィールドメモリ 35 映像合成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/46 G09G 5/00 520V 7/01 Fターム(参考) 5C025 BA05 BA11 BA13 BA28 BA30 CA06 CA07 CB10 5C063 AA02 AA08 AA20 BA03 BA04 BA09 BA12 CA23 CA29 CA38 5C082 AA02 BA27 BB15 BC06 BC07 CA55 CA81 CA84 CB01 DA53 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査方式として主画面映像信号、副画面
    映像信号ともに飛び越し走査方式と順次走査方式の一方
    をとりうる状態で主画面と副画面とを合成表示する多画
    面合成における走査変換方法であって、主画面映像信号
    および副画面映像信号のそれぞれの走査方式を求め、両
    走査方式の組み合わせに応じた走査線補間方法を選択
    し、主画面映像信号の走査方式による倍速同期信号にお
    いて走査することとして、主画面映像信号および副画面
    映像信号のそれぞれに対してそれぞれに適した走査線補
    間方法にて倍速順次走査変換を行うことを特徴とする多
    画面合成における走査変換方法。
  2. 【請求項2】 前記の倍速順次走査変換は、 主画面映像信号が飛び越し走査方式でかつ副画面映像信
    号も飛び越し走査方式のときは、主画面映像信号にも副
    画面映像信号にも動き適応型倍速順次走査変換方法を適
    用し、 主画面映像信号が飛び越し走査方式でかつ副画面映像信
    号が順次走査方式のときは、主画面映像信号については
    動き適応型倍速順次走査変換方法を適用し、副画面映像
    信号についてはライン間補間方法を伴う倍速順次走査変
    換方法を適用したうえで、奇数フィールドの倍速順次走
    査変換後の副画面映像信号においては倍速同期での1ラ
    イン分遅延を行い、 主画面映像信号が順次走査方式でかつ副画面映像信号も
    順次走査方式のときは、主画面映像信号にも副画面映像
    信号にもライン間補間方法を伴う倍速順次走査変換方法
    を適用し、 主画面映像信号が順次走査方式でかつ副画面映像信号が
    飛び越し走査方式のときは、主画面映像信号については
    ライン間補間方法を伴う倍速順次走査変換方法を適用
    し、副画面映像信号については動き適応型倍速順次走査
    変換方法を適用したうえで、偶数フィールドの倍速順次
    走査変換後の副画面映像信号においては倍速同期での1
    ライン分遅延を行うという変換方式であることを特徴と
    する請求項1に記載の多画面合成における走査変換方
    法。
  3. 【請求項3】 主画面映像信号と副画面映像信号を映像
    合成する映像合成回路と、 主画面映像信号の走査方式を判別する走査方式判別回路
    と、 副画面映像信号の走査方式を判別する走査方式判別回路
    と、 前記両走査方式判別回路による判別結果に基づいて倍速
    順次走査変換方式を切り換えるものであって、 判別結果が両走査方式がともに飛び越し走査方式のとき
    は主画面映像信号にも副画面映像信号にも動き適応型倍
    速順次走査変換方法で走査変換を行い、 判別結果が両走査方式ともに順次走査方式のときは主画
    面映像信号にも副画面映像信号にもライン間補間を伴う
    倍速順次走査変換方法で走査変換を行い、 判別結果が主画面映像信号は飛び越し走査方式でかつ副
    画面映像信号は順次走査方式のときは主画面映像信号に
    ついては動き適応型倍速順次走査変換方法で走査変換を
    行うとともに副画面映像信号についてはライン間補間を
    伴う倍速順次走査変換方法で走査変換を行ったうえで奇
    数フィールドの倍速順次走査変換後の副画面映像信号は
    倍速同期での1ライン分遅延を行い、 判別結果が主画面映像信号は順次走査方式でかつ副画面
    映像信号は飛び越し走査方式のときは主画面映像信号に
    ついてはライン間補間を伴う倍速順次走査変換方法で走
    査変換を行うとともに副画面映像信号については動き適
    応型倍速順次走査変換方法で走査変換を行ったうえで偶
    数フィールドの倍速順次走査変換後の副画面映像信号は
    倍速同期での1ライン分遅延を行うように構成された動
    き適応型倍速順次走査変換回路と、 判別結果が主画面映像信号は飛び越し走査方式でかつ副
    画面映像信号は順次走査方式のときは奇数フィールドの
    倍速順次走査変換後の副画面映像信号を選択して、この
    副画面映像信号に対して倍速同期での1ライン分遅延を
    行い、 判別結果が主画面映像信号は順次走査方式でかつ副画面
    映像信号は飛び越し走査方式のときは偶数フィールドの
    倍速順次走査変換後の副画面映像信号を選択して、この
    副画面映像信号に対して倍速同期での1ライン分遅延を
    行うように構成されたライン遅延回路とを備えているこ
    とを特徴とする多画面合成における走査変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の多画面
    合成における走査変換方法において、主画面映像信号と
    副画面映像信号とを映像合成する前にあらかじめ副画面
    映像信号の走査方式を主画面映像信号の走査方式に変換
    させておくことを特徴とする多画面合成における走査変
    換方法。
  5. 【請求項5】 請求項3の多画面合成における走査変換
    装置において、前記両走査方式判別回路による判別結果
    が両走査方式は異なるとするときは副画面映像信号の走
    査方式を主画面映像信号の走査方式に変換する副画面走
    査変換回路を備え、その代わりに請求項3におけるライ
    ン遅延回路は省略してあることを特徴とする多画面合成
    における走査変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の多画面
    合成における走査変換方法において、主画面映像信号と
    副画面映像信号とを合成する前に、あらかじめそれぞれ
    倍速順次走査変換しておくことを特徴とする多画面合成
    における走査変換方法。
  7. 【請求項7】 請求項3の多画面合成における走査変換
    装置において、前記走査方式判別回路による判別結果に
    基づいて倍速順次走査変換を切り換えることができる倍
    速順次走査変換回路を主画面映像信号用と副画面映像信
    号用に備え、 さらに前記両走査方式判別回路による判別結果が主画面
    映像信号が飛び越し走査方式でかつ副画面映像信号が順
    次走査方式のときは、奇数フィールドの倍速順次走査変
    換後の副画面映像信号において倍速同期での1ライン分
    遅延相当の処理を行い、主画面映像信号が順次走査方式
    でかつ副画面映像信号が飛び越し走査方式のときは、偶
    数フィールドの倍速順次走査変換後の副画面映像信号に
    おいて倍速同期での1ライン分遅延相当の処理を行う映
    像合成回路を備えており、 その代わりに請求項3におけるライン遅延回路は省略し
    てあることを特徴とする多画面合成における走査変換装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1404130A1 (en) * 2002-09-24 2004-03-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for processing a video signal mixed with an additional image signal
JP2007006030A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Sony Corp 映像信号処理装置、表示装置及び映像信号処理方法

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