JP2001104318A - 内視鏡用生検鉗子カップの製造方法 - Google Patents
内視鏡用生検鉗子カップの製造方法Info
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Instruments for taking body samples for diagnostic purposes; Other methods or instruments for diagnosis, e.g. for vaccination diagnosis, sex determination or ovulation-period determination; Throat striking implements
- A61B10/02—Instruments for taking cell samples or for biopsy
- A61B10/06—Biopsy forceps, e.g. with cup-shaped jaws
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Abstract
(57)【要約】
【課題】板素材からプレス加工によって成形される鉗子
カップに、容易にしかも精度よく刃付け加工を行うこと
ができる内視鏡用生検鉗子カップの製造方法を提供する
こと。 【解決手段】板素材11に絞り加工を施した後、板素材
11から鉗子カップ4になる部分を切り離す切断加工を
行う際に、その切断加工自体によって鉗子カップ4の開
口縁部4eを刃状に形成する刃付け加工を行う。
カップに、容易にしかも精度よく刃付け加工を行うこと
ができる内視鏡用生検鉗子カップの製造方法を提供する
こと。 【解決手段】板素材11に絞り加工を施した後、板素材
11から鉗子カップ4になる部分を切り離す切断加工を
行う際に、その切断加工自体によって鉗子カップ4の開
口縁部4eを刃状に形成する刃付け加工を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の鉗子チ
ャンネルに挿通されて体腔内から生検組織標本を採取す
るために用いられる内視鏡用生検鉗子の鉗子カップの製
造方法に関する。
ャンネルに挿通されて体腔内から生検組織標本を採取す
るために用いられる内視鏡用生検鉗子の鉗子カップの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用生検鉗子は一般に、内視鏡の鉗
子チャンネルに挿脱されるシースの先端部分に一対のス
プーン状の鉗子カップが配置され、シース内に挿通配置
された操作ワイヤを軸線方向に進退操作することにより
鉗子カップが嘴状に開閉駆動され、鉗子カップの縁部に
形成された刃部分で粘膜組織をくいちぎるように切り取
ることができる。
子チャンネルに挿脱されるシースの先端部分に一対のス
プーン状の鉗子カップが配置され、シース内に挿通配置
された操作ワイヤを軸線方向に進退操作することにより
鉗子カップが嘴状に開閉駆動され、鉗子カップの縁部に
形成された刃部分で粘膜組織をくいちぎるように切り取
ることができる。
【0003】そのような鉗子カップは、以前は金属棒材
から切削加工によって形成されていたが、それでは部品
コストが著しく高いものになるので、板材からプレス加
工によって形成されるようになってきている(特開平9
−276285号、特開平10−24045号)。
から切削加工によって形成されていたが、それでは部品
コストが著しく高いものになるので、板材からプレス加
工によって形成されるようになってきている(特開平9
−276285号、特開平10−24045号)。
【0004】そのような従来の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法では、板素材から鉗子カップになる部分をプ
レス成形して鉗子カップ単独の部品形状を作ったあと、
その鉗子カップの開口縁部に刃付け加工を行っていた。
の製造方法では、板素材から鉗子カップになる部分をプ
レス成形して鉗子カップ単独の部品形状を作ったあと、
その鉗子カップの開口縁部に刃付け加工を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内視鏡用生検
鉗子の先端は一般に直径が2〜3mm程度の小さなもの
であり、鉗子カップはさらにその半分の大きさの部品な
ので、そのような部品を単独で正しく固定して刃付け加
工を精度よく行うのは非常に難しく、手間と時間を費や
してもなかなか良好な刃に加工することができなかっ
た。
鉗子の先端は一般に直径が2〜3mm程度の小さなもの
であり、鉗子カップはさらにその半分の大きさの部品な
