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JP2001093485A - 角形密閉電池とその製造方法 - Google Patents

角形密閉電池とその製造方法

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JP2001093485A
JP2001093485A JP27393399A JP27393399A JP2001093485A JP 2001093485 A JP2001093485 A JP 2001093485A JP 27393399 A JP27393399 A JP 27393399A JP 27393399 A JP27393399 A JP 27393399A JP 2001093485 A JP2001093485 A JP 2001093485A
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sealing body
sealed
battery
rectangular
shaft
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JP27393399A
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Takashi Nagase
敬 長瀬
Takeo Hamamatsu
太計男 浜松
Masao Inoue
雅雄 井上
Hideyuki Asanuma
英之 浅沼
Naoyoshi Hinotsu
直義 樋之津
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Priority to TW089119918A priority patent/TW465135B/zh
Priority to CNB001331124A priority patent/CN1227755C/zh
Priority to EP00121056A priority patent/EP1089363A1/en
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の密閉性を損なうことなく、よりスリム
化が可能な角形密閉電池とその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属製の外装缶50と封口体40を有す
る電池60において、正極端子41を封口体40の主面
上より突出させて配設し、レーザ溶接による電池の密閉
時に正極端子41の樹脂部品が熱変形するのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角形密閉電池とその
製造方法に関し、特に封口体の構造の改良技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表されるように個人
向け携帯型デジタル端末(PDA)などの小型電子機器
が急速に普及しつつある。これらの電子機器には比較的
長時間の連続使用に耐えうる性能が要求されるため、そ
の電源として小型ながら高いエネルギー密度の電池を開
発すべく研究がなされている。
【0003】このような背景に伴い、上記電子機器には
角形アルカリ蓄電池などの角形密閉電池が用いられる傾
向にある。角形アルカリ蓄電池は他の形式のものに比べ
て単位体積当たりの電気容量が大きいなどの優れた特徴
を持っている。ここで図5は、角形アルカリ蓄電池の一
例である角形ニッケル水素蓄電池の構成を示す部分断面
図である。当該ニッケル水素蓄電池10は、外装缶2
0、発電要素200、封口体30等から主として構成さ
れる。そのサイズは、例えば厚み6.1mm×幅17.0
mm×高さ35.5mmである。
【0004】外装缶20、封口体30はともにニッケル
鋼板をプレス成形してなるものであり、金属製の電池筐
体を構成する。このうち封口体30の主面上には約3.
5mm角程度の電極端子31(当図では正極端子)が一
つ配置されている。正極端子31では電池内部側で筒状
部材313(図6参照)がガスケット312を介してカ
シメ処理されており、この部分で正極端子31と封口体
30との間の密閉性が確保されている。
【0005】発電要素200は、短冊状の正極板20
1、セパレータ202、負極板203を重ね、これらに
電解液を含浸したものであり、外装缶20に収納され
る。負極板203は、ニッケル鋼板からなるパンチング
メタルの表面に水素吸蔵合金が活物質として塗布されて
