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JP2001103929A - 苦丁茶葉由来の抽出物及びその製法 - Google Patents

苦丁茶葉由来の抽出物及びその製法

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Publication number
JP2001103929A
JP2001103929A JP28475599A JP28475599A JP2001103929A JP 2001103929 A JP2001103929 A JP 2001103929A JP 28475599 A JP28475599 A JP 28475599A JP 28475599 A JP28475599 A JP 28475599A JP 2001103929 A JP2001103929 A JP 2001103929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
organic solvent
leaf
i1ex
thunberg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28475599A
Other languages
English (en)
Inventor
Shun Ba
駿 馬
Kikuo Sugimoto
規矩夫 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tama Biochemical Co Ltd
Original Assignee
Tama Biochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tama Biochemical Co Ltd filed Critical Tama Biochemical Co Ltd
Priority to JP28475599A priority Critical patent/JP2001103929A/ja
Publication of JP2001103929A publication Critical patent/JP2001103929A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、苦丁茶において有効な成分と考え
られる成分、トリテルペノイド及びフラボン類を、安価
に、かつ大量にカプセル、加工食品へ応用することがで
きるようにすることを課題とする。 【解決手段】 苦丁茶葉を濃縮して濃縮組成物を得、こ
れを利用することによって解決できることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康にとり有効な
トリテルペノイド及びフラボン類を多く含有する苦丁茶
を、一般食品に添加することが容易となるように苦丁茶
を調製し、新規な健康補助食品素材を提供することを目
的とする。
【0002】
【従来の技術】苦丁茶は、生薬による脂質代謝改善作用
に関する研究において注目される健康茶である。苦丁茶
の生理作用として降圧作用や減肥作用の報告があり、脂
質代謝改善作用が期待されている。しかし、苦丁茶の飲
食方法としては葉を煎じて飲用する方法に限られてお
り、様々な形態を持つカプセル、加工食品等への素材と
しての利用には不向きな場合が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、苦丁茶にお
いて有効な成分と考えられる成分、トリテルペノイド及
びフラボン類を、安価に、かつ大量にカプセル、加工食
品へ応用することができるようにすることを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意研究した結果、苦丁茶葉を濃縮して濃縮組
成物を得、これを利用することによって解決できること
を見出した。すなわち、本発明は、(1)苦丁茶(I1
ex属葉)由来のトリテルペノイド及びフラボン類含有
抽出組成物、(2)苦丁茶(I1ex属葉)がIlex la
tifola thunberg 葉であることを特徴とする(1)記載
の抽出組成物、(3)トリテルペノイドを5%から30
%含み、かつ、フラボン類を5%から10%含むことを
特徴とする(1)又は(2)記載の抽出組成物、
【0005】(4)苦丁茶葉を水溶性有機溶媒又は含水
水溶性有機溶媒により抽出、濃縮し、水溶性有機溶媒又
は含水水溶性有機溶媒を留去した濃縮物を、多孔性合成
吸着樹脂に接触させ、有効成分を吸着した後で有機溶媒
または含水有機溶媒を用いて該合成樹脂から有効成分を
溶出させたものを、濃縮することを特徴とする苦丁茶葉
抽出組成物の製造方法、(5)(1)、(2)又は
(3)記載の抽出組成物を含有することを特徴とする食
品又は飲料に関する。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。苦丁茶葉
は、抽出溶媒で抽出する。抽出溶媒は、メタノール、エ
タノール、アセトンなどの水溶性有機溶媒または含水有
機溶媒を用いることができ、室温から抽出溶媒の沸点ま
での温度範囲内で抽出し、含水有機溶媒の水含量は、メ
タノール、エタノールでは75%以下、アセトンでは6
5%以下である。なお、苦丁茶葉としては、Ilex lati
fola thunberg 葉が最も効率的に抽出することができ
る。
【0007】苦丁茶葉抽出液の有機溶媒を留去して該当
する合成吸着樹脂にトリテルペン及びフラボン類を吸着
させ、次いで水または低含量の有機溶媒を加えた水で不
純物を洗浄し、有機溶媒または有機溶媒と水との混合溶
媒を用いて該当する合成樹脂から溶出させ、濃縮、乾燥
し、苦丁茶葉有効成分を含む抽出固形物を得る。該当す
る合成吸着樹脂の具体例としては、「ダイヤイオンHP
樹脂」(三菱化学社製)、「ダイヤイオンSP樹脂」、
「アンバーライトXAD樹脂」(ロームアンドハース社
製)、「デュオライトS樹脂」(ダイヤモンドシャムロ
ック社製)等が挙げられる。
【0008】苦丁茶葉有効成分の吸着は、通常カラム法
で行われ、室温下、ダイヤイオンHP20の場合、Solv
ent velocityが0.5から2になるように調節して行
う。洗浄に有機溶媒を用いる場合は、ダイヤイオンHP
20の場合、メタノール、エタノールが望ましく、その
含量は10%以下が望ましい。ダイヤイオンHP20の
場合、溶出に用い有機溶媒はメタノール、エタノール、