ので、そのような部品を単独で正しく固定して刃付け加
工を精度よく行うのは非常に難しく、手間と時間を費や
してもなかなか良好な刃に加工することができなかっ
た。
【0006】そこで本発明は、板素材からプレス加工に
よって成形される鉗子カップに、容易にしかも精度よく
刃付け加工を行うことができる内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法を提供することを目的とする。
よって成形される鉗子カップに、容易にしかも精度よく
刃付け加工を行うことができる内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用生検鉗子カップの製造方法は、金
属板素材からプレスによる絞り加工によって略スプーン
状の鉗子カップを製造する内視鏡用生検鉗子カップの製
造方法において、板素材に絞り加工を施した後、板素材
から鉗子カップになる部分を切り離す切断加工を行う際
に、その切断加工自体によって鉗子カップの開口縁部を
刃状に形成する刃付け加工を行うようにしたものであ
る。
め、本発明の内視鏡用生検鉗子カップの製造方法は、金
属板素材からプレスによる絞り加工によって略スプーン
状の鉗子カップを製造する内視鏡用生検鉗子カップの製
造方法において、板素材に絞り加工を施した後、板素材
から鉗子カップになる部分を切り離す切断加工を行う際
に、その切断加工自体によって鉗子カップの開口縁部を
刃状に形成する刃付け加工を行うようにしたものであ
る。
【0008】この場合、切断加工がプレスによる剪断加
工によって行われ、刃付け加工が、鉗子カップの開口縁
部になる部分をその壁面に対して斜めに剪断することに
より行われるようにすればよい。
工によって行われ、刃付け加工が、鉗子カップの開口縁
部になる部分をその壁面に対して斜めに剪断することに
より行われるようにすればよい。
【0009】そして、鉗子カップの開口縁部になる部分
がその周囲の板素材に対して曲面で繋がっていて、鉗子
カップの開口縁部になる全ての部分が曲面の途中の部分
で同方向に剪断されてもよい。
がその周囲の板素材に対して曲面で繋がっていて、鉗子
カップの開口縁部になる全ての部分が曲面の途中の部分
で同方向に剪断されてもよい。
【0010】本発明は、鉗子カップの開口縁部が鰐口状
に波打った形状に形成されている場合にも適用される。
また、切断加工の際に、鉗子カップの開口縁部になる部
分以外の部分(即ち、刃付けの必要がない部分)では、
壁面に対してほぼ垂直方向に剪断加工すればよい。
に波打った形状に形成されている場合にも適用される。
また、切断加工の際に、鉗子カップの開口縁部になる部
分以外の部分(即ち、刃付けの必要がない部分)では、
壁面に対してほぼ垂直方向に剪断加工すればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図3は内視鏡用生検鉗子の先端部分を示
しており、ステンレス鋼線を密着巻きして形成された可
撓性のシース1内に、操作ワイヤ2が軸線方向に進退自
在に全長にわたって挿通配置されている。
態を説明する。図3は内視鏡用生検鉗子の先端部分を示
しており、ステンレス鋼線を密着巻きして形成された可
撓性のシース1内に、操作ワイヤ2が軸線方向に進退自
在に全長にわたって挿通配置されている。
【0012】シース1の先端に取り付けられた先端本体
3の先端部分には、一対の鉗子カップ4が支軸5を中心
に回動自在に支持されており、操作ワイヤ2を手元側か
ら遠隔的に進退操作することによって、リンク板6を介
して鉗子カップ4が嘴状に開閉する。8は、操作ワイヤ
2とリンク板6との間に介在する繋ぎロッドであり、リ
ベット9によりリンク板6の後端部分に連結されてい
る。
3の先端部分には、一対の鉗子カップ4が支軸5を中心
に回動自在に支持されており、操作ワイヤ2を手元側か
ら遠隔的に進退操作することによって、リンク板6を介
して鉗子カップ4が嘴状に開閉する。8は、操作ワイヤ
2とリンク板6との間に介在する繋ぎロッドであり、リ
ベット9によりリンク板6の後端部分に連結されてい
る。
【0013】図4に単独で示される鉗子カップ4は、ス
テンレス鋼板素材からプレスによる絞り加工によって製
造されており、嘴に相当する先側の半部がカップ部にな
っている。
テンレス鋼板素材からプレスによる絞り加工によって製
造されており、嘴に相当する先側の半部がカップ部にな
っている。
【0014】一対の鉗子カップ4が閉じた時に向かい合
う各鉗子カップ4の開口縁部4eは、粘膜組織を切り取
ることができるように刃状に形成されており、鉗子カッ
プ4の背面部には孔4aが形成されている。