いる。また正極板201は、ニッケル鋼板からなるパン
チングメタルの表面に水酸化ニッケルなどを主成分とす
る活物質が塗布されている。
【0006】このうち正極板201は、タブ2010、
正極集電体303を介して正極端子31と電気的に接続
される。封口体30はスペーサ21と絶縁板302が対
向するように外装缶20の開口部15に配置され、当該
開口部15の縁周に沿ってレーザ溶接される。これによ
り、外装缶20の内部は封止される。
【0007】ここで図6は封口体30の詳細図である。
(a)は封口体30の正面図、(b)はA-A’部分断
面図、(c)は裏面図をそれぞれ表す。(b)のように
端子キャップ310の内部には弾性ゴムからなる弁体3
16が内蔵されており、通常時は通気口315の周辺を
押圧して電池内部を密閉している。そして電池の内圧が
一定以上に上昇すると、ガス圧により当該弁体316は
上部へ圧縮され、電池内部のガスが排気口311から排
気される。これにより電池の内圧は低下し、弁体316
は再び元の位置に復帰する。
【0008】このような角形アルカリ蓄電池は、厚みを
小さくしてスリム化が図られているが、現在もさらなる
小型化が要求されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、封口体
の幅(x方向幅)を小さくしてスリム化を行おうとすれ
ば、当該幅方向両端の封口体の周縁端部が正極端子に近
づくことになる。一般に封口体と外装缶の開口部とはレ
ーザ溶接などの方法によって加熱封止するため、正極端
子のガスケットなどの樹脂部品中心が溶接箇所に近い位
置にあると、熱影響を受けて変形するおそれがある。特
に、正極端子31の筒状部材313付近が加熱されると
ガスケット312が変形してしまい、電池内部の密閉性
が失われ易くなって電池性能が劣化する原因ともなりう
る。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、電池の密閉性を損なうこと
なく、よりスリム化が可能な角形密閉電池とその製造方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は発電要素を外装缶に収納し、当該外装缶の
開口部に対し封口体を加熱封止してなる角形密閉電池と
して、封口体にはその主面から外側に筒状に突出した突
出部が備えられ、軸体がガスケットを介して前記突出部
に挿設されることにより電極端子が構成されるものとし
た。
【0012】このように、封口体の主面上よりも高い突
出部で軸体がガスケットを介して固定されるため、従来
のように封口体と外装缶の開口部を加熱封止する際に熱
影響を受けにくくなる。したがって、その分電池幅を小
さくしてもガスケットの損傷を抑制することができ、角
形密閉電池を良好にスリム化することができる。また本
発明は、電極端子のサイズが比較的大きくなりやすいカ
シメ処理によって、封口体と電極端子とを連結する場合
に適用すると、電池内部における電極端子の形状が従来
よりも簡単になるため、例えば電極端子に電極タブを直
付けすることが可能になるなどの効果が得られる。
【0013】さらに本発明は、封口体と外装缶がともに
金属製で、かつ当該両者がレーザ溶接されることにより
電池内部が密閉される場合においても、ガスケットなど
の樹脂部品が熱影響を受けにくくなるため、電池をスリ
ム化しても高い密閉性を維持することができる。なお前
記突出部は、具体的には封口体主面よりも1ミリ以上突
出させるのが望ましいことが、後述の実施例により明ら
かになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】1.実施の形態1 1-1.角形ニッケル水素蓄電池の構成 図1は、実施の形態1に係る角形ニッケル水素(Ni-
H)蓄電池60(以下、「電池60」と称する)の外観
斜視図である。本電池60は前述した従来型の角形ニッ
ケル水素蓄電池10とほぼ同様の発電要素を有している
が、封口体40付近の構成が従来と明確に異なる特徴を
持つ。
【0015】すなわち当図のように、本電池60では封
口体40の主面上から突出した正極端子41と、当該正
極端子41とは別個に安全弁42が設けられている。本
実施の形態では、正極(電極)端子41と安全弁42を
それぞれ独立して設けている。なお封口体40の縁周
は、外装缶50の開口部51とレーザ溶接され、電池内
部が密閉されている。また安全弁42の弁キャップ42
1は封口板401に直付けされているため、正極端子4
1とは逆に負極性を帯びるようになっている。