アセトンが望ましく、含水で用いる場合は、メタノー
ル、エタノールは水分を20%以下、アセトンの場合は
水分を30%以下とする。
【0009】濃縮は、減圧下、または、常圧下で行い、
室温から抽出溶媒の沸点までの温度範囲内で行う。乾燥
は固形分が20%から30%程度まで濃縮した液を噴霧
乾燥するか、濃縮液を蒸発面の大きい容器に広げ、乾燥
機、または、減庄乾燥機下で蒸発堅固することにより行
う。この方法により苦丁茶葉抽出物は、その乾燥物にお
いて、トリテルペノイドを5%から30%含み、かつ、
フラボン類を5%から10%を含むことが望ましい。
【0010】トリテルペノイド及びフラボンの定量は吸
光度法により行った。フラボンの標品は市販のクエルセ
チンを用い、常法(HPLC法)に従いフラボン類を定量し
た。なお、本発明においてトリテルペノイドとは、lati
folosdideA-E、pomolic acid、β-sitesterol等を指
し、フラボン類とは、クエルセチン、イソラムネチン、
ケンフェロール等を含む。本発明の抽出物は食品や飲料
に添加して、体内に吸収させることが好ましいが、例え
ば食品としては、パン類、菓子類、飴、チョコレート等
があり、飲料としては、お茶(紅茶、ウーロン茶、ブレ
ンド茶等)、コーヒー、ジュース、ドリンク等に添加す
ることが有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に実施例を示して本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれにより何ら制限される
ものではない。本発明による苦丁茶葉由来の抽出組成物
あるいはそれを乾燥したものを、食品や飲料に添加し飲
食することにより、降圧作用や減肥作用の他、脂質代謝
改善作用にも有効である。
【0012】[実施例1]苦丁茶葉1000gを50
℃、含水の75%メタノール5Lで3時間3回抽出し、
減圧下60℃で2Lまで濃縮後、ろ過し、活性化させた
スチレンジビニルベンゼン重合樹脂(三菱化成工業株式
会社製、ダイヤイオンHP20)を2500mlを充填
した樹脂塔に添加し、樹脂塔内を2500ml/hrで
通過させ、次いで7500mlの水で洗浄した。洗浄
後、樹脂塔に7500mlの含水の80%メタノールを
溶出速度2500ml/hrで通過させ、トリテルペノ
イド及びフラボンを含む溶液を得た。この溶液は、減圧
下で60℃で濃縮、送風温度240℃、排出温度85℃
条件で噴霧乾燥し、トリテルペノイド24%含み、か
つ、フラボン類を7.2%含む溶液抽出固形物を140
g得た。
【0013】[実施例2]苦丁茶葉10kgを50℃、
合水60%アセトン50Lで3時間3回抽出し、減圧下
60℃で20Lまで濃縮後、ろ過し、活性化させたスチ
レンジビニルベンゼン重合樹脂(三菱化成工業株式会社
製、ダイヤイオンSP825)を25Lを充填した樹脂
塔に添加し、樹脂塔内を25L/hrで通過させ、次い
で75Lの水で洗浄した。洗浄後、樹脂塔に75Lの含
水の80%アセトンを溶出速度25L/hrで通過さ
せ、トリテルペノイド及びフラボンを含む溶液を得た。
この溶液は、減圧下で60℃で濃縮、排出温度80℃条
件で噴霧乾燥し、トリテルペノイドを15%含み、か
つ、フラボン類を6%含む抽出固形物を1.5kg得
た。
【0014】[実施例3]以上の方法で抽出した苦丁茶
由来組成物、高血圧、高脂血症をもつ人たちにボランテ
ィアとして協力してもらい、30から50mgを5人を
対象に3ケ月経口投与してもらった。その結果5人全員
について効果が見られたが、特にその中の1人について
は、苦丁茶経口投与期間中、体の軽快感を訴えていた。
データとしては、経口投与当初において中性脂肪が59
9mg/dLであったものが3ケ月後には320mg/
dLとなり顕著な低下を示した。また、血圧も当初14
2−100mmHgであったものが、132−89mm
Hgと低下していた。
【0015】
【発明の効果】本発明により、健康に有効な成分を含む
苦丁茶葉を安価に、かつ大量に摂取することができ、高
血圧、高脂血症の改善等に有効である抽出物を提供する
ことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苦丁茶(I1ex属葉)由来のトリテル
    ペノイド及びフラボン類含有抽出組成物。
  2. 【請求項2】 苦丁茶(I1ex属葉)がIlex latifo
    la thunberg 葉であることを特徴とする請求項1記載の
    抽出組成物。
  3. 【請求項3】 トリテルペノイドを5%から30%含
    み、かつ、フラボン類を5%から10%含むことを特徴
    とする請求項1又は2記載の抽出組成物。
  4. 【請求項4】 苦丁茶葉を水溶性有機溶媒又は含水水溶
    性有機溶媒により抽出、濃縮し、水溶性有機溶媒又は含
    水水溶性有機溶媒を留去した濃縮物を、多孔性合成吸着
    樹脂に接触させ、有効成分を吸着した後で有機溶媒また
    は含水有機溶媒を用いて該合成樹脂から有効成分を溶出
    させたものを、濃縮することを特徴とする苦丁茶葉抽出
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の抽出組成物を
    含有することを特徴とする食品又は飲料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011519368A (ja) * 2008-05-01 2011-07-07 アフェクサ ライフ サイエンシーズ インコーポレイテッド 血中脂質濃度を低減するために有用な黄連および苦丁茶の抽出物を含む薬学的組成物
JP2012025773A (ja) * 2011-10-14 2012-02-09 Maruzen Pharmaceut Co Ltd リパーゼ阻害剤
JP2014504607A (ja) * 2011-01-24 2014-02-24 北京大学 苦丁茶冬青の葉の抽出方法、総サポニンおよびその使用
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WO2019031586A1 (ja) * 2017-08-09 2019-02-14 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 苦丁茶加工物

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