う各鉗子カップ4の開口縁部4eは、粘膜組織を切り取
ることができるように刃状に形成されており、鉗子カッ
プ4の背面部には孔4aが形成されている。
【0015】鉗子カップ4の後半部分はリンク部4bに
なっており、支軸5が通される嵌合孔4cと、リンク板
6と連結するためのリベット7が通される嵌合孔4dが
穿設されている。
なっており、支軸5が通される嵌合孔4cと、リンク板
6と連結するためのリベット7が通される嵌合孔4dが
穿設されている。
【0016】図5は、上述のような鉗子カップ4を一枚
のステンレス鋼板素材から製造する際の最初の工程を示
している。素材板11は平らなステンレス鋼板材であ
り、12は、素材板11の位置決め固定をするためのピ
ンが通される位置決め用孔である。
のステンレス鋼板素材から製造する際の最初の工程を示
している。素材板11は平らなステンレス鋼板材であ
り、12は、素材板11の位置決め固定をするためのピ
ンが通される位置決め用孔である。
【0017】図5においては、素材板11上の鉗子カッ
プ4になる部分(鉗子カップブランク40)には斜線を
施して示してあり、その外縁から一定の間隔をあけて、
鉗子カップブランク40を囲む第1の切り込み13が形
成されている。第1の切り込み13は、例えばプレスに
よる剪断加工やレーザー加工等によって形成される。
プ4になる部分(鉗子カップブランク40)には斜線を
施して示してあり、その外縁から一定の間隔をあけて、
鉗子カップブランク40を囲む第1の切り込み13が形
成されている。第1の切り込み13は、例えばプレスに
よる剪断加工やレーザー加工等によって形成される。
【0018】第1の切り込み13の途中には、切り込み
が形成されていない部分(即ち、第1切り込み連結部)
13a,13b,13cが残されていて、第1の切り込
み13の外側の素材板11部分と鉗子カップブランク4
0とを連結している。
が形成されていない部分(即ち、第1切り込み連結部)
13a,13b,13cが残されていて、第1の切り込
み13の外側の素材板11部分と鉗子カップブランク4
0とを連結している。
【0019】第1切り込み連結部13a,13b,13
cは、鉗子カップブランク40の長手方向の部分に一箇
所(13a)と、それに対して直交する側方部分に二箇
所(13b,13c)の合計三箇所に設けられていて、
互いに均等に近い間隔になる位置に形成されている。
cは、鉗子カップブランク40の長手方向の部分に一箇
所(13a)と、それに対して直交する側方部分に二箇
所(13b,13c)の合計三箇所に設けられていて、
互いに均等に近い間隔になる位置に形成されている。
【0020】第1の切り込み13から一定の間隔をあけ
て、第1の切り込み13を囲むように第2の切り込み1
4が形成されている。第2の切り込み14の途中にも、
切り込みが形成されていない部分(即ち、第2切り込み
連結部14a,14b,14c)が三箇所に残されてい
る。
て、第1の切り込み13を囲むように第2の切り込み1
4が形成されている。第2の切り込み14の途中にも、
切り込みが形成されていない部分(即ち、第2切り込み
連結部14a,14b,14c)が三箇所に残されてい
る。
【0021】第2切り込み連結部14a,14b,14
cは、互いに均等に近い間隔になる位置であって、各第
1切り込み連結部13a,13b,13cに対しても均
等に近い間隔になる位置に形成されている。したがっ
て、長手方向にある第2切り込み連結部14aは、長手
方向にある第1切り込み連結部13aとは反対側に位置
している。
cは、互いに均等に近い間隔になる位置であって、各第
1切り込み連結部13a,13b,13cに対しても均
等に近い間隔になる位置に形成されている。したがっ
て、長手方向にある第2切り込み連結部14aは、長手
方向にある第1切り込み連結部13aとは反対側に位置
している。
【0022】このようにして、平らな素材板11に第1
の切り込み13と第2の切り込み14を形成した後で、
鉗子カップブランク40部分にプレスによる絞り加工を
行って鉗子カップ4を成形する。
の切り込み13と第2の切り込み14を形成した後で、
鉗子カップブランク40部分にプレスによる絞り加工を
行って鉗子カップ4を成形する。
【0023】図6は、プレスによる絞り加工により鉗子
カップ4が成形された後の状態を示しており、図7はそ
のA−A断面を示し、図8はB−B、C−C及びD−D
断面を複合して示している。
カップ4が成形された後の状態を示しており、図7はそ
のA−A断面を示し、図8はB−B、C−C及びD−D
断面を複合して示している。
【0024】なお、次の切断工程によって剪断と同時に
刃付けをされる部分(鉗子カップ4の開口縁部4eにな