【0016】ここで、図2は封口体40の詳細図であ
る。(a)は封口体40の正面図、(b)はB-B’部
分断面図、(c)は裏面図をそれぞれ表す。安全弁42
は、B-B’部分断面図(b)に示すように弁キャップ
421中に弾性ゴムからなる弁体423を内蔵してお
り、開口部402、排気穴422を通して電池内部と連
通しているが、通常は弁体423が開口部402の周辺
を押圧して密閉閉塞している。また(a)に示す弁キャ
ップ421は封口板401に溶接などによって直付け固
定されており、封口板401および外装缶50と同じ極
性(負極性)に帯電される。
【0017】次に挙げる図3は、正極端子41を中心と
する構造を詳細に示す封口体40の部分断面図である。
正極端子41は、封口板401を絞り加工してなる筒状
の突出部412において、端子リベット411が頭部を
電池内側に向けた状態でリング414にはめ込まれた構
成であって、端子リベット411とリング414の間に
ガスケット413等が介挿されて作製されている。
【0018】具体的には、端子リベット411は電池の
内側方向から絶縁板410、封口板401、ガスケット
413、リング414に順次通され、端子リベット41
1の軸の先端がカシメ処理され、変形部4111となっ
てリング414と連結している。この正極端子41は内
部に安全弁を内蔵しない構成のため、従来のように安全
弁内蔵型の端子に比べて非常にコンパクトでありなが
ら、簡単な部品構造で作ることが可能となっている。
【0019】なお絶縁板410とガスケット413はナ
イロン樹脂、また端子リベット411、リング414等
はニッケル鋼からそれぞれなる。絶縁板410は、発電
要素200を外装缶50内で固定するようにz方向に厚
みを有しており、その中央部で端子リベット411を取
り付けるために、B-B’断面に沿って逆凹字型の形状
(図2参照)を有している。前記突出部412は、その
先端部4121のエッジ断面が傾斜するように、縁が尖
鋭に成形されており、これによって前記カシメ処理時に
先端部4121がガスケット413に食い込んで電池内
部の気密性を良好に確保する働きをなす。また当該カシ
メ処理時に端子リベット411の頭部に形成されたフッ
ク部4112が絶縁板410に食い込み、端子リベット
411と絶縁板410との間の一層の気密性を確保す
る。ここで図中、4113はカシメ処理時に生じた打ち
込み跡である。
【0020】このように電池50では、従来では封口板
401付近で行っていたカシメ処理を正極端子41の先
端で主として行うため、封口板401付近で正極端子4
1にかかる構造が簡単で済む。なお、突出部412の部
材厚みは封口板401の他の部分の厚みよりも薄く加工
され、熱放散性が良くなるように図られている。
【0021】以上の電池50によれば、突出部412に
よって正極端子41が封口板401の主面から一定の距
離をおいて構成されるので、これに伴いガスケット41
3などの樹脂部品の電池の密閉に関する部位が従来に比
べて封口体40の縁周から遠くなり、外装缶50の開口
部51のレーザ溶接時に熱影響を受けにくくなる。した
がって、電池60をスリム化しても正極端子40の構成
部品が変形するのが防止され、良好に電池内部の密閉性
が保たれるので、優れた性能を有する電池60とするこ
とができる。このような効果は、特に本電池60のよう
に電池筐体401、50が金属製であって、両者が高熱
のレーザ溶接によって封止され、正極端子41周辺の樹
脂部品に熱影響が出やすい場合に有効である。
【0022】また、本実施の形態1ではさらに、安全弁
42(詳しくは弁キャップ421)が封口板401と一
体になっており、負極性に帯電している。このことから
安全弁42を負極端子として用いることもできる。これ
により本電池60は、封口体上に二つの極性の電極端子
が並設されていることになり、複数の電池60を連結す
る場合などに使い勝手が良くなっている。このように電
池60は、スリム化しても優れた性能を呈するものであ
る。
【0023】2.実施の形態2 2-1.角形ニッケル水素蓄電池電池(封口体付近)の構
成 図4は、実施の形態2に係る角形ニッケル水素蓄電池の
封口体70の構造を示す図である。当図に示すように、
本実施の形態2が前記実施の形態1と異なる点は、正極
端子が封口板701の中心に配置されている点にある。
本発明では、従来に比べて正極端子71を中心とする構
成が非常にコンパクトであるため、当実施の形態1と同
様の効果を確保しつつ、さらに正極端子71の位置を封
口板701上で変更することも可能になっている。この