る部分)4pはその周囲の板素材11に対して曲面で繋
がり、刃付けされない部分(リンク部4bの縁部)4q
はその周囲に対して直角に折り曲がった状態で繋がるよ
うに成形されている。
刃付けをされる部分(鉗子カップ4の開口縁部4eにな
る部分)4pはその周囲の板素材11に対して曲面で繋
がり、刃付けされない部分(リンク部4bの縁部)4q
はその周囲に対して直角に折り曲がった状態で繋がるよ
うに成形されている。
【0025】図6に示されるように、絞り部分に向かっ
て素材板11が引き込まれるので、第1の切り込み13
と第2の切り込み14が各々口を広げた状態に変形し、
両切り込み13,14の間の帯状部15は、第2切り込
み連結部14a,14b,14c以外の部分が内側に引
っ張られた状態に変形している。
て素材板11が引き込まれるので、第1の切り込み13
と第2の切り込み14が各々口を広げた状態に変形し、
両切り込み13,14の間の帯状部15は、第2切り込
み連結部14a,14b,14c以外の部分が内側に引
っ張られた状態に変形している。
【0026】このように、均等に近い間隔で配置された
第1切り込み連結部13a,13b,13cと第2切り
込み連結部14a,14b,14cの合計六箇所の連結
部により鉗子カップブランク40が素材板11に連結さ
れた状態で絞り加工を行うことにより、鉗子カップブラ
ンク40の位置が正確に定まった状態で絞り加工を行う
ことができると共に、絞り加工時の引き込みが均等に行
われ、鉗子カップ4を高精度に成形することができる。
第1切り込み連結部13a,13b,13cと第2切り
込み連結部14a,14b,14cの合計六箇所の連結
部により鉗子カップブランク40が素材板11に連結さ
れた状態で絞り加工を行うことにより、鉗子カップブラ
ンク40の位置が正確に定まった状態で絞り加工を行う
ことができると共に、絞り加工時の引き込みが均等に行
われ、鉗子カップ4を高精度に成形することができる。
【0027】絞り加工が済んだら、必要に応じて穴あけ
加工等を行った後、素材板11から鉗子カップ4を切り
落とす工程に移る。図9はその時のA−A断面を示し、
図10はB−B、C−C及びD−D断面を複合して示し
ている。
加工等を行った後、素材板11から鉗子カップ4を切り
落とす工程に移る。図9はその時のA−A断面を示し、
図10はB−B、C−C及びD−D断面を複合して示し
ている。
【0028】図9及び図10に示されるように、鉗子カ
ップ4の切断線に沿う形状に形成された雌型21に素材
板11を載せ、雌型21の輪郭形状に内接する輪郭形状
の雄型22をプレス機で押圧して、鉗子カップ4を素材
板11から剪断加工により切断する。
ップ4の切断線に沿う形状に形成された雌型21に素材
板11を載せ、雌型21の輪郭形状に内接する輪郭形状
の雄型22をプレス機で押圧して、鉗子カップ4を素材
板11から剪断加工により切断する。
【0029】この時、鉗子カップ4の開口縁部になる部
分4pにおいては、図1に拡大して示されるように、そ
の曲面の途中の位置に雌型21が当接する状態で、雄型
22により全領域において同方向に剪断加工が行われ
る。
分4pにおいては、図1に拡大して示されるように、そ
の曲面の途中の位置に雌型21が当接する状態で、雄型
22により全領域において同方向に剪断加工が行われ
る。
【0030】したがって、鉗子カップ4の開口縁部にな
る部分4pはその壁面に対して斜めに剪断されるので、
切断後は、図2に示されるように、鉗子カップ4の開口
縁部4eが全周にわたって鋭い刃状になり、鉗子カップ
4を素材板11から切り落とすための剪断加工よって同
時に開口縁部4eに対する刃付け加工が行われる。
る部分4pはその壁面に対して斜めに剪断されるので、
切断後は、図2に示されるように、鉗子カップ4の開口
縁部4eが全周にわたって鋭い刃状になり、鉗子カップ
4を素材板11から切り落とすための剪断加工よって同
時に開口縁部4eに対する刃付け加工が行われる。
【0031】なお、鉗子カップ4の開口縁部になる部分
4pをその壁面に対して斜めに剪断すれば、図11に示
されるように、剪断部分が平面板状であっても刃付けが
なされる。
4pをその壁面に対して斜めに剪断すれば、図11に示
されるように、剪断部分が平面板状であっても刃付けが
なされる。
【0032】一方、刃付けの必要のない部分4qにおい
ては、図12に拡大して示されるように、板壁が直角に
曲がっている部分に雌型21をピッタリと当接させた状
態で、壁面に対してほぼ垂直方向に剪断加工を行うの
で、切断面が鋭くならない。なお、図13に示されるよ
うに雄型22によって横方向に剪断加工を行っても同様
である。
ては、図12に拡大して示されるように、板壁が直角に
曲がっている部分に雌型21をピッタリと当接させた状
態で、壁面に対してほぼ垂直方向に剪断加工を行うの
で、切断面が鋭くならない。なお、図13に示されるよ
うに雄型22によって横方向に剪断加工を行っても同様
である。
【0033】本発明による刃付け加工は、図14に示さ
れるような、鉗子カップの開口縁部が鰐口状に波打った
形状に形成されたいわゆる鰐口鉗子等に適用することも
できる。
れるような、鉗子カップの開口縁部が鰐口状に波打った
形状に形成されたいわゆる鰐口鉗子等に適用することも
できる。
【0034】その場合には、図15に示されるように、
切断前のプレス加工の際に、開口縁部になる部分4pを
鰐口形の波形状に合わせて曲面部ごと波打たせた形状に
することにより、雌型21と雄型22による剪断面を真
っ直ぐにして、波の高い位置4hと低い位置4iとの間
に横ぶれがない状態で精度よく刃付けをすることができ
る。
切断前のプレス加工の際に、開口縁部になる部分4pを
鰐口形の波形状に合わせて曲面部ごと波打たせた形状に
することにより、雌型21と雄型22による剪断面を真
っ直ぐにして、波の高い位置4hと低い位置4iとの間
に横ぶれがない状態で精度よく刃付けをすることができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、板素材に絞り加工を施
した後、板素材から鉗子カップになる部分を切り離す切
断加工を行う際に、その切断加工自体によって鉗子カッ
プの開口縁部を刃状に形成する刃付け加工を行うので、
極めて容易にしかも精度よく鉗子カップに刃付けを行う
ことができる。
した後、板素材から鉗子カップになる部分を切り離す切
断加工を行う際に、その切断加工自体によって鉗子カッ
プの開口縁部を刃状に形成する刃付け加工を行うので、
極めて容易にしかも精度よく鉗子カップに刃付けを行う
ことができる。
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の刃付け工程の拡大断面図である。
の製造方法の刃付け工程の拡大断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の刃付け加工が行われたあとの鉗子カップの
開口縁部(刃部)の拡大断面図である。
の製造方法の刃付け加工が行われたあとの鉗子カップの
開口縁部(刃部)の拡大断面図である。
【図3】本発明によって製造される内視鏡用生検鉗子の
一例の先端部分の側面断面図である。
一例の先端部分の側面断面図である。
【図4】本発明によって製造される内視鏡用生検鉗子の
鉗子カップの一例の斜視図である。
鉗子カップの一例の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の絞り加工前の状態を示す平面図である。
の製造方法の絞り加工前の状態を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の絞り加工後の状態を示す平面図である。
の製造方法の絞り加工後の状態を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の絞り加工後の状態を示す図6におけるA−
A断面図である。
の製造方法の絞り加工後の状態を示す図6におけるA−
A断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の絞り加工後の状態を示す図6におけるB−
B、C−C、D−D複合断面図である。
の製造方法の絞り加工後の状態を示す図6におけるB−
B、C−C、D−D複合断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法の絞り加工後の切り落とし工程のA−A断面
図である。
の製造方法の絞り加工後の切り落とし工程のA−A断面
図である。
【図10】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カッ
プの製造方法の絞り加工後の切り落とし工程のB−B、
C−C、D−D複合断面図である。
プの製造方法の絞り加工後の切り落とし工程のB−B、
C−C、D−D複合断面図である。
【図11】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カッ
プの製造方法のカップ形状が異なるケースの刃付け工程
の拡大断面図である。
プの製造方法のカップ形状が異なるケースの刃付け工程
の拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カッ
プの製造方法の刃付けがされない部分の剪断工程の拡大
断面図である。