融通性は、電池のスリム化に加え、その用途に合わせた
電池の形状設計に柔軟に対応できる効果を奏すると思わ
れる。
【0024】3.角形ニッケル水素蓄電池の作製方法 次に、上記した各実施の形態の角形ニッケル水素蓄電池
の作製方法について、その一例を説明する。 3-1.外装缶の作製 外装缶は、ここではニッケルメッキ鋼板(厚み0.45
mm)を打ち抜き金型を用いて、深絞り加工により成形
し作製する。外装缶のサイズの一例としては、従来型の
もの(図5)よりもさらに小型化を図り、鋼板厚み約
0.4mm、最終厚み4.2mm×幅26.0mm×高さ
35.0mmとすることができる。
【0025】3-2.封口体の作製 封口体の封口板は、例えばニッケルメッキ鋼板を打ち抜
き金型により所定の形状に作製することができる。ただ
し、突出部については深絞り加工処理を行って形成す
る。ここでは突出部の突出量を封口板の表面から1mm
程度とし、その鋼板厚みを0.2mmとする。またこの
とき突出部の先端のエッジ断面を研ぎ出し加工などによ
り傾斜させる。
【0026】封口板が成形できたら、次に樹脂製のガス
ケット、絶縁板を介してニッケル鋼製の端子リベット、
リング(直径約3.0mm)をそれぞれ突出部に通し、
カシメ処理にて端子リベットの先端を変形させて固定
し、これにより正極端子を完成する。さらに、エチレン
-プロピレン(EPDM)製の円柱形弾性ゴムからなる
弁体(直径2.1mm)を封口板の通気孔に押圧しつ
つ、ニッケル鋼製の弁キャップ(約3mm角)を上から
封口板に固定し、負極端子を兼ねる安全弁を完成する。
【0027】以上で封口体が作製される。 3-3.発電要素の作製 ニッケル鋼板からなるパンチングメタルに水酸化ニッケ
ルを主成分とする正極活物質を塗布して正極板を作製
し、当該パンチングメタルに水素吸蔵合金を塗布したも
のを負極板としてそれぞれ作製する。そしてナイロン樹
脂からなる多孔性シートのセパレータを介しながら、こ
れらの極板を交互に積層し、発電要素とする。このとき
負極板および正極板の各パンチングメタルにタブを取付
ておく。なお、発電要素の最外主面にはセパレータもし
くは負極板(電極端子と異なる極性)が位置するように
する。負極板が最外主面に位置する場合には、直接負極
板が外装缶と接触するため負極タブは付けなくてもよ
い。
【0028】3-4.電池の完成 外装缶に前記作製した発電要素を収納し、正極板より延
出するタブをスポット溶接などにより正極端子に接続す
る。その後外装缶内に30wt%の水酸化カリウム(K
OH)水溶液よりなる電解液を注液する。そして外装缶
の開口部に封口体を配置し、両者の境界付近をレーザ溶
接することによって封止し、電池内部を密閉する。
【0029】これにより、角形ニッケル水素蓄電池が完
成される。なお、本実施の形態では電極端子と発電要素
の正極板のタブを先に接続(溶接)しておき、その後端
子リベットを封口板に通して固定するようにしてもよ
い。こうすると、封口板に固定された電極端子に発電要
素を接続するよりも作業性が良くなり、歩留まりが改善
されるといった効果が期待できる。
【0030】4.実施例とその評価 4-1.電池の作製 本発明の効果を調べるため、実施例として実施の形態2
の角形ニッケル水素蓄電池を作製した。基本的な仕様は
下記の通りとし、突出部の高さが0.5mm、1.0m
m、2.0mmのものについてそれぞれ10000個作
製した。
【0031】また、従来型の突出部を持たない(すなわ
ち突出部の高さが0.0mmの)角形ニッケル水素蓄電
池についても比較例として10000個作製した。 電池外寸;鋼板厚み0.4mm、厚み4.2mm×幅2
6.0mm×高さ35.0mm 公称容量;650mAh 4-2.性能評価実験 上記作製した各電池について、リーク発生(内部封止
性)評価実験を行った。具体的には各電池を0.1Cで
16時間充電し、その後1時間休止を挟んで0.2Cで
電圧が1.0Vになるまで放電(約5時間)させた。こ
れを肉眼による観察もしくはフェノールフタレイン溶液
の変色(透明→赤色)によって判定し、リークが発生し
ている電池か否かを調べた。
【0032】これらの実験結果をまとめたのが次の表1
である。
【表1】 4-3.実験結果の考察 上記表1から明らかなように、実施例では確実に従来よ
りもリーク発生数が抑制されていることが分かった。ま
た突出部の高さが高いほどリーク発生数が少なく改善さ
れている。本発明の突出部による効果、すなわち封口体
と外装缶の開口部のレーザ溶接時に、ガスケットの変形
が有効に防止されるため、電池の密閉性が良好に保たれ
ていることが窺える。