プの製造方法の刃付けがされない部分の剪断工程の拡大
断面図である。
【図13】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子カッ
プの製造方法の刃付けがされない部分の剪断工程の異な
る態様の拡大断面図である。
プの製造方法の刃付けがされない部分の剪断工程の異な
る態様の拡大断面図である。
【図14】本発明によって製造される内視鏡用生検鉗子
の鉗子カップの一例(鰐口タイプ)の先端部分の側面拡
大断面図である。
の鉗子カップの一例(鰐口タイプ)の先端部分の側面拡
大断面図である。
【図15】本発明の実施の形態の鰐口タイプの場合の刃
付け工程の拡大断面図である。
付け工程の拡大断面図である。
4 鉗子カップ 4e 開口縁部(刃部) 4p 開口縁部になる部分(刃付けされる部分) 4q 刃付けされない部分 11 素材板 21 雌型 22 雄型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長峰 勝 香川県仲多度郡満濃町大字岸上字椿谷1725 番地26 株式会社長峰製作所内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 GG15 JJ06
Claims (6)
- 【請求項1】金属板素材からプレスによる絞り加工によ
って略スプーン状の鉗子カップを製造する内視鏡用生検
鉗子カップの製造方法において、 上記板素材に上記絞り加工を施した後、上記板素材から
上記鉗子カップになる部分を切り離す切断加工を行う際
に、その切断加工自体によって上記鉗子カップの開口縁
部を刃状に形成する刃付け加工を行うことを特徴とする
内視鏡用生検鉗子カップの製造方法。 - 【請求項2】上記切断加工がプレスによる剪断加工であ
る請求項1記載の内視鏡用生検鉗子カップの製造方法。 - 【請求項3】上記刃付け加工が、上記鉗子カップの開口
縁部になる部分をその壁面に対して斜めに剪断すること
により行われる請求項2記載の内視鏡用生検鉗子カップ
の製造方法。 - 【請求項4】上記鉗子カップの開口縁部になる部分がそ
の周囲の上記板素材に対して曲面で繋がっていて、上記
鉗子カップの開口縁部になる全ての部分が上記曲面の途
中の部分で同方向に剪断される請求項3記載の内視鏡用
生検鉗子カップの製造方法。 - 【請求項5】上記鉗子カップの開口縁部が鰐口状に波打
った形状に形成されている請求項1、2、3又は4記載
の内視鏡用生検鉗子カップの製造方法。 - 【請求項6】上記切断加工の際に、上記鉗子カップの開
口縁部になる部分以外の部分では、壁面に対してほぼ垂
直方向に剪断が行われる請求項1ないし5の何れかの項
に記載の内視鏡用生検鉗子カップの製造方法。
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DE2000149592 DE10049592A1 (de) | 1999-10-07 | 2000-10-06 | Verfahren zum Herstellen einer endoskopischen Biopsiezangenbacke |
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- 2000-10-06 DE DE2000149592 patent/DE10049592A1/de not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8469993B2 (en) | 2003-06-18 | 2013-06-25 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Endoscopic instruments |
US9681857B2 (en) | 2003-06-18 | 2017-06-20 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Endoscopic instruments and methods of manufacture |
US8317726B2 (en) | 2005-05-13 | 2012-11-27 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Biopsy forceps assemblies |
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Also Published As
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