【0033】なお、この実験の実施例では突出部の高さ
が0.5mmのものに比べて1.0mm以上のものが優れ
た性能を呈した。したがって本発明の効果を十分に得る
ためには、突出部の高さを1.0mm以上突出させるの
が望ましいと言える。 5.その他の事項 上記各実施の形態ではニッケル水素蓄電池について例を
示したが、本発明は当然ながらこれに限定するものでは
なく、ニッケル・カドミウム蓄電池や、Liイオン電池
などの非水電解液を用いる他の種類の角形密閉電池であ
ってもよい。
【0034】また電極端子を正極、安全弁を負極にそれ
ぞれ帯電させる例を示したが、この逆極性の構成であっ
てもよい。さらに、正極端子と安全弁の位置は上記各実
施の形態の位置に限るものではない。ただし、生産性の
向上や組電池としての使いやすさを考慮すれば、封口体
上に前記両者を並設するのが望ましいと思われる。
【0035】さらに、本発明の電池のサイズは実施例で
作製したものに限定するものではなく、これ以外のサイ
ズであってもよい。ここで本発明は、電池の厚み(x方
向厚み)については、現行の金属製外装缶と封口体を有
する角形密閉電池の厚みが約6mm程度であって、この
厚み以下よりも小さくする場合に特に有効であることが
発明者らによって明らかにされている。また正極端子の
径(リング414の直径)は、実施例の3.0mmより
さらに小さくすることも可能である。
【0036】また、実施の形態では正極端子と安全弁が
別個に配設された例を示したが、突出部の内部に安全弁
を内蔵してこれらを一体構成としても構わない。但し、
この安全弁内蔵型の電極端子は構成が複雑になりやすい
性質があり、部品構成の点からも小型化が難しい場合が
あるため、角形密閉電池をスリム化するためには実施の
形態に示したように、電極端子と安全弁を別個に配設す
るのが望ましい。
【0037】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
は発電要素を外装缶に収納し、当該外装缶の開口部に対
し封口体を加熱封止してなる角形密閉電池として、封口
体にはその主面から外側に筒状に突出した突出部が備え
られ、軸体がガスケットを介して前記突出部に挿設され
ることにより電極端子が構成されるので、従来のように
封口体と外装缶の開口部の加熱封止時にガスケットが熱
影響を受けて変形するのが防止される。したがって、密
閉角形電池をスリム化しても電池の密閉性を良好に維持
することができる。
【0038】このような効果は、特に外装缶と封口体が
金属製で両者をレーザ溶接する場合や、電極端子のサイ
ズが比較的大きくなりやすいカシメ処理によって、封口
体と電極端子とを連結する場合などに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の角形ニッケル水素蓄電
池の外観斜視図である。
【図2】前記角形ニッケル水素蓄電池の封口体を示す図
である。 (a)封口体の上部から見下ろした正面図である。 (b)封口体の一部断面図である。 (c)封口体の裏面図である。
【図3】正極端子付近の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の角形ニッケル水素蓄電
池の封口体を示す図である。
【図5】従来型の角形ニッケル水素蓄電池の主要構成を
示す一部断面斜視図である。
【図6】従来型の角形ニッケル水素蓄電池の封口体を示
す図である。 (a)封口体の上部から見下ろした正面図である。 (b)封口体の一部断面図である。 (c)封口体の裏面図である。
【符号の説明】
40、70 封口体 41、71 正極端子 42、72 安全弁 50 外装缶 60 角形アルカリ蓄電池 401、701 封口板 402、702 開口部 410、710 絶縁板 411、711 端子リベット 412 突出部 413 ガスケット 414 リング 421 弁キャップ 422 排気穴 423、723 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅沼 英之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 樋之津 直義 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA03 AA09 AA13 CC06 DD00 DD13 DD15 FF02 GG02 GG09 JJ11 5H012 AA07 BB02 CC01 DD04 EE01 EE09 GG01 GG05 JJ02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素を外装缶に収納し、当該外装缶
    の開口部に対し封口体を加熱封止してなる角形密閉電池
    であって、 封口体にはその主面から外側に筒状に突出した突出部が
    備えられ、 軸体がガスケットを介して前記突出部に挿設されること
    により電極端子が構成されていることを特徴とする角形
    密閉電池。
  2. 【請求項2】 前記突出部の先端において、前記軸体が
    カシメ処理により突出部に固定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の角形密閉電池。
  3. 【請求項3】 封口体と外装缶がともに金属製であり、
    当該両者がレーザ溶接されて外装缶の開口部が封止され
    た構成であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の角形密閉電池。
  4. 【請求項4】 前記突出部は、封口体の主面から外側に
    1ミリ以上突出していることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の角形密閉電池。
  5. 【請求項5】 前記突出部の部材厚みが、封口体の他の
    部分の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の角形密閉電池。
  6. 【請求項6】 前記突出部は、その先端縁が尖鋭に形成
    され、当該突出部の先端をガスケットに食い込ませて封
    口体と軸体との間が封止された構成であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の角形密閉電池。
  7. 【請求項7】 前記軸体は、電池内部側にフック部を備
    えた頭部を有するリベット状部材であって、当該軸体が
    絶縁板を貫通して封口体の突出部と固定され、フック部
    が絶縁板に食い込ませて封口体と軸体との間が封止され
    た構成であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の角形密閉電池。
  8. 【請求項8】 前記電極端子の軸体はガスケットにより
    封口体側と絶縁され、封口体上に前記電極端子とは別個
    に復帰式安全弁が配設されていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の角形密閉電池。
  9. 【請求項9】 封口体にその主面上から電池外部方向に
    向かって筒状の突出部を形成する第一ステップと、 突出部にガスケットを介して軸体を挿通し、突出部と軸
    体を固定する第二ステップと、 発電要素を外装缶に収納し、当該外装缶の開口部を前記
    封口体で加熱封止する第三ステップとを備える角形密閉
    電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第一ステップにおいて、突出部の
    厚みを封口体の他の部分よりも薄く形成することを特徴
    とする請求項9に記載の角形密閉電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第一ステップにおいて、突出部の
    先端のエッジ断面が傾斜するように絞り加工にて形成
    し、 前記第二ステップにおいて、突出部の先端をガスケット
    に食い込ませることを特徴とする請求項9または10に
    記載の角形密閉電池の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第二ステップにおいて、電池内部
    側にフック部を備えた頭部を有するリベット状部材の軸
    体を用い、当該軸体を絶縁板を貫通させて封口体の突出
    部と固定すると共に、フック部を絶縁板に食い込ませる
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の角
    形密閉電池の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第三ステップにおいて、金属製の
    封口体を金属製の外装缶の開口部に填めた後、両者をレ
    ーザ溶接して封止することを特徴とする請求項9〜12
    のいずれかに記載の角形密閉電池の製造方法。